JPH10147719A - 耐農薬性の改良された農業用被覆材 - Google Patents

耐農薬性の改良された農業用被覆材

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JPH10147719A
JPH10147719A JP8320721A JP32072196A JPH10147719A JP H10147719 A JPH10147719 A JP H10147719A JP 8320721 A JP8320721 A JP 8320721A JP 32072196 A JP32072196 A JP 32072196A JP H10147719 A JPH10147719 A JP H10147719A
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JP
Japan
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agricultural
covering material
hindered amine
thermoplastic resin
acyl
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Pending
Application number
JP8320721A
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English (en)
Inventor
Toru Katsuura
徹 勝浦
Yuichi Sekiguchi
雄一 関口
Masaki Mineo
正樹 峰尾
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ハウスやトンネルに展張した際に
農薬による機能低下がなく長時間使用に耐える農業用被
覆材を提供することを目的とする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂にポリオキシエチレンアル
キルアミン化合物の防曇剤とヒンダードアミン系化合物
を配合し、耐農薬性を付与した農業用被覆材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハウスやトンネルを
被覆する農業用被覆材に関する。更に詳しくは、ハウス
やトンネルに展張した際に農薬による機能低下がなく長
時間使用に耐える農業用被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用ハウスやトンネル等の施設園芸の
被覆資材として農業用被覆材が使用されており、その必
要性能として最も重要な性能は耐久性である。 熱可塑
性被覆材は、屋外での使用のため、太陽光線中の紫外線
や熱の影響を受け劣化し、強度や伸びが低下する。この
改良のため、各種の耐候性安定剤が添加利用されている
が、現在農業用被覆材にはヒンダードアミン系光安定剤
が添加量が少なくても耐候性改良効果が大きいため、耐
候性安定剤の主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このヒンダー
ドアミン系光安定剤を使用した農業用被覆材において、
時に極端な耐候性能の低下を示すことがあり、この原因
としては作物栽培時に使用される各種の農薬が関係して
いる。ヒンダードアミン系安定剤はアミンの一種であ
り、本来、酸性化合物と強く反応し、一方、一般に使用
される農薬は有機イオウ系、有機塩素系、有機リン系等
の化合物であり、もともと酸性を示すものが多い。この
ため、ヒンダードアミン系化合物が酸性である農薬と反
応し、変質することにより安定剤としての性能が大幅に
低下すると考えられる。この農薬によるヒンダードアミ
ン系化合物の性能低下を防止する方法としては、酸性物
質を中和するハイドロタルサイト類化合物を添加するこ
とにより、ヒンダードアミン系化合物の性能低下が抑え
られることが、特開昭63-175072公報に記載されてい
る。しかしながらこの方法においてもその時の気象条
件、土壌条件等によりヒンダードアミン系化合物の農薬
による長時間使用後の機能低下が起こることから、より
耐農薬性能の優れた農業用被覆材が望まれていた。
【0004】本発明者らは、これらの問題点を解決すべ
く鋭意研究した結果、熱可塑性樹脂にヒンダードアミン
系化合物が添加されたものに特定の防曇剤を添加するこ
とにより、ヒンダードアミン系化合物の農薬による性能
低下が抑えられることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)熱可塑性樹脂に式(1)
【化2】 (式中、R1は炭素数が8〜22のアルキル基、アルケ
ニル基またはアシル基、R2はアシル基、R3は水素原子
またはアシル基、a、bはa+b=2〜20となる1以
上の整数、nは2または3を示す。)で表される防曇剤
とヒンダードアミン系化合物を配合し、耐農薬性を改良
した農業用被覆材。 (2)熱可塑性樹脂に防曇剤0.5〜5.0重量%、ヒ
ンダードアミン系化合物を0.05〜1.0重量%配合
した上記1記載の農業用被覆材。 (3)熱可塑性樹脂が、密度0.880〜0.935g/cm3の低密
度ホ゜リエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリプロ
ピレン系重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂を単独もしくは
2種以上を併用したものである前記第1項記載の農業用
被覆材。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いる熱可塑性樹脂は、αーオレフィンの単独重
合体やαーオレフィンを主成分とする異種単量体との共
重合体であり、例えば、プロピレン単独重合体やプロピ
レンとエチレン、1ーブテン、1ーペンテン、1ーヘキ
センとの共重合体であるプロピレン系重合体、エチレン
単独重合体やエチレンとプロピレン、1ーブテン、1ー
ペンテン、1ーヘキセン、4ーメチルー1ーペンテン、
1ーオクテン、酢酸ビニルとの共重合体であるエチレン
系重合体、およびポリ塩化ビニル系重合体が挙げられ、
これらの樹脂は単独で用いても、2種以上を混合して用
いてもよい。
【0007】これらのうち、密度0.880〜0.935g/cm3の
低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体で
酢酸ビニル含有量が30重量%以下のもの、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂が透明性や耐候性、柔軟性の点で好ましい。
【0008】本発明で用いられる防曇剤としては、式
(1)
【化3】 (式中、R1は炭素数が8〜22のアルキル基、アルケ
ニル基またはアシル基、R2はアシル基、R3は水素原子
またはアシル基、a、bはa+b=2〜20となる1以
上の整数、nは2または3を示す。)で表され、具体的
には、ポリオキシエチレン(2モル)ステアリルアミン
モノステアレート、ポリオキシエチレン(2モル)ステ
アリルアミンジステアレート、ポリオキシエチレン(2
モル)ステアリルアミンモノベヘネート、ポリオキシエ
チレン(2モル)ラウリルアミンジステアレート、ポリ
オキシエチレン(4モル)ステアリルアミンモノステア
レート、ポリオキシエチレン(8モル)ステアリルアミ
ンジステアレート、ポリオキシエチレンステアリン酸ア
ミド、ポリオキシエチレンラウリン酸アミド等が挙げら
れる。防曇剤の添加量は0.5〜5重量部が好ましく、
この範囲とすることで、耐候性付与効果、防曇性、透明
性、ベタツキ性に優れる。
【0009】本発明で用いられるヒンダードアミン系化
合物としては、分子量が250以上の、4−位に置換基
を有する2,2,6,6,−テトラアルキルピペリジン
誘導体であり、その4−位の置換基としては、たとえば
カルボン酸残基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、そ
の他種々の基が挙げられる。またN−位には、アルキル
基などが置換していてもよい。具体的には、下記化学式
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】 の構造を有する化合物を例示することができる。ヒンダ
ードアミン系光安定剤の添加量は0.01〜1.0重量
%の範囲が好ましく、さらに好ましくは0.05〜0.
6重量%である。0.01重量%未満の場合には耐農薬
性付与効果に乏しく、1重量%を越えても耐農薬候性付
与効果の顕著な向上が見られないので不経済である。
【0010】本発明の農業用被覆材は、エチレンーα−
オレフィン系共重合体、ジエン系共重合体等の弾性共重
合体を、柔軟性を向上させる目的で添加してもよい。
【0011】本発明の農業用被覆材は、アルミニウムシ
リケート、ハイドロタルサイト類化合物等の保温剤、防
霧剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、スリップ
剤等の各種添加剤を添加してもよい。
【0012】本発明の農業用被覆材は、インフレーショ
ン法もしくはTダイ法、カレンダー法等の公知の技術に
より製造することができる。フィルム成形後にコロナ放
電処理により防曇性の発現効果を向上させることができ
る。また、防塵塗布剤等を塗布・乾燥し、表面に塗布膜
を形成しても構わない。本発明の農業用被覆材は、単層
でもよいが、外部からの農薬による作用をより効果的に
防止する観点から表面層に式(1)
【化8】 (式中、R1は炭素数が8〜22のアルキル基、アルケ
ニル基またはアシル基、R2、R3は水素原子またはア
シル基、a、bはa+b=2〜20となる1以上の整
数、nは2または3を示す。)で表される防曇剤を濃縮
配合した積層被覆材としてもよい。本発明に係る被覆材
は透明でも、梨地でも、半梨地でもよく、その用途は農
業用ハウス(温室)、トンネル等の被覆用以外にも、マ
ルチング用、袋掛け用等にも使用できる。また、フィル
ム厚みは、使用する場所や耐用年数等により異なるが、
一般的に0.05〜0.3mm程度のものが好適に用い
られる。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるもの
ではない。
【0014】耐農薬性は、平成6年5月にミニハウス
(1.8m×0.9m)に試験フィルムを張り、次の代
表的な下記3種の農薬をフィルムに2回/月、7〜9月
の3ヶ月間の計6回散布した。試験後6ヶ月、1年後の
破断荷重、破断伸びを測定し、評価した。 1.TPN(有機塩素系):原体1gを水1000cc
で希釈し、霧吹きでハウス内面に均一散布した。(溶液
100cc/各サンプル) 2.MEP(有機リン系):原体1gを水500ccで
希釈し、霧吹きでハウス内面に均一散布した。(溶液1
00cc/各サンプル) 3.石灰硫黄合剤(有機硫黄系):原体を水10ccで
希釈し、霧吹きでハウス内面に均一散布した。 (溶液
100cc/各サンプル)
【0015】実施例1〜24 比較例1〜17 65mmφ押出機1台と45mmφ押出機2台を有する
3種3層インフレ押出装置を用い、成形温度170℃、
ブロー比2.5にて、0.1mm厚の表−1,表−2,
表−3,表−4,表−6,表−7,表−8に示す単層ま
たは積層フィルムを得た。その配合例と各フィルムにつ
いての評価結果を示す。
【0016】実施例25〜27 比較例18〜21 ポリ塩化ビニル樹脂系はカレンダー成形法にて0.1m
m厚の表−5,表−9に示すフィルムを得た。その配合
例と各フィルムについての評価結果を示す。
【0017】
【発明の効果】本発明の農業用被覆材は、農薬を使用す
る条件においても被覆材の試験後6ヶ月、1年後の破断
荷重、破断伸びの低下のない被覆材が得られることか
ら、ハウス、トンネル等の農業用被覆資材として好適に
用いることができる。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/20 C08K 5/20 5/3435 5/3435 5/3477 5/3477

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂に式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数が8〜22のアルキル基、アルケ
    ニル基またはアシル基、R2はアシル基、R3は水素原子
    またはアシル基、a、bはa+b=2〜20となる1以
    上の整数、nは2または3を示す。)で表される防曇剤
    とヒンダードアミン系化合物を配合した耐農薬性の改良
    された農業用被覆材。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂に防曇剤を0.5〜5.0
    重量%、ヒンダードアミン系化合物を0.01〜1.0
    重量%配合した請求項1記載の農業用被覆材。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂が、密度0.880〜0.935g/cm
    3の低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニル共重合
    体、ポリプロピレン系重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂を
    単独もしくは2種以上併用したものである請求項1記載
    の農業用被覆材。
JP8320721A 1996-11-15 1996-11-15 耐農薬性の改良された農業用被覆材 Pending JPH10147719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100399838B1 (ko) * 2000-12-27 2003-10-10 삼성종합화학주식회사 내농약성 필름용 수지조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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