JPH10152143A - 写真プリント及びフィルムカートリッジ及びインデックスプリントの収納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非使用時や銀塩フィルムの写真プリントの収
納容器として使用する場合にコンパクトで嵩張らないよ
うにした写真プリントとフィルムカートリッジとインデ
ックスプリントの収納容器を提供する。 【解決手段】 上面が開口した略箱形の容器本体２と、
容器本体２の一側部にヒンジ部４を介して回動可能に連
結され、容器本体２の上面開口５を開閉する蓋体３とか
らなり、フィルムカートリッジを収納するフィルムカー
トリッジ収納部６と、写真プリントを収納する写真プリ
ント収納部９と、インデックスプリントを収納するイン
デックスプリント収納部１２ａ、１２ａとを備えた写真
プリント及びフィルムカートリッジ及びインデックスプ
リントの収納容器において、フィルムカートリッジ収納
部６が着脱自在であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＤＰＥ店等におい
て使用される写真プリント及びフィルムカートリッジ及
びインデックスプリントの収納容器に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】現像済みのフィルムが巻き取り収納され
たフィルムカートリッジと、前記フィルムからプリント
された写真プリントと、前記フィルムに撮影された複数
の画像が縮小されて矩形のシートに所定の順序でプリン
トされたインデックスプリントとを収納するためのもの
として、本願出願人は、先に図１４、１５に示すような
収納容器１０１を提案した（特願平８−２６８２４
２）。

【０００３】この収納容器１０１は、上面が開口した略
箱形の容器本体１０２と、容器本体１０２の一側部にヒ
ンジ部１０４を介して回動可能に連結され、容器本体１
０２の上面開口を開閉する蓋体１０３とからなり、フィ
ルムカートリッジＦを収納するフィルムカートリッジ収
納部１０５と、写真プリントＰを収納する写真プリント
収納部１０６と、インデックスプリントＩＰを収納する
インデックスプリント収納部１０７、１０７とを備えて
いる。なお、容器本体１０２、蓋体１０３、及びヒンジ
部１０４は透明な合成樹脂で一体成形されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の収納容器１０１
は、輸送時や保管時における取扱い性の点から、非使用
時には積み重ねることができるように形成される必要が
あり、フィルムカートリッジ収納部１０６が容器本体１
０２の底面よりも下方に突出しないように容器本体１０
２が深く形成されている。そのため、容器本体１０２は
実際に必要な深さよりもかなり深くなっており、これに
よって収納容器１０１は非常に嵩張るものとなってい
る。

【０００５】また、上述した収納容器１０１は、画像を
磁気記録するタイプのフィルムを収納するフィルムカー
トリッジと、そのフィルムからプリントされる写真プリ
ント及びインデックスプリントを収納するためのもので
あるが、銀塩フィルムからプリントされる写真プリント
を収納するための容器としても使用することができる。
周知のように、銀塩フィルムの場合、フィルムカートリ
ッジは現像所によって回収され、顧客のもとには戻って
こないため、上記の収納容器１０１を銀塩フィルムの写
真プリントの収納容器として使用する場合には、フィル
ムカートリッジ収納部１０５は使用されないことにな
る。したがって、上記の収納容器１０１を銀塩フィルム
の写真プリントの収納容器として使用する場合には、非
常に多くの無駄なスペースを占有するという問題があっ
た。

【０００６】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、非使用時や銀
塩フィルムの写真プリントの収納容器として使用する場
合にコンパクトで嵩張らないようにした写真プリントと
フィルムカートリッジとインデックスプリントの収納容
器を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、上面が開口した略箱形の容器本
体と、該容器本体の一側部にヒンジ部を介して回動可能
に連結され、前記容器本体の上面開口を開閉する蓋体と
からなり、現像済みのフィルムが巻き取り収納されたフ
ィルムカートリッジを収納するフィルムカートリッジ収
納部と、前記フィルムからプリントされた写真プリント
を収納する写真プリント収納部と、前記フィルムに撮影
された複数の画像が縮小されて矩形のシートに所定の順
序でプリントされたインデックスプリントを収納するイ
ンデックスプリント収納部とを備えた写真プリント及び
フィルムカートリッジ及びインデックスプリントの収納
容器において、前記フィルムカートリッジ収納部が着脱
自在であることを特徴とするものである。

【０００８】また、請求項２の発明は、請求項１の発明
において、前記フィルムカートリッジ収納部を装着状態
で固定する固定手段を設けたことを特徴とするものであ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の第１実
施形態の収納容器１のフィルムカートリッジ収納部６を
取り外した状態の平面図、図２は図１の正面図、図３は
図１の右側面図、図４はフィルムカートリッジ収納部６
の平面図、図５は図４の正面図、図６は図４の右側面
図、図７は収納容器１の斜視図である。

【００１０】この収納容器１はＰＶＣ、ＰＥＴ、Ａ−Ｐ
ＥＴ等の透明な合成樹脂からなる薄肉（厚さ約０．３ｍ
ｍ程度）の真空成形品で、図７に示すように、上面が開
口した略箱形の容器本体２と、容器本体２の一側部にヒ
ンジ部４を介して回動可能に連結され、容器本体２の上
面開口５を開閉する蓋体３と、容器本体２に着脱自在の
フィルムカートリッジ収納部６とからなっている。な
お、容器本体２、蓋体３、及びヒンジ部４は一体成形さ
れている。

【００１１】容器本体２は、長さが約２７０ｍｍ、幅が
約１１５ｍｍ、深さが約１２ｍｍの薄形のもので、上面
開口５の大きさは、パノラマ写真プリントの面積に対応
し、かつパノラマ写真プリントを受け入れることができ
るようになっている。容器本体２内部の一端側には、上
面が容器本体２の上面開口５の縁よりも５ｍｍ程度下方
に位置するように第１の段差部７が形成され、容器本体
２内部の他端側には、上面が第１の段差部７の上面と面
一になるように第２の段差部８が形成されており、これ
によって、第１の段差部７と第２の段差部８の間にレギ
ュラータイプの写真プリント及びワイドタイプの写真プ
リントを収納する写真プリント収納部９が形成されてい
る。そして、第１及び第２の段差部７、８の内側端面に
は、写真プリントを取り出す際に指を挿入するための上
下方向に延びる断面半円形の切欠部７ａ、８ａが形成さ
れている。また、第１の段差部７の上面には、フィルム
カートリッジ収納部６の収容凹部１８（後述）の平面形
状に対応する形状の貫通孔１０が形成されている。

【００１２】上面開口５の周囲には水平方向に突出した
フランジ部１１が形成され、フランジ１１の上面には内
側縁に沿って断面コの字形のリブ１２が全周にわたって
形成されている。容器本体２の幅方向に対向するリブ１
２、１２の幅は、インデックスプリントの上下両端部を
該リブ１２、１２の上面で支持することができるように
設定されており、該リブ１２、１２の上面には、インデ
ックスプリントの上下両端部を収容してインデックスプ
リントを位置決めする深さ２ｍｍ程度の窪み１２ａが形
成されている。また、正面側のフランジ部１１の両端に
は水平方向に突出したツマミ部１３、１３が形成されて
いる。

【００１３】蓋体３の内面には、リブ１２の外周面に嵌
合し、リブ１２の高さと対応する深さを有する略矩形の
凹部１４が形成されている。凹部１４の４つの角部の内
周面には周方向に延びる突起（不図示）が形成されてお
り、リブ１２の４つの角部の外周面には前記突起にスナ
ップ係合する溝（不図示）が形成されている。蓋体３を
閉位置に回動すると、リブ１２が凹部１４内に入り込
み、前記突起と前記溝がスナップ係合して蓋体３が閉位
置に保持される。また、蓋体３の内面には、一対の方形
状の補強リブ１５、１６が形成されている。補強リブ１
５、１６は蓋体３の剛性を高めるためのものであるが、
蓋体３を閉位置に保持する機能も有している。即ち、図
１に示すリブ１５、１６の外周面間の距離Ａ、Ｂは容器
本体２の上面開口５の幅Ｃに対応しており、蓋体３を閉
位置に回動すると、リブ１５、１６がそれぞれ上面開口
５に嵌合して蓋体３を閉位置に保持するようになってい
る。

【００１４】蓋体３の先端縁の両端には水平方向に突出
したツマミ部１７、１７が形成されている。図１１に示
すように、蓋体３が閉位置に保持された状態で容器本体
２のツマミ部１３と蓋体３のツマミ部１７とを指で持っ
て互いに背反する方向に引っ張ると、前記突起と前記溝
の係合及び補強リブ１５、１６と上面開口５の係合が外
れ、蓋体３がヒンジ部４を支点として上方に回動し、図
１０に示すように、容器本体２の上面開口５が開放され
る。

【００１５】フィルムカートリッジ収納部６は、フィル
ムカートリッジを収容する収容凹部１８と、収容凹部１
８の上端縁から水平方向に向けて突出したフランジ部１
９とからなっている。図５、６に示すように、収容凹部
１８の外面上部には、フランジ部１９の下面との間に
０．４ｍｍ程度の隙間が形成されるように全周にわたっ
て凸条２０が形成されている。図７に示すように、フィ
ルムカートリッジ収納部６を容器本体２の上方から第１
の段差部７の貫通孔１０に挿入すると、凸条２０が貫通
孔１０の周囲の部分に当接し、フィルムカートリッジ収
納部６をさらに下方に強く押し込むと、貫通孔１０の周
囲の部分が凸条２０に押されて下方に弾性変形して凸条
２０が貫通孔１０の周囲の部分を乗り越え、貫通孔１０
の周囲の部分が弾性復帰して凸条２０とフランジ部１９
の間の隙間に係合し、フィルムカートリッジ収納部６が
容器本体２に固定されるようになっている。なお、フィ
ルムカートリッジ収納部６を容器本体２に装着すると、
収容凹部１８が容器本体２の底面より約１５ｍｍ下方に
突出する。

【００１６】収容凹部１８は、フィルムカートリッジ
を、中心軸が水平方向に延びるように収容するもので、
フィルムカートリッジの外形に合わせて底面が円弧状と
され、両端にフィルムカートリッジを出し入れする際に
指を挿入するための指挿入部２１、２１が形成され、内
部にはフィルムカートリッジのフィルム引出口を受けと
め支持する段差部２２が形成されている。また、収容凹
部１８の両端面には、フィルムカートリッジを挿入する
と、フィルムカートリッジのスプールの両端面に設けら
れた孔にスナップ係合してフィルムカートリッジを保持
する半球状の突起２３、２３が形成されている。

【００１７】次に、上記のように構成した収納容器１の
使用方法について説明する。なお、収納容器１は非使用
時にはフィルムカートリッジ収納部６が取り外され、容
器本体２及び蓋体３と、フィルムカートリッジ収納部６
とが別々に保管される。したがって、容器本体２及び蓋
体３の薄さが十分に生かされ、また、フィルムカートリ
ッジ収納部６は小さいため、収納スペースを効率良く活
用することができるものである。

【００１８】現像所で撮影済みのフィルムカートリッジ
からフィルムが引き出され、フィルムが現像され、フィ
ルムから写真プリント及びインデックスプリントが作成
される。そして、フィルムはフィルムカートリッジ内に
巻き取り収納され、フィルムカートリッジはフィルムカ
ートリッジ収納部６の収容凹部１８内に収容され、図８
に示すように、フィルムカートリッジＦを収納したフィ
ルムカートリッジ収納部６が容器本体２に装着される。
そして、容器本体２の写真プリント収納部９に、写真プ
リントがワイドプリントＷＰ、レギュラープリントＲＰ
の順に挿入される。

【００１９】次に、図９に示すように、パノラマプリン
トＰＰの両端の下面を第１及び第２の段差部７、８の上
面に支持させることによりパノラマプリントＰＰを容器
本体２内に収納する。次に、図１０に示すように、イン
デックスプリントの上下両端部を容器本体２のリブ１２
の上面に形成された窪み１２ａ、１２ａ内に収容し、イ
ンデックスプリントの上下両端部を窪み１２ａ、１２ａ
の底面に支持させることによりインデックスプリントＩ
Ｐを容器本体２内に収納する。そして、蓋体３をヒンジ
部４を支点として閉方向に回動し、蓋体３の凹部１４の
角部内周面に形成された突起を容器本体のリブ１２の角
部外周面に形成された溝に係合させるとともに蓋体３の
リブ１５、１６を容器本体２の上面開口５に係合させ
る。これによって、図１１に示すように蓋体３が閉位置
に保持された状態となる。

【００２０】なお、この収納容器１によって銀塩フィル
ムの写真プリント及びネガシートも収納することができ
る。この場合、まず、写真プリントを写真プリント収納
部９に収納し、次に、ネガシートの両端を第１及び第２
の段差部７、８の上面に支持させる。そして、蓋体３を
閉位置に回動させて容器本体２に保持させる。フィルム
カートリッジ収納部６は使用しないため、収納容器１は
扁平な状態となる。写真プリント及びネガシートを収納
した収納容器１は、無駄なスペースが殆ど無いため、非
常に薄く、非常に取り扱い易いとともに収納性が良い。

【００２１】次に、本発明の第２実施形態について説明
する。なお、この実施形態において、上記実施形態と同
等の部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。図１２は本発明の第２実施形態の収納容器２３のフ
ィルムカートリッジ収納部６を取り外した状態の斜視
図、図１３は収納容器２３の使用態様を示す斜視図であ
る。

【００２２】図１２に示すように、この収納容器２３で
は、フィルムカートリッジ収納部６を装着するための貫
通孔１０が第１の段差部７に一体的に形成された閉鎖板
２４によって閉鎖されている。閉鎖板２４は、容器本体
２の幅方向に延びる切り込み線２５によって第１の領域
２４ａと第２の領域２４ｂとに分割されており、第１及
び第２の領域２４ａ、２４ｂは、切り込み線２５に対向
する側縁部が折罫２６、２７を介して第１の段差部７に
連接されている。

【００２３】図１３に示すように、第１及び第２の領域
２４ａ、２４ｂを折罫２６、２７に沿って下方に折り曲
げると、貫通孔１０が形成され、フィルムカートリッジ
収納部６が装着可能となる。なお、この実施形態では、
貫通孔１０の両側縁に第１及び第２の領域２４ａ、２４
ｂが連接されているため、フィルムカートリッジ収納部
６の収容凹部１８の外面上部に形成される凸条２０は、
収容凹部１８の両側面には形成されず、両端面のみに形
成される。

【００２４】この収納容器２３によれば、非使用時や銀
塩フィルムのプリントの収納容器として使用する際に貫
通孔１０が閉鎖されているため、容器本体２内にゴミが
侵入するのを防止することができるとともに、貫通孔１
０の縁で指や手を切ったりするのを防止することができ
る。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、本発明の収納容器は、非
使用時や銀塩フィルムの写真プリントの収納容器として
使用する場合には、フィルムカートリッジ収納部を取り
外すことにより、コンパクトで嵩張らないものにするこ
とができる。したがって、取扱い性及び収納性が非常に
良い。

【００２６】請求項２の収納容器によるときは、フィル
ムカートリッジ収納部を装着状態で固定する固定手段を
設けたことにより、フィルムカートリッジ収納部が不用
意に外れてしまうことがなく、取扱い性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施形態の収納容器１のフィル
ムカートリッジ収納部６を取り外した状態の平面図。

【図２】 図１の正面図。

【図３】 図１の右側面図。

【図４】 フィルムカートリッジ収納部６の平面図。

【図５】 図４の正面図。

【図６】 図４の右側面図。

【図７】 収納容器１の斜視図。

【図８】 収納容器１の使用態様を示す斜視図。

【図９】 収納容器１の使用態様を示す斜視図。

【図１０】 収納容器１の使用態様を示す斜視図。

【図１１】 収納容器１の使用態様を示す斜視図。

【図１２】 本発明の第２実施形態の収納容器２３のフ
ィルムカートリッジ収納部６を取り外した状態の斜視
図。

【図１３】 収納容器２３の使用態様を示す斜視図。

【図１４】 従来の収納容器１０１の斜視図。

【図１５】 従来の収納容器１０１の斜視図。

【符号の説明】

１ 収納容器 ２ 容器本体 ３ 蓋体 ４ ヒンジ部 ５ 上面開口 ６ フィルムカートリッジ収納部 ９ 写真プリント収納部 １２ａ 窪み（インデックスプリント収納部） ２０ 凸条（固定手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０３Ｄ 15/10 ＧＡＰ Ｇ０３Ｄ 15/10 ＧＡＰＣ ＧＡＰＢ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が開口した略箱形の容器本体と、該
   容器本体の一側部にヒンジ部を介して回動可能に連結さ
   れ、前記容器本体の上面開口を開閉する蓋体とからな
   り、現像済みのフィルムが巻き取り収納されたフィルム
   カートリッジを収納するフィルムカートリッジ収納部
   と、前記フィルムからプリントされた写真プリントを収
   納する写真プリント収納部と、前記フィルムに撮影され
   た複数の画像が縮小されて矩形のシートに所定の順序で
   プリントされたインデックスプリントを収納するインデ
   ックスプリント収納部とを備えた写真プリント及びフィ
   ルムカートリッジ及びインデックスプリントの収納容器
   において、前記フィルムカートリッジ収納部が着脱自在
   であることを特徴とする写真プリント及びフィルムカー
   トリッジ及びインデックスプリントの収納容器。
2. 【請求項２】 前記フィルムカートリッジ収納部を装着
   状態で固定する固定手段を設けたことを特徴とする請求
   項１に記載の収納容器。