JPH10146563A - 発泡スチロールの表面の施工方法および表面の 被覆方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡スチロールの表面に、装飾仕上げ剤を塗
布することで軽量で且つ施工の簡単な建材等に好適な材
料を実現する。 【解決手段】 発泡スチロールの表面に少なくともアク
リルを含む装飾仕上げ剤を塗布したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は発泡スチロール材の
表面の施工方法および表面の被覆方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、例えば、バルコニー等の支柱
等の装飾のために石材を用意すると共に、この石材に彫
刻を施し、これを、例えば、建物の胸壁に用いていた。
しかし、上記したものは、工期が長くなると共に、重量
が大であり、多くの人手と手間が必要であるという欠点
があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、例えば、建材に用いる場合、発泡スチロールをベー
スとし軽量化を図ると共に表面に仕上げ剤を塗布するだ
けで全体が所定の強度を持つようにした施工を容易にし
た新規な発泡スチロールの表面の施工方法および表面の
被覆方法を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の発泡スチロールの表面の施工方法は、発泡
スチロールの表面に少なくともアクリルを含む装飾仕上
げ剤をローラー、コテ又は吹き付けで塗布したことを特
徴とする。

【０００５】又、本発明の表面の被覆方法は、発泡スチ
ロールの表面に少なくともアクリルを含む装飾仕上げ剤
を塗布したことを特徴とする。又、前記装飾仕上げ剤に
は、破砕された大理石又は川石等の粒が混合されている
ことを特徴とする。

【０００６】又、前記発泡スチロールの表面にはファイ
バーグラスメッシュが設けられ、前記発泡スチロールの
表面およびファイバーグラスメッシュを覆うように前記
装飾仕上げ剤を塗布することを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は本発明の発泡スチ
ロールの表面の施工方法および表面の被覆方法を示す図
である。図において、１は発泡スチロールであり、使用
部位、目的に応じ予め所定の寸法に成型されたり切断さ
れる（図１）。そして、図２に示すように、発泡スチロ
ール１の表面２には強度を増すためのグラスファイバー
メッシュ３が張り付けられ、この上に装飾仕上げ剤４が
ローラー、コテ塗り、又は吹き付けにより塗布される。
やがて、乾燥すると、装飾仕上げ剤４がかたまり、強度
を有するようになる。図３は図１のＡ−Ａ断面を示す図
である。

【０００８】なお、装飾仕上げ剤４は、少なくともアク
リル樹脂を含む溶液で構成されている。又、上記説明で
は、グラスファイバーメッシュ３を用いたが、必ずしも
必要なものではない。又、図４に示すように装飾仕上げ
剤４に所定の等級に砕石された粒状の大理石や粒状の川
石５を混入させ、強度を増すようにしてもよい。又、目
的に応じて、二酸化チタン，凝縮抗殺菌剤，高耐色剤，
充填剤を混入させてもよい。従って、上記のように発泡
スチロールの表面を装飾仕上げ剤で被覆することで軽
く、かつ、強度のある材料が形成される。上記材料は壁
面材や屋根材等の建材として用いる他、家具、置物、等
に広く用いることができる。

【０００９】

【発明の効果】本発明に係る発泡スチロールの表面の施
工方法及び被覆方法によれば、上述のように構成したの
で、以下のような効果を奏する。 (1) 装飾仕上げ剤は乾燥するとモルタルト同様な強度を
有するから、軽くて、強度を有する材料になる。しか
も、柔軟性もあるため、クラックも発生しにくい。

【００１０】(2) 内部は発泡スチロールのため軽く、搬
入、施工作業が容易であり、従って作業能率も向上す
る。 (3) 発泡スチロールを用いるから断熱効果を有し壁等に
好適である。

【００１１】(4) 切断も容易であるため、現場合わせが
極めて容易である。 (5) 発泡スチロールは成型も容易であるため、複雑な装
飾物の形成も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】所定の形状に切断又は成型した発泡スチロール
の斜視図である。

【図２】メッシュを貼りつけている状態を示す図であ
る。

【図３】断面図である。

【図４】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 発泡スチロール ２ 表面 ３ メッシュ ４ 装飾仕上げ剤

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【手続補正書】

【提出日】平成９年６月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【発明の名称】 発泡スチロールの表面の施工方
法および表面の被覆方法

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｂ３２Ｂ 27/30 Ｂ３２Ｂ 27/30 Ａ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発泡スチロールの表面に少なくともアク
   リルを含む装飾仕上げ剤をローラー、コテ又は吹き付け
   で塗布したことを特徴とする発泡スチロールの表面の施
   工方法。
2. 【請求項２】 発泡スチロールの表面に少なくともアク
   リルを含む装飾仕上げ剤を塗布したことを特徴とする発
   泡スチロールの表面の被覆方法。
3. 【請求項３】 前記装飾仕上げ剤には、破砕された大理
   石又は川石等の粒が混合されていることを特徴とする請
   求項２記載の発泡スチロールの表面の被覆方法。
4. 【請求項４】 前記発泡スチロールの表面にはファイバ
   ーグラスメッシュが設けられ、前記発泡スチロールの表
   面およびファイバーグラスメッシュを覆うように前記装
   飾仕上げ剤を塗布することを特徴とする請求項２又は３
   記載の発泡スチロールの表面の被覆方法。