JPH10150914A - チーズの包装体及びその製造法 - Google Patents

チーズの包装体及びその製造法

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JPH10150914A
JPH10150914A JP9069092A JP6909297A JPH10150914A JP H10150914 A JPH10150914 A JP H10150914A JP 9069092 A JP9069092 A JP 9069092A JP 6909297 A JP6909297 A JP 6909297A JP H10150914 A JPH10150914 A JP H10150914A
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龍朗 大久保
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康彦 沖
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正則 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱殺菌時にチーズが溶けて包材から洩れ出
したり、チーズが包材に付着しない軟質カビ系カットチ
ーズ包装体及びその製造法の提供。 【解決手段】 軟質カビ系チーズのカット面が、特定の
合成樹脂層を有する包材でこの層に密着するようにして
個包装されており、加熱殺菌が施されているチーズ包装
体。特定の合成樹脂としては、延伸ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンまたはぬれ指
数42以下の合成樹脂層が用いられ、これらの合成樹脂と
アルミニウムとの少なくとも二層で構成された包材が好
ましい。発酵工程の途上においてこの包装を行なうチー
ズ包装体の製造法。カット面でカビの生育を阻止し、加
熱殺菌時にチーズの洩出やチーズと包材との付着を防
ぎ、チーズの保存性を保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カット面(切断
面)にカビが生育していない軟質カビ系チーズ包装体及
びその製造法に関する。本発明のチーズ包装体は、その
チーズのカット面にはカビが生育せずその他の面に生育
しており、加熱殺菌時にチーズが溶けて包材から洩れ出
したり、チーズが包材に付着せず、チーズの保形性を保
ち、長期間冷蔵保存することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、カマンベールチーズ等の軟質カビ
系チーズをいくつかのポーションにカットし、このカッ
トしたチーズを加熱殺菌して保存性を付与しようとする
と、加熱殺菌時にチーズのカット面(切断面のカビが生
育していない箇所)から、チーズが溶けだし、チーズを
包装している包材から洩れ出してしまうおそれがあっ
た。また、包材を開封する時に包材と溶けたチーズが付
着して包材がチーズからきれいに剥がれないという問題
もあった。これらのチーズの加熱殺菌時に生ずる問題を
同時に改善することは技術的に難しく、この問題を同時
に解決した製品は現在までみることができない。現在市
販されているポーションタイプの軟質カビ系チーズ、特
にカマンベールチーズはいずれも外国からの輸入品であ
り、生タイプでカット面にカビが生えていないもの、
加熱殺菌タイプでカット面にカビが生育しているもの
の2種類のみである。
【0003】前記の製造方法は、通常通りカードメー
キングして型詰めしたチーズを発酵させ、発酵終了時
(少なくとも発酵7日以降)に、チーズのカットおよび
チーズの個包装を同時に行い、カップ包装まで終了さ
せ、このチーズを低温保管し、ユーザーの希望する熟成
度のものを出荷するというものである。このタイプのポ
ーションカマンベールチーズは、加熱殺菌工程がないた
めチーズが洩れだすことがなく、カット面と包材の付着
も起こりにくい。しかし、長時間品質を保持することが
できないという欠点がある。前記の製造方法は、通常
通りカードメーキングして型詰めしたチーズを発酵さ
せ、発酵中にチーズのカットを行い、カット面にカビを
生育させた後これを個包装し、所定の期間発酵させ、カ
ップ包装し、加熱殺菌して製品とするものである。この
タイプのポーションカマンベールチーズは、カット面に
カビが生育しているために加熱殺菌時にチーズが溶けて
洩れだしたりあるいはチーズカット面と包材が付着した
りすることはほとんど起こらない。市販外国製品の包材
の材質は、の生タイプはアルミニウムや紙を基材とし
て、内面にコーティング剤、外面に紙やアルミニウムを
ワックスで貼り合わせたものが、またの加熱殺菌タイ
プはアルミニウムを基材として、内面にコーティング剤
やポリプロピレン、外面にポリエチレンをドライラミネ
ートしたものが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来市販されている加
熱殺菌されたポーションカマンベールチーズは、円形カ
マンベールチーズを一口サイズに切った形をしていて全
面にカビが生育しているチーズである。このチーズは、
カビが多くなりすぎカビの影響を受けやすい所と受けに
くい所ができる。そのため、チーズも過熟な部分と未熟
な部分ができ熟成のバラツキが生じるため品質が均質化
されず商品性が劣るものである。 一方、カット面にカ
ビが生育していないチーズは、カット直後のチーズと同
じ形態をしており見栄えが良く、カビの影響を均一に受
けるため熟成のバラツキが生じにくい。このことから、
カット面にカビが生育していないカットチーズを個包装
したものを提供しようとしても、加熱殺菌した時にはチ
ーズが溶けだし包材から洩れたり、カット面からも洩れ
てくる。又、カット面にカビが生育していないため、包
材を開封する時に包材と溶けたチーズが付着して剥がれ
ず開けづらい。
【0005】さらに、熟成の進んだカマンベールチーズ
は、カット面、特にそのカビマット(表面にカビが生育
している部分)直下の部分が軟化して垂れてくるという
問題が生ずる。又、軟質カビ系チーズは発酵中の水分蒸
発を抑制する目的で発酵途中においてラッピングを行う
が、発酵終了後にカットおよび個包装を行う場合は、こ
のラッピングを一度取り除く必要が生じるため効率が悪
くなる。さらに、発酵終了時のチーズは、柔らかくなり
カットする時にチーズが欠けたり、ナイフへのチーズ付
着およびチーズくずの混入が多くなる。そこで、本発明
は、ラッピングを行わずにカットおよび個包装を行い水
分の蒸発を押さえ、かつ個包装後にカット面にかびが生
育しないチーズ包装体及びその製造法を提供するもので
ある。又、本発明は、従来の個包装したポーションタイ
プの軟質カビ系チーズと異なり、加熱殺菌時にチーズが
溶けて洩れることなく、さらに包材とチーズとの剥離性
が良くて、開封後のチーズの保形性の良い、個包装され
た長期間保存可能な軟質カビ系チーズの包装体、特にカ
マンベールチーズ又はブリーチーズ包装体及びその製造
法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねたところ、カマンベ
ールチーズ又はブリーチーズの製造時においてチーズを
カットし、そのカット面(切断面)を特定の包材を用い
て特定の方法で個包装することによって、加熱殺菌時に
チーズが溶けて包材から洩れ出ることがなく、包材のチ
ーズカット面からの剥離性がよく、開封後のチーズの保
形性を保つことができることを見出して、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明者らは、次の (1)〜
(4) の点を解決することによって、前記カマンベールチ
ーズ又はブリーチーズ包装体を得ることができたのであ
る。
【0007】(1) カット面にカビが生育していないチー
ズを加熱殺菌した時に起きるチーズの溶融による洩れを
なくするために、チーズのカット面を包材に密着させ
る。すなわち、チーズのカット面を包材と密着させて個
包装し、集積後の周囲を絞り込むことで、チーズの溶融
による洩れを防ぐ。 (2) カット面にカビが生育していないため、包材を開封
する時に包材とチーズが付着せずに開けやすくするため
に、特殊な包材を使うことによってチーズカット面に薄
膜を形成させ、包材チーズのカット面との付着がなく開
封しやすくする。 (3) 熟成の進んだカマンベールチーズ又はブリーチーズ
は、カット面のチーズ、特にカビマット直下部分が軟化
して垂れてくるので、これを防止するために、特殊な包
材を使うことによってチーズのカット面に薄膜を形成さ
せ、チーズの垂れをなくし、開封後の温度が上昇しても
保形性を良くすることができるようにする。 (4) 上記 (1)〜(3) を満足させる最良の包材を選択す
る。
【0008】すなわち、本発明は、カットされた軟質カ
ビ系チーズのカット面を、延伸ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンのいずれかの層を
有する包材の合成樹脂層に密着するように個包装され、
加熱殺菌がなされているチーズ包装体は、加熱殺菌時に
チーズが溶けて包材から洩れ出すことがなく包材のチー
ズカット面からの剥離性がよく、開封後のチーズの保形
性を保つことができることを見出してなされたものであ
る。そして、この包材についてさらに検討を重ねたとこ
ろ、包材は、そのぬれ指数と関係があり、前記特定の包
材ばかりではなく、ぬれ指数42以下の合成樹脂、好まし
くはぬれ指数33以下の合成樹脂の層を有する包材を使用
すると、前記の合成樹脂ばかりではなく、さらに広範囲
の合成樹脂において、前記のように加熱殺菌時にチーズ
が溶けて包材から洩れ出すことなく包材のチーズカット
面からの剥離性がよく、開封後のチーズの保形性が保た
れることを見出した。このような合成樹脂としては、フ
ッ素系樹脂、ケイ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂等を例示することができる。
【0009】従って、本発明は、カットされた軟質カビ
系チーズが、そのカット面が延伸ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンのいずれかの層
を有する包材の合成樹脂層に密着するように個包装され
ており、加熱殺菌処理がなされているチーズ包装体であ
る。さらに、本発明は、カットされた軟質カビ系チーズ
が、そのカット面をぬれ指数42以下、好ましくはぬれ指
数33以下の合成樹脂の層を有する包材の合成樹脂層に密
着するように個包装されており、加熱殺菌がなされてい
るチーズ包装体、特に好ましくはカマンベールチーズ又
はブリーチーズ包装体である。具体的には、アルミニウ
ム層と、前記特定の合成樹脂あるいはぬれ指数42以下の
合成樹脂の層との少なくとも二層より構成される包材を
用い該合成樹脂の層をチーズのカット面に密着するよう
にして個包装され、加熱殺菌されているものである。ぬ
れ指数とは、表面張力が順を追って異なる一連の混合液
体を、フイルムの表面に塗布し、フイルムをぬらすと判
定された混合液の表面張力(dyn/cm)の数値をいう (JI
S K 6768-1995 ポリエチレン及びポリプロピレンフィル
ムのぬれ試験方法) 。ぬれ指数は、フィルムの材質、特
性によって数値が異なり、同じ材質でも加工処理が異な
るので数値は一定ではない。ぬれ指数が変わるのは、フ
ィルムの表面を放電加熱処理することによって、フィル
ムに極性基ができるためである。フィルムに極性基がで
きると、ぬれ指数は高い数値を示す。このぬれ指数が高
いとぬれが良くなり、この包材を用いたチーズ包装体の
包材は剥離性が悪くなる。
【0010】さらに、本発明は、醗酵中のカマンベール
チーズ又はブリーチーズなどの軟質カビ系チーズをカッ
トし、アルミニウム層と上記合成樹脂の層との少なくと
も二層から構成される包材を用いチーズのカット面にこ
の合成樹脂の層が密着するように個包装して、これをさ
らに発酵を継続させた後、加熱殺菌することよりなるチ
ーズ包装体の製造方法である。すなわち、本発明は、カ
ットされた軟質カビ系チーズのカット面が特定の包材と
密着するように個包装されており、個々のカット面には
カビが生育していない長期保存の可能な軟質カビ系チー
ズである。本発明では、発酵中および加熱殺菌時にチー
ズのカット面と包材との密着が弱まるのを防ぐために個
包装したものを帯などでしばり、あるいは個包装体を集
積してその密着性を高めてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明にあっては、カマンベール
チーズ又はブリーチーズ等の軟質カビ系チーズをカット
するに当り、ポーション数及びチーズの大きさ、形状は
特に限定されるものではなく、個包装できる形状及び大
きさであれば良い。本発明に用いられる包材は、延伸ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンまたはぬれ指数42以下の合成樹脂が用いられる。ぬ
れ指数42以下の合成樹脂として、フッ素系樹脂、ケイ素
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等
のいずれかを用いる。通常は、少なくともアルミニウム
の層とこれらの合成樹脂の二層から構成されていて、ア
ルミニウムとこれらの合成樹脂とが一体となっているフ
ィルムを用いる。その厚さはアルミニウム及びこれらの
合成樹脂のいずれもが 4〜20ミクロン程度のものを使用
することが望ましい。
【0012】本発明に用いられる包材のぬれ指数42以下
の合成樹脂として、フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が用いられる。
フッ素系樹脂としては、ポリ三フッ化エチレン(23)、ポ
リフッ化ビニリデン(25)、ポリフッ化ビニル(28)、ポリ
四フッ化エチレン(18)を用いる。ケイ素系樹脂として
は、シリコーンを用いる。ポリエステル系樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート (31〜42) 、ポリエチ
レンナフタレート、ポリエチレンイソフタレートを用い
る。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン(3
1)、ポリプロピレン (31〜39) を用いる。尚、( ) 内の
数字はぬれ指数の値を示す。
【0013】本発明では、まず、カット面からのチーズ
の洩れを防ぐためにカット面と密着する包材を検討し
た。その結果、チーズと包材とを密着させるためにはチ
ーズやチョコレートの包材として使われているデッドホ
ールド性(形状保持性)の良いアルミニウムが適してい
ることがわかった。しかし、アルミニウムだけでは溶け
たチーズが流れ出るため、チーズのカット面に接する内
面の材質を検討した。その結果、フッ素系樹脂、ケイ素
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が
洩れ防止に効果があり、紙、ニトロセルロース樹脂、ポ
リプロピレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織
布、ポリ塩化ビニリデンは適していないことがわかっ
た。加熱殺菌時のチーズに接触する材質による洩れの状
態をカマンベールチーズについて比較した結果を表1に
示す。
【0014】
【表1】 加熱殺菌時の洩れの比較 ────────────────────────────── チーズ接触面材質 洩れ ────────────────────────────── 紙 一部流れ出る ニトロセルロース樹脂 一部流れ出る ポリエチレン なし ポリエチレンテレフタレート なし アルミニウム 流れ出る 延伸ポリプロピレン なし 無延伸ポリプロピレン なし ポリプロピレン不織布 あり ポリエチレンテレフタレート不織布 あり ポリ塩化ビニリデン あり 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 なし ──────────────────────────────
【0015】また、従来チーズ包装体の包材を開封する
時にカット面にカビが生育していないので包材にチーズ
が付着して開けづらいという欠点がある。そこで、本発
明ではチーズと接する面の材質を種々検討した結果、開
封時にチーズと付着しない材質は延伸ポリプロピレンが
特に優れており、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンにおいても付着しない効果が認められた。しか
し、ニトロセルロース樹脂、無延伸ポリプロピレン/塩
化ビニリデンコート、ポリプロピレン不織布、ポリエチ
レンテレフタレート不織布、ポリ塩化ビニリデン、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体は、チーズとの付着が起こり
剥離性が悪かった。特に、延伸ポリプロピレンは、カッ
ト面に薄膜を形成するためチーズと付着せずに開封しや
すいことを見出した。ポリプロピレンは、延伸ポリプロ
ピレンと無延伸ポリプロピレンとに分かれる。この延伸
ポリプロピレンとは、ポリプロピレンを縦方向と横方向
に延伸したフィルム(100μm 以下のもの) を示す。チー
ズに接触する材質による剥離性をカマンベールチーズに
ついて比較した結果を表2に示す。
【0016】
【表2】 チーズとの剥離性の比較 ────────────────────────────────── チーズ接触面材質 剥離性 薄膜形成 ────────────────────────────────── 紙 悪い なし ニトロセルロース樹脂 悪い なし ポリエチレン ほぼ良好 あり ポリエチレンテレフタレート ほぼ良好 あり アルミニウム 悪い なし 延伸ポリプロピレン 良好 あり 無延伸ポリプロピレン ほぼ良好 あり 無延伸ポリプロピレン/ 悪い なし 塩化ビニリデンコート ポリプロピレン不織布 極めて悪い なし ポリエチレンテレフタレート不織布 極めて悪い なし ポリ塩化ビニリデン 悪い なし 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 悪い なし ──────────────────────────────────
【0017】さらに、包材を開封したチーズは、時間経
過とともにカット面からチーズが垂れて流出してくるこ
とがしばしば起きる。本発明では、チーズと接する面の
材質を種々検討した結果、開封後もチーズが垂れ出てこ
ない材質は特に延伸ポリプロピレンが優れていた。ま
た、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、無延
伸ポリプロピレンでもこのような効果がみられた。延伸
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、無延伸ポリプロピレンの面をチーズのカット面
に密着させると、カット面に薄膜を形成し、チーズをカ
ビと薄膜で袋のように覆うため垂れて流出しないことが
わかった。
【0018】さらに、本発明では水分量と品温の異なる
カマンベールチーズのカット面を密着させる種々の材質
について検討した結果、開封時にチーズと付着しない材
質、すなわち剥離性のよい材質は、フッ素系樹脂、ケイ
素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレ
ン、延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン)、ポ
リエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト)であり、シール性ポリエチレンテレフタレート、ポ
リスチレンは、チーズとの付着が起こり剥離性が悪いこ
とを見出した。無延伸ポリプロピレン/塩化ビニリデン
コートは、チーズを包んだ時の包材同士の付着を良くす
るのに、表面に塩化ビニリデンをコーティングしている
ためチーズ水分50%の6℃、15℃で剥離性が良好である
が、他の温度と水分52%、水分54%の全温度では剥離性
が悪かった。延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレート、無延伸ポリプロピレンは、すべての水分と温
度で剥離性が良好であった。ポリエチレンは、チーズの
水分50%の全温度及び水分52%、水分54%の6℃で剥離
性が良好であった。また、ぬれ指数が42以下の材質は、
剥離性が良好であった。延伸ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン、無延伸ポロプロピ
レンは、カット面に薄膜を形成するためチーズと付着せ
ずに開封しやすいことを見出した。チーズの水分が50
%、52%、54%各々にぬれ指数及び異なる材質による開
封時の剥離性をカマンベールチーズについて比較した結
果を表3,4,5 に示す。
【0019】
【表3】 チーズの剥離性の評価結果 ─────────────────────────────────── 材質 ぬれ指数 チーズ水分50% (dyn/cm) 品温 6℃ 15℃ 20℃ 25℃ 30℃ ─────────────────────────────────── 延伸ポリプロピレン 31 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレン 31 1.0 1.5 2.0 2.3 1.5 ─────────────────────────────────── 熱シールタイプの 43 3.3 2.0 3.0 4.0 − ポリエチレンテレフタレート ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 42 1.0 1.0 2.0 3.0 4.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 33 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(129) 33 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(159) 33 1.0 1.0 1.0 1.3 1.3 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(096) 31 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン 31 1.0 1.2 1.4 1.6 1.7 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン/ 39 1.0 1.0 3.0 4.0 4.0 塩化ビニリデンコート ─────────────────────────────────── なお、ポリエチレンテレフタレートの( )内の数値ははじめの2桁がアルミニ ウムの厚さを示し、次の桁がポリエチレンテレフタレートの厚さを示す。例えば ポリエチレンテレフタレート(126) とはアルミニウム12μm 、ポリエチレンテ レフタレート6μm を示す。
【0020】剥離性の評価は次のような基準を用い5点
法により、評価したものである。なお、評価は経験の充
分なパネラー10名を用い、次の評価基準を用いて行い、
その平均点を評点とした。 1点 付着なし ほとんど付着せず剥離性良好 2点 付着気味 剥がす時にやや付着するが、すぐに剥がれて チーズは包材に残らない 3点 付着あり 1 〜3 カ所程度点状に付着する 4点 付着あり カット面の1/5 以内で面状に付着する 5点 付着あり カット面の1/5 以上で付着する
【0021】
【表4】 チーズの剥離性の評価結果 ─────────────────────────────────── 材質 ぬれ指数 チーズ水分52% (dyn/cm) 品温 6℃ 15℃ 20℃ 25℃ 30℃ ─────────────────────────────────── 延伸ポリプロピレン 31 1.0 1.0 1.0 1.1 1.1 ─────────────────────────────────── ポリエチレン 31 1.3 2.5 4.0 4.0 − ─────────────────────────────────── 熱シールタイプの 43 4.0 4.0 4.0 4.0 − ポリエチレンテレフタレート ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 42 2.0 2.0 3.0 4.0 4.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 33 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(129) 33 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(096) 31 1.0 1.3 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン 31 1.1 1.6 1.6 2.0 2.0 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン/ 39 4.0 4.0 4.0 4.0 5.0 塩化ビニリデンコート ───────────────────────────────────
【0022】
【表5】 チーズの剥離性の評価結果 ─────────────────────────────────── 材質 ぬれ指数 チーズ水分54% (dyn/cm) 品温 6℃ 15℃ 20℃ 25℃ 30℃ ─────────────────────────────────── 延伸ポリプロピレン 31 1.0 1.0 1.0 1.2 2.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレン 31 2.0 3.7 3.7 4.0 3.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 42 2.0 3.5 3.5 4.0 4.0 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(126) 33 1.0 1.0 1.5 2.5 2.3 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(129) 33 1.0 1.2 1.4 1.5 2.7 ─────────────────────────────────── ポリエチレンテレフタレート(096) 31 1.0 1.0 1.4 2.3 2.3 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン 31 1.5 1.8 1.8 2.5 2.5 ─────────────────────────────────── 無延伸ポリプロピレン/ 39 3.2 4.8 4.7 − − 塩化ビニリデンコート ─────────────────────────────────── 表4、表5の評価方法は、表3と同じ方法によって評価
した。
【0023】これらの発明は、カマンベールチーズ又は
ブリーチーズについてだけではなく、軟質カビ系チーズ
について適用できるものである。
【0024】次に、本発明の実施例を示して本発明を具
体的に説明する。
【実施例1】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グおよび発酵させたカマンベールチーズを発酵途中で取
り出し、6等分にカットした。カット後すぐに樹脂コー
ティング、アルミニウム (9ミクロン) 、延伸ポリプロ
ピレン (5ミクロン)(ぬれ指数31) の三層構造からなる
包材でチーズのカット面には延伸ポリプロピレンが密着
するように個包装し、発酵を継続した。チーズのカット
面と延伸ポリプロピレンの面とを密着させて、所定の発
酵日数を経過した後、カップに充填して蓋材でシール
し、通常の条件で加熱殺菌した。なお、対照としてカッ
トしていない以外は実施例1と同様の方法で全体を同じ
包材で包装したカマンベールチーズを用いた。加熱殺菌
後これらのチーズ包装体についてチーズの洩れ、開封時
の剥離性、保形性および官能評価を行った。評価結果を
表6に示す。
【0025】
【表6】 ポーションカマンベールチーズの評価結果 ───────────────────────────────── チーズの 開封時の 保形性 官 能 評 価 洩れ 剥離性 風味 組織 外観 ───────────────────────────────── 実施例1 なし 良好 良好 8 9 8 対照 − − − 8 9 8 ─────────────────────────────────
【0026】風味、組織、外観の評価は次のような基準
を用い9点法により、評価し、その平均値を採用した。
なお、評価は経験の充分なパネラー5名を用いて行なっ
た。 9点 良好 欠陥項目(風味、組織、外観)なし 8点 良好 欠陥項目があるが、程度が微弱である 7点 良好 欠陥項目がある 6点 良好 欠陥項目があり、程度がやや強い 1〜5点 不良 欠陥項目があり、程度がかなり強く製
品に出来ない 実施例の製品は、チーズの洩れがまったくなく、包材を
開封する時に包材がチーズに付着せず剥離性は良好であ
り、また、開封後の保形性も良好であった。また、官能
評価の結果は、カットしていない対照チーズと同等の評
価が得られた。
【0027】
【実施例2】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グおよび発酵させたカマンベールチーズを発酵途中で取
り出し、6等分にカットした。カット後すぐに延伸ポリ
プロピレン(8ミクロン)(ぬれ指数31) 、アルミニウム
(9ミクロン) 、延伸ポリプロピレン(8ミクロン)(ぬ
れ指数31) の三層構造の包材にエンボス処理したもので
個包装し、発酵を継続した。個包装の際、包材の延伸ポ
リプロピレンの面がカマンベールチーズカット面に密着
するようにした。所定の発酵日数を経過した後、カップ
に充填して蓋材でシールし、通常の条件で加熱殺菌し
た。加熱殺菌後サンプルのチーズ洩れ、開封時の剥離
性、保形性および官能評価を行った。評価結果を表7に
示す。
【0028】
【実施例3】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グおよび発酵させた直径30cmの円形ブリーチーズを発酵
途中で取り出し、8等分にカットした。カット後すぐに
延伸ポリプロピレン(8ミクロン)(ぬれ指数31) 、アル
ミニウム(9ミクロン)、延伸ポリプロピレン(8ミク
ロン)(ぬれ指数31) の三層構造の包材にエンボス処理し
たもので個包装し、容器に詰めて発酵を継続した。個包
装の際、包材の延伸ポリプロピレンの面がブリーチーズ
カット面に密着するようにした。所定の発酵日数を経過
した後、蓋材でシールし、通常の条件で加熱殺菌した。
加熱殺菌後サンプルのチーズ洩れ、開封時の剥離性、保
形性および官能評価を行った。評価結果を表7に示す。
【0029】
【表7】 ポーションカマンベールチーズの評価結果 ─────────────────────────────── チーズの 開封時の 保形性 官 能 評 価 洩れ 剥離性 風味 組織 外観 ─────────────────────────────── 実施例2 なし 良好 良好 8 9 9 実施例3 なし 良好 良好 8 9 9 対 照 − − − 8 9 9 ───────────────────────────────
【0030】評価方法は、実施例1と同じ方法によって
評価した。対照としてカットしていない以外は実施例2
及び3と同様の方法で全体を同じ包材を包装したカマン
ベールチーズを用いた。実施例2および3の製品は、チ
ーズの洩れがまったくなく、包材を開封する時のチーズ
付着もなく、剥離性は良好であり、開封後の保形性も良
好であった。また、官能評価の結果は、対照のチーズと
同等の評価が得られた。
【0031】
【実施例4】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グおよび発酵させたカマンベールチーズを発酵途中で取
り出し、4等分、6等分および8等分にカットした。カ
ット後すぐにアルミニウム (9ミクロン) 及び延伸ポリ
プロピレン (5ミクロン)(ぬれ指数31) より構成される
包材を用い、その延伸ポリプロピレン面をチーズのカッ
ト面に密着させて個包装し、発酵を継続した。所定の発
酵日数を経過した後、カップに充填して蓋材をシール
し、通常と同じ条件で加熱殺菌した。加熱殺菌後サンプ
ルのチーズ洩れ、開封時の剥離性、保形性および官能評
価を行った。評価結果を表8に示す。
【0032】
【表8】 ポーションカマンベールチーズの評価結果 ────────────────────────────── チーズの 開封時の 保形性 官能評価 洩れ 剥離性 風味 組織 外観 ────────────────────────────── 4ポーション なし 良好 良好 8 8 9 6ポーション なし 良好 良好 9 9 9 8ポーション なし 良好 良好 8 9 9 ──────────────────────────────
【0033】評価方法は、実施例1と同じ方法によって
評価したものである。いずれのポーションチーズも包材
からの洩れがまったくなく、包材を開封する時に包材に
チーズの付着はなく、剥離性は良好であり、開封後の保
形性も良好であった。また、官能評価の結果は、すべて
ほぼ同等の評価が得られた。
【0034】
【実施例5】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グしたカマンベールチーズを発酵途中で取り出し、カッ
トし、すぐに樹脂コーティング、アルミニウム(9ミクロ
ン) 、ポリエチレンテレフタレート(12ミクロン)(ぬれ
指数33) の三層構造からなる包材又は樹脂コーティン
グ、アルミニウム(9ミクロン)、ポリエチレンテレフ
タレート(12ミクロン)(ぬれ指数42) の三層構造からな
る包材又は樹脂コーティング、アルミニウム(9ミクロ
ン)、熱シールタイプのポリエチレンテレフタレート
(12ミクロン)(ぬれ指数43) の三層構造からなる包材で
チーズのカット面にはポリエチレンテレフタレートが密
着するように個包装した。個包装後、カットチーズを集
積し、チーズの直径よりも1〜2mm短く絞り込んで周囲
を帯で固定した。そのままの状態で発酵を継続して所定
の発酵日数を経過した後、カップに充填して蓋材でシー
ルし、通常と同じ条件で加熱殺菌した。なお、対照とし
てカットしていない以外は実施例5と同様の方法で全体
を同じ包材で包装したカマンベールチーズを用いた。加
熱殺菌後これらのチーズについてカット面のカビ生育、
チーズの洩れ、保存性および官能評価を行った。評価結
果を表9に示す。
【0035】
【表9】 ポーションカマンベールチーズの評価結果 ─────────────────────────────────── カット面 チーズの 官能評価 カビ生育 洩れ 風味 組織 外観 ─────────────────────────────────── 本発明; ぬれ指数33 保存 0 日 なし なし 9 9 9 保存 150日 なし なし 8 9 9 ぬれ指数42 保存 0 日 なし なし 9 9 9 保存 150日 なし なし 8 9 9 ぬれ指数43 保存 0 日 なし なし 9 9 9 保存 150日 なし なし 8 9 9 対照; 保存 0 日 ── ── 9 9 9 保存 150日 ── ── 8 9 9 ─────────────────────────────────── 但し、ぬれ指数43の包材を用いた場合は、剥離性は不良であった。
【0036】本発明の製品は、カット面のかび生育がな
く、チーズの洩れもなかった。また、官能評価の結果
は、カットしていない対照チーズと同等の評価が得られ
た。
【0037】
【実施例6】一般的な製造工程に従ってカードメーキン
グしたカマンベールチーズを発酵途中で取り出し、カッ
トし、すぐにポリエチレン(9ミクロン)(ぬれ指数31) 、
アルミニウム(9ミクロン) 及びポリエチレン(9ミクロ
ン)(ぬれ指数31) より構成される包材を用いチーズのカ
ット面にはポリエチレン層が密着するように個包装し
た。個包装後、カットチーズを集積し、カップに充填
し、そのままの状態で発酵を継続した。所定の発酵日数
を経過した後、カップに充填して蓋材でシールし、通常
と同じ条件で加熱殺菌を行った。なお、対照としてカッ
トしていない以外は実施例6と同様の方法で処理したカ
マンベールチーズを用いた。加熱殺菌後これらのチーズ
についてカット面のカビ生育、チーズの洩れ、保存性お
よび官能評価を行った。評価結果を表10に示す。
【0038】
【表10】 ポーションカマンベールチーズの評価結果 ─────────────────────────────── カット面 チーズの 官能評価 カビ生育 洩れ 風味 組織 外観 ─────────────────────────────── 本発明 保存 0 日 なし なし 9 9 9 保存 150日 なし なし 8 9 9 対照 保存 0 日 − − 9 9 9 保存 150日 − − 8 9 9 ───────────────────────────────
【0039】評価方法は、実施例1と同じ方法によって
評価したものである。いずれのチーズもカット面のかび
生育およびチーズの洩れがまったくなかった。また、官
能評価の結果は、すべて対照と同等の評価が得られた。
【0040】
【発明の効果】本発明は、カマンベールチーズ、ブリー
チーズなどの軟質カビ系チーズをカットし、カット面
(切断面)に密着するように包材で個包装し、次いで加
熱殺菌処理してなる新しいタイプのポーションチーズで
ある。この包材は、ぬれ指数42以下の合成樹脂が用いら
れる。このような合成樹脂の例としては、フッ素系樹
脂、ケイ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂がある。好適には、この包材は、少なくともア
ルミニウムとぬれ指数42以下の合成樹脂の二層より構成
され、このぬれ指数42以下の合成樹脂層の面をチーズの
カット面に密着して個包装することにより加熱殺菌時に
チーズが包材から洩れることがなく、またチーズが包材
に付着することがなく、容易に開封することができる。
また、開封後もチーズが垂れ出ることがなく、長時間開
封時の形状を保持させることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質カビ系チーズのカット面が延伸ポリ
    プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
    ン、あるいはぬれ指数42以下の合成樹脂の層を有する包
    材の合成樹脂層に密着するように個包装されており、加
    熱殺菌がなされているチーズ包装体。
  2. 【請求項2】 軟質カビ系チーズがカマンベールチーズ
    又はブリーチーズである請求項1記載のチーズ包装体。
  3. 【請求項3】 延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
    フタレート、ポリエチレン、あるいはぬれ指数42以下の
    フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
    リオレフィン系樹脂のいずれかであって、これらの合成
    樹脂とアルミニウムとの少なくとも二層よりなる包材で
    構成され、合成樹脂層のいずれかの面がチーズのカット
    面に密着するようになって個包装されている請求項1又
    は2記載のチーズ包装体。
  4. 【請求項4】 発酵工程中の軟質カビ系チーズをカット
    し、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
    ト、ポリエチレン、あるいはぬれ指数42以下の合成樹脂
    とアルミニウムとの少なくとも二層より構成される包材
    を、その合成樹脂の層をチーズのカット面と密着するよ
    うにして個包装し、さらに発酵を継続させた後、加熱殺
    菌することを特徴とするチーズ包装体の製造法。
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