JPH10148931A - 水現像型フレキソ印刷用複層版およびその製造方法 - Google Patents

水現像型フレキソ印刷用複層版およびその製造方法

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JPH10148931A
JPH10148931A JP25336997A JP25336997A JPH10148931A JP H10148931 A JPH10148931 A JP H10148931A JP 25336997 A JP25336997 A JP 25336997A JP 25336997 A JP25336997 A JP 25336997A JP H10148931 A JPH10148931 A JP H10148931A
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water
layer
photosensitive resin
meth
elastomer
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JP25336997A
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Yusuke Ninomiya
裕介 二宮
Hidefumi Kusuda
英史 楠田
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水現像型フレキソ印刷用複層版、およびその
製造方法の提供。 【解決手段】 支持体の一方の面上に、非水溶性光透過
性エラストマー層、および水現像可能な感光性樹脂層を
順に積層した水現像型フレキソ印刷用複層版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水現像可能な水現
像型フレキソ印刷用複層版、およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本明細書中において「印刷版」とは露光
し、現像した後のレリーフを有する版材を意味し、「複
層板」とは露光・現像前のいわゆる生板を意味する。
【0003】本発明者等は、水現像可能なフレキソ印刷
用の感光性樹脂組成物を開発し、特許出願してきた(特
開平1−300246号公報、特開平5−150451
号公報等)。この感光性樹脂組成物を用いてフレキソ印
刷を行う場合、図2に示すように、フレキソ印刷用の支
持体23上に感光性樹脂組成物を塗布または成型して感
光性樹脂組成物層20を有する感光性の複層版を形成
し、これを露光・現像してレリーフ画像21を形成する
ことにより、フレキソ印刷版30を得ている。
【0004】この場合、支持体上に形成される感光性樹
脂組成物の層20の厚さは、通常数mm程度、具体的に
は0.5〜9mm必要である。数mmもの厚さの層が必
要な理由は、例えば、段ボールのような表面凹凸のある
基材への印刷にも耐え得るように、深いレリーフ画像2
1を形成する必要があり、しかもそのレリーフ画像21
が欠けたり、折れたりすることを防止するために、レリ
ーフ画像21を保持するのに十分な厚さの補強硬化部分
画像22が必要であるからである。しかしながら、感光
性樹脂組成物は、通常、かなり高価であることから、こ
の層の厚さを減少することが要求されている。また、補
強硬化部分22を形成するための感光性樹脂組成物層2
0の支持体側からの露光作業も工程数を増やしている要
因であることから、この工程を不要にすることも要求さ
れている。しかし、現在のところ、補強硬化部分を感光
性樹脂組成物で形成することが、補強効果が高く、それ
故に必要であると考えられている。
【0005】特開平7−319150号公報には、支持
体と感光性樹脂組成物層との間に透明な弾性を有しかつ
現像液に不溶な層を設けることが提案されている。しか
しながら、特開平7−319150号公報に記載の感光
性樹脂板は、主として有機溶剤(芳香族系溶剤、含ハロ
ゲン系溶剤、またはアルコール類)を用いて現像するこ
とを目的としたものであり、このような有機溶剤を現像
剤として用いた場合、中間に設けた層間で剥離および膨
潤等の問題が発生することがある。従って、中間に設け
る層の選択肢は、非常に限定され、設計の自由度がほと
んどない状態になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水現
像可能なフレキソ印刷用の複層板であって、かつ表面に
凹凸のある基材への印刷にも耐え得るような複層板を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、支持体の
一方の面上に、非水溶性光透過性エラストマー層、およ
び水現像可能な感光性樹脂層を順に積層した水現像型フ
レキソ印刷用複層版を提供するものである。さらに詳し
くは、上記非水溶性光透過性エラストマー層は、熱可塑
性エラストマー、および常圧で沸点が150℃以上の水
不溶性の可塑剤を含有する組成物を含んで成り、また、
上記水現像可能な感光性樹脂層は、 A)脂肪族共役ジエン系モノマー 10〜95モル%、 分子中にカルボキシル基、水酸基、スルホン酸基、および/またはリン酸基か らなる群より選ばれた官能基1種以上を有する単官能性および/または多官能性 モノマー 0.1〜30モル%、 分子中に2個以上の付加重合可能な基を有するモノマーであって、脂肪族共役 ジエン系モノマー以外のもの 0.1〜20モル%、 および 上記〜以外の共重合可能なモノマー 0〜70モル% を合わせて100モル%となるように含んで成るモノマ
ー混合物を重合して得られる親水性架橋粒子共重合体、 B)ガラス転移点が20℃以上の熱可塑性非エラストマーブロックポリマーX 1〜40モル%、および ガラス転移点が10℃以下のエラストマー状ブロックポリマーY 60〜99モル% から成り、X−Y−X型またはX−Y型の構造を有する
熱可塑性ブロック共重合体、 C)光重合性不飽和モノマー、 D)光重合開始剤、および E)塩基性窒素原子含有化合物、並びに場合により F)可塑剤 を含有する組成物を含んで成る。
【0008】また、本発明は、上記水現像型フレキソ印
刷用複層版の製造方法をも提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の水現像型フレキ
ソ印刷用複層版10の断面図を示す。図1によれば、本
発明の水現像型フレキソ印刷用複層版10は、支持体1
の一方の面の上に、非水溶性光透過性エラストマー層
2、感光性樹脂層3およびカバーフィルム4を順次積層
した構造を有している。従来の複層版の構造(図2参
照)と対照すると、本発明の複層版30は、支持体1上
に上記エラストマー層2を設けることにより、感光性樹
脂層3を実質上薄膜化することができる。
【0010】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版に
設けられる非水溶性光透過性エラストマー層は、熱可塑
性エラストマー、および常圧で沸点が150℃以上の水
不溶性の可塑剤を含有する組成物を含んで成る。
【0011】上記熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、ポリスチレン/ポリイソプレン、ポリスチレン/ポ
リブタジエン、ポリイソプレン/ポリブタジエン、ポリ
スチレン/ポリブタジエン/ポリスチレン、ポリスチレ
ン/ポリイソプレン/ポリスチレン、ポリスチレン/ポ
リクロロプレン、ポリスチレン/ポリクロロプレン/ポ
リスチレンが挙げられるが、特に、スチレン/ブタジエ
ン、スチレン/イソプレン、スチレン/ブタジエン/ス
チレン、および/またはスチレン/イソプレン/スチレ
ンから選ばれた少なくとも1種の交互共重合体が好まし
い。このような交互共重合体の組成中、全モノマー配合
量に対するスチレンの配合量は5〜40%の範囲、好ま
しくは10〜20%の範囲であることが望ましい。ここ
で、非エラストマーブロックの分子量は、2,000〜
100,000の範囲が好ましく、またエラストマーブ
ロックの分子量は、25,000〜1,000,000の
範囲である。
【0012】上記熱可塑性エラストマーに、常圧で沸点
が150℃以上の水不溶性可塑剤(以後、可塑剤とい
う。)を添加してもよい。この可塑剤の例としては、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アク
リレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート等のエチレン系不飽和
化合物、または、ジアルキルフタレート類(例えば、ジ
ブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジ-2-エチ
ルヘキシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジオク
チルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフ
タレート等)、ジアルキルアジペート類(例えば、ジ-
2-エチルヘキシルアジペート、ジオクチルアジペー
ト、ジイソデシルアジペート等)、トリアルキルトリメ
リテート類(例えば、トリオクチルトリメリテート、ト
リイソデシルトリメリテート等)、アルキルビニルエー
テル類(例えば、オクチルビニルエーテル、ラウリルビ
ニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等)、セバシ
ン酸ジアルキル類(例えば、セバシン酸ジブチル、セバ
シン酸ジオクチル等)、イタコン酸ジアルキル類(例え
ば、イタコン酸ジブチル、イタコン酸ジオクチル等)、
フマル酸ジアルキル類(例えば、フマル酸ジブチル、フ
マル酸ジオクチル等)、テトラヒドロフタル酸ジアルキ
ル類(例えば、テトラヒドロフタル酸ジオクチル等)が
挙げられ、好ましくは上記のうち1種以上の化合物を選
択して上記熱可塑性エラストマーに対して1〜30重量
%の割合で添加することができる。
【0013】このような熱可塑性エラストマー、および
1種以上の可塑剤を含んで成る非水溶性光透過性エラス
トマー組成物は、熱溶融状態から押出成形することによ
って層を形成するため、溶融温度が60〜200℃(特
に100〜120℃)であることが好ましい。形成され
た非水溶性光透過性エラストマー層の厚さは、0.5〜
4.0mmであることが好ましい。
【0014】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版に
おいて、前記の非水溶性光透過性エラストマー層上にパ
ターニングするために設けられる水現像可能な感光性樹
脂層は、上記A〜Fの6種の組成をそれぞれ含んで成
る。6種の組成のうち、組成AおよびBは、いずれも感
光性樹脂組成物のバインダーとして作用し、さらに組成
Bは、非水溶性光透過性エラストマー層との密着性を向
上させる作用も有する。以下、各組成ついて、詳しく説
明する。
【0015】本発明の水現像可能な感光性樹脂層を構成
するバインダーの1つであるA)親水性架橋粒子共重合
体は、脂肪族共役ジエン系モノマー()、分子中にカ
ルボキシル基、水酸基、スルホン酸基、および/または
リン酸基からなる群より選ばれた官能基1種以上を有す
る単官能性および/または多官能性モノマー()、分
子中に2個以上の付加重合可能な基を有するモノマーで
あって、脂肪族共役ジエン系モノマー以外のもの
()、および上記〜以外の共重合可能なモノマー
()の4成分をそれぞれ含んで成る。
【0016】第1成分()である脂肪族共役ジエン系
モノマーとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン、
ジメチルブタジエン、クロロプレン等が挙げられるが、
炭素数4〜6のモノマーが好ましい。より好ましくは、
炭素数が4または5のモノマーである。
【0017】第2成分()として含まれるモノマー
は、分子中にカルボキシル基、水酸基、スルホン酸基、
および/またはリン酸基からなる群より選ばれた官能基
1種以上を有する単官能性および/または多官能性モノ
マーである。カルボキシル基含有モノマーとしては、例
えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイヒ酸等の
不飽和モノカルボン酸類;(無水)マレイン酸、フマル
酸、(無水)イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸等
の不飽和ポリカルボン酸(無水物)類;前記不飽和ポリ
カルボン酸の遊離カルボキシル基含有エステル類;前記
不飽和ポリカルボン酸の遊離カルボキシル基含有ニトリ
ル類;前記不飽和ポリカルボン酸の遊離カルボキシル基
含有アミド類が挙げられる。
【0018】さらに、下記一般式(I)で表されるモノ
マー:
【0019】
【化1】
【0020】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
2は炭素数3〜20のアルキレン基、好ましくは3〜
10のアルキレン基(例えばプロピレン基、ブチレン基
等)を表し、lは1〜20、好ましくは1〜10の整数
を表す)を用いてもよい。
【0021】上記一般式(I)で表される化合物の具体
例としては、下記の化合物を挙げることができる:CH
2=CHCOO−C36COOH、CH2=CHCOO−
48COOH、CH2=CHCOO−C510COO
H、CH2=CHCOO−(C36COO)2−H、CH
2=CHCOO−(C48COO)2−H、CH2=CH
COO−(C510COO)2−H、CH2=CHCOO
−(C510COO)3−H、CH2=CHCOO−(C5
10COO)4−H、CH2=CHCOO−(C510
OO)5−H、CH2=C(CH3)COO−C36CO
OH、CH2=C(CH3)COO−C48COOH、C
2=C(CH3)COO−C510COOH、CH2=C
(CH3)COO−(C36COO)2−H、CH2=C
(CH3)COO−(C48COO)2−H、CH2=C
(CH3)COO−(C510COO)2−H、CH2=C
(CH3)COO−(C510COO)3−H、CH2=C
(CH3)COO−(C510COO)4−H、CH2=C
(CH3)COO−(C510COO)5−H。
【0022】本発明の第2成分()に好ましく使用さ
れる水酸基を含有するモノマーとしては、例えば、2-
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ポリア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ポリア
ルキレングリコール単位数は、例えば2〜12であ
る。)等の多価アルコールのモノ(メタ)アクリレート
類;N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N
−2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等の水
酸基含有不飽和アミド類;(メタ)アリルアルコール等
の不飽和アルコール類等を挙げることができる。
【0023】上記の水酸基含有モノマーのうち、2-ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート等が特に好ましい。
【0024】本発明の第2成分()に好ましく使用さ
れるスルホン酸基含有モノマーとしては、例えば、ビニ
ルスルホン酸基、2-アクリルアミド-2-メチルプロパン
スルホン酸等を挙げることができる。
【0025】さらに、リン酸基含有モノマーを第2成分
()を構成するモノマーとすることもでき、例えば、
モノ(2-(メタ)アクリロイロキシエチル)アシッドホ
スフェート等が挙げられる。
【0026】上記のモノマーは、目的に応じて、単独
または2種以上混合して用いてもよい。
【0027】第3成分()は、分子中に2個以上の付
加重合可能な基を有するモノマーであって、前記脂肪族
共役ジエン系モノマー以外のものであり、例えば、トリ
メチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、
グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールアリ
ロキシジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロ
キシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−ト
リスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、
1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパンジ(メタ)ア
クリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、
トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテー
ト、ジアリルテレフタレート、ジアリルフタレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。
【0028】また、第4成分()は、上記〜の共
重合可能なモノマー以外であって、かつ1個の付加重合
可能な基を有する化合物であれば特に限定されるもので
はない。具体例としては、スチレン;α-メチルスチレ
ン;ビニルトルエン;アクリロニトリル、ビニルクロリ
ド、ビニリデンクロリド、(メタ)アクリルアミド、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n-プロピル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸、クロト
ン酸、ケイ皮酸などの不飽和(モノ)カルボン酸類;
(無水)マレイン酸、フマル酸、(無水)イタコン酸、
シトラコン酸、メサコン酸等の不飽和ポリカルボン酸
(無水物)類;前記不飽和ポリカルボン酸のモノメチル
エステル、モノエチルエステル、モノプロピルエステ
ル、モノヘキシルエステル、モノオクチルエステル、ジ
メチルエステル、ジエチルエステル、ジプロピルエステ
ル、ジブチルエステル等の遊離カルボキシル基含有エス
テル類;前記不飽和ポリカルボン酸のモノニトリル等の
遊離カルボキシル基含有ニトリル類、フタル酸、コハク
酸、アジピン酸等の非重合性多価カルボキシル基含有ニ
トリル類、フタル酸、コハク酸、アジピン酸等の非重合
性多価カルボン酸とアリルアルコール、2-ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート等の水酸基含有不飽和化合物
とのモノエステル等の遊離カルボキシル基含有エステル
類等を挙げることができる。
【0029】本発明の親水性架橋粒子共重合体(A)を調
製する際、上記の4成分の各モノマー組成は、:10
〜95モル%、:0.1〜30モル%、:0.1〜2
0モル%、および:0〜70モル%が好ましく、前記
〜が合わせて100モル%となるように配合して、
重合反応を行う。
【0030】親水性架橋粒子共重合体(A)において、脂
肪族共役ジエンモノマー()の量が10モル%より少
ない場合には、印刷版の弾性が不足する。その量が上限
を超えると、感光性複層版の水現像性が悪くなる。分子
中に官能基1種以上を有する単官能性および/または多
官能性モノマー()の量が0.1モル%より少ない場
合には、水現像性が悪くなり、また、その量が30モル
%を超えると、粒子共重合体と光重合性モノマーとの相
溶性が悪くなり、かつ得られる組成物が硬く脆くなるた
め、加工性が悪化する。さらに、のモノマーが0.1
モル%より低くなると、感光性複層版の成型性が悪くな
り、20モル%を超えると、印刷版の弾性が低くなる。
さらに、上記〜以外の共重合可能なモノマー()
は、任意成分であり、その量が70モル%を超えると、
本発明の親水性架橋粒子共重合体(A)の特徴成分である
上記〜の配合量が、上記の特徴を保持するのに十分
でなくなるため好ましくない。
【0031】本発明の親水性架橋粒子共重合体(A)にお
いて、分子中に2個以上の付加重合可能な基を有する化
合物のユニットは、共重合的に架橋し、固体の形態保持
性、耐水性、水現像性、および成型性に寄与するものと
思われる。
【0032】親水性架橋粒子共重合体(A)の調製は、通
常の重合方法により行われる。その重合例としては、上
記〜のモノマー混合物を、圧力容器等の装置を用い
て界面活性剤の存在下、乳化重合を行うことによって得
る方法であり、これは例えば特開平第1−300246
号公報に従って行ってよい。より具体的には、例えば開
始剤として過硫酸ナトリウム、および乳化剤としてドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む水性媒体中
で、モノマー〜の混合物を約15〜20℃の温度で
乳化重合することにより調製できる。これらの乳化重合
の方法は、ゴムラテックスの重合方法として公知の技術
によって可能である。例えば、特開昭63−16271
2号公報、特開昭61−181811号公報、特開昭6
1−95349号公報及び特開昭60−219208号
等に従って乳化重合してよい。使用し得る乳化重合開始
剤としては、当業者に既知の開始剤がいずれも使用で
き、特にラジカル重合開始剤が好ましく、例えば、アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)等の油溶性開始剤、
4,4'−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド(A
CVA)のアミン中和塩、アンモニウムパーサルフェー
ト、カリウムパーサルフェート等のレドックス系等の水
溶性開始剤が挙げられる。
【0033】上記の如く調製された親水性架橋粒子共重
合体(A)は、その後通常の後処理、即ち得られた樹脂
粒子の単離、脱水乾燥、および洗浄等を行う。これらの
方法は従来法で行ってよい。即ち、重合反応後の反応混
合物をそのままスプレードライ、フリーズドライ等公知
の乾燥方法によって乾燥粒子を得ても何等差し支えな
い。別手法として、反応混合物に塩化カルシウム、塩化
ナトリウム、塩化マグネシウムのような無機塩を添加し
塩析した際、濾過、水洗浄および乾燥(真空乾燥など)さ
せる方法により乾燥粒子を得てもよい。
【0034】次に、本発明の水現像可能な感光性樹脂組
成物に包含されるもう一つのバインダー組成である熱可
塑性ブロック共重合体(B)は、ガラス転移点が20℃
以上の熱可塑性非エラストマーブロックポリマーXと、
ガラス転移点が10℃以下のエラストマー状ブロックポ
リマーYを含んで成る。前記熱可塑性非エラストマーブ
ロックポリマー(X)としては、例えば、ポリスチレ
ン、ポリ(α-メチルスチレン)、ポリ(o-メチルスチ
レン)、ポリ(m-メチルスチレン)、ポリ(p-メチル
スチレン)、ポリ(アクリロニトリル)、ポリ(メタク
リロニトリル)、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(塩化ビニ
リデン)、ポリ(アクリルアシド)、ポリ(メタクリル
アシド酢酸ビニル)、ポリ(アクリル酸エステル)、ポ
リ(メタクリル酸エステル)等が挙げられ、ガラス転移
点は、20℃以上が好ましい。また、エラストマー状ブ
ロックポリマー(Y)としては、例えば、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ポリブテンが
挙げられ、ガラス転移点は、10℃以下が好ましい。本
発明において有用な熱可塑性ブロック共重合体の各ブロ
ックポリマーの配合量は、好ましくはX成分が1〜40
モル%、およびY成分が60〜99モル%であり、形成
した構造がX−Y−X型またはX−Y型であるのが好ま
しい。特に、非水溶性光透過性エラストマー層に用いら
れる交互共重合体と同じ組成を有することが望ましい。
上記の構造を有するブロック共重合体は、当業者に既知
の重合法で調製され、分子量の範囲は、1,000〜1,
000,000である。
【0035】本発明において、水現像可能な感光性樹脂
層を形成するための光重合性不飽和モノマー(C)は、
印刷版に対し、より高い耐水性を付与するものである。
そのようなモノマー(C)としては、エチレン系不飽和
基を有する化合物が挙げられ、好ましくは多官能性モノ
マーを含む。尚、本発明の樹脂系において、多官能性モ
ノマーの使用は印刷版に耐水性を付与するが、樹脂版の
水に対する現像性を妨げない。このようなモノマー
(C)の具体例としては、不飽和カルボン酸エステル
[例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジアリルイタコネート、グリセロー
ルジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アク
リレート、1,3−プロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)ア
クリレート、グリセロールポリプロピレングリコールト
リ(メタ)アクリレート、1,4−ベンゼンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)
アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート
等]、不飽和アミド[例えば、メチレンビス(メタ)アク
リルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、1,
6−ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド、ジエチ
レントリアミントリス(メタ)アクリルアミド、N−(ヒ
ドロキシメチル)アクリルアミド、N−(ヒドロキシメチ
ル)メタクリルアミド、N−(β−ヒドロキシエチル)ア
クリルアミド、N−(β−ヒドロキシエチル)メタクリル
アミド、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)アクリル
アミド、N,N'−ビス(β−ヒドロキシエチル)メタクリ
ルアミド等]、ジビニルエステル[例えば、ジビニルア
ジペート、ジビニルフタレート)等]、アクリル化また
はメタクリル化ウレタン(これらは、例えばヒドロキシ
アルキルアクリレートまたはヒドロキシアルキルメタク
リレートとイソシアネート化合物から誘導される。)、ジ
アクリルまたはジメタクリルエステル、または芳香族化
合物とポリアルコール[例えばビスフェノールまたはノ
ボラック化合物とから誘導されるジエポキシポリエーテ
ル]、等が挙げられる。これらの化合物の1種またはそ
れ以上が用いられ、一般に水不溶性モノマーが好まし
い。
【0036】本発明において、前記モノマー(C)を重
合させるための光重合開始剤(D)としては、例えば、
ベンゾインエーテル類(例えば、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル)、ベンゾ
フェノン類(例えば、ベンゾフェノン、メチル−o−ベン
ゾインベンゾエート、4,4'−(ジメチルアミノ)−ベン
ゾフェノン)、キサントン類(例えば、キサントン、チオ
キサントン、2−クロロチオキサントン)、アセトフェ
ノン類(例えば、アセトフェノン、トリクロロアセトフ
ェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノン)、ベンジル、
2−エチルアントラキノン、メチルベンゾイルホルメー
ト、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンフェノン、
2−ヒドロキシ−2−メチル−4'−イソプロピル−イ
ソプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン等が挙げられる。これらは、単独または組
み合わせて使用してもよい。
【0037】塩基性窒素原子含有化合物(E)は、好ま
しくは第三級塩基性窒素原子とビニル基を含む化合物で
ある。一般に、窒素原子含有化合物は、以下の式:
【化2】 (式中、n=1、2または3、Xは、−O−C(O)−C
R=CH2、−NH−C(O)−CR=CH2、または−O
−C(O)−NH−C(O)−CR=CH2を表し、および
Rは、HまたはCH3である。)または
【0038】
【化3】 (式中、Yは、−C(O)−CR=CH2、または−C
(O)−NH−C(O)−CR=CH2を表し、Rは、Hま
たはCH3、並びにnは、R'がCH3の場合、1〜6、
およびR'がC25の場合、2〜6である。)で表され
る。好ましい化合物は、式(III)において、YがHで
ある場合を除く上記式(II)または(III)で表される
化合物である。そのような化合物の好適なものの例とし
ては、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルア
ミド、N,N-ジメチルアミノエチル-N'-(メタ)アク
リロイルカーバメイト、N,N-ジエチルアミノエトキシ
エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、
N,N-ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N-ジエ
チルアミノエトキシエタノールも、好適に用いられる。
これらは混合物として用いてもよい。他の光重合性でな
いアミン化合物、例えば2-N-モルホリノエタノール、
および2-ピペリジノエタノールを、上記化合物(II)
または(III)と組み合わせて用いてもよいし、沸点が
50℃以上のモノアミン、ジアミン、トリアミン化合物
も用いられる。
【0039】本発明において、水現像可能な感光性樹脂
層は、所望により相溶性の良い可塑剤(F)を使用して
結合剤のガラス転移温度を低下させることにより、選択
的現像を容易にすることもできる。可塑剤は、重合体と
相溶性を有していることが必要である。使用し得る一般
的な可塑剤の中には、ジアルキルフタレート、アルキル
ホスフェート、ポリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコールエステル、およびポリエチレングリコールエ
ーテルがある。
【0040】本発明の感光性樹脂組成物にはまた必要に
より常套の添加剤、例えば、溶媒を除く全感光性樹脂組
成物の重量基準で0.001%〜2.0%の熱付加重合禁
止剤を含有させることができる。適当な禁止剤として
は、例えば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエ
ーテル、モノ−t−ブチルヒドロキノン、カテコール、p
−t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール、ベンゾキノン、2,5−ジフェニル−p−ベン
ゾキノン、p−メトキシフェノール、第3級ブチルピロ
カテコール、ピロガロール、β−ナフトール、フェノチ
アジン、ピリジン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼ
ン、英国特許第1,453,681号明細書に記載のニト
ロソ二量体禁止剤系、および米国特許第4,168,98
1号明細書に開示のビス(置換アミノ)サルファイドが挙
げられる。その他の有用な禁止剤としては、p−トルキ
ノン、クロラニルおよびチアジン染料、例えば、チオニ
ンブルーG(CI 52025)、メチレンブルーB(CI
52015)およびトルイジンブルー(CI 5204
0)が挙げられる。好ましい禁止剤は2,6−ジ第3級ブ
チル−4−メチルフェノールおよびp−メトキシフェノ
ールである。
【0041】本発明の感光性樹脂組成物には更に、酸素
およびオゾン等による重合阻害を防ぐために、適当量の
周知の相溶性の良い酸化防止剤および/またはオゾン劣
化防止剤を混入させることによって改善することができ
る。本発明に有用な酸化防止剤としては、アルキル化フ
ェノール、例えば2,6−ジ第3級ブチル−4−メチル
フェノール、アルキル化ビスフェノール、例えば2,2
−メチレンビス(4−メチル−6−第3級ブチルフェノ
ール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベ
ンゼン、2,4−ジヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチル
アニリノ−4,6−ビス(n−オクチルチオ)−1,3,5−
トリアジン、重合トリメチルジヒドロキノンおよびジラ
ウリルチオジプロピオネートが挙げられる。本発明に有
用なオゾン劣化防止剤としては、微晶質ワックスおよび
パラフィンワックス、ジブチルチオ尿素、1,1,3,3
−テトラメチル−2−チオ尿素、「アンチオゾナント」A
FD(ナフトン社製品)、ノルボルネン、例えばジ−(5
−ノルボルネン)−2−メチルアジペート、ジ−(5−ノ
ルボルネン)−2−メチルマレアート、ジ−(5−ノルボ
ルネン)−2−メチルテレフタレート、「オゾンプロテク
ター」80(ラインホールド・ケミカル社の製品)、N−
フェニル−2−ナフチルアミン、不飽和植物油、例えば
なたね油、あまに油、サフラワー油、重合体および樹
脂、例えばエチレン/ビニルアセテート共重合体樹脂、
塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、
塩素化エチレン/メタクリル酸共重合体、ポリウレタ
ン、ポリペンタジエン、ポリブタジエン、フルフラール
誘導樹脂、エチレン/プロピレン/ジエンゴム、ロジン
のジエチレングリコールエステルおよびα−メチルスチ
レン/ビニルトルエン共重合体が挙げられる。
【0042】所望によりこの感光性樹脂組成物にはま
た、感光性樹脂物質の露光に使用される波長において本
質的に透明な、そして、活性線放射を散乱させない非混
和性重合体状または非重合体状有機または無機充填剤ま
たは補強剤、例えばポリスチレン、内部三次元化微小樹
脂粒子(マイクロジェル)、有機親和性シリカ、ベントナ
イト、シリカ、粉末ガラス、コロイドカーボンならびに
種々のタイプの染料および顔料を含有させることができ
る。そのような物質は弾性体状組成物の所望の性質によ
って種々の量で使用される。充填剤は弾性体層の強度の
改善、タック(粘着性)の減少およびさらに着色剤として
有用である。
【0043】本発明の水現像可能な感光性樹脂組成物の
各組成の配合量は、組成物の固形分重量に基づいて、親
水性架橋粒子共重合体(A)10〜90重量%(好まし
くは、25〜80重量%)、熱可塑性ブロック共重合体
(B)10〜80重量%(好ましくは、15〜70重量
%)、光重合性不飽和モノマー(C)1〜60重量%
(好ましくは、3〜40重量%)、光重合開始剤(D)
0.01〜10重量%(好ましくは、0.05〜5重量
%)、塩基性窒素原子含有化合物(E)1〜30重量%
(好ましくは、2〜20重量%)である。
【0044】ここで、親水性架橋粒子共重合体(A)成分
が上記下限(10重量%)より少ない場合には、水系現
像液中での現像性が満足に得られず、また上限(90重
量%)を越えると、感光性樹脂は成膜性が悪く画像形成
後の皮膜強度に悪影響を及ぼす。熱可塑性ブロック共重
合体(B)が上記下限(10重量%)より少ない場合に
は、画像形成後の皮膜強度が弱くなり、また上限(70
重量%)を越えると、水現像性および水現像後得られた
印刷版材の画像品質に悪影響を及ぼす。光重合性不飽和
モノマー(C)が上記下限(1重量%)より少ない場合に
は、生成物は十分に硬化せず、また上限(60重量%)
を超えると、固形版としての品質形成に悪影響を及ぼ
す。光重合開始剤(D)が上記下限(0.01重量%)
より少ない場合には、十分な感光性が得られず、また上
限(10重量%)を超えると、水現像後得られた印刷版
材の画像品質に悪影響を及ぼす。塩基性窒素原子含有化
合物(E)が上記下限(1重量%)より少ない場合には、
水現像性が劣り、また上限(30重量%)を越えると、
版材の耐水性が悪くなる。
【0045】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版に
適する水現像可能な感光性樹脂層の形成方法は特に限定
されず、例えば上記各成分(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)および(F)を均一混合した後、カーテンフローコー
ターまたは押出機を用いて流延成形することにより形成
できる。水現像可能な感光性樹脂層の厚さは、好ましく
は0.2〜6mmの範囲である。
【0046】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版上
の非水溶性光透過性エラストマー層と水現像可能な感光
性樹脂層を合わせた厚さは、0.7〜10mmの範囲が
好ましい。
【0047】本発明の第2の態様である水現像型フレキ
ソ印刷用複層版の製造方法は、 i)非水溶性光透過性エラストマー組成物を押出成型機
に供給し、60〜200℃において熱溶融状態でTダイ
を通して押出し、その一方の面に剥離可能なフィルムを
貼り合わせること、 ii)支持体フィルムの一方の面上に予め接着剤層を形成
し、該接着剤層と上記で得た押出物を貼り合わせるこ
と、 iii)得られた押出物を、ニップロールを通過させるこ
とにより、所望の厚みのシートに加工すること、および iv)得られた加工物から剥離可能なフィルムを除去
し、それによって露出された非水溶性光透過性エラスト
マー層と、上記加工物とは別に予め作製されかつ片方の
面にカバーフィルムを有する水現像可能な感光性樹脂シ
ートの感光層側の面とを無溶剤で貼り合わせて積層する
ことから成る。
【0048】即ち本発明の水現像型フレキソ印刷用複層
版は、非水溶性光透過性エラストマー層を溶融状態で適
当な形(例えば、シート状、またはプレート状)で通常の
押出機を用いて押出して、支持体上に適用した特定の接
着剤を介して支持体と密着させた後、エラストマー層上
に水現像可能な感光性樹脂シートを貼り合わせて積層す
ることにより作製される。溶融押出温度は、60〜20
0℃が好ましく使用する非水溶性光透過性エラストマー
組成物の溶融温度に依存して選択される。
【0049】本発明の第2の態様の特徴は、支持体フィ
ルム上に形成された非水溶性光透過性エラストマー層
と、該層とは別に予め作製した水現像可能な感光性樹脂
シートとを貼り合わせて積層して、支持体上に前記感光
性樹脂層を密着させるための中間層を包含させることに
より、レリーフ画像を形成し得る感光性樹脂層を薄くす
ることができ、それにより製造コストを安価にできるこ
とである。また、感光性樹脂層のレリーフ画像の未露光
部の現像工程において、現像液に水のみを用いることか
ら、露光部の現像液への溶出が生じないため寸法(膜
厚)安定性を有し、かつそれにより感光性樹脂層の表面
に凹凸が生じないため乾燥時間も短縮し得る。
【0050】本発明において適する支持体としては、版
材を支持できる強度を有し、かつ使用する印刷機に容易
に取り付けられるものであれば十分であり、例えばポリ
エチレンテレフタレート(PET)等のプラスチック板
およびプラスチックシート、ゴムシート、発泡オレフィ
ンシート、発泡ゴムシート、発泡ウレタンシート、並び
に金属板および金属シート等が挙げられる。特にPET
フィルムまたはシートは、寸法安定性を有しかつ強靭で
あり、更には形成されたレリーフパターンの変形が少な
いため好適である。上記支持体は、必須要件として可撓
性を具備していることが望ましいことから、厚さが0.
05〜0.50mmの範囲であることが好ましい。
【0051】本発明の支持体フィルムの上に使用する接
着剤としては、後に非水溶性光透過性エラストマー層を
ハンドローラー等により圧着法で貼り合わせることか
ら、非水溶性光透過性エラストマー組成物とは相溶しな
いものが好ましく、例えばクロロプレン系接着剤、飽和
ポリエステル系接着剤、スチレン−ブタジエン系ジブロ
ックまたはトリブロック共重合体が挙げられ、これら
を、従来公知の技術により上記支持体上に予め塗布・乾
燥して接着剤層を形成しておくのが好ましい。好ましい
接着剤層の厚さは、0.1〜20μmであり、特に約5
μm程度が好ましい。
【0052】本発明で使用される水現像可能な感光性樹
脂シートは、片面にカバーシートを有している。該カバ
ーシートとしては、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス(HPMC)を塗工したシリケート練り込みマットフ
ィルム等のような、当業者に公知のものをいずれも使用
でき、厚さは0.025〜0.5mm程度が好ましい。
【0053】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版を
用いた版材の製造は、例えば、まず複層版に適当な像を
有するネガフィルムを介して露光を行い、その露光部分
に光重合を起こさせて潜像を得る。露光光としては、活
性光線、例えば紫外線が挙げられる。次いで露光後、非
露光部分を水で現像して洗い流すことによりレリーフ像
を得る。ここで、水現像工程は、ブラシ現像、スプレー
現像等、従来公知の技術により行うことができる。これ
をさらに乾燥し、紫外線で後露光すると、優れた画像再
現性、耐水性、ゴム弾性と機械強度を有する本発明のフ
レキソ印刷版が得られる。そのフレキソ印刷版は特に水
現像性と耐久性に優れているために、商業用フレキソ印
刷に好適である。尚、製造されたフレキソ印刷板のオゾ
ン抵抗性はまた、使用前に高温でそれを焼きなましする
ことによっても改善させることができる。また、本発明
の水現像型フレキソ印刷用複層版を用いた版材は、感光
層が水現像性であり、かつエラストマー層が非水溶性で
あることから、エラストマー層の表面荒れが生じないた
め、現像後の乾燥速度も短縮され得る。
【0054】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、
特に断りのない限り「部」は重量部を表す。
【0055】水現像可能な感光性樹脂シートの調製 マレイン酸ブタノールハーフエステル変性スチレン−イ
ソプレン共重合体50部、ブタジエン−メタクリル酸−
メタクリル酸メチル−ジビニルベンゼン(モル比=8
0:12:7:1)からなる架橋粒子ポリマー360
部、N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド7
0部、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンブ
ロック共重合体280部、メタクリル酸ラウリル130
部、ビスフェノールAポリエトキシレート化ジメタクリ
レート100部、2-エチルアントラキノン2.5部、2
-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-1-オン2.5部、
および2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール5部を、加圧
2軸ニーダーにより混練し、得られた水現像可能な感光
性樹脂組成物を、ニーダー付き押出機(笠松加工研究所
製、KR−35型、250mm幅のTダイ装備)におい
て、シリンダー温度およびTダイ温度をともに100℃
に設定して、厚さ3mmのシート状に押出した(P−
1)。押出したシートの一方の面上に重剥離型シリコー
ン塗工した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
ト2軸配向フィルム(F−1)を、またもう一方の面に
はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)4
μmを塗工した厚さ100μmのシリケート練り込みマ
ットフィルム(カバーフィルム;F−2)を、いずれも
塗工した面が感光性樹脂シートと接するようにして貼り
合わせ、ニップロールを通過させて、上下にカバーフィ
ルムの付いた全体厚3.20mmの水現像可能な感光性
樹脂シート(A−1)を調製した。
【0056】実施例1− ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブロック
共重合体950部とメタクリル酸ラウリル50部を無加
圧2軸ニーダーにおいて低速回転(10〜60rpm)
で2時間混合し、上記のシート調製と同様にして、シー
ト状に押出した(E−1、厚さ:4mm)。得られたシ
ートの上下に90℃に設定したニップロールを配し、シ
ートの下側の面にはクロロプレン系接着剤を厚さ5μm
で予備塗工した厚さ130μmの接着加工ポリエチレン
テレフタレートフィルム(支持体フィルム;F−3)
を、またシートの上側の面には重剥離型シリコーン塗工
した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(F−4)を、ニップロールの間を通過させること
によりそれぞれ貼り合わせて、全体厚4.10mmエラ
ストマーシートを調製した。
【0057】上記で調製した感光性樹脂シート(A−
1)のマットフィルム(F−2)が下側になるように定
盤上に固定し、ポリエチレンテレフタレート2軸配向フ
ィルム(F−1)を剥離した後、エラストマーシート
(E−1)のポリエチレンテレフタレートフィルム(F
−4)を剥離した面を、上記マットフィルム(F−2)
と、気泡が混入しないようにハンドローラーを転がしな
がら自重で全面を接合させることにより、複層版(W−
1;厚さ:7mm)を調製した。この複層版(W−1)
の断面図を図1に示す。
【0058】製版 図1において、接着加工ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム:F−3側から紫外線で1分間全面露光(露光
量:140mJ/cm2)した後、該F−3が下側にな
るように版材を反転させて、マットフィルム:F−2を
剥離した。線画を有するネガフィルムを感光層:P−1
の上に真空密着した後、紫外線で12分間露光し(露光
量:1680mJ/cm2)、ネガを外し、日本電子精
機製、ブラシ型溶出機:JW−A2PDにおいて9分間
水で洗い出しを行った(温度:40℃、1分間当たりの
溶出膜厚:0.4mm/分)。その後、80℃に設定し
た温風乾燥機において20分間乾燥し、室温まで放冷し
た後、P−1側から紫外線で10分間、後露光した(露
光量:1400mJ/cm2)。これにより、フィルム
全体厚が7mmとなり、かつ感光層であるP−1上にレ
リーフ高さ3mmのネガに忠実な線画レリーフが形成さ
れた。
【0059】実施例1− ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブロック
共重合体とメタクリル酸ラウリルとの比を900:10
0としたこと以外は、実施例1−と同様の方法によ
り、全体厚7mmの段ボール印刷用版材を得た。
【0060】実施例1− ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブロック
共重合体とメタクリル酸ラウリルとの比を850:15
0としたこと以外は、実施例1−と同様の方法によ
り、全体厚7mmの段ボール印刷用版材を得た。
【0061】実施例1− ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブロック
共重合体とメタクリル酸ラウリルとの比を800:20
0としたこと以外は、実施例1−と同様の方法によ
り、全体厚7mmの段ボール印刷用版材を得た。
【0062】実施例2− メタクリル酸ラウリルの代わりにセバシン酸ジブチルを
用い、ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブ
ロック共重合体とセバシン酸ジブチルとの比を850:
150としたこと以外は、実施例1−と同様の方法に
より、全体厚7mmの段ボール印刷用版材を得た。
【0063】実施例2− メタクリル酸ラウリルの代わりにイタコン酸ジブチルを
用い、ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブ
ロック共重合体とイタコン酸ジブチルとの比を850:
150としたこと以外は、実施例1−と同様の方法に
より、全体厚7mmの段ボール印刷用版材を得た。
【0064】実施例2− メタクリル酸ラウリルの代わりにテトラヒドロフタル酸
ジオクチル150部を用い、ポリスチレン/ポリイソプ
レン/ポリスチレンブロック共重合体とテトラヒドロフ
タル酸ジオクチルの比を850:150としたこと以外
は、実施例1−と同様の方法により、全体厚7mmの
段ボール印刷用版材を得た。
【0065】実施例3 ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリスチレンブロック
共重合体の代わりにポリスチレン/ポリブタジエン/ポ
リスチレンブロック共重合体700部を用い、かつメタ
クリル酸ラウリル300部としたこと以外は、実施例1
−と同様の方法により、全体厚7mmの段ボール印刷
用版材を得た。
【0066】上記の各実施例において得られたフィルム
についての機械的物性[20℃におけるショアA硬度
(°)および反発弾性率(%)]、並びに画像再現性
(独立点/線、およびハーフトーン画像)、および印刷
再現性(ベタ面/白抜)の試験結果をそれぞれ表1に示
す。
【0067】
【表1】
【0068】比較例 ポリビニルアルコール(ケン化度85%、重合度50
0)100重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト50重量部、ジエチレングリコールジメタクリレート
6重量部、ノナエチレングリコールジアクリレート12
重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート2
重量部、グリセリン20重量部、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル6重量部、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾー
ル3重量部、p-メトキシフェノール1重量部を熱水を
分散媒として混合し、無圧双腕ニーダーで混練し、脱泡
した後、得られた水現像可能な感光性組成物を、125
μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上に圧延
成型し、90℃で50分間乾燥させて、厚さ3.1mm
の感光性樹脂シートを調製した。感光性樹脂シートが上
記ポリビニール系であること以外は、実施例1-と同
様の方法で全体厚7mmの複層板とした。製版も、ネガ
露光量が500mJ/cm2であること以外は実施例1-
と同様にして、レリーフ高さ1.5mm、全厚7mm
のダンボール印刷用版材を得た。この印刷用版材は、硬
度がショアA88゜と高く、水性インキに膨潤し、更に
は印刷において画像エッジの切れが悪かった。
【0069】
【発明の効果】本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版
は、感光層を水現像することができ、更に版材としたと
きに、優れた画像再現性、耐水性、ゴム弾性と機械的強
度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水現像型フレキソ印刷用複層版の断
面図である。
【図2】 従来のフレキソ印刷版の断面図である。
【符号の説明】
1…接着加工ポリエチレンテレフタレートフィルム(支
持体フィルム;F−3)、2…エラストマーシート(E
−1)、3…感光性樹脂シート(P−1)、4…シリケ
ート練り込みマットフィルム(F−2:カバーフィル
ム)、10…水現像型フレキソ印刷用複層版(W−
1)、20…感光性樹脂組成物層、21…レリーフ画
像、22…補強硬化部分、23…支持体、30…従来の
フレキソ印刷版。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/11 503 G03F 7/11 503

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面上に、非水溶性光透過
    性エラストマー層、および水現像可能な感光性樹脂層を
    順に積層した水現像型フレキソ印刷用複層版。
  2. 【請求項2】 非水溶性光透過性エラストマー層が、熱
    可塑性エラストマー、および常圧で沸点が150℃以上
    の水不溶性の可塑剤を含有する組成物を含んで成る請求
    項1に記載の水現像型フレキソ印刷用複層版。
  3. 【請求項3】 非水溶性光透過性エラストマー層が、ス
    チレン−ブタジエン、スチレン−イソプレン、スチレン
    −ブタジエン−スチレン、および/またはスチレン−イ
    ソプレン−スチレンから選ばれた少なくとも1種の交互
    共重合体を含んで成る請求項2に記載の水現像型フレキ
    ソ印刷用複層版。
  4. 【請求項4】 水現像可能な感光性樹脂層が、 A)脂肪族共役ジエン系モノマー 10〜95モル%、 分子中にカルボキシル基、水酸基、スルホン酸基、および/またはリン酸基か らなる群より選ばれた官能基1種以上を有する単官能性および/または多官能性 モノマー 0.1〜30モル%、 分子中に2個以上の付加重合可能な基を有するモノマーであって、脂肪族共役 ジエン系モノマー以外のもの 0.1〜20モル%、 および 上記〜以外の共重合可能なモノマー 0〜70モル% を合わせて100モル%となるように含んで成るモノマ
    ー混合物を重合して得られる親水性架橋粒子共重合体、 B)ガラス転移点が20℃以上の熱可塑性非エラストマーブロックポリマーX 1〜40モル%、および ガラス転移点が10℃以下のエラストマー状ブロックポリマーY 60〜99モル% から成り、X−Y−X型またはX−Y型の構造を有する
    熱可塑性ブロック共重合体、 C)光重合性不飽和モノマー、 D)光重合開始剤、および E)塩基性窒素原子含有化合物、並びに場合により F)可塑剤 を含有する組成物を含んで成る請求項1に記載の水現像
    型フレキソ印刷用複層版。
  5. 【請求項5】 支持体を有する非水溶性光透過性エラス
    トマー層と水現像可能な感光性樹脂層を別々に調製した
    後、それらを接合する請求項1に記載の水現像型フレキ
    ソ印刷用複層版の製造方法。
  6. 【請求項6】 i)非水溶性光透過性エラストマー組成
    物を押出成型機に供給し、60〜200℃において熱溶
    融状態でTダイを通して押出し、その一方の面に剥離可
    能なフィルムを貼り合わせること、 ii)支持体フィルムの一方の面上に予め接着剤層を形成
    し、該接着剤層と上記で得た押出物を貼り合わせるこ
    と、 iii)得られた押出物を、ニップロールを通過させるこ
    とにより、所望の厚みのシートに加工すること、および iv)得られた加工物から剥離可能なフィルムを除去
    し、それによって露出された非水溶性光透過性エラスト
    マー層と、上記加工物とは別に予め作製されかつ片方の
    面にカバーフィルムを有する水現像可能な感光性樹脂シ
    ートの感光層側の面とを無溶剤で貼り合わせて積層する
    ことから成る請求項5に記載の水現像型フレキソ印刷用
    複層版の製造方法。
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