JPH1015362A - 袋型膜モジュール - Google Patents

袋型膜モジュール

Info

Publication number
JPH1015362A
JPH1015362A JP17908196A JP17908196A JPH1015362A JP H1015362 A JPH1015362 A JP H1015362A JP 17908196 A JP17908196 A JP 17908196A JP 17908196 A JP17908196 A JP 17908196A JP H1015362 A JPH1015362 A JP H1015362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
membrane module
module according
synthetic resin
reinforcing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17908196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Fujita
正和 藤田
Takashi Kudo
孝 工藤
Soichi Murakami
荘一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP17908196A priority Critical patent/JPH1015362A/ja
Priority to CN97190869.9A priority patent/CN1197409A/zh
Priority to EP97929539A priority patent/EP0862491A1/en
Priority to PCT/JP1997/002340 priority patent/WO1998001219A1/en
Priority to IDP972358A priority patent/ID20443A/id
Publication of JPH1015362A publication Critical patent/JPH1015362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で取扱性に優れ、高性能でしかも安価な
膜モジュールを提供する。 【解決手段】 多孔性合成樹脂膜と補強部材とからなる
膜材料1で形成した袋体2内に形態保持部材3を収納す
ると共に、該袋体に排出口4を設ける。多孔性合成樹脂
膜としては高分子量ポリエチレン多孔性膜、補強部材と
してはポリエステル織物が好ましく、形態保持部材3と
しては独立気泡を有する非吸水性成形体が好ましい。形
態保持部材3の表面には通水路6を設けるのが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜モジュールに関
し、更に詳しくは、排水処理や災害時あるいは野外での
飲料水の確保などの用途に適した、安価で簡便な膜モジ
ュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、排水フィルター用の膜モジュール
として、額縁型の枠材に多孔性膜材料を展設したものが
多用されているが、枠材を使用するために重くなり、取
扱性が悪いという問題がある。更に、枠材に膜材料を展
設する加工が難しく、コストが高くなるうえ、シール性
にも不安が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の膜モジュールの問題点を解消し、軽量で取扱性に優
れ、高性能でしかも安価な膜モジュールを提供すること
を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、食品などの包装に
用いられている袋体の加工技術を利用して、袋型の膜モ
ジュールを作ることを着想し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち、本発明によれば、下記の袋型膜モジ
ュールが提供される。 (1)多孔性合成樹脂膜と補強部材とからなる膜材料で
形成した袋体内に形態保持部材を収納すると共に、該袋
体に排出口を設けたことを特徴とする袋型膜モジュー
ル。 (2)多孔性合成樹脂膜と補強部材とが積層されている
上記(1)記載の袋型膜モジュール。 (3)多孔性合成樹脂膜と補強部材とが、ドット状、線
状又は網目状に接着されている上記(2)記載の袋型膜
モジュール。 (4)多孔性合成樹脂膜が、分子量が5×105〜7×
106の高分子量ポリエチレンからなり、孔径が0.1
〜2.0μmの微細孔を多数有する多孔性膜である上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の袋型膜モジュール。 (5)補強部材が、布帛である上記(1)〜(4)のい
ずれかに記載の袋型膜モジュール。 (6)布帛に、該布帛本体を構成する糸条の切断伸度よ
りも低伸度又は高モジュラスの糸条が部分的に組み込ま
れている上記(5)記載の袋型モジュール。 (7)布帛に、テープ状合成樹脂膜が部分的に配設され
ている上記(5)記載の袋型モジュール。 (8)布帛が、ポリエステル織物である上記(5)〜
(7)のいずれかに記載の袋型膜モジュール。 (9)形態保持部材が、独立気泡を有する非吸水性成形
体である上記(1)〜(8)のいずれかに記載の袋型膜
モジュール。 (10)形態保持部材表面に、通水路を形成した上記
(1)〜(9)のいずれかに記載の袋型膜モジュール。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明を更に詳細に説明する。図1は、本発明の袋型膜モジ
ュールの一例を示す斜視図、第2図は、そのA―A線矢
視断面図であり、1は多孔性合成樹脂膜と補強部材とか
らなる膜材料、2は該膜材料1で形成した袋体、3は該
袋体2内に収納した形態保持部材、4は該袋体2に設け
た排出口、5は膜材料1のシール部、6は形態保持部材
3の上部に形成した通水路である。
【0007】この膜モジュールを排水等の水の中に入れ
て、排出口4から吸引すると、水が袋体2を構成する膜
材料1で濾過されて袋体2内(図2の矢印で示す方向)
に吸引され、きれいな水となって排出口4から取り出さ
れる。
【0008】多孔性合成樹脂膜と補強部材との複合形態
は、多孔性合成樹脂膜が補強部材で補強される限り、任
意の形態をとることができる。例えば、多孔性合成樹脂
膜にストライプ状にフィルムを張り付けたもの、多孔性
合成樹脂膜に金属、プラスチックなどのネットを張り付
けたものなどが挙げられる。しかしながら、本発明にお
いては、多孔性合成樹脂膜の片側あるいは両側に、補強
部材を積層したものが好ましく用いられる。この場合、
多孔性合成樹脂膜の多孔部分を接着によってできるだけ
塞がないようにするために、多孔性合成樹脂膜と補強部
材とは、ドット状、線状又は網目状に接着されているこ
とが好ましい。このように、ドット状、線状、網目状に
接着するには、所定の形状に彫刻されたグラビアロール
で接着剤を塗布して接着する方法、ホットメルト接着剤
を糸状、粉状に噴射して、加熱圧着する方法などを用い
ることができる。又接着剤を使用せず超音波シールやそ
の他の熱シール方法を用いてもよい。
【0009】多孔性合成樹脂膜としては、従来公知の任
意の多孔性合成樹脂膜を用いることができる。たとえば
ふっ素系ポリマー、ポリスルフォンポリマー又は、ポリ
オレフィン系ポリマーからなる多孔性合成樹脂膜が挙げ
られるが、とくに、分子量が5×105〜7×106の高
分子量ポリエチレンからなり、孔径が0.1〜2.0μ
mの微細孔を多数有する多孔性膜(フィブリル化した不
織布状の多孔性膜)は、気孔率が高く、濾過性能に優れ
ており、しかも安価であるため、好ましく用いられる。
【0010】このような高分子量ポリエチレンからなる
多孔性膜は、例えば、特開平2―232242号公報、
特開平5―98065号公報、特開平5―239246
号公報などに記載されており、公知である。
【0011】多孔性合成樹脂膜の目付は、上記高分子量
ポリエチレン多孔性膜の場合、通常、7〜15g/m2
程度が適当である。
【0012】一方、補強部材としては、穴あきフィルム
又は布帛が好ましく用いられる。穴あきフィルムの場
合、穴の直径は0.1〜2.0μm、開口率は50〜9
0%、フィルムの厚さは5〜100μm程度が適当であ
る。特に、穴あきフィルムとしてはポリエステルフィル
ムが好ましい。
【0013】布帛としては、織物、編物、不織布等を用
いることができ、特に織物が好ましく、素材としては、
ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどを適宜選
択できるが、好ましくはポリエステルである。布帛の場
合、目付は25〜150g/m2、通気度(JIS10
96―79A法に準拠して測定)は0.5〜3.0cc
/cm2/秒程度が好ましい。
【0014】なお、補強部材として布帛を用いる場合、
キルティング加工を施したり、布帛の縦方向及び/又は
横方向に、所定の間隔を置いて、低伸度又は高モジュラ
スの糸条を挿入したり、あるいは、テープ状合成樹脂膜
を布帛に部分的に接着させておくのが好ましい。これ
は、膜材料1に目詰まりが生じた際に、排出口4から逆
に水を送り込んで、逆洗を行う場合、袋体2が膨らむの
を防止するうえで効果があり、特に、低伸度又は高モジ
ュラスの糸条を挿入しておくのが好適である。
【0015】膜材料1から袋体2を作るには、食品用の
袋体を製造するのに用いられている超音波シールやその
他の熱シール方法を用いて、シール部5を形成すること
により袋体2を作ればよい。このように熱シールするこ
とにより、低コストで十分なシール性が得られる。
【0016】排出口4は、予め弁状に成型したものを、
上記の熱シール方法と同様にして、袋体2に取り付けれ
ばよい。排出口4は、必ずしも図示したように角部に設
ける必要はなく、中央部に取り付けてもよく、任意の位
置に取り付けることができ、また、1個だけに限らず、
複数個設けてもよい。
【0017】袋体2内には、排出口4から吸引した際
に、袋体2が潰れてしまうのを防ぐために、形態保持部
材3を収納する。
【0018】また、膜モジュールは、検査や膜交換など
のために、定期的に水の中から引き上げられるが、その
際、膜モジュール内の水がすぐには排出されず、滞留し
た水の重さで膜モジュールの引き上げに難渋し、さらに
は膜材が損傷を受けることもある。そこで、この形態保
持部材3として、独立気泡を有する軽量の非吸水性成形
体、例えば独立気泡を有する発泡ポリスチレン成形体な
どを用いることにより、かかる問題を解消することがで
きる。
【0019】更に、排出口4から吸引した際に、袋体2
が形態保持部材3の表面に密着して、通水、濾過が行え
なくなるのを防ぐために、形態保持部材3の表面に通水
路6を形成しておくのが好ましい。通水路6としては、
図2に示すように溝を形成してもよいし、多数の凹凸を
形成してもよい。また、表面全面に網目状、波状等の溝
を設けることも有効な手段である。更に、形態保持部材
3の表面にメッシュ状の繊維部材、プラスチック部材な
どを載置して通水路を形成するようにしてもよい。
【0020】通常、排出口4から吸引すると、排出口4
の近辺のみから透水、濾過が行われる傾向があるので、
袋体2全体から透水、濾過されるように、この通水路6
の形状、配置などを適宜選定することが望ましい。
【0021】本発明の膜モジュールを使用する場合は、
該膜モジュールを排水等の水の中に入れて、排出口4か
らから吸引すると、水が袋体2を構成する膜材料1で濾
過されて袋体2内に吸引され、浄化された水となって排
出口4から取り出される。また、災害時や野外などで飲
料水等のきれいな水がほしい場合には、河川、池その他
の水の中に膜モジュールを入れて、排出口4から吸引す
ればよい。
【0022】特に、多孔性合成樹脂膜として、孔径が
0.1〜0.3μm程度の高分子量ポリエチレン多孔性
膜を使用すると、バクテリアの除去もほぼ完全に行える
ので、飲料水としても十分使用できるきれいな水を得る
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の袋型膜モジュールは、軽量で取
扱性に優れ、高性能でシール性にも問題がなく、しかも
袋体の着脱が容易であり、低コストの膜モジュールを提
供することができる。従って、排水処理に限らず、災害
時や野外での飲料水の確保など広い分野での利用が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋型膜モジュールの一例を示す斜視図
である。
【図2】図1のA―A線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 多孔性合成樹脂膜と補強部材とからなる膜材料 2 袋体 3 形態保持部材 4 排出口 5 シール部 6 通水路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性合成樹脂膜と補強部材とからなる
    膜材料で形成した袋体内に形態保持部材を収納すると共
    に、該袋体に排出口を設けたことを特徴とする袋型膜モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 多孔性合成樹脂膜と補強部材とが積層さ
    れている請求項1記載の袋型膜モジュール。
  3. 【請求項3】 多孔性合成樹脂膜と補強部材とが、ドッ
    ト状、線状又は網目状に接着されている請求項2記載の
    袋型膜モジュール。
  4. 【請求項4】 多孔性合成樹脂膜が、分子量が5×10
    5〜7×106の高分子量ポリエチレンからなり、孔径が
    0.1〜2.0μmの微細孔を多数有する多孔性膜であ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の袋型膜モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 補強部材が、布帛である請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の袋型膜モジュール。
  6. 【請求項6】 布帛に、該布帛本体を構成する糸条の切
    断伸度よりも低伸度又は高モジュラスの糸条が部分的に
    組み込まれている請求項5記載の袋型モジュール。
  7. 【請求項7】 布帛に、テープ状合成樹脂膜が部分的に
    配設されている請求項5記載の袋型モジュール。
  8. 【請求項8】 布帛が、ポリエステル織物である請求項
    5〜7のいずれか1高に記載の袋型膜モジュール。
  9. 【請求項9】 形態保持部材が、独立気泡を有する非吸
    水性成形体である請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    袋型膜モジュール。
  10. 【請求項10】 形態保持部材表面に、通水路を形成し
    た請求項1〜9のいずれか1項に記載の袋型膜モジュー
    ル。
JP17908196A 1996-07-09 1996-07-09 袋型膜モジュール Pending JPH1015362A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17908196A JPH1015362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 袋型膜モジュール
CN97190869.9A CN1197409A (zh) 1996-07-09 1997-07-07 一种过滤元件
EP97929539A EP0862491A1 (en) 1996-07-09 1997-07-07 A filter member
PCT/JP1997/002340 WO1998001219A1 (en) 1996-07-09 1997-07-07 A filter member
IDP972358A ID20443A (id) 1996-07-09 1997-07-08 Perangkat saringan

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17908196A JPH1015362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 袋型膜モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1015362A true JPH1015362A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16059760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17908196A Pending JPH1015362A (ja) 1996-07-09 1996-07-09 袋型膜モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1015362A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002136844A (ja) * 2000-04-20 2002-05-14 Rochem Ro Wasserbehandlung Gmbh 流動媒体のための濾過分離装置
JP2010527290A (ja) * 2007-05-18 2010-08-12 アグフア−ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ シームレス膜物質を有する膜袋、その使用及びそれを用いる濾過装置
JP2011506067A (ja) * 2007-12-13 2011-03-03 クレアホリック・ソシエテ・アノニム 浄水装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002136844A (ja) * 2000-04-20 2002-05-14 Rochem Ro Wasserbehandlung Gmbh 流動媒体のための濾過分離装置
JP2010527290A (ja) * 2007-05-18 2010-08-12 アグフア−ゲヴエルト,ナームローゼ・フエンノートシヤツプ シームレス膜物質を有する膜袋、その使用及びそれを用いる濾過装置
JP2011506067A (ja) * 2007-12-13 2011-03-03 クレアホリック・ソシエテ・アノニム 浄水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2621177T3 (es) Material compuesto filtrante, procedimiento para su fabricación, así como elementos filtrantes planos fabricados con el material compuesto filtrante
AU2005270675B2 (en) Integrated permeate channel membrane
US7735660B2 (en) Porous multilayered hollow fiber and filtration module, and method of manufacturing porous multilayered hollow fiber
DE69913148D1 (de) Laminat, filterbeutel für die filtration mit pulsierender rückspülung und verfahren zu deren herstellung
JPH1015362A (ja) 袋型膜モジュール
EP0862491A1 (en) A filter member
JP3542206B2 (ja) 中空糸膜モジュール積層体
CN214681061U (zh) 一种卷式膜元件及过滤装置
WO1992009358A1 (en) Flat sheet type separating film leaf
JPH1066847A (ja) 多孔性濾過膜及び該濾過膜を用いた膜モジュール
JP2000246018A (ja) 平膜エレメント
JP3130997B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JPH11267465A (ja) フィルターエレメント
JP2003181227A (ja) フィルタカートリッジ
JPH06277463A (ja) 膜分離装置
JP3249093B2 (ja) 中空糸膜モジュールの洗浄方法
JP3249095B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JPH1147514A (ja) フィルターメンバー
JPH08131719A (ja) フィルター及びそのフィルターを利用した汚濁の除去方法又は有効物質の捕集方法
JPH0655038A (ja) 中空糸膜モジュール
KR19990044425A (ko) 여과 부재
JP2002273177A (ja) ろ過膜エレメントおよび造水方法
JPH11253765A (ja) 中空糸膜モジュ―ルを用いた濾過方法
JP2002126466A (ja) 平膜エレメント