JPH1015351A - 空気浄化用の触媒体と空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化用の触媒体と空気浄化装置

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JPH1015351A
JPH1015351A JP8176811A JP17681196A JPH1015351A JP H1015351 A JPH1015351 A JP H1015351A JP 8176811 A JP8176811 A JP 8176811A JP 17681196 A JP17681196 A JP 17681196A JP H1015351 A JPH1015351 A JP H1015351A
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catalyst
air
light source
flow path
purification device
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JP8176811A
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Masanori Inoue
正憲 井上
Takaki Yoshida
隆紀 吉田
Noriaki Okamura
典明 岡村
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光励起触媒を利用した空気浄化装置の浄化性
能を向上させる。 【解決手段】 ケーシング3の内部を空気流路とし、こ
のケーシング3内に流路の軸方向所定間隔おきに流路を
塞ぐように触媒体4を設置し、隣り合う触媒体間に複数
のランプ5を設置する。触媒体4は、連続気孔によって
通気性を付与された基材に光励起触媒を坦持して構成す
る。ランプ5の光が触媒体4に照射されると、光励起触
媒が光励起して酸化力を有するようになる。空気が触媒
体4の内部を通過する際に、空気中のガス状不純物が光
励起触媒によって酸化され、浄化された空気が流路の下
流に流れていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス状不純物を除
去することができる空気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子(LSI)や液晶ディスプレ
イ(LCD)などを製造するクリーンルームには極めて
高い空気清浄度が要求される。この要求を満たすため
に、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate
Air Filter)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetrat
ion Air Filter)などと称される微粒子除去用の精密フ
ィルタが開発され、これら精密フィルタによってクリー
ンルームに供給される空気には汚染源となり得る微粒子
は殆ど存在しなくなった。
【0003】ところが、配線サイズがサブミクロン以下
の高集積半導体素子の製造工程などでは、微粒子よりも
さらに微細なガス状不純物が製品に悪影響を及ぼすこと
が判明した。このようにクリーンルームの用途によって
は、空気中からガス状不純物を除去する必要が生じた。
ここでいうガス状不純物には、有機ガス、酸性ガス、ア
ルカリガス、及び、SOxやNOx等のガス状の空気汚染
物質が含まれる。
【0004】従来、常温雰囲気下においてガス状不純物
を除去するには、活性炭、繊維状活性炭、シリカゲル、
ゼオライトなどの吸着剤を用いて物理吸着する物理吸着
法や、これら吸着剤や他の基材に化学添着剤を付加した
ものを用いて化学吸着する化学吸着法(特開平8−89
747号等)や、酸化触媒を用いてガス状不純物を酸化
して良性の物質に変質する触媒法が採用されていた。
【0005】前記酸化触媒としては、白金、パラジウム
を活性金属とした貴金属触媒が主流であり、この外に
銅、マンガン、クロム、ニッケル、鉄等の酸化物を利用
したものがある。これらの酸化触媒は、ペレット状、ハ
ニカム状、金属発泡体の基材に坦持され、高温(約20
0゜C以上)で触媒活性が得られる。
【0006】しかしながら、従来の物理吸着法や化学吸
着法では、吸着剤の種類毎にガス状不純物の吸着容量が
決まっており、吸着量の増加とともに除去性能が低下す
る。したがって、所定の除去性能を維持するためには、
吸着剤の再生や交換を定期的に行う必要があり、メンテ
ナンスに手間がかかり、ランニングコストも高くなると
いう不利点があった。
【0007】詳述すると、例えば交換を行う場合であれ
ば交換時期の決定が難しく、通常ある程度の吸着容量を
残して交換を行っている。ここで日本工業規格では、J
ISB 9901「ガス除去フィルタの性能試験方法」
において、吸着フィルタの除去容量の定義を、初期除去
効率に対して15%低下した時点までに吸着できるガス
の量としている。しかしながら、工場などではメンテナ
ンスを行える期間が操業停止時期に限られるために、除
去容量に達する前の吸着剤でも交換する場合が多い。こ
のようなことも、ランニングコストやメンテナンスコス
トを増加させる原因となっている。
【0008】また、装置を設置した場所において物理吸
着剤の再生を行っている装置では、定期的に物理吸着剤
を加熱して吸着物質を離脱させているため、再生の際に
多くの熱エネルギーを必要とし、さらに、離脱物質の排
気設備や排気処理が必要となり、装置の大型化や設備コ
ストの上昇などの点で不利であった。
【0009】また、酸化触媒法では、加熱により除去性
能の向上を図っているものが多く、ガス状不純物の除去
と同時に処理空気の加熱が行われることとなるため、除
去処理後に空気の冷却が必要となる。したがって、酸化
触媒法では、除去工程における加熱のためと除去終了後
の後処理工程における冷却のために多くの熱エネルギー
を必要とし、これがランニングコストを高くする要因に
なっている。
【0010】また、近年に至っては、特開平8−121
827号公報や特開平8−71370号公報に開示され
ているように、光励起触媒と称される物質の酸化作用を
利用した空気浄化装置が開発されている。光励起触媒と
は、所定の波長の光を照射すると光励起して触媒化する
ものであり、酸化チタンや酸化亜鉛、あるいはこれらの
混合物等で構成された光励起触媒は強い酸化力を有する
ことが知られている。したがって、この種の光励起触媒
に光を照射し、ガス状不純物を含む空気と接触させる
と、空気中のガス状不純物を除去することができる。
【0011】この光励起触媒は酸化力が大きく、寿命が
半永久的である等の利点を有するため、光励起触媒を用
いた空気浄化装置は、従来の物理吸着法や化学吸着法や
触媒法を利用した空気浄化装置よりも小型にでき、設備
コストやランニングコストが安価で、メンテナンスにも
手間がかからない等の点で有利である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光励起触媒を利用した空気浄化装置においては、板状基
板や不織布などに光励起触媒を坦持させて触媒体を形成
し、この触媒体をハニカム状あるいは波板状に組み立
て、これを空気流路内に設置するに際して、触媒体の表
面を空気流路の軸方向に沿う姿勢に配しているので、光
励起触媒と空気との接触効率が低く、光励起触媒に接触
することなく換言すれば光励起触媒による酸化作用を受
けることなく通過する空気が多く、浄化性能が低いとい
う欠点があった。
【0013】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、光励起触媒と通過する空気
との接触効率を高めることにより浄化性能を高め、ま
た、小型化、コストダウンを図ることができる空気浄化
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。 (1)本発明は、連続気孔によって通気性を付与された
基材に光励起触媒を坦持して構成されていることを特徴
とする空気浄化用の触媒体である。基材には気孔が連続
して形成されているので、空気はこの気孔を順次通過す
ることにより基材を透過することができる。
【0015】光励起触媒は基板の表面及び気孔の内部に
固定される。ここで、光励起触媒とは、所定の波長の光
を照射すると光励起して触媒化するものであり、酸化チ
タンや酸化亜鉛、あるいはこれらの混合物等で構成され
た光励起触媒は400nm以下の短波長光を照射すると
強い酸化力を保有することが知られている。したがっ
て、この種の光励起触媒に光を照射し、ガス状不純物を
含む空気と接触させると、空気中のガス状不純物を除去
することができる。
【0016】この触媒体では基材が通気性を有している
ので、流路を塞ぐように設置しても、空気は触媒体を通
過することができる。
【0017】(2)本発明は、気体が通過する流路の内
部に、この流路を塞ぐように前記(1)に記載の触媒体
が設置され、この触媒体の前後の少なくとも一方に光励
起触媒を励起せしめる光源が設置されていることを特徴
とする空気浄化装置である。
【0018】この空気浄化装置においては、光源からの
光が触媒体に照射され、触媒体に坦持された光励起触媒
が光励起されて触媒化する。この触媒体を空気が通過す
る時に、空気中のガス状不純物(有機ガス、酸性ガス、
アルカリガス、及び、SOxやNOx等)は光励起触媒に
より酸化されるので、空気は浄化されて流路の下流に流
れていく。
【0019】触媒体の基材の表面及び内部には光励起触
媒が多量に坦持されており、この触媒体の内部を空気が
通過していき、さらに通過する際に空気の流れが適度に
乱れるので、空気中のガス状不純物と光励起触媒との接
触効率が高く、空気に対する浄化性能が極めて高い。し
かも、装置を小型化できる。
【0020】(3)本発明は、前記(2)に記載の空気
浄化装置における触媒体の替わりに、通気性を備えたシ
ート状の基材に光励起触媒を坦持して構成された空気浄
化用の触媒体を用いた空気浄化装置である。
【0021】前記シート状の基材としては、ガラス繊維
や石英繊維等をシート状に形成したものを例示すること
ができる。表面に多量の光励起触媒が坦持されたシート
状の触媒体を空気が通過していくので、空気中のガス状
不純物と光励起触媒との接触効率が高く、空気に対する
浄化性能が極めて高い。
【0022】このシート状の触媒体は、流路の上流方向
と下流方向へ交互に折り返して鋸刃状に設置することが
可能である。このようにすると、光励起触媒の総量を多
くすることができ、浄化性能の向上と装置の小型化を図
ることができる。また、触媒体を通過する空気の流速を
遅くすることができ、その結果、装置の空気抵抗を小さ
くすることができる。
【0023】前記(2)または(3)に記載の空気浄化
装置は、1つの触媒体と一つの光源で構成することもで
きるが、触媒体を流路に沿って多段に設置し、隣り合う
触媒体の間に光源を設置して構成することもできる。触
媒体を多段に設置する方が浄化性能が高まり、より清浄
な空気を得ることができる。
【0024】(4)本発明は、気体が通過する流路の内
部に、板状の基材に光励起触媒を坦持して構成された空
気浄化用の多数の触媒体が互いに離間して且つ各触媒体
の表面を流路の軸方向に対し傾斜する姿勢にして設置さ
れ、これら触媒体の近傍に光励起触媒を励起せしめる光
源が設置されていることを特徴とする空気浄化装置であ
る。
【0025】多数の板状の触媒体がその表面を流路の軸
方向に対して傾斜する姿勢にして設置されているので、
流路を流れる空気は触媒体によって撹拌される。その結
果、空気中のガス状不純物と光励起触媒との接触効率が
高まり、空気に対する浄化性能も高まる。
【0026】前記(2)から(4)のいずれかに記載の
空気浄化装置における光励起触媒としては、酸化チタン
や酸化亜鉛あるいはこれらの混合物等が採用可能であ
り、その場合の光源には400nm以下の短波長光を照
射できるもの(殺菌灯や蛍光灯など)を用いる。
【0027】前記(2)から(4)のいずれかに記載の
空気浄化装置における光源は、触媒体の前後の少なくと
も一方に設置されていれば足りるが、光励起触媒の触媒
化効率を高くするために、触媒体の前後両側に設置する
方が好ましい。
【0028】前記(2)から(4)のいずれかに記載の
空気浄化装置においては、少なくとも光源が設置された
部位の周辺における流路の内面を鏡面に形成して、流路
の内面で光が反射するようにするのが好ましい。このよ
うにすると、光を光励起触媒の励起に効率的に利用する
ことができる。
【0029】尚、前記(2)から(4)のいずれかに記
載の空気浄化装置では、流路内において最も上流側に設
置された触媒体あるいは光源よりも更に上流側に、微粒
子除去用のプレフィルタを設置することも可能である。
【0030】プレフィルタは空気が触媒体に流入する前
に空気中の微細な塵埃を除去し、触媒体の表面に塵埃が
堆積するのを防止して、光励起触媒の活性を高い状態に
維持する。プレフィルタとしては、HEPAフィルタや
ULPAフィルタ等の精密フィルタが好ましい。
【0031】(5)本発明は、前記(2)から(4)の
いずれかに記載の空気浄化装置において、流路内におい
て最も下流側に設置された触媒体あるいは光源よりも更
に下流側に、光励起触媒により酸化されて生じた酸化生
成物を除去する除去手段が設置されていることを特徴と
する空気浄化装置である。
【0032】このようにすると、空気浄化装置による処
理空気をより清浄にすることができ、処理空気をクリー
ンルームで用いる場合等に特に有効である。除去手段と
しては、例えば活性炭、繊維状活性炭、シリカゲル、ゼ
オライトなどの物理吸着体や、それらに化学添着剤を付
加した化学吸着体、あるいはイオン交換繊維、エアーワ
ッシャーなどを例示でき、これらを単独で用いてもよい
し、いくつか組み合わせて用いてもよい。
【0033】(6)本発明は、前記(2)から(4)の
いずれかに記載の空気浄化装置において、光源が、前記
流路の外に設置された外部光源に光ファイバを介して接
続されている光照射装置によって構成されていることを
特徴とする空気浄化装置である。
【0034】このようにすると、外部光源を集中光源と
することができるので、メンテナンスが容易になる。外
部光源を太陽光集光装置で構成して太陽光を利用するこ
とも可能であり、このようにするとランニングコストを
低くすることができる。
【0035】(7)本発明は、前記(2)から(4)の
いずれかに記載の空気浄化装置であって、流路を通過し
た空気中の除去対象ガス濃度を検出するガス濃度検出手
段と、このガス濃度検出手段のモニター値に基づいて前
記光源の出力を制御する出力制御手段と、を備えたこと
を特徴とする空気浄化装置である。
【0036】制御手段による光源出力の制御方法は、ガ
ス濃度検出手段のモニター値が設定値に達しているか否
かによって光源をON−OFFするようにしてもよい
し、ガス濃度検出手段のモニター値に応じて光源の発光
量を連続的に変化させ調節するようにしてもよい。
【0037】前記(2)から(4)のいずれかに記載の
空気浄化装置は、クリーンルーム内の空気浄化に用いる
ことが可能である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空気浄化装置の実
施の形態を図1から図12の図面に基いて説明する。
【0039】〔第1の実施の形態〕本発明の空気浄化装
置の第1の実施の形態を図1から図3に基いて説明す
る。図1は空気浄化装置1の分解斜視図であり、図2は
同縦断面図である。空気浄化装置1は、内部が空気の流
路2となる矩形筒状のケーシング3と、このケーシング
3内に設置された複数の触媒体4及び複数のランプ(光
源)5とから構成されている。
【0040】ケーシング3の前端は空気入口3aとして
開口し、後端は空気出口3bとして開口しており、ケー
シング3の内面は光を反射する鏡面に形成されている。
触媒体4は、三次元的な網目構造(三次元骨格構造)を
なし図3に示すように多数の連続気孔を有する平板状の
基材6に、多数の光励起触媒(図示せず)が坦持されて
構成されている。
【0041】基材6の素材としては、株式会社ブリヂス
トン製の商品名セラミックフォームを例示することがで
きる。これはセラミック多孔体であり、空孔率が非常に
高く(80〜90%)、見掛け比重が小さく(0.35
〜0.60)軽量で、表面積が非常に大きいという特徴
がある。
【0042】尚、光励起触媒を基材6に坦持する方法の
一例としては、微粒子状の光励起触媒を液体溶媒に分散
させた溶液に基材6全体を浸し、その後に引き上げて所
定の温度条件下で乾燥させる方法を例示することができ
る。このような方法で基材6に光励起触媒を坦持させる
と、光励起触媒は空気が基材6を流通する際に接触する
部分(即ち、液体溶媒が入り込んでいける部分)に、つ
まり基材6のバルク表面(ここでいうバルク表面とは、
基材6に形成されている全ての気孔の表面をも含む意味
である)の全てに坦持される。ただし、基材6のバルク
内部(ここでいうバルク内部とは、基材6の肉の部分の
内部という意味である)に光励起触媒が浸透し坦持され
ることはない。
【0043】基材6は、その連続気孔によって空気や水
などの流体を容易に透過させるが、直進性を有する光な
どは透過しにくい構造になっている。基材6は、例え
ば、ポリウレタン等を材料とした連続気孔を有する三次
元骨格構造発泡体にセラミックやカーボン等をコーティ
ングしたもので構成することができる。
【0044】光励起触媒とは、所定の波長の光を照射す
ると光励起して触媒化するものであり、本発明では、触
媒化した時に強い酸化力を有するものが使用される。本
発明の実施に好適な光励起触媒としては、酸化チタンや
酸化亜鉛あるいはこれらの混合物等を例示することがで
きる。
【0045】このように構成された複数の触媒体4が、
流路2を塞ぐようにして流路2の軸方向所定間隔おきに
ケーシング3内に設置されている。隣り合う触媒体4,
4間には、複数のランプ5がその軸心をケーシング3の
幅方向に沿わせて水平姿勢にし、互いに上下方向に所定
間隔をおいて設置されており、各触媒体4に光をほぼ均
一に照射することができるようになっている。ランプ5
は400nm以下の短波長光を照射することができるも
のであればよく、例えば、殺菌ランプ、各種蛍光ランプ
を用いることができる。
【0046】尚、近紫外光〜真空紫外光を照射すること
ができる低圧水銀ランプや重水素ランプなどをランプ5
として使用することも可能であるが、これらランプを空
気中で用いた場合にはオゾンが発生するので、必要があ
れば空気浄化装置1の下流側にオゾン処理手段を設け
る。
【0047】この空気浄化装置1のランプ5を点灯し、
有機ガス、酸性ガス、アルカリガス、及び、SOxやN
Ox等のガス状不純物を含んだ空気をケーシング3の空
気入口3aから流路2に流入すると、空気は触媒体4を
順次透過して空気出口3bから流出する。
【0048】この時、触媒体4に坦持された光励起触媒
が励起されて触媒化されるので、触媒体4を空気が透過
する時に空気中のガス状不純物は酸化されて清浄な空気
になる。
【0049】特に、この実施の形態では触媒体4を多段
に設置しているので、一段目の触媒体4で酸化されなか
ったガス状不純物は二段目の触媒体4で酸化され、同様
に順次、前段の触媒体4で酸化されなかったガス状不純
物は後段の触媒体4で酸化されるので、空気出口3bか
ら流出する処理空気中のガス状不純物濃度を極めて低く
することができる。
【0050】尚、図1及び図2において一点鎖線で示す
ように、1段目の触媒体4よりも上流側や最終段の触媒
体4よりも下流側にそれぞれランプ5を配置してもよ
い。このようにすると、1段目の触媒体4や最終段の触
媒体4の光励起触媒を効率的に励起し触媒化することが
でき、空気浄化装置1の浄化性能を高めることができ
る。
【0051】この実施の形態における触媒体4の基材6
は三次元的な網目構造(三次元骨格構造)をなしている
ため前述したように光を透過させにくいが、ランプ5か
ら照射された光は基材6の気孔の内壁や坦持された光励
起触媒の表面で順次反射を繰り返すことにより基材6の
内部に侵入することができるので、ランプ5から照射さ
れた光を有効に利用することができる。
【0052】また、三次元的な網目構造(三次元骨格構
造)をなす基材6に活性アルミナ(γアルミナ)等をコ
ーティングして、基材6の比表面積(単位体積当たりの
表面積)を大きくすることにより、ランプ5から照射さ
れた光の分散を良好にすることもできる。
【0053】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第2の実施の形態を図4及び図5に基いて説
明する。第2の実施の形態の空気浄化装置1と第1の実
施の形態のものとの相違点は、触媒体4の構成と触媒体
4のケーシング3への装着形態にあり、その他の点は第
1の実施の形態と同じである。以下、第1の実施の形態
との相違点だけを説明し、第1の実施の形態と同一態様
部分については図中同一符号を付して説明を省略する。
【0054】図4に示すように、第2の実施の形態にお
ける触媒体4の基材6は、ガラス繊維や石英繊維等の細
繊維6aをシート状に形成して構成されており、通気性
を有している。この基材6の表面に光励起触媒を坦持さ
せて触媒体4が構成されている。通常、基材6を構成す
る前記繊維6aの繊維径は1μm程度である。前記繊維
素材以外でも光励起触媒を坦持することが可能な繊維で
あれば基材6として採用可能である。
【0055】この触媒体4を第1の実施の形態のように
平坦な形態で流路2を塞ぐように設置することも可能で
あるが、このようにすると、触媒体4の空気抵抗が大き
いため、空気を透過させるのに大きな動力が必要とな
る。
【0056】そこで、第2の実施の形態では、図5に示
すように、シート状の触媒体4を流路2の上流方向と下
流方向へ交互に折り返して鋸刃状に形成し、触媒体4の
表面積(換言すれば、触媒体4の展開面積)を大きくす
ることによって、空気が触媒体4を低速で透過すること
ができるようにし、空気浄化装置1における圧力損失を
低減することができるようにしている。
【0057】また、このように触媒体4の表面積を大き
くすると、触媒体4に坦持される光励起触媒の量も多く
することができるとともに、ランプ5から照射された光
を分散して効率的に光励起触媒に照射することができる
ので、空気浄化装置1の浄化性能をより高めることがで
きる。
【0058】尚、図5では触媒体4を尖った形態に折り
返してあるが、丸みを帯びた弧状に折り返してもよいこ
とは勿論である。また、第2の実施の形態の触媒体4
は、通気性を有する薄板状の基材に光励起触媒を坦持さ
せて構成することも可能である。その場合の基材の原材
料としては、金属やセラミックを素材としたパンチング
プレートやメタルラス金網を例示することができる。
【0059】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第3の実施の形態を図6に基いて説明する。
第3の実施の形態の空気浄化装置1と第1の実施の形態
のものとの相違点は、触媒体4の構成と触媒体4のケー
シング3への装着形態にあり、その他の点は第1の実施
の形態と同じである。以下、第1の実施の形態との相違
点だけを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分につ
いては図中同一符号を付して説明を省略する。
【0060】第3の実施の形態における触媒体4(図6
においては4a,4bで表示する)は、通気性を有さな
い薄板状の基材に光励起触媒を坦持させて構成されてい
る。基材の素材としては、アルミ板、金属板、セラミッ
ク板を例示することができる。
【0061】この触媒体4は、その長手方向をケーシン
グ3の幅方向に沿わせる姿勢にされて、ケーシング3の
空気入口3aから空気出口3bに向かって複数列設置さ
れており、さらに、各列において触媒体4は上下方向に
所定間隔おきに複数設置されている。空気入口3a側か
ら見て奇数列目の触媒体4aは下流側に向かってケーシ
ング3の軸心に対し若干下り傾斜した姿勢に設置され、
偶数列目の触媒体4bは下流側に向かってケーシングの
軸心に対し若干登り傾斜した姿勢に設置されている。そ
して、ランプ5は触媒体4の二列おきに設置されてい
る。
【0062】このように触媒体4a,4bを配置する
と、流路2を通過する空気が撹拌されて空気中のガス状
不純物と光励起触媒との接触効率が高まるとともに、ラ
ンプ5の光が各触媒体4a,4bに効率よく照射される
ようになるので、これら相乗効果により空気浄化装置1
の浄化性能を高めることができる。また、この構造の空
気浄化装置1は圧力損失を極めて小さくすることができ
るという利点もある。
【0063】〔第4の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第4の実施の形態を図7に基いて説明する。
第4の実施の形態の空気浄化装置1と第1の実施の形態
のものとの相違点は、流路2において最下流に位置する
触媒体4あるいはランプ5とケーシング3の空気出口3
aとの間に、光励起触媒により酸化されて生じた酸化生
成物や光励起触媒では処理できない成分を除去すること
ができる除去手段7が設置されていることにある。
【0064】このようにすると、空気浄化装置1による
処理空気をより清浄にすることができ、処理空気をクリ
ーンルームで用いる場合等に有効である。除去手段7と
しては、例えば活性炭、繊維状活性炭、シリカゲル、ゼ
オライトなどの物理吸着体や、それらに化学添着剤を付
加した化学吸着体、あるいはイオン交換繊維、エアーワ
ッシャーなどを例示でき、これらを単独で用いてもよい
し、いくつか組み合わせ用いてもよい。
【0065】その他の点は第1の実施の形態と同じであ
るので、第1の実施の形態と同一態様部分については図
中同一符号を付して説明を省略する。尚、この実施の形
態における除去手段7を、前記第2の実施の形態や第3
の実施の形態の空気浄化装置1に装備することも可能で
ある。
【0066】〔第5の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第5の実施の形態を図8に基いて説明する。
第5の実施の形態の空気浄化装置1と第1の実施の形態
のものとの相違点は、ケーシング3の空気入口3aより
も上流側にプレフィルタ8が設けられ、ケーシング3の
空気出口3bの下流側にファン9が設置されていること
にある。
【0067】プレフィルタ8には微粒子除去用の高性能
な精密フィルタを用いる。このプレフィルタ8は空気が
ケーシング3に流入する前に空気中の微細な塵埃を除去
し、触媒体4の表面に塵埃が堆積するのを防止する。触
媒体4の表面に塵埃が堆積すると光励起触媒の活性が低
下するが、プレフィルタ8はこれを防止し、光励起触媒
の活性を高い状態に維持する。
【0068】その他の点は第1の実施の形態と同じであ
るので、第1の実施の形態と同一態様部分については図
中同一符号を付して説明を省略する。
【0069】尚、塵埃濃度の低い清浄な空気を空気浄化
装置1で処理しようとする場合には、前記プレフィルタ
8を設置しなくてもよい。図8ではプレフィルタ8をケ
ーシング3の外側に設置しているが、ケーシング3の内
部に収納することも可能である。
【0070】また、この実施の形態におけるプレフィル
タ8あるいはファン9を、前記第2から第4の実施の形
態の空気浄化装置1に装備することも可能である。
【0071】〔第6の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第6の実施の形態を図9に基いて説明する。
第6の実施の形態の空気浄化装置1と第5の実施の形態
のものとの相違点は、ケーシング3の外部に外部光源1
0を設置し、ケーシング3内にランプ5の替わりに光源
としての光照射装置11を設置し、外部光源10と光照
射装置11とを光ファイバー12により光学的に接続し
たところにある。ここで光照射装置11はレンズ等の光
学系要素で構成されている。この実施の形態では、光フ
ァイバー12によって導かれた外部光源10の光が光照
射装置11から触媒体4の光励起触媒に照射される。
【0072】また、外部光源10を太陽光集光装置で構
成し、太陽光を光源として利用することも可能である。
このようにするとランニングコストを低くすることがで
きる。
【0073】この実施の形態のように外部光源10を用
いた場合には、外部光源10による光源の集中化が可能
なため、外部光源10の点検や交換等のメンテナンスが
容易にできる。第1から第5の実施の形態のように、ケ
ーシング3内の触媒体4の間に複数のランプ5を設置し
た場合には、ランプ5の点検や交換等のメンテナンスの
面で若干の不利がある。
【0074】尚、図9ではプレフィルタ8をケーシング
3の外側に設置しているが、ケーシング3の内部に収納
することも可能である。
【0075】〔第7の実施の形態〕次に、本発明の空気
浄化装置の第7の実施の形態を図10に基いて説明す
る。第7の実施の形態の空気浄化装置1では、除去対象
ガスの濃度に応じてランプ5の光量を自動制御すること
ができるようになっている。このために、空気浄化装置
1は、ファン9から吹き出される処理空気中の除去対象
ガス濃度を検出するガス濃度測定器(ガス濃度検出手
段)13と、ガス濃度測定器13のモニター値に基いて
ランプ5の出力を制御する出力制御装置(出力制御手
段)14とを備えている。その他の構成は第5の実施の
形態と同じであるので、第5の実施の形態と同一態様部
分については図中同一符号を付して説明を省略する。
【0076】この空気除去装置1の出力制御装置14
は、ガス濃度測定器13のモニター値に基いてランプ5
をON−OFFするようになっていて、ガス濃度測定器
13のモニター値が設定値以下になると自動的にランプ
5の点灯本数を減らすように構成されている。これによ
り、処理空気のガス濃度を常に設定値以下に保持するこ
とができるようになるとともに、省エネルギーとランプ
寿命の延長を図ることができる。尚、光励起触媒の活性
化は光を照射した直後から始まるので、時間遅れなども
ほとんど問題にならない。
【0077】また、出力制御装置14により全ランプ5
の出力(光量)を連続的に変化させるようにし、センサ
13のモニター値が低い時には全ランプ5の出力(光
量)を小さくし、センサ13のモニター値が高い時には
全ランプ5の出力(光量)を大きくするように制御する
ことも可能である。
【0078】また、出力制御装置14においてガス濃度
設定値を適宜に変えることができるようにしておくのが
好ましい。このようにしておくと、使用中に必要に応じ
てガス濃度設定値を変更することもでき、空気浄化装置
1の浄化性能を簡単に変更することが可能となる。
【0079】従来から用いられている活性炭などの物理
吸着剤は使用中に除去性能の調整を行うことは極めて難
しく、当初の設計仕様で除去性能は固定されていた。
尚、図10ではプレフィルタ8をケーシング3の外側に
設置しているが、ケーシング3の内部に収納することも
可能である。
【0080】
【実施例】前述した各実施の形態における空気浄化装置
1をクリーンルームで用いる場合の設置例を図11及び
図12に示す。この様な雰囲気中では塵埃濃度がすでに
低くなっているため、空気浄化装置1には高性能フィル
タからなるプレフィルタ8を設置しなくてもよい場合が
多い。
【0081】図11を参照して空気浄化装置1の設置場
所を説明する。外気導入系の設置例として、空気浄化装
置1aは外調機20に内蔵したものであり、空気浄化装
置1bは外調機20の出口に連なる外気導入ダクト21
内に設置したものである。
【0082】空気浄化装置1を外気導入系に設置する場
合には、1パスでガス状不純物を除去する必要があるた
め、光励起触媒を坦持した触媒体4と光源(ランプ5)
を交互に連続して設置する数を多くし、可能な限り除去
効率を高くする必要がある。
【0083】クリーンルーム30内の設置例として、空
気浄化装置1cはファンフィルタユニット31の吸い込
み側に設置したものであり、空気浄化装置1dはレター
ンシャフト32の入口部分に設置したものであり、空気
浄化装置1eはレターンプレナムチャンバ33等の空気
循環系に設置したものである。また、局所的な半閉鎖空
間であるウエハストッカ34内等に空気浄化装置1fを
組み込むこともできる。
【0084】空気浄化装置1を空気循環系に設置する場
合には、循環空気とともにガス状不純物を繰り返し除去
処理することができるので、光励起触媒を坦持した触媒
体4と光源(ランプ5)を交互に連続して設置する数は
必ずしも多くする必要はない。
【0085】また、必ずしも循環空気の全量を空気浄化
装置1に通過させて処理する必要はなく、空気浄化装置
1eのように一部の空気だけを通過させて処理するよう
にしてもよい。
【0086】このようにクリーンルーム30で用いる場
合にも、第7の実施の形態のように空気除去装置1の浄
化性能を自動制御することが可能であり、外気中の除去
対象ガス濃度あるいはクリーンルーム30内の空気中の
除去対象ガス濃度に基いて、光源(ランプ5)の出力を
調整し、省エネルギー運転をすることも可能である。ま
た、クリーンルーム30内の空気中の除去対象ガス濃度
の管理値を定めて、一定濃度となるように制御すること
も可能である。
【0087】また、クリーンルーム30の空気循環系自
体が空気流路を形成しているので、図12に示すよう
に、触媒体4と光源(ランプ5)をクリーンルーム30
内にケーシング3で囲まずに直接設置することもでき
る。この場合には、光励起触媒専用の光源(ランプ5)
だけでなく、蛍光灯などの室内照明用の光を光励起用の
光源の一部として利用することも可能である。
【0088】また、本発明の空気浄化装置1は、有機ガ
ス、アンモニアガス、SOx、NOx等のガス状汚染物
質の酸化分解ができるとともに、細菌などの微生物の繁
殖を抑えることができるので、殺菌装置としても用いる
ことができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気浄化
用の触媒体は、連続気孔によって通気性を付与された基
材に光励起触媒を坦持して構成したことにより、触媒体
の内部に空気を通過させることができ、その結果、空気
中のガス状不純物と光励起触媒との接触効率を高め、空
気に対する浄化性能を高めることができるという優れた
効果が奏される。
【0090】また、本発明の空気浄化装置は、連続気孔
によって通気性を付与された基材に光励起触媒を坦持し
て構成した触媒体、あるいは、通気性を備えたシート状
の基材に光励起触媒を坦持して構成した触媒体が、流路
を塞ぐように設置され、この触媒体の前後の少なくとも
一方に光励起触媒を励起せしめる光源が設置されている
ことにより、光源の光により触媒化された光励起触媒と
空気が効率的に接触することができ、空気に対する浄化
性能が極めて高いという優れた効果が奏される。しか
も、空気が触媒体の内部を通過するので、装置を小型に
できる。
【0091】通気性を備えたシート状の基材に光励起触
媒を坦持して構成した空気浄化用の触媒体を用いた空気
浄化装置においては、触媒体を流路の上流方向と下流方
向へ交互に折り返して鋸刃状に設置すると、浄化性能の
向上と装置の小型化を図ることができるとともに、圧力
損失を小さくすることができるという優れた効果が奏さ
れる。
【0092】本発明の空気浄化装置において、触媒体を
複数備え、隣り合う触媒体の間に光源を少なくとも一つ
備えた場合には、浄化性能をより高めることができ、よ
り清浄な空気を得ることができるという優れた効果が奏
される。
【0093】また、本発明の空気浄化装置は、気体が通
過する流路の内部に、板状の基材に光励起触媒を坦持し
て構成された空気浄化用の多数の触媒体を互いに離間し
て且つ各触媒体の表面を流路の軸方向に対し傾斜する姿
勢にして設置し、これら触媒体の近傍に光源を設置して
構成したことにより、流路を流れる空気は触媒体によっ
て撹拌されるので、空気中のガス状不純物と光励起触媒
との接触効率を高めることができ、空気に対する浄化性
能を高めることができるという優れた効果が奏される。
【0094】本発明の空気浄化装置において、少なくと
も光源が設置された部位の周辺における流路の内面を鏡
面にした場合には、流路の内面で反射した光が光励起触
媒に照射されるので、光源の光を光励起触媒の励起に効
率的に利用することができるという優れた効果が奏され
る。
【0095】本発明の空気浄化装置において、流路内に
おいて最も下流側に設置された触媒体あるいは光源より
も更に下流側に、光励起触媒により酸化されて生じた酸
化生成物を除去する除去手段を設置した場合には、より
清浄な処理空気を得ることができるという優れた効果が
奏される。
【0096】本発明の空気浄化装置において、流路の外
に設置された外部光源に光ファイバを介して接続されて
いる光照射装置によって光源を構成し、その外部光源と
して太陽光集光装置を採用した場合には、ランニングコ
ストを下げることができるとともに、メンテナンスが容
易になる。
【0097】本発明の空気浄化装置において、前記流路
を通過した空気中の除去対象ガス濃度を検出するガス濃
度検出手段と、このガス濃度検出手段のモニター値に基
づいて前記光源の出力を制御する出力制御手段と、を備
えた場合には、処理空気の浄化度を所定値以下に保持す
ることができるとともに、省エネルギーや光源の寿命の
延長を図ることができるという優れた効果が奏される。
【0098】本発明のいずれの空気浄化装置において
も、光励起触媒を利用しているので装置の寿命は半永久
的であり、経済的に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空気浄化装置における第1の実施の
形態の分解斜視図である。
【図2】 本発明の空気浄化装置における第1の実施の
形態の縦断面図である。
【図3】 本発明の空気浄化装置における第1の実施の
形態に用いられる触媒体の基材の断面図である。
【図4】 本発明の空気浄化装置における第2の実施の
形態に用いられる触媒体の基材の断面図である。
【図5】 本発明の空気浄化装置における第2の実施の
形態の縦断面図である。
【図6】 本発明の空気浄化装置における第3の実施の
形態の縦断面図である。
【図7】 本発明の空気浄化装置における第4の実施の
形態の縦断面図である。
【図8】 本発明の空気浄化装置における第5の実施の
形態の縦断面図である。
【図9】 本発明の空気浄化装置における第6の実施の
形態の縦断面図である。
【図10】 本発明の空気浄化装置における第7の実施
の形態の縦断面図である。
【図11】 本発明の空気浄化装置をクリーンルームの
空気浄化用として用いる場合の設置例を示すクリーンル
ームの縦断面図である。
【図12】 本発明の空気浄化装置をクリーンルームの
空気浄化用として用いる場合の別の設置例を示すクリー
ンルームの縦断面図である。
【符号の説明】
1 空気浄化装置 2 流路 3 ケーシング 4,4a,4b 触媒体 5 ランプ(光源) 6 基材 7 除去手段 10 外部光源 11 光照射装置 12 光ファイバ 13 ガス濃度測定器(ガス濃度検出手段) 14 出力制御装置(出力制御手段) 30 クリーンルーム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気孔によって通気性を付与された基
    材に光励起触媒を坦持して構成されていることを特徴と
    する空気浄化用の触媒体。
  2. 【請求項2】 気体が通過する流路の内部に、この流路
    を塞ぐように請求項1記載の触媒体が設置され、この触
    媒体の前後の少なくとも一方に光励起触媒を励起せしめ
    る光源が設置されていることを特徴とする空気浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 気体が通過する流路の内部に、通気性を
    備えたシート状の基材に光励起触媒を坦持して構成され
    た空気浄化用の触媒体が、前記流路を塞ぐように設置さ
    れ、この触媒体の前後の少なくとも一方に光励起触媒を
    励起せしめる光源が設置されていることを特徴とする空
    気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記触媒体は、前記流路の上流方向と下
    流方向へ交互に折り返して鋸刃状に設置されていること
    を特徴とする請求項3に記載の空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記触媒体を複数備え、隣り合う触媒体
    の間に前記光源を少なくとも一つ備えていることを特徴
    とする請求項2から4のいずれかに記載の空気浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 気体が通過する流路の内部に、板状の基
    材に光励起触媒を坦持して構成された空気浄化用の多数
    の触媒体が互いに離間して且つ各触媒体の表面を流路の
    軸方向に対し傾斜する姿勢にして設置され、これら触媒
    体の近傍に光励起触媒を励起せしめる光源が設置されて
    いることを特徴とする空気浄化装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記光源が設置された部位の
    周辺における前記流路の内面が、光を反射する鏡面に形
    成されていることを特徴とする請求項2から6のいずれ
    かに記載の空気浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記流路内において最も下流側に設置さ
    れた前記触媒体あるいは前記光源よりも更に下流側に、
    光励起触媒により酸化されて生じた酸化生成物を除去す
    る除去手段が設置されていることを特徴とする請求項2
    から7のいずれかに記載の空気浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記光源は、前記流路の外に設置された
    外部光源に光ファイバを介して接続されている光照射装
    置で構成されていることを特徴とする請求項2から7の
    いずれかに記載の空気浄化装置。
  10. 【請求項10】 前記流路を通過した空気中の除去対象
    ガス濃度を検出するガス濃度検出手段と、このガス濃度
    検出手段のモニター値に基づいて前記光源の出力を制御
    する出力制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    2から7のいずれかに記載の空気浄化装置。
  11. 【請求項11】 クリーンルーム内の空気浄化に用いら
    れることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載
    の空気浄化装置。
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