JPH10148347A - 天井吊り形空気調和機 - Google Patents

天井吊り形空気調和機

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JPH10148347A
JPH10148347A JP8306262A JP30626296A JPH10148347A JP H10148347 A JPH10148347 A JP H10148347A JP 8306262 A JP8306262 A JP 8306262A JP 30626296 A JP30626296 A JP 30626296A JP H10148347 A JPH10148347 A JP H10148347A
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drain pan
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water
air conditioner
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Takuya Shimokawa
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】交換器とサブドレンパンとの距離を理想状態に
設定して、高湿空気の溜りをなくして結露の発生を防止
し、かつ吸込み領域を最大限確保して風量を確保し、静
音化と、快適空調をなす天井吊り形空気調和機を提供す
る。 【解決手段】下面に吸込み口4および吹出し口5a,5
bを備えたユニット本体1と、このユニット本体1内
で、吸込み口に対し斜めに傾斜して室内熱交換器11
a,11bを配置し、この室内熱交換器の下方の投影面
上に、滴下するドレン水を受けるとともに、熱交換空気
の導通用空間部21を有するよう階段状に形成されたサ
ブドレンパン14を配置し、室内熱交換器に対するサブ
ドレンパンの距離は、下部側から上部側に向かって順次
大に離間するよう設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井吊り形空気調
和機に係り、特に熱交換器で生成されるドレン水の処理
構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、大型のリビングが好まれる傾向に
対処して、2方向吹出しによって室内を良好な温度分布
に確保する空気調和機が知られている。この種の空気調
和機は、図7に示す概略構成をなす。すなわち、天井に
取付けられるユニット本体Aに、2組の室内熱交換器
a,aが、ハの字状に形成された状態で配置される。こ
れら室内熱交換器a,aの傾斜上部側にそれぞれ対向し
て、2台の室内送風機b,bが配置される。
【0003】上記ユニット本体Aは、下面開口部が化粧
パネルcで閉成されており、この化粧パネルcを除く筺
体部分が天井裏に位置し、化粧パネルcは室内の天井面
に露出する。
【0004】上記化粧パネルcの中央部に、グリルdと
フィルタeが二段重ね状態で嵌め込まれる吸込口fが設
けられる。この吸込口fの両側部は吹出口g,gとなっ
ている。
【0005】さらに、上記吸込口fの両側部に沿う化粧
パネルc内面側には、ドレンパンiが配置される。この
ドレンパンiに、それぞれの上記熱交換器a下端部が入
り込んだ状態で組立てられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、以上のような
構成で空調機能としては何らの問題もないが、特に冷房
運転にともない上記熱交換器aに生成されるドレン水の
処理に不具合が生じていた。
【0007】すなわち、ユニット本体Aの高さ寸法を抑
制するため、上記熱交換器aはハの字状に傾斜配置され
る関係上、ドレン水が熱交換器aの途中で滴下する恐れ
がある。このドレン水は、吸込口fに嵌め込まれるフィ
ルタeに落下し、ついには居住空間である被空調室内に
飛散して快適空調を損なう恐れがある。
【0008】そこで、各熱交換器aの傾斜下面側に所定
間隔を存して、熱交換器から滴下するドレン水を受ける
一方、熱交換空気の導通用開口部hを有するサブドレン
パンj,jを配置する案が、考え出されるに至った。
【0009】したがって、各熱交換器a,aから直接滴
下するドレン水を受けられるようになったが、今度は、
熱交換器aとサブドレンパンjの距離の設定が、サブド
レンパンJにおける新たな結露の発生と、熱交換効率に
影響することが分かった。
【0010】すなわち、このような空気調和機において
は、吸込み口fからの距離が大になる奥方(熱交換器
a,a相互が接触する頂点部位)ほど熱交換空気の流速
が遅くなる傾向にあり、比較的軽い熱交換前の高湿空気
がこの部位に澱み易くなってしまう。
【0011】このような場合、熱交換器aに対してサブ
ドレンパンjを接触に近い状態で近接して配置すると、
サブドレンパンjは熱交換器aからの輻射熱や低温のド
レン水によって冷却されるので、澱んだ高湿空気が接触
すると外面側にドレン水が生成され、ついには落下して
しまう不具合が生じる。
【0012】この対策として、図8に示すように、熱交
換器aに対してサブドレンパンjを充分な距離kを有し
て離間させる。この場合、熱交換器aとサブドレンパン
jとの距離kは、どの位置でも同一であって、互いに平
行である。
【0013】すなわち、上記熱交換器aと上記サブドレ
ンパンjとが十分な距離kだけ離間しているので、サブ
ドレンパンjは熱交換器aからの輻射熱による影響を受
けることがなくなり、澱んだ高湿空気が接触しても外面
側にドレン水を生成することがない。
【0014】その反面、熱交換器a,a相互間の空間部
である吸込み領域(同図でハッチングで示す)mが小さ
くなって、熱交換効率が低下してしまう。また、図9に
示すように、サブドレンパンjは、垂直線n−nに対し
て所定の角度θに傾斜される水受け皿pと、この水受け
皿pの熱交換器対向端部に下方へ一体に折曲される立下
り部qと、反対側端部に上方へ一体に折曲される立上り
部rと備えている。
【0015】上記立下り部qが熱交換器a面に対向して
配置されているが、たとえ熱交換器aからの輻射熱の影
響を受け難く、かつ上記吸込み領域が広くとれる接点を
探して互いの距離sを設定しても、熱交換空気は水受け
皿pの傾斜に沿った方向へ導かれてしまい、立下り部q
の熱交換器aに対する投影部分には熱交換空気が流れ難
い。
【0016】この投影部分は、いわゆる熱交換空気の滞
留域(冷却層)となり、熱交換器aからの輻射冷熱を極
めて受け易くなり、サブドレンパンjは立下り部qのみ
冷却される。したがって、この部分に結露が生じて落下
する恐れがある。
【0017】また、ドレン水は低温であるので水受け皿
pが冷却される一方、この外面側に高湿空気が接触する
ので結露し易い。これを防止するため、図10に示すよ
うに、水受け皿pと立上り部rの内面側に断熱材tを貼
着して、ドレン水との直接の接触をなくして低温化を防
止する考えがある。
【0018】しかしながら、水受け皿pのドレン水集溜
量が減少するとともに、水受け皿pと立上り部rの全面
に亘って断熱材tを貼着することは、断熱材の必要面積
が大になって部品費がかさんでしまう。
【0019】そして、水受け皿pと立下り部qとがほぼ
直角の状態で折曲されているので、水受け皿pの外面側
に沿って導かれる熱交換空気が衝突して渦流を生じ、滞
留する。上記熱交換空気は高湿であるから、ここでも結
露の恐れがある。
【0020】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、傾斜して配置される熱
交換器と、この熱交換器に対して配置されるサブドレン
パンとの距離を理想状態に設定して、どの部位において
も高湿空気の溜りを防止し、サブドレンパンにおける結
露の発生を抑制し、かつ吸込み領域を最大限確保して熱
交換効率の向上を図るとともに、風量を確保し、静音化
と、快適空調を得られる天井吊り形空気調和機を提供し
ようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するため
の本発明の天井吊り形空気調和機は、請求項1として、
下面に吸込み口および吹出し口を備えた空気調和機本体
と、この空気調和機本体内で、上記吸込み口に対向し斜
めに傾斜した状態で配置される熱交換器および、この熱
交換器と上記吹出し口に対向して配置される送風機と、
上記熱交換器の下方の投影面上に、熱交換器と対向して
配置され、上記熱交換器から滴下するドレン水を受ける
とともに、熱交換空気の導通用空間部を有するよう階段
状に形成されたサブドレンパンと、このサブドレンパン
からドレン水を受け、外部へ排水するメインドレンパン
とを具備した天吊り形空気調和機において、上記熱交換
器に対する上記サブドレンパンの距離は、下部側から上
部側に向かって順次大に離間することを特徴とする。
【0022】請求項2として、請求項1において上記サ
ブドレンパンは、垂直線に対して所定の角度に傾斜さ
れ、かつ互いに平行な複数の水受け皿と、それぞれの水
受け皿の熱交換器対向端部に下方に一体に折曲される立
下り部と、上記それぞれの水受け皿の熱交換器とは反対
側端部に上方に一体に折曲される立上り部とを具備し、
上記熱交換器に対する立下り部の距離は、下部側から水
受け皿折曲部である上部側に向かって順次大に離間され
て配置されることを特徴とする。
【0023】請求項3として、請求項2において上記サ
ブドレンパンは、水受け皿と立下り部との折曲部分で、
その下面側は湾曲成される特徴とする。以上のような課
題を解決するための手段を備えることにより、請求項1
ないし請求項3の発明では、熱交換前の高湿空気が滞留
することなく円滑に導かれ、熱交換器によるドレンパン
の部分的な冷却を除去して結露の防止をなし、かつ吸込
み領域が拡大して熱交換効率が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1に示すような、天井吊り形
空気調和機である室内ユニットの構成となっている。図
中1は空気調和機本体であるユニット本体であり、ここ
では図示しない吊持具を介して天井から垂設される。ユ
ニット本体の下面側は化粧パネル2となっていて、天井
板3から露出する。すなわち、ユニット本体1は天井裏
に埋込状態で取付けられる。
【0025】化粧パネル2は天井板3と同一面をなし、
この両側部を除く中央に吸込口4が設けられ、両側に吹
出口5a,5bが設けられる。上記吸込口4には吸込グ
リル6とフィルタ7が嵌め込まれている。各吹出口5
a,5bには、互いに異なる方向へ吹出案内するルーバ
8が設けられている。
【0026】ユニット本体1の内周面にはファンケーシ
ング9が貼着される。この内側の空間室10には、それ
ぞれ一対の室内熱交換器11a,11bおよび室内送風
機12a,12bが相対向して配置される。
【0027】上記室内熱交換器11a,11bは、互い
の上端部が近接し、下端部が離間しており、それぞれが
内側に傾斜した状態となっていて、全体としてハの字状
をなす。
【0028】これら室内熱交換器11a,11bの下端
部に対向して、熱交換器から流下するドレン水を集水す
るドレンパン13が配置されている。このドレンパン1
3の両側端部に、上記ノーズ13a,13bが一体に形
成されている。
【0029】また、室内熱交換器11a,11bの傾斜
下面側に、熱交換器と同様にハの字状に形成される後述
するサブドレンパン14,14が配置されていて、その
下端部が上記ドレンパン13に支持される。
【0030】ユニット本体1内には、吸込口4から各吹
出口5a,5bに至る2系統の通風路15a,15bが
形成される。すなわちそれぞれの通風路15a,15b
は、天井板3下部の被空調室Rの熱交換空気を吸込口4
からユニット本体1の内部空間室10に取入れて室内熱
交換器11a,11bを導通させ、室内送風機12a,
12bと吹出口5a,5bとの間のノーズ13a,13
bによって案内し、吹出口5a,5bから再び被空調室
R内へ吹出案内するようになっている。
【0031】ここでは、一方の吹出口5aから吹出され
る熱交換空気は、被空調室RのゾーンXの方向へ向か
い、他方の吹出口5bから吹出される熱交換空気は、被
空調室RのゾーンYの方向へ向かうようになっている。
【0032】つぎに、上記サブドレンパン14について
詳述する。図3にも示すように、サブドレンパン14
は、その中央部には中央案内樋16が上下方向に沿って
設けられ、左右両側部には端板17が、かつ中央案内樋
16と両端板17相互間には、これらと平行に図示しな
い連結板が設けられる。
【0033】上記中央案内樋16から左右の連結板を介
して左右の端板17にかけて、複数の水受け皿18…が
上下方向に所定間隔を存して架設される。各水受け皿1
8は、中央案内樋16側が最も低く、連結板から端板1
7側に亘って徐々に高くなるよう、水平面Zに対して傾
斜して配置される。換言すれば、両端板17から上記中
央案内樋16へ向かって下方に傾斜している。
【0034】また、上記中央案内樋16は断面U字状を
なし、この両側面に、各水受け皿18端部が連結され、
互いに連通している。上記連結板は、各水受け皿18の
底部相互を支持しており、水受け皿におけるドレン水の
流通は何らの支障もない。上記端板17は、各水受け皿
18の側端開口部を閉塞する。
【0035】なお、中央案内樋16と端板17のそれぞ
れ下端部に設けられる矩形状の板片19は、上記室内熱
交換器11a,11bの下端部とドレンパン13との間
に差込まれて、サブドレンパン14の下端部の支持をな
す。
【0036】図2にも示すように、各水受け皿18は、
垂直線Lに対して所定の傾斜角度αに向けられている。
この水受け皿18の上端部に、下方側に一体に折曲され
る立下り部19が設けられる。水受け皿18の下端部に
は、上方側に一体に折曲される立上り部20が設けられ
る。ここでは、水受け皿18に対して立下り部19と立
上り部20ともに、ほぼ90°に折曲される。
【0037】これら水受け皿18が斜め方向に所定間隔
を存して設けられる。互いの水受け皿18相互の隙間
が、熱交換空気が導通するための導通用開口部21とな
っている。
【0038】上記室内熱交換器11a,11bに対する
上記サブドレンパン14,14の距離は、下部側から上
部側に向かって順次大に離間するよう設定される。すな
わち、サブドレンパン14下端部と室内熱交換器11
a,11bとの距離をSa、サブドレンパン14上端部
と室内熱交換器11a,11bとの距離をSbとしたと
き、Sa<Sbとなるように、最下段の立上り部19か
ら最上段の立上り部19にかけて順次設定される。
【0039】このようにして構成される室内熱交換器1
1a,11bおよびドレンパン13とサブドレンパン1
4,14を備えた天井吊り形の空気調和機であり、室内
熱交換器11a,11bに対する冷凍サイクル運転をな
すとともに、室内送風機12a,12bを回転駆動す
る。
【0040】被空調室空気が吸込口4からユニット本体
1内へ吸込まれ、サブドレンパン14に形成される導通
用開口部21を通過して室内熱交換器11a,11bに
導かれる。上記導通用開口部21は十分な開口面積が確
保されているから、熱交換空気の導通にあたって抵抗は
最小ですむ。
【0041】熱交換空気は室内熱交換器11a,11b
に導かれる冷媒と熱交換してから、送風案内路15a,
15bを介して各吹出口5a,5bから吹出される。す
なわち、被空調室の空気調和をなす。
【0042】各室内熱交換器11a,11bは、熱交換
作用にともなって被空調室空気に含まれる水分を凝縮す
る。この表面は露点以下に冷却され、ドレン水が生成さ
れる。通常、このドレン水は室内熱交換器11a,11
bの傾斜に沿って流下し、この下端部からドレンパン1
3に落ちて、集水される。
【0043】長期間の使用に亘る経年変化で、室内熱交
換器11a,11bに施された親水性処理の効果が薄れ
ることがある。このような状態では、ドレン水は室内熱
交換器11a,11b下端部に到達する以前に落下す
る。
【0044】室内熱交換器11a,11bから滴下する
ドレン水は、この下方部位に配置されるサブドレンパン
14,14に受けられる。すなわち、サブドレンパン1
4を構成する水受け皿18に受けられ、水受け皿18と
立上り部20で形成される凹部に集められる。
【0045】そしてドレン水は、水受け皿18の水平方
向の傾斜に沿って流れ、ついには、中央案内樋16に導
かれる。中央案内樋16の下端部は上記ドレンパン13
に連通しているので、全てのドレン水はこのドレンパン
13に集水され、そして外部に排水処理される。このよ
うにして、ドレン水が吸込み口4から被空調室R内に落
下するようなことはなく、快適空調を確保する。
【0046】一方、室内熱交換器11a,11bに対す
るサブドレンパン14,14の距離は、下部側から上部
側に向かって順次大に離間するよう設定されているの
で、熱交換空気である高湿空気が滞留する吸込み口4か
ら遠く離間した最も奥方の位置において室内熱交換器1
1a,11bの冷熱の影響によるサブドレンパン14の
部分的な冷却が少なくてすみ、結露の発生が防止され
る。
【0047】下部側である吸込み口4に近い部位では室
内熱交換器11a,11bとの距離が狭いが、熱交換空
気の流速が大であるので、室内雰囲気の影響でサブドレ
ンパンの温度は下がらずにすみ、したがって結露は発生
しない。
【0048】また、従来のように、単純に室内熱交換器
とサブドレンパンの距離を大きくしたものと比較して、
吸込み領域の拡大を得られ、熱交換効率の向上を図れ
る。図4に示すような、水受け皿18Aと立下り部19
Aを備えたサブドレンパン14Aであってもよい。ここ
ではサブドレンパン14Aを構成する個々の水受け皿1
8Aについて、その下端部から室内熱交換器(同図の1
1a)までの距離は、立下り部19Aの水受け皿18A
折曲部である上部側までの距離より狭くなるよう形成さ
れている。
【0049】すなわち、所定部位の水受け皿18Aにお
いて、水受け皿18Aに一体に設けられる立下り部19
Aは、その下端部から室内熱交換器11aまでの距離S
x 、立下り部19Aの上端部から室内熱交換器11aま
での距離Sy としたとき、Sx <Sy となる。
【0050】そして、この立下り部19Aは、最下段の
立下り部19Aおよび最上段の立下り部19Aにおける
室内熱交換器11a,11bとの距離が図2で示したよ
うなSa,Sbとなるように、それぞれ一直線上に揃え
て配置される。
【0051】したがって、距離の大な立上り部19上部
側では、熱交換空気が立下り部19Aの裏側まで入り込
み易くなる。この熱交換空気の影響を受けて、室内熱交
換器11a,11bに対する熱交換空気の滞留域(冷却
層)が縮小され、室内熱交換器の輻射冷熱の影響による
部分的な冷却が少なくてすみ、結露の発生が防止され
る。
【0052】そして、水受け皿18Aと一体に設けられ
る立下り部19Aは、互いに一直線上に揃えて配置され
るので、風量の確保と静音化を図れる。図5に示すよう
な、水受け皿18Bと立下り部19Bを備えたサブドレ
ンパン14Bであってもよい。ここでは、水受け皿18
B外面と立下り部19B外面とはR状の曲面に形成され
る。この曲面には、断熱材25が貼着される。
【0053】したがって、水受け皿18Bの外面に沿っ
て流れる熱交換空気が渦流など滞留が生じないから、結
露の発生もみられない。しかも、熱交換空気の流通面に
沿って断熱材が貼着されているから、水受け皿18Bが
ドレン水を受けて冷却されていても、断熱されるので結
露の発生がない。
【0054】なお、上記実施の形態では、化粧パネル2
の中央部に吸込み口4、両側部に一対の吹出し口5a,
5bが設けられ、室内熱交換器11a,11bは一対の
ハの字状になったものを備えたが、これに限定されるも
のではなく、図6に示すような構成の天吊り形空気調和
機であってもよい。
【0055】すなわち、ユニット本体30の下面開口部
は化粧パネル31で閉塞され、この化粧パネル31の一
側部に吸込み口32が、かつ他側部に吹出し口33が開
口される。これら吸込み口32と吹出し口33との間の
スペースにドレンパン34が載設され、さらにドレンパ
ン34は室内熱交換器35を支持する。
【0056】上記室内熱交換器35は吸込み口32に対
向するよう斜めに傾斜していて、その上端部はドレンパ
ン34から突出する。この室内熱交換器35の側方部位
で、かつ吹出し口33の上方部位に室内送風機36が配
置される。
【0057】このようにして構成される空気調和機で、
かつ上記室内熱交換器35の下方の投影面上に、室内熱
交換器35から滴下するドレン水を受けるとともに、熱
交換空気の導通用空間部37を有するよう階段状に形成
されたサブドレンパン38が室内熱交換器35と対向し
て配置される。
【0058】上記室内熱交換器35に対する上記サブド
レンパン38の距離は、下部側から上部側に向かって順
次大に離間する。サブドレンパン38の断面構成は、先
に説明したものと同一でよい。したがって、先に説明し
たものと全く同一の作用効果を奏することとなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、吸込み口に対して熱交換器を傾斜して配置し、こ
の熱交換器の下方の投影面上にドレン水を受け熱交換空
気導通用空間部を有する階段状に形成されたサブドレン
パンを配置し、熱交換器とサブドレンパンの距離を、下
部側から上部側に向かって順次大に離間させたから、高
湿の熱交換空気が滞留する上部側では熱交換器とサブド
レンパンとの距離を大にとることができ、サブドレンパ
ンの部分的な結露の防止をなす。そして、下部側では吸
込み領域を最大限確保することとなり、熱交換効率の向
上を図れるなどの効果を奏する。
【0060】請求項2の発明によれば、サブドレンパン
は、所定角度に傾斜され互いに平行な複数の水受け皿
と、この水受け皿の熱交換器対向端部に下方に一体に折
曲される立下り部、反対側端部に上方に一体に折曲され
る立上り部とを具備し、熱交換器と立下り部の距離は、
下部側から上部側に向かって順次大に離間して配置した
から、立下り部と熱交換器との間の滞留域の面積が縮小
して、熱交換器の冷熱の影響による立下り部の部分的な
冷却を抑制できるとともに、立下り部を一直線上に揃え
られるので、熱交換空気の流通が滑らかになって風量確
保と静音化に有効である。
【0061】請求項3の発明によれば、サブドレンパン
は、水受け皿と立下り部との折曲部分で、その下面側を
湾曲成したから、熱交換空気が渦流を生じることがな
く、滞留がないので結露の防止を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、天井吊り形空気調
和機の概略の縦断面図。
【図2】同実施の形態の、熱交換器に対するサブドレン
パンの配置を説明する図。
【図3】同実施の形態の、サブドレンパンの一部省略し
た正面図。
【図4】他の実施の形態の、サブドレンパンの構成図。
【図5】さらに他の実施の形態の、サブドレンパンの構
成図。
【図6】さらに他の同実施の形態の、天吊り形空気調和
機の概略の縦断面図。
【図7】従来の、天吊り形空気調和機の概略の縦断面
図。
【図8】同従来の、熱交換器に対するサブドレンパンの
配置を説明する図。
【図9】同従来の、サブドレンパンの構成と、熱交換器
に対するサブドレンパン立下り部の配置を説明する図。
【図10】他の従来の、サブドレンパンの縦断面図。
【符号の説明】
4…吸込み口、 5a,5b…吹出し口、 1…空気調和機本体(ユニット本体)、 11a,11b…室内熱交換器、 12a,12b…室内送風機、 21…導通用空間部、 14…サブドレンパン、 13…メインドレンパン、 18…水受け皿、 19…立下り部、 20…立上り部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に吸込み口および吹出し口を備えた空
    気調和機本体と、 この空気調和機本体内で、上記吸込み口に対向し斜めに
    傾斜した状態で配置される熱交換器および、この熱交換
    器と上記吹出し口に対向して配置される送風機と、 上記熱交換器の下方の投影面上に、熱交換器と対向して
    配置され、上記熱交換器から滴下するドレン水を受ける
    とともに、熱交換空気の導通用空間部を有するよう階段
    状に形成されたサブドレンパンと、 このサブドレンパンからドレン水を受け、外部へ排水す
    るメインドレンパンとを具備した天吊り形空気調和機に
    おいて、 上記熱交換器に対する上記サブドレンパンの距離は、下
    部側から上部側に向かって順次大に離間することを特徴
    とする天井吊り形空気調和機。
  2. 【請求項2】上記サブドレンパンは、垂直線に対して所
    定の角度に傾斜され、かつ互いに平行な複数の水受け皿
    と、それぞれの水受け皿の熱交換器対向端部に下方に一
    体に折曲される立下り部と、上記それぞれの水受け皿の
    熱交換器とは反対側端部に上方に一体に折曲される立上
    り部とを具備し、 上記熱交換器に対する立下り部の距離は、下部側から水
    受け皿折曲部である上部側に向かって順次大に離間され
    て配置されることを特徴とする請求項1記載の天井吊り
    形空気調和機。
  3. 【請求項3】上記サブドレンパンは、水受け皿と立下り
    部との折曲部分で、その下面側は湾曲成されることを特
    徴とする請求項2記載の天井吊り形空気調和機。
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