JPH10146437A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH10146437A
JPH10146437A JP30675896A JP30675896A JPH10146437A JP H10146437 A JPH10146437 A JP H10146437A JP 30675896 A JP30675896 A JP 30675896A JP 30675896 A JP30675896 A JP 30675896A JP H10146437 A JPH10146437 A JP H10146437A
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JP30675896A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ等の外乱によって破壊されたデータに
よる悪影響を最小限に抑えることのできる遊技機を提供
する。 【解決手段】 普通図柄プロセスフラグデータを第0ビ
ット〜第7ビットからなる合計8ビットの記憶エリアに
記憶させ、普通図柄記憶データが記憶されている第0,
第1ビット以外の非情報ビット部分(第2ビット〜第7
ビット)にマスク処理を施し、非情報ビット部分のデー
タがノイズにより狂ったとしてもその狂ったデータを除
去できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代
表される遊技機に関し、詳しくは、制御用のプロセッサ
を有する制御手段を含む遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、ROM等のプログラム格納部
とデータ格納部,RAM等の作業領域部(ワークエリ
ア)とプロセッサとを有するマイクロコンピュータ等か
らなる制御手段が設けられ、前記プログラム格納部に格
納されている制御用プログラムに従ってプロセッサが動
作して遊技機が制御されるように構成されたものがあっ
た。
【0003】そして、前記プロセッサが制御動作を行な
う上で必要となるデータが配列されたデータテーブルが
前記データ格納部に格納されるように構成されていた。
そしてこのデータテーブル内に配列されて格納されてい
るデータのうち検索したいデータの格納箇所を特定する
ための特定データ(フラグデータ等)に基づいて前記デ
ータテーブルが検索され、その検索されたデータに基づ
いてプロセッサが制御を行なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、前記特定データ
を記憶するにおいて、その特定データを表現するために
必要となるビット数よりも多いビット数の記憶エリアに
記憶させた場合に、静電気に起因したノイズ等の外乱の
影響により前記記憶エリアの記憶データが破壊されて狂
ったデータとなる場合があり、その結果、その狂ったデ
ータに基づいてプロセッサが制御を行なうこととなり、
プログラムの暴走等狂った制御が行なわれる不都合が生
ずる。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、請求項1ないし請求項7とも
に、ノイズ等の外乱によるデータの破壊に伴う悪影響を
極力抑えることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、制御用のプロセッサを有する制御手段を含む遊技機
であって、前記プロセッサを動作させるための制御用プ
ログラムを格納するプログラム格納部と、前記プロセッ
サによる制御のためのデータが配列されたデータテーブ
ルを格納するデータ格納部と、前記プログラム格納部に
格納されている制御用プログラムに従って動作し、前記
データテーブル内に配列されて格納されているデータの
うち検索したいデータの格納箇所を特定するための特定
データに基づいて前記データテーブルを検索するテーブ
ル検索手段とを含み、前記特定データは、該特定データ
を表現するために必要なビット数よりも多いビット数の
記憶エリアに記憶され、前記記憶エリアのうち、前記特
定データを表現するのに不必要なビット部分にマスク処
理を施したことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記憶エリアのうちのマス
ク処理を施されていないビット部分が記憶可能なデータ
の数よりも前記特定データの数の方が少ない場合に、少
なくとも前記記憶可能なデータの数から前記特定データ
の数を減算した数の所定データを前記データテーブルに
記憶させたことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記記憶領域に記憶されてい
る特定データが正常であるか否か判定するデータ判定手
段をさらに含み、前記テーブル検索手段は、前記データ
判定手段により正常である旨の判定がなされたことを条
件として前記記憶エリアに記憶されている特定データを
用いた前記データテーブルの検索を行なうことを特徴と
する。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記特
定データは、遊技機の遊技状態の移り変わりに応じてデ
ータ内容が変化するものであることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項3に記
載の発明の構成に加えて、前記記憶エリアを複数用意
し、前記特定データが前記複数の記憶エリアにそれぞれ
記憶され、前記データ判定手段は、前記複数の記憶エリ
アに記憶されている複数の特定データに基づいて、前記
複数の特定データ内に正常な特定データがあるか否かを
判定することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の発明の構成に加えて、前記データ判定手段は、前記
複数の特定データ同士を比較して前記正常な特定データ
であるか否かを判定することを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項5に記
載の発明の構成に加えて、前記特定データ判定手段は、
前記複数の特定データの合計を演算して、その合計値を
用いたチェックサム方式により正常な特定データがある
か否かを判定することを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、プログラム
格納部に、プロセッサを動作させるための制御用プログ
ラムが格納されている。データ格納部に、前記プロセッ
サによる制御のためのデータが配列されたデータテーブ
ルが格納されている。テーブル検索手段の働きにより、
前記プログラム格納部に格納されている前記プログラム
に従って動作し、前記データテーブル内に配列されて格
納されているデータのうち検索したいデータの格納箇所
を特定するための特定データに基づいて前記データテー
ブルが検索される。そして、前記特定データは、その特
定データを表現するために必要となるビット数よりも多
いビット数の記憶エリアに記憶され、その記憶エリアの
うち、前記特定データを表現するのに不必要なビット部
分にマスク処理が施される。
【0014】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記記憶エリアのうち
のマスク処理を施されていないビット部分が記憶可能な
データの数よりも前記特定データの数の方が少ない場合
に、少なくとも前記記憶可能なデータの数から前記特定
データの数を減算した数の所定データが前記データテー
ブルに記憶されている。
【0015】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、データ判定手段の働き
により、前記記憶領域に記憶されている特定データが正
常なデータであるか否かの判定がなされる。そして正常
である旨の判定がなされたことを条件として、前記記憶
エリアに記憶されている特定データを用いて前記テーブ
ル検索手段によるデータテーブルの検索が行なわれる。
【0016】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記特定データが、遊技機の遊技状態の移り変わりに応
じてデータ内容が変化するものである。
【0017】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、前記記憶エリアが複数
用意されており、前記特定データが前記複数の記憶エリ
アにそれぞれ記憶され、その複数の記憶エリアに記憶さ
れている複数の特定データに基づいて、前記データ判定
手段により、前記複数の特定データ内に正常な特定デー
タがあるか否かの判定がなされる。
【0018】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
5に記載の発明の作用に加えて、データ判定手段が、前
記複数の特定データ同士を比較して正常な特定データが
あるか否かを判定する。
【0019】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
5に記載の発明の作用に加えて、前記データ判定手段
が、前記複数の特定データの合計を演算して、その合計
値を用いたチェックサム方式により正常な特定データが
あるか否かを判定する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、本実施の形態では、遊技機
の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はそれに
限らず、たとえば、コイン遊技機等の弾球遊技機やスロ
ットマシン等であってもよく、制御用のプロセッサを有
する遊技機であればすべて対象となる。
【0021】まず、図1を参照して、パチンコ遊技機の
遊技盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を
示す正面図である。図1において、遊技盤1の表面に
は、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほ
ぼ円状に設けられており、その誘導レール2にて区画さ
れた領域が遊技領域3となっている。遊技領域3のほぼ
中央には、後述するキャラクタ画像表示部60での識別
情報(以下、特別図柄という)の可変表示(以下、変動
ともいう)を可能にする可変表示装置としての特別可変
表示装置30が配設されている。なお、特別可変表示装
置30の詳細な構成については後に詳述する。
【0022】特別可変表示装置30の下方には、普通可
変入賞球装置5および特別可変入賞球装置9等の各種構
成部材を遊技盤1に取付けるための取付基板4が設けら
れている。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変
動を許容する変動機能を有する普通可変入賞球装置5が
配設されている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノ
イド6によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開
放)位置との間で可動制御される1対の可動翼片7a,
7bを有して、いわゆるチューリップ型役物として構成
され、その普通可変入賞球装置5には入賞した打玉を検
出する始動玉検出器8が設けられている。なお、可動翼
片7a,7bが垂直(通常開放)位置のときも普通可変
入賞球装置5に入賞可能になっている。また、通常可変
入賞球装置5への入賞に基づく特別図柄の変動は、変動
中を除いて所定回数(本実施の形態では4回)記憶さ
れ、その旨が後述の特別図柄記憶表示LED36によっ
て表示される。
【0023】前記取付基板4の中央部には、特別可変入
賞球装置9が配設されており、その特別可変入賞球装置
9は、入賞領域14を開閉制御する開閉板11を備えて
いる。すなわち、開閉板11は、遊技盤1の裏面に設け
られたソレノイド10の駆動に基づいて傾動位置と垂直
位置との間で変動自在となっており、ソレノイド10が
ONされたときには入賞領域14を開放する傾動状態と
なる一方、ソレノイド10がOFFされたときには入賞
領域14を閉鎖する垂直状態となる。また、入賞領域1
4内には、入賞玉を検出する特定玉検出器12および入
賞玉検出器13が設けられている。なお、特定玉検出器
12は、入賞玉の検出により後述する継続権の成立を許
容するようになっている。
【0024】また、前記特別可変入賞球装置9の下方に
は、通過玉検出器15を備えた突出部材16が設けられ
ている。なお、突出部材16の左側部には、打玉を通過
玉検出器15に通過させるための通過口16aが穿設さ
れている。そして、通過玉検出器15は、通過玉を検出
すると後述する普通図柄表示器34に表示される普通図
柄の変動を許容するようになっている。なお、普通図柄
表示器34は、普通図柄が当り図柄となったときに、普
通可変入賞球装置5の可動翼片7a,7bを所定時間が
経過するまで開放制御するものであるが、後述する確率
変動(大当り判定確率が通常時と異なる高い確率に変更
された遊技状態)が生じたときには、開放時間が長くな
るように設定されている。また、普通図柄の変動は、変
動中を除いて所定回数(本実施の形態では4回)記憶さ
れ、その旨が後述する普通図柄記憶表示LED35によ
って表示されるようになっており、その変動時間は、確
率変動時には通常時に比べて短縮されるようになってい
る。なお、このような普通図柄の変動記憶は常に一定
(たとえば4回)に設定する必要はなく、たとえば通常
時では1回にする一方では、後述の確率変動中では4回
にすることも可能である。また、前記取付基板4の左右
両端部には、それぞれ飾りLED17を備えた入賞口1
8が設けられている。また、前記特別可変入賞球装置9
の入賞領域14内壁には、V入賞表示LED19が設け
られている。
【0025】しかして、前述のように構成される特別可
変入賞球装置9は、以下のように動作する。すなわち、
打玉が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8
をONさせると、特別可変表示装置30が変動を開始
し、一定時間が経過すると、たとえば左,右,中の順で
特別図柄が確定され、その確定された図柄の組合せが特
定表示結果をなす所定の大当り組合せ(同一図柄のぞろ
目)となったときに特定遊技状態(大当り遊技状態とも
いう)となる。そして、この特定遊技状態においては、
特別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(たとえ
ば29秒)あるいは所定個数(たとえば10個)の入賞
玉が発生するまで開放(開放サイクル)するように設定
され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打
玉を受止めるようになっている。そして、受止められた
打玉が特定玉検出器12をONすると、再度前記した開
放サイクルを繰返し、特定玉検出器12がONする毎に
繰返継続条件が成立して特別可変入賞球装置9を再度開
放させる繰返継続制御が実行される。この繰返継続制御
の実行条件回数はたとえば16回と定められている。な
お、前記各入賞口もしくは各可変入賞球装置内に入った
入賞玉は、1個の入賞玉に対し所定数(たとえば15
個)の景品玉が払出される。
【0026】また、遊技領域3を含む遊技盤1の表面に
は、前記した構成以外にも、風車ランプ20aを内蔵し
た風車20、左右1対の飾りランプ21a,21b、袖
ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドランプ23
aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口24、バ
ック玉防止部材25等が設けられている。また、パチン
コ遊技機には、特定遊技状態時あるいは変動時に点灯ま
たは点滅してその旨を報知する遊技効果ランプおよび遊
技効果LED(ともに図示しない)が設けられていると
ともに、効果音を発生するスピーカ26(符号のみ図3
参照)が設けられている。
【0027】次に、本実施の形態の要部を構成する特別
可変表示装置30の構成について説明する。特別可変表
示装置30は、前記遊技盤1の表面に取付けられる取付
基板31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠
部32が形成されている。そして、この窓枠部32の後
方には、後述する左,中,右の各特別図柄を可変表示し
得るキャラクタ画像表示部60を有するLCD表示器3
3が隣接されている。また、窓枠部32の上方には、普
通図柄表示器34、普通図柄記憶表示LED35、特別
図柄記憶表示LED36、および飾りLED37が設け
られ、窓枠部32の左右側方には、各飾りLED38,
39が設けられている。一方、窓枠部32の下方には、
各飾りLED40,41が設けられている。なお、普通
図柄表示器34の普通図柄の変動動作およびこれにかか
る各種構成部材の動作については後に詳述する。
【0028】また、上記LCD表示器33のキャラクタ
画像表示部60に表示されている左,中,右の各特別図
柄は、図4に示すように、それぞれ「0〜9,F,X,
G,P,R」順の15種類から構成されている。これら
左,中,右の各図柄には、後述するWCRND L・C
・R(図4参照)の各ランダムカウンタが対応して設け
られている。大当り図柄の組合せは、図5に示すよう
に、左,中,右の各図柄が同一図柄に揃った組合せであ
り、この組合せは、WCRND Lのランダムカウンタ
からの抽出値(乱数)に基づいて決定される。また、大
当り図柄のうち「1,3,5,7,9」のいずれかで揃
った図柄は、確変図柄を構成して後に詳述する確率変動
を発生するようになっている。なお、このような確変図
柄は、図柄色が赤色になっている一方、その他の特別図
柄は緑色になっている。これにより、大当り時の遊技価
値の違い(確変の有無)が遊技者に対し明確に報知でき
るようになっている。
【0029】以上、特別可変表示装置30を含むパチン
コ遊技機の遊技盤1の構成について説明したが、それら
の遊技装置は、図2および図3に示す遊技制御回路によ
って制御される。図2および図3は、遊技制御回路を部
構成で示す回路図であり、MPU30aおよび図示しな
いROM、RAM、入出力回路を含んでいる基本回路4
2によって制御されている。しかして、基本回路42
は、入力回路43を介して通過玉検出器15、始動玉検
出器8、特定玉検出器12、および入賞玉検出器13か
らの検出信号が入力され、アドレスデコード回路44か
ら基本回路42にチップセレクト信号が与えられる。ま
た、電源投入時に初期リセット回路45から基本回路4
2にリセット信号が与えられ、所定時間毎に定期リセッ
ト回路46から基本回路42に定期リセット信号が与え
られる。
【0030】一方、基本回路42からは、以下の装置お
よび回路に制御信号が与えられる。すなわち、LCD回
路47を介して特別可変表示装置30(図2には、LC
D表示装置と記載)に表示制御信号が与えられ、LED
回路48を介して普通図柄表示器34、特別図柄記憶表
示LED36、普通図柄記憶表示LED35、V入賞表
示LED19、および各飾りLED17,37〜41に
表示駆動信号が与えられ、ソレノイド回路49を介して
各ソレノイド6,10に駆動信号が与えられ、ランプ回
路50を介して風車ランプ20a、サイドランプ23
a、および袖ランプ22aに表示制御信号が与えられ、
音声合成回路51および音量増幅回路52を介してスピ
ーカ26に音声信号が与えられる。また、ランプ回路5
0からは各種のランプ制御データが出力されることで、
上記した構成部材以外のランプを表示制御するようにな
っている。さらに、基本回路42は、情報出力回路53
を介して外部(ホールコンピュータや呼出ランプ等)に
有効始動情報、大当り情報、および確率変動情報を出力
し、また、賞球個数信号出力回路54を介して外部に各
種の賞球個数信号を出力している。なお、上記した装置
や回路には、電源回路55から各種の電圧を有する電力
が供給されている。また、上記した基本回路42からL
CD回路47を介して特別可変表示装置30に送信され
る表示制御信号は、コマンドブロックフォーマットが9
バイトのコマンドデータ(CD0〜CD7,INT)か
らなり、このコマンドデータは、基本回路42内のMP
U42aから特別可変表示装置30内のMPU30aに
送信されるようになっている。
【0031】図5は、特定遊技状態(大当り状態)を発
生させることが決定された場合に特別可変表示装置30
に表示される当り図柄の配列を説明する説明図である。
この当り図柄の配列は、後述するように、WCRND
Lの抽出値(乱数)に基づいて決定される。たとえば、
図示するように、WCRND Lの抽出値が0の場合に
は左,中,右の各可変表示部に「000」が表示され
る。またWCRND Lの抽出値が「1」の場合には、
「111」が停止表示される。
【0032】次に、前記特別可変表示装置30による特
別図柄の変動動作について図6〜図21に示すタイミン
グチャートおよび説明図等を参照して説明する。まず、
特別可変表示装置30の変動動作に用いられるランダム
カウンタについて説明する。特別可変表示装置30で
は、図6に示すような5種類のランダムカウンタが使用
されており、これらのランダムカウンタは大当り決定用
のWCRND1と、左図柄表示用でありかつ大当り表示
用のWCRND Lと、中図柄表示用のWCRND C
と、右図柄表示用のWCRND Rと、リーチ動作表示
用のWCRNDACTと、から構成されている。
【0033】前述した基本回路42のMPU42aは、
2msec毎に入力される定期リセット信号(定期リセ
ット回路46からの信号)の入力毎にROM100に記
憶されているプログラムを初めから最後まで実行し、実
行し終わった後次の定期リセット信号が入力されてくる
のを待ち、入力されてきた段階で再度プログラムを初め
から実行するのである。そして、このWCRND1は、
MPU42aがプログラムを実行する毎すなわち0.0
02秒毎に1ずつ加算処理されるものであり、0から加
算されてその上限である224まで加算された後再度0
から加算される。
【0034】WCRND Lも、同様に0.002秒毎
に1ずつ加算されて0から加算されてその上限である1
4まで加算された後再度0から加算される。WCRND
Cは、MPU42aがプログラムを一通り実行し終わ
って次の定期リセット信号の入力を待っている割込処理
余り時間に無限ループにより加算処理がなされるのであ
る。そして0から加算されてその上限である14まで加
算された後再度0から加算される。
【0035】WCRND Rは、前記WCRND Cの
桁上げのとき1ずつ加算される。すなわち、WCRND
Cがその上限である14まで加算された状態でさらに
「1」加算されるごとにWCRND Rが1ずつ加算さ
れる。そして0から加算されてその上限である14まで
加算された後再度0から加算される。WCRND AC
Tは、前記WCRND Cと同様に割込処理余り時間に
無限ループにより加算され、1から加算されてその上限
である100まで加算された後再度1から加算される。
このWCRND ACTは、リーチ動作の種類を決定す
るために用いられる。
【0036】そして、図7に示すように、WCRND1
から抽出された値(乱数)が「3」であり大当りと判定
されると、WCRND L(0〜14)の抽出値(乱
数)により図5に示したように大当り図柄の配列が決定
され、この大当り図柄(予定停止図柄)が特別可変表示
装置30のLCD表示器33に表示される。一方、WC
RND1からの抽出値が「3」以外の場合には外れと判
定され、WCRND L,C,Rからの各抽出値に対応
する予定停止図柄が事前決定されて外れ図柄として特別
可変表示装置30のLCD表示器33に表示される。な
お、WCRNDL,C,Rからの各抽出値が偶然にも大
当り図柄と一致した場合(ぞろ目となった場合)には、
WCRND Rのデータに「1」を加算して強制的に外
れ図柄にずらして表示する。なお、このような当り外れ
の判定において、確率変動時(高確率時)には、WCR
ND1内の「3,7,67,77,137」の値が大当
り決定用の大当り判定値となり、WCRND1の抽出値
がこれら大当り判定値のいずれかに該当すれば大当りを
発生させることが決定される。
【0037】特別図柄の変動は図12〜図14のタイミ
ングチャートに示すようになっている。なお、左,中,
右の各図柄列の変動は、図8の一覧表に示すパターンに
基づいて行なわれる。変動パターンAは、一定の速度で
変動(16.7msecに1図柄変動)するパターンで
あり、変動パターンBは、徐々に減速して停止するパタ
ーンであり、変動パターンCは、徐々に減速するパター
ンであり、変動パターンDは、一定の速度で変動(33
3.3msecに1図柄変動、1周期5.000秒)す
るパターンであり、変動パターンEは、徐々に減速して
停止(1図柄変動)するパターンであり、変動パターン
Gは、一定速度の後減速して停止するパターンである。
また、図12〜図14の各タイムチャートの中に記載の
条件1〜3、および※1〜※5は、図9〜図11の各一
覧表図に示すものである。なお、※2は、ショートスベ
リ変動制御を行なった場合の変動時間であり、※3は、
ミドルスベリ変動制御を行なった場合の変動時間であ
り、※4は、ロングスベリ変動制御を行なった場合の変
動時間である。また、※5は、後述する各リーチ1〜3
の選択条件であり、各条件1〜3および前記WCRND
ACTの抽出値に基づいて外れおよび大当り毎に決定
される。また、スベリ変動(これをスベリという)と
は、最終停止図柄以外の図柄に対する特殊変動のことで
あり、通常の変動制御に比べて図柄変動量の多い変動制
御のことをいう。
【0038】まず、図12において、普通可変入賞球装
置5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を出力す
ると、その始動信号の立上がり時にWCRND1から数
値を抽出してこれを格納する。その後、始動信号の立上
がりより0.002秒後には、WCRND L,C,R
およびWCRND ACTから数値を抽出するととも
に、格納したWCRND1の読出および判定を行なう。
そして始動信号の立上がりより0.004秒後に、左,
中,右の全図柄列を変動パターンAにして変動させる。
その後、左図柄列は、6.260秒変動パターンAにて
変動された後に、予定停止図柄の3図柄手前がセットさ
れ、そこから0.420秒間変動パターンBにて変動す
る。このような制御を飛ばし制御という。そして停止す
る。右図柄列については、スベリ変動がない場合には、
6.680秒間変動パターンAにて変動された後、停止
図柄の3図柄前がセットされ、そこから0.420秒間
変動パターンBにて3図柄分変動されて停止する。この
ような制御を飛ばし制御という。
【0039】右図柄列については、スベリ変動がない場
合は、6.680秒間変動パターンAにて変動された
後、予定停止図柄の3図柄手前がセットされて、そこか
ら0.420秒間変動パターンBにて3図柄分変動され
て丁度予定停止図柄で停止する。また、ショートスベリ
がある場合は、6.680秒間変動パターンAにて変動
された後、予定停止図柄の4〜7図柄前がセットされて
前記※2の0.560〜0.980秒間変動パターンB
にて4〜7図柄のいずれかの図柄分変動されて停止す
る。ミドルスベリがある場合は、図13に示すように、
6.680秒間変動パターンAにて変動された後、予定
停止図柄の8〜15図柄前がセットされて前記※3の
1.120〜2.100秒間変動パターンBにて8〜1
5図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。ロング
スベリがある場合は、6.680秒間変動パターンAに
て変動された後、予定停止図柄の16〜21図柄手前が
セットされて前記※4の2.240〜2.940秒間変
動パターンBにて16〜21図柄のいずれかの図柄分変
動されて停止する。また、一旦停止でショートスベリが
ある場合は、6.680秒間変動パターンAにて変動さ
れた後に予定停止図柄の4〜7図柄手前がセットされて
0.480秒間一時停止されてその後0.560〜0.
980秒間変動パターンGにて4〜7図柄のいずれかの
図柄分変動されて停止する。
【0040】一方、中図柄は、図14に示すように、リ
ーチ以外のときには、7.100〜9.620秒間変動
パターンAにて変動した後、中図柄についての予定停止
図柄の3図柄手前がセットされ、そこから変動パターン
Bにて変動が開始されて0.850秒(3図柄分変動す
る時間)変動した後に停止される。これにより、丁度予
定停止図柄で停止表示される。
【0041】リーチ1での中図柄は、変動パターンAで
7.100〜9.620秒間変動した後に、リーチ図柄
の4図柄手前がセットされる。リーチが成立している場
合には常に停止表示されている右図柄と左図柄とが同じ
種類のぞろ目の図柄になってるのであり、そのぞろ目の
同じ種類の図柄をリーチ図柄という。ゆえに、この中図
柄がそのリーチ図柄で停止表示されれば、特定遊技状態
(大当り状態)が発生することになる。そして変動パタ
ーンAが終了した後にリーチ図柄の4図柄手前がセット
された状態で変動パターンCが開始されて0.420秒
(3図柄変動する時間)変動して、変動パターンDが開
始される。ゆえに、リーチ図柄の1図柄手前からこの変
動パターンDが開始されることとなる。この変動パター
ンDは、5.664〜10.340秒(17〜31図柄
分変動する時間)継続される。この変動パターンDは、
後述する図21,図22に基づいてR1TBLのテーブ
ルから読出されたリーチ動作時間であり、+0図柄〜+
14図柄の15種類のリーチ動作時間の中から或る1つ
のリーチ動作時間が選択され、その選択されたリーチ動
作時間だけ変動パターンDが実行される。すなわち、前
記R1TBLのテーブルは、17〜31図柄分の変動時
間である15種類のリーチ動作時間を記憶している。そ
してこの変動パターンDが終了した後に変動パターンE
が1.184秒(1図柄分変動する時間)実行され、1
図柄分変動制御された後に停止制御される。これによ
り、中図柄の予定停止図柄で停止表示されることとな
る。
【0042】リーチ2の場合には、変動パターンAが
7.100〜9.620秒実行された段階でリーチ図柄
の4図柄手前がセットされて、そこから変動パターンC
が開示されて0.420秒だけ変動して3図柄分変動さ
れる。その状態で、リーチ図柄の1図柄手前が表示され
ている状態となる。その状態で変動パターンDが開始さ
れて10.340秒実行され31図柄分変動される。中
図柄は前述したように0〜14の図柄番号からなる15
種類の図柄が存在するために、変動パターンDにより3
1図柄変動すれば丁度中図柄が2回転+1図柄分変動す
ることとなる。その結果、変動パターンDが終了した段
階で大当り図柄が表示されている状態となる。その後、
0.400秒間の停止と0.200秒間の1図柄変動と
からなるコマ送り変動が0.600〜9.000秒間
(1〜15図柄変動分)行なわれて停止表示される。こ
のコマ送り変動の時間は、後述の図21に示すR2TB
Lのテーブルをルックアップして読出されたリーチ動作
時間である。ゆえに、R2TBLのテーブルには、1〜
15図柄分の変動時間すなわち15種類のリーチ変動時
間が記憶されている。
【0043】リーチ3の場合には、変動パターンAが
7.100〜9.620秒間実行されてリーチ図柄の4
図柄手前がセットされる。そして変動パターンCが0.
420秒実行されて3図柄変動した状態でリーチ図柄の
1図柄手前が表示されることとなる。その状態で変動パ
ターンDが開始されて10.340秒実行されて31図
柄変動し、ショートリーチ図柄が表示される状態とな
る。その状態で一旦0.400秒間停止された後に0.
167または2.338または2.505秒間変動パタ
ーンAにて変動されて1または14または15図柄分の
変動がなされて停止表示される。この変動パターンAの
変動時間は、後述する図21のR3TBLのテーブルを
ルックアップして読出されたリーチ動作時間である。こ
のリーチ3が実行されて中図柄が停止される場合には、
その中図柄の停止図柄は、リーチ図柄で停止表示される
場合とリーチ図柄の1つ手前の図柄で停止表示される場
合とリーチ図柄の1つ次の図柄で停止表示される場合と
の3種類しかない。ゆえに、R3TBLのテーブルに
は、その3種類のリーチ動作時間が記憶されている。
【0044】ところで、前述したように本実施の形態で
は、図柄のスベリ変動を右図柄に対してのみ実施可能と
しているが、これに限らず左図柄に対してスベリ変動を
可能制御としてもよい。この場合では、図12に示すよ
うに、普通可変入賞球装置5に打玉が入賞し始動玉検出
器8が始動信号を導出すると、その始動信号の立上がり
時にWCRND1から数値を抽出してこれを格納する。
その後、始動信号の立上がりより0.002秒後には、
WCRND L,C,RおよびWCRND ACTから
数値を抽出するとともに、格納したWCRND1の読出
および判定を行なう。そして、始動信号の立上がりより
0.004秒後に、左,中,右の全図柄列を変動パター
ンAにて変動させる(図12中には、左図柄のみを記
載)。その後、左図柄列について、スベリがない場合
は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後、
予定停止図柄の3図柄手前がセットされて、そこから
0.420秒間変動パターンBにて3図柄分変動させて
丁度予定停止図柄で停止させる。また、ショートスベリ
がある場合は、6.260秒間変動パターンAにて変動
させた後、停止図柄の4〜7図柄手前がセットされて
0.560〜0.980秒間変動パターンBにて4〜7
図柄のいずれかの図柄分変動されて停止する。
【0045】また、一旦停止でショートスベリがある場
合は、6.260秒間変動パターンAにて変動された後
に停止図柄の4〜7図柄手前がセットされて0.480
秒間一時停止され、その後0.560〜0.980秒間
変動パターンGにて4〜7図柄のいずれかの図柄分変動
されて停止する。なお、図15中には、ショートスベリ
がある場合と一旦停止でショートスベリがある場合とを
示しているが、前記図12および図13に示すショート
スベリ、ミドルスベリ、ロングスベリ、および一旦停止
でショートスベリの各スベリ変動制御を左図柄に対して
実行してもよい。また、このような左図柄のスベリ変動
制御に対する中,右の各図柄の変動制御、図12および
図13に示す制御を同様な組合せで適用することができ
る。具体的には、左,右の各図柄に対してスベリ変動制
御の実施を可能としたり、あるいは右図柄に対してのみ
スベリ変動制御の実施を可能としてもよい。なお、本実
施の形態では、識別情報を左,中,右の3図柄から構成
するとともに、左図柄,右図柄,中図柄の順で停止表示
するようになっているため、最終停止図柄(中図柄)以
外の左,右の各図柄に対してスベリ変動制御を行なうも
のとしているが、特にこのような図柄数および停止順序
については限定するものではなく、少なくとも最終停止
図柄以外の図柄に対してスベリ変動制御を行なうもので
あればよい。
【0046】次に、キャラクタ画像表示部60に表示さ
れる具体的な図柄変動画像について図15〜図18を参
照して説明する。なお、本実施の形態では、「カーレー
ス」をゲームコンセプトに採用することで、キャラクタ
画像表示部60に表示するキャラクタ画像もこれに基づ
いたものとなっている。すなわち、図15(A)に示す
ように、レーシングカー61が遊技者用のキャラクタ画
像となる一方で、レーシングカー61の前方に表示され
る3台のレーシングカー62〜64が相手方のキャラク
タ画像となり、これら4台のレーシングカー61〜64
が表示画像上であたかもカーレースを行なうような表示
となっている。また、レーシングカー62〜64上に
は、それぞれ左,中,右の各特別図柄表示部(可変表示
部)62a,63a,64aが設けられており、これら
特別図柄表示部62a,63a,64aでは、それぞれ
左,中,右の各特別図柄が可変表示されるようになって
いる。そして、図16(B)に示すように、各特別図柄
表示部62a,63a,64aで図柄変動が行なわれて
いる中、レーシングカー61がまず左側のレーシングカ
ー62に体当りする。これにより、左特別図柄表示部6
2aの変動が停止するとともに、この変動停止した左図
柄が表示画面の上部左側に左確定図柄62bとして表示
される(図15(C)参照)。その後は、同様にしてレ
ーシングカー61が右側および中側の各レーシングカー
64,63に順次体当りすることで、左,中の各図柄が
表示画面の上部右側および上部中央に左,中の各確定図
柄64b,63bとして表示される(図16(A)参
照)。なお、図16(A)は、リーチせずに外れが確定
した場合の表示画像である。
【0047】次に、右図柄のスベリ変動の有無における
各リーチ変動でのキャラクタ画像の表示を説明する。ま
ず、右図柄のスベリ変動がない場合では図16(B)に
示すように、前述したリーチしない場合と同様の各図柄
変動を行なう中で、レーシングカー61が右側のレーシ
ングカー64に体当りする時点で右側特別図柄表示部6
4aの表示図柄が既に確定した左確定図柄62bと同一
のときに、左,右の各確定図柄62b,64bが同一に
揃ってリーチとなる。これに対して、右図柄のスベリ変
動がある場合には、図17(A)に示すように、左確定
図柄62bの確定後にレーシングカー61が右側のレー
シングカー64に体当りすると、この時点から右特別図
柄変動部64aで右図柄のスベリ変動が開始され、所定
時間後に右特別図柄表示部64aが左確定図柄62bと
同一の図柄で停止されてリーチとなる(図17(B)参
照)。その後は、前述した右図柄のスベリ変動の有無に
かかわらず図17(C)に示すような左,右の各確定図
柄62b,64bが同一図柄に揃ったリーチ状態におい
て、レーシングカー61が中央のレーシングカー63に
体当りして、中特別図柄表示部63aが各確定図柄62
b,64bと同一図柄にて停止されると、図18に示す
ように、「大当り」の文字65が表示されて大当りが確
定される。
【0048】なお、本発明でいうリーチ状態とは、表示
状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置
が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複
数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せ
となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定
遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の
一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示
されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとな
る条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現
をすれば、リーチ状態とは、表示状態が変化可能な可変
表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定め
られた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状
態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機に
おいて、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示さ
れていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示
されやすい可変表示態様になったと遊技者に思わせるた
めの表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表
示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記
可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状
態に含まれる。
【0049】図19は、前記MPU42aから見たアド
レス0000HからFFFFHまでの記憶エリアのメモ
リマップを示す図である。
【0050】アドレス0000H〜0100Hは、RA
Mエリアであり、256バイトで構成されている。アド
レス1000H〜1040Hはレジスタエリアとなって
いる。アドレス2000H〜2200Hはデコードエリ
アとなっている。アドレスE000H〜FFFFHはR
OMエリアとなっており、8kバイトで構成されてい
る。以上の各エリア以外のアドレスの記憶領域は、使用
禁止エリアまたは未使用エリアとなっている。その結
果、前記MPU42aが正常に動作している限り、MP
U42aは使用禁止エリアまたは未使用エリアにはアク
セスしない。
【0051】図20は、前記ROM100内のメモリマ
ップを示す図である。
【0052】ROM内のアドレスE000H〜FFFF
Hの記憶領域には、図示するような種々の記憶エリアに
分かれている。まずE000H〜E0FFHの記憶領域
は、プログラム管理エリアに割振られており、E100
H〜E1FFHの記憶領域はROMコメントエリアに割
振られており、E200H〜EAD6Hの記憶領域は後
述するテーブル1,テーブル2…テーブルnの各種テー
ブルデータが記憶されるデータ領域となっている。さら
にEAD7H〜EDFFHの記憶領域は未使用のエリア
となっている。またEE00H〜F7FFHの記憶領域
は、モジュール1,モジュール2,…モジュールnの各
プログラムモジュールが記憶されているプログラム領域
となっている。F800H〜FFBFHの記憶領域は未
使用エリアとなっている。FFC0H〜FFFFHの記
憶領域は割込ベクタテーブルを記憶するエリアとなって
いる。
【0053】そして、遊技機のROM100の場合に
は、プログラム領域とデータ領域との記憶容量に制限が
あり、遊技の制御内容を面白くして興趣を向上させるた
めには、プログラム領域をいかに節約して面白味のある
制御プログラムを記憶させるかに依存してくる。そこ
で、本実施の形態では、後述するように、プログラムを
モジュール化し、複数のデータテーブルを最小限のモジ
ュール数で扱うことによってプログラム領域の効率を向
上させた。
【0054】図21は、前記基本回路42を構成するハ
ードウェアの概念図である。図に示すメモリ103は、
図19に示した各記憶エリアに分割されているメモリで
ある。MPU42aとメモリ103とは、16本のアド
レスバスと8本のデータバスを介してつながっている。
そのため、ノイズによるプログラムの誤動作(暴走な
ど)の原因としては、電磁波,衝撃などによるRAM
上のデータの破壊、電磁波,衝撃などによってバス上
のデータが破壊され、誤ったデータを読込んだり(ロー
ド)、メーモリ上に書込んだりする、などが考えられ
る。このような原因でプログラムの誤動作が生じる。
【0055】図22は、プロセスフラグのマスク処理を
説明するための説明図である。図23は、プロセスフラ
グを用いた普通図柄プロセス処理プログラムのフローチ
ャートである。
【0056】まず図23に基づいて説明する。ステップ
S(以下単にSという)1により、普通図柄プロセスフ
ラグの値を判別する。この普通図柄プロセスフラグは、
パチンコ遊技機の遊技の進行状態に応じてその値が変化
するものであり、0,1,2のいずれかに変化する。そ
してこの普通図柄プロセスフラグは、前記RAM101
に記憶される。
【0057】普通図柄プロセスフラグが「0」の場合に
はS2に進み、普通図柄通常時プロセスのサブルーチン
プログラムが実行される。プロセスフラグが「1」の場
合には普通図柄変動中プロセスのサブルーチンプログラ
ムが実行される。プロセスフラグが「2」の場合には普
通電動役物処理プロセスのサブルーチンプログラムが実
行される。
【0058】普通図柄通常時プロセスは、普通図柄表示
器34が可変表示される前の処理であり、たとえば打玉
が通過口16aを通過してそれに基づいて普通可変入賞
球装置5を開放するか否かを事前決定する等の処理であ
る。普通図柄変動中プロセスは、普通図柄表示器34を
可変表示動作させるための制御プロセスである。普通電
動役物処理プロセスは、普通図柄表示器34の可変停止
後当りとなる表示結果が導出表示された場合に普通可変
入賞球装置5を第1の状態に制御するプロセスである。
【0059】次に図23に基づいて前記普通図柄プロセ
スのマスク処理を説明する。前述したように、普通図柄
プロセスは、0,1,2の3種類の値をとるために、普
通図柄プロセスフラグデータは、2進数で00,01,
10となり、2ビットで表わされる。そしてこの普通図
柄プロセスフラグは、前記RAM101内からロードさ
れて8ビット(0〜7)の記憶エリア(レジスタ)に記
憶される。ゆえに、8ビットの記憶エリア内の値は、0
0000000,00000001,00000010
の3種類となる。
【0060】そして、静電気に起因したノイズ等の外乱
の影響によりRAM内の既に壊されたプロセスデータま
たはデータバス上でノイズ等により壊されたプロセスデ
ータをロードした場合には、たとえば図22に示すよう
に、00110010のような非正常データとなる。そ
して何らマスク処理を行なわなかった場合には、その0
0110010の非正常データに基づいてMPU42a
による制御が行なわれるために、プログラムの暴走等が
発生する不都合が生ずる。
【0061】そこで、前記普通図柄プロセスフラグデー
タが2ビットで表わされることに着目し、8ビットの記
憶エリアのうち下位2ビット以外すなわち情報ビット以
外の第2ビット〜第7ビットにマスク処理を施すことに
より、非情報ビットのノイズを除去することが可能とな
る。ただし最下位ビットを第0ビットとする。このマス
ク処理としては、たとえば、前記データ(普通図柄プロ
セスフラグデータ)と00000011のマスクデータ
との論理積(AND)をとることが考えられる。図22
に示した非正常データの場合には、第2ビット〜第7ビ
ットの格納データは001100であるために、その0
01100と000000との論理積(AND)をとれ
ば、その値は000000となる。
【0062】その結果、図22に示すように、8ビット
の記憶エリアの格納データは00000010となり、
正常なデータとなる。
【0063】図24は、普通図柄プロセスフラグのデー
タに基づいて各種普通図柄プロセスを選択するためのプ
ログラムを示すフローチャートである。
【0064】図25は、各種普通図柄プロセスの先頭ア
ドレスを格納している普通図柄プロセス実行アドレステ
ーブルを示す図である。
【0065】S5により、普通図柄プロセスフラグ(N
flag)をRAM101から読込む処理が行なわれ
る。次にS6に進み、Nflagの下位2ビット以外
(非情報ビット)をマスクする処理がなされる。次にS
7に進み、オフセットアドレス=Nflag×2 を演
算する処理がなされる。次にS8に進み、有効アドレス
=NEXETB+オフセットアドレス の演算が行なわ
れる。このNEXETBは、図25に示す普通図柄プロ
セス実行アドレステーブルの先頭アドレスである。また
オフセットアドレスはS7により算出されたアドレスで
ある。次にS9に進み、S8により算出された有効アド
レスに基づいて図25に示した普通図柄プロセス実行ア
ドレステーブルをルックアップし、その有効アドレスに
記憶されている普通図柄プロセス(普通図柄通常時プロ
セス,普通図柄変動中プロセス,普通電動役物プロセス
のうちのいずれか)を実行する処理がなされる。
【0066】図25に示した普通図柄プロセス実行アド
レステーブルは、そのテーブルの先頭アドレスであるN
EXETB+0とNEXETB+1とのアドレスに、普
通図柄通常時プロセスの先頭アドレスが記憶されてい
る。さらに、NEXETBに対し+2,+3のアドレス
に普通図柄変動中プロセスの先頭アドレスが、+4,+
5のアドレスに普通電動役物処理プロセスの先頭アドレ
スが、+6,+7のアドレスに普通図柄通常時プロセス
の先頭アドレスが記憶されている。この+6,+7のア
ドレスの普通図柄通常時プロセスの先頭アドレスはいわ
ゆるダミーデータであり、この普通図柄プロセス実行ア
ドレステーブルに余分なデータとして記憶されたもので
ある。
【0067】普通図柄プロセスフラグのデータは、図2
2に示したように、第2ビット〜第7ビットの非情報ビ
ットがマスクされているために、ノイズによりデータが
狂ったとしてもこの第2ビット〜第7ビットの非情報ビ
ットが狂ったまま制御に用いられることはないが、第0
ビット,第1ビットの情報ビットがノイズ等により狂っ
たまま制御に用いられる可能性がある。そしてこの第0
ビット,第1ビットは、00,01,10,11の4つ
のデータを記憶可能である。そして00,01,10の
うちのいずれかの普通図柄プロセスフラグが、ノイズ等
によって11に化けた場合には、前記S7,S8の演算
結果は、有効アドレス=NEXETB+3×2となり、
MPU42aがNEXETB+6のアドレスにアクセス
することとなる。このアドレス箇所に普通図柄プロセス
実行アドレステーブルが存在しなければ、プログラムが
暴走する原因となる。そこで、図25に示したように、
普通図柄プロセス実行アドレステーブルのNEXETB
+6,+7のアドレス箇所に、普通図柄通常時プロセス
の先頭アドレスを余分なダミーデータとして記憶させ、
前記情報ビットがノイズ等により狂ったとしても普通図
柄通常時プロセスが実行されるようにし、プログラムの
暴走が起きないように構成されている。すなわち、ノイ
ズ等によるデータの狂いに起因して、データテーブル上
の参照してしまう可能性のある領域に、ダミーデータを
余分なデータとして用意することで、プログラムの暴走
が防止できる。
【0068】図26は、特別図柄プロセス実行アドレス
テーブルを示す図である。この特別図柄プロセスは、可
変表示装置30および可変入賞球装置9の制御の進行状
態に応じて複数に分割されている制御用のプロセスプロ
グラムモジュールの先頭アドレスを記憶しているもので
ある。この特別図柄プロセスは、特別図柄通常時プロセ
ス,全図柄変動前処理プロセス,全図柄変動処理プロセ
ス,左図柄停止処理プロセス,右図柄停止処理プロセ
ス,中図柄停止処理プロセス,大当りチェック処理プロ
セス,大入賞口開放前処理プロセス,大入賞口開放処理
プロセス,大入賞口開放後処理プロセス,大当り動作終
了待ちプロセスの合計11種類存在する。
【0069】ゆえに、どのプロセスを選択するかを特定
するための特別図柄プロセスフラグは、0000,00
01,0010,0011,0100,0101,01
10,0111,1000,1001,1010の11
種類必要となる。この11種類の特別図柄プロセスフラ
グを表現するためには、4ビットの記憶エリアが必要と
なる。そしてこの特別図柄プロセスフラグを図22と同
様に0〜7の8ビットの記憶エリアに記憶させた場合に
は、第4ビット〜第7ビットが非情報ビットとなり、そ
の非情報ビットをマスクすることとなる。
【0070】その結果、第0ビット〜第3ビットの情報
ビットはマスクしないこととなるために、この第0ビッ
ト〜第3ビットの4ビットの記憶エリアが記憶可能なデ
ータは、0000〜1111の16個となる。ゆえに、
1011〜1111の5レコード分のダミーデータを余
分なデータとしてこの特別図柄プロセス実行アドレステ
ーブルに記憶させる。
【0071】図27は、特別図柄プロセスを選択するた
めのプログラムを示すフローチャートである。まずS1
0において、特別図柄プロセスフラグ(Pflag)を
RAM101から読込む処理がなされる。この特別図柄
プロセスフラグは、前述した普通図柄プロセスフラグと
同様に、可変表示装置30や可変入賞球装置9の制御動
作の進行状態に応じて変化するものである。次にS11
に進み、Pflagの下位4ビット以外すなわち非情報
ビット部分をマスクする処理が行なわれる。このマスク
処理は、前記フラグデータ(Pflag)と00001
111との論理積(AND)をとる等によってなされ
る。次にS12に進み、オフセットアドレス=Pfla
g×2 を演算する。次にS13に進み、有効アドレス
=EXETB+オフセットアドレス を演算する。EX
ETBは図26に示した特別図柄プロセス実行アドレス
テーブルの先頭アドレスである。オフセットアドレスは
S12により算出されたアドレスである。次にS14に
進み、特別図柄プロセス実行アドレステーブルの中から
S13により算出された有効アドレスに相当する部分に
記憶されている処理プロセスの先頭アドレスを読出し、
その読出したプロセスに相当するプロセスモジュールプ
ログラムを実行する処理が行なわれる。
【0072】そして、S10による読込の段階で、ノイ
ズ等による外乱が発生して特別図柄プロセスフラグが狂
ったとしても、その狂った箇所が第4ビット〜第7ビッ
トの非情報ビット部分であった場合にはマスク処理が施
されているために、正しい特別図柄プロセスフラグのデ
ータに基づいた制御が実行される。一方、特別図柄プロ
セスフラグデータの狂った箇所が第0ビット〜第3ビッ
トの情報ビット部分であった場合には、狂った結果10
11〜1111のいずれかのデータになってしまう場合
がある。その場合には、その狂った特別図柄プロセスフ
ラグデータに基づいて特別図柄プロセス実行アドレステ
ーブルをルックアップすれば、図26のダミーデータが
読出されることとなる。このダミーデータの記憶領域に
たとえば特別図柄通常時プロセスの先頭アドレスを記憶
させておけば、狂ったとしても特別図柄通常時プロセス
が実行されることとなり、プログラムの暴走が防止でき
る。前述された実施例のようにマスク処理とダミーデー
タを併用することにより、ノイズ等で影響を受けると思
われるデータテーブルの領域を予想できるため、マスク
処理を施さない場合に比べ一層前記領域を節約できる。
【0073】図28は、割込ベクターテーブルを示す図
である。この割込ベクターテーブルは、図2に示した基
本回路のMPU42aに各種の割込が発生した場合にそ
の割込の処理に応じてどのアドレスのプログラムにジャ
ンプするかというジャンプ先プログラムアドレスを記憶
しているものである。アドレスFFDEH〜FFE9H
の箇所にはタイマがオーバフローした場合とかタイマの
計時値が所定の値になった場合等に発生する割込が発生
した場合のジャンプ先プログラムのアドレスが記憶され
ている。FFF0H〜FFF9Hのアドレス領域には、
リアルタイム割込,INT(インターラプト),NMI
(ノンマスカブルインターラプト),SWI(ソフトウ
ェア割込),イリーガル・オペコード・トラップの各種
割込が発生した場合のそれぞれのジャンプ先プログラム
のアドレスが記憶されている。FFFCH,FFFDH
にはクロックモニタ異常の割込が発生した場合のジャン
プ先プログラムのアドレスが記憶されている。FFFE
H,FFFFHには、定期リセット回路から定期的(た
とえば2msec毎)にMPU42aへ入力されてくる
定期リセット信号が入力されてきた場合にジャンプする
プログラムのジャンプ先アドレスが記憶されている。こ
の場合には通常プログラムの先頭にジャンプする。
【0074】割込ベクターテーブルのFFC0H〜FF
DDH,FFEAH〜FFEFH,FFFAH,FFF
BHの領域は、未使用領域となっている。したがって、
MPU42aが正常に動作している限りこの未使用領域
にはアクセスしない。ところが、ノイズ等の外乱が発生
してデータが狂った場合には、MPU42aが未使用領
域にアクセスする場合もある。そこで、この未使用領域
に、エラー処理プログラムのアドレス(ERROR)を
格納しておく。このエラー処理プログラムは、ノイズ等
によりデータが狂ってMPU42aが前記未使用領域を
アクセスした場合に実行するように用意されたエラー時
の制御プログラムである。このエラー処理プログラム
は、たとえば、割込直前に実行していたプログラムへ
ジャンプさせるためのプログラム,プログラムの先頭
へ戻るためのプログラム,プログラムの実行を停止
(ノーオペレーション)させるプログラム(リセットで
復帰するようにしてもよい),異常が発生した旨の報
知を行なうプログラム等が考えられる。また、異常が発
生した旨の報知を行なうプログラムの場合には、前記
,,と併用して用いてもよい。また図25,図2
6,図30に示した実施の形態においても、ダミーデー
タの部分に前述したエラー処理プログラムを記憶させて
おいてもよい。
【0075】図29は、図28に示した割込ベクターテ
ーブルをルックアップするためのプログラムを示すフロ
ーチャートである。S15には、割込タイプを判定する
処理がなされ、S16において、割込ベクターテーブル
内における割込タイプに相当するアドレスに記憶されて
いるデータを読込む処理がなされる。そしてS17に進
み、その読込んだジャンプ先アドレスにジャンプしてそ
のアドレスに記憶されている割込処理用のプログラムを
実行する。
【0076】図30〜図33は、可変表示装置のリーチ
動作制御を行なうためのテーブルおよび制御用フローチ
ャートを示している。
【0077】まず図30を参照して、図30(A),
(B)はリーチアドレステーブルであり、図30(C)
は各リーチフラグテーブルを示している。リーチアドレ
ステーブルは、図30(C)に示した各リーチフラグテ
ーブルの先頭アドレスデータを記憶しているテーブルで
ある。リーチアドレステーブルは、遊技状態が前述した
低確率時の場合にルックアップされるRCATBLと前
述した高確率時にルックアップされるRCATBHとの
2種類がある。
【0078】低確率時用のRCATBLは、外れ用すな
わち特定遊技状態(大当り状態)が発生しない場合にル
ックアップされるテーブルであるRCTBL1の先頭ア
ドレスデータと、大当りが発生する場合にルックアップ
されるテーブルであるRCTBL2の先頭アドレスとが
記憶されている。
【0079】高確率時用のRCATBHは、高確率時に
おける1回目の確率変動時のときの外れ時にルックアッ
プされるテーブルであるRCTBL3の先頭アドレス
と、1回目の確率変動時において大当りが発生するとき
にルックアップされるテーブルであるRCTBL4の先
頭アドレスと、2回目の確率変動時における外れとなる
場合にルックアップされるテーブルであるRCTBL3
の先頭アドレスと、2回目の確率変動時における大当り
が発生する場合にルックアップされるテーブルであるR
CTBL4の先頭アドレスとが記憶されている。
【0080】さらに、この高確率時のRCATBHは、
図30(B)の斜線で示した領域に、ダミーデータ1,
ダミーデータ2が余分なデータとして記憶されている。
ダミーデータ1は、低確率時の場合の外れ時にルックア
ップされるテーブルであるRCTBL1の先頭アドレス
と、低確率時の場合の大当りが発生するときにルックア
ップされるテーブルであるRCTBL2の先頭アドレス
とで構成されている。ダミーデータには、高確率時の場
合の外れ時にルックアップされるテーブルであるRCT
BL3の先頭アドレスと、高確率時の場合の大当りが発
生するときにルックアップされるテーブルであるRCT
BL4の先頭アドレスとから構成されている。
【0081】図30(C)は、RCTBL1〜RCTB
L4の各リーチフラグテーブルを示しており、リーチ用
ランダム上限値,リーチフラグ,スベリ有り/無し,ス
ベリ動作用テーブルが1単位のレコードとなっており、
この1単位のレコードが複数記憶されている。リーチ用
ランダム上限値は、図6に示したWCRND ACTの
ランダムカウンタの抽出値(乱数)に基づいてどの1単
位レコードをルックアップするかを決めるための境界値
である。WCRND ACTの抽出値がリーチ用ランダ
ム上限値の範囲内となっているところの1単位レコード
が選択される。すなわち、RCTBL1〜RCTBL4
の各リーチフラグテーブルのうちのどのリーチフラグテ
ーブルを参照するかは、図30(A),(B)のリーチ
アドレステーブルをルックアップして決定され、決定さ
れたリーチフラグテーブルに記憶されている複数の1単
位レコードのうちのどの1単位レコードを選択するか
は、前述のWCRND ACTの抽出値とリーチ用ラン
ダム上限値とで決定される。
【0082】リーチフラグとは、リーチの種類を決定す
るためのフラグである。スベリ有り/無しは、図12,
図13で説明したスベリ動作の有無を決定するためのデ
ータである。スベリ動作用テーブルとは、スベリの種類
とその動作時間をレコードとして記憶しているテーブル
のアドレスデータである。
【0083】前述したリーチフラグによりリーチの種類
を決定する具体的方法として、図11を参照して説明す
る。まず大当りが発生する場合と大当りが発生しない外
れの場合とで大きく場合分けされる。外れの場合には、
図9に示す条件1,条件2,条件3の3つの条件でさら
に場合分けされる。条件1とは、リーチで、大当り図柄
の1図柄手前で中図柄が停止する場合であり、条件2と
は、リーチで、大当り図柄の1図柄後で中図柄が停止す
る場合であり、条件3とは、リーチで、大当り図柄の前
後以外で中図柄が停止する場合である。
【0084】そして、外れの場合において、条件1の場
合でかつWCRND ACTの抽出値が1〜25の範囲
内である場合にはリーチ1が選択され、条件2でかつW
CRND ACTの抽出値が1〜25の場合にリーチ1
が選択され、条件3でかつWCRND ACTの抽出値
が1〜25の範囲内である場合にリーチ1が選択され
る。
【0085】リーチ2は、条件1でかつWCRND A
CTの抽出値が26〜50の範囲内である場合、条件2
でかつWCRND ACTの抽出値が26〜50の範囲
内である場合、条件3でかつWCRND ACTの抽出
値が76〜100の範囲内である場合に選択される。
【0086】リーチ3は、条件1でかつWCRND A
CTの抽出値が51〜100の範囲内である場合、条件
2でかつWCRND ACTの抽出値が51〜100の
範囲内である場合に選択される。
【0087】一方、大当りが発生する場合には、WCR
ND ACTの抽出値が1〜25の範囲内である場合に
リーチ1が選択され、26〜60の範囲内である場合に
リーチ2が選択され、51〜100の範囲内である場合
にリーチ3が選択される。
【0088】以上説明したリーチ1〜リーチ3の選択が
なされてリーチの種類が決定されれば、次に詳細な説明
は省略するがリーチ動作時間が決定され、それに従って
図14に示したリーチ動作制御が行なわれる。
【0089】図31は、図30に示したリーチアドレス
テーブルをルックアップするプログラムを示したフロー
チャートである。図31を参照して、S18により、確
率変動フラグがセットされているか否かの判断がなされ
る。遊技状態を高確率状態にする場合には確率変動フラ
グが「1」にセットされており、S18により確率変動
フラグ=0と判断された場合には高確率状態ではなく低
確率状態であるために、S19に進み、低確率用リーチ
アドレステーブルであるRCATBLの先頭アドレスが
セットされる。一方、確率変動フラグ≠0と判断された
場合にはS20に進み、高確率用リーチアドレステーブ
ルであるRCATBHの先頭アドレスがセットされる。
【0090】次にS21に進み、大当りフラグデータの
うちの下位1ビット以外すなわち非情報ビット部分をマ
スクする処理が行なわれる。この大当りフラグは、0と
1しかないために、1ビットで表現することが可能であ
る。その結果、図22に示したように8ビットの記憶エ
リアに記憶させた場合には第1ビット〜第7ビットの7
ビット分が非情報ビットとなる。そこで、この非情報ビ
ットの部分をマスクして、ノイズ等の外乱が発生してこ
の非情報ビット部分のデータが狂ったとしても狂ったデ
ータに基づいてMPU42aが制御動作を行なう不都合
を防止できるようにした。
【0091】次にS22に進み、オフセット=確率変動
フラグ×2+大当りフラグ を演算する。この確率変動
フラグは、確率変動状態でない通常時においては「0」
となっており、1回目の確率変動状態では「1」となっ
ており、2回目の確率変動状態では「2」となってい
る。次にS23に進み、S22により算出されたオフセ
ットデータの下位3ビット以外すなわち非情報ビット部
分をマスクする処理がなされる。このオフセットデータ
のとり得る値は、0,1,2,3,4,5であるため
に、2進数で表わせば、000,001,010,01
1,100,101となる。その結果、このオフセット
データは、3ビットで表現することが可能となる。ゆえ
に、下位3ビット以外が非情報ビットとなるために、S
23により、下位3ビット以外をマスクするのである。
【0092】次にS24に進み、有効アドレス=S19
またはS20によりセットされたリーチアドレステーブ
ルの先頭アドレス+オフセットアドレス×2 を演算す
る。このオフセットアドレスとはS22により演算され
てS23によりマスク処理がなされたデータである。次
にS25に進み、図30に示されたリーチアドレステー
ブルの中からS24により算出された有効アドレスに相
当する領域に記憶されているリーチアドレスデータを読
出してリーチアドレスを選択する処理がなされる。
【0093】たとえば、1回目の確率変動状態で外れの
場合には、確率変動フラグ=1、大当りフラグ=0であ
るために、それをS22の式に代入すれば、オフセット
=1×2+0=2となり、図30(B)の高確率時で外
れ用のRCTBL3が読出される。低確率時でかつ大当
りの場合には、確率変動フラグ=0、大当りフラグ=1
であるため、S22の式に代入すれば、オフセット=0
×2+1=1となり、図30(A)の低確率時でかつ大
当り用のRCTBL2が読出される。
【0094】一方、S21によりマスク処理が施された
ビット以外の情報ビット(最下位ビット)やS23によ
りマスク処理が施されたビット以外のビット(たとえば
下位3ビット)のデータが、ノイズ等の外乱により狂っ
た場合を考えてみる。大当りフラグデータに関しては、
最下位ビットで表現可能なデータは0と1であり、大当
りフラグがとり得る値も0と1であるために、大当りフ
ラグデータが狂ったとしても、大当りフラグがとり得る
元々の値から外れることはない。一方、オフセットデー
タに関しては、0〜5すなわち000〜101の値をと
り、下位3ビットで表現できる値は000〜111であ
るために、このオフセットデータがノイズ等により狂っ
て110または111となった場合には、オフセットデ
ータのとり得る値から逸脱する。
【0095】そこで、たとえば高確率時においてオフセ
ットデータが狂って110の値となった場合には、有効
アドレス=高確率時用のリーチアドレステーブルの先頭
アドレス+6(=110)×2=RCATBH+12と
なり、高確率時でかつ外れ用のダミーデータであるRC
TBL3が読出されてそのRCTBL3が実行されるこ
ととなり、プログラムの暴走が防止できる。また、オフ
セットアドレスが狂ってたとえば111の値となった場
合には、有効アドレスはRCATBH+14となるため
に、高確率時でかつ大当り用のダミーデータであるRC
TBL4が読出され、それが実行されることとなり、や
はりプログラムの暴走が防止できる。なお、低確率時用
のリーチアドレステーブルであるRCATBLも同様
に、RCATBL+4〜+14までの領域に6個のダミ
ーデータを記憶させるようにしてもよい。また確率変動
フラグにマスク処理を施してもよい。
【0096】図32は、図23に示した普通図柄プロセ
スを選択するフローチャートの他の例を示したものであ
る。普通図柄プロセスフラグのデータはRAM101に
記憶されている。図32(B)に示すように、普通図柄
プロセスフラグのデータを記憶するエリアは、RAM1
01内に3箇所設け、それぞれの箇所に、普通図柄プロ
セスフラグデータを記憶させる。この3箇所の記憶場所
は、なるべくRAM内で離れた箇所にするのが望まし
い。ノイズ等の外乱によってRAM内のデータが破壊さ
れるにおいて、普通図柄プロセスフラグの3つのデータ
がある箇所にまとまって記録されていた場合には、ノイ
ズによってその3つの普通図柄プロセスフラグデータす
べてが破壊されてしまうおそれがあるが、図32(B)
に示すようにそれぞれのフラグデータをなるべく離れた
箇所に記憶させれば、あるフラグデータが破壊されても
他の2つのフラグデータがそのまま破壊されずに残る可
能性が高くなる。
【0097】図32(A)のS26により、普通図柄プ
ロセスフラグ1,2,3のうち少なくとも2つのデータ
が同じ値になっているか否かの判断がなされ、なってい
ない場合にはS28によるエラー処理がなされる。一方
少なくとも2つの値が同じ値となっている場合にはS2
7に進み、普通図柄プロセスフラグNflag=S26
で同じ値であると判断されたフラグの内容 にする処理
がなされる。そしてS29に進み、そのNflagのデ
ータの下位2ビット以外すなわち非情報ビットをマスク
する処理がなされる。この普通図柄プロセスフラグデー
タは、前述したように、0,1,2の値すなわち2進数
では00,01,10の値をとるものであり、2ビット
で表現できる。ゆえに、S29により、その下位2ビッ
ト以外のビットをマスクするのである。
【0098】次にS30に進み、オフセットアドレス=
Nflag×2 を演算する。そしてS31により、有
効アドレス=NEXETB+オフセットアドレスを演算
し、S32に進み、図25の普通図柄プロセス実行アド
レステーブルのうちS31により演算された有効アドレ
スに相当する箇所のデータが読出されて、そのプロセス
モジュールプログラムが実行される。このS30〜S3
2の処理は、図24のS7〜S9の処理と同様である。
【0099】このように、プロセスフラグ(Nfla
g)を複数用意することで、S26の判断が可能とな
り、仮に1つのフラグが破壊されたとしても残りの2つ
のフラグにより正常なデータを確保でき、プログラムの
暴走を極力防止することができる。また、S26の判断
は、1,2,3のすべてのフラグデータの合計を演算
し、その合計値が正しい値になっているか否かにより判
定するといういわゆるサムチェック方式によるチェック
であってもよい。すなわち、1,2,3のフラグデータ
を合計すれば、必ず3で割り切れる値になっているはず
であり、これが3で割り切れない合計値となっている場
合には、1,2,3のフラグデータのうちの少なくとも
1つがノイズ等により破壊されたと推定できる。また、
S29のマスク処理はS26の前ステップにおいて各プ
ロセスフラグ1,2,3にマスク処理を行なってもよ
く、プログラムの暴走をより一層防止しやすくなる。
【0100】図33は、図24,図25に示した普通図
柄プロセスの選択制御において、普通図柄プロセス実行
アドレステーブルにダミーデータを記憶させない場合の
フローチャートである。まずS33により、普通図柄プ
ロセスフラグ(Nflag)の値が0〜2の範囲内であ
るか否かの判断を行なう。普通図柄プロセスフラグは、
前述したように、正常な場合には0,1,2のいずれか
の値をとっているはずであり、正常である限りS33に
よりYESの判断がなされる。ところが、ノイズ等の外
乱が発生してこの普通図柄プロセスフラグの値が狂った
場合には、0〜2の範囲を逸脱する場合がある。そのよ
うな場合には、S33によりNOの判断がなされてS3
4に進み、普通図柄プロセスフラグ(Nflag)を
「0」にする処理がなされた後S35に進む。そして、
S35,S36,S37は、図24で前述したS7,S
8,S9の処理と同様の処理が行なわれる。
【0101】なお、S34の処理に代えて、S33によ
りNOの判断がなされた場合には図32のS28に示し
たエラー処理のプログラムが実行されるようにしてもよ
い。また、普通図柄プロセスフラグ(Nflag)にマ
スク処理を施すことでプログラムの暴走をより一層防止
しやすくなる。また、プロセスフラグデータに基づいて
選択されるプロセスモジュールプログラムは、普通図柄
プロセスや特別図柄プロセス等に限らず、各表示LED
の制御プロセス(たとえば可変入賞球装置9が開成する
回数すなわち繰返継続回数,可変入賞球装置9への打玉
の入賞個数,エラー表示等),遊技機制御プロセス,電
動役物制御プロセス等が考えられる。特に、前記したよ
うな遊技に重要な役割を果たすフラグにマスク処理を施
すことで、一層ノイズに強くなり、プログラム暴走や遊
技の中断を極力防ぐことができる。
【0102】次に、以上説明した実施の形態の特徴や変
形例等を以下に列挙する。 (1) 図1において、可変表示装置30は液晶表示装
置で構成されたものを示したが、それに代えて、CRT
やエレクトロルミネッセンスあるいはプラズマ表示装置
を用いたものでもよく、さらには、回転ドラム式のもの
でもよい。前記特別可変入賞球装置9は、遊技者にとっ
て有利な状態として開閉板11が連続開閉するものであ
ってもよく、また遊技者にとって不利な第2の状態とし
て打玉が入賞可能ではあるが入賞困難な状態であっても
よい。また、本発明に係る遊技機は、遊技機全体が画像
表示され、たとえば打球操作することにより打玉の画像
が表示されてその打玉画像が遊技領域をあたかも自然落
下するように表示されるという、いわゆる映像式遊技機
であってもよい。
【0103】図2に示したROMにより、制御用のプロ
グラムが格納されているプログラム格納手段が構成され
ている。MPU42aにより、前記プログラム格納手段
に格納されているプログラムに従って動作する制御中枢
手段が構成されている。また基本回路42により、遊技
機の遊技状態を制御する遊技制御手段が構成されてい
る。この遊技制御手段は、前記可変表示装置を制御する
ための指令信号(CD0〜CD7)を出力する。LCD
表示装置30のMPU30aにより、前記制御手段から
出力された指令信号に従って前記可変表示装置を制御す
る可変表示制御手段が構成されている。
【0104】図3に示した基本回路42,音声合成回路
51,音量増幅回路52により、スピーカ26からなる
音発生手段を制御する音制御手段が構成されている。こ
の音制御手段は、遊技状態に応じて前記音発生手段から
発生させる音を変化させる制御を行なう。特に、前記可
変表示装置の表示状態の変化に応じてその表示状態に応
じた音を発生させる制御を行なう機能を有する。たとえ
ば、図14のリーチ1,リーチ2,リーチ3の各リーチ
の種類の応じてそれぞれ類似する音を発生させるように
してもよい。そして、この音発生手段を制御する音発生
データが、図25,図26,図30と同様にテーブルの
形で記憶させるように構成してもよい。
【0105】(2) 図6に示したWCRND1によ
り、特定遊技状態を発生させるか否かをランダムに決定
させるための乱数を発生させる当り外れ乱数発生手段が
構成されている。WCRND Lにより、前記当り外れ
乱数発生手段が発生した乱数が特定遊技状態を発生させ
る乱数値である場合に前記可変表示装置に表示させる表
示結果をランダムに決定するための乱数を発生する当り
表示結果乱数発生手段が構成されている。WCRND
ACTにより、前記リーチ状態を発生させる場合にどの
ような種類のリーチ状態を発生させるかをランダムに決
定するためのリーチ状態乱数発生手段が構成されてい
る。
【0106】図7で説明したように、前記基本回路42
からなる遊技制御手段は、前記特定遊技状態の発生確率
を変動させる特定遊技状態発生確率変動手段を有してい
る。この特定遊技状態発生確率変動手段は、通常の発生
確率からそれよりも高い高確率状態に変化させる機能を
有している。
【0107】(3) 前記ROM100は、図22に示
すように、制御用のプログラムを格納するプログラム領
域と、制御用のデータを格納するデータ領域とを有して
いる。そして前記プログラム領域には、複数のプログラ
ムモジュールが記憶されている。前記データ領域には、
複数のデータテーブルが記憶されている。そして前記複
数のプログラムモジュールは、前記複数のデータテーブ
ルをルックアップ(参照)するためのテーブルルックア
ッププログラムモジュールを有している。なお、プログ
ラムモジュールとは、プログラムのうち独立可能な部分
を独立させたものをいう。
【0108】図14で説明したように、前記遊技制御手
段と可変表示制御手段は、予め定められた複数種類のリ
ーチ状態の中から所定のリーチ状態を選択して当該選択
されたリーチ状態を前記可変表示装置に表示させるリー
チ制御手段を有する。このリーチ制御手段は、前記リー
チ状態乱数発生手段が発生した乱数に従って前記複数種
類のリーチの中から所定のリーチを選択する機能を有す
る。
【0109】(4) 前記データ領域には、低確率時用
と高確率時用とのリーチ状態を選択するためのリーチ選
択テーブルが格納されている(図30(A),(B)参
照)。そしてそのリーチ選択テーブルをルックアップす
るテーブルルックアップモジュールが前記プログラム領
域に格納されている。前記リーチ選択テーブルの両テー
ブル内には、正常動作時にテーブルルックアップされる
レコードとしては、同種類のレコードを共有していな
い。そして、すべての前記リーチ選択テーブルのレコー
ドは前記テーブルルックアップモジュール内の共通演算
式で参照できるように、前記リーチ選択テーブルに所定
データ(ダミーデータ等の余分なデータ)を挿入するこ
とで調整している。そしてこのダミーデータは、当該ダ
ミーデータが記憶されているデータテーブルのレコード
で構成してもよく、エラー処理モジュールの先頭アドレ
スをレコードとしてもよい。 (5) 当該プロセスフラグデータは、図22に示した
8ビットの記憶エリアに記憶されたプロセスフラグデー
タ(2ビット)に合わせて、そのプロセスフラグデータ
が記憶されている情報ビット以外のビット部分(第2ビ
ット〜第7ビット)に、当該プロセスフラグデータ以外
の種類の他のデータを記憶させたものでもよい。このよ
うにすれば、複数種類の情報を1つのデータレコードに
集約できるため、メモリ領域を節約でき、複数種類に応
じたマスクデータでマスク処理を施すことで、必要とな
る情報(図22の場合には普通図柄プロセスフラグデー
タ)を取出すことができる。たとえば、図31のS21
によるマスク処理を行なう場合において、情報ビット以
外の第1ビット〜第7ビットに大当りフラグ以外の他の
データを記憶させている場合、S21により下位1ビッ
ト以外をマスク処理すれば、大当りフラグデータ以外の
他のデータを除去でき、大当りフラグデータのみを取出
すことができる。
【0110】
【課題を解決するための手段の具体例】基本回路42に
より、制御用のプロセッサを有する制御手段が構成され
ている。ROM100により、前記プロセッサを動作さ
せるための制御用プログラムを格納するプログラム格納
部が構成されている。ROM100により、前記プロセ
ッサによる制御のためのデータが配列されたデータテー
ブルを格納するデータ格納部が兼用構成されている。図
25,図26,図28,図30に示された各テーブルに
より、前記プロセッサによる制御のためのデータが配列
されたデータテーブルが構成されている。図24,図2
7,図29,図31,図32,図33に示された各フロ
ーチャートとMPU42aとにより、前記プログラム格
納部に格納されている制御用プログラムに従って動作
し、前記データテーブル内に配列されて格納されている
データのうち検索したいデータの格納箇所を特定するた
めの特定データ(フラグデータ)に基づいて前記データ
テーブルを検索するテーブル検索手段が構成されてい
る。そして、前記特定データは、当該特定データを表現
するために必要となるビット数よりも多いビット数の記
憶エリア(たとえば図22の8ビットの記憶エリア)に
記憶され、前記記憶エリアのうち、前記特定データを表
現するのに不必要なビット部分にマスク処理が施され
る。また、前述したように、前記特定データを表現する
のに不必要なビット部分に、前記特定データ以外の他の
種類のデータを記憶させてもよい。
【0111】また、前記記憶エリアのうちのマスク処理
を施されていないビット部分が記憶可能なデータの数
(たとえば図22の場合には4)よりも前記特定データ
の数(たとえば図22の場合には3)の方が少ない場合
に、少なくとも前記記憶可能なデータの数(たとえば
4)から前記特定データの数(たとえば3)を減算した
数(たとえば1)の所定データを前記データテーブルに
記憶させる(図25参照)。このダミーデータとして
は、前記データテーブルを構成するデータレコードや、
エラー発生時に実行するように定められたエラー処理プ
ログラムのアドレスで構成し、ノイズ等の外乱によって
前記特定データが狂い前記データテーブル内の前記所定
データ(ダミーデータ)が検索された場合に、前記エラ
ー処理プログラムが実行されるように構成してもよい。
【0112】前記S26,S23等により、前記記憶領
域に記憶されている特定データが正常であるか否を判定
するデータ判定手段が構成されている。そして、前記テ
ーブル検索手段は、前記データ判定手段により正常であ
る旨の判定がなされたことを条件として前記記憶エリア
に記憶されている特定データを用いた前記データテーブ
ルの検索を行なう。
【0113】前記特定データは、遊技機の遊技状態の移
り変わりに応じてデータ内容が変化するもの(たとえば
可変表示装置30の可変表示動作の進行状態や可変入賞
球装置9の開閉動作の進行状態に応じて変化するもの)
で構成されている。
【0114】また、前記記憶エリアを複数用意し、前記
特定データが前記複数の記憶エリアにそれぞれ記憶さ
れ、前記適否データ判定手段は、前記複数の記憶エリア
に記憶されている複数の特定データに基づいて、前記複
数の特定データ内に正常な特定データがあるか否かを判
定する(S26参照)。そして、このデータ判定手段
は、前記複数の特定データ同士を比較して前記正常な特
定データがあるか否かを判定する(S26参照)。また
他の例としては、前記データ判定手段は、前記複数の特
定データの合計を演算して、その合計値を用いたチェッ
クサム方式により正常な特定データであるか否かを判定
するものでもよい。
【0115】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、特定データを記憶している記憶エリアのう
ち、前記特定データを表現するのに不必要なビット部分
のデータがノイズ等の外乱の影響を受けて狂ったとして
も、その不必要なビット部分にマスク処理を施すため
に、その狂ったデータに基づいた制御を行なうことを極
力防止でき、ノイズ等の外乱によるデータの破壊に伴う
悪影響を最小限に抑えることができる。
【0116】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記記憶エリアのうちのマスク処理を施さ
れていないビット部分すなわち前記特定データが記憶さ
れているビット部分が記憶可能なデータの数よりも前記
特定データの数の方が少ない場合において、ノイズ等の
外乱の影響を受けて前記マスク処理を施されていないビ
ット部分のデータすなわち特定データが狂った場合に
は、本来の特定データがとり得る値から外れた値になる
場合がある。ところが、少なくとも前記マスク処理が施
されていないビット部分が記憶可能なデータの数から前
記特定データの数を減算した数の所定データが前記デー
タテーブルに記憶されているために、前記特定データが
本来の値から外れた値に狂ったとしてもその外れた値に
基づいてデータテーブルを検索すれば前記所定データを
検索することとなり、狂った特定データに対応するデー
タがデータテーブル内に存在するために、狂った特定デ
ータに対応する値がデータテーブル内に存在しないこと
に伴うプログラムの暴走等の不都合を極力防止すること
ができる。
【0117】請求項3に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記記憶領域に記憶されている特定データ
が正常なデータであるか否かを判定するデータ判定手段
が正常である旨の判定を行なったことを条件として、前
記記憶エリアに記憶されている特定データを用いた前記
データテーブルの検索が行なわれるために、正しい特定
データに基づいたテーブル検索を行なうことができ、ノ
イズ等の外乱に伴う悪影響を未然に防止することができ
る。
【0118】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、前記特定データが、
遊技機の遊技状態の移り変わりに応じてデータ内容が変
化するものであるために、遊技機の遊技状態の移り変わ
りに応じて内容が変化する特定データがノイズ等の外乱
の影響により狂ったとしても、それに伴う悪影響を極力
最小限に抑えることができる。
【0119】請求項5に関しては、請求項3に関する効
果に加えて、前記記憶エリアが複数用意されており、前
記特定データがそれぞれその複数の記憶エリアに記憶さ
れ、その複数の記憶エリアに記憶されている複数の特定
データに基づいて前記複数の特定データ内に正常な特定
データがあるか否かが判定され、複数の特定データを利
用して簡単に特定データの正常か否かの判定を行なうこ
とができる。
【0120】請求項6に関しては、請求項5に関する効
果に加えて、前記複数の特定データ同士を比較して正常
な特定データがあるか否かを判定するために、複数の特
定データ同士の比較という簡単な判定方法により特定デ
ータの正常であるか否かの判定を行なうことができる。
【0121】請求項7に関しては、請求項5に関する効
果に加えて、複数の特定データの合計を演算してその合
計値を用いたチェックサム方式により正常な特定データ
があるか否かの判定を行なうために、チェックサム方式
という厳密なチェック方式を用いた信頼性の高いチェッ
クを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示
す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図3】パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図で
ある。
【図4】可変表示装置より表示される各図柄の番号とW
CRND L,C,Rの抽出値との関係を示す説明図で
ある。
【図5】当り図柄配列を示す説明図である。
【図6】各種ランダムカウンタを説明する説明図であ
る。
【図7】パチンコ遊技機の当り外れを制御する概略説明
図である。
【図8】可変表示装置の変動パターンを説明する説明図
である。
【図9】可変表示装置によるリーチ表示動作を選択する
条件を示す説明図である。
【図10】可変表示装置によるリーチ表示動作を説明す
る説明図である。
【図11】リーチ表示動作の種類を選択する方法を示す
説明図である。
【図12】始動入賞玉検出器の検出信号に基づいた可変
表示装置の可変表示動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図14】可変表示装置の可変表示動作を示すタイミン
グチャートである。
【図15】可変表示装置の画面図である。
【図16】可変表示装置の画面図である。
【図17】可変表示装置の画面図である。
【図18】可変表示装置の画面図である。
【図19】MPUから見たメモリマップを示す説明図で
ある。
【図20】ROMのメモリマップを示す説明図である。
【図21】基本回路を構成するハードウェアの概念図で
ある。
【図22】データのマスク処理を説明する説明図であ
る。
【図23】普通図柄プロセス処理の概略フローチャート
である。
【図24】普通図柄プロセス処理の具体的フローチャー
トである。
【図25】普通図柄プロセス実行アドレステーブルを示
す説明図である。
【図26】特別図柄プロセス実行アドレステーブルを示
す説明図である。
【図27】特別図柄プロセス処理を示すフローチャート
である。
【図28】割込ベクターテーブルを示す説明図である。
【図29】割込プロセス処理を示すフローチャートであ
る。
【図30】(A),(B)はリーチアドレステーブルを
示す図であり、(C)はリーチフラグテーブルを示す図
である。
【図31】リーチアドレス選択処理を示すフローチャー
トである。
【図32】(A)は普通図柄プロセス処理を示すフロー
チャートであり、(B)はRAMエリアを示す説明図で
ある。
【図33】普通図柄プロセス処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1は遊技盤、3は遊技領域、30は可変表示装置、26
はスピーカ、9は可変入賞球装置、42は制御手段の一
例の基本回路、30はLCD表示装置、42aはMP
U、30aはMPU、100はプログラム記憶部の一例
のROM、101はデータ記憶部の一例のRAM、51
は音声合成回路である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御用のプロセッサを有する制御手段を
    含む遊技機であって、 前記プロセッサを動作させるための制御用プログラムを
    格納するプログラム格納部と、 前記プロセッサによる制御のためのデータが配列された
    データテーブルを格納するデータ格納部と、 前記プログラム格納部に格納されている制御用プログラ
    ムに従って動作し、前記データテーブル内に配列されて
    格納されているデータのうち検索したいデータの格納箇
    所を特定するための特定データに基づいて前記データテ
    ーブルを検索するテーブル検索手段とを含み、 前記特定データは、該特定データを表現するために必要
    なビット数よりも多いビット数の記憶エリアに記憶さ
    れ、前記記憶エリアのうち、前記特定データを表現する
    のに不必要なビット部分にマスク処理を施したことを特
    徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記記憶エリアのうちのマスク処理を施
    されていないビット部分が記憶可能なデータの数よりも
    前記特定データの数の方が少ない場合に、少なくとも前
    記記憶可能なデータの数から前記特定データの数を減算
    した数の所定データを前記データテーブルに記憶させた
    ことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記記憶領域に記憶されている特定デー
    タが正常であるか否か判定するデータ判定手段をさらに
    含み、 前記テーブル検索手段は、前記データ判定手段により正
    常である旨の判定がなされたことを条件として前記記憶
    エリアに記憶されている特定データを用いた前記データ
    テーブルの検索を行なうことを特徴とする、請求項1記
    載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記特定データは、遊技機の遊技状態の
    移り変わりに応じてデータ内容が変化するものであるこ
    とを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記記憶エリアを複数用意し、前記特定
    データが前記複数の記憶エリアにそれぞれ記憶され、 前記データ判定手段は、前記複数の記憶エリアに記憶さ
    れている複数の特定データに基づいて、前記複数の特定
    データ内に正常な特定データがあるか否かを判定するこ
    とを特徴とする、請求項3記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記データ判定手段は、前記複数の特定
    データ同士を比較して前記正常な特定データであるか否
    かを判定することを特徴とする、請求項5記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】 前記特定データ判定手段は、前記複数の
    特定データの合計を演算して、その合計値を用いたチェ
    ックサム方式により正常な特定データがあるか否かを判
    定することを特徴とする、請求項5記載の遊技機。
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