JPH08198866A - 新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 - Google Patents
新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物Info
- Publication number
- JPH08198866A JPH08198866A JP691295A JP691295A JPH08198866A JP H08198866 A JPH08198866 A JP H08198866A JP 691295 A JP691295 A JP 691295A JP 691295 A JP691295 A JP 691295A JP H08198866 A JPH08198866 A JP H08198866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chlorophenyl
- amino
- compound
- methoxychroman
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pyrane Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式[I]
【化1】
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは
0もしくは1、Yは水素原子、水酸基、低級アルコキシ
基、カルボキシメトキシ基、低級アルコキシカルボニル
メトキシ基を示す。)で示される2−アミノ−1−フェ
ニルエタノール化合物。 【効果】本発明化合物は、腸管に対し優れた運動抑制作
用を有し、かつ強い抗下痢作用を持つので、平滑筋の異
常緊張を伴う胃腸管疾患の治療もしくは予防に有用であ
る。また、β3 −アドレナリン受容体に対する刺激が有
益であると考えられる疾病の治療剤としても使用するこ
とができる。
0もしくは1、Yは水素原子、水酸基、低級アルコキシ
基、カルボキシメトキシ基、低級アルコキシカルボニル
メトキシ基を示す。)で示される2−アミノ−1−フェ
ニルエタノール化合物。 【効果】本発明化合物は、腸管に対し優れた運動抑制作
用を有し、かつ強い抗下痢作用を持つので、平滑筋の異
常緊張を伴う胃腸管疾患の治療もしくは予防に有用であ
る。また、β3 −アドレナリン受容体に対する刺激が有
益であると考えられる疾病の治療剤としても使用するこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬として有用な新規
2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物およびその
塩に関するものである。
2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物およびその
塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、β3 −アドレナリン受容体が、褐
色脂肪細胞(brown adipocyte)および
白色脂肪細胞(white adipocyte)の細
胞表面および大腸に存在すると言われている。このβ3
−アドレナリン受容体を刺激すると脂肪分解およびエネ
ルギー消費が促進されることから、β3 −アドレナリン
作動薬が抗肥満または抗糖尿病として有用であることが
報告されている(J.Med.Chem.,35,30
81−3084(1992))。
色脂肪細胞(brown adipocyte)および
白色脂肪細胞(white adipocyte)の細
胞表面および大腸に存在すると言われている。このβ3
−アドレナリン受容体を刺激すると脂肪分解およびエネ
ルギー消費が促進されることから、β3 −アドレナリン
作動薬が抗肥満または抗糖尿病として有用であることが
報告されている(J.Med.Chem.,35,30
81−3084(1992))。
【0003】また、β3 −アドレナリン作動薬は腸の運
動を抑制するので消化管の運動機能亢進の治療薬として
有用であることも報告されている(Br.J.Parm
acol.,100,831−839(1990))。
動を抑制するので消化管の運動機能亢進の治療薬として
有用であることも報告されている(Br.J.Parm
acol.,100,831−839(1990))。
【0004】β3 −アドレナリン作動薬としては特開昭
62−63549号公報等に記載された2−アミノ−1
−フェニルエタノール化合物等が知られている。
62−63549号公報等に記載された2−アミノ−1
−フェニルエタノール化合物等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、腸管の
運動抑制作用が強く、さらに下痢抑制作用の強い化合物
を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、新たに合成
したクロマン骨格を有する新規2−アミノ−1−フェニ
ルエタノール化合物及び薬理学的に許容されるその塩が
腸管に対し強い運動抑制作用を有すること、およびラッ
ト拘束ストレス誘発下痢モデルでおきる下痢を強く抑制
することを見出し、本発明に到達したものである。
運動抑制作用が強く、さらに下痢抑制作用の強い化合物
を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、新たに合成
したクロマン骨格を有する新規2−アミノ−1−フェニ
ルエタノール化合物及び薬理学的に許容されるその塩が
腸管に対し強い運動抑制作用を有すること、およびラッ
ト拘束ストレス誘発下痢モデルでおきる下痢を強く抑制
することを見出し、本発明に到達したものである。
【0006】本発明の目的は、腸管に対して優れた運動
抑制作用を有し、ヒトおよび動物の平滑筋の異常緊張を
伴う胃腸管疾患(例えば、過敏性腸症候群、胃潰瘍、十
二指腸潰瘍、胃炎、腸炎等)の治療もしくは予防に有用
な新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物を提
供することにある。更に、本発明の化合物は胃腸管疾患
の治療以外にも、β3 −アドレナリン受容体に対する刺
激が有益であると考えられる疾病の治療剤、例えば抗肥
満剤や抗糖尿病剤、抗うつ剤としても使用することがで
きる。
抑制作用を有し、ヒトおよび動物の平滑筋の異常緊張を
伴う胃腸管疾患(例えば、過敏性腸症候群、胃潰瘍、十
二指腸潰瘍、胃炎、腸炎等)の治療もしくは予防に有用
な新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物を提
供することにある。更に、本発明の化合物は胃腸管疾患
の治療以外にも、β3 −アドレナリン受容体に対する刺
激が有益であると考えられる疾病の治療剤、例えば抗肥
満剤や抗糖尿病剤、抗うつ剤としても使用することがで
きる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記の
一般式[I]
一般式[I]
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子
であり、nは0もしくは1、Yは水素原子、水酸基、低
級アルコキシ基、カルボキシメトキシ基、低級アルコキ
シカルボニルメトキシ基を示す。)で示される2−アミ
ノ−1−フェニルエタノール化合物及び薬理学的に許容
されるその塩が提供される。
であり、nは0もしくは1、Yは水素原子、水酸基、低
級アルコキシ基、カルボキシメトキシ基、低級アルコキ
シカルボニルメトキシ基を示す。)で示される2−アミ
ノ−1−フェニルエタノール化合物及び薬理学的に許容
されるその塩が提供される。
【0010】本発明化合物[I]は2個の不斉炭素を有
するため、4個の光学異性体が存在する。光学的に純粋
な異性体と同様に2種、3種もしくは4種全ての異性体
の混合物は、いかなる割合でも本発明の一部である。特
に、本発明化合物[I]の1位不斉炭素原子が絶対配置
(R)を有している化合物のほうが好ましい。
するため、4個の光学異性体が存在する。光学的に純粋
な異性体と同様に2種、3種もしくは4種全ての異性体
の混合物は、いかなる割合でも本発明の一部である。特
に、本発明化合物[I]の1位不斉炭素原子が絶対配置
(R)を有している化合物のほうが好ましい。
【0011】本発明化合物[I]の塩としては、薬理学
的に許容される塩であれば特に限定されるものでなく、
例えば塩酸、硝酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、
リン酸等の無機酸との塩、酢酸、酒石酸、フマル酸、マ
レイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、カンファースルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等の有機酸との塩、ナトリウム、カリ
ウム又はカルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類
金属との塩等が挙げられる。また、本発明化合物[I]
及びその薬理学的に許容されるその塩、水和物も本発明
に包含される。
的に許容される塩であれば特に限定されるものでなく、
例えば塩酸、硝酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、
リン酸等の無機酸との塩、酢酸、酒石酸、フマル酸、マ
レイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、カンファースルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸等の有機酸との塩、ナトリウム、カリ
ウム又はカルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類
金属との塩等が挙げられる。また、本発明化合物[I]
及びその薬理学的に許容されるその塩、水和物も本発明
に包含される。
【0012】本発明化合物[I]は、下記の工程1〜7
に従って製造することができる。
に従って製造することができる。
【0013】
【化3】
【0014】[工程1]2−アミノ−1−フェニルエタ
ノール誘導体[II](式中、Xは水素原子またはハロ
ゲン原子を示す。)と3−クロマノン誘導体[III]
(式中、R1 は水素原子、水酸基または置換基として低
級アルコキシ基を示す。)を触媒存在下、接触還元によ
り2−アミノ−1−フェニルエタノール体[Ia](式
中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、nは0、
R1 は水素原子、水酸基または置換基として低級アルコ
キシ基を示す。)を製造する。
ノール誘導体[II](式中、Xは水素原子またはハロ
ゲン原子を示す。)と3−クロマノン誘導体[III]
(式中、R1 は水素原子、水酸基または置換基として低
級アルコキシ基を示す。)を触媒存在下、接触還元によ
り2−アミノ−1−フェニルエタノール体[Ia](式
中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、nは0、
R1 は水素原子、水酸基または置換基として低級アルコ
キシ基を示す。)を製造する。
【0015】接触還元に使用する好適な触媒としては白
金触媒やパラジウム触媒などが使用される。反応溶媒と
してはメタノール、エタノールなどのアルコール溶媒を
使用する。反応溶媒に酢酸などの酸を少量加えてもよ
い。この還元の反応温度は特に限定されず、通常は室温
ないし、加熱下に実施する。
金触媒やパラジウム触媒などが使用される。反応溶媒と
してはメタノール、エタノールなどのアルコール溶媒を
使用する。反応溶媒に酢酸などの酸を少量加えてもよ
い。この還元の反応温度は特に限定されず、通常は室温
ないし、加熱下に実施する。
【0016】
【化4】
【0017】[工程2]トリエチルアミンのような塩基
および溶媒の存在下、カルボン酸[IV](R1 は水素
原子、水酸基または置換基として低級アルコキシ基を示
し、3、4位の点線は3、4位が飽和もしくは二重結合
を示す。)をジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)またはベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−ト
リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムのヘキサフルオロ
ホスフェート(BOP)のような縮合剤により活性化し
て、2−アミノ−1−フェニルエタノール誘導体[I
I](式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示
す。)と反応に付すことによりアミド体[V](式中、
X、R1 および点線は前記と同じ意味を表す。)を製造
する。反応溶媒としては塩化メチレンや酢酸エチル等が
用いられるが、特に限定されるものではない。反応温度
は−10〜70℃であるが、好ましくは20〜40℃で
行うのがよい。
および溶媒の存在下、カルボン酸[IV](R1 は水素
原子、水酸基または置換基として低級アルコキシ基を示
し、3、4位の点線は3、4位が飽和もしくは二重結合
を示す。)をジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)またはベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−ト
リス(ジメチルアミノ)ホスホニウムのヘキサフルオロ
ホスフェート(BOP)のような縮合剤により活性化し
て、2−アミノ−1−フェニルエタノール誘導体[I
I](式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示
す。)と反応に付すことによりアミド体[V](式中、
X、R1 および点線は前記と同じ意味を表す。)を製造
する。反応溶媒としては塩化メチレンや酢酸エチル等が
用いられるが、特に限定されるものではない。反応温度
は−10〜70℃であるが、好ましくは20〜40℃で
行うのがよい。
【0018】反応はカルボン酸[IV]と等モル量のア
ミノ体[II]、BOPおよびトリエチルアミンを使用
するのが好ましい。
ミノ体[II]、BOPおよびトリエチルアミンを使用
するのが好ましい。
【0019】[工程3]アミド体[V]が二重結合を有
する場合は接触還元により水素添加してアミド体[V]
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、R1
は水素原子、水酸基または置換基として低級アルコキシ
基を示し、3、4位の点線は3、4位が飽和であること
を示す。)とした後、アミド基の還元を行う。接触還元
の触媒はパラジウム炭素や酸化白金などが好ましい。
する場合は接触還元により水素添加してアミド体[V]
(式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、R1
は水素原子、水酸基または置換基として低級アルコキシ
基を示し、3、4位の点線は3、4位が飽和であること
を示す。)とした後、アミド基の還元を行う。接触還元
の触媒はパラジウム炭素や酸化白金などが好ましい。
【0020】[V]のアミド基を還元することによりメ
チレンアミノ基に変換し、2−アミノ−1−フェニルエ
タノール体[Ia](式中、Xは水素原子またはハロゲ
ン原子を示し、nは1、R1 は水素原子、水酸基または
置換基として低級アルコキシ基を示す。)を製造する。
還元剤として水素化リチウムアルミニウム(LiAl
H4 )またはジボラン(B2 H6 )、好ましくはボラン
−ジメチルスルフィド錯体を使用する。反応溶媒として
は環状エーテルもしくは直鎖状エーテルを用い、好まし
くは無水テトラヒドロフランやジオキサンのような非プ
ロトン性溶媒の存在下で行うが、特に限定されるもので
はない。反応は室温もしくは加熱還流下で行う。
チレンアミノ基に変換し、2−アミノ−1−フェニルエ
タノール体[Ia](式中、Xは水素原子またはハロゲ
ン原子を示し、nは1、R1 は水素原子、水酸基または
置換基として低級アルコキシ基を示す。)を製造する。
還元剤として水素化リチウムアルミニウム(LiAl
H4 )またはジボラン(B2 H6 )、好ましくはボラン
−ジメチルスルフィド錯体を使用する。反応溶媒として
は環状エーテルもしくは直鎖状エーテルを用い、好まし
くは無水テトラヒドロフランやジオキサンのような非プ
ロトン性溶媒の存在下で行うが、特に限定されるもので
はない。反応は室温もしくは加熱還流下で行う。
【0021】
【化5】
【0022】[工程4]2−アミノ−1−フェニルエタ
ノール体[Ia](式中、Xは水素原子またはハロゲン
原子を示し、nは0もしくは1、R1 はメトキシ基を示
す。)を三臭化ホウ素(BBr3 )等の脱メチル化剤で
処理することにより、[VI](式中、Xは水素原子ま
たはハロゲン原子を示し、nは0もしくは1、R2 は水
酸基を示す。)を製造できる。反応溶媒として塩化メチ
レン、クロロホルムなどが使用されるが、特に限定され
るものではない。反応は−70〜30℃、とりわけ−3
0〜20℃で行うのが好ましい。
ノール体[Ia](式中、Xは水素原子またはハロゲン
原子を示し、nは0もしくは1、R1 はメトキシ基を示
す。)を三臭化ホウ素(BBr3 )等の脱メチル化剤で
処理することにより、[VI](式中、Xは水素原子ま
たはハロゲン原子を示し、nは0もしくは1、R2 は水
酸基を示す。)を製造できる。反応溶媒として塩化メチ
レン、クロロホルムなどが使用されるが、特に限定され
るものではない。反応は−70〜30℃、とりわけ−3
0〜20℃で行うのが好ましい。
【0023】
【化6】
【0024】[工程5][VI](式中、Xは水素原子
またはハロゲン原子を示し、nは0もしくは1、R2 は
水酸基を示す。)のフェノール性水酸基のO−アルキル
化を行う前に、アミノ基を適当な保護基で保護する必要
がある。
またはハロゲン原子を示し、nは0もしくは1、R2 は
水酸基を示す。)のフェノール性水酸基のO−アルキル
化を行う前に、アミノ基を適当な保護基で保護する必要
がある。
【0025】DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)
中、Et3 N(トリエチルアミン)存在下、1.0〜
1.1当量の(Boc)2 O(ジ−t−ブチルジカ−ボ
ネート)を加えてN−Boc体[VII](式中、X、
n、R2 は前記と同じ意味を表す。)を製造する。
中、Et3 N(トリエチルアミン)存在下、1.0〜
1.1当量の(Boc)2 O(ジ−t−ブチルジカ−ボ
ネート)を加えてN−Boc体[VII](式中、X、
n、R2 は前記と同じ意味を表す。)を製造する。
【0026】好ましいN−保護基としては、t−ブトキ
シカルボニル(Boc)以外にベンジルオキシカルボニ
ル(Z)あるいはp−メトキシ基により置換されていな
いかまたは置換されているベンジルやトリチル基等が挙
げられるが、特に限定されるものではない。
シカルボニル(Boc)以外にベンジルオキシカルボニ
ル(Z)あるいはp−メトキシ基により置換されていな
いかまたは置換されているベンジルやトリチル基等が挙
げられるが、特に限定されるものではない。
【0027】[工程6]アミノ基をBocで保護した
[VII]をアセトンやメチルエチルケトンなどの溶媒
を用い、塩基として無水炭酸カリウム等の炭酸アルカリ
金属存在下で、一般式[X]
[VII]をアセトンやメチルエチルケトンなどの溶媒
を用い、塩基として無水炭酸カリウム等の炭酸アルカリ
金属存在下で、一般式[X]
【0028】
【化7】
【0029】(式中、Halは塩素原子、臭素原子また
はヨウ素原子を示し、Aはカルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基を示す。)で表される化合物と加熱還
流させ、N−保護アルキル体[VIII](式中、Xは
水素原子またはハロゲン原子であり、nは0もしくは
1、R3 はカルボキシメトキシ基、低級アルコキシカル
ボニルメトキシ基を示す。)を製造する。
はヨウ素原子を示し、Aはカルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基を示す。)で表される化合物と加熱還
流させ、N−保護アルキル体[VIII](式中、Xは
水素原子またはハロゲン原子であり、nは0もしくは
1、R3 はカルボキシメトキシ基、低級アルコキシカル
ボニルメトキシ基を示す。)を製造する。
【0030】[工程7]N−保護基の除去は、文献公知
の方法による緩和な酸加水分解により行われる。 特
に、Boc基はトリフルオロ酢酸もしくは有機溶媒中の
塩化水素の作用による酸性条件下に容易に切断でき、2
−アミノ−1−フェニルエタノール体[IX](式中、
Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは0もしく
は1、R3はカルボキシメトキシ基、低級アルコキシカ
ルボニルメトキシ基を示す。)を製造できる。
の方法による緩和な酸加水分解により行われる。 特
に、Boc基はトリフルオロ酢酸もしくは有機溶媒中の
塩化水素の作用による酸性条件下に容易に切断でき、2
−アミノ−1−フェニルエタノール体[IX](式中、
Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは0もしく
は1、R3はカルボキシメトキシ基、低級アルコキシカ
ルボニルメトキシ基を示す。)を製造できる。
【0031】原料に用いられるケトン体[III]もし
くはカルボン酸[XIII],[IV]は下記に示す方
法により製造できる。
くはカルボン酸[XIII],[IV]は下記に示す方
法により製造できる。
【0032】
【化8】
【0033】2−ヒドロキシベンズアルデヒド誘導体
[XI]にアクリロニトリルを反応させ[XII]とし
た後、シアノ基をアルカリ加水分解し、[XIII]を
製造する。[XIII]をクルチウス反応でアミンに変
換後、酸加水分解を行い、ケトン体[III]を製造す
る。また、[XIII]から接触還元によりカルボン酸
[IV]を製造できる。
[XI]にアクリロニトリルを反応させ[XII]とし
た後、シアノ基をアルカリ加水分解し、[XIII]を
製造する。[XIII]をクルチウス反応でアミンに変
換後、酸加水分解を行い、ケトン体[III]を製造す
る。また、[XIII]から接触還元によりカルボン酸
[IV]を製造できる。
【0034】ラセミ体の形態で得られる式[IV]のカ
ルボン酸は通常行われている方法および技術に従って適
宜選択された光学活性塩基、例えばフェニルエチルアミ
ンやシンコニジン、シンコニン等を用いてジアステレオ
マーの塩を形成することによりその光学活性体に容易に
分離することができる。 また、式[IV]のカルボン
酸をエステル化した後、光学異性体分離用カラムを用い
て分取することも可能である。さらに、一般式[I]の
化合物においても光学異性体分離用カラムを用いれば光
学異性体を分取することが可能である。
ルボン酸は通常行われている方法および技術に従って適
宜選択された光学活性塩基、例えばフェニルエチルアミ
ンやシンコニジン、シンコニン等を用いてジアステレオ
マーの塩を形成することによりその光学活性体に容易に
分離することができる。 また、式[IV]のカルボン
酸をエステル化した後、光学異性体分離用カラムを用い
て分取することも可能である。さらに、一般式[I]の
化合物においても光学異性体分離用カラムを用いれば光
学異性体を分取することが可能である。
【0035】[薬理作用] A)インビトロ実験(In vitro) ラット摘出結腸標本を用いて自動運動の抑制作用を検討
した。被験物質としては、本発明化合物のうち、化合物
1、2の2化合物を用いた。
した。被験物質としては、本発明化合物のうち、化合物
1、2の2化合物を用いた。
【0036】ラットの結腸(盲腸より下方へ約3cm)
を摘出して標本を作製した。標本は混合ガス(95%O
2 +5%CO2 )通気下、37℃に保温した栄養液(k
rebs液、0.03mMアスコルビン酸、0.03m
M EDTA、10μMフェントラミン)を満たした栄
養槽(organ bath)に懸垂し、0.5gの負
荷をかけ、生じた自動運動を記録した。被検物質は、1
0分間隔でorganbath内に累積的に添加し、自
動運動の10分間の曲線下面積(AUC)を指標にEC
50値を求めた。 結果は第1表の通りである。
を摘出して標本を作製した。標本は混合ガス(95%O
2 +5%CO2 )通気下、37℃に保温した栄養液(k
rebs液、0.03mMアスコルビン酸、0.03m
M EDTA、10μMフェントラミン)を満たした栄
養槽(organ bath)に懸垂し、0.5gの負
荷をかけ、生じた自動運動を記録した。被検物質は、1
0分間隔でorganbath内に累積的に添加し、自
動運動の10分間の曲線下面積(AUC)を指標にEC
50値を求めた。 結果は第1表の通りである。
【0037】
【表1】
【0038】B)インビボ実験(In vivo) 過敏性腸症候群の病態モデルであるラット拘束ストレス
誘発下痢モデルで抗下痢作用の検討を行った。
誘発下痢モデルで抗下痢作用の検討を行った。
【0039】前日17時〜19時の間に絶食したラット
(Wistar系雄性ラット)に被検物質を経口投与
し、その1時間後に実験台に垂直に配置した水浸拘束用
ストレスケージにラットを入れ、入口に蓋をして強制拘
束した。その後、30分ごとに計5時間にわたって排出
される便の性状を観察し、結果を下痢係数(0:便排出
なし、1:固形便、2:軟便、3:軽度下痢便、4:泥
状便)として記録した。この時、下痢係数のスコアが3
以上のもの、即ち、ろ紙にしみの付着する程度の便から
泥状便までを下痢と判定し、下痢抑制率を算出した。こ
の試験において、実施例5の化合物は1mg/kgの経
口投与で60%の下痢抑制率を示した。
(Wistar系雄性ラット)に被検物質を経口投与
し、その1時間後に実験台に垂直に配置した水浸拘束用
ストレスケージにラットを入れ、入口に蓋をして強制拘
束した。その後、30分ごとに計5時間にわたって排出
される便の性状を観察し、結果を下痢係数(0:便排出
なし、1:固形便、2:軟便、3:軽度下痢便、4:泥
状便)として記録した。この時、下痢係数のスコアが3
以上のもの、即ち、ろ紙にしみの付着する程度の便から
泥状便までを下痢と判定し、下痢抑制率を算出した。こ
の試験において、実施例5の化合物は1mg/kgの経
口投与で60%の下痢抑制率を示した。
【0040】本発明化合物およびその薬理学的に許容さ
れる塩はこれらを医薬として使用するに値する非常に低
い毒性を示した。 本発明化合物の投与形態としては、
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤またはシロップ
剤等による経口、舌下、皮下投与、注射剤による筋肉
内、静脈内、経皮的または直腸投与をあげることができ
る。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて、周知の方
法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異な
るが、1日0.01〜100mg/kg体重を通常成人
に対して、1日1回または数回に分けて投与することが
できる。
れる塩はこれらを医薬として使用するに値する非常に低
い毒性を示した。 本発明化合物の投与形態としては、
例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤またはシロップ
剤等による経口、舌下、皮下投与、注射剤による筋肉
内、静脈内、経皮的または直腸投与をあげることができ
る。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢
剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて、周知の方
法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異な
るが、1日0.01〜100mg/kg体重を通常成人
に対して、1日1回または数回に分けて投与することが
できる。
【0041】以下、本発明化合物の製造方法を実施例に
より説明する。
より説明する。
【0042】
[実施例1] (1R)−1−(3−クロロフェニル)
−2−(6−メトキシクロマン−3−イル)アミノエタ
ノール (1R)−2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エ
タノール(1.03g) と6−メトキシクロマン−3−オン
(1.07g) のメタノール(30ml)溶液に、酢酸(1ml)と酸化
白金PtO2(100mg) を加え、35℃で7時間水素添加する。
触媒をろ別、ろ液を減圧留去し、残渣に水および10%NaO
H 水を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルを加える。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム(M
gSO4) で乾燥する。溶媒を減圧留去し得られた茶褐色油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3:MeO
H=20:1) に付し、油状物として(1R)−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノールを1.57g (収率:78%)得る。
−2−(6−メトキシクロマン−3−イル)アミノエタ
ノール (1R)−2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エ
タノール(1.03g) と6−メトキシクロマン−3−オン
(1.07g) のメタノール(30ml)溶液に、酢酸(1ml)と酸化
白金PtO2(100mg) を加え、35℃で7時間水素添加する。
触媒をろ別、ろ液を減圧留去し、残渣に水および10%NaO
H 水を加えアルカリ性にした後、酢酸エチルを加える。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム(M
gSO4) で乾燥する。溶媒を減圧留去し得られた茶褐色油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3:MeO
H=20:1) に付し、油状物として(1R)−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノールを1.57g (収率:78%)得る。
【0043】また、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(CHCl3:MeOH=20:1) を繰り返し行うと2種ジアステレ
オマーを分離できる。
ー(CHCl3:MeOH=20:1) を繰り返し行うと2種ジアステレ
オマーを分離できる。
【0044】先に溶出する化合物。
【0045】フリー体:1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.63-2.73
(4H,m), 2.99-3.13(3H,m), 3.74(3H,s), 3.92-3.96(1H,
m), 4.10(1H,br-d,J=9.76Hz), 4.63(1H,dd,J=3.66 and
9.15Hz), 6.57(1H,s), 6.68(1H,dd,J=3.66 and 8.54H
z), 6.75(1H,d,J=8.54Hz), 7.23-7.27(3H,m) ,7.37(1
H,s)。
(4H,m), 2.99-3.13(3H,m), 3.74(3H,s), 3.92-3.96(1H,
m), 4.10(1H,br-d,J=9.76Hz), 4.63(1H,dd,J=3.66 and
9.15Hz), 6.57(1H,s), 6.68(1H,dd,J=3.66 and 8.54H
z), 6.75(1H,d,J=8.54Hz), 7.23-7.27(3H,m) ,7.37(1
H,s)。
【0046】後に溶出する化合物。
【0047】フリー体:1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.60-2.79
(4H,m), 2.97-3.12(3H,m), 3.73(3H,s), 3.87-3.94(1H,
m), 4.10(1H,br-d,J=9.76Hz), 4.67(1H,dd), 6.56(1H,
s), 6.68(1H,dd), 6.74(1H,d,J=9.15Hz) ,7.25-7.35(4
H,m)。
(4H,m), 2.97-3.12(3H,m), 3.73(3H,s), 3.87-3.94(1H,
m), 4.10(1H,br-d,J=9.76Hz), 4.67(1H,dd), 6.56(1H,
s), 6.68(1H,dd), 6.74(1H,d,J=9.15Hz) ,7.25-7.35(4
H,m)。
【0048】遊離塩基(290mg) をエーテル(10ml)に溶解
し、塩化水素含有の酢酸エチル溶液を添加して弱酸性と
する。析出した結晶をろ別し、(1R)−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノール・塩酸塩を白色の結晶性粉末とし
て280mg 得る。
し、塩化水素含有の酢酸エチル溶液を添加して弱酸性と
する。析出した結晶をろ別し、(1R)−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノール・塩酸塩を白色の結晶性粉末とし
て280mg 得る。
【0049】[実施例2] (1R)−1−(3−クロ
ロフェニル)−2−(6−ヒドロキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノール アルゴン気流下、(1R)−1−(3−クロロフェニ
ル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イル)アミノ
エタノール(1.80g) の塩化メチレン(100ml) 溶液を内温
-30 ℃以下に冷却した後、三臭化ホウ素(BBr3)の塩化メ
チレン溶液 (1mol/L) を10ml滴下する。滴下終了後、徐
々に室温まで戻し、そのまま撹拌する。3時間後反応液
を氷水にあけ、アンモニア水で弱塩基性とする。クロロ
ホルムを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水
MgSO4 で乾燥する。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…CHCl3:MeOH=1
0:1)に付し、(1R)−1−(3−クロロフェニル)−
2−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)アミノエタ
ノール画分をヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒で結晶化
させ、白色の結晶性粉末として820mg (収率:48% )得
る。
ロフェニル)−2−(6−ヒドロキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノール アルゴン気流下、(1R)−1−(3−クロロフェニ
ル)−2−(6−メトキシクロマン−3−イル)アミノ
エタノール(1.80g) の塩化メチレン(100ml) 溶液を内温
-30 ℃以下に冷却した後、三臭化ホウ素(BBr3)の塩化メ
チレン溶液 (1mol/L) を10ml滴下する。滴下終了後、徐
々に室温まで戻し、そのまま撹拌する。3時間後反応液
を氷水にあけ、アンモニア水で弱塩基性とする。クロロ
ホルムを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水
MgSO4 で乾燥する。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…CHCl3:MeOH=1
0:1)に付し、(1R)−1−(3−クロロフェニル)−
2−(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)アミノエタ
ノール画分をヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒で結晶化
させ、白色の結晶性粉末として820mg (収率:48% )得
る。
【0050】1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.56-3.20(5H,m), 3.8
1-4.11(5H,m), 4.65-4.75(1H,m), 6.53-6.68(3H,m), 7.
20-7.36(3H,m), 7.39(1H,s) 。
1-4.11(5H,m), 4.65-4.75(1H,m), 6.53-6.68(3H,m), 7.
20-7.36(3H,m), 7.39(1H,s) 。
【0051】[実施例3] (1R)−1−(3−クロ
ロフェニル)−2−[(6−エトキシカルボニルメトキ
シクロマン−3−イル)]アミノエタノール ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略す)(30ml)に
1−(3−クロロフェニル)−2−(6−ヒドロキシク
ロマン−3−イル)アミノエタノール(0.82g)、当量の
ジ−t−ブチルジカーボネ−ト[(Boc)2O] (560mg) 、ト
リエチルアミン(1.8ml) を加えて終夜撹拌する。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を水で3
回、飽和食塩水で1回洗浄する。溶媒を留去して得られ
る粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=2:1 )で分離精製し、(1
R)−N−t−ブチルオキシカルボニル−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(5−ヒドロキシクロマン−3−
イル)アミノエタノールを1.23g (収率:95% )得る。
ロフェニル)−2−[(6−エトキシカルボニルメトキ
シクロマン−3−イル)]アミノエタノール ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略す)(30ml)に
1−(3−クロロフェニル)−2−(6−ヒドロキシク
ロマン−3−イル)アミノエタノール(0.82g)、当量の
ジ−t−ブチルジカーボネ−ト[(Boc)2O] (560mg) 、ト
リエチルアミン(1.8ml) を加えて終夜撹拌する。反応液
に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を水で3
回、飽和食塩水で1回洗浄する。溶媒を留去して得られ
る粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=2:1 )で分離精製し、(1
R)−N−t−ブチルオキシカルボニル−1−(3−ク
ロロフェニル)−2−(5−ヒドロキシクロマン−3−
イル)アミノエタノールを1.23g (収率:95% )得る。
【0052】アルゴン気流下、アセトン(30ml)に先に得
たN−Boc体(1.23g) 、5当量の無水炭酸カリウム
(0.57g) 、3当量のブロモ酢酸エチル(1.30g) を加え、
8時間加熱還流する。反応後、析出した塩をろ別、溶媒
を減圧下留去する。ついで、ここで得られた粗生成物に
過飽和塩化水素−エタノール溶液(20ml)を加え、終夜
撹拌する。反応混合物に飽和重曹水を加えて弱アルカリ
性にし、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧
下留去して得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:エタノール=10:1)で分離
精製し、(1R)−1−(3−クロロフェニル)−2−
(6−エトキシカルボニルメトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノールを810mg (収率:62% )得る。
たN−Boc体(1.23g) 、5当量の無水炭酸カリウム
(0.57g) 、3当量のブロモ酢酸エチル(1.30g) を加え、
8時間加熱還流する。反応後、析出した塩をろ別、溶媒
を減圧下留去する。ついで、ここで得られた粗生成物に
過飽和塩化水素−エタノール溶液(20ml)を加え、終夜
撹拌する。反応混合物に飽和重曹水を加えて弱アルカリ
性にし、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧
下留去して得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:エタノール=10:1)で分離
精製し、(1R)−1−(3−クロロフェニル)−2−
(6−エトキシカルボニルメトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノールを810mg (収率:62% )得る。
【0053】1H-NMR(CDCl3)ppm; 1.29(3H,t), 2.57-2.7
6(2H,m), 2.96-3.18(3H,m), 3.87-3.96(1H,m), 4.06-4.
14(1H,m), 4.25(2H,q), 4.53(2H,s), 4.61(1H,dd), 6.5
9-6.76(3H,m), 7.18-7.28(3H,m), 7.36(1H,s) 。
6(2H,m), 2.96-3.18(3H,m), 3.87-3.96(1H,m), 4.06-4.
14(1H,m), 4.25(2H,q), 4.53(2H,s), 4.61(1H,dd), 6.5
9-6.76(3H,m), 7.18-7.28(3H,m), 7.36(1H,s) 。
【0054】[実施例4] 6−メトキシクロマン−3
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミド (1R)−2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エ
タノール(0.90g) の塩化メチレン(70ml)溶液に(6−メ
トキシクロマン−3−イル)カルボン酸(1.10g) 、BO
P(2.34g) 、トリエチルアミン(1ml) を加えて終夜撹拌
する。反応液に飽和食塩水を加え、反応を停止する。反
応液を酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、10%塩酸、
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離精製
し、6−メトキシクロマン−3−カルボン酸 (2R)
−[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ル]アミドを 1.86g(収率:98% )得る。
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミド (1R)−2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エ
タノール(0.90g) の塩化メチレン(70ml)溶液に(6−メ
トキシクロマン−3−イル)カルボン酸(1.10g) 、BO
P(2.34g) 、トリエチルアミン(1ml) を加えて終夜撹拌
する。反応液に飽和食塩水を加え、反応を停止する。反
応液を酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、10%塩酸、
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分離精製
し、6−メトキシクロマン−3−カルボン酸 (2R)
−[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ル]アミドを 1.86g(収率:98% )得る。
【0055】1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.70-3.16(3H,m), 3.2
4-3.40(1H,m), 3.55-3.80(1H,m), 3.74(3H,s), 4.00-4.
18(1H,m), 4.20-4.28(1H,m), 4.71-4.84(1H,m), 6.33-
6.52(1H,m), 6.55-6.80(3H,m), 7.10-7.40(4H,m) 。
4-3.40(1H,m), 3.55-3.80(1H,m), 3.74(3H,s), 4.00-4.
18(1H,m), 4.20-4.28(1H,m), 4.71-4.84(1H,m), 6.33-
6.52(1H,m), 6.55-6.80(3H,m), 7.10-7.40(4H,m) 。
【0056】[実施例5] (1R)−1−(3−クロ
ロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノール 6−メトキシクロマン−3−カルボン酸 (2R)−
[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ル]アミド (1.86g)の無水THF(120ml)溶液に、ボラ
ン−ジメチルスルフィド錯体の2M THF溶液を 7.0
ml滴下する。滴下後、3時間加熱還流する。反応液にメ
タノールを加えて反応を停止し、30分撹拌する。溶媒
を減圧下留去して得られる粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:
1) で分離精製し、(1R)−1−(3−クロロフェニ
ル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イル)メチ
ル]アミノエタノールを1.12g (収率:63% )得る。
ロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノール 6−メトキシクロマン−3−カルボン酸 (2R)−
[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチ
ル]アミド (1.86g)の無水THF(120ml)溶液に、ボラ
ン−ジメチルスルフィド錯体の2M THF溶液を 7.0
ml滴下する。滴下後、3時間加熱還流する。反応液にメ
タノールを加えて反応を停止し、30分撹拌する。溶媒
を減圧下留去して得られる粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:
1) で分離精製し、(1R)−1−(3−クロロフェニ
ル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イル)メチ
ル]アミノエタノールを1.12g (収率:63% )得る。
【0057】1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.10-2.26(1H,m), 2.2
8-2.96(6H,m), 3.74(3H,s), 3.80-3.95(1H,m), 4.19-4.
26(1H,m), 4.68(1H,dt), 6.58(1H,d), 6.67(1H,dd), 6.
73(1H,d), 7.20-7.28(3H,m), 7.37(1H,s) 。
8-2.96(6H,m), 3.74(3H,s), 3.80-3.95(1H,m), 4.19-4.
26(1H,m), 4.68(1H,dt), 6.58(1H,d), 6.67(1H,dd), 6.
73(1H,d), 7.20-7.28(3H,m), 7.37(1H,s) 。
【0058】[実施例6] (1R)−1−(3−クロ
ロフェニル)−2−[(6−ヒドロキシクロマン−3−
イル)メチル]アミノエタノール 実施例2の方法に従って、(1R)−1−(3−クロロ
フェニル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノールのメトキシ基を三臭化ホ
ウ素(BBr3)で脱メチル化し、製造する。
ロフェニル)−2−[(6−ヒドロキシクロマン−3−
イル)メチル]アミノエタノール 実施例2の方法に従って、(1R)−1−(3−クロロ
フェニル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノールのメトキシ基を三臭化ホ
ウ素(BBr3)で脱メチル化し、製造する。
【0059】1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.02-2.18(1H,m), 2.3
3-2.82(6H,m), 3.65-3.81(1H,m), 4.07-4.18(1H,m), 4.
60-4.75(1H,m), 6.40-6.64(3H,m), 7.10-7.29(4H,m) 。
3-2.82(6H,m), 3.65-3.81(1H,m), 4.07-4.18(1H,m), 4.
60-4.75(1H,m), 6.40-6.64(3H,m), 7.10-7.29(4H,m) 。
【0060】[実施例7] (1R)−1−(3−クロ
ロフェニル)−2−[(6−エトキシカルボニルメトキ
シクロマン−3−イル)メチル]アミノエタノール 実施例3の方法に従って、(1R)−1−(3−クロロ
フェニル)−2−[(6−ヒドロキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノールのアミノ基をBoc化し
た後、水酸基をアルキル化、続いて脱Boc化を行い、
製造する。
ロフェニル)−2−[(6−エトキシカルボニルメトキ
シクロマン−3−イル)メチル]アミノエタノール 実施例3の方法に従って、(1R)−1−(3−クロロ
フェニル)−2−[(6−ヒドロキシクロマン−3−イ
ル)メチル]アミノエタノールのアミノ基をBoc化し
た後、水酸基をアルキル化、続いて脱Boc化を行い、
製造する。
【0061】1H-NMR(CDCl3)ppm; 1.30(3H,t), 2.10-2.9
5(9H,m), 3.80-3.92(1H,m), 4.15-4.30(1H,m), 4.26(2
H,q), 4.54(2H,s), 4.63-4.72(1H,m), 6.60-6.76(3H,
m), 7.21-7.28(3H,m), 7.37(1H,s)。
5(9H,m), 3.80-3.92(1H,m), 4.15-4.30(1H,m), 4.26(2
H,q), 4.54(2H,s), 4.63-4.72(1H,m), 6.60-6.76(3H,
m), 7.21-7.28(3H,m), 7.37(1H,s)。
【0062】[実施例8] 2−(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール 2−アミノ−1−フェニルエタノール(1.90g) 、6−メ
トキシクロマン−3−オン(2.63g) のMeOH(100ml) 溶液
にAcOH(2.50ml)および酸化白金(0.24g) を加える。常圧
下、室温で1時間撹拌しながら水素添加を行う。反応終
了後、触媒をろ別する。ろ液を減圧下留去後、残渣に水
を加え、濃アンモニア水で弱塩基性とし、酢酸エチルで
抽出する。有機層を水洗、無水MgSO4 で乾燥後、溶媒を
減圧下留去する。残渣を酢酸エチル−n-ヘキサン (1:1)
の混合溶媒で結晶化させ、2−(6−メトキシクロマン
−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノールを得る。
ン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール 2−アミノ−1−フェニルエタノール(1.90g) 、6−メ
トキシクロマン−3−オン(2.63g) のMeOH(100ml) 溶液
にAcOH(2.50ml)および酸化白金(0.24g) を加える。常圧
下、室温で1時間撹拌しながら水素添加を行う。反応終
了後、触媒をろ別する。ろ液を減圧下留去後、残渣に水
を加え、濃アンモニア水で弱塩基性とし、酢酸エチルで
抽出する。有機層を水洗、無水MgSO4 で乾燥後、溶媒を
減圧下留去する。残渣を酢酸エチル−n-ヘキサン (1:1)
の混合溶媒で結晶化させ、2−(6−メトキシクロマン
−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノールを得る。
【0063】1H-NMR(CDCl3)ppm: 2.67(1H,dd,J=16.0Hz,
5.9Hz), 2.76(1H,dd,J=12.2Hz,9.3Hz), 3.02(1H,dd,J=1
6.0Hz,5.9Hz), 3.06(1H,dd,J=12.2Hz,3.6Hz), 3.12-3.2
0(1H,m), 3.74(3H,s), 3.94(1H,ddd,J=10.7Hz,5.9Hz,1.
5Hz), 4.14(1H,ddd,J=10.7Hz,2.4Hz,1.5Hz), 4.67(1H,d
d,J=9.3Hz,3.6Hz), 6.58(1H,d,J=2.5Hz), 6.68(1H,dd,J
=8.8Hz,2.5Hz), 6.76(1H,d,J=8.8Hz), 7.27-7.37(5H,m,
Ar-H) 。
5.9Hz), 2.76(1H,dd,J=12.2Hz,9.3Hz), 3.02(1H,dd,J=1
6.0Hz,5.9Hz), 3.06(1H,dd,J=12.2Hz,3.6Hz), 3.12-3.2
0(1H,m), 3.74(3H,s), 3.94(1H,ddd,J=10.7Hz,5.9Hz,1.
5Hz), 4.14(1H,ddd,J=10.7Hz,2.4Hz,1.5Hz), 4.67(1H,d
d,J=9.3Hz,3.6Hz), 6.58(1H,d,J=2.5Hz), 6.68(1H,dd,J
=8.8Hz,2.5Hz), 6.76(1H,d,J=8.8Hz), 7.27-7.37(5H,m,
Ar-H) 。
【0064】MS(m/z): 299(M+), 281, 192, 163, 91 。
【0065】遊離塩基(910mg) を IPA (5ml)に溶解し、
塩化水素含有の IPA溶液を添加して弱酸性とし、溶液を
減圧下濃縮する.酢酸エチルを加え、再度溶媒を減圧下
留去し, 塩酸塩を白色の結晶性粉末として910mg (収
率:90%)得る。
塩化水素含有の IPA溶液を添加して弱酸性とし、溶液を
減圧下濃縮する.酢酸エチルを加え、再度溶媒を減圧下
留去し, 塩酸塩を白色の結晶性粉末として910mg (収
率:90%)得る。
【0066】[実施例9] 2−(6−ヒドロキシクロ
マン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール アルゴン気流下、実施例8で得た2−(6−メトキシク
ロマン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール(8
10mg) の CH2Cl2(20ml) 溶液を内温-30 ℃以下に冷却し
た後、BBr3のCH2Cl2溶液 (1mol/L) を3.5 ml滴下する。
滴下終了後、徐々に室温まで戻し、そのまま撹拌する。
3時間後反応液を氷水にあけ、アンモニア水で弱塩基性
とする。CHCl3 を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水MgSO4 で乾燥する。溶媒を減圧下留去後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…CHCl
3:MeOH=10:1)に付し、2−(6−ヒドロキシクロマン−
3−イル)アミノ−1−フェニルエタノールを白色の粉
末として290mg (収率:42% )得る。
マン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール アルゴン気流下、実施例8で得た2−(6−メトキシク
ロマン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタノール(8
10mg) の CH2Cl2(20ml) 溶液を内温-30 ℃以下に冷却し
た後、BBr3のCH2Cl2溶液 (1mol/L) を3.5 ml滴下する。
滴下終了後、徐々に室温まで戻し、そのまま撹拌する。
3時間後反応液を氷水にあけ、アンモニア水で弱塩基性
とする。CHCl3 を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水MgSO4 で乾燥する。溶媒を減圧下留去後、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液…CHCl
3:MeOH=10:1)に付し、2−(6−ヒドロキシクロマン−
3−イル)アミノ−1−フェニルエタノールを白色の粉
末として290mg (収率:42% )得る。
【0067】1H-NMR(CDCl3)ppm: 2.52-3.12(5H,m), 3.8
5-4.13(2H,m), 4.67-4.78(1H,m), 6.36-6.42(1H,m), 6.
53-6.58(1H,m), 6.63-6.68(1H,m), 7.20-7.33(5H.m) 。
5-4.13(2H,m), 4.67-4.78(1H,m), 6.36-6.42(1H,m), 6.
53-6.58(1H,m), 6.63-6.68(1H,m), 7.20-7.33(5H.m) 。
【0068】MS(m/z): 285(M+), 267, 178, 149 。
【0069】常法に従って塩酸塩とし、2−(6−ヒド
ロキシクロマン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタ
ノール・塩酸塩を得る。
ロキシクロマン−3−イル)アミノ−1−フェニルエタ
ノール・塩酸塩を得る。
【0070】[実施例10] 6−メトキシ−2H−ク
ロメン−3−カルボン酸 [2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エタノール
(1.07g) の塩化メチレン(25ml)溶液に3−カルボキシ−
6−メトキシ−2H−1−ベンゾピラン(1.03g)、BO
P(2.20g) 、トリエチルアミン(0.7ml) を加えて20時間
撹拌する。反応液に飽和食塩水を加え、反応を停止す
る。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、10%
塩酸、水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分
離精製し、6−メトキシ−2H−クロメン−3−カルボ
ン酸[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエ
チル]アミドを 1.95g(収率:定量的)得る。
ロメン−3−カルボン酸 [2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 2−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エタノール
(1.07g) の塩化メチレン(25ml)溶液に3−カルボキシ−
6−メトキシ−2H−1−ベンゾピラン(1.03g)、BO
P(2.20g) 、トリエチルアミン(0.7ml) を加えて20時間
撹拌する。反応液に飽和食塩水を加え、反応を停止す
る。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、10%
塩酸、水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で分
離精製し、6−メトキシ−2H−クロメン−3−カルボ
ン酸[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエ
チル]アミドを 1.95g(収率:定量的)得る。
【0071】1H-NMR(CDCl3)ppm; 3.35-3.45(2H,m), 3.7
7(3H,s), 3.80-3.86(1H,m), 4.88-4.93(1H,m), 4.93(2
H,d,J=1.22Hz), 6.31(1H,br-t), 6.65(1H,d,J=1.22Hz),
6.79(2H,d,J=1.83Hz), 6.95(1H,s), 7.26-7.32(3H,m)
,7.41(1H,s) 。
7(3H,s), 3.80-3.86(1H,m), 4.88-4.93(1H,m), 4.93(2
H,d,J=1.22Hz), 6.31(1H,br-t), 6.65(1H,d,J=1.22Hz),
6.79(2H,d,J=1.83Hz), 6.95(1H,s), 7.26-7.32(3H,m)
,7.41(1H,s) 。
【0072】[実施例11] 6−メトキシクロマン−
3−カルボン酸 [2−(3−クロロフェニル)−2−
ヒドロキシエチル]アミド 実施例10で得た6−メトキシ−2H−クロメン−3−
カルボン酸 [2−(3−クロロフェニル)−2−ヒド
ロキシエチル]アミド(1.08g) のEtOH(15ml)溶液に、10
%Pd-C(150mg)を加え、7時間水素添加する。触媒をろ別
後、ろ液を減圧留去し、白色の結晶性粉末として6−メ
トキシクロマン−3−カルボン酸 [2−(3−クロロ
フェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(1.21g, 定
量的) を得る。
3−カルボン酸 [2−(3−クロロフェニル)−2−
ヒドロキシエチル]アミド 実施例10で得た6−メトキシ−2H−クロメン−3−
カルボン酸 [2−(3−クロロフェニル)−2−ヒド
ロキシエチル]アミド(1.08g) のEtOH(15ml)溶液に、10
%Pd-C(150mg)を加え、7時間水素添加する。触媒をろ別
後、ろ液を減圧留去し、白色の結晶性粉末として6−メ
トキシクロマン−3−カルボン酸 [2−(3−クロロ
フェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(1.21g, 定
量的) を得る。
【0073】1H-NMR(CDCl3)ppm; 2.80-3.05(3H,m), 3.3
7(3H,br-s), 3.60-3.90(2H,m), 3.75(3H,s), 4.12-4.23
(2H,m), 4.84(1H,br-d), 6.31(1H,br-s), 6.60-6.73(3
H,m), 7.26-7.34(4H,m)。
7(3H,br-s), 3.60-3.90(2H,m), 3.75(3H,s), 4.12-4.23
(2H,m), 4.84(1H,br-d), 6.31(1H,br-s), 6.60-6.73(3
H,m), 7.26-7.34(4H,m)。
【0074】[実施例12] (−)−6−メトキシク
ロマン−3−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロ
ロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 実施例4の方法に準じて、(1R)−2−アミノ−1−
(3−クロロフェニル)エタノール(0.45g) の塩化メチ
レン(50ml)溶液に(−)−6−メトキシクロマン−3−
カルボン酸(0.45g) 、BOP(0.96g) 、トリエチルアミ
ン(0.9ml) を加え、(−)−6−メトキシクロマン−3
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミドを白色の結晶とし
て643mg(収率:82%)得る。
ロマン−3−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロ
ロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 実施例4の方法に準じて、(1R)−2−アミノ−1−
(3−クロロフェニル)エタノール(0.45g) の塩化メチ
レン(50ml)溶液に(−)−6−メトキシクロマン−3−
カルボン酸(0.45g) 、BOP(0.96g) 、トリエチルアミ
ン(0.9ml) を加え、(−)−6−メトキシクロマン−3
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミドを白色の結晶とし
て643mg(収率:82%)得る。
【0075】 mp 108-109 ℃ [α]D = -13.8 °(c=1.11,EtOH) [実施例13] (R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール・塩酸塩 実施例5の方法に準じて、(−)−6−メトキシクロマ
ン−3−カルボン酸(2R)−[2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(0.50g) のアミ
ド基を還元し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の結晶
として294mg(収率:61%)得る。
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール・塩酸塩 実施例5の方法に準じて、(−)−6−メトキシクロマ
ン−3−カルボン酸(2R)−[2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(0.50g) のアミ
ド基を還元し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の結晶
として294mg(収率:61%)得る。
【0076】 mp 97-98 ℃ [α]D = -25.2 °(c=0.58,EtOH) 遊離塩基(130mg) をエーテル(10ml)に溶解し、塩化水素
含有の酢酸エチル溶液を添加して弱酸性とする.析出し
た結晶をろ別し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール・塩酸塩を白
色の結晶性粉末として111mg 得る。
含有の酢酸エチル溶液を添加して弱酸性とする.析出し
た結晶をろ別し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール・塩酸塩を白
色の結晶性粉末として111mg 得る。
【0077】[実施例14] (+)−6−メトキシク
ロマン−3−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロ
ロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 実施例4の方法に準じて、(1R)−2−アミノ−1−
(3−クロロフェニル)エタノール(0.18g) の塩化メチ
レン(10ml)溶液に(+)−6−メトキシクロマン−3−
カルボン酸(0.18g) 、BOP(0.40g) 、トリエチルアミ
ン(0.4ml) を加え、(+)−6−メトキシクロマン−3
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミドを白色の結晶とし
て254mg(収率:79%)得る。
ロマン−3−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロ
ロフェニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド 実施例4の方法に準じて、(1R)−2−アミノ−1−
(3−クロロフェニル)エタノール(0.18g) の塩化メチ
レン(10ml)溶液に(+)−6−メトキシクロマン−3−
カルボン酸(0.18g) 、BOP(0.40g) 、トリエチルアミ
ン(0.4ml) を加え、(+)−6−メトキシクロマン−3
−カルボン酸 (2R)−[2−(3−クロロフェニ
ル)−2−ヒドロキシエチル]アミドを白色の結晶とし
て254mg(収率:79%)得る。
【0078】 mp 152-153 ℃ [α]D = +56.8 °(c=1.02,EtOH) [実施例15] (R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール 実施例5の方法に準じて、(+)−6−メトキシクロマ
ン−3−カルボン酸(2R)−[2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(0.24g) のアミ
ド基を還元し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の結晶
として146mg(収率:64%)得る。
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノール 実施例5の方法に準じて、(+)−6−メトキシクロマ
ン−3−カルボン酸(2R)−[2−(3−クロロフェ
ニル)−2−ヒドロキシエチル]アミド(0.24g) のアミ
ド基を還元し、(R,R)もしくは(R,S)−1−
(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマ
ン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の結晶
として146mg(収率:64%)得る。
【0079】mp 96-97 ℃ [実施例16] (1S)−1−(3−クロロフェニ
ル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イル)メチ
ル]アミノエタノール 実施例4、5の方法に準じて、(1S)−2−アミノ−
1−(3−クロロフェニル)エタノール(0.25g) の塩化
メチレン(15ml)溶液に6−メトキシクロマン−3−カル
ボン酸(0.25g) 、BOP(0.54g) 、トリエチルアミン
(0.5ml) を加え、6−メトキシクロマン−3−カルボン
酸 (2S)−[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチル]アミドを白色の結晶として296mg(収
率:68%)得る。続いて、アミド基を還元し、(1S)−
1−(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシク
ロマン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の
結晶として141mg(収率:45%)得る。
ル)−2−[(6−メトキシクロマン−3−イル)メチ
ル]アミノエタノール 実施例4、5の方法に準じて、(1S)−2−アミノ−
1−(3−クロロフェニル)エタノール(0.25g) の塩化
メチレン(15ml)溶液に6−メトキシクロマン−3−カル
ボン酸(0.25g) 、BOP(0.54g) 、トリエチルアミン
(0.5ml) を加え、6−メトキシクロマン−3−カルボン
酸 (2S)−[2−(3−クロロフェニル)−2−ヒ
ドロキシエチル]アミドを白色の結晶として296mg(収
率:68%)得る。続いて、アミド基を還元し、(1S)−
1−(3−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシク
ロマン−3−イル)メチル]アミノエタノールを白色の
結晶として141mg(収率:45%)得る。
【0080】(原料合成) 6−メトキシクロマン−3−カルボン酸の光学分割 ラセミの6−メトキシクロマン−3−カルボン酸(16g)
と(−)−シンコニジン(22.6g) をEtOH(400ml) に加熱
下溶解させる。冷却後、析出した結晶をろ別、EtOH再結
晶を7〜8回繰り返した後、希塩酸でフリー体に戻し、
(−)−6−メトキシクロマン−3−カルボン酸を0.48
g 得る。
と(−)−シンコニジン(22.6g) をEtOH(400ml) に加熱
下溶解させる。冷却後、析出した結晶をろ別、EtOH再結
晶を7〜8回繰り返した後、希塩酸でフリー体に戻し、
(−)−6−メトキシクロマン−3−カルボン酸を0.48
g 得る。
【0081】 mp 124-126 ℃ [α] D = -11.6 ° (c=1.01,EtOH) 6−メトキシクロマン−3−カルボン酸と(−)−シン
コニジンのジアステレオマー塩の一次晶のろ液を濃縮
後、EtOH再結晶を繰り返し、(−)体を除去する。ろ液
を希塩酸でフリー体に戻した後、トルエンから再結晶
し、(+)−6−メトキシクロマン−3−カルボン酸を
得る。
コニジンのジアステレオマー塩の一次晶のろ液を濃縮
後、EtOH再結晶を繰り返し、(−)体を除去する。ろ液
を希塩酸でフリー体に戻した後、トルエンから再結晶
し、(+)−6−メトキシクロマン−3−カルボン酸を
得る。
【0082】 mp 123-126 ℃ [α ]D = +11.0 ° (c=1.8
5,EtOH)
5,EtOH)
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子であり、nは
0もしくは1、Yは水素原子、水酸基、低級アルコキシ
基、カルボキシメトキシ基、低級アルコキシカルボニル
メトキシ基を示す。)で示される2−アミノ−1−フェ
ニルエタノール化合物。 - 【請求項2】Xが塩素原子であり、nは1、Yは水酸基
または低級アルコキシ基である請求項1に記載の化合
物。 - 【請求項3】Xが塩素原子であり、nは0もしくは1、
Yはカルボキシメトキシ基または低級アルコキシカルボ
ニルメトキシ基である請求項1に記載の化合物。 - 【請求項4】2−アミノ−1−フェニルエタノールの1
位キラル炭素原子が絶対配置(R)を有している請求項
1に記載の化合物。 - 【請求項5】(R,R)もしくは(R,S)−1−(3
−クロロフェニル)−2−[(6−メトキシクロマン−
3−イル)メチル]アミノエタノール、 (R,R)も
しくは(R,S)−1−(3−クロロフェニル)−2−
[(6−ヒドロキシクロマン−3−イル)メチル]アミ
ノエタノールまたは1−(3−クロロフェニル)−2−
(6−エトキシカルボニルメトキシクロマン−3−イ
ル)アミノエタノールである請求項1記載の2−アミノ
−1−フェニルエタノール化合物及び薬理学的に許容さ
れるその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP691295A JPH08198866A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP691295A JPH08198866A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198866A true JPH08198866A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11651457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP691295A Pending JPH08198866A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08198866A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6051586A (en) * | 1997-12-19 | 2000-04-18 | Bayer Corporation | Sulfonamide substituted chroman derivatives useful as beta 3 adrenoreceptor agonists |
US6469031B1 (en) | 1998-12-18 | 2002-10-22 | Bayer Corporation | Carboxyl substituted chroman derivatives useful as beta 3 adrenoreceptor agonists |
US6660752B2 (en) | 2001-04-23 | 2003-12-09 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | 2,6-Substituted chroman derivatives useful as beta-3 adrenoreceptor agonists |
WO2003106423A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 住友製薬株式会社 | 環状アミン類およびそれを含む医薬組成物 |
US6699860B2 (en) | 2000-12-11 | 2004-03-02 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | Di-substituted aminomethyl-chroman derivative beta-3 adrenoreceptor agonists |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP691295A patent/JPH08198866A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6051586A (en) * | 1997-12-19 | 2000-04-18 | Bayer Corporation | Sulfonamide substituted chroman derivatives useful as beta 3 adrenoreceptor agonists |
US6797714B2 (en) | 1997-12-19 | 2004-09-28 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | Carboxyl substituted chroman derivatives useful as beta 3 adrenoreceptor agonists |
US6469031B1 (en) | 1998-12-18 | 2002-10-22 | Bayer Corporation | Carboxyl substituted chroman derivatives useful as beta 3 adrenoreceptor agonists |
US6699860B2 (en) | 2000-12-11 | 2004-03-02 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | Di-substituted aminomethyl-chroman derivative beta-3 adrenoreceptor agonists |
US6660752B2 (en) | 2001-04-23 | 2003-12-09 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | 2,6-Substituted chroman derivatives useful as beta-3 adrenoreceptor agonists |
US6919371B2 (en) | 2001-04-23 | 2005-07-19 | Bayer Pharmaceuticals Corporation | 2,6-substituted chroman derivatives useful as beta-3 adrenoreceptor agonists |
WO2003106423A1 (ja) * | 2002-06-12 | 2003-12-24 | 住友製薬株式会社 | 環状アミン類およびそれを含む医薬組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1156049B1 (fr) | Composés hétérocycliques substitués, procédé pour leur préparation et compositions pharmaceutiques les contenant | |
EP0673928B1 (fr) | Nouveaux dérivés de la N-(3,4-dichlorophényl-propyl)-pipéridine comme antagonistes sélectifs du récepteur NK3 humain | |
WO2004013101A2 (fr) | Derives de n-[phenyl(piperidin-2-yl)methyl]benzamide, leur preparation et leur application en therapeutique | |
EP1019373B1 (fr) | Derives de 1-acyl-3-phenyl-3-(3-piperidinopropyl)piperidine comme antagonistes selectifs du recepteur nk3 humain | |
JP2000513383A (ja) | タキキニン受容体拮抗薬2−(r)−(1−(r)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(s)−(4−フルオロ)フェニル−4−(3−(5−オキソ−1h,4h−1,2,4−トリアゾロ)メチルモルホリンの多形結晶 | |
JP2818763B2 (ja) | N−(ヒドロキシ)アラルキルフェニルエタノールアミン類のo−アルキル化された化合物 | |
SK112398A3 (en) | Oxa- and thia-diazole muscarinic receptor antagonists | |
CA2728616C (en) | Piperidyl acrylamide antogonists of ccr2 | |
EP1960387B1 (fr) | Derives de isoquinoline et benzo[h]isoquinoline, leur preparation et leur utilisation en therapeutique en tant qu antagonistes du recepteur de l histamine h3 | |
JPH08198866A (ja) | 新規2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 | |
US6136852A (en) | 3,4-disubstituted phenylethanolaminotetralincarboxylic acid derivatives | |
WO1999025710A1 (fr) | Derives d'imidazole, leur preparation et leur application en therapeutique | |
EP1395582B1 (fr) | Nouveaux derives de piperidinecarboxamide, un procede pour leur preparation et les compositions pharmaceutiques les contenant | |
EP1165528B1 (fr) | Nouveaux derives de morpholine, procede pour leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant | |
JPH10152460A (ja) | 2−アミノ−1−(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)プロパノール誘導体 | |
EP1150970B1 (fr) | Derives de (1-phenacy-3-phenyl-3-piperidylethyl)piperidine, procede pour leur obtention et compositions pharmaceutiques les contenant | |
EP0929550A1 (fr) | DERIVES DE $i(N)-(BENZOTHIAZOL-2-YL)PIPERIDINE-1-ETHANAMINE, LEUR PREPARATION ET LEUR APPLICATION EN THERAPEUTIQUE | |
EP0298703B1 (en) | A thiophene derivative and process for preparing the same | |
JP2007533718A (ja) | ベンゾオキサゾシン類およびそれらのモノアミン再取込み阻害剤としての治療的使用 | |
WO1999031097A1 (fr) | Derives d'imidazole en tant qu'antagonistes des recepteurs muscariniques m3 | |
JPH10218861A (ja) | 新規なフェネタノール誘導体又はその塩 | |
JPH10152488A (ja) | テトラヒドロベンゾチオフェン誘導体 | |
WO1997003978A1 (en) | Novel heterocyclic compounds for the treatment of pain and use thereof | |
JPH08259558A (ja) | 2−アミノ−1−フェニルエタノール化合物 | |
FR2729952A1 (fr) | Composes heterocycliques substitues, procede pour leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant |