JPH10152922A - 壁パネルとその取付構造 - Google Patents

壁パネルとその取付構造

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JPH10152922A
JPH10152922A JP33037696A JP33037696A JPH10152922A JP H10152922 A JPH10152922 A JP H10152922A JP 33037696 A JP33037696 A JP 33037696A JP 33037696 A JP33037696 A JP 33037696A JP H10152922 A JPH10152922 A JP H10152922A
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Toshiyuki Konishi
俊行 小西
Kenji Hasegawa
賢司 長谷川
Goji Ogino
剛司 荻野
Minoru Endo
稔 遠藤
Shuji Nishimura
修二 西村
Takeshi Otsuka
武 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱や間柱などの縦軸材と、胴差や梁などの横
架材からなる構造軸材に取付ける壁パネルであって、構
造軸材に簡単且つ正確に張設できると共に優れた耐力を
発揮する壁パネルを提供する。 【解決手段】 パネル主体1の表面両側端部を被釘着部
5、5として、該被釘着部5、5の幅間隔を存してパネ
ル主体1の表面両側部に胴縁材2、2を固着し、この胴
縁材2、2を自動釘打機のガイドとして使用して該自動
釘打機により上記縦軸材上に重ね合わせている被釘着部
5、5に一定間隔毎に一直線上に釘打ちするように構成
していると共に上記胴縁材2、2間にサイディング材11
を固着した際に、隣接する胴縁材間に通気用空間部を形
成するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造住宅の壁材とし
て用いられる壁パネルとその取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、木造軸組工法によって住宅の
建築を行う場合、構造用面材と称されている板状体を筋
かいの代わりに、または筋かいと共に用いて地震や風圧
などの水平方向の力に対向する耐力壁パネルとすること
が行われている。また、断熱性や施工性を向上させるた
めに、図8に示すように、上記板状体からなるパネル主
体Aに断熱材Bを積層一体化してなる壁パネルが知られ
ている。この断熱材Bはパネル主体Aの四方周縁部を残
して該パネル主体の裏面に一体に積層されてあり、パネ
ル主体Aの四方周縁部を直接、構造軸材の縦軸材と横架
材とに当接させて釘着することにより構造軸材に取付け
るように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような壁パネルでは自動釘打機を使用してパネル主体A
を構造軸材に釘着する場合、自動釘打機をガイドする定
規部材などが存在しないために一直線上に一定間隔毎に
釘打ちを行うことが困難であり、釘着間隔が不揃いとな
って耐力壁パネルとしての機能が低下すると共に釘打ち
作業が能率よく行えないという問題点があった。
【0004】また、この壁パネルの表面側にサイディン
グ材と称される板材を張設することによってモルタル仕
上げよりも早く外壁施工を行うことが実施されており、
その際、板材と壁パネルとの間に通気層を設けて通風に
よる輻射熱の放出や黴、白蟻などからの害を防ぐ必要が
あるため、壁パネルの表面側に胴縁を所定間隔毎に配設
して該胴縁に板材を取付けたり、或いは、通気のための
桟木や切欠を設けることが行われているが、その作業に
著しい手間を要し、施工性が低下するという問題点があ
った。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは構造軸材の縦軸材と
横架材とで囲まれた空間部に壁パネルを簡単且つ正確に
張設し得ると共に優れた耐力を発揮する壁パネルの取付
構造となるように構造軸材に強固に精度よく釘着でき、
その上、通気工法等の施工性に優れた壁パネルとその取
付構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の壁パネルは、柱や間柱などの縦軸材と土台、
胴差、梁、桁などの横架材からなる構造軸材に張設され
る壁パネルであって、板状体からなるパネル主体と、こ
のパネル主体の四方周縁部を残して該パネル主体の裏面
に一体に層着された断熱材と、パネル主体の表面におけ
る両側部にパネル主体の両側端縁から一定間隔を存して
パネル主体の長さ方向に固着した一定幅と一定厚みを有
する胴縁材とからなり、これらの胴縁材の外側端面とパ
ネル主体の両側端縁との間の上記間隔部に露出したパネ
ル主体の表面両側端部を被釘着部に形成した構造を有し
ている。
【0007】上記構成の壁パネルにおいて請求項2に係
る発明は、パネル主体の表面両側部に固着した上記胴縁
材間にこれらの胴縁材と同一厚みを有する胴縁材を固着
していると共に各胴縁材に長さ方向に所定間隔毎に隣接
する胴縁材間の空間部に連通する通路を形成しているこ
とを特徴とするものである。
【0008】上記通路としては、請求項3に記載したよ
うに、胴縁材を長さ方向に所定間隔毎に分断してなる短
尺胴縁材をパネル主体の表面に長さ方向に小間隔毎に固
着することにより該小間隔部によって形成されたもので
あってもよく、請求項4に記載したように、胴縁材に長
さ方向に所定間隔毎に形成した切欠部からなるものであ
ってもよい。さらに、請求項5に記載したように、上記
パネル主体の表面両側部に固着した上記胴縁材に長さ方
向に目盛りを付しておくことが望ましい。
【0009】また、上記壁パネルの取付構造としては請
求項6に記載したように、柱や間柱などの縦軸材と土
台、胴差、梁、桁などの横架材からなる構造軸材の枠状
空間部にパネル主体の裏面に積層した断熱材を嵌め込ん
で該断熱材を設けていない裏面周縁部を構造軸材に直
接、当接させた状態で該パネル主体の上下端部を上記横
架材に釘着していると共に上記パネル主体の表面両側部
に固着している胴縁材の外側端面とパネル主体の両側端
縁との間の該パネル主体の表面両側端部を上記縦軸材に
釘着してあり、さらに、上記両側胴縁材の表面間にサイ
ディング材を固着してパネル主体の表面とサイディング
材の裏面との間の隣接する胴縁材間に通気用空間部を設
けてなる構造を有している。
【0010】
【作用】パネル主体の裏面に層着している断熱材を縦軸
材と横架材とで形成された構造軸材の枠状空間部内に嵌
め込むと、パネル主体の裏面の四方周縁部が構造軸材の
表面に当接する。この状態にしてパネル主体の表面側か
ら自動釘打機を用いて該パネル主体の上下端部及び両側
端部を構造軸材に釘着する。この際、パネル主体の両側
端部を構造軸材の縦軸材に釘着する時には、パネル主体
の表面両側部に固着している胴縁材の外側端面に自動釘
打機のノズルを摺接させ、該外側端面をガイドとして自
動釘打機を上下方向に移動させながらパネル主体の側端
部における被釘着部に一直線上に一定間隔毎に釘打ちを
行う。この釘打ち作業時において、上記胴縁材に長さ方
向に目盛りを付しておけば、より正確な間隔毎に釘打ち
が可能となる。
【0011】構造軸材に対する上記パネル主体の取付
後、その表面にサイディング材を張設する。このサイデ
ィング材はパネル主体の表面に固着している両側と中間
の胴縁材の表面にその裏面を当接させた状態でこれらの
胴縁材に釘や金具を介して固着される。このサイディン
グ材の固着によって隣接する胴縁材間の空間部がパネル
主体の上下方向に連通した通気空間部に形成され、外気
が該通気空間部を流通して輻射熱を放出すると共に柱や
間柱などが腐朽するのを防止することができる。
【0012】さらに、胴縁材には隣接する胴縁材間の通
気空間部に連通する通路が設けられているので、パネル
主体に窓用等の開口部が設けられている場合でも、その
開口部の周枠材における上下水平枠材に通気空間部が遮
断されることなく、これらの水平枠材に流突する空気の
流れを該水平枠材に沿って隣接する通気空間部に流通さ
せることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施例を
図面について説明すると、図1及び図2において、1は
面材耐力壁として適した一定厚みを有する縦長方形状の
板状体からなるパネル主体で、その表面における両側部
と中央部とにそれぞれ製材や合板等の木質材からなる一
定厚みと一定幅を有する縦長長方形状の両側胴縁材2、
2と中間胴縁材3とをパネル主体1の長さ方向に接着剤
或いは釘着、ビス止めによって固着されてあり、隣接す
る胴縁材2、3間には、表面側と上下方向に開口した縦
長長方形状の空間部4が形成されている。
【0014】これらの胴縁材2、3は、パネル主体1の
両側端縁から一定間隔、それぞれ内側に位置させて該パ
ネル主体1の両側端に平行に且つパネル主体1の略全長
に亘って固着してあり、その平坦な外側端面とパネル主
体1の両側端面との間に露出したパネル主体1の両側端
部を被釘着部5、5に形成している。なお、これらの両
側胴縁材2、2と中間胴縁材3とは施工現場でパネル主
体1に取付けてもよいが、予め、工場で取付けておく方
が施工性の点からも望ましい。また、中間胴縁材3はパ
ネル主体1の中央部のみに設けることなく、上記両側胴
縁材2、2間に数本、パネル主体1の幅方向に一定間隔
毎に並設、固定しておいてもよい。
【0015】上記パネル主体1は構造用合板、パーティ
クルボード、オリエンテッドストランドボード(OS
B)、ハードボード、硬質木片セメント板、石膏ボー
ド、シージングボード、火山性ガラス質積層板、ラスシ
ート等の方形状の板状体からなり、その他、建築基準法
第38条において面材耐力壁として認められている材料を
採用することができる。一方、胴縁材2、3は幅が30〜
50mmで厚みが10〜30mm、長さは上記パネル主体1の長さ
と同等か、僅かに短く形成されていると共に、両側胴縁
材2、2とパネル主体1の両側端面間で形成された上記
被釘着部5、5の幅は自動釘打機によって釘着可能な
幅、実施例では略22mmであるが、自動釘打機幅により10
mmから30mmの間で任意に選択されて形成されている。ま
た、両側胴縁材2、2の外側端面は自動釘打機のノズル
N(図4に示す)を摺接させる全長に亘って平坦なガイ
ド側面6に形成している。
【0016】7はパネル主体1の裏面側に固着した断熱
材で、パネル主体1よりも一回り小さい一定厚みを有す
る縦長長方形状に形成されていてその四方外周端面をパ
ネル主体1の四方外周端縁から一定の幅寸法だけ内方に
位置した状態でパネル主体1に一体的に層着してあり、
従って、パネル主体1の裏面における上下縁部1a、1bと
両側縁部1c、1cは断熱材7の上下端面と両側端面からそ
れぞれ露出している。
【0017】この断熱材7はグラスウール、インシュレ
ーションボード、ポリスチレンフォーム、ロックウー
ル、ウレタンフォームなどの断熱材からなり、その厚み
は図4に示す建物の構造軸材である縦軸材21及び横架材
22の太さ(厚み)と同等または薄い一定の厚みに形成さ
れていると共に横幅は縦軸材21である隣接する間柱や柱
と間柱との対向面間、或いは隣接する間柱と間柱との対
向面間の幅に略等しく形成され、その上、縦幅は横架材
22である土台と胴差の対向面間、或いは胴差と桁、床梁
等の他の横架材との対向間の寸法に略等しく形成されて
いる。即ち、左右縦軸材21、21と上下横架材22、22とで
囲まれた矩形枠状の空間部と略同一大きさ、同一形状に
形成されている。なお、断熱材7を空間部よりも大きく
形成しておき、施工時に該空間部に嵌合可能な大きさと
なるように切断してもよい。
【0018】さらに、パネル主体1の裏面中央部には図
2に示すように、断熱材7を左右に2分割するようにし
て桟材8を断熱材2の全長に亘って固着している。この
桟材8の太さ(厚み)は同図に示すように断熱材7の厚
みに略等しいか、僅かに薄く形成されている。なお、桟
材8は2本以上、設けておいてもよく、又、この桟材8
に直交する横桟を設けておいてもよい。
【0019】このように構成した壁パネルは縦軸材21と
横架材22とで囲まれた矩形枠状の空間部にその裏面側の
断熱材7を嵌め込み、該断熱材7から外方に突出してい
るパネル主体1の裏面の上下縁部1a、1bと両側縁部1c、
1cを縦軸材21、21と横架材22、22との表面に当接させた
状態にして釘9を打ち込むことにより固着される(図3
参照)。この釘打ち9は、自動釘打機を用いて行われ、
パネル主体1の上下端部においてはその横幅の寸法が短
かいので、目安により略水平線上に一定間隔毎に該パネ
ル主体の表面側から上下端部が当接している上下横架材
22、22に釘打ちを行うことができる。
【0020】一方、パネル主体1の両側端部の長さが長
いので、目安によって釘打ち作業を行うとその釘打ち間
隔が不揃いとなったり、左右方向にずれた状態で釘打ち
される場合が生じる。そのため、上記のように両側胴縁
材2、2をパネル主体1の両側端縁からそれぞれ一定間
隔、内側の位置に固着させてあり、これらの胴縁材2の
外側のパネル主体1の両側端部を被釘着部5、5に形成
しているものである。そして、上記自動釘打機のノズル
Nを図4に示すように、胴縁材2の外側端面で形成して
いるガイド側面6に当てがい、該ガイド側面6に摺接さ
せた状態で胴縁材2の長さ方向に自動釘打機を移動させ
ながら一定長さ間隔毎に被釘着部5を縦軸材21に釘着す
るものである。
【0021】このように胴縁材2のガイド側面6をガイ
ドとして自動釘打機で釘打ち作業を行うと、胴縁材2と
平行方向に一直線上に順次釘打ちすることができる。ま
た、釘打ち間隔は目安によって略一定間隔毎に設けるこ
とができるが、図1に示すように、両側胴縁材2、2の
外端縁部に長さ方向に目盛り10を付しておけば、パネル
主体1の両端釘着部4、4に一層正確且つ能率よく一定
の長さ間隔毎に釘打ち9が可能となる。
【0022】こうして、建物の構造軸材に壁パネルを固
着後、図3に示すように、該壁パネルの表面側に横長長
方形状のサイディング材(外壁板)11を、その上下対向
端面を互いに接合させながら順次横張り施工して外装壁
を構成するものである。このサイディング材11の施工
は、サイディング材11をパネル主体1の表面に取付けて
いる胴縁材2、3上に架設状態に張設し、サイディング
材11の表面から胴縁材2、3に釘打ち又はビス止め又は
金具を介して固着するものである。
【0023】このように、壁パネルの表面にサイディン
グ材11を固着すると、パネル主体1の隣接する胴縁材
2、3間の空間部4の表面側がサイディング材11により
閉止されて該空間部4がパネル主体1の上下方向に貫通
した通気空間部4'に形成され、外気が該通気空間部4'を
流通して壁構造からの輻射熱を放出すると共に柱21や間
柱などが腐朽するのを防止することができる。なお、隣
接するパネル主体1、1の互いに突き合わせ状態で接合
した被釘着部5、5間の表面には図3に示すように防水
用目地テープ15を貼着してパネル主体1、1間の対向側
端面間の隙間から内部に雨水等が浸入するのを防止して
いる。
【0024】図5、図6は本発明壁パネルの別な実施例
を示すもので、パネル主体1の表面に固着している上記
両側胴縁材2、2と中間胴縁材3とに隣接する胴縁材
2、3間の上記空間部4に連通する通路12を長さ方向に
所定毎に形成してなるものである。その他の構造は上記
壁パネルと同様である。この通路12はパネル主体1に窓
などの開口部13を設ける場合に、該開口部13の表面側周
縁に固着した矩形枠14の回りに位置する胴縁材2、3部
分に設けられる。即ち、矩形枠14の上下枠部14a、14b
に突き当たる胴縁材2、3と、矩形枠14の左右枠部14c
、14c に沿う胴縁材2、3とに設けられる。
【0025】このように胴縁材2、3に通路12を設けて
おくと、このパネル主体1の表面にサイディング材11を
張設して該サイディング材11を胴縁材2、3に固着する
ことにより隣接する胴縁材2、3間の空間部4の表面側
開口端を閉止して該空間部4を通気空間部4'とした場
合、この通気空間部4'内を流通する空気の流れが矩形枠
14に遮断されることなく、上記通路12を通じて矩形枠14
に沿って隣接する通気空間部4'側へと流動し、パネル主
体1の長さ方向に空気を円滑に流通させることができる
ものである。
【0026】上記通路12を設ける形態としては、図5に
おいては胴縁材2、3を長さ方向に所定間隔毎に分断し
てなる短尺胴縁材2'、3'をパネル主体1の表面に長さ方
向に小間隔毎にそれぞれ固着することにより、その小間
隔部によって形成しているものであるが、図7に示すよ
うに胴縁材2、3に長さ方向に所定間隔毎にV字状の切
欠を設けることによりこの切欠部で通路12を形成しても
よい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の壁パネルによれ
ば、板状体からなるパネル主体と、このパネル主体の四
方周縁部を残して該パネル主体の裏面に一体に層着され
た断熱材と、パネル主体の表面における両側部にパネル
主体の両側端縁から一定間隔を存してパネル主体の長さ
方向に固着した一定幅と一定厚みを有する胴縁材とから
なり、これらの胴縁材の外側端面とパネル主体の両側端
縁との間の上記間隔部に露出したパネル主体の表面両側
端部を被釘着部に形成しているものであるから、胴縁材
によってパネル主体の縁辺を補強して運搬や施工時等の
取扱時にパネル主体の四隅の角部に欠けや亀裂が発生す
るのを防止することができるのは勿論、この壁パネルの
表面にサイディング材を張設する際に、胴縁材を施工す
る手間がなくなり、作業が能率よく行えるものである。
【0028】さらに、パネル主体の裏面に層着している
断熱材を構造軸材の枠状空間部内に嵌め込むことによっ
てパネル主体の四方周縁部を簡単且つ正確に構造軸材の
表面に当接させることができるばかりでなく、パネル主
体の表面両側部に該パネル主体の両側端縁から一定間隔
を存して胴縁材をパネル主体の長さ方向に固着している
と共にこの胴縁材とパネル主体の両側端縁との間のパネ
ル主体の両側端部を被釘着部に形成しているので、胴縁
材を釘打機のガイド部材として使用して該胴縁材に釘打
機を摺接させながら上記被釘着部に長さ方向に一定間隔
毎に正確且つ能率よく釘打ち作業が行え、耐力壁パネル
としての機能を備えた壁構造を施工することができるも
のであり、この釘打ち作業時において、胴縁材に長さ方
向に目盛りを付しておけば、より正確の釘打ちが可能と
なるものである。
【0029】また、本発明の壁パネルの取付構造は、上
記構造軸材に取付けた壁パネルのパネル主体の表面に固
着している胴縁材の表面間にサイディング材を張設、固
着しているものであるから、パネル主体とサイディング
材との対向面と隣接する胴縁材で囲まれた部分に胴縁材
の厚みに相当する通気空間部を形成することができ、外
気が該通気空間部を流通して柱や間柱などが腐朽するの
を防止できる通気性に優れた木造住宅を建築し得るもの
である。この場合、パネル主体の表面に固着した胴縁材
に、隣接する胴縁材間の通気空間部に連通する通路を設
けておくことによって、パネル主体に窓用等の開口部が
設けられている場合でも、その開口部の周枠材における
上下水平枠材に通気空間部が遮断されることなく、これ
らの水平枠材に流突する空気の流れを該水平枠材に沿っ
て隣接する通気空間部に流通させ円滑な空気の流れを形
成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁パネルの正面図、
【図2】壁パネルの裏面側からみた簡略斜視図、
【図3】壁パネルの取付構造を示す一部切欠斜視図、
【図4】縦軸材に壁パネルを釘着している状態の横断面
図、
【図5】壁パネルの別な実施例を示す一部の縦断側面
図、
【図6】この壁パネルを施工した状態の一部切欠簡略正
面図、
【図7】壁パネルのさらに別な実施例を示す一部の縦断
側面図。
【図8】従来例を示す一部の簡略斜視図。
【符号の説明】
1 パネル主体 2 両側胴縁材 3 中間胴縁材 4 空間部 5 被釘着部 7 断熱材 9 釘打ち部 10 目盛り 11 サイディング材 12 通路 21 縦軸材 22 横架材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 603 E04B 2/56 603B 604 604D 604F 604Z 605 605A 605J 611 611C 621 621A 621H 631 631A 631H 641 641A 641C 641N 641Z 642 642A 642C 642Z 644 644A 644H 645 645C 1/80 1/80 T (72)発明者 遠藤 稔 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内 (72)発明者 西村 修二 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内 (72)発明者 大塚 武 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱や間柱などの縦軸材と土台、胴差、
    梁、桁などの横架材からなる構造軸材に張設される壁パ
    ネルであって、板状体からなるパネル主体と、このパネ
    ル主体の四方周縁部を残して該パネル主体の裏面に一体
    に層着された断熱材と、パネル主体の表面における両側
    部にパネル主体の両側端縁から一定間隔を存してパネル
    主体の長さ方向に固着した一定幅と一定厚みを有する胴
    縁材とからなり、これらの胴縁材の外側端面とパネル主
    体の両側端縁との間の上記間隔部に露出したパネル主体
    の表面両側端部を被釘着部に形成していることを特徴と
    する壁パネル。
  2. 【請求項2】 パネル主体の表面両側部に固着した上記
    胴縁材間にこれらの胴縁材と同一厚みを有する胴縁材を
    固着していると共に各胴縁材に長さ方向に所定間隔毎に
    隣接する胴縁材間の空間部に連通する通路を形成してい
    ることを特徴とする請求項1記載の壁パネル。
  3. 【請求項3】 上記通路は、胴縁材を長さ方向に所定間
    隔毎に分断してなる短尺胴縁材をパネル主体の表面に長
    さ方向に小間隔毎に固着することにより該小間隔部によ
    って形成されたものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の壁パネル。
  4. 【請求項4】 上記通路は、胴縁材に長さ方向に所定間
    隔毎に形成した切欠部からなることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の壁パネル。
  5. 【請求項5】 パネル主体の表面両側部に固着した上記
    胴縁材に長さ方向に目盛りを付していることを特徴とす
    る請求項1記載の壁パネル。
  6. 【請求項6】 柱や間柱などの縦軸材と土台、胴差、
    梁、桁などの横架材からなる構造軸材の枠状空間部にパ
    ネル主体の裏面に積層した断熱材を嵌め込んで該断熱材
    を設けていない裏面周縁部を構造軸材に直接、当接させ
    た状態で該パネル主体の上下端部を上記横架材に釘着し
    ていると共に上記パネル主体の表面両側部に固着してい
    る胴縁材の外側端面とパネル主体の両側端縁との間の該
    パネル主体の表面両側端部を上記縦軸材に釘着してあ
    り、さらに、上記両側胴縁材の表面間にサイディング材
    を固着してパネル主体の表面とサイディング材の裏面と
    の間の隣接する胴縁材間に通気用空間部を設けているこ
    とを特徴とする壁パネルの取付構造。
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