JPH10149349A - フィルタ対称を使用した信号内挿及びデシメーション - Google Patents

フィルタ対称を使用した信号内挿及びデシメーション

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JPH10149349A
JPH10149349A JP9211418A JP21141897A JPH10149349A JP H10149349 A JPH10149349 A JP H10149349A JP 9211418 A JP9211418 A JP 9211418A JP 21141897 A JP21141897 A JP 21141897A JP H10149349 A JPH10149349 A JP H10149349A
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JP9211418A
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Alex Zhi-Jian Mou
アレックス・ズィ−ジャン・モー
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Sun Microsystems Inc
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    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
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    • G06F17/17Function evaluation by approximation methods, e.g. inter- or extrapolation, smoothing, least mean square method

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  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かなりの処理資源を使用する信号補間および
信号デシメーションをより効率よく実施させる。 【解決手段】 フィルタにおける対称性を使用して補間
またはデシメーションの複雑さを少なくし、結果の離散
サンプルの導出を簡単にする。具体的には、2つのサン
プルに適用される重みの逆関係を探して、利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・シ
ステムにおける信号処理に関し、具体的にはアナログ信
号の離散サンプルの補間とデシメーション(デシメーシ
ョン)を行うための特に効率的な機構に係わる。
【0002】
【従来の技術】信号補間と信号デシメーションは、コン
ピュータの資源や回路の点でかなりの資源を必要とする
信号処理の形態である。信号補間と信号デシメーション
は、一般に特定の周波数で取り出されたアナログ信号の
離散サンプルを必要とする。信号補間は、より高い周波
数のアナログ信号の合成離散信号を生成する。たとえ
ば、20MHzの周波数で取り出されたアナログ音声信
号の離散サンプルを、1対2信号補間機構によって補間
して、40MHzのアナログ音声信号の合成離散サンプ
ルを生成することができる。信号デシメーションは、よ
り低い周波数のアナログ信号の合成離散信号を生成す
る。
【0003】信号補間機構と信号デシメーション機構を
使用して、様々なタイプのアナログ信号の離散サンプル
を処理し、様々な周波数のアナログ信号の離散サンプル
を生成する。たとえば、信号補間機構とデシメーション
機構は、従来の方式で震動源と1つまたは複数のジオホ
ンとを使用して記録されたアナログ地震信号の離散サン
プルを処理することができる。あるいは、信号補間機構
とデシメーション機構はビデオ・カメラで記録されたア
ナログ光信号すなわちカラー・グラフィカル・イメージ
のピクセルの離散サンプルを処理することができる。さ
らに、信号補間機構と信号デシメーション機構は、アナ
ログ音声記録の離散サンプルを処理することができる。
離散サンプルは一般にはソース・アナログ信号からアナ
ログ−ディジタル変換器を使用して取り出される。アナ
ログ−ディジタル変換器は特定の時点におけるアナログ
信号の特定の値を、コンピュータのメモリに記憶可能な
ディジタル数値に変換する。
【0004】信号補間と信号デシメーションは一般にか
なりの量の処理資源を必要とするが、これは一部は補間
とデシメーションで使用されるフィルタの複雑さのため
であり、一部は処理する離散サンプルの数が多いためで
ある。フィルタは一般に、いくつかの離散サンプルのそ
れぞれに適用されるいくつかの重みである。この重みは
離散サンプルの様々な集まりに適用されるため、この重
みは一般にフィルタと呼ばれる。たとえば、24個の重
みを持つフィルタを、まず最初の離散サンプルから24
番目までの離散サンプルに適用し、2回目には2番目か
ら25番目までの離散サンプルに適用し、3回目には3
番目から26番目のサンプルに適用し、以下同様に適用
していく。24個の重みを持つ信号補間機構の場合、合
成離散サンプルを生成するのに24回の乗算と23回の
加算が必要である。同様に、24個の重みを持つ信号デ
シメーション機構の場合、アナログ信号の基の離散サン
プルを処理するのに24回の乗算と23回の加算が必要
である。
【0005】補間またはデシメーションする信号は一般
に、かなりの数の離散サンプルを含む。たとえば、地震
データは地震データの多数のラインを含むことがあり、
各ラインが地表面に沿った経路を表し、各ラインが10
00以上の地震トレースを含む。地震トレースはさら
に、地表面の特定の地点で測定されたアナログ地震信号
の数千の離散サンプルを含むことがある。したがって、
地震信号は優に数百万の離散サンプルを含むことがあ
る。他の例として、現在のグラフィカル画像は、各画素
がビデオ信号の離散サンプルである1000列以上と1
000行以上から成る画素すなわちピクセルを有するの
が普通である。このようなビデオ信号をビデオ・カメ
ラ、光学式スキャナを使用して記録したり、コンピュー
タで生成したりして、部分的にユーザがコンピュータ入
力装置を物理的に操作することによって定義された物理
オブジェクトを表すことができる。したがって、グラフ
ィカル画像はビデオ画像の百万以上の離散サンプルを含
むのが普通である。さらに、モーション・ビデオ信号は
数千個のフレームを含むことがあり、各フレームが百万
以上の離散サンプルを含むことがある。したがって、こ
のような地震信号やビデオ信号の補間またはデシメーシ
ョンには数百万の信号の処理が必要である。したがっ
て、このような信号を処理するのに必要な時間と資源を
削減するために、信号補間機構または信号デシメーショ
ン機構の効率化がきわめて望ましい。
【0006】さらに、信号をきわめて迅速に補間または
デシメーションすることが望ましい場合が多い。たとえ
ば、コンパクト・ディスク・プレイヤは一般に、毎秒4
000万離散サンプル以上の速度でアナログ音声信号の
離散サンプルを読み取る。離散サンプルから再生される
アナログ音声信号の音質を向上させるために、コンパク
ト・ディスクから取り出された離散サンプルから、さら
に離散サンプルが補間される。このような補間機構は一
般に、少なくとも離散サンプルが取り出される速度で、
すなわち少なくとも毎秒4000万サンプルの速度で離
散サンプルを処理しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような信号補間お
よび信号デシメーションにはかなりの処理資源を要する
ため、当業界では信号補間機構および信号デシメーショ
ン機構の効率をさらに向上させる必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、フィル
タの対称性を使用して補間機構またはデシメーション機
構の複雑さを少なくし、結果の離散サンプルの導出を単
純化する。具体的には、2つのサンプルに適用される重
みの逆関係を見つけて利用すると、加算の複雑さが低減
される。逆関係は、(i)第1の結果サンプルの導出に
おいて、第1のサンプルに第1の重みが関連づけられ、
第2のサンプルに第2の重みが関連づけられ、(ii)第
2の結果サンプルの導出において、第2のサンプルに第
1の重みと等価の重みが関連づけられ、第1のサンプル
に第2の重みと等価の重みが関連づけられている場合に
認められる。第1の重みと第2の重みの2つの複合重み
を形成し、この複合重みを使用して複合サンプル信号に
重みづけすることによって、この逆関係を利用する。複
合重みのうちの第1の複合重みは、第1の重みの値と第
2の重みの値の和の半分である値を有する。複合重みの
うちの第2の複合重みは、第1の重みの値と第2の重み
の値の差の半分である値を有する。この複合重みは、そ
れぞれそれ以降の各補間またはデシメーションに使用す
ることができ、したがって同じフィルタに従って多くの
サンプルを処理するのに1回だけ計算すれば済む。この
2つの複合サンプルの値はそれぞれ、(i)第1と第2
のサンプルの値の和、および(ii)第1と第2のサンプ
ルの値の差である。2つの複合重みしか必要でないの
で、第1と第2のサンプルに、それぞれ第1の重みと第
2の重みで重みづけし、それぞれ第2の重みと第1の重
みで重みづけする4回の乗算は必要なく、2回の乗算で
済む。以下で詳述するように、必要な加算機構の数も大
幅に削減される。
【0009】本発明によると、単一の加算機構を使用し
て2対のソース・サンプルのそれぞれの和に対応する2
つの中間信号を生成することによって、必要な加算機構
の数はさらに少なくなる。この加算機構を使用して、1
つの時間間隔中に中間信号のうちの第1の信号を生成
し、その後の時間間隔中に中間信号のうちの第2の中間
信号を生成する。結果サンプルの生成において、第1の
中間信号に対応する信号を生成し、1つの時間間隔のあ
いだ遅延させ、第2の中間信号に対応する信号を生成
し、中間信号に対応する信号を加算機構に供給し、加算
機構がこの2つの信号の値の和を表す信号を生成するこ
とによって、この2つの中間信号を結合する。その結
果、いくつかの結果信号を生成するのに必要な加算機構
の数を大幅に減らすことができる。したがって、本発明
による補間機構およびデシメーション機構は、前記のよ
うな補間およびデシメーションの信号効率向上を示す。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明により、フィルタの対称性
を使用して補間機構またはデシメーション機構の複雑さ
を減らし、結果の離散サンプルの導出を単純化する。
【0011】画像処理システムのハードウェア構成要素
本発明を理解しやすくするために、本発明による信号処
理システムの一実施形態のハードウェア構成要素につい
て簡単に説明する。コンピュータ・システム100(図
1)は、プロセッサ102と、バス106を介してプロ
セッサ102に結合されたメモリ104とを備える。プ
ロセッサ102は、メモリ104からコンピュータ命令
をフェッチし、フェッチしたコンピュータ命令を実行す
る。プロセッサ102は、フェッチし、実行したコンピ
ュータ命令に従ってメモリ104のデータの読み書きも
行い、バス106を介して1つまたは複数のコンピュー
タ表示装置120にデータおよび制御信号を送る。プロ
セッサ102は、たとえば米国カリフォルニア州マウン
テンビューのサン・マイクロシテムズ・インクから入手
可能なSPARCプロセッサとすることができる。
【0012】メモリ104は、任意のタイプのコンピュ
ータ・メモリを含むことができ、ランダム・アクセス・
メモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、およ
び磁気ディスクや光ディスクなどの記憶媒体を含む記憶
装置を含むことができるが、これらには限定されない。
メモリ104は、メモリ104からプロセッサ102内
で実行されるコンピュータ・プロセスである信号プロセ
ッサ110を含む。コンピュータ・プロセスは、コンピ
ュータ命令とデータの集まりであり、コンピュータ・シ
ステム100が実行するタスクを集合的に定義する。以
下で詳述するように、信号プロセッサ110は、(i)
ソース・バッファ112から特定のサンプリング周波数
に対応する離散ソース・サンプルを読み取り、(ii)そ
れらの離散ソース・サンプルから異なるサンプリング周
波数に対応する新しい離散結果サンプルを導き出し、
(iii)それらの新しい離散結果サンプルを宛先バッファ
114に格納する。
【0013】各コンピュータ表示装置120は、プリン
ター、陰極線管(CRT)、発光ダイオード(LED)
表示装置、液晶表示装置(LCD)などのコンピュータ
表示装置とすることができるがこれらに限定されない。
各コンピュータ表示装置120は、プロセッサ102か
ら制御信号およびデータを受け取り、その制御信号に応
答して受信データを表示する。コンピュータ表示装置1
20と、プロセッサ102によるその制御とは従来から
のものである。
【0014】コンピュータ・システム100は、米国カ
リフォルニア州マウンテンビューのサン・マイクロシス
テムズ・インクから入手可能なSPARCstatio
nワークステーション・コンピュータのいずれかとする
ことができる。サン、サン・マイクロシステムズ、およ
びサン・ロゴは、米国およびその他の国におけるサン・
マイクロシステムズ・インクの商標または登録商標であ
る。SPARCの商標はすべてライセンスに基づいて使
用され、米国およびその他の国におけるSPARCイン
ターナショナル・インクの商標である。SPARCの商
標の付いた製品は、サン・マイクロシステムズ・インク
が開発したアーキテクチャに基づいている。
【0015】ソース・バッファ112と宛先バッファ1
14はメモリ104に記憶され、それぞれアナログ信号
の離散サンプルが入れられる。たとえば、ソース・バッ
ファ112は従来の方式で震動源と1つまたは複数のジ
オホンを使用して記録されたアナログ地震信号からソー
ス・サンプリング周波数で取り出された離散サンプルを
入れることができる。あるいは、ソース・バッファ11
2には、カラー・グラフィカル画像のアナログ光信号す
なわちピクセルの離散サンプルを入れることができる。
さらに、ソース・バッファ112には、アナログ音声記
録からソース・サンプリング周波数で取り出された離散
サンプルを入れることができる。ソース・バッファ11
2の離散サンプルは、一般にソース・アナログ信号から
アナログ−ディジタル変換器を使用して取り出される。
アナログ−ディジタル変換器は特定の時点におけるアナ
ログ信号の特定の値を、メモリ104に記憶可能なディ
ジタル数値に変換する。離散サンプルは一般に、離散サ
ンプルが周期的時間間隔におけるアナログ信号の値を表
すようにして、アナログ信号からソース・サンプリング
周波数で取り出される。宛先バッファ114には一般
に、信号プロセッサ110によってソース・バッファ1
12の離散ソース・サンプルから導き出され、異なる目
的サンプリング周波数に対応するアナログ信号の値を表
す離散サンプルが入れられる。
【0016】1対N補間 本発明の具体的な効率と利点について説明する前に、補
間について簡単に説明すれば理解の助けになるであろ
う。図2Aないし図2Dに1対4補間を示す。重みフィ
ルタH(図2A)によって、ソース・バッファ112
(図1)の様々な離散ソース・サンプルの相対重みが指
定される。この例では、重みフィルタH(図2A)は2
4個の離散重みH0〜23を含む。図2Aで、重みフィ
ルタHは、ソース・サンプルX(N)、X(N−1)、
X(N−2)、X(N−3)、X(N−4)、およびX
(N−5)から補間される目的サンプルY0の上に中心
が置かれている。目的サンプルY0の値は、重みフィル
タHの対応する重みによって重みづけされたソース・サ
ンプルX(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N
−3)、X(N−4)、およびX(N−5)の値を合計
することによって算出される。図2Aに示すように、重
みH0、H4、H8、H12、H16、およびH20は
それぞれソース・サンプルX(N)、X(N−1)、X
(N−2)、X(N−3)、X(N−4)、およびX
(N−5)と整列されている。したがって、目的サンプ
ルY0に割り当てられた値は以下の式によって求められ
る。 Y0=X(N)・H0+X(N−1)・H4+X(N−2)・H8 +X(N−3)・H12+X(N−4)・H16 +X(N−5)・H20 (1)
【0017】図2Bに、ソース・サンプルX(N)、X
(N−1)、X(N−2)、X(N−3)、X(N−
4)、およびX(N−5)からの第2の目的サンプルY
1の導出を示す。図2Bで、重みフィルタHは図2Aの
重みフィルタHの位置から、目的サンプルY0とY1の
間の時間間隔に等しい量だけ左に移動されている。図2
Bに示すように、重みH1、H5、H9、H13、H1
7、およびH21はそれぞれソース・サンプルX
(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N−3)、
X(N−4)、およびX(N−5)と整列されている。
したがって、目的サンプルY1に割り当てられた値は以
下の式によって求められる。 Y1=X(N)・H1+X(N−1)・H5+X(N−2)・H9 +X(N−3)・H13+X(N−4)・H17 +X(N−5)・H21 (2)
【0018】図2Cに、ソース・サンプルX(N)、X
(N−1)、X(N−2)、X(N−3)、X(N−
4)、およびX(N−5)からの第3の目的サンプルY
2の導出を示す。図2Cでは、重みフィルタHは図2B
の重みフィルタHの位置から、目的サンプルY1とY2
との間の時間間隔に等しい量だけ左に移動されている。
図2Cに示すように、重みH2、H6、H10、H1
4、H18、およびH22はそれぞれソース・サンプル
X(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N−
3)、X(N−4)、およびX(N−5)と整列されて
いる。したがって、目的サンプルY2に割り当てられた
値は以下の式によって求められる。 Y2=X(N)・H2+X(N−1)・H6+X(N−2)・H10 +X(N−3)・H14+X(N−4)・H18 +X(N−5)・H22 (3)
【0019】図2Dに、ソース・サンプルX(N)、X
(N−1)、X(N−2)、X(N−3)、X(N−
4)、およびX(N−5)からの第4の目的サンプルY
3の導出を示す。図2Dでは、重みフィルタHは図2C
の重みフィルタHの位置から、目的サンプルY2とY3
との間の時間間隔に等しい量だけ左に移動されている。
図2Dに示すように、重みH3、H7、H11、H1
5、H19、およびH23はそれぞれソース・サンプル
X(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N−
3)、X(N−4)、およびX(N−5)と整列されて
いる。したがって、目的サンプルY3に割り当てられた
値は以下の式によって求められる。 Y3=X(N)・H3+X(N−1)・H7+X(N−2)・H11 +X(N−3)・H15+X(N−4)・H19 +X(N−5)・H23 (4)
【0020】重みフィルタHは典型的には対称である。
すなわち、重みH0、H1、H2、H3、H4、H5、
H6、H7、H8、H9、H10、およびH11はそれ
ぞれ重みH23、H22、H21、H20、H19、H
18、H17、H16、H15、H14、H13、およ
びH12と等しい。このような場合、式(1)ないし
(4)はそれぞれ式(5)ないし(8)と等価である。 Y0=X(N)・H0+X(N−1)・H4+X(N−2)・H8 +X(N−3)・H11+X(N−4)・H7 +X(N−5)・H3 (5) Y1=X(N)・H1+X(N−1)・H5+X(N−2)・H9 +X(N−3)・H10+X(N−4)・H6 +X(N−5)・H2 (6) Y2=X(N)・H2+X(N−1)・H6+X(N−2)・H10 +X(N−3)・H9+X(N−4)・H5 +X(N−5)・H1 (7) Y3=X(N)・H3+X(N−1)・H7+X(N−2)・H11 +X(N−3)・H8+X(N−4)・H4 +X(N−5)・H0 (8)
【0021】式(5)ないし(8)は以下の式(9)と
等価である。
【数1】
【0022】Y0〜Y3の補間値を式(9)に従って単
純な従来の方式で計算するには、24個の乗算機構と2
0個の加算機構が必要である。しかし、重みH0にはサ
ンプルX(N)とサンプルX(N−5)が乗じられるこ
とがわかる。さらに、重みH3もサンプルX(N)とX
(N−5)が乗じられることがわかる。具体的には、H
0・X(N)+H3・X(N−5)は補間されたサンプ
ルY0の成分であり、H3・X(N)+H0・X(N−
5)は補間されたサンプルY3の成分である。この2つ
の成分は合わせて4個の乗算機構と2個の加算機構を必
要とする。しかし、さらにH0・X(N)+H3・X
(N−5)は(H0+H3)(X(N)+X(N−
5))+(H0−H3)(X(N)−X(N−5))/
2と等価であることがわかる。同様に、H3・X(N)
+H0・X(N−5)は(H0+H3)(X(N)+X
(N−5))−(H0−H3)(X(N)−X(N−
5))/2と等価である。値(H0+H3)/2と(H
0−H3)/2は両方の成分で繰り返される。ソース・
バッファ112のすべてのソース・サンプルから宛先バ
ッファ114の補間サンプルを導き出す間、重みフィル
タHの重みH0〜H23は一般に変化しないままであ
る。したがって、それぞれの値が(H0+H3)/2お
よび(H0−H3)/2である重みを事前計算し、複合
重みc00およびd00として、プロセッサ102内の
レジスタに格納するかまたはメモリ104内のデータと
して格納することができる。
【0023】したがって、成分H0・X(N)+H3・
X(N−5)とH3・X(N)+H0・X(N−5)
は、それぞれ(X(N)+X(N−5))・c00+
(X(N)−X(N−5))・d00および(X(N)
+X(N−5))・c00−(X(N)−X(N−
5))・d00と等価である。(X(N)+X(N−
5))・c00は両方の成分に含まれているため、(X
(N)+X(N−5))・c00を1回計算して2回使
用し、2つの成分のそれぞれを形成する。同様に、(X
(N)−X(N−5))・d00は両方の成分に含ま
れ、1回計算して2回使用し、2つの成分のそれぞれを
形成する。したがって、これらの成分の導出には2個の
乗算機構と4個の加算機構が必要である。
【0024】4個の乗算機構と2個の加算機構の組合せ
が2個の乗算機構と4個の加算機構の組合せに置き換え
られているので、一見したところ、式(9)に従って設
計された補間機構の全体的な複雑さは改善されていない
ように見える。しかし、4個の加算機構のうちの2つを
使用して、式(9)に従って生成される補間信号の他の
成分を生成することができる。たとえば、重みH1にサ
ンプルX(N)とサンプルX(N−5)を乗じ、重みH
2にもサンプルX(N)とサンプルX(N−5)を乗じ
る。具体的には、H1・X(N)+H2・X(N−5)
は補間されたサンプルY1の成分であり、H2・X
(N)+H1・X(N−5)は補間されたサンプルY2
の成分である。H1・X(N)+H2・X(N−5)は
(H1+H2)(X(N)+X(N−5))+(H1−
H2)(X(N)−X(N−5))/2と等価である。
同様に、H2・X(N)+H1・X(N−5)は(H1
+H2)(X(N)+X(N−5))−(H1−H2)
(X(N)−X(N−5))/2と等価である。値(H
1+H2)/2と(H1−H2)/2は両方の成分で繰
り返される。それぞれの値が(H1+H2)/2および
(H1−H2)/2である重みを事前計算し、複合重み
c10およびd10として、プロセッサ102内のレジ
スタに格納するかメモリ内のデータとして格納すること
ができる。したがって、成分H1・X(N)+H2・X
(N−5)とH1・X(N)+H2・X(N−5)は、
それぞれ(X(N)+X(N−5))・c10+(X
(N)−X(N−5))・d10および(X(N)+X
(N−5))・c10−(X(N)−X(N−5))・
d10と等価である。前述のように補間サンプルY0お
よびY3を生成する際に、(X(N)+X(N−5))
と(X(N)−X(N−5))のそれぞれの値を持つ中
間信号が生成されるため、それらの同じ中間信号を補間
信号Y1およびY2を生成する際にも使用することがで
きる。具体的には、ソース・サンプルX(N)とX(N
−5)を使用する補間サンプルY0〜Y3の成分の生成
には合わせて4個の乗算機構と6個の加算機構が必要で
ある。
【0025】式(9)に従って単純な方式で設計された
従来の補間機構では、ソース・サンプルX(N)とX
(N−5)に関する補間サンプルY0〜Y3の成分を生
成するのに8個の乗算機構と4個の加算機構が必要であ
る。表Cおよび表Dを参照しながら後述するように、本
発明による補間機構およびデシメーション機構は、必要
な乗算機構の数を重みフィルタHの長さの約50%に減
らし、必要な加算機構の数を漸近的に重みフィルタHの
長さの約50%まで減らす。
【0026】したがって前掲の式(9)は以下の式と等
価である。
【数2】
【0027】式(10)で、cijは(H(i+4j)
+H((3−i)+4j))/2の値を持つ複合重みを
指し、dijは(H(i+4j)−H((3−i)+4
j))/2の値を持つ複合重みを指す。たとえば、複合
重みc12の値は(H9+H10)/2であり、複合重
みd12の値は(H9−H10)/2である。
【0028】本明細書に記載の、ソース・サンプルX
(N)およびX(N−5)に対する重みH0とH23お
よび重みH3とH20の対称性に基づく効率化は、重み
フィルタHの残りの部分が対称ではない場合でも実現さ
れることに留意されたい。たとえば、前述の効率化は重
みフィルタHの任意の2つの対称な重みについて実現す
ることができる。2つの重み、すなわち第1と第2の重
みは、それらの重みが等価である場合と、1つの補間サ
ンプルの計算において第1と第2の重みがそれぞれ第1
と第2のソース・サンプルに対応し、別の補間サンプル
の計算において第1と第2の重みがそれぞれ第2と第1
のソース・サンプルに対応する場合に対称である。
【0029】4対1補間機構300(図3)は、前掲の
式(9)に従って6個のソース・サンプルX(N)ない
しX(N−5)から4個の補間サンプルY0〜Y3を補
間する。ソース・サンプルは端子302で受け取る。所
与の時点で、端子302で受け取った信号がソース・サ
ンプルX(N)である。一連の遅延ユニット304A〜
304Eが前に端子302で受け取った信号を保持し、
それによって、遅延ユニット304A〜304Eのそれ
ぞれの出力で生成されるソース・サンプルX(N−
1)、X(N−2)、X(N−3)、X(N−4)、お
よびX(N−5)をそれぞれ記録する。各遅延ユニット
304A〜304Eは、たとえばプロセッサ102また
はその他の回路で実現されるシフト・レジスタとするこ
ともメモリ104(図1)に記憶されたリスト内の項目
とすることもできる。遅延ユニット304C〜304E
からそれぞれ否定回路306C〜306E(図3)がそ
れぞれソース・サンプルX(N−3)、X(N−4)、
およびX(N−5)を受け取る。否定回路306C〜3
06Eは、それぞれソース・サンプルX(N−3)、X
(N−4)、およびX(N−5)を否定した結果の信号
を生成する。
【0030】補間機構300は、それぞれ値(i)X
(N)+X(N−5)、(ii)X(N−1)+X(N−
4)、(iii)X(N−2)+X(N−3)、(iv)X
(N−2)−X(N−3)、(v)X(N−1)−X
(N−4)、および(vi)X(N)−X(N−5)を
表す信号を生成する加算機構308A〜308Fも備え
る。たとえば、加算機構308Aは端子302からソー
ス・サンプルX(N)を受け取り、遅延ユニット302
Eからソース・サンプルX(N−5)を受け取って、ソ
ース・サンプルX(N)とX(N−5)の和を表す信号
を生成する。第2の例として、加算機構308Fは端子
302からソース・サンプルX(N)を受け取り、否定
回路306Eからソース・サンプルX(N−5)の算術
否定を表す信号を受け取って、ソース・サンプルX
(N)とX(N−5)の差を表す信号を生成する。
【0031】補間機構300は乗算機構310A〜31
0Lも備える。各乗算機構は、図のように加算機構30
8A〜308Fのうちの1つと複合重みc00、c0
1、c02、c10、c11、c12、d00、d0
1、d02、d10、d11、およびd12のうちの1
つによって生成された信号の算術積を表す信号を生成す
る。たとえば、乗算機構310Aは、加算機構308A
からソース・サンプルX(N)とX(N−5)の和を表
す信号を受け取り、その和と複合重みc00の値との算
術積を表す信号を生成する。複合重みc00はメモリ1
04(図1)またはプロセッサ102のレジスタから取
り出される。図3に示すように、加算機構308Aによ
って生成された信号は2回使用される。具体的には、乗
算機構310Bも加算機構308Aからソース・サンプ
ルX(N)とX(N−5)との和を表す信号を受け取
り、その和と複合重みc10の値との算術積を表す信号
を生成する。乗算機構310A〜310Lによって生成
されたそれぞれの信号によって表される値を以下の表A
に示す。 表A 乗算機構 生成された信号が表す値 ソース信号源 310A [X(N)+X(N−5)]・c00 加算機構308A 310B [X(N)+X(N−5)]・c10 加算機構308A 310C [X(N−1)+X(N−4)]・c01 加算機構308B 310D [X(N−1)+X(N−4)]・c11 加算機構308B 310E [X(N−2)+X(N−3)]・c02 加算機構308C 310F [X(N−2)+X(N−3)]・c12 加算機構308C 310G [X(N−2)+X(N−3)]・d02 加算機構308D 310H [X(N−2)+X(N−3)]・d12 加算機構308D 310I [X(N−1)+X(N−4)]・d01 加算機構308E 310J [X(N−1)+X(N−4)]・d11 加算機構308E 310K [X(N)+X(N−5)]・d00 加算機構308F 310L [X(N)+X(N−5)]・d10 加算機構308F
【0032】表Aおよび図3に示すように、各加算機構
308A〜308Fによって生成された信号は2回使用
される。したがって、補間サンプルY0〜Y3を生成す
るのに必要な加算機構の数は、従来の技術を使用して補
間信号を生成するのに必要な加算機構の数より少なくな
る。さらに、図3に示すように補間サンプルY0〜Y3
を生成するのに乗算機構310A〜310Lによって行
われる以外の乗算はまったく不要である。したがって、
乗算の数が半分すなわち24から12に削減される。し
たがって、本発明は従来の補間技法に優る大幅な改善を
示す。
【0033】図3に示すように、補間機構300は加算
機構312Aおよび312Bを備え、それが組み合わさ
って乗算機構310Aと310Cと310Eとによって
生成された信号の算術和を表す信号を生成する。補間機
構300は加算機構312Gおよび312Hも備え、そ
れらが組み合わさって乗算機構310Hと310Jと3
10Lによって生成された信号の算術和を表す信号を生
成する。補間機構300の加算機構316Aは、加算機
構312Aと312Bおよび加算機構312Gと312
Hによって生成された信号の算術和を表す信号を生成す
る。したがって、加算機構316Aによって生成された
信号は、前掲の式(10)による補間されたサンプルY
0である。同様に、補間機構300の加算機構316D
は否定回路314Bから加算機構312Gと312Hに
よって生成された信号の算術否定を表す信号を受け取る
ため、加算機構316Dは加算機構312Aと312B
および加算機構312Gと312Hによって生成された
信号の算術差を表す信号を生成する。したがって、加算
機構316Dによって生成された信号は前掲の式(1
0)による補間されたサンプルY3である。
【0034】補間機構300は、加算機構312Cと3
12Dも備え、それらが組み合わさって乗算機構310
Bと310Dと310Eとによって生成された信号の算
術和を表す信号を生成する。さらに、補間機構300は
加算機構312Eと312Fを備え、それらが組み合わ
さって乗算機構310Gと310Iと310Kによって
生成された信号の算術和を表す信号を生成する。補間機
構300の加算機構316Bは、加算機構312Cと3
12Dおよび加算機構312Eと312Fによって生成
された信号の算術和を表す信号を生成する。したがっ
て、加算機構316Bによって生成された信号は前掲の
式(10)による補間されたサンプルY1である。同様
に、補間機構300の加算機構316Cは否定回路31
4Aから加算機構312Eと312Fによって生成され
た信号の算術否定を表す信号を受け取るため、加算機構
316Cは加算機構312Cと312Dおよび加算機構
312Eと312Fによって生成された信号の算術差を
表す信号を生成する。したがって、加算機構316Cに
よって生成された信号は前掲の式(10)による補間さ
れたサンプルY2である。
【0035】一実施形態では、補間機構300の加算機
構(たとえば加算機構308A〜308F)は、プロセ
ッサ102(図1)によって実行されるとき、オペラン
ドがコンピュータ・システム100のメモリ104に記
憶されたデータの形の信号である加算演算を行うコンピ
ュータ命令である。この実施形態では、補間機構300
(図3)(たとえば乗算機構310A〜310L)の乗
算機構は、プロセッサ102(図1)によって実行され
るとき、オペランドがコンピュータ・システム100の
メモリ104に記憶されたデータの形の信号である乗算
演算を行うコンピュータ命令である。他の実施形態で
は、補間機構300(図3)の加算機構および乗算機構
はそれぞれ電圧加算器および電圧乗算器であり、前述の
ソース・サンプルと補間サンプルと補間信号は電圧であ
る。さらに、補間機構300は否定回路(たとえば否定
回路306E)のいくつかのインスタンスを含む。一実
施形態では、加算機構(たとえば加算機構308F)
は、2つの受信信号のそれぞれの値の間の算術差を表す
信号を生成することができる。このような実施形態で
は、否定回路306Eなどの否定回路が不要になり、否
定回路によって生成された信号を受け取る加算機構は、
それぞれの値または受信信号の算術差を表す信号を生成
するように構成される。たとえば、そのような実施形態
では、否定回路306Eをなくし、加算機構308Fを
端子302と遅延ユニット304Eから受け取った信号
によって表されるそれぞれの値の算術差を表す信号を生
成するように構成する。そのような実施形態では、否定
回路による補間機構またはデシメーション機構の複雑さ
の増大がない。
【0036】本発明の原理による上述の実施形態では、
偶数のソース・サンプルから偶数の補間サンプルが導き
出される。奇数の補間サンプルを導き出す場合、または
奇数のソース・サンプルから補間サンプルを導き出す場
合は、さらに他の効率化を実現することができる。以下
の例を考えてみればわかりやすい。ソース・バッファ1
12(図1)内の5個のソース・サンプルX(N)ない
しX(N−4)から3個の補間サンプルY0〜Y2を導
き出すとする。前掲の式(1)ないし(4)に類似した
式を、補間サンプルY0〜Y2の導出を説明する以下の
式のように行列形式で書くことができる。
【数3】
【0037】重みフィルタ行列が中心に対して対称な場
合、すなわち重みH0、H1、H2、H3、H4、H
5、およびH6がそれぞれ重みH14、H13、H1
2、H11、H10、H9およびH8と等価の場合、式
(11)は以下の式(12)と等価である。
【数4】
【0038】重みH0、H2、H3、H5、H9、H1
1、H12、およびH14の対称性に基づいて、前述の
ようにして効率化が実現される。重みH1、H4、H1
0、およびH13の対称性からさらに他の効率化が実現
される。
【0039】式(12)の値H1・X(N)+H4・X
(N−1)+H7・X(N−2)+H4・X(N−3)
+H1・X(N−4)に従って補間機構によって補間サ
ンプルY1を導き出す。重みH1とH4の複数のオカレ
ンスから効率性が導き出される。具体的には、補間サン
プルによって表される値はH1・[X(N)+X(N−
4)]+H4・[X(N−1)+X(N−3)]+H7
・X(N−2)と等価である。したがって、ソース・サ
ンプルX(N)とX(N−4)によって表されるそれぞ
れの値をソース・サンプルX(N−1)とX(N−3)
によって表されるそれぞれの値と合計してから、それぞ
れの和に重みH1とH4で重みづけする。したがって、
補間サンプルY1を導き出すのに、従来の補間機構のよ
うに5個の乗算機構と4個の加算機構ではなく3個の乗
算機構と3個の加算機構だけで済む。一般に、前述のよ
うにソース・サンプルを合計してからその和に共通の重
みで重みづけすることによって、普通ならnm個の乗算
機構とna=nm−2 個の加算機構を必要とする計算が
少なくなり、必要な乗算機構の数は(nm +1)/2個
に減少し、加算機構の数はna=nm−1個のままであ
る。値H1・[X(N)+X(N−4)]+H4・[X
(N−1)+X(N−3)]+H7・X(N−2)を表
す補間サンプルY1は、本発明により式(12)を実施
する補間機構400(図4)の一部によって生成され
る。
【0040】補間機構400については後で詳述する。
ここでは補間機構400について簡単に説明する。補間
機構400は加算機構408Aおよび408Bを備え、
これらはそれぞれソース・サンプルX(N)とX(N−
4)によって表される値の算術和と、ソース・サンプル
X(N−1)とX(N−3)によって表される値の算術
和を表すそれぞれの信号を生成する。補間機構400
は、乗算機構410A、410C、および410Eも備
える。乗算機構410Aは、加算機構408Aによって
生成された信号とたとえばプロセッサ102内のレジス
タまたはメモリ104に格納されている重みH1とを受
け取り、加算機構408Aによって生成された信号と重
みH1の算術積を表す信号を生成する。同様に、乗算機
構410Cは、加算機構408Bによって生成された信
号とたとえばプロセッサ102内のレジスタまたはメモ
リ104に格納されている重みH4を受け取り、加算機
構408Bによって生成された信号と重みH4の算術積
を表す信号を生成する。乗算機構410Eは遅延ユニッ
ト404Bからのソース・サンプルX(N−2)とたと
えばプロセッサ102内のレジスタまたはメモリ104
に格納されている重みH7を受け取り、ソース・サンプ
ルX(N−2)と重みH7の算術積を表す信号を生成す
る。次に、乗算機構410A、410C、410Eによ
って生成された信号を使用して、後で詳述するように補
間サンプルY0〜Y2を計算する。
【0041】重みH6およびH8の対称性と、式(1
1)の重みフィルタ行列の同じ列内にある重みH6とH
8の位置とにより、すなわち重みH6とH8とが等価で
あり、別々の補間サンプルの導出で同じソース・サンプ
ルに適用されるため、さらに効率化が実現される。具体
的には、式(12)で、補間サンプルY0とY2の導出
の成分が両方ともH6・X(N−2)を含む。値H6・
X(N−2)を表す信号が乗算機構410Fによって1
回生成され、補間サンプルY0と補間サンプルY2の両
方を導出する際に使用される。以下の式は前掲の式(1
2)と等価のものであり、本発明による補間機構400
によって実現される効率化を示す。
【数5】
【0042】式(13)で、(i)複合重みc00によ
って表される値は(H0+H2)/2と等価であり、
(ii)複合重みc01によって表される値は(H3+H
5)/2と等価であり、(iii)複合重みd00によって
表される値は(H0−H2)/2と等価であり、(iv)
複合重みd01によって表される値は(H3−H5)/
と等価である。以下の表Bに補間機構400(図4)の
様々な接続と信号を示す 。表B構成要素 受信信号源 出力信号によって表される値 端子402 X X(N) 遅延ユニット404A 端子402 X(N-1) 遅延ユニット404B 遅延ユニット404A X(N-2) 遅延ユニット404C 遅延ユニット404B X(N-3) 遅延ユニット404D 遅延ユニット404C X(N-4) 否定406C 遅延ユニット404C -X(N-3) 否定406D 遅延ユニット404D -X(N-4) 加算機構408A 端子402、 X(N)+X(N-4) 遅延ユニット404D 加算機構408B 遅延ユニット404A、 X(N-1)+X(N-2) 遅延ユニット404C 加算機構408C 遅延ユニット404A、 X(N-1)-X(N-2) 否定406C 加算機構408D 端子402、否定406D X(N)-X(N-4) 乗算機構410A H1、加算機構408A H1・[X(N)+X(N-4)] 乗算機構410B c00、加算機構408A c00・[X(N)+X(N-4)] 乗算機構410C H4、加算機構408B H4・[X(N-1)+X(N-2)] 乗算機構410D c01、加算機構408B c01・[X(N-1)+X(N-2)] 乗算機構410E H7、遅延ユニット404B H7・X(N-2) 乗算機構410F H6、遅延ユニット404B H6・X(N-2) 乗算機構410G d01、加算機構408C d01・[X(N-1)+X(N-2)] 乗算機構410H d00、加算機構408D d00・[X(N)-X(N-4)] 加算機構412A 乗算機構410A、 H1・[X(N)+X(N-4)]+ 乗算機構410C H4・[X(N-1)+X(N-2)] 加算機構412B 加算機構412A、 H1・[X(N)+X(N-4)]+H4・[X(N-1)+X(N- 乗算機構410E 2)]+H7・X(N-2)=Y1 加算機構412C 乗算機構410B、 c00・[X(N)+X(N-4)]+c01・[X(N-1) 乗算機構410D +X(N-2)] 加算機構412D 加算機構412C、 c00・[X(N)+X(N-4)]+c01・[X(N-1) 乗算機構410F +X(N-2)]+H6・X(N-2) 加算機構412E 乗算機構410G、 d01・[X(N-1)+X(N-2)]+d00・[X(N) 乗算機構410H +X(N-4)] 否定414E 加算機構412E -d01・[X(N-1)-X(N-2)]-d00・ [X(N)-X(N-4)] 加算機構416A 加算機構412D、 c00・[X(N)+X(N-4)]+c01・[X(N-1)+X 加算機構412E (N-2)]+H6・X(N-2)+d01・[X(N-1)-X(N -2)]+d00・[X(N)-X(N-4)]=Y0 加算機構416B 加算機構412D、 c00・[X(N)+X(N-4)]+c01・[X(N-1)+X 否定414E (N-2)]+H6・X(N-2)-d01・[X(N-1)-X(N -2)]-d00・[X(N)-X(N-4)]=Y2
【0043】したがって、従来の技法を使用して前掲の
式(11)によって補間サンプルY0〜Y2を生成する
には15個の乗算機構を必要とするのに対し、補間機構
400(図4)は8個の乗算機構を使用して補間サンプ
ルY0〜Y2を生成する。さらに、従来の技法を使用し
て前掲の式(11)によって補間サンプルY0〜Y2を
生成するには12個の加算機構を必要するのに対し、補
間機構400は11個の加算機構を使用して補間サンプ
ルY0〜Y2を生成する。
【0044】デシメーション機構 ディジタル・ネットワーク理論ではN対1デシメーショ
ン機構は1対N補間機構の転置であることが一般に知ら
れている。これについては、たとえばC.R.クロチア
とL.R.ラビナーの「Multirate Digi
tal Signal Processing」(Pr
entice Hall、米国ニュージャージー州エン
グルウッド・クリフス)(1983年)に記載されてい
る。したがって、本発明により特に効率的なN対1デシ
メーション機構を設計するには、本発明の原理により特
に効率的な1対N補間機構を設計し、その1対N補間機
構の転置を求める。
【0045】たとえば、補間機構400(図4)は重み
フィルタHの長さが15で(すなわち15個の重みを持
ち)、中心に対して対称な1対3補間機構である。重み
フィルタHの長さが15で中心に対して対称な3対1デ
シメーション機構をデシメーション機構500(図5)
として示す。デシメーション機構500の設計と補間機
構400(図4)の関係は以下の通りである。
【0046】信号が複製されて加算機構や乗算機構など
の2つの構成要素に入力信号として供給される補間機構
400の各分岐ノードを、転置後の2つの構成要素によ
って供給される入力信号と、補間機構で複製される信号
の駆動信号である出力信号を有する加算機構に置き換え
る。たとえば、補間機構400の分岐ノード420D
(図4)は遅延ユニット404Dによって駆動される信
号を複製し、複製した信号を否定回路406Dと加算機
構408Aとに供給する。分岐ノード420Dの転置の
結果、遅延ユニット504Dに供給される出力信号を有
し、否定回路506Dと分岐508Aを介して加算機構
522Aとによって駆動される入力信号を有する加算機
構520D(図5)になる。遅延ユニット504Dと否
定回路506Dはそれぞれ遅延ユニット404D(図
4)と否定回路406Dに対応する。後述するように、
分岐ノード508A(図5)は加算機構408A(図
4)の転置の結果である。
【0047】補間機構400の各加算機構は、デシメー
ション機構500(図5)では、(i)加算機構の出力
信号を受け取る補間機構400(図4)の構成要素に対
応する構成要素によって駆動される入力信号と、(ii)
加算機構の入力信号を供給する補間機構400の構成要
素に対応する構成要素に供給される出力信号とを持つ分
岐ノードに置き換えられる。たとえば、加算機構408
Aの転置の結果は分岐ノード508A(図5)である。
加算機構408A(図4)は、分岐ノード420Aおよ
び420Dから受け取る入力信号と、分岐ノード422
Aに供給される出力信号とを有する。分岐ノード420
A、420D、および422Aの転置の結果は、それぞ
れ加算機構520A(図5)、520D、522Aにな
る。したがって、加算機構408A(図4)の転置の結
果は、加算機構522Aから受け取る入力信号と加算機
構520Aおよび520Dに供給される出力信号とを有
する分岐ノード508A(図5)になる。
【0048】補間機構400(図4)のその他の構成要
素は、入力信号と出力信号を交換することによって転置
される。たとえば、乗算機構410Hは入力信号として
加算機構408Dによって駆動される信号を受け取り、
その信号に複合重みd00を乗じ、その結果の信号を加
算機構412Eに供給する。乗算機構410Hを転置し
た結果は、デシメーション機構500の乗算機構510
H(図5)である。乗算機構510Hは、(i)加算機
構412E(図4)の転置の結果である分岐ノード51
2Eから信号を受け取り、(ii)受け取った信号に複合
重みd00(図5)を乗じ、(iii)その結果の信号を、
加算機構408D(図4)の転置の結果である分岐ノー
ド508Dに供給する。
【0049】デシメーション機構500(図5)による
ソース・サンプルX0、X1、およびX2からのデシメ
ーションされたサンプル成分Y(N)、Y(N−1)、
Y(N−2)、Y(N−3)、およびY(N−4)の生
成を、以下の式(14)で示す。
【数6】
【0050】デシメーション機構500(図5)は補間
機構400(図4)の転置の結果である。前述のように
補間機構400で実現される効率化は、デシメーション
機構500(図5)でも同様に実現される。あるいは、
補間機構に関して本明細書に記載されている効率化のい
ずれも、本発明の原理により設計された補間機構に関係
するデシメーション機構でも実現可能である。たとえ
ば、補間機構300(図3)に関して前述したのとまっ
たく同様の方式で、ソース・サンプルX0とX2によっ
て表される値の和を表す信号に複合重みc00とc01
を適用し、ソース・サンプルX0とX2によって表され
る値の差を表す信号に複合重みd00とd01を適用す
る。さらに、補間機構400(図4)に関して前述した
のとまったく同様の方式で、ソース・サンプルX1に重
みH1とH4を各1回適用し、デシメーションされたサ
ンプル成分Y(N)、Y(N−1)、Y(N3)、およ
びY(N−4)の生成にそれぞれ2回使用する。やはり
補間機構400に関して前述したのとまったく同様の方
式で、デシメーション機構500(図5)内でソース・
サンプルX0とX2によって表される値の和を表す信号
に重みH6を適用する。
【0051】処理の複雑さ 補間機構またはデシメーション機構の効率の有用な評価
基準は処理の複雑さである。補間機構に関しては、処理
の複雑さはたとえば各入力ごとの乗算機構や加算機構な
どの処理構成要素の数を示す。たとえば、補間機構40
0(図4)の処理の複雑さは、ソース・サンプルX
(N)ないしX(N−4)を遅延ユニット404A〜4
04Dを介してシフトして端子402で別のソース・サ
ンプルを読み取る前に、補間サンプルY0、Y1、およ
びY2を生成するのに必要な処理構成要素の数である。
デシメーション機構については、処理の複雑さは各出力
ごとの処理構成要素の数である。たとえば、デシメーシ
ョン機構500(図5)の処理の複雑さは、端子528
A〜528Cで受け取った3つのソース・サンプルか
ら、端子502でデシメーションされたサンプルを生成
するのに必要な処理構成要素の数である。
【0052】以下の表Cに、本発明の原理により設計さ
れ、重みの数Lを有する中心に対して対称な重みフィル
タHを伴う1対N補間機構の処理の複雑さを示す。以下
の表Cにおいて、M=L/Nであり、N、L、およびM
は整数である。 表C M N 乗算機構 加算機構 遅延ユニット 偶数 偶数 L/2 L/2+M M−1 偶数 奇数 L/2 L/2+M−1 M−1 奇数 偶数 L/2 L/2+M−1 M−1 奇数 奇数 (L+1)/2 (L+1)/2+M−2 M−1
【0053】比較すると、前掲の式(11)による補間
信号Y0−Y2の生成には一般にL個の乗算機構とL−
N個の加算機構が必要である。
【0054】以下の表Dに、本発明の原理により設計さ
れ、L個の重みを持つ重みフィルタHを使用し、中心に
対して対称なN対1デシメーション機構の処理の複雑さ
を示す。以下の表Dで、M=L/Nであり、N、L、お
よびMは整数である。 表D M N 乗算機構 加算機構 遅延ユニット 偶数 偶数 L/2 L/2+MN−1 M−1 偶数 奇数 L/2 L/2+MN−2 M−1 奇数 偶数 L/2 L/2+MN−2 M−1 奇数 奇数 (L+1)/2 (L+1)/2+M+N−3 M−1
【0055】比較すると、前掲の式(11)により設計
された従来の補間機構の転置であるデシメーション機構
は一般に、L個の乗算機構とL−1個の加算機構を必要
とする。
【0056】加算の複雑さの改善 加算の複雑さ、すなわち本発明による補間機構またはデ
シメーション機構の加算機構の数は、ある種の状況では
さらに少なくすることができる。その例を以下に示す。
【0057】以下の式は、長さが24の重みフィルタH
を使用する2つの補間サンプルの補間を示す。
【数7】
【0058】式(15)により設計された補間機構の加
算の複雑さは、前掲の表Cからわかるように24であ
る。言い換えると、2つの補間サンプルY0およびY1
を生成する各補間について24個の加算機構が必要であ
る。
【0059】式(15)の重み行列は12の列と2つの
行を有する。ソース・サンプルX(N−1)はソース・
バッファ112(図1)のサンプリング・レートで1つ
の時間遅延ユニットの後のソース・サンプルX(N)で
あることを認識すると、式(15)は以下の式(16)
のように書き直すことができる。
【数8】
【0060】式(16)で、Z1 -1 はソース・バッファ
112のサンプリング・レートで1つの時間遅延を表
す。言い換えると、補間サンプルY0は、(i)ソース
・サンプルX(N)、X(N−2)、X(N−4)、X
(N−6)、X(N−8)、およびX(N−10)のそ
れぞれを式(16)の重み行列の最初の行のそれぞれの
重みで重みづけし、(ii)1遅延後にそれらの同じソー
ス・サンプルのそれぞれを式(16)の2行目のそれぞ
れの重みで重みづけし、(iii)重みづけされたソース・
サンプルを組み合わせて補間サンプルY0を生成するこ
とによって生成される。
【0061】補間機構600(図6)は式(16)の補
間を実現するものである。補間機構600は、前述の補
間機構300(図3)と大体同様の1対4補間機構を実
施する回路602を含む。補間機構600(図6)は遅
延ユニット604A〜604Eを備え、各遅延ユニット
は端子610で受け取ったソース信号をソース・バッフ
ァ112(図1)のサンプリング間隔の2倍に相当する
量だけ遅延させる。したがって、補間機構300(図
3)はソース・サンプルX(N)、X(N−1)、X
(N−2)、X(N−3)、X(N−4)、およびX
(N−5)を処理するのに対して、補間機構600(図
6)はソース・サンプルX(N)、X(N−2)、X
(N−4)、およびX(N−6)、X(N−8)、およ
びX(N−10)を処理する。
【0062】補間機構300(図3)に関して前述した
のと同様にして、補間機構600の回路602(図6)
は、各端末612A〜Dで4つの出力信号を生成し、そ
のそれぞれが式(16)の重み行列の各行に対応する。
前述のようにして補間サンプルY0を生成するために、
端子612Bで生成された信号を遅延ユニット606A
によってソース・バッファ112(図1)の1サンプリ
ング間隔に相当する時間だけ遅延させる。この遅延した
信号を加算機構608Aによって、端子612Aで生成
された信号に加える。その結果の信号が補間サンプルY
0である。補間機構600は、端子612C〜612D
と遅延ユニット608Bと加算機構608Bとを使用し
てまったく同様にして補間サンプルY1を生成する。
【0063】補間機構600の加算の複雑さは20であ
る。すなわち前掲の表Cによる回路602の加算の複雑
さ18に、加算機構608A〜Bの結果としての2を加
えた数である。したがって、補間機構600では必要な
加算機構の数が、前掲の式(15)による補間機構を実
現するのに必要な数よりも4個少ない。回路602内
で、6個の加算機構を使用して、補間機構300の加算
機構308A〜F(図3)に関して前述したのと同様に
して、端子612A上の信号の生成において、X(N)
+X(N−10)、X(N−2)+X(N−8)、X
(N−4)+X(N−6)、X(N)ーX(N−1
0)、X(N−2)−X(N−8)、およびX(N−
4)−X(N−6)の各値を表す中間信号を生成する。
端子612B上の信号の生成において、ソース・バッフ
ァ112(図1)の信号サンプリング間隔に等しい時間
の長さの時間遅延後に、それと同じ6個の加算機構を使
用して同じ中間信号を生成する。式(15)を単純な方
式で実現する補間機構は、中間信号X(N)+X(N−
11)、X(N−1)+X(N−10)、X(N−2)
+X(N−9)、X(N−3)+X(N−8)、X(N
−4)+X(N−7)、X(N−5)+X(N−6)、
X(N)−X(N−11)、X(N−1)−X(N−1
0)、X(N−2)−X(N−9)、X(N−3)−X
(N−8)、X(N−4)−X(N−7)、およびX
(N−5)を生成するのに、このような加算機構を12
個必要とすることになる。
【0064】恣意的な長さの重みフィルタ 前述の各例では、重みフィルタHの重みの数は補間機構
に関しては補間サンプルの数の整数倍であり、デシメー
ション機構に関してはソース・サンプルの数の整数倍で
ある。しかし、本発明の原理は重みフィルタHの重みの
数が補間機構の補間サンプル数の整数倍またはデシメー
ション機構のソース・サンプル数の整数倍ではない補間
機構およびデシメーション機構にも等しく適用可能であ
る。以下の例で例示する。
【0065】以下の式(17)は、33個の重みを含む
重みフィルタを使用した7個の補間サンプルの補間に対
応する。
【数9】
【0066】この例では、重みH0〜H32は中心に対
して対称である。したがって、式(17)は以下の式
(18)と等価である。
【数10】
【0067】式(18)は、以下の2つの別々の式(1
9)と(20)に分割することができる。
【数11】
【数12】
【0068】式(19)と(20)の重みフィルタ行列
の重みは中心に対して対称であり、従ってそれぞれ独立
して前述のように実施して、たとえば補間機構300
(図3)および400(図4)に関して前述した効率化
を実現することができる。
【0069】補間機構700(図7)は、式(17)〜
(20)に従って33個の重みを使用して7個の補間さ
れたサンプルを補間する。補間機構700は、遅延ユニ
ット702A〜702Dを備え、前述のようにしてソー
ス・サンプル・バッファ112(図1)からソース・サ
ンプルX(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N
−3)、およびX(N−4)を形成する。ソース・サン
プルX(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N−
3)、およびX(N−4)は回路704に供給され、回
路704は補間機構300(図3)および400(図
4)について前述したのと同様にして式(19)に従っ
て補間サンプルY0、Y1、Y2、Y3、およびY4を
生成する。ソース・サンプルX(N)、X(N−1)、
X(N−2)、X(N−3)は回路706に供給され、
回路706は補間機構300(図3)および400(図
4)に関して前述したのと同様にして式(20)に従っ
て補間サンプルY5およびY6を生成する。
【0070】したがって、補間についての出力サンプル
数またはデシメーションについての入力サンプル数の整
数倍である重み数を含む補間機構およびデシメーション
機構における前述の効率化を、重みの数が出力サンプル
数(補間の場合)または入力サンプル数(デシメーショ
ンの場合)の整数倍ではない補間機構およびデシメーシ
ョン機構でも実現することができる。
【0071】恣意的長さの重みフィルタに関連する加算
の複雑さの低減 補間機構700(図7)は、従来の補間機構に優る大幅
な改善を示す。しかし、回路704と回路706は入力
信号、たとえばソース・サンプルX(N)、X(N−
1)、X(N−2)、およびX(N−3)を共有する
が、それ以後に入力信号から導き出された信号を共有し
ない。ソース・サンプルX(N)およびX(N−2)
は、ソース・バッファ112(図1)のサンプリング・
レートで1遅延後にそれぞれソース・サンプルX(N−
1)およびX(N−3)と等価であるため、前掲の式
(18)は式(21)と等価である。式(21)ではZ
1 -1はソース・バッファ112のサンプリング・レート
で1つの時間遅延を表す。
【数13】
【0072】一般に式(9)および(10)に関して前
述した理由から、補間サンプルY0〜Y4の導出には、
値X(N−1)+X(N−3)およびX(N−1)−X
(N−3)に対応する中間信号が含まれる。式(21)
により、同じ中間信号を使用して補間信号Y5とY6を
導き出す。具体的には、式(18)および(20)に従
ってソース・サンプルX(N)およびX(N−3)に適
用される重みH5およびH6を、式(21)のソース・
サンプルX(N−1)およびX(N−3)に適用する。
さらに、式(18)および(20)に従ってソース・サ
ンプルX(N−1)およびX(N−2)に適用される重
みH12およびH13を、式(21)のソース・サンプ
ルX(N−1)およびX(N−3)に適用する。その結
果、重みH7〜H11と同様に、重みH5、H6、H1
2、およびH13が式(21)のソース・サンプルX
(N)およびX(N−3)に適用される。したがって、
重みH5、H6、H12、およびH13の対称な適用を
重みフィルタの重みH7〜H11の対称な適用と整列さ
せることによって、重みフィルタHの行列表現の残りの
部分における対称性をさらに利用する。
【0073】式(21)は以下の式(22)と等価であ
る。式(22)では補間信号Y5’およびY6’はそれ
ぞれ補間信号Y5およびY6等価であり、ソース・バッ
ファ112(図1)の1遅延前の1セットのソース・サ
ンプルX(N)、X(N−1)、X(N−2)、X(N
−3)、およびX(N−4)に対応する。
【数14】
【0074】補間機構800(図8)は、式(21)に
よる補間信号Y5’、Y6’、Y0、Y1、Y2、Y
3、およびY4の導出を実施する。補間機構800は、
遅延ユニット802A〜802Dを備え、これらは遅延
ユニット702A〜702D(図7)とまったく同様で
あり、遅延ユニット302A〜302E(図3)に関し
て前述したのと全く同様にしてソース信号X(N)、X
(N−1)、X(N−2)、X(N−3)、およびX
(N−4)(図8)を分離する。補間機構800(図
8)は回路704(図7)とまったく同様の回路804
を備え、この回路804は補間機構400(図3)およ
び400(図4)に関して前述したのと同様にして式
(19)に従って補間サンプルY0、Y1、Y2、Y
3、およびY4(図8)を生成する。
【0075】回路804の中間信号X(N−1)+X
(N−3)およびX(N−1)−X(N−3)を使用し
て、前掲の式(22)に従って補間信号Y5’およびY
6’を導き出す。以下の表Eに、補間信号Y5’および
Y6’を導き出すように機能する補間機構800(図
8)の様々な接続と信号を示す。補間機構800(した
がって以下の表E)で、複合重みa00は(H5+H1
3)/2と等価であり、複合重みa10は(H6+H1
2)/2と等価であり、複合重みb00は(H5−H1
3)/2と等価であり、複合重みb10は(H6−H1
2)/2と等価である。 表E 接続 受信信号源 出力信号によって表される値 乗算機構806A a10、回路804 a10・[X(N-1)+X(N-3)] 乗算機構806B a00、回路804 a00・[X(N-1)+X(N-3)] 乗算機構806C b10、回路804 b10・[X(N-1)-X(N-3)] 乗算機構806D b00、回路804 b00・[X(N-1)-X(N-3)] 否定808C 乗算機構806C -b10・[X(N-1)-X(N-3)] 否定808D 乗算機構806D -b00・[X(N-1)+X(N-3)] 加算機構810A 乗算機構806A、 a10・[X(N-1)+X(N-3)] 乗算機構806C +b10・[X(N-1)-X(N-3)] 加算機構810B 乗算機構806B、 a00・[X(N-1)+X(N-3)] 乗算機構806D +b00・[X(N-1)-X(N-3)] 加算機構810C 乗算機構806A、 a10・[X(N-1)+X(N-3)] 否定808C -b10・[X(N-1)-X(N-3)] 加算機構810D 乗算機構806B、 a00・[X(N-1)+X(N-3)] 否定808D +b00・[X(N-1)-X(N-3) 遅延ユニット812C 加算機構810C z1 -1・[a10・[X(N-1)+X(N-3)] -b10・[X(N-1)-X(N-3)]] 遅延ユニット812D 加算機構810D z1 -1・[a00・[X(N-1)+X(N-3)] +b00・[X(N-1)-X(N-3)]] 加算機構814A 加算機構810A、 a10・[X(N-1)+X(N-3)] 遅延回路812C +b10・[X(N-1)-X(N-3)] +z1 -1・[a10・[X(N-1)+X(N-3)] -b10・[X(N-1)-X(N-3)]]=Y6' 加算機構814B 加算機構810B、 a00・[X(N-1)+X(N-3)] 遅延ユニット812D +b00・[X(N-1)-X(N-3) +z1 -1・[a00・[X(N-1)+X(N-3)] +b00・[X(N-1)-X(N-3)]]=Y5'
【0076】補間信号Y5’およびY6’を生成するた
めに、補間機構800(図8)は4個の乗算機構と6個
の加算機構を備える。比較すると、補間機構700の回
路706(図7)は、表Dに示すように、補間信号Y5
とY6を生成するために4個の乗算機構と9個の加算機
構を備える。したがって、重みH5、H6、H12、お
よびH13の対称な適用を重みH7〜H11の対称な適
用と整列させて重みH5〜H13のそれぞれがソース・
サンプルX(N−1)とX(N−3)の両方に適用され
るようになっている、式(22)による補間機構800
を構成することによって、補間機構800(図8)は3
個少ない加算機構を使用して補間信号Y5およびY6を
生成する。
【0077】重み関数が恣意的な長さを有する補間機構
の加算の複雑さを表Fに示す。表Fで、重み関数Hの長
さはLであり、これはMN+Kと等価である。ここで、
Nは補間機構によって生成される補間信号の数であり、
WはMに(L+1)/2の整数部分を加えた値に等し
い。L、M、N、KおよびWは整数である。手法Aは、
補間機構700(図7)および式(18)ないし(2
0)に関して前述した一般的手法を指し、手法Bは補間
機構800(図8)および式(21)および(22)に
関して前述した一般的手法を指す。 表F−−加算の複雑さ M N K 手法A 手法B 偶数 偶数 偶数 W+M W+N−K 偶数 偶数 奇数 W+M−2 W+N−K−1 偶数 奇数 偶数 W+M−1 W+N−K 偶数 奇数 奇数 W+M−1 W+N−K−1 奇数 偶数 偶数 W+M W+K−1 奇数 偶数 奇数 W+M−2 W+K−2 奇数 奇数 偶数 W+M−1 W+K−2 奇数 奇数 奇数 W+M−1 W+K−1
【0078】一般に、手法Aと手法Bは同じ数の乗算機
構を必要とするが、手法Bは追加の遅延ユニットを必要
とする。具体的には、手法Bは、Mが偶数の場合はN−
K個の追加の遅延ユニットを必要とし、Mが奇数の場合
はK個の追加の遅延ユニットを必要とする。しかし、遅
延ユニットは比較的安価であるため、手法Aと手法Bの
うち加算の複雑さが少ないいずれか一方を使用すること
が好ましい。
【0079】N次帯域フィルタN次帯域フィルタは1対
N補間機構およびN対1デシメーション機構に一般的に
使用され、ナイキスト・フィルタと呼ばれることもあ
る。N次帯域フィルタは中心重みすなわちHcを持ち、
したがって奇数長を有する。さらに、N次帯域フィルタ
は、正または負の各整数iについて値がゼロの重みH
C+Niを含む。前述の信号サンプル補間機構およびデシメ
ーション機構をそのまま適用して、N次帯域フィルタを
使用する補間機構およびデシメーション機構の効率を向
上させることができる。
【0080】以下に例を示す。19個の重みの重みフィ
ルタを持つ4次帯域補間機構を考えてみる。以下の式
(23)は補間信号Y0〜Y3の導出を示す。
【数15】
【0081】中心重みは重みH9であり、重みフィルタ
Hは中心に対して対称である。したがって、式(23)
は以下の式(24)と等価である。
【数16】
【0082】式(24)で、重みフィルタHはNM+K
である長さLを有する。ここで、N=4、M=4、K=
3である。したがって、補間機構700(図7)および
800(図8)に関して前述したのと同様にして式(2
4)に従って補間機構を設計することができる。さら
に、各整数iについてN=4およびH9±Ni=0である
ため、重みH1およびH5はゼロである。したがって、
式(24)は以下の式(25)と等価である。
【数17】
【0083】重み行列Hの1行目と3行目は互いに対し
て対称であり、したがって補間機構300(図3)およ
び400(図4)に関して前述した効率向上に容易に資
することに留意されたい。さらに、重み行列Hの2行目
と4行目はそれぞれ個々に対称であり、したがって補間
機構400(図4)に関して前述した効率向上に容易に
資する。さらに、補間サンプルY0とY2の両方のデシ
メーションの際に、重みH8がソース・サンプルX(N
−2)に適用される。したがって、補間機構400(図
4)に関して前述したのと同様の効率向上は、式(2
5)に従って設計された補間機構にも適用可能である。
【0084】以上の説明は例示的なものに過ぎず、限定
的なものではない。本発明は特許請求の範囲によっての
み限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号プロセッサを含むコンピュー
タ・システムのブロック図である。
【図2】サンプルYを補間するためにソース離散サンプ
ルXに適用される重みフィルタHを示す図である。
【図3】本発明による1対4補間機構を示すブロック図
である。
【図4】本発明による1対3補間機構を示すブロック図
である。
【図5】本発明による3対1補間機構を示すブロック図
である。
【図6】加算の複雑さを減少させた本発明による1対2
補間機構を示すブロック図である。
【図7】重みフィルタを2つのサブフィルタにデシメー
ションした本発明による1対5補間機構を示すブロック
図である。
【図8】加算の複雑さを低減した本発明による1対5補
間機構を示すブロック図である。
【符号の説明】
102 プロセッサ 104 メモリ 110 信号プロセッサ 112 ソース・バッファ 114 宛先バッファ 120 コンピュータ表示装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図7】
【図5】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 SAN ANTONIO ROAD PALO ALTO,CA 94303,U. S.A.

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース信号の2つ以上のソース・サンプ
    ルから結果信号の1つまたは複数の結果サンプルを導き
    出す方法であって、 2つ以上のソース・サンプルのうちの第1および第2の
    ソース・サンプルを加算機構に供給して第1の中間信号
    を生成するステップと、 2つ以上のソース・サンプルのうちの第3および第4の
    ソース・サンプルを加算機構に供給して第2の中間信号
    を生成するステップと、 2つ以上の結果サンプルのうちの選択された1つの結果
    サンプルの生成において第1および第2の中間信号を結
    合するステップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 第3のソース・サンプルが1つの時間遅
    延後の第1のソース・サンプルと実質的に等価であるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第4のソース・サンプルが1つの時間遅
    延後の第2のソース・サンプルと実質的に等価であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 結合するステップが、 第1の中間信号を前記の加算機構とは異なる第2の加算
    機構に供給するステップと、 その後で1つの時間増分のあいだ遅延させるステップ
    と、 その後で第2の加算機構に第2の中間信号を供給するス
    テップとを含むことをことを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 ソース信号の2つ以上のソース・サンプ
    ルから結果信号の1つまたは複数の結果サンプルを導き
    出すその中に実現された計算可能可読コードを有するコ
    ンピュータ使用可能媒体を含むコンピュータ・プログラ
    ム製品であって、コンピュータ可読コードは、 加算機構と、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルのうちの第1と第2のソース・サンプルから第1
    の中間信号を生成するように構成された第1のソース・
    サンプル選択モジュールと、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルの第3と第4のソース・サンプルから第2の中間
    信号を生成するように構成された第2のソース・サンプ
    ル選択モジュールと、 第1および第2のソース・サンプル選択モジュールに機
    能可能に結合され、第1と第2の中間信号を結合して2
    つ以上の結果サンプルのうちの選択された1つの結果サ
    ンプルを生成するように構成された中間信号結合モジュ
    ールとを含むコンピュータ・プログラム製品。
  6. 【請求項6】 第3のソース・サンプルが1つの時間遅
    延後の第1のソース・サンプルと実質的に等価であるこ
    とを特徴とする、請求項5に記載のコンピュータ・プロ
    グラム製品。
  7. 【請求項7】 第4のソース・サンプルが1つの時間遅
    延後の第2のソース・サンプルと実質的に等価であるこ
    とを特徴とする、請求項6に記載のコンピュータ・プロ
    グラム製品。
  8. 【請求項8】 中間信号結合モジュールが、前記の加算
    機構とは異なる、第1のソース・サンプル選択モジュー
    ルに機能可能に結合された第2の加算機構を含み、 第2のソース・サンプル選択モジュールが第2の加算機
    構に機能可能に結合された遅延ユニットを含み、 第2の加算機構が第1と第2の中間信号を結合するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の
    コンピュータ・プログラム製品。
  9. 【請求項9】 加算機構と、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルのうちの第1と第2のソース・サンプルから第1
    の中間信号を生成するように構成された第1のソース・
    サンプル選択モジュールと、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルの第3と第4のソース・サンプルから第2の中間
    信号を生成するように構成された第2のソース・サンプ
    ル選択モジュールと、 第1および第2のソース・サンプル選択モジュールに機
    能可能に結合され、第1と第2の中間信号を結合して結
    果信号の2つ以上の結果サンプルのうちの選択された1
    つの結果サンプルを生成するように構成された中間信号
    結合モジュールとを含む信号プロセッサ。
  10. 【請求項10】 第3のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第1のソース・サンプルと実質的に等価である
    ことをことを特徴とする、請求項9に記載の信号プロセ
    ッサ。
  11. 【請求項11】 第4のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第2のソース・サンプルとほぼ等価であること
    を特徴とする、請求項10に記載の信号プロセッサ。
  12. 【請求項12】 中間信号結合モジュールが、前記の加
    算機構とは異なる、第1のソース・サンプル選択モジュ
    ールに機能可能に結合された第2の加算機構を含み、 第2のソース・サンプル選択モジュールが第2の加算機
    構に機能可能に結合された遅延ユニットを含み、 第2の加算機構が第1と第2の中間信号を結合するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の
    信号プロセッサ。
  13. 【請求項13】 コンピュータ・プロセッサと、 コンピュータ・プロセッサに機能可能に結合されたメモ
    リと、 メモリに記憶され、コンピュータ・プロセッサ内で実行
    されてソース信号の2つ以上のソース・サンプルから結
    果信号の1つまたは複数の結果サンプルを導き出す1つ
    または複数のコンピュータ命令を含む信号プロセッサと
    を含み、信号プロセッサは、 加算機構と、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルのうちの第1と第2のソース・サンプルから第1
    の中間信号を生成するように構成された第1のソース・
    サンプル選択モジュールと、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルの第3と第4のソース・サンプルから第2の中間
    信号を生成するように構成された第2のソース・サンプ
    ル選択モジュールと、 第1および第2のソース・サンプル選択モジュールに機
    能可能に結合され、第1と第2の中間信号を結合して2
    つ以上の結果サンプルのうちの選択された1つの結果サ
    ンプルを生成するように構成された中間信号結合モジュ
    ールとを含むコンピュータ・システム。
  14. 【請求項14】 第3のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第1のソース・サンプルと実質的に等価である
    ことを特徴とする、請求項13に記載のコンピュータ・
    システム。
  15. 【請求項15】 第4のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第2のソース・サンプルと実質的に等価である
    ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ・
    システム。
  16. 【請求項16】 中間信号結合モジュールが、前記の加
    算機構とは異なる、第1のソース・サンプル選択モジュ
    ールに機能可能に結合された第2の加算機構を含み、 第2のソース・サンプル選択モジュールが第2の加算機
    構に機能可能に結合された遅延ユニットを含み、 第2の加算機構が第1と第2の中間信号を結合するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項13に記載
    のコンピュータ・システム。
  17. 【請求項17】 コードが(i)コンピュータ可読媒体
    に記憶され、(ii)コンピュータによって実行すること
    ができ、(iii)各モジュールがコンピュータによって実
    行される少なくとも1つの機能を遂行するように構成さ
    れた少なくとも1つのモジュールを含むコードを分配す
    る分配システムであって、前記分配システムは、 加算機構と、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルのうちの第1と第2のソース・サンプルから第1
    の中間信号を生成するように構成された第1のソース・
    サンプル選択モジュールと、 加算機構に機能可能に結合され、2つ以上のソース・サ
    ンプルの第3と第4のソース・サンプルから第2の中間
    信号を生成するように構成された第2のソース・サンプ
    ル選択モジュールと、 第1および第2のソース・サンプル選択モジュールに機
    能可能に結合され、第1と第2の中間信号を結合して結
    果信号の2つ以上の結果サンプルのうちの選択された1
    つの結果サンプルを生成するように構成された中間信号
    結合モジュールとを含む分配システム。
  18. 【請求項18】 第3のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第1のソース・サンプルと実質的に等価である
    ことをことを特徴とする、請求項17に記載の分配シス
    テム。
  19. 【請求項19】 第4のソース・サンプルが1つの時間
    遅延後の第2のソース・サンプルとほぼ等価であること
    を特徴とする、請求項18に記載の分配システム。
  20. 【請求項20】 中間信号結合モジュールが、前記の加
    算機構とは異なる、第1のソース・サンプル選択モジュ
    ールに機能可能に結合された第2の加算機構を含み、 第2のソース・サンプル選択モジュールが第2の加算機
    構に機能可能に結合された遅延ユニットを含み、 さらに第2の加算機構が第1と第2の中間信号を結合す
    るように構成されていることを特徴とする、請求項17
    に記載の分配システム。
  21. 【請求項21】 ソース信号が記録された地震信号であ
    ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 ソース信号がビデオ信号であることを
    特徴とする、請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 ソース信号が音声信号であることを特
    徴とする、請求項1に記載の方法。
  24. 【請求項24】 ソース信号が記録された地震信号であ
    ることをことを特徴とする、請求項9に記載の信号プロ
    セッサ。
  25. 【請求項25】 ソース信号がビデオ信号であることを
    特徴とする、請求項9に記載の信号プロセッサ。
  26. 【請求項26】 ソース信号が音声信号であることを特
    徴とする、請求項9に記載の信号プロセッサ。
JP9211418A 1996-07-01 1997-06-30 フィルタ対称を使用した信号内挿及びデシメーション Pending JPH10149349A (ja)

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