JPH10151363A - 多重筒型電気集塵装置 - Google Patents

多重筒型電気集塵装置

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Publication number
JPH10151363A
JPH10151363A JP31447196A JP31447196A JPH10151363A JP H10151363 A JPH10151363 A JP H10151363A JP 31447196 A JP31447196 A JP 31447196A JP 31447196 A JP31447196 A JP 31447196A JP H10151363 A JPH10151363 A JP H10151363A
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JP
Japan
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dust
dust collecting
electrode
side electrode
plates
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Application number
JP31447196A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Omata
良章 尾股
Masayuki Okamoto
正行 岡本
Takahiro Konno
貴博 今野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON AIR FILTER KK
Shinwa Corp
Original Assignee
NIPPON AIR FILTER KK
Shinwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵能力を維持したまま装置の堅牢化及び小
型化を図ると共に、塵埃等を効率的に除去する。 【解決手段】 帯電された塵埃等を、集塵側電極で電気
的に吸着する電気集塵装置である。円筒状に形成すると
共にその寸法を違えて多重の同心状に配設された集塵側
電極である集塵板18,19,20と、円筒状で多重の同
心状に配設され集塵板18,19,20の各筒の間にそれ
ぞれ挿入できる寸法に形成された荷電極(荷電板)1
4,15と、集塵板18,19,20に対向して設けられ
集塵板18,19,20の表面に付着した塵埃等を除去す
る塵埃除去手段(スクレーパ)36とを備え、前記集塵
板18,19,20とスクレーパ36とを相対的に回転さ
せて、スクレーパ36で集塵板18,19,20の表面に
付着した塵埃等を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を印加して塵
埃等を電気的に吸着して集塵する多重筒型電気集塵装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気集塵装置は、放電極と集塵極とを有
し、帯電させた塵埃等を集塵極で電気的に吸着して集塵
する装置である。この装置において、集塵能力を大きく
するには、平板電極の面積を広げたり、枚数を増やした
り、中心に放電極を配設した円筒型等の集塵極を多数束
ねたりする。
【0003】また、集塵極の表面に付着した塵埃等を除
去する手段としては、平板を回動させるものや、水を吹
き付けるものがある。具体的には、多数の平板電極をベ
ルトに取り付けて回動させ、この平板電極を固定ブラシ
等の間に通して塵埃等を掻き落とすものや、水を吹き付
けて塵埃等を洗い流すもの等がある。これらの例として
は、特公昭59−19741号公報、特公昭60−25
192号公報、特公昭60−44976号公報、特開昭
63−130150号公報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記構成の
従来の電気集塵装置では次のような問題がある。
【0005】集塵極が平板方式の場合には、集塵極の両
端を固定する必要があり、構造が複雑になってしまう。
【0006】これを解消するために、集塵極を筒形状に
したものを複数束ねたものがあるが、例えば円筒形状の
場合は各筒の間にデッドスペースが生じてしまう。この
デッドスペースを解消するために、4角筒状やハニカム
型のものも考えられている。しかしこれらの場合、デッ
ドスペースはなくなるが、捕集された塵埃等を除去する
のが難しい。
【0007】また、捕集された塵埃等を除去する手段も
様々な工夫が施されている。例えば、集塵電極を叩いた
り水を流したりして塵埃等を除去する手段があるが、前
記集塵能力の向上との兼ね合いで、効果的に塵埃等を除
去することができない。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、スペースの効率的利用により小型化が図れる
と共に塵埃等を確実に除去できる多重筒型電気集塵装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る多重筒
型電気集塵装置は、放電部を有する荷電極と接地極であ
る集塵側電極とを交互に配設し、放電部で帯電させた塵
埃等を集塵側電極で電気的に吸着する電気集塵装置にお
いて、前記集塵側電極が、円形または多角形の筒状に形
成されると共にその寸法を違えて多重の同心状に配設さ
れたことを特徴とする。
【0010】このように、集塵側電極を円筒状等に形成
して多重の同心状に配設したので、塵埃等を含む空気
は、この多重筒状の集塵側電極の間を通過する間にこの
集塵側電極に電気的に吸着される。これにより、平板電
極型のように両端を固定する必要がなく、片側固定の構
造で、集塵能力を維持したまま、装置の堅牢化及び小型
化を図ることができる。
【0011】第2の発明に係る多重筒型電気集塵装置
は、放電部を有する荷電極と接地極である集塵側電極と
を交互に配設し、放電部で帯電させた塵埃等を集塵側電
極で電気的に吸着する電気集塵装置において、円筒状に
形成すると共にその寸法を違えて多重の同心状に配設さ
れた集塵側電極と、この集塵側電極表面に対向して設け
られその表面に付着した塵埃等を除去する塵埃除去手段
とを備え、前記集塵側電極と塵埃除去手段とを相対的に
回転させて集塵側電極表面に付着した塵埃等を除去する
ことを特徴とする。
【0012】このように、集塵側電極と塵埃除去手段と
を相対的に回転させることで、塵埃除去手段による除去
動作を、常時または間欠的に集塵側電極表面の一部また
は全域に亘って及ぼすことができる。
【0013】第3の発明に係る多重筒型電気集塵装置
は、放電部を有する荷電極と接地極である集塵側電極と
を交互に配設し、放電部で帯電させた塵埃等を集塵側電
極で電気的に吸着する電気集塵装置において、円筒状に
形成すると共にその寸法を違えて多重の同心状に配設さ
れた集塵側電極と、円筒状に形成すると共にその寸法を
違えて多重の同心状に配設され、前記集塵側電極の各筒
の間にそれぞれ挿入できる寸法に成形された荷電極と、
前記集塵側電極に対向して設けられ集塵側電極の表面に
付着した塵埃等を除去する塵埃除去手段とを備え、前記
集塵側電極と塵埃除去手段とを相対的に回転させて、前
記塵埃除去手段で集塵側電極表面に付着した塵埃等を除
去することを特徴とする。
【0014】このように、集塵側電極と塵埃除去手段と
を相対的に回転させることで、塵埃除去手段は、集塵側
電極表面に接触したままその外周を回転する。これによ
り、塵埃除去手段は、集塵側電極表面の全域で塵埃等を
掻き取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多重筒型電気
集塵装置の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る多重筒型電気集塵装置を示す側
面断面図、図2は多重筒型電気集塵装置の平面図であ
る。なお、塵埃等とは、空気中に混入している微粒子や
オイル等である。
【0016】本実施形態に係る多重筒型電気集塵装置1
は、その全体をほぼ円筒状の外側ケース1Aによって形
成されている。この外側ケース1Aの下部には、流入側
空気室2が設けられ、上部には流出側空気室3が設けら
れている。流入側空気室2には、外部から塵埃等を含ん
だ空気が流入する流入口4が設けられている。流入側空
気室2の下部は、捕集した塵埃等を外部に排出するため
のホッパ5が設けられている。流出側空気室3には、塵
埃等が除去された後の空気が外部に流出する流出口6が
設けられている。
【0017】この流入側空気室2と流出側空気室3との
間に、多重筒型電気集塵機10が設けられている。この
多重筒型電気集塵機10は主に、固定部11と回転部1
2とから構成されている。
【0018】固定部11は、図3から図5に示すよう
に、後述する集塵板18,19,20との間で電場を形成
する荷電極としての荷電板14,15と、各荷電板14,
15を支持するフレーム16とから構成されている。各
荷電板14,15は、大径及び小径の2つの円筒体から
構成されている。小径の荷電板14は、大径の荷電板1
5の内側に挿入され、互いに同心円状に配設されてい
る。各荷電板14,15は、その一部が切欠かれて縦方
向にスリット14A,15Aが設けられている。さら
に、各荷電板14,15の下端部には、下方に突起させ
て回転部12との間で放電して塵埃等を帯電させるため
の放電用針14B,15Bが多数設けられている。フレ
ーム16は、放射状に延びた放射支持棒16Aと、各放
射支持棒16Aをつないで補強する補強用環状棒16B
とから構成され、空気の通過の障害にならないようにな
っている。このフレーム16は、各荷電板14,15の
上端部に接合されてこれらを同心円状に固定支持してい
る。さらに、フレーム16の寸法は、大径の荷電板15
の外周から外方に多少延出する程度に設定され、後述す
る支持用段部1B(図1参照)に載置される。このフレ
ーム16が支持用段部1Bに載置された状態で、各荷電
板14,15をつり下げて支持するようになっている。
【0019】回転部12は、図1、図6及び図7に示す
ように主に、塵埃等を捕集する集塵側電極としての集塵
板18,19,20と、各集塵板18,19,20を支持す
るフレーム21とから構成されている。集塵板18,1
9,20は、大径、中径及び小径の3つの円筒体から構
成されている。各集塵板18,19,20は、前記固定部
11の各荷電板14,15を互いの間に挿入できる寸法
に設定されている。具体的には、最小径の集塵板18と
中間の集塵板19との間の中央位置に、固定部11の小
径の荷電板14が位置するように、また、中間の集塵板
19と最大径の集塵板20との間の中央位置に、固定部
11の大径の荷電板15が位置するように、各部の寸法
がそれぞれ設定されている。さらに、最小径の集塵板1
8の上端部は蓋体18Aで塞がれ、この集塵板18内を
空気が通過できないようになっている。フレーム21
は、十字状に配設された十字状支持棒21Aと、これら
を支持する環状支持棒21Bとから構成され、空気の通
過の障害にならないようになっている。このフレーム2
1は、各集塵板18,19,20の下端部に位置し、これ
らを下側から同心円状に固定支持している。このフレー
ム21に支持された各集塵板18,19,20と、前記フ
レーム16に支持された各荷電板14,15とは、固定
部11及び回転部12が装着された状態で、相互に噛み
合うようになっている。
【0020】フレーム21の環状支持棒21Bの下側面
には、回転部12の回転を支持するための回転ローラ2
2が設けられている。さらに、円形棒21Bの上側面に
は、後述する回転駆動部30からの回転駆動力を回転部
12に伝えるためのチェーン23が設けられている。
【0021】図1において、多重筒型電気集塵装置1の
外側ケース1Aのうち、流入側空気室2の上部には、回
転部12の回転ローラ22を支持するための支持レール
25が設けられている。この支持レール25は、外側ケ
ース1Aの内側面に設けられた環状の支持台部26の上
側面に配設されている。この支持レール25に回転ロー
ラ22が移動可能に載置されて、回転部12が外側ケー
ス1A及び固定部11に対して相対的に回転できるよう
になっている。外側ケース1Aのうち、流出側空気室3
の下部付近には、パッキン28と当接することで流入側
空気室2と流出側空気室3との間をシールするパッキン
当接板29が設けられている。このパッキン当接板29
は、2枚の環状板からなり、パッキン28を上下から挟
み込んで、シールするようになっている。このパッキン
当接板29が外側ケース1Aの内側面に取り付けられ、
パッキン28が回転部12の最大径の集塵板20の外側
上端部に取り付けられている。
【0022】外側ケース1Aの外周面には、回転部12
を回転駆動するための回転駆動部30が設けられてい
る。この回転駆動部30は主に、駆動モータ31と、こ
の駆動モータ31の駆動軸に取り付けられた状態で前記
チェーン23に噛み合って駆動モータ31の駆動力を回
転部12側に伝えるスプロケット32とから構成されて
いる。
【0023】多重筒型電気集塵装置1の外側ケース1A
は、流出側空気室3の部分で拡径されて、支持用段部1
Bを構成している。この支持用段部1Bには、ガイシ等
の絶縁性の支持台部34が設けられている。固定部11
は、外側ケース1Aに挿入された状態で、フレーム16
がこの支持台部34に載置される。
【0024】流出側空気室3を構成する外側ケース1A
の内側面の下部には、スクレーパ用支持台部35が設け
られている。このスクレーパ用支持台部35に塵埃除去
手段としてのスクレーパ36が載置される。
【0025】スクレーパ36は、スクレーパ支持フレー
ム37に支持された状態で、回転部12の各集塵板1
8,19,20に対向して設けられ、その表面に捕集され
た塵埃等を除去する塵埃除去手段である。このスクレー
パ36は、図1及び図8から図10に示すように主に、
塵埃等を掻き落とす掻落し部41と、この掻落し部41
を支持する支持棒部42とから構成されている。
【0026】掻落し部41は、各集塵板18,19,20
の表面に直接に接触して塵埃等を掻き落とすブレード4
3によって構成されている。このブレード43は2枚設
けられており、一方のブレード43Aは、四角棒状の支
持棒部42の進行方向前方面(図11中の下側面)に取
り付けられている。他方のブレード43Bは、支持棒部
42の中央部から両側に延出して取り付けられている。
ブレード43Aは、各集塵板18,19,20の表面との
間に隙間を有し、主に大きな固まりとなって集塵板1
8,19,20の表面に付着している塵埃等を除去するよ
うに構成されている。中央部から延出したブレード43
Bは、各集塵板18,19,20に密に接触して、その表
面に付着した微少な塵埃等もすべて掻き落とすように構
成されている。この各ブレード43は、ゴム等の可撓性
のある平板で構成されている。これにより、特にブレー
ド43Bが、各集塵板18,19,20の表面に対して柔
軟にかつ密に接触して、微少な塵埃等も確実に除去でき
るようになっている。なお、各ブレード43の縦方向の
寸法は、各集塵板18,19,20よりも多少大きい程度
に設定されている。
【0027】このブレード43は、支持棒部42の先端
側(図8中の下側)に取り付けられている。支持棒部4
2の基端側には、フランジ状に拡径して成形された支持
用拡径部42Aが設けられている。この支持用拡径部4
2Aがスクレーパ支持フレーム37に係止されること
で、スクレーパ36がスクレーパ支持フレーム37に支
持されるようになっている。さらに、このスクレーパ支
持フレーム37が外側ケース1A内のスクレーパ用支持
台部35に載置されることによって、掻落し部41が固
定部11の各荷電板14,15のスリット14A,15A
にそれぞれ挿入されるようになっている。このとき、ス
クレーパ36は、ブレード43が各集塵板18,19,2
0の表面に接触して塵埃等を掻き落とす際の抵抗に十分
に耐えられる程度の強度で、スクレーパ支持フレーム3
7に堅固に支持されている。さらに、スクレーパ36
は、各荷電板14,15のスリット14A,15Aに挿入
された状態で、荷電板14,15と電気的に隔絶されて
いる。また、スクレーパ36と集塵板18,19,20と
の間は、絶縁材であるブレード43が接触するだけなの
で、こちらも同様に、電気的に隔絶されている。
【0028】スクレーパ支持フレーム37は、並行に2
本配設された長尺の棒材37Aと、これらの間に一定間
隔をおいて掛け渡された渡し棒37Bとから構成されて
いる。スクレーパ36は、これら棒材37Aと渡し棒3
7Bとの間に挿入されて支持されるようになっている。
【0029】[作用]以上のように構成された多重筒型
電気集塵装置1は、次のように動作する。
【0030】塵埃等を含んだ空気は、多重筒型電気集塵
装置1の流入側空気室2に流入口4から流入する。この
流入側空気室2に流入した空気は、緩やかに上昇して多
重筒型電気集塵機10内を通過し、流出側空気室3に流
入する。この流出側空気室3内の空気は流出口6から外
部に排出される。
【0031】多重筒型電気集塵機10では、固定部11
と回転部12との間に直流12kVの電圧が印加されて
おり、各荷電板14,15の放電用針14B,15Bと各
集塵板18,19,20との間で放電して、ここを通過す
る空気中の塵埃等が帯電する。この帯電した塵埃等は、
そのまま上昇し、接地されている集塵板18,19,20
側に電気的に吸引されてその表面に吸着する。残りの空
気はそのまま流出側空気室3内に流入する。これによ
り、空気中の塵埃等が集塵板18,19,20に捕集され
る。
【0032】このとき、回転部12は、回転駆動部30
によって常時または間欠的に回転駆動されている。即
ち、固定部11及びスクレーパ36に対して回転してい
る。このため、スクレーパ36の各ブレード43は、各
集塵板18,19,20の表面を掻きながら相対的に回転
する。これにより、各集塵板18,19,20の表面に電
気的に捕捉された塵埃等は、スクレーパ36で掻き落と
される。このスクレーパ36によって掻き落とされた塵
埃等は、下方に落下して、ホッパ5から外部に排出され
る。
【0033】[効果]以上のように、多重筒型電気集塵
機10の各荷電板14,15及び集塵板18,19,20
が円筒形状であるため、駆動機構(回転駆動部30)が
簡単になり、集塵能力を維持したまま、装置を小型化す
ることができる。換言すると、従来のように平板状の集
塵板を動かして塵埃等を除去しようとすると、集塵板を
動かすためのスペースを確保しなければならず、集塵機
自体が大型化してしまう。これに対して、本実施形態の
多重筒型電気集塵機10では、各荷電板14,15及び
集塵板18,19,20を円筒形状にして同心状に配設
し、これらを相対的に回転させて塵埃等の除去を行うよ
うにしたので、集塵板18,19,20等を動かすための
スペースを確保する必要がなく、集塵能力を維持したま
ま、装置を小型化することができる。
【0034】また、各集塵板18,19,20の間にスク
レーパ36を挿入し、これらを相対的に回転させるの
で、各集塵板18,19,20で空気中の塵埃等を捕捉し
ながら、捕捉した塵埃等を効率的にかつ確実に除去する
ことができるようになる。換言すると、従来のような平
板方式の集塵機では、スクレーパを動かして塵埃等を除
去しようとすると、各平板の表面毎にそれぞれスクレー
パを備えなければならず、その設置数が増えて大型化し
てしまうと共に、これらを動かす可動機構が複雑になっ
てしまう。これに対して、本実施形態では、対向する2
つの面の間に1つのスクレーパ36を装着し、かつ1つ
の回転駆動部30で各集塵板18,19,20とスクレー
パ36とを相対的に回転できるようにしたので、スクレ
ーパ36の設置数が増加することがなく、可動機構も1
つだけですむ。この結果、装置の簡素化と小型化を図る
ことができる。
【0035】以上により、装置の製造コストの低減を図
ることができる。さらに、塵埃等の堆積による目詰り等
の問題が解消して、メンテナンスの期間が大幅に延び、
ランニングコストの低減を図ることができる。
【0036】さらに、各荷電板14,15及び集塵板1
8,19,20を円筒形状にしてフレーム16,21で一
体的に支持するようにしたので、平板状の集塵板の支持
構造に比べて大幅に堅牢化することができる。
【0037】[変形例] (1) 前記実施形態では、円筒状板(荷電板14,1
5及び集塵板18,19,20)を固定部11側で2枚、
回転部12側で3枚設けたが、本発明はこれに限らず、
固定部11側で1枚、回転部12側で2枚、または固定
部11側で3枚以上、回転部12側で4枚以上であって
もよい。この円筒状板の枚数は、装置の大きさ、集塵能
力等の各種の条件に応じて適宜設定する。また、各円筒
状板の寸法も、装置の大きさ、集塵能力等の各種の条件
に応じて適宜設定する。
【0038】(2) 前記実施形態では、固定部11を
上側に、回転部12を下側に設けたが、これと逆に上側
に回転部12を設けてもよい。この場合、スクレーパ3
6は、固定部11側に設けられる。
【0039】(3) 前記実施形態では、荷電板14,
15を設けて、各集塵板18,19,20に対する荷電極
としたが、各集塵板18,19,20の中間位置に放電極
及び荷電極としての棒状電極等を挿入するだけでもよ
い。
【0040】(4) 前記実施形態では、塵埃除去手段
としてスクレーパ36を用いたが、集塵板18,19,2
0の表面に付着した塵埃等を吸引して除去する吸引式の
除去手段を用いてもよい。
【0041】(5) 前記実施形態では、多重筒型電気
集塵機10を縦置きにしたが、横方向や斜め方向に配設
してもよい。このときは、前記吸引式の塵埃除去手段を
用いることが望ましい。
【0042】(6) スクレーパ36の材料としては、
ゴム等の可撓性のある材料に限らず、金属ブラシや不織
布等の他の材料を用いてもよい。
【0043】(7) 塵埃等を除去する手段としては、
掻き落とす動作以外にも、水等の液体を流して塵埃等を
洗い流すようにしてもよい。
【0044】(8) 荷電板14,15及び集塵板18,
19,20は円筒状に形成したが、四角筒状等の多角形
筒状に形成してもよい。この場合、前記スクレーパ36
は使用できないため、塵埃除去手段としては、水等の液
体で洗い流す手段を用いる。
【0045】(9) 前記実施形態では、塵埃除去手段
としてのスクレーパ36を固定し、集塵板18,19,2
0を回転させる構成にしたが、集塵板18,19,20を
固定し、スクレーパ36を回転させる構成にしてもよ
い。この場合、スクレーパ36は、U字状に形成した
り、荷電板14,15を挟んで2本ずつ設けたりして、
スクレーパ36が回転することで荷電板14,15と接
触しないようにする。また、荷電板14,15の代わり
に、棒状の放電用針のみを設けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。
【0047】(1) 集塵側電極を円形等の筒状に形成
し、多重の同心状に配設したので、集塵能力を維持した
まま、装置の小型化を図ることができる。
【0048】(2) 集塵側電極表面に対向して塵埃除
去手段を設け、これら集塵側電極及び塵埃除去手段を相
対的に回転させて集塵側電極表面に付着した塵埃等を除
去するようにしたので、電極で空気中の塵埃等を捕捉し
ながら、捕捉した塵埃等を効率的に除去することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重筒型電気集塵装置を示す側面
断面図である。
【図2】本発明に係る多重筒型電気集塵装置を示す平面
図である。
【図3】多重筒型電気集塵機の固定部を示す側面断面図
である。
【図4】多重筒型電気集塵機の固定部を示す平面図であ
る。
【図5】多重筒型電気集塵機の固定部を示す斜視図であ
る。
【図6】多重筒型電気集塵機の回転部を示す側面断面図
である。
【図7】多重筒型電気集塵機の回転部を示す平面図であ
る。
【図8】スクレーパを示す側面図である。
【図9】スクレーパを示す平面図である。
【図10】スクレーパをの掻落し部を示す平面断面図で
ある。
【符号の説明】
1:多重筒型電気集塵装置、1A:外側ケース、1B:
支持用段部、2:流入側空気室、3:流出側空気室、
4:流入口、5:ホッパ、6:流出口、10:多重筒型
電気集塵機、11:固定部、12:回転部、14,1
5:荷電板、16,21:フレーム、18,19,20:
集塵板、22:回転ローラ、23:チェーン、25:支
持レール、26:支持台部、30:回転駆動部、31:
駆動モータ、32:スプロケット、34:支持台部、3
5:スクレーパ用支持台部、36:スクレーパ、37:
スクレーパ支持フレーム、41:掻落し部、42:支持
棒部、43:ブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B03C 3/74 B03C 3/74 A (72)発明者 今野 貴博 神奈川県平塚市久領堤1−37 日本エア ー・フィルター株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電部を有する荷電極と接地極である集
    塵側電極とを交互に配設し、放電部で帯電させた塵埃等
    を集塵側電極で電気的に吸着する電気集塵装置におい
    て、 前記集塵側電極が、円形または多角形の筒状に形成され
    ると共にその寸法を違えて多重の同心状に配設されたこ
    とを特徴とする多重筒型電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 放電部を有する荷電極と接地極である集
    塵側電極とを交互に配設し、放電部で帯電させた塵埃等
    を集塵側電極で電気的に吸着する電気集塵装置におい
    て、 円筒状に形成すると共にその寸法を違えて多重の同心状
    に配設された集塵側電極と、 この集塵側電極表面に対向して設けられその表面に付着
    した塵埃等を除去する塵埃除去手段とを備え、 前記集塵側電極と塵埃除去手段とを相対的に回転させて
    集塵側電極表面に付着した塵埃等を除去することを特徴
    とする多重筒型電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 放電部を有する荷電極と接地極である集
    塵側電極とを交互に配設し、放電部で帯電させた塵埃等
    を集塵側電極で電気的に吸着する電気集塵装置におい
    て、 円筒状に形成すると共にその寸法を違えて多重の同心状
    に配設された集塵側電極と、 円筒状に形成すると共にその寸法を違えて多重の同心状
    に配設され、前記集塵側電極の各筒の間にそれぞれ挿入
    できる寸法に成形された荷電極と、 前記集塵側電極に対向して設けられ集塵側電極の表面に
    付着した塵埃等を除去する塵埃除去手段とを備え、 前記集塵側電極と塵埃除去手段とを相対的に回転させ
    て、前記塵埃除去手段で集塵側電極表面に付着した塵埃
    等を除去することを特徴とする多重筒型電気集塵装置。
JP31447196A 1996-11-26 1996-11-26 多重筒型電気集塵装置 Pending JPH10151363A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT408846B (de) * 1999-05-03 2002-03-25 Forsthuber Paul Röhrenelektrofilter
KR100899699B1 (ko) * 2002-11-20 2009-05-28 주식회사 포스코 타르 고착을 방지할 수 있는 정전유도 집진장치
CN103537373A (zh) * 2013-11-13 2014-01-29 福建龙净环保股份有限公司 一种隔离振打清灰电除尘器及其隔离振打时序控制方法
EP4389290A1 (de) * 2022-12-21 2024-06-26 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung und verfahren zur reinigung der inneren mantelfläche von rohren

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