JPH10154087A - メモリ内容ダンプ処理方法 - Google Patents

メモリ内容ダンプ処理方法

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JPH10154087A
JPH10154087A JP8314014A JP31401496A JPH10154087A JP H10154087 A JPH10154087 A JP H10154087A JP 8314014 A JP8314014 A JP 8314014A JP 31401496 A JP31401496 A JP 31401496A JP H10154087 A JPH10154087 A JP H10154087A
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JP8314014A
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Masahito Shimoda
雅人 下田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機の処理を停止せず、かつ、メモリ・ダ
ンプ処理専用のメモリ装置を必要とせずにメモリ・ダン
プ処理を行なえるメモリ内容ダンプ処理方法を提供す
る。 【解決手段】 仮想記憶制御装置3を用いてメモリ装置
4の該当メモリ領域へのデータの書き込みを禁止し、メ
モリ装置4の該当メモリ領域の内容が書き換えられよう
とした時に例外処理が生じることによって、メモリ・ダ
ンプ制御装置1により、上記書き換えが発生したことを
検出するとともに、書き換えられる前のメモリ内容を別
のメモリ領域に複写するか、または、ダンプ・データ書
き込み装置2により、上記複写したメモリ領域の内容を
優先的にメモリ・ダンプ記憶媒体5へダンプ処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、計算機システ
ム、情報通信システム、機器制御システム等の情報処理
装置に備えられるメモリ装置に対するメモリ内容ダンプ
処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のメモリ内容ダンプ処理方法とし
て、ダンプ処理中にダンプ処理以外の処理によるメモリ
内容の変化を避けるために、ダンプ処理以外の全ての処
理を止めてダンプ処理だけを行う方法や、特開平3−7
8050号公報等に示されるように、全てのメモリ内容
を別のメモリ装置にいったん待避することによってメモ
リ内容の変化を避ける方法が知られている。これらのい
ずれのメモリ内容ダンプ処理方法でも、メモリ・ダンプ
の内容を見たい場合は、メモリの内容をディスプレイ装
置等で直接見るか、メモリ・ダンプを実際に行って、処
理が終わるまで待って、その結果を見て判断している。
【0003】また、メモリ・ダンプの内容は、メモリ全
体を常に一括してダンプするだけであり、メモリの利用
状況を考慮して内容を選別する事はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメモ
リ内容ダンプ処理方法では、メモリ・ダンプ処理を行な
っている間にメモリの内容が変更されてしまわないよう
に、処理を止めてダンプ処理だけを行なうか、または、
ダンプ処理専用のメモリ装置を用意して、メモリ全体を
いったんダンプ処理専用のメモリにコピーしてからダン
プ処理を行なっていた。そのため、メモリ内容の変化を
伴う処理を止められないような状況では、メモリ・ダン
プを取ることができないか、または、ダンプ処理のため
だけに2倍の容量のメモリ装置を用意しなければならな
かった。また、このような従来のメモリ内容ダンプ処理
方法では、メモリ・ダンプ解析装置を使いたい場合は、
メモリの内容を直接解析するか、または、メモリ・ダン
プを実際に行ない、ダンプ処理が終了するまで待ってか
らメモリ・ダンプ解析装置を使う必要があった。また、
メモリ内容をディスプレイ装置等で直接見る方法を用い
る場合は、メモリが別の処理によって使用されることに
よって、見ている間にメモリの内容が変化してしまうと
いう問題点があった。
【0005】また、例えば特開平4−359328号公
報に示されるような従来のメモリ内容ダンプ処理方法で
は、メモリの使用状況に関わらず、常に全てのメモリを
ダンプ処理していたために、複数回のダンプ処理を行っ
た時に、メモリ内容がわずかしか変化していなくても、
変化していない部分のメモリまでダンプ処理していた。
そのため、変化していないメモリの内容を重複して処理
するために時間を費やし、また、重複した内容を記録す
るためにメモリ・ダンプ記録媒体を無駄遣いしてしまう
という問題点があった。
【0006】第1,第2の発明は上記のような課題を解
決するためになされたものであり、仮想記憶制御手段を
利用することによって、処理を停止せずに、かつ、メモ
リ・ダンプ装置専用のメモリ装置を必要とせずにメモリ
・ダンプ処理を行なうことができるメモリ内容ダンプ処
理方法を提供することを目的とする。
【0007】また、第3の発明は、仮想記憶制御手段を
利用することによって、仮想的にメモリ・ダンプ処理を
行なったかのように見せかけることで、メモリ・ダンプ
処理が終る前や、実際のメモリ・ダンプ処理を行なわな
い状態でも、メモリ・ダンプ解析装置を利用できるよう
にすることができるメモリ内容ダンプ処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】また、第4の発明は、仮想記憶制御装置を
利用することによって、以前にメモリ・ダンプ処理した
時点以降に、変化したメモリ内容だけをダンプする機能
を付けることによって、必要な部分だけをメモリ・ダン
プ処理できるようにし、従来の技術の処理時間の問題
と、記録媒体の無駄遣いの問題を解決することができる
メモリ内容ダンプ処理方法を提供することを目的とす
る。
【0009】また、第5の発明は、差分ダンプを自動的
に集積することによって、差分ダンプ処理に関連して発
生する差分に跨るデータの重複、データ形式の非互換
性、複数の差分ダンプ・データの管理の問題を解決する
ことができるメモリ内容ダンプ処理方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るメモリ
内容ダンプ処理方法は、仮想記憶制御装置3を用いてメ
モリ装置4の該当メモリ領域へのデータの書き込みを禁
止し、メモリ装置4の該当メモリ領域の内容が書き換え
られようとした時に例外処理が生じることによって、メ
モリ・ダンプ制御装置1により、上記メモリ装置4の該
当メモリ領域の内容の書き換えが発生したことを検出す
るとともに書き換えられる前のメモリ内容を別のメモリ
領域に複写するか、または、ダンプ・データ書き込み装
置2により、上記複写したメモリ領域の内容を優先的に
メモリ・ダンプ記憶媒体5へダンプ処理することを特徴
とするものである。第2の発明に係るメモリ内容ダンプ
処理方法は、ダンプ処理の対象となるメモリ装置と、こ
のメモリ装置へのデータの書き込みを禁止する機能等を
有する仮想記憶制御手段と、上記メモリ装置に対してダ
ンプ処理を行ないメモリ・ダンプ記憶媒体へデータを書
き込むダンプ・データ書き込み手段と、上記メモリ装置
と上記仮想記憶制御手段と上記ダンプ・データ書き込み
手段を制御してダンプ処理全体を管理するメモリ・ダン
プ制御手段とを備えたものを前提として、上記第2の発
明を構成する。
【0011】第3の発明に係るメモリ内容ダンプ処理方
法は、書き換えられる前のメモリ領域の内容を別の仮想
記憶空間として再配置する処理を仮想記憶制御装置20
3により行なうことで、仮想的にメモリ・ダンプ処理を
行なったかのように見せかけ、メモリ装置204をダン
プしている処理中、または、実際のメモリ・ダンプを行
なわない状態でも、メモリ・ダンプ解析装置207によ
る上記仮想記憶空間上のダンプ・データの解析を可能に
することを特徴とするものである。
【0012】第4の発明に係るメモリ内容ダンプ処理方
法は、仮想記憶制御装置3に、メモリ内容変更箇所を記
憶する機能を付加し、仮想記憶制御装置3の付加された
機能を用いてメモリ領域の内容の書き換えを見つけ出
し、書き換えがあったメモリ領域にマーキングをするこ
とによって、上記書き換えられたメモリ領域だけをダン
プ・データ書き込み装置2によりダンプ処理することを
特徴とするものである。
【0013】第5の発明に係るメモリ内容ダンプ処理方
法は、ダンプ・データ書き込み装置2に、前回のメモリ
・ダンプ後に変更を受けたメモリ領域だけをダンプする
処理である差分ダンプによってダンプした内容を前回の
ダンプ内容と混ぜ合わせて集積していく機能を付加し、
上記差分ダンプのデータをメモリ・ダンプ記憶媒体5に
書き込むときに、ダンプ・データのアドレス情報を元に
して前回のダンプ・データに上書きする処理をダンプ・
データ書き込み装置2により行なうことを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係るメモ
リ・ダンプ装置の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1はメモリ・ダンプ処理全体を管理するメモリ
・ダンプ制御装置(メモリ・ダンプ制御手段)、2はメ
モリ・ダンプ処理自体を行なうダンプ・データ書き込み
装置(ダンプ・データ書き込み手段)である。また、3
はメモリ装置への書き込みを禁止する機能を持った仮想
記憶制御装置(仮想記憶制御手段)、3.1,3.2は
仮想記憶制御装置3のメモリ領域毎に存在するメモリ管
理情報である。4はダンプ対象となるメモリ装置、4.
1,4.2は仮想記憶制御装置3のメモリ管理情報3.
1,3.2にそれぞれ対応するメモリ装置4内のメモリ
領域、5はダンプ・データを記憶するメモリ・ダンプ記
録媒体である。また、6はメモリを使った計算処理の中
心となる部分で、この発明を電子計算機システムで実施
する場合は中央演算装置、または、通信器制御システム
で実施する場合は通信器制御装置に相当する部分であ
り、以下の説明では、6は単に情報処理装置と呼ぶこと
にする。また、図2〜図3は本実施の形態1の処理の状
態を表しており、図1と同じ構成要素から構成されてい
る。また、図4はメモリ・ダンプ制御装置1の動作を示
すフローチャートである。
【0015】次に本実施の形態1におけるメモリ内容ダ
ンプ処理方法を図1〜図4に基づいて説明する。図1に
おいてメモリ・ダンプ制御装置1は、システムのメモリ
・ダンプ処理を行なうように命令を受けると、まず、情
報処理装置6の全ての計算処理を一時停止させ(ステッ
プ41)、次に仮想記憶制御装置3に、全てのメモリ管
理情報を「書き込み禁止状態」にするように指令を送る
(ステップ42)。仮想記憶制御装置3は、この指令に
従ってダンプ対象の全てのメモリ管理情報を「書き込み
禁止状態」にし、書き込みがあった場合にメモリ・ダン
プ制御装置1へ割り込み信号が発生するように設定す
る。それらの設定が済んだら、仮想記憶制御装置3はメ
モリ・ダンプ制御装置1に処理が終了したことを知らせ
る。メモリ・ダンプ制御装置1は、仮想記憶制御装置3
がメモリ状態を変更し終るまで待ち、メモリ装置4内の
全てのメモリ領域が「書き込み禁止状態」になったら、
ダンプ・データ書き込み装置2にダンプ処理を始めるよ
うに指令を送る(ステップ43)。そして次に一時停止
させておいた情報処理装置6の計算処理を再開させた後
(ステップ44)、メモリ・ダンプ制御装置1はダンプ
・データ書き込み装置2から全てのダンプ処理が終了し
たという報告があるまで待ち状態に入る(ステップ4
5)。以上のような処理がメモリ・ダンプ制御装置1に
より実行される。
【0016】メモリ・ダンプ制御装置1が待ち状態でい
る間に、情報処理装置6の別の計算処理のためにメモリ
装置4への書き込みがあった場合は、データの書き込み
が実際に行なわれる前に割り込みが発生し、書き込みを
行なおうとした計算処理は一時停止され、メモリ・ダン
プ制御装置1に制御が移る。これによって書き込みを行
なおうとした計算処理はメモリ・ダンプ制御装置1から
制御が戻ってくるまで一時停止させられたままに置かれ
ることになる。
【0017】割り込みによるメモリ・ダンプ制御装置1
の処理内容を表すフローチャートを図6に示す。割り込
みによって制御を得たメモリ・ダンプ制御装置1は、仮
想記憶制御装置3に空きメモリ領域の割当てを要求し
(ステップ61)、空きメモリ領域の状態を問い合わせ
る(ステップ62)。仮想記憶制御装置3は、メモリ領
域が全く使われていないか、または、仮想記憶制御によ
って二次記憶上にコピーがあるため破棄可能なメモリ領
域があった場合は、そのメモリ領域をメモリ・ダンプ制
御装置1に割り当てる。もし、そのような空きメモリ領
域が無かった場合は、メモリ・ダンプ制御装置1に割り
当てができなかったことを知らせる。即ち、ステップ6
2において、空きメモリ領域が存在すると判定された場
合は、書き込まれる前のメモリ内容を空きメモリ領域に
複写し(ステップ63)、仮想記憶制御装置3はメモリ
・ダンプ制御装置1に優先ダンプ処理を指令する(ステ
ップ64)。次にメモリ・ダンプ制御装置1は仮想記憶
制御装置3に書き込み禁止解除を指令する(ステップ6
5)。また、ステップ62において、空きメモリ領域が
存在しないと判定された場合は、メモリ・ダンプ制御装
置1はダンプ・データ書き込み装置2に最優先ダンプを
指令し、ダンプが終了するのを待つ(ステップ66)。
【0018】メモリ・ダンプ制御装置1は、空きメモリ
領域の割り当てができた場合と、できなかった場合で、
異なった手順で処理を進める。まず始めに、空きメモリ
領域の割り当てができた場合について説明する。この状
態の処理内容を図2に示す。
【0019】図2では、情報処理装置6によって書き込
まれようとしたメモリ装置4内のメモリ領域を4.1、
仮想記憶制御装置3によって割り当てられた空きメモリ
領域を4.2として説明を続ける。メモリ・ダンプ制御
装置1は、書き込まれる前のメモリ領域4.1の内容を
割り当てによって得たメモリ領域4.2に複写し、複写
処理が終ったらダンプ・データ書き込み装置2に対して
上記複写したメモリ領域4.2の内容を「優先的」にダ
ンプするように指令を送る。そしてダンプ・データの書
き込み処理が終わるのを待たずに処理を続け、仮想記憶
制御装置3にメモリ領域4.1の「書き込み禁止状態」
を解除するように指令を送る。仮想記憶制御装置3によ
る「書き込み禁止状態」の解除処理が終ったら、メモリ
・ダンプ制御装置1に割り込み処理を終了することによ
って情報処理装置6へ制御を戻す。制御が戻った計算処
理はメモリ領域4.1への書き込み処理を再開し、それ
に続く処理を続ける。その後、ダンプ・データ書き込み
装置5の処理によってメモリ領域4.2はダンプ処理さ
れる。ダンプ処理が終ったらダンプ・データ書き込み装
置5は仮想記憶制御装置3にメモリ領域4.2を「空き
メモリ状態」に戻すように指令する。
【0020】以上の処理によって書き込みが行なわれる
前のデータが空きメモリ領域に退避された後ダンプ処理
が行なわれるため、メモリ・ダンプを指令した瞬間のデ
ータが書き込みによって失われることなくダンプできる
ことになる。
【0021】次にメモリ・ダンプ制御装置1が、空きメ
モリ領域の割り当てを得られなかった場合について説明
する。この状態の処理内容を表す図を図3に示す。
【0022】メモリ・ダンプ制御装置1は空きメモリ領
域が得られなかった場合は、ダンプ・データ書き込み装
置2にメモリ装置4内のメモリ領域4.1を「最優先」
にダンプ処理するように指令し、メモリ領域4.1のダ
ンプ処理が完了するまで待っている。この待っている状
態では新たに別のメモリ領域に書き込みによって割り込
みが発生しても、メモリ・ダンプ制御装置1はそれの処
理を始めない。最優先ダンプ処理中に発生した割り込み
に関する処理は、必ず、最優先ダンプ処理が終ってから
応答する。メモリ・ダンプ制御装置1が割り込みに応答
して処理を終るまでは書き込みを行なった側の処理は一
時停止状態に置かれる。このためシステムの中で実行さ
れている最優先ダンプ処理は、どのような状態でも高々
1つだけである。メモリ領域4.1のダンプ処理が終了
するとダンプ・データ書き込み装置2は、仮想記憶制御
装置3にメモリ管理データ3.1の「書き込み禁止状
態」を解く指令を送り、メモリ・ダンプ制御装置1へ最
優先ダンプ処理完了の報告を返す。それを受けてメモリ
・ダンプ制御装置1は情報処理装置6に制御を戻す。制
御が戻った情報処理装置6はメモリ領域4.1への書き
込み処理を再開し、データの書き込みと、それに続く処
理を続ける。
【0023】つぎにダンプ・データ書き込み装置2の処
理手順について説明する。このダンプ・データ書き込み
装置2の動作を表すフローチャートを図7に示す。ダン
プ・データ書き込み装置2は、メモリ・ダンプ制御装置
1からの優先ダンプ処理(ステップ77,78)、また
は、最優先ダンプ処理(ステップ72,73)の指令を
受けるまでは、まだダンプ処理が済んでいないメモリ領
域のダンプ処理を順次行なっていく。この状態の処理を
図5に示す。この図5で、ダンプ処理が終った後のメモ
リ領域4.2は、仮想記憶制御装置3に指令を送ること
によって「書き込み禁止状態」を解いておく。そのた
め、一度、ダンプ処理が終った後のメモリ領域は、通常
に使用できる状態に戻されることになる。
【0024】メモリ・ダンプ制御装置1から優先ダンプ
処理指令が来た場合は、指令されたメモリ領域を通常の
順次的ダンプ処理よりも先にダンプ処理を行うようにダ
ンプの順番を入れ換えておく。そしてダンプ処理が済ん
だら、他の場合と同じように、そのメモリ領域の「書き
込み禁止状態」を解いたあと、仮想記憶制御装置3に指
令を送って、そのメモリ領域を空きメモリ状態に戻すよ
うに指令を送る(ステップ79)。
【0025】また、メモリ・ダンプ制御装置1から最優
先ダンプ指令が来た場合は、そのメモリ領域を最優先で
ダンプ処理した後(ステップ73)、ダンプ処理が完了
したことをメモリ・ダンプ制御装置1に通知し(ステッ
プ74)、仮想記憶制御装置3に指令して、そのメモリ
領域の「書き込み禁止状態」を解く(ステップ75)。
【0026】以上のような手順でダンプ処理を行なった
後、全てのメモリ領域をダンプし終ったら(ステップ7
1)、ダンプ・データ書き込み装置2は、ダンプ処理が
全て完了したことをメモリ・ダンプ制御装置1に通知し
て終了する(ステップ76)。
【0027】この実施の形態1によれば、仮想記憶制御
装置を利用してメモリへの書き込みを禁止するように
し、メモリの内容が書換えられようとした時に例外処理
が生じるようにすることで、メモリの書き換えが発生し
た事を見つけ出し、書き換えられる前のメモリを別の空
きメモリ領域に複写するか、または、そのメモリを優先
的にダンプ処理することによって、従来の技術の、ダン
プ処理中にメモリの内容が変化してしまうという問題を
解決している。したがって、この実施の形態1のメモリ
・ダンプ装置によるメモリ内容ダンプ処理方法は、ダン
プ処理中にメモリ内容が書き換えられてしまう問題が発
生しないため、計算機の処理を止めなくてもメモリ・ダ
ンプ処理を行なうことができる。また、従来のように、
ダンプ処理中にメモリ内容が書き換えられてしまう事を
防ぐ目的のためだけに2倍の容量を持つメモリ装置を用
意する必要がなくなる。
【0028】なお、この実施の形態1におけるメモリ・
ダンプ制御装置1、ダンプ・データ書き込み装置2、仮
想記憶制御装置3はハードウェア又はソフトウェアのど
ちらで構成してもよい。
【0029】実施の形態2.図8は、本発明の実施の形
態2に係るメモリ・ダンプ装置の構成を示すブロック図
である。この実施の形態2のメモリ・ダンプ装置は、実
施の形態1のメモリ・ダンプ装置と同じようにメモリ装
置204のメモリ領域を「書き込み禁止状態」にして、
例えばメモリ装置204のメモリ領域204.1に対す
る書き込みがあった場合に、その内容を空きメモリ領域
204.2か、または、メモリ・ダンプ記憶媒体205
に保存することによって、ある瞬間のメモリ内容を保持
し続けようとする。ただし、この実施の形態2では以下
の点で実施の形態1のメモリ・ダンプ装置とは異なって
いる部分がある。
【0030】まず、メモリ・ダンプ解析装置207と、
仮想記憶空間上のデータを記憶媒体に見せかける機能を
もった仮想記憶媒体制御装置208が追加されている。
ダンプ・データ解析装置207は、仮想記憶媒体制御装
置208を経由してダンプ・データの解析処理を行なう
ことによって、通常の記憶媒体上に記録されたメモリ・
ダンプ・データを解析する場合と同じように解析処理を
行なうことができる。
【0031】つぎに、仮想記憶制御装置203は、メモ
リ領域の割り当て、メモリ領域へのデータの書き込み禁
止などの機能の他に、メモリ領域を読み込み禁止にする
機能と、書き換えられる前のメモリ領域の内容を別の仮
想記憶空間として再配置する機能を含んでいる。また、
ダンプ・データ書き込み装置202は、仮想ダンプ作成
の指令しか受けていない場合は、実施の形態1のよう
に、メモリ装置への書き込みによって発生する優先ダン
プ指令か、最優先ダンプ指令以外による自律的なメモリ
・ダンプ・データの書き込み処理を行なわない。
【0032】以上のメモリ・ダンプ装置において、仮想
ダンプの機能は以下のように処理される。仮想ダンプの
作成が指令されると、メモリ・ダンプ制御装置201
は、仮想記憶空間制御装置203に指令して、指令され
た瞬間のメモリ装置204の全メモリ空間と同じ配置を
持った仮想記憶空間203.2を作成させる。つぎに、
実施の形態1のメモリ・ダンプ制御装置1と同じ手順に
従って図8のメモリ・ダンプ制御装置201はメモリ装
置204への書き込みを検出するようにメモリ状態の設
定を行なう。
【0033】その後、メモリ・ダンプ制御装置201は
実施の形態1のメモリ・ダンプ制御装置1と同じよう
に、メモリ装置204への書き込みが発生し、空きメモ
リ領域がある場合は、その空きメモリ領域を使ってメモ
リ・データの複製を作成する。複製されたメモリ・デー
タは、ダンプ・データ書き込み装置202によってメモ
リ・ダンプ記憶媒体205に書き込まれるが、実施の形
態1ではその後「空きメモリ状態」に戻されたものを
「二次記憶上にコピーがあるため破棄可能」という状態
にして、データをメモリ装置204上に残しておく。そ
してそのデータを仮想ダンプを表す仮想記憶空間20
3.2上に再配置しておく。この状態のメモリ領域が仮
想記憶制御装置の処理によって再利用された時は、仮想
ダンプを表わす記憶空間の方のメモリ領域を「読み込み
禁止状態」にする。
【0034】また、メモリ領域204.1への書き込み
発生時に、空きメモリ領域がなかった場合は、実施の形
態1と同じように最優先ダンプ処理を行なう。そして、
ダンプを表す方の仮想記憶空間203.2のメモリ領域
203.1領域を「読み込み禁止状態」にする。これに
よって、仮想ダンプを解析する時の読み込み処理によっ
て割り込みが発生するようになり、メモリ装置204の
上に無いデータをメモリ・ダンプ記憶媒体205から読
み込む事によって、あたかもデータがメモリ装置204
上に存在しているかのように見せかけている。また、仮
想記憶媒体制御装置208は、仮想ダンプを表わす仮想
記憶空間203.2をメモリ・ダンプ記憶媒体205と
同じように操作できる装置であるかのように見せかける
ことで、メモリ・ダンプ解析装置207が使用できるよ
うにしている。
【0035】この実施の形態2によれば、メモリ・ダン
プ装置によるメモリ内容ダンプ処理方法は、仮想記憶制
御装置を利用して書き換えられる前のメモリ内容を別の
仮想記憶空間として再配置し、メモリへの書き込みがあ
ったときに、書き込まれる前のデータを、実施の形態1
のメモリ・ダンプ装置と同じ方法で待避しておくことに
よって、ある瞬間のメモリ内容を保持し続ける仮想記憶
空間を作りだし、それを磁気ディスクやテープ装置など
の記憶装置に見せかけることで、仮想的なメモリ・ダン
プ処理を行うことで、従来の技術の解析中のメモリ内容
の変化の問題と、ダンプ処理が終わるまでの待ち時間の
問題を解決している。したがって、この実施の形態2の
メモリ・ダンプ装置によるメモリ内容ダンプ処理方法
は、仮想的にメモリ・ダンプを行なうことによって、メ
モリ・ダンプの処理中や、実際のメモリ・ダンプ処理を
行なわなくても、メモリ・ダンブ解析装置を利用するこ
とができる。
【0036】実施の形態3.この実施の形態3の全体図
は、実施の形態1と同一の構成要素から構成されてい
る。そのため、実施の形態3のブロック図としては図1
を参照しながら説明するが、個々の構成要素の働きは実
施の形態1とは少しずつ異なっている。また、この実施
の形態3のメモリ・ダンプ制御装置の動作を示すフロー
チャートを図9と図10に示す。また、この実施の形態
3のダンプ・データ書き込み装置の動作を示すフローチ
ャートを図11に示す。
【0037】図1において、メモリ・ダンプ制御装置1
は、メモリ・ダンプ処理が全て終了したあとでも終了せ
ず、差分ダンプの指令が来るまで待っている。この状態
で、メモリ装置4への書き込み、例えばメモリ領域4.
1への書き込みが発生すると、メモリ・ダンプ制御装置
1はメモリ領域4.1の状態を「変化あり」にマーキン
グする。次回のメモリ・ダンプ、すなわち差分ダンプの
指令が来た時には、この「変化あり」にマーキングされ
たメモリ領域だけをダンプ処理することによって、差分
ダンプを実現している。この「変化あり」のマーキング
は、差分ダンプの実行を始める時に全て「ダンプ必要あ
り」のマークに書き換えられ、「変化あり」のマーキン
グは消される。これによって差分ダンプの指令を待って
いる間に書き換えられたことによる「変化あり」マーキ
ングと、差分ダンプ実行中の書き込みによって発生した
「変化あり」マーキングを区別することができる。
【0038】また、差分ダンプのデータをメモリ・ダン
プ記録媒体に書き込み時に、メモリのデータだけでな
く、メモリの記憶空間内での位置情報も一緒に記録して
おく。また、実施の形態1とは異なり、データの書き込
みは常に追加処理のみで行なう。
【0039】次に図9のフローチャートに基づいてメモ
リ・ダンプ制御装置1の動作について説明する。メモリ
・ダンプ処理が開始されると、まず、全ての計算機プロ
グラムを一時停止させる(ステップ91)。仮想記憶制
御装置3にメモリ装置4の全てのメモリ領域を書き込み
禁止にするように指令し(ステップ92)、次に全ての
メモリ領域を「ダンプ必要あり」にマーキングする(ス
テップ93)。その後、一時停止させた計算機プログラ
ムを再開させ(ステップ98)、ダンプ・データ書き込
み装置2に「ダンプ必要あり」にマーキングされたメモ
リ領域をダンプするように指令する(ステップ99)。
そしてダンプ・データ書き込み装置2から全てのメモリ
領域をダンプし終わったという通知が来るのを待つ(ス
テップ100)。次の指令が来るまで待ち(ステップ1
01)、終了指令が来たら終了するが(ステップ10
2)、来なければステップ103へ移る。差分ダンプ指
令が来たら差分ダンプを開始し(ステップ103)、全
ての計算機プログラムを一時停止させる(ステップ9
5)。次に仮想記憶制御装置3に全てのメモリ領域を書
き込み禁止にするように指令し(ステップ96)、「変
化あり」にマーキングされているメモリを全て「ダンプ
必要あり」にマーキングし直す(ステップ97)。その
後は、ステップ98以降に移り、同様な処理を行なう。
【0040】次に図10のフローチャートに基づいてメ
モリ・ダンプ制御装置1の割り込み発生時の動作につい
て説明する。割り込みが発生し、「ダンプ必要あり」に
マーキングされていると判定すると(ステップ11
1)、仮想記憶制御装置3に空きメモリ領域の割り当て
を要求する(ステップ112)。次に空きメモリ領域が
存在するか否かを判定し、存在する場合は、書き込まれ
る前のメモリ領域の内容を空きメモリ領域に複写し(ス
テップ114)、ダンプ・データ書き込み装置2に優先
ダンプ処理を指令する(ステップ115)。次に仮想記
憶制御装置3に書き込み禁止解除を指令する(ステップ
116)。一方、空きメモリ領域が存在しないと判定し
た場合は(ステップ113)、ダンプ・データ書き込み
装置2に最優先ダンプを指令しダンプが終了するのを待
つ(ステップ117)。また、ステップ111におい
て、「ダンプ必要あり」にマーキングされていないと判
定した場合は、書き込まれたメモリ領域を「変化あり」
にマーキングし(ステップ118)、仮想記憶制御装置
3に書き込み禁止解除を指令する(ステップ119)。
割り込みが発生すると、メモリ・ダンプ制御装置1は上
記のような処理を行なうことになる。
【0041】次に図11のフローチャートに基づいてダ
ンプ・データ書き込み装置2の動作について説明する。
まず、「ダンプ必要あり」にマーキングされた全てのメ
モリ領域をダンプし終ったか否かを判定し(ステップ1
21)、終った場合はメモリ・ダンプ制御装置1にダン
プが終了したことを通知し(ステップ131)、終って
いない場合はステップ122に移り、最優先ダンプをす
るメモリ領域があるか否かを判定する。最優先ダンプを
するメモリ領域がある場合は、メモリ位置情報とダンプ
・データを最優先でメモリ・ダンプ記憶媒体5に書き込
み(ステップ123)、その後、最優先ダンプ処理が終
った事をメモリ・ダンプ制御装置1に通知し(ステップ
124)、仮想記憶制御装置3に書き込み禁止の解除を
指令する(ステップ125)。一方、最優先ダンプをす
るメモリ領域がない場合は、優先的ダンプをするメモリ
領域があるか否かを判定する(ステップ126)。メモ
リ領域がある場合は、メモリ位置情報とダンプ・データ
を優先処理でメモリ・ダンプ記憶媒体5に書き込み(ス
テップ127)、仮想記憶制御装置3に書き込み禁止の
解除をし空きメモリ状態に戻す指令をする(ステップ1
28)。メモリ領域がない場合は(ステップ126)、
メモリ位置情報とダンプ・データを通常処理でメモリ・
ダンプ記憶媒体5に書き込み(ステップ129)、仮想
記憶制御装置3に書き込み禁止の解除を指令する(ステ
ップ130)。このような処理がダンプ・データ書き込
み装置2により行なわれることになる。
【0042】この実施の形態3によれば、仮想記憶制御
装置を利用して、メモリの書き換えを見つけ出し、書き
換えがあった所にマーキングをすることによって、ダン
プ・データ書き込み装置が書き換えられた部分だけをダ
ンプできるようにし、これによって、従来の技術の処理
時間と記録媒体の無駄遣いの問題を解決することができ
る。したがって、この実施の形態3のメモリ・ダンプ装
置によるメモリ内容ダンプ処理方法は、前回行ったメモ
リ・ダンプ以降に書き換えられたメモリ内容だけをダン
プするため、ダンプ処理にかかる時間と、ダンプしたデ
ータを記録する記録媒体の容量を削減することができ
る。
【0043】実施の形態4.この実施の形態4の全体図
は、実施の形態1,3と同一の構成要素から構成されて
いる。そのため実施の形態4のブロック図としては図1
を参照しながら説明するが、個々の構成要素の働きは実
施の形態1,3とは少しずつ異なっている。また、この
実施の形態4のダンプ・データ書き込み装置の動作のフ
ローチャートを図12に示す。
【0044】この実施の形態4は、実施の形態3と同じ
ように書き込みによる変化があった所だけをダンプ処理
するが、以下の点で実施の形態3とは異なっている。
【0045】実施の形態3のダンプ・データ書き込み装
置2は、差分データをメモリ・ダンプ記録媒体5に書き
込む時に、記憶空間内の位置情報とメモリ・データを一
緒に書き込んでいたが、この実施の形態4のダンプ・デ
ータ書き込み装置2は、実施の形態1のダンプ・データ
書き込み装置2と同じように、記憶空間内の位置に相当
する部分に上書きする形で、以前の差分ダンプで取得し
たデータの上に書き込んでいく。従って、データの書き
込み処理は追加ではなく、上書きによって行なわれる。
【0046】次に図12のフローチャートに基づいてこ
の実施の形態4のダンプ・データ書き込み装置2の動作
について説明する。まず、「ダンプ必要あり」にマーキ
ングされた全てのメモリ領域をダンプし終ったか否かを
判定し(ステップ141)、ダンプし終っていない場合
はステップ142に移り最優先ダンプをする領域がある
か否かを判定する。そして最優先ダンプをする領域があ
る場合は、ダンプデータを上書きで、かつ最優先でメモ
リ・ダンプ記録媒体5に書き込む。即ち、ダンプ・デー
タのアドレス情報を元にして、前回のダンプ・データに
上書きする。次に最優先ダンプ処理が終った事をメモリ
・ダンプ制御装置1に通知し(ステップ144)、その
後、仮想記憶制御装置3に書き込み禁止の解除を指令す
る(ステップ145)。一方、ステップ142におい
て、最優先ダンプをするメモリ領域がないと判定した場
合、ステップ146に移り、優先的ダンプをするメモリ
領域があるか否かを判定し、メモリ領域がある場合は、
ダンプデータを上書きで、かつ優先処理で書き込み(ス
テップ147)、仮想記憶制御装置3に書き込み禁止を
解除し空きメモリ状態に戻す指令をする(ステップ14
8)。メモリ領域がない場合は、ダンプ・データを上書
きで、かつ通常処理で書き込み(ステップ149)、仮
想記憶制御装置3に書き込み禁止の解除を指令する(ス
テップ150)。「ダンプ必要あり」にマーキングされ
た全ての領域をダンプし終ると、メモリ・ダンプ制御装
置1にダンプが終了したことを通知する(ステップ15
1)。
【0047】この実施の形態4によれば、差分ダンプの
データを記録媒体に書き込むときに、ダンプ・データの
アドレス情報を元にして、前回のダンプ・データに上書
きすることによって、差分ダンプ処理に伴う問題を解決
している。したがって、この実施の形態4のメモリ・ダ
ンプ装置によるメモリ内容ダンプ処理方法は、差分ダン
プ・データを自動的に一つに集積するため、差分ダンプ
処理を繰り返した場合に、同一メモリ部分に関する差分
情報が重複して堆積していくことによるダンプ・データ
記録媒体の無駄を省くことができる。また、一つのダン
プ・データしか作成しないため、差分ダンプ処理を繰り
返した場合に、複数の差分ダンプを管理する手間を省く
ことができる。また、差分ダンプによるダンプ処理時間
削減の効果を保ったまま、従来のメモリ・ダンプ装置が
作成するダンプ・データと同じ形式のデータを作成する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように第1,第2の発明によれ
ば、仮想記憶制御手段を用いてメモリ装置の該当メモリ
領域へのデータの書き込みを禁止し、メモリ装置の該当
メモリ領域の内容が書き換えられようとした時に例外処
理が生じることによって、メモリ・ダンプ制御手段によ
り、上記書き換えが発生したことを検出するとともに書
き換えられる前のメモリ内容を別のメモリ領域に複写す
るか、または、ダンプ・データ書き込み手段により、上
記複写したメモリ領域の内容を優先的にメモリ・ダンプ
記憶媒体へダンプ処理するようにしたので、メモリ・ダ
ンプ処理専用のメモリ装置が別になくても、処理を止め
ずにメモリ・ダンプ処理を行なうことができ、これによ
り連続運転を要求されるシステムの製造コストを削減す
ることができるという効果が得られる。また、連続運転
を要求されないようなシステムでも、メモリ・ダンプ処
理による運転停止時間がなくなるため、システムの運用
率を向上させることができるという効果が得られる。
【0049】第3の発明によれば、書き換えられる前の
メモリ領域の内容を別の仮想記憶空間として再配置する
処理を仮想記憶制御手段により行なうことで、仮想的に
メモリ・ダンプ処理を行なったかのように見せかけ、メ
モリ装置をダンプしている処理中、または、実際のメモ
リ・ダンプを行なわない状態でも、メモリ・ダンプ解析
手段による仮想記憶空間上のダンプ・データの解析を可
能にするようにしたので、メモリ内容を解析したいとき
に、メモリ・ダンプ処理を行なわなくても解析が行な
え、これによりダンプ・データの解析処理を迅速化で
き、システムの解析性の向上と、これに伴う信頼性を向
上させることができるという効果が得られる。また、メ
モリ全体のダンプ処理をしなくてもよいため、解析処理
のために必要になるメモリ・ダンプ記録媒体を節約する
ことができるという効果が得られる。また、メモリ内容
を直接見る場合に、解析中のメモリ内容の変化の問題が
発生しないため、メモリ・ダンプ解析装置の処理を簡略
化することができるという効果が得られる。
【0050】第4の発明によれば、仮想記憶制御手段を
用いてメモリ領域の内容の書き換えを見つけ出し、書き
換えがあったメモリ領域にマーキングすることによっ
て、上記書き換えられたメモリ領域だけをダンプ・デー
タ書き込み手段によりダンプ処理するようにしたので、
前回のメモリ・ダンプ後に変更を受けたメモリ領域だけ
をダンプ処理した複数の差分ダンプの内容を比較する
と、メモリ内容の変化を時間を追って追跡していくこと
ができ、したがってメモリ内容の変化の過程を知ること
ができ、解析性の向上や、処理方法の最適化などに役立
てることができるという効果が得られる。
【0051】第5の発明によれば、差分ダンプのデータ
をメモリ・ダンプ記憶媒体に書き込むときに、ダンプ・
データのアドレス情報を元にして、前回のダンプ・デー
タに上書きする処理をダンプ・データ書き込み手段によ
り行なうようにしたので、短時間の内に全メモリ内容を
表すダンプ・データを得ることができ、一定時間間隔
か、または、計算機プログラムからの要求によって、あ
る瞬間のメモリの内容を保存しておき、プログラムの処
理に何らかの異常が発生した場合に、以前に保存してお
いたメモリの状態を復帰させることによって、処理の異
常から復帰する手法のメモリ内容保存手段として利用す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るメモリ・ダン
プ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施の形態1でメモリに書き込みがあ
り、空きメモリがあった場合の処理過程を表す図であ
る。
【図3】 上記実施の形態1でメモリに書き込みがあ
り、空きメモリがなかった場合の処理過程を表す図であ
る。
【図4】 上記実施の形態1におけるメモリ・ダンプ制
御装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 上記実施の形態1でメモリに書き込みがなか
った場合の処理過程を表す図である。
【図6】 上記実施の形態1のメモリ・ダンプ装置の割
り込み処理のフローチャートである。
【図7】 上記実施の形態1におけるダンプ・データ書
き込み装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るメモリ・ダン
プ装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 上記実施の形態2におけるメモリ・ダンプ制
御装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態3におけるメモリ・
ダンプ制御装置の割り込み発生時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】 この発明の実施の形態3におけるダンプ・
データ書き込み装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】 この発明の実施の形態4におけるダンプ・
データ書き込み装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図13】 ダンプ処理中に計算機を止める手法を使っ
た場合の従来のメモリ・ダンプ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】 ダンプ処理中の前に別メモリへデータを退
避する手法を使った場合の従来のメモリ・ダンプ装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,201 メモリ・ダンプ制御装置(メモリ・ダンプ
制御手段)、2,202 ダンプ・データ書き込み装置
(ダンプ・データ書き込み手段)、3,203 仮想記
憶制御装置(仮想記憶制御手段)、3.1,3.2 メ
モリ管理情報、4 メモリ装置、4.1,4.2 メモ
リ領域、5,205 メモリ・ダンプ記憶媒体、6,2
06 情報処理装置、203.1、203.2 仮想記
憶空間、207 メモリ・ダンプ解析装置(メモリ・ダ
ンプ解析手段)、208 仮想記憶媒体制御装置(仮想
記憶媒体制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想記憶制御手段を用いてメモリ装置の
    該当メモリ領域へのデータの書き込みを禁止し、上記メ
    モリ装置の該当メモリ領域の内容が書き換えられようと
    した時に例外処理が生じることによって、上記メモリ装
    置の該当メモリ領域の内容の書き換えが発生したことを
    検出するとともに書き換えられる前のメモリ内容を別の
    メモリ領域に複写するか、または、上記複写したメモリ
    領域の内容を優先的にメモリ・ダンプ記憶媒体へダンプ
    処理することを特徴とするメモリ内容ダンプ処理方法。
  2. 【請求項2】 ダンプ処理の対象となるメモリ装置と、
    このメモリ装置へのデータの書き込みを禁止する機能等
    を有する仮想記憶制御手段と、上記メモリ装置に対して
    ダンプ処理を行ないメモリ・ダンプ記憶媒体へデータを
    書き込むダンプ・データ書き込み手段と、上記メモリ装
    置と上記仮想記憶制御手段と上記ダンプ・データ書き込
    み手段を制御してダンプ処理全体を管理するメモリ・ダ
    ンプ制御手段とを備えたメモリ・ダンプ装置において、
    上記仮想記憶制御手段を用いて上記メモリ装置の該当メ
    モリ領域へのデータの書き込みを禁止し、上記メモリ装
    置の該当メモリ領域の内容が書き換えられようとした時
    に例外処理が生じることによって、上記メモリ・ダンプ
    制御手段により、上記メモリ装置の該当メモリ領域の内
    容の書き換えが発生したことを検出するとともに書き換
    えられる前のメモリ内容を別のメモリ領域に複写する
    か、または、上記ダンプ・データ書き込み手段により、
    上記複写したメモリ領域の内容を優先的に上記メモリ・
    ダンプ記憶媒体へダンプ処理することを特徴とするメモ
    リ内容ダンプ処理方法。
  3. 【請求項3】 ダンプ処理の対象となるメモリ装置と、
    このメモリ装置へのデータの書き込みを禁止する機能等
    を有する仮想記憶制御手段と、上記メモリ装置に対して
    ダンプ処理を行ないメモリ・ダンプ記憶媒体へデータを
    書き込むダンプ・データ書き込み手段と、上記メモリ装
    置と上記仮想記憶制御手段と上記ダンプ・データ書き込
    み手段を制御してダンプ処理全体を管理するメモリ・ダ
    ンプ制御手段とを備えたメモリ・ダンプ装置において、
    書き換えられる前のメモリ領域の内容を別の仮想記憶空
    間として再配置する機能を上記仮想記憶制御手段に追加
    するとともに、上記仮想記憶空間上のダンプ・データの
    解析を行なうメモリ・ダンプ解析手段と、上記仮想記憶
    空間上のデータを記憶媒体に見せかける機能を有する仮
    想記憶媒体制御手段とを設け、書き換えられる前のメモ
    リ領域の内容を別の仮想記憶空間として再配置する処理
    を上記仮想記憶制御手段により行なうことで、仮想的に
    メモリ・ダンプ処理を行なったかのように見せかけ、上
    記メモリ装置をダンプしている処理中、または、実際の
    メモリ・ダンプを行なわない状態でも、上記メモリ・ダ
    ンプ解析手段による上記仮想記憶空間上のダンプ・デー
    タの解析を可能にすることを特徴とするメモリ内容ダン
    プ処理方法。
  4. 【請求項4】 ダンプ処理の対象となるメモリ装置と、
    このメモリ装置へのデータの書き込みを禁止する機能等
    を有する仮想記憶制御手段と、上記メモリ装置に対して
    ダンプ処理を行ないメモリ・ダンプ記憶媒体へデータを
    書き込むダンプ・データ書き込み手段と、上記メモリ装
    置と上記仮想記憶制御手段と上記ダンプ・データ書き込
    み手段を制御してダンプ処理全体を管理するメモリ・ダ
    ンプ制御手段とを備えたメモリ・ダンプ装置において、
    上記仮想記憶制御手段に、メモリ内容変更箇所を記憶す
    る機能を付加し、上記仮想記憶制御手段の付加された機
    能を用いてメモリ領域の内容の書き換えを見つけ出し、
    書き換えがあったメモリ領域にマーキングをすることに
    よって、上記書き換えられたメモリ領域だけを上記ダン
    プ・データ書き込み手段によりダンプ処理することを特
    徴とするメモリ内容ダンプ処理方法。
  5. 【請求項5】 ダンプ処理の対象となるメモリ装置と、
    このメモリ装置へのデータの書き込みを禁止する機能等
    を有する仮想記憶制御手段と、上記メモリ装置に対して
    ダンプ処理を行ないメモリ・ダンプ記憶媒体へデータを
    書き込むダンプ・データ書き込み手段と、上記メモリ装
    置と上記仮想記憶制御手段と上記ダンプ・データ書き込
    み手段を制御してダンプ処理全体を管理するメモリ・ダ
    ンプ制御手段とを備えたメモリ・ダンプ装置において、
    上記ダンプ・データ書き込み手段に、前回のメモリ・ダ
    ンプ後に変更を受けたメモリ領域だけをダンプする処理
    である差分ダンプによってダンプした内容を前回のダン
    プ内容と混ぜ合わせて集積していく機能を付加し、上記
    差分ダンプのデータを上記メモリ・ダンプ記憶媒体に書
    き込むときに、ダンプ・データのアドレス情報を元にし
    て、前回のダンプ・データに上書きする処理を上記ダン
    プ・データ書き込み手段により行なうことを特徴とする
    メモリ内容ダンプ処理方法。
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