JPH10146577A - 重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法 - Google Patents

重金属含有廃棄物用処理剤及び重金属含有廃棄物の安定化処理法

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JPH10146577A
JPH10146577A JP9252682A JP25268297A JPH10146577A JP H10146577 A JPH10146577 A JP H10146577A JP 9252682 A JP9252682 A JP 9252682A JP 25268297 A JP25268297 A JP 25268297A JP H10146577 A JPH10146577 A JP H10146577A
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heavy metal
waste
containing waste
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JP9252682A
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Koichi Ikeda
浩一 池田
Wakako Tamura
和佳子 田村
Masayuki Kiyomoto
正之 清本
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】重金属含有廃棄物を安定化処理した場合、重金
属イオンの溶出を基準値以下に安定化出来、しかもその
重金属イオン安定化の効果を持続させて完全に2次公害
を防ぐことができる処理剤及び処理方法を提供するこ
と。 【解決手段】常温で固体であるポゾラン活性物質を含有
することを特徴とする重金属含有廃棄物用処理剤及び該
処理剤と重金属含有廃棄物及び必要により水を混合、混
練することを特徴とする重金属含有廃棄物の安定化処理
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物並びに
産業廃棄物中に含有される重金属を不溶化し、安定化処
理するのに有効な廃棄物の処理剤、及びその処理法に関
する。更に詳細には、都市ゴミ、産業廃棄物、汚泥等の
焼却炉、及び溶融炉などから発生する焼却灰や飛灰、廃
棄物等に含まれる重金属を不溶化し、安定化処理するの
に有効な廃棄物の処理剤、及びその処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市及び工場等から発生する廃棄
物が増大するなか、重金属を含有する廃棄物は、環境対
策上、十分な無害化処理が必要になっている。特に重金
属を含有する都市ゴミの焼却灰や産業廃棄物は、特別管
理廃棄物としてその処理、処分に際して厳しい規制が設
けられている。
【0003】従来、重金属を含有する廃棄物を処分する
場合には、セメントと混合し、必要により水を添加して
混練し重金属などの溶出を防ぎ安定化する方法が採られ
ている。しかしながら、平成7年度から適用された埋め
立て処理を行う廃棄物からの重金属の溶出基準値は、最
も安定化処理が難しいとされる鉛の場合、環境庁告示第
13号(以下環告13号と称す)に基づく溶出試験で
0.3mg/l以下に安定化することを義務付けている
が、セメントのみでこの基準をクリヤーするには難しい
状況にある。
【0004】これは、代表的なセメントである普通ポル
トランドセメントと廃棄物を混合、固化させる場合を例
にとると、水和過程において生成する水酸化カルシウム
はセメントの硬化を促進する反面、過剰に生成した水酸
化カルシウムが廃棄物とセメントとの混合物のpHを高
め、両性金属である鉛等の重金属化合物の溶解度を増大
させるため、本来セメントが有していると考えられる重
金属安定化効果が大きく損なわれるためと考えられる。
【0005】また、セメントを使用した場合、連続で使
用している場合はよいが、メンテナンスなどで処理を中
断する場合はセメントサイロ、配管、混合機や混練機等
の設備を洗浄しないと残留している処理物が前記機械の
器壁で固化してしまうというメンテナンス作業性等の問
題もある。
【0006】また更に、硫黄含有キレート剤等によって
薬剤処理して重金属イオンを捕捉し安定化する事も試み
られているが、これによれば前記溶出基準値以下に安定
化することも可能である。しかしながら、このような薬
剤は高価であるばかりか、安定化処理後の重金属イオン
の保持の持続性が不十分なため、処理直後は充分な重金
属安定化の効果を発現しても、経時的に重金属イオンの
溶出量が増大するといった問題点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記したとおり、従来
の重金属含有廃棄物用処理剤及び処理法では、溶出基準
以下に重金属イオンを安定化することが困難であるばか
りでなく、安定化ができても、その保持の持続性、耐久
性に問題があり経時的に2次公害が懸念される。
【0008】本発明の目的は、重金属含有廃棄物を安定
化処理した場合、重金属イオンの溶出を基準値以下に安
定化出来、しかもその重金属イオン安定化の効果を持続
させて完全に2次公害を防ぐことができる処理剤及び処
理法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこうした実
情に鑑み、重金属含有廃棄物を完全に安定化できる処理
剤及び処理法を求めて鋭意検討した結果、本発明を完成
させるに至った。即ち、本発明は、
【0010】(1)常温で固体であるポゾラン活性物質
を含有することを特徴とする重金属含有廃棄物用処理
剤、(2)ポゾラン活性物質中のシリカ成分をSiO2換算
した場合のシリカ成分含有量が40重量%以上である上
記(1)記載の処理剤、(3)ポゾラン活性物質中のア
ルミナ成分をAl2O3 換算した場合のアルミナ成分含有量
が0. 2重量%以上40重量%未満である上記(1)記
載の処理剤、(4)ポゾラン活性物質の平均粒径が30
μm以下である上記(1)〜(3)のいずれか1項に記
載の処理剤、(5)ポゾラン活性物質の比表面積が5,
000〜3,000,000cm2 /gである上記
(1)〜(4)のいずれか1項に記載の処理剤、(6)
更に分散剤及び水を含有する上記(1)〜(5)のいず
れか1項に記載の処理剤、(7)更に硫黄含有化合物及
び/または水溶性燐酸塩を1種以上含有する上記(1)
〜(6)のいずれか1項に記載の処理剤、(8)硫黄含
有化合物がチオ尿素誘導体及び/又はカルバミン酸誘導
体である上記(7)記載の処理剤、(9)水溶性燐酸塩
が過燐酸石灰及び/またはトリポリ燐酸ソーダの1種以
上を含有する上記(7)記載の処理剤、(10)重金属
含有廃棄物、上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載
の処理剤、及び必要に応じて水を加えて、混合、混練す
ることを特徴とする重金属含有廃棄物の処理法、(1
1)重金属含有廃棄物、上記(1)〜(9)のいずれか
1項に記載の処理剤、及び必要に応じて水を加えて混
合、混練した後40℃以上に加熱処理することを特徴と
する重金属含有廃棄物の処理法、(12)重金属含有廃
棄物がゴミ焼却場の焼却灰や飛灰、汚染土壌、又は、総
理府令第5号に定める判定基準を満足しなければならな
い金属などを含む産業廃棄物である上記(10)または
(11)記載の重金属含有廃棄物の処理法、(13)環
告13号に基づく溶出試験後の溶出液のpHが中性また
は酸性である重金属含有廃棄物に上記(1)〜(9)の
いずれか1項に記載の処理剤及び塩基性物質を添加し処
理する上記(10)〜(12)のいずれか1項に記載の
処理法、(14)環告13号に基づく溶出試験後の溶出
液のpHが塩基性である重金属含有廃棄物に上記(1)
〜(9)のいずれか1項に記載の処理剤及び酸性物質を
添加し処理する上記(10)〜(12)のいずれか1項
に記載の処理法、(15)上記(10)〜(14)のい
ずれか1項に記載の処理法で得られた処理物、に関す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で必須成分として用いるポゾラン活性物質は、水
と酸化カルシウム、水酸化カルシウム又は水酸化アルミ
ニウム等と反応して硬化する物質であり、前記性質を備
えている限り特に限定されない。用いうるポゾラン活性
化物質の具体例としては、シリカダスト、珪藻土、タル
ク、アエロジル、ホワイトカーボン、カオリン、メタカ
オリン、活性白土、酸性白土等を挙げることが出来る。
また、これらポゾラン活性物質は、ポゾラン活性物質中
のシリカ成分をSiO2換算した場合のシリカ成分含有量が
40重量%以上、好ましくは50重量%以上であるも
の、またはポゾラン活性物質中のアルミナ成分をAl2O3
換算した場合のアルミナ成分含有量が0.2重量%以上
40重量%未満であるものを使用するのが好ましい。こ
れらポゾラン活性物質は、単独で用いることもできる
し、2種以上を併用して用いることもできる。
【0012】また、ポゾラン活性物質は、非晶質である
ほうが反応性が高く重金属に対する安定化効果が高い。
また、ポゾラン活性物質は、微細で比表面積の大きいも
のある程反応性が高くまた吸着能が大きいため重金属に
対する安定化効果が高い。その平均粒径は通常30μm
以下、好ましくは20μm以下、特に好ましくは5nm
〜10μmであり、その比表面積は通常5,000〜
3,000,000cm2 /g、好ましくは10,00
0〜3,000,000cm2 /g、特に好ましくは3
0,000〜3,000,000cm2 /gである。
【0013】重金属含有廃棄物をポゾラン活性物質で安
定化処理する場合のポゾラン活性物質の配合量は、使用
するポゾラン活性物質の種類と重金属含有廃棄物中に含
まれる重金属の種類や量、特に鉛の含有量に左右される
が、概ね重金属含有廃棄物100重量部に対し、0.1
〜60重量部、好ましくは1〜40重量部、より好まし
くは1.5〜20重量部である。
【0014】本発明の重金属含有廃棄物用処理剤は通常
粉末の状態であるが、スラリー状の液状組成物としても
取り扱う事が出来る。すなわち、ポゾラン活性物質に分
散剤と水或いは酸及び酸性塩を含んだ水溶液を添加し、
必要により増粘剤として水溶性高分子を加えて、混合、
混練することにより、スラリー状の本発明の処理剤を得
ることが出来る。
【0015】この液状組成物を調製する際に使用する分
散剤は、ポゾラン活性物質を均一に分散する役割を果た
す。分散剤としては、水溶性でポゾラン活性物質を均一
に分散できるものであれば良く、例えば、ナフタリンス
ルホン酸のホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸ホル
マリン縮合物、リグニンスルホン酸縮合物等のセメン
ト、コンクリートの分散剤として一般に知られているも
のが使用出来る。これらの分散剤は2種以上を併用して
も良い。
【0016】これらの分散剤の使用量は、使用するポゾ
ラン活性物質の種類や粒度により異なるが、ポゾラン活
性物質の合計量100重量部に対して通常0.1〜10
重量部、好ましくは0.3〜7重量部、特に好ましくは
0.5〜5重量部である。分散剤の使用量が0.1重量
部より少ないと、添加する水の量にもよるが、分散性が
悪くなり好ましくない。10重量部以上用いても添加量
に見合った効果が得られず、経済的に不利である。
【0017】水の使用量は、使用するポゾラン活性物質
の種類や粒度により異なるが、ポゾラン活性物質の合計
量100重量部に対して通常10〜60重量部、好まし
くは15〜40重量部、更に好ましくは18〜30重量
部である。10重量部より少ないと液状にすることが困
難となり好ましくない。また60重量部以上使用すると
分散性は得られるが、放置安定性が悪くなり好ましくな
い。通常、分散剤の添加量を増大させると、分散させる
のに必要な水の量は少なくて良い傾向にある。
【0018】本発明の処理剤が液状組成である場合、本
発明の処理剤は必要により増粘剤を含有する。増粘剤
は、液状組成物の粘性を向上させ、分散されたポゾラン
活性物質の粉体粒子の沈降を抑制させる(保存安定性の
向上の)作用がある。増粘剤としては、水溶性のもので
あれば特に制限はなく、ポリ(メタ)アクリル酸塩、ポ
リ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸・(メ
タ)アクリルアミド共重合物塩、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロ
ース誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレン
オキサイド、ポリビニールピロリドン、ポリビニルアル
コール、キサンタンガム等の比較的高分子量のものが用
いうる具体例として挙げられるが、これらに限定される
ものではない。また、これらの増粘剤は2種以上を併用
しても良い。
【0019】使用する増粘剤の分子量は、増粘剤の種
類、使用するポゾラン活性物質の種類や粒度によって異
なり一律に述べることは出来ないがその水溶液の粘度を
選択の目安とすることが出来る。例えば、増粘剤の0.
2重量%水溶液を例にとれば、この水溶液の粘度が50
cps以上となる増粘剤が好ましく、100cps以上
となるものがより好ましく、150cps以上となるも
の特に好ましい。また、増粘剤の使用量は、増粘剤の種
類、使用するポゾラン活性物質の種類や粒度によって異
なり一律に述べることは出来ないが、概ね、添加する水
100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは
0.02〜3重量部である。
【0020】本発明の重金属用処理剤はポゾラン活性物
質を主成分としているため、セメントを使用した場合の
ように使用中または保存中に吸湿して固化し使用できな
くなるといった欠点がなく、また使用後数時間で水洗し
なければ装置の内壁に固化物が付着して装置そのものが
使用できなくなるといったことが無いため設備メンテナ
ンスが軽微である。また更に、粉体でも取り扱うことが
できるが粉体作業を嫌う場合は上記のようなスラリー状
の液状組成物として取り扱うことができるといった利点
を有している。この液状組成物として取り扱える利点は
他に、粉体で保存するよりも体積が小さくなるため貯蔵
のためのサイロなどの大型の設備を必要としない、重金
属含有廃棄物との混合、混練が容易になる等という利点
を有している。このようにセメントを使用する場合に比
べて重金属安定化効果や作業性のメリットが大きく、必
要に応じて液体状処理剤とすることも可能なため、セメ
ント固化施設のような大型の施設を必要としないメリッ
トもある。
【0021】本発明の実施態様に於いては、ポゾラン活
性物質の他に硫黄含有化合物、水溶性燐酸塩を用いるの
が好ましい。これらは単独でまた必要により2種以上を
適宜選択して用いることができる。硫黄含有化合物や水
溶性燐酸は、水の存在下で重金属含有廃棄物中の重金属
イオンと化学反応し、水に難溶性の重金属硫化物や重金
属燐酸塩やキレート化合物を生成し、重金属を安定化す
ると言われているが、ポゾラン活性物質と併用すること
により、従来得られなかった重金属の安定化効果が得ら
れる。
【0022】用いうる硫黄含有化合物は特に限定されな
いが、具体例としては、硫化ナトリウム、硫化カリウ
ム、硫化カルシウム、水硫化ナトリウム等の無機硫黄含
有化合物、チオ尿素、エチレンチオ尿素、ジフェニルチ
オ尿素等のチオ尿素誘導体、ジメチルジチオカルバミン
酸、ジエチルジチオカルバミン酸等及びこれらの塩類等
のカルバミン酸誘導体、チオリンゴ酸、2−ベンゾチア
ゾールチオール、チオシアヌル酸及びこれら塩類等の有
機硫黄含有化合物、ポリエチレンイミンジチオカルボキ
シル置換体等の硫黄含有高分子化合物等を挙げることが
でき、チオ尿素誘導体またはチオカルバミン酸誘導体が
好ましい。これら硫黄含有化合物は2種以上を併用して
も良い。
【0023】これら硫黄含有化合物の使用量は、ポゾラ
ン活性物質の種類、粒度や比表面積、あるいは重金属含
有廃棄物の種類、特に重金属イオンの溶出量によって適
宜決めなければならないが、概ねポゾラン活性物質10
0重量部に対して1〜100重量部、好ましくは2〜5
0重量部、特に好ましくは2.5〜25重量部である。
【0024】用いうる水溶性燐酸塩の具体例としては、
燐酸水素二アンモニウム、燐酸二水素アンモニウム、燐
酸三アンモニウム等のアンモニウム塩、燐酸一カリウ
ム、燐酸二水素カリウム、燐酸水素二カリウム、燐酸水
素二ナトリウム、燐酸二水素ナトリウム等のアルカリ金
属塩、第一燐酸カルシウム、第二リン酸カルシウム等の
アルカリ土類金属塩、メタ燐酸カリウム、メタ燐酸ナト
リウム、トリポリ燐酸ナトリウム、ポリ燐酸ナトリウ
ム、過燐酸石灰等が挙げることができるが、過燐酸石灰
またはトリポリ燐酸ソーダが特に好ましく、2種以上を
併用しても良い。水溶性燐酸塩の使用量は、ポゾラン活
性物質の種類、粒度や比表面積、あるいは重金属含有廃
棄物の種類、特に重金属イオンの溶出量の多少によって
適宜決めなければならないが、概ねポゾラン活性物質1
00重量部に対して1〜100重量部、好ましくは2〜
50重量部、特に好ましくは2.5〜25重量部であ
る。
【0025】これらの硫黄含有化合物や水溶性燐酸塩
は、固体状のままポゾラン活性物質と混合し本発明の処
理剤として使用することができるが、必要に応じて、前
述のように液体状の本発明の処理剤として使用すること
もできる。
【0026】重金属含有廃棄物が環告13号の溶出試験
の溶出液が高アルカリ性である都市ゴミ焼却飛灰等の場
合は、鉛化合物のような両性重金属化合物が溶解しやす
くなるため塩酸、硫酸、硝酸、ポリ塩化アルミニウム、
塩化第一鉄、硫酸アルミニウム等の無機酸性物質、酢
酸、クエン酸等の有機酸性物質等の酸性物質を添加して
pHを弱アルカリ性にコントロールすると本発明の処理
剤の重金属安定化効果が増強する。また、環告13号の
溶出試験の溶出液が中性または酸性である電炉灰、溶融
飛灰、汚染土壌等の重金属含有廃棄物の場合は、本発明
の処理剤に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等
のアルカリ金属の炭酸塩、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属の水
酸化物、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、メタ珪酸ナト
リウム、オルソ珪酸ナトリウム等のアルカリ金属の珪酸
塩、燐酸1ナトリウム、燐酸2ナトリウム等のアルカリ
金属の燐酸塩、セメント、セメントクリンカー等のよう
な塩基性物質を添加してpHを弱アルカリ性にコントロ
ールすると本発明の処理剤の重金属安定化効果を増強す
る。但し、重金属含有廃棄物を安定化するとともに固形
化(強度付与)する目的で本発明の処理剤を使用する場
合は、水酸化カルシウムのようなポゾラン反応を促進す
る化合物を添加することが好ましい。
【0027】これらの酸性物質または塩基性物質の使用
量は、環告13号における溶出試験後の溶出液のpHが
8〜12に調製できる量が好ましい。また、塩基性物質
または酸性物質は予め本発明の処理剤中に添加しておい
ても良いが、後述する本発明の安定化処理法において使
用しても良い。
【0028】また、本発明の処理剤には、処理した重金
属含有廃棄物の成形性を向上させる等の目的で必要に応
じて種々の混和材を使用しても良い。用いうる混和材の
具体例としては、粉砕された徐冷スラグ、フェロクロム
スラグ、シリカ、アルミナ、タルク、硅砂、硅石粉、ク
レー、カオリン、炭酸カルシウム、陶磁器粉砕物、チタ
ニア、ジルコニア、川砂等の無機充填材、ガラス繊維、
カーボン繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、アラミド
繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ポリエステ
ル等の繊維、セルロース繊維、スチール繊維、アルミナ
繊維等の繊維類が挙げられる。また、砂糖、グルコース
等の硬化遅延剤、シランカップリング剤のような表面処
理剤、顔料等を必要に応じて使用しても良い。
【0029】ポゾラン活性物質以外の成分を含有する本
発明の処理剤は上記各成分を所定の割合で均一に混合し
て得ることができる。粉状の本発明の処理剤を得る場
合、各成分を公知の混合方法で粉体混合すればよい。
又、液状の本発明の処理剤を得る場合の混合の仕方は特
に限定はされないが、分散剤、水、及び必要に応じて使
用する増粘剤を所定量混合して水溶液とした後、予め混
合しておいたポゾラン活性物質等の粉体成分に添加する
方法が、全体が容易に均一になるので好ましい。
【0030】本発明の重金属含有廃棄物の安定化処理法
(以下、本発明の処理法と称す)は、本発明の処理剤、
重金属含有廃棄物、必要に応じて水を混合、混練する。
重金属含有廃棄物が水を含有していない場合、又は含有
していても混合混練するのに不十分な場合は水を添加す
る。水の使用量は、重金属含有廃棄物の含水状態、及び
その粒度によって異なるが、概ね重金属含有廃棄物10
0重量部(乾燥状態で換算)に対して5〜80重量部、
好ましくは10〜50重量部である。しかし、この量は
安定化処理を行った後の処理体の形状をどのようにする
か、すなわちペレット状にするか、顆粒状にするか、泥
状にするかということによっても、異なってくる。処理
に要する時間(混合、混練時間)は、特に制限はなく、
廃棄物と処理剤が均一に混練できればよい。 これらを
混合、混練する設備やこれらの添加順序等は特に限定さ
れない。すなわち、廃棄物が発生する前に本発明の処理
剤及び任意成分である水を添加して混合或いは混練して
も良いし、廃棄物として発生してから混合或いは混練し
ても良い。さらに、予め混合した本発明の処理剤を重金
属含有廃棄物と混合してもよいし、本発明の処理剤を構
成する各成分を重金属含有廃棄物と混合してもよい。混
合の方法は、例えば、バッチ式で処理を行う場合はニー
ダールーダータイプや撹拌機の付いたアイリッヒタイプ
の混合混練機等が使用でき、連続的に処理を行う場合
は、空気や液体輸送中に動力学的な手法を利用した混合
方法、一軸または二軸のパドル型の混練機、パン型ミキ
サーやバイブロミキサー等を使用することができる。
【0031】また、本発明の処理法において、本発明の
処理剤、重金属含有廃棄物及び任意成分である水を混
合、混練中、または混合、混練後、混練物を加熱処理す
ると重金属溶出を抑える効果が著しく向上したり、安定
化に要する時間を短縮できるので好ましい。加熱処理
は、混練に伴って発生する熱を利用しても良いし、混練
の終わった混練物をそのまま或いは混練しながら加熱し
てもよい。加熱温度は、40℃以上、好ましくは50℃
以上である。加熱方法は、機械的な方法や前記したよう
な物理化学的な方法等公知の方法でよい。加熱時間は、
混練物の熱伝導率などにもよるが、通常5分以上であ
り、好ましくは10分以上であり、処理物の均一性や作
業性の面から最大24時間も行えば十分である。
【0032】本発明の処理剤及び処理法で重金属イオン
を安定化処理できる廃棄物に特に制限はなく、例えば、
都市ゴミ焼却灰や飛灰、汚染土壌、汚泥、または総理府
令第5号に定める判定基準を満足しなければならない金
属などを含む産業廃棄物等を単独で或いは混合して処理
することができる。本発明の処理法で都市ゴミ焼却飛灰
を安定化処理する場合、煙道に消石灰や活性炭をともに
本発明の処理剤を添加すると、HClやダイオキシン等
の排ガス処理と同時に煙道の熱を利用した重金属の安定
化処理が出来るため好都合である。
【0033】本発明の処理剤及び処理法によれば、重金
属含有廃棄物中の重金属が安定化され、処理後の混練物
から重金属が溶出する事がほとんどなくなり、環境庁告
示13号に定められた産業廃棄物に含まれる有害物質の
検定方法による金属溶出試験では、重金属イオンの溶出
量はいずれも規制値以下となる。
【0034】こうして得られた本発明の処理物は、その
まま或いは必要により粉砕してセメント・コンクリート
用の骨材や道路の舗装材用骨材として利用したり、必要
に応じて、板状、ブロック状に成形して土木・建設資材
としても利用可能である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0036】実施例1〜7 都市ゴミの焼却場から得た焼却飛灰(鉛含有量2600
mg/kg )以下A飛灰と称す)100重量部と、表1に示
した種類のポゾラン活性物質を添加して混合し、これに
水を所定量添加し混練した後、環境庁告示13号に基づ
く鉛の溶出試験をおこなった。結果を表2に示す。尚、
各実施例のポゾラン活性物質及び水の使用量は表2に併
せて示す。また、使用した飛灰のPb溶出試験結果は2
1.2ppmであった。
【0037】
【表1】 表1 ポゾラン活性 平均粒径 SiO2 Al2 3 比表面積 物質の種類 (μm) 含有量(wt%) 含有量(wt%) (cm2/g) 実施例1 シリカダスト 0.1 90 1.5 200,000 実施例2 ホワイトカーボン 5 93 0 2,000,000 実施例3 アエロジル 7×10-3 99.9 0 3,800,000 実施例4 メタカオリン 0.4 50 38 30,000 実施例5 珪藻土 10 89.2 5 150,000 実施例6 タルク 10 62.5 0.2 40,000 実施例7 活性白土 5 79.5 10 2,500,000
【0038】
【表2】 表2 ポゾラン活性物質 水添加量 環告13号鉛溶出量 添加量(重量部) (重量部) (ppm) 1日後 1週後 4週後 13週後 実施例1 8 35 0.27 0.10 0.03 ND 実施例2 5 35 0.25 0.10 ND ND 実施例3 3 35 0.15 ND ND ND 実施例4 5 35 0.20 0.04 ND ND 実施例5 9 35 0.28 0.15 0.03 ND 実施例6 9 35 0.28 0.18 0.03 ND 実施例7 5 35 0.23 0.08 ND ND 尚、表2においてNDは検出限界以下であることを示す
(以下同様)。
【0039】実施例8〜18 A飛灰100重量部と、平均粒径、比表面積を表3の様
に変えたアエロジルを3重量部混合して、水を35重量
部添加し混練した後、表3に示した処理条件で処理を施
して環境庁告示13号に基づく鉛の溶出試験をおこなっ
た。結果を表3に併せて示す。
【0040】
【表3】 表3 平均粒径 比表面積 処理条件 環告13号 (nm) (cm2/g) 温度 時間 鉛溶出量(ppm) 実施例8 16 1,300,000 40℃ 18時間 0.20 実施例9 12 2,000,000 55℃ 12時間 0.12 実施例10 7 3,000,000 70℃ 6時間 ND 実施例11 7 3,800,000 80℃ 4時間 ND 実施例12 16 1,300,000 90℃ 2時間 ND 実施例13 12 2,000,000 80℃ 4時間 ND 実施例14 7 3,000,000 室温 24時間 0.22 実施例15 7 3,800,000 40℃ 18時間 0.19 実施例16 16 1,300,000 室温 24時間 0.28 実施例17 12 2,000,000 室温 24時間 0.25 実施例18 7 3,800,000 70℃ 3時間 ND
【0041】実施例19〜26 都市ゴミの焼却場から得た焼却飛灰(鉛含有量3500
mg/kg )100重量部と、シリカダスト(SiO2 含有
量90wt%、平均粒径0.1μm、比表面積200,0
00cm2/g )とチオ尿素を表4に示した量を混合して調
製した本発明の処理剤とを混合し、水を表4に示した量
添加し混練した後、環境庁告示13号に基づく鉛の溶出
試験をおこなった。結果を表4に併せて示す。なお、使
用した焼却飛灰のPb溶出試験結果は299ppmであ
った。
【0042】
【表4】 表4 シリカダスト チオ尿素添加 水添加量 環告13号 添加量(重量部)量(重量部) (重量部) 鉛溶出量(ppm) 実施例19 4 4 32 0.05 実施例20 5 3 32 0.09 実施例21 6 2 32 0.12 実施例22 5 2 32 0.15 実施例23 4 3 32 0.14 実施例24 3 3 32 0.15 実施例25 3 2 32 0.25 実施例26 2.5 2.5 32 0.20
【0043】実施例27〜36 都市ゴミの焼却場から得た焼却飛灰(鉛含有量1700
mg/kg )100重量部と、メタカオリン(SiO2 含有
量50wt%、平均粒径0.4μm、比表面積30,00
0cm2/g )3重量部と表5に示した水溶性硫化物、水溶
性燐酸塩及び水溶性酸性物質をそれぞれ2重量部とを混
合して調製した本発明の処理剤と混合し、水を表5に示
した量添加し混練した後、環境庁告示13号に基づく鉛
の溶出試験をおこなった。結果を表5に併せて示す。な
お、使用した焼却飛灰のPb溶出試験結果は6.85p
pmであった。
【0044】
【表5】 表5 添加物の 水添加量 環告13号 種類 ( 重量部) 鉛溶出量(ppm) 実施例27 硫化カルシウム 32 0.13 実施例28 水硫化ソーダ 32 0.11 実施例29 硫化ソーダ 32 0.15 実施例30 ジフェニルチオ尿素 32 0.02 実施例31 ジメチルジチオ 32 ND カルバミン酸ソーダ 実施例32 過燐酸石灰 32 0.08 実施例33 燐酸水素2ナトリウム 32 0.17 実施例34 トリポリ燐酸ナトリウム 32 0.06 実施例35 硫酸アルミニウム 32 0.11 実施例36 ポリ塩化アルミニウム 32 0.22 実施例37 硫酸第一鉄 32 0.17
【0045】実施例38〜42 表6に示した重金属含有廃棄物100重量部、ホワイト
カーボン(SiO2 含有量93wt%、平均粒径5μm、
比表面積2,000,000cm2/g )5重量部及び表6
に示した量のホワイトカーボン及び/または消石灰を混
合した本発明の処理剤と水を表6に示した量添加し混練
した後、環境庁告示13号に基づく鉛の溶出試験をおこ
なった。結果を表6に併せて示す。
【0046】
【表6】 表6 廃棄物 廃棄物の ホワイト 消石灰 水 環告13号 の種類 鉛溶出量 カーボン 添加量 添加量 鉛溶出量 添加量 (ppm) (重量部)(重量部)(重量部) (ppm) 実施例38 飛灰 2. 54 5 1 28 0.06 実施例39 焼却灰 0. 70 3 0 18 0.04 実施例40 焼却灰 1. 85 3 0.5 25 ND 実施例41 汚泥 12. 3 5 1 10 0.21 実施例42 濃縮廃液 8. 85 5 1 0 0.15
【0047】実施例43〜46 シリカダスト(SiO2 含有量90wt%、平均粒径0.
1μm、比表面積200,000cm2/g )に、アクリル
酸と無水マレイン酸の共重合体のナトリウム塩(平均分
子量45,000)2重量部と水20重量部、及び平均
分子量3,000,000のポリアクリル酸ナトリウム
0.1重量部を添加混合し液状の本発明の重金属含有廃
棄物用処理剤を得た。この処理剤の調製後の粘度は3,
500cps(B型粘度計)であった。容器に入れて静
置後一週間、又は一ヶ月後には擬凝結を起こしていた
が、振動を与えると液状に回復し、粘度を測定するとそ
れぞれ3,300cps、3,450cpsであった。
また、調製後、容器に入れた状態で絶えず攪拌しても、
又、2日〜3日毎に断続的に攪拌することにより、一ヶ
月以上調製後の液状を維持していた。
【0048】調製後一週間を経たこの液状の本発明の重
金属含有廃棄物用処理剤と水とをそれぞれ表7に示す量
を用い、A飛灰と混練した後、環境庁告示13号に基づ
く鉛の溶出試験を行った。結果を表7に併せて示す。
【0049】
【表7】 表7 処理剤 環告13号 の添加量 水の添加量 鉛溶出量(ppm) (重量部)(重量部) 1日後 1週間後 13週後 実施例43 3 34 0.30 0.10 0.02 実施例44 5 33 0.25 0.03 ND 実施例45 7 32 0.18 ND ND 実施例46 9 31 0.10 ND ND
【0050】
【発明の効果】本発明の重金属含有廃棄物用処理剤は、
重金属含有廃棄物を安定化処理するのに適しており、重
金属イオンの溶出を高度に安定化させることができ、そ
の効果は持続的である。また、液状組成物で保存するこ
とができるため、従来のセメント固化と薬剤処理のそれ
ぞれの欠点を補い、それぞれの長所を有する従来にない
重金属用処理剤である。また、本発明の処理法は特殊な
装置を使用することなく、容易に重金属含有化合物の安
定化を行うことができる。更に、本処理法で得られた処
理物はセメント固化以上の強度を付与できるため骨材や
舗装材などの土木建築資材としてリサイクル可能であ
る。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常温で固体であるポゾラン活性物質を含有
    することを特徴とする重金属含有廃棄物用処理剤。
  2. 【請求項2】ポゾラン活性物質中のシリカ成分をSiO2
    算した場合のシリカ成分含有量が40重量%以上である
    請求項1記載の処理剤。
  3. 【請求項3】ポゾラン活性物質中のアルミナ成分をAl2O
    3 換算した場合のアルミナ成分含有量が0. 2重量%以
    上40重量%未満である請求項1記載の処理剤。
  4. 【請求項4】ポゾラン活性物質の平均粒径が30μm以
    下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の処理剤。
  5. 【請求項5】ポゾラン活性物質の比表面積が5,000
    〜3,000,000cm2 /gである請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の処理剤。
  6. 【請求項6】更に分散剤及び水を含有する請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の処理剤。
  7. 【請求項7】更に硫黄含有化合物及び/または水溶性燐
    酸塩を1種以上含有する請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の処理剤。
  8. 【請求項8】硫黄含有化合物がチオ尿素誘導体及び/又
    はカルバミン酸誘導体である請求項7記載の処理剤。
  9. 【請求項9】水溶性燐酸塩が過燐酸石灰及び/またはト
    リポリ燐酸ソーダの1種以上を含有する請求項7記載の
    処理剤。
  10. 【請求項10】重金属含有廃棄物、請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の処理剤、及び必要に応じて水を加え
    て、混合、混練することを特徴とする重金属含有廃棄物
    の処理法。
  11. 【請求項11】重金属含有廃棄物、請求項1〜9のいず
    れか1項に記載の処理剤、及び必要に応じて水を加えて
    混合、混練した後40℃以上に加熱処理することを特徴
    とする重金属含有廃棄物の処理法。
  12. 【請求項12】重金属含有廃棄物がゴミ焼却場の焼却灰
    や飛灰、汚染土壌、又は、総理府令第5号に定める判定
    基準を満足しなければならない金属などを含む産業廃棄
    物である請求項10または11記載の重金属含有廃棄物
    の処理法。
  13. 【請求項13】環境庁告示第13号に基づく溶出試験後
    の溶出液のpHが中性または酸性である重金属含有廃棄
    物に請求項1〜9のいずれか1項に記載の処理剤及び塩
    基性物質を添加し処理する請求項10〜12のいずれか
    1項に記載の処理法。
  14. 【請求項14】環境庁告示第13号に基づく溶出試験後
    の溶出液のpHが塩基性である重金属含有廃棄物に請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の処理剤及び酸性物質を
    添加し処理する請求項10〜12のいずれか1項に記載
    の処理法。
  15. 【請求項15】請求項10〜14のいずれか1項に記載
    の処理法で得られた処理物。
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