JPH10146007A - ディスク駆動用スピンドルモータ - Google Patents

ディスク駆動用スピンドルモータ

Info

Publication number
JPH10146007A
JPH10146007A JP29897296A JP29897296A JPH10146007A JP H10146007 A JPH10146007 A JP H10146007A JP 29897296 A JP29897296 A JP 29897296A JP 29897296 A JP29897296 A JP 29897296A JP H10146007 A JPH10146007 A JP H10146007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
spindle motor
ball bearing
shaft
nrro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29897296A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Hiromitsu Muraki
宏光 村木
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Kyosaburo Furumura
恭三郎 古村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP29897296A priority Critical patent/JPH10146007A/ja
Publication of JPH10146007A publication Critical patent/JPH10146007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクが搭載されるハブを回転自在に支持す
る玉軸受の取付け誤差や軌道輪の圧入,接着による真円
度の崩れに起因するスピンドルモータの非回転数同期成
分の振れ(NRRO)を防止し、ディスクの回転精度を
向上して高密度記録を可能にすることを目的とする。 【解決手段】ハブ5が軸3に対して二組みの軸受を介し
て支持され、当該軸受は少なくとも1個の玉軸受4を含
み、且つその玉軸受4は外輪6に外径面6a及び内輪7
の内径面7aの少なくとも一方がはめあい相手のはめあ
い面3a,5aに対してすきま嵌めとした。こうして、
玉軸受の取付け方に起因するNRROを小さくすること
により、スピンドルモータ全体のNRROを改善した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク,光
ディスク,光磁気ディスク等のディスクを駆動するディ
スク装置用スピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク駆動用スピンドルモータ
としては、例えば図4に示すようなものがある。このも
のは、モータ基台2に軸3が固定して立設され、この軸
3に、軸方向に互いに離間させて配置した二個の玉軸受
4,4を介してハブ5が回転自在に支持されており、そ
のハブ5の外周面にディスクDが搭載されている。玉軸
受4はいずれも、外輪6の外径面および内輪7の内径面
の両方のはめあい面がそれぞれはめあい相手のはめあい
面と固着され、輸送時などに外部振動や外部衝撃が加わ
っても、ハブ5の中心が固定軸3の中心に対してずれる
ことがないようにしている。具体的には、外輪6のはめ
あい面6aとそのはめあい相手のはめあい面であるハブ
5の内周面5aとはしまり嵌めとされ、圧入後に接着さ
れている。また、内輪7のはめあい面7aとそのはめあ
い相手のはめあい面である軸3の外周面3aとはすきま
嵌めとされ、嵌合後に接着されている。
【0003】磁気ディスク装置においては、最近ますま
す高記録密度化が要求されており、このため磁気ディス
クの信号が記録されるトラックの幅はますます狭くなっ
てきている。これに伴い、トラックに対するヘッドの追
従性を確保するべく、スピンドルモータの非回転数同期
成分の振れ(以下、NRROと記載する)を小さくする
ことが強く求められようになった。
【0004】ところが、従来のスピンドルモータに組み
込まれている玉軸受4は、上述のようにその外輪6がハ
ブ5の内面に、またその内輪7は軸3の外面に、いずれ
も接着手段で固定される構造のため、玉通過振動等のN
RROがそのまま直接的に軸3やハブ5に伝わり、スピ
ンドルモータの回転精度を低下させるので、玉軸受のN
RROを小さくすることが必要であり、この観点からス
ピンドルモータに組み込まれる玉軸受のNRROを小さ
くすることに専ら努力が傾注されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
研究により、スピンドルモータのNRROを小さくする
には、使用する玉軸受単体のNRROを小さくするだけ
では不十分であることがわかってきた。
【0006】すなわち、二個の玉軸受を組み込むと、
その取付け誤差の影響によりNRROが大きくなり易
い。また、はめあい面に接着剤を均等に塗布すること
が難しく、内輪や外輪の真円度が崩れて(例えば、軌道
輪が楕円に変形して)NRROが大きくなり易い、こと
が判明した。さらに玉軸受を圧入すると、外輪が加工
精度の悪いハブ内径面の形状に倣い、その結果軌道面の
真円度が悪くなってNRROが大きくなることがわかっ
た。また玉軸受を圧入すると、玉軸受内部で発生する
玉通過振動がハブに直接伝わるため、磁気ディスクを加
振させることがわかった。
【0007】そこで、本願発明者らは、ディスクの高密
度化を達成するために、ディスク装置を根本的に見直し
た結果、スピンドルモータのNRROを小さくする手段
を新たに見出して本発明をなすに至った。
【0008】すなわち、従来のディスク装置にあって
は、信号が記録されたトラックに対するヘッドの追従性
を確保するために、複数枚装着されるディスクの最下面
のディスク面にヘッドの案内となるサーボ信号が書き込
まれていた。したがって、複数のヘッドの追従性を確保
するため、サーボ信号を書き込んだ後に複数のディスク
の中心がずれることは許されず、玉軸受は内輪及び外輪
の両方のはめあい面をはめあい相手に圧入,接着により
固定しておく必要があった。
【0009】本発明は、二個の玉軸受の取付け誤差や軌
道輪の圧入,接着による真円度の崩れに着目してなされ
たもので、これに起因するNRROを小さくすることに
より、スピンドルモータ全体のNRROを改善したディ
スク駆動用スピンドルモータを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るディスク駆動用スピンドルモータにあ
っては、ディスクを装着してモータで回転駆動されるハ
ブを備えたディスク駆動用スピンドルモータにおいて、
前記ハブが軸に対して二組みの軸受を介して支持され、
当該軸受は少なくとも1個の玉軸受を含み、且つその玉
軸受は外輪の外径面及び内輪の内径面の少なくとも一方
がはめあい相手のはめあい面に対してすきま嵌めである
ことを特徴とする。
【0011】本発明にあっては、ハブに搭載される複数
枚のディスクのそれぞれにサーボ信号を書き込んでお
き、輸送時などの外部振動や衝撃により各ディスクの位
置が多少ずれてもよいようにしておくと、使用する玉軸
受は外輪と内輪との両方のはめあい面を固着することが
不要となる。かくして、はめあい面のうち少なくとも一
方ははめあい相手にすきま嵌めにし、玉軸受の取付け誤
差や軌道輪の圧入,接着等による真円度のくずれに起因
するNRROの劣化を防止すれば、ディスク駆動用スピ
ンドルモータのNRROを改善することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下の各図において、従来
と同一又は相当する部分には同一の符号を付してある。
【0013】図1は本発明のディスク駆動用スピンドル
モータを、磁気ディスクに対して適用した第1の実施形
態を示す断面図である。先ず、構成を説明すると、スピ
ンドルモータの軸3がモータ基台2に同心に固定して立
設され、その軸3の軸方向に離れた上下二箇所には深み
ぞ玉軸受(以下、単に玉軸受という)4を介して、ハブ
5が回転自在に装着されている。二組みの玉軸受4は、
いずれも、内輪7のはめあい面である内径面7aがはめ
あい相手のはめあい面である軸3の外径面3aに圧入さ
れてしまり嵌めされている。内輪7と軸3とをしまり嵌
めにして、後述のハブの段部5bによって軸方向移動を
抑制された二組みの玉軸受4に予圧をかけるとともに、
圧入後に輸送される際に外部から振動や衝撃を受けても
予圧抜けを生じないように、両者を接着により固着して
ある。
【0014】一方、外輪6の方は、その一端面をハブ5
の内周面5aに設けられた段部5bに係止させると共
に、外輪の外径面6aをはめあい相手のはめあい面であ
るハブ5の内径面5aに対しすき間αを介してすきま嵌
めすることにより取り付けている。かくして、すき間α
を介して玉軸受4の外輪6に回転自在に支持されている
ハブ5の外周面5aに、ディスクとして複数枚の磁気デ
ィスクDが装着される。それらの各磁気ディスクDに
は、それぞれに、ヘッドの案内となるサーボ信号が書き
込まれている。
【0015】上記のように、外輪6とハブ5とのはめあ
いをすきま嵌めとし、内輪7と軸3とのはめあいをしま
り嵌めにしたのは、ハブ5はアルミ合金を切削加工して
製作するので精度が多少劣るのに対し、軸3の外径面3
aは研削仕上げで精度良く加工されているため、内輪7
の方を軸3に固着する方が変形の影響が少ないことによ
る。
【0016】ハブ5の下面には環状の凹部10が設けら
れており、その環状の凹部10の内径面に、ロータ(マ
グネット)11が固定されると共に、当該環状の凹部1
0内に突き出して形成されているモータ基台2の環状の
突部2aの外周面には前記ロータ11にエアギャップを
隔てて半径方向対向に配されたステータ19が固定され
て回転駆動モータMが構成されている。
【0017】次に、この実施形態の作用を述べる。回転
駆動モータMのステータ12のコイルに通電すると、ハ
ブ5が駆動される。ハブ5は玉軸受4を介して軸3の回
りに回転し、そのハブ5に搭載されている磁気ディスク
Dが同期的に回転駆動される。この場合、玉軸受4は、
玉8が遠心力で外輪6に押しつけられつつ外輪軌道に沿
って転動する。その玉8が外輪軌道内を高速で転動する
際の玉通過振動や、玉軸受4のばね特性に起因する本質
的な振動等のNRROが外輪6に生ずる。しかし、外輪
6はすき間αを介してハブ5の内径面5aにすきま嵌め
されているので、外輪6ははめあい相手のハブ5に対し
て微少変位が可能であり、外輪6の振動は外輪6の変位
によって吸収され、ハブ5にそのまま伝わることが防止
される。そのため、ハブ5に装着されている磁気ディス
クDは玉通過振動による加振が抑制されて安定した回転
が保証されると共に磁気ヘッドの位置決め精度も向上す
るという効果を奏する。
【0018】なお、上記のように内輪7と軸3とを圧入
・接着の手段で固着する代わりに、内輪7を軸3に圧入
またはすきま嵌めした後、レーザを用いて両者をスポッ
ト溶接して固着しても良い。圧入せずにすきま嵌めにし
てスポット溶接すると、内輪7の軌道面の圧入による変
形が避けられる利点がある。
【0019】このようにレーザを用いたスポット溶接で
固着すると、接着剤を用いた時のように接着変形するこ
とがなく、しかも接着剤からのアウトガスの発生もない
等の利点がある。また、接着剤のように硬化に要する時
間や接着後のエージングが不要であるから固着に要する
時間が短くて済むという利点もある。
【0020】図2は、本発明のディスク駆動用スピンド
ルモータの第2の実施形態の断面図である。この実施形
態の磁気ディスク駆動用スピンドルモータは、軸3,玉
軸受4,スリーブ15の三点を予め組み立ててユニット
化しておき(図に実線で表示)、その後当該ユニットの
軸3をモータ基台2に嵌め込んで一体に取り付けると共
にスリーブ15にハブ5をボルト止めすることにより組
み付け、完成品の磁気ディスク駆動用スピンドルモータ
を得るようにしたものである。この場合、ハブ5はスリ
ーブ15に対してすき間βを介してすきま嵌めとすると
ともに、締結をねじ止めとすることで玉軸受4の変形を
避けるようにしている。
【0021】このタイプの磁気ディスク駆動用スピンド
ルモータは、搭載される磁気ディスクDの枚数により機
種ごとにハブ5やモータロータ11の形状が変わるよう
な場合に容易に適応できるものである。このように、軸
3,玉軸受4,スリーブ15の三点を予め組み立てて共
通部品としてユニット化しておくと、軸受まわりが統一
できるので軸受メーカでそのユニット部分まで製造する
ことができる。そのため、量産性に優れ、且つユットと
してのNRROの精度保証ができるという利点がある。
また、モータ組み立て時に、従来のような接着工程を不
要とすることもでき、モータメーカでの組立作業が極め
て容易になる。
【0022】上記三点ユニットにあっては、軸3とスリ
ーブ15との間に二組みの玉軸受4を組み付けるにあた
り、玉軸受の外輪6の方は、スリーブ15の内径面15
aに設けられた段部15bに玉軸受の外輪6の一端面を
係止させるとともに、外輪6のはめあい面である外径面
6aをはめあい相手のはめあい面であるスリーブ15の
内径面15aに対しすき間αを介してすきま嵌めするこ
とにより取り付けられている。外輪6は、はめあい相手
のスリーブ15に対して微少変位が可能である。
【0023】これに対して、玉軸受の内輪7の方は、軸
3に固定するのに、第1実施形態と同じく接着またはレ
ーザを用いたスポット溶接等の手段が利用できる。しか
し、本実施形態の三点ユニットでは、内輪7と軸3とを
直接に接着または溶接して固定する代わりに、環状のブ
ッシュ16を用いて、内輪7に予圧をかけた状態で軸方
向に取り付けている。すなわち、内輪7のはめあい面で
ある内径面7aをはめあい相手のはめあい面である軸3
の外周面3aに対しすき間γを介してすきま嵌めすると
ともに、軸3の端部からブッシュ16を圧入して内輪7
の一端を軸方向に加圧することにより玉軸受4に予圧を
かけ、その後ブッシュ16と軸3とをレーザ溶接または
接着剤により接着して固着してある。内輪7は、はめあ
い相手の軸3に対して微少変位が可能である。
【0024】このようにして軸3とスリーブ15との間
に玉軸受4を組み付けて取り付けると、外輪6とスリー
ブ15及び内輪7と軸3とを共にすきま嵌めとすること
ができるから、外輪6及び内輪7の嵌合による変形が防
止でき、ひいてはスピンドルモータとしてのNRROが
向上する利点がある。また、ブッシュ16を溶接または
接着により固定するので、玉軸受の内輪7と軸3とを直
接固着することによる内輪7の軌道の変形が避けられる
という利点がある。さらに、この場合、接着剤で接着す
る代わりに溶接手段を用いると、作業時間が短時間で済
み、かつアウトガス放出のおそれがないなどの利点があ
る。また、ブッシュ16を溶接する代わりに、低融点の
金属を用いて内輪7と軸3とを蝋付けするようにしても
よい。
【0025】なお、ブッシュ16と内輪7との当接面の
間に、Oリングやばね部材等の弾性体を挿入して、軸方
向の振動を吸収するようにしてもよい。その他の構成お
よび作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0026】図3は、本発明のディスク駆動用スピンド
ルモータの第3の実施形態の断面図である。この実施形
態の磁気ディスク駆動用スピンドルモータは、1個の玉
軸受4と1個のラジアル動圧流体軸受20とでハブ5を
支持した例である。玉軸受4はモータ基台2に固定して
立設された軸3の下部に配設し、動圧流体軸受20は玉
軸受4より軸方向にはなれた軸3の上部に配設されてい
る。玉軸受4のはめあい面である外輪6の外径面6aと
内輪7の内径面7aとは、いずれもすきま嵌めにより、
それぞれはめあい相手のはめあい面であるハブ5の内径
面5a及び軸3の外径面3aに嵌め込まれている。外輪
6は、はめあい相手のハブ5に対して微少変位が可能で
あり、また内輪7ははめあい相手の軸3に対して微少変
位が可能である。
【0027】また、動圧流体軸受20は、軸3の上端部
寄りの外周面がラジアル受け面21とされ、これにラジ
アル軸受隙間を介して対向するスリーブ部材22の内径
面がラジアル軸受面23とされ、そのラジアル軸受面2
3及びラジアル受け面21の何れか一方または双方に、
例えばヘリングボーン状等の動圧発生用の溝24が形成
されると共に、潤滑油,グリース,磁性流体等の潤滑流
体が軸受すき間に介在して潤滑されている。スリーブ部
材22はハブ5の内面に一体に固着してある。なお、ハ
ブ5の内面には、スリーブ部材22の上方位置に磁性流
体シール25が配設され、潤滑流体の飛散を防止してい
る。また、スリーブ部材22と外輪6との間には、スリ
ーブ部材22と外輪6とに接する環状の間座を配設して
いる。
【0028】この実施形態の場合、一方の動圧流体軸受
20の方は作動時に非接触であってNRROが殆どない
軸受であり、また他方の玉軸受4の方は、はめあい面で
ある外輪6の外径面6aと内輪7の内径面7aとがいず
れもすきま嵌めにより1個だけ組み付けられている。玉
軸受4を一個としたため、二個使用したときのような玉
軸受相互の組立誤差による影響を受けない。更に、外輪
6及び内輪7の両者ともにすきま嵌めのために変形の影
響もない。かくして、本実施形態の磁気ディスク駆動用
スピンドルモータの場合、NRROが極めて小さい。
【0029】また、ハブ5に取り付けたディスクDの重
心の軸方向位置を、NRROがほとんどない動圧流体軸
受20の軸方向両端の間に位置してあるため、当該ディ
スクDは玉軸受4の振動の影響を受けない。従って、磁
気ディスクD部分のNRROは、動圧流体軸受なみの性
能が得られる利点がある。
【0030】また、内輪7の下端面はモータ基台2に接
し、ハブ5はロータ11とステータ12との軸方向吸引
力によって下方に吸引されて玉軸受4に予圧が負荷され
ている。
【0031】なお、動圧流体軸受20と玉軸受4を組み
合わせたディスク駆動用スピンドルモータにおいては、
騒音を低下させるために、玉軸受4への予圧を大きくす
ることが必要であることがわかった。そこで、図3のロ
ータ11とステータ12とが半径方向に対向する周対向
形モータでは、軸方向の吸引力を大きくするのに限界が
あるため、補助磁気軸受による吸引力を作用させるか、
あるいはロータ11とステータ12とが軸方向に対向す
る平面対向形スピンドルモータとすると騒音を小さくで
き好ましい。
【0032】また、最近の研究により、玉軸受4の玉数
を12(2×2×3)個,18(2×3×3)個,24
(2×2×2×3)個といった約数を3つ以上もつ数を
玉数とした玉軸受4にすると、内外輪の軌道面のうねり
による形状誤差の影響を受けにくく、NRROを小さこ
とが判明した。そこで、この約数を3つ以上もつ数を玉
数とした玉軸受4をこの発明の上記の各実施形態の玉軸
受4にすると、従来に比べてディスク駆動用スピンドル
モータのNRROを大幅に低下させることができる。
【0033】また、この発明では、外輪6及び内輪7の
少なくとも一方は、はめあい相手である軸3,ハブ5,
スリーブ15に対してラジアル方向に微少変位が可能で
ある。
【0034】上記の各実施形態で示した磁気ディスク駆
動用スピンドルモータは、MR(磁気抵抗)ヘッド及び
GMR(巨大磁気抵抗)ヘッドを使った磁気ディスク装
置に応用すると、トラックピッチを数μm以下の極限ま
で狭くできるので、磁気ディスク装置の記録面密度を著
しく高めることができる。
【0035】また、外輪の外径面6aをはめあい相手の
はめあい面5aにしまり嵌めとし、内輪の内径面7aを
はめあい相手のはめあい面3aにすきま嵌めとしても良
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
駆動用スピンドルモータによれば、玉軸受は内輪及び外
輪の少なくとも一方がはめあい相手にすきま嵌めである
ため、玉軸受の取付け誤差や接着による軌道輪の変形の
影響を受けにくく、その結果NRROの良いスピンドル
モータが得られ、ひいてはディスクの高密度化がはかれ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の断面図である。
【図4】従来の磁気ディスク駆動用スピンドルモータの
断面図である。
【符号の説明】
3 軸(はめあい相手) 3a 軸の外径面(はめあい面) 4 玉軸受 5 ハブ(はめあい相手) 5a ハブの内周面(はめあい面) 6 外輪 6a 外輪の外径面 7 内輪 7a 内輪の内径面 11 ロータ 12 ステータ 15 スリーブ(はめあい相手) 15a スリーブの内周面(はめあい面) 20 動圧流体軸受 M 回転駆動モータ D 磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古村 恭三郎 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを装着してモータで回転駆動さ
    れるハブを備えたディスク駆動用スピンドルモータにお
    いて、前記ハブが軸に対して二組みの軸受を介して支持
    され、当該軸受は少なくとも1個の玉軸受を含み、且つ
    その玉軸受は外輪の外径面及び内輪の内径面の少なくと
    も一方がはめあい相手のはめあい面に対してすきま嵌め
    であることを特徴とするディスク駆動用スピンドルモー
    タ。
JP29897296A 1996-11-11 1996-11-11 ディスク駆動用スピンドルモータ Pending JPH10146007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29897296A JPH10146007A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 ディスク駆動用スピンドルモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29897296A JPH10146007A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 ディスク駆動用スピンドルモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10146007A true JPH10146007A (ja) 1998-05-29

Family

ID=17866577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29897296A Pending JPH10146007A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 ディスク駆動用スピンドルモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10146007A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130879A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ
JP6289712B1 (ja) * 2017-05-30 2018-03-07 山洋電気株式会社 ファンモータ装置およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130879A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Asmo Co Ltd ブラシレスモータ
JP6289712B1 (ja) * 2017-05-30 2018-03-07 山洋電気株式会社 ファンモータ装置およびその製造方法
JP2018207560A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 山洋電気株式会社 ファンモータ装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3536022B2 (ja) ピボット軸受装置
JP2007282374A (ja) ロータ部品、モータおよび記録ディスク駆動装置
US6717308B2 (en) Electric spindle motor and method having magnetic starting/stopping device
JP2006038211A (ja) 流体動圧軸受、この流体動圧軸受を備えたスピンドルモータ及びこのスピンドルモータを備えた記録ディスク駆動装置
JP2006017299A (ja) 流体動圧軸受とこれを備えたスピンドルモータ及び記録ディスク駆動装置
KR20080023100A (ko) 모터 및 이 모터를 구비한 디스크 구동장치
JP2000291648A (ja) 動圧型軸受ユニット
EP0982508B1 (en) A compound shaft/bearing apparatus, and a spindle motor and a swing arm for a hard disk drive means including such bearing apparatus
JPH11328835A (ja) モータおよび同モータを備えるハードディスクドライブ装置
JPH10146007A (ja) ディスク駆動用スピンドルモータ
US6582129B2 (en) Compound bearing apparatus, and spindle motor and swing arm for hard disk drive means including such bearing apparatus
US5820273A (en) Hard disc drive with a compound bearing assembly
JP2006325329A (ja) スピンドルモータおよびこのスピンドルモータを用いたディスク駆動装置
JPH102329A (ja) 軸受装置
JP3302543B2 (ja) スピンドルモータ
JPS60256983A (ja) デイスク状記録担体の読みとり装置用スピンドルユニツト
JP2819342B2 (ja) スピンドルモータ
JP2008099368A (ja) モータ
JP3050977B2 (ja) 定位置予圧付加方法
JPS6069320A (ja) ベアリング付きシヤフト・ユニット
JPH09329137A (ja) 玉軸受装置
JPH03173339A (ja) 外側回転子形スピンドルモータ
JPH083189Y2 (ja) スピンドルモータ
JPH07169182A (ja) 磁気ディスク駆動装置
JPH11132230A (ja) 軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040924

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02