JPH10150022A - エッチング方法および装置 - Google Patents

エッチング方法および装置

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Publication number
JPH10150022A
JPH10150022A JP8304974A JP30497496A JPH10150022A JP H10150022 A JPH10150022 A JP H10150022A JP 8304974 A JP8304974 A JP 8304974A JP 30497496 A JP30497496 A JP 30497496A JP H10150022 A JPH10150022 A JP H10150022A
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JP
Japan
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electrode
etching
plasma
ring
support
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Application number
JP8304974A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sano
正 佐野
Koki Imazu
幸喜 今津
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング処理においてエッチングレートの
変化を減少させる。 【解決手段】 外部11と遮断された雰囲気を形成可能
な真空処理容器4と、真空処理容器4の内部4aの排気
を行う真空排気手段7と、真空処理容器4の内部4aに
処理ガス13を供給するガス供給手段5と、真空処理容
器4の内部4aで半導体ウェハ1を支持する下部電極で
ある支持台2と、支持台2と対向して設けられるととも
に支持台2に対向する対向面6bを備えた第1電極6a
と対向面6bに露出する止めねじ9によって第1電極6
aが結合される第2電極6cとからなりかつ支持台2と
ともにプラズマ12を生成する対向電極6と、止めねじ
9の対向面6bに露出した露出部9aを覆うシールドリ
ング10とからなり、シールドリング10に第1電極6
aの対向面6bの露出面積を増加させる切り欠き部が形
成されていることにより、プラズマ12の放電領域12
aを拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
おけるエッチング技術に関し、特に、プラズマを用いる
エッチング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
開発するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】プラズマを用いて半導体ウェハに処理を行
うエッチング装置としては、互いに対向する一対の電極
を備えたエッチング装置(ドライエッチング装置ともい
う)が知られている。
【0004】ここで、前記エッチング装置は、一方の電
極(支持台)上に半導体ウェハを搭載し、これに対向す
る他方の電極側から処理ガスを噴流させるとともに、こ
の2つの電極間に高周波電圧を印加して処理ガスをプラ
ズマ化し、半導体ウェハを加工するものである。
【0005】なお、プラズマを生成する際には、2つの
電極間で放電を行うが、この際、プラズマからの発熱に
よって上部電極(前記他方の電極)が加熱され、これに
より、上部電極の温度が上昇する。
【0006】その結果、エッチング処理の時間が長くな
る(例えば、2分程度)と、半導体ウェハのロット内に
おいてエッチングレートに変化(ばらつき)を生じる。
特に、半導体ウェハの中央付近と外周部とでは、温度上
昇度に差があるためエッチングレートの変化が大きい。
【0007】また、エッチングレートの変化は、上部電
極の温度上昇が飽和するまで起こることが判っている。
【0008】したがって、エッチング時には、エッチン
グレートの変化がなくなる(上部電極の温度上昇が終わ
る)までダミーウェハを使用し、ダミーのエッチングを
行っている。
【0009】ここで、エッチングの処理時間が比較的短
い場合(例えば、10秒程度)は、プラズマによる上部
電極の温度上昇が少ないため、エッチングレートの変化
に至ることは少ない。
【0010】なお、プラズマを用いたエッチング技術に
ついては、例えば、特開平8−107139号公報に開
示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術においては、エッチング開始の際に、ダミーウェハを
使用しているため、半導体ウェハの処理枚数が減少する
ことが問題とされる。
【0012】さらに、半導体ウェハの処理枚数が減少す
ることにより、エッチング処理の作業性を低下させると
いう問題も起こる。
【0013】本発明の目的は、エッチングレートの変化
を減少させるエッチング方法および装置を提供すること
にある。
【0014】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0016】すなわち、本発明によるエッチング方法
は、半導体ウェハを支持する支持台に対向する対向面を
備えた第1電極と前記第1電極が結合される第2電極と
からなる対向電極を有するエッチング装置を準備する工
程と、前記エッチング装置の処理容器内に設けられた支
持台に前記半導体ウェハを搭載する工程と、前記第1お
よび第2電極を結合する結合部材の前記第1電極の対向
面に露出する露出部をリング状部材によって覆うととも
に、前記リング状部材に形成された切り欠き部により前
記第1電極の対向面の露出面積を増加させて前記支持台
または前記対向電極に高周波を印加する工程と、前記高
周波の印加によって前記プラズマを生成する工程とを有
し、前記リング状部材の切り欠き部によって前記第1電
極の対向面の露出面積を増加させることにより、前記プ
ラズマの放電領域を拡大してエッチングするものであ
る。
【0017】これにより、第1電極を含む対向電極の温
度上昇を速やかに行うことができる。
【0018】したがって、対向電極の温度上昇が速やか
に飽和状態になるため、エッチングレートの変化を減少
させることができる。すなわち、エッチングレートの経
時変化を低減することができ、半導体ウェハのロット内
におけるエッチングレートの変化を低減できる。
【0019】また、本発明によるエッチング装置は、プ
ラズマを用いて半導体ウェハにエッチング処理を行うも
のであり、外部と遮断された雰囲気を形成可能な処理容
器と、前記処理容器の内部の排気を行う排気手段と、前
記処理容器の内部に処理ガスを供給するガス供給手段
と、前記処理容器の内部で前記半導体ウェハを支持する
支持台と、前記支持台と対向して設けられかつ前記支持
台に対向する対向面を備えた第1電極と前記対向面に露
出する結合部材によって前記第1電極が結合される第2
電極とからなり、前記支持台とともに前記プラズマを生
成する対向電極と、前記結合部材の前記対向面に露出し
た露出部を覆うリング状部材とを有し、前記リング状部
材に前記第1電極の対向面の露出面積を増加させる切り
欠き部が形成されていることにより、前記プラズマの放
電領域を拡大し得るものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は本発明によるエッチング装置の構造
の実施の形態の一例を一部断面にして示す構成概念図、
図2は本発明のエッチング装置に設けられたリング状部
材および第1電極の構造の実施の形態の一例を示す底面
図、図3は本発明のエッチング装置に設けられた第1電
極の対向面における露出面積の増加率の実施の形態の一
例を示す増加率算出原理図、図4は本発明のエッチング
装置によってエッチングを行った際のエッチングレート
の変化の実施の形態の一例を示すレートデータ図、図5
は本発明のエッチング装置によってエッチングを行った
際の半導体ウェハのエッチングレートと処理枚数の関係
の実施の形態の一例を示すレート経時変化図である。
【0022】なお、本実施の形態によるエッチング装置
は、互いに対向する一対の電極を備える(平行平板形)
とともに、プラズマ12を用いて半導体ウェハ1にエッ
チング処理を行うものであり、その一例として狭電極タ
イプのエッチング装置(ドライエッチング装置ともい
う)の場合を説明する。
【0023】前記エッチング装置の構成は、外部11と
遮断された雰囲気を形成可能な処理容器である真空処理
容器4と、真空処理容器4の内部4aの排気を行う排気
手段である真空排気手段7と、真空処理容器4の内部4
aに処理ガス13を供給するガス供給手段5と、真空処
理容器4の内部4aで半導体ウェハ1を支持する下部電
極である支持台2と、支持台2と対向して設けられると
ともに支持台2に対向する対向面6bを備えた第1電極
6aと対向面6bに露出する止めねじ9(結合部材)に
よって第1電極6aが結合される第2電極6cとからな
りかつ支持台2とともにプラズマ12を生成する対向電
極6と、止めねじ9の対向面6bに露出した露出部9a
を覆うリング状部材であるシールドリング10とからな
り、シールドリング10に第1電極6aの対向面6bの
露出面積を増加させる切り欠き部10aが形成されてい
る。
【0024】これにより、本実施の形態のエッチング装
置は、プラズマ12の放電領域12aを拡大し得るもの
である。
【0025】ここで、第1電極6aと第2電極6cとか
らなる対向電極6は、上部電極であり、さらに、下部電
極である支持台2と一対を成すものである。
【0026】本実施の形態のエッチング装置では、対向
電極6に高周波電源8が電気的に接続され、かつ、支持
台2はアース(接地)に接続されている。
【0027】ただし、支持台2に高周波電源8が電気的
に接続されていてもよい。
【0028】また、エッチング時に、半導体ウェハ1は
支持台2上でクランプリング3によって支持(固定)さ
れている。
【0029】なお、対向電極6には、図2に示すよう
に、その対向面6bに開口した複数の貫通小孔であるガ
ス吹き出し孔6dが設けられており(ガス吹き出し孔6
dは図1に示す第1電極6aと第2電極6cの両者に設
けられている)、このガス吹き出し孔6dを介して図1
に示す処理ガス13が真空処理容器4の内部4aに供給
される。
【0030】つまり、真空処理容器4の内部4aには、
ガス供給手段5によって処理ガス13(例えば、Ar、
CF4 、CHF3 など)が、対向電極6に設けられた複
数のガス吹き出し孔6dを介して供給され、それと共
に、真空ポンプなどの真空排気手段7によって真空排気
が行われることにより、真空処理容器4の内部4aはエ
ッチング時に数Torr以下の圧力に制御される。
【0031】さらに、高周波電源8によって対向電極6
と支持台2との間に、例えば、数百KHz、千〜千数百
Wの高周波電圧を印加してプラズマ12を発生させ、半
導体ウェハ1のエッチングを行う。
【0032】ここで、上部電極である対向電極6を構成
する本実施の形態の第1電極6aは、例えば、カーボン
によって形成され、さらに、第1電極6aとともに対向
電極6を構成する本実施の形態の第2電極6cは、例え
ば、アルミニウムによって形成されている。
【0033】したがって、対向電極6は第1電極6aと
第2電極6cとによって構成されるため、第1電極6a
が止めねじ9によって第2電極6cに固定されている。
【0034】すなわち、対向電極6は、第1電極6aと
第2電極6cとからなるユニット電極でもある。
【0035】なお、本実施の形態によるエッチング装置
では、第1電極6aが8本の止めねじ9によって第2電
極6cに固定されており、止めねじ9は、例えば、ステ
ンレス鋼(SUS)によって形成されている。
【0036】ここで、対向電極6(第1電極6a)の対
向面6bには止めねじ9の露出部9aが露出しているた
め、プラズマ生成時のこの露出部9aによる異常放電を
防ぐためのシールドリング10が対向電極6に取り付け
られている。
【0037】すなわち、本実施の形態におけるリング状
部材であるシールドリング10は、対向電極6の対向面
6bに露出した露出部9aを覆う絶縁性のものであり、
円板状の対向電極6の外周部を覆うとともに、その中央
付近は、ガス吹き出し孔6dからの処理ガス13の噴流
を妨げないように、ほぼ円形に大きく開口しており、例
えば、セラミックによって形成されている。
【0038】なお、シールドリング10は、半導体ウェ
ハ1に悪影響を及ぼさずかつ高い絶縁性を有するもので
あれば、セラミック以外の石英などによって形成されて
いてもよいが、加工性を考慮した場合、セラミックによ
って形成されることが好ましい。
【0039】また、本実施の形態のシールドリング10
は、対向電極6の対向面6bにおいて8本の止めねじ9
の露出部9aを覆うカバー部10cを有しているが、大
きく開口した内周開口端部10bからさらに円周外方に
向かってかつ円周方向の4箇所(ほぼ90°置き)に切
り欠き部10aも有している。
【0040】すなわち、シールドリング10における対
向電極6の対向面6bに沿う箇所には、2本の止めねじ
9の露出部9aをそれぞれに覆うほぼ90°置き設けら
れた4つのカバー部10cと、これとほぼ同じ面積の4
つの切り欠き部10aとが設けられている。
【0041】したがって、4つの切り欠き部10aによ
り、対向電極6の対向面6bの露出面積を拡大すること
ができ、その結果、プラズマ生成時のプラズマ12の放
電領域12aを拡大することができる。
【0042】ここで、本実施の形態においては、シール
ドリング10の切り欠き部10aが形成されていない場
合と比較し、4箇所に設けられた切り欠き部10aによ
って対向電極6の対向面6bの露出面積が約25%増加
した場合を説明する。
【0043】これは、図3の増加率算出原理図に示すよ
うに、シールドリング10のカバー部10cの開口径を
Pとし、さらに、切り欠き部10aの開口径をLとする
と、直径Lの円の面積S1は、S1=π(L/2)2とな
り、直径Pの円の面積S2は、S2=π(P/2)2とな
る。
【0044】さらに、1つのカバー部10cと1つの切
り欠き部10aの面積は、ほぼ同じであり、かつこれら
が各々4つ形成されているため、切り欠き部10aによ
る対向電極6の対向面6bの露出した増加面積(4つの
切り欠き部10aの合計面積)は、(S1−S2)/2
によって算出される。
【0045】ここで、本実施の形態によるシールドリン
グ10において、L=19.6mm、P=15.8mmとし
て、S1およびS2、さらに、前記増加面積を計算する
と、増加面積=53.8mm2 となる。
【0046】これにより、切り欠き部10aが形成され
ていない場合と比較すると、対向電極6の対向面6bの
露出面積を約25%増加させたことになる。
【0047】すなわち、本実施の形態は、その一例とし
て、シールドリング10に形成された4つの切り欠き部
10aによって対向電極6(第1電極6a)の対向面6
bの露出面積を約25%増加した場合である。
【0048】また、本実施の形態による支持台2は、第
2電極6cと同様に、例えば、アルミニウムによって形
成されている。
【0049】さらに、支持台2上で半導体ウェハ1を支
持するクランプリング3は、シールドリング10と同様
に絶縁性のものであり、例えば、石英、セラミックもし
くはフッ素樹脂などの材料によって形成されている。
【0050】本実施の形態によるエッチング方法につい
て説明する。
【0051】なお、前記エッチング方法は、前記エッチ
ング装置を用いるものであり、半導体製造工程におい
て、例えば、半導体ウェハ1に配線を形成する際のコン
タクトホールの形成時に用いるものである。
【0052】予め、前記エッチング装置、すなわち、半
導体ウェハ1を支持する支持台2に対向する対向面6b
を備えた第1電極6aと第1電極6aが結合される第2
電極6cとからなる対向電極6を有する前記エッチング
装置を準備する。
【0053】その後、真空ポンプなどの真空排気手段7
によって、真空処理容器4の内部4aを所定の真空度に
排気しながら、ガス供給手段5によって所定の処理ガス
13を供給する。
【0054】この時、対向電極6に設けられたガス吹き
出し孔6dを介して処理ガス13を真空処理容器4の内
部4aに供給する。
【0055】続いて、絶縁膜およびその上にレジスト膜
が形成され、かつ前記レジスト膜に対して前記コンタク
トホール形成用の露光が行われた半導体ウェハ1を前記
エッチング装置の真空処理容器4の内部4aに搬送す
る。
【0056】さらに、前記エッチング装置の真空処理容
器4の内部4aに設けられた支持台2に半導体ウェハ1
を搭載し、クランプリング3によって半導体ウェハ1を
支持台2上で固定する。
【0057】その後、第1電極6aおよび第2電極6c
を結合する止めねじ9(結合部材)の対向面6bに露出
する露出部9aをシールドリング10(リング状部材)
によって覆うとともに、シールドリング10に形成され
た切り欠き部10aにより第1電極6aの対向面6bの
露出面積を増加させて、高周波電源8によって対向電極
6に千〜千数百W程度の高周波を印加する。
【0058】これにより、対向電極6と支持台2との間
にプラズマ12を生成する。
【0059】つまり、対向電極6の対向面6bに露出す
る止めねじ9の露出部9aをシールドリング10により
覆って放電を行い、支持台2と対向電極6との間にプラ
ズマ12を形成する。
【0060】この際、本実施の形態のエッチング装置で
は、シールドリング10に形成された切り欠き部10a
によって、第1電極6a(対向電極6)の対向面6bの
露出面積を25%程度増加させているため、プラズマ1
2の放電領域12aも拡大することができる。
【0061】なお、高周波電源8が支持台2に電気的に
接続されている場合は、高周波を支持台2に印加しても
よい。
【0062】その結果、シールドリング10の切り欠き
部10aによって第1電極6aの対向面6bの露出面積
を25%程度増加させ、これにより、プラズマ12の放
電領域12aを拡大して半導体ウェハ1をエッチングす
ることができる。
【0063】すなわち、半導体ウェハ1上に形成された
前記絶縁膜の所定箇所を前記レジスト膜をマスクとして
エッチングすることにより、前記コンタクトホールを形
成することができる。
【0064】その後、不要となった前記レジスト膜を除
去する。
【0065】本実施の形態によるエッチング方法および
装置によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0066】すなわち、シールドリング10に形成され
た切り欠き部10aによって第1電極6a(対向電極
6)の対向面6bの露出面積を増加させる(本実施の形
態においては25%程度増加させている)ことにより、
プラズマ12の放電領域12aを拡大してエッチングす
ることができる。
【0067】これにより、半導体ウェハ1の全面に渡っ
てプラズマ12からの発熱量を増加させることができる
とともに、第1電極6aを含む対向電極6の温度上昇を
速やかに行える。
【0068】したがって、対向電極6の温度上昇が速や
かに飽和状態になるため、エッチングレートの変化(ば
らつき)を減少させることができる。
【0069】すなわち、エッチングレートの経時変化を
低減することができ、半導体ウェハ1のロット内におけ
るエッチングレートの変化を低減できる。
【0070】ここで、図4は、図1に示す本実施の形態
のエッチング装置によってエッチング処理を行った際の
半導体ウェハ1のロット内におけるエッチングレートの
変化(ばらつき)を示すものであり、改善前と改善後と
のそれぞれにおいて、半導体ウェハ1の所定の処理枚数
(ここでは、1枚〜25枚)ごとにエッチングレートを
測定したものである。
【0071】図4において、改善前はシールドリング1
0に切り欠き部10aを設けていない場合のエッチング
レートの値であり、改善後は切り欠き部10aを設けた
場合のエッチングレートの値である。
【0072】これにより、切り欠き部10aを設けてい
ない場合(改善前)は、エッチングレートの変化(ばら
つき)が8.8%であるのに対し、切り欠き部10aを設
けた場合(改善後)は、エッチングレートの変化(ばら
つき)が1.4%である。
【0073】また、図5は図4に示したエッチングレー
トの値をグラフ化したものであり、改善前と改善後とに
おけるエッチングレートのレート経時変化を読み取るこ
とができる。図5から判るように、改善後の方がエッチ
ングレートの値の変化(ばらつき)は明らかに少ない。
【0074】その結果、シールドリング10に切り欠き
部10aを設けたことにより、ロット内におけるエッチ
ングレートの変化を大幅に低減でき、これにより、エッ
チング開始時にダミーウェハを使用(エッチングレート
変化時に行っていたダミーウェハによるダミー処理)す
る必要がなくなり、半導体ウェハ1の処理枚数を増加さ
せることができる。
【0075】さらに、半導体ウェハ1の処理枚数を増加
させることができるため、エッチング処理の作業性を向
上させることができる。
【0076】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0077】例えば、前記実施の形態においては、シー
ルドリング10の対向電極6の対向面6bを覆う箇所
に、2本の止めねじ9の露出部9aをそれぞれに覆う4
つのカバー部10cと、これとほぼ同じ面積の4つの切
り欠き部10aとが設けられている場合を説明したが、
シールドリング10は、図6に示す他の実施の形態のよ
うに、シールドリング10における対向電極6(図1参
照)の対向面6bを覆う箇所に、1本の止めねじ9の露
出部9a(図1参照)だけをそれぞれに覆う8つのカバ
ー部10cと、大小4つずつ合計8つの切り欠き部10
aとが設けられているものであってもよい。
【0078】この場合、シールドリング10におけるカ
バー部10cの強度が多少弱まるものの、大小合わせて
8つの切り欠き部10aにより、対向電極6の対向面6
bの露出面積を約30%拡大することができる。
【0079】これにより、図1に示したエッチング装置
と比べて、さらに、プラズマ生成時のプラズマ12の放
電領域12aを拡大することができ、その結果、エッチ
ングレートの変化(ばらつき)をさらに減少させること
ができる。
【0080】また、前記実施の形態においては、エッチ
ング装置が狭電極タイプの場合について説明したが、前
記エッチング装置は、対向する2つの電極(平行平板
形)の一方にシールドリング10を有しかつ2つの電極
間にプラズマ12を生成してエッチングを行う装置であ
れば、狭電極タイプ以外のエッチング装置であってもよ
い。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0082】(1).リング状部材に形成された切り欠
き部によって第1電極の対向面の露出面積を増加させる
ことにより、プラズマの放電領域を拡大してエッチング
することができる。これにより、第1電極を含む対向電
極の温度上昇を速やかに行うことができ、その結果、エ
ッチングレートの変化(ばらつき)を減少させることが
できる。
【0083】(2).(1)により、エッチングレート
の経時変化を低減することができ、半導体ウェハのロッ
ト内におけるエッチングレートの変化を低減できる。こ
れにより、エッチング開始時にダミーウェハを使用する
必要がなくなり、その結果、半導体ウェハの処理枚数を
増加させることができる。
【0084】(3).半導体ウェハの処理枚数を増加さ
せることができるため、エッチング処理の作業性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエッチング装置の構造の実施の形
態の一例を一部断面にして示す構成概念図である。
【図2】本発明のエッチング装置に設けられたリング状
部材および第1電極の構造の実施の形態の一例を示す底
面図である。
【図3】本発明のエッチング装置に設けられた第1電極
の対向面における露出面積の増加率の実施の形態の一例
を示す増加率算出原理図である。
【図4】本発明のエッチング装置によってエッチングを
行った際のエッチングレートの変化の実施の形態の一例
を示すレートデータ図である。
【図5】本発明のエッチング装置によってエッチングを
行った際の半導体ウェハのエッチングレートと処理枚数
の関係の実施の形態の一例を示すレート経時変化図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態であるエッチング装置
に設けられたリング状部材の構造を示す底面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ 2 支持台 3 クランプリング 4 真空処理容器(処理容器) 4a 内部 5 ガス供給手段 6 対向電極 6a 第1電極 6b 対向面 6c 第2電極 6d ガス吹き出し孔 7 真空排気手段(排気手段) 8 高周波電源 9 止めねじ(結合部材) 9a 露出部 10 シールドリング(リング状部材) 10a 切り欠き部 10b 内周開口端部 10c カバー部 11 外部 12 プラズマ 12a 放電領域 13 処理ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを用いるエッチング方法であっ
    て、 半導体ウェハを支持する支持台に対向する対向面を備え
    た第1電極と前記第1電極が結合される第2電極とから
    なる対向電極を有するエッチング装置を準備する工程
    と、 前記エッチング装置の処理容器内に設けられた前記支持
    台に前記半導体ウェハを搭載する工程と、 前記第1および第2電極を結合する結合部材の前記第1
    電極の対向面に露出する露出部をリング状部材によって
    覆うとともに、前記リング状部材に形成された切り欠き
    部により前記第1電極の対向面の露出面積を増加させて
    前記支持台または前記対向電極に高周波を印加する工程
    と、 前記高周波の印加によって前記プラズマを生成する工程
    とを有し、 前記リング状部材の切り欠き部によって前記第1電極の
    対向面の露出面積を増加させることにより、前記プラズ
    マの放電領域を拡大してエッチングすることを特徴とす
    るエッチング方法。
  2. 【請求項2】 プラズマを用いて半導体ウェハにエッチ
    ング処理を行うエッチング装置であって、 外部と遮断された雰囲気を形成可能な処理容器と、 前記処理容器の内部の排気を行う排気手段と、 前記処理容器の内部に処理ガスを供給するガス供給手段
    と、 前記処理容器の内部で前記半導体ウェハを支持する支持
    台と、 前記支持台と対向して設けられ、かつ前記支持台に対向
    する対向面を備えた第1電極と前記対向面に露出する結
    合部材によって前記第1電極が結合される第2電極とか
    らなり、前記支持台とともに前記プラズマを生成する対
    向電極と、 前記結合部材の前記対向面に露出した露出部を覆うリン
    グ状部材とを有し、 前記リング状部材に前記第1電極の対向面の露出面積を
    増加させる切り欠き部が形成されていることにより、前
    記プラズマの放電領域を拡大し得ることを特徴とするエ
    ッチング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエッチング装置であっ
    て、前記リング状部材に形成された切り欠き部によって
    前記第1電極の対向面の露出面積が約25%増加される
    ことを特徴とするエッチング装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のエッチング装置
    であって、前記リング状部材がセラミックによって形成
    されていることを特徴とするエッチング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459646B1 (ko) * 2002-09-10 2004-12-03 영신쿼츠 주식회사 분리형 실드링
CN113035679A (zh) * 2019-12-24 2021-06-25 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种等离子体处理装置

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CN113035679A (zh) * 2019-12-24 2021-06-25 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种等离子体处理装置
CN113035679B (zh) * 2019-12-24 2023-09-29 中微半导体设备(上海)股份有限公司 一种等离子体处理装置

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