JPH1015374A - 分散装置 - Google Patents

分散装置

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JPH1015374A
JPH1015374A JP8173792A JP17379296A JPH1015374A JP H1015374 A JPH1015374 A JP H1015374A JP 8173792 A JP8173792 A JP 8173792A JP 17379296 A JP17379296 A JP 17379296A JP H1015374 A JPH1015374 A JP H1015374A
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JP
Japan
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basket
stirring
dispersing
stirring tank
dispersion
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Pending
Application number
JP8173792A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Araki
嘉孝 荒木
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ARAKI TEKKO KK
Original Assignee
ARAKI TEKKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かく拌槽内の配合物を均一かつ良好に流動さ
せることができると共に、バスケットおよび冷却媒体を
冷却することにより、分散作業に際して発生した熱によ
る配合物の加熱を防止できる分散装置を得る。 【解決手段】 分散媒体37が収容されたバスケット2
0内で回転するかく拌軸12にかく拌羽根14を設け、
かく拌槽60内の塗料やインキ等の顔料などの固形物を
含む液状の配合物を分散せしめる分散装置であって、前
記バスケット20側壁の上部にロッド13を連結して分
散装置本体10に前記バスケット20を固定すると共
に、前記バスケット20の側壁24に前記配合物を通過
させる小孔35を多数穿設し、底壁29を前記小孔を設
けていないメクラ底で形成して成る分散装置において、
バスケット20の側壁24とかく拌槽内壁間に垂直方向
に配置された複数の液対流軸46の先端に液対流羽根4
7を付設する。また、前記バスケット20の上蓋22内
に中空室40を形成し、該中空室40内に冷却媒体を循
環させてバスケット20を冷却し得るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料やインキ等の顔料
などの固形物を含む液状の配合物を分散せしめる分散装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料やインキ等の顔料などの固形物を含
む塗料組成物の製造は、一般に顔料、樹脂ワニス、溶
剤、さらに添加物(必要に応じて)などから成る液状の
配合物をバスケットミルなどの分散装置によって微粒化
して分散させることにより行われている。
【0003】バスケットミルは、かく拌槽内に前記配合
物を装填し、該かく拌槽の上方から前記配合物中に到達
する長さに設けられたかく拌軸の先端にかく拌羽根を付
設し、該かく拌羽根を前記かく拌軸を介して回転駆動装
置で回転することにより、配合物間のずり応力で分散が
行われるというものである。この分散効果を上げるため
に、前記かく拌羽根の外側を、側壁および底壁に小孔が
多数穿設されている金属製薄板材、又は細かいメッシュ
の金綱でなるバスケット(籠体)で囲み、該バスケット
内にガラス球、鋼球、セラミック球などの分散媒体を投
入し、かく拌羽根を回転せしめると、前記配合物内の固
形物の大きな粒子は前記バスケット内で摩砕混合作用に
より分散され、分散された細かい粒子はバスケットの底
壁及び側方の前記小孔やメッシュから流出し、かく拌槽
内を循環して再度バスケットの上方からバスケット内に
流入してさらに細かく分散するという装置が開発されて
いる(例えば、特開昭60−122033号、特開昭6
1−293536号公報参照)。
【0004】ところで、前記バスケット内のずり応力に
より分散された配合物中の固形物は、配合物中の液体と
共に前記バスケットに形成された小孔よりかく拌槽内に
流出するが、液体中では重量物である顔料粒子等の固形
物はかく拌槽の底部に沈殿して溜まってしまうため、完
全に分散されていない顔料粒子等の固形物がかく拌槽の
底部に溜まって良好な分散が行えない。
【0005】また、前記バスケット内でかく拌羽根を回
転させると、バスケット内の分散媒体と顔料粒子等の配
合物が相互に衝突してこの際のずり応力により配合物が
分散されるが、この際の分散媒体相互間の衝突及び分散
媒体とバスケット、かく拌羽根との衝突による摩擦熱に
より、バスケット、分散媒体及びかく拌羽根が加熱さ
れ、同時にかく拌槽中の配合物も加熱する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の固形物が、かく
拌槽の底部に沈殿するという問題に関しては、従来の分
散装置にあっても、かく拌槽内の配合物に対流をもたら
して沈殿した顔料粒子等の固形物を再度バスケット内に
循環させて良好かつ短時間の分散を行うために、かく拌
槽内で回転する先端に液対流羽根の付設された液対流軸
を設けたものが存在している。
【0007】この、液対流羽根を備えた分散装置として
は、バスケット内で回転するかく拌羽根の取り付けられ
たかく拌軸の先端をバスケット底壁を貫通させ、このか
く拌軸の先端にかく拌槽内の配合物を対流、循環させる
ための液対流羽根を籠体下方に設けた分散装置や(特開
昭60−48126号、特開昭58−174230号参
照)、前記かく拌軸とは別体に形成された単一の液対流
軸の先端に液対流羽根を付設し、バスケットと干渉しな
い位置で前記液対流羽根を回転し得るように構成した分
散装置が開発されている(特公平8−17930号)。
【0008】前述の液対流羽根を備えた分散装置のう
ち、かく拌軸をバスケットの底壁を貫通させて液対流軸
とし、該液対流軸の先端に液対流羽根を付設した構成の
分散装置にあっては、比較的顔料粒子の沈殿し易いバス
ケットの直下において配合物を対流させることができ、
良好に配合物を対流、循環させることができる。
【0009】しかし、かく拌軸と液対流軸を共用とし、
該液対流軸をバスケットの底壁を貫通させて突設した構
成となっているので、バスケット内でかく拌軸及びかく
拌羽根を回転させて顔料粒子を分散する際に破砕された
分散媒体や顔料粒子等が、前記液対流軸と、その軸受の
間に詰まってしまい、このような状態で分散作業を継続
すれば、液対流軸とその軸受が摩耗して、液対流軸と軸
受間の隙間が広がり、分散されない状態の顔料粒子がこ
の隙間からバスケット外に流出し、好適な分散が行えな
いのみならず装置自体の作動不良の原因ともなるもので
あった。
【0010】また、摩耗した軸受や液対流軸、すなわち
かく拌軸は、これを交換する必要があるが、液対流軸は
かく拌軸と一体的に形成されているので、一部分のみが
破損した場合であってもこれを全て交換する必要があ
る。
【0011】一方、かく拌軸とは別体に形成された単一
の液対流軸の先端に液対流羽根を付設し、バスケットと
干渉しない位置で前記液対流羽根を回転し得るように構
成した分散装置にあっては、かく拌軸とは別体に構成さ
れた液対流軸は、その破損の際、かく拌軸とは別にこれ
を交換することができ、また、バスケットの底壁を破損
することがなく好適であるが、単一の液対流羽根は、バ
スケットと共に、かく拌槽に偏心位置に設けられること
もあるため、配合物の種類ないし、分散工程の初期にお
いて、効率的な分散が行えないこともあった。
【0012】なお、従来の分散装置にあっては、分散の
際の摩擦熱による温度上昇したがって、配合物の過加熱
を抑制する手段は存在せず、分散により発生した熱は全
て配合物に吸収されている。そのため、配合物が加熱さ
れ、配合物中の溶剤等が蒸発して所望の配合率ないし所
定濃度の一定の品質を備える配合物が得られないのみで
なく、この蒸発した溶剤等により作業環境が汚染される
こととなる。
【0013】一方、このような問題の発生を防止するた
めに、装置を一時的に停止して配合物の温度の低下を待
って再度作動させる場合には、一分散工程の完了に長時
間を要し、作業効率が極めて悪いものとなる。
【0014】そこで、本発明の目的は、かく拌層内の配
合物を均一かつ良好に対流、循環させることができ、従
って、分散効率の良い分散装置を提供することにある。
【0015】さらに、かく拌槽内及びバスケット内の配
合物を冷却することにより、配合物の過加熱を抑制し、
配合物中の溶剤等の蒸発を防止して、所望配合率、所定
濃度の一定の品質の製品を得られると共に、良好な作業
環境を維持することができる分散装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分散装置においては、昇降自在な装置本体
10に設けたかく拌軸12にかく拌羽根14を設け、分
散媒体37が収容されたバスケット20内で回転可能に
設けてかく拌槽60内の塗料やインキ等の顔料などの固
形物を含む液状の配合物65を分散せしめる分散装置で
あって、例えば、前記バスケット20の側壁24の上部
に、分散装置本体から垂下したロッド13を連結して、
分散装置本体10に前記バスケット20を固定すると共
に、バスケットの上面を配合物をかく拌槽とバスケット
間で循環する開口を備える上蓋22で被蓋し、且つ、前
記バスケット20の側壁24に前記配合物を通過させる
小孔35を多数有し、底壁29を前記小孔35を有しな
いメクラ底で形成して成る分散装置において、駆動手段
により回転駆動し、前記バスケット20の側壁24とか
く拌槽内壁間に垂直方向に配置され、好適には、かく拌
槽直径方向にバスケットを介して対向位置に設けた前記
液対流軸46,46に前記バスケット20の底壁29よ
り下方に位置して液対流羽根47,47をそれぞれ付設
したことを特徴とする。
【0017】また、本発明の分散装置は、昇降自在な分
散装置本体11に設けたかく拌軸12にかく拌羽根14
を設け、分散媒体37が収容されたバスケット20内で
回転可能に設けてかく拌槽60内の塗料やインキ等の顔
料などの固形物を含む液状の配合物65を分散せしめる
分散装置において、前記バスケット20をロッド13を
介して分散装置本体に固定すると共に、前記バスケット
20の上面を被蓋し配合物をかく拌槽12とバスケット
間で循環する開口38を備える、例えば、裁頭円錐形状
の上蓋に中空室40を形成し、該中空室を図示せざる冷
却媒体供給源に連通する流路53を前記ロッド13に形
成したことを特徴とする。
【0018】さらに、熱交換の効率を良くするため前記
中空室40内には邪魔板70を設けることが好適であ
る。
【0019】また、前記上蓋22に設けられた開口38
内で前記かく拌軸12に例えば、螺旋状の導入羽根18
を付設し、配合物をバスケット20内へ強制的に導入、
吸引して循環させることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき図面を
参照して説明すると、本発明の分散装置は、配合物65
を充填するかく拌槽60と、このかく拌槽60内に配置
され、上面に上蓋22を備え、内部に分散媒体37が投
入されるバスケット20と、このバスケット20内で回
転するかく拌羽根14の付設されたかく拌軸12と、前
記バスケット20の外方で、バスケット20と干渉しな
い位置に設けた複数の液対流軸46及び液対流羽根47
とより成る。
【0021】かく拌槽60 図1に示すかく拌槽60は槽内の液が流出し易いように
底壁が中央に向かって凹面状に陥没しており、該底壁の
中央にドレンバルブ61を設けている。
【0022】装置本体 装置本体10は、図1において、昇降装置50の上部に
配置された回転駆動機構11の先端に設置されている。
【0023】昇降装置50 前記昇降装置50は、内部の図示せざる油圧シリンダ等
によって装置本体10と共に、回転駆動機構11を任意
の高さに停止位置を調節可能に構成され、また、装置本
体10と共に回転駆動機構11を水平方向に回転可能と
なし、前記装置本体10の下方に配置されたバスケット
20及び液対流軸46を装置本体10と共に例えばかく
拌槽60と洗浄槽62等の間で移動可能に構成してい
る。
【0024】回転駆動機構11 回転駆動機構11はモータ41の回転軸に図示せざる変
速装置を設置し、該変速装置により変速調整された回転
力をVベルト等の伝達手段を介して分散装置本体10の
後述するかく拌軸12に連動している。そして、かく拌
軸12の上端近傍には前記かく拌軸12の回転速度を測
定する回転計16を設けている。
【0025】バスケット20 本発明の分散装置にあっては、前記装置本体10の下方
を4個のロッド13を介してバスケット20の上蓋22
と共に、側壁24の上部を連結し、バスケット20を装
置本体10に固定している。
【0026】前記バスケット20内には、前記回転駆動
機構11のモータ41に連動して回転するかく拌軸12
の先端に、かく拌羽根支持体15を介して設けたかく拌
羽根14を回転可能に設置し、前記バスケット20内に
ガラス球、鋼球、セラミック球、ジルコニア球などの分
散媒体37を収容している。
【0027】前記バスケット20は、側壁24にのみ多
数の小孔35を設け、バスケット20の底壁29につい
ては小孔を設けないメクラ底としている。
【0028】バスケット20の側壁24に設けられる小
孔35は、分散媒体等の衝突による摩耗や小孔35の大
きさ(幅)の変更、バスケット20の側壁24、特にス
リット部分が損傷、変形した場合の修理の便等を考えれ
ば、これを図8,図9に示すように、側壁24の厚さ方
向に一定幅を持つ平板である側壁平板27と、側壁24
の周囲方向で前記側壁平板27より短い隙間板28とを
それぞれ交互に複数個重ね、隙間板28は側壁24の周
囲の適宜位置に配置し、上下方向の側壁平板27,27
と、側壁周囲方向に対向する隙間板28,28で構成し
たスリットから成る小孔35として形成するのが好適で
ある。
【0029】この側壁平板27と隙間板28の重合は、
フランジ部36の下面にメクラ側壁26を側壁24の全
周に設け、該メクラ側壁26の下面に側壁24の全周に
及んで側壁平板27と隙間板28を交互に複数個重ね
て、側壁24を構成するが、前記メクラ側壁26及び側
壁平板27の全周の同一位置に複数の固定穴を、本実施
例では12個設け、さらに前記隙間板28に固定穴を設
けて例えばワッシャ状にし、メクラ側壁26、側壁平板
27、隙間板28のそれぞれの固定穴に側壁固定ロッド
25を挿通せしめて、該側壁固定ロッド25上に設けた
ネジ部を前記フランジ部36に螺着し、底壁29を側壁
固定ロッド25の下端に設けたネジ部を介して固定す
る。したがって、前記スリット35は、メクラ側壁26
を除く他の側壁24全面に形成される。前記バスケット
20の側壁24の上部に位置する固定フランジ部36
は、図2に示すように側壁24の外周面よりも突出させ
ている。
【0030】液対流羽根47 さらに、図1及び図2に示すように、前記バスケット2
0の側壁とかく拌槽60内壁間に垂直方向で、前記バス
ケットの底壁29より少なくとも下方に位置して液対流
羽根47を設け、該液対流羽根47を装置本体10内の
図示せざる回転駆動手段により回転駆動する液対流軸4
6に連結する。前記2の液対流軸46,46は、これに
限定されないが、本実施例では、かく拌軸12を中心に
かく拌槽の直径方向で対向する位置に垂直に装置本体1
0に垂下して設けている。
【0031】上蓋22 バスケット20の上面には、図2及び図4に示すよう
に、全体として略裁頭円錐形状に形成される上蓋22の
底面42を前記フランジ部36に固定する。この上蓋2
2は、中央部にかく拌軸12を挿通し、かつかく拌槽6
0内の固形物を含む液状の配合物65をバスケット20
内に導入せしめるための開口38を有し、上蓋22の上
壁を成す略裁頭円錐状の傾斜面23と、前記開口38を
形成する円筒状の内壁43とにより、上蓋22に中空室
40を画定する。
【0032】この中空室40内には、図3〜図5に示す
ように、中空室40を4等分する位置に順次、邪魔板7
0a,70b,70c、70dが中空室40の高さ方向
に取り付けられる。
【0033】邪魔板70aは、前記中空室40の縦断面
と同一形状の直角三角形状をなし、、該邪魔板70aに
より上蓋22の中空室40を区画し、台形状の邪魔板7
0b,70d及び三角形状の邪魔板70cは、中空室4
0の縦断面全体を覆う形状、ないし面積を有するもので
はなく、それぞれ中空室40の底面42側又は傾斜面2
3側に取り付けられて傾斜面23側、又は底面42側を
それぞれ冷却媒体が通過可能な流路として形成してい
る。
【0034】図3において、52a〜52dは螺孔を示
し、装置本体10に垂下固定した4本のロッド13がそ
れぞれ取り付けられる。螺孔52a〜52dは、図7に
示すように、上蓋22の底面42外周のフランジ部36
上に設けたブラケット55に、垂直方向に雌ネジ部を有
して形成され、前記螺孔52a,52dの2のブラケッ
ト55には水平方向に連通孔56を穿設形成し前記螺孔
52に連通する。従って、図3において、前記螺孔52
a,52bは邪魔板70aと70b,70d間の中空室
40a,40dとそれぞれ連通する。他の螺孔52b,
52cには、前記連通孔56は、設けられていない。
【0035】そして、この螺孔52a,52bには、図
6に示すようにその内部に冷却媒体が通過する流路53
を有するロッド13の下端に設けた雄ねじ部54を螺合
して連結される。他の螺孔52b,52cにも同様に、
ロッド13の下端に設けた雄ねじ部54を、前記螺孔の
雌ネジ部に螺合して連結され、バスケット20を装置本
体10に固定している。前記螺孔52a,52dに連結
された2本のロッド13,13の流路53は装置本体1
0を介して冷却媒体供給源に連通している。
【0036】さらに、前記上蓋22の中央には、かく拌
軸12の径よりも大きく形成された円筒状の内壁43に
より画定される上面開口38を介してかく拌軸12をバ
スケット20内に配置している。前記上面開口38中の
かく拌軸12には、その外周に、図2に示すように螺旋
状に形成された導入羽根18を付設し、かく拌軸12の
回転に伴って前記導入羽根18を回転するよう設けてい
る。
【0037】尚、図2においては、フランジ部36とブ
ラケット55間に連通孔56を形成して底面42に設け
た挿孔を介してロッド13の流路53と中空室40を連
通している。
【0038】昇降装置50により回転駆動機構11を上
昇させると共に、該回転駆動機構11の先端部に設けた
分散装置本体10のバスケット20を上昇させ、この状
態で前記回転駆動機構11を水平方向に回転させて塗料
やインキ等の顔料などの固形物と樹脂ワニス、溶剤さら
に添加物などから成る液状の配合物65を装填したかく
拌槽60上にバスケット20を移動して昇降装置50に
より回転駆動機構11と共に分散装置本体10のバスケ
ット20をかく拌槽60の前記配合物65内に下降させ
バスケット20上面の上蓋22に設けられた開口38を
経て配合物65はバスケット20内に流入する。回転駆
動機構11のモータ41を駆動すると、図示せざるVベ
ルト等の伝達手段を介して分散装置本体10のかく拌軸
12が回転駆動され、かく拌軸12に設けたかく拌羽根
14の回転によりかく拌槽60内の配合物65は、かく
拌されバスケット20内の分散媒体37と配合物65間
のずり応力で配合物65内の固形物が微細に分散される
が、分散された固形物の粒子や、液などの流動体はかく
拌羽根14の回転による遠心力によって、側壁24に設
けたスリットから成る小孔35を通過してバスケット2
0の外へ流出する。バスケット20よりかく拌槽60上
方の配合物65は上蓋22の上面開口38から導入羽根
18の回転によりバスケット内へ吸引され、あるいは、
対流によりバスケット20内へ導入される。
【0039】前述のようにフランジ部36はバスケット
の外方へ突出させて設けられ、液対流羽根47によって
生じたかく拌層の下方より上方に向かって生じた対流の
一部はこのフランジ部36に衝突し、この対流は渦流と
なってフランジ部36下方に滞留するので、バスケット
内から外部に配合物が流出するのをある程度抑止するこ
とができる。その結果、バスケット内に配合物を長時間
留めておくことができ、バスケット内での配合物の分散
効率を高める。
【0040】また、前記かく拌羽根14の回転によって
生じた渦流は、バスケット20内に投入された分散媒体
37をバスケット20の側壁24内周で撹拌しているの
で、配合物及び配合物中の固形物はかく拌羽根14によ
って生じた渦流によってバスケット20内を周回し、バ
スケット20の側壁24に設けられた小孔35からバス
ケット20外へ流出しようとする。したがって、配合物
及び配合物中の固形物は、同様に前記渦流によりバスケ
ット20の側壁24内側、すなわち前記バスケットの側
壁に設けられた小孔35近辺に集合している分散媒体3
7中を常に通過し、固形物相互及び固形物と分散媒体間
のずり応力により細かく分散されてバスケット外へ流出
する。そのため配合物の分散効果は極めて良好である。
【0041】この分散の際、配合物65同士の摩擦、配
合物65と分散媒体37の摩擦及び前記分散媒体37が
かく拌羽根14やバスケット20の内壁に衝突して摩擦
熱が発生し、この熱がバスケット20本体及び配合物等
に吸収されるが、前記分散作業の際、図示せざる冷却媒
体供給源から中空ロッドのうちの螺孔52aに連結され
たロッド13を介して上蓋22内に冷却媒体を導入する
と、邪魔板70a,70bにより区切られた中空室40
aに冷却媒体が導入され、この冷却媒体は図中時計回り
方向に流動して邪魔板70b上の傾斜面23側を通過し
て、邪魔板70b,70cにより区切られた中空室40
bに導入され、その後邪魔板70cの下方、底面42側
を通過し、邪魔板70c,70dにより区切られた中空
室40cに導入され、さらに邪魔板70d上の傾斜面2
3側を通過して邪魔板70d,70aにより区切られた
中空室40dへと供給され、上蓋22表裏面で傾斜面2
3と底面42を介してバスケット20およびかく拌槽6
0内の配合物等と熱交換し、連通孔56を経て螺孔52
dに連結されたロッド13の流路53を経て装置本体1
0を介して冷却媒体供給源へ回収される。
【0042】前記スリット35を通過してバスケット2
0の外へ流出した配合物65は、この流出作用または、
前記かく拌槽内下方で、前記バスケット20の下方に位
置して設けた液対流羽根47,47により上方へと対流
し、再びバスケット20内へ流入する。バスケット20
内で分散された固形物の粒子中で、前記隙間板28の板
厚によって決定されるスリット35の幅よりも大きい粒
子はスリット35を通過できないのでバスケット20内
でさらに細かく分散される。したがって隙間板28の板
厚を調整することによって配合物の種類に応じ分散状態
を調整することができる。
【0043】以上のようにして分散処理終了後、モータ
41及び液対流羽根47,47を停止し、昇降装置50
により分散装置本体10のバスケット20をかく拌槽6
0から上昇させる。
【0044】別の種類の配合物65の分散を行う前に、
前記回転駆動機構11を水平方向に回転させてバスケッ
ト20を洗浄槽62上部に配置し、さらに昇降装置50
により前記バスケット20を洗浄槽62内に水没させて
これを完全に洗浄する。その後前述と同様にして次の分
散処理を行う。
【0045】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成により、本発
明は以下に記載されるような効果を奏する。
【0046】液対流軸46をバスケットを介して対向位
置に設け、該液対流軸46の先端に液対流羽根47を付
設してこの液対流羽根47によりバスケット20の下方
の液体をかく拌・対流、循環させるように構成したこと
により、バスケット20の側壁に設けられた小孔35か
ら排出され、かく拌槽60の下方に沈殿しようとする顔
料粒子等の固形物をかく拌槽60の底部に沈殿する前に
かく拌することができ、また、二の液対流軸46及び液
対流羽根47をかく拌軸12を中心にかく拌槽の直径方
向で対向する位置に設けたことにより均一且つ良好にか
く拌槽内の液体を対流、循環させることができる。
【0047】また、バスケットの上蓋に中空室を形成
し、該中空室内に冷却媒体を供給可能な構成としたの
で、分散の際に分散媒体が、かく拌軸やバスケット内壁
と衝突することによって発生した摩擦熱によって配合物
が過加熱の状態にされることがなく、配合物65中の水
分や、蒸発しやすい溶剤等原料の蒸発、過加熱による特
性の変化を防止することができる。
【0048】また、前記開口38内のかく拌軸の外周に
設けたかく拌軸12の回転に伴って回転する前記導入羽
根18により配合物を吸引してかく拌槽60中の配合物
が前記上面開口38よりバスケット20内に導入し、バ
スケット20とかく拌槽60内を循環させ、一方、前記
傾斜面23を開口38に対して上りの傾斜面となる裁頭
円錐状に形成していることから、バスケット20内への
いたずらに早い循環を規制し、バスケット内での分散効
率を高めることができた。
【0049】また、液対流羽根をかく拌軸とは別体に構
成された液対流軸に設けたので、バスケットの底壁にか
く拌軸を貫通させるための軸受を設ける必要がなくこの
軸受の摩耗による分散媒体や固形物がこの摩耗により生
じた隙間からバスケット外へ流出するような弊害も発生
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分散装置を含む機構の全体図であ
る。
【図2】 本発明の分散装置の一部拡大断面図である。
【図3】 バスケットの上蓋の平面図である。
【図4】 バスケットの上蓋の縦断面図である。
【図5】 上蓋の中空室に配置される3種類の邪魔板で
ある。
【図6】 ロッドの縦断面図である。
【図7】 上蓋の要部拡大断面図である。
【図8】 バスケット側壁の部分詳細図である。
【図9】 バスケット側壁の部分斜視図である。
【符号の説明】
10 分散装置本体 11 回転駆動機構 12 かく拌軸 13 ロッド 14 かく拌羽根 15 かく拌羽根支持体 16 回転計 18 導入羽根 20 バスケット(籠体) 22 上蓋 23 傾斜面 24 側壁 25 ロッド 26 メクラ側壁 27 側壁平板 28 隙間板 29 底壁 35 小孔(スリット) 36 フランジ部 37 分散媒体 38 開口 40(40a〜40d) 中空室 41 モータ 42 底面 43 内壁 46 液対流軸 47 液対流羽根 50 昇降装置 52(52a〜52d) 螺孔 53 流路 54 雄ネジ部 55 ブラケット 56 連通孔 60 かく拌槽 61 ドレンバルブ 62 洗浄槽 65 配合物 70 邪魔板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料やインキ等の顔料などの固形物を含
    む液状の配合物を分散する装置であって、昇降自在な装
    置本体に設けたかく拌軸にかく拌羽根を設け、このかく
    拌羽根を、側壁に前記配合物を通過させる小孔を多数有
    し、底壁を前記小孔を有しいないメクラ底で形成して成
    る分散媒体を収容したバスケット内で回転可能に設け、
    該バスケットの上面を配合物をかく拌槽とバスケット間
    で循環する開口を備える上蓋で被蓋し、且つ、ロッドを
    介して装置本体に固定すると共に、前記バスケットの側
    壁とかく拌槽内壁間に垂直方向に配置され、前記バスケ
    ットの底壁より少なくとも下方に位置して回転する液対
    流羽根を有する液対流軸をバスケットを介して対向する
    位置に複数設けたことを特徴とする分散装置。
  2. 【請求項2】 前記液対流軸をかく拌槽直径方向にバス
    ケットを介して対向位置に設けた請求項1記載の分散装
    置。
  3. 【請求項3】 塗料やインキ等の顔料などの固形物を含
    む液状の配合物を分散する装置であって、昇降自在な装
    置本体に設けたかく拌軸にかく拌羽根を設け、このかく
    拌羽根を、分散媒体が収容されたバスケット内で回転可
    能に設け、該バスケットをロッドを介して装置本体に固
    定すると共に、 前記バスケットの上面を被蓋し配合物をかく拌槽とバス
    ケット間で循環する開口を備える上蓋に中空室を形成
    し、該中空室を前記ロッドに形成した冷却媒体の流路を
    介して冷却媒体供給源に連通したことを特徴とする分散
    装置。
  4. 【請求項4】 前記中空室に邪魔板を設けた請求項3記
    載の分散装置。
  5. 【請求項5】 前記バスケットの上蓋に設けられた開口
    内で前記かく拌軸に螺旋状の導入羽根を付設した請求項
    1又は3記載の分散装置。
  6. 【請求項6】 前記上蓋を裁頭円錐形状とした請求項1
    又は3記載の分散装置。
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