JPH10151814A - テキストデータ印刷装置及びテキストデータ印刷方法 - Google Patents

テキストデータ印刷装置及びテキストデータ印刷方法

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JPH10151814A
JPH10151814A JP8311074A JP31107496A JPH10151814A JP H10151814 A JPH10151814 A JP H10151814A JP 8311074 A JP8311074 A JP 8311074A JP 31107496 A JP31107496 A JP 31107496A JP H10151814 A JPH10151814 A JP H10151814A
Authority
JP
Japan
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image data
character image
band
data
text data
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Application number
JP8311074A
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English (en)
Inventor
Satoru Orii
悟 織井
Shuichi Mizuno
秀一 水野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ資源を効率的に利用しつつ、高速にテ
キストデータを印刷すること。 【解決手段】 ワーク領域8では、フォントの高さFT
に合わせてキャラクタデータから文字イメージデータC
ID1を作成する。この文字イメージデータCID1
は、バンド設定位置rYPOSからの離間量である副走
査方向の指定移動量ΔYと主走査開始位置からの離間量
である指定移動量(左スペース量)ΔXとに基づいて、
所定の位置でバンド60に展開される。これにより、不
要なヌルデータを実質的に含まずに文字イメージデータ
CID1を作成することができ、各指定移動量に基づい
た所定の位置でバンドに展開することができる。従っ
て、メモリ資源を効率的に利用することができ、データ
読み出し時間及びデータ書き込み時間を短縮して高速な
印刷動作を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、インクジ
ェットプリンタやインパクトドットプリンタ等のシリア
ルプリンタに用いて好適なテキストデータ印刷装置及び
テキストデータ印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクジェットプリンタ、熱転
写式プリンタ、インパクトドットプリンタ等のシリアル
プリンタでは、プリンタコントローラとプリントエンジ
ンとを備えてなり、ホストコンピュータ上のプリンタド
ライバから送信された印刷データに基づいてプリントエ
ンジンを作動させることにより、所望の印刷結果を得る
ようになっている。即ち、印刷データの解釈結果に基づ
いて、プリントヘッドを記録紙等の印刷記録媒体に対し
て相対的に移動(主走査)させつつドットを形成させ、
また所定の紙送り(副走査)を行うことにより、ホスト
コンピュータ上のアプリケーションプログラムで作成さ
れた印刷内容が具現化される。
【0003】ホストコンピュータ上のプリンタドライバ
からプリンタコントローラに送信される印刷データは、
キャラクタコード、制御コード、イメージデータのいず
れか一つまたは複数を含んで構成されている。
【0004】そこで、図8に基づいて、従来技術による
キャラクタデータの印刷処理を説明する。図8は、従来
技術によるキャラクタデータの印刷方法を示す説明図で
あって、図8中の上側にはキャラクタデータに基づいた
文字イメージデータの展開の様子が示されており、図8
中の下側には印刷動作が示されている。
【0005】ホストコンピュータから送信されたキャラ
クタデータは、プリンタコントローラ内の入力バッファ
に記憶される。文字イメージ生成部は、キャラクタデー
タに基づいてフォントメモリを参照し、RAM上に設定
されたワーク領域100で文字イメージデータ101を
生成する。ここで、該文字イメージデータ101は、バ
ンド高さHTに応じて生成される。バンド高さHTと
は、副走査方向(紙送り方向)に配設された多数のドッ
ト形成要素103によって印刷可能な水平ドットライン
数に応じた値であり、ヘッド高さに等しい。
【0006】ワーク領域100上に生成された文字イメ
ージデータ101は、出力バッファ内に形成された所定
のバンド104の所定位置に展開される。所定位置と
は、印刷データ中の位置指定コマンドに基づいた、印刷
されるべき位置である。ここで、文字イメージデータ1
01はバンド高さHTに合わせて展開されているため、
主走査方向(プリントヘッド102の移動方向)の基準
位置である主走査開始位置(図8中の左端)からの離間
量(左スペース量)ΔYのみを考慮して、文字イメージ
データ101がバンド104に展開される。このバンド
104に展開された文字イメージデータ101は、ヘッ
ド駆動回路に送信される。そして、ヘッド駆動回路が、
バンド104に展開された文字イメージデータ101に
基づいて各ドット形成要素103を駆動制御することに
より、記録紙等の印刷記憶媒体上に「A」なる文字が印
刷される。
【0007】図8中の下側は、プリントヘッド102等
の印字動作を示している。第1のバンド105には、文
字イメージデータ106〜107が展開されており
(「ABC」の部分)、第2のバンド109には、文字
イメージデータ110〜113が展開されている(「A
AAA」の部分)。まず、主走査P1によって文字イメ
ージデータ106〜108が印字され、次の行まで紙送
りLFが行われた後、主走査P2によって文字イメージ
データ110〜113が印刷される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、プリントヘッド102のドット形成要素数が例えば
48個あるいは64個程度であり、フォントの高さとバ
ンド高さHTとが略一致している。従って、バンド高さ
HTに応じて文字イメージデータを生成し、イメージ展
開等の効率を高めている。
【0009】ところで、近年は、印刷出力のさらなる速
度向上が要求されている。このため、プリントヘッド1
02を副走査方向に長く形成し、即ち、より多数のドッ
ト形成要素103を副走査方向に配置し、同時に印刷可
能なドットライン数を倍増させるようにした複数行印刷
型のプリントヘッドを採用することが考えられる。
【0010】しかし、このような複数行印刷型のプリン
トヘッドを、従来技術によるプリンタに単純に適用して
も、印刷速度の向上を図ることができず、メモリの使用
効率も低くなるという問題がある。
【0011】即ち、図9に示すように、例えば、2行を
同時印刷可能なプリントヘッドを採用した場合、ワーク
領域120及び出力バッファ内のバンド121の高さ
は、図8中に示すバンド高さHTの2倍のHTLとな
る。従って、ワーク領域120において、バンド高さH
TLに合わせて文字イメージデータ122を作成する
と、実際に印字されるドットパターン(「H」の部分)
の上方に、インク滴を吐出しないヌルデータが多数形成
されることになる。フォントの大きさとバンド高さHT
Lとの差異を「0」で埋めるためである。
【0012】このため、バンド高さHTLに合わせて作
成された文字イメージデータ122をバンド121に展
開すると、図9中に斜線部で示すように、ワーク領域1
20及びバンド121にヌルデータでメモリを消費する
無駄な部分が生じる。また、バンド121の所定位置に
文字イメージデータを書き込む場合、本来は不要なヌル
データの分だけ書き込み時間を要するため、データ処理
の速度(印刷速度)が低下する。
【0013】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、フォントの高さに基
づいて文字イメージデータを作成することにより、メモ
リ資源を効率的に使用することができ、印刷速度を向上
できるようにしたテキストデータ印刷装置及びテキスト
データ印刷方法を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、メモリ資源を節約しつつ複数行の文字イメ
ージデータを同時に印刷可能なテキストデータ印刷装置
及びテキストデータ印刷方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るテキストデータ印刷装置及びテキストデータ
印刷方法では、フォントの高さに応じて文字イメージデ
ータを生成するようにしている。
【0015】即ち、請求項1に係る発明では、入力され
るテキストデータを受信するデータ受信手段と、前記受
信したテキストデータからフォントの高さに基づいて文
字イメージデータを生成するイメージデータ生成手段
と、前記文字イメージデータを前記バンドに展開するデ
ータ展開手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】これにより、バンドの高さに拘わらず、フ
ォントの高さに基づいて文字イメージデータが作成され
るため、不要なヌルデータを生じることがなく、メモリ
資源を有効に利用することができ、データ読み出し時
間、データ書き込み時間を短縮して印刷速度を向上する
ことができる。
【0017】また、請求項2に係る発明では、前記文字
イメージデータに関して少なくとも主走査方向基準位置
からの指定移動量及び前記バンドの設定位置からの指定
移動量をそれぞれ記憶する展開情報管理部を設け、前記
データ展開手段は、前記展開情報管理部に記憶された前
記各指定移動量に基づいて、前記文字イメージデータを
所定の位置で前記バンドに展開することを特徴としてい
る。
【0018】ここで、「主走査方向基準位置」とは、主
走査開始位置を意味し、通常はバンドの左端となる。ま
た、「バンドの設定位置」とは、文字イメージデータの
作成処理に係るバンドの設定位置を意味し、現在印字動
作が行われているヘッド位置とは異なる。通常は、バン
ドの上端が設定位置となる。主走査方向基準位置からの
指定移動量及びバンド設定位置からの指定移動量に基づ
いて、文字イメージデータを所定の位置でバンドに展開
することにより、文字イメージデータを容易に印刷され
るべき位置に展開することができる。
【0019】より具体的には、請求項3に係る発明のよ
うに、前記文字イメージデータを生成するためのワーク
領域と、前記文字イメージデータに関して少なくとも主
走査方向基準位置からの指定移動量及び前記バンドの設
定位置からの指定移動量をそれぞれ記憶する展開情報管
理部とを設け、前記イメージデータ生成手段は、前記受
信したテキストデータからフォントの高さに基づいて前
記ワーク領域で前記文字イメージデータを生成し、前記
データ展開手段は、前記展開情報管理部に記憶された前
記各指定移動量に基づいて、前記文字イメージデータを
所定の位置で前記バンドに展開することができる。
【0020】これにより、ワーク領域でフォントの高さ
に基づいて文字イメージデータを生成し、この文字イメ
ージデータを各指定移動量に基づいてバンドに展開する
ことができる。従って、不要なヌルデータを含まずに文
字イメージデータを作成することができ、この文字イメ
ージデータと該文字イメージデータを格納すべき格納位
置情報とを分けているため、ワーク領域のメモリ高さは
フォントの高さ分だけで足り、メモリ資源を有効に利用
することができる。
【0021】また、請求項4に係る発明のように、前記
バンドは、複数行の文字イメージデータを同時に印刷可
能なバンド高さを有し、前記データ展開手段は、前記バ
ンド内に含まれる全ての前記文字イメージデータを当該
バンドに展開するようにしてもよい。
【0022】バンド内に含まれる文字イメージデータを
該バンドに展開することにより、バンドに割り当てられ
たメモリ資源を有効に利用することができ、複数行の文
字イメージデータを1回の主走査で印刷して印刷速度を
向上することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0024】1.プリンタシステムの機能構成 図1は、本実施の形態が適用されるプリンタシステムの
要部を示す機能ブロック図である。例えば、インクジェ
ットプリンタ等のプリンタ1は、印字動作を制御するた
めのプリンタコントローラ2と、記録紙等の印刷記憶媒
体に実際に印字を行うためのプリントエンジン3とから
構成されている。
【0025】プリンタコントローラ2は、例えばホスト
コンピュータ等の印刷データ生成装置から印刷データを
受信し、この印刷データを解釈して印字制御を実行する
ものである。ホストコンピュータから送信された印刷デ
ータは、インタフェース(以下、「I/F」と略記す
る)4を介してRAM上に設定された入力バッファ5に
記憶される。そして、受信された印刷データは、解析部
6によってフォントデータ7等を参照しつつ印刷内容等
が解釈され、ワーク領域8に文字イメージデータが生成
される。解析部6の詳細は後述する。ドットパターンデ
ータとして生成された文字イメージデータは、出力バッ
ファ9に展開される。ワーク領域8及び出力バッファ9
は、入力バッファ5と同様にコンピュータ資源としての
RAM上に設定されるものである。また、解析部6等の
データ処理、演算を実行する機能は、コンピュータ資源
としてのCPU等により実現されるものである。
【0026】プリントエンジン3は、紙送り機構10
と、キャリッジ機構11と、プリントヘッド12とを含
んで構成されている。紙送り機構10は、例えば、紙送
りモータと紙送りローラ等からなり、記録紙を副走査方
向に移動させるものである。キャリッジ機構11は、例
えば、プリントヘッド12を搭載したキャリッジと、駆
動ベルト等の駆動力伝達部材を介してキャリッジを主走
査方向に移動させるキャリッジモータとから構成されて
いる。
【0027】プリントヘッド12は、図2に示すよう
に、例えば、副走査方向に128個のノズル13が形成
されたインクジェット式の複数行印刷型のプリントヘッ
ドとして構成されている。ここで、複数行印刷型プリン
トヘッドとは、1回の主走査で2以上の行を印刷可能な
ヘッドをいう。なお、ここにいう「行」とは、文字また
はイメージを有する行であり、本実施の形態では2行を
同時に印刷可能な例を示している。具体的には、各ノズ
ル13には圧力発生素子としての圧電体がそれぞれ設け
られており、所定の駆動パルスによって各圧電体を個別
に駆動することにより、各ノズル13からインク滴が吐
出されるようになっている。なお、圧力発生素子として
は、圧電体に限らず、例えば、熱によって微少な気泡を
発生せしめ、この気泡によってインクを押し出すように
構成することもできる。
【0028】2.解析部の機能構成 次に、解析部6の機能構成について説明する。解析部6
は、バンド設定部21と、文字イメージデータ作成部2
2と、データ展開部(図中では「展開部」と略記)23
とを含んで構成されている。
【0029】2−1 バンド設定部の構成 バンド設定部21は、図2に示すように、印刷領域に対
して印刷対象であるバンドを設定するものである。1つ
のバンドは、複数の行(図示例では2行)を含んでい
る。後述するように、バンド内の展開対象行(印刷すべ
き文字またはイメージを有する行)を印刷した後は、次
のバンドの設定位置まで紙送りがされ、当該バンドのデ
ータが呼び出されて印刷される。バンドの高さは、プリ
ントヘッド12のヘッド高さHTLに等しい。バンドの
設定位置は、バンド管理部24によって管理されてい
る。即ち、このバンド管理部24は、バンド設定位置
(プリントヘッド12の論理的な位置)rYPOSを記
憶しているものである。バンド管理部24は、紙送り機
構10とプリンタコントローラ2の制御プログラムとの
間のインターフェースであるBIOS(Basic Input Ou
tput System)からプリントヘッド12の現在位置等の
情報を入手して管理する。
【0030】2−2 イメージデータ作成部の構成 「イメージデータ生成手段」としての文字イメージデー
タ作成部22は、入力バッファ5に記憶されたテキスト
データに基づいてフォントデータ7を参照することによ
り、フォントの高さに応じてドットパターンデータであ
る文字イメージデータを作成するものである。テキスト
データから文字イメージデータへの展開作業にはワーク
領域8が使用される。ワーク領域8では、例えば、印刷
密度の変換等の所定の操作を行うことができる。後述の
ように、作成した文字イメージデータのデータアドレス
及び指定移動量は、展開情報管理部25に記憶される。
【0031】2−3 データ展開部の構成 データ展開部23は、展開情報管理部25が記憶したデ
ータアドレスに基づいて、展開対象行の文字イメージデ
ータを読み出し、出力バッファ9内の所定のバンドに展
開するものである。このバンドに展開された文字イメー
ジデータは、プリントヘッド12のヘッド駆動回路に送
信され、記録紙に印刷される。
【0032】ここで、データ展開部23は、文字イメー
ジデータを所定の位置でバンドに展開する。即ち、図2
に示すように、文字イメージデータ31は、その印字位
置に応じてバンドに展開される必要がある。この配置情
報としては、バンド設定位置rYPOSからの離間量Δ
Yと、主走査開始位置からの離間量(左スペース量)Δ
Xとがある。これら各ΔY,ΔXが「指定移動量」であ
り、展開情報管理部25に記憶されている。なお、図示
しないが、他の文字イメージデータ32も同様に処理さ
れる。
【0033】また、データ展開部23は、データ展開処
理が行われるバンド内に含まれる文字イメージデータを
選定し、該バンドに含まれる全ての文字イメージデータ
を当該バンドの展開対象として展開する。文字イメージ
データの場合は、異なるバンドで印字してもバンド境界
が目立ちにくく、印字品質が低下しないため、後述のよ
うに、バンド内に文字イメージデータの全体が収まって
いない場合でも、展開対象として所定の位置に展開され
る。
【0034】2−4 展開情報管理部の構成 図3は、展開情報管理部25の具体的構造の一例を示し
ている。展開情報管理部25は、例えばRAM上に形成
されるものであり、各文字イメージデータ毎ににそれぞ
れ設定された展開情報管理部ユニット25A〜25Nか
ら構成されている(図中では、25A〜25Cまで図
示)。
【0035】展開情報管理部25には、複数の記憶領域
41〜47が設定されている。即ち、各文字イメージデ
ータ毎に、文字イメージデータの横幅W(41)、文字
イメージデータを格納した文字イメージデータ記憶部5
0のデータアドレス(42)、イメージデータの繰返し
数(43)、主走査方向基準位置からの指定移動量とし
ての左スペース量ΔX(44)、バンド設定位置からの
指定移動量ΔY(45)、文字イメージデータのバイト
高さ(46)、文字イメージデータのビット高さFT
(47)が、それぞれ記憶されている。
【0036】ここで、文字イメージデータアドレスは、
作成された文字イメージデータの格納先を記憶したもの
である。イメージデータ繰返し数とは、一つの文字イメ
ージを構成するためのイメージデータの繰り返し回数で
ある。文字イメージデータのビット高さFTとは、フォ
ントの高さである。文字イメージデータのバイト高さと
は、ビット高さFTに幾つかのビットを加えてバイト単
位の高さにしたものである。例えば、データ処理はバイ
ト単位で行う方が効率が高いため、ビット高さFTが6
0ビットの場合、これに4ビットを加えて64ビットと
し、8バイトのデータ高さとして扱うものである。
【0037】なお、二重打ちの有無、インク色等の他の
情報を展開情報管理部25で管理する構成としてもよ
く、また、文字イメージデータ記憶部50の記憶する文
字イメージデータ自体を展開情報管理部25で管理記憶
する構成としてもよい。また、展開情報管理部25を、
キャラクタデータと文字イメージデータとの間に位置す
る「中間コード」として把握することもできる。
【0038】3.データ展開 図4及び図5は、文字イメージデータの展開処理を示す
説明図である。キャラクタデータは、ワーク領域8内
で、フォントの高さFTに合わせてドットパターンデー
タである文字イメージデータCID1に展開される。即
ち、フォント高さFTに幾つかのビットを加えることに
より、バイト単位のデータ高さとなるように、文字イメ
ージデータCID1が生成される。従って、ワーク領域
8に必要とされるメモリ高さは、フォント高さFTと略
等しい。なお、実際のフォント高さFTに加算されるビ
ットは僅かであるため、説明の便宜上、図4及び図5で
は、文字イメージデータの高さとしてフォント高さFT
を表示している。
【0039】このフォント高さFTで生成された文字イ
メージデータCID1は、展開情報管理部25が記憶す
る各指定移動量ΔY,ΔXに基づいて、バンド60の所
定位置に展開される。文字イメージデータCID1は、
従来技術の如き不要なヌルデータを殆ど含まないため、
各指定移動量ΔY,ΔXで示される所定のアドレスに速
やかに書き込むことができる。
【0040】図5は、文字イメージデータの全体がバン
ド内に収まらない場合の展開処理を示している。例え
ば、文字イメージデータCID2のY軸方向展開位置が
バンド設定位置rYPOSよりも上方にずれている場
合、即ち、マイナスのオフセットがかかっている場合、
バンド60の外部に飛び出した部分のドットパターンデ
ータはカット処理される。図示しないが、文字イメージ
データの一部がバンド下端の外側に飛び出している場合
も同様に、その飛び出した部分のドットパターンデータ
はカット処理される。これにより、カット処理に係る文
字イメージデータCID2は、少なくとも2つのバンド
で印刷されることになる。しかし、文字イメージデータ
の場合は、バンド境界が目立ちにくいため、さほど印字
品質の低下を招くことがない。
【0041】このように、バンド内に一部でも含まれる
文字イメージデータは、当該バンドの展開対象として展
開される、バンド内に多数の文字イメージデータを展開
することができ、メモリ資源を有効に利用することがで
きる。
【0042】4.具体的処理の流れ 次に、図6及び図7に示す流れ図に基づいて、文字イメ
ージデータの作成処理とバンドへの展開処理とを説明す
る。
【0043】図6は、文字イメージデータの作成処理を
示す流れ図である。まず、最初に、文字イメージデータ
の生成処理に使用するワーク領域8のアドレスと、フォ
ントデータのアドレスを取得する(S1)。次に、前記
取得したフォントデータ7のアドレスから文字を形成す
る基本情報(高さ,幅など)を参照し(S2)、フォン
トの高さFTに合わせて文字イメージデータを作成する
(S3)。次に、文字イメージデータが存在するか否か
を判定し(S4)、文字イメージデータが存在する場合
には、この文字イメージデータの格納先データアドレ
ス、指定移動量ΔY,ΔX等を展開情報管理部25の対
応するユニットにセットする。
【0044】図7は、作成された文字イメージデータを
バンドに展開するための展開処理を示す流れ図である。
【0045】この展開処理は、展開情報管理部25の全
ユニットについて実行されるものである(S11)。ま
ず、展開情報管理部25が記憶した各種データが展開処
理用の変数等にセットされ(S12)、次に、文字イメ
ージデータを展開すべきバンドのアドレスがセットされ
る(S13)。出力バッファ9には、複数のバンドが設
定されているためである。そして、展開する文字イメー
ジデータが存在するか否かを判定する(S14)。文字
イメージデータが作成されている場合は、当該文字イメ
ージデータの全体がバンド内に収まるか否かを判断する
(S15)。バンド内に収まる場合は、各指定移動量Δ
Y,ΔXで示される所定のアドレスに文字イメージデー
タを書き込む(S16)。文字イメージデータの一部が
バンド外に位置する場合は、そのバンド外にはみ出た部
分がカット処理されてバンドに展開される(S17)。
【0046】このように構成される本実施の形態によれ
ば、フォント高さFTに合わせて文字イメージデータを
作成するため、ワーク領域8のメモリ高さを少なくする
ことができ、メモリ資源を有効に利用することができ
る。また、作成された文字イメージデータは、従来技術
のような不要なヌルデータを実質的に殆ど含まず、各指
定移動量ΔY,ΔXに基づく所定の位置でバンドに展開
されるため、データの読み出し速度、書き込み速度を高
めて印刷処理の速度を向上することができる。
【0047】また、例えば128個のノズル13を備え
た複数行印刷型のプリントヘッド12を用いるため、バ
ンド内に含まれる全ての文字イメージデータを展開対象
として展開することにより、より一層の高速印刷を実現
することができる。
【0048】なお、当業者であれば、前記実施の形態に
記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等
が可能である。
【0049】例えば、文字イメージデータ作成処理及び
バンド展開処理のいずれか一つまたは双方について、そ
の処理の全部または一部を図1中の記憶媒体MMに記憶
させておき、この記憶媒体MMの記憶内容をプリンタコ
ントローラ2に移すことにより、本発明に係る処理を実
行することも可能である。例えば、記憶媒体MMとして
は、ROM,FD,CD−ROM,ICカード等の種々
の有形的記憶媒体のほか、通信ネットワークを介してダ
ウンロードさせる通信媒体をも含む。
【0050】また、本発明は、ドットフォントのみなら
ず、アウトラインフォント、ベクタフォント等にも適用
することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るテキス
トデータ印刷装置及びテキストデータ印刷方法によれ
ば、フォント高さに基づいて文字イメージデータを生成
するため、文字イメージデータに不要なヌルデータが含
まれるのを実質的に排除することができる。従って、メ
モリ資源を効率的に利用することができ、印刷速度を向
上することができる。
【0052】また、複数行の文字イメージデータを同時
に印刷可能なバンド高さを備えたバンド内に、該バンド
に含まれる全ての文字イメージデータを展開する構成の
ため、より一層、メモリ資源を有効に利用しつつ高速印
刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用されるプリンタの機
能ブロック図である。
【図2】文字イメージデータとバンド及び行との関係等
を示す説明図である。
【図3】展開情報管理部の構成を示す説明図である。
【図4】バンド内に全体が含まれる文字イメージデータ
をバンドに展開する際の処理を示す説明図である。
【図5】一部がバンド外部にはみ出す文字イメージデー
タをバンドに展開する際の処理を示す説明図である。
【図6】文字イメージデータ作成処理を示す流れ図であ
る。
【図7】バンド展開処理を示す流れ図である。
【図8】従来技術による文字イメージデータの作成処理
及び文字イメージデータの印刷動作を示す説明図であ
る。
【図9】文字イメージデータのバンドへの展開処理を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 プリンタコントローラ 3 プリントエンジン 5 入力バッファ 6 解析部 8 ワーク領域 9 出力バッファ 12 プリントヘッド 21 バンド設定部 22 文字イメージデータ作成部 23 データ展開部 24 バンド管理部 25 展開情報管理部 rYPOS バンド設定位置 HTL プリントヘッド高さ ΔY バンド設定位置からの指定移動量 ΔX 主走査開始位置からの指定移動量

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたテキストデータを文字イメー
    ジデータに変換し、バンドに展開された前記文字イメー
    ジデータに基づいて複数のドット形成要素を有するプリ
    ントヘッドを駆動制御することにより、前記文字イメー
    ジデータを印刷記録媒体に印刷するテキストデータ印刷
    装置であって、 入力されるテキストデータを受信するデータ受信手段
    と、 前記受信したテキストデータからフォントの高さに基づ
    いて前記文字イメージデータを生成するイメージデータ
    生成手段と、 前記文字イメージデータを前記バンドに展開するデータ
    展開手段と、備えたことを特徴とするテキストデータ印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 前記文字イメージデータに関して少なく
    とも主走査方向基準位置からの指定移動量及び前記バン
    ドの設定位置からの指定移動量をそれぞれ記憶する展開
    情報管理部を設け、 前記データ展開手段は、前記展開情報管理部に記憶され
    た前記各指定移動量に基づいて、前記文字イメージデー
    タを所定の位置で前記バンドに展開することを特徴とす
    る請求項1に記載のテキストデータ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記文字イメージデータを生成するため
    のワーク領域と、前記文字イメージデータに関して少な
    くとも主走査方向基準位置からの指定移動量及び前記バ
    ンドの設定位置からの指定移動量をそれぞれ記憶する展
    開情報管理部とを設け、 前記イメージデータ生成手段は、前記受信したテキスト
    データからフォントの高さに基づいて前記ワーク領域で
    前記文字イメージデータを生成し、 前記データ展開手段は、前記展開情報管理部に記憶され
    た前記各指定移動量に基づいて、前記文字イメージデー
    タを所定の位置で前記バンドに展開することを特徴とす
    る請求項1に記載のテキストデータ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記バンドは、複数行の文字イメージデ
    ータを同時に印刷可能なバンド高さを有し、 前記データ展開手段は、前記バンド内に含まれる全ての
    前記文字イメージデータを当該バンドに展開することを
    特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のテキ
    ストデータ印刷装置。
  5. 【請求項5】 入力されたテキストデータを文字イメー
    ジデータに変換し、バンドに展開された前記文字イメー
    ジデータに基づいて複数のドット形成要素を有するプリ
    ントヘッドを駆動制御することにより、前記文字イメー
    ジデータを印刷記録媒体に印刷するテキストデータ印刷
    方法であって、 入力されるテキストデータを受信するステップと、 前記受信したテキストデータからフォントの高さに基づ
    いて前記文字イメージデータを生成するイメージデータ
    生成ステップと、 前記文字イメージデータを前記バンドに展開するデータ
    展開ステップと、備えたことを特徴とするテキストデー
    タ印刷方法。
  6. 【請求項6】 前記文字イメージデータに関して少なく
    とも主走査方向基準位置からの指定移動量及び前記バン
    ドの設定位置からの指定移動量をそれぞれ記憶する展開
    情報管理ステップを設け、 前記データ展開ステップは、前記各指定移動量に基づい
    て、前記文字イメージデータを所定の位置で前記バンド
    に展開することを特徴とする請求項5に記載のテキスト
    データ印刷方法。
  7. 【請求項7】 前記文字イメージデータを生成するため
    のワーク領域と、前記文字イメージデータに関して少な
    くとも主走査方向基準位置からの指定移動量及び前記バ
    ンドの設定位置からの指定移動量をそれぞれ記憶する展
    開情報管理部とを設け、 前記イメージデータ生成ステップは、前記受信したテキ
    ストデータからフォントの高さに基づいて前記ワーク領
    域で前記文字イメージデータを生成し、 前記データ展開ステップは、前記展開情報管理部に記憶
    された前記各指定移動量に基づいて、前記文字イメージ
    データを所定の位置で前記バンドに展開することを特徴
    とする請求項5に記載のテキストデータ印刷方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータによって読み取られ、該コ
    ンピュータによって実行可能なプログラムを実体化して
    テキストデータの印刷を制御する処理ステップを前記コ
    ンピュータ上で実行するプログラム記憶媒体であって、 前記処理ステップは、 前記受信したテキストデータからフォントの高さに基づ
    いて前記文字イメージデータを生成するステップと、 前記文字イメージデータを所定位置で前記バンドに展開
    するステップと、含むことを特徴とするプログラム記憶
    媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072389A (zh) * 2011-09-30 2013-05-01 精工爱普生株式会社 印刷装置以及印刷装置的控制方法

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