JPH10151858A - 画像形成材料及びその製造方法 - Google Patents

画像形成材料及びその製造方法

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JPH10151858A
JPH10151858A JP8313606A JP31360696A JPH10151858A JP H10151858 A JPH10151858 A JP H10151858A JP 8313606 A JP8313606 A JP 8313606A JP 31360696 A JP31360696 A JP 31360696A JP H10151858 A JPH10151858 A JP H10151858A
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JP8313606A
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Inventor
Tomomi Yoshizawa
友海 吉沢
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度でカブリの低い画像形成材料を安価に
提供する。 【解決手段】 透明支持体上にメッキによって形成され
た画像形成層又は銀塩拡散転写法によって形成された物
理現像銀を有する画像形成層を有し、該支持体側から高
密度エネルギー光を露光することにより照射部の画像形
成層と支持体との結合力を低下せしめた後、照射部の画
像形成層を除去することにより画像形成を行う画像形成
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアブレーション現象
を利用して画像を形成する画像形成材料及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザー光線等の光エネルギ
ーを集束させ記録材料に照射して、材料の一部を融解変
形させたり、飛散、燃焼或いは蒸発除去する記録方法が
知られている。これらは、薬品等の処理液を必要としな
い乾式処理であり、かつ光照射部のみを融解変形、飛散
又は蒸発除去することから高コントラストが得られる、
と言う利点を有しており、レジスト材料、光ディスク等
の光学的記録材料、自身を可視画像とする画像形成材料
等に利用されている。これらの画像形成方法を以下アブ
レーションと定義する。
【0003】アブレーションによる画像形成方法は例え
ば、特開昭59−5447号、同59−105638
号、同62−115153号等にパターン露光によりバ
インダー樹脂を光分解させてレジストパターンを形成す
る方法とそのための材料が、特開昭55−132536
号、同57−27788号、同57−103137号等
に蒸着法により設けた無機化合物薄膜に露光して膜の融
解変形により情報を記録することが、又、特開昭64−
56591号、特開平1−99887号、同6−401
63号等に光熱変換により着色バインダー層を除去して
情報記録するための材料が、米国特許第4,245,0
03号等にはグラファイト又はカーボンブラックを含有
する画像形成層を有する画像形成材料が、それぞれ記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の画像形成材料は、蒸着によって画像形成層を設ける場
合は蒸着作業の効率の悪さから製造コストが嵩み、着色
剤分散系の画像形成層を設ける場合は感度が低く且つ露
光部に着色剤が残り最小濃度(カブリ)が下がりにくい
問題がある。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、高感度でカブリの低い画像形成材
料を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 透明支持体上にメッキによって形成された画像形成
層を有し、該支持体側から高密度エネルギー光を露光す
ることにより照射部の画像形成層と支持体との結合力を
低下せしめた後、照射部の画像形成層を除去することに
より画像形成を行う画像形成材料、画像形成層が無電解
メッキによって形成されたこと、 透明支持体上にメッキによって形成された層及び着
色剤とバインダーを含有する画像形成層をこの順に有
し、該支持体側から高密度エネルギー光を露光すること
により照射部の画像形成層と支持体との結合力を低下せ
しめた後、照射部の画像形成層を除去することにより画
像形成を行う画像形成材料、 及びの画像形成材料を製造するにあたり、透明
支持体の一方の面上に触媒層を設けてメッキを施す画像
形成材料の製造方法、メッキに用いる液が金属錯塩と還
元剤を含むこと、 透明支持体上に銀塩拡散転写法によって形成された
物理現像銀を有する画像形成層を有し、該支持体側から
高密度エネルギー光を露光することにより照射部の画像
形成層と支持体との結合力を低下せしめた後、照射部の
画像形成層を除去することにより画像形成を行う画像形
成材料、 透明支持体上に銀塩拡散転写法によって形成された
物理現像銀を有する層及び着色剤とバインダーを含有す
る画像形成層をこの順に有し、該支持体側から高密度エ
ネルギー光を露光することにより照射部の画像形成層と
支持体との結合力を低下せしめた後、照射部の画像形成
層を除去することにより画像形成を行う画像形成材料、
及び、 、、及びの画像形成材料が画像形成層上に
剥離性層を有すること、によって達成される。
【0007】即ち本発明者は、アブレーションを生ぜし
める層をメッキ又は銀塩拡散転写法によって形成するこ
とにより、高感度でカブリが低い画像形成材料を安価で
簡便な方法で提供できることを見出し本発明に至ったも
のである。
【0008】以下、本発明について項目毎に詳述する。
【0009】《画像形成材料》本発明の画像形成材料
は、高密度エネルギー光の露光により、光源の波長光を
吸収して、該光の吸収に伴う局所的な温度上昇によると
推定されるアブレーションを生じ、照射部の支持体との
結合力が低下するメッキ層又は物理現像銀層を有する。
【0010】(支持体)メッキ層又は物理現像銀層を形
成する透明支持体としては、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロ
ン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド等の各樹脂フィルム、更にはこれらを
2層以上積層してなる樹脂フィルム等を用いることがで
きる。
【0011】ここに言う「透明」は、露光光源の波長の
光を透過可能であることで、フィルム状に延伸し、ヒー
トセットしたものが寸法安定性の点で好ましく、本発明
の効果を阻害しない範囲で酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添加してもよ
い。
【0012】支持体の厚さは10〜500μm程度、好
ましくは25〜250μmである。
【0013】(メッキ層の形成)画像の接着性の良好な
メッキ層を形成するために下記工程に則して透明支持体
の処理を行う。
【0014】 エッチング:クロム酸−硫酸混合液等
を用いて行い、好ましい浸漬条件は室温以上で2分間以
下である 洗浄:熱水により行うのが好ましい 敏感性付与 塩化第1錫−塩酸混合液等を用いて容
易に酸化される物質を表面に吸着させる、好ましい処理
条件は室温以上で2分間以下である 無電解メッキ:少なくとも銅,銀,金,ニッケル,
コバルト,パラジウム等の金属塩(硫酸銅,硫酸ニッケ
ル,塩化ニッケル,酢酸ニッケル,硝酸銀,シアン化金
カリウム,塩化パラジウム,塩化コバルト等)、キレー
ト化剤(ロッセル塩,シアン化カリウム,硫酸アンモニ
ウム,エチレンジアミン,酒石酸ナトリウム,グリコー
ル酸,エチレンジアミン4酢酸等)、pH調整剤(通常
の酸、アルカリ及びpH緩衝剤)及び還元剤(水素化ホ
ウ素ナトリウム,次亜燐酸ナトリウム,ホルムアルデヒ
ド等)を含有するメッキ液を用いる。
【0015】メッキ層の接着性を強化したい場合は、エ
ッチング処理を行う前に、支持体の粗面化を行えばよ
い。好ましい粗面化法は、マット剤微粒子を含有する樹
脂層の塗布である。
【0016】マット剤としては、フッ素樹脂粒子,グア
ナミン樹脂粒子,アクリル樹脂粒子,スチレン−アクリ
ル共重合体樹脂粒子,シリコン樹脂粒子,メラミン樹脂
粒子,エポキシ樹脂粒子等の有機マット剤、金属酸化物
(シリカ、酸化亜鉛、アルミナ、酸化チタン等),珪酸
塩(珪酸カリウム等),硫酸塩(硫酸バリウム等),炭
酸塩(炭酸カリウム等)等の無機マット剤を用いること
ができる。マット剤の粒径や含有量は支持体やメッキ層
の膜厚によって適宜選択すればよく、好ましくは平均粒
径0.1〜20μm、含有量1〜1000個/mm2
ある。
【0017】他にマットロール等の粗面化された表面と
対面させ、凹凸を付与する等、エンボス加工も有効で、
通常の、紙・皮革・プラスチック等の加工に用いる方法
を採用できる。またサンドペーパーを用いることもでき
るし、2種以上の不相溶の樹脂を用いて白濁させた組成
物により粗面化層を形成してもよい。
【0018】(物理現像銀層の形成)通常のハロゲン化
銀乳剤を支持体上に塗布したシートを、処理液の存在
下、透明支持体上に物理現像核を有する層を形成したシ
ートと5秒〜2分間重ねて引き剥がすことにより、透明
支持体上に物理現像銀を有する層を形成することができ
る。
【0019】ハロゲン化銀乳剤を塗布する支持体として
は、ポリエチレンにより被覆された紙、バライタ紙、ポ
リエチレンテレフタレート等の通常のハロゲン化銀写真
感光材料に用いられるものを採用できる。
【0020】ハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀の組成は
現像速度の点から塩化銀が含まれるものが好ましい。ハ
ロゲン化銀乳剤はゼラチン水溶液中で硝酸銀溶液とハロ
ゲン化アルカリ金属塩水溶液とを混合することにより得
ることができる。ハロゲン化アルカリ金属塩はNaCl
又はKClを主成分にすることが好ましい。
【0021】銀塩拡散転写終了後、均一で高濃度の物理
現像銀を有する層を得るための、スムーズな剥離のため
に、ハロゲン化銀乳剤層上に剥離層を積層することが好
ましい。剥離層としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、
デンプン、デンブン誘導体、アルギン酸誘導体、ガラク
トマンナン等の水溶性樹脂からなる層が好ましい。
【0022】処理液には、好ましくは現像主薬及び銀溶
剤が含まれる。現像主薬としては、ハイドロキノン等の
ジヒドロキシベンゼン系化合物、フェニドン類、メトー
ル系化合物、フェニレンジアミン類、アスコルビン酸類
等が挙げられ、好ましくはハイドロキノンとフェニドン
とを併用することである。銀溶剤としては、チオ硫酸ナ
トリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリ
ウム、アルカノールアミン、環状イミン、環状イミド、
マレイン酸ヒドラジド類、アルキル置換アミノアルコー
ル、チオ尿素、チオサリチル酸、アルカリ性溶液中でチ
オサリチル酸を生成し得る5−メチルカルバモイルチオ
サリチル酸等を含有することができる。
【0023】物理現像核を有する層を積層する支持体
は、吸光度が0.2以下の透明なプラスチックフィルム
を用いることが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレート、シンジオタクチ
ックポリスチレン又はポリカーボネートからなるフィル
ムが挙げられる。
【0024】物理現像核を有する層は、物理現像核を必
要に応じてバインダーに分散した液を塗布することによ
り設ける。物理現像核としては、金、銀、白金、パラジ
ウム等の水溶性金属塩或いは亜鉛、鉛、カドミウム、ニ
ッケル、コバルト、鉄、クロム、錫、アンチモン、ビス
マス等の重金属類を還元して得られる各種金属化合物の
コロイド、或いはこれらの水溶性金属塩(硝酸塩、酢酸
塩、硼酸塩、塩化物、水酸化物等)を水溶性硫化物(硫
化ソーダ等)と混合することにより得られるもの等を用
いることができる。バインダーとしては、ゼラチン、ポ
リビニルアルコール或いはメチルビニルエーテルと無水
マレイン酸の共重合体等の親水性高分子物質を採用でき
る。
【0025】支持体をコロナ放電処理したり、支持体と
物理現像核を有する層との間に接着層を設けたりして、
支持体と物理現像銀を有する層との接着性を向上させる
ことにより、アブレーションにより形成された画像に耐
久性を付与することができる。
【0026】メッキ層又は物理現像銀層にはアブレーシ
ョンを生ぜしめ、支持体との結合力の低下する機能を主
体とし、これらの上層に設けた着色剤とバインダーを含
有する画像形成層に画像形成の機能を付与する構成とし
ても良い。
【0027】着色剤は可視光を吸収するものであればよ
く、二酸化チタン,カーボンブラック,酸化亜鉛,プル
シアンブルー,硫化カドミウム,酸化鉄並びに鉛,亜
鉛,バリウム及びカルシウムのクロム酸塩等の無機顔
料、アゾ系顔料,チオインジゴ系顔料,アントラキノン
系顔料,アンスアンスロン系顔料,トリフェンジオキサ
ジン系顔料,バット染料顔料,フタロシアニン顔料(銅
フタロシアニン及びその誘導体),キナクリドン顔料等
の有機顔料、酸性染料,直接染料,分散染料等の有機染
料を採用でき、単色、2色混合、3色混合等で構成され
る。
【0028】露光光源の波長が近赤外領域にある場合、
近赤外光吸収剤としては、シアニン系、ポリメチン系、
アズレニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、
ナフトキノン系、アントラキノン系色素等の有機化合
物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金
属錯体等が好適に用いられ、具体例として、特開昭63
−139191号、同64−33547号、特開平1−
160683号、同1−280750号、同1−293
342号、同2−2074号、同3−26593号、同
3−30991号、同3−34891号、同3−360
93号、同3−36094号、同3−36095号、同
3−42281号、同3−97589号、同3−103
476号等に記載の化合物が挙げられる。
【0029】本発明の画像形成材料においては、画像形
成層上に剥離性層を設けることが好ましい。剥離性層は
自己支持性が有る樹脂を用いて画像形成層上に直接、塗
布或いはホットメルト押し出し法等の方法で設けたり、
別の支持体上に設けられた接着層又は粘着層と画像形成
層とを対面させて貼合して設ける。剥離性層の厚さは
0.1〜200μm程度、好ましくは0.5〜100μ
mである。
【0030】《画像形成方法》本発明の画像形成方法は
高密度エネルギー光の露光により照射部の支持体とメッ
キ層又は物理現像銀層との結合力を低下させた後、照射
部の該層又は該層及び別途設けた画像形成層を除去する
ことにより画像を形成するものである。
【0031】尚、本発明においてアブレーションは、露
光部の支持体とメッキ層又は物理現像銀層との接着力の
み低下する或いは無くなる、或いは画像露光部分の該層
の一部が熱破壊して飛散する、亀裂が生じる等結合力が
低下する現象を全て含む。
【0032】画像露光の光源はアブレーションを生じさ
せるものであれば特に制限なく用いることができる。高
解像度を得るためには、エネルギー印加面積が絞り込め
る電磁波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光
線、赤外線が好ましく、この様な光エネルギーを印加し
得る光源としては、例えばレーザーを挙げることができ
る。光源としてレーザー光を用いた場合には、光をビー
ム状に絞り、画像データに応じた走査露光で潜像形成を
行うことが可能であり、更に、露光面積を微小サイズに
絞ることが容易で高解像度の画像形成が可能となる。
【0033】用いられるレーザー光源としては、一般に
よく知られている、ルビーレーザー、YAGレーザー、
ガラスレーザー等の固体レーザー;He−Neレーザ
ー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、CO2
レーザー、COレーザー、He−Cdレーザー、N2
ーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザー;InG
aPレーザー、AlGaAsレーザー、GaAsPレー
ザー、InGaAsレーザー、InAsPレーザー、C
dSnP2レーザー、GaSbレーザー等の半導体レー
ザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げることがで
き、これらの中でも効率的にアブレーションを起こさせ
るためには、波長が600〜1200nmの可視光から
近赤外領域のレーザーを用いるのが、効率的に光エネル
ギーを熱エネルギーに変換できることから、感度の面で
好ましい。
【0034】又、被転写体や粘着シートを引き剥がす際
の方法としては、剥離板、剥離ロールによる剥離角度固
定方法、手で被転写体と画像形成材料を固定せずに引き
剥がす手剥離方法等、画像形成に影響を与えなければ種
々の剥離方法を用いることができる。
【0035】上述の説明は、支持体上にメッキ層又は物
理現像銀層のみが積層された場合で説明したが、支持体
と該層との間に中間層が積層されている場合には、アブ
レーション位置は中間層と該層との間でも良い。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は、特に断りがない限り「有効成分として
の重量部」を表す。
【0037】実施例1 画像形成材料−1 《画像形成材料の作成》厚さ100μmの透明ポリエチ
レンテレフタレートフィルム〔ダイアホイルヘキスト
(株)製、T−100〕を苛性ソーダにより表面処理し
た後、一方の面を10g/lの塩化第1錫及び40ml
/lの塩酸(35%)を含有する水溶液で2分間、室温
で処理し洗浄した。次いで塩化パラジウムと塩酸の水溶
液で処理し、表面に微細な金属パラジウムを生成させ
た。
【0038】この支持体を、0.1モル/lのCoSO
4、0.2モル/lのNaH2PO2、0.2モル/lの
クエン酸ナトリウム及び0.5モル/lの(NH2)S
2を含有し、水酸化アンモニウムを用いてpH9.0
とした溶液に、90℃で1分間接触させることによりコ
バルトからなる無電解メッキ画像形成層(厚さ0.1μ
m)を形成した。
【0039】《受像シートの作成》厚さ50μmの透明
ポリエチレンテレフタレートフィルム〔ダイアホイルヘ
キスト(株)製、S〕上に下記組成の受像層形成塗工液
を塗布し、乾燥して厚さ5.0μmの受像層を形成し
た。
【0040】 エチレン−酢酸ビニル共重合体〔三井デュポンポリケミカル(株)製、 エバフレックスEV310〕 5部 トルエン 90部 シクロヘキサノン 5部 画像形成材料−2 《ハロゲン化銀乳剤の調製》 (A液) 水 250ml ゼラチン 10g NaCl 1.5g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)17(CH2CH2nH (m+n≒5.7) 0.1g 酢酸を用いてpH3.0に調整する (B液) 水 350ml 硝酸銀 60g (C液) 水 350ml NaCl 25g KBr 0.2g 55℃のA液中にB液とC液を一定速度で40分間掛け
て添加し、熟成した後水洗した。得られたハロゲン化銀
の平均粒径は0.37μmであった。
【0041】この乳剤に、50℃で、5,5′−ジフェ
ニル−3,3′−ジエチル−9−エチル−オキサカルボ
シアニン−臭素塩を100mg添加し、10分間吸着さ
せた。続いて安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデン300mg及び
ゼラチンを加え、塗布助剤としてイソアミル−n−デシ
ルスルホ琥珀酸ナトリウム塩の適量とゼラチン1g当た
り3mgのホルマリンを加えて塗布液とした。
【0042】《ハロゲン化銀乳剤シートの作成》160
g/m2の厚みを有するポリエチレン被覆紙(コロナ放
電処理済み)上に下記ハレーション防止層塗布液をディ
ップ法にて塗布した後、上記ハロゲン化銀乳剤を銀量1
g/m2、ゼラチン量2g/m2となる様に塗布した。
【0043】 (ハレーション防止層塗布液) a液 カーボンブラック分散液〔東洋インキ(株)製:EMPブラック〕 60g ゼラチン 45g 水にて400mlに仕上げる b液 サポニン(10%水溶液) 10ml マット剤(シリカ−サイロイド308) 10g 水にて300mlに仕上げる c液 フェニドン 3.0g ハイドロキノン 10.0g メタノール 40.0ml 水にて100mlに仕上げる d液 ホルマリン(35%水溶液) 3ml 水にて100mlに仕上げる。
【0044】上記a液、b液及びc液をそれぞれ溶解、
分散させた後、順次混合し、次いでd液を加えて1lに
仕上げ塗布液とした。
【0045】 《物理現像核層用塗布液の調製》 (α液) ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合物との 反応生成物 40mg ゼラチン 0.05g 水にて750mlに仕上げる (β液) HAuCl4・4H2O 0.8g 水にて50mlに仕上げる (γ液) NaBH4 0.8g 水にて200mlに仕上げる 上記α液、β液を室温にて混合後、強い撹拌のもとにγ
液を添加して還元し、10分後に総量を1lに仕上げ物
理現像核層塗布液の原液とした。
【0046】《物理現像核層を有するシートの作成》コ
ロナ放電処理した厚さ100μmの透明ポリエチレンテ
レフタレート支持体上に写真用下引処理を行った。その
後、上記物理現像核層塗布液の原液にサポニンの適量を
添加して塗布液とし、金に換算して2.5mg/m2
なる様に、ビードコーティング法により塗布して、物理
現像核層シートを得た。
【0047】《物理現像銀を有する層の形成》ハロゲン
化銀乳剤シートのハロゲン化銀乳剤層と物理現像核層シ
ートの物理現像核層とを対面させて30℃の下記処理液
に浸し、対抗ローラにより30秒間密着させた後、引き
剥がした。次いで物理現像銀が形成されたシートを30
℃の下記停止浴に30秒間浸漬した。
【0048】 (処理液組成) 無水亜硫酸ソーダ 50g 水酸化カリウム 30g チオ硫酸ナトリウム 2.0g 水で1lに仕上げる。
【0049】 (停止液組成) クエン酸ナトリウム 10g クエン酸 1.0g エチレングリコール 10g 水で1lに仕上げる。
【0050】画像形成材料−3 下記の組成物をオープンニーダを用いて混練分散して画
像形成層用塗布液を調製し、厚さ100μmの画像形成
層形成面をコロナ放電処理した透明ポリエチレンテレフ
タレートフィルム〔ダイアホイルヘキスト(株)製:T
−100〕上に、押し出し塗布で塗布して乾燥し、厚さ
2.0μmの画像形成層を形成した。尚、下記において
「部」は有効成分としての重量部を表す。
【0051】 カーボンブラック(平均粒径0.04μm) 50部 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂〔日本ゼオン(株)製: MR−110〕 10部 スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製: UR−8700〕 10部 α−アルミナ(平均粒径0.15μm) 8部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートL〕 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 《画像形成》作成した各画像形成材料を円筒ドラム上に
受像シートを介して巻き付けて、真空密着させ、発振波
長830nmの半導体レーザー(露光面光強度115m
W、ビーム径6μm)を用い、画像形成材料の支持体側
から走査露光した。この後、画像形成材料と受像シート
を剥離して、露光部の画像形成層を受像層側に引き抜い
て画像形成を行った。
【0052】《評価》画像形成材料の感度及び露光部の
透過濃度を下記の様に評価した。
【0053】−感度− 上記半導体レーザーで0.5mm×0.5mmの画像が
形成されるようなベタ走査露光を行い、画像形成可能な
画像形成材料表面の露光量(E;mJ/cm2)の平均
をもって下記の基準で4段階評価した。
【0054】 ◎ E≦250 ○ 250<E≦400 △ 400<E≦600 × 600<E −透過濃度− 露光部(アブレーション部分)のVis光透過濃度をX
−rite社製濃度計:Xriteを用いて測定し以下
の基準で評価した。
【0055】 ◎ 0.03以下(極めて良好に転写している) ○ 0.04〜0.05(実質上問題の無い微小な画像
形成層飛散末が顕微鏡で確認される) △ 0.06〜0.09(転写ムラがルーペで確認され
る) × 0.10以上(転写ムラが目視で確認できる) 以上の結果を以下に示す。
【0056】 画像形成材料 感度 透過濃度 備考 1 ○ ○ 本発明 2 ◎ ◎ 本発明 3 × × 比較
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高感度でカブリが低い
画像形成材料を安価で簡便な方法で提供できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上にメッキによって形成され
    た画像形成層を有し、該支持体側から高密度エネルギー
    光を露光することにより照射部の画像形成層と支持体と
    の結合力を低下せしめた後、照射部の画像形成層を除去
    することにより画像形成を行うことを特徴とする画像形
    成材料。
  2. 【請求項2】 画像形成層が無電解メッキによって形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成材
    料。
  3. 【請求項3】 前記画像形成層上に剥離性層を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成材料。
  4. 【請求項4】 透明支持体上にメッキによって形成され
    た層及び着色剤とバインダーを含有する画像形成層をこ
    の順に有し、該支持体側から高密度エネルギー光を露光
    することにより照射部の画像形成層と支持体との結合力
    を低下せしめた後、照射部の画像形成層を除去すること
    により画像形成を行うことを特徴とする画像形成材料。
  5. 【請求項5】 前記画像形成層上に剥離性層を有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像形成材料。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の画像形成材料を
    製造するにあたり、透明支持体の一方の面上に触媒層を
    設けてメッキを施すことを特徴とする画像形成材料の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 メッキに用いる液が金属錯塩と還元剤を
    含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成材料の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 透明支持体上に銀塩拡散転写法によって
    形成された物理現像銀を有する画像形成層を有し、該支
    持体側から高密度エネルギー光を露光することにより照
    射部の画像形成層と支持体との結合力を低下せしめた
    後、照射部の画像形成層を除去することにより画像形成
    を行うことを特徴とする画像形成材料。
  9. 【請求項9】 前記画像形成層上に剥離性層を有するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像形成材料。
  10. 【請求項10】 透明支持体上に銀塩拡散転写法によっ
    て形成された物理現像銀を有する層及び着色剤とバイン
    ダーを含有する画像形成層をこの順に有し、該支持体側
    から高密度エネルギー光を露光することにより照射部の
    画像形成層と支持体との結合力を低下せしめた後、照射
    部の画像形成層を除去することにより画像形成を行うこ
    とを特徴とする画像形成材料。
  11. 【請求項11】 前記画像形成層上に剥離性層を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成材料。
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