JPH10147940A - ラック型法面の緑化工法と、フレ−ムラック構造 - Google Patents
ラック型法面の緑化工法と、フレ−ムラック構造Info
- Publication number
- JPH10147940A JPH10147940A JP32474596A JP32474596A JPH10147940A JP H10147940 A JPH10147940 A JP H10147940A JP 32474596 A JP32474596 A JP 32474596A JP 32474596 A JP32474596 A JP 32474596A JP H10147940 A JPH10147940 A JP H10147940A
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- JP
- Japan
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- slope
- rack
- greening
- soil
- face
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- Pending
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Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラック型法面、特に垂直ないし急勾配のダム
・湖岸ラック型法面を、水辺植物などにより緑化処理す
る工法と、そのためのフレ−ムラック構造を提供する。 【解決手段】 法面に、法面の勾配にマッチする底版部
2aに対し上側に鋭角面2bを下側に鈍角面2cを成す
横梁2を有し且つ断面ピラミット型3aを成す縦梁3を
有するフレ−ムラック1を、コンクリ−ト打設常法によ
り連続形成し、そのラック1内に土に同化する土嚢袋5
を開口状態で配列し、その開口部の土壌に水辺植物など
を植樹することを特徴とする垂直ないし急勾配のダム・
湖岸ラック型法面の緑化処理工法であり、また上記構成
のフレ−ムラック構造である。
・湖岸ラック型法面を、水辺植物などにより緑化処理す
る工法と、そのためのフレ−ムラック構造を提供する。 【解決手段】 法面に、法面の勾配にマッチする底版部
2aに対し上側に鋭角面2bを下側に鈍角面2cを成す
横梁2を有し且つ断面ピラミット型3aを成す縦梁3を
有するフレ−ムラック1を、コンクリ−ト打設常法によ
り連続形成し、そのラック1内に土に同化する土嚢袋5
を開口状態で配列し、その開口部の土壌に水辺植物など
を植樹することを特徴とする垂直ないし急勾配のダム・
湖岸ラック型法面の緑化処理工法であり、また上記構成
のフレ−ムラック構造である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラック型法面、特
に垂直ないし急勾配のダム・湖岸ラック型法面を水辺植
物等により緑化処理する工法と、そのためのラック構造
の技術に関する。
に垂直ないし急勾配のダム・湖岸ラック型法面を水辺植
物等により緑化処理する工法と、そのためのラック構造
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】法面にラックを作り、その上に客土を吹
き付けて発芽環境を作るのがフレ−ムラック緑化工法で
ある。この場合、垂直ないし急勾配の法面においてはラ
ック内への土量のキャッチが難しく、特にダム・湖岸の
法面にあっては、緩やかな勾配であっても渇水時のさざ
波に土がさらわれ、植物が必要とする自然環境を作るこ
とができない。加えて植物は、土壌に対し横方向には発
芽することはできず、天に向って発芽することは植物学
者の研究、実証により明らかなところであり、ラック内
の少量の土でラックを覆うほどの植物育成、美しい自然
緑化の復元は不可能に近い。
き付けて発芽環境を作るのがフレ−ムラック緑化工法で
ある。この場合、垂直ないし急勾配の法面においてはラ
ック内への土量のキャッチが難しく、特にダム・湖岸の
法面にあっては、緩やかな勾配であっても渇水時のさざ
波に土がさらわれ、植物が必要とする自然環境を作るこ
とができない。加えて植物は、土壌に対し横方向には発
芽することはできず、天に向って発芽することは植物学
者の研究、実証により明らかなところであり、ラック内
の少量の土でラックを覆うほどの植物育成、美しい自然
緑化の復元は不可能に近い。
【0003】この欠点を補うため、フレ−ムラックの形
成後に土留めを補足する所謂ポケット工法なるものがあ
る、二工程の手間と費用が嵩む難点があって普及を見て
いない。
成後に土留めを補足する所謂ポケット工法なるものがあ
る、二工程の手間と費用が嵩む難点があって普及を見て
いない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のこのよ
うな実情に鑑みてなされたもので、ラック型法面、特に
勾配がきついダム・湖岸ラック型法面に、植物が必要と
する土量を充分確保し、水辺植物などにより緑豊かな自
然の外観を復元することを主眼とする。
うな実情に鑑みてなされたもので、ラック型法面、特に
勾配がきついダム・湖岸ラック型法面に、植物が必要と
する土量を充分確保し、水辺植物などにより緑豊かな自
然の外観を復元することを主眼とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、法面に、法面の勾配マッチする底版部2
aに対し上側に鋭角面2bを、下側に鈍角面2cを成す
横梁2を有するフレ−ムラック1を、コンクリ−ト打設
常法により連続形成する。そして、そのラック1内に、
客土4を吹付け後メッシュ張りし或いは土嚢袋5を開口
状態で配列して植樹し、水辺植物などを育成させること
を特徴とするラック型法面の緑化工法である。
め、本発明は、法面に、法面の勾配マッチする底版部2
aに対し上側に鋭角面2bを、下側に鈍角面2cを成す
横梁2を有するフレ−ムラック1を、コンクリ−ト打設
常法により連続形成する。そして、そのラック1内に、
客土4を吹付け後メッシュ張りし或いは土嚢袋5を開口
状態で配列して植樹し、水辺植物などを育成させること
を特徴とするラック型法面の緑化工法である。
【0006】また上記構成において、フレ−ムラック1
の縦梁3が、断面ピラミット型3aを成すラック型法面
の緑化工法である。
の縦梁3が、断面ピラミット型3aを成すラック型法面
の緑化工法である。
【0007】そして法面の勾配マッチする底版部2aに
対し、上側に鋭角面2bを下側に鈍角面2cを成す横梁
2を有し、さらにまた縦梁3が断面ピラミット型3aを
成すフレ−ムラックの構造である。
対し、上側に鋭角面2bを下側に鈍角面2cを成す横梁
2を有し、さらにまた縦梁3が断面ピラミット型3aを
成すフレ−ムラックの構造である。
【0008】
【発明の作用並びに効果】本発明は以上のようで、法面
に打設するフレ−ムラック1の横梁2が、底版部2aに
対し上側に鋭角面2aを、下側に鈍角面2bを成す横梁
2を有するから、勾配がきつくても吹付け客土4ないし
土嚢袋5がラック内に確実にキャッチされ、ダム・湖岸
などにおいては、波打ち或いは満水から渇水するときに
起こるさざ波による流出を免れる。さらにフレ−ムラッ
ク1の横梁傾斜構造は、さざ波の破壊力自体を和らげ、
断面ピラミット型3aの縦梁構造にあってはこのことを
一層助長する。
に打設するフレ−ムラック1の横梁2が、底版部2aに
対し上側に鋭角面2aを、下側に鈍角面2bを成す横梁
2を有するから、勾配がきつくても吹付け客土4ないし
土嚢袋5がラック内に確実にキャッチされ、ダム・湖岸
などにおいては、波打ち或いは満水から渇水するときに
起こるさざ波による流出を免れる。さらにフレ−ムラッ
ク1の横梁傾斜構造は、さざ波の破壊力自体を和らげ、
断面ピラミット型3aの縦梁構造にあってはこのことを
一層助長する。
【0009】以上から本発明によれば、勾配がきついダ
ム・湖岸ラック型法面にも、植物が必要とする土量を充
分確保し、水辺植物などにより緑豊かな自然の外観を復
元させることができるものであり、単に露出法面のカム
フラ−ジュという消極的な施策に留まらず、水辺動植物
の生存環境をも整えるものとしてまことに有利なもので
ある。
ム・湖岸ラック型法面にも、植物が必要とする土量を充
分確保し、水辺植物などにより緑豊かな自然の外観を復
元させることができるものであり、単に露出法面のカム
フラ−ジュという消極的な施策に留まらず、水辺動植物
の生存環境をも整えるものとしてまことに有利なもので
ある。
【図1】本発明緑化工法を実施したラック型法面の斜視
図
図
【図2】本発明によるフレ−ムラックの構造を示す縦断
側面図
側面図
【図3】同上A−A線縦断正面図(縦梁断面図)
【図4】ラック内に土嚢袋を詰め、植樹した状態の縦断
側面図
側面図
【図5】ラック内に客土を吹付け、発芽育成した状態の
縦断側面図
縦断側面図
1 フレ−ムラック 2 横梁 2a 底版部 2b 横梁上側の鋭角面 2c 横梁下側の鈍角面 3 縦梁 3a 断面ピラミット型 4 客土 5 土嚢袋
Claims (4)
- 【請求項1】 法面に、法面の勾配マッチする底版部
(2a)に対し上側に鋭角面(2b)を下側に鈍角面
(2c)を成す横梁(2)を有するフレ−ムラック
(1)を、コンクリ−ト打設常法により連続形成し、そ
のラック(1)内に客土(4)を吹付け後メッシュ張り
し或いは土嚢袋(5)を開口状態で配列して植樹し、植
物育成を図ることを特徴とするラック型法面の緑化工
法。 - 【請求項2】 縦梁(3)が断面ピラミット型(3a)
を成す請求項1記載のラック型法面の緑化工法。 - 【請求項3】 法面の勾配にマッチする底版部(2a)
に対し上側に鋭角面(2b)を下側に鈍角面(2c)を
成す横梁(2)を有するフレ−ムラック構造。 - 【請求項4】 縦梁(3)が断面ピラミット型(3a)
を成す請求項3記載のフレ−ムラック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474596A JPH10147940A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | ラック型法面の緑化工法と、フレ−ムラック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474596A JPH10147940A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | ラック型法面の緑化工法と、フレ−ムラック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10147940A true JPH10147940A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18169218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32474596A Pending JPH10147940A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | ラック型法面の緑化工法と、フレ−ムラック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10147940A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110663428A (zh) * | 2019-08-09 | 2020-01-10 | 河南省农业科学院植物营养与资源环境研究所 | 一种坡耕地柑橘和有机茶生态种植与氮磷流失阻控工艺 |
CN110984073A (zh) * | 2019-12-21 | 2020-04-10 | 华北水利水电大学 | 一种植物有机结合体复合生态护坡及构建方法 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP32474596A patent/JPH10147940A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110663428A (zh) * | 2019-08-09 | 2020-01-10 | 河南省农业科学院植物营养与资源环境研究所 | 一种坡耕地柑橘和有机茶生态种植与氮磷流失阻控工艺 |
CN110984073A (zh) * | 2019-12-21 | 2020-04-10 | 华北水利水电大学 | 一种植物有机结合体复合生态护坡及构建方法 |
CN110984073B (zh) * | 2019-12-21 | 2021-07-27 | 华北水利水电大学 | 一种植物有机结合体复合生态护坡及构建方法 |
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