JPH10147893A - プラズマエッチング方法及びその装置 - Google Patents

プラズマエッチング方法及びその装置

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JPH10147893A
JPH10147893A JP8322241A JP32224196A JPH10147893A JP H10147893 A JPH10147893 A JP H10147893A JP 8322241 A JP8322241 A JP 8322241A JP 32224196 A JP32224196 A JP 32224196A JP H10147893 A JPH10147893 A JP H10147893A
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gas
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convex portion
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道彦 柳澤
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進也 飯田
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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • H01J37/32192Microwave generated discharge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ発生部における活性種ガスの噴射口
と被エッチング物の表面との距離を変化させることがで
きるようにして、平坦化処理作業時間の短縮化と設備コ
ストの低減化とを図ったプラズマエッチング方法及びそ
の装置を提供する。 【解決手段】 プラズマ発生器2における一定口径の噴
射口20aをウエハ110の所望の凸部に対向させ、活
性種ガスであるFガスGを噴射口20aから凸部に噴射
してエッチングする。このとき、噴射口20aとウエハ
110の凸部との距離をZ駆動機構4によって変えるこ
とで、凸部の大きさに対応したエッチング領域を確保
し、ウエハ110の効率的な平坦化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被エッチング物
の表面の凸部分を局所的にエッチングするプラズマエッ
チング方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハなどの被エッチング物の
表面をエッチングする技術として、被エッチング物をプ
ラズマ励起した活性種ガス中にさらして、その表面全体
を研削,研磨する技術や、マスクによって保護された部
分以外を活性種ガスでエッチングして回路パターンを形
成する技術が数多く考案されている。
【0003】近年では、被エッチング物の表面全体をエ
ッチングする技術に替えて、シリコンウエハやSOI
(シリコン・オン・インシュレータ)などの被エッチン
グ物の表面上にある凸部に対して、局所的なエッチング
を行い、被エッチング物を薄くしたり(シンニング)、
表面を平坦化して、TTV(Total Thickness Variatio
n)やLTV(Local Thickness Variation)といった形
状変動を改善する技術が考案されている(例えば、特開
平6−5571号公報記載の技術)。
【0004】図14は、このような従来の技術の原理を
示す概略図である。図14において、符号100がプラ
ズマ発生部であり、プラズマ発生部100で発生したプ
ラズマ中の活性種ガスGを、ノズル101の開口102
から被エッチング物としてのウエハ110の表面に噴射
する。ウエハ110はステージ120上に載置固定され
ており、ステージ120を水平方向に移動させること
で、ウエハ110の凸部111を開口102の真下に導
く。これにより、活性種ガスGをノズル101から凸部
111に噴射し、凸部111を局所的にエッチングする
ことで、ウエハ110の表面を平坦化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術では、次のような問題があった。ウエハ110上
の凸部111の大きさは様々であり、例えば、8インチ
シリコンウエハでは、中央付近が高く周辺部が低い一つ
の大きな山型になっているものや、逆に、周辺部が高く
中央付近が低くなっているすり鉢型のものや、裾野の大
きさが直径数mm程度の小さな凹凸が多数存在するもの
や、さらに、それらが重畳し又は混在した状態のものが
ある。このように、ウエハ110上の凸部111の大き
さは一つでなく、多種多様である。
【0006】ところで、活性種ガスGがノズル101か
ら噴射されることから、ノズル101の開口102の口
径Dとエッチングされる領域の径とは同程度の大きさで
あり、その領域部分が活性種ガスGによって均一にエッ
チングされる。このため、大きさが異なる多数の凸部1
11を有したウエハ110をエッチングする場合には、
図15に示すように、開口102の口径Dを最小の凸部
111aの径に合わせて設定しておかなければならな
い。開口102の口径Dを大きな凸部111bの径に合
わせて設定しておくと、小さな凸部111aをエッチン
グする際に、周辺の凹部112までエッチングしてしま
うからである。しかしながら、このように開口102の
口径Dを最小の凸部111aの径に合わせた技術では、
大きな凸部111bをエッチングする際に、数回〜数1
0回の処理が必要となり、平坦化処理作業に長時間を要
することとなる。
【0007】したがって、上記従来の技術を用いて平坦
化処理を短時間に行うには、図16に示すように、各処
理室A,Bに、口径Dの大きさが異なるプラズマ発生部
100−1,100−2を設け、ウエハ110をプラズ
マ発生部100−1,100−2で順にエッチングしな
ければならない。例えば、ノズル101の口径Dが30
mmのプラズマ発生部100−1を備えた処理室Aと、
ノズル101の口径Dが7mmのプラズマ発生部100
−2を備えた処理室Bとを構築し、ウエハ110をまず
処理室Aに供給して、径が30mm以上の大きな凸部1
11bをプラズマ発生部100−1でエッチングした
後、そのウエハ110を処理室Bへ搬送して、30mm
より小さい径の凸部111aをプラズマ発生部100−
2でエッチングする。しかし、このような技術では、確
かに平坦化処理時間が短縮されるが、プラズマ発生部1
00−1,100−2を備えた二つの処理室A,Bが必
要となり、設備コストが高くつくこととなる。 さら
に、ウエハ110を処理室Aから処理室Bに搬送しなけ
ればならず、その分処理時間が長くなる。
【0008】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、プラズマ発生部における活性種ガスの
噴射口と被エッチング物の表面との距離を変化させるこ
とができるようにして、平坦化処理作業時間の短縮化と
設備コストの低減化とを図ったプラズマエッチング方法
及びその装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、プラズマ発生部における一定口
径の噴射口を被エッチング物の所定の凸部に対向させ、
活性種ガスを上記噴射口から上記凸部に噴射してエッチ
ングすることで、上記凸部を平坦化するプラズマエッチ
ング方法において、上記噴射口と上記凸部との距離を変
えることで、上記凸部の大きさに対応したエッチング領
域を確保する構成とした。かかる構成により、プラズマ
発生部における一定口径の噴射口から活性種ガスを凸部
に噴射してエッチングすることで、凸部を平坦化するこ
とができる。この際、大きな凸部の場合には、噴射口と
凸部との距離を大きくし、また、小さな凸部の場合に
は、噴射口と凸部との距離を小さくして、大きな及び小
さな凸部に対応したエッチング領域を確保することで、
これらの凸部を平坦化することができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマエッチング方法において、上記凸部の大きさに応じ
て、上記活性種ガスの噴射時間を制御する構成とした。
かかる構成により、活性種ガスの噴射時間を長くするこ
とで、大きな凸部を確実に平坦化することができ、ま
た、活性種ガスの噴射時間を短くすることで、小さな凸
部を無駄なく確実に平坦化することができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマエッチング方法において、上記凸部の大きさに応じ
て、上記活性種ガスの密度を制御する構成とした。かか
る構成により、活性種ガスの密度を大きくすることで、
大きな凸部を短時間で平坦化することができ、また、活
性種ガスの密度を小さくすることで、小さな凸部を確実
に平坦化することができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマエッチング方法において、上記噴射口から噴射され
る活性種ガスの周囲に、水素ガスを供給する構成とし
た。かかる構成により、凸部の外側に広がった活性種ガ
スが水素と反応するので、凸部以外のエッチングが防止
される。
【0013】また、請求項5の発明のプラズマエッチン
グ装置は、プラズマ励起した活性種ガスを噴射する一定
口径の噴射口を有したプラズマ発生部と、上記プラズマ
発生部の噴射口と、この噴射口に対向する被エッチング
物の凸部との距離を変化させる距離可変部と、上記距離
可変部の距離変化動作を上記凸部の大きさに応じて制御
する第1の制御部とを具備する構成とした。かかる構成
により、プラズマ発生部の噴射口に対向する被エッチン
グ物の凸部が大きい場合には、第1の制御部が距離可変
部を制御して、噴射口と凸部との距離を大きくする。す
ると、噴射口からの活性種ガスが広く拡散して凸部全体
に至り、活性種ガスによって大きな凸部を平坦化するこ
とができる。また、凸部が小さい場合には、噴射口と凸
部との距離を小さくするので、活性種ガスの拡散は小さ
くなり、活性種ガスは小さな凸部にのみ至る。
【0014】請求項6の発明は、請求項5に記載のプラ
ズマエッチング装置において、上記凸部の大きさに応じ
て、上記活性種ガスの噴射時間を制御する第2の制御部
を設けた構成としてある。かかる構成により、第2の制
御部が、大きい凸部に対して、活性種ガスの噴射時間を
長くし、小さい凸部に対して、噴射時間が短くする。
【0015】請求項7の発明は、請求項5に記載のプラ
ズマエッチング装置において、上記凸部の大きさに応じ
て、上記活性種ガスの密度を制御する第3の制御部を設
けた構成としてある。かかる構成により、第3の制御部
が、大きい凸部に対して、活性種ガスの密度を大きく
し、小さい凸部に対して、噴射密度を小さくする。
【0016】請求項8の発明は、請求項5に記載のプラ
ズマエッチング方法において、上記噴射口から噴射され
る活性種ガスの周囲に、水素ガスを供給する構成とし
た。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態
に係るプラズマエッチング装置の構成図である。このプ
ラズマエッチング装置は、処理室である真空容器1の上
部に取り付けられたプラズマ発生器2(プラズマ発生
部)と、真空容器1内部に設けられたX−Y駆動機構3
と、真空容器1の下側に設けられたZ駆動機構4(距離
可変部)と、制御器5(第1及び第2制御部)とを具備
している。
【0018】プラズマ発生器2は、導管20と、供給管
21を通じて導管20に供給するガスを収納したボンベ
22−1,22−2,22−3と、導管20の外側に取
り付けられたマイクロ波発振器23とを有している。具
体的には、導管20が、真空容器1の上部に固定されて
おり、その口径Dの噴射口20aをステージ30側に向
けている。そして、ボンベ22−1,22−2,22−
3には、SF6(六ふっ化硫黄),O2(酸素),Ar
(アルゴン)の各ガスが収納されている。また、マイク
ロ波発振器23は、マグネトロンなどで形成されてお
り、マイクロ波を導管20内のプラズマ領域に向けて所
定のパワーで照射することができる。これにより、所定
の組成比のSF6とO2とArとの混合ガスを導管20内
に供給し、マイクロ波発振器23によって、所定パワー
のマイクロ波を導管20内のプラズマ発生領域に照射す
ると、活性種ガスであるFガスGを含んだプラズマが発
生し、FガスGが下流に流れる。すなわち、導管20
は、FガスGを噴射口20aから被エッチング物である
ウエハ110の表面に向けて噴射し、ウエハ110をエ
ッチングする。このような導管20の外側には、排気管
24が取り付けられており、FガスGのエッチングで生
じた不要なエッチング生成物を、真空ポンプ24aによ
って真空容器1の外部に排出するようになっている。
【0019】また、真空容器1の外側には、真空容器1
内に供給する水素ガスが収納されたボンベ22−4が設
けられており、真空容器1内を水素ガスの雰囲気にする
ようになっている。
【0020】X−Y駆動機構3は、ステージ30を図示
しないサーボモータでX−Y方向(図1の左右方向及び
図1の紙面に垂直な方向)に移動させることができる周
知の機構である。また、Z駆動機構4は、X−Y駆動機
構3をZ方向(図1の上下方向)に移動させて、導管2
0の噴射口20aとウエハ110との間の距離を変化さ
せることができる周知の移動機構であり、直線導入機4
0とモータ42とを有している。具体的には、直線導入
機40が真空容器1の下面に固着された支持部41で固
定され、その軸40aの上部がX−Y駆動機構3に連結
されている。そして、このような直線導入機40に、制
御器5によって制御されるモータ42の回転軸42aが
連結されている。これにより、モータ42を駆動して、
回転軸42aを一方向に回転させると、回転軸42aに
連結された直線導入機40が回転軸42aの回転動作を
軸40aの上昇動作に変換する。このとき、軸40aの
上部がX−Y駆動機構3に連結されているので、X−Y
駆動機構30が持ち上げられ、ステージ30がこのX−
Y駆動機構3と一体に上昇して、ウエハ110が噴射口
20aに近づく。また、回転軸42aを逆方向に回転さ
せることにより、ステージ30が下降し、ウエハ110
が噴射口20aから離れる。なお、直線導入機40の軸
40aの昇降動時に発塵が生じた場合には、真空容器1
に取り付けられている真空ポンプ10によって外部に排
出されるようになっている。
【0021】制御器5は、上記したX−Y駆動機構3及
びZ駆動機構4を制御するための機器である。この制御
器5は、図2に示すように、CPU50と、CPU50
にバス接続されたドライバ51,ROM52,RAM5
3とを備え、インターフェース54(図2中「IF」と
記す)を介してX−Y駆動機構3とZ駆動機構4とに接
続されている。
【0022】ドライバ51は、フロッピィディスクや光
磁気ディスクなどの記録媒体55のデータを再生可能な
駆動装置であり、このドライバ51に使用される記録媒
体55には、ウエハ110の表面に存在する各凸部のデ
ータが予め収納されている。図3は、記録媒体55に収
納された凸部のデータを示す概略図である。N個の凸部
がウエハ110の表面に存在する場合には、各凸部の位
置データと大きさを示す広がり及び高さデータとを予め
測定して、記録媒体55に収納しておく。具体的には、
図3の(a)に示すように、n(≦N)番目の凸部11
1については、その位置をX−Y座標で示す位置データ
Pnと、一点鎖線で示す基準面B1に最も近い等高線の
径を示す広がりデータLnと、凸部111の高さをZ座
標で示す高さデータHnとを、一つのレコードとして記
録する。図3の(b)に示すように、このようなレコー
ドを1〜N番目の凸部111について記録媒体55に記
録しておく。
【0023】CPU50は、RAM53を介して読み取
った記録媒体55内のデータに基づいて、X−Y駆動機
構3を制御するX−Y制御信号C1とZ駆動機構4を制
御するZ制御信号C2とを、X−Y駆動機構3とZ駆動
機構4とに出力する機能を有している。このようなCP
U50の実行プログラムはROM52に格納されてお
り、CPU50はこの実行プログラムに基づいて種々の
制御を行う。
【0024】図4は、制御器5の制御フローチャート図
である。図4に示すように、制御器5は、X−Y駆動機
構3とZ駆動機構4とを制御して、1番目〜N番目の凸
部111を順に処理するようになっている。具体的に
は、n番目の凸部111のレコードから位置データPn
を読み込んで(ステップS1,S2)、この凸部111
が図1に示す噴射口20aの真下に来るように、X−Y
駆動機構3を高速に制御するX−Y制御信号C1を出力
する(ステップS3)。そして、広がりデータLnを読
み込み、広がりデータLnが基準値L0より大きいか否か
を判断する(ステップS4)。広がりデータLnが基準
値L0より大きいときは、噴射口20aと基準面B1と
の距離が第1設定値Z0になるように、Z駆動機構4を
制御するZ制御信号C2を出力し(ステップS4のYE
S,S5)、広がりデータLnが基準値L0以下のときに
は、噴射口20aと基準面B1との距離が第2設定値Z
0´(<Z0)になるように制御するZ制御信号C2を出
力する(ステップS4のNO,S11)。なお、図5に
示すように、基準値L0は、基準面B1からの噴射口2
0aの高さが第1設定値Z0のときにおけるFガスGの
拡散領域の径値であり、エッチング領域を示す。また、
基準値L0´は、高さが第2設定値Z0´のときにおける
FガスGの拡散領域の径値であり、エッチング領域を示
す。これらの基準値は予め実験などで求められている。
そして、制御器5は、図4に示すように、高さデータH
nを読み込み、高さデータHnにほぼ比例した滞在時間T
nを演算し、当該凸部111をこの滞在時間Tnだけ噴射
口20aの真下に静止させておく(ステップS6,S
7)。すなわち、凸部111の大きさに応じて、噴射口
20aから噴射されるFガスGの噴射時間を制御すると
同様の処理を行う。ところで、噴射口20aが第1設定
値Z0の高さにある場合には、そのエッチング領域の径
値は基準値L0である。したがって、図6に示すよう
に、凸部111の広がりLnが基準値L0よりも大きい
と、凸部111の周縁部が大きく残るおそれがある。そ
こで、制御器5は、滞在時間Tn経過後に、凸部111
をX軸方向及びY軸方向にL=(Ln−L0)/2だけ揺
動させるX−Y制御信号C1を出力する(ステップS
8)。また、噴射口20aが第2設定値Z0´の高さに
ある場合には、凸部111をL=(Ln−L0´)/2だ
け揺らすX−Y制御信号C1を出力する。しかる後、図
4に示すように、当該n番目の凸部111が最後の凸部
111か否か判断する(ステップS9)。そして、当該
凸部111が最後のものでない場合には、次の凸部11
1を対象として、その位置データPnを読み込み、X−
Y駆動機構3を高速制御して、次の凸部111を速やか
に噴射口20aの真下に移動させ、以後、上記と同様の
処理を実行する(ステップS9のNO,S10,S2,
S3)。また、当該n番目の凸部111が最後のもので
ある場合には、処理を終了する(ステップS9のYE
S)。
【0025】次に、この実施形態のプラズマエッチング
装置が示す動作について説明する。なお、この動作は、
請求項1及び請求項2のプラズマエッチング方法を具体
的に達成するものでもある。ここでは、理解を容易にす
るため、図7に示すように、4個の凸部111−1〜1
11−4を有したシリコンウエハ110を平坦化する動
作について説明する。このシリコンウエハ110を測定
したところ、凸部111−1〜111−4の各レコード
は、(P1,L1,H1)、(P2,L2,H2)、(P3,
L3,H3)、(P4,L4,H4)であり、L1>L0、L2
=L0、L0>L3>基準値L0´、L4=L0´であった
とする。
【0026】まず、このようなレコードを収納した記録
媒体55を、図2に示すように、制御器5のドライバ5
1にセットし、図1に示すプラズマ発生器2と制御器5
とを駆動させると、FガスGが口径Dの噴射口20aか
ら1110側に噴射されると共に、凸部111−1のレ
コードから位置データP1がCPU50に読み込まれて
(図4のステップS1,S2)、X−Y制御信号C1が
制御器5からX−Y駆動機構3に出力される。これによ
り、位置データP1に基づいて、X−Y駆動機構3がス
テージ30を高速移動させ、図8の(a)に示すよう
に、凸部111−1が噴射口20aの真下に来る(図4
のステップS3)。このとき、凸部111−1の広がり
データL1が読み込まれるが、広がりデータL1が基準値
L0より大きいので、Z制御信号C2が制御器5からZ
駆動機構4に出力され、Z駆動機構4によって、X−Y
駆動機構3とステージ30とが一体に下降されて、噴射
口20aと基準面B1との距離が第1設定値Z0になる
(図4のステップS4のYES,S5)。これにより、
基準値L0の大きさのエッチング領域が確保され、凸部
111−1がこのエッチング領域に噴射拡散されたFガ
スGによって、エッチングされる。このとき、凸部11
1−1は、高さデータH1に基づいて演算された滞在時
間T1だけ、噴射口20aの真下に静止するので(図4
のステップS7)、FガスGが凸部111−1に対して
長時間噴射され、この結果、凸部111−1のエッチン
グ領域が良好に平坦化される。そして、凸部111−1
の広がりデータL1が基準値L0より大きいことから、X
−Y制御信号C1が制御器5からX−Y駆動機構3に出
力されて、凸部111−1がX軸方向及びY軸方向に
(L1−L0)/2だけ揺らされ、凸部111−1の周縁
部がまんべんなくエッチングされる(図4のステップS
8)。このとき、FガスGが凸部111−1の外側に拡
散して、凸部111−1以外の部分をエッチングしてし
まうおそれがあるが、FガスGの周囲がボンベ22−4
からの水素ガスによって満たされているので、凸部11
1−1の外側に拡散したFガスGは、この水素ガスと反
応して非活性のHFガスになり、凸部111−1外側部
分のエッチングはほとんど生じない。
【0027】しかる後、凸部111−2が対象とされ、
凸部111−2の位置データP2が読み込まれる(図4
のステップS9のNO,S10,S2)。これにより、
図8の(b)に示すように、凸部111−2が噴射口2
0aの真下に高速移動され(図4のステップS3)、以
後、上記凸部111−1と同様の処理動作が実行される
(ステップS4〜S9)。但し、H2<H1であるので、
凸部111−2の滞在時間T2は凸部111−1の滞在
時間T1よりも短い。また、凸部111−2の広がりデ
ータL2は基準値L0と等しいことから、(L2−L0)/
2=0となり、凸部111−2に対するX軸方向及びY
軸方向への揺動は行われない。
【0028】次に、凸部111−3が対象とされて、凸
部111−3の位置データP3が読み込まれ、凸部11
1−3が噴射口20aの真下に高速移動される(図4の
ステップS9のNO,S10,S2,S3)。そして、
凸部111−3の広がりデータL3が読み込まれ、広が
りデータL3が基準値L0より小さいことから、図8の
(c)に示すように、ステージ30が上昇され、噴射口
20aと基準面B1との距離が第2設定値Z0´に狭め
られる(図4のステップS4のNO,S11)。これに
より、基準値L0´という小さいエッチング領域が確保
され、凸部111−3がこのエッチング領域に噴射拡散
されたFガスGによって、エッチングされる。以後は、
上記凸部111−1と同様の処理動作が行われ、凸部1
11−3が、高さデータH3に基づいて演算された滞在
時間T3(<T2)だけ、噴射口20aの真下に静止され
た後(図4のステップS6,S7)、X軸方向及びY軸
方向に(L3−L0´)/2だけ揺らされて、凸部111
−3がまんべんなくエッチングされる(図4のステップ
S8)。
【0029】しかる後、凸部111−4が対象とされ、
その位置データP4が読み込まれて、図8の(d)に示
すように、凸部111−4が噴射口20aの真下に高速
移動される(図4のステップS9のNO,S10,S
2,S3)。以後、上記凸部111−3と同様の処理動
作が実行される(ステップS4,S11〜S8)。但
し、凸部111−4の滞在時間T4は最も短く、しか
も、凸部111−4の広がりデータL4は基準値L0´と
等しいことから、凸部111−4に対するX軸方向及び
Y軸方向への揺動は行われない。そして、シリコンウエ
ハ110に対する処理動作は終了する(図4のステップ
S9のYES)。
【0030】このようなプラズマエッチング装置におい
て、6インチのシリコンウエハ110を処理したとこ
ろ、TTV(Total Thickness Variation)は、平均
0.48μmから0.25μmに向上し、そのバラツキ
も標準偏差で0.03以下であり、ウエハ平坦化の装置
として十分な性能を発揮した。
【0031】このように、この実施形態のプラズマエッ
チング装置によれば、広がりデータLn>基準値L0なる
大きな凸部111については、ステージ30を下降さ
せ、噴射口20aと凸部111との距離を広くすること
で、大きなエッチング領域を確保し、また、広がりデー
タLn≦基準値L0なる小さな凸部111については、ス
テージ30を上昇させ、噴射口20aと凸部111との
距離を狭くすることで、凸部111に対応した小さなエ
ッチング領域を確保する構成であるので、一定口径Dの
噴射口20aを有した一つのプラズマ発生器2によっ
て、各種の大きさの凸部111を平坦化することがで
き、この結果、処理室が一つで済み、設備コストの低減
化を図ることができる。また、ウエハ110を他の処理
室に搬送する工程を省略することができるので、スルー
プットの向上にも寄与する。さらに、凸部111の高さ
に応じて、凸部111の滞在時間Tnを制御する構成で
あるので、凸部111の高さに対応したFガスGの噴射
時間を確保することができ、この結果、各種の大きさの
凸部111を確実且つ無駄なく平坦化することができ
る。また、噴射するFガスGの周囲が水素ガスの雰囲気
になっているので、凸部111のみを確実にエッチング
することができる。
【0032】(第2の実施形態)この実施形態に係るプ
ラズマエッチング装置は、凸部111の大きさに応じて
噴射口20aとウエハ110との距離を連続的に変化さ
せることができる点が上記第1の実施形態のプラズマエ
ッチング装置と異なる。図9は、この実施形態における
制御器5の制御フローチャート図である。図9に示すよ
うに、1番目〜N番目の凸部111を順に処理する点
(ステップS1〜S8,S2)と、n番目の凸部111
の位置データPnを読み込んで、当該凸部111を噴射
口20aの真下に移動させる点(ステップS2,S3)
は、上記第1の実施形態における制御と同様である。し
かし、ステップS4に示すように、噴射口20aとウエ
ハ110の基準面B1(図3の(a)参照)との距離Z
nを広がりデータLnに対応させて制御する点が異なる。
具体的には、制御器5が当該凸部111の広がりデータ
Lnに基づいて、Zn=k・Ln(但し、kは比例定数)
を演算し、噴射口20aと基準面B1との距離がこのZ
nの値になるように、ステージ30を昇降させるZ制御
信号C2をZ駆動機構4に出力する。ここで、Znは、
この高さからFガスGを噴射したときに、FガスGのエ
ッチング領域の径値がLnにほぼ等しくなる値であり、
実験で決定した比例定数kに依存する。そして、当該凸
部111が、上記状態で、高さデータHnにほぼ比例し
た滞在時間Tnだけ、噴射口20aの真下に静止して、
この凸部111のエッチングを行った後、次の凸部11
1に移る(ステップS5〜S7のNO,S8,S2)。
【0033】かかる構成により、例えば、図7に示した
シリコンウエハ110を平坦化する際には、図10の
(a)〜(d)に示すように、各凸部111−1,〜,
111−4における噴射口20aと基準面B1との各距
離Z1,〜,Z4が、各凸部111−1,〜,111−4
の大きさに応じて連続的に変化し、FガスGが各凸部1
11−1,〜,111−4全体に拡散噴射されることと
なる。このため、図4のステップS8で示したような凸
部111−1〜111−4の揺動動作を省略することが
でき、その分エッチング処理時間を短縮することができ
る。その他の構成,作用効果は上記第1の実施形態と同
様であるので、その記載は省略する。
【0034】(第3の実施形態)この実施形態に係るプ
ラズマエッチング装置は、凸部の大きさに応じてFガス
の密度を変化させることができるようにした点が上記第
1及び第2のプラズマエッチング装置と異なる。図11
は、このプラズマエッチング装置の構成図であり、図1
2は、制御器5の制御フローチャート図である。このプ
ラズマエッチング装置は、図11に示すように、制御器
5からの密度制御信号C3に基づいて、ボンベ22−1
〜22−3の電磁バルブ25−1〜25−3とマイクロ
波発振器23とを制御する噴射密度制御器6(第3の制
御部)を具備している。
【0035】制御器5の制御において、図12に示すよ
うに、1番目〜N番目の凸部111を順に処理する点
(ステップS1〜S11,S2)と、n番目の凸部11
1の位置データPnを読み込んで、当該凸部111を噴
射口20aの真下に移動させ、広がりデータLnに基づ
いて、噴射口20aと基準面B1との距離Zを制御する
点(ステップS3〜S5,S12)は、上記第1の実施
形態における制御と同様である。しかし、ステップS6
及びS7に示すように、導管20からのFガスGの噴射
密度を当該凸部111の高さデータHnに対応させて制
御する点が異なる。具体的には、制御器5が当該凸部1
11の高さデータHnに基づいて、ρn=m・Hn(但
し、mは比例定数)を演算し、噴射口20aからのFガ
スGの噴射密度をほぼこのρnの値にする密度制御信号
C3を噴射密度制御器6に出力する。ここで、ρnは、
この密度のFガスGを凸部111に噴射すると、一定の
短い滞在時間T0内に、凸部111を平坦化することが
可能な値であり、実験で決定した比例定数mに依存す
る。また、密度制御信号C3は、上記噴射密度ρnのF
ガスGを生成しうる一定組成比のSF6,O2,Arのガ
ス量とマイクロ波発振器23の発振周波数とを示し、こ
れらは予め実験でデータとして収集しておく。そして、
制御器5は、上記密度制御信号C3を噴射密度制御器6
に出力し、T0時間経過後に、凸部111をX軸方向及
びY軸方向に揺動させる制御を行った後、次の凸部11
1に移る(ステップS8〜S11,S2)。
【0036】一方、図11に示す噴射密度制御器6は、
制御器5からの密度制御信号C3に基づいて、制御信号
C4により電磁バルブ25−1〜25−3を制御し、制
御信号C5によりマイクロ波発振器23を制御する。具
体的には、ボンベ22−1,22−2,22−3内のS
F6,O2,Arが、密度制御信号C3が示すガス量で導
管20に供給されるように、電磁バルブ25−1〜25
−3を開閉し、密度制御信号C3が示す発振周波数でマ
イクロ波を導管20内に照射するように、マイクロ波発
振器23を制御する。
【0037】かかる構成により、例えば、図7に示した
シリコンウエハ110を平坦化する際には、凸部111
−1に対するFガスGの噴射密度ρ1が最も大きく、凸
部111−2,111−3に対する噴射密度ρ2,ρ3が
順に小さくなり、凸部111−4の噴射密度ρ4が最も
小さくなる。したがって、凸部111−1〜111−4
を、一定の短い滞在時間T0内で、確実に平坦化するこ
とができるので、凸部の大きさに応じて凸部の滞在時間
が長くなる上記第1の実施形態に比べると、エッチング
処理時間が極めて短くなる。その他の構成,作用効果は
上記第1及び第2の実施形態と同様であるので、その記
載は省略する。
【0038】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記第1〜第3の実
施形態では、ステージ30を上下させて、噴射口20a
とウエハ110と距離を変化させる構成としたが、ステ
ージ30側を固定とし、プラズマ発生器2の導管20を
ウエハ110側に移動させる構成としても良い。また、
プラズマエッチング装置の動作中は、常にFガスGを導
管20から噴射する構成としたが、一の凸部から次の凸
部に移る間は、FガスGの噴射を停止させる構成として
も良い。また、プラズマ発生部として、所定パワーのマ
イクロ波を導管20内のプラズマ発生領域に照射して、
活性種ガスであるFガスGを含んだプラズマが発生する
プラズマ発生器2を適用したが、このプラズマ発生器2
の代わりに、例えば、高周波を用いた誘導結合プラズマ
発生器(ICP)、容量結合プラズマ発生器、ヘリコン
波を用いたプラズマ発生器、ECRなどをも本発明のプ
ラズマ発生部として適用することができる。また、プラ
ズマ発生用のガスとして、SF6,O2,Arの混合ガス
を用いたがSF6に代えて、CF4等のフルオロカーボン
系ガスを用いても良い。さらに、第3の実施形態におけ
る制御器5の制御では、図12のステップS4及びS
5,S12において、第1の実施形態と同様に、二段階
の高さ調整を行うようにしたが、第2実施形態における
制御のように、高さ調整を連続的に行う(図9のステッ
プS4)ようにしても良い。
【0039】また上記実施形態では、距離可変部とし
て、直線導入機40とモータ42とで構成したZ駆動機
構4を適用したが、図13に示すように、回転導入機4
0´とモータ42とギア機構43の回転軸42aとで構
成したZ駆動機構4´を適用しても良い。すなわち、モ
ータ42の回転軸42aの回転力を回転導入機40´で
受け、この回転導入機40´の回転軸40a´の回転
を、ギア機構43を介して軸44の昇降運動に変換する
ようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1及
び請求項5の発明によれば、プラズマ発生部における活
性種ガスの噴射口と被エッチング物の凸部との距離を変
えるだけで、各種の大きさの凸部を有した被エッチング
物の平坦化処理を行うことができるので、平坦化処理作
業の短時間化を図ることができる。また、このような平
坦化処理を一つのプラズマ発生部で処理することができ
るので、処理室が一つで済み、設備コストの低減化を図
ることができると共に、被エッチング物を他の処理室に
搬送する工程を省略することができることから、スルー
プットの向上にも寄与するという優れた効果がある。
【0041】また、請求項2及び請求項6の発明によれ
ば、凸部の大きさに応じて、活性種ガスの噴射時間を制
御することができるので、各種の大きさの凸部を確実且
つ無駄なく平坦化することができるという効果がある。
【0042】また、請求項3及び請求項7の発明によれ
ば、凸部の大きさに応じて、活性種ガスの密度を制御す
ることができるので、平坦化処理の更なる短時間化を図
ることができるという効果がある。
【0043】さらに、請求項4及び請求項8の発明によ
れば、凸部の外側に広がった活性種ガスに水素を反応さ
せて、凸部以外のエッチングを防止するので、平坦化処
理を高精度で行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るプラズマエッ
チング装置の構成図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】記録媒体に収納するレコードを示す概略図であ
り、図3の(a)は凸部の位置及び大きさを示し、図3
の(b)はレコードの収納状態を示す。
【図4】制御器の制御フローチャート図である。
【図5】噴射口の高さを示す第1及び第2設定値とエッ
チング領域を示す基準値との関係を示す概略側面図であ
る。
【図6】凸部の揺動を示す概略平面図である。
【図7】シリコンウエハの一例を示す概略側面図であ
る。
【図8】図1のプラズマエッチング装置の動作を示す概
略図である。
【図9】この発明の第2の実施形態に係るプラズマエッ
チング装置における制御器の制御フローチャート図であ
る。
【図10】図9のプラズマエッチング装置の動作を示す
概略図である。
【図11】この発明の第3の実施形態に係るプラズマエ
ッチング装置の構成図である。
【図12】図11のプラズマエッチング装置における制
御器の制御フローチャート図である。
【図13】Z駆動機構の変形例を示す断面図である。
【図14】従来の技術の原理を示す概略図である。
【図15】従来の技術による平坦化処理を示す概略図で
ある。
【図16】従来の技術を用いて平坦化処理を短時間に行
う場合の一構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・真空容器、 2・・・プラズマ発生器、 3・
・・X−Y駆動機構、4・・・Z駆動機構、 5・・・
制御器、 20a・・・噴射口、 110・・・ウエ
ハ、 111,111−1〜111−4・・・凸部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ発生部における一定口径の噴射
    口を被エッチング物の所定の凸部に対向させ、活性種ガ
    スを上記噴射口から上記凸部に噴射してエッチングする
    ことで、上記凸部を平坦化するプラズマエッチング方法
    において、 上記噴射口と上記凸部との距離を変えることで、上記凸
    部の大きさに対応したエッチング領域を確保する、 ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマエッチング方
    法において、 上記凸部の大きさに応じて、上記活性種ガスの噴射時間
    を制御する、 ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプラズマエッチング方
    法において、 上記凸部の大きさに応じて、上記活性種ガスの密度を制
    御する、 ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のプラズマエッチング方
    法において、 上記噴射口から噴射される活性種ガスの周囲に、水素ガ
    スを供給する、 ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  5. 【請求項5】 プラズマ励起した活性種ガスを噴射する
    一定口径の噴射口を有したプラズマ発生部と、 上記プラズマ発生部の噴射口と、この噴射口に対向する
    被エッチング物の凸部との距離を変化させる距離可変部
    と、 上記距離可変部の距離変化動作を上記凸部の大きさに応
    じて制御する第1の制御部と、 を具備することを特徴とするプラズマエッチング装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプラズマエッチング装
    置において、 上記凸部の大きさに応じて、上記活性種ガスの噴射時間
    を制御する第2の制御部を設けた、 ことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のプラズマエッチング装
    置において、 上記凸部の大きさに応じて、上記活性種ガスの密度を制
    御する第3の制御部を設けた、 ことを特徴とするプラズマエッチング装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のプラズマエッチング方
    法において、 上記噴射口から噴射される活性種ガスの周囲に、水素ガ
    スを供給する、 ことを特徴とするプラズマエッチング装置。
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