JPH10148870A - カメラの移動部材保持機構 - Google Patents

カメラの移動部材保持機構

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JPH10148870A
JPH10148870A JP30776596A JP30776596A JPH10148870A JP H10148870 A JPH10148870 A JP H10148870A JP 30776596 A JP30776596 A JP 30776596A JP 30776596 A JP30776596 A JP 30776596A JP H10148870 A JPH10148870 A JP H10148870A
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Toshimasa Akagi
利正 赤木
立男 ▲高▼梨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリア,スイッチ操作部材等のカメラの移動
部材を所定位置に保持するにあたって、カメラの小型化
が可能になるとともに、組付けが容易であって、且つコ
ストが安価な移動部材保持機構を提供する。 【解決手段】 カメラボディ1に対して決められた範囲
の間で移動可能なカメラのバリア2と、上記カメラボデ
ィ1又は上記バリア2のいずれか一方に設けられ、弾性
変形可能な状態に支持された金属製弾性線材3と、上記
カメラボディ1又は上記バリア2のいずれか他方に設け
られ、決められた移動範囲内のうち所定位置で上記弾性
線材3と係合可能な係合部2d,2eとを有し上記弾性
線材3と上記係合部2d,2eとの係合により上記所定
位置に上記移動部材2を保持する移動部材保持手段と、
を備えたことを特徴とするカメラの移動部材保持機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動部材を所定位置に
保持するカメラの移動部材保持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのレンズバリアやスイッチ
操作部材等などの移動部材を所定位置に保持するための
機構、所謂クリック機構について、各種の提案がなされ
ている。例えば、特開平6−102570号公報に開示
のあるバリアは、全閉位置,全開位置及び準開位置に
て、コイルバネ状のクリックバネにより、上記各位置に
対応してバリアに設けられたバリア凹部にクリックボー
ルが押し付けられる構成とされているものである。
【0003】また、実公昭54−10931号公報に開
示のレンズカバーは、主レンズ前面を完全に覆った閉位
置及び主レンズ前面から完全に退避した開位置に応じた
クリック溝を有し、このクリック溝は定位置にある板バ
ネ状のクリックスプリングとそれぞれの位置で係合し
て、各状態を保つようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平6−102
570号公報に開示の機構においては、クリック手段と
してクリックボール及びクリックバネの2つのクリック
部材が必要とされ、またバリアをカメラボディに組付け
る際にクリックボール等が脱落しないように押えつつ行
なう必要があり、その組付けが難しい。
【0005】次に、実公昭54−10931号公報に開
示の機構においては、使用される板バネの加工上、部品
コストが高くなる。またクリックバネのスパンを確保す
るためにカメラ内でバリアの開閉作動方向に平行なスペ
ースも必要となり、このクリックバネを外観上バリアか
ら露呈しないようにすることを考慮すると、バリアの開
閉作動方向ストロークにこのクリックバネの配設スペー
ス分を加えた大きさのバリアとする必要があり、カメラ
の小型化に支障になっていた。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、バリア,スイッチ操作部材等のカ
メラの移動部材を所定位置にて保持するにあたって、カ
メラの小型化が可能になるとともに、組付けが容易であ
って、且つコストが安価な移動部材保持機構を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のカメラの
移動部材保持機構は、固定部材に対して決められた範囲
の間で移動可能なカメラの移動部材と、上記固定部材又
は上記移動部材のいずれか一方に設けられ、弾性変形可
能な状態に支持された金属製弾性線材と、上記固定部材
又は上記移動部材のいずれか他方に設けられ、決められ
た移動範囲内のうち所定位置で上記弾性線材と係合可能
な係合部とを有し、上記弾性線材と上記係合部との係合
により上記所定位置に上記移動部材を保持する移動部材
保持手段とを備えている。
【0008】本発明の第2のカメラの移動部材保持機構
は、手動操作によって固定部材に対して第1の位置及び
第2の位置の間で移動可能なカメラの移動部材と、上記
固定部材又は上記移動部材のいずれか一方に、少なくと
も一方の端部を保持された弾性変形可能な金属からなる
1本の略直線形状の弾性線材と、上記固定部材又は上記
移動部材のいずれか他方に設けられ、少なくとも上記第
1の位置及び上記第2の位置で上記弾性線材と係合可能
な係合部とを備え、上記弾性線材と上記係合部との係合
により、上記第1の位置及び上記第2の位置に上記移動
部材を保持するようにている。
【0009】本発明の第3のカメラの移動部材保持機構
は、上記第2のカメラの移動部材保持機構において、上
記弾性線材が、上記移動部材の移動方向に対して略垂直
方向に配設されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にお
ける、移動部材としてのバリアをカメラボディから取り
外した状態を示す、カメラの分解斜視図である。また、
図2は、図1に示すカメラにあって、移動部材であるバ
リアによって撮影レンズ前面が覆われたバリア閉状態を
示すカメラの斜視図であり、図3は、この図2の状態に
おけるバリアを閉位置に保持するための保持機構の状態
を示すバリアの裏面から見た分解斜視図である。図4
は、図1におけるカメラで、移動部材としてのバリアが
撮影レンズ前面から待避した撮影可能な開状態を示すカ
メラの斜視図であり、図5は、この図4におけるバリア
を開位置に保持するための保持機構の状態を示すバリア
の裏面から見た分解斜視図である。
【0011】上記各図に示すように、本実施形態のカメ
ラの移動部材保持機構においては、カメラボディ1に左
右方向の開位置と閉位置に移動可能なバリア2が取り付
けられ、さらに移動するバリア2に対向して常時覆い隠
される位置に弾性を有する線材3が、外観上外部に露呈
しないように固設されている。
【0012】この線材3は、1本のバネ性を有する断面
円形状の金属材から成り、図1や図3に示すように一端
をカメラボディ1の一部で形成された第1支持部1a及
び第2支持部1bのU字溝部にはめ込まれるようにして
固定され、他端はフリーとされている。すなわち、この
線材3は片持ち梁状態で、自由端が斜め前方に突出して
配置され、上記他端近傍に負荷がかかると弾性変形する
ようになっている。
【0013】また、カメラボディ1の正面には、撮影レ
ンズ4がその最前のレンズ面を露呈させて組み込まれて
おり、さらにこの撮影レンズ4の上側にはファインダ対
物窓6,測距用窓7,測光用窓8,赤目軽減用発光ラン
プ窓9,セルフ表示窓10の各種窓が並んで配設されて
いる。そして、これらの各種窓及び撮影レンズ4の最前
のレンズ面は、バリア2により遮蔽状態と露呈状態とに
切り換えられるようになっている。
【0014】カメラボディ1の正面の右上部には被写体
照明用のフラッシュ発光窓5が、またカメラボディ1の
上面には撮影者により操作可能にレリーズ釦11が配設
されている。
【0015】カメラボディ1の上面前方にあって左右に
延びた摺動溝1c及び正面下方にあって左右に延びた摺
動溝1dには、バリア2がその上下に設けた摺動部2
a,2bをそれぞれ嵌入された状態で取り付けられてい
る。これによりバリア2は、摺動溝1c,1dの中を摺
動部2a,2bが摺動するようにしてカメラボディ1の
前面を左右方向に摺動移動可能となっている。
【0016】上記バリア2には、上記摺動部2a,2b
の他に、位置保持リブ2cが設けられている。位置保持
リブ2cには、線材3の円筒面が係合するV字状の凹み
から成る係合部2d,2eが設けられている。
【0017】ここで、上記係合部2d,2eの位置は次
のように定められている。すなわち、線材3と係合部2
dとが係合している場合、バリア2がカメラの撮影レン
ズ4の最前のレンズ面やファインダ対物窓6などを外部
に露呈させたバリア開位置状態であり、線材3と係合部
2eとが係合している場合、バリア2がカメラの撮影レ
ンズ4の最前のレンズ面やファインダ対物窓6などを覆
うバリア閉位置状態である。
【0018】位置保持リブ2cには、さらに上記係合部
2dと2eとの間において、上記線材3の円筒面が当接
する当接面2fが連続して設けられ、バリア2の開閉途
中における作動力量を規定している。
【0019】またカメラボディ1には、上記線材3を挟
む位置にてガイド壁1e,1fが設けられている。この
ガイド壁1e,1fは、線材3が横方向にずれるのを阻
止するものである。すなわち、バリア2に移動方向の力
が加えられた場合にあっても、線材3は上記ガイド壁1
e,1fによりガイドされ、左右方向への移動及び撓み
が防止される。
【0020】なお、バリア2の位置保持リブ2cが係合
或いは当接するように組み付けられることにより、線材
3はカメラボディ後方に撓んだ状態となり、バリア2を
前方に付勢している。
【0021】以上のように構成された移動部材であるバ
リア2の作動について説明する。図2に示すようにバリ
ア2が手動操作移動されて閉位置状態にある場合、図3
に示すように線材3の端部3aの円筒面はバリア2の係
合部2eのV字状溝に落ち込んだ係合状態にある。この
とき線材3は上記係合部2eを力点とし、第2の支持部
1bを支点として撓んでいる。よって、バリア2はV字
状溝が線材3と係合した位置に保持された状態となって
いて、バリア2はこのV字状溝の斜面が線材3をさらに
撓ませて乗り越える力量で移動方向に操作された場合の
み移動可能となっている。
【0022】図2のバリア閉位置状態において、バリア
2を開状態にすべく手動操作し外力をバリア開方向に加
えると、バリア2の係合部2eは線材3の端部3aの円
筒面を乗り越えて、線材3の端部3aには当接部2fの
面が当接し始める。そしてさらにバリア2を開方向へ操
作し続けると、バリア2のもう1つのV字状溝の係合部
2dが線材3の方へ移動して行くことになり、図4に示
すように最後には係合部2dに線材3が落ち込んで係合
状態、すなわちバリア開位置状態となり、バリア2が開
位置に保持された状態となる。
【0023】なお、上述ではバリア2の閉位置から開位
置への作動を説明したが、この逆の開位置状態から閉位
置へのバリア移動の際についても、その作動は同様であ
るので説明を省略する。
【0024】以上、説明したように本実施形態のカメラ
の移動部材保持機構においては、単なる1本の直線状
で、安価な部品である弾性線材を用いて、移動部材であ
るバリアの位置を保持している。さらに、線材が簡単な
構造で取付け保持できること及びバリアの組み込みも容
易となるので、カメラ全体を安価にすることができる。
【0025】また、上記線材を、バリアの移動方向に対
して略垂直に配置して支持し、線材の円筒面をバリアに
当接又は係合するようにしたことから、バリア移動方向
にスペースを必要とせず、バリア自身を小型にするとい
った設計自由度が増す。また線材自身が板材等に比べバ
ネとして使用する場合、スペースを取らないことから、
カメラの小型化に貢献できる。
【0026】次に、本発明の第2の実施形態を示すカメ
ラの移動部材保持機構について説明する。図6は、本発
明の第2の実施形態における、移動部材であるバリアを
カメラボディから取り外した状態を示す、カメラの分解
斜視図である。また、図7は、バリアが開位置に保持さ
れている状態の保持機構を示していて、バリアの裏面か
ら見た分解斜視図である。
【0027】この第2の実施形態は、前述の第1の実施
形態に対して、図6に示すように、線材23の取付け支
持構造を異ならせたものである。よって、この第2の実
施形態において、上述の第1の実施形態と同じ部分につ
いては同一の符号を付して説明し、主として異なる点に
ついてのみ説明する。
【0028】図6に示すように、本実施形態のカメラの
移動部材保持機構において、カメラボディ21には開位
置と閉位置に左右移動可能なバリア22が取り付けら
れ、さらにバリア22に対向して常時覆い隠される位置
にて弾性を有する線材23が固設されている。
【0029】ここで、線材23は、1本の直線状の弾性
を有する金属材からなり、その両端をカメラボディ21
の一部から成る支持部21a,21bで支持されてい
る。すなわち、この線材23は両持ち梁の状態となって
いる。バリア22は、第1の実施形態のバリアと異な
り、線材と係合又は当接する位置保持リブ22cがバリ
ア22の中央に配置されている。
【0030】位置保持リブ22cには、V字状の凹みを
有する係合部22d,22eが設けられ、線材23の中
央円筒面が係合することによりバリア22を所定位置に
保持することができる。また位置保持リブ22cには、
さらに上記係合部22dと22eとの間において、上記
線材3の円筒面が当接する当接面が連続して設けられ、
バリア2の開閉途中における作動力量を規定している。
【0031】このように構成することにより、バリア2
2をカメラボディ21に組み込んだ状態では、線材23
の中央付近は、バリア22の裏面に設けられたリブ状の
位置保持リブ22cの面と係合又は当接して撓むように
なっている。すなわち、バリア22は線材23により前
方へ付勢されている。
【0032】図7に示すように、線材23と係合部22
dとが係合している状態では、バリア22は開位置状態
で保持されている。この状態からバリア22に移動操作
が加えられ、図中左方向である閉方向へバリア22を移
動させようとする。すると、線材23の中央部はバリア
22の係合部22dのV字状溝から当接部22fへ乗り
上がるように撓まされ、上記バリア22は線材23に対
して係合状態から、当接部22fと当接する状態を経
て、線材23と他方の係合部22eとが係合する状態に
移行する。この係合が完了した状態がバリア閉位置状態
であり、バリア22はこの閉位置状態に保持されること
になる。
【0033】この逆の閉位置状態から開位置へのバリア
移動の際についても、その作動は同様であるので説明を
省略する。本実施形態のカメラの移動部材保持機構にお
いては、位置保持リブ22cをバリア22の中央付近に
設けることができる。従って、バリア22が線材23の
付勢により摺動部22a,22bのガタにより傾いたり
せず、バリア22を移動操作時スムースに摺動させるこ
とができる。
【0034】次に、本発明の第3の実施形態を示すカメ
ラの移動部材保持機構について説明する。前述の第1の
実施形態のカメラの移動部材保持機構の線材は一直線で
あったのに対し、この第3の実施形態では線材をL字状
に曲げ、この曲げられた一方を支持部としている点が異
なる。
【0035】図8は、バリアが開閉途中位置にある状態
を示していて、バリアの裏面から見た分解斜視図であ
る。線材33は、略直角L字状に曲げられ、この曲げら
れた一方が、カメラボディの一部から成る第1支持部3
1a、第2支持部31b、第3支持部31c、第4支持
部31dにより構成された支持構造により支持されてい
る。すなわち、線材33は、第1支持部31aが支点と
なり、曲げ部の他方が自由端33aとなる片持ち梁であ
る。
【0036】バリア32の裏面に設けられた位置保持リ
ブ32cは係合部32d,32eと当接部32fとを有
する。バリア開位置では係合部32dの斜面と自由端3
3a近傍が係合して、バリア32を開位置状態に保持
し、バリア閉位置では係合部32の斜面と自由端33a
近傍が係合して、バリア32を閉位置状態に保持する。
【0037】本実施形態のカメラの移動部材保持機構に
おいては、線材33をL字状に曲げ、線材33の取付け
支持をバリア移動方向のスペースを利用したので、バリ
ア32の移動方向に対して線材が33が占める垂直方向
のスペースを小さくできる。
【0038】次に、本発明の第4の実施形態を示すカメ
ラの移動部材保持機構について説明する。図9は、移動
部材をカメラのスイッチ操作部材とした場合の実施形態
を示す斜視図であって、(a)は分解状態、(b)は組
立完状態を示す。また図10は、上記図9のカメラにお
けるA−A' 断面図を示す。
【0039】カメラボディ41の前面には撮影レンズ5
1,ファインダ対物窓52,測距用窓53が、またカメ
ラボディ41の上面にはレリーズ釦54が配設されてい
る。また、カメラボディ41の側面には、手動操作によ
り摺動移動可能なスイッチ操作部材42が取り付けられ
ている。
【0040】カメラボディ41の側面部にある四角形状
の凹部平面41gには、平行に並んで突出した2つのリ
ブ状の突状部41a,41bが設けられている。この突
状部41a,42bには、それぞれV字状の凹部41
d,41fが、さらにその下方にV字状の凹部41c,
41eが、それぞれ左右に並んで設けられている。
【0041】上記凹部平面41gには、さらにスイッチ
操作部材42の移動に応じて電気的スイッチ切換信号を
伝達するためのフレキシブル基板46が固着されてい
る。フレキシブル基板46には、2つの導通パターン4
6a,46bが設けられている。導通パターン46aは
カメラ内の電気回路グラウンドに接続され、導通パター
ン46bはこのスイッチ状態のON,OFFを検知する
ためのパターンで電気回路上のCPUのポートに接続さ
れている。
【0042】スイッチ操作部材42には、その表面には
指掛け部42cが形成され、さらに裏面側には後述する
線材43を支持するための貫通穴部42bを有する突起
部42aが図10に示すように中央部に設けられてい
る。さらに、上記スイッチ操作部材42の裏面には、接
片部45a,45bを有する単一部品の電気導伝接片4
5が固設されている。
【0043】上記スイッチ操作部材42の貫通穴部42
bにはバネ性を有する一本の直線状金属製線材43が嵌
入されている。この線材43は図10に示すように長さ
方向の中央をこの貫通穴部42bに支持されることによ
り、両端を弾性変形可能な自由端とされている。
【0044】外観カバー44は、上述したスイッチ操作
部材42やフレキシブル基板46や電気導伝接片45を
カバーするためのものである。この外観カバー44に
は、スイッチ操作部材42を所定移動範囲にかけて移動
可能に外部に突出させる長穴部44aが設けられてい
る。
【0045】以上のように構成された各部材において、
上記カメラボディ41の側面部にスイッチ操作部材42
を組み込み、さらにその上から外観カバー44をその裏
面がカメラボデ41の平面41kで受けるようにのせ
る。そして、2つの穴44bに2本のビス47を通し、
カメラボディ41の2つのビス穴41hにネジ止めして
外観カバー44を組み込めば、図10に示すような状態
になる。図10に示す状態は、スイッチ操作部材42が
OFF状態で保持されているものである。スイッチ操作
部材42はON/OFF方向に沿って切り換え操作移動
が可能となっていて、スイッチ操作部材42に設けられ
た線材42bの両端部近傍は、その円筒面を位置保持リ
ブ41a,41bの面上に当接して図10に示すように
撓んでいる。
【0046】スイッチ操作部材42がOFF位置側にあ
る場合、指掛け部42cが外観カバー44の長穴部44
aのうち下方に位置し、線材43がV字状の凹部である
係合部41c,41eに係合して保持される。この時、
上記電気導伝接片45の接片部45a,45bともに導
通パターン46a上に位置している。
【0047】上記OFF位置状態からスイッチ操作部材
42をONにするために、指掛け部を上方に外部操作に
より移動させると、線材43はV字状の係合部41c,
41eからV字状の係合部41d、41fなる凹部と係
合し、スイッチ操作部材42はON位置状態に保持され
る。この時、接片部45aは導通パターン96a上に、
接片部45bは導通パターン46b上に接触した状態に
なり、導通パターン46aと導通パターン46bとは電
気的に導通し、本スイッチに係わるカメラの所定の動作
状態が維持される。
【0048】なお、本実施形態では、2つの位置保持リ
ブ41a,41bを設けてあるが、1つのみでもかまわ
ない。その際は、線材43をスイッチ操作部材42に取
付けるために、スイッチ操作部材42の突起部42aに
線材43を片持ち梁の状態となるようにしておき、自由
端を位置保持リブに当接乃至係合させるよう構成すれば
よい。あるいは、線材43をスイッチ操作部材42に取
付けるために、スイッチ操作部材42に突起部42aを
離間させて2つ設け、それぞれに穴を設けて、この穴に
線材43を通して固定して、線材43を両持ち梁の状態
とし、線材43の中央部を位置保持リブと当接乃至係合
させるよう構成しても良い。
【0049】以上、説明したように第4の実施形態のカ
メラの移動部材保持機構においては、単なる1本の直線
状の弾性を有し、安価な部品である線材43を用いて、
移動部材であるスイッチ操作部材42の位置を保持して
いる点、さらに、線材43が簡単な構造で取付け保持で
きる点で、カメラ全体を安価にすることができる。
【0050】また、上記線材43を、スイッチ操作部材
42の移動方向に対して略垂直に配置して支持し、線材
43の円筒面がカメラボディ41の位置保持リブ41
a,41bに当接又は係合するようにしたことから、移
動方向に線材42のスペースを必要とせず、スイッチ操
作部材42自身を小型にするといった設計自由度が増
す。また、線材42自身が板材等に比べバネとして使用
する場合、スペースを取らないことから、カメラの小型
化に貢献できる。
【0051】なお、前述した第1,2及び3の実施形態
においては、移動部材としてのバリアに対向して固定部
材側に線材を配設したが、第4の実施形態のように、操
作される移動部材としてのバリアに線材を支持させるよ
うに構成してもよい。 [付記]以上、述べた実施態様に基づいて、以下に記載
するカメラの移動部材保持機構を提案することができ
る。すなわち、 (1) カメラの移動部材と、上記移動部材と相対的な
位置関係を保つ上記カメラの非移動部と、上記移動部材
と上記非移動部との相対的位置関係を保持するために、
このどちらか一方に金属製線材を設け、残りの一方にこ
の線材と係合して上記位置関係を保持する係合部を有す
る位置保持手段と、を有したことを特徴としたカメラの
移動部材保持機構。 (2) 手動操作によって移動するカメラの移動部材と
上記移動部材と相対的な位置関係を有するカメラの固定
部と、上記移動部材と上記固定部との相対的位置関係を
保持するために、このどちらか一方に金属の線材の少な
くとも一方の端面部を保持し、残りの一方にこの線材と
係合して上記位置関係を保持する係合部を有する位置保
持手段と、を有したことを特徴としたカメラの移動部材
保持機構。 (3) 手動操作によってカメラの外観上で移動するカ
メラの操作部材と、上記カメラに固定され上記操作部材
を所定位置に位置させる固定部と、上記固定部に対して
上記操作部材を所定の位置関係を保持するために、この
どちらか一方に、金属製線材の少なくとも一方の端面部
を保持し、残りの一方にこの線材と係合して上記所定の
位置関係を保持する係合部を有する位置保持手段と、を
有したことを特徴としたカメラの移動部材保持機構。 (4) 付記(1),(2)又は(3)において、上記
金属製線材は、断面が円形或いは楕円形である。 (5) 付記(1)又は(2)において、上記金属製線
材は、ばね材料で構成されている。 (6) 付記(1),(2)又は(3)において、上記
係合部は、斜面を含んだ形状となっている。 (7) 付記(3)において、上記操作部材は、カメラ
の撮影レンズ前面を覆う閉位置と、撮影レンズ前面か退
避した開位置とに移動可能なバリアである。 (8) 付記(3)において、上記操作部材は、第1の
位置及び第2の位置の間で移動可能な切換スイッチであ
る。 (9) 固定部材に対して、手動操作によって決められ
た範囲の間で移動可能なカメラの移動部材と、1本の略
均一太さでなる弾性変形可能な弾性線材と、上記固定部
材又は上記移動部材のいずれか一方に設けられ、上記弾
性線材の両端のうち少なくとも一方の端部を固定し、上
記弾性線材を弾性変形可能な状態に支持する線材支持手
段と、上記固定部材又は上記移動部材のいずれか他方に
設けられ、決められた移動範囲内のうち所定位置で上記
弾性線材と係合可能な係合部と、を備え、上記弾性線材
と上記係合部とにより上記移動部材を上記所定位置に保
持することを特徴とするカメラの移動部材保持機構。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の分解斜視図。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるバリア閉状態
を示す分解斜視図。
【図3】本発明の第1の実施形態における保持機構の状
態を示す分解斜視図。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるバリア開状態
を示す斜視図。
【図5】本発明の第1の実施形態における保持機構の状
態を示す分解斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態における分解斜視図。
【図7】本発明の第2の実施形態における保持機構の状
態を示す分解斜視図。
【図8】本発明の第3の実施形態における保持機構の状
態を示す分解斜視図。
【図9】本発明の第4の実施形態における斜視図であっ
て、(a)は分解状態、(b)は組立完状態を示す。
【図10】本発明の第4の実施形態において、上記図9
のA−A' 断面図。
【符号の説明】
1,41 カメラボディ 1a,1b 支持部 2 バリア(移動部材) 2c,41a,41b 位置保持リブ 2d,2e 係合部 3,43 線材 41c,41d,41e,41f 係合部 42 スイッチ操作部材(移動部材) 42a 突起部(支持部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材に対して決められた範囲の間で移
    動可能なカメラの移動部材と、 上記固定部材又は上記移動部材のいずれか一方に設けら
    れ、弾性変形可能な状態に支持された金属製弾性線材
    と、上記固定部材又は上記移動部材のいずれか他方に設
    けられ、決められた移動範囲内のうち所定位置で上記弾
    性線材と係合可能な係合部とを有し、上記弾性線材と上
    記係合部との係合により上記所定位置に上記移動部材を
    保持する移動部材保持手段と、 を備えたことを特徴とするカメラの移動部材保持機構。
  2. 【請求項2】手動操作によって固定部材に対して第1の
    位置及び第2の位置の間で移動可能なカメラの移動部材
    と、 上記固定部材又は上記移動部材のいずれか一方に、少な
    くとも一方の端部を保持された弾性変形可能な金属から
    なる1本の略直線形状の弾性線材と、 上記固定部材又は上記移動部材のいずれか他方に設けら
    れ、少なくとも上記第1の位置及び上記第2の位置で上
    記弾性線材と係合可能な係合部と、 を備え、 上記弾性線材と上記係合部との係合により、上記第1の
    位置及び上記第2の位置に上記移動部材を保持するよう
    にしたことを特徴とするカメラの移動部材保持機構。
  3. 【請求項3】上記弾性線材は、上記移動部材の移動方向
    に対して略垂直方向に配設されていることを特徴とする
    請求項2記載のカメラの移動部材保持機構。
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JP2006184390A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sony Corp 撮像装置

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