JPH10146084A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH10146084A
JPH10146084A JP8293982A JP29398296A JPH10146084A JP H10146084 A JPH10146084 A JP H10146084A JP 8293982 A JP8293982 A JP 8293982A JP 29398296 A JP29398296 A JP 29398296A JP H10146084 A JPH10146084 A JP H10146084A
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control
converter
command
motor
power
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JP8293982A
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Inventor
Kiyoyasu Okuda
清泰 奥田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWMコンバータ装置から出力される直流出
力電圧の変動を極力小さくする。 【解決手段】 本発明の電力変換装置は、PWMコンバ
ータ装置19から出力される直流出力電圧Vdcが指令
電圧Vdc*にほぼ等しくなるようにフィードバック制
御するコンバータ制御回路26を備えると共に、モータ
7の回転速度ωが指令回転速度ω*にほぼ等しくなるよ
うにフィードバック制御するインバータ制御回路20を
備えて成るものにおいて、指令回転速度ω*とモータ7
の回転速度ωとに基づいてフィードフォワード制御用指
令値Iff*を演算し、この演算したフィードフォワー
ド制御用指令値Iff*を加味してPWMコンバータ装
置19から出力される直流出力電圧Vdcが指令電圧V
dc*にほぼ等しくなるようにフィードフォワード制御
する構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を直流電
力に変換するPWMコンバータ装置を備えて成る電力変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置によりモータを通電駆動
することにより、モータを可変速運転するようにした構
成が実用化されている。このインバータ装置に与える直
流電力を、PWMコンバータ装置により生成するように
した構成が考えられている(例えば特公平4−1366
号公報や特開平7−241079号公報に記載されてい
る)。このような構成の一例を図3を参照して説明す
る。
【0003】図3に示すように、3相交流電源1から交
流電源ライン1a、1b、1cが導出され、これら交流
電源ライン1a、1b、1cはリアクトル2a、2b、
2cを介してコンバータドライブ回路3の入力端子に接
続されている。このコンバータドライブ回路3は、6個
のスイッチングトランジスタ3aを3相ブリッジ接続す
ると共に、各スイッチングトランジスタ3aにフリーホ
イールダイオード3bを逆並列接続して構成されてい
る。上記各スイッチングトランジスタ3aは、例えばI
GBTやFET等から構成されている。
【0004】上記コンバータドライブ回路3の出力端子
には、平滑コンデンサ4が接続されていると共に、直流
電源ライン5a、5bが接続されている。そして、これ
ら直流電源ライン5a、5bは、インバータドライブ回
路6の入力端子に接続されている。このインバータドラ
イブ回路6は、6個のスイッチングトランジスタ6aを
3相ブリッジ接続すると共に、各スイッチングトランジ
スタ6aにフリーホイールダイオード6bを逆並列接続
して構成されている。上記各スイッチングトランジスタ
6aは、例えばIGBTやFET等から構成されてい
る。
【0005】また、インバータドライブ回路6の3相の
出力端子は、モータ7の巻線に接続されている。このモ
ータ7は、誘導モータ、ブラシレスモータ、スイッチド
リラクタンスモータ(SRモータ)等のモータであり、
インバータ装置により可変速運転制御が可能なモータで
ある。上記モータ7の回転速度ωは、例えばロータリエ
ンコーダからなる速度検出器8により検出されるように
構成されている。この速度検出器8は、モータ7の回転
速度ωを検出して、回転速度検出信号ωを出力する。
【0006】一方、直流電源ライン5a、5b間の直流
出力電圧(平滑コンデンサ4の端子間電圧)Vdcは、
電圧検出器9により検出されるように構成されている。
この電圧検出器9は、直流電源ライン5a、5b間の電
圧Vdcを検出して、電圧検出信号Vdcを出力する構
成となっている。
【0007】また、3相交流電源1から供給される3相
交流の各位相は、交流電源ライン1a、1b、1cに接
続された電源位相検出器10により検出されるように構
成されている。この電源位相検出器10は、3相交流の
各位相を検出して、3相交流の位相検出信号を出力する
ように構成されている。更に、コンバータドライブ回路
3に入力される3相交流の各電流は、交流電源ライン1
a、1b、1cにおけるリアクトル2a、2b、2cと
コンバータドライブ回路3との間に設けられた電流検出
器11a、11b、11cにより検出されるように構成
されている。これら電流検出器11a、11b、11c
は、コンバータドライブ回路3に入力される3相交流の
各相の電流を検出して、これら検出した電流検出信号を
出力するように構成されている。
【0008】さて、上記コンバータドライブ回路3の各
スイッチングトランジスタ3aは、コンバータ制御手段
である例えばコンバータ制御回路12によりオンオフ制
御されるように構成されている。このコンバータ制御回
路12は、加減算器13と電圧制御器14と3相の乗算
器15a、15b、15cと3相の加減算器16a、1
6b、16cと3相の電流制御増幅器17a、17b、
17cとPWMベースドライブ回路18とから構成され
ている。ここで、加減算器13及び電圧制御器14は、
電圧検出器9からの電圧Vdcを負帰還量として電圧フ
ィードバック制御を行うための回路である。
【0009】具体的には、加減算器13は、外部から与
えられた電圧指令Vdc*と前記電圧検出器9により検
出された直流電源ライン5a、5b間の電圧Vdcを加
減算して、その計算結果を出力する。電圧制御器14
は、上記加減算器13からの出力を入力して比例積分す
る演算を行い、その演算結果として電流指令Ip*を出
力するように構成されている。この電流指令Ip*は、
電源位相検出器10により検出された3相交流の各位相
信号、即ち、3相正弦波信号の振幅を決定する値であ
る。そして、3相の乗算器15a、15b、15cは、
電源位相検出器10からの3相正弦波信号(3相交流の
各位相信号)に電圧制御器14からの電流指令Ip*を
乗ずる計算を行い、3相正弦波電流信号を出力するよう
に構成されている。
【0010】また、3相の加減算器16a、16b、1
6c及び3相の電流制御増幅器17a、17b、17c
は、電流検出器11a、11b、11cからの電流信号
を負帰還量として電流制御のループ(この電流制御ルー
プはマイナーループである)を構成するための回路であ
る。この場合、加減算器16a、16b、16cは、乗
算器15a、15b、15cからの3相正弦波電流信号
と電流検出器11a、11b、11cからの電流信号を
加減算して、その計算結果を出力する。そして、電流制
御増幅器17a、17b、17cは、加減算器16a、
16b、16cからの出力を入力して増幅し、この増幅
した信号(この信号は、PWM制御のデューティを指令
する信号である)をPWMベースドライブ回路18に与
えるように構成されている。
【0011】更に、PWMベースドライブ回路18は、
電流制御増幅器17a、17b、17cからの出力信号
を入力し、これら出力信号に基づいてコンバータドライ
ブ回路3の各スイッチングトランジスタ3aをスイッチ
ングする信号を生成し、これらスイッチング信号を上記
各スイッチングトランジスタ3aのベースに与えるよう
に構成されている。これにより、コンバータドライブ回
路3の各スイッチングトランジスタ3aがスイッチング
され、もって、直流電源ライン5a、5b間の電圧Vd
cが指令電圧Vdc*にほぼ等しくなるようなフィード
バック制御が実行されるようになっている。この構成の
場合、コンバータドライブ回路3、平滑コンデンサ4、
電源位相検出器10、電流検出器11a、11b、11
c、コンバータ制御回路12等からPWMコンバータ装
置19が構成されている。
【0012】一方、インバータドライブ回路6の各スイ
ッチングトランジスタ6aは、インバータ制御回路20
によりオンオフ制御されるように構成されている。この
インバータ制御回路20は、PWM制御を行う周知構成
の制御回路であり、加減算器21、速度制御増幅器2
2、電流制御増幅器23及びPWMベースドライブ回路
24から構成されている。
【0013】ここで、加減算器21及び速度制御増幅器
22は、速度検出器8により検出されたモータ7の回転
速度ωを負帰還量として速度制御のループを構成するた
めの回路である。この場合、加減算器21は、外部から
与えられたの回転速度指令ω*と速度検出器8からの回
転速度信号ωを加減算して、その計算結果を出力する。
そして、速度制御増幅器22は、加減算器21からの出
力を入力して増幅し、この増幅したモータ電流指令信号
*を電流制御増幅器23へ与えるように構成されて
いる。電流制御増幅器23は、速度制御増幅器22から
のモータ電流指令信号I*を入力して増幅し、この増
幅した信号をPWMベースドライブ回路24へ与えるよ
うに構成されている。
【0014】更に、PWMベースドライブ回路24は、
電流制御増幅器23からの出力信号を入力し、この出力
信号に基づいてインバータドライブ回路6の各スイッチ
ングトランジスタ6aをスイッチングする信号を生成
し、これらスイッチング信号を上記各スイッチングトラ
ンジスタ6aのベースに与えるように構成されている。
これにより、インバータドライブ回路6の各スイッチン
グトランジスタ6aがスイッチングされ、もって、モー
タ7の回転速度ωが指令回転速度ω*にほぼ等しくなる
ようなフィードバック制御が実行されるようになってい
る。この構成の場合、インバータドライブ回路6、速度
検出器8、インバータ制御回路20等からインバータ装
置25が構成されている。
【0015】上記構成の場合、PWMコンバータ装置1
9によって、直流電源ライン5a、5b間の電圧Vdc
が指令電圧Vdc*に保持されるように制御される。そ
して、インバータ装置25によって、モータ7の回転速
度ωが指令回転速度ω*に保持されるように制御され
る。ここで、モータ7が力行運転されるときは、PWM
コンバータ装置19により3相交流電源1から直流電源
ライン5a、5bへ電力が供給される。また、モータ7
が回生運転されるときは、PWMコンバータ装置19に
より直流電源ライン5a、5bから3相交流電源1へ電
力が回生されるように構成されている。
【0016】そして、この構成の場合、PWMコンバー
タ装置19を使用しているので、電源側力率を1に保つ
ことができるから効率が高くなり、また、電源側に発生
する高調波を低減することができ、更に、電源側へ電力
を回生するから消費電力を低減することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、PWMコンバータ装置19のコンバータ制御回路1
2は、直流電源ライン5a、5b間の電圧Vdcを検出
し、この検出した電圧Vdcが指令電圧Vdc*にほぼ
等しくなるようにフィードバック制御する構成であるの
で、電圧Vdcが一旦変動した後、この変動した電圧V
dcを指令電圧Vdc*に戻すような制御が作動する。
このため、負荷であるモータ7の回転速度が急激に変動
したときには、上記電圧Vdcが大きく変動してしまう
という不具合があった。そして、このように電圧Vdc
が大きく変動すると、コンバータドライブ回路3、平滑
コンデンサ4及びインバータドライブ回路6等の耐圧を
高くするように構成しなければならなかった。
【0018】そこで、本発明の目的は、PWMコンバー
タ装置から出力される直流出力電圧の変動を極力小さく
することができる電力変換装置を提供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の電力変換装置
は、交流電力を入力して直流電力を出力するPWMコン
バータ装置と、このPWMコンバータ装置に設けられ前
記PWMコンバータ装置から出力される直流出力電圧が
指令電圧にほぼ等しくなるようにフィードバック制御す
るコンバータ制御手段と、前記直流電力を入力してモー
タを通電駆動するインバータ装置と、このインバータ装
置に設けられ前記モータの回転速度が指令回転速度にほ
ぼ等しくなるようにフィードバック制御するインバータ
制御手段とを備えて成る電力変換装置において、前記指
令回転速度と前記モータの回転速度とに基づいてフィー
ドフォワード制御用指令値を演算する演算手段を備え、
前記コンバータ制御手段は、前記演算手段からのフィー
ドフォワード制御用指令値を加味して前記PWMコンバ
ータ装置から出力される直流出力電圧が指令電圧にほぼ
等しくなるようにフィードフォワード制御したところに
特徴を有する。
【0020】上記構成によれば、指令回転速度とモータ
の回転速度とに基づいてフィードフォワード制御用指令
値を演算し、この演算したフィードフォワード制御用指
令値を加味してPWMコンバータ装置から出力される直
流出力電圧が指令電圧にほぼ等しくなるようにフィード
フォワード制御するように構成した。この構成の場合、
PWMコンバータ装置から出力される直流出力電圧が実
際に変動する前に、または、変動とほぼ同時に、PWM
コンバータ装置をフィードフォワード制御する構成とな
るから、モータの回転速度が急激に変化したとしても、
上記直流出力電圧の変動が小さくなる。
【0021】また、上記構成において、演算手段からの
フィードフォワード制御用指令値に補正係数を乗ずるフ
ィードフォワード指令値補正手段を備えるように構成す
ることが好ましい。この構成の場合、補正係数を、25
%〜60%に設定することがより一層好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて図1を参照しながら説明する。この第1の実施例の
構成において、従来構成(図3参照)と同一部分には同
一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明
する。本実施例のPWMコンバータ装置19のコンバー
タ制御手段であるコンバータ制御回路26は、フィード
フォワード制御機能を有しており、そのための回路とし
てフィードフォワード制御用回路27を備えている。こ
のフィードフォワード制御用回路27は、乗算器28と
定数乗算器29と加減算器30とから構成されている。
【0023】ここで、乗算器28は、速度検出器8によ
り検出されたモータ7の回転速度ωと速度制御増幅器2
2からのモータ電流指令信号I*とを入力し、これら
信号の積を算出し、この算出した信号ω・I*を定数
乗算器29へ与える。この定数乗算器29は、与えられ
た信号ω・I*に定数Kと補正係数Kffを乗ずる計
算を行い、この計算した結果である信号ω・I*・K
・Kffをフィードフォワード制御用指令値Iff*と
し、これを加減算器30へ与えるように構成されてい
る。この構成の場合、乗算器28と定数乗算器29とか
ら演算手段31が構成されている。
【0024】そして、上記加減算器30は、定数乗算器
29から与えられたフィードフォワード指令値Iff*
を電圧制御器14から与えられた電流指令Ip*に加算
し、この加算した結果を電流指令Ipff*とし、これ
を乗算器15a、15b、15cに与えるように構成さ
れている。このように構成することにより、コンバータ
制御回路26は、上記フィードフォワード制御用指令値
Iff*を加味してPWMコンバータ装置19から出力
される直流出力電圧Vdcが指令電圧Vdc*にほぼ等
しくなるようにフィードフォワード制御する構成となっ
ている。
【0025】尚、上記フィードフォワード制御は、本実
施例の場合、例えば560μsのサンプリング周期で実
行されるように構成されている。また、コンバータ制御
回路26において実行される電圧制御ループは、上記フ
ィードフォワード制御のサンプリング周期の1/8の周
期である例えば70μsのサンプリング周期で実行され
るように構成されている。
【0026】次に、上記フィードフォワード制御用指令
値Iff*を上述したようして算出する理論的裏付けに
ついて説明する。まず、モータ7及びインバータドライ
ブ回路6側の効率が1であるとすると、モータ7側の消
費電力Pは、モータ7の回転速度ωとモータトルクT
の積で表現され、次の式が成り立つ。
【0027】P=ω・T ここで、T=K・Iであるから、上記式は次のよう
に変形することができる。尚、Kはトルク定数、I
はモータ電流である。
【0028】P=K・ω・I そして、モータ電流Iは、モータ電流指令値I*に
ほぼ等しいことから、上記消費電力Pを次の式で表現
することができる。
【0029】P=K・ω・I* 一方、交流電源から供給される電力Pcは、交流電源側
の力率が1に制御されているとき、次の式で表現され
る。
【0030】Pc=(3/2)Vp・Ip 但し、Vpは交流電源電圧の波高値(ピーク値)であ
り、Ipは交流電源電流の波高値(ピーク値)である。
【0031】また、P=Pcであるから、交流電源電
流Ipは次の式で表される。
【0032】 Ip=(2K/3Vp)・ω・I* =K・ω・I* ここで、Kは、K=2K/3Vpと定義した定数であ
る。
【0033】そして、このようにして求めた交流電源電
流Ipをフィードフォワード制御用指令値Iff*と
し、このフィードフォワード制御用指令値Iff*をコ
ンバータ制御回路へ与えると、モータ7(即ち、インバ
ータドライブ回路6)側で必要とする電力を、モータ7
の回転速度が変動する直前または変動とほぼ同時にPW
Mコンバータ装置19側において指令値として与えるこ
とができる。これにより、モータ7の回転速度が急激に
変動したとしても、PWMコンバータ装置19の直流出
力電圧Vdcが大きく変動することを防止できるのであ
る。
【0034】そして、本実施例においては、フィードフ
ォワード制御用指令値Iff*、即ち、K・ω・I
の演算を、乗算器28及び定数乗算器29により実行す
るように構成されている。ここで、定数乗算器29にお
いては、定数Kの他に、補正係数Kffを乗じている。
この補正係数Kffを乗ずる理由は、本発明者が上記フ
ィードフォワード制御用指令値Iff*をそのまま使用
してフィードフォワード制御を実行したところ、PWM
コンバータ装置19の直流出力電圧Vdcの変動幅が要
求されている変動幅よりも大きくなってしまったためで
ある。
【0035】この場合、フィードフォワード制御をしな
い従来構成における直流出力電圧Vdcの変動幅に比べ
ると、上記フィードフォワード制御用指令値Iff*を
そのまま使用してフィードフォワード制御を実行したと
きの直流出力電圧Vdcの変動幅は小さくなっているこ
とは確認された。
【0036】そこで、本発明者は、直流出力電圧Vdc
の変動幅を更に小さくして要求変動幅以内にするため
に、フィードフォワード制御用指令値Iff*を小さく
する実験を行ってみた。具体的には、定数乗算器29に
おいて、フィードフォワード制御用指令値Iff*、即
ち、K・ω・I*に補正係数Kffを乗ずることによ
り、フィードフォワード制御用指令値Iff*を小さく
するように構成した。そして、補正係数Kffを75
%、50%、25%、0%と変化させる実験を行った。
この場合、200Vの3相交流電源1を使用し、PWM
コンバータ装置19の指令電圧Vdc*を400Vに設
定し、モータ7を起動及び停止させたときのPWMコン
バータ装置19の直流出力電圧Vdcの変動幅ΔVを測
定した。この測定結果は、次の通りとなった。
【0037】Kff=75%のとき、ΔV=35V Kff=50%のとき、ΔV=25V Kff=25%のとき、ΔV=25V Kff=0%のとき、ΔV=50V 上記測定結果から、補正係数Kffを25%〜60%程
度の範囲内の数値に設定すると、PWMコンバータ装置
19の直流出力電圧Vdcの変動幅ΔVを十分小さくで
きることがわかる。尚、本実施例においては、補正係数
Kffを例えば50%に設定するように構成し、そし
て、直流出力電圧Vdcの変動幅ΔVを要求変動幅以内
に小さくできたことを確認した。
【0038】尚、上記実施例では、3相交流電源1を入
力して直流電力を出力するPWMコンバータ装置19に
適用したが、2相交流電源を入力して直流電力を出力す
るPWMコンバータ装置に適用しても良い。また、イン
バータ装置25としてPWM制御を行うインバータ装置
に適用したが、他の制御(例えばPAM制御)を行うイ
ンバータ装置に適用しても良い。
【0039】図2は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。こ
の第2の実施例におけるPWMコンバータ装置19のコ
ンバータ制御回路32は、3相交流電源1の周波数で回
転するdq軸回転座標上で制御を行うように構成されて
いる。
【0040】上記コンバータ制御回路32のうちのdq
軸回転座標上で制御する部分、即ち、ベクトル制御部分
の回路構成は周知であり、図2に示すように、電源位相
検出器33、UVW−dq変換器34、非干渉制御器3
5、加減算器13、電圧制御増幅器36、加減算器3
7、38、電流制御増幅器39、40、加減算器41、
42、dq−UVW変換器43、PWMベースドライブ
回路18から構成されている。
【0041】また、上記コンバータ制御回路32のうち
のフィードフォワード制御用回路27は、第1の実施例
と同じ回路構成であり、乗算器28、定数乗算器29、
加減算器30から構成されている。ここで、加減算器3
0は、上記電圧制御増幅器36から出力されたd軸電流
指令信号Id*にフィードフォワード制御用指令値If
f*を加算し、この加算結果をd軸電流指令信号Idf
f*とし、これを加減算器37に与えるように構成され
ている。
【0042】尚、交流電源から供給される電力Pcをd
軸電流信号Idで表現すると、次の式で表される。
【0043】Pc=E・Id ここで、Eは交流電源の線間電圧実効値である。
【0044】そして、P=Pcであるから、d軸電流
Idは次の式で表される。
【0045】 Id=(K/E)・ω・I* =K・ω・I* ここで、Kは、K=K/Eと定義した定数である。そ
して、定数乗算器29においては、このKと補正係数K
ffを乗ずるように構成されている。
【0046】尚、上述した以外の第2の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、指令回転速度とモータの回転速度とに基づいてフィ
ードフォワード制御用指令値を演算し、この演算したフ
ィードフォワード制御用指令値を加味してPWMコンバ
ータ装置から出力される直流出力電圧が指令電圧にほぼ
等しくなるようにフィードフォワード制御するように構
成したので、PWMコンバータ装置から出力される直流
出力電圧の変動を極力小さくすることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図3】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
1は3相交流電源、1a、1b、1cは交流電源ライ
ン、2a、2b、2cはリアクトル、3はコンバータド
ライブ回路、4は平滑コンデンサ、5a、5bは直流電
源ライン、6はインバータドライブ回路、7はモータ、
8は速度検出器、9は電圧検出器、10は電源位相検出
器、11a、11b、11cは電流検出器、12はコン
バータ制御回路、18はPWMベースドライブ回路、1
9はPWMコンバータ装置、20はインバータ制御回
路、24はPWMベースドライブ回路、25はインバー
タ装置、26はコンバータ制御回路(コンバータ制御手
段)、27はフィードフォワード制御用回路、28は乗
算器、29は定数乗算器、30は加減算器、31は演算
手段、32はコンバータ制御回路(コンバータ制御手
段)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電力を入力して直流電力を出力する
    PWMコンバータ装置と、このPWMコンバータ装置に
    設けられ前記PWMコンバータ装置から出力される直流
    出力電圧が指令電圧にほぼ等しくなるようにフィードバ
    ック制御するコンバータ制御手段と、前記直流電力を入
    力してモータを通電駆動するインバータ装置と、このイ
    ンバータ装置に設けられ前記モータの回転速度が指令回
    転速度にほぼ等しくなるようにフィードバック制御する
    インバータ制御手段とを備えて成る電力変換装置におい
    て、 前記指令回転速度と前記モータの回転速度とに基づいて
    フィードフォワード制御用指令値を演算する演算手段を
    備え、 前記コンバータ制御手段は、前記演算手段からのフィー
    ドフォワード制御用指令値を加味して前記PWMコンバ
    ータ装置から出力される直流出力電圧が指令電圧にほぼ
    等しくなるようにフィードフォワード制御することを特
    徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段からのフィードフォワード
    制御用指令値に補正係数を乗ずるフィードフォワード指
    令値補正手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記補正係数は、25%〜60%である
    ことを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025300A (ja) * 1999-06-22 2001-01-26 Robert Bosch Gmbh 非同期機の磁界ベクトル−ないし磁界配向制御方法

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JP2001025300A (ja) * 1999-06-22 2001-01-26 Robert Bosch Gmbh 非同期機の磁界ベクトル−ないし磁界配向制御方法

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