JPH10152488A - テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体 - Google Patents

テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体

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JPH10152488A
JPH10152488A JP31041396A JP31041396A JPH10152488A JP H10152488 A JPH10152488 A JP H10152488A JP 31041396 A JP31041396 A JP 31041396A JP 31041396 A JP31041396 A JP 31041396A JP H10152488 A JPH10152488 A JP H10152488A
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JP
Japan
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compound
formula
tetrahydrobenzo
useful
acid
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JP31041396A
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English (en)
Inventor
Susumu Tsuchiya
享 土屋
Hisashi Matsumoto
寿史 松本
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Tokyo Tanabe Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tanabe Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公知の2−アミノ−1−フェニルエタノール
化合物とは異なる新しい化学構造を有するβ3アドレナ
リン作動薬を見い出す。 【解決手段】 一般式[I] 【化1】 (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは
0もしくは1、Yは水素原子、低級アルコキシカルボニ
ルもしくはカルボキシ基を示す。)で示されるテトラヒ
ドロベンゾチオフェン誘導体および薬理学的に許容され
るその塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬として有用な
テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体およびその塩に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】交感神経のβ受容体にはβ1、β2および
β3の3つのサブタイプが存在し、β1受容体は主に心臓
に、β2受容体は気管支、子宮あるいは血管の平滑筋に
存在すると考えられている。また、β3受容体は褐色脂
肪細胞(brown adipocyte)および白色脂肪細胞(white
adipocyte)の細胞表面および腸管に存在すると考えら
れている(Lands, A. M. 等:Nature , 214 , 597-598
(1967).Emorine, L. J.等:Science , 245, 1118-1121
(1989) )。現在、β1アドレナリン受容体作動薬は心
機能亢進剤または昇圧剤として、β2アドレナリン受容
体作動薬は気管支拡張剤や切迫性早産予防薬としてそれ
ぞれ臨床上使用されている。一方、β3アドレナリン受
容体作動薬は脂肪分解およびエネルギー消費を促進させ
ることから、抗肥満または抗糖尿病薬として有用である
ことが報告されている(J. Med. Chem . 35, 3081-3084
(1992))。また、腸管の運動を抑制することから消化
管の運動機能亢進の治療薬として有用であることも報告
されている(Br. J. Pharmacol . 100 , 831-839 ((199
0))。
【0003】β3 アドレナリン作動薬としては特開昭6
2−63549号公報、特開昭63−27426号公
報、特開昭64−66152号公報等に記載された2−
アミノ−1−フェニルエタノール化合物等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、公知の
2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物と異なる新
しい化学構造を有するβ3 アドレナリン作動薬を見出す
べく鋭意研究を行った。その結果、新たに合成したテト
ラヒドロベンゾチオフェン誘導体および薬理学的に許容
されるその塩が腸管に対し強い運動抑制作用を有するこ
とを見出し、本発明に到達したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記の
一般式[I]
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子
であり、nは0もしくは1、Yは水素原子、低級アルコ
キシカルボニルもしくはカルボキシ基を示す。)で示さ
れるテトラヒドロベンゾチオフェン誘導体および薬理学
的に許容されるその塩が提供される。
【0008】本発明化合物[I]は2個の不斉炭素を有
するため、4個の光学異性体が存在する。光学的に純粋
な異性体と同様に2種、3種もしくは4種全ての異性体
の混合物は、いかなる割合でも本発明の一部である。特
に、本発明化合物[I]の水酸基が結合している不斉炭
素原子は絶対配置(R)を有している化合物のほうが好
ましい。
【0009】本発明化合物[I]の塩としては、薬理学
的に許容される塩であれば特に限定されるものでなく、
例えば塩酸、硝酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、
リン酸等の無機酸との塩、酢酸、酒石酸、フマル酸、マ
レイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、カンファースルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等の有機酸との塩、ナトリウム、カリ
ウム又はカルシウムとのアルカリ金属又はアルカリ土類
金属との塩等が挙げられる。また、本発明化合物[I]
及びその薬理学的に許容されるその塩、水和物も本発明
に包含される。
【0010】式[II]で表される化合物の光学活性
体、例えば(R)体を用いて本発明化合物[I]の製造
を行うと(RR)および(RS)の2種の異性体の混合
物が得られる。4種の異性体の混合物が得られた場合に
は、分別再結晶などの適当な手法により、相互にジアス
テレオマーである2組の鏡像異性体(RR)+(SS)
および(RS)+(SR)を分離できる。
【0011】本発明化合物[I]は、例えば以下の方法
に従って製造することができる。
【0012】1)n=0の場合 式[II]
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子
を示す。)の化合物と式[III]
【0015】
【化4】
【0016】の化合物を触媒存在下、接触水素添加反応
により式[I](式中、Xは前掲に同じものを意味す
る。)の化合物を製造することができる。
【0017】接触水素添加反応に使用する好適な触媒と
しては白金触媒やパラジウム、ラネーニッケル触媒など
が使用される。反応溶媒としてはメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコ
ール溶媒を使用するが、特に限定されるものではない。
反応溶媒に酢酸などの酸を少量加えてもよい。この還元
反応の反応温度は通常10〜60℃である。
【0018】2)n=1の場合 式[II]
【0019】
【化5】
【0020】の化合物と式[IV]
【0021】
【化6】
【0022】の化合物を縮合した後、生成したアミド基
を還元することによって式[I]
【0023】
【化7】
【0024】(式中、Xは前掲に同じものを意味し、n
は1、Yは水素原子を示す。)の化合物を製造すること
ができる。
【0025】本反応はトリエチルアミン、トリブチルア
ミン、N−メチルモルホリンのような有機塩基および溶
媒の存在下、各種縮合剤を用いて行われる。縮合剤とし
てはジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または
ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメ
チルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
(BOP)のようなものが使用され、反応溶媒としては
塩化メチレンや酢酸エチル等が用いられるが、特に限定
されるものではない。反応温度は−10〜70℃である
が、好ましくは20〜50℃で行うのがよい。
【0026】アミド基の還元反応は、通常のアミド基還
元条件下に行われ、式[I](式中、XおよびYは前掲
に同じものを意味する。)の化合物を製造することがで
きる。
【0027】還元剤として水素化リチウムアルミニウム
(LiAlH4)またはジボラン(B2H6)、好ましくはボラン
−ジメチルスルフィド錯体を使用する。反応溶媒として
は環状エーテルもしくは直鎖状エーテルを用い、好まし
くは無水テトラヒドロフランやジオキサンのような非プ
ロトン性溶媒の存在下で行うが、特に限定されるもので
はない。反応は室温もしくは加熱還流下で行う。
【0028】また、式[II]
【0029】
【化8】
【0030】の化合物と式[V]
【0031】
【化9】
【0032】(式中、R は脱離基、Yは低級アルコキ
シカルボニル基を示す。)の化合物とを反応させること
によって式[I]
【0033】
【化10】
【0034】(式中、XおよびはYは前掲に同じものを
意味し、nは1を意味する。)の化合物を製造すること
ができる。
【0035】本反応の反応溶媒としてはメタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール溶
媒やN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)等が使用されるが、特に限
定されるものではない。反応温度は通常10〜100
℃、好ましくは40〜80℃である。脱離基としてはハ
ロゲン、アレーンスルホニルオキシ基(例えば、ベンゼ
ンスルホニルオキシ基、トシルオキシ基等)やメシルオ
キシ基などが挙げられるが、特に好ましいのはトシルオ
キシ基やメシルオキシ基である。
【0036】ラセミ体の形態で得られる式[IV]のカ
ルボン酸は通常行われている方法および技術に従って適
宜選択された光学活性塩基、例えばフェニルエチルアミ
ンやナフチルエチルアミン等を用いてジアステレオマー
の塩を形成することによりその光学活性体に容易に分離
することができる。また、式[IV]のカルボン酸をエ
ステル化した後、光学異性体分離用カラムを用いて分取
することも可能である。さらに、一般式[I]の化合物
においても光学異性体分離用カラムを用いれば光学異性
体を分取することが可能である。
【0037】以下に、本発明化合物の薬理試験結果を示
し、本発明化合物の作用の特徴について説明する。
【0038】[薬理作用] [実験例1] β3アドレナリン受容体刺激作用 ラット摘出結腸標本を用いて自動運動の抑制作用を検討
した。
【0039】ラットの結腸(回盲部より下方へ約3cm)
を摘出して標本を作製した。標本は混合ガス(95% O2 +
5% CO2)通気下、37℃に保温した栄養液(クレブス
液、0.03mMアスコルビン酸、0.03mM EDTA、10
μMフェントラミン含有)を満たした栄養槽(organ ba
th)に懸垂し、0.5gの負荷をかけ、生じた自動運動を
記録した。試験化合物を10分間隔で栄養槽内に累積的に
添加し、自動運動の10分間の曲線下面積(AUC)を指
標にEC50値を求めた。実施例5の化合物のラット摘出結
腸自動運動抑制作用はEC50値が8.8nMであり、強い活性
を示した。
【0040】[実験例2] β2アドレナリン受容体刺
激作用 モルモット摘出気管筋標本を用いて弛緩作用を検討し
た。
【0041】常法により、モルモットの気管筋を摘出し
て標本を作製した。標本は混合ガス(95% O2 +5% CO
2 )通気下、37℃に保温した栄養液(タイロード液)を
満たした栄養槽に懸垂し、1.0g の負荷をかけた。試験
化合物を10分間隔で栄養槽内に累積的に加え、試験化合
物添加による気管筋の弛緩の変化を記録計に記録した。
気管筋拡張作用はイソプロテレノールによる最大弛緩に
対する 50%弛緩が起こる試験化合物のモル濃度(EC
50値)で表した。実施例5の化合物のモルモット摘出気
管筋弛緩作用はEC50値が 30,000nM以上であり、その活
性はβ3アドレナリン受容体刺激作用に比べて極めて弱
いものであった。
【0042】[実験例3] β1アドレナリン受容体刺
激作用 モルモット摘出右心房標本を用いて拍動数増加作用を検
討した。
【0043】常法により、モルモットの右心房を摘出
し、混合ガス(95% O2 + 5% CO2 )通気下、37℃に保温
した栄養液(クレブス液、0.03mMアスコルビン酸、0.
03mMEDTA、10μMフェントラミン)を満たした栄
養槽に懸垂し、0.5gの負荷をかけ、心収縮力、拍動数
を記録計に記録した。試験化合物は、2.5分間隔で栄養
槽内に累積的に添加し、投与前後の拍動数より10% 増強
値(EC10値)を求めた。実施例5の化合物のモルモット
摘出右心房の拍動数増加作用はEC10値が30,000nM以上で
あり、その活性はβ2アドレナリン受容体刺激作用同様
に、β3アドレナリン受容体刺激作用に比べて極めて弱
いものであった。
【0044】以上の試験結果から明らかなように、本発
明化合物はβ3アドレナリン受容体選択性に優れた化合
物である。
【0045】本発明化合物およびその薬理学的に許容さ
れる塩はこれらを医薬として使用するに値する非常に低
い毒性を示した。
【0046】本発明化合物の投与形態としては、例えば
錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤またはシロップ剤等に
よる経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、経皮的または
直腸投与をあげることができる。これらの製剤は、賦形
剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の
添加剤を用いて、周知の方法で製造される。
【0047】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、通常成人に対して、1日 0.01〜100mg/kg体重を、
1日1回または数回に分けて投与することができる。
【0048】以下、本発明化合物の製造方法を参考例お
よび実施例を挙げて説明するが、本発明はこれら実施例
等に限定されるものではない。
【0049】
【実施例】
(参考例1)アルゴン気流下、60%水素化ナトリウム
(11.5g)にDMF(150ml)を加えた後、氷冷下で6,
7−ジヒドロ−5H−ベンゾ[b]チオフェン−4−オ
ン(38.4g)を少量ずつ加えた後、室温で1時間撹拌し
た。再び氷冷した後、DMF(80ml)に溶解した炭酸ジ
メチル(75.0g)を30分かけて滴下し、室温で2時間撹拌
した。反応終了後、氷水に注加し10%塩酸でpH4とし析
出した結晶をろ過して、4−オキソ−4,5,6,7−
テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸
メチルエステルを45.7g(収率;86.2%)得た。
【0050】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:2.35−2.70
(2H,m),3.00−3.30(2H,m),3.57(1H,dd, J=4.88,
9.16Hz),3.78(3H,s),7.09(1H, d, J=5.49Hz),7.4
1(1H,d, J=5.49Hz). (参考例2)4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸 メチルエ
ステル(41.6g)にメタノール(100ml)、続いて
THF(100ml)を加えて氷冷した。水素化ホウ素ナト
リウム(7.50g)を少量ずつ加えた後、室温で30分撹拌
した。反応終了後、水に注加し酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=25:
1)で分離精製し、4−ヒドロキシ−4,5,6,7−
テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸
メチルエステルを12.3g(収率;29.2%)得た。
【0051】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:2.15−2.25
(2H, m),2.65−3.05(4H, m),3.78(3H,s),5.07(1
H,dd, J=3.05, 4.88Hz),7.01(1H, d, J=4.88Hz),
7.13(1H, d, J=4.88Hz). (参考例3)4−ヒドロキシ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸 メチ
ルエステル(12.3g)とp−トルエンスルホン酸・水和物
(1.15g)をトルエン(180ml)中で加熱還流した。反応
終了後、溶媒を減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=20:1)で分離精製し、6,7−ジヒドロベンゾ
[b]チオフェン−5−カルボン酸 メチルエステルを
8.83g(収率;78.6%)得た。
【0052】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:2.68−2.75
(2H, m),2.91−2.97(2H, m),3.78(3H, s),6.93
(1H, dd, J=1.83, 4.88Hz),7.06(1H, dd ,J=1.83,
4.88Hz),7.52(1H, d, J=1.83Hz). (参考例4)6,7−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン
−5−カルボン酸 メチルエステル(8.83g)と10%パ
ラジウム−炭素(8.10g)にエタノール(150ml)を加え
て外温80℃で18.5時間水素添加した。反応液から触媒を
ろ別した後,溶媒を減圧濃縮して4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸メチ
ルエステルを7.29g(収率;81.7%)得た。
【0053】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.90−1.95
(1H, m),2.23−2.29(1H, m),2.76−2.96(5H, m),
3.72(3H, s),6.75(1H, d, J=4.88Hz),7.07(1H,
d, J=4.88Hz). (参考例5)4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
[b]チオフェン−5−カルボン酸 メチルエステル
(7.29g)をエタノール(50ml)に溶解した後、1N水
酸化ナトリウム(75ml)を加えて室温で2時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を半分に濃縮した後、水を加えて
濃塩酸で酸性にした。析出した結晶をろ過、水洗して
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン
−5−カルボン酸を5.13g(収率;75.0%)得た。
【0054】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.90−2.05
(1H, m),2.20−2.35(1H, m),2.70−3.00(5H, m),
6.78(1H, d, J=4.88Hz),7.09(1H, d, J=4.88Hz). (参考例6)光学分割 アセトン(40ml)にラセミ体の4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸(2.03
g)を溶解し、そこにゆっくり1当量の(R)-(+)−フェニ
ルエチルアミン(1.36g)を滴下してジアステレオマー
塩を調製した。析出した塩はろ別せずそのまま加熱還流
して完全に溶解した後室温まで放冷した。析出した塩を
ろ別して結晶(1.55g)、母液(2.39g)を得た。この結
晶をアセトニトリル:アセトン=5:1の混合溶媒で4回
再結晶を行い、光学純度92.0%e.e.の結晶(631mg)を
得た。
【0055】一度目の結晶化で得た母液(2.39g)を再
度、遊離の4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]
チオフェン−5−カルボン酸にした後、(S)−(-)−フェ
ニルエチルアミン(753mg)を用いて先と同様の操作を
行ない、光学純度91.3%e.e.の結晶(545mg)を得た。
【0056】光学純度は得たカルボン酸をトリメチルシ
リルジアゾメタンでメチルエステル体とした後、光学活
性なカラム(キラルセルOD,ダイセル化学)を用いた
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって測定
した。
【0057】(参考例7)氷冷下、LiAlH4(259mg)を
アルゴン気流下でTHF(10ml)に懸濁した。次に(R)-
(+)-フェニルエチルアミンより光学分割して得た4,
5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5
−カルボン酸(1.19g)をTHF(15ml)に溶解してゆ
っくりと滴下し、室温で5時間撹拌した。反応終了後、
飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて室温で10分間撹拌
した後、残渣をろ別し母液を減圧濃縮した。得られた油
状物を酢酸エチルに溶解して水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して(4,5,6,7
−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イル)メ
タノールを977mg(収率;89.8%)得た。
【0058】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.40−1.60
(1H, m),1.90−2.40(4H, m),2.60−3.00(3H, m),
3.64(2H, dd, J=1.83, 6.71Hz),6.75(1H, d, J=4.
88Hz),7.05(1H, d, J=4.88Hz). 同様の方法により、(S)−(-)−フェニルエチルアミンよ
り光学分割して得た4,5,6,7−テトラヒドロベン
ゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸から(4,5,
6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イ
ル)メタノールを得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.43−1.61
(1H, m),2.01−2.09(2H, m),2.27−2.37(1H, m),
2.75−2.92(3H, m),3.65(2H, dd, J=1.83, 6.10H
z),6.75(1H, d, J=4.88Hz),7.06(1H, d, J=4.88H
z). (参考例8)氷冷下、(4,5,6,7−テトラヒドロ
ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)メタノール(977m
g)、ジクロロメタン(15ml)、トリエチルアミン(1.7
7g)の順に加えて撹拌した。次にメタンスルホニルクロ
ライド(1.34g)をジクロロメタン(5ml)に溶解して少
量ずつ滴下した後、室温で15時間撹拌した。反応終了
後、水に注加し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム)で分離精製し、(4,5,6,7−テトラ
ヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イルメチル)メタ
ンスルホネートを1.14g(収率;80.0%)得た。
【0060】(R)-(+)-フェニルエチルアミン由来の化合
物 1H−NMR(CDCl3)δ ppm:1.55−1.70(1H, m),2.00
−2.45(3H, m),2.70−3.00(3H, m),3.03(3H, s),
4.21(2H, d, J=6.10Hz),6.74(1H, d, J=4.88Hz),
7.07((1H ,d, J=4.88Hz). (S)−(-)−フェニルエチルアミン由来の化合物 1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.57−1.70(1H, m),2.04
−2.10(1H, m),2.27−2.45(2H, m),2.80−2.87(3
H, m),3.03(3H, s),4.22(2H, d, J=6.71Hz),6.75
(1H, d, J=4.88Hz),7.08(1H, d, J=4.88Hz). (参考例9)DMF(3ml)、ジクロロメタン(2ml)の混
合溶液にオキシ塩化リン(0.87ml)を加えて30分撹拌し
た。この反応液中に(4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チオフェン−5−イルメチル)メタンスルホ
ネート(1.14g)のDMF(3ml)溶液を滴下して1時間加熱
還流した。反応終了後、氷水に注加して20%炭酸ナトリ
ウムで中和後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮
して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で分離精製し、
2−ホルミル−(4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
[b]チオフェン−5−イルメチル)メタンスルホネー
トを500mg(収率;39.2%)得た。
【0061】(R)-(+)-フェニルエチルアミン由来の化合
物 1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.60−1.70(1H, m),2.10
−2.50(3H, m),2.80-3.00(3H, m),3.05(3H, s),
4.24(2H, dd, J=1.22, 6.10Hz),7.45(1H,s),9.81
(1H, s). (S)−(-)−フェニルエチルアミン由来の化合物 1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.60−1.72(1H, m),2.10
−2.50(3H, m),2.86−2.98(3H, m),3.05(3H, s),
4.24(2H, d, J=5.49Hz),7.45(1H, s),9.81(1H,
s). (参考例10)2−ホルミル−(4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イルメチル)メ
タンスルホネート(500mg)、スルファミン酸(1.13g)
を1,4−ジオキサン:水=1:1の混合溶媒に溶解した。
次に亜塩素酸ナトリウム(251mg)を水(3ml)に溶解し
て滴下し、室温で30分撹拌した。反応終了後、溶媒を半
分に濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧濃縮して得られた結晶をエタノール(15ml)に
溶解した後、濃硫酸を0.1ml加えて17時間加熱還流し
た。反応終了後、溶媒を半分に濃縮した後、水に注加し
て酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮して得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)で分離精製し、5−メタンスルホニルオ
キシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ
[b]チオフェン−2−カルボン酸エチルエステルを47
1mg(収率;81.2%)得た。
【0062】(R)-(+)-フェニルエチルアミン由来の化合
物 1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.35(3H, t, J=7.32H
z),1.59−1.70(1H, m),2.07−2.45(3H, m),2.80−
2.97(3H, m),3.04(3H, s),4.22(2H,d,J=6.71H
z),4.32(2H,q,J=7.32Hz),7.46(1H,s). (S)−(-)−フェニルエチルアミン由来の化合物 1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.35(3H,t,J=7.32Hz),
1.58−1.70(1H,m),2.05−2.45(3H,m),2.80−2.90
(3H,m),3.04(3H,s),4.22(2H,d,J=6.71Hz),4.32
(2H,q,J=7.32Hz),7.46(1H,s). (実施例1)2−アミノ−1−フェニルエタノール
(1.35g)と6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ
[b]チオフェン−5−オン(1.5g)のトルエン(50ml)溶
液に、触媒量のp-トルエンスルホン酸を加え、3時間
加熱還流した。冷却後、溶媒を減圧下に留去した。残渣
にメタノール(40ml)を加え、水素化ホウ素ナトリウム
(370mg)を加え、室温で1晩撹拌した。メタノールを濃
縮後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=20:1)で分離精製し、1−フェニル−
2−(4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオ
フェン−5−イルアミノ)エタノールを油状物として
0.24g (収率;9%)得た。
【0063】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.64−1.80
(1H, m),2.02−2.16(1H, m),2.35−2.51(1H, m),
2.70−3.10(6H, m),4.67−4.72(1H, m),6.72(1H,
d, J=5.37Hz),7.07(1H, d, J=5.37Hz),7.25−7.40
(5H,m). (実施例2)実施例1の方法に準じて、2−アミノ−1
−(3−クロロフェニル)エタノールと6,7−ジヒド
ロ−4H−ベンゾ[b]チオフェン−5−オンから、1
−(3−クロロフェニル)−2−(4,5,6,7−テ
トラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−イルアミノ)
エタノールを油状物として得た。エーテルに溶解後、4
N塩化水素−酢酸エチル溶液を加えて塩酸塩とし、白色
の結晶性粉末として得た。
【0064】1H−NMR(CD3OD) δ ppm:1.90−2.09
(1H, m),2.36−2.47(1H, m),2.71−3.06(3H, m),
3.16−3.38(3H, m),3.55−3.67(1H, m),5.03−5.08
(1H,m),6.78(1H, d, J=5.37Hz),7.18(1H, d, J=
5.37Hz),7.32−7.41(3H,m),7.53(1H, s). (実施例3)2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)
エタノール(0.86g)の塩化メチレン(50ml)溶液に
6,7−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボ
ン酸(0.9g),BOP試薬(2.21g),トリエチルア
ミン(2.1ml)を加えて終夜撹拌した。反応液に飽和食
塩水を加えて反応を停止した後、酢酸エチルで抽出し、
1%塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)で分離精製し、6,7−ジヒドロベンゾ[b]
チオフェン−5−カルボン酸 [2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミドを1.08g(収
率;65.0%)得た。このアミド体(1.0g)を酢酸エチ
ル(15ml)とエタノール(20ml)に溶解し、10% Pd-C
(100mg)を加えて、室温で4時間水素添加を行った。触
媒をろ別後、ろ液を減圧留去して得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)で分離精製し、4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾ[b]チオフェン−5−カルボン酸
[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ル]アミドを0.25g(収率;25.0%)得た。
【0065】(実施例4)実施例3で得たアミド体(0.
25g)を無水THF(20ml)に溶解し、2Mボラン−ジメ
チルスルフィド錯体のTHF溶液(2ml)を室温で滴下し,
2時間加熱還流した。反応液にメタノール(1ml)を加
えて反応を停止し30分間撹拌後、4N塩化水素−酢酸エ
チル溶液(1ml)を加えさらに30分間撹拌した。溶媒を
減圧濃縮後、酢酸エチルに溶解して飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン:酢酸エチル=2:1)で分離精製し、1−(3−
クロロフェニル)−2−[(4,5,6,7−テトラヒ
ドロベンゾ[b]チオフェン−5−イルメチル)アミ
ノ]エタノールを油状物として得た。エーテルに溶解
後、4N塩化水素−酢酸エチル溶液を加えて塩酸塩と
し、白色の結晶性粉末として0.13g(収率;53.0%)得
た。
【0066】1H−NMR(CD3OD) δ ppm:1.56−1.70
(1H, m),2.07−2.47(3H, m),2.77−2.97(3H, m),
3.06−3.27(4H, m),5.06−5.11(1H, m),6.75−6.77
(1H,m),7.11(1H, d, J=4.88Hz),7.30−7.40(3H,
m),7.50(1H, s). (実施例5)参考例10で得た(R)-(+)-フェニルエチル
アミン由来の化合物、5−メタンスルホニルオキシメチ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフ
ェン−2−カルボン酸 エチルエステル(光学活性体)
(471mg)をDMF(20ml)に溶解した後、DMF(10ml)に
溶解した(1R)−2−アミノ−1−(3−クロロフェ
ニル)エタノール(941mg)を加えて60℃で20時間撹拌
した。反応終了後、水に注加して酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧濃縮して得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=20:1)で分離精製し、5−[(2R)−2−(3−
クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノメチ
ル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]チオ
フェン−2−カルボン酸 エチルエステル(光学活性
体)を90mg(収率;14.5%)得た。
【0067】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.35(3H,t,J
=7.32Hz),1.92−2.25(2H,m),2.28−2.34(1H,m),
2.62−2.96(8H,m),4.32(2H,q,J=7.32Hz),4.68(1
H,dd,J=3.66,9.16Hz),7.25(3H,s),7.38(1H,s),7.
46(1H,s).[α]D=+15.3゜(c=0.51,CHCl3). (実施例6)実施例5の方法に準じて、参考例10で得
た(S)−(-)−フェニルエチルアミン由来の化合物、5−
メタンスルホニルオキシメチル−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸 エ
チルエステル(光学活性体)と(1R)−2−アミノ−
1−(3−クロロフェニル)エタノールから5−[(2
R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエ
チルアミノメチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸 エチルエステ
ル(光学活性体)を得た。
【0068】1H−NMR(CDCl3) δ ppm:1.35(3H,t,J
=7.32Hz),1.92−2.07(2H,m),2.24−2.34(1H,m),
2.62−2.97(8H,m),4.31(2H,q,J=7.32Hz),4.68(1
H,dd,J=3.66,9.16Hz),7.25(3H,s),7.39(1H,s),7.4
6(1H,s). [α]D=−84.4゜(c=0.51,CHCl3). (実施例7)実施例5の方法に準じて、5−メタンスル
ホニルオキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸 エチルエステ
ル(ラセミ体)と(1R)−2−アミノ−1−(3−ク
ロロフェニル)エタノールから5−[(2R)−2−
(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルアミノ
メチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]
チオフェン−2−カルボン酸 エチルエステル(2種ジ
アステレオマー混合物)を得た。
【0069】(実施例8)実施例5で得た化合物(0.4
g)をエタノール(10ml)に溶解し、1N NaOH(2ml)を
加えて室温下、2時間撹拌した。反応液に1N HCl(1.1m
l)を加えて析出した結晶をろ別、乾燥し、5−[(2
R)−2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエ
チルアミノメチル]−4,5,6,7−テトラヒドロベ
ンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(光学活性体)
を0.31g(収率;84%)得た。
【0070】
【発明の効果】本発明化合物はβ3アドレナリン受容体
選択性に優れた化合物であり、β3アドレナリン受容体
作動薬として平滑筋の異常緊張を伴う胃腸管疾患(例え
ば、過敏性腸症候群、急性もしくは慢性の下痢等)の予
防および/または治療、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、
腸炎、胆のう炎等に伴う腹痛、悪心、嘔吐、上腹部不快
感等の症状の改善にも有用であるばかりでなく、β3ア
ドレナリン受容体に対する刺激が有益であると考えられ
る疾病の治療剤、例えば抗肥満剤や抗糖尿病剤、もしく
は抗うつ剤としても使用することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは
    0もしくは1、Yは水素原子、低級アルコキシカルボニ
    ルもしくはカルボキシ基を示す。)で示されるテトラヒ
    ドロベンゾチオフェン誘導体および薬理学的に許容され
    るその塩。
  2. 【請求項2】 Xが塩素原子であり、nは1、Yは低級
    アルコキシカルボニル基である請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 2−アミノ−1−フェニルエタノールの
    1位キラル炭素原子が絶対配置(R)を有している請求
    項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 5−[2−(3−クロロフェニル)−2
    −ヒドロキシエチルアミノメチル]−4,5,6,7−
    テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸
    エチルエステルおよび薬理学的に許容されるその塩。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の化合物および薬理学
    的に許容されるその塩を含有する消化管運動機能亢進や
    痙れんの治療剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4記載の化合物および薬理学
    的に許容されるその塩を含有する肥満症・糖尿病の治療
    剤。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002004409A3 (en) * 2000-07-06 2002-07-18 Government Of The United S The Tetrahydrobenzothiazole analogues as neuroprotective agents
WO2007102999A2 (en) * 2006-02-21 2007-09-13 Ampla Pharmaceuticals Inc. Cb1 antagonists and inverse agonists
JPWO2005012284A1 (ja) * 2003-07-31 2007-09-27 大正製薬株式会社 4,5−ジヒドロナフト[1,2−b]チオフェン誘導体
JP6612004B1 (ja) * 2018-07-31 2019-11-27 株式会社親広産業 グルコース消費促進剤および解糖系促進剤
WO2020026471A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社親広産業 グルコース消費促進剤および解糖系促進剤

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