JPH10147433A - プラスチック粒体の空気輸送方法 - Google Patents
プラスチック粒体の空気輸送方法Info
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- JPH10147433A JPH10147433A JP32608796A JP32608796A JPH10147433A JP H10147433 A JPH10147433 A JP H10147433A JP 32608796 A JP32608796 A JP 32608796A JP 32608796 A JP32608796 A JP 32608796A JP H10147433 A JPH10147433 A JP H10147433A
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- JP
- Japan
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- plastic
- water
- water film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ペレット相互間およびチップ相互間あるいは
輸送管内壁との接触摩擦による異形物の発生を抑制す
る。 【解決手段】 プラスチック粒体の空気輸送において、
輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1〜20
重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に水膜を
形成し、該水膜の潤滑作用により粒体相互間および管壁
との摩擦抵抗を低減することによって、圧損の低下、異
形物の発生抑制による製品歩留の向上を図る。
輸送管内壁との接触摩擦による異形物の発生を抑制す
る。 【解決手段】 プラスチック粒体の空気輸送において、
輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1〜20
重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に水膜を
形成し、該水膜の潤滑作用により粒体相互間および管壁
との摩擦抵抗を低減することによって、圧損の低下、異
形物の発生抑制による製品歩留の向上を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック粒体
を空気輸送する際における圧損の低下と異形物の発生を
抑制できるプラスチック粒体の空気輸送方法に関する。
を空気輸送する際における圧損の低下と異形物の発生を
抑制できるプラスチック粒体の空気輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックとは、熱や圧力を加えるこ
とによって塑性流動性を持たせて目的とする形に成形で
きる高分子可塑性物質で、天然樹脂と合成樹脂を合わせ
てプラスチックと呼んでいる。通常、プラスチックは、
ハンドリングの点から粒体(球状、円柱状等のペレッ
ト、片状のチップ、フレーク)で取扱われる場合が多
い。プラスチック粒体は、押出機から押出しながらカッ
ティングして冷却したペレットあるいはチップに仕上げ
られるが、カッティングミスにより規格外品が混入する
場合があり、通常は押出機の後の振動ふるいで規格外品
を除去処理している。
とによって塑性流動性を持たせて目的とする形に成形で
きる高分子可塑性物質で、天然樹脂と合成樹脂を合わせ
てプラスチックと呼んでいる。通常、プラスチックは、
ハンドリングの点から粒体(球状、円柱状等のペレッ
ト、片状のチップ、フレーク)で取扱われる場合が多
い。プラスチック粒体は、押出機から押出しながらカッ
ティングして冷却したペレットあるいはチップに仕上げ
られるが、カッティングミスにより規格外品が混入する
場合があり、通常は押出機の後の振動ふるいで規格外品
を除去処理している。
【0003】プラスチック粒体の輸送手段としては、異
物混入対策として有利な空気輸送装置が数多く使用され
ている。現状の輸送型式としては、装置の簡便さから気
流速度の速い中低圧圧送式空気輸送装置が主流を占めて
いる。プラスチックのペレットおよびチップの空気輸送
においては、輸送管内壁との接触摩擦が大きく、圧損が
高くなりエネルギーコストが高く、また、ペレット相互
間およびチップ相互間あるいは輸送管内壁との接触摩擦
により硬質プラスチックの粉化、軟質プラスチックの内
壁への溶着、剥離によるストリーマ、フロスの発生によ
り異形化し、そのまま製品中に残留させると製品の品質
を低下させるため、最終的に取除く必要があり、異形物
の分離、除去のための特別な付帯設備が必要である。特
に近年は、ユーザからの製品高品質化の要求が強く、異
形物の高精度な分離、除去が望まれている。
物混入対策として有利な空気輸送装置が数多く使用され
ている。現状の輸送型式としては、装置の簡便さから気
流速度の速い中低圧圧送式空気輸送装置が主流を占めて
いる。プラスチックのペレットおよびチップの空気輸送
においては、輸送管内壁との接触摩擦が大きく、圧損が
高くなりエネルギーコストが高く、また、ペレット相互
間およびチップ相互間あるいは輸送管内壁との接触摩擦
により硬質プラスチックの粉化、軟質プラスチックの内
壁への溶着、剥離によるストリーマ、フロスの発生によ
り異形化し、そのまま製品中に残留させると製品の品質
を低下させるため、最終的に取除く必要があり、異形物
の分離、除去のための特別な付帯設備が必要である。特
に近年は、ユーザからの製品高品質化の要求が強く、異
形物の高精度な分離、除去が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記プラスチック粒体
の異形物の分離除去の方法としては、製品と異形物との
浮遊速度の差を利用した風力式、製品と異形物とのサイ
ズの差を利用した振動ふるい等の機械式に大別される
が、製品歩留を向上させるためには、異形物の発生を抑
制することが重要である。
の異形物の分離除去の方法としては、製品と異形物との
浮遊速度の差を利用した風力式、製品と異形物とのサイ
ズの差を利用した振動ふるい等の機械式に大別される
が、製品歩留を向上させるためには、異形物の発生を抑
制することが重要である。
【0005】本発明の目的は、前記プラスチック粒体の
空気輸送において、ペレット相互間およびチップ相互間
あるいは輸送管内壁との接触摩擦による異形物の発生を
抑制できると共に、圧損を低下できるプラスチック粒体
の空気輸送方法を提供することにある。
空気輸送において、ペレット相互間およびチップ相互間
あるいは輸送管内壁との接触摩擦による異形物の発生を
抑制できると共に、圧損を低下できるプラスチック粒体
の空気輸送方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック粒
体の空気輸送方法は、輸送用空気またはプラスチック粒
体に輸送量の1〜20重量%の水分を添加してプラスチ
ック粒体表面に水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により
粒体相互間および管壁との摩擦抵抗を低減することとし
ている。このように輸送用空気またはプラスチック粒体
に輸送量の1〜20重量%の水分を添加してプラスチッ
ク粒体表面に水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により粒
体相互間および管壁との摩擦抵抗を低減することによっ
て、圧損の低下による省エネルギーと、異形物の発生抑
制による製品品質の低下を図ることができる。また、プ
ラスチック粒体の温度が上がると、柔らかくなり圧損の
上昇や異形物発生の増大につながるが、本発明方法で
は、添加した水の冷却作用によって、プラスチック粒体
の温度上昇を抑制することができる。
体の空気輸送方法は、輸送用空気またはプラスチック粒
体に輸送量の1〜20重量%の水分を添加してプラスチ
ック粒体表面に水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により
粒体相互間および管壁との摩擦抵抗を低減することとし
ている。このように輸送用空気またはプラスチック粒体
に輸送量の1〜20重量%の水分を添加してプラスチッ
ク粒体表面に水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により粒
体相互間および管壁との摩擦抵抗を低減することによっ
て、圧損の低下による省エネルギーと、異形物の発生抑
制による製品品質の低下を図ることができる。また、プ
ラスチック粒体の温度が上がると、柔らかくなり圧損の
上昇や異形物発生の増大につながるが、本発明方法で
は、添加した水の冷却作用によって、プラスチック粒体
の温度上昇を抑制することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の水分添加によるプラスチ
ック粒体表面への水膜の形成は、プラスチック粒体ホッ
パへプラスチック粒体を供給する際に水を噴霧して粒体
表面へ水膜を形成するか、プラスチック粒体ホッパから
混入機でプラスチック粒体を加速室に切り出し、圧送用
空気を加速ノズルから噴射してプラスチック粒体を加速
して輸送する際に、加速ノズルを二重管となして周囲の
隙間からスパイラル状で水を供給し、輸送管内に水膜を
形成してプラスチック粒体表面に水膜を形成するか、あ
るいは、輸送管の途中で水を噴霧して輸送管内に水膜を
形成し、プラスチック粒体表面に水膜を形成することも
できる。
ック粒体表面への水膜の形成は、プラスチック粒体ホッ
パへプラスチック粒体を供給する際に水を噴霧して粒体
表面へ水膜を形成するか、プラスチック粒体ホッパから
混入機でプラスチック粒体を加速室に切り出し、圧送用
空気を加速ノズルから噴射してプラスチック粒体を加速
して輸送する際に、加速ノズルを二重管となして周囲の
隙間からスパイラル状で水を供給し、輸送管内に水膜を
形成してプラスチック粒体表面に水膜を形成するか、あ
るいは、輸送管の途中で水を噴霧して輸送管内に水膜を
形成し、プラスチック粒体表面に水膜を形成することも
できる。
【0008】本発明において水分の添加量を輸送量の1
〜20重量%としたのは、1重量%未満ではプラスチッ
ク粒体表面への水膜の形成が不十分で、圧損の低下や異
形物の発生防止効果が十分でなく、また、20重量%を
超えると水分が多くなりすぎて圧損が逆に増加するばか
りでなく、プラスチック粒体に付着した水分を除去する
ための乾燥設備が別途必要となる。なお、好ましい水分
の添加量は、輸送量の5〜15重量%である。
〜20重量%としたのは、1重量%未満ではプラスチッ
ク粒体表面への水膜の形成が不十分で、圧損の低下や異
形物の発生防止効果が十分でなく、また、20重量%を
超えると水分が多くなりすぎて圧損が逆に増加するばか
りでなく、プラスチック粒体に付着した水分を除去する
ための乾燥設備が別途必要となる。なお、好ましい水分
の添加量は、輸送量の5〜15重量%である。
【0009】プラスチック粒体ホッパから粒体を切り出
す混入機としては、圧送式の場合はロータリーフィーダ
ー、インゼクションフィーダー、ブロータンクが、ま
た、真空式の場合は固定吸い込み型、可搬吸い上げ型、
ロータリーフィーダー等を挙げることができるが、ロー
タリーフィーダーを使用するのが一般的である。
す混入機としては、圧送式の場合はロータリーフィーダ
ー、インゼクションフィーダー、ブロータンクが、ま
た、真空式の場合は固定吸い込み型、可搬吸い上げ型、
ロータリーフィーダー等を挙げることができるが、ロー
タリーフィーダーを使用するのが一般的である。
【0010】
実施例1 以下に本発明の詳細を実施の一例を示す図1に基づいて
説明する。図1は本発明方法を実施する低圧圧送式空気
輸送装置の概略系統図である。図1において、1はプラ
スチック粒体ホッパで、プラスチック粒体製品は、矢印
で示す輸送手段によりプラスチック粒体ホッパ1に供給
される。2はプラスチック粒体ホッパ1の下部に接続し
た混入機のロータリーフィーダー、3はロータリーフィ
ーダー2を回転させるモータ、4はロータリーフィーダ
ー2の下部に接続した加速室、5は空気供給用のブロワ
ー、6はブロワー5のモータ、7はブロワー5の吸入側
に連結した空気吸入管、8は空気吸入管7に設けたフィ
ルターである。
説明する。図1は本発明方法を実施する低圧圧送式空気
輸送装置の概略系統図である。図1において、1はプラ
スチック粒体ホッパで、プラスチック粒体製品は、矢印
で示す輸送手段によりプラスチック粒体ホッパ1に供給
される。2はプラスチック粒体ホッパ1の下部に接続し
た混入機のロータリーフィーダー、3はロータリーフィ
ーダー2を回転させるモータ、4はロータリーフィーダ
ー2の下部に接続した加速室、5は空気供給用のブロワ
ー、6はブロワー5のモータ、7はブロワー5の吸入側
に連結した空気吸入管、8は空気吸入管7に設けたフィ
ルターである。
【0011】9は加速室4に圧送用空気を供給する加速
ノズルで、加速ノズル9の周囲には小さな隙間からスパ
イラル状で水を供給する水噴出部10が形成されてい
る。11は加速室4の下流側に接続した輸送管、12は
輸送管11の終端に連結した二重内筒分級器、13は二
重内筒分級器12の下部に接続した出荷サイロ、14は
二重内筒分級器12の排気側に連結したダストチャンバ
ー、15はダストチャンバー14の下部に接続したロー
タリーフィーダー、16は二重内筒分級器12に二次空
気を供給するフアン、17は二次空気の加熱ヒータ、1
8はロータリーフィーダー2の回転数検出器、19は水
噴出部10への水供給系に設けた流量指示調節計で、ロ
ータリーフィーダー2の回転数に基づく輸送量に応じて
水添加量が制御される。
ノズルで、加速ノズル9の周囲には小さな隙間からスパ
イラル状で水を供給する水噴出部10が形成されてい
る。11は加速室4の下流側に接続した輸送管、12は
輸送管11の終端に連結した二重内筒分級器、13は二
重内筒分級器12の下部に接続した出荷サイロ、14は
二重内筒分級器12の排気側に連結したダストチャンバ
ー、15はダストチャンバー14の下部に接続したロー
タリーフィーダー、16は二重内筒分級器12に二次空
気を供給するフアン、17は二次空気の加熱ヒータ、1
8はロータリーフィーダー2の回転数検出器、19は水
噴出部10への水供給系に設けた流量指示調節計で、ロ
ータリーフィーダー2の回転数に基づく輸送量に応じて
水添加量が制御される。
【0012】プラスチック粒体ホッパ1からロータリー
フィーダー2により切り出されたプラスチック粒体は、
上部から加速室4に落下し、ブロワー5により吹き込ま
れる圧縮空気によって加速されると共に、水噴出部10
からスパイラル状で供給される水により表面に水膜が形
成されて輸送管11内を輸送され、二重内筒分級器12
で下部から吹き込まれる加熱ヒータ17で加温した二次
空気とによって異形物が洗浄分離されると共に、プラス
チック粒体表面に残留する水膜が乾燥されたプラスチッ
ク粒体製品は、出荷サイロ13に落下するよう構成され
ている。二重内筒分級器12で洗浄分離された異形物
は、排気側に連結したダストチャンバー14で異形物等
のダストが分離除去される。
フィーダー2により切り出されたプラスチック粒体は、
上部から加速室4に落下し、ブロワー5により吹き込ま
れる圧縮空気によって加速されると共に、水噴出部10
からスパイラル状で供給される水により表面に水膜が形
成されて輸送管11内を輸送され、二重内筒分級器12
で下部から吹き込まれる加熱ヒータ17で加温した二次
空気とによって異形物が洗浄分離されると共に、プラス
チック粒体表面に残留する水膜が乾燥されたプラスチッ
ク粒体製品は、出荷サイロ13に落下するよう構成され
ている。二重内筒分級器12で洗浄分離された異形物
は、排気側に連結したダストチャンバー14で異形物等
のダストが分離除去される。
【0013】上記のとおり構成したことによって、プラ
スチック粒体ホッパ1から出荷サイロ13にプラスチッ
ク粒体を輸送する場合は、モータ6を起動してブロワー
5を駆動し、圧縮空気を加速室4に吹き込むと共に、水
噴出部10からスパイラル状で水を添加して輸送管11
内にスパイラル水膜を形成する。しかるのち、モータ3
を起動してロータリーフィーダー2を所定速度で回転さ
せ、プラスチック粒体ホッパ1からプラスチック粒体を
切り出して加速室4の上部から落下させ、圧縮空気によ
って加速すると共に、水噴出部10からの水添加による
スパイラル水膜によってプラスチック粒体表面に水膜が
形成されて輸送管11内を輸送される。
スチック粒体ホッパ1から出荷サイロ13にプラスチッ
ク粒体を輸送する場合は、モータ6を起動してブロワー
5を駆動し、圧縮空気を加速室4に吹き込むと共に、水
噴出部10からスパイラル状で水を添加して輸送管11
内にスパイラル水膜を形成する。しかるのち、モータ3
を起動してロータリーフィーダー2を所定速度で回転さ
せ、プラスチック粒体ホッパ1からプラスチック粒体を
切り出して加速室4の上部から落下させ、圧縮空気によ
って加速すると共に、水噴出部10からの水添加による
スパイラル水膜によってプラスチック粒体表面に水膜が
形成されて輸送管11内を輸送される。
【0014】輸送管11内を移送するプラスチック粒体
は、表面に水膜が形成されているので、水膜の潤滑作用
によってプラスチック粒体相互間あるいは輸送管11内
壁との摩擦抵抗が低減し、圧損の低下ならびに異形物の
発生を抑制することができる。輸送管11により輸送さ
れ二重内筒分級器12に上部から投入されたプラスチッ
ク粒体は、均一に分散され、下部から吹き込まれて内部
の円錐部の周囲に沿って上昇する加温した二次空気とに
よって、異形物を浮遊速度(沈降速度)の差により分離
すると共に、プラスチック粒体表面に残留する水膜が加
温した二次空気により乾燥され、プラスチック粒体製品
は下方の出荷サイロ13に落下する。二重内筒分級器1
2内で浮遊速度差により分離された異形物は、空気と共
に排気側に連結したダストチャンバー14に導入され、
異形物等のダストが分離除去される。
は、表面に水膜が形成されているので、水膜の潤滑作用
によってプラスチック粒体相互間あるいは輸送管11内
壁との摩擦抵抗が低減し、圧損の低下ならびに異形物の
発生を抑制することができる。輸送管11により輸送さ
れ二重内筒分級器12に上部から投入されたプラスチッ
ク粒体は、均一に分散され、下部から吹き込まれて内部
の円錐部の周囲に沿って上昇する加温した二次空気とに
よって、異形物を浮遊速度(沈降速度)の差により分離
すると共に、プラスチック粒体表面に残留する水膜が加
温した二次空気により乾燥され、プラスチック粒体製品
は下方の出荷サイロ13に落下する。二重内筒分級器1
2内で浮遊速度差により分離された異形物は、空気と共
に排気側に連結したダストチャンバー14に導入され、
異形物等のダストが分離除去される。
【0015】なお、水噴出部10からの水の添加量は、
プラスチック粒体の輸送量が回転数検出器18により検
出されたロータリーフィーダー2の回転数に比例するか
ら、ロータリーフィーダー2の回転数に応じて流量指示
調節計19により制御される。この場合の水噴出部10
からの水の添加量は、プラスチック粒体の輸送量の1〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%に制御される。
プラスチック粒体の輸送量が回転数検出器18により検
出されたロータリーフィーダー2の回転数に比例するか
ら、ロータリーフィーダー2の回転数に応じて流量指示
調節計19により制御される。この場合の水噴出部10
からの水の添加量は、プラスチック粒体の輸送量の1〜
20重量%、好ましくは5〜15重量%に制御される。
【0016】実施例2 外形3mm、長さ3mmの円柱状ポリエチレン(PE)
ペレットを前記実施例1の空気輸送装置を使用し、表1
に示す条件で空気輸送するに際し、水噴出部から水を添
加した本発明法の場合と、水噴出部から水を添加しない
従来法の場合のそれぞれについて、圧損、輸送時の温度
変化ならびに異形物の発生率を調査した。その結果を表
2に示す。
ペレットを前記実施例1の空気輸送装置を使用し、表1
に示す条件で空気輸送するに際し、水噴出部から水を添
加した本発明法の場合と、水噴出部から水を添加しない
従来法の場合のそれぞれについて、圧損、輸送時の温度
変化ならびに異形物の発生率を調査した。その結果を表
2に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1、表2に示すとおり、ペレット輸送量
の12重量%の水を添加してペレット表面に水膜を形成
して空気輸送した本発明法は、水を添加しないで空気輸
送した従来法に比較し、輸送時の圧損が389mmAq
低減していると共に、輸送時の温度上昇が小さく、輸送
時の異形物発生率が従来法の200ppmに対し、0p
pmで異形物発生が防止されたことを示している。
の12重量%の水を添加してペレット表面に水膜を形成
して空気輸送した本発明法は、水を添加しないで空気輸
送した従来法に比較し、輸送時の圧損が389mmAq
低減していると共に、輸送時の温度上昇が小さく、輸送
時の異形物発生率が従来法の200ppmに対し、0p
pmで異形物発生が防止されたことを示している。
【0020】
【発明の効果】本発明のプラスチック粒体の空気輸送方
法は、輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1
〜20重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に
水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により粒体相互間およ
び管壁との摩擦抵抗を低減することによって、圧損の低
下による省エネルギーと、異形物の発生による製品品質
の低下を防止することができる。また、プラスチック粒
体の温度が上がると、柔らかくなり圧損の上昇や異形物
発生の増大につながるが、本発明方法では、添加した水
の冷却作用によって、プラスチック粒体の温度上昇を抑
制することができる。
法は、輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1
〜20重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に
水膜を形成し、該水膜の潤滑作用により粒体相互間およ
び管壁との摩擦抵抗を低減することによって、圧損の低
下による省エネルギーと、異形物の発生による製品品質
の低下を防止することができる。また、プラスチック粒
体の温度が上がると、柔らかくなり圧損の上昇や異形物
発生の増大につながるが、本発明方法では、添加した水
の冷却作用によって、プラスチック粒体の温度上昇を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する低圧圧送式空気輸送装置
の概略系統図である。
の概略系統図である。
1 プラスチック粒体ホッパ 2、15 ロータリーフィーダー 3、6 モータ 4 加速室 5 ブロワー 7 空気吸入管 8 フィルター 9 加速ノズル 10 水噴出部 11 輸送管 12 二重内筒分級器 13 出荷サイロ 14 ダストチャンバー 16 フアン 17 加熱ヒータ 18 回転数検出器 19 流量指示調節計
Claims (1)
- 【請求項1】 プラスチック粒体の空気輸送において、
輸送用空気またはプラスチック粒体に輸送量の1〜20
重量%の水分を添加してプラスチック粒体表面に水膜を
形成し、該水膜の潤滑作用により粒体相互間および管壁
との摩擦抵抗を低減することを特徴とするプラスチック
粒体の空気輸送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32608796A JPH10147433A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | プラスチック粒体の空気輸送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32608796A JPH10147433A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | プラスチック粒体の空気輸送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10147433A true JPH10147433A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18183968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32608796A Pending JPH10147433A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | プラスチック粒体の空気輸送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10147433A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008239752A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリエチレン樹脂ペレット粒子、及びポリエチレン樹脂ペレット粒子の気流搬送方法 |
JP2013252975A (ja) * | 2007-03-20 | 2013-12-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 芳香族ポリカーボネートペレットの輸送方法、気力輸送方法 |
US10815078B2 (en) | 2017-02-24 | 2020-10-27 | Coperion Gmbh | Conveyor installation and method for conveying plastics granulate |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP32608796A patent/JPH10147433A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013252975A (ja) * | 2007-03-20 | 2013-12-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 芳香族ポリカーボネートペレットの輸送方法、気力輸送方法 |
JP2008239752A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリエチレン樹脂ペレット粒子、及びポリエチレン樹脂ペレット粒子の気流搬送方法 |
US10815078B2 (en) | 2017-02-24 | 2020-10-27 | Coperion Gmbh | Conveyor installation and method for conveying plastics granulate |
EP3878780A1 (de) | 2017-02-24 | 2021-09-15 | Coperion GmbH | Förderanlage zum fördern von kunststoffgranulat |
EP3366618B1 (de) * | 2017-02-24 | 2021-12-01 | Coperion GmbH | Förderanlage und verfahren zum fördern von kunststoffgranulat |
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Legal Events
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