JPH10145267A - 高効率アンテナコイル並びに無線カードおよび無線カードを用いた情報通信システム - Google Patents
高効率アンテナコイル並びに無線カードおよび無線カードを用いた情報通信システムInfo
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- JPH10145267A JPH10145267A JP9242568A JP24256897A JPH10145267A JP H10145267 A JPH10145267 A JP H10145267A JP 9242568 A JP9242568 A JP 9242568A JP 24256897 A JP24256897 A JP 24256897A JP H10145267 A JPH10145267 A JP H10145267A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】平面状に構成するスパイラルコイルのインダク
タンスを増加させ、伝送利得を向上する。さらに同調用
容量を不要とし、部品点数の削減および低コスト化を目
的とする。 【解決手段】本発明は、スパイラルコイルの最も内側に
位置する巻き線の内側に使用周波数において比透磁率が
1を超える材料を設ける。さらにスパイラルコイルを2
層以上の多層構造とし、巻き線間に生じる浮遊容量と巻
き線のインダクタンスで並列共振回路を構成する。
タンスを増加させ、伝送利得を向上する。さらに同調用
容量を不要とし、部品点数の削減および低コスト化を目
的とする。 【解決手段】本発明は、スパイラルコイルの最も内側に
位置する巻き線の内側に使用周波数において比透磁率が
1を超える材料を設ける。さらにスパイラルコイルを2
層以上の多層構造とし、巻き線間に生じる浮遊容量と巻
き線のインダクタンスで並列共振回路を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力伝送または無
線通信等に用いる高効率アンテナコイル並びに無線カー
ド(ICカード)およびそのシステムに関するものであ
る。
線通信等に用いる高効率アンテナコイル並びに無線カー
ド(ICカード)およびそのシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ところで、定期券を始めとするカードシ
ステムの要求は、磁気カードのような接触・密着型のシ
ステムから、無線を用いて非接触で動作させるシステム
へ移行しつつある。すなわち動作に必要な電力を無線に
よってカードに供給し、カード上の電子回路はコントロ
ーラ本体とのデータ通信を行う。カード上にアンテナコ
イルを形成する場合、薄型化が必須のため同一平面上に
巻き線を形成したスパイラルコイルが適している。従
来、スパイラルコイルに関しては”PrintedCi
rcuit Techniques”Cledo Bru
netti andRoger W.Curis(Nov
ember 15、1955)に記載されているよう
に、図1に示す如く、基材1上に渦巻き状の導体からな
るコイル2を形成することによって平面構造を実現す
る。また、より大きな誘起電圧を得るためアンテナコイ
ルに並列に静電容量を接続し、所望の周波数に同調させ
る技術は知られている。
ステムの要求は、磁気カードのような接触・密着型のシ
ステムから、無線を用いて非接触で動作させるシステム
へ移行しつつある。すなわち動作に必要な電力を無線に
よってカードに供給し、カード上の電子回路はコントロ
ーラ本体とのデータ通信を行う。カード上にアンテナコ
イルを形成する場合、薄型化が必須のため同一平面上に
巻き線を形成したスパイラルコイルが適している。従
来、スパイラルコイルに関しては”PrintedCi
rcuit Techniques”Cledo Bru
netti andRoger W.Curis(Nov
ember 15、1955)に記載されているよう
に、図1に示す如く、基材1上に渦巻き状の導体からな
るコイル2を形成することによって平面構造を実現す
る。また、より大きな誘起電圧を得るためアンテナコイ
ルに並列に静電容量を接続し、所望の周波数に同調させ
る技術は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスパイラルコイ
ルでは、巻き数を増加するに従って、巻き線位置を内側
にずらす必要があるため、コイルとしての有効線路長が
徐々に短くなる。平面構造ではなく導線を単純にN回巻
くと理論的にはNの2乗に比例してコイルのインダクタ
ンスも増加するが、スパイラルコイルではNの2乗の増
加傾向を下回ることになる(図2に示す。)。従来技術
には、平面状に構成可能なスパイラル状のアンテナコイ
ルにおいて、インダクタンスを増加させて伝送利得を向
上させる点について、考慮されていなかった。また、従
来技術には、無線カード(ICカード)等において、搭
載されるアンテナコイルに並列に接続される同調用の容
量値の大きな数100ピコファラッド程度の静電容量を
ICチップ内に形成することなく、より大きな誘起電圧
を得ようとする点について、考慮されていなかった。
ルでは、巻き数を増加するに従って、巻き線位置を内側
にずらす必要があるため、コイルとしての有効線路長が
徐々に短くなる。平面構造ではなく導線を単純にN回巻
くと理論的にはNの2乗に比例してコイルのインダクタ
ンスも増加するが、スパイラルコイルではNの2乗の増
加傾向を下回ることになる(図2に示す。)。従来技術
には、平面状に構成可能なスパイラル状のアンテナコイ
ルにおいて、インダクタンスを増加させて伝送利得を向
上させる点について、考慮されていなかった。また、従
来技術には、無線カード(ICカード)等において、搭
載されるアンテナコイルに並列に接続される同調用の容
量値の大きな数100ピコファラッド程度の静電容量を
ICチップ内に形成することなく、より大きな誘起電圧
を得ようとする点について、考慮されていなかった。
【0004】本発明の目的は、コイル同士の相互誘導に
よって電力伝送あるいは通信を行う場合において、平面
状に構成するスパイラルコイルのインダクタンスを増加
させて伝送利得を向上させた高効率アンテナコイル並び
に無線カード(ICカード)および無線カードを用いた
情報通信システムを提供することにある。また本発明の
他の目的は、同調用の静電容量を不要または著しく小さ
くして搭載部品点数を削減し、低コスト化を実現できる
ようにした高効率アンテナコイル並びに無線カードおよ
び無線カードを用いた情報通信システムを提供すること
にある。
よって電力伝送あるいは通信を行う場合において、平面
状に構成するスパイラルコイルのインダクタンスを増加
させて伝送利得を向上させた高効率アンテナコイル並び
に無線カード(ICカード)および無線カードを用いた
情報通信システムを提供することにある。また本発明の
他の目的は、同調用の静電容量を不要または著しく小さ
くして搭載部品点数を削減し、低コスト化を実現できる
ようにした高効率アンテナコイル並びに無線カードおよ
び無線カードを用いた情報通信システムを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、中央部に比透磁率が1を超える材料を配
置し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成し
て、エネルギー授受の効率を向上したことを特徴とする
高効率アンテナコイルである。即ち本発明は、スパイラ
ル状のアンテナコイルの最も内側に位置する巻き線の内
側に使用周波数において比透磁率が1を超える材料を設
けることを特徴とする。また、本発明は、各層のコイル
間の浮遊容量によって同調回路が構成されるようにコイ
ルを2層以上に分割し、平面状に形成したスパイラル状
のコイルで構成し、エネルギー授受の効率を向上したこ
とを特徴とする高効率アンテナコイルである。即ち本発
明は、スパイラル状のアンテナコイルを2層以上の多層
構造とし、コイル間に生ずる浮遊容量とコイルのインダ
クタンスで並列共振回路を構成し、同調用容量を不要ま
たは著しく小さくすることを特徴とする。
に、本発明は、中央部に比透磁率が1を超える材料を配
置し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成し
て、エネルギー授受の効率を向上したことを特徴とする
高効率アンテナコイルである。即ち本発明は、スパイラ
ル状のアンテナコイルの最も内側に位置する巻き線の内
側に使用周波数において比透磁率が1を超える材料を設
けることを特徴とする。また、本発明は、各層のコイル
間の浮遊容量によって同調回路が構成されるようにコイ
ルを2層以上に分割し、平面状に形成したスパイラル状
のコイルで構成し、エネルギー授受の効率を向上したこ
とを特徴とする高効率アンテナコイルである。即ち本発
明は、スパイラル状のアンテナコイルを2層以上の多層
構造とし、コイル間に生ずる浮遊容量とコイルのインダ
クタンスで並列共振回路を構成し、同調用容量を不要ま
たは著しく小さくすることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、中央部に比透磁率が1を
超える材料を配置し、且つ各層のコイル間の浮遊容量に
よって同調回路が構成されるようにコイルを2層以上に
分割し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成
したことを特徴とする高効率アンテナコイルである。ま
た、本発明は、前記高効率アンテナコイルを備えたこと
を特徴とする無線カードである。また、本発明は、前記
高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受
けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部
と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受ける内部回
路とを有することを特徴とする無線カードである。
超える材料を配置し、且つ各層のコイル間の浮遊容量に
よって同調回路が構成されるようにコイルを2層以上に
分割し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成
したことを特徴とする高効率アンテナコイルである。ま
た、本発明は、前記高効率アンテナコイルを備えたこと
を特徴とする無線カードである。また、本発明は、前記
高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受
けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部
と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受ける内部回
路とを有することを特徴とする無線カードである。
【0007】また、本発明は、前記無線カードにおける
前記内部回路として、前記高効率アンテナコイルで検出
された通信変調波を波形整形して復号化する復号化回路
と、該復号化回路で復号化された受信データを入力し、
送信データを出力するマイコンと、該マイコンから出力
された送信データを符号化する符号化回路と、該符号化
回路で符号化された信号に基づいて変調させて前記高効
率アンテナコイルに入力させる変調器とを有することを
特徴とする。また、本発明は、電力送信装置から無線カ
ードに電磁波を用いて電力を伝送する電力伝送システム
であって、前記無線カードには、前記高効率アンテナコ
イルを備えたことを特徴とする。また、本発明は、リー
ダおよび/またはライター装置から無線カードへの電磁
波を用いた電力の伝送と、前記無線カードの内部回路と
前記リーダおよび/またはライター装置の情報通信部と
の間における電磁波を用いた情報の通信とを、前記リー
ダおよび/またはライター装置および前記無線カードの
各々に設けられた共通のアンテナを用いて行うように構
成した情報通信システムであって、前記無線カードに
は、前記高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコ
イルで受けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電
源回路部と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受け
る前記内部回路とを有することを特徴とする。
前記内部回路として、前記高効率アンテナコイルで検出
された通信変調波を波形整形して復号化する復号化回路
と、該復号化回路で復号化された受信データを入力し、
送信データを出力するマイコンと、該マイコンから出力
された送信データを符号化する符号化回路と、該符号化
回路で符号化された信号に基づいて変調させて前記高効
率アンテナコイルに入力させる変調器とを有することを
特徴とする。また、本発明は、電力送信装置から無線カ
ードに電磁波を用いて電力を伝送する電力伝送システム
であって、前記無線カードには、前記高効率アンテナコ
イルを備えたことを特徴とする。また、本発明は、リー
ダおよび/またはライター装置から無線カードへの電磁
波を用いた電力の伝送と、前記無線カードの内部回路と
前記リーダおよび/またはライター装置の情報通信部と
の間における電磁波を用いた情報の通信とを、前記リー
ダおよび/またはライター装置および前記無線カードの
各々に設けられた共通のアンテナを用いて行うように構
成した情報通信システムであって、前記無線カードに
は、前記高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコ
イルで受けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電
源回路部と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受け
る前記内部回路とを有することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記情報通信システムに
おける無線カードには、前記電源回路部から直流電圧の
供給を受ける前記内部回路として、前記高効率アンテナ
コイルで検出された通信変調波を波形整形して復号化す
る復号化回路と該復号化回路で復号化された受信データ
を入力し、送信データを出力するマイコンと該マイコン
から出力された送信データを符号化する符号化回路と該
符号化回路で符号化された信号に基づいて変調させて前
記高効率アンテナコイルに入力させる変調器とを有する
ことを特徴とする。以上説明したように、前記構成によ
れば、コイル同士の相互誘導によって電力伝送あるいは
通信を行う場合におけるスパイラル状のアンテナコイル
において、中央部に比透磁率が1を超える材料を配置さ
せて、コイル周辺の磁束をコイル中央に集中させ、中央
付近の巻き線のインダクタンスを増加させてアンテナコ
イルとしての利得を向上することができ、その結果、平
面状に構成する必要のあるカード形状の電子機器(無線
カード:ICカード)に搭載するアンテナコイルとし
て、リーダおよび/またはライターから、高い効率で電
力または情報等の授受をすることができる。
おける無線カードには、前記電源回路部から直流電圧の
供給を受ける前記内部回路として、前記高効率アンテナ
コイルで検出された通信変調波を波形整形して復号化す
る復号化回路と該復号化回路で復号化された受信データ
を入力し、送信データを出力するマイコンと該マイコン
から出力された送信データを符号化する符号化回路と該
符号化回路で符号化された信号に基づいて変調させて前
記高効率アンテナコイルに入力させる変調器とを有する
ことを特徴とする。以上説明したように、前記構成によ
れば、コイル同士の相互誘導によって電力伝送あるいは
通信を行う場合におけるスパイラル状のアンテナコイル
において、中央部に比透磁率が1を超える材料を配置さ
せて、コイル周辺の磁束をコイル中央に集中させ、中央
付近の巻き線のインダクタンスを増加させてアンテナコ
イルとしての利得を向上することができ、その結果、平
面状に構成する必要のあるカード形状の電子機器(無線
カード:ICカード)に搭載するアンテナコイルとし
て、リーダおよび/またはライターから、高い効率で電
力または情報等の授受をすることができる。
【0009】また、前記構成によれば、無線カード(I
Cカード)等に搭載する平面状に構成したスパイラル状
のアンテナコイルにおいて、巻き線を2層以上に分割し
て構成することにより、巻き線間の浮遊容量を同調回路
の容量として用いて、同調用の数100ピコファラッド
程度の静電容量を不要にして搭載部品点数の削減するこ
とが可能となり、または同調用の数100ピコファラッ
ド程度の静電容量を数ピコファラッド程度に著しく小さ
くして搭載部品を著しく小型化することが可能となり、
その結果、無線カード(ICカード)等について小型化
および低コスト化が可能となる。さらには、無線カード
(ICカード)等に搭載されるICチップ上で、同調用
の数100ピコファラッド程度の静電容量を構成する場
合において、その必要性が殆どなくなって、上記搭載さ
れるICチップサイズの削減を実現することが可能とな
り、その結果、無線カード(ICカード)等について小
型化および低コスト化が可能となる。
Cカード)等に搭載する平面状に構成したスパイラル状
のアンテナコイルにおいて、巻き線を2層以上に分割し
て構成することにより、巻き線間の浮遊容量を同調回路
の容量として用いて、同調用の数100ピコファラッド
程度の静電容量を不要にして搭載部品点数の削減するこ
とが可能となり、または同調用の数100ピコファラッ
ド程度の静電容量を数ピコファラッド程度に著しく小さ
くして搭載部品を著しく小型化することが可能となり、
その結果、無線カード(ICカード)等について小型化
および低コスト化が可能となる。さらには、無線カード
(ICカード)等に搭載されるICチップ上で、同調用
の数100ピコファラッド程度の静電容量を構成する場
合において、その必要性が殆どなくなって、上記搭載さ
れるICチップサイズの削減を実現することが可能とな
り、その結果、無線カード(ICカード)等について小
型化および低コスト化が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態につい
て、図を用いて説明する。まず、図3および図4を用い
て本発明に係るコイル同士の相互誘導によって電力伝送
あるいは通信を行う無線カードシステムにおいて、無線
カード(ICカード)等に搭載可能な、平面状に構成す
る薄型の高効率アンテナコイルの第1の実施の形態を説
明する。図3は、本発明に係る高効率アンテナコイルの
第1の実施の形態の構造図であり、図3(a)はその平
面図、図3(b)は図3(a)に示すB−B‘矢視断面
図である。図3に示すように本発明に係る無線カード
(ICカード)等に搭載可能な、平面状に構成する薄型
の高効率アンテナコイルを、基材1と、該基材1上にス
パイラル状の導体に設けて形成したコイル2と、その中
央部に配置された比透磁率が1を超える材料(フェライ
ト等)3とによって構成する。この構成により本アンテ
ナコイル付近の磁束30を、図4に示すようにコイル中
央部に集中させることが可能となる。この結果、コイル
巻き線の中央部にも最外周と同じ磁束が鎖交するため材
料3を設けない従来技術に比べ大きなインダクタンスを
実現する事ができる。なお、比透磁率が1を超える材料
3の配置は、基材1内部あるいは裏面にあっても本発明
の効果を得ることができる。以上説明したように、無線
カードシステムに用いられる無線カード(ICカード)
等に搭載可能な、平面状に構成する薄型の高効率アンテ
ナコイルとして、大きなインダクタンスを実現すること
ができ、コイル同士の相互誘導によって電力伝送あるい
は通信を行う無線カードシステムにおいて、伝送利得を
向上させることができる。また、リーダおよび/または
ライター10から無線カード20へ電力伝送を行う場合
において、電力伝送利得を向上させて、無線カード20
の内部回路に対して高効率で電力を供給することが可能
となる。
て、図を用いて説明する。まず、図3および図4を用い
て本発明に係るコイル同士の相互誘導によって電力伝送
あるいは通信を行う無線カードシステムにおいて、無線
カード(ICカード)等に搭載可能な、平面状に構成す
る薄型の高効率アンテナコイルの第1の実施の形態を説
明する。図3は、本発明に係る高効率アンテナコイルの
第1の実施の形態の構造図であり、図3(a)はその平
面図、図3(b)は図3(a)に示すB−B‘矢視断面
図である。図3に示すように本発明に係る無線カード
(ICカード)等に搭載可能な、平面状に構成する薄型
の高効率アンテナコイルを、基材1と、該基材1上にス
パイラル状の導体に設けて形成したコイル2と、その中
央部に配置された比透磁率が1を超える材料(フェライ
ト等)3とによって構成する。この構成により本アンテ
ナコイル付近の磁束30を、図4に示すようにコイル中
央部に集中させることが可能となる。この結果、コイル
巻き線の中央部にも最外周と同じ磁束が鎖交するため材
料3を設けない従来技術に比べ大きなインダクタンスを
実現する事ができる。なお、比透磁率が1を超える材料
3の配置は、基材1内部あるいは裏面にあっても本発明
の効果を得ることができる。以上説明したように、無線
カードシステムに用いられる無線カード(ICカード)
等に搭載可能な、平面状に構成する薄型の高効率アンテ
ナコイルとして、大きなインダクタンスを実現すること
ができ、コイル同士の相互誘導によって電力伝送あるい
は通信を行う無線カードシステムにおいて、伝送利得を
向上させることができる。また、リーダおよび/または
ライター10から無線カード20へ電力伝送を行う場合
において、電力伝送利得を向上させて、無線カード20
の内部回路に対して高効率で電力を供給することが可能
となる。
【0011】次に、図5および図6を用いて本発明に係
るコイル同士の相互誘導によって電力伝送あるいは通信
を行う無線カードシステムにおいて、無線カード(IC
カード)等に搭載可能な、平面状に構成する薄型の高効
率アンテナコイルの第2の実施の形態を説明する。図5
は、本発明に係る高効率アンテナコイルの第2の実施の
形態の構造図であり、図5(a)はその表面の平面図、
図5(b)は図5(a)に示すC−C‘矢視断面図、図
5(c)は裏面の平面図ある。図5に示すように本発明
に係る高効率アンテナコイルは、基材1と、該基材1上
に第1の導体をスパイラル状に形成したコイル2と、さ
らに該コイル2の上に設けた誘電体5と、該誘電体5の
上に第2の導体をスパイラル状に形成したコイル4とに
よって構成される。コイル2とコイル4とは、図5のa
点において接続される。なお、同図中表面を表現した図
と裏面を表現した図におけるb、c、d、eの4個所の
角は、同一の角であることを示している。すなわちコイ
ル2とコイル4とは、連続して同じ方向に巻く必要があ
る。コイル2とコイル4とは誘電体5を介してお互いに
対向しているので両者間には、図6(a)のように浮遊
容量7が発生する。この浮遊容量7を含むコイル2およ
びコイル4の等価回路は、図6(b)のように表すこと
ができ、並列共振回路を構成する。本アンテナコイルを
用いることによりコイルを構成するのみで同調回路とす
ることができるので、数100ピコファラッド程度の同
調用の容量を設ける必要が無く、搭載部品点数を削減す
ることができる。さらに、無線カード20に搭載される
ICチップ上に同調用の容量を構成する必要が無いた
め、ICチップサイズの増大を抑制することにより、無
線カードとしての小型化と低コスト化とを実現すること
ができる。また、微調整するために、同調用の容量を設
けたとしても、数ピコファラッド程度なので、 ICチ
ップサイズの増大を招くことなく、ICチップ上に設け
ることは可能である。また、基材1に誘電体5と同じ材
料を用いて、基材1の両面にコイル2およびコイル4を
構成しても同様の効果を得ることができる。また、複数
のコイルが対向する面積あるいは誘電体5の厚みおよび
誘電率を適当な値に選ぶことにより同調周波数を制御で
きる。
るコイル同士の相互誘導によって電力伝送あるいは通信
を行う無線カードシステムにおいて、無線カード(IC
カード)等に搭載可能な、平面状に構成する薄型の高効
率アンテナコイルの第2の実施の形態を説明する。図5
は、本発明に係る高効率アンテナコイルの第2の実施の
形態の構造図であり、図5(a)はその表面の平面図、
図5(b)は図5(a)に示すC−C‘矢視断面図、図
5(c)は裏面の平面図ある。図5に示すように本発明
に係る高効率アンテナコイルは、基材1と、該基材1上
に第1の導体をスパイラル状に形成したコイル2と、さ
らに該コイル2の上に設けた誘電体5と、該誘電体5の
上に第2の導体をスパイラル状に形成したコイル4とに
よって構成される。コイル2とコイル4とは、図5のa
点において接続される。なお、同図中表面を表現した図
と裏面を表現した図におけるb、c、d、eの4個所の
角は、同一の角であることを示している。すなわちコイ
ル2とコイル4とは、連続して同じ方向に巻く必要があ
る。コイル2とコイル4とは誘電体5を介してお互いに
対向しているので両者間には、図6(a)のように浮遊
容量7が発生する。この浮遊容量7を含むコイル2およ
びコイル4の等価回路は、図6(b)のように表すこと
ができ、並列共振回路を構成する。本アンテナコイルを
用いることによりコイルを構成するのみで同調回路とす
ることができるので、数100ピコファラッド程度の同
調用の容量を設ける必要が無く、搭載部品点数を削減す
ることができる。さらに、無線カード20に搭載される
ICチップ上に同調用の容量を構成する必要が無いた
め、ICチップサイズの増大を抑制することにより、無
線カードとしての小型化と低コスト化とを実現すること
ができる。また、微調整するために、同調用の容量を設
けたとしても、数ピコファラッド程度なので、 ICチ
ップサイズの増大を招くことなく、ICチップ上に設け
ることは可能である。また、基材1に誘電体5と同じ材
料を用いて、基材1の両面にコイル2およびコイル4を
構成しても同様の効果を得ることができる。また、複数
のコイルが対向する面積あるいは誘電体5の厚みおよび
誘電率を適当な値に選ぶことにより同調周波数を制御で
きる。
【0012】次に、本発明に係る高効率アンテナコイル
を用いた無線カードシステムについて図7、図8、およ
び図9を用いて説明する。図7は、本発明に係る高効率
アンテナコイルを用いた無線カードシステムの一実施の
形態を示す概略構成図である。
を用いた無線カードシステムについて図7、図8、およ
び図9を用いて説明する。図7は、本発明に係る高効率
アンテナコイルを用いた無線カードシステムの一実施の
形態を示す概略構成図である。
【0013】本無線カードシステムは、上述した高効率
のアンテナコイル21、電源回路22、送受信回路2
3、CPU24、およびメモリ25を搭載した無線カー
ド20と、CPU12、送受信回路11、およびアンテ
ナコイル13を設けたリーダおよび/またはライタユニ
ット10とによって構成する。リーダおよび/またはラ
イタユニット10は、CPU12の制御に従って送受信
回路11およびアンテナコイル13を介して電磁波によ
って無線カード20に電源用電力およびデータ通信情報
を送出する。無線カード20上のアンテナコイル21
は、リーダおよび/またはライタユニット10のアンテ
ナコイル13が電磁波により送出した電源用電力および
データ通信情報を受け取る。アンテナコイル21が受け
取った誘起電力は、電源回路22により直流電圧に変換
されて無線カード上の内部回路(送受信回路23、およ
びCPU24)が動作するのに必要な電力として供給さ
れることになる。また、アンテナコイル21が受け取っ
たデータ通信情報については、送受信回路23により波
形整形され、更に復号化されてCPU24に入力されて
処理されることになる。アンテナコイル21から送信す
る場合には、CPU24から処理されて出力された情報
が送受信回路23により符号化され、更に変調されてア
ンテナコイル21に入力されることになる。そして、無
線カード20のアンテナコイル21から電磁波によって
送信されたデータ通信情報は、リーダおよび/またはラ
イタユニット10のアンテナコイル13で受信され、送
受信回路11で変調された後、復号化されてCPU12
に入力されることになる。
のアンテナコイル21、電源回路22、送受信回路2
3、CPU24、およびメモリ25を搭載した無線カー
ド20と、CPU12、送受信回路11、およびアンテ
ナコイル13を設けたリーダおよび/またはライタユニ
ット10とによって構成する。リーダおよび/またはラ
イタユニット10は、CPU12の制御に従って送受信
回路11およびアンテナコイル13を介して電磁波によ
って無線カード20に電源用電力およびデータ通信情報
を送出する。無線カード20上のアンテナコイル21
は、リーダおよび/またはライタユニット10のアンテ
ナコイル13が電磁波により送出した電源用電力および
データ通信情報を受け取る。アンテナコイル21が受け
取った誘起電力は、電源回路22により直流電圧に変換
されて無線カード上の内部回路(送受信回路23、およ
びCPU24)が動作するのに必要な電力として供給さ
れることになる。また、アンテナコイル21が受け取っ
たデータ通信情報については、送受信回路23により波
形整形され、更に復号化されてCPU24に入力されて
処理されることになる。アンテナコイル21から送信す
る場合には、CPU24から処理されて出力された情報
が送受信回路23により符号化され、更に変調されてア
ンテナコイル21に入力されることになる。そして、無
線カード20のアンテナコイル21から電磁波によって
送信されたデータ通信情報は、リーダおよび/またはラ
イタユニット10のアンテナコイル13で受信され、送
受信回路11で変調された後、復号化されてCPU12
に入力されることになる。
【0014】前述した通り、アンテナコイル13、およ
びアンテナコイル21の効率を向上することにより、少
ない電力での通信を可能とするとともに、無線カード2
0上の同調用の容量を不要または不要に近い状態とし、
小さいチップ面積で電源回路22、送受信回路23、C
PU24、およびメモリ25を構成可能とする。即ち、
無線カード20に搭載するICチップを小型化できるこ
とにより、無線カード20としても、小型化して低コス
ト化が実現することができる。図8は、図7に示す無線
カードシステム全体についての具体的構成を示す図であ
る。即ち、図8は、無線を使って乗車券や定期券等の情
報を送受信して乗車券や定期券等の役目をする部分も含
めて全体についての具体的構成を示すものである。図8
に示す実施の形態では、R/Wユニット10に設けられ
たR/Wコイル(スパイラル状のR/Wアンテナコイ
ル)13とICカード(近接無線カード)20に形成さ
れたカードコイル(スパイラル状のカードアンテナコイ
ル)21との間で、図9に示す電力伝送波およびデータ
通信変調波からなる電磁波(無線)を使って電力の伝送
および通信の送受信の両方を行う場合を示したものであ
る。このようにASK変調方式における電力伝送波と信
号波は、周波数領域で見ると異なる周波数成分である
が、時間領域で見ると電力伝送波の振幅が信号速度に応
じて変化するだけである。つまり、電力伝送波に信号波
を掛け合わせた変調波は時間領域では、電力伝送波の波
形振幅が上下変動しているようにしか見えない。これを
無線により伝送する場合、電力伝送波と信号波を各々別
のアンテナにより送信することも考えられるが、本発明
では、非接触カード(近接無線カード:ICカード)2
0を簡素化するために、電界強度を電波法(距離3mに
おいて500μV/m)内に制限し、かつ単一のアンテ
ナコイル(R/Wアンテナコイル)13によりこの変調
波を送信するように構成した。
びアンテナコイル21の効率を向上することにより、少
ない電力での通信を可能とするとともに、無線カード2
0上の同調用の容量を不要または不要に近い状態とし、
小さいチップ面積で電源回路22、送受信回路23、C
PU24、およびメモリ25を構成可能とする。即ち、
無線カード20に搭載するICチップを小型化できるこ
とにより、無線カード20としても、小型化して低コス
ト化が実現することができる。図8は、図7に示す無線
カードシステム全体についての具体的構成を示す図であ
る。即ち、図8は、無線を使って乗車券や定期券等の情
報を送受信して乗車券や定期券等の役目をする部分も含
めて全体についての具体的構成を示すものである。図8
に示す実施の形態では、R/Wユニット10に設けられ
たR/Wコイル(スパイラル状のR/Wアンテナコイ
ル)13とICカード(近接無線カード)20に形成さ
れたカードコイル(スパイラル状のカードアンテナコイ
ル)21との間で、図9に示す電力伝送波およびデータ
通信変調波からなる電磁波(無線)を使って電力の伝送
および通信の送受信の両方を行う場合を示したものであ
る。このようにASK変調方式における電力伝送波と信
号波は、周波数領域で見ると異なる周波数成分である
が、時間領域で見ると電力伝送波の振幅が信号速度に応
じて変化するだけである。つまり、電力伝送波に信号波
を掛け合わせた変調波は時間領域では、電力伝送波の波
形振幅が上下変動しているようにしか見えない。これを
無線により伝送する場合、電力伝送波と信号波を各々別
のアンテナにより送信することも考えられるが、本発明
では、非接触カード(近接無線カード:ICカード)2
0を簡素化するために、電界強度を電波法(距離3mに
おいて500μV/m)内に制限し、かつ単一のアンテ
ナコイル(R/Wアンテナコイル)13によりこの変調
波を送信するように構成した。
【0015】即ち、R/W(リーダおよび/またはライ
タ)ユニット10には、13.56MHzの高周波数の
電圧を発生する電源105と、近接無線カード2へ送信
する入力された送信データ(DATA)106を符号化
する符号化回路107と、上記電源105から発生した
13.56MHzの高周波数の電圧上に上記符号化回路
107で符号化された信号で振幅変調(Amplitude Shif
t Keying 変調)を重畳させる変調器108と、該変調器
108で13.56MHzの高周波数の電圧上にASK
変調された信号を増幅する送信アンプ109と、該送信
アンプ109で増幅された信号をインダクタンス結合1
03により結合させ、コンデンサ104を有してインピ
ーダンスをマッチングさせて反射防止をするための整合
回路(給電回路)102と、該整合回路102の出力に
応じて電力の伝送およびデータの送信を行うべく電磁波
を発生し、近接無線カード2のカードコイル201から
電磁波によって送信されてきたデータを受信するR/W
アンテナコイル13と、該R/Wアンテナコイル13で
受信した信号を整合回路102で整合させてインダクタ
ンス結合103により生じた信号からノイズ成分を取り
除くフィルタ回路110と、該フィルタ回路110を通
して得られる信号を増幅する受信アンプ111と、該受
信アンプ111で増幅された信号を電源105から得ら
れる13.56MHzの高周波数の電圧信号を用いて復
調する復調器112と、該復調器112で復調された信
号を復号化して受信データ(DATA)114として出
力する復号化回路113とを備えている。なお、送信デ
ータ106および受信データ114は、直接またはネッ
トワークを介してCPU12に接続されている。
タ)ユニット10には、13.56MHzの高周波数の
電圧を発生する電源105と、近接無線カード2へ送信
する入力された送信データ(DATA)106を符号化
する符号化回路107と、上記電源105から発生した
13.56MHzの高周波数の電圧上に上記符号化回路
107で符号化された信号で振幅変調(Amplitude Shif
t Keying 変調)を重畳させる変調器108と、該変調器
108で13.56MHzの高周波数の電圧上にASK
変調された信号を増幅する送信アンプ109と、該送信
アンプ109で増幅された信号をインダクタンス結合1
03により結合させ、コンデンサ104を有してインピ
ーダンスをマッチングさせて反射防止をするための整合
回路(給電回路)102と、該整合回路102の出力に
応じて電力の伝送およびデータの送信を行うべく電磁波
を発生し、近接無線カード2のカードコイル201から
電磁波によって送信されてきたデータを受信するR/W
アンテナコイル13と、該R/Wアンテナコイル13で
受信した信号を整合回路102で整合させてインダクタ
ンス結合103により生じた信号からノイズ成分を取り
除くフィルタ回路110と、該フィルタ回路110を通
して得られる信号を増幅する受信アンプ111と、該受
信アンプ111で増幅された信号を電源105から得ら
れる13.56MHzの高周波数の電圧信号を用いて復
調する復調器112と、該復調器112で復調された信
号を復号化して受信データ(DATA)114として出
力する復号化回路113とを備えている。なお、送信デ
ータ106および受信データ114は、直接またはネッ
トワークを介してCPU12に接続されている。
【0016】近接無線カード(非接触カード:ICカー
ド)20には、カードアンテナコイル21と、無線チッ
プ202と、CPU+インターフェースチップ210と
を備えている。カードアンテナコイル21は、R/Wユ
ニット10のR/Wアンテナコイル13から電力の伝送
およびデータの送信を行うべく発生した電磁波を受信
し、ロードスイッチング変調された送信データに応じた
電磁波を発生するものである。無線チップ202は、上
記カードアンテナコイル21で受信した13.56MH
zの電力については整流し、送受信信号についてはイン
ピーダンスをマッチングさせて整合する整合・整流回路
203と、該整合・整流回路203から整流された誘起
電圧から5mW程度で2〜5V程度の一定の直流電圧電
源205として内部回路に供給する電源回路204と、
上記カードアンテナコイル21から得られる受信信号か
らクロックを抽出するクロック抽出回路206と、上記
整合・整流回路203から得られる受信信号からノイズ
成分を取り除くLPF回路207と、該LPF回路20
7から得られる受信信号を波形整形する波形整形回路2
08と、送信信号をロードスイッチング変調させて上記
整合・整流回路203に与えて整合させてカードアンテ
ナコイル21に供給するロードスイッチング変調回路2
09とを有する。
ド)20には、カードアンテナコイル21と、無線チッ
プ202と、CPU+インターフェースチップ210と
を備えている。カードアンテナコイル21は、R/Wユ
ニット10のR/Wアンテナコイル13から電力の伝送
およびデータの送信を行うべく発生した電磁波を受信
し、ロードスイッチング変調された送信データに応じた
電磁波を発生するものである。無線チップ202は、上
記カードアンテナコイル21で受信した13.56MH
zの電力については整流し、送受信信号についてはイン
ピーダンスをマッチングさせて整合する整合・整流回路
203と、該整合・整流回路203から整流された誘起
電圧から5mW程度で2〜5V程度の一定の直流電圧電
源205として内部回路に供給する電源回路204と、
上記カードアンテナコイル21から得られる受信信号か
らクロックを抽出するクロック抽出回路206と、上記
整合・整流回路203から得られる受信信号からノイズ
成分を取り除くLPF回路207と、該LPF回路20
7から得られる受信信号を波形整形する波形整形回路2
08と、送信信号をロードスイッチング変調させて上記
整合・整流回路203に与えて整合させてカードアンテ
ナコイル21に供給するロードスイッチング変調回路2
09とを有する。
【0017】CPU+インターフェースチップ210
は、上記無線チップ202のクロック抽出回路206で
抽出されたクロック信号に基いて分周してマイコン21
4を働かせる信号を生成する分周回路211と、無線チ
ップ202の波形成形回路208から得られる信号を復
号化する復号化回路212と、該復号化回路212から
得られる復号化データ(受信データ)を制御してマイコ
ン214へ入力する受信データ制御回路213と、マイ
コン214から送信データを制御して得る送信データ制
御回路215と、該送信データ制御回路215から制御
して得られる送信データを符号化して無線チップ202
のロードスイッチング変調回路209へ入力する符号化
回路216と、カードとしての情報を記憶するメモリを
内蔵して送受信データの処理およびメモリとの間のデー
タの転送等を行うH8等のマイコン214(24、2
5)とを有し、上記無線チップ202の電源回路204
から安定した電源205の供給を受けるものである。な
お、無線チップ202を小型化することによって、無線
チップ202とCPU+インターフェースチップ210
とを一つのチップで構成することができる。
は、上記無線チップ202のクロック抽出回路206で
抽出されたクロック信号に基いて分周してマイコン21
4を働かせる信号を生成する分周回路211と、無線チ
ップ202の波形成形回路208から得られる信号を復
号化する復号化回路212と、該復号化回路212から
得られる復号化データ(受信データ)を制御してマイコ
ン214へ入力する受信データ制御回路213と、マイ
コン214から送信データを制御して得る送信データ制
御回路215と、該送信データ制御回路215から制御
して得られる送信データを符号化して無線チップ202
のロードスイッチング変調回路209へ入力する符号化
回路216と、カードとしての情報を記憶するメモリを
内蔵して送受信データの処理およびメモリとの間のデー
タの転送等を行うH8等のマイコン214(24、2
5)とを有し、上記無線チップ202の電源回路204
から安定した電源205の供給を受けるものである。な
お、無線チップ202を小型化することによって、無線
チップ202とCPU+インターフェースチップ210
とを一つのチップで構成することができる。
【0018】また、電力を電磁波(無線)で伝送するた
めにR/Wアンテナコイル13とカードアンテナコイル
21を用いたのは、近傍における電力伝送の効率を向上
させるためである。また近接無線カード20にアンテナ
コイル21を形成した場合、近接無線カード20の変形
に強い利点がある。
めにR/Wアンテナコイル13とカードアンテナコイル
21を用いたのは、近傍における電力伝送の効率を向上
させるためである。また近接無線カード20にアンテナ
コイル21を形成した場合、近接無線カード20の変形
に強い利点がある。
【0019】以上説明したように、近接無線カードシス
テムにおいては、リーダおよび/またはライタ10に対
して非接触カード(近接無線カード:ICカード)20
を近接させることによって、リーダ/ライタ10と非接
触カード20との間において、無線によって電力を伝送
し、更に無線によって情報の送受信(通信)が行われる
ことになる。即ち、近接無線カードシステムにおいて
は、リーダライタ用アンテナコイル13により、電力伝
送波若しくは通信波を放射し、カード側のアンテナコイ
ル21によりこの電磁波を受信、誘起し、カード側回路
を動作し、信号を検出するものである。
テムにおいては、リーダおよび/またはライタ10に対
して非接触カード(近接無線カード:ICカード)20
を近接させることによって、リーダ/ライタ10と非接
触カード20との間において、無線によって電力を伝送
し、更に無線によって情報の送受信(通信)が行われる
ことになる。即ち、近接無線カードシステムにおいて
は、リーダライタ用アンテナコイル13により、電力伝
送波若しくは通信波を放射し、カード側のアンテナコイ
ル21によりこの電磁波を受信、誘起し、カード側回路
を動作し、信号を検出するものである。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、コイル同士の相互誘導
によって電力伝送あるいは通信を行う場合におけるスパ
イラル状のアンテナコイルにおいて、中央部に比透磁率
が1を超える材料を配置させて、コイル周辺の磁束をコ
イル中央に集中させ、中央付近の巻き線のインダクタン
スを増加させてアンテナコイルとしての利得を向上する
ことができ、その結果、平面状に構成する必要のあるカ
ード形状の電子機器(無線カード:ICカード)に搭載
するアンテナコイルとして、リーダおよび/またはライ
ターから、高い効率で電力または情報等の授受をするこ
とができる効果を奏する。また、本発明によれば、無線
カード(ICカード)等に搭載する平面状に構成したス
パイラル状のアンテナコイルにおいて、巻き線を2層以
上に分割して構成することにより、巻き線間の浮遊容量
を同調回路の容量として用いて、同調用の数100ピコ
ファラッド程度の静電容量を不要または著しく小さくし
て搭載部品点数の削減または搭載部品の小型化を実現で
き、さらには、無線カード(ICカード)等に搭載され
るICチップ上で容量を構成する必要をなくしてICチ
ップサイズの削減を実現することが可能となり、その結
果、無線カード等について小型化および低コスト化を図
ることが可能となる効果を奏する。
によって電力伝送あるいは通信を行う場合におけるスパ
イラル状のアンテナコイルにおいて、中央部に比透磁率
が1を超える材料を配置させて、コイル周辺の磁束をコ
イル中央に集中させ、中央付近の巻き線のインダクタン
スを増加させてアンテナコイルとしての利得を向上する
ことができ、その結果、平面状に構成する必要のあるカ
ード形状の電子機器(無線カード:ICカード)に搭載
するアンテナコイルとして、リーダおよび/またはライ
ターから、高い効率で電力または情報等の授受をするこ
とができる効果を奏する。また、本発明によれば、無線
カード(ICカード)等に搭載する平面状に構成したス
パイラル状のアンテナコイルにおいて、巻き線を2層以
上に分割して構成することにより、巻き線間の浮遊容量
を同調回路の容量として用いて、同調用の数100ピコ
ファラッド程度の静電容量を不要または著しく小さくし
て搭載部品点数の削減または搭載部品の小型化を実現で
き、さらには、無線カード(ICカード)等に搭載され
るICチップ上で容量を構成する必要をなくしてICチ
ップサイズの削減を実現することが可能となり、その結
果、無線カード等について小型化および低コスト化を図
ることが可能となる効果を奏する。
【図1】アンテナコイルの従来技術の構造図であり、
(a)はその平面図、(b)は(a)に示すA−A‘矢
視断面図である。
(a)はその平面図、(b)は(a)に示すA−A‘矢
視断面図である。
【図2】従来技術によるアンテナコイルのインダクタン
スの説明図である。
スの説明図である。
【図3】本発明に係る高効率アンテナコイルの第1の実
施の形態の構造図であり、(a)はその平面図、(b)
は(a)に示すB−B‘矢視断面図である。
施の形態の構造図であり、(a)はその平面図、(b)
は(a)に示すB−B‘矢視断面図である。
【図4】本発明に係る高効率アンテナコイルの第1の実
施の形態の動作の説明図である。
施の形態の動作の説明図である。
【図5】本発明に係る高効率アンテナコイルの第2の実
施の形態の構造図であり、(a)はその表面の平面図、
(b)は(a)に示すC−C‘矢視断面図,(c)は裏
面の平面図ある。
施の形態の構造図であり、(a)はその表面の平面図、
(b)は(a)に示すC−C‘矢視断面図,(c)は裏
面の平面図ある。
【図6】本発明に係る高効率アンテナコイルの第2の実
施の形態の動作の説明図である。
施の形態の動作の説明図である。
【図7】本発明に係る高効率アンテナコイルを用いた無
線カードシステムの一実施の形態を示す概略構成図であ
る。
線カードシステムの一実施の形態を示す概略構成図であ
る。
【図8】図7に示す無線カードシステム全体についての
具体的構成を示す図である。
具体的構成を示す図である。
【図9】本発明に係る電力伝送波とデータ通信変調波と
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
1…基材、2…コイル、3…比透磁率が1を超える材
料、4…コイル、5…誘電体、7…浮遊容量、10…カ
ードリーダ/ライタユニット、11…送受信回路、12
…CPU、13…アンテナコイル、20…無線カード、
21…アンテナコイル、22…電源回路、23…送受信
回路、24…CPU、25…メモリ、30…磁束、10
2…整合回路(給電回路)、103…インダクタンス結
合、105…電源、106…送信データ、107…符号
化回路、108…変調器、109…送信アンプ、110
…フィルタ回路、111…受信アンプ、112…復調
器、113…復号化回路、202…無線チップ、203
…整合・整流回路、205…直流電圧電源、206…ク
ロック抽出回路、207…LPF回路、208…波形整
形回路、209…ロードスイッチング変調回路、210
…CPU+インターフェースチップ、211…分周回
路、212…復号化回路、213…受信データ制御回
路、214…マイコン、215…送信データ制御回路、
216…符号化回路
料、4…コイル、5…誘電体、7…浮遊容量、10…カ
ードリーダ/ライタユニット、11…送受信回路、12
…CPU、13…アンテナコイル、20…無線カード、
21…アンテナコイル、22…電源回路、23…送受信
回路、24…CPU、25…メモリ、30…磁束、10
2…整合回路(給電回路)、103…インダクタンス結
合、105…電源、106…送信データ、107…符号
化回路、108…変調器、109…送信アンプ、110
…フィルタ回路、111…受信アンプ、112…復調
器、113…復号化回路、202…無線チップ、203
…整合・整流回路、205…直流電圧電源、206…ク
ロック抽出回路、207…LPF回路、208…波形整
形回路、209…ロードスイッチング変調回路、210
…CPU+インターフェースチップ、211…分周回
路、212…復号化回路、213…受信データ制御回
路、214…マイコン、215…送信データ制御回路、
216…符号化回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和井 伸一 神奈川県秦野市堀山下1番地株式会社日立 製作所汎用コンピュータ事業部内
Claims (16)
- 【請求項1】中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成した
ことを特徴とする高効率アンテナコイル。 - 【請求項2】各層のコイル間の浮遊容量によって同調回
路が構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面
状に形成したスパイラル状のコイルで構成したことを特
徴とする高効率アンテナコイル。 - 【請求項3】中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、且つ各層のコイル間の浮遊容量によって同調回路が
構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面状に
形成したスパイラル状のコイルで構成したことを特徴と
する高効率アンテナコイル。 - 【請求項4】中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成した
高効率アンテナコイルを備えたことを特徴とする無線カ
ード。 - 【請求項5】各層のコイル間の浮遊容量によって同調回
路が構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面
状に形成したスパイラル状のコイルで構成した高効率ア
ンテナコイルを備えたことを特徴とする無線カード。 - 【請求項6】中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、且つ各層のコイル間の浮遊容量によって同調回路が
構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面状に
形成したスパイラル状のコイルで構成した高効率アンテ
ナコイルを備えたことを特徴とする無線カード。 - 【請求項7】電磁波によって誘起電力を受けるように、
中央部に比透磁率が1を超える材料を配置し、平面状に
形成したスパイラル状のコイルで構成した高効率アンテ
ナコイルと、該高効率アンテナコイルで受けた誘起電力
を整流して直流電圧に変換する電源回路部と、前記電源
回路部から直流電圧の供給を受ける内部回路とを有する
ことを特徴とする無線カード。 - 【請求項8】電磁波によって誘起電力を受けるように、
各層のコイル間の浮遊容量によって同調回路が構成され
るようにコイルを2層以上に分割し、平面状に形成した
スパイラル状のコイルで構成した高効率アンテナコイル
と、該高効率アンテナコイルで受けた誘起電力を整流し
て直流電圧に変換する電源回路部と、前記電源回路部か
ら直流電圧の供給を受ける内部回路とを有することを特
徴とする無線カード。 - 【請求項9】電磁波によって誘起電力を受けるように、
中央部に比透磁率が1を超える材料を配置し、且つ各層
のコイル間の浮遊容量によって同調回路が構成されるよ
うにコイルを2層以上に分割し、平面状に形成したスパ
イラル状のコイルで構成した高効率アンテナコイルと、
該高効率アンテナコイルで受けた誘起電力を整流して直
流電圧に変換する電源回路部と、前記電源回路部から直
流電圧の供給を受ける内部回路とを有することを特徴と
する無線カード。 - 【請求項10】前記内部回路として、前記高効率アンテ
ナコイルで検出された通信変調波を波形整形して復号化
する復号化回路と、該復号化回路で復号化された受信デ
ータを入力し、送信データを出力するマイコンと、該マ
イコンから出力された送信データを符号化する符号化回
路と、該符号化回路で符号化された信号に基づいて変調
させて前記高効率アンテナコイルに入力させる変調器と
を有することを特徴とする請求項7または8記載の無線
カード。 - 【請求項11】電力送信装置から無線カードに電磁波を
用いて電力を伝送する電力伝送システムであって、 前記無線カードには、中央部に比透磁率が1を超える材
料を配置し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで
構成した高効率アンテナコイルを備えたことを特徴とす
る電力伝送システム。 - 【請求項12】電力送信装置から無線カードに電磁波を
用いて電力を伝送する電力伝送システムであって、 前記無線カードには、各層のコイル間の浮遊容量によっ
て同調回路が構成されるようにコイルを2層以上に分割
し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成した
高効率アンテナコイルを備えたことを特徴とする電力伝
送システム。 - 【請求項13】リーダおよび/またはライター装置から
無線カードへの電磁波を用いた電力の伝送と、前記無線
カードの内部回路と前記リーダおよび/またはライター
装置の情報通信部との間における電磁波を用いた情報の
通信とを、前記リーダおよび/またはライター装置およ
び前記無線カードの各々に設けられた共通のアンテナを
用いて行うように構成した情報通信システムであって、 前記無線カードには、前記電磁波によって誘起電力を受
けるように、中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成した
高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受
けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部
と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受ける前記内
部回路とを有することを特徴とする無線カードを用いた
情報通信システム。 - 【請求項14】リーダおよび/またはライター装置から
無線カードへの電磁波を用いた電力の伝送と、前記無線
カードの内部回路と前記リーダおよび/またはライター
装置の情報通信部との間における電磁波を用いた情報の
通信とを、前記リーダおよび/またはライター装置およ
び前記無線カードの各々に設けられた共通のアンテナを
用いて行うように構成した情報通信システムであって、 前記無線カードには、前記電磁波によって誘起電力を受
けるように、各層のコイル間の浮遊容量によって同調回
路が構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面
状に形成したスパイラル状のコイルで構成した高効率ア
ンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受けた誘起
電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部と、前記
電源回路部から直流電圧の供給を受ける前記内部回路と
を有することを特徴とする無線カードを用いた情報通信
システム。 - 【請求項15】リーダおよび/またはライター装置から
無線カードへの電磁波を用いた電力の伝送と、前記無線
カードの内部回路と前記リーダおよび/またはライター
装置の情報通信部との間における電磁波を用いた情報の
通信とを、前記リーダおよび/またはライター装置およ
び前記無線カードの各々に設けられた共通のアンテナを
用いて行うように構成した情報通信システムであって、 前記無線カードには、前記電磁波によって誘起電力を受
けるように、中央部に比透磁率が1を超える材料を配置
し、平面状に形成したスパイラル状のコイルで構成した
高効率アンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受
けた誘起電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部
と、前記電源回路部から直流電圧の供給を受け、前記高
効率アンテナコイルで検出された通信変調波を波形整形
して復号化する復号化回路と該復号化回路で復号化され
た受信データを入力し、送信データを出力するマイコン
と該マイコンから出力された送信データを符号化する符
号化回路と該符号化回路で符号化された信号に基づいて
変調させて前記高効率アンテナコイルに入力させる変調
器とを有する前記内部回路とを備えたことを特徴とする
無線カードを用いた情報通信システム。 - 【請求項16】リーダおよび/またはライター装置から
無線カードへの電磁波を用いた電力の伝送と、前記無線
カードの内部回路と前記リーダおよび/またはライター
装置の情報通信部との間における電磁波を用いた情報の
通信とを、前記リーダおよび/またはライター装置およ
び前記無線カードの各々に設けられた共通のアンテナを
用いて行うように構成した情報通信システムであって、 前記無線カードには、前記電磁波によって誘起電力を受
けるように、各層のコイル間の浮遊容量によって同調回
路が構成されるようにコイルを2層以上に分割し、平面
状に形成したスパイラル状のコイルで構成した高効率ア
ンテナコイルと、該高効率アンテナコイルで受けた誘起
電力を整流して直流電圧に変換する電源回路部と、前記
電源回路部から直流電圧の供給を受け、前記高効率アン
テナコイルで検出された通信変調波を波形整形して復号
化する復号化回路と該復号化回路で復号化された受信デ
ータを入力し、送信データを出力するマイコンと該マイ
コンから出力された送信データを符号化する符号化回路
と該符号化回路で符号化された信号に基づいて変調させ
て前記高効率アンテナコイルに入力させる変調器とを有
する前記内部回路とを備えたことを特徴とする無線カー
ドを用いた情報通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9242568A JPH10145267A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-08 | 高効率アンテナコイル並びに無線カードおよび無線カードを用いた情報通信システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24320696 | 1996-09-13 | ||
JP8-243206 | 1996-09-13 | ||
JP9242568A JPH10145267A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-08 | 高効率アンテナコイル並びに無線カードおよび無線カードを用いた情報通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10145267A true JPH10145267A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=26535820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9242568A Pending JPH10145267A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-08 | 高効率アンテナコイル並びに無線カードおよび無線カードを用いた情報通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10145267A (ja) |
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- 1997-09-08 JP JP9242568A patent/JPH10145267A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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