JPH10145929A - ケーブル端末部におけるシース収縮防止構造 - Google Patents

ケーブル端末部におけるシース収縮防止構造

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JPH10145929A
JPH10145929A JP8311448A JP31144896A JPH10145929A JP H10145929 A JPH10145929 A JP H10145929A JP 8311448 A JP8311448 A JP 8311448A JP 31144896 A JP31144896 A JP 31144896A JP H10145929 A JPH10145929 A JP H10145929A
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JP
Japan
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sheath
cable
terminal
linear body
wound around
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Pending
Application number
JP8311448A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nishino
宏 西野
Takeshi Ito
伊藤  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル端末部におけるシースの収縮を防止
し,絶縁テープを巻き付けたシース除去部分のケーブル
心が露出することを防止する。 【解決手段】 ケーブル1の端末部では,その最外層を
形成するシース2を剥ぎ取った部分に絶縁テープ9を巻
き付けて,シース2内への透水防止を図る。ケーブル1
の端末部の近傍の一定長さ部分に,例えば,PV被覆鋼
線などを螺旋状に成形した開放螺旋状の線状体15を巻
き付ける。開放螺旋状の線状体15は,ケーブル1を弾
性的締め付け力をもって把持し,ケーブル1の最外層を
形成するシース2をケーブル心に強く押し付ける。この
押し付け力はシース2が収縮する際の大きな拘束力とな
り,シース2の収縮移動を防止し,絶縁テープ9内のシ
ース除去部分(ケーブル心)が露出するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,ゴムまたはプラ
スチックのシースを有するケーブルのケーブル端末部に
おけるシースの長手方向の収縮を防止するケーブル端末
部におけるシース収縮防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム・プラスチックのシースを被せたケ
ーブルの端末処理は,一般に,シースを剥ぎ取りその部
分に半導電性融着テープを巻き付けるとともに,シース
を除去した部分には,このシース除去部からシース内へ
の透水防止のために絶縁テープを巻くが,従来のケーブ
ル端末部では,シースのいわゆるシュリンクバックと呼
ばれる収縮を拘束するものは,前記絶縁テープのみであ
った。
【0003】図5は例えば地中から立ち上げたケーブル
を架空配電線に接続する差込形屋外終端接続部の例であ
り,1はケーブル,2はその最外周を形成するシースで
ある。内部には遮蔽銅テープ3,外部半導電層4,接地
線5などを有する。6は端末本体(ゴムモールド成形
体)である。図示のように,シース2を剥ぎ取った部分
の遮蔽銅テープ3から端末本体6の下端に至る部分に半
導電性融着テープ7を巻き,さらに,前述した透水防止
のために,シース2の端部外周と端末本体6とにわたっ
て粘着性ポリエチレンテープなどの絶縁テープ9を巻き
付ける。
【0004】図6は,例えば変電所において地中から立
ち上げたケーブルを縮小形ミニクラッドに直結接続する
縮小形ミニクラッド直結接続部の例である。同図におい
て,11は機器12側に取り付けられるEPゴム等から
なる端末本体である。前記と同様に,ケーブル1の最外
層を形成するシース2を剥ぎ取った部分の遮蔽銅テープ
から端末本体の下端に至る部分に半導電性融着テープ7
を巻き,さらに透水防止のために,シース2の端部外周
と端末本体11とにわたって粘着性ポリエチレンテープ
などの絶縁テープ9を巻き付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように,従来の
ケーブル端末部においては,シース2を拘束するものは
端末処理の際に巻き付ける絶縁テープ9であるが,この
絶縁テープ9によるシース拘束力のみではシース2の収
縮(シュリンクバック)に対して十分対抗することがで
きず,外気温度の変化や通電ヒートサイクル等によって
シース2に収縮が生じた時に,シース2が絶縁テープ9
から外れたり,あるいは絶縁テープ9がシース2ととも
に引っ張られて端末本体6,11から外れたりして,ケ
ーブル心が露出し,さらには遮蔽銅テープ3が破断する
場合もあった。
【0006】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,ケーブル端末部におけるシースの収縮
を簡単な作業を施すことにより確実に防止することので
きるケーブル端末部におけるシース収縮防止構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,ゴムまたはプラスチックのシースを有するケーブ
ル端末部における前記シースの長手方向の収縮を防止す
るケーブル端末部におけるシース収縮防止構造であっ
て,ケーブル端末部の近傍におけるシースの外周を該シ
ースの外周に螺旋状に巻き付けた線状体でグリップする
ことを特徴とする。
【0008】請求項2は,前記線状体が,ケーブルを弾
性的締付力でグリップする開放螺旋状の線状体であるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3は,請求項1記載のケーブル端末
部におけるシース収縮防止構造において,ケーブル端末
部の近傍におけるシースの外周に線状体を巻き付けると
ともに,この線状体を引き締めかつその状態でその両端
を結ぶことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を図1
〜図4に示す実施例を参照して説明する。図1は図6に
示した縮小形ミニクラッド直結接続部に適用したもの
で,1はケーブル,2はその最外周を形成するシース,
9は粘着性ポリエチレンテープ等の絶縁テープ,11は
機器12側に取り付けられる例えばEPゴムからなる端
末本体である。絶縁テープ9の内部は図示を省略する
が,図6と全く同じであり,図6のようにケーブル1の
最外周を形成するシース2を剥ぎ取った部分に半導電性
融着テープ7を巻き,さらにシース2内への透水防止の
ために,シース2の端部外周と端末本体11とにわたっ
て絶縁テープ9を巻き付けている。
【0011】本発明では,図1のように,ケーブル1の
端末部の近傍の一定長さ部分をシース2の外周に螺旋状
に巻き付けた線状体15でグリップする。図2に線状体
15のみを拡大して示す。ここで,グリップするとは,
ケーブル1を締め付け力をもって把持することを意味す
る。
【0012】この実施例の線状体15は,例えばPVC
被覆鋼線等をケーブル1の外径よりも小さな内径の螺旋
状に成形した開放螺旋状の線状体であり,これをケーブ
ル1のシース2の外周に巻き付くように装着すると,ケ
ーブル1をその弾性的締付力によって締め付ける。この
締め付け力でシース2がケーブル心(ケーブル1のシー
ス2を除いた部分を指す)に強く押し付けられ,かつこ
の締め付け力がケーブル1の一定の長さ範囲に及ぶの
で,シース2がケーブル心に対してずれようとする時
に,シース2とケーブル心との間に大きな摩擦力が発生
し,シース2の収縮に対抗する十分大きな拘束力とな
り,シース2が長手方向に収縮することが有効に防止さ
れる。したがって,シース2が収縮により絶縁テープ9
から外れたり,あるいは絶縁テープ9がシース2ととも
に引っ張られて端末本体11から外れたりして,ケーブ
ル心が露出することが防止され,また遮蔽銅テープ3が
破断するおそれもない。
【0013】前記線状体15は,ケーブル1の直線部だ
けでなく,図3に示すように,曲がった部分に対しても
有効である。図3は図5で説明した差込形屋外終端接続
部に適用したものであるが,図3のように固定部16か
らケーブル1が曲がった状態で導かれる場合でも,直線
部と全くおなじ要領で線状体15をケーブル1に装着し
てケーブル1をグリップし,この線状体15の締付力
で,シース2の収縮移動を防止することができる。な
お,この図3に示す差込形屋外終端接続部のケーブル端
末部自体の構造は図5で説明したものと全く同じであ
る。すなわち,図5のようにケーブル1の最外周を形成
するシース2を剥ぎ取った部分に半導電性融着テープ7
を巻き,さらにシース2の端部外周と端末本体6とにわ
たって粘着性ポリエチレンテープなどの絶縁テープ9を
巻き付けている。また,図3において17は傘形の端末
本体(ゴムモールド成形体)6の下端部を固定するクラ
ンプである。
【0014】図4は本発明の他の実施例を示すもので,
前記と同様なPVC被覆鋼線であるが径が若干細い線状
体18をケーブル1の端末部近傍の一定長さ部分の外周
に巻き付けるとともに,この線状体18を引き締めた状
態でその両端を結んでいる。引き締められた線状体18
はケーブル1を強く締め付けるので,シース2はケーブ
ル心に強く押し付けられ,前記と同様にシース2の収縮
に対抗する十分大きな拘束力となり,シース2が長手方
向に収縮することが有効に防止される。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば,ケーブルの端末部の近
傍における一定長さ部分を線状体でグリップしてケーブ
ルを締め付け,シースをケーブル心に押し付けるので,
この締め付け力がシース2の収縮に対抗する十分大きな
拘束力となり,シースが長手方向に収縮することが有効
に防止され,ケーブル端末部におけるケーブル心の露出
の恐れを防止できる。
【0016】本発明のシース収縮防止構造において,線
状体の取り付け,取り外しはいずれもきわめて簡単な作
業で行うことができ,作業性はきわめて良好である。ま
た,このシース収縮防止構造は,シースをケーブル心に
押し付ける力を作用させるものであるから,シースの収
縮のみでなく,伸びに対しても有効である。また,本発
明は曲がったケーブルに対しても全く問題なく適用でき
る。 また,本発明は既設のケーブル端末部に適用でき
る。さらに,本発明に用いる線状体は再利用が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル端末部におけるシース収縮防
止構造を実施したケーブル端末部の一実施例を示す外観
図である。
【図2】図1における線状体のみを示す外観図である。
【図3】図2の線状体を他のケーブル端末部に適用した
実施例を示すもので,ケーブル端末部の外観図である。
【図4】上記と異なる線状体を用いた実施例を示すケー
ブル端末部の外観図である。
【図5】従来例および本発明に共通の図であり,差込形
屋外終端接続部の断面図である。
【図6】同じく従来例および本発明に共通の図であり,
縮小形ミニクラッド直結接続部の一部切り欠き図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーブル 2 シース 6 端末本体 9 絶縁テープ 11 端末本体 15 線状体(開放螺旋状の線状体) 18 線状体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムまたはプラスチックのシースを有す
    るケーブル端末部における前記シースの長手方向の収縮
    を防止するケーブル端末部におけるシース収縮防止構造
    であって,ケーブル端末部の近傍におけるシースの外周
    を該シースの外周に螺旋状に巻き付けた線状体でグリッ
    プすることを特徴とするケーブル端末部におけるシース
    収縮防止構造。
  2. 【請求項2】 前記線状体が,シースを弾性的締付力で
    グリップする開放螺旋状の線状体であることを特徴とす
    る請求項1記載のケーブル端末部におけるシース収縮防
    止構造。
  3. 【請求項3】 ケーブル端末部の近傍におけるシースの
    外周に線状体を巻き付けるとともに,この線状体を引き
    締めかつその状態でその両端を結ぶことを特徴とする請
    求項1記載のケーブル端末部におけるシース収縮防止構
    造。
JP8311448A 1996-11-07 1996-11-07 ケーブル端末部におけるシース収縮防止構造 Pending JPH10145929A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107947046A (zh) * 2017-12-18 2018-04-20 国网山东省电力公司高密市供电公司 一种10kV电缆终端制作平台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107947046A (zh) * 2017-12-18 2018-04-20 国网山东省电力公司高密市供电公司 一种10kV电缆终端制作平台
CN107947046B (zh) * 2017-12-18 2024-01-26 国网山东省电力公司高密市供电公司 一种10kV电缆终端制作平台

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