JPH1014852A - 食器乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の食器乾燥機のドア部の構造は、内部から
の蒸気を外に漏らさないために、水封構造をとる際、部
品点数の多い複雑な構成となっていた。また、間にいれ
るパッキンについても、部組作業の際組立の基準形状が
ないため組立性が悪くパッキン取り付けの位置も不安定
となる要因を持っていた。 【解決手段】本発明の特徴とするところは、前面に開口
を有し内部に食器を収納する食器収納槽、前記食器収納
槽の開口を覆い開閉自在なドア，食器収納槽内部にヒー
タおよび送風モータを有した温風発生機器を有し、周囲
を金属または、成形品で囲まれた構造の筐体を有し前面
の食器の出し入れのための扉を有する食器乾燥機におい
て、食器の出し入れのためのドア部の端部にドアを食器
収納槽へ吸着固定するための磁石を取り付ける袋状の構
造を有する食器乾燥機にある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食器の乾燥を行う
食器乾燥機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】食器乾燥機の外観図を図１に示す。

【０００３】従来、この種の食器乾燥機のドア部１は、
図２のような部品構成となっている。

【０００４】前面にあるドア３は前面パネル材の意匠を
任意に選べるように、パネル材（意匠用木材板）を挿入
出来るように４方をサッシ状の枠４に囲まれている。

【０００５】また収納槽２は、ステンレス等の鉄板で作
られており、前面のドアとは、ドアサッシ部４のコーナ
部にあるマグネット５によって固定されている。

【０００６】この際、コーナ部のマグネット５はドア部
に別部品の成形品に組み込みそれを取り付ける構造にな
っていた。

【０００７】また、底面部については、図４のようにマ
グネットをドアの外側から挿入し別部品１０にて外側か
らおさえる構造となっておりこのため、食器乾燥時に内
部に溜った水蒸気を外に漏らさないためにパッキン１０
が必要となり構造が複雑化していた。

【０００８】また、ドアサッシは、前面に意匠パネルを
はめこむことができるような構成をとり、かつ食器乾燥
時に内部に溜った水蒸気をドアサッシと収納槽の間から
漏れないように、水封する必要があった。

【０００９】このため、図３に示すようにドアサッシ４
−ｂと収納槽２の間には、それぞれ蒸気を外に漏らさな
いための弾性体４−ｂ′，６を用いて水封構成とする必
要があった。

【００１０】この際、従来は、図３に示すようにドア部
３と収納槽２との接触部にドアのサッシ４−ｂ部分か
ら、塩化ビニル等の弾性材４−ｂ′を２色成形し、水封
を行っていた。

【００１１】この場合、内部に発生する水蒸気は、ドア
サッシとドアのナカイタ（中央の成形品）との部品の接
続部から外部へ漏れでる可能性が考えられ、ナカイタ部
分に別のパッキン６を取り付けて水封構造を形成する必
要があった。

【００１２】このため、従来技術では、この確実な水封
構成を形成するのに部品点数が多く複雑な構成となって
いた。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
食器乾燥機では、ドア部と収納槽のあいだに、蒸気を外
に漏らさないための、部品が必要となっており構造を複
雑にしている。

【００１４】また、間にいれるパッキンについても、部
組作業の際組立の基準形状がないため組立性が悪くパッ
キン取り付けの位置も不安定となる要因を持っていた。

【００１５】本発明の目的は、ドア部のマグネット取り
付け部の構造および、ドアサッシ部の水封構造の簡易化
を図り、部品点数は少なく、安価でかつ信頼性の高い食
器乾燥機を提供することにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の特徴とするところは、前面に開口を有し内部
に食器を収納する食器収納槽、前記食器収納槽の開口を
覆い開閉自在なドア，食器収納槽内部にヒータおよび送
風モータを有した温風発生機器を有し、周囲を金属また
は、成形品で囲まれた構造の筐体を有し前面の食器の出
し入れのための扉を有する食器乾燥機において、食器の
出し入れのためのドア部の端部にドアを食器収納槽へ吸
着固定するための磁石を取り付ける袋状の構造を有する
食器乾燥機にある。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、添付
の図面を用いて説明する。

【００１８】図１に本発明による食器乾燥機の外観図
を、図５に側面断面図を示す。

【００１９】食器を収納する食器収納槽２の前面には、
食器の出し入れを行うドア１，食器収納槽２の上方に
は、食器乾燥機の運転制御を選択する制御パネル１１が
設けられている。制御パネル１１の左端には、食器収納
槽１内排気の排出を行う排気フィルター１２が設けられ
ている。食器収納槽２の上部は、上部カバー１３にてカ
バーされている。

【００２０】次に図５に示すように、食器収納槽２内に
は食器を載せる上カゴ１４及び下カゴ１５が設けられ、
各々引き出し自在に、上カゴレール１６，下カゴレール
１７により支持されている。食器収納槽２の下方には、
残水を受ける水受け１８が取り付けられている。また、
食器収納槽２の上部には、食器を乾燥させるための冷風
を温風化するヒータ１９を装着した温風発生器２０が設
けられ、温風発生器２０内への外気の送風を行う送風機
構部２１が送風モータ２２，送風ファン２３を装着し、
食器収納槽２の背面上方に設けられた吸気フィルター２
４から外気を取り込むように構成されている。

【００２１】ここで、前面のドア１、図６に示すように
前面パネルの意匠を任意に選べるように、パネル材（意
匠用木材板）を挿入出来るように４方をサッシ状の枠２
５に囲まれている。

【００２２】また収納槽は、ステンレス等の鉄板で作ら
れており、前面のドアとは、ドアサッシ２５のコーナ部
にあるマグネット２６によって固定されている。

【００２３】また、底面側については、同様に図７のよ
うにドア部の内側から袋状に一体構造の成形形状を形成
しその中に両側をマグネット補助板２７で挟んだマグネ
ットを挿入し、内側からマグネットをおさえる板２８で
固定する構造とする。

【００２４】この際、内側からマグネットをおさえる板
２８については、磁力の関係から、非磁性のステンレス
材をもちいるのが望ましい。

【００２５】また、ドアサッシは、前述のように前面に
意匠パネルをはめこむことができるような構成をとり、
かつ食器乾燥時に内部に溜った水蒸気をドアサッシと収
納槽の間から漏れないように、水封する必要がある。

【００２６】このため、ドアサッシと収納槽の間には、
それぞれ蒸気を外に漏らさないための弾性体を用いて水
封構成とする必要がある。

【００２７】図８は、図６のＡ−Ａ断面を示し、水封構
造を示すものである。

【００２８】この側面部のパッキン２９であるが、ドア
のナカイタ３（中央の成形品）に溝３０を設け、その部
分に図８の右ような溝の内部で締め代をもつ突起形状２
９−ａの弾性体２９を挿入する。ここで、図８左に示す
ように溝の内部の突起部２９−ａでの水封構造以外にド
アのナカイタ部にも突起３１を設け、水封構成をとって
おくと更に効果がある。

【００２９】また、パッキンの位置は図９のようにドア
部３と収納槽２との接触部の外側にドアナカイタ３とド
アのサッシ２５部の部品の接続部をあわせ、その間にパ
ッキン２９をとりつけることにより、ドアサッシ２５と
収納槽２の間には、蒸気を外に漏らさないための水封構
成を、少ない部品点数でかつ確実に効果をあげることが
できる。

【００３０】また、図１０のように側面部のパッキン３
２をドアナカイタ３の端部から２色成形し、一体化する
とさらに、水封の信頼性の高いかつ部品点数の少ない構
成とすることができる。

【００３１】またこの際、パッキン材の材料としては、
従来塩化ビニル等を用いてきたが産業廃棄物の観点か
ら、ＡＢＳ等の外観用材料とエラストマー樹脂材料等の
弾性体樹脂との２色成形化が望ましい。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば少ない部品点数で、水封
に対する信頼性の高い食器乾燥機を、提供することがで
きる。

【００３３】また、製品の製作コストについても、部品
点数を減らすことで、大幅に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る食器乾燥機の全体的外
観形状を示す斜視図である。

【図２】従来の食器乾燥機のドアブクミの部品構成を示
す図である。

【図３】従来の食器乾燥機のドアブクミの断面水封構造
図である。

【図４】従来の食器乾燥機のドアブクミのマグネット取
り付け部詳細図である。

【図５】本発明の一実施例に係る食器乾燥機の断面側面
図である。

【図６】本発明の一実施例に係るドアブクミの部品構成
を示す図である。

【図７】本発明の一実施例に係るドアブクミのマグネッ
ト取り付け部詳細図である。

【図８】本発明の一実施例に係るドアブクミの水封用パ
ッキン部品断面図である。

【図９】本発明の一実施例に係るドアブクミの断面水封
構造図である。

【図１０】本発明の一実施例に係るドアブクミのナカイ
タおよびパッキンの２色成形品断面水封構造図である。

【符号の説明】

１…ドアブクミ、２…食器収納槽、３…ドアナカイタ、
４…ドアサッシ、５…マグネット、２５…ドアサッシ、
２６…マグネット、２９…水封用パッキン。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮高 智 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内 (72)発明者 川井 正治 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前面に開口を有し内部に食器を収納する食
   器収納槽、前記食器収納槽の開口を覆い開閉自在なド
   ア，食器収納槽内部にヒータおよび送風モータを有した
   温風発生機器を有し、周囲を金属または、成形品で囲ま
   れた構造の筐体を有し前面の食器の出し入れのための扉
   を有する食器乾燥機において、 食器の出し入れのためのドア部の端部にドアを食器収納
   槽へ吸着固定するための磁石を取り付ける袋状の構造を
   有することを特徴とする食器乾燥機。
2. 【請求項２】請求項１において、 両サイドおよび上下に取り付けられたサッシとドアの間
   に、断面形状に突起を有したゴムまたは、弾性体の樹脂
   をはさみこむこと、あるいは、突起を有したサッシまた
   はドアの間にゴムまたは、弾性体の樹脂をはさみこむこ
   とを特徴とする食器乾燥機。
3. 【請求項３】請求項１または２において、 サッシとドアの間にはさみ込む弾性体の樹脂をドアと一
   体成形としたことを特徴とする食器乾燥機。