JPH10150784A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH10150784A
JPH10150784A JP8304878A JP30487896A JPH10150784A JP H10150784 A JPH10150784 A JP H10150784A JP 8304878 A JP8304878 A JP 8304878A JP 30487896 A JP30487896 A JP 30487896A JP H10150784 A JPH10150784 A JP H10150784A
Authority
JP
Japan
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gears
driving force
vibration
actuator
vibrator
Prior art date
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Pending
Application number
JP8304878A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyasu One
一泰 大根
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の振動アクチュエータでは、駆動力を取
り出すプーリー13a〜13dをベルト14a,14b
により同期させようとするため、プーリー13a〜13
dの回転数に差が生じてしまい、駆動効率が低下する。 【解決手段】 長手方向への伸縮振動及び屈曲振動を発
生する矩形平板状の振動子4と、屈曲振動の二つの節位
置において振動子4の平面に加圧接触するように回転自
在に支持される駆動力取出用歯車15a,15bとを備
える振動アクチュエータ20であって、駆動力取出用歯
車15a,15bの間には、互いに連続して噛み合った
状態で回転自在に支持される3枚の歯車16a〜16c
が、駆動力取出用歯車15a,15bそれぞれに噛み合
った状態で配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向への伸縮
振動及び屈曲振動を発生する矩形平板状の振動子を備え
る振動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のこの種の振動アクチュエ
ータの構成を示す説明図であって、図3(a)は正面
図,図3(b)は底面図,図3(c)は振動子4に発生
する4次の屈曲振動(B4モード)の振動波形例を示す
グラフ,図3(d)は振動子4に発生する1次の伸縮振
動(L1モード)の振動波形例を示すグラフである。
【0003】図3(a)及び図3(b)に示すように、
この振動アクチュエータ1は、金属材料又はプラスチッ
ク材料等の弾性材料から構成される矩形平板状の弾性体
2と、弾性体2の一方の平面2aに、例えば接着により
装着される電気機械変換素子である圧電体3a,3b
(圧電セラミックス)とにより構成される振動子4を備
える。
【0004】この振動アクチュエータ1は、圧電体3
a,3bに90°位相が異なる駆動電圧(交流電圧)を
印加することにより、図3(c)及び図3(d)に示す
ように、弾性体2に4次の屈曲振動と1次の伸縮振動と
を有する定在波を発生する。
【0005】ここで、弾性体2及び圧電体3a,3bの
寸法を適宜設定することにより、これら二つの振動の共
振周波数を一致又は接近させるとともに、駆動電圧の周
波数をこの共振周波数に一致又は接近させることによ
り、弾性体2の他方の平面2bに形成される駆動力取出
部5a,5bに加圧接触する相対運動部材との間で相対
運動を発生する。これにより、駆動力を発生する。
【0006】この駆動力取出部5a,5bは、図3
(c)に示すように、弾性体2に発生する4次の屈曲振
動の二つの腹位置6a,6bに設けられる。また、4次
の屈曲振動及び1次の伸縮振動それぞれの節位置である
弾性体長手方向中央部6cには、弾性体幅方向への突設
部2c,2dが設けられる。突設部2c,2dには貫通
孔2e,2fが設けられており、振動子4は、突設部2
c,2dを介して、図示しない加圧部材によって相対運
動部材に向けて支持・加圧される。
【0007】図4は、この振動アクチュエータ1を組み
込んだ自走式装置の構成を示す説明図であって、図4
(a)は正面図,図4(b)は底面図である。図4
(a)及び図4(b)に示すように、弾性体2に形成さ
れた突設部2c,2dの貫通孔2e,2fに対して隙間
を有して貫通する支持ピン7a,7bが、弾性体2の下
方に離れて配置される枠体8に固定される。
【0008】枠体8は、図4(b)に示すようなH型の
平面形状を呈する。枠体8に形成された2つの凹部に
は、車輪状の相対運動部材であるロータ9a,9bが、
枠体8の幅方向に設けられた回転軸により、軸支され
る。
【0009】支持ピン7a,7bの上端部側には、上ワ
ッシャ10a,10bが固定されており、また下端部側
には、下ワッシャ11a,11bが隙間を有した状態で
装着される。上ワッシャ10a,10bと下ワッシャ1
1a,11bとの間には、加圧部材であるコイルスプリ
ング12a,12bが装着される。このような構成によ
り、スプリング12a,12bのばね力により、下ワッ
シャ11a,11bが弾性体2を下方に向けて付勢し、
弾性体2は下方側に向けて付勢される。このようにし
て、弾性体2の他方の平面2bに、ロータ9a,9bが
適宜加圧力で加圧接触される。ロータ9a,9bは、4
次の屈曲振動の二つの腹位置6a,6bにおいて、弾性
体2の平面2bに接触する。
【0010】枠体8に設けられた2本の回転軸の両端部
側には、プーリー13a,13b,13c,13dが設
けられており、プーリー13a,13bにはベルト14
aが、プーリー13c,13dにはベルト14bがそれ
ぞれ掛けられている。
【0011】このような自走式装置において、振動アク
チュエータ1を駆動すると、ロータ9a,9bは同一方
向に回転駆動される。これにより、回転軸を介してロー
タ9a,9bに接続されたプーリー13a,13cとプ
ーリー13b,13dとは回転駆動されるが、プーリー
13aとプーリー13bとはベルト14aにより、プー
リー13cとプーリー13dとはベルト14bにより、
それぞれ接続されるために同期し、同一の回転数によっ
て駆動される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の自走式装置では、各プーリー13a〜13dの回転
数が一致しない。
【0013】すなわち、各プーリー13a〜13dとベ
ルト14a,14bとの間には不可避的に滑りが存在す
る。また、ベルト14a,14bに負荷させる張力を一
定にするためには、複雑な張力調整機構を設ける必要が
あるとともに、このような張力調整機構を用いても張力
の一定化は極めて難しい。
【0014】そのため、各プーリー13a〜13dの回
転数に差が生じてしまい、駆動効率の低下を余儀なくさ
れていた。本発明の目的は、駆動効率の低下をできるだ
け抑制することが可能な振動アクチュエータを提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、長手
方向への伸縮振動及び屈曲振動を発生する矩形平板状の
振動子と、屈曲振動の二つの腹位置において振動子の平
面に加圧接触して回転駆動される二つの相対運動部材
と、二つの相対運動部材それぞれに同軸上に接続される
とともに回転自在に支持される二つの駆動力取出用歯車
とを備える振動アクチュエータであって、二つの駆動力
取出用歯車の間には、互いに連続して噛み合った状態で
回転自在に支持される奇数枚の歯車が、二つの駆動力取
出用歯車それぞれに噛み合った状態で配置されることを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明の実施形態を添付図面を
参照しながら詳細に説明する。なお、以降の各実施形態
の説明は、振動アクチュエータとして超音波の振動域を
利用する超音波アクチュエータを例にとって、行う。
【0017】図1は、本実施形態にかかる超音波アクチ
ュエータ20の構成を示す正面図である。本実施形態の
超音波アクチュエータ20を構成する振動子4は、前述
した図3に示す振動子4と同一のものである。そこで、
本実施形態の説明では、同一の図中符号を付すことによ
り、振動子4に関して重複する説明を適宜省略する。
【0018】本実施形態では、図4(a)及び図4
(b)におけるプーリー13a〜13dに替えて、駆動
力取出用歯車15a〜15dを配置する。枠体8の駆動
力取出用歯車15a,15bの装着側には、互いに連続
して噛み合った状態で3枚の歯車16a,16b及び1
6cが、枠体8の側面に、回転自在に支持される。ま
た、駆動力取出用歯車15aには歯車16aが、駆動力
取出用歯車15bには歯車16cがそれぞれ噛み合う。
【0019】一方、枠体8の駆動力取出用歯車15c,
15dの装着側には、互いに連続して噛み合った状態で
3枚の歯車17a,17b及び17cが、枠体8の側面
に、回転自在に支持される。駆動力取出用歯車15cに
は歯車17aが、駆動力取出用歯車15dには歯車17
cがそれぞれ噛み合う。
【0020】本実施形態では、駆動力取出用歯車15
a,15bと歯車16a〜16cとは、同一軸m上に配
置される。また、駆動力取出用歯車15c,15dと歯
車17a〜17cとは、同一軸n上に配置される。
【0021】本実施形態の超音波アクチュエータ20
は、以上のように構成される。この超音波アクチュエー
タ20に、駆動信号を入力すると、駆動力取出用歯車1
5a〜15b,駆動力取出用歯車15c,15dにそれ
ぞれ回転力が生じ、生じた回転力によって、互いに噛み
合う歯車16a〜16cと歯車17a〜17cとが回転
駆動される。
【0022】このような本実施形態の超音波アクチュエ
ータ20によれば、駆動力取出用歯車15aと駆動力取
出用歯車15bとの間の回転数差、駆動力取出用歯車1
5cと駆動力取出用歯車15dとの間の回転数差がとも
に大幅に抑制される。これにより、走行時の直進性が改
善され、走行時の安定性が増加する。
【0023】また、本実施形態によれば、歯車16a〜
16c,歯車17a〜17cそれぞれの回転軸を出力軸
として用いることにより、駆動力取出用歯車15a〜1
5dの形成位置以外の位置、換言すれば弾性体2に発生
する屈曲振動の腹位置以外からも出力を取り出すことが
できる。そのため、超音波アクチュエータ20を実装す
る際の設計上の自由度が増加し、超音波アクチュエータ
20の適用性が改善される。
【0024】さらに、本実施形態によれば、ベルトを用
いないため、超音波アクチュエータ20の経時的な性能
変化を最小限とすることができ、耐久性を向上すること
が可能となる。
【0025】(第2実施形態)図2は、第2実施形態に
かかる超音波アクチュエータ20−1を示す正面図であ
る。本実施形態は、第1実施形態の超音波アクチュエー
タ20の構成の一部を変形したものである。そのため、
本実施形態の説明は第1実施形態と相違する部分につい
てだけ行うこととし、共通する部分については同一の図
中符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
【0026】本実施形態の超音波アクチュエータ20−
1では、第1実施形態の超音波アクチュエータ20にお
いて、径を拡大した歯車16b−1,17b−1を用い
たものである。歯車16b−1,17b−1を回転自在
に支持するために、枠体8−1の外形も変更している。
【0027】本実施形態の超音波アクチュエータ20−
1によれば、歯車16b−1,17b−1の外径が拡大
されているため、歯車16b−1,17b−1から外部
に出力を取り出すことにより、低速かつ高トルクの駆動
力を得ることができる。
【0028】(変形形態)本発明は、以上説明した第1
実施形態及び第2実施形態に限定されるものではなく、
種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範
囲に含まれる。
【0029】例えば、各実施形態の説明では、振動アク
チュエータとして超音波の振動域を利用する超音波アク
チュエータを例にとったが、本発明にかかる振動アクチ
ュエータはこのような態様に限定されるものではなく、
他の振動域を利用する振動アクチュエータについても等
しく適用される。
【0030】また、各実施形態の説明では、電気機械変
換素子として圧電体を用いたが、本発明にかかる振動ア
クチュエータはこのような態様に限定されるものではな
く、他の電気エネルギーを機械的変位に変換することが
できるものであれば、等しく用いることができる。例え
ば、電歪素子を例示することができる。
【0031】また、前述した駆動力取出用歯車15a〜
15dは同一歯数であることから、同一回転数により回
転駆動される。しかし、必要に応じて歯数を変更するこ
とにより、異なる回転数により回転駆動させることも可
能である。このように構成することにより、各駆動力取
出用歯車15a〜15dから取り出される回転速度やト
ルクを自由に設定することができる。
【0032】また、各実施形態では、駆動力取出用歯車
15a,15b間と、駆動力取出用歯車15c,15d
間に、それぞれ、3枚の歯車16a〜16c、歯車17
a〜17cを配置したが、本発明にかかる振動アクチュ
エータはこのような態様に限定されるものではなく、駆
動力取出用歯車の間に配置される歯車の数は奇数であれ
ばよい。
【0033】また、各実施形態では、弾性体の幅方向に
突設部を形成し、この突設部を介して振動子の支持を行
うものであるが、本発明にかかる振動アクチュエータは
このような態様に限定されるものではなく、例えば、弾
性体に突設部を設けずに支持用孔や支持用溝を直接設け
ることにより、振動子の支持を行うように構成してもよ
い。
【0034】さらに、各実施形態では、自走式の振動ア
クチュエータを例にとったが、本発明にかかる振動アク
チュエータはこのような態様に限定されるものではな
く、振動子を固定することにより加圧接触する相対運動
部材を移動させる他走式としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の超音波アクチュエータの構成を
示す正面図である。
【図2】第2実施形態の超音波アクチュエータの構成を
示す正面図である。
【図3】従来の振動アクチュエータの構成を示す説明図
であり、図3(a)は側面図,図3(b)は底面図,図
3(c)は振動子に発生する4次の屈曲振動(B4モー
ド)の振動波形例を示すグラフ,図3(d)は振動子に
発生する1次の伸縮振動(L1モード)の振動波形例を
示すグラフである。
【図4】図3に示す振動アクチュエータを組み込んだ自
走式装置の構成を示す説明図であって、図4(a)は正
面図,図4(b)は底面図である。
【符号の説明】
4 振動子 15a,15b 駆動力取出用歯車 16a〜16c 歯車 20 振動アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向への伸縮振動及び屈曲振動を発
    生する矩形平板状の振動子と、前記屈曲振動の二つの腹
    位置において前記振動子の平面に加圧接触して回転駆動
    される二つの相対運動部材と、二つの前記相対運動部材
    それぞれに同軸上に接続されるとともに回転自在に支持
    される二つの駆動力取出用歯車とを備える振動アクチュ
    エータであって、 二つの前記駆動力取出用歯車の間には、互いに連続して
    噛み合った状態で回転自在に支持される奇数枚の歯車
    が、二つの前記駆動力取出用歯車それぞれに噛み合った
    状態で配置されることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
JP8304878A 1996-11-15 1996-11-15 振動アクチュエータ Pending JPH10150784A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005086917A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体駆動回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005086917A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Mitsubishi Electric Corp 半導体駆動回路

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