JPH10149300A - マイクロコンピュータとそのテスト方法 - Google Patents

マイクロコンピュータとそのテスト方法

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JPH10149300A
JPH10149300A JP8307707A JP30770796A JPH10149300A JP H10149300 A JPH10149300 A JP H10149300A JP 8307707 A JP8307707 A JP 8307707A JP 30770796 A JP30770796 A JP 30770796A JP H10149300 A JPH10149300 A JP H10149300A
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JP
Japan
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signal
control signal
timer
time
test
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Withdrawn
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JP8307707A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nozaki
晋一 野▲崎▼
Hisashi Tonai
久志 藤内
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Miyazaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエイト制御における待ち時間の大小に関係
なく、同一のテストプログラムで周辺機能に対するアク
セス時間のテストを行う。 【解決手段】 テストモード時には、ROM21に格納
されたテストプログラムによりモードレジスタ12がテ
ストモードに設定される。タイマ31は、モードレジス
タ12のテスト制御信号TMが“1”で、かつ、ウエイ
ト制御部11からウエイト制御線56を介して出力され
るウエイト制御信号WTが“1”の時には、クロック信
号線53から与えられるクロック信号CKのカウント動
作を停止する。モードレジスタ12をテストモードに設
定し、例えばA/D変換器32に対するアクセスを行
い、そのアクセスの前後におけるタイマ31の値を読み
出すことにより、ウエイト制御信号WTの長さを差し引
いたアクセス時間を求めることができる。これにより、
同一のテストプログラムで周辺機能のテストができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央処理装置(以
下、「CPU」という)、メモリ、及び周辺機能部等を
半導体基板上に集積して形成したマイクロコンピュータ
とそのテスト方法に関するものであり、特にその周辺機
能部に対するテスト機能に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のマイクロコンピュータの
一例を示す概略の構成図である。このマイクロコンピュ
ータは、CPU1と、リードオンリメモリ(以下、「R
OM」という)2a及びランダムアクセスメモリ(以
下、「RAM」という)2b等を有するメモリ2と、タ
イマ3a、入出力ポート3b、アナログ/ディジタル
(以下、「A/D」という)変換器3c等の各種の周辺
機能を有する周辺機能部3とが、1つの半導体基板上に
形成されたもので、1チップマイクロコンピュータと呼
ばれる。CPU1とメモリ2とは、アドレスバス4a、
データバス4b及び制御バス4cで構成されるコア専用
バス4で接続されている。CPU1と、周辺機能部3の
タイマ3a、入出力ポート3b及びA/D変換器3c等
とは、ペリフェラルバス5によって共通接続されてい
る。ペリフェラルバス5は、アドレスバス5a、データ
バス5b、書き込み制御線5c、読み出し制御線5d、
クロック信号線5e及びウエイト制御線5fで構成され
ている。
【0003】このように、CPU1に接続するバスを、
コア専用バス4とパリフェラルバス5とに区別している
のは、次の(i),(ii)の理由による。 (i) 1チップマイクロコンピュータの機能が拡大し
て、同一半導体基板上に組み込まれる周辺機能部3の規
模が増加すると、バスの負荷が増加して高速アクセスが
不可能になる。このため、CPU1、ROM2a及びR
AM2bで構成されるコア部と、その他のタイマ3a等
で構成される周辺機能部3の負荷を分散させ、コア部の
高速動作を確保する。 (ii) 低速動作を行う周辺機能部3に対しては、バス
に対する読み書きのアクセス動作を保証するために、こ
のアクセス動作中に待ち時間を挿入するウエイト制御を
行う必要がある。 このように構成されたマイクロコンピュータでは、例え
ば、RAM2bにアクセスする場合は、コア専用バス4
を介してウエイト制御なしのアクセスを行う。一方、例
えば、A/D変換器3cからのデータを読み出す場合に
は、確実にデータの読み出しを行うことができるよう
に、ウエイト制御線5fによって読み出し等のアクセス
時間を延長してデータの読み出しを行う。このようにし
て、メモリアクセスにおいては高速動作を保証し、周辺
機能部3に対するアクセスでは、各周辺機能の速度に応
じたウエイト制御を行うことにより、確実なアクセス動
作を保証している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マイクロコンピュータでは、次のような課題があった。
例えば、A/D変換器3cの動作テストを行う場合、ま
ず、タイマ3aの値T1を読み出し、次に、A/D変換
器3cに対してデータ読み出し命令を実行する。そし
て、A/D変換器3cのデータ読み出し命令が完了した
時点で、タイマ3aの値T2を読み出す。タイマ3aか
ら読み出した値の差(T2−T1)を計算することによ
り、A/D変換器3cの動作の良否を判断する。ここで
得られる(T2−T1)の値は、一定周期で与えられる
クロック信号を基準にしてカウントされた値であり、ウ
エイト制御によっ挿入された待ち時間も含まれている。
この待ち時間は、マイクロコンピュータに含まれる周辺
機能部3の種類や数によってそれぞれ異なっている。従
って、同一仕様のA/D変換器3cであっても、待ち時
間の小さいマイクロコンピュータの場合は、(T2−T
1)の値は小さくなり、待ち時間の大きいマイクロコン
ピュータの場合は、(T2−T1)の値は大きくなる。
このため、A/D変換器3c等の周辺機能部3の良否を
判断するテストプログラムは、アクセスに対して挿入さ
れる待ち時間を考慮して作成する必要があった。特に、
ペリフェラルバス5に接続される周辺機能部3の種類が
多くなり、各周辺機能毎に、それぞれ異なる待ち時間が
設定されている場合には、それらに対応するテストプロ
グラムの種類が多くなり、その作成及び管理に多大の作
業が必要になっていた。本発明は、前記従来技術が持っ
ていた課題を解決し、ウエイト制御が行われる周辺機能
部3のテストにおいて、その待ち時間の大小に関係なく
同一のテストプログラムでテストを行うことが可能なマ
イクロコンピュータを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のうちの第1の発明は、マイクロコンピュー
タにおいて、テストモードまたは非テストモードを指定
するテスト制御信号、入出力アクセスの待ち時間を指定
するウエイト制御信号、及びクロック信号が与えられ、
該テストモードで該ウエイト制御信号が第1の論理値
(不活性状態)の時、または該非テストモード時には、
該クロック信号に基づいて時刻のカウントを行い、該テ
ストモードで該ウエイト制御信号が第2の論理値(活性
状態)の時には該時刻のカウントを停止するタイマと、
書き込み制御信号、及び読み出し制御信号に従って外部
への信号の出力と外部からの信号の入力とを行う周辺機
能部と、前記タイマ、及び前記周辺機能部と接続され、
プログラムに基づいて前記書き込み制御信号、前記読み
出し制御信号、及び前記ウエイト制御信号を出力し、該
タイマ及び周辺機能部へのアクセスを行うCPUとを設
けている。第2の発明は、第1の発明のマイクロコンピ
ュータにおいて、前記CPU内に、前記プログラムから
与えられる前記テストモードまたは通常動作モードを指
定するテストモード指定情報を保持し、かつその保持し
た情報を前記テスト制御信号として前記タイマに与える
データ保持手段を設けている。第3の発明は、中央処理
部、周辺機能部、及びタイマを有するマイクロコンピュ
ータのテスト方法において、前記タイマにテストモード
信号を入力する工程と、前記周辺機能部への書き込み信
号または読み出し信号に対応したウエイト信号を前記タ
イマへ入力する工程と、前記ウエイト信号が入力されて
いる間、前記タイマの時刻の計算を停止する工程と、前
記書き込み信号または読み出し信号に関連する前記タイ
マの時刻を読み出し、該時刻に基づいて前記マイクロコ
ンピュータの動作を判断する工程とを有している。
【0006】第1の発明によれば、以上のようにマイク
ロコンピュータを構成したので、次のような作用が行わ
れる。CPUによって、メモリに格納されたプログラム
に基づいたディジタル処理が行われ、該プログラム中に
周辺機能アクセス命令が有ると、アドレス信号と、ウエ
イト制御信号と、読み出し制御信号または書き込み制御
信号とが共通バスに出力される。共通バスでCPUに接
続されたタイマによって、通常動作モードの時、または
テストモードでウエイト制御信号が不活性状態の時に
は、クロック信号に基づいて時刻のカウントが行われ、
テストモードでウエイト制御信号が活性状態の時には時
刻のカウントが停止される。第2の発明によれば、CP
U内に設けられたプログラム制御可能なデータ保持手段
から、テストモードまたは通常動作モードを指定するテ
スト制御信号がタイマに与えられる。第3の発明によれ
ば、マイクロコンピュータのテストにおいて、タイマに
テストモード信号が入力される。更に、タイマには、書
き込み信号または読み出し信号の対応してウエイト信号
が入力される。ウエイト信号が入力されている間、タイ
マによる時刻の計算が停止される。タイマの時刻を読み
出すことにより、ウエイト信号の期間を除去した正味の
時間が計算され、これによりマイクロコンピュータの動
作の良否が判断される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
マイクロコンピュータの概略の構成図である。このマイ
クロコンピュータは、大きく分けて、CPU10と、メ
モリ20と、周辺機能部30とで構成されている。そし
て、CPU10とメモリ20との間はコア専用バス40
で、CPU10と周辺機能部30との間はペリフェラル
バス50でそれぞれ接続されている。CPU10は、マ
イクロコンピュータの論理的中枢であり、図示されてい
ないシステム制御部、演算部、レジスタ部、演算制御
部、及びバス制御部等を有し、メモリ20内に格納され
たプログラムに基づいて、命令シーケンスの実行、デー
タの演算、周辺機能アクセス命令に従った周辺機能部3
0へのアクセス等のディジタル処理を行う回路である。
CPU10は、更に、ウエイト制御部11及びデータ保
持手段(例えば、モードレジスタ)12を有している。
【0008】ウエイト制御部11は、周辺機能アクセス
命令を実行する際に、周辺機能部30に対するアクセス
時間の延長を行うためのウエイト制御信号WTと、これ
に応じた書き込み制御信号WR及び読み出し制御信号R
Dとを生成する機能を有している。モードレジスタ12
は、メモリ20内に格納されたプログラムに基づいてテ
ストモードまたは通常動作モードを指定する情報を保持
し、その保持した情報をテスト制御信号TMとして出力
するものである。メモリ20は、ROM21及びRAM
22で構成されている。ROM21は読み出し専用メモ
リであり、一旦書き込まれたデータは電源のオン/オフ
に関係なく常に保持され、周辺機能アクセス命令を含む
プログラムや固定データの記憶に使用される。RAM2
2は読み書き可能なメモリであり、電源が切られると保
持内容は消失する。このため、データの一時的な記憶領
域または処理領域として使用されることが多い。周辺機
能部30は、タイマ31、A/D変換器32、並列入出
力ポート33、及び直列入出力ポート34等の各種の周
辺機能を有している。
【0009】タイマ31は、時刻のカウントを行い、そ
のカウントした時刻データを読み出し制御信号RDに従
って読み出す機能を有している。また、A/D変換器3
2等は、外部との信号インタフェースを行い、書き込み
制御信号WR及び読み出し制御信号RDに従って外部へ
の信号の出力と外部からの信号の入力とを行うものであ
る。コア専用バス40は、アドレスバス41、データバ
ス42及び制御バス43で構成されている。アドレスバ
ス41は、CPU10からROM21及びRAM22に
対する読み出しまたは書き込みのアドレスを指定するア
ドレス信号MAを伝える共通信号線である。データバス
42は、CPU10とメモリ20との間でのデータ信号
MDの入出力に使用される共通信号線である。また、制
御バス43は、CPU10からメモリ20に対するデー
タの読み出し、書き込み等の制御を行うための共通信号
線である。
【0010】ペリフェラルバス50は、アドレスバス5
1、データバス52、クロック信号線53、読み出し制
御線54、書き込み制御線55、及びウエイト制御線5
6で構成されている。アドレスバス51は、CPU10
からA/D変換器32等のアドレスを指定するアドレス
信号ADを伝える共通信号線である。データバス52
は、CPU10とA/D変換器32等との間でのデータ
信号DTの入出力に使用される共通信号線である。クロ
ック信号線53は、CPU10から周辺機能部30内の
動作の基準タイミングを与えるためのクロック信号CK
を供給するものである。読み出し制御線54、書き込み
制御線55及びウエイト制御線56は、CPU10内の
ウエイト制御部11で生成された読み出し制御信号R
D、書き込み制御信号WR及びウエイト制御信号WTを
それぞれA/D変換器32等へ与えるための共通信号線
である。
【0011】図3は、図1中のタイマ31の一例を示す
構成図である。このタイマ31は、モードレジスタ12
から与えられるテスト制御信号TMと、ウエイト制御部
11からウエイト制御線56を介して与えられるウエイ
ト制御信号WTとが入力される2入力NAND(論理積
の否定)ゲート31aを有している。NANDゲート3
1aの出力側は、2入力AND(論理積)ゲート31b
の一方の入力側に接続されている。ANDゲート31b
の他方の入力側には、クロック信号線53が接続されて
いる。ANDゲート31bの出力側は、カウンタ31c
の入力端子Cに接続されている。カウンタ31cは、例
えば縦続接続された複数のフリップフロップで構成さ
れ、入力端子Cに印加されるクロック信号CKの立上が
りのタイミングによって、それらの複数のフリップフロ
ップで保持する複数ビットのデータを1ずつ増加する回
路である。また、タイマ31はアドレスバス51を介し
て与えられるアドレス信号ADと、読み出し制御線54
を介して与えられる読み出し制御信号RDとが入力され
るデコーダ31dを有している。デコーダ31dは、ア
ドレス信号ADによってタイマ31のアドレスが指定さ
れ、かつ、読み出し制御信号RDが活性化されて論理値
“1”である時に、その出力側に“1”を出力する回路
である。
【0012】カウンタ31c及びデコーダ31dの出力
側には、ラッチ回路31dが接続されている。ラッチ回
路31dの複数ビットの入力端子DIにはカウンタ31
cの出力側が、イネーブル端子Eにはデコーダ31dの
出力側が接続されている。ラッチ回路31dは、イネー
ブル端子Eに入力される信号が“1”の時に、入力端子
DIに与えられる複数ビットのデータを保持して、複数
ビットの出力端子DOに出力するものである。ラッチ回
路31dの出力側には、複数ビットの3ステートバッフ
ァ31fの入力側が接続されている。3ステートバッフ
ァ31fは制御端子Cを有し、この制御端子Cに与えら
れる制御信号が活性化されて“1”になった時に、入力
側に与えられる信号をそのまま出力側に出力し、制御端
子Cに与えられる制御信号が論理値“0”の時には、出
力側がハイインピーダンスになるバッファ回路である。
3ステートバッファ31fの制御端子Cには、デコーダ
31dの出力側が接続されており、この3ステートバッ
ファ31fの出力側は、データバス52に接続されてい
る。
【0013】ここで、タイマ31の機能を説明する。テ
スト制御信号TMが“0”、即ち通常動作モードの場
合、ウエイト制御信号WTの値に関係なく、NANDゲ
ート31aの出力信号は“1”になる。これにより、A
NDゲート31bに与えられたクロック信号CKは、カ
ウンタ31cに入力される。カウンタ31cは、クロッ
ク信号CKの立ち上がりタイミング毎に、そのカウント
値を1ずつ増加する。テスト制御信号TMが“1”、即
ちテストモードの場合、ウエイト制御信号WTが“0”
であると、NANDゲート31aの出力信号は“1”に
なる。これにより、ANDゲート31bに与えられたク
ロック信号CKは、カウンタ31cに入力され、このカ
ウンタ31cが、クロック信号CKの立ち上がりタイミ
ング毎にカウント値を1ずつ増加する。しかし、ウエイ
ト制御信号WTが“1”になると、NANDゲート31
aの出力信号は“0”になる。これにより、ANDゲー
ト31bの出力信号は“0”になり、カウンタ31cに
はクロック信号CKは入力されなくなる。この結果、ウ
エイト制御信号WTが“1”である間、カウンタ31c
の動作は停止する。
【0014】デコーダ31dに与えられたアドレス信号
ADの値が、タイマ31に割当てられたアドレスに一致
し、かつ読み出し制御信号RDが“1”になると、この
デコーダ31dの出力信号は“1”になる。これによ
り、カウンタ31cのカウント値がラッチ回路31eに
保持され、更にこのラッチ回路31eで保持されたデー
タDTは、3ステートバッファ31fを介してデータバ
ス52へ出力される。図4(1),(2)は、図1中の
タイマ31の動作を示すタイムチャートであり、同図
(1)はテストモード時、及び同図(2)は通常動作モ
ード時の動作を示している。以下、テストモード時の動
作(I)、及び通常動作モード時の動作(II)について
説明する。
【0015】(I) テストモード時の動作 ROM21には、周辺機能部30のA/D変換器32等
の各部の動作を試験するためのテストプログラムが格納
されており、CPU10は、このROM21に格納され
たテストプログラムに基づいて逐次処理を進める。周辺
機能部30の各部の動作試験に先立って、モードレジス
タ12をテストモードに設定するための命令が実行され
る。これにより、モードレジスタ12から出力されるテ
スト制御信号TMは、“1”になる。図4(1)の時刻
t1には、周辺機能部30に対するアクセスは行われて
おらず、書き込み制御信号WR、読み出し制御信号R
D、及びウエイト信号WTは、すべて“0”となってい
る。この時点でクロック信号CKが立ち上がると、AN
Dゲート31bの出力信号S31bも立ち上がり、これ
によって、カウンタ31cのカウント値は1増加し、カ
ウンタ31cの出力信号S31cは、例えば、カウント
値2から3に変化する。
【0016】同様に、時刻t2において、クロック信号
CKが立ち上がると、カウンタ31cの出力信号S31
cは、カウント値3から4に変化する。ここで、周辺機
能アクセス命令(例えば、A/D変換器32に対する出
力命令)が開始されたとする。A/D変換器32に対す
る書き込み制御信号WRに先立ち、時刻t3において、
ウエイト制御部11からウエイト信号線56に出力され
るウエイト制御信号WTは、活性化されて“1”にな
る。時刻t3においてウエイト制御信号WTが“1”に
なると、NANDゲート31aの出力信号S31aは
“0”になるので、ANDゲート31bは閉じられ、カ
ウンタ31cにはクロック信号CKが入力されなくな
る。このため、カウンタ31cの出力信号S31cは、
カウント値4のまま固定される。時刻t4において、ウ
エイト制御信号WTが“0”になると同時に、書き込み
制御信号WRが“1”になる。これにより、CPU10
からデータバス52に出力されていたデータ信号DT
が、A/D変換器32へ書き込まれる。
【0017】時刻t5において、クロック信号CKが立
ち上がると、この時点ではウエイト制御信号WTは
“0”になっているので、カウンタ31cにクロック信
号CKが与えられ、このカウンタ31cの出力信号S3
1cは、カウント値5に変化する。時刻t6において、
書き込み制御信号WRが“0”になり、A/D変換器3
2への出力命令は終了する。この後、カウンタ31c
は、同様にカウント動作を継続する。時刻t7におい
て、A/D変換器32に対する入力命令が開始される
と、読み出し制御信号RD及びウエイト制御信号WT
は、活性化されて“1”になる。これにより、カウンタ
31cへのクロック信号CKの入力が停止し、カウンタ
31cの出力信号S31cは、例えばカウント値9のま
ま固定される。時刻t8において、ウエイト制御信号W
Tが“0”に変化すると、カウンタ31cは、再び動作
を開始し、次の時刻t9におけるクロック信号CKの立
ち上がりで、出力信号S31cの値は、カウント値10
に変化する。時刻t10において、読み出し制御信号R
Dが“0”になり、A/D変換器32に対する入力命令
は終了する。この後、カウンタ31cは、同様にカウン
ト動作を継続する。
【0018】以上の説明のように、テストモード時にお
いては、ウエイト制御信号WTが活性化されて“1”に
なっている間、カウンタ31cのカウント動作は停止す
る。従って、タイマ31の3ステートバッファ31fか
ら出力されるカウント値には、ウエイト制御信号WTに
よって入出力動作が延期されている待ち時間が含まれて
いない。ここで、例えば、時刻t1におけるタイマ31
のカウント値3と、時刻t10におけるタイマ31のカ
ウント値10を読み出して、そのカウント値の差を算出
することにより、A/D変換器32に対する入力命令及
び出力命令の所要動作時間を測定することができる。こ
こで測定される所要動作時間は、待ち時間が加算されて
いないので、待ち時間の長短にかかわらず一定の時間に
なる。これにより、A/D変換器32の所要動作時間
を、待ち時間を考慮すること無く判定することができ
る。
【0019】(II) 通常動作モード時の動作 ROM21には、通常の処理用のプログラムが格納され
ており、CPU10は、このROM21に格納されたプ
ログラムに基づいて処理を進める。通常のデータ処理に
先立って、モードレジスタ12を、通常動作モードに設
定するための命令が実行される。これにより、モードレ
ジスタ12から出力されるテスト制御信号TMは“0”
になる。テスト制御信号TMが“0”であるので、NA
NDゲート31aの出力信号は、ウエイト制御信号WT
の値に関係なく常に“1”になる。これにより、AND
ゲート31bは、常に開かれた状態になり、カウンタ3
1cは、クロック信号CKの立ち上がり時点毎に、カウ
ントアップ動作を継続する。例えば、図4(2)の時刻
t11,t12におけるクロック信号CKの立ち上がり
のタイミングでカウンタ31cの出力信号S31cは、
それぞれカウント値3,4へ変化する。また、時刻t1
3〜t14、t17〜t18におけるウエイト信号制御
WTが“1”の期間においても、出力信号S31cはク
ロック信号CKの立ち上がりタイミングで、逐次カウン
トアップされる。従って、タイマ31の3ステートバッ
ファ31fから出力されるカウント値には、ウエイト制
御信号WTによって入出力動作が延期されている待ち時
間も含まれる。これにより、タイマ31は、通常動作モ
ードにおいては、常にクロック信号CKに基づいた正確
な時間を出力することができる。
【0020】以上(I),(II)で説明したように、本
実施形態のマイクロコンピュータは、次の(a),
(b)のような利点がある。 (a) NANDゲート31a及びANDゲート31b
を設けて、テストモード時には、ウエイト制御信号WT
が“1”である間、カウンタ31cの動作を停止させて
いる。これにより、A/D変換器32等の周辺機能部3
0の入出力動作に対する待ち時間(即ち、ウエイト制御
信号WTの継続時間)を差し引いたアクセス時間を測定
することが可能になる。待ち時間の異なる周辺機能部3
0に対して、この待ち時間の差を考慮することなく所要
動作時間の試験をすることができるので、テストプログ
ラムの共通化が可能になり、テストプログラムの作成、
管理の省力化ができる。 (b) テストモードと通常動作モードとをプログラム
制御可能なモードレジスタ12を有しているので、テス
トプログラムの実行中にテスト制御信号TMの値を変更
することができる。この機能を利用したテストプログラ
ムを使用することにより、ウエイト制御信号WTを考慮
したアクセス時間と考慮しないアクセス時間を自由に測
定することができる。各種の待ち時間に対する動作状態
を試験することにより、周辺機能部30のA/D変換器
32等の各部毎に、最適な待ち時間を容易に求めること
が可能になる。
【0021】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(1)〜(5)のようなものがある。 (1) モードレジスタ12を用いて、プログラムでテ
スト制御信号TMを設定しているが、モードレジスタ1
2に代えて外部端子を設け、外部から直接テスト制御信
号TMを与えるようにしても良い。これにより、プログ
ラムでの切り替えはできなくなるが、回路が簡素化され
る。 (2) タイマ31の構成は、図3の構成に限らず同様
の機能を有するものであれば、どの様な回路構成であっ
ても良い。 (3) 周辺機能部30は、図1の構成に限定せず、マ
イクロコンピュータの使用目的にあわせて、必要な周辺
機能を有する周辺機能部30で構成する必要がある。 (4) メモリ20に対するコア専用バス40と、周辺
機能部30に対するペリフェラルバス50をそれぞれ設
けているが、共通のバスを用いても良い。その場合、メ
モリ20の高速動作を確保するために、メモリ20にア
クセスする場合には、ウエイト制御信号WTを出力しな
いようにする必要がある。 (5) ペリフェラルバス50は、アドレスバス51、
データバス52、クロック信号線53、読み出し制御線
54、書き込み制御線55、及びウエイト制御線56で
構成しているが、周辺機能部30の機能に応じて、例え
ば、割り込み信号線等のその他の制御線を使用しても良
い。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
3の発明によれば、テストモードでウエイト制御信号が
不活性状態の時、または通常動作モードの時には、クロ
ック信号に基づいて時刻のカウントを行い、テストモー
ドでウエイト制御信号が活性状態の時には時刻のカウン
トを停止するカウンタを有している。このため、テスト
モード時においては、ウエイト制御信号が活性状態の期
間を除いた時間をカウントすることができる。これによ
り、待ち時間の差に無関係にアクセス時間を測定できる
ので、テストプログラムの作成、管理が省力化できる。
第2の発明によれば、テスト制御信号をプログラムで制
御可能なデータ保持手段を設けたので、融通性のあるテ
ストプログラムを使用することができ、効率的なテスト
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すマイクロコンピュータ
の概略の構成図である。
【図2】従来のマイクロコンピュータの概略の構成図で
ある。
【図3】図1中のタイマ31の構成図である。
【図4】図1中のタイマ31の動作を示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
10 CPU 11 ウエイト制御部 12 モードレジスタ 20 メモリ 21 ROM 22 RAM 30 周辺機能部 31 タイマ 32 A/D変換器 40 コア専用バス 41,51 アドレスバス 42,52 データバス 43 制御バス 50 ペリフェラルバス 53 クロック信号線 54 読み出し制御線 55 書き込み制御線 56 ウエイト制御線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テストモードまたは非テストモードを指
    定するテスト制御信号、入出力アクセスの待ち時間を指
    定するウエイト制御信号、及びクロック信号が与えら
    れ、該テストモードで該ウエイト制御信号が第1の論理
    値の時、または該非テストモード時には、該クロック信
    号に基づいて時刻のカウントを行い、該テストモードで
    該ウエイト制御信号が第2の論理値の時には該時刻のカ
    ウントを停止するタイマと、 書き込み制御信号、及び読み出し制御信号に従って外部
    への信号の出力と外部からの信号の入力とを行う周辺機
    能部と、 前記タイマ、及び前記周辺機能部と接続され、プログラ
    ムに基づいて前記書き込み制御信号、前記読み出し制御
    信号、及び前記ウエイト制御信号を出力し、該タイマ及
    び周辺機能部へのアクセスを行う中央処理装置とを、 設けたことを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. 【請求項2】 前記プログラムから与えられる前記テス
    トモードまたは非テストモードを指定するテストモード
    指定情報を保持し、かつその保持した情報を前記テスト
    制御信号として前記タイマに与えるデータ保持手段を、
    前記中央処理装置内に設けたことを特徴とする請求項1
    記載のマイクロコンピュータ。
  3. 【請求項3】 中央処理部、周辺機能部、及びタイマを
    有するマイクロコンピュータのテスト方法において、 前記タイマにテストモード信号を入力する工程と、 前記周辺機能部への書き込み信号または読み出し信号に
    対応したウエイト信号を前記タイマへ入力する工程と、 前記ウエイト信号が入力されている間、前記タイマの時
    刻の計算を停止する工程と、 前記書き込み信号または読み出し信号に関連する前記タ
    イマの時刻を読み出し、該時刻に基づいて前記マイクロ
    コンピュータの動作を判断する工程とを、 有することを特徴とするマイクロコンピュータのテスト
    方法。
JP8307707A 1996-11-19 1996-11-19 マイクロコンピュータとそのテスト方法 Withdrawn JPH10149300A (ja)

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