JPH1014869A - 蛍光内視鏡 - Google Patents

蛍光内視鏡

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JPH1014869A
JPH1014869A JP8253181A JP25318196A JPH1014869A JP H1014869 A JPH1014869 A JP H1014869A JP 8253181 A JP8253181 A JP 8253181A JP 25318196 A JP25318196 A JP 25318196A JP H1014869 A JPH1014869 A JP H1014869A
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image
fluorescent
light
imaging
fluorescence
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JP8253181A
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Kazuo Hakamata
和男 袴田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光内視鏡において、高精細の通常像を撮像
できるようにする。 【解決手段】 蛍光を発する光感受性物質の励起波長領
域にある励起光L1を、励起光用ライトガイド12により
生体16の内部の部位30に向けて導くとともに、照明光L
2を照明光用ライトガイド15により上記部位30に向けて
導く。上記部位30からの光を、光分岐手段19により第1
の光路と第2の光路とに分岐させる。部位30から発せら
れて第1の光路を進む蛍光L3による蛍光像を撮像手段
23により撮像する。部位30で反射して第2の光路を進む
照明光L2を生体内部で固体撮像素子25に受光させ、該
照明光L2による通常像を撮像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体内部を観察する
ための内視鏡に関し、さらに詳細には、蛍光を発する光
感受性物質を吸収している生体内部の部位に励起光を照
射し、そのとき該光感受性物質から発せられる蛍光によ
る画像を撮像する蛍光内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般にPDD(Photodynamic
Diagnosis)と称される光力学診断についての研究が種
々なされている。このPDDとは、腫瘍親和性を有し、
光により励起されたとき蛍光を発する光感受性物質を予
め生体の腫瘍部分に吸収させておき、その部分に光感受
性物質の励起波長領域にある励起光を照射して蛍光を生
じさせ、この蛍光による画像を表示して腫瘍部分を診断
する技術である。
【0003】例えば特公昭63−9464号、特開平1
−136630号、特開平7−59783号には、この
PDDを行なうための蛍光画像診断装置が開示されてい
る。この種の蛍光画像診断装置は基本的に、光感受性物
質の励起波長領域にある励起光を生体に対して照射する
励起光照射手段と、光感受性物質が発する蛍光を検出し
て生体の蛍光像を撮像する手段とからなるものであり、
その1つの形態として、生体内部に挿入される内視鏡に
組み込まれて蛍光内視鏡として構成されたものが広く知
られている。
【0004】また、通常は上記各手段に加えて、蛍光像
が撮像されていないときに通常白色光である照明光を生
体に対して照射する手段と、生体において反射した照明
光を検出して生体の通常像を撮像する撮像手段と、この
撮像手段の出力を受けて上記通常像を表示する画像表示
手段(一般には蛍光像表示用のものと兼用される)とが
設けられ、この通常像で示される生体の状態を観察した
り、光照射および撮像手段の先端部分と生体との位置関
係を監視できるようになっている。
【0005】上述のように生体観察用の通常像を撮像、
表示する際には、その通常像を蛍光像と重ね合わせて表
示すれば、蛍光像が示す腫瘍の位置を容易に特定できる
ようになる。
【0006】特公平3−49451号や特公平3−58
729号には、そのように通常像と蛍光像とを重ね合わ
せて表示可能とした蛍光内視鏡が開示されている。この
蛍光内視鏡は、生体内部の励起光が照射された部位から
発せられた蛍光と、この部位に照射された照明光の反射
光を共通のイメージガイド(光ファイバー束)によって
生体外に導き、該イメージガイドから出射した光を光分
岐手段によって2系統に分岐し、一方の系統では蛍光像
を撮像し、他方の系統では通常像を撮像した後、これら
両画像を画像表示手段において重ね合わせて表示するよ
うにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の蛍
光内視鏡においては、前記イメージガイドを構成するフ
ァイバーの本数の制約により通常像の精細度が低くて生
体観察がしにくい、という問題が認められている。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、高精細の通常像を撮像することができる蛍光内
視鏡を提供することを目的とするものである。また、本
発明は蛍光像を高感度で撮像することができる蛍光内視
鏡を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による蛍光内視鏡
は、蛍光を発する光感受性物質の励起波長領域にある励
起光を発する励起光源と、上記光感受性物質を吸収して
いる生体内部の部位に向けて励起光を導く励起光用ライ
トガイドと、照明光を発する照明光源と、上記生体内部
の部位に向けて上記照明光を導く照明光用ライトガイド
と、上記生体内部の部位からの光を、第1の光路と第2
の光路とに分岐させる光分岐手段と、上記部位から発せ
られて第1の光路を進む蛍光を生体内部で受光し、該蛍
光による蛍光像を撮像する撮像手段と、上記部位で反射
して第2の光路を進む照明光を生体内部で受光して、該
照明光による通常像を撮像する固体撮像素子と、を備え
たことを特徴とするものである。
【0010】なお、上述の蛍光像を撮像する撮像手段と
しては、生体内部に配設されて、通常像を撮像する個体
撮像素子を構成する画素の面積よりも大きい面積を有す
る画素により構成される個体撮像素子を用いるのが望ま
しい。
【0011】また、蛍光像を撮像する撮像手段として、
上記生体内部から発せられて第1の光路を進む蛍光を受
け、該蛍光による蛍光像を生体外まで導くイメージガイ
ドと、このイメージガイドによって導かれた蛍光像を撮
像する撮像手段と、により構成することも可能である。
【0012】なお、上述の蛍光像を撮像する撮像手段と
しては、イメージ・インテンシファイア(像増強管)、
あるいは時間蓄積型撮像手段を用いることができる。
【0013】また、この本発明による蛍光内視鏡におい
ては、蛍光像を撮像する撮像手段を冷却する手段が設け
られるのが望ましい。
【0014】また、上述のイメージガイドによって生体
外へ導かれた蛍光像を撮像する撮像手段を用いた蛍光内
視鏡においては、このイメージガイドによって導かれた
像を分光処理する手段が設けられるのが望ましい。
【0015】一方、通常像を撮像する固体撮像素子とし
ては、請求項8に記載のように、蛍光像を撮像する撮像
手段よりも高い画素密度で撮像するものが用いられるの
が望ましい。
【0016】
【発明の効果】前述した従来の蛍光内視鏡において、観
察用通常像の精細度が低いという問題は、この通常像を
イメージガイドを介して撮像していることに起因してい
る。それに対して本発明の蛍光内視鏡においては、観察
用通常像はイメージガイドを介さずに、固体撮像素子に
よって生体内部で直接的に撮像されるので、高精細の通
常像を撮像することができる。
【0017】そして、この通常像を撮像する固体撮像素
子として、蛍光像を撮像する撮像手段よりも高い画素密
度で撮像する撮像素子を用いれば、より高精細の通常像
を撮像することができる。
【0018】さらに、蛍光像もイメージガイドを介さず
に、固体撮像素子によって生体内部で直接的に撮像する
ことが可能であり、蛍光像としても高精細のものを撮像
することができる。そして、この場合、蛍光像を撮像す
る固体撮像素子の画素の面積を大きくすることができる
ので、高感度でS/Nの良好な蛍光像を撮像することが
できる。
【0019】一方、蛍光内視鏡において蛍光像は本来特
に高い精細度が求められるものではなく、それよりもむ
しろ、光感受性物質が発する蛍光が極めて微弱であるこ
とから、高感度での撮像が求められるものである。従っ
て、本発明の蛍光内視鏡において蛍光像は、イメージガ
イドを介して生体外で撮像することもでき、蛍光像撮像
手段が配置スペースの点から制約を受けることがなくな
るから、イメージ・インテンシファイア等を適用して、
蛍光像を高感度で撮像することができる。
【0020】また、前述のいずれの蛍光像撮像手段を用
いた場合でも、時間蓄積型撮像手段を適用して高感度で
撮像することができ、さらに、この蛍光像撮像手段を冷
却する手段を設けておくことにより、該撮像手段の暗電
流が小さくなり、蛍光像は特に高感度でS/Nの良好な
撮像が可能となる。
【0021】他方、上記イメージガイドによって導かれ
た像を分光処理する手段を設けておけば、蛍光像の分光
画像を撮影、表示可能となる。また、通常像に対して特
に高精細度が求められない場合は、通常像を上記イメー
ジガイドによって導いて、その分光画像を撮影、表示す
ることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1と図2はそれぞれ、本
発明の第1の実施の形態による蛍光内視鏡の側面形状、
正面形状を示すものである。
【0023】この蛍光内視鏡は、例えば青色領域の励起
光L1をパルス状に発する励起光源10と、この励起光L
1を集光する集光レンズ11と、集光された励起光L1が
入射するように配置された光ファイバーからなる励起光
用ライトガイド12とを有している。さらにこの蛍光内視
鏡は、白色光である照明光L2をパルス状に発する照明
光源13と、この照明光L2を集光する集光レンズ14と、
集光された照明光L2が入射するように配置された光フ
ァイバーからなる照明光用ライトガイド15とを有してい
る。
【0024】上記励起光用ライトガイド12と照明光用ラ
イトガイド15は、生体16の内部に挿入される可撓性のプ
ローブ17内に収められている。
【0025】プローブ17の断面内における励起光用ライ
トガイド12、照明光用ライトガイド15の配置状態は、図
2に示される通りである。なおこの図2中の17aは、鉗
子を通すための鉗子孔である。またここに破線で示すよ
うに、照明強度を高めるために照明光用ライトガイド15
をさらに1本追加設置するとともに、それに対応させて
もう1つ照明光源13を設けてもよい。
【0026】プローブ17の先端部(図1中の左端)に
は、光分岐手段としてのダイクロイックミラー26が配さ
れ、このダイクロイックミラー26の後方近傍には通常画
像用個体撮像素子25が配設され、さらにダイクロイック
ミラー26の下方近傍には励起光カットフィルター21、蛍
光像撮像手段23がこの順に配設されている。蛍光像撮像
手段23としては、高感度撮像が可能な例えば通常像を撮
像する固体撮像素子を構成する画素の面積よりも大きい
面積を有する画素により構成される固体撮像素子が用い
られ、その出力はCRT等からなる画像表示手段24に入
力される。なお、この光分岐手段としてダイクロイック
ミラー26に変えて、干渉フィルターを用いることもでき
る。
【0027】ダイクロイックミラー26は、後述のように
してそこに入射して来る光の特定の波長以下の波長領域
の光のみを反射し、残余の長波長側光の成分を透過させ
る性質を有する。ダイクロイックミラー26を透過した長
波長側の光は、図1中右方への光路(第1の光路)を進
行して、CCD撮像板等の固体撮像素子25に入射する。
この固体撮像素子25の出力も上記画像表示手段24に入力
される。一方、ダイクロイックミラー26で反射した短波
長側の光は図1中下方への光路(第2の光路)を進行し
て、上記励起カットフィルター21を透過し蛍光像撮像手
段23に入射する。
【0028】以下、上記構成の蛍光内視鏡の作用につい
て説明する。生体16の内部の診断部位30には、腫瘍親和
性を有し、光により励起されたとき蛍光を発する光感受
性物質が予め吸収されている。この光感受性物質として
は、例えばポルフィリン系のものが用いられる。励起光
L1あるいは照明光L2が診断部位30に照射されると、
それらの光は診断部位30で反射し、また特に励起光L1
が照射された場合は、上記光感受性物質から蛍光L3が
発せられる。
【0029】本例においては、図3に示すように励起光
源10と照明光源13とが、一方が点灯しているときは他方
が休止するように、それぞれ短い周期T(例えば1/3
0秒あるいは1/60秒)で交互に点灯する。そこで診
断部位30には、励起光用ライトガイド12から励起光L1
が、そして照明光用ライトガイド15から照明光L2が、
短い時間間隔で交互に照射される。
【0030】また蛍光像撮像手段23と通常像撮像用の固
体撮像素子25は、励起光源10と照明光源13の駆動と同期
させて、図3に示すように励起光源10が点灯していると
き蛍光像撮像手段23が撮像動作し、照明光源13が点灯し
ているとき固体撮像素子25が撮像動作するように駆動制
御される。
【0031】励起光L1が照射されたとき、診断部位30
に吸収されている光感受性物質から発せられた蛍光L3
は、ダイクロイックミラー26で反射して、励起光カット
フィルター21を透過し蛍光像撮像手段23に入射する。そ
の際、結像レンズ20により該蛍光L3による診断部位30
の蛍光像が蛍光像撮像手段23上に結像され、この蛍光像
が蛍光像撮像手段23により撮像される。なお、診断部位
30で反射して蛍光像撮像手段23に向かう励起光L1は、
励起光カットフィルター21によってカットされる。こう
して撮像された蛍光像は、画像表示手段24に表示され
る。前記光感受性物質は腫瘍親和性を有するので、基本
的に腫瘍部分のみが蛍光像として示されるようになる。
【0032】ここで蛍光像撮像手段23としては、前述し
たように高感度撮像が可能な例えば通常像を撮像する固
体撮像素子を構成する画素の面積よりも大きい面積を有
する画素により構成される固体撮像素子が用いられてい
るから、高感度でS/Nの良好な蛍光像を撮像すること
ができる。またこの蛍光像撮像手段23として、時間蓄積
型撮像手段を用いたり、さらには該蛍光像撮像手段23を
冷却手段によって冷却する等しても、高感度でS/Nの
良好な蛍光像の撮像が可能となる。
【0033】一方、診断部位30に照明光L2が照射され
たとき、該診断部位30で反射した照明光L2の一部はダ
イクロイックミラー26を透過し、固体撮像素子25に入射
する。この際、結像レンズ20により該照明光L2による
診断部位30の通常像が固体撮像素子25上に結像され、こ
の通常像が固体撮像素子25によって撮像される。こうし
て撮像された通常像は、画像表示手段24に表示される。
【0034】以上説明した通り、本例においては蛍光像
と通常像とが、1/30秒あるいは1/60秒という短
い周期Tで交互に撮像されるから、画像表示手段24にお
いてはこれら両像がリアルタイムで表示されるようにな
る。そこで術者や助手は、通常像を観察することによ
り、診断部位30の状態や、プローブ17と診断部位30との
位置関係を確認することができる。
【0035】なお、蛍光像が示す腫瘍の位置を容易に特
定できるように、画像表示手段24において蛍光像と通常
像とを重ね合わせて表示することも可能である。本例に
おいては、蛍光像と通常像とが共通の結像レンズ20によ
って結像されるから、上記の重ね合わせ表示を行なう際
に、蛍光像と通常像とを正確に重ね合わせることができ
る。
【0036】次に図4を参照して、本発明の第2の実施
の形態による蛍光内視鏡について説明する。なおこの図
4において、図1中の要素と同等の要素には同番号を付
し、それらについての説明は特に必要の無い限り省略す
る。
【0037】この第2の実施形態の蛍光内視鏡において
は、第1の実施形態における蛍光像撮像手段23を生体16
の外部に配設し、診断部位30より発せられる蛍光L3を
ビームスプリッタ19及びイメージガイド18を介して導出
し、蛍光像撮像手段23により撮像する構成を採ってい
る。以下、詳細に説明する。
【0038】励起光用ライトガイド12と照明光用ライト
ガイド15は、生体16の内部に挿入される可撓性のプロー
ブ17内に収められている。またこのプローブ17内には、
光ファイバー束からなるイメージガイド18が収められて
いる。
【0039】プローブ17の断面内における励起光用ライ
トガイド12、照明光用ライトガイド15およびイメージガ
イド18の配置状態は、図5に示される通りである。なお
この図5中の17aは、鉗子を通すための鉗子孔である。
またここに破線で示すように、照明強度を高めるために
照明光用ライトガイド15をさらに1本追加設置するとと
もに、それに対応させてもう1つ照明光源13を設けても
よい。
【0040】上記イメージガイド18の先端(図4中の左
端)に近接した位置には、光分岐手段としてのビームス
プリッタ19が配され、そのさらに前方側には結像レンズ
20が配設されている。イメージガイド18の後端側には励
起光カットフィルター21、集光レンズ22、蛍光像撮像手
段23がこの順に配設されている。蛍光像撮像手段23とし
ては、高感度撮像が可能な例えばイメージ・インテンシ
ファイアが用いられ、その出力はCRT等からなる画像
表示手段24に入力される。
【0041】ビームスプリッタ19は、後述のようにして
そこに入射して来る光の一部を透過させ、残余を反射さ
せる。ビームスプリッタ19を透過した光は、図4中右方
への光路(第1の光路)を進行して上記イメージガイド
18に入射する。ビームスプリッタ19で反射した光は図4
中下方への光路(第2の光路)を進行して、CCD撮像
板等の固体撮像素子25に入射する。この固体撮像素子25
の出力も、上記画像表示手段24に入力される。
【0042】一方、励起光照射光学系及び照明光照射光
学系は第1の実施形態と同様である。
【0043】以下、上記第2の実施形態の蛍光内視鏡の
作用について説明する。
【0044】励起光L1が照射されたとき、診断部位30
に吸収されている光感受性物質から発せられた蛍光L3
は、ビームスプリッタ19を経てイメージガイド18に入射
する。その際、結像レンズ20により該蛍光L3による診
断部位30の蛍光像がイメージガイド18の端面に結像さ
れ、この蛍光像はイメージガイド18によって生体16外ま
で導かれて、蛍光像撮像手段23により撮像される。な
お、診断部位30で反射して蛍光像撮像手段23に向かう励
起光L1は、励起光カットフィルター21によってカット
される。こうして撮像された蛍光像は、画像表示手段24
に表示される。前記光感受性物質は腫瘍親和性を有する
ので、基本的に腫瘍部分のみが蛍光像として示されるよ
うになる。
【0045】ここで蛍光像撮像手段23としては、前述し
たように高感度撮像が可能な例えばイメージ・インテン
シファイアが用いられているから、蛍光像を高感度で撮
像することができる。またこの蛍光像撮像手段23とし
て、時間蓄積型撮像手段を用いたり、さらには該蛍光像
撮像手段23を冷却手段によって冷却する等しても、高感
度撮像が可能となりS/Nも改善される。
【0046】一方、診断部位30に照明光L2が照射され
たとき、該診断部位30で反射した照明光L2の一部はビ
ームスプリッタ19で反射して、固体撮像素子25に入射す
る。この際、結像レンズ20により該照明光L2による診
断部位30の通常像が固体撮像素子25上に結像され、この
通常像が固体撮像素子25によって撮像される。こうして
撮像された通常像は、画像表示手段24に表示される。
【0047】以上説明した通り、本例においても蛍光像
と通常像とが、1/30秒あるいは1/60秒という短
い周期Tで交互に撮像されるから、画像表示手段24にお
いてはこれら両像がリアルタイムで表示されるようにな
る。そこで術者や助手は、通常像を観察することによ
り、診断部位30の状態や、プローブ17と診断部位30との
位置関係を確認することができる。
【0048】なお、蛍光像が示す腫瘍の位置を容易に特
定できるように、画像表示手段24において蛍光像と通常
像とを重ね合わせて表示することも可能である。本例に
おいても、蛍光像と通常像とが共通の結像レンズ20によ
って結像されるから、上記の重ね合わせ表示を行なう際
に、蛍光像と通常像とを正確に重ね合わせることができ
る。
【0049】次に図6を参照して、本発明の第3の実施
の形態による蛍光内視鏡について説明する。なおこの図
6において、図1及び図4中の要素と同等の要素には同
番号を付し、それらについての説明は特に必要の無い限
り省略する。
【0050】この第3の実施形態の蛍光内視鏡において
は、第2の実施形態における励起光源10、照明光源13に
それぞれ代えて、励起光L1を連続的に発する励起光源
40、照明光L2を連続的に発する照明光源41が用いられ
ている。また励起光用ライトガイド12に入射する前の励
起光L1と、照明光用ライトガイド15に入射する前の照
明光L2と、イメージガイド18から出射した蛍光L3の
各光路に入り得る回転シャッター42が設けられている。
【0051】上記回転シャッター42は図7に示される通
り、光透過部42aと光遮断部42bとが90°の角度間隔
で交互に配置されてなるものである。そしてこのシャッ
ター42は、励起光源40、照明光源41および蛍光像撮像手
段23に対して図7に示す状態に配設され、図示しないモ
ーター等により駆動されて、軸42cを中心として一定速
度で回転する。
【0052】シャッター42がこのように回転することに
より、励起光用ライトガイド12に励起光L1が入射する
状態と、照明光用ライトガイド15に照明光L2が入射す
る状態とが、短い時間間隔Tで切り換えられるようにな
る。したがってこの場合も第1及び第2の実施形態と同
様に、診断部位30に対して、励起光用ライトガイド12か
ら励起光L1が、そして照明光用ライトガイド15から照
明光L2が、短い時間間隔で交互に照射される。なお上
記の周期Tは、この場合も例えば1/30秒あるいは1
/60秒に設定される。
【0053】励起光L1と照明光L2の各々に対するシ
ャッター挿入のタイミングを図8に示す。またこの図8
には、蛍光像撮像手段23と通常像撮像用の固体撮像素子
25の撮像動作タイミングも併せて示してある。ここに示
されるように本例では、蛍光像撮像手段23が、励起光L
1が2回パルス状に照射される間に亘って時間蓄積して
撮像するので、蛍光像をより高感度で撮像可能となる。
【0054】なお、図4および図7に示される励起光カ
ットフィルター21に代えて、分光器や音響光学分光素子
等を設けておけば、スペクトル診断に利用できる蛍光像
の分光画像を撮影、表示可能となる。また、通常像に対
して特に高精細度が求められない場合は、通常像をイメ
ージガイド18によって導いて、分光画像を撮影、表示す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である蛍光内視鏡を示
す概略側面図
【図2】図1の蛍光内視鏡の概略平面図
【図3】図1の蛍光内視鏡における光源点灯と撮像手段
の動作のタイミングを示すタイミングチャート
【図4】本発明の第2の実施形態である蛍光内視鏡を示
す概略側面図
【図5】図4の蛍光内視鏡の概略平面図
【図6】本発明の第3の実施形態である蛍光内視鏡を示
す概略側面図
【図7】図6の蛍光内視鏡の一部を示す斜視図
【図8】図6の蛍光内視鏡における光遮断シャッターと
撮像手段の動作タイミングを示すタイミングチャート
【符号の説明】
10 励起光源 11 集光レンズ 12 励起光用ライトガイド 13 照明光源 14 集光レンズ 15 照明光用ライトガイド 16 生体 17 プローブ 18 イメージガイド 19 ビームスプリッタ 20 結像レンズ 21 励起光カットフィルター 22 集光レンズ 23 蛍光像撮像手段 24 画像表示手段 25 固体撮像素子 26 ダイクロイックミラー 30 診断部位 40 励起光源 41 照明光源 42 回転シャッター L1 励起光 L2 照明光 L3 蛍光

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光を発する光感受性物質の励起波長領
    域にある励起光を発する励起光源と、 前記光感受性物質を吸収している生体内部の部位に向け
    て前記励起光を導く励起光用ライトガイドと、 照明光を発する照明光源と、 前記部位に向けて前記照明光を導く照明光用ライトガイ
    ドと、 前記部位からの光を、第1の光路と第2の光路とに分岐
    させる光分岐手段と、 前記部位から発せられて前記第1の光路を進む蛍光を受
    光し、該蛍光による蛍光像を撮像する撮像手段と、 前記部位で反射して前記第2の光路を進む照明光を生体
    内部で受光して、該照明光による通常像を撮像する固体
    撮像素子と、を備えたことを特徴とする蛍光内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記蛍光像を撮像する撮像手段が、生体
    内部に配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    蛍光内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記蛍光像を撮像する撮像手段が、前記
    通常像を撮像する前記固体撮像素子を構成する画素の面
    積よりも大きい面積を有する画素により構成される固体
    撮像素子からなることを特徴とする請求項1または2記
    載の蛍光内視鏡。
  4. 【請求項4】 前記蛍光像を撮像する撮像手段が、前記
    蛍光像を生体外まで導くイメージガイドと、 このイメージガイドによって導かれた蛍光像を撮像する
    撮像素子と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    蛍光内視鏡。
  5. 【請求項5】 前記蛍光像を撮像する撮像手段が、イメ
    ージ・インテンシファイアを使用するものであることを
    特徴とする請求項4記載の蛍光内視鏡。
  6. 【請求項6】 前記蛍光像を撮像する撮像手段が、時間
    蓄積型撮像手段を使用するものであることを特徴とする
    請求項1から4いずれか1項記載の蛍光内視鏡。
  7. 【請求項7】 前記蛍光像を撮像する撮像手段を冷却す
    る手段が設けられていることを特徴とする請求項1から
    6いずれか1項記載の蛍光内視鏡。
  8. 【請求項8】 前記イメージガイドによって導かれた像
    を分光処理する手段が設けられていることを特徴とする
    請求項4から7いずれか1項記載の蛍光内視鏡。
  9. 【請求項9】 前記通常像を撮像する固体撮像素子が、
    前記蛍光像を撮像する撮像手段よりも高い画素密度で撮
    像するものであることを特徴とする請求項1から8いず
    れか1項記載の蛍光内視鏡。
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