JPH10154378A - ディスク状記録媒体 - Google Patents

ディスク状記録媒体

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JPH10154378A
JPH10154378A JP32587596A JP32587596A JPH10154378A JP H10154378 A JPH10154378 A JP H10154378A JP 32587596 A JP32587596 A JP 32587596A JP 32587596 A JP32587596 A JP 32587596A JP H10154378 A JPH10154378 A JP H10154378A
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zone
address
data
segment
disk
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JP32587596A
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Minoru Hida
実 飛田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の方式に対応できるフォーマットであ
り、さらに記録容量の向上、クロック系の簡略化などを
実現できるディスク状記録媒体を得る。 【解決手段】 各ゾーンにおいて、1周回トラックには
n個のセグメントが形成され、このうちm個はアドレス
セグメント、(n−m)個はデータセグメントとする。
さらに、各セグメントにはクロック抽出のために用いる
第1のクロック抽出パターン(ヘッダシンク)を形成
し、各アドレスセグメントには、記録されているトラッ
クアドレスの再生に用いることのできるクロックを抽出
するための第2のクロック抽出パターン(アドレスシン
ク)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばコンピュータ
ユースや、オーディオ・ビデオユースなどの広い分野で
の使用に好適なディスク状記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】映像データや音声データなどを記録する
ディスク状記録媒体として、光ディスクや光磁気ディス
クが広く用いられている。これらのディスク状記録媒体
では、回転数一定で回転駆動されて記録・再生が行われ
るCAV方式のものと、線速度一定で回転駆動されて記
録・再生が行われるCLV方式のものとが知られてい
る。
【0003】CAV方式のディスクでは、回転数一定の
ために外周にいくに従って記録密度が低下するという性
質がある。このようなCAV方式のディスクの記録密度
向上のために、ディスクを半径方向に複数のゾーンに分
割しておき、回転数一定で記録再生を行ないながらゾー
ン毎に記録再生クロックを切り換えていく(つまり、外
周側のゾーンにいくほどクロック周波数を高くしてい
く)ようにした、ゾーンCAV方式も知られている。つ
まりクロック周波数を外周側にいくほど高くしていくこ
とで、相対的に線速度が高くなってしまう外周側でのデ
ータの密度を高くするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主にCAV
方式のディスクにおいて、いわゆるサンプルサーボ方式
として知られているように、トラック上に所定間隔毎に
サーボ領域を配し、このサーボ領域にクロック抽出用の
ピットやトラッキングエラー信号生成用のピットを設け
るようにしているものがある。そしてサーボ領域に挟ま
れた区間をいわゆるデータ領域として主データの記録再
生に用いられるようにしている。
【0005】ところが上記のゾーンCAVディスクのよ
うにゾーン分割して外周側での記録密度を高めようとし
ても、このようなサーボ領域についてはゾーン毎にクロ
ック周波数を切り換えていくことはできず、従って例え
ば図23に模式的に示すように、サーボ領域SVについ
ては、外周側にいくほど密度が低下することになる。即
ちサーボ領域SVでは、まずサーボクロックと呼ばれる
内外周で共通のクロックが抽出されることが必要であ
り、これに基づいて例えば外周側と内周側の間で再生位
置が大きく移動されることになるシーク時でも、シーク
目的位置を探すためにアドレスが良好に読みとられてい
くことになる。つまりゾーンCAV方式のディスクであ
っても、サーボ領域SVについては、内外周共通のサー
ボクロックに基づいて形成されるため、外周側にいくほ
ど密度が低下することは余儀なくされるものとなる。
【0006】サーボ領域SVに挟まれたデータ領域DT
については、ゾーン毎(ゾーン0〜ゾーン(X))に、
異なる周波数となるクロック(データクロック)によ
り、例えば図23において最外周側となるゾーン0にお
いても、最内周側のゾーン(X)とほぼ同等の記録密度
が実現される。データクロックは例えばサーボクロック
をゾーンに応じた分周比で分周することで生成される。
ところが、上述のようにサーボ領域SVが外周側にいく
ほど低密度となるということは、外周側のゾーンほど、
データ領域DTとしての領域を有効に設定できないこと
になる。換言すれば、もしサーボ領域についても内外周
で同一密度で設定できれば、よりデータ領域DTとして
の範囲長を拡大できることになる。このような事情で、
サンプルサーボフォーマットのディスクでは、ゾーン方
式を採用しても、外周側ほどサーボ領域の冗長度が悪く
なり、データ容量の拡大という面で制限があった。
【0007】また、シーク中には、外乱やメカニカルな
共振により、サーボクロックを生成しているPLL回路
でロックがはずれることがあり、これによってサーボク
ロックが乱れ、アドレスをデコードできないといったこ
とも発生する。即ちシーク動作中に暴走が発生してしま
うという問題もある。さらに、サーボクロックとデータ
クロックという2系統のクロックが必要になることか
ら、対応するディスク記録再生装置の制御系の構成が複
雑化するという欠点もあった。
【0008】また、近年のマルチメディア化に伴って、
記録媒体としても各種の方式に対応可能とする方式が求
められている。例えばコンピュータユースだけでなくオ
ーディオデータやビデオデータの記録などにも好適なも
のとすることや、CAV方式とCLV方式のどちらでも
好適に対応できるようにすることなどが求められる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に鑑みて、各種方式に対応できるとともに記録容量の向
上、クロック系の簡略化などを実現できるディスク状記
録媒体を提供することを目的とする。
【0010】このためディスク状記録媒体として、ま
ず、ディスク半径方向に複数のゾーンが設定されたゾー
ン方式のディスクとする。そして各ゾーンにおいて、1
周回トラックにはn個の物理的単位領域が形成され、こ
のn個の物理的単位領域のうちのm個はトラックアドレ
スの記録に用いられるアドレス用単位領域とされ、また
n個の物理的単位領域のうちの(n−m)個は主データ
の記録に用いられるデータ用単位領域とする。さらに、
各物理的単位領域にはクロック抽出のために用いる第1
のクロック抽出パターンが形成され、各アドレス用単位
領域には、記録されているトラックアドレスの再生に用
いることのできるクロックを抽出するための第2のクロ
ック抽出パターンが形成されているようにする。トラッ
クアドレスの再生のために、第2のクロック抽出パター
ンが形成されることで、例えばシーク中であっても、読
み込むトラックアドレス毎にクロックを生成することが
でき、上述したサーボクロックのように特に内外周方向
で共通のクロックを設定する必要はなくなる。また、シ
ーク時の外乱などでサーボクロックがはずれ、アドレス
が読み取れなくなるといったこともなくなる。
【0011】そして内外周共通のサーボクロックという
考え方を廃することにより、上述したサーボ領域に相当
する領域においても、データ領域と同様にゾーン毎にク
ロック周波数を切り換えても問題ない。従って、第1の
クロック抽出パターンは物理的単位領域のヘッダ部分に
形成されてようにしたときに、その各物理的単位領域の
ヘッダ部分は、ゾーン内においてはディスク外周側にい
くほど記録密度が低くなるが、各ゾーン単位でみると概
略同一の記録密度となるように形成することができる。
つまりヘッダ部分についても内外周で概略同一密度とす
れば、その分主データの記録領域を有効に設定できるこ
とになる。さらに、ヘッダ部分も内外周(ゾーン毎)で
同一密度であることから、ゾーンCAV方式だけでな
く、ゾーンCLV方式も採用できることになる。また、
トラッキングエラー情報は主データの記録・再生に用い
られるランド・グルーブ領域から抽出するようにし、特
別なサーボピットエリアを設けないようにすることで、
ゾーンCLV方式に好適となり、さらにプリピット領域
としての冗長度を低くすることができる。
【0012】またアドレス用単位領域は、ディスク円周
上で、半径方向に概略並んだ状態となるように配置され
ているようにする。これによってアドレスの記録された
位置をディスク上で検出しやすいものとできる。
【0013】また各物理的単位領域におけるヘッダ部分
には、1周回トラック内でのアドレスとなるトラック内
位置情報が記録されているようにする。即ちトラックア
ドレスの下位アドレスとなる、トラック内での物理的単
位領域のナンバを形成する。トラックアドレスと、トラ
ック内位置情報は、差分検出法により再生できるように
コーディングする。
【0014】また、一のゾーンと、そのゾーンに隣接す
るゾーンでは、物理的単位領域の開始位置が、回転角方
向に所要長だけずれた状態とされているようにする。こ
れによってゾーンの境界において、隣接ゾーンのピット
干渉をさけることができる。
【0015】また、主データの単位となる論理的データ
単位は、複数のデータ用単位領域におけるデータ記録部
分に記録されるデータによって形成されるようにする。
即ち、物理的単位領域のサイズに依存しないで、論理的
データ単位としてのサイズを設定できるようにする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク状記録媒
体の実施の形態となる光磁気ディスクを次の順序で説明
していく。 <1.ディスクのゾーン構造> <2.トラック/フレーム/セグメントの構造> <3.セクター構造> <4.セグメント/フレームの半径方向の配置> <5.ゾーンCAVフォーマット例> <6.ゾーンCLVフォーマット例> <7.記録再生装置の構成> <8.クロック再生動作> <9.トラッキング動作>
【0017】<1.ディスクのゾーン構造>まず、本発
明のディスクの構造について説明する。図1は本例のデ
ィスクのイメージを、また図2は本例のディスクの外周
側から内周側までのゾーン構造を示したものである。
【0018】図1、図2からわかるように、ディスク最
外周側及び最内周側には所定トラック分の管理情報エリ
アが設けられる。これらの管理情報エリアには、ディス
クの物理的な管理情報や論理的な管理情報を記録する領
域や、バッファエリア、テストエリアなどが設けられ
る。
【0019】そして外周側及び内周側の管理情報エリア
に挟まれた領域は、ユーザーが所望のデータ(主デー
タ)の記録/再生を行なうことができるユーザーエリア
が形成される。ユーザーエリアはゾーン0〜ゾーン19
の20個のゾーンに分割されており、後述するようにゾ
ーンCAV方式もしくはゾーンCLV方式で記録/再生
が行われるように設定される。各ゾーンのトラック数、
クロック周波数、容量などは、実行されるフォーマット
形式によって決定されるものとなるが、その例について
は後に図13から図16を用いて説明する。
【0020】ところでゾーンCAV方式は、ディスクを
一定速度で回転させ、各ゾーンに記録されるデータのク
ロック周波数を可変することにより、各ゾーンの記録密
度を略一定とし、それによってディスクの回転制御を容
易に実行できるようにすると共に、単なるCAV方式と
比較してた記録容量を増大させるものである。本例のデ
ィスクが、定速回転によるゾーンCAVディスクとされ
る場合は、ユーザーエリアにおけるゾーン0〜ゾーン1
9の20ゾーンにおいてそれぞれクロック周波数が切り
換えられ、これによって内外周の記録密度差が解消され
るようにしている。
【0021】またゾーンCLV方式では、ディスクに対
して一定転送レートでの記録/再生を行うべく、ゾーン
毎に回転速度を切り換えることになる。もちろんこの場
合も内外周での記録密度差はほとんどない。
【0022】<2.トラック/フレーム/セグメントの
構造>図3、図4、図5でトラック、フレーム、セグメ
ントの構造を説明する。図3は或るゾーン(x)とし
て、トラック、フレーム、セグメントの構造を円周方向
に模式的に示したものであり、また図4は1トラック
(1周回トラック)分の構造を帯状に示し、図5は各セ
グメントの構造を示したものである。
【0023】まず図4(a)に示すように、1トラッ
ク、即ちディスクの一周分の領域は、フレーム0〜フレ
ーム29の30フレームによって構成されている。そし
て図4(b)に示すように、1つのフレームには32個
のセグメント(SEG0〜SEG31)という物理的な
単位領域が形成されている。従って1トラックは960
セグメントで構成されることになる。
【0024】図3には、ディスクのトラック1周が96
0個のセグメント(セグメントSEG0〜SEG95
9)に分割されていることが示されている。また32個
のセグメント(例えばセグメントSEG0〜SEG3
1)で1フレームが形成されることも表わされている。
【0025】図3に示すセグメントSEG0〜SEG9
59は、その形態的な種別としてアドレスセグメントA
SEG0〜ASEG29とデータセグメントDSEG0
〜DSEG929に分類される。なお以下、説明のうえ
で、特に特定されない或るセグメントを示す場合、セグ
メントSEG(x)、アドレスセグメントASEG
(x)、データセグメントDSEG(x)という表記を
用いる。
【0026】すべてのセグメントSEG(x)は、ヘッ
ダシンクとセグメントコードが予めエンボスピットによ
り記録されている。セグメントコードとは、タンジェン
シャル方向における位置情報、即ち1トラック内でのセ
グメント番号である。また、アドレスセグメントASE
G(x)にはディスク上のラジアル方向における位置情
報(すなわちトラックアドレス)が記録されている。
【0027】アドレスセグメントASEG(x)は32
セグメント毎に存在する。つまり1フレームに1つ存在
することになる。従って1トラックで30個のアドレス
セグメントASEG0〜ASEG29が存在する。各ア
ドレスセグメントASEG0〜ASEG29は、それぞ
れフレーム0〜フレーム29の先頭のセグメントとな
る。
【0028】或るアドレスセクメントASEG(x)か
ら次のアドレスセグメントASEG(x+1)までの間
には、31個のセグメントが存在するが、この31個の
セグメントはそれぞれデータセグメントDSEG(x)
となる。つまり1フレームにつき、例えばデータセグメ
ントDSEG0〜DSEG30のように31個のデータ
セグメントDSEG(x)が存在し、1トラックには9
29個のデータセグメント(DSEG0〜DSEG92
9)が存在することになる。
【0029】図5(a)にアドレスセグメントASEG
(x)を、また図5(c)にデータセグメントDSEG
(x)の構造を示す。図5(a)(c)からわかるよう
に、全てのセグメント(つまりアドレスセグメントAS
EG(x)とデータセグメントDSEG(x)の両方)
では、セグメントの先頭64クロック分の領域は、セグ
メントヘッダ領域とされ、それ以外の部分がセグメント
データ領域とされる。
【0030】セグメントヘッダ領域は、ヘッダシンク及
びセグメントコードがエンボスピットにより記録される
ことになるが、より詳細には、図5(d)に拡大して示
すように形成されている。先頭4クロック分の領域がブ
ランクとされ、それに続く24クロック分の領域に、シ
ンクピットとしてのパターンが形成される。ヘッダシン
クとして形成されるこのシンクピットは、クロック抽出
のためのパターンとされるもので、本例の場合4Tパタ
ーンとされる。即ち4クロック分のランドと4クロック
長のピットが交互に現れるパターンとなっている。
【0031】シンクピットに領域に続いて、32クロッ
ク分の領域にセグメントコードが記録される。セグメン
トコードとは上記のようにトラック内でのセグメント番
号であるが、このセグメントコードはbit0〜bit
9の10ビットコードとされる。そして、32クロック
分の領域は16クロック分の2つの領域に分割され、前
半の16クロック分の領域において、上位ビット(bi
t5〜bit9)に相当するピットが形成され、後半の
16クロック分の領域において、下位ビット(bit0
〜bit4)に相当するピットが形成される。各ピット
はいわゆるディファレンシャルディテクション法(差分
検出法)でデータ抽出を行うべく設定されており、つま
り16クロック期間で5ビットを表現するために、7つ
のディテクションポイントDPのなかから3カ所の最大
値ポイントを検出することで(いわゆる3 out o
f 7)、5ビットコードが得られるようにしている。
セグメントヘッダの最後の4クロック分の領域はブラン
クとされている。
【0032】以上のようなセグメントヘッダの構造につ
いては、アドレスセグメントASEG(x)、データセ
グメントDSEG(x)の両方で共通であり、エンボス
ピットによる再生専用の領域とされるが、セグメントヘ
ッダ領域に続くセグメントデータ領域では、アドレスセ
グメントASEG(x)とデータセグメントDSEG
(x)では異なる形態となる。
【0033】図5(a)に示すようにアドレスセグメン
トASEG(x)では、セグメントデータ領域の先頭の
16クロック分の区間はクランプエリアとされ、続く1
28クロックという比較的長い区間に、アドレスシンク
としてのパターンが記録される。そして続く16クロッ
クの区間にアドレスマークが記録され、続く80クロッ
クの区間にトラックアドレスが記録される。さらに続く
16クロックの区間はフレームコードが記録され、残り
はリザーブとされる。セグメントSEG(x)としての
長さ(クロック数)はゾーン毎に異なり、これに応じ
て、リザーブ区間としての区間長(クロック数)はゾー
ンによって異なるものとなる。
【0034】アドレスセグメントASEG(x)でのセ
グメントデータ領域を図5(b)に詳しく示す。128
クロック長の区間のアドレスシンクとしては、VFO及
びシンクパターンとしてのピットが形成されており、こ
のアドレスシンクはトラックアドレスの読出のためのク
ロックを再生するために設けられている。例えば記録再
生装置では、シーク中などにおいて、トラックアドレス
を読み込む場合には、その直前に配されているアドレス
シンクを用いてPLL回路でのクロック再生動作を行う
ことで、トラックアドレス再生のためのクロックを得る
ことができる。
【0035】アドレスシンクの次にアドレスマークが記
録され、続いて80クロック長の区間でトラックアドレ
スが記録されるが、このトラックアドレスのための80
クロック区間は、16クロック区間毎の5つの区間に分
割される。そしてトラックアドレスは、bit0〜bi
t19の20ビットコードとされるが、これが5ビット
づつに分割され、4つの16クロック区間におけるピッ
トパターンとして記録されることになる。即ち最初の1
6クロック区間にトラックアドレスのbit15〜bi
t19のデータに基づくピットが形成され、次の16ク
ロック区間にトラックアドレスのbit10〜bit1
4のデータに基づくピットが形成され、次の16クロッ
ク区間にトラックアドレスのbit5〜bit9のデー
タに基づくピットが形成され、さらに次の16クロック
区間にトラックアドレスのbit0〜bit4のデータ
に基づくピットが形成される。最後の16クロック区間
には、トラックアドレスに対して付加されるCRCとし
てのピットパターンが記録される。
【0036】トラックアドレスに続いて16クロックの
区間にフレームコードとしてのピットパターンが記録さ
れる。このフレームコードとは1トラックにおけるフレ
ームナンバであり、上述したように1トラックにつき3
0フレーム存在するため、フレームコードの値は「0」
〜「29」の範囲となる。このようなフレームナンバが
bit0〜bit4の5ビットのデータとして表現され
る。
【0037】トラックアドレス及びフレームコードの両
方とも、上述したセグメントコードと同様に、ディファ
レンシャルディテクション法(差分検出法)でデータ抽
出を行うべく設定されている。つまり各16クロック期
間においてそれぞれ5ビットを表現するために、図5
(d)に示したものと同様に、7つのディテクションポ
イントDPのなかから3カ所の最大値ポイントを検出す
ることで5ビットコードが得られるようにしている。
【0038】以上のように差分検出法で検出されるべく
設定される、トラックアドレス、セグメントコード、フ
レームコードについては、それぞれ上記のように所定ビ
ット数のデータを5ビットづつに区切つて、各5ビット
をグレイコードとして符号化したものである。そして、
それぞれクロックで規定される16クロック分の領域に
おける第1の位置〜第7の位置(即ち7つのディテクシ
ョンポイントDP)のうちの、コード値に応じた所定位
置に、ピットが形成される。
【0039】データセグメントDSEG(x)における
セグメントデータ領域は、図5(c)に示すように、最
初の16クロックの区間がクランプ領域とされ、それに
続いて、8クロックの区間のブリライトエリアPRと、
データエリアと、8クロックの区間のポストライトエリ
アPOとが配されている。ディスク上のゾーンによっ
て、データエリアの長さは、688クロック長〜171
2クロック長まで異なるものとなる。
【0040】プリライトエリアPRは、ディスクがデー
タ記録に対して安定な温度となるように予熱するのに必
要な距離を確保すると共に、複屈折などによるDC変動
を抑えるクランプエリアとして機能する。ポストライト
エリアPOは、オーバーライト時において、記録されて
いたデータの消し残りを無くすための余裕領域として設
けられている。
【0041】アドレスセグメントASEG(x)は、セ
グメントデータ領域の実データ部分(クランプ及びリザ
ーブ以外)はエンボスピットにより記録された再生専用
領域とされるが、データセグメントDSEG(x)は、
セグメントデータ領域はいわゆる光磁気記録が可能な領
域とされる。本例のディスクでは、トラックがディスク
上のランドとグルーブ(溝)の両方に形成されるものと
され、つまり1周回トラック毎に、ランド上に形成され
るトラックとグルーブ上に形成されるトラックが現れる
ことになる。本例のディスクのランド/グルーブのレイ
アウトを図6に示す。
【0042】図6(a)はデータセグメントDSEG
(x)の部分での隣接する4トラック(トラックn〜ト
ラック(n+3))を模式的に示している。この例の場
合で、トラックnとトラック(n+2)はデータセグメ
ントDSEG(x)のセグメントデータ領域がグルーブ
GBに形成され、トラック(n+1)とトラック(n+
4)はセグメントデータ領域がランドLDに形成され
る。プリピットによるセグメントヘッダ領域について
は、いづれのトラックでもランドLDとなる(ランドL
D上にエンボスピットが形成される)。
【0043】図6(b)はアドレスセグメントASEG
(x)の部分での隣接する4トラック(トラックn〜ト
ラック(n+3))を模式的に示している。この例の場
合で、トラックnとトラック(n+2)のアドレスセグ
メントASEG(x)のセグメントデータ領域におい
て、クランプ領域とリザーブ領域のみが、グルーブGB
とされ、それ以外の部分、つまり、プリピットによるデ
ータが記録される領域については、全てランドLDとな
る(ランドLD上にエンボスピットが形成される)。
【0044】<3.セクター構造>次にセクター構造を
説明する。上述してきたトラック/フレーム/セグメン
トは、ディスク上の物理的な単位となるが、セクターと
は実データ量に応じた論理的な単位となる。
【0045】本例ではセクターサイズとして2Kバイト
モードと32Kバイトモードを選択でき、2Kバイトモ
ードの場合は、1セクターに含まれるユーザーデータは
2380バイト、32Kバイトモードの場合は、1セク
ターに含まれるユーザーデータは37856バイトとな
る。このようにセクターとしてのデータ量はモードによ
って決まるが、ゾーンによって1セグメント当たりのユ
ーザーデータのバイト数(1データセグメントDSEG
(x)のデータエリアに記録できるデータバイト容量)
が異なるため、1セクターを構成するセグメント数はゾ
ーンによって異なることになる。
【0046】図7にセクター構造を示す。図7(a)の
ように、セクターの先頭には40バイトのセクターヘッ
ダが設けられる。セクターヘッダには、図7(b)に示
すように、5バイトのセクターナンバ、5バイトのリー
ドパワーコントロールエリア、30バイトのクロックフ
ェイズコントロールエリアが設けられる。リードパワー
コントロールエリアは記録再生装置のレーザリードパワ
ーの設定のために用意され、またクロックフェイズコン
トロールエリアは、光磁気再生信号(MO)信号のピッ
ト位相を制御するために設けられている。セクターヘッ
ダに続く、実データとしての領域には、ユーザーデータ
と、EDC、ECCが記録される。
【0047】このような構造のセクターは、物理的なフ
ォーマットとしてのセグメントにおいて、データセグメ
ントDSEG(x)のデータエリアを用いて記録されて
いくことになり、換言すれば、プリピット領域であるセ
グメントヘッダやアドレスセグメントASEG(x)に
分断されながら、複数のセグメントにわたって、1つの
セクターが形成されることになる。つまり、論理的単位
としてのセクターは、物理的単位としてのセグメントの
サイズによっては規定されずに、2Kバイトモード、3
2Kバイトモードのようなセクターサイズを設定できる
ことになる。
【0048】<4.セグメント/フレームの半径方向の
配置>セグメント、フレームのディスク上での物理的な
配置例を図8から図12で説明する。上述したように1
トラックは30フレームで形成され、また1フレームは
32セグメントで形成される。フレームの先頭のセグメ
ントは、アドレスセグメントASEG(x)である。ま
たセグメントSEG(x)の先頭部分(64クロック区
間)にはセグメントヘッダが設けられている。
【0049】まず図8に、セグメント単位でみた場合の
半径方向の配置状態のイメージを示す。図8には、ゾー
ン0〜ゾーン19について、或るセグメントSEG
(m)とその次のセグメントSEG(m+1)の部分の
配置のモデルを示している。各ゾーンとしての領域内に
は、図示していないが、当然ながら複数のトラックが存
在するものである。
【0050】まず、ゾーン単位でみると、或るゾーン内
の複数のトラックにおける各セグメントSEG(m)、
SEG(m+1)において斜線を付した先頭部分、即ち
セグメントヘッダの部分は、半径方向に並んだ位置に配
されているとともに、ゾーン内に限っていえば、外周側
にいくほど記録密度が低くなるため、ゾーン内での外周
側のトラックにいくほど、セグメントヘッダとしての物
理的な長さは長くなる。従って、ゾーン内での各トラッ
クのセグメントヘッダを示した斜線部としては、図面
上、その前端部と終端部のラインが外周側に向かって広
がるような形状となる。
【0051】ところが、ゾーン方式を採用して外周側の
ゾーンでも記録密度が内周側のゾーンと略一定になるよ
うにしているため、ゾーン0からゾーン19の各ゾーン
において、それぞれのセグメントヘッダ領域部分、つま
り斜線部としては、物理的には概略同サイズのものとな
る。そして、このようなセグメントヘッダ領域の部分
が、ゾーン毎にディスク半径方向に並んだ位置に設定さ
れ、つまり全ゾーンにわたって、各セグメントSEG
(x)のセグメントヘッダ領域は、半径方向に並んだ状
態となっている。
【0052】次に、図9にフレーム単位でみた場合の半
径方向の配置状態のイメージを示す。図9には、ゾーン
0〜ゾーン19について、或るフレーム(m)とその次
のフレーム(m+1)の部分の配置のモデルを示してい
る。図8と同様に、各ゾーンとしての領域内には、図示
していないが、複数のトラックが存在するものである。
【0053】図9からわかるように、各フレームの先頭
となるアドレスセグメントASEG(X)は、その全体
として見れば、外周側へいくほど広い区間とされ、かつ
ディスク半径方向に並んだ状態となる。すなわち、アド
レスセグメントASEG(X)全体としては、半径方向
に放射状の配置となる。ただし、アドレスセグメントA
SEG(X)内のプリピット部分(図5(a)のヘッダ
シンクからフレームコードまでの区間)については、図
9に斜線部として示す分のみとなる。残りの斜線が付さ
れていない領域はリザーブとしての区間となる(従って
リザーブ区間は外周へ行くほど大きくなる)。このよう
に、前述のセグメント内のセグメントヘッダの場合と同
様の事情で、ゾーン内での各トラックのアドレスセグメ
ントASEGにおけるプリピット部分を示した斜線部と
しては、図面上、その前端部と終端部のラインが外周側
に向かって広がるような形状となる。
【0054】そしてゾーン方式を採用して外周側のゾー
ンでも記録密度が内周側のゾーンと略一定になるように
しているため、ゾーン0からゾーン19の各ゾーンにお
いて、それぞれのアドレスセグメントASEGにおいて
アドレスが記録されているプリピット部分、つまり斜線
部としては、物理的には概略同サイズのものとなる。そ
して、このようなアドレスセグメントASEG(x)の
部分が、ゾーン毎にディスク半径方向に並んだ位置に設
定され、つまり全ゾーンにわたって各フレームの先頭で
あるアドレスセグメントASEG(x)は、半径方向に
並んだ状態となっている。
【0055】上述したように各セグメントSEG(x)
の先頭であるセグメントヘッダにはヘッダシンクとセグ
メントコードが記録されている。またフレームの先頭セ
グメントであるアドレスセグメントASEG(x)に
は、アドレスシンク、アドレスマーク、トラックアドレ
ス、フレームコードなどが記録されている。
【0056】従来のゾーン方式のディスクでは、図23
で説明したように、シーク時にもアドレス抽出を良好に
行うため、サーボ領域SVについては内外周で一定のサ
ーボクロックを用いて再生を行うものとし、このため外
周側にいくほどサーボ領域SVとしての記録密度は低下
していく。ところが本例の場合は、トラックアドレスの
抽出のためのクロックを、アドレスセグメントASEG
(x)内に設けられているアドレスシンクにより再生で
きるようにし、これによってシーク時などのアドレス抽
出のために内外周一定のクロックを設定する必要がなく
なっている。即ち、従来のゾーン方式のディスクのサー
ボ領域に概略相当するセグメントヘッダや、アドレスセ
グメントでのデータ抽出について、内外周一定の特別な
クロックを用意する必要はなく、従って、記録密度とし
ても、図8、図9に示したように各ゾーンでそれぞれ概
略一定とすることができる。これにより相対的にデータ
エリアとしての領域を拡大することができ、ディスクへ
の記録容量を増大することができる。
【0057】なおセグメントヘッダにおけるヘッダシン
クは、通常時のクロック再生のために用いられ、また、
アドレスセグメントASEG(x)に設けられるアドレ
スシンクは、シーク時のアドレス抽出のためのクロック
再生に用いられることになるが、このアドレスシンクは
128クロック区間という比較的長い区間とされている
ことで、シーク中でのクロック再生能力、及びこれに伴
うアドレス抽出能力が強化されていることになる。また
アドレスセグメントが半径方向に並ぶことで、シーク時
などにアドレスデータの記録位置を見つけやすいという
利点も発生する。
【0058】また、従来のゾーン方式でのサーボクロッ
クという概念、つまり内外周一定のクロックでアドレス
抽出等を行うという考え方が解消され、アドレス等につ
いても主データと同密度で記録されることで、本例のデ
ィスクは、CLV方式にも良好に対応できることにな
る。
【0059】図10、図11はセグメント及びフレーム
の他の配置例を示している。上述のように、どのゾーン
でも同一密度でアドレスセグメントASEG(x)やセ
グメントヘッダが形成されている場合、ゾーンの境界部
分では隣接するトラック、つまり或るゾーンの最終トラ
ックと次のゾーンの最初のトラックで、ピット位置がず
れ、この時の隣接ピットの干渉が外乱となってしまうお
それがある。ただし、境界部分をゾーン切換ためのバッ
ファトラックとし、記録再生に用いないようにしている
場合は、隣接ピットの干渉による悪影響は事実上なくな
るため、上記の図8、図9のような配置でも何ら問題は
ない。ところが、バッファトラックの設定をせずに、隣
接ピットの干渉を避けたい場合は、図10、図11のよ
うな配置が好適となる。
【0060】図10はセグメント単位での配置のイメー
ジを示している。この図10では、上記図8と同様に、
ゾーン0〜ゾーン19について、セグメントSEG
(x)の部分の配置のモデルを示しており、各ゾーン内
の複数のトラックにおける各セグメントSEG(x)に
おいて斜線を付した先頭部分、即ちセグメントヘッダの
部分は、半径方向に並んだ位置に配されている。そし
て、ゾーン内に限っていえば、外周側にいくほど記録密
度が低くなるため、ゾーン内での外周側のトラックにい
くほど、セグメントヘッダとしての物理的な長さは長く
なり、従って、ゾーン内での各トラックのセグメントヘ
ッダを示した斜線部としては、図面上、その前端部と終
端部のラインが外周側に向かって広がるような形状とな
る。
【0061】また、ゾーン方式を採用して外周側のゾー
ンでも記録密度が内周側のゾーンと略一定になるように
しているため、ゾーン0からゾーン19の各ゾーンにお
いて、それぞれのセグメントヘッダ領域部分、つまり斜
線部としては、物理的には概略同サイズのものとなる。
ところがこの例の場合は、セグメントヘッダ領域の部分
の円周方向の位置として、ゾーン毎に交互にずれた状態
となる。つまり全ゾーンにわたって、各セグメントSE
G(x)のセグメントヘッダ領域は、概略的には半径方
向に並んだ状態となっているが、細かくみると奇数ゾー
ンと偶数ゾーンで千鳥状にずれた位置に配置されてい
る。
【0062】図11にはフレーム単位でみた場合の半径
方向の配置状態のイメージを示しているが、フレームの
先頭となる、斜線を付した部分、すなわちアドレスセグ
メントASEG(x)のプリピット部分は、ゾーン内に
限っていえば、図9と同様に、半径方向に並んだ位置に
配されて、また外周側にいくほど記録密度が低くなるた
め、ゾーン内での各トラックのアドレスセグメントAS
EGのプリピット部分を示した斜線部としては、図面
上、その前端部と終端部のラインが外周側に向かって広
がるような形状となる。またゾーン0からゾーン19の
各ゾーンにおいて、それぞれのアドレスセグメントAS
EGのプリピット部分、つまり斜線部としては、物理的
には概略同サイズのものとなる。
【0063】ところが、この図11の場合は、アドレス
セグメントASEG(x)のプリピット部分は円周方向
の位置として、ゾーン毎に交互にずれた状態となる。つ
まり全ゾーンにわたって、各アドレスセグメントASE
G(x)の領域は、概略的には半径方向に並んだ状態と
なっているが、細かくみると奇数ゾーンと偶数ゾーンで
千鳥状にずれた位置に配置されている。
【0064】図12に例えばゾーン0とゾーン1の境界
部分でのフレームの先頭位置がずれている状態のイメー
ジを示す。例えばゾーン毎に64クロック区間だけトラ
ック先頭位置、つまりフレーム0のアドレスセグメント
ASEG0の開始位置をずらすようにしている。これに
よって図10、図11のように全てのアドレスセグメン
トASEG(x)、及び全てのセグメントヘッダにおい
て(つまりトラックにおけるプリピット領域)におい
て、ゾーン境界部分での隣接トラックで、ピット位置が
互いに半径方向にずれることになり、これによって隣接
ピットの干渉という悪影響を避けることができる。
【0065】なお、プリピット領域が半径方向に並んだ
例(図8、図9)及びプリピット領域が半径方向に千鳥
状に並んだ例(図10、図11、図12)を説明した
が、必ずしプリピット領域が全周にわたって半径方向に
並ぶようにしなくてもよい。
【0066】<5.ゾーンCAVフォーマット例>本例
のディスクをゾーンCAV方式のディスクとする場合の
フォーマット例を説明する。まず図13に、セクターを
2Kバイトサイズ(2380バイト)とするモードにお
いてのゾーンフォーマット例を示す。
【0067】なお、ディスク全体としての設定は次の通
りである。 ・ユーザーエリアの外周半径位置:57000μm ・ユーザーエリアの内周半径位置:24000μm ・最短密度:0.2μm ・トラックピッチ:0.6μm ・ポストライト領域PO、プリライト領域PR:4バイ
ト ・セグメントヘッダ:8バイト ・セクターヘッダ:40バイト ・セクターでのユーザーデータサイズ:2048バイト ・バッファトラック:4 ・回転数:30Hz(1800rpm) ・総容量:5970.65Mbyte ・冗長度:28.43%
【0068】図13の2Kバイトモードのゾーン毎のフ
ォーマットとして、まず各ゾーンの外周半径位置が示さ
れている。即ち、ユーザーエリアが57000μm〜2
4000μmであり、このユーザーエリアが1650μ
m毎に分割されて、ゾーン0〜ゾーン19とされてい
る。次にトラック数は、各ゾーンの半径サイズが共通
(1650μm)であり、またトラックピッチは0.6
μmであるため、全ゾーンとも2750トラックとな
る。
【0069】クロック周波数については、ゾーン方式に
より内外周での記録密度差を解消するために、ゾーン毎
に異なる周波数となる。図示するように最外周側である
ゾーン0では、52.0704MHz、最内周側である
ゾーン19では、22.5792MHzとなる。このク
ロック周波数は、1800rpmでディスクを回転させ
たときに、各ゾーンでの記録密度を概略一定とするため
の周波数となる。
【0070】各ゾーン内のセクター数は、ゾーン0で2
12815、ゾーン19で88061となる。つまり回
転数一定でありながら外周側でクロック周波数が高くな
るようにしたゾーンCAV方式であり、またゾーンの半
径サイズは一様であるため当然であるが、外周側のゾー
ンほどセクター数は多くなる。また、1セグメントのク
ロック数(セグメント長)はゾーン0で1808クロッ
ク(長)、ゾーン19で784クロック(長)となり、
つまり外周側のゾーンほどセグメント長は長くなる。そ
して同様に1セグメントでのユーザーデータのバイト数
は、ゾーン0で214バイト、ゾーン19で86バイト
となり、外周側のゾーンほどユーザーデータのバイト数
を大きくできる。そして、1セグメントのユーザーデー
タの記録可能量が多いほど少ないセグメントでセクター
を構成できるため、1セクターのセグメント数として
は、外周側のゾーンほど少ない数となる。例えばゾーン
0で12セグメントで1セクターが形成され、一方、ゾ
ーン19では29セグメントで1セクターが形成され
る。
【0071】記録密度としては、各ゾーンについてほぼ
0.20μmの密度となり、ゾーン毎に概略一定になる
が、ゾーン内に限っていえば、外周側ほど密度は低くな
る。図には各ゾーンについての最短密度(=最高密度)
と最長密度(=最低密度)を示している。記録容量とし
ては、各ゾーンが同密度であるため、セクター数の多い
外周側ほど大きくなる。例えばゾーン0では415.6
5Mbyte、ゾーン19では180.94Mbyte
となる。そして全ゾーンでのトータル容量として、59
70.65Mbyteとなる。回転数一定であるが外周
側ほどクロック周波数が高くなるため、転送レートはゾ
ーン0では4.54Mbyte/sec、ゾーン19で
は1.88Mbytesecというように、外周側ほど
高くなる。
【0072】次に図14に、セクターを32Kバイトサ
イズ(37856バイト)とするモードにおいてのゾー
ンフォーマット例を示す。
【0073】なお、ディスク全体としての設定は、ユー
ザーエリアの外周半径位置(57000μm)、ユーザ
ーエリアの内周半径位置(24000μm)最短密度
(0.2μm)、トラックピッチ(0.6μm)、ポス
トライト領域PO/プリライト領域PR(4バイト)、
セグメントヘッダ(8バイト)、セクターヘッダ(40
バイト)、バッファトラック(4トラック)、回転数
(30Hz(1800rpm))については、上記2K
バイトモードの場合と同様であるが、次の点で異なる。 ・セクターでのユーザーデータサイズ:32768バイ
ト ・総容量:6293.44Mbyte ・冗長度:24.56%
【0074】図14に示す32Kバイトモードのゾーン
毎のフォーマットとして、各ゾーンの外周半径位置、各
ゾーンのトラック数、各ゾーンのクロック周波数、各ゾ
ーンの1セグメントのクロック数(セグメント長)、各
ゾーンの1セグメントのユーザーデータバイト数、各ゾ
ーンの記録密度(最短密度、最長密度)については、図
13に示した2Kバイトモードの場合と同様になる。と
ころが、セクターサイズが異なることに伴って、ゾーン
内セクター数、1セクターのセグメント数が2Kバイト
モードの場合とは異なるものとなり、またセクターサイ
ズの差によりセクターヘッダなどにより冗長度に差がで
るため、各ゾーンの容量、転送レートも異なるものとな
る。
【0075】各ゾーン内のセクター数は、ゾーン0で1
4347、ゾーン19で5790となる。そして1セク
ターのセグメント数としては、外周側のゾーンほど少な
い数となり、例えばゾーン0で178セグメントで1セ
クターが形成され、一方、ゾーン19では441セグメ
ントで1セクターが形成される。
【0076】記録容量としては、各ゾーンが同密度であ
るため、セクター数の多い外周側ほど大きくなる。例え
ばゾーン0では448.34Mbyte、ゾーン19で
は180.94Mbyteとなる。そして全ゾーンでの
トータル容量として、6293.44Mbyteとな
る。回転数一定であるが外周側ほどクロック周波数が高
くなるため、転送レートはゾーン0では4.90Mby
te/sec、ゾーン19では1.98Mbytese
cとなる。
【0077】<6.ゾーンCLVフォーマット例>次に
本例のディスクをゾーンCLV方式のディスクとする場
合のフォーマット例を説明する。まず図15に、セクタ
ーを2Kバイトサイズ(2380バイト)とするモード
においてのゾーンフォーマット例を示す。
【0078】なお、ディスク全体としての設定は次の通
りである。 ・ユーザーエリアの外周半径位置:57000μm ・ユーザーエリアの内周半径位置:24000μm ・最短密度:0.2μm ・トラックピッチ:0.6μm ・ポストライト領域PO、プリライト領域PR:4バイ
ト ・セグメントヘッダ:8バイト ・セクターヘッダ:40バイト ・セクターでのユーザーデータサイズ:2048バイト ・バッファトラック:4 ・ターゲット転送レート:10MBPS ・総容量:5970.65Mbyte ・冗長度:28.43%
【0079】図15に、2Kバイトモード/ゾーンCL
V方式でのゾーン毎のフォーマットが示されているが、
この中で、各ゾーンの外周半径位置、各ゾーンのトラッ
ク数、ゾーン内のセクター数、1セグメントのクロック
数(セグメント長)、1セグメントのユーザーデータの
バイト数、1セクターのセグメント数、記録密度(最短
密度、最長密度)、容量が示されているが、これらは図
13に示した2Kバイトモード/ゾーンCAVの場合と
同様になる。
【0080】ところがゾーンCLV方式の場合は、所定
の転送レートを実現することになり、これは図15に示
すように全てのゾーンで1.25Mbyte/secと
する。そしてこのために、ゾーン毎に回転数は変化され
ることになる。例えばゾーン0では495.48rp
m、ゾーン19では1197.42rpmというように
なり、内周側のゾーンほど回転速度が速くなる。
【0081】クロック周波数については、ゾーン方式に
より内外周での記録密度差を解消するために、ゾーン毎
に異なる周波数となる。言い換えれば、所定の転送レー
ト、回転数において、記録密度が概略0.2μmとなる
ように、ゾーン毎に図示するような値の周波数が設定さ
れる。この場合、各ゾーンにおいて、それぞれ14KH
z前後となる。
【0082】次に図16にゾーンCLV方式において、
セクターを32Kバイトサイズ(37856バイト)と
するモードにおいてのゾーンフォーマット例を示す。な
お、ディスク全体としての設定は、ユーザーエリアの外
周半径位置(57000μm)、ユーザーエリアの内周
半径位置(24000μm)最短密度(0.2μm)、
トラックピッチ(0.6μm)、ポストライト領域PO
/プリライト領域PR(4バイト)、セグメントヘッダ
(8バイト)、セクターヘッダ(40バイト)、バッフ
ァトラック(4トラック)、回転数(30Hz(180
0rpm))については、上記2Kバイトモードの場合
と同様であるが、次の点で異なる。 ・セクターでのユーザーデータサイズ:32768バイ
ト ・総容量:6293.44Mbyte ・冗長度:24.56%
【0083】図16に示す32Kバイトモードのゾーン
毎のフォーマットとして、各ゾーンの外周半径位置、各
ゾーンのトラック数、各ゾーンの1セグメントのクロッ
ク数(セグメント長)、各ゾーンの1セグメントのユー
ザーデータバイト数、各ゾーンの記録密度(最短密度、
最長密度)については、図15に示した2Kバイトモー
ドの場合と同様になる。ところが、セクターサイズが異
なることに伴って、ゾーン内セクター数、1セクターの
セグメント数が2Kバイトモードの場合とは異なるもの
となり、またセクターサイズの差によりセクターヘッダ
などにより冗長度に差がでるため、各ゾーンの回転数、
クロック周波数、容量、転送レートも異なるものとな
る。
【0084】各ゾーン内のセクター数は、ゾーン0で1
4347、ゾーン19で5790となる。そして1セク
ターのセグメント数としては、外周側のゾーンほど少な
い数となり、例えばゾーン0で178セグメントで1セ
クターが形成され、一方、ゾーン19では441セグメ
ントで1セクターが形成される。
【0085】記録容量としては、各ゾーンが同密度であ
るため、セクター数の多い外周側ほど大きくなる。例え
ばゾーン0では448.34Mbyte、ゾーン19で
は180.94Mbyteとなる。そして全ゾーンでの
トータル容量として、6293.44Mbyteとな
る。各ゾーンでの回転数は、所定の転送レート(1.2
5Mbyte/sec)を、実現する値とされ、またク
ロック周波数としては、ゾーン毎に図示するような値の
周波数が設定される。
【0086】<7.記録再生装置の構成>上述してきた
フォーマットを本例のディスクに対して記録/再生動作
を行なう記録再生装置について図17のブロック図を参
照しながら説明する。
【0087】本例のディスク1は、記録再生装置に装填
されると、スピンドルモータ2によってディスク全周に
わたって一定回転数、もしくはゾーン毎に所定の回転数
で、回転駆動される。スピンドルモータ2の回転速度サ
ーボ制御はスピンドル制御部3によって行なわれる。例
えばスピンドル制御部3はスピンドルモータ2からのF
Gパルス(回転速度に同期した周波数信号)などにより
スピンドルモータ2の回転速度を検出するとともに、コ
ントローラ6から回転制御信号として所定の、もしくは
ゾーン毎の、基準速度情報が供給される。そして基準速
度情報とスピンドルモータ2の回転速度を比較して、そ
の誤差情報に基づいてスピンドルモータ2の加減速を行
なうことで所要の回転速度でのディスク回転動作を実現
させる。
【0088】回転されているディスク1に対しては、光
学ピックアップ4からのレーザ光が照射される。光学ピ
ックアップ4には、例えばレーザダイオードやレーザカ
プラなどによるレーザ光源4c、各種レンズやビームス
プリッタなどによる光学系4e、レーザ光の出力端とな
る対物レンズ4a、ディスクからの反射光を検出するデ
ィテクタ4d、対物レンズ4aをトラッキング方向及び
フォーカス方向に移動可能に保持する2軸機構4b等が
設けられる。光学ピックアップ4においてレーザ光源4
cからのレーザ出力のオン/オフ及び出力レベルはレー
ザ制御部5によって制御される。
【0089】この記録再生装置は、そのインターフェー
ス部19によりホストコンピュータ90と接続される
が、データの記録/再生動作はコントローラ6がホスト
コンピュータ90からの記録要求、再生要求を受け取る
ことにより実行されることになる。なお、この記録再生
装置は本例のディスクをコンピュータユースに用いるシ
ステムとしての例であるが、本例のディスクを用いた、
オーディオ、ビデオデータ等の記録再生システムを実現
することもできる。この図17の例の場合は、記録時に
はホストコンピュータ90から、記録要求とともに記録
すべきデータが供給される。記録データDREC はインタ
ーフェース部19からエンコーダ25に供給され、NR
ZI処理などの所要のエンコード処理が行なわれる。
【0090】ディスク1に対してのデータ記録方法とし
ては大別して光変調方式と磁界変調方式とがある。光変
調方式は、ディスク記録面に対して垂直方向における一
定方向に外部磁界を印加した状態で、レーザ光を記録デ
ータで変調する方式である。即ちこの方式が採用される
場合は、記録時においてコントローラ6は磁気ヘッドド
ライバ26に対して磁気ヘッド27からN又はSの外部
磁界をディスク記録面に印加させる。そしてエンコーダ
25でエンコードされた記録データは、レーザ制御部5
に供給され、レーザ制御部5は、記録データに応じてレ
ーザ光源4cからのレーザ出力をオン/オフさせる。こ
れによってレーザが照射された部分が外部磁界の極性と
され、記録データが磁界情報としてディスク1に記録さ
れる。
【0091】一方磁界変調方式としては、ディスク記録
面に対して記録データに基づいて変調される磁界を印加
するとともに、レーザ光を一定の光量で継続照射する単
純磁界変調方式と、同じくディスク記録面に対して記録
データに基づいて変調される磁界を印加するとともに、
レーザ光をパルス発光させるレーザストローブ磁界変調
方式とがある。
【0092】これらの磁界変調方式が採用される場合
は、記録時においてコントローラ6はレーザ制御部5に
対してレーザ光源4cからのレーザ出力を継続発光もし
くはパルス発光させるように制御を行なう。そしてエン
コーダ25でエンコードされた記録データは、磁気ヘッ
ドドライバ26に供給され、磁気ヘッドドライバ26
は、記録データに応じて磁気ヘッド27からN又はSの
磁界を印加する。これによって記録データが磁界情報と
してディスク1に記録される。
【0093】光学ピックアップ4によるデータ読取位置
は半径方向に移動可能とされている。即ち光学ピックア
ップ4の全体をディスク半径方向に移動可能とするスレ
ッド機構15が設けられ、これによって読取位置の大き
い移動が行なわれるとともに、対物レンズ4aが2軸機
構4bにディスク半径方向に移動される、即ちトラッキ
ングサーボ動作により読取位置の小さい移動が行なわれ
る。
【0094】なお、光学ピックアップ4を移動させるス
レッド機構に代えて、スピンドルモータ2とともにディ
スク1をスライド移動させる機構を設けてもよい。ま
た、対物レンズ4aが2軸機構4bにディスク1に対し
て接離する方向にに移動されることで、レーザスポット
のフォーカス制御が行なわれる。
【0095】ディスク1が図示しないローディング機構
によって装填されると、スピンドルモータ2による回転
駆動が開始される。そしてディスク1が所定の回転速度
に達するように制御されるとともに、フォーカスの引込
み等の必要な立ち上げ処理が行なわれる。そして光学ピ
ックアップ4がディスク1の内周側あるいは外周側に形
成されている管理情報エリアのデータを読み取るように
読取位置が制御され、必要な管理情報の読み込みが行わ
れる。その後、ホストコンピュータ90からの要求に応
じた記録あるいは再生動作が開始されることになる。
【0096】光学ピックアップ4のディテクタ4dとし
ては例えば4分割の受光領域を有する4分割ディテクタ
や、いわゆる磁界データ(MOデータ)を磁気カー効果
による偏光成分ごとの検出を行ない、MOデータとして
のRF信号を得るディテクタ等が設けられる。
【0097】このディテクタ4dの各受光領域からは、
それぞれ受光光量に応じた電流信号S1が出力される
が、これらはI/V変換マトリクスアンプ7に供給され
る。I/V変換マトリクスアンプ7では、受光光量信号
S1について電流−電圧変換を行なうとともに、各受光
領域からの信号の演算処理でRF信号、プッシュプル信
号、フォーカスエラー信号FE等の必要な信号を生成す
る。
【0098】フォーカス状態の誤差情報となるフォーカ
スエラー信号FEはサーボコントローラ8に供給され
る。サーボコントローラ8にはフォーカス系の処理部と
してフォーカス位相補償回路やフォーカスドライバなど
が搭載されており、フォーカスエラー信号FEに基づい
たフォーカスドライブ信号を発生させて2軸機構4bの
フォーカスコイルに印加する。これによって対物レンズ
4aをジャストフォーカスポイントに収束させるフォー
カスサーボ系が構成される。
【0099】I/V変換マトリクスアンプ7からは、ク
ロックCKの生成やアドレス抽出のために用いる和信号
が信号S2として出力される。この和信号S2はPLL
回路9に供給されるとともに、A/D変換器10でデジ
タル化される。
【0100】PLL回路9では信号S2と発振出力の位
相誤差に基づいて内部発振器の発振周波数を制御するこ
と、及び所定の分周処理を行なうことで、和信号S2に
同期したクロックCKを発生させる。より具体的には、
ディスク1のセグメントヘッダにおけるヘッダシンクに
応じて得られる和信号S3により、PLLロックが行わ
れ、所要周波数のクロックが再生されることになる。ま
た、ゾーン毎のクロック周波数の切換はコントローラ6
からの制御信号SSKにより制御される。PLL回路9
についての詳しい構成及び動作は後述する。このクロッ
クCKはA/D変換器10及びA/D変換器13でのサ
ンプリングクロックとして用いられるとともに、タイミ
ングコントローラ17他の所要回路部に供給される。
【0101】A/D変換器10でデジタル化された和信
号S3は、アドレスデコーダ11に供給される。即ちア
ドレスデコーダ11は、ディスク1のアドレスセグメン
トASEG(x)での再生タイミングにおいて、アドレ
スマークに続いて読み出されるトラックアドレス、フレ
ームコードのタイミングや、各セグメントSEG(x)
におけるセグメントヘッダのセグメントコードでの再生
タイミングにおいて得られる和信号S3のデータから、
アドレスデータ(トラックアドレス、フレームアドレ
ス、セグメントアドレス)をデコードする。デコードさ
れたアドレスデータはタイミングコントローラ17、コ
ントローラ6に供給される。
【0102】タイミングコントローラ17はアドレスデ
ータやクロックCKに基づいて、各部に対して必要なタ
イミング信号を発生させる。例えばトラッキング動作の
ためのサンプルホールド回路16のサンプル動作のため
のタイミングとしてゲート信号SGATEを発生させたり、
データデコーダ14でのデコード動作のための同期タイ
ミングDSY等を発生させる。
【0103】I/V変換マトリクスアンプ7からは、ト
ラッキングエラー信号TEの抽出のために用いるプッシ
ュプル信号が信号S4として出力される。このプッシュ
プル信号S4はサンプルホールド回路16において所定
のタイミングでサンプルされ、そのサンプルデータから
トラッキングエラー信号TEが生成されることになる。
本例のディスク1の場合は、従来のサンプルサーボ方式
のように特定のサーボエリアの情報からトラッキングエ
ラー信号TEを発生させるのではなく、データセグメン
トDSEGのセグメントデータ領域、即ち図6で説明し
たようにランド・グルーブが形成されているエリアにお
いて得られるプッシュプル信号を、そのままトラッキン
グエラー信号TEとする。サンプルホールド回路16に
ついては後述する。
【0104】サンプルホールド回路16から出力される
トラッキングエラー信号TEは、サーボコントローラ8
及びアクセス制御部12に供給される。サーボコントロ
ーラ8にはトラッキング系の処理部としてトラッキング
位相補償回路やトラッキングドライバなどが搭載されて
おり、トラッキングエラー信号TEに基づいたトラッキ
ングドライブ信号を発生させて2軸機構4bのトラッキ
ングコイルに印加する。これによって対物レンズ4aか
らのレーザスポットがジャストトラッキングポイントに
収束されるようなトラッキングサーボ系が構成される。
また、アクセス制御部12はコントローラ6からのシー
ク指令に応じてスレッド機構15を移動させ、またシー
ク位置に応じてスピンドルモータの回転数を制御する。
【0105】I/V変換マトリクスアンプ7からは、M
Oデータ抽出のために用いる差信号が信号S3として出
力される。この差信号S3はA/D変換器13でデジタ
ル化された後、データデコーダ14に供給される。デー
タデコーダ14ではタイミングコントローラ17が発生
させる同期タイミングDSYに基づいてデータデコード
処理を行ない、再生データDPBを得る。例えば波形等化
処理、記録フォーマットとして採用されている変調処理
に対する復調処理、エラー訂正処理等が行なわれ再生デ
ータDPBとしてデコードされる。この再生データDPB
インターフェース部19を介してホストコンピュータ9
0に供給されることになる。
【0106】このように構成される記録再生装置によ
り、上述したディスクの記録再生が行なわれる。上述し
たフォーマットのディスク1に対しては、ヘッダシンク
やアドレスシンクに基づいてPLL回路9でクロック再
生が行われることになり、このクロックCKはデータ再
生のクロックと同様に、ゾーン毎に特定の周波数のクロ
ックである。そして特にディスク内外周で同一周波数の
クロックを生成しなくてもよい。また、トラッキングサ
ーボ動作としては、特定のサーボエリアのデータではな
く、ランド・グルーブから得られるプッシュプル信号を
用いるようにしている。以下、この記録再生装置で特徴
的な構成となるPLL回路9及びサンプルホールド回路
16について説明する。
【0107】<8.クロック再生動作>図18にPLL
回路9の構成を示す。PLL回路9は、I−V変換マト
リクスアンプ7からの和信号S2に基づいてクロックC
Kを発生する。和信号S3は、図18のPLL回路9に
おいて微分回路51に入力される。微分回路51で和信
号S2の微分処理が行われ、その信号SP1はコンパレ
ータ52に供給される。コンパレータでは基準値Th1
(例えばゼロレベル)と信号SP1の比較を行い、比較
結果信号SP2を出力する。
【0108】比較結果信号SP2はモノマルチバイブレ
ータ53、カウンタ54,55、アンドゲート59,6
0に供給される。モノマルチバイブレータ53の出力信
号SP3はカウンタ54のクリア信号となるとともに、
アンドゲート57に供給される。また、信号SP3はイ
ンバータ56で反転され、その反転信号SP4はカウン
タ55にクリア信号として供給されるとともに、アンド
ゲート58に供給される。
【0109】カウンタ54は信号SP3が「L」となる
ことでカウント値がクリアされるとともに、信号SP3
が「H」となる期間において、コンパレータ52からの
信号SP2のカウント動作を行う。そのカウント値出力
CNT1はアンドゲート57に供給される。またカウン
タ55は信号SP4が「L」となることでカウント値が
クリアされるとともに、信号SP4が「H」となる期間
において、コンパレータ52からの信号SP2のカウン
ト動作を行う。そのカウント値出力CNT2はアンドゲ
ート58に供給される。
【0110】アンドゲート57の出力はアンドゲート5
9に対するゲート信号GT1となり、このゲート信号G
T1が「H」となっている期間において、コンパレータ
52の出力である信号SP2がアンドゲート59を介し
て、セレクタ61のX入力となる。またアンドゲート5
8の出力はアンドゲート60に対するゲート信号GT2
となり、このゲート信号GT2が「H」となっている期
間において、コンパレータ52の出力である信号SP2
がアンドゲート60を介して、セレクタ61のY入力と
なる。
【0111】セレクタ61は、コントローラ6からの制
御信号SSKにより入力X,Yを選択してZ出力とす
る。このZ出力は位相比較器62に入力される。位相比
較器62、ループフィルタ63、VCO(電圧制御発振
器)64、分周器65は、いわゆるフェイズ・ロックド
・ループを形成しており、セレクタ61からのZ出力に
基づいてPLL動作を行う。即ち、Z出力と分周器65
の出力の位相比較を行い、その位相誤差に応じた電圧
を、ループフィルタ63を介してVCO64に印加す
る。VCO64は誤差電圧に応じて発振周波数をコント
ロールし、その発振出力がクロックCKとなる。
【0112】なお、ループフィルタ63にはコントロー
ラ6からの制御信号SSKが供給される。この制御信号
SSKにより、ループゲインが切り換えられる。制御信
号SSKは、シーク動作時に「H」とされるもので、通
常時は制御信号SSKによりセレクタ61はX入力が選
択されてZ出力とされる。一方、シーク動作時には、制
御信号SSKによりセレクタ61はY入力が選択されて
Z出力とされるとともに、ループフィルタ63における
ループゲインがあげられ、PLL動作の応答性があげら
れる。
【0113】図19に通常時(シーク時以外)でのPL
L回路9の動作波形を示す。図19(a)に再生位置タ
イミングとしてのセグメントないの領域を示している
が、通常時は、セグメントヘッダ領域のタイミングで得
られる和信号S2に基づいてクロックCKの再生動作が
行われることになる。図19(b)にセグメントヘッダ
領域でのピットパターンから得られる和信号S2の波形
例を示している。例えばこの和信号S2が微分回路51
で微分され、図19(c)のような信号SP1が得られ
る。この信号SP1がコンパレータ52で比較処理さ
れ、図19(d)のような比較結果信号SP2が得られ
る。
【0114】信号SP2をトリガとするモノマルチバイ
ブレータ53の出力信号SP3は図19(e)のように
なり、この信号SP3が「H」となる期間において、カ
ウンタ54が信号SP2の立ち下がりで0から3までの
カウントを行う。従ってカウンタ出力CNT1は図19
(f)のようになる。アンドゲート57は信号SP3が
「H」であり、かつカウント出力CNT1が3未満であ
るときに「H」レベルとなるゲート信号GT1を出力す
る。従ってゲート信号GT1は図19(g)のようにな
り、セレクタ61へのX入力は図19(h)のようにな
る。
【0115】このゲート信号GT1により信号SP2が
アンドゲート59を通過する期間とは、即ちヘッダシン
クとしてのピットパターンに応じた期間となる。そして
通常時はセレクタ61でX入力が選択されるため、図1
9(i)に拡大して示すヘッダシンクのピットパターン
に応じた信号SP2が、位相比較器62に供給される。
これにより、VCO64から図19(j)のようにヘッ
ダシンクに同期したクロックCKが発生されることにな
る。
【0116】次に、図20でシーク時でのPLL回路9
の動作を説明する。図20(a)に再生位置タイミング
としてのセグメントないの領域を示しているが、シーク
時は、アドレスセグメントASEG(x)におけるセグ
メントデータ領域に設けられているアドレスシンクのタ
イミングで得られる和信号S2に基づいてクロックCK
の再生動作が行われることになる。図20(b)にセグ
メントヘッダ領域でのピットパターンから得られる和信
号S2の波形例を示している。例えばこの和信号S2が
微分回路51で微分され、図20(c)のような信号S
P1が得られる。この信号SP1がコンパレータ52で
比較処理され、図20(d)のような比較結果信号SP
2が得られる。
【0117】信号SP2をトリガとするモノマルチバイ
ブレータ53の出力信号SP3は図20(e)のように
なり、また信号SP3がインバータ56で反転された信
号SP4は図20(f)のようになる。この信号SP4
が「H」となる期間において、カウンタ55が信号SP
2の立ち下がりでカウントアップを行う。従ってカウン
タ出力CNT2は図20(g)のようになる。アンドゲ
ート58は信号SP4が「H」であり、かつカウント出
力CNT2が16未満であるときに「H」レベルとなる
ゲート信号GT2を出力する。従ってゲート信号GT2
は図20(h)のようになり、セレクタ61へのY入力
は図20(i)のようになる。
【0118】このゲート信号GT2により信号SP2が
アンドゲート60を通過する期間とは、即ちアドレスシ
ンクとしてのピットパターンに応じた期間となる。そし
てシーク時はセレクタ61でY入力が選択されるため、
アドレスシンクのピットパターンに応じた信号SP2
が、位相比較器62に供給される。これにより、VCO
64からアドレスシンクに同期したクロックCKが発生
されることになる。これによってシーク時にも、アドレ
スセグメント内のトラックアドレス等を良好に読み出す
ことができる。
【0119】<9.トラッキング動作>次にトラッキン
グ動作について説明する。上述したように本例ではラン
ド・グルーブによる反射光から得られるプッシュプル信
号S4がサンプルホールド回路16を介してトラッキン
グエラー信号TEとされる。サンプルホールド回路16
は図21のように構成される。I−V変換マトリクスア
ンプからのプッシュプル信号S4は、サンプルホールド
回路16においてスイッチ71に供給される。このスイ
ッチ71はタイミングコントローラ17からのゲート信
号SGATEによりオン/オフされる。
【0120】スイッチ71を通過したプッシュプル信号
S4は、ホールド用のコンデンサ72によって所定の時
定数でホールドされ、アンプ75でバッファリングされ
てトラッキングエラー信号TEとしてサーボコントロー
ラ8に出力される。なお、スイッチ74がオンとされる
ことにより、コンデンサ73もチャージに用いられるこ
とになり、つまりフィルタ時定数が長くされる。スイッ
チ74は、PLL回路9がアンロック状態になっている
ことに応じて供給される信号SPLLKによりオンとされ
る。
【0121】図22にサンプルホールド回路16におけ
るスイッチ71の開閉動作を示す。図22(a)(b)
はデータセグメントDSEG(x)、アドレスセグメン
トASEG(x)での再生走査に対応したタイミングで
得られる和信号S2とプッシュプル信号S4の例を示し
ている。プッシュプル信号S4については、各セグメン
トでのセグメントヘッダ領域とアドレスセグメントAS
EG(x)でのセグメントデータ領域、即ちプリピット
領域では、そのピットの有無に応じた信号波形として現
れる。ところがデータセグメントDSEG(x)におけ
るセグメントデータ領域、つまりランド・グルーブ領域
では、レーザスポットと、ランドとグルーブのエッジと
の間の相対位置に応じた信号が得られることになる。即
ちそれは、レーザスポットのトラッキング状態に応じた
レベルとなる、トラッキングエラー信号TEである。
【0122】PLL回路9がロック状態にあるときは、
タイミングコントローラ17からのゲート信号SGATEは
図22(c)上段に示すように、データセグメントDS
EG(x)のセグメントデータ領域に応じたタイミング
で「H」となる信号としてスイッチ71に供給され、こ
のH期間においてスイッチ71がオンとされる。従っ
て、ランド・グルーブ領域で得られるプッシュプル信号
S4が、トラッキングエラー信号TEとしてホールド出
力されることになる。
【0123】一方、PLL回路9がアンロック状態にあ
るときは、タイミングコントローラ17からのゲート信
号SGATEは図22(c)下段に示すように、常に「H」
となる信号としてスイッチ71に供給される。従ってス
イッチ71は常にオンとされ、プッシュプルS4がトラ
ッキングエラー信号TEとして出力される。ただしこの
場合は、プリピット領域での信号の影響を避けるために
スイッチ74が閉じられ、フィルタ時定数が長くされる
ことになる。
【0124】以上のように、本例ではランド・グルーブ
の領域でのプッシュプル信号S4を用いてトラッキング
サーボを実行するようにしており、つまり、サンプルド
プッシュプル方式でのトラッキングサーボを実行する。
これにより、ゾーンCAV方式だけでなくゾーンCLV
方式にも好適なシステムとすることができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明ではディ
スク状記録媒体として、ディスク半径方向に複数のゾー
ンが設定されたゾーン方式のディスクとする。そして、
各ゾーンにおいて、1周回トラックにはn個の物理的単
位領域(セグメント)が形成され、このn個の物理的単
位領域のうちのm個はトラックアドレスの記録に用いら
れるアドレス用単位領域(アドレスセグメント)とさ
れ、またn個の物理的単位領域のうちの(n−m)個は
主データの記録に用いられるデータ用単位領域(データ
セグメント)とする。さらに、各物理的単位領域にはク
ロック抽出のために用いる第1のクロック抽出パターン
(ヘッダシンク)が形成され、各アドレス用単位領域に
は、記録されているトラックアドレスの再生に用いるこ
とのできるクロックを抽出するための第2のクロック抽
出パターン(アドレスシンク)が形成されているように
している。即ち、トラックアドレスの再生のために、第
2のクロック抽出パターンが形成されることで、例えば
シーク中であっても、読み込むトラックアドレス毎にク
ロックを生成することができ、特にディスクの内外周方
向で共通のクロックを設定する必要はなくなる。これに
よって外周にいくほど記録密度が低下せざるを得ないよ
うな特定の領域を設ける必要はなくなり、全領域にわた
って、ゾーン方式の利点である、内外周ゾーンでの同密
度記録を行うことができる。このためディスクの領域利
用効率が向上され、データ記録容量を向上させることが
できるという効果がある。さらに、シーク時の外乱など
でクロックがはずれ、アドレスが読み取れなくなるとい
ったこともなくなるという効果がある。
【0126】また、ヘッダ部分も内外周(ゾーン毎)で
同一密度であることから、ゾーンCAV方式だけでな
く、ゾーンCLV方式も採用できる。そして、少なくと
もデータ用単位領域において主データの記録・再生に用
いられる領域をランド・グルーブトラックとし、プッシ
ュプル法によるトラッキングエラー情報を抽出できるよ
うにしていることで、ゾーンCLV方式に好適となる。
【0127】またアドレス用単位領域は、ディスク円周
上で、半径方向に概略並んだ状態となるように配置する
ことで、アドレスの記録された位置をディスク上で検出
しやすいものとでき、シーク時のアドレス読出などに好
適である。
【0128】各物理的単位領域におけるヘッダ部分に
は、トラック内位置情報が記録されているようにし、即
ちトラックアドレスの下位アドレスとなるトラック内で
の物理的単位領域のナンバを形成することで、物理的単
位領域毎の絶対アドレスを設定できる。そして、トラッ
クアドレスと回転位置情報は、差分検出法により再生で
きるようにコーディングする。即ちグレーコード化する
ことで、シーク中でも良好に抽出できることになる。
【0129】また、一のゾーンと、そのゾーンに隣接す
るゾーンでは、物理的単位領域の開始位置が、回転角方
向に所要長だけずれた状態とされているようにする。こ
れによってゾーンの境界において、隣接ゾーンのピット
干渉をさけることができ、ゾーン境界部分にバッファト
ラックを設けないようにする場合に好適である。
【0130】また、主データの単位となる論理的データ
単位(セクター)は、複数のデータ用単位領域における
データ記録部分に記録されるデータによって形成される
ようにすることで、物理的単位領域のサイズに依存しな
いで、論理的データ単位としてのサイズを設定でき、各
種の多様な論理フォーマットに対応できる記録媒体とす
ることができる。
【0131】そして以上の各種効果から、本発明のディ
スク状記録媒体は、各種の方式に対応できるフォーマッ
トを実現しているとともに、記録容量の向上、クロック
系の簡略化などを実現できるディスク状記録媒体とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクの説明図であ
る。
【図2】実施の形態のディスクのゾーン構造の説明図で
ある。
【図3】実施の形態のディスクのトラックフォーマット
の説明図である。
【図4】実施の形態のディスクのフレーム・セグメント
構造の説明図である。
【図5】実施の形態のディスクのセグメントフォーマッ
トの説明図である。
【図6】実施の形態のディスクのランド・グルーブ形態
の説明図である。
【図7】実施の形態のディスクのセクターフォーマット
の説明図である。
【図8】実施の形態のセグメント単位での配置形態の説
明図である。
【図9】実施の形態のフレーム単位での配置形態の説明
図である。
【図10】実施の形態のセグメント単位での他の配置形
態の説明図である。
【図11】実施の形態のフレーム単位での他の配置形態
の説明図である。
【図12】実施の形態の他の配置形態でのゾーン境界部
分の説明図である。
【図13】実施の形態の2Kバイト・ゾーンCAVディ
スクのフォーマットの説明図である。
【図14】実施の形態の32Kバイト・ゾーンCAVデ
ィスクのフォーマットの説明図である。
【図15】実施の形態の2Kバイト・ゾーンCLVディ
スクのフォーマットの説明図である。
【図16】実施の形態の32Kバイト・ゾーンCLVデ
ィスクのフォーマットの説明図である。
【図17】実施の形態のディスクに対する記録再生装置
のブロック図である。
【図18】実施の形態のディスクに対する記録再生装置
のPLL回路のブロック図である。
【図19】実施の形態の通常時のPLL回路の動作波形
の説明図である。
【図20】実施の形態のシーク時のPLL回路の動作波
形の説明図である。
【図21】実施の形態のディスクに対する記録再生装置
のサンプルホールド回路のブロック図である。
【図22】実施の形態のサンプルホールド回路によるト
ラッキングエラー信号生成のための動作波形の説明図で
ある。
【図23】従来のゾーンCAV方式のディスクの説明図
である。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 スピンドル
制御部、4 光学ピックアップ、4a 対物レンズ、4
b 2軸機構、4cレーザ光源、4d ディテクタ、4
e 光学系、5 レーザ制御部、6 コントローラ、7
I/V変換マトリクスアンプ、8 サーボコントロー
ラ、9 PLL回路、10,13 A/D変換器、11
アドレスデコーダ、14 データデコーダ、16 サ
ンプルホールド回路、17 タイミングコントローラ、
19 インターフェース部、25エンコーダ、26 磁
気ヘッドドライバ、27 磁気ヘッド、51 微分回
路、52 コンパレータ、53 モノマルチバイブレー
タ、54,55 カウンタ、57,58,59,60
アンドゲート、61 セレクタ、62 位相比較器、6
3 ループフィルタ、64 VCO、65 分周器、7
1,74 スイッチ、75 アンプ、ASEG(X)
アドレスセグメント、DSEG(X) データセグメン
ト、SEG セグメント、LD ランド、GB グルー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク半径方向に複数のゾーンが設定
    されており、各ゾーンにおいて、 1周回トラックにはn個の物理的単位領域が形成され、
    このn個の物理的単位領域のうちのm個はトラックアド
    レスの記録に用いられるアドレス用単位領域とされ、ま
    たn個の物理的単位領域のうちの(n−m)個は主デー
    タの記録に用いられるデータ用単位領域とされていると
    ともに、 各物理的単位領域にはクロック抽出のために用いる第1
    のクロック抽出パターンが形成され、 各アドレス用単位領域には、記録されているトラックア
    ドレスの再生に用いることのできるクロックを抽出する
    ための第2のクロック抽出パターンが形成されているこ
    とを特徴とするディスク状記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1のクロック抽出パターンは物理
    的単位領域のヘッダ部分に形成されているとともに、 各物理的単位領域のヘッダ部分は、ゾーン内においては
    ディスク外周側にいくほど記録密度が低くなるが、各ゾ
    ーン単位でみると概略同一の記録密度となるように形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のディスク
    状記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記アドレス用単位領域は、ディスク円
    周上で、半径方向に概略並んだ状態となるように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のディスク状
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記各物理的単位領域におけるヘッダ部
    分には、1周回トラック内でのアドレスとなるトラック
    内位置情報が記録されていることを特徴とする請求項1
    に記載のディスク状記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記各アドレス用単位領域におけるトラ
    ックアドレス、及び前記各物理的単位領域におけるトラ
    ック内位置情報は、差分検出法により再生できるように
    コーディングされて記録されていることを特徴とする請
    求項4に記載のディスク状記録媒体。
  6. 【請求項6】 一のゾーンと、そのゾーンに隣接するゾ
    ーンでは、物理的単位領域の開始位置が、回転角方向に
    所要長だけずれた状態とされていることを特徴とする請
    求項1に記載のディスク状記録媒体。
  7. 【請求項7】 主データの単位となる論理的データ単位
    は、複数のデータ用単位領域におけるデータ記録部分に
    記録されるデータによって形成されることを特徴とする
    請求項1に記載のディスク状記録媒体。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記データ用単位領域におい
    て主データの記録・再生に用いられる領域は、ランド及
    びグルーブによりトラックが形成され、照射されるレー
    ザスポットのトラッキングエラー情報を抽出できるよう
    にされていることを特徴とする請求項1に記載のディス
    ク状記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002031821A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disque optique

Cited By (4)

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WO2002031821A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disque optique
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