JPH10153647A - 電池残量検知方法 - Google Patents

電池残量検知方法

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JPH10153647A
JPH10153647A JP8314866A JP31486696A JPH10153647A JP H10153647 A JPH10153647 A JP H10153647A JP 8314866 A JP8314866 A JP 8314866A JP 31486696 A JP31486696 A JP 31486696A JP H10153647 A JPH10153647 A JP H10153647A
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voltage
battery
load
power supply
circuit
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Masaaki Kikuchi
正哲 菊地
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池を使用する機器において電池の残存容量を
正しく測定する方法を提供する。 【解決手段】電池残容量検出回路10の電源制御回路1
7はADコンバータ16を介して入力される電源11の
電圧情報に基づいて電池残量信号aを出力して各部の電
圧値を制御すると共に、まず無負荷の状態で電池11の
出力電圧をADコンバータ16を介して測定し、次に電
源11の電力12を負荷回路15に一定時間印加して電
圧降下が安定したときの電圧を測定し、この無負荷時の
電圧と負荷状態時の電圧との電圧差により現在の電池残
容量を検出する。これには、無負荷時の電圧と負荷状態
時の電圧との電圧差が新品の時ではあまり差がなく、使
用時間の経過に伴って差が大きくなっていくことをテー
ブル化して、このテーブルを参照することにより検出し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を使用する機
器における電池残容量検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い従来では
存在しなかったような携帯機器が増加してきている。そ
のような携帯機器においては、電源である電池は極めて
重要な要素を占めている。しかし、それらの電池の電力
は、無限ではないので、機器を使用しているといずれは
電力が消耗し、やがて機器を動作させることが出来なく
なる。
【0003】その場合、機器によっては電池が切れても
新しい電池を入れ直すか又は電池を充電するだけで、以
前の動作を続けることが出来るが、そうでないもので
は、機器に関する各種の設定やユーザの登録した情報等
を揮発性のメモリに保存している形式のものが多く、こ
れであると突然の電池切れによって上述の機器に関する
各種の設定やユーザの登録した情報等が全て消え去って
しまい、いままでのデータの蓄積が無に帰するという問
題を引き起こす。これは、たとえ不揮発性のメモリを持
っている機器の場合でも通常は揮発性のメモリを併用し
ているから、突然の電池切れによって生じる不都合な状
態は上記の場合と同じである。そのため、電子携帯機器
においては、電池の残り容量が無くなることを予め検知
してユーザに報知することが重要になっていた。
【0004】図5(a) は、上記のように電池を用いた機
器の電池残容量検出回路のブロック図である。同図(a)
に示すように、これらの機器では、電源(電池)1を用
い、メイン回路及びその他の回路に電力を供給する。電
池1の電圧は使用時間の経過に従って11V〜8.4V
まで(8.4V以下に電圧が低下すると使用できなくな
る)変化する。メイン回路は各部に制御信号を送る回路
であり通常は5Vで動作する。電源制御回路3も主要な
制御回路であり、同様に5Vで動作する。
【0005】電源安定化回路2は、例えば3端子レギュ
レータ等で構成され、電源1からどのような電圧が入っ
てきても一定の電圧に(この場合は5Vに)安定化させ
て(変換して)、その安定化させた電圧を、メイン回路
や電源制御回路3に供給する。電源制御回路3は、電池
の電圧に応じてメイン回路やほかの回路へ出力される情
報を制御する回路である。
【0006】この電源制御回路3と電源1との間に、コ
ンパレータ4が介在している。コンパレータ4は、電池
1の電圧を直接測定して電源制御回路3に通知し、電池
1の電圧が予め決められた終止電圧以下に落ちた場合に
は、その電圧の低下を電源制御回路3に警告していた。
【0007】電源制御回路3は、コンパレータ4から出
された電源情報に従って負荷に対する印加エネルギーが
一定になるように、例えば負荷への電圧印加時間を加減
する、つまり負荷へ与える積分エネルギーを一定にする
などの制御を行っている。
【0008】一般に、負荷に加わる電流は大きいから、
これを電源安定化回路2で安定化しようとすると電源安
定化回路2が大型化して装置全体の小型化を阻害すると
共にコストを圧迫する。電源制御回路3は、電源安定化
回路2の大型化を抑えるために設けられている。
【0009】図6は、2次電池としてよく用いられてい
るNi−Cd(ニッケル/カドニカ)電池の連続放電時
の出力電圧特性を示す図である。同図は横軸に電池の使
用経過時間を示し、縦軸に出力電圧を示している。同図
に示すように、Ni−Cd電池は、その残り容量が減る
につれ出力電圧が低下する。このことを利用して従来で
は、電池の残り容量の検知を、上述したようにコンパレ
ータ4で電池の出力電圧を検知することによって行って
いた。つまり、予め設定した出力電圧以下になった場合
に、電池の残り容量の無いことを警告報知したり、デー
タの保護等の動作を行うようにしていた ところで、電池の残り容量に関しては、単にもうじき無
くなるという警告だけでなく、後どれくらいの期間動作
を維持できるのか、予備の電池の携帯が必要かなどの判
断ができるようにしたいという要望が高まってきてい
る。ところが、電池の有効残り時間がどれくらいかを知
ることは困難なこととされてきた。
【0010】上記の図6からも明らかなように、Ni−
Cd電池の特性では充電直後と電池終止直前において、
電池の出力電圧が急激に変化していることが分かる。そ
して、その間の中間部では殆ど電圧が変化していないこ
とも分かる。つまり、充電直後と終止時は、電圧を測定
することによってほぼ正確に検知できるが、それ以外で
は、電圧を測定しても使用可能であることが分かるだけ
であって、どの時点における電圧であるのか不明であ
り、したがって正確な電池残容量を検知することはでき
なかったものである。
【0011】そこで、電圧の検出については、もっと細
かく電圧の変化を調べるべくADコンバータを用いる方
法が知られている。図5(b) は、ADコンバータを用い
た電池残容量検出回路のブロック図である。同図(b) に
示す電源(電池)1′、電源安定化回路2′、電源制御
回路3′は同図(a) の電源(電池)1、電源安定化回路
2、電源制御回路3と夫々同様の構成である。この同図
(b) に示す電池残容量検出回路では、電源1′と電源制
御回路3′との間にADコンバータ5が介在している。
ADコンバータ5は電池1′の電圧をデジタル値に変換
し、電源制御回路3′に出力する。このように電圧値を
デジタル化すると例えば4ビットであれば16段階、ま
た、8ビットであれば256段階に分けて電圧の変化を
認識できる。
【0012】電源制御回路3′は、ADコンバータ5か
ら出される電源情報に基づいて各部への電圧出力値を制
御すると共にADコンバータ5から入力される値がRO
M6に予め記憶されている終止電圧しきい値以下に落ち
たか否かを判別している。
【0013】この方式では、コストは上昇するが、Ni
−Cd電池のような放電期間の出力電圧がほとんど変化
をしない状態が長い電池の場合であっても電池残量があ
る程度把握することが出来た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池の
特徴として、多少使用した後しばらくの間、軽い負荷も
しくは無負荷の状態で放置しておくと、放電して低下し
ていたはずの電池の出力電圧が、負荷をかけた直後の電
圧に比較して高くなってしまう傾向がある。実際には、
この状態で電池の残り容量は増えておらず、出力電圧が
高くなったからといって電池の残り容量には殆ど変化は
ない。つまり見掛け上、電圧のみが復活しているだけで
ある。
【0015】一方、図6のNi−Cd電池の放電特性を
見ると、電池残容量が少なくなると急激に電圧が落ちて
いる。つまり、大電流を必要とする機器においては、電
圧の降下を検知して電池残容量の危険な状態を警告報知
しても、その後すぐに電池の残容量が無くなってしまう
から、貴重なデータを待避させるための時間あるいは新
たな電池を購入して交換する時間が得られない、すなわ
ち警告報知が間に合わない、つまり電圧を検知しても役
に立たないということになりかねない。特に、上述した
見掛け上の電圧に基づいて電池残容量を測定することに
なっては、電池の有効残り期間が充分あると思っている
うちに電池切れを起こし、危険が大きくなる。
【0016】したがって、いずれの方式にせよ上記のよ
うに単に電圧を検出することのみによって電池の残り容
量を測定する方式では、電圧が正しい電池残容量を表わ
すものでないため、誤差が生じて正しい電池残容量を知
ることができない。また、このことによって起こる突然
の電池切れというような危険を避けるためには、上記の
電池残容量測定の誤差を吸収する比較的大きな誤差許容
幅を電圧の測定値に設ける必要があった。しかし、この
ように、電圧の測定値に大きな誤差許容幅を設けると、
その大幅な誤差許容幅に基づく早めの警告報知で、まだ
使用可能な電池を新品と交換しなければならないという
無駄が発生する。またユーザは、交換して破棄する電池
がまだ使用可能であることを経験的に認識できるから、
不経済であるという不満が残る。
【0017】もっとも、このような問題を解決すべく、
つまり正確な電池残容量を知るために、マイコン等を充
電池本体に内蔵させて、その電池の充放電回数等を記録
して電池残容量を管理するといったものも考案されては
いる。しかしながら、消耗品である充電池に高価なマイ
コンを内蔵するのでは、その分のコストの上昇が、それ
によって得られる正確な電池残容量を知ることの利便さ
に見合わないという問題が派生する。
【0018】したがって、上記の電池本体にマイコンを
内蔵したものは、そのコスト上昇を無視できるような高
価な機器にしか使用されていない。また、コストの上昇
を無視できたとしても、この方式は1次電池には応用で
きないものであり、いずれにしても適用可能な分野が制
約されるという欠点を有している。
【0019】また、図6から明らかなように、例えば2
0時間から30時間の間では殆ど電圧の低下がない。し
たがって、この点からも、電圧のみを検知したのでは電
池の使用時間、延いて電池の残容量を正確には把握でき
ないことも明らかである。
【0020】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
電池を使用する機器において、その電池の残存容量を正
しく測定する方法を実現することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源に電池を
使用する機器を前提とし、上記電源の電圧を測定する電
圧測定手段と、予め決められた負荷を発生させる負荷手
段と、無負荷状態と上記負荷手段による負荷をかけた状
態とで夫々上記電源の出力電圧を測定し、それらの測定
値より上記電池の残り容量を検知する残量検知手段とを
有するものである。
【0022】上記負荷手段は、例えば請求項2記載のよ
うに、異なる複数の負荷を発生させるように構成され
る。また、例えば請求項3記載のように、サーマルヘッ
ドで構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る電池残容量検出回路のブロック図である。同図に示す
ように、この電池残容量検出回路10は、電源(電池)
11を備え、電源11から、電力12が、本体装置のメ
イン回路及びその他の回路13、電源安定化回路14、
及び負荷15に供給される。また、電源11の電圧は、
ADコンバータ16にも供給される。電池11の電圧
は、使用時間の経過に従って11V〜8.4Vまで変化
する。上記の負荷15は、その機能については詳しくは
後述するが、値が特別に設定されている負荷である。
【0024】電源安定化回路14は、例えば3端子レギ
ュレータで構成され、電源11の電圧を5Vに安定化さ
せて、その安定化させた電圧をメイン回路及びその他の
回路13や電源制御回路17等に供給する。
【0025】電源制御回路17には、ADコンバータ1
6を介して電源11の電圧情報がデジタル化されて入力
される。電源制御回路17は、ADコンバータ16から
入力される例えば16段階あるいは256段階の電圧情
報に基づいて電池残量信号aを出力して各部への電圧値
を制御する。また、これと共にROM18に予め記憶さ
れている終止電圧しきい値を参照し、ADコンバータ1
6から上記入力される値が終止電圧しきい値以下に落ち
ていないか否かを常に判別している。
【0026】この構成において、電源電池11の電池残
容量を正しく検知する動作について説明する。電源制御
回路17は、まず無負荷の状態で電池11の出力電圧を
ADコンバータ16を介して測定する。そして、そのデ
ータを内蔵のメモリに記録する。次に、電源11の電力
12を負荷回路15に一定時間印加し、その電圧降下が
安定したときの電圧を測定し、そのデータを内蔵のメモ
リに記録する。
【0027】電源制御回路17は、上記2つの電圧測定
データを、ROM18内に予め設けたテーブルにより参
照することで、現在の電池残容量を測定し、その測定結
果を表示装置等に送出して電池残容量を表示させたり、
あるいは測定結果が間もなく終止電圧になることを示し
ていれば、揮発性メモリに記録させている種々のデータ
を例えばハードデスク等の記憶装置に待避させるデータ
保存等の処理を行うよう適宜の回路に指示をする。
【0028】図2は、上記の電池残容量の測定を行う際
に用いる電源電圧における無負荷時の電圧と負荷状態時
の電圧との関係を示すテーブルである。同図は、縦軸に
無負荷時の電圧と負荷状態時の電圧との差を示し、横軸
に電池の使用時間を示している。同図に示すように、電
池が新品の時は無負荷と負荷状態とではあまり電圧に差
は生じないが、使用時間の経過に伴って、その差が大き
くなっていく。この無負荷時の電圧と負荷状態時の電圧
との電圧差を検知することにより電池の使用経過時間が
測定でき、これから逆算することにより電池寿命の測定
が可能である。
【0029】尚、一般に電子機器が連続して動作を行っ
ている場合は、その電源である電池の出力電圧は、その
電池残容量に応じた値を出力している。本実施の形態に
おいては、ADコンバータ16を用いているので、上記
のように電子機器が連続して動作を行っている場合は、
上記の方法で電池残容量の測定を行わなくても、その電
池残容量を比較的高い精度で測定することが可能であ
る。
【0030】そこで、電子機器の休止期間が短かく、あ
る一定時間以内に再び機器を動作させるような場合に
は、無負荷状態の電圧のみを測定し、図2のテーブルと
は別に予め用意したテーブルを参照することで電池残容
量を検知し、一方、電子機器の休止期間が長く、ある一
定時間以上経過してから機器を動作させる場合には、上
記検知方法を用いて電池残容量を検知するという2つの
方式を併用するようにしても、精度の高い電池残容量の
検出ができる。また、これであると省電力化を両立させ
ることができる。
【0031】ところで、サーマルプリンタ(熱転写プリ
ンタ)の駆動において、その画像の出力の際には、熱を
利用してインクの転写を行うため、かなりの電力を必要
とする。一方、電池の内部抵抗はかなり大きいので、上
記のように大電流を取り出してしまうと、かなりの電圧
降下が起きてしまう。また、サーマルプリンタの場合、
印字率が消費電力をかなり左右してしまうため、電池駆
動を行うと、電圧変動がさらに大きくなってしまう。し
たがって、電圧降下に対する電圧補正が必須となってい
る。
【0032】通常、電圧降下の補正は、同時に印加する
サーマルヘッドのドット数(発熱素子数)を計算しその
時の電圧降下分の電力を補間するためにサーマルヘッド
への追加印加時間を算出またはテーブルにて求めて、そ
の補正を行っている。
【0033】このような電圧降下の補正は、通常のモノ
クロ印字のように印字するかしないかの2値の印字で
は、電源がAC電源であれ電池駆動であれ問題は無かっ
たが、近年のように、フルカラー印字を行うサーマルプ
リンタが出現するようになると、数%の電圧変動でもそ
の出力画像が大きく影響を受けるという事態が発生す
る。そのため、電池のような電圧変動の大きな電源を用
いると、サーマルプリンタではその微妙な階調表現に無
視できない支障を伴ってくる。
【0034】例えばNi−Cd電池を8セル直列につな
いだ場合、その出力電圧は11V〜8.4Vまで変動す
る。また、特に大電流を必要としているサーマルプリン
タでは電池の内部抵抗等によって無負荷時の電源電圧に
比べ、使用時における電圧が1.8V〜2.5V以上も
降下してしまう。そのため、従来のように印刷開始時の
電圧を測定してその電圧での補正を加えてサーマルヘッ
ドに電力を印加していては、それだけでは正確に多階調
の印字を行うことができない。
【0035】そこで、本発明の電池残量検知方法を用い
てサーマルプリンタの電源電圧を測定するようにすると
上記の不具合が解消する。以下、これについて説明す
る。図3は、上記電池残容量検出回路10が組み込まれ
たサーマルプリンタのブロック図である。図1と同一構
成部分には図1と同一の番号を付与して示している。図
3において、サーマルプリンタ20は、プリンタ全体を
制御する全体制御回路21を備え、この全体制御回路2
1には、上述の電池残容量検出回路10の電源安定化回
路14及び電源制御回路17、並びに印字制御回路22
及び画像処理回路23が接続されている。
【0036】上記の印字制御回路22及び画像処理回路
23相互間も接続がなされており、印字制御回路22に
は、モータドライバ24、サーマルヘッド25、及びセ
ンサバッファ26が接続されている。また、画像処理回
路23には画像記憶用メモリ27が接続されている。こ
の画像処理回路23には、外部から画像データが入力す
る。
【0037】同図の太い実線は電源安定化回路14から
の5Vの回路動作電源の供給経路を示し、細い実線は夫
々各種の信号線を示している。中でも電源制御回路17
からは、電池残容量信号aが全体制御回路21及び印字
制御回路22に出力されるようになっている。
【0038】上記の全体制御回路21は、電源安定化回
路14から5Vの電圧を供給されて動作し、上記各部と
各種の信号を授受しながらそれら各部を制御する。この
構成において、先ず、印字前に、印字開始前の無負荷時
の電源電圧の値をADコンバータ16により測定する。
次に、インクリボンのインクが塗布されてない箇所をサ
ーマルヘッド部に搬送させ、全てのサーマルヘッド25
の発熱素子を発熱させて高負荷をかけた状態にしてか
ら、上記同様にADコンバータ16により電源電圧の測
定を行う。あるいはサーマルヘッド25の代わりに専用
の負荷回路15を設け、負荷回路15を駆動して高負荷
を発生させるようにしてもよい。
【0039】そして、上記のように2点で測定を行った
電圧の値から、予めROM18に設けたテーブルを参照
して、そのときの電圧降下補正のための補正係数を求め
て、補正を行い印字を行うようにする。これであると、
常に印字のための正しい電圧を測定できると共に上述し
た正しい電池寿命の測定も行うことができる。
【0040】尚、AC電源を電源として用いた場合、そ
の出力抵抗が小さいため殆ど電圧降下は起きない。しか
し、上述したように電池を電源として使用すると電圧降
下が大きい。そこで高負荷をかけたときの電源の電圧降
下を測定することにより、その電圧降下の違いにより電
源の種類を特定することができる。また、これにより、
電源の種類を判別するためのセンサ等が不要となり、装
置全体としてのコストを下げることができる。また、そ
れぞれの電源特性にあった印字制御を行うことができる
から、高画質印字が安価に出来るようになる。
【0041】図4は、電池の違いによる無負荷時の電圧
と負荷状態時の電圧との電圧差を表す経過電圧の特性図
である。D1はニッケル水素電池の経過電圧特性図、D
2はNi−Cd電池の経過電圧特性図、D3はマンガン
電池の経過電圧特性図である。同図に示すように、放電
能力の高い電池ほど無負荷時の電圧と負荷状態時の電圧
との電圧差が小さい。また各々の電池で全使用時間の範
囲において電圧値がオーバーラップすることがない。こ
の性質を利用して装着されている電池の種類を判断する
ことができる。また、この場合も使用経過時間に応じて
無負荷時の電圧と負荷状態時の電圧との電圧差が徐々に
高い方へ変化する。同図は、D1で示すニッケル水素電
池では、無負荷時の電圧と負荷状態時の電圧との電圧差
が、新品のときと終止電圧に近づいたときとではV1の
開きがでることを示している。また、D2で示すNi−
Cd電池では、同じくV2の開きがでることを示し、D
3で示すマンガン電池では、同じくV3の開きがでるこ
とを示している。この図4に示す特性をテーブルとして
ROM18に記憶させて用いれば、単に電圧差から電源
の種類を判別できるだけではなく、夫々の使用経過時間
を判別する(検知する)ことが可能であり、したがっ
て、電源の種類に拘わらず正しい終止電圧の時期を予告
することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め設定した値の負荷をかけた状態と無負荷の状態とに
おける電圧の差を測定するので、電池残容量に直接に係
わる出力電圧を正しく検出することができ、したがっ
て、連続使用していない無負荷の間に変化してしまった
実際の電池残容量とは異なる出力電圧のみを測定して誤
った電池残容量を測定する虞がなく、これにより、精度
の高い電池残容量を検知することが可能となる。また、
電池の電圧降下を正確に判断することができるので、電
圧変化に対して敏感なサーマルプリンタでの多階調の印
字において高画質な印字を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における電池残容量検出回路のブ
ロック図である。
【図2】一実施の形態における電池残容量検出回路が組
み込まれたプリンタのブロック図である。
【図3】電池残容量検出回路が組み込まれたサーマルプ
リンタのブロック図である。
【図4】電池の違いによる無負荷時の電圧と負荷状態時
の電圧との電圧差を表す特性図である。
【図5】(a) は従来のコンパレータを用いた電池残容量
検出回路のブロック図、(b) は同じくADコンバータを
用いた電池残容量検出回路のブロック図である。
【図6】Ni−Cd(ニッケル/カドニカ)電池の連続
放電時の出力電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
1、1′ 電源(電池) 2、2′ 安定化回路 3、3′ 電源制御回路 4 コンパレータ 5 ADコンバータ 6 ROM 10 電池残容量検出回路 11 電源(電池) 12 電力 13 メイン回路及びその他の回路 14 電源安定化回路 15 負荷 16 ADコンバータ 17 電源制御回路 18 ROM 20 サーマルプリンタ 21 全体制御回路 22 印字制御回路 23 画像処理回路 24 モータドライバ 25 サーマルヘッド 26 センサバッファ 27 画像記憶用メモリ a 電池残容量信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に電池を使用する機器において、前
    記電源の電圧を測定する電圧測定手段と、予め決められ
    た負荷を発生させる負荷手段と、無負荷状態と前記負荷
    手段による負荷をかけた状態とで夫々前記電源の出力電
    圧を測定し、それらの測定値より前記電池の残り容量を
    検知する残量検知手段とを有することを特徴とする電池
    残容量検知方法。
  2. 【請求項2】 前記負荷手段は、異なる複数の負荷を発
    生させることを特徴とする請求項1記載の電池残容量検
    知方法。
  3. 【請求項3】 前記負荷手段は、サーマルヘッドである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電池残容量検知
    方法。
JP8314866A 1996-11-26 1996-11-26 電池残量検知方法 Withdrawn JPH10153647A (ja)

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