JPH10145791A - ディジタル・ビデオ・デコーダおよびディジタル・ビデオ信号をデコードする方法 - Google Patents

ディジタル・ビデオ・デコーダおよびディジタル・ビデオ信号をデコードする方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリを小規模化したディジタル・ビデオ・
デコーダを提供する。 【解決手段】 周波数領域内で受信したディジタル・ビ
デオ信号の運動補償を行う。運動補償はビデオ信号に含
まれる各インター・コード化された画像毎にインター・
コード化画像に対応する基準画像を表す合成画像を周波
数領域内で構成し、次に合成画像を対応するインター・
コード化画像に加算74する。合成画像の各マクロ・ブ
ロックはメモリ64内の少なくとも1つのアンカー画像
の対応するマクロ・ブロックに基づいて形成される。ア
ンカー画像はメモリ容量を縮小するため量子化70、可
変長コード化72されて記憶される。合成マクロ・ブロ
ックを形成するために合成器68が用いる合成技術はフ
ィールドおよびフレーム運動補償の双方並びに全および
半ピクセル精度を考慮する。次に運動補償の結果として
作成されたイントラ・コード化画像は表示順にリフォー
マットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はディジタル・ビデ
オ・デコーダおよびディジタル・ビデオ信号をデコード
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・ビデオ信号の処理はこの1
0年で急速に開発された科学と工学の分野である。動画
専門家グループ(MPEG)のビデオ・コード化基準の成
熟度はビデオ産業の極めて重要な達成を示しており、ビ
デオ信号のディジタル伝送を強力に支えている。ディジ
タル圧縮およびディジタル変調およびパケット化、並び
にVLSI技術のようなその他の技術の進歩とともに、
テレビジョンの原理はディジタル時代に向けて再検討さ
れてきた。
【0003】共同企業群によって高低の解像度のテレビ
ジョン放送のために開発された最初の米国ディジタル・
テレビジョン送信基準は、連邦通信委員会(FCC)に提
案された。高解像度のディジタル・テレビジョン放送は
一般にHDTVと呼ばれ、一方、低解像度のディジタル
・テレビジョン放送は一般にSDTVと呼ばれている。
これらの用語はこの明細書全体で用いられるが、特定の
様式や規格に縛られるものではない。むしろ、これらの
用語は任意のコード化基準(例えばVTRおよびテレビ
ジョン用の基準)の高低の解像度のディジタル・テレビ
ジョン全体を網羅するために用いられる。
【0004】衛星を介して放送された最初のディジタル
・テレビジョン・サービスがオンエアーされた1994
年に、SDTVは現実のものとなった。トムソン・カン
シューマ・エレクトロニクス等によって開発されたディ
ジタル衛星サービス(DSS)は100万世帯以上の家庭
に普及した。ディジタル・テレビジョンを送信し、受信
する高性能の方法はより高画質のテレビジョン放送を生
み出すのみならず、需要に応じた映画、対話式プログラ
ミング、マルチメデアの用途、並びにテレビジョンを介
した電話やコンピュータ・サービスのような新たなサー
ビスをも創りだした。
【0005】間もなくHDVTは実現し、SDTVに参
入するであろう。従って、近い将来、HDTVとSDT
Vが共存する放送を含む最新式テレビジョン(ATV)が
期待される。
【0006】例えばHDTVのMPEGビデオ・コード
化を行う場合、空間領域内の8×8ピクセルの画像ブロ
ックが、DCT(離散余弦変換)または周波数領域内でD
CT係数が8×8のDCTブロックへと変換される。特
に、MPEGのようなほとんどのコード化様式では、H
DTV信号はルミナンス成分(Y)と2つのクロマ成分
(U)と(V)に分割される。更に、UおよびVのクロマ・
ブロックの代わりに、カラー差信号クロマ・ブロックを
採用している規格もある。説明目的のためだけである
が、ここではUおよびVクロマ・ブロックを採用するこ
とにする。MPEGのようなほとんどの様式は異なるコ
ード化手順を規定する。各コード化手順で、手順ヘッダ
がコード化手順を特定する。更に、各コード化手順で
は、DCT係数が8×8のDCTブロックのマクロ・ブ
ロックが形成される。
【0007】HDTVのコード化手順には一般に4:2:
0、4:2:2、および4:4:4のコード化手順が含まれ
る。4:2:0のコード化手順では、マクロ・ブロックは
4つの8×8VルミナンスDCTブロックと、1つの8
×8UクロマDCTブロックと、1つの8×8Vクロマ
DCTブロックとからなっている。4:2:2コード化手
順では、マクロ・ブロックは4つのルミナンスDCTブ
ロックと、2つの8×8UクロマDCTブロックと、2
つの8×8VクロマDCTブロックとからなっている。
最後に、4:4:4コード化手順では、マクロ・ブロック
は4つの8×8ルミナンスDCTブロックと、4つの8
×8Uクロマ・ブロックと、4つの8×8VクロマDC
Tブロックとからなっている。SDTVには同じコード
化手順が含まれているが、DCTブロックは4×4DC
Tブロックである。
【0008】可変長コード化の他にも、MPEGのよう
な多くの基準によってイントラ(内部の)・コード化およ
びインター(相互の)・コード化が行われる。イントラ・
コード化とは、画像と呼ばれるディジタル・ビデオ信号
のフィールド、またはフレームが画像内のピクセルに基
づいて符合化されることである。イントラ・コード化に
は幾つかの公知の技術が存在する。イントラ・コード化
された画像は一般にI−画像と呼ばれる。
【0009】場合によっては予測コード化とも呼ばれる
インター・コード化とは、画像がアンカー画像と呼ばれ
る基準画像に基づいてコード化されることである。イン
ター・コード化では、最大の相関関係を有するアンカー
画像のマクロ・ブロックを探すために、コード化された
画像の各マクロ・ブロック(すなわち関連するルミナン
スおよびクロマ・ブロック)がアンカー画像のマクロ・
ブロックと比較される。次に2つのマクロ・ブロック間
のベクトルが運動ベクトルとして算定される。そこで、
コード化されたマクロ・ブロックのインター・コード化
されたディジタル・ビデオ信号には運動ベクトルと、コ
ード化されたマクロ・ブロックと最大の相関関係を有す
るアンカー画像の対応するマクロ・ブロックとの差とが
含まれる。
【0010】例えば、一連の画像には表示順、I11
21342563782...を有
することがある。しかし、送信されるHDTV信号は次
のようなコード化順に配列された画像を有するとする。
すなわち、I1112234356
278...。P−画像は以前のI−画像、またはP
−画像をアンカー画像として利用してコード化される。
上記の例では、P−画像P1 、P2およびP3はI−画像
1、P−画像P1およびP−画像P2をそれぞれアンカ
ー画像として利用してコード化されたものである。
【0011】B−画像は順方向コード化、逆方向コード
化、または双方向コード化されてもよい。例えば、B−
画像B1がアンカー画像としてI−画像I1を利用してコ
ード化された場合、B−画像B1は逆方向、すなわち逆
コード化される。あるいは、B−画像B1がアンカー画
像としてP−画像P1を利用してコード化された場合、
B−画像B1は順方向でコード化される。B−画像B1
アンカー画像としてI−画像I1とP−画像P1の双方
(一般的にはその重み付き平均)を利用してコード化され
た場合、B−画像B1は双方向でコード化される。
【0012】ディジタル・ビデオ信号のヘッダは、画像
がI、B、またはP−画像のどれであるか、およびコー
ド化の方向を示す。これらのヘッダは更に、画像群(G
OP)のサイズNと、アンカー画像の間の距離Mをも示
す。GPOサイズはI−画像間の距離を示し、これは上
記の例ではN=12となろう。I−画像とP−画像とは
アンカー画像であるので、上記の例のアンカー画像間の
距離はM=3となろう。ヘッダに供給された情報に基づ
いて、ディジタル・ビデオ信号を適正にコード化するこ
とができる。
【0013】従来技術に関連して、図5はディジタル・
ビデオ信号をデコードするための従来形のディジタル・
ビデオ・デコーダを示している。図5に示すように、可
変長デコーダ・デクォンタイザ10がディジタル信号を
受信する。運動ベクトル・アドレス発生器20と加算器
18とが可変長デコーダ・デクォンタイザ10の出力に
接続されている。運動ベクトル・アドレス発生器20は
出力をフレーム記憶装置22に送る。フレーム記憶装置
22は加算器18に接続された第1出力端子と、リフォ
ーマッタ24に接続された第2出力端子とを有してい
る。加えて、フレーム記憶装置22は加算器18の出力
端子に接続された入力端子を有している。フレーム記憶
装置22の出力の他に、リフォーマッタ24は更に加算
器18の出力をも受信する。
【0014】ここで図5に示した従来形のデコーダの動
作を説明する。可変長デコーダ・デクォンタイザ10は
ディジタル・ビデオ信号を受信し、ディジタル・ビデオ
信号を可変長デコードおよびデクォンタイズ(反量子化)
する。VLD(可変長デコーダ)・デクォンタイザ10の
出力は運動ベクトル・アドレス発生器20によって受信
される。運動ベクトル・アドレス発生器20はインター
・コード化された画像の運動ベクトルを特定し、それに
対応して運動ベクトル・アドレスを作成する。運動ベク
トル・アドレスはフレーム記憶装置22に出力される。
フレーム記憶装置22は2つの先行のアンカー画像(例
えばI−またはP−画像)を記憶する。フレーム記憶装
置22は運動ベクトル・アドレスによってアドレス指定
されたアンカー画像のマクロ・ブロックを出力する。こ
れらのマクロ・ブロックは加算器18によって受信され
る。加算器18は更に可変長デコーダ・デクォンタイザ
10の出力をも受信する。その結果、B−またはP−画
像がデコードされている場合、画像とアンカー画像との
差異を表す可変長デコーダ・デクォンタイザ10の出力
をアンカー画像に加算して完全な画像を作成することに
よって、完全なI−画像を得ることができる。I−画像
が可変長デコーダ・デクォンタイザ10から出力される
と、それにアンカー画像情報を加える必要がなく、従っ
てフレーム記憶装置22は加算器18に出力を送出しな
い。
【0015】前述したように、B−画像が双方向でコー
ド化された場合は、これらの画像をインター・コード化
するために2つのアンカー画像の重み付き平均が用いら
れる。重み付けはオリジナルのエンコーダによって運動
ベクトルへとコード化される。フレーム記憶装置22が
2つの運動ベクトルを受信する場合は、それによって照
準(特定)されるアンカー・フレームのマクロ・ブロック
はフレーム記憶装置22によって平均されて、重み付き
の平均マクロ・ブロックが形成される。次にフレーム記
憶装置22は、重み付き平均マクロ・ブロックを加算器
18に出力する。
【0016】フレーム記憶装置22は更に加算器18の
出力を監視する。フレーム記憶装置22が、加算器18
がI−またはP−画像を出力するものと判定すると、フ
レーム記憶装置22は最も以前に(最も古い)記憶された
アンカー・フレームを加算器18によって出力されたI
−またはP−画像と入れ換える。
【0017】B−およびP−画像からI−画像を形成す
る動作は運動補償と呼ばれる。画像がフレームである場
合はフレーム運動補償が実行される。元のコード化プロ
セス中、インター・コード化された偶数および奇数フィ
ールドは、先行のフレームの偶数または奇数フィールド
のいずれかに基づいて別個にコード化される。
【0018】加算器18の出力はリフォーマッタ24に
よって受信される。リフォーマッタ24はフレーム記憶
装置22にも接続されている。画像の送信順、ひいては
受信順は適正な表示順にはなっていないので、リフォー
マッタ24は画像の順序を適正な表示順にリフォーマッ
トする動作を行う。
【0019】図5に示したリフォーマッタ24の動作を
より明解に理解するため、前述したようなディジタル・
ビデオ信号が受信されるものと想定する。リフォーマッ
タ24は、下記の規則に従って、デコードされるディジ
タル・ビデオ信号としてどの出力が送出されるべきであ
るかを判定する。すなわち、(1)受信された画像が最初
のアンカー画像である場合は、出力は送出されない。
(2)受信された画像はアンカー画像であるが、最初に受
信されたアンカー画像ではない場合は、以前に受信され
たアンカー画像が出力される。また、(3)受信された画
像がB−画像である場合は、B−画像が即座に出力され
る。
【0020】従って、I−画像I1が受信された場合、
リフォーマッタ24は何の出力も送出しない。受信され
る次の画像はP−画像P1である。加算器18は次に可
変長デコーダ・デクォンタイザ10の出力、および運動
ベクトル・アドレス検出器20によって検出された運動
ベクトルによって照準されたI−画像I1からのマクロ
・ブロックを受信する。その結果、加算器18は完全な
画像を発生する。この完全な画像はアンカー画像である
ので、次にフレーム記憶装置22は完全な画像P1を記
憶する。前述の規則に従って、次にリフォーマッタ24
はフレーム記憶装置22からI−画像I1(すなわち先行
のアンカー画像)を出力する。
【0021】受信された次の2つの画像はB−画像B1
およびB2である。コード化の方向に応じてI−画像I1
およびP−画像P1の双方または一方がアンカー画像と
して利用されることを除いて、前述したP−画像P1
同様の態様で完全な画像がこれらのB−画像から形成さ
れる。加算器18はB−画像を出力するので、リフォー
マッタ24は即座にB−画像を出力する。その結果、リ
フォーマッタ24からの出力はI1、B1、B2である。
【0022】次に、P−画像P2が受信され、P−画像
1と同様の態様で処理される。加算器18が完全なP
−画像P2を出力すると、フレーム記憶装置22はI−
画像I1をP−画像P2と入れ換える。次にリフォーマッ
タ24は前述の規則に従って、P−画像P1を出力す
る。このようにして、リフォーマッタ24は適切な表示
順で画像を出力する。
【0023】このような従来形の図5のディジタル・ビ
デオ・デコーダは残念ながら、ディジタル・ビデオ信号
をデコードするために空間領域内に2つのアンカー画像
を記憶する必要がある。その結果、ディジタル・ビデオ
・デコーダには極めて大規模なメモリが必要になる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のデ
ィジタル・ビデオ・デコーダでは、ディジタル・ビデオ
信号をデコードするために空間領域内に2つの完全な画
像を記憶しなければならない。その結果、従来のデコー
ダには極めて大規模のメモリがて必要である。ディジタ
ル・デコーダにメモリが必要であることで装置全体のコ
ストのかなりの部分を占めるので、従来のディジタル・
デコーダに大規模のメモリが必要であることはこのよう
な装置のコストに悪影響を及ぼす。
【0025】この発明は上記の課題を解消するためにな
されたもので、従来形のデコーダよりも大幅に小規模の
メモリしか必要としないディジタル・ビデオ・デコーダ
およびディジタル・ビデオ信号をデコードする方法を提
供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、ディジタル・ビデオ信号を受信し、周波数領域
内で上記ディジタル・ビデオ信号の運動補償を行うため
の運動補償手段と、上記運動補償手段によって出力され
た上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる画像が表示順
になるように、この画像をリフォーマットするリフォー
マッタと、を備えたことを特徴とするディジタル・ビデ
オ・デコーダにある。
【0027】またこの発明は、上記運動補償手段が、上
記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のインター・
コード化された画像毎に、上記インター・コード化画像
に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域内
で形成するとともに、上記合成画像を上記インター・コ
ード化画像に加算して上記運動補償を行うことを特徴と
する請求項1に記載のディジタル・ビデオ・デコーダに
ある。
【0028】またこの発明は、上記運動補償手段が、上
記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー画像を記憶
するアンカー画像用のメモリと、上記アンカー画像と、
上記インター・コード化画像に関連する運動ベクトルと
に基づいて上記合成画像を形成する手段と、を備えたこ
とを特徴とする請求項2に記載のディジタル・ビデオ・
デコーダにある。
【0029】またこの発明は、上記形成手段が、上記運
動ベクトルを上記インター・コード化画像から分離し、
かつ上記アンカー画像メモリに記憶された上記アンカー
画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定するた
めの運動ベクトル・アドレス発生手段と、上記運動ベク
トルに基づいてアドレス指定された上記アンカー画像の
一部を各運動ベクトル毎に合成して、上記合成画像を形
成する合成器と、を備えたことを特徴とする請求項3に
記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0030】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
がマクロ・ブロック毎の基準で上記アンカー画像を記憶
し、上記運動ベクトル・アドレス発生手段が上記インタ
ー・コード化画像内の各マクロ・ブロックに関連する上
記運動ベクトルを分離し、かつ上記運動ベクトルに基づ
いて上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指
定し、上記合成器が上記アドレス指定されたマクロ・ブ
ロックを合成して、上記運動ベトクルに基づいて合成マ
クロ・ブロックを形成する、ことを特徴とする請求項4
に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0031】またこの発明は、上記運動補償手段が更
に、上記インター・コード化画像内の各マクロ・ブロッ
クを上記合成器によって出力された対応する合成マクロ
・ブロックに加算するための加算器を備えたことを特徴
とする請求項5に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ
にある。
【0032】またこの発明は、上記加算器が上記ディジ
タル・ビデオ信号を受信し、上記インター・コード化画
像内の各マクロ・ブロックを上記合成器によって出力さ
れた対応する合成マクロ・ブロックに加算し、かつ上記
ディジタル・ビデオ信号内のイントラ・コード化された
画像を不変のまま出力することを特徴とする請求項6に
記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0033】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
が上記加算器から出力された最後の2つのアンカー画像
を記憶することを特徴とする請求項7に記載のディジタ
ル・ビデオ・デコーダにある。
【0034】またこの発明は、上記運動補償手段が更
に、上記加算器から出力された各アンカー画像を量子化
するための量子化器と、上記量子化器の出力を可変長コ
ード化する可変長エンコーダと、上記アンカー画像メモ
リ内の上記可変長エンコーダの出力を記憶するためのパ
ーザと、を備えたことを特徴とする請求項7に記載のデ
ィジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0035】またこの発明は、上記量子化器はひずみが
除去されるように各アンカー画像を量子化することを特
徴とする請求項9に記載のディジタル・ビデオ・デコー
ダにある。
【0036】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
は2つのアンカー・フレームを記憶することを特徴とす
る請求項3に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにあ
る。
【0037】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
は上記周波数領域内に、可変長コード化され、量子化さ
れたアンカー画像を記憶することを特徴とする請求項3
に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0038】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
は最新に運動補償がなされたアンカー画像を記憶するこ
とを特徴とする請求項3に記載のディジタル・ビデオ・
デコーダにある。
【0039】またこの発明は、上記運動補償手段が、上
記ディジタル・ビデオ信号に含まれるイントラ・コード
化された画像を運動補償を行わずに出力することを特徴
とする請求項2または3に記載のディジタル・ビデオ・
デコーダにある。
【0040】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
は最新に運動補償がなされたアンカー画像と、上記運動
補償手段によって受信された上記ディジタル・ビデオ信
号内のイントラ・コード化画像であるアンカー画像の少
なくとも1つを記憶することを特徴とする請求項14に
記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0041】またこの発明は、上記運動補償手段は、フ
レーム運動補償とフィールド運動補償の少なくとも一方
を行うことを特徴とする請求項1に記載のディジタル・
ビデオ・デコーダにある。
【0042】またこの発明は、上記運動補償手段は、全
ピクセル精度と半ピクセル精度の少なくとも一方で運動
補償を行うことを特徴とする請求項1または16に記載
のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0043】またこの発明は、ディジタル・ビデオ信号
を受信し、かつ周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ
信号に含まれるインター・コード化画像をイントラ・コ
ード化画像へと変換するコンバータ手段と、上記コンバ
ータ手段によって出力された上記ディジタル・ビデオ信
号に含まれる画像が表示順になるように、この画像をリ
フォーマットするリフォーマッタと、を備えたことを特
徴とするディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0044】またこの発明は、上記コンバータ手段が、
上記周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号に含ま
れる上記インター・コード化画像の運動補償を行って、
上記インター・コード化画像をイントラ・コード化画像
へと変換することを特徴とする請求項18に記載のディ
ジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0045】またこの発明は、上記コンバータ手段が、
上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のインター
・コード化画像毎に、上記インター・コード化画像に対
応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域内で形
成するとともに、上記合成画像を上記インター・コード
化画像に加算して上記運動補償を行うことを特徴とする
請求項19に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにあ
る。
【0046】またこの発明は、上記コンバータ手段が、
上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー画像を記
憶するアンカー画像メモリと、上記アンカー画像と、上
記インター・コード化画像に関連する運動ベクトルとに
基づいて上記合成画像を形成する手段と、を備えたこと
を特徴とする請求項20に記載のディジタル・ビデオ・
デコーダにある。
【0047】またこの発明は、上記形成手段が、上記運
動ベクトルを上記インター・コード化画像から分離し、
かつ上記アンカー画像メモリに記憶された上記アンカー
画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定するた
めの運動ベクトル・アドレス発生手段と、上記運動ベク
トルに基づいてアドレス指定された上記アンカー画像の
一部を各運動ベクトル毎に合成して、上記合成画像を形
成する合成器と、を備えたことを特徴とする請求項21
に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0048】またこの発明は、上記アンカー画像メモリ
がマクロ・ブロック毎の基準で上記アンカー画像を記憶
し、上記運動ベクトル・アドレス発生手段が上記インタ
ー・コード化画像内の各マクロ・ブロックに関連する上
記運動ベクトルを分離し、かつ上記運動ベクトルに基づ
いて上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指
定し、上記合成器が上記アドレス指定されたマクロ・ブ
ロックを合成して、上記運動ベトクルに基づいて合成マ
クロ・ブロックを形成する、ことを特徴とする請求項2
2に記載のディジタル・ビデオ・デコーダにある。
【0049】またこの発明は、(a)ディジタル・ビデオ
信号を受信し、(b)周波数領域内で上記ディジタル・ビ
デオ信号の運動補償を行い、(c)上記ステップ(b)で出
力された上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる画像が
表示順になるように、この画像をリフォーマットする、
各ステップからなることを特徴とするディジタル・ビデ
オ信号をデコードする方法にある。
【0050】またこの発明は、上記ステップ(b)が、
(b1)上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のイ
ンター・コード化画像毎に、上記インター・コード化画
像に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域
内で形成し、かつ(b2)上記合成画像を上記インター・
コード化画像に加算して上記運動補償を行う、ステップ
からなることを特徴とする請求項24に記載のディジタ
ル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0051】またこの発明は、上記ステップ(b1)が、
(b11)上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー
画像を記憶し、(b12)上記アンカー画像と、上記イン
ター・コード化画像に関連する運動ベクトルとに基づい
て上記合成画像を形成する、ステップからなることを特
徴とする請求項25に記載のディジタル・ビデオ信号を
デコードする方法にある。
【0052】またこの発明は、上記ステップ(b12)
が、(b121)上記運動ベクトルを上記インター・コー
ド化画像から分離し、(b122)上記ステップ(b11)
で記憶された上記アンカー画像を上記運動ベクトルに基
づいてアドレス指定し、(b123)上記運動ベクトルに
基づいてアドレス指定された上記アンカー画像の一部を
各運動ベクトル毎に合成して、上記合成画像を形成す
る、ステップからなることを特徴とする請求項26に記
載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法にあ
る。
【0053】またこの発明は、上記ステップ(b11)が
マクロ・ブロック毎の基準で上記アンカー画像を記憶
し、上記ステップ(b121)が上記インター・コード化
画像内の各マクロ・ブロックに関連する上記運動ベクト
ルを分離し、上記ステップ(b122)が上記運動ベクト
ルに基づいて上記アンカー画像のマクロ・ブロックをア
ドレス指定し、上記ステップ(b123)が上記周波数領
域内で上記アドレス指定されたマクロ・ブロックを合成
して、上記運動ベトクルに基づいて合成マクロ・ブロッ
クを形成する、ことを特徴とする請求項27に記載のデ
ィジタル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0054】またこの発明は、上記ステップ(b2)が、
上記インター・コード化画像内の各マクロ・ブロックを
上記ステップ(b123)によって出力された対応する合
成マクロ・ブロックに加算することを特徴とする請求項
28に記載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方
法にある。
【0055】またこの発明は、上記ステップ(b2)が、
(b21)上記ディジタル・ビデオ信号を受信し、(b2
2)上記インター・コード化画像内の各マクロ・ブロッ
クを上記ステップ(b123)によって出力された対応す
る合成マクロ・ブロックに加算し、かつ、 (b23)上
記ディジタル・ビデオ信号内のイントラ・コード化され
た画像を不変のまま出力する、ステップからなることを
特徴とする請求項29に記載のディジタル・ビデオ信号
をデコードする方法にある。
【0056】またこの発明は、上記ステップ(b11)
が、上記加算器から出力された最後の2つのアンカー画
像を記憶することを特徴とする請求項30に記載のディ
ジタル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0057】またこの発明は、上記ステップ(b)が更
に、(b3)上記ステップ(b2)によって出力された各ア
ンカー画像を量子化し、(b4)上記ステップ(b3)の出
力を可変長コード化する、ステップからなるとともに、
上記ステップ(b11)が上記ステップ(b4)の出力を記
憶する、ことを特徴とする請求項31に記載のディジタ
ル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0058】またこの発明は、上記ステップ(b3)は、
ひずみが除去されるように各アンカー画像を量子化する
ことを特徴とする請求項32に記載のディジタル・ビデ
オ信号をデコードする方法にある。
【0059】またこの発明は、上記ステップ(b11)は
2つのアンカー・フレームを記憶することを特徴とする
請求項26に記載のディジタル・ビデオ信号をデコード
する方法にある。
【0060】またこの発明は、上記ステップ(b11)は
上記周波数領域内に、可変長コード化され、量子化され
たアンカー画像を記憶することを特徴とする請求項26
に記載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法に
ある。
【0061】またこの発明は、上記ステップ(b11)は
最新に運動補償がなされたアンカー画像を記憶すること
を特徴とする請求項26に記載のディジタル・ビデオ信
号をデコードする方法にある。
【0062】またこの発明は、上記ステップ(b)は更
に、上記ディジタル・ビデオ信号に含まれるイントラ・
コード化された画像を運動補償を行わずに出力するステ
ップ(b3)を含むことを特徴とする請求項25または2
6に記載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法
にある。
【0063】またこの発明は、上記ステップ(b11)
は、最新に運動補償がなされたアンカー画像と、上記ス
テップ(a)によって受信された上記ディジタル・ビデオ
信号内のイントラ・コード化画像であるアンカー画像の
少なくとも1つを記憶することを特徴とする請求項37
に記載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法に
ある。
【0064】またこの発明は、上記ステップ(b)はフレ
ーム運動補償とフィールド運動補償の少なくとも一方を
行うことを特徴とする請求項24に記載のディジタル・
ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0065】またこの発明は、上記ステップ(b)は全ピ
クセル精度と半ピクセル精度の少なくとも一方で運動補
償を行うことを特徴とする請求項24または39に記載
のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0066】またこの発明は、(a)ディジタル・ビデオ
信号を受信し、(b)周波数領域内で上記ディジタル・ビ
デオ信号に含まれるインター・コード化画像をイントラ
・コード化画像へと変換し、(c)上記ステップ(b)によ
って出力された上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる
画像が表示順になるように、この画像をリフォーマット
する、ステップからなることを特徴とするディジタル・
ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0067】またこの発明は、上記ステップ(b)が、上
記周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号に含まれ
る上記インター・コード化画像の運動補償を行って、上
記インター・コード化画像をイントラ・コード化画像へ
と変換することを特徴とする請求項41に記載のディジ
タル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0068】またこの発明は、上記ステップ(b)が、
(b1)上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のイ
ンター・コード化画像毎に、上記インター・コード化画
像に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域
内で形成し、かつ(b2)上記合成画像を上記インター・
コード化画像に加算して上記運動補償を行う、ステップ
からなることを特徴とする請求項42に記載のディジタ
ル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0069】またこの発明は、上記ステップ(b1)が、
(b11)上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー
画像を記憶し、(b12)上記アンカー画像と、上記イン
ター・コード化画像に関連する運動ベクトルとに基づい
て上記合成画像を形成する、ステップからなることを特
徴とする請求項43に記載のディジタル・ビデオ信号を
デコードする方法にある。
【0070】またこの発明は、上記ステップ(b12)
が、(b121)上記運動ベクトルを上記インター・コー
ド化画像から分離し、(b122)上記ステップ(b11)
で記憶された上記アンカー画像を上記運動ベクトルに基
づいてアドレス指定し、(b123)上記運動ベクトルに
基づいてアドレス指定された上記アンカー画像の一部を
各運動ベクトル毎に合成して、上記合成画像を形成す
る、ステップからなることを特徴とする請求項44に記
載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法にあ
る。
【0071】またこの発明は、上記ステップ(b11)が
マクロ・ブロック毎の基準で上記アンカー画像を記憶
し、上記ステップ(b121)が上記インター・コード化
画像内の各マクロ・ブロックに関連する上記運動ベクト
ルを分離し、上記ステップ(b122)が上記運動ベクト
ルに基づいて上記アンカー画像のマクロ・ブロックをア
ドレス指定し、上記ステップ(b123)が上記周波数領
域内で上記アドレス指定されたマクロ・ブロックを合成
して、上記運動ベトクルに基づいて合成マクロ・ブロッ
クを形成することを特徴とする請求項45に記載のディ
ジタル・ビデオ信号をデコードする方法にある。
【0072】
【発明の実施の形態】この発明のその他の目的、特徴お
よび特性、構造の関連素子の方法、動作および機能、部
品の組合わせ、および製造上の経済性は、全てがこの明
細書の一部を構成する好適な実施の形態と添付図面の以
下の詳細な説明によって明らかにされ、その際、同一の
参照番号は各図の対応部品を示すものである。
【0073】図1はディジタル・ビデオ信号をデコード
するためのこの発明の一実施の形態によるディジタル・
ビデオ・デコーダを示している。図5の従来形のディジ
タル・ビデオ・デコーダとは対照的に、この発明に基づ
くディジタル・ビデオ・デコーダには空間領域に2つの
アンカー画像を記憶するのに充分な記憶容量を必要とし
ない。その代わりに、図1のディジタル・ビデオ・デコ
ーダはインター・コード化された画像を周波数領域、も
しくはDCT領域内でI−画像に変換する。
【0074】従って、図1のディジタル・ビデオ・デコ
ーダには周波数領域内に2つのアンカー画像を記憶する
必要があるだけである。加えて、図1のディジタル・ビ
デオ・デコーダはこれらの周波数領域のアンカー画像の
可変長コード化および量子化されたバージョンを記憶す
る。その結果、これらのアンカー画像を記憶するために
必要なメモリ容量は図5の場合と比較して大幅に縮小さ
れる。見積もりでは、図1のディジタル・ビデオ・デコ
ーダに必要な記憶容量は図5に示した従来形のディジタ
ル・ビデオ・デコーダに必要な記憶容量の少なくとも1
/3未満である。ディジタル・ビデオ・デコーダに必要
な記憶容量はデコーダのコストの大きな要素であるの
で、記憶容量が上記のように縮小される結果、製造され
る装置のコストが大幅に低減する。
【0075】図1に示したディジタル・ビデオ・デコー
ダはインター・コード化画像およびイントラ・コード化
画像を含むディジタル・ビデオ信号を受信し、イントラ
・コード化された画像のみからなるディジタル・ビデオ
信号を出力する。図1に示すように、デコードされるべ
きディジタル・ビデオ信号はビット・ストリーム・パー
ザ60によって受信される。可変長デコーダ・デクォン
タイザ58はビット・ストリーム・パーザ60の出力の
1つを受信する。可変長デコーダ・デクォンタイザ58
は画像を加算器74に出力し、かつ運動ベクトルを運動
ベクトル・アドレス発生器62に出力する。点線で示す
ように、可変長デコーダ・デクォンタイザ58は出力信
号を選択的フィールド−フレーム・コンバータ69を介
して加算器74に出力する。ビット・ストリーム・パー
ザ60と運動ベクトル・アドレス発生器62の双方は出
力信号をI−およびP−画像マクロ・ブロック・ビット
メモリ64(以後メモリ64と呼ぶ)に供給する。可変長
デコーダ・デクォンタイザ67はメモリ64の出力端子
に接続され、合成器68に接続された出力端子を有して
いる。もう1つの可変長デコーダ・デクォンタイザ66
はメモリ64の出力端子に接続され、リフォーマッタ7
8に接続された出力端子を有している。
【0076】合成器68は更に運動ベクトル・アドレス
発生器62からの出力を受信する。可変長デコーダ・デ
クォンタイザ58の出力を受信することの他、加算器7
4は合成器68の出力をも受信する。加算器74の出力
端子はリフォーマッタ78に接続され、リフォーマッタ
78の出力の1つはI−画像コンバータの出力としての
役割を果たす。リフォーマッタ78の別の出力はI−画
像コンバータ内のクォンタイザ(量子化器)70によって
受信される。可変長エンコーダ72はクォンタイザ70
の出力端子に接続され、ビット・ストリーム・パーザ5
9は可変長エンコーダ72の出力端子に接続されてい
る。ビット・ストリーム・パーザ59はメモリ64の別
の入力を供給する。
【0077】図1では、明解にするために種々のデータ
経路が大幅に簡略化された示されていることが理解され
よう。実際には、種々の部品に出入りする多くの別個の
データ経路が必要である。加えて、明解にするために図
1では多くのデータ線および制御線を省略してある。
【0078】ここで図1に示した実施の形態の動作を説
明する。前述したように、ディジタル・ビデオ・デコー
ダはディジタル・ビデオ信号を受信し、その内部にある
全てのインター・コード化された画像をI−画像へと変
換する。説明目的のため、デコードされるべきディジタ
ル・ビデオ信号が下記のようなコード化順序I111
2234356278.を有して
おり、表示される場合、これらの画像はI112
1342563782 の表示順を有
するものと想定する。
【0079】前述したように、インター・コード化画像
を含むディジタル・ビデオ信号には画像データと、これ
に対応する運動ベクトルの双方が含まれている。ビット
・ストリーム・パーザ60はディジタル・ビデオ信号を
受信し、各々のアンカー画像毎にヘッダ情報を分析(per
se out)する。ヘッダ情報は画像の種類、画像のタイミ
ング・スタンプPTS、スライス・ヘッダ等を含んでい
る。各アンカー画像毎のヘッダ情報がビット・ストリー
ム・パーザ60からメモリ64(アンカー画像メモリ)に
出力される。メモリ64はヘッダ情報を画像毎に記憶す
る。ビット・ストリーム・パーザ60は更にディジタル
・ビデオ信号を可変長デコーダ・デクォンタイザ58に
出力する。
【0080】可変長デコーダ・デクォンタイザ58はデ
ィジタル・ビデオ信号を受信し、ディジタル・ビデオ信
号を可変長デコード、およびデクォンタイズし、デコー
ドされたディジタル・ビデオ信号を加算器74に送り、
運動ベクトルを運動ベクトル・アドレス発生器62に送
る。ディジタル・ビデオ信号の画像がフレームではな
く、またはフレームに加えてフィールドを含んでいる場
合は、ディジタル・ビデオ・デコーダはフィールド−フ
レーム・コンバータ69を含み、これはフレーム毎の別
個の偶数および奇数フィールドを単一のフレームに変換
する。これは偶数および奇数フィールドをインターレー
ス(交互走査)することによって簡単に達成される。
【0081】後により詳細に説明するように、合成器6
8は運動ベクトル・アドレス発生器62の出力およびメ
モリ64によって出力されるマクロ・ブロックに基づく
合成マクロ・ブロックを生成する。加算器74は合成マ
クロ・ブロックを可変長デコーダ・デクォンタイザ5
8、または選択的にフィールド−フレーム・コンバータ
69によって現在出力されている画像データのマクロ・
ブロックに加算して、完全なマクロ・ブロックを再構成
する。このようにして、P−画像とB−画像の双方がI
−画像に変換される。
【0082】勿論、現在I−画像が可変長デコーダ・デ
クォンタイザ58によって出力されている場合は、加算
器74は合成器68から加算されるどのブロックをも受
信しない。運動ベクトル・アドレス発生器62はI−画
像をI−画像として認識し、合成器68が出力を加算器
74に送ることを不可能にしているであろう。
【0083】後に詳述するように、加算器74がI−画
像または形式上はP−画像であったI−画像を出力する
と、リフォーマッタ78はこれらのアンカー画像を記憶
させるためクォンタイザ70、可変長エンコーダ72お
よびビット・ストリーム・パーザ59を介してメモリ6
4に出力する。メモリ64は一時に2つのアンカー画像
だけを記憶し、最も以前に記憶されたアンカー画像を新
たに受信されたアンカー画像と入れ換える。特に、リフ
ォーマッタ78からメモリ64に出力されたI−画像形
式のI−およびP−画像(すなわちアンカー画像)はクォ
ンタイザ70によって量子化され、可変長エンコーダ7
2によって可変長コード化される。
【0084】可変長コーディングは損失がないコード化
であるので、クォンタイザ70は量子化ステップに起因
するひずみだけを補償すればよい。更に、テストの結
果、クォンタイザ70がオリジナル・エンコーダによっ
て決定された量子化スケールを利用してアンカー・フレ
ームを量子化する場合、顕著なひずみは出現しないこと
が判明している。しかし、ひずみの除去は後に詳述する
ような量子化を行うことによって確実にすることができ
る。Qがオリジナル・エンコーダによって決定された量
子化スケールであり、Iが量子化の前の内部マクロ・ブ
ロック・データであり、I’が量子化後のデータである
ものと想定すると、
【0085】 I’=[I/Q]・Q (1)
【0086】となり、但し演算子[.]は整数演算子で
あり、I’は再構成されたデータと見なすことができ
る。
【0087】Qrが再量子化で用いられる量子化スケー
ルであり、I”が再量子化後に得られたデータであるも
のとすると、
【0088】 I”=[I’/Qr]・Qr=[[I/Q]・Q/Qr]・Qr =[I/Q]・[Q/Qr]・Qr (2)
【0089】となり、従って、
【0090】 I”=[I/Q]・Q=I’ もし[Q/Qr]が整数なら (3)
【0091】となる。言い換えると、再量子化スケール
を整数×元の量子化スケールとして選択した場合、再量
子化によって付加的なひずみは生じない。
【0092】単方向でインター・コード化されたマクロ
・ブロック(すなわちP−画像からのマクロ・ブロック)
の場合、
【0093】 P’=I’+E’ (4)
【0094】となり、但しP’はP−画像からのインタ
ー・コード化されたマクロ・ブロックの再構成されたデ
ータであり、I’は運動補償用に再構成された基準デー
タ(すなわち合成マクロ・ブロック)を表し、また、E’
は再構成された予測エラー(すなわち可変長デコーダ・
デクォンタイザ58からのマクロ・ブロック)である。
QiをI’のクオンタイザとし、QpをP’の、またQ
eをE’のクォンタイザとすると、数式(4)を次のよう
に書き換えることができる。
【0095】 P’=[P/Qp]・Qp =[I/Qi]・Qi+[E/Qe]・Qe (5)
【0096】量子化スケールQrで再量子化した後は、
【0097】 P”=[P/Qr]・Qr =[[I/Qi]・Qi/Qr+[P/Qp]・Qp/Qr]・Qr (6)
【0098】となり、但しP”は再量子化された再構成
データである。従って、 Qi/Qr=整数、Qe/Qr=整数、 (8) の双方が満たされるとすると、
【0099】 P”=[I/Qi]・Qi+[E/Qe]・Qe=P’ (7)
【0100】となる。従って、Qrが下記の数式に従っ
て選択されると、単方向でインター・コード化されたマ
クロ・ブロックの再量子化プロセスに起因して付加的な
ひずみは生じない。
【0101】 Qr=GCD(Qi,QE) (9)
【0102】但し、GCDは最大公約数を示す。このひ
ずみ除去方程式をクォンタイザ70が用いると、クォン
タイザ70はディジタル・ビデオ信号のオリジナルのビ
ット伝送速度を得るためにビット速度制御を行う必要が
あることがある。このビット速度制御は任意の公知のビ
ット速度制御技術を用いて行うことができる。
【0103】ディジタル・ビデオ信号内の種々のヘッダ
を利用して、ビット・ストリーム・パーザ59はアンカ
ー画像内の各マクロ・ブロックを特定する。次にビット
・ストリーム・パーザ59はアンカー画像用のマクロ・
ブロックを分離し、それらをメモリ64に記憶する。こ
れらのアンカー・フレームはDCT領域内に記憶され、
既に可変長コード化および量子化されている。その結
果、メモリ64をフレーム記憶装置22を実施するのに
必要なメモリよりも大幅に小規模にできる。
【0104】メモリ64の可能な一実施の形態を図2に
示す。図2に示すように、メモリ64はメモリ・スタッ
クに類似している。メモリ・スタック内の各記憶域は1
つのマクロ・ブロック用のデータだけを記憶する。マク
ロ・ブロックは可変長コード化および量子化されている
ので、マクロ・ブロックは可変な長さを有することがで
きる。図示したとおり、マクロ・ブロックMB0は第1
のスタック記憶域の一部だけを占め、ブロックMB1お
よびMB2についても同様である。しかし、第4のマク
ロ・ブロックMB3は単一のスタック域よりも多くのデ
ータを含んでいる。この例では、マクロ・ブロックMB
3はスタック域全体と、別のスタック域の一部とを満た
している。次にマクロ・ブロックMB3に続くマクロ・
ブロックMB4が次のスタック域に記憶される。従っ
て、メモリ64に記憶された各マクロ・ブロックは新た
なスタック域の始端に記憶される。このようにして、各
マクロ・ブロックを別のマクロ・ブロックとは別個に記
憶し、検出することができる。好適にはメモリ64は2
つのアンカー・フレームのマクロ・ブロックを記憶する
ために2つのこのようなスタックを含んでいる。あるい
は、単一の大きいスタックを半分割することもできよ
う。更に、メモリ64はアンカー画像のマクロ・ブロッ
クを以前に記憶されたそのためのヘッダ情報と連結す
る。
【0105】図5の例では、完全な画像を形成するため
に用いられるアンカー画像(I−画像およびP−画像)の
マクロ・ブロックは空間領域に記憶された。従って、運
動ベクトルによってアンカー画像のブロック構造にシフ
トが生じた場合、この明細書に参考文献として引用され
ているシー・フー・チャン著「MC−DCT圧縮ビデオ
の操作と構成」(選別された通信地域に関するIEEE
ジャーナル、第13巻第1号、1995年1月刊)(以後
チャン論文と呼ぶ)に記載されているように、新たなマ
クロ・ブロックはアンカー画像用の元のマクロ・ブロッ
ク構造から容易に得ることができよう。
【0106】例えば、チャン論文に記載されているよう
に、図3の(a)は点線で示されたマクロ・ブロック構造
Bと、実線で示されたマクロ・ブロック構造Aとを示し
ている。マクロ・ブロック構造Bが図5のフレーム記憶
メモリ22に記憶されたアンカー画像のマクロ・ブロッ
ク構造を表し、かつマクロ・ブロック構造Aがフレーム
記憶メモリ22に送られる運動ベクトルによって示され
るようなマクロ・ブロック構造を表すものと想定する。
運動ベクトルによっし示されたマクロ・ブロックが図3
の(a)でB’として示されたマクロ・ブロックである場
合、このマクロ・ブロックは単純に図3の(b)、(c)、
(d)に示すようなマクロ・ブロック構造内の4つのマク
ロ・ブロックのデータから形成される。マクロ・ブロッ
クは空間領域に記憶されているので、マクロ・ブロック
構造A内のマクロ・ブロックB’を形成するマクロ・ブ
ロック構造Bの一部を簡単に読み出すことができる。こ
れをディスプレー・スクリーン上の画像だとみなせば、
ウインドゥはそのディスプレー・スクリーン上を簡単に
移動される。
【0107】これとは対照的に、周波数領域内のマクロ
・ブロック(すなわちDCTブロック)は同じ態様では動
作しない。むしろ、DCT係数は空間領域の対応するマ
クロ・ブロックの異なる周波数成分を表している。すな
わち、新たなマクロ・ブロックB’はブロックB1の左
下コーナーB13、マクロ・ブロックB2の右下コーナー
24、ブロックB3の右上コーナーB31およびマクロ・
ブロックB4の左上コーナーB42からの分担を含んでい
る。空間領域では上記の4つの分担は図3の(c)に示す
ようにゼロで補足され、かつ図3の(d)に示すように方
程式B’=B13+B24+B31+B42に従って加算される
ことができるが、これと同じ方法をDCT領域に適用す
ることはできない。その代わりに、チャン論文に記載さ
れているように、DCTマクロ・ブロックB’を下記の
数式に従って計算することができる。
【0108】
【数1】
【0109】但し、IhおよびIwはサイズがそれぞれ
h×h、およびw×wである単位行列であり、hとwは
抽出される行と列の数である。
【0110】合成マクロ・ブロックの形成 しかし、好適な実施の形態では、合成マクロ・ブロック
を算定するために異なる数式群が用いられる。最初に、
フレーム運動補償を行うための合成マクロ・ブロックの
形成について説明する。フィールド運動補償はその後で
説明する。
【0111】フレーム運動補償 全ピクセル精度 図4は空間領域内のアンカー・フレームからのマクロ・
ブロックa、b、c、dと、空間領域内であるにも係わ
らず運動ベクトルによって指標されたマクロ・ブロック
であるブロックeを示している。図4に示すように、マ
クロ・ブロックeは左上の座標(m,n)を有している。
ベクトル・アドレス発生器62によって受信された運動
ベクトルはこの座標(m,n)を指標する。運動ベクトル
に基づいて、運動ベクトル・アドレス発生器62はメモ
リ64に対してアンカー・フレームのどのマクロ・ブロ
ックを合成器68に出力するべきかを指令する。運動ベ
クトル・アドレス発生器62は更に座標(m,n)を示す
信号を合成器68に出力する。
【0112】マクロ・ブロックa、b、c、dおよびe
は数式(11)(44)で後に示す関係を有している。例え
ば、(m,n=2,3)である場合は、
【0113】
【数2】
【0114】となり、一方、(m,n)=(6,5)である
場合は、
【0115】
【数3】
【0116】となる。配列A、B、C、DおよびEがマ
クロ・ブロックa、b、c、dおよびeのそれぞれに対
応するDCTマクロ・ブロックであるものと仮定する。
従って、Eとeは下記の数式(12)に示す関係を有して
いる。
【0117】
【数4】
【0118】数式(11)に基づいて数式(12)のeに
a、b、cおよびdを代入すると、下記の数式(13)に
なる。
【0119】
【数5】
【0120】a、b、cおよびdを数式(12)を用いて
対応するDCT係数A、B、CおよびDのそれぞれで表
し、EにA、B、CまたはDを、またeにa、b、cま
たはdを代入すると、下記の数式(14)になる。
【数6】
【0121】加算の順序を変え、数式(14)を書き換え
ると、下記の数式(15)になる。
【数7】
【0122】数式(15)を下記の数式(16)に簡略化で
きる。
【0123】
【数8】
【0124】但し、MA、MB、MC、およびMDはDCT
係数には関わりなく、p、q、k、l、mおよびnによ
ってのみ左右される行列である。従って、行列MA
B、MC、およびMDは0≦p、q、k、l≦7である
場合の下記の数式に従って予備計算することができる。
【0125】
【数9】
【0126】従って、数式(16)および(17a)〜(1
7d)を用いて、合成マクロ・ブロックE用のDCT係
数を算定することができる。上記の説明から当業者には
容易に理解できるように、上記の数式によって全ピクセ
ル精度用の合成マクロ・ブロックが得られる。換言する
と、座標(m,n)は合成マクロ・ブロックe内のピクセ
ル用の座標である。しかし、座標(m,n)は必ずしもア
ンカー・フレームのマクロ・ブロック内のピクセルに当
たるわけではない。むしろ、この座標は水平方向の2つ
のピクセルの間、垂直方向の2つのピクセルの間、また
は対角線方向の2つのピクセルの間に当たることがあ
る。
【0127】フレーム運動補償−半pel(ピクセル)精度 水平半pel(ピクセル)精度 座標(m,n)が水平方向の2つのピクセルの間にある場
合は、運動補償は水平方向の半pel(すなわち半ピクセ
ル)精度を以て行わなければならない。
【0128】下記の数式(18)は合成マクロ・ブロック
eと空間領域内のアンカー・フレーム内の合成マクロ・
ブロックa〜dとの関係を示している。
【0129】
【数10】
【0130】下記の数式(19a)〜(19d)は数式(1
8)を用いて数式(17a)−(17d)と同様に導出され
る。
【0131】
【数11】
【0132】数式(16)および(19a)〜(19d)を用
いて、合成マクロ・ブロックEを水平方向の半ピクセル
精度を以て導出することができる。
【0133】垂直半ピクセル精度 座標(m,n)が垂直方向の2つのピクセルの間にある場
合は、運動補償は垂直方向の半ピクセル精度を以て行わ
なければならない。後述する方程式(54)は合成マクロ
・ブロックeと空間領域内のアンカー・フレーム内の合
成マクロ・ブロックa〜dとの関係を示している。
【0134】
【数12】
【0135】下記の数式(22a)〜(22d)は数式(2
1)を用いて数式(17a)〜(17d)と同様に導出され
る。
【0136】
【数13】
【0137】数式(16)および(22a)〜(22d)を用
いて、合成マクロ・ブロックEを垂直方向の半ピクセル
精度を以て導出することができる。
【0138】対角線方向の半ピクセル精度 座標(m,n)が対角線方向の2つのピクセルの間にある
場合は、運動補償は対角線方向の半ピクセル精度を以て
行わなければならない。後述する方程式(24)は合成マ
クロ・ブロックeと空間領域内のアンカー・フレーム内
の合成マクロ・ブロックa〜dとの関係を示している。
【0139】
【数14】
【0140】下記の数式(25a)〜(25d)は数式(2
4)を用いて数式(17a)〜(17d)と同様に導出され
る。
【0141】
【数15】
【0142】
【数16】
【0143】数式(16)および(25a)〜(25d)を用
いて、合成マクロ・ブロックEを対角線方向の半ピクセ
ル精度を以て導出することができる。
【0144】合成器68は、インター・コード化された
画像がフレーム毎にコード化された場合には数式(16)
〜(25d)を用いてDCT領域内に合成マクロ・ブロッ
クを形成する。従って、加算器74がマクロ・ブロック
を可変長デコーダ・デクォンタイザ58から出力された
P−およびB−画像のマクロ・ブロックに加算すると、
フレーム運動補償が実行される。
【0145】フィールド運動補償 しかし、ディジタル・ビデオ信号はフィールドをも含ん
でいる。フレームの偶数および奇数フィールドは先行フ
レームの偶数および奇数フィールドに基づいて別個にイ
ンター・コード化されてもよい。すなわち、偶数フィー
ルドは、偶数フィールドが成功フレームの偶数フィール
ドまたは奇数フィールドのいずれに基づいてインター・
コード化されたかに関わりなく、先行フレームの偶数ま
たは奇数フィールドのいずれかに基づいてインター・コ
ード化されてもよい。前述したように、インター・コー
ド化されたフィールドのデコードはフィールド運動補償
と呼ばれる。
【0146】フィールド運動補償を行うには、運動ベク
トル・アドレス発生器62は可変長デコーダ・デクォン
タイザ58から奇数フィールド運動ベクトルと偶数フィ
ールド運動ベクトルとを受ける。奇数フィールド運動ベ
クトルは合成フィールド・マクロ・ブロックeの第1の
座標(m,n)を指標し、一方、偶数フィールド運動ベク
トルは合成フィールド・マクロ・ブロックe’の第2の
座標(m’,n’)を指標する。第1と第2の運動ベクト
ルに基づいて、運動ベクトル・アドレス発生器62はメ
モリ64に、アンカー・フレーム・マクロ・ブロックの
どのブロックを合成器68に出力するべきかを指令す
る。
【0147】説明目的のため、運動ベクトル・アドレス
発生器62がメモリ64に、奇数フィールド運動ベクト
ルに関してはアンカー・フレーム・マクロ・ブロックA
〜Dを出力し、偶数フィールド運動ベクトルに関しては
アンカー・フレーム・マクロ・ブロックA’〜D’を出
力すると想定する。運動ベクトル・アドレス発生器62
は更に、座標(m,n)および(m’,n’)を示す信号を
合成器68に出力する。加えて、運動ベクトル・アドレ
ス発生器62によって出力される信号は、フレーム運動
補償とフィールド運動補償のいずれを行うべきかを指示
する。フィールド運動補償を行うべき場合は、次に合成
器68は後述の数式(26)〜(61)に従ってフレーム合
成マクロ・ブロックを形成する。
【0148】フィールド−フレーム・コンバータ69の
動作によって、加算器74はHDTV信号がフィールド
を含む場合でもフレームのマクロ・ブロックを受信す
る。従って、合成器68はフレーム合成マクロ・ブロッ
クを出力しなければならない。更に、可変長デコーダ・
デクォンタイザ67を介してメモリ64から受信された
マクロ・ブロックはフレーム・マクロ・ブロックであ
る。従って、合成器68は、(1)アンカー・フレーム・
マクロ・ブロックを偶数と奇数のフィールドに分離し、
(2)それぞれ偶数および奇数フィールド合成マクロ・ブ
ロックを形成し、かつ(3)偶数および奇数フィールド合
成マクロ・ブロックをインターレースして、フレーム合
成マクロ・ブロックを形成する。動作(1)、(2)、(3)
は下記の数式(26)〜(61)に従って合成器68によっ
て行われる。
【0149】全ピクセル精度 フィールド運動補償には、4つの可能なコード化方式が
ある。すなわち、 (1)O→O O→e (2)e→O e→e (3)O→O e→e (4)O→e e→O である。但し、O→eは、現行の偶数フィールドが先行
の奇数フィールドに基づいてコード化されたことを示し
ている。言い換えると、“O”は奇数フィールドを表
し、“e”は偶数フィールドを表している。
【0150】ケース(1)O→OおよびO→e 下記の数式(26)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0151】
【数17】
【0152】数式(26)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(26)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0153】数式(26)を用いて、下記の数式(27)が
数式(14)と同様に導出される。
【0154】
【数18】
【0155】方程式(27)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む4重加算項はフレーム合成マクロ・ブロッ
クEのO→O部分を表し、一方、方程式(27)中の項
A’pq、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む4重加算項
はフレーム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表し
ている。
【0156】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(27)を用いて全ピクセル向きに運動補償され
たマクロ・ブロックEを導出することができる。
【0157】数式(26)および(27)が示すように、
(1)アンカー・フレーム・マクロ・ブロックを偶数と奇
数のフィールドに分離し、(2)それぞれ偶数および奇数
フィールド合成マクロ・ブロックを形成し、かつ(3)偶
数および奇数フィールド合成マクロ・ブロックをインタ
ーレースして、フレーム合成マクロ・ブロックを形成す
る、各動作を、別個に行う必要なくフレーム合成マクロ
・ブロックEを導出できるようにフレーム合成マクロ・
ブロックeを空間領域内で表出することができる。
【0158】ケース(2)e→Oおよびe→e 下記の数式(29)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0159】
【数19】
【0160】数式(29)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(29)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0161】数式(29)を用いて、下記の数式(30)が
数式(14)と同様に導出される。
【0162】
【数20】
【0163】方程式(30)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(30)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0164】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(30)を用いて全ピクセル向きに運動補償され
たマクロ・ブロックEを導出することができる。
【0165】ケース(3)O→Oおよびe→e 下記の数式(31)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0166】
【数21】
【0167】数式(31)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(31)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0168】数式(31)を用いて、下記の数式(32)が
数式(14)と同様に導出される。
【0169】
【数22】
【0170】方程式(32)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(32)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0171】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(32)を用いて全ピクセ
ル向きに運動補償されたマクロ・ブロックEを導出する
ことができる。
【0172】ケース(4)e→OおよびO→e 下記の数式(33)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0173】
【数23】
【0174】数式(33)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(33)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0175】数式(33)を用いて、下記の数式(34)が
数式(14)と同様に導出される。
【0176】
【数24】
【0177】方程式(34)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(34)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0178】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(34)を用いて全ピクセ
ル向きに運動補償されたマクロ・ブロックEを導出する
ことができる。
【0179】従って、数式(27)、(30)、(32)およ
び(34)を用いて、合成マクロ・ブロックE用のDCT
係数を算定することができる。上記の説明から当業者に
は容易に理解できるように、上記の数式によって全ピク
セル精度用の合成マクロ・ブロックが得られる。換言す
ると、座標(m,n)および(m’,n’)は合成マクロ・
ブロックe内のピクセル用の座標である。しかし、座標
(m,n)および(m’,n’)は必ずしもアンカー・フレ
ームのマクロ・ブロック内のピクセルに当たる訳ではな
い。むしろ、この座標は水平方向の2つのピクセルの
間、垂直方向の2つのピクセルの間、または対角線方向
の2つのピクセルの間にあることがある。
【0180】水平方向の半ピクセル精度 ケース(1)O→OおよびO→e 下記の数式(35)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0181】
【数25】
【0182】数式(35)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(35)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0183】数式(35)を用いて、下記の数式(36)が
数式(14)と同様に導出される。
【0184】
【数26】
【0185】但し、
【0186】
【数27】
【0187】方程式(36)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(36)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0188】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(36)を用いて水平方向の半ピクセル向きに運
動補償されたマクロ・ブロックEを導出することができ
る。
【0189】ケース(2)e→Oおよびe→e 下記の数式(38)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0190】
【数28】
【0191】数式(38)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(38)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0192】数式(38)を用いて、下記の数式(39)が
数式(14)と同様に導出される。
【0193】
【数29】
【0194】方程式(39)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(39)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0195】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(39)を用いて水平方向の半ピクセル向きに運
動補償されたマクロ・ブロックEを導出することができ
る。
【0196】ケース(3)O→Oおよびe→e 下記の数式(40)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0197】
【数30】
【0198】数式(40)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(40)
の下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部
分を表している。
【0199】数式(40)を用いて、下記の数式(41)が
数式(14)と同様に導出される。
【0200】
【数31】
【0201】方程式(41)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(41)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0202】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数および偶数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(41)を用いて水平方向
の半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロックE
を導出することができる。
【0203】ケース(4)e→OおよびO→e 下記の数式(42)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに
に基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ
・ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマク
ロ・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表して
いる。
【0204】
【数32】
【0205】数式(42)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(42)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0206】数式(42)を用いて、下記の数式(43)が
数式(14)と同様に導出される。
【0207】
【数33】
【0208】方程式(43)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(43)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0209】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数及び奇数フィールドのそれぞれに基づいて
コード化される場合は、数式(43)を用いて水平方向の
半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロックEを
導出することができる。
【0210】垂直方向の半ピクセル精度 ケース(1)O→OおよびO→e 下記の数式(44)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0211】
【数34】
【0212】数式(44)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(44)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0213】数式(44)を用いて、下記の数式(45)が
数式(14)と同様に導出される。
【0214】
【数35】
【0215】但し、
【0216】
【数36】
【0217】方程式(45)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(45)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0218】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(45)を用いて垂直方向の半ピクセル向きに運
動補償されたマクロ・ブロックEを導出することができ
る。
【0219】ケース(2)e→O、およびe→e 下記の数式(47)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0220】
【数37】
【0221】数式(47)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(47)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0222】数式(47)を用いて、下記の数式(48)が
数式(14)と同様に導出される。
【0223】
【数38】
【0224】方程式(48)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(48)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0225】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(48)を用いて垂直方向の半ピクセル向きに運
動補償されたマクロ・ブロックEを導出することができ
る。
【0226】ケース(3)O→O、およびe→e 下記の数式(49)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数および偶数フィールドにそれぞれ基
づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・ブ
ロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ・
ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0227】
【数39】
【0228】数式(49)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(49)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0229】数式(49)を用いて、下記の数式(50)が
数式(14)と同様に導出される。
【0230】
【数40】
【0231】方程式(50)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(50)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0232】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(50)を用いて垂直方向
の半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロックE
を導出することができる。
【0233】ケース(4)e→O、およびO→e 下記の数式(51)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0234】
【数41】
【0235】数式(51)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(51)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0236】数式(51)を用いて、下記の数式(52)が
数式(14)と同様に導出される。
【0237】
【数42】
【0238】方程式(52)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(51)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0239】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数および奇数フィールドにそれぞれ基づいて
コード化される場合は、数式(52)を用いて垂直方向の
半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロックEを
導出することができる。
【0240】対角線方向の半ピクセル精度 ケース(1)O→O、およびO→e 下記の数式(53)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0241】
【数43】
【0242】数式(53)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(53)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0243】数式(53)を用いて、下記の数式(54)が
数式(14)と同様に導出される。
【0244】
【数44】
【0245】
【数45】
【0246】但し、
【数46】
【0247】方程式(54)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(54)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0248】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(54)を用いて対角線方向の半ピクセル向きに
運動補償されたマクロ・ブロックEを導出することがで
きる。
【0249】ケース(2)e→O、およびe→e 下記の数式(56)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数フィールドに基づいてコード化され
た場合の、フレーム合成マクロ・ブロックeと空間領域
内のアンカー・フレームのマクロ・ブロックa〜dおよ
びa’〜d’との関係を表している。
【0250】
【数47】
【0251】数式(56)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(56)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0252】数式(56)を用いて、下記の数式(57)が
数式(14)と同様に導出される。
【0253】
【数48】
【0254】
【数49】
【0255】方程式(57)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(57)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0256】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数フィールドに基づいてコード化される場合
は、数式(57)を用いて対角線方向の半ピクセル向きに
運動補償されたマクロ・ブロックEを導出することがで
きる。
【0257】ケース(3)O→O、およびe→e 下記の数式(58)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0258】
【数50】
【0259】数式(58)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのO→O部分を表し、一方、数式(58)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのe→e部分
を表している。
【0260】数式(58)を用いて、下記の数式(59)が
数式(14)と同様に導出される。
【0261】
【数51】
【0262】
【数52】
【0263】方程式(59)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のO→O部分を表し、一方、方程式(59)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのe→e部分を表している。
【0264】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの奇数および偶数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(59)を用いて対角線方
向の半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロック
Eを導出することができる。
【0265】ケース(4)e→O、およびO→e 下記の数式(60)は偶数および奇数フィールドがアンカ
ー・フレームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに
基づいてコード化された場合の、フレーム合成マクロ・
ブロックeと空間領域内のアンカー・フレームのマクロ
・ブロックa〜dおよびa’〜d’との関係を表してい
る。
【0266】
【数53】
【0267】数式(60)の上半部はフレーム合成マクロ
・ブロックeのe→O部分を表し、一方、数式(60)の
下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeのO→e部分
を表している。
【0268】数式(60)を用いて、下記の数式(61)が
数式(14)と同様に導出される。
【0269】
【数54】
【0270】
【数55】
【0271】方程式(61)中の項Apq、Bpq、Cpqおよ
びDpqを含む加算項はフレーム合成マクロ・ブロックE
のe→O部分を表し、一方、方程式(61)中の項A’p
q、B’pq、C’pqおよびD’pqを含む加算項はフレー
ム合成マクロ・ブロックEのO→e部分を表している。
【0272】偶数および奇数フィールドがアンカー・フ
レームの偶数および奇数フィールドのそれぞれに基づい
てコード化される場合は、数式(61)を用いて、対角線
方向の半ピクセル向きに運動補償されたマクロ・ブロッ
クEを導出することができる。
【0273】フィールド運動補償では、双方の運動ベク
トルは必ずしも同じ方向で半ピクセルまたは全ピクセル
の同じ精度を有するわけではない。例えば、奇数フィー
ルドの運動ベクトルは全ピクセル精度を有し、一方、偶
数フィールドの運動ベクトルは水平方向では半ピクセル
精度を有することがあろう。別の例としては、奇数フィ
ールドは水平方向で半ピクセル精度を有し、一方、偶数
フィールドの運動ベクトルは垂直方向で半ピクセル精度
を有することがあろう。
【0274】これらの例についての合成マクロ・ブロッ
クの数式は、前述の数式の運動ベクトルに対応する部分
から容易に作成することができる。例えば、奇数フィー
ルドが先行の奇数フィールドに基づいてコード化され、
そのための運動ベクトルが水平方向に半ピクセル精度を
有している場合は、数式(35)の上半部はフレーム合成
マクロ・ブロックeijの第1の部分を表し、一方、フレ
ーム合成マクロ・ブロックEklの第1部分を作成するた
めに数式(36)の加算項Apq、Bpq、CpqおよびDpqが
用いられる。次に、偶数フィールドが先行の偶数フィー
ルドに基づいてコード化され、そのための運動ベクトル
が垂直方向に半ピクセル精度を有している場合は、数式
(49)の下半部はフレーム合成マクロ・ブロックeij
第2の部分を表し、一方、フレーム合成マクロ・ブロッ
クEklの第2部分を作成するために数式(50)の加算項
A’pq、B’pq、C’pqおよびD’pqが用いられる。
【0275】前述のように、B−画像は双方向にコード
化できる。従って、2つの運動ベクトルが双方向にコー
ド化されるB−画像の各フィールドまたはフレームに関
連する。画像が双方向にインター・コード化された画像
である場合は、運動ベクトル・アドレス発生器62がそ
の旨を識別し、それを合成器68に報知する。これに応
答して、合成器68は運動ベクトルによって指標された
各アンカー・フレームに関する合成アンカー・フレーム
・ブロックを形成する。次に合成器68は2つの合成マ
クロ・ブロックを平均して、重み付きの平均合成マクロ
・ブロックを形成し、この重み付きの平均合成マクロ・
ブロックを加算器74に出力する。
【0276】加算器74は合成マクロ・ブロックを、可
変長デコーダ・デクォンタイザ58、または場合によっ
てはフィールド−フレーム・コンバータ69によって現
在出力されている画像データのマクロ・ブロックに加算
して、完全なマクロ・ブロックを再構成する。このよう
にして、P−画像とB−画像の双方がI−画像に変換さ
れる。
【0277】勿論、現在I−画像が可変長デコーダ・デ
クォンタイザ58によって出力されている場合には、加
算器74は合成器68から加算されるブロックは受信し
ない。運動ベクトル・アドレス発生器62は、I−画像
をI−画像として認識し、合成器68が出力を加算器7
4に送ることを不可能にしているであろう。
【0278】加算器74の出力はリフォーマッタ78に
よって受信される。リフォーマッタ78は可変長デコー
ダ・デクォンタイザ66を介してメモリ64にも接続さ
れている。HDTV信号に含まれる全ての信号は、既に
I−画像ではない限りはI−画像に変換されるので、リ
フォーマッタ78はディジタル・ビデオ信号に含まれる
画像の順序を表示順に復元する。
【0279】リフォーマッタ78は以下の規則に従って
出力を生成する。すなわち、(1)受信された画像が受信
された最初のアンカー画像である場合は、ディジタル・
ビデオ・デコーダの出力およびI−画像が記憶されるた
めにメモリ64に出力されるので、出力は送出されな
い。(2)受信された画像はアンカー画像ではあるが、最
初のアンカー画像ではない場合は、ディジタル・ビデオ
・デコーダの出力および現行のアンカー・フレームが記
憶されるためにメモリ64に出力されるので、以前に受
信されたアンカー画像が可変長デコーダ66を介してメ
モリ64から得られる。また、(3)受信された画像がB
−画像である場合は、B−画像は即座に出力される。
【0280】従って、I−画像I1を受信すると、リフ
ォーマッタ78はI−画像I1を記憶するために、クォ
ンタイザ70、可変長デコーダ72、およびビット・ス
トリーム・パーザ59を介してメモリ64に出力する。
加算器74によって出力される次の画像はP−画像P1
である。この画像はアンカー画像であるので、メモリ6
4は次に、I−画像に変換されるにも係わらず、ビット
・ストリーム・パーザ59の制御でP−画像P1を記憶
する。また、リフォーマッタ78はメモリ64に、I−
画像I1(すなわち先行のアンカー画像)をリフォーマッ
タ78に出力するための制御信号を送り、かつ、リフォ
ーマッタ78はI−画像I1を出力する。リフォーマッ
タ78は次に、B−画像を受信し、即座に出力する。そ
の結果、リフォーマッタ78からの出力順はI1、B1
2となる。
【0281】次に、P−画像P2が受信され、P−画像
1と同様に処理される。その結果、ビット・ストリー
ム・パーザ59はI−画像I1をメモリ64内のP−画
像P2に入れ換える。リフォーマッタ78は次に、前述
の規則に従ってメモリ64からP−画像P1を受信し、
P−画像P1を出力する。このようにして、リフォーマ
ッタ78は画像を適正な表示順に出力し、これらの画像
は全てI−画像となる。従って、ディジタル・ビデオ・
デコーダは全体が表示順のI−画像からなるディジタル
・ビデオ信号を出力する。
【0282】図1のディジタル・ビデオ・デコーダはD
CT領域内にあり、かつ可変長デコード化および量子化
されているアンカー・フレームを記憶するので、図1の
ディジタル・ビデオ・デコーダはインター・コード化さ
れた画像を含むディジタル・ビデオ信号をデコードする
ために必要な記憶容量を大幅に縮小する。
【0283】上述の実施の形態には幾つかの異なる実施
形態がある。例えば、1つの形態はプログラム化された
マイクロプロセッサを使用して実施できよう。あるい
は、各形態をハードウェア論理を用いて実施することも
できよう。
【0284】これまでこの発明を特定のコード化手順に
関して説明してきたが、この発明は前述のコード化手順
に限定されるものではないことが理解されよう。加え
て、この発明はMPEGのような特定のディジタル形
式、または高解像度テレビジョンのような特定の解像度
レベルで使用することに限定されるものではない。そう
ではなく、この発明はディジタル・ビデオ信号のデコー
ドが必要な任意の用途で任意の形式で利用できる。
【0285】更に、この発明を現在最も実際的で好適な
実施と考えられる態様と関連して説明してきたが、この
発明は開示した実施例に限定されるものではなく、これ
とは対照的に、添付の特許請求の範囲の趣旨と範囲に含
まれる種々の修正と等価の構成を網羅することを意図す
るものである。
【0286】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、従来の
ものに比べて極めて小規模のメモリしか必要としない安
価なディジタル・ビデオ・デコーダおよびディジタル・
ビデオ信号をデコードする方法を提供できる。
【0287】この発明に基づくディジタル・ビデオ・デ
コーダおよびディジタル・ビデオ信号をデコードする方
法は、周波数領域内でディジタル・ビデオ信号をデコー
ドすることによって上記の目的を達成する。より詳細に
は、イントラ・コード化画像をインター・コード化画像
にデコードするために運動補償を行う際に、この発明は
2つのアンカー画像を空間領域とは対照的に周波数領域
内に記憶する。更に、アンカー画像を記憶するために必
要なメモリの量を更に縮小するため、記憶されるアンカ
ー画像には量子化と可変長コード化の双方がなされてい
る。ディジタル・デコーダは更に合成マクロ・ブロック
を作成する合成器を含んでおり、上記合成マクロ・ブロ
ックはインター・コード化されたマクロ・ブロックに加
算されると、イントラ・コード化されたマクロ・ブロッ
クを形成する。フィールドおよびフレームの運動補償、
並びに全および半Pel 精度を考慮した合成技術を利用し
て、合成器は完全に周波数領域内でアンカー画像マクロ
・ブロックを処理することによって合成マクロ・ブロッ
クを形成する。従って、逆周波数および周波数(例えば
DCT)コンバータの必要がなくなった。
【0288】この発明の効果は、ディジタル・ビデオ信
号を受信し、周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信
号の運動補償を行うための運動補償手段と、上記運動補
償手段によって出力された上記ディジタル・ビデオ信号
に含まれる画像が表示順になるように、この画像をリフ
ォーマットするリフォーマッタ、とを備えたディジタル
・ビデオ・デコータを提供することによって達成され
る。
【0289】この発明の効果は更に、上記ディジタル・
ビデオ信号に含まれる各々のインター・コード化画像毎
に、上記インター・コード化画像に対応する基準画像を
表す合成画像を上記周波数領域内で形成し、上記合成画
像を上記インター・コード化画像に加算して上記運動補
償を行う運動補償手段を備えることによって達成され
る。
【0290】この発明の効果は更に、ディジタル・ビデ
オ信号を受信し、かつ周波数領域内で上記ディジタル・
ビデオ信号に含まれるインター・コード化画像をイント
ラ・コード化画像へと変換するコンバータ手段と、上記
コンバータ手段によって出力された上記ディジタル・ビ
デオ信号に含まれる画像が表示順になるように、この画
像をリフォーマットするリフォーマッタとを備えたディ
ジタル・ビデオ・デコータを提供することによって達成
される。
【0291】この発明の効果は更に、(a)ディジタル・
ビデオ信号を受信し、(b)周波数領域内で上記ディジタ
ル・ビデオ信号の運動補償を行い、上記ステップ(b)で
出力された上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる画像
が表示順になるように、この画像をリフォーマットす
る、各ステップからなるディジタル・ビデオ信号をデコ
ードする方法を提供することによって達成される。
【0292】この発明の効果は付加的に、ステップ(b)
が、(b1)上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々
のインター・コード化画像毎に、上記インター・コード
化画像に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数
領域内で形成し、かつ(b2)上記合成画像を上記インタ
ー・コード化画像に加算して上記運動補償を行うステッ
プからなる上記方法を提供することによって達成され
る。
【0293】この発明の効果は更に、(a)ディジタル・
ビデオ信号を受信し、(b)周波数領域内で上記ディジタ
ル・ビデオ信号に含まれるインター・コード化画像をイ
ントラ・コード化画像へと変換し、かつ(c)上記ステッ
プ(b)によって出力された上記ディジタル・ビデオ信号
に含まれる画像が表示順になるように、この画像をリフ
ォーマットする、ステップからなるディジタル・ビデオ
信号をデコードする方法を提供することによって達成さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるディジタル・
ビデオ・デコーダの構成を示す図である。
【図2】 図1のデコーダ内のメモリの構成の一例を示
す図である。
【図3】 空間領域内での合成マクロ・ブロックの形成
プロセスを示す図である。
【図4】 アンカー・フレーム・マクロ・ブロックに対
する合成マクロ・ブロックの関係を示す図である。
【図5】 従来のディジタル・ビデオ・デコーダの構成
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597067574 201 BROADWAY, CAMBRI DGE, MASSACHUSETTS 02139, U.S.A. (72)発明者 トミー・シー・プーン アメリカ合衆国、ニュージャージー州、マ ーレイ・ヒル、マーレイ・ヒル・ブールバ ード 75 (72)発明者 フイファン・スン アメリカ合衆国、ニュージャージー州、ク ランベリー、サウス、キングレット・ドラ イブ 61 (72)発明者 ジェイ・バオ アメリカ合衆国、ニュージャージー州、プ レインズボロ、ラベンズ・クレスト・ドラ イブ 65−23 (72)発明者 アンソニー・ヴェトロ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スタテ ン・アイランド、レジス・ドライブ 113

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル・ビデオ信号を受信し、周波
    数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号の運動補償を行
    うための運動補償手段と、 上記運動補償手段によって出力された上記ディジタル・
    ビデオ信号に含まれる画像が表示順になるように、この
    画像をリフォーマットするリフォーマッタと、 を備えたことを特徴とするディジタル・ビデオ・デコー
    ダ。
  2. 【請求項2】 上記運動補償手段が、上記ディジタル・
    ビデオ信号に含まれる各々のインター・コード化された
    画像毎に、上記インター・コード化画像に対応する基準
    画像を表す合成画像を上記周波数領域内で形成するとと
    もに、上記合成画像を上記インター・コード化画像に加
    算して上記運動補償を行うことを特徴とする請求項1に
    記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  3. 【請求項3】 上記運動補償手段が、 上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー画像を記
    憶するアンカー画像用のメモリと、 上記アンカー画像と、上記インター・コード化画像に関
    連する運動ベクトルとに基づいて上記合成画像を形成す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする請求項2に記載のディジタル
    ・ビデオ・デコーダ。
  4. 【請求項4】 上記形成手段が、 上記運動ベクトルを上記インター・コード化画像から分
    離し、かつ上記アンカー画像メモリに記憶された上記ア
    ンカー画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定
    するための運動ベクトル・アドレス発生手段と、 上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定された上記ア
    ンカー画像の一部を各運動ベクトル毎に合成して、上記
    合成画像を形成する合成器と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載のディジタル
    ・ビデオ・デコーダ。
  5. 【請求項5】 上記アンカー画像メモリがマクロ・ブロ
    ック毎の基準で上記アンカー画像を記憶し、 上記運動ベクトル・アドレス発生手段が上記インター・
    コード化画像内の各マクロ・ブロックに関連する上記運
    動ベクトルを分離し、かつ上記運動ベクトルに基づいて
    上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指定
    し、 上記合成器が上記アドレス指定されたマクロ・ブロック
    を合成して、上記運動ベトクルに基づいて合成マクロ・
    ブロックを形成する、 ことを特徴とする請求項4に記載のディジタル・ビデオ
    ・デコーダ。
  6. 【請求項6】 上記運動補償手段が更に、 上記インター・コード化画像内の各マクロ・ブロックを
    上記合成器によって出力された対応する合成マクロ・ブ
    ロックに加算するための加算器を備えたことを特徴とす
    る請求項5に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  7. 【請求項7】 上記加算器が上記ディジタル・ビデオ信
    号を受信し、上記インター・コード化画像内の各マクロ
    ・ブロックを上記合成器によって出力された対応する合
    成マクロ・ブロックに加算し、かつ上記ディジタル・ビ
    デオ信号内のイントラ・コード化された画像を不変のま
    ま出力することを特徴とする請求項6に記載のディジタ
    ル・ビデオ・デコーダ。
  8. 【請求項8】 上記アンカー画像メモリが上記加算器か
    ら出力された最後の2つのアンカー画像を記憶すること
    を特徴とする請求項7に記載のディジタル・ビデオ・デ
    コーダ。
  9. 【請求項9】 上記運動補償手段が更に、 上記加算器から出力された各アンカー画像を量子化する
    ための量子化器と、 上記量子化器の出力を可変長コード化する可変長エンコ
    ーダと、 上記アンカー画像メモリ内の上記可変長エンコーダの出
    力を記憶するためのパーザとを備えたことを特徴とする
    請求項7に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  10. 【請求項10】 上記量子化器はひずみが除去されるよ
    うに各アンカー画像を量子化することを特徴とする請求
    項9に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  11. 【請求項11】 上記アンカー画像メモリは2つのアン
    カー・フレームを記憶することを特徴とする請求項3に
    記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  12. 【請求項12】 上記アンカー画像メモリは上記周波数
    領域内に、可変長コード化され、量子化されたアンカー
    画像を記憶することを特徴とする請求項3に記載のディ
    ジタル・ビデオ・デコーダ。
  13. 【請求項13】 上記アンカー画像メモリは最新に運動
    補償がなされたアンカー画像を記憶することを特徴とす
    る請求項3に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  14. 【請求項14】 上記運動補償手段が、上記ディジタル
    ・ビデオ信号に含まれるイントラ・コード化された画像
    を運動補償を行わずに出力することを特徴とする請求項
    2または3に記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  15. 【請求項15】 上記アンカー画像メモリは最新に運動
    補償がなされたアンカー画像と、上記運動補償手段によ
    って受信された上記ディジタル・ビデオ信号内のイント
    ラ・コード化画像であるアンカー画像の少なくとも1つ
    を記憶することを特徴とする請求項14に記載のディジ
    タル・ビデオ・デコーダ。
  16. 【請求項16】 上記運動補償手段は、フレーム運動補
    償とフィールド運動補償の少なくとも一方を行うことを
    特徴とする請求項1に記載のディジタル・ビデオ・デコ
    ーダ。
  17. 【請求項17】 上記運動補償手段は、全ピクセル精度
    と半ピクセル精度の少なくとも一方で運動補償を行うこ
    とを特徴とする請求項1または16に記載のディジタル
    ・ビデオ・デコーダ。
  18. 【請求項18】 ディジタル・ビデオ信号を受信し、か
    つ周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号に含まれ
    るインター・コード化画像をイントラ・コード化画像へ
    と変換するコンバータ手段と、 上記コンバータ手段によって出力された上記ディジタル
    ・ビデオ信号に含まれる画像が表示順になるように、こ
    の画像をリフォーマットするリフォーマッタと、 を備えたことを特徴とするディジタル・ビデオ・デコー
    ダ。
  19. 【請求項19】 上記コンバータ手段が、上記周波数領
    域内で上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる上記イン
    ター・コード化画像の運動補償を行って、上記インター
    ・コード化画像をイントラ・コード化画像へと変換する
    ことを特徴とする請求項18に記載のディジタル・ビデ
    オ・デコーダ。
  20. 【請求項20】 上記コンバータ手段が、上記ディジタ
    ル・ビデオ信号に含まれる各々のインター・コード化画
    像毎に、上記インター・コード化画像に対応する基準画
    像を表す合成画像を上記周波数領域内で形成するととも
    に、上記合成画像を上記インター・コード化画像に加算
    して上記運動補償を行うことを特徴とする請求項19に
    記載のディジタル・ビデオ・デコーダ。
  21. 【請求項21】 上記コンバータ手段が、 上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー画像を記
    憶するアンカー画像メモリと、 上記アンカー画像と、上記インター・コード化画像に関
    連する運動ベクトルとに基づいて上記合成画像を形成す
    る手段と、 を備えたことを特徴とする請求項20に記載のディジタ
    ル・ビデオ・デコーダ。
  22. 【請求項22】 上記形成手段が、 上記運動ベクトルを上記インター・コード化画像から分
    離し、かつ上記アンカー画像メモリに記憶された上記ア
    ンカー画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定
    するための運動ベクトル・アドレス発生手段と、 上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定された上記ア
    ンカー画像の一部を各運動ベクトル毎に合成して、上記
    合成画像を形成する合成器と、 を備えたことを特徴とする請求項21に記載のディジタ
    ル・ビデオ・デコーダ。
  23. 【請求項23】 上記アンカー画像メモリがマクロ・ブ
    ロック毎の基準で上記アンカー画像を記憶し、 上記運動ベクトル・アドレス発生手段が上記インター・
    コード化画像内の各マクロ・ブロックに関連する上記運
    動ベクトルを分離し、かつ上記運動ベクトルに基づいて
    上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指定
    し、 上記合成器が上記アドレス指定されたマクロ・ブロック
    を合成して、上記運動ベトクルに基づいて合成マクロ・
    ブロックを形成する、 ことを特徴とする請求項22に記載のディジタル・ビデ
    オ・デコーダ。
  24. 【請求項24】 (a)ディジタル・ビデオ信号を受信
    し、 (b)周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号の運動
    補償を行い、 (c)上記ステップ(b)で出力された上記ディジタル・ビ
    デオ信号に含まれる画像が表示順になるように、この画
    像をリフォーマットする、 各ステップからなることを特徴とするディジタル・ビデ
    オ信号をデコードする方法。
  25. 【請求項25】 上記ステップ(b)が、 (b1)上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のイ
    ンター・コード化画像毎に、上記インター・コード化画
    像に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域
    内で形成し、かつ(b2)上記合成画像を上記インター・
    コード化画像に加算して上記運動補償を行うステップか
    らなることを特徴とする請求項24に記載のディジタル
    ・ビデオ信号をデコードする方法。
  26. 【請求項26】 上記ステップ(b1)が、 (b11)上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー
    画像を記憶し、 (b12)上記アンカー画像と、上記インター・コード化
    画像に関連する運動ベクトルとに基づいて上記合成画像
    を形成する、 ステップからなることを特徴とする請求項25に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  27. 【請求項27】 上記ステップ(b12)が、 (b121)上記運動ベクトルを上記インター・コード化
    画像から分離し、 (b122)上記ステップ(b11)で記憶された上記アン
    カー画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定
    し、 (b123)上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定さ
    れた上記アンカー画像の一部を各運動ベクトル毎に合成
    して、上記合成画像を形成する、 ステップからなることを特徴とする請求項26に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  28. 【請求項28】 上記ステップ(b11)がマクロ・ブロ
    ック毎の基準で上記アンカー画像を記憶し、 上記ステップ(b121)が上記インター・コード化画像
    内の各マクロ・ブロックに関連する上記運動ベクトルを
    分離し、 上記ステップ(b122)が上記運動ベクトルに基づいて
    上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指定
    し、 上記ステップ(b123)が上記周波数領域内で上記アド
    レス指定されたマクロ・ブロックを合成して、上記運動
    ベトクルに基づいて合成マクロ・ブロックを形成する、 ことを特徴とする請求項27に記載のディジタル・ビデ
    オ信号をデコードする方法。
  29. 【請求項29】 上記ステップ(b2)が、上記インター
    ・コード化画像内の各マクロ・ブロックを上記ステップ
    (b123)によって出力された対応する合成マクロ・ブ
    ロックに加算することを特徴とする請求項28に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  30. 【請求項30】 上記ステップ(b2)が、 (b21)上記ディジタル・ビデオ信号を受信し、 (b22)上記インター・コード化画像内の各マクロ・ブ
    ロックを上記ステップ(b123)によって出力された対
    応する合成マクロ・ブロックに加算し、かつ、 (b23)上記ディジタル・ビデオ信号内のイントラ・コ
    ード化された画像を不変のまま出力する、 ステップからなることを特徴とする請求項29に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  31. 【請求項31】 上記ステップ(b11)が、上記加算器
    から出力された最後の2つのアンカー画像を記憶するこ
    とを特徴とする請求項30に記載のディジタル・ビデオ
    信号をデコードする方法。
  32. 【請求項32】 上記ステップ(b)が更に、 (b3)上記ステップ(b2)によって出力された各アンカ
    ー画像を量子化し、 (b4)上記ステップ(b3)の出力を可変長コード化す
    る、 ステップからなるとともに、 上記ステップ(b11)が上記ステップ(b4)の出力を記
    憶する、 ことを特徴とする請求項31に記載のディジタル・ビデ
    オ信号をデコードする方法。
  33. 【請求項33】 上記ステップ(b3)は、ひずみが除去
    されるように各アンカー画像を量子化することを特徴と
    する請求項32に記載のディジタル・ビデオ信号をデコ
    ードする方法。
  34. 【請求項34】 上記ステップ(b11)は2つのアンカ
    ー・フレームを記憶することを特徴とする請求項26に
    記載のディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  35. 【請求項35】 上記ステップ(b11)は上記周波数領
    域内に、可変長コード化され、量子化されたアンカー画
    像を記憶することを特徴とする請求項26に記載のディ
    ジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  36. 【請求項36】 上記ステップ(b11)は最新に運動補
    償がなされたアンカー画像を記憶することを特徴とする
    請求項26に記載のディジタル・ビデオ信号をデコード
    する方法。
  37. 【請求項37】 上記ステップ(b)は更に、上記ディジ
    タル・ビデオ信号に含まれるイントラ・コード化された
    画像を運動補償を行わずに出力するステップ(b3)を含
    むことを特徴とする請求項25または26に記載のディ
    ジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  38. 【請求項38】 上記ステップ(b11)は、最新に運動
    補償がなされたアンカー画像と、上記ステップ(a)によ
    って受信された上記ディジタル・ビデオ信号内のイント
    ラ・コード化画像であるアンカー画像の少なくとも1つ
    を記憶することを特徴とする請求項37に記載のディジ
    タル・ビデオ信号をデコードする方法。
  39. 【請求項39】 上記ステップ(b)はフレーム運動補償
    とフィールド運動補償の少なくとも一方を行うことを特
    徴とする請求項24に記載のディジタル・ビデオ信号を
    デコードする方法。
  40. 【請求項40】 上記ステップ(b)は全ピクセル精度と
    半ピクセル精度の少なくとも一方で運動補償を行うこと
    を特徴とする請求項24または39に記載のディジタル
    ・ビデオ信号をデコードする方法。
  41. 【請求項41】 (a)ディジタル・ビデオ信号を受信
    し、 (b)周波数領域内で上記ディジタル・ビデオ信号に含ま
    れるインター・コード化画像をイントラ・コード化画像
    へと変換し、 (c)上記ステップ(b)によって出力された上記ディジタ
    ル・ビデオ信号に含まれる画像が表示順になるように、
    この画像をリフォーマットする、 ステップからなることを特徴とするディジタル・ビデオ
    信号をデコードする方法。
  42. 【請求項42】 上記ステップ(b)が、上記周波数領域
    内で上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる上記インタ
    ー・コード化画像の運動補償を行って、上記インター・
    コード化画像をイントラ・コード化画像へと変換するこ
    とを特徴とする請求項41に記載のディジタル・ビデオ
    信号をデコードする方法。
  43. 【請求項43】 上記ステップ(b)が、 (b1)上記ディジタル・ビデオ信号に含まれる各々のイ
    ンター・コード化画像毎に、上記インター・コード化画
    像に対応する基準画像を表す合成画像を上記周波数領域
    内で形成し、かつ(b2)上記合成画像を上記インター・
    コード化画像に加算して上記運動補償を行う、 ステップからなることを特徴とする請求項42に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  44. 【請求項44】 上記ステップ(b1)が、 (b11)上記周波数領域内に少なくとも1つのアンカー
    画像を記憶し、 (b12)上記アンカー画像と、上記インター・コード化
    画像に関連する運動ベクトルとに基づいて上記合成画像
    を形成する、 ステップからなることを特徴とする請求項43に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  45. 【請求項45】 上記ステップ(b12)が、 (b121)上記運動ベクトルを上記インター・コード化
    画像から分離し、 (b122)上記ステップ(b11)で記憶された上記アン
    カー画像を上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定
    し、 (b123)上記運動ベクトルに基づいてアドレス指定さ
    れた上記アンカー画像の一部を各運動ベクトル毎に合成
    して、上記合成画像を形成する、 ステップからなることを特徴とする請求項44に記載の
    ディジタル・ビデオ信号をデコードする方法。
  46. 【請求項46】 上記ステップ(b11)がマクロ・ブロ
    ック毎の基準で上記アンカー画像を記憶し、 上記ステップ(b121)が上記インター・コード化画像
    内の各マクロ・ブロックに関連する上記運動ベクトルを
    分離し、 上記ステップ(b122)が上記運動ベクトルに基づいて
    上記アンカー画像のマクロ・ブロックをアドレス指定
    し、 上記ステップ(b123)が上記周波数領域内で上記アド
    レス指定されたマクロ・ブロックを合成して、上記運動
    ベトクルに基づいて合成マクロ・ブロックを形成するこ
    とを特徴とする請求項45に記載のディジタル・ビデオ
    信号をデコードする方法。
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