JPH10148925A - 写真シート材料の現像方法 - Google Patents

写真シート材料の現像方法

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JPH10148925A
JPH10148925A JP9323944A JP32394497A JPH10148925A JP H10148925 A JPH10148925 A JP H10148925A JP 9323944 A JP9323944 A JP 9323944A JP 32394497 A JP32394497 A JP 32394497A JP H10148925 A JPH10148925 A JP H10148925A
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sheet material
roller
chamber
seal
developer
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JP9323944A
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Bartholomeus Verlinden
バルトロメウス・ベルリンデン
Den Bergen Patrick Van
パトリツク・バン・デン・ベルゲン
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Agfa Gevaert NV
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    • G03D3/08Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真シート材料の現像方法。 【解決手段】 写真シート材料をシート材料路(20)に
沿って現像小室の複数性状態(12、12'、12")を含む現
像装置を通過させること、および現像液が最低1個の小
室中でそのシート表面を横切ることを引き起こすことを
含む、当該シート材料の現像方法。 この小室は密閉小
室であり、シート材料を横切る液体流の速度がシート材
料路(20)の方向に垂直な方向で測定される際にシート
材料路(20)に沿ったシート材料の速度の最低3倍であ
り、そして結果として生じる液体流速は最低100mm/秒で
ある。シート材料表面での反応力学の一貫性が向上され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、X線フィルム、
前感光版、グラフィックアートのフィルムおよび紙、な
らびにオフセット版のような写真シート材料の現像方
法、とりわけ、当該シート材料が1種もしくはそれ以上
の現像液と接触する密閉された現像小室の複数性状態を
含む現像装置を、このシート材料がシート材料路に沿っ
て通過されるような方法に関する。
【0002】
【従来の技術】概して、写真シート材料の現像装置は、
そのそれぞれが現像剤、定着剤およびすすぎ液のような
処理液を含有するいくつかの小室を含む。本明細書で使
用されるようなシート材料という用語は、切断されたシ
ートの形態のみならず、ロールから巻きを解いたウェブ
の形態の写真材料も包含する。現像されるべきシート材
料は、1対もしくはそれ以上の対の駆動ローラーのよう
な運搬手段により順にこれらの小室を通り、そしてその
後場合によっては乾燥ユニットに運搬される。各小室で
シート材料により費やされる時間は、運搬速度およびシ
ート供給路の方向の小室の寸法により決定される。
【0003】シート材料の表面で起こる反応の力学が本
質的に一貫していることが重要である。でなければ不十
分な現像に終わり得る。これらの反応からの廃棄生成物
は、それらが負の影響を発揮し得る以前に表面付近から
取り出されるべきである。新しい活性化学物質は、反応
の大きな減速を避けるために均一な様式で表面付近に絶
えず持ち込まれるべきである。これらの理由から、シー
ト材料を静的な液体槽を通過させることではなく、しか
しむしろ現像液が表面を横切ることが引き起こされるよ
う配置することが通例である。表面を横切る大きな液体
流速が望ましいことが想定されうる一方、これは、現像
小室中の液レベルが予測できなくなり、液体が望ましく
ない様式で一小室から次へと溢れ出ることが引き起こさ
れることがあり、そして液表面が酸素感受性の液体の蒸
発および劣化を増大させる程度にはね上げられたように
なるような、液体流での妨害につながりうる。これはと
りわけ現像液でおよびまた定着液でも事実である。
【0004】欧州特許出願第EP 0 647 881号(コニカ
コーポレーション(Konica Corporation))は、材料表面
の処理液の総合的な(synthetic)流速が80mm/秒と同じく
らいである現像装置を開示する。われわれは、開放装置
でのそうした高流速が槽中の液レベルの乱れおよび妨害
を発生させる傾向があり、不均一な処理をもたらすこと
を見出した。さらに、われわれは、至適な流速はシート
材料路に沿ったシート材料の速度に関連することを見出
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の欠点を低下させ
もしくは排除しつつ、シート材料表面での反応力学の一
貫性を向上させることが、本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】われわれは今や、現像小
室が密閉された場合、かつ、シート材料を横切る液体流
の最小速度が指定された最小より上であるのみならず、
シート材料路に沿ったシート材料の速度にも関連する場
合に、これらおよび他の有用な目標が達成されうること
を発見した。
【0007】本発明により、小室が密閉小室であるこ
と、また、シート材料を横切る液体流の速度が、シート
材料路の方向に垂直な方向で測定される際にシート材料
路に沿ったシート材料の速度の3倍から5倍までのよう
なシート材料路に沿ったシート材料の速度の最低3倍で
あり、かつ、結果として生じる液体流速が最低100mm/秒
であることを特徴とする、シート材料をシート材料路に
沿って現像小室の複数性状態を含む現像装置を通過させ
ること、および、現像液が最低1個の小室でシート表面
を横切ることを引き起こすことを含む、写真シート材料
の現像方法が提供される。
【0008】装置を通るシート材料の線速度は典型的に
は4から42mm/秒まででありうる。シート材料のこの線
速度およびシート材料を横切る液体流の速度の組み合わ
せである、シート材料を横切る液体流の結果として生じ
る速度は、シート材料路の方向に直角の方向でかつシー
ト材料の面で測定される際に、最低100mm/秒であるが、
しかし好ましくは200mm/秒を越えない。
【0009】現像液は、写真シート材料の現像液、定着
液、漂白定着液、すすぎ液および他の処理液から選択さ
れうる。本発明は、しかしながら、当該液が現像液もし
くは定着液である場合にとりわけ有益である。なぜな
ら、現像および定着の処理それぞれの均一の性質は最終
結果の質にとりわけ決定的であるからである。
【0010】密閉された、すなわち小室が環境に開放さ
れずかつ一小室と別の小室との間に液体もしくは気体の
重大な交換が存在しない小室の使用により、現像小室中
の液レベルはより予測可能となり、液体は望ましくない
様式での一小室から次の小室に溢れ出ず、かつ、液表面
は酸素感受性の液体の蒸発および劣化を増大させる程度
にはね上げられたようにならない。シート材料を横切る
液体流速の変動は密閉小室の配置で低下される。密閉小
室の使用はまた、シート材料の双方の側で同じ力学を確
実にもする。密閉小室は、小室中に液レベルそれ自体が
存在しないように現像液で完全に満たされうるか、もし
くは液の上の空間が不活性ガスで満たされうる。少なく
とも、そうした空間が空気で満たされる場合でさえ、液
体と空気との間の交換は蒸発および酸化が大きく低下さ
れる平衡に迅速に到達する。
【0011】X線の用途については、現像条件および現
像溶液の組成は特定のタイプの写真材料に依存する。例
えば、X線診断の目的のための材料は迅速な現像条件に
適合しうる。好ましくは、当該現像装置は現像溶液の自
動再生のためのシステムを供給される。当該材料は、現
像サイクルで必要とされる硬化の程度を決定する現像用
途に依存して、一部装置ユニットの化学(one-part pack
age chemistry)もしくは三部装置ユニットの化学を使用
して現像されうる。普遍的な実際として知られる、30秒
および90秒までのより長い総現像時間内の応用が可能で
ある。この現像は、高活性を有する商品名G138でアグ
ファ ゲヴェート(Agfa-Gevaert) NVにより市販され
るグルタルアルデヒド含有ヒドロキノン/1-フェニル-
3-ピラゾリジノン現像剤で、もしくは、g/lで与えられ
る以下の組成量を有する低活性をもつ安価な現像剤で起
こりうる。
【0012】 ヒドロキノン 13.3 フェニドン 0.8 メタ亜硫酸水素ナトリウム 29.7 エチレンジアミン四酢酸、 四ナトリウム塩3水和物 1.33 水酸化カリウム 27.9 四ホウ酸ナトリウム10水和物 8.8 酢酸 5.2 5-メチルベンゾトリアゾール 0.04 5-ニトロベンズイミダゾール 0.05 グルタルアルデヒド 3.0 ジエチレングリコール 12.8 X線シートに適する別の現像剤組成物は以下である。
【0013】 組成物A 水酸化カリウム組成物(0.76g/ml) 74 ml 脱イオン水 100 ml 亜硫酸カリウム溶液(0.655g/ml) 390 ml トリロンB(0.524g/l) 16 ml ターピノール 2 NZ 4 g ジエチレングリコール 100 ml 塩化カリウム 3.2 g 炭酸カリウム溶液(0.765g/ml) 168 ml ヒドロキノン 120 g コブラテック TT 100 0.36g 脱イオン水で 1000 ml 組成物B 99%酢酸 38 ml フェニドン 6 g 5-ニトロインダゾール 1 g ポリエチレングリコール 350 1 ml ジエチレングリコールで 100 ml 組成物C グルタルアルデヒド 76 ml メタ亜硫酸水素カリウム 36 g 脱イオン水で 100 ml 使用前に、1lの組成物Aを2.8lの水、100mlの組成物B
および100mlの組成物Cと混合する。
【0014】X線シートに適する別の現像剤溶液は以下
である。
【0015】 組成物A チオ硫酸アンモニウム溶液(0.778g/ml) 880 ml 亜硫酸ナトリウム(無水) 54 g ホウ酸(篩過) 25 g 酢酸ナトリウム3水和物 70 g 96%酢酸 40 ml 脱イオン水で 1000 ml 組成物B 脱イオン水 110 ml 96%酢酸 40 ml 硫酸アルミニウム溶液(0.340g/l) 100 ml 使用前に、3.750lの水を1lの組成物Aおよび0.25lの組
成物Bと混合する。
【0016】本発明の現像方法の範囲内では、前述の方
法は、人体の一部の放射線への暴露の後に適する手段に
より捕獲された情報の変換後に得られるデジタル化デー
タにより方向を定められたレーザーで曝された、もしく
は、1個もしくは2個の増強光放射スクリーンによるX
線の変換後曝された、いかなる診断フィルムにも適用さ
れうる。ここで前述のフィルムは、塩化銀の豊富な立方
体のおよび/または{111}もしくは{100}の平
板状の銀ハライド結晶を含みうるが、ただし、被覆され
た最小量の銀で、十分な被覆力が、現像剤および定着剤
について可能な限り低い補充量を含む、それによりスラ
ッジを減少させるアルミニウムイオンを場合によっては
含まない、(優先的に)硬化剤を含まない現像剤および
臭いのない定着剤中での迅速な生態学的現像(例えば現
像剤(1種もしくは複数)としてのアスコルビン酸およ
び/もしくはその誘導体での)の後にフィルムで達成さ
れ、また、さらに、ただし両面被覆フィルムの場合は部
分的に低交差被曝のおかげで、至適化された関係が感光
度測定と画像の質とりわけ鮮鋭度との間で達成される。
【0017】単シートの銀錯体拡散移動反転現像(DT
R現像)にデザインされた写真シート材料は、現像主薬
(1種もしくは複数)および銀ハライド溶媒(1種もし
くは複数)の存在下にアルカリ水溶液の助けを借りて現
像されうる。
【0018】好ましくは、この銀ハライド溶媒は、0.01
重量%と10重量%との間、およびより好ましくは0.05重
量%と8重量%との間の量で使用される。本発明と関連
しての使用に適する銀ハライド溶媒は、例えば2-メル
カプト安息香酸、環状イミド、オキサゾリドンおよびチ
オ硫酸塩である。好ましく使用される銀ハライド溶媒は
チオシアネートおよびアルカノールアミンである。
【0019】DTR現像での使用に適するアルカノール
アミンは三級、二級もしくは一級のタイプのものであり
うる。使用されうるアルカノールアミンの例は以下の式
【0020】
【化1】
【0021】式中XおよびX'は独立に、水素、ヒドロ
キシル基もしくはアミノ基を表し、xおよびyは0また
は1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてzは1もし
くはそれ以上の整数を表す、に対応する。好ましくは、
使用されるアルカノールアミンは、例えばN-(2-アミ
ノエチル)エタノールアミン、ジエタノールアミン、N-
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N-
エチルジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、エタノールアミン、4-アミノブタノール、N,N-
ジメチルエタノールアミン、3-アミノプロパノール、
N,N-エチル-2,2'-イミノジエタノール、2-アミノ
エチルアミノエタノールなど、もしくはそれらの混合物
である。
【0022】アルカノールアミンは好ましくはアルカリ
性現像液中に存在する。しかしながら、アルカノールア
ミンの一部もしくは全部は画像要素(imaging element)
の1個もしくはそれ以上の層中に存在し得る。
【0023】さらに適するタイプの銀ハライド溶媒はチ
オエーテル化合物である。好ましくは、使用されるチオ
エーテルは以下の一般式 Z-(R1-S)t-R2-S-R3-Y 式中ZおよびYはそれぞれ独立に、水素、アルキル基、
アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ基、
カルボキシル、アミノカルボニルもしくはアミノスルホ
ニルを表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立に、置
換されることがありかつ場合によっては酸素架橋を含有
しうるアルキレンを表し、そしてtは0から10までの整
数を表す、に対応する。上の式に対応するチオエーテル
化合物の例は、例えば米国特許第US4960683号および欧
州特許出願第EP-A-547662号に開示され、これらはこの
ため引用により本明細書に組み込まれる。
【0024】なおさらに適する銀ハライド溶媒はメソイ
オン化合物である。DTR現像に関しての使用に好まし
いメソイオン化合物はチオール酸トリアゾリウムであ
り、かつ、3-チオール酸1,2,4-トリアゾリウムがよ
り好ましい。
【0025】メソイオン化合物の少なくとも一部、か
つ、最も好ましくは全部が、画像に関して(image-wise)
曝される画像要素を現像するのに使用されるアルカリ性
現像液中に存在する。好ましくは、アルカリ性現像液中
のメソイオン化合物の量は、0.1mmol/lと25mmol/lとの
間、およびより好ましくは0.5mmol/lと15mmol/lとの
間、そして最も好ましくは1mmol/lと8mmol/lとの間で
ある。
【0026】しかしながら、このメソイオン化合物は、
画像要素の支持体上に含まれる1個もしくはそれ以上の
層中に組み込まれうる。当該メソイオン化合物は、その
場合には、好ましくは、0.1と10mmol/m2との間、より好
ましくは0.1と5mmol/m2との間、そして最も好ましくは
0.5と1.5mmol/m2との間の総量で画像要素中に含有され
る。より詳細は欧州特許出願第EP-A-554585号に開示さ
れる。
【0027】使用されるアルカリ性現像液は、好ましく
は、9と14との間そしてより好ましくは10と13との間の
pHを有する。このpHは有機もしくは無機のアルカリ
性物質またはそれらの組み合わせにより確立されうる。
適する無機アルカリ性物質は例えば水酸化カリウムもし
くはナトリウム、炭酸カリウムもしくはナトリウム、リ
ン酸カリウムもしくはナトリウムなどである。適する有
機アルカリ性物質は例えばアルカノールアミンである。
後者の場合には、アルカノールアミンはそのpHを提供
しもしくは維持するのを助け、かつ、銀ハライド錯化剤
としてはたらくことができる。
【0028】アルカリ性現像液はまた現像主薬(1種も
しくは複数)も含有しうる。この場合にはアルカリ性現
像液は現像剤と呼ばれる。他方、現像主薬(1種もしく
は複数)のいくつかもしくは全ては、写真材料もしくは
画像要素の1個もしくはそれ以上の層中に存在しうる。
現像主薬の全てが画像要素中に含有される場合、アルカ
リ性現像液は活性剤もしくは活性化液と呼ばれる。
【0029】本発明での使用のための銀ハライド現像主
薬は、好ましくは、好ましくは1-フェニル-3-ピラゾ
リドンタイプの現像主薬および/もしくはp-モノメチ
ルアミノフェノールである補助現像主薬と組み合わせ
た、p-ジヒドロキシベンゼンタイプのもの例えばヒド
ロキノン、メチルヒドロキノンもしくはクロロヒドロキ
ノンである。とりわけ有用な補助現像主薬は1-フェニ
ル-3-ピラゾリドンである。とりわけ、それらが写真材
料に組み込まれる場合には、その水溶解性が例えばヒド
ロキシ、アミノ、カルボン酸基、スルホン酸基などのよ
うな親水性置換基により増大される1-フェニル-3-ピ
ラゾリドンがさらにより好ましい。1個もしくはそれ以
上の親水性基で置換された1-フェニル-3-ピラゾリド
ンの例は、例えば、1-フェニル-4,4-ジメチル-2-ヒ
ドロキシ-3-ピラゾリドン、1-(4-カルボキシフェニ
ル)-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドンなどである。しか
しながら他の現像主薬が使用され得る。
【0030】少なくとも、当該補助現像主薬は、好まし
くは、硝酸銀として表される銀ハライドの150mg/g未満
の量で、より好ましくは硝酸銀として表される銀ハライ
ドの100mg/g未満の量で、写真材料中、好ましくは写真
材料の銀ハライド乳剤層中に組み込まれる。
【0031】DTR画像要素を現像するのに使用される
アルカリ性現像液は、好ましくは、画像受理層(image r
eceiving layer)中で得られた銀画像の疎水性を向上さ
せるための疎水化剤もまた含有する。DTR現像に関し
て使用される疎水化剤は、銀もしくは銀イオンと反応す
ることが可能である化合物、および、疎水性すなわち水
に不溶もしくは水にわずかにのみ溶解する化合物であ
る。一般には、これらの化合物はメルカプト基もしくは
チオール酸エステル(thiolate)基および1個もしくはそ
れ以上の疎水性置換基例えば最低3個の炭素原子を含有
するアルキル基を含有する。DTR現像での使用のため
の疎水化剤の例は例えば米国特許第US 3776728号および
同第US 4563410号に記述されるものである。以下の式
【0032】
【化2】
【0033】式中R5は水素もしくはアシル基を表し、
4はアルキル、アリールもしくはアラルキルを表す、
のひとつに対応する化合物が好ましい。最も好ましく使
用される化合物は、R4が3ないし16個の炭素原子を含
有するアルキルを表す上の式のひとつの化合物である。
【0034】疎水化剤は、最低0.1g/l、より好ましくは
最低0.2g/lかつ最も好ましくは最低0.3g/lの量でアルカ
リ性現像液中に含有される。疎水化剤の最大量は、疎水
化剤のタイプ、銀ハライド溶媒のタイプおよび量などに
より決定されることができる。典型的には、疎水化剤の
濃度は、好ましくはせいぜい1.5g/lかつより好ましくは
せいぜい1g/lである。
【0035】アルカリ性現像液は、好ましくは、抗酸化
活性を有する保存剤例えば亜硫酸イオン(例えば亜硫酸
ナトリウムもしくはカリウムにより提供される)もまた
含有する。例えば、アルカリ水溶液は0.15から1.0mol/l
までの範囲にわたる量で亜硫酸ナトリウムを含む。増粘
剤例えばヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシ
メチルセルロース、曇り阻止剤例えば臭化カリウム、ヨ
ウ化カリウムならびに印刷耐久性を向上させることが知
られているベンゾトリアゾール、カルシウム封鎖化合
物、抗スラッジ剤、ならびに潜硬化剤を包含する硬化剤
がさらに存在しうる。アルカリ性現像液中で展着剤もし
くは界面活性剤を使用して写真材料の表面にわたるアル
カリ性現像液の均等な広がりを確実にすることがさらに
好ましい。こうした界面活性剤はアルカリ性現像液のp
Hで安定であるべきであり、また、写真材料表面の迅速
な全体の湿潤を確実にすべきである。こうした目的に適
する界面活性剤は例えばフッソ含有界面活性剤(例えば
715COONH4のような)である。アルカリ性現像
液に、アルカリ性現像液の溶解された成分の結晶化を防
止するようにグリセリンを添加することがさらに有利で
ある。
【0036】現像の促進は、アルカリ性現像液および/
または写真要素の1個もしくはそれ以上の層への多様な
化合物、好ましくは例えば米国特許第US 3038805号、同
第US4038075号、同第US 4292400号および同第US 407535
4号に記述されるもののような最低400の分子量を有する
ポリアルキレン誘導体の添加により完遂され得る。
【0037】アルカリ性現像液中での現像の後、印刷版
の表面は好ましくは中和液を使用して中和される。
【0038】中和液は一般に5と8との間のpHを有す
る。この中和液は好ましくは緩衝液例えばリン酸緩衝
液、クエン酸緩衝液もしくはそれらの混合物を含有す
る。中和溶液はさらに、殺菌剤、DTR要素の現像後得
られる印刷版の疎水性/親水性のバランスに影響を与え
る物質例えば上に記述されたような疎水化剤、シリカ、
および湿潤剤、好ましくは過フッ化アルキル基を含有す
る化合物を含有し得る。
【0039】2シートのDTR現像は、本来、写真要素
の乳剤層中の暴露銀ハライドの現像、残余の現像されな
い銀ハライドの錯化、および物理的現像が起こる画像受
理材料中への銀錯体の拡散移動、を包含する湿潤現像で
ある。
【0040】現像はアルカリ性の水性媒体中で進行す
る。
【0041】現像主薬もしくは現像主薬の混合物はアル
カリ性現像溶液中におよび/もしくは画像材料中に取り
込まれ得る。感光性要素中に取り込まれる場合、現像主
薬(1種もしくは複数)は、銀ハライド乳剤層中に存在
し得るか、もしくは、好ましくはそれとともに水浸透性
の関係で親水コロイド層中例えば感光性要素の銀ハライ
ド乳剤層に隣接する抗ハレーション層中に存在する。現
像主薬もしくは現像主薬の混合物が感光性要素中にその
全体で含有される場合、現像溶液はただ現像を開始しか
つ活性化するアルカリ水溶液にすぎない。
【0042】暴露銀ハライドに適する現像主薬は例えば
ヒドロキノンタイプおよび1-フェニル-3-ピラゾリド
ンタイプの現像主薬ならびにp-モノメチルアミノフェ
ノールである。好ましくは、ヒドロキノンタイプおよび
1-フェニル-3-ピラゾリドンタイプの現像主薬の組み
合わせが使用され、これにより後者は好ましくは画像材
料の支持体上に含まれる層のひとつに組み込まれる。好
ましいクラスの1-フェニル-3-ピラゾリドンタイプの
現像主薬は欧州特許出願第EP-A-498968号に開示され
る。
【0043】銀ハライド溶媒、好ましくはチオ硫酸ナト
リウムもしくはアンモニウムは、上に挙げられるような
非光感受性の画像受理要素から供給されうるが、しか
し、通常は、少なくとも部分的にすでにアルカリ性現像
溶液中に存在する。アルカリ性現像溶液中に存在する場
合、銀ハライド溶媒の量は例えば10g/lないし50g/lの範
囲にある。
【0044】好ましいアルカリ性物質は、無機アルカリ
例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムもしくはカリ
ウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムもしくはア
ルカノールアミンまたはそれらの混合物である。好まし
くは、使用されるアルカノールアミンは、三級アルカノ
ールアミン例えば欧州特許出願第EP-A 397925号、同第3
97926号、同第397927号および同第398435号、ならびに
米国特許第US 4632896号に記述されるものである。9よ
り上もしくは下のpKa双方を有するアルカノールアミ
ンの組み合わせ、または、少なくともその一方が9より
上のpKaを有しかつもう一方が9もしくはそれ以下の
pKaを有するアルカノールアミンの組み合わせもま
た、日本国特許出願公開第73949/61号、同第73953/61
号、同第169841/61号、同第212670/60号、同第73950/61
号、同第73952/61号、同第102644/61号、同第226647/63
号、同第229453/63号、米国特許第US 4362811号および
同第4568634号に開示されるように使用されうる。これ
らのアルカノールアミンの濃度は好ましくは0.1mol/lか
ら0.9ml/lまでである。
【0045】アルカリ性現像溶液は通常、保存剤例えば
亜硫酸ナトリウム、増粘剤例えばヒドロキシエチルセル
ロースおよびカルボキシメチルセルロース、臭化カリウ
ムのような曇り阻止剤、黒味剤とりわけヘテロ環メルカ
プト化合物、洗浄剤例えば全てエア レダクション ケ
ミカル カンパニー(Air Reduction Chemical Compan
y)、ニューヨーク、USA、から入手可能なスルフィノ
ール(SURFYNOL)104、スルフィノール465、スルフィノー
ル440などのようなアセチレン洗浄剤を含有する。
【0046】DTR現像は通常10℃ないし35℃の範囲の
温度で実施される。
【0047】現像溶液のpHは好ましくは9ないし14の
範囲、より好ましくは10ないし13の範囲にある。
【0048】写真平版は、水酸化カリウムもしくはケイ
酸ナトリウムのような最低1種の塩基性物質および塩化
ナトリウムもしくはカリウムのような1種の中性の塩を
含む水性のアルカリ性現像剤を含む組成物により現像さ
れうる。こうした現像剤の例は 組成物A メタケイ酸ナトリウム5水和物 30 g エアロゾルOS(商標) 2.16g 塩化ナトリウム 30 g 水で 1000 ml 組成物B メタケイ酸ナトリウム5水和物 4.0 % リン酸三ナトリウム12水和物 3.4 % リン酸一ナトリウム 0.3 % 水酸化ナトリウム(試薬級) 0.7 % 軟水 1000 ml を包含する。
【0049】グラフィックアートのシート材料の現像の
ためには、現像剤は、典型的には、アルカリ金属(ナト
リウムもしくはカリウム)の炭酸塩、亜硫酸塩および臭
化物と一緒にヒドロキノンを含有する。これらの組成物
は典型的には10.5から13.5までのpHレベルで使用され
る。
【0050】装置の全小室は密閉されうるが、しかしそ
のように望まれる場合には若干の小室を環境に開放した
ままにすることは本発明の範囲内であるが、ただし現像
液を含有する小室は密閉される。1個もしくはそれ以上
の小室が現像液を含有することはできず、これらの小室
は、例えば、拡散反応が、シート材料がそこを通過する
際にその上で起こり得るデッドスペースを提供する。
【0051】ひとつの態様において、当該小室は、その
間を通ってシート材料路が伸びるローラーの間隙の境界
を定めるように反応表面に向かって偏らされ、かつ、ロ
ーラーと一方で反応表面とおよび他方で小室壁との間の
気体および液体の漏れないシールを提供するようはたら
くシール手段を連合された回転可能なローラーにより、
次の隣接する小室から密閉される。この反応表面は、通
常、別の回転可能なローラーの表面であることができる
か、もしくは、低い摩擦係数をもつベルトもしくは固定
表面の形態でありうる。この一般的な記述が二本のロー
ラーの使用を指す場合、第二のローラーは上に言及され
るもののようないずれかの他の反応表面により置き換え
られうることが理解されるはずである。そうしたローラ
ーは路限定ローラー(path-defining roller)を構成し、
かつ、被動ローラーもしくは自由回転ローラーでありう
る。
【0052】典型的なローラーはエラストマー材料のカ
バーを供給されたコアーを有するが、とは言えそのロー
ラーがその横断面全体でエラストマー性であることが可
能である。シート材料が所定の液体処理小室を離れる際
に、当該シート材料上を運ばれるいかなる液体も可能な
限り効率的に除去すること、次の処理小室内への液体の
持ち越しを防止すること、およびスキージー後のシート
材料上の不均一な化学から生じる縁効果(edge effect)
を減少させることが必要である。この仕事を適正に行う
には、当該ローラーはシート材料の幅全体にわたって十
分かつ均一な圧を作用させなくてはならない。また、縁
効果を減少させるには、反対のローラー表面がシート材
料の縁を越えて相互に接触することが望ましい。この問
題を状況に当てはめると、慣習的な現像装置で使用され
るローラーは例えば400mmもしくはそれ以上の長さかつ2
4から30mmまでの直径を有する。シート材料は典型的に
は数ミリメートルから2mまでの幅および0.05mmないし
0.5mmの厚さを有する。エラストマー材料の性質を考慮
すると、実際、シート材料がロール間隙を通過する際の
その縁でのローラー表面間のいかなるギャップも完全に
排除することは不可能である。ローラー表面が、シート
材料の縁から可能な限り短い距離内で相互に接触するこ
と、すなわち漏れ帯の大きさが最小にされるべきである
ことが望ましい。しかしながら、ローラーの間の力が、
シート材料が通過していない場合に漏れを防止するのに
十分であることが重要である。しかしながら、力は、シ
ート材料がロール間隙を通過する際にそれに対する物理
的損傷の危険に曝すほど大きくあってはならない。
【0053】上で言及される最小の漏れ帯の目標は、ロ
ーラーの長さに対するその直径の比が臨界限界(critica
l unit)より上である場合に達成され得る。
【0054】好ましい態様により、従って、ローラーの
最低1個かつ好ましくは各ローラーが、エラストマー材
料のカバーをもつ硬質コアーを含み、エラストマー材料
のカバーの長さ(L)に対するその最大直径(Φ)の比
(Φ/L)は最低0.012、最も好ましくは0.03と0.06と
の間である。ローラーがロール間隙の境界を定めるよう
にそれに向かって偏らされる反応表面が別のローラーの
表面である場合は、上に言及されるローラーの必要条件
がこのすなわち第二のローラーにもまた当てはまること
が好ましい。実際、2本のローラーが同一であることが
通例であることができるが、とは言え2本のローラーの
直径(Φ)そして従って比(Φ/L)が同一である必要
がないことが可能である。当該反応表面が、例えばエラ
ストマーのカバーを有しないローラーのような、上の必
要条件に適合しない第二のローラーの表面により形成さ
れうること、もしくは反応表面がベルトの形態にあるこ
ともまた可能である。
【0055】エラストマー材料のカバーは好ましくは1
mmと30mmとの間の厚さを有する。当該エラストマー材料
は、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー(EP
DM)、シリコンゴム、ポリウレタン、サントプレン(S
antoprene)(ポリプロピレン/EPDMゴムの商標)の
ような熱可塑性ゴム、スチレンブチルゴムおよびニトリ
ルブチルゴムから選択されうる。当該エラストマー材料
の硬度はローラー表面上で測定される際に15ショアー
(A)と90ショアー(A)との間でありうる。ひとつの
態様において、エラストマー材料のカバーの直径(Φ)
はローラーの長さに沿って一定である。あるいは、この
ローラーはその長さに沿って変動する半径の寸法プロフ
ィルを有しうる。後者の場合には、Φ/Lの表現での直
径(Φ)は最大直径である。好ましい態様においては、
こうしたローラーは非変形性のコアーを含み、エラスト
マー材料のカバーの厚さはその長さに沿って変動しう
る。あるいは、もしくは付加的には、コアーの直径はそ
の長さに沿って変動する。
【0056】理想的には、そうしたローラーの半径の寸
法プロフィルは、ローラー間隙を通過するシート材料に
対しローラーにより適用される力に関してその幅にわた
って本質的に均一であるようである。
【0057】ローラーの半径の寸法は、理想的にはその
端に向かって減少する、すなわち凸プロフィルとりわけ
放物形プロフィルである。
【0058】好ましくは、コアーは50GPaと300GPaとの
間の屈曲性Eモジュールを有する。硬質コアーに適する
材料は、ステンレス鋼、非鉄合金、チタン、アルミニウ
ムもしくはそれらの複合材料のような金属を包含する。
【0059】ひとつの態様において、コアーは空洞であ
る。あるいは、コアーは中まで同一物質でありうる。
【0060】ローラーは多様な方法により一緒に偏らさ
れうる。当該ローラーは、例えば、固定ローラー軸受の
使用によりエラストマー材料の固有の弾性を利用するこ
とにより、一緒に偏らされうる。あるいは、ローラー軸
の端に作用するスプリングのような弾力的手段が利用さ
れうる。このスプリングは、例えば、空気式もしくは油
圧式のシリンダーのような代替の同等の圧縮手段により
置き換えられうる。
【0061】路限定ローラーと小室のハウジング壁との
間のシール手段は多数の方法から形成されうる。ひとつ
の配置において、ローラーは相互に関して中心線をはず
れ、かつ、各ローラーは、少なくともロール間隙の限界
の間でその長さに沿って静止シール部材と封止接触(sea
ling contact)する。代替の配置においては、ローラー
は、一方のローラーの端面が他のローラーの端面と本質
的に同じ面にあるように相互に関して配置され、また、
静止シール手段が各ローラーに接触して供給され、少な
くともロール間隙の液側で各ローラーの長さに沿ってか
つ各ローラーの端面にわたって伸びる継続的接触線を有
する。
【0062】しかしながら、われわれの好ましい配置
は、各路限定ローラーがその長さに沿って回転可能なシ
ール部材と接触する。静止シール部材の代わりの回転可
能なシール部材の使用により、路限定ローラーに適用さ
れることを必要とするトルクは大きく低下され得る。こ
れは現像機により必要とされる動力を低下させ、路限定
ローラーの摩滅を低下させ、その機械的変形を低下させ
そしてそれにより期待される寿命を延長させる。この構
造はまたシート材料上の圧分布の制御も向上させる。
【0063】回転可能なシール部材は好ましくはシール
ローラーを含み、そしてとりわけこのシールローラーは
路限定ローラーの直径より小さな直径を有しうる。例え
ば、当該シールローラーは、路限定ローラーの直径の10
分の1から3分の1までである直径を有することがで
き、それにより適用されることを必要とするトルクをさ
らに低下させることを可能とする。当該シールローラー
は、好ましくは、連合された路限定ローラーの軸に平行
な直線に伸び、また、好ましくは、液側で、ロール間隙
の中心から45°と315°との間、最も好ましくは80°と1
00°の間である位置で、連合された路限定ローラーの表
面と接触する。
【0064】シールローラーは、0.3より小さい、好ま
しくは0.05から0.2までの摩擦係数(ステンレス鋼に対
して測定される際に)を有する材料、例えば、鋼、とり
わけクロム−ニッケル鋼およびクロム−ニッケル−モリ
ブデン鋼のような高度に研磨された金属、ニッケル−P
TFEで被覆された金属(ニフロール(NIFLOR)−商
標)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PO
M(ポリオキシメチレン)、HDPE(高密度ポリエチ
レン)、UHMPE(超高分子量ポリエチレン)、ポリ
ウレタン、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチルテ
レフタレート)のようなポリマー材料およびそれらの混
合物ならびにそれらの複合材料から形成されうる。
【0065】好ましい態様においては、シールローラー
は小室内に固定された縦軸受により支えられる。この縦
軸受は、最低2個の接触領域にわたってシールローラー
と直面する接触を有すことがあり、これは例えば路限定
ローラーおよびその連合されたシールローラーの中心を
結ぶ線に対し±135°のような、その線に関して±120°
から150°までで配置される。各接触領域でのシールロ
ーラーとその連合された縦軸受との間の接触の幅は、例
えば、シールローラーの円周の20°から40°までであ
り、これは8mmの直径を有するシールローラーの場合に
は接触領域あたり約2mmでありうる。
【0066】路限定ローラーと反対のシールローラーの
表面は、持ち込まれた1種もしくはそれ以上の固定シー
ル部材と接触しうるか、もしくは、縦軸受の一部として
形成されうる。当該固定シール部材は例えば縦軸受中に
形成された縦溝内に保持されうる。この固定シール部材
は対称的プロフィル区分を有しうるが、しかし非対称的
プロフィル区分もまた可能であり、その形および弾性は
小室中の流体静力学的および流体力学的な圧ならびにシ
ールローラーとの相互作用力を考慮に入れ、路限定ロー
ラーおよびシールローラーが双方向に回転するよう適合
されうるという事実を可能にする。
【0067】シールローラーの端は、装置のハウジング
に固定されたもしくはハウジングに関して固定された位
置に配置された端板のような静止ボディと漏れのない様
式で接触しうる。例えば、シールローラーの端は端板の
盲開口内に通過する。代替の態様においては、シールロ
ーラーの端は端板の開放開口中に配置され、この開口は
それを通っての漏れを防止する例えば焼結PTFEから
形成されたシール環もしくは他のシール部材を供給され
る。
【0068】シールローラーが漏れのない様式でこれら
の端板に保持されることが重要である。シールローラー
と端板との間の線接触は表面対表面の接触に好ましい。
ひとつの態様において、シール環はシールローラーの端
を囲み、かつ、スプリングによるシールローラーの表面
との線対面のシール嵌合に推進力として作用される。わ
れわれは、シールローラーと端板のとの間の線接触はシ
ールローラーの周りに円周的に完全に伸びる必要がな
く、また、実際、シールローラーの周りの一部にのみし
かしその液側で伸びるこの線接触に利点が存在すること
を見出した。この構造はそれに対しシールローラーおよ
び端板がより小さく決定的に構成される寛容(toleranc
e)をなす。その摩滅を補償するように構成されるシール
環を使用することが好ましい。これは、円錐形の(frust
o-conical)内表面をもつシール環を形成することによ
り、および、摩滅表面に向かってシール環を供給する方
向に作用するスプリング力の供給により、達成され得
る。われわれは、焼結PTFEのような、スプリング圧
下に摩滅を補償する良好な「潜動する」特徴を有するシ
ール環のための材料を使用することを好む。
【0069】代替の態様においては、シールローラーの
端部分は天然もしくは合成のゴムのようなエラストマー
材料から形成され、そしてこれらの端部分は漏れのない
様式で端板に対して圧迫する。
【0070】現像液は、好ましくは、シート材料の一縁
に隣接する小室に供給され、そしてその反対縁に隣接す
る直後の小室から取り出され、それによりシート材料を
横切る継続的な液体流を提供する。理想的には、この継
続的な液体流はシート材料路の方向に垂直な方向に広が
る。小室が路限定ローラーを包含する場合には、液体流
がローラー軸に平行な方向にシート材料路を横切って広
がることが有益である。
【0071】現像液は通常ポンプにより小室に供給さ
れ、これはシート材料を横切る液体流の速度がポンプの
稼働により制御されることを可能にする。
【0072】本発明での密閉小室の使用、および、シー
ト材料表面での均一な反応力学のより大きな保証によ
り、今や、小室中の現像液の温度が30℃から35℃までの
ような15℃から45℃まで、もしくは35℃から40℃でさ
え、55℃と同じくらい高くさえある場合に、シート材料
をうまく現像することが可能である。
【0073】当該装置のひとつの態様において、小室の
複数性状態が積重ね中で他の上にひとつが据え付けられ
てこの装置を通る本質的に垂直なシート材料路の境界を
定める。この装置の垂直整列の使用は多数の利点につな
がる。とりわけ、当該装置は、慣習的な水平の配置によ
り占められる床面積のほんの少しのみを占める。さら
に、垂直に整列された装置中のシート運搬路は、水平に
整列された装置で通例である回り道の供給路と対照的に
本質的に真っすぐでありうる。真っすぐな路はシート材
料の剛性から独立であり、また、水平に整列された装置
と比較して引っ掻きの危険を低下させる。
【0074】本発明の装置の各小室はモジュール構造の
ものであることができ、また、小室が同一のもしくは類
似の他の小室の直接上もしくは下に据え付けられること
を可能にする手段を提供されうる。あるいは、この装置
は一体の形態もしくは半一体の形態を取りうる。「半一
体の形態」という用語により、われわれは、その装置が
修理目的のために開かれることを可能にする、とりわけ
路限定ローラーへの容易な接近を可能にするための、装
置の全ての小室を通過する本質的に垂直な面、とりわけ
シート材料路の面により分割される装置を包含すること
を意図する。
【0075】本発明は、それに対して本発明を制限する
意図なしに付随する図面の引用を含む以下の例証的態様
により記述されるであろう。そしてそこで、第1図は実
線で本発明の垂直現像装置の一小室の横断面図であり、
隣接する小室が破線で部分的に示される、第2図は第1
図の線II−IIで採られた当該装置の一小室の側方断面図
である、第3図は、その連合されたシールローラーおよ
び第1図で示された小室で使用される固定シール部材と
一緒の1個の路限定ローラーの構造の詳細を示す縦断面
の部分図であり、この図は第4図の線III−IIIで採られ
る、第4図は第3図の線IV−IVで採られた横断面図であ
る、第5図は第3図の線V−Vで採られた拡大横断面図
である、そして第6図は固定シール部材についての代替
構造を示す第5図の一部に類似の図である。
【0076】本発明の処理小室のひとつの特定の態様の
みが図面に示されるとは言え、本発明はそれに制限され
ない。図面に示されるような、X線フィルムのような写
真シート材料の湿潤現像の装置は、別の上にひとつが据
え付けられた処理小室の複数性状態を含む。これらの小
室は、現像、定着およびすすぎのような、シート写真材
料の現像での一連の段階を提供するよう配置されうる。
当該小室は示されるようなモジュール構造のものであり
うるか、もしくは一体装置の一部でありうる。
【0077】第1図に示されるように、各小室12は、一
般に直角の横断面のものでありかつ上部開口部17を有す
る上部分15および下部開口部18を有する下部分16を提供
するよう形作られたハウジング14を含む。上部開口部17
はシート材料入口を構成しかつ下部開口部18はシート材
料出口を構成する。この入口および出口は、小室12を通
る本質的に垂直なシート材料路20の境界をその間に定
め、シート材料22は矢印Aにより指摘されるような下向
きの方向に動く。各小室12は処理液24を含有することが
でき、ハウジング14の一端の壁の通路26は処理液24の入
り口として提供され、また、ハウジング14の反対端の壁
の通路27は出口を構成する。第2図に見られ得るよう
に、入口26および出口27は、ポンプ29、新しい処理液の
入口31および廃処理液の出口33を包含する液循環ループ
の一部を形成する。
【0078】下部開口部18は装置中にある一対の回転可
能な路限定ローラー28、30により密閉される。路限定ロ
ーラー28、30それぞれはエラストマーのカバー34をもつ
ステンレス鋼の空洞のコアー32を含むスキージータイプ
のものである。コアー32はその長さに沿って一定の内径
および外径を有する筒状の形態にある。路限定ローラー
28、30は、液の漏れないシールを遂げるのに十分な力を
もつがしかし写真シート材料22がその間を通過する際に
それに対する損傷を引き起こすことのない、相互に向か
って偏らされた同一の長さのものである。路限定ローラ
ー28、30の間の接触線はロール間隙36の境界を定める。
ロール間隙36は下部開口部18の限界を越えて伸びる長さ
を有する。シート材料は、好ましくは、それにより漏れ
を最小限とする、シートの縁とロール間隙の隣接限界と
の間の最低5mmの間隔を空けることを可能にするよう、
ロール間隙36の長さより最低10mm短い幅を有する。路限
定ローラー28、30は、シート材料路20に沿ってシート材
料を動かすための駆動ローラーを構成するように駆動手
段(示されない)に連結される。
【0079】路限定ローラー28、30それぞれは、その長
さに沿って、例えば高密度ポリエチレンから形成された
縦軸受40により運ばれる例えば硬化金属もしくはPTF
E被覆金属から形成されたそれぞれの回転可能なシール
ローラー38、39と封止接触する。第5図で見られ得るよ
うに、縦軸受40は、縦軸受40の長さに沿って伸びる溝81
のいずれかの側にひとつ配置される2個の接触領域80に
わたってシールローラーと直面して接触し、その接触領
域80は路限定ローラー28およびシールローラー38の中心
を結ぶ線に関して±135°の角度αで配置される。縦軸
受40は小室12のハウジング14に取りつけられ、処理液24
は路限定ローラー28、30およびシールローラー38、39に
より小室12中に保持される。シールローラー38は、第一
の路限定ローラー28の表面71を、この特定の態様におい
ては液側のロール間隙36の中心からすなわち路限定ロー
ラー28、30の回転軸を結ぶ面から約90°である位置で接
触させる。この配置の利点は、路限定ローラー上のシー
ル力がローラーの間の偏り力に影響しない、もしくはこ
れらの力に制限された程度までのみ影響するということ
である。
【0080】装置が反対方向に稼働するようデザインさ
れる場合は、ロール間隙に対する路限定ローラー上の能
動的な(active)力は、とりわけ、シート材料上の力が一
定に保たれるような方法で、路限定ローラー上のシール
ローラーの反応力での結果としての差異を考慮に入れる
よう修飾されうる。
【0081】上部および下部のハウジング部分15、16
は、第1図に破線で部分的に指摘されるように、小室12
が同一もしくは類似の他の小室12'、12"の直接上もしく
は下に据え付けられることを可能とするフランジ19、21
をそれぞれ提供される。上部ハウジング部分15は、下部
ハウジング部分16に関して、隣接する小室の間の本質的
に密閉された連結を提供するよう形作られる。かよう
に、小室12からの処理液は、路限定ローラー28、30およ
びシールローラー38、39により下の小室12"内への落下
を防止される一方、下の小室12"からの蒸気は小室12に
進入することもしくは環境中に漏れることを防止され
る。この構造は、一小室12中の処理液が隣接する小室の
内容物により汚染されないこと、また、密閉系の蒸発に
ある処理液によってその酸化および炭化が大きく低下さ
れることの利点を有する。
【0082】ハウジング14の上部分15は漏れトレイ42の
境界を定めるよう形作られる。とりわけシート材料22が
そこを通過する際に次のより高い小室12'のローラーの
間隙を通過しうるいかなる処理液も、その小室の路限定
ローラーから滴り、そして漏れトレイ42に落下し、そこ
からそれが回収されかつ所望のように再循環されうる。
液24の表面25と次の上の小室12'の路限定ローラーのロ
ール間隙との間の距離Hは可能な限り小さい。
【0083】路限定ローラー28の構造は第3、4および
5図により詳細に示される。 路限定ローラー30の構造
は同様である。ローラー28は、一定の25mmの外径および
19mmの内径を有するステンレス鋼の空洞のコアー32を含
む。ステンレス鋼のコアー32は210GPaの屈曲性Eモジュ
ールを有する。 コアー32は、EPDMゴムすなわち30
ショアー(A)の硬度を有するエラストマーのカバー34
を提供される。エラストマーのカバー34はローラー端で
7mmからローラー中心で7.5mmまで変動する厚さを有す
る。路限定ローラー28は750mmの長さおよび40mmの最大
直径を有する。最大のΦ/L比は従っておよそ0.053で
ある。コアー32は、ローラーから軸方向に伸びるローラ
ー軸54のボス46に一体化され、ローラー軸54の自由端は
軸受(示されない)に保持されるかもしくはローラーに
駆動を提供する駆動輪(示されない)に結合される。
【0084】路限定ローラー28はその長さに沿ってシー
ルローラー38と接触する。シールローラー38の各端は装
置のハウジング14上に支えられる端板62中に形成された
開口70中に伸びる。開口70は図面で見られるように頂上
に向かって側方が開いている(open-sided)。焼結PTF
Eシール環82は開口70でシールローラー38の端を囲み、
そして、装置のハウジング14に固定されたボディ84中に
支えられるスプリング86により負荷される金属プランジ
ャー83により、開口中におよびシールローラー38とのシ
ール嵌合中に推進力として作用する。第2図に示される
ように、シール環82は円錐形に形作られた内表面を有
し、それによりシールローラー38の外表面と表面接触よ
りむしろ線接触を確立する。端板中の開口70は合致する
円錐形の内表面を提供される。シール環82の摩滅の補償
は、摩滅表面に向かうシール材料を供給する方向に作用
するスプリング力の提供により達成される。
【0085】シールローラー38の上表面は、ストリップ
の形態で固定シール部材75と接触し、これは縦軸受40の
溝81中の圧嵌合であるか、もしくはそうでなければ、水
および化学物質に耐性の接着剤によりその中に固定さ
れ、そしてシールローラー38の端を越えて長さ方向に伸
びる。
【0086】シールローラー38および固定シール部材75
は、路限定ローラー28のカバー34の端面68を越えて伸び
る。この方法では、シール機能は、これらの成分の許容
量および示差熱膨脹ならびに路限定ローラーに関して
の、より正確には路限定ローラーの端面の間の、それら
の熱膨脹により少なく依存する。さらに、その下縁が破
線77により指摘されるシールローラー38との縦軸受40の
接触表面は、路限定ローラー28より短い。
【0087】シール部材75は、例えば、サントプレン(S
antoprene)の押出プロフィル、多様な異なる等級のサン
トプレンの押出、もしくはポリプロピレンを含むサント
プレンの押出である。これら全ての場合において、サン
トプレンは起泡されるかもしくは起泡されないことがで
きる。サントプレンはEPDMにより置き換えられう
る。ポリプロピレンはポリブチルテレフタレート(PB
T)により置き換えられうる。PBTを含むEPDMの
共押出であるシール部材もまた可能である。増量剤がシ
ール材料に包含されうる。シール部材は良好な化学的抵
抗性および耐久性を有するべきである。シール部材75の
端はPTFEシール環82中に形成されたスロット85内に
伸びる。
【0088】代替の態様において、シール部材75は、と
りわけポリエチレンもしくはポリプロピレンから形成さ
れる場合は、縦軸受40とともに共押出される。第1図で
見られ得るように、類似のシール部材76が第二のシール
ローラー39と接触する。
【0089】カバー34の端面68は端板62と接触する。カ
バー34はコアー32の端を越えて伸びて、その中でカバー
34のエラストマー材料がカバー34と一方でシールローラ
ーと38および他方で端板62との間のシール力の結果とし
て変形されうる空間44の境界を定める。
【0090】ローラー28、30は、第一のローラー28の端
面68が他のローラー30の端面と同じ面にあるように相互
に関して配置される。各ローラーは、それぞれのシール
ローラー38、39とその長さに沿ってのみならず、端板62
を含むその端面によっても封止接触する。端板62は、第
一の路限定ローラー28の軸54の周りの円周線および第二
の路限定ローラー30の軸の周りの円周線をたどる下縁66
を有するよう形作られて端板が第一の路限定ローラー28
の端面68と直面して接触することを可能にする。その最
下点では、縁66はロール間隙36の高さより下である。そ
れにわたって端板62が第一の路限定ローラー28の端面68
および第二のローラー30の端面と接触する円周の距離は
可能な限り小さくなるが、しかしロール間隙36とシール
ローラー38との間の円周の距離より大きい。
【0091】端板62はスプリング(示されない)により
ローラー28、30の端面に対し推進力を作用される。適す
るスプリング力は、ローラー28の表面で測定される、ロ
ーラーの端板62と端面68との間の2から500g/cmまでの
接触である。路限定ローラー28の端面68と端板62との間
の圧は最低2p×g×hであり、これはシール点の上の
処理液の高さが0.4mである場合に最低9408Paの圧を意味
する。路限定ローラーが40mmの直径(Φ)を有し、か
つ、端板とローラーの端面との間の接触幅が90°の角度
にわたって2mmである場合、 πΦ/4×0.02×9408=5.46N(≡45g/cm) の、端板に適用される力がこの圧を確立するのに必要と
される。
【0092】第二のシールローラー39は同様に構築され
かつ縦軸受40に保持される。2個のシールローラー38、
39およびそれによる2個の端板は、ローラーの間隙36と
一緒になって小室12中に処理液24を保持する継続的なシ
ール路を完成する。
【0093】第6図に示される代替の態様においては、
シールローラー38の上表面はストリップの形態で固定シ
ール部材575と接触し、これは縦軸受40の溝581中の圧嵌
合であるか、もしくはそうでなければ水および化学物質
に耐性の接着剤によりその中に固定され、そしてシール
ローラー38の端を越えて長さ方向に伸びる。固定シール
部材は例えばEPDMから形成され、そして、液側にあ
る溝581のその側面582との加圧直面接触および溝581の
上面583との加圧直面接触を提供するように形作られ
る。この直面接触を提供する固定シール部材575の表面
はEPDMと共押出されたPBTから形成される。
【0094】
【実施例】上に記述されかつ図面に示された装置を以下
の条件で稼働させた。現像小室の横断面積は16cm2であ
り、シート材料路は11cmかつ平均の小室幅は75cmであ
る。35℃と40℃との間の温度の現像剤液を、入口26と出
口27との間の約12.5cm/秒の液体流速と同等な12l/分の
速度で小室に供給する。写真シート材料を3.3cm/秒の速
度で小室を通して供給する。シート材料の表面にわたる
液体流の結果として生じる速度は、従って約12.9cm/秒
である。
【0095】なお、本発明の主要な特徴もしくは態様を
以下に挙げる。
【0096】1.写真シート材料をシート材料路(20)
に沿って現像小室の複数性状態(12、12'、12")を含む
現像装置を通過させること、および現像液が最低1個の
前述の小室中で前述のシート表面を横切ること引き起こ
すことを含む、前述のシート材料の現像方法であって、
前述の小室が密閉小室であること、また、前述のシート
材料を横切る液体流の速度が、前述のシート材料路(2
0)の方向に垂直な方向で測定される際に前述のシート
材料路(20)に沿った前述のシート材料の速度の最低3
倍でありかつ結果として生じる液体流速が最低100mm/秒
であること、を特徴とする方法。
【0097】2.前述のシート材料を横切る液体流の結
果として生じる速度が200mm/秒を越えない、請求項1の
方法。
【0098】3.前述の現像液が写真シート材料現像液
である、請求項1または特徴もしくは態様2の方法。
【0099】4.前述の小室が、前述のシート材料路
(20)がその間を通って伸びるローラーの間隙(36)の
境界を定めるように反応表面(31)に向かって偏らされ
かつ前述のローラーと一方で反応表面とおよび他方で小
室壁(14)との間の気体および液体の漏れないシールを
提供するようはたらくシール手段(38、39)を連合され
た回転可能なローラー(28)により次の隣接する小室か
ら密閉される、いずれかの先行する特徴もしくは態様の
方法。
【0100】5.前述の現像液が前述のシート材料の一
縁に隣接する前述の小室に供給され、かつ、その反対の
縁に隣接する前述の小室から取り出され、それにより前
述のシート材料を横切る継続的な液体流を提供する、い
ずれかの先行する特徴もしくは態様の方法。
【0101】6.前述の継続的な液体流がシート材料路
(20)の方向に垂直な方向に伸びる、特徴もしくは態様
5の方法。
【0102】7.前述の現像液がポンプにより前述の小
室に供給され、前述のシート材料を横切る液体流の速度
が前述のポンプの稼働により制御される、いずれかの先
行する特徴もしくは態様の方法。
【0103】8.前述の小室中の前述の現像液の温度が
最低38℃である、いずれかの先行する特徴もしくは態様
の方法。
【0104】9.小室の前述の複数性状態(12、12'、1
2")が、積重ね中で他の上にひとつが据え付けられて装
置を通る本質的に垂直なシート材料路(20)の境界を定
める、いずれかの先行する特徴もしくは態様の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】実線で本発明の垂直現像装置の一小室の横断面
図であり、隣接する小室が破線で部分的に示される。
【図2】第1図の線II−IIで採られた当該装置の一小室
の側方断面図である。
【図3】その連合されたシールローラーおよび第1図で
示された小室で使用される固定シール部材と一緒の1個
の路限定ローラーの構造の詳細を示す縦断面の部分図で
あり、この図は第4図の線III−IIIで採られる。
【図4】第3図の線IV−IVで採られた横断面図である。
【図5】第3図の線V−Vで採られた拡大横断面図であ
る。
【図6】固定シール部材についての代替構造を示す第5
図の一部に類似の図である。
【符号の説明】
12 容器 12″ より低い容器 12′ より高い容器 14 ハウジング 15 上部分 17 上部開口部 16 下部分 18 下部開口部 20 シート材料路 19、21 フランジ 22 シート材料 24 処理液 25 表面 26 入口通路 27 出口通路 28 路限定ローラー 29 ポンプ 30 路限定ローラー 31 清液入口 32 コアー 33 使用液出口 34 エラストマーのカバー 36 ロール間隙 38、39 シールローラー 40 縦軸受 42 漏れトレイ 44 空間 46 ボス 54 ローラー軸 62 端板 66 下縁 68 端面 70 開口 71 表面 74 開口 75 固定シール部材 76 類似シール部材 77 破線 A 矢印 H 距離 80 接触領域 81 溝 82 シール環 83 プランジャー 84 ボディ 85 スロット 86 スプリング 575 固定シール部材 581 溝 582 側面 583 上面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真シート材料をシート材料路(20)に
    沿って複数の現像小室(12、12'、12")を含む現像装置
    を通過させること、および現像液が最低1個の前述の小
    室中で前述のシート表面を横切って通過することを含
    む、前述のシート材料の現像方法であって、前述の小室
    が密閉小室であること、また、前述のシート材料を横切
    る液体流の速度が、前述のシート材料路(20)の方向に
    垂直な方向で測定される際に前述のシート材料路(20)
    に沿った前述のシート材料の速度の最低3倍でありかつ
    結果として生じる液体流速が最低100mm/秒であること、
    を特徴とする方法。
JP9323944A 1996-11-14 1997-11-11 写真シート材料の現像方法 Pending JPH10148925A (ja)

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EP96203184 1996-11-14
DE96203184.5 1996-11-14

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US5861236A (en) 1999-01-19

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