JPH10144953A - モノリシックフォトカプラ - Google Patents

モノリシックフォトカプラ

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JPH10144953A
JPH10144953A JP29286796A JP29286796A JPH10144953A JP H10144953 A JPH10144953 A JP H10144953A JP 29286796 A JP29286796 A JP 29286796A JP 29286796 A JP29286796 A JP 29286796A JP H10144953 A JPH10144953 A JP H10144953A
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JP
Japan
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light
optical waveguide
layer
receiving element
light receiving
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Application number
JP29286796A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Sugawara
菅原  良一
Hajime Inuzuka
肇 犬塚
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光導波路によって伝搬する光を受光素子に効率
よく供給する。 【解決手段】シリコン島6aには発光ダイオードDが、
シリコン島6bにはフォトトランジスタTrが形成され
ている。基板上において光導波路16が発光ダイオード
DとフォトトランジスタTrとを結ぶように延設され、
両素子が光学的に結合されている。光導波路16は窒化
シリコン膜よりなる。フォトトランジスタTrでの受光
部と光導波路16との間に光引き込み層18が介在さ
れ、光引き込み層18はGaAs層よりなり、光導波路
16よりも高屈折率の材料である。伝搬光が光導波路1
6よりも高屈折率の光引き込み層18に引き込まれ、フ
ォトトランジスタTrに高効率にて受光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1つのチップ上
に発光素子と受光素子とを備えるモノリシックフォトカ
プラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平7−312443号公報に示され
ているように、モノリシックフォトカプラにおいては基
板に発光素子と受光素子とが形成されるとともに基板上
に光導波路が形成され、光導波路により発光素子と受光
素子とが光学的に結合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、受光素子が
光導波路による光伝搬方向に対して垂直に形成されるた
め受光効率を高めるには受光領域を光伝搬方向に長くす
る必要があり、素子の小型化の障害となっていた。
【0004】そこで、この発明の目的は、光導波路によ
って伝搬する光を受光素子に効率よく供給することがで
きるモノリシックフォトカプラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、発光素子の発する光は光導波路を通して受光素
子に向かって伝搬していき受光素子にて受光される。こ
の光伝搬に際し、受光素子での受光部に設けられた光引
き込み層において伝搬光が光導波路よりも高屈折率の光
引き込み層に引き込まれ、受光素子に高効率にて受光さ
せることができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、光引き込
み層を発光素子と同時に形成でき、製造が容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、発光素子の発する光は
光導波路を通して受光素子に向かって伝搬していき受光
素子にて受光される。この光伝搬に際し、受光素子での
受光部に設けられた光引き込み層において伝搬光が表面
に凹凸を有する光引き込み層に引き込まれ、受光素子に
高効率にて受光させることができる。
【0007】請求項4に記載の発明によれば、光導波路
のクラッド層の一部を食刻することにより光引き込み層
の凹凸が形成でき、製造が容易となる。請求項6に記載
の発明によれば、発光素子の発する光は光導波路を通し
て受光素子に向かって伝搬していき受光素子にて受光さ
れる。この光伝搬に際し、受光素子での受光部上に設け
られたテーパ部において厚さが光伝搬方向に対し徐々に
薄くなっているので伝搬光がカットオフ(遮断周波数)
に近づき導波条件が弱くなるため光導波路からの波動の
浸み出しが多くなり受光素子への伝搬光を増加させるこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した第1
の実施の形態を、図面に従って説明する。
【0009】図1には本実施の形態におけるモノリシッ
クフォトカプラの断面図を示す。基材となるシリコン基
板1の上面には酸化シリコン膜2が形成されており、そ
の上には多結晶シリコン層3が形成されている。本実施
の形態では、シリコン基板1と多結晶シリコン層3とか
ら基板が構成されている。
【0010】多結晶シリコン層3の上面側には凹部4
a,4bが形成され、この凹部4a,4bの表面に絶縁
分離膜としての酸化シリコン膜5a,5bが形成されて
いる。凹部4a内にはn型の単結晶シリコン島6aが形
成されるとともに、凹部4b内にはn型の単結晶シリコ
ン島6bが形成されている。この単結晶シリコン島6
a,6bのn型不純物濃度が1016cm-3程度となって
いる。又、単結晶シリコン島6bが受光素子であるフォ
トトランジスタTrのコレクタ領域になる。
【0011】単結晶シリコン島6aの表面部にはp型拡
散領域7が形成されている。p型拡散領域7上には、バ
ッファ用GaAs層8とn型GaAs層9とp型GaA
s層10とが積層されている。バッファ用GaAs層8
は厚さが2.7μmであり、n型GaAs層9とp型G
aAs層10との合計の厚さは4μmである。
【0012】GaAs層8,9,10は単結晶シリコン
島6aの上にMO−CVD法によるエピタキシャル成長
にて形成されたものである。このようにして、酸化シリ
コン膜5aで囲まれた単結晶シリコン島6aに、バッフ
ァ用GaAs層8とn型GaAs層9とp型GaAs層
10との積層体からなる発光素子としての発光ダイオー
ドDが形成されている。
【0013】又、単結晶シリコン島6aにはp型拡散領
域11が形成され、p型拡散領域11に発光側処理回路
が形成されている。一方、単結晶シリコン島6bの表面
部における所定領域にはp型ベース領域12が形成され
るとともに、その内部における表面部にはn型エミッタ
領域13が形成されている。そして、n型エミッタ領域
13、p型ベース領域12、n型単結晶シリコン島6b
にて、受光素子としてのn/p/n構造のフォトトラン
ジスタTrが構成されている。
【0014】このように、酸化シリコン膜5bで囲まれ
た単結晶シリコン島6bに、フォトトランジスタTrが
形成されている。又、単結晶シリコン島6bにはp型拡
散領域14が形成され、p型拡散領域14に受光側処理
回路が形成されている。
【0015】単結晶シリコン島6a,6bの表面を含む
多結晶シリコン層3の表面には、厚さ1μmの酸化シリ
コン膜15が形成されている。酸化シリコン膜15には
単結晶シリコン島6bのベース領域12上において開口
部15aが形成されている。
【0016】発光ダイオードDとフォトトランジスタT
rとの間における酸化シリコン膜15の上には、厚さ4
μmの窒化シリコン膜よりなる光導波路16が延設され
ている。光導波路16の上には厚さ1μmの酸化シリコ
ン膜17が形成されている。
【0017】又、単結晶シリコン島6bにおける酸化シ
リコン膜15の開口部15aには、厚さ2.7μmのG
aAs層よりなる光引き込み層18が形成され、この上
に光導波路16が位置している。厚さ2.7μmのGa
As層よりなる光引き込み層18は発光ダイオードDの
発する光を透過可能である。光導波路16はクラッド層
としての酸化シリコン膜15,17に挟まれており、こ
の光導波路16によりフォトトランジスタTrが発光ダ
イオードDと光学的に結合されている。
【0018】ここで、島6a,6bの構成材料であるシ
リコンの屈折率は「3.65」、酸化シリコン膜(クラ
ッド層)15,17の屈折率は「1.46」、発光ダイ
オードDおよび光引き込み層18の構成材料であるGa
Asの屈折率は「3.55」、光導波路16の構成材料
である窒化シリコン膜の屈折率は「2.0」である。つ
まり、フォトトランジスタTrの受光部においてはシリ
コン島6bと光引き込み層18と光導波路16との積層
体構造をなし、その各材料の屈折率の大小関係は、 光導波路16の屈折率<光引き込み層18の屈折率<島
6bの屈折率 となっている。
【0019】又、単結晶シリコン島6aでの酸化シリコ
ン膜15の上にはアルミ配線19が形成され、アルミ配
線19によりp型GaAs層10とp型拡散領域11と
が電気的に接続されている。又、単結晶シリコン島6a
での酸化シリコン膜15の上にはアルミ配線20が形成
され、アルミ配線20がp型拡散領域11と電気的に接
続されるとともにこのアルミ配線20が単結晶シリコン
島6a内において延設されている。
【0020】又、単結晶シリコン島6bでの酸化シリコ
ン膜15の上にはアルミ配線21が形成され、アルミ配
線21によりn型エミッタ領域13とp型拡散領域14
とが電気的に接続されている。又、単結晶シリコン島6
bでの酸化シリコン膜15の上にはアルミ配線22が形
成され、アルミ配線22がp型拡散領域14と電気的に
接続されるとともにこのアルミ配線22が単結晶シリコ
ン島6b内において延設されている。
【0021】次に、このように構成したモノリシックフ
ォトカプラの作用を説明する。p型拡散領域11内の処
理回路にて生成された信号により発光ダイオードDのア
ノード・カソード間に電圧を加えると、正孔および電子
が注入され、n型GaAs層9とp型GaAs層10の
接合部で再結合して光を発する。発光ダイオードDの発
する光は光導波路16においてフォトトランジスタTr
に向かって伝搬していく。そして、フォトトランジスタ
Trでの受光部において、光導波路16よりも高屈折率
の光引き込み層18にて引き込まれ、フォトトランジス
タTrにおけるp型ベース領域12に至る。すると、フ
ォトトランジスタTrにおけるp型ベース領域12とn
型コレクタ領域(n型単結晶シリコン島6b)でのpn
接合で発生した光電流は増幅されてコレクタ,エミッタ
電流として取り出される。取り出された電流はp型拡散
領域14内の処理回路にて信号処理される。
【0022】図2には、伝搬距離Lに対する伝搬光強度
の測定結果を示す。横軸の伝搬距離Lは図1の発光ダイ
オードDの端からの光導波路16による光伝搬方向での
距離を指し、縦軸にはその光強度を示す。図2におい
て、光引き込み層(GaAs層)18を備えた本実施の
形態と、光引き込み層(GaAs層)18の無い比較例
を併せて示す。
【0023】この図2において光引き込み層(GaAs
層)18の光伝搬方向での最も遠い位置L=0.3mm
においては、実施の形態では光強度が0.4であり、比
較例では光強度が0.28であった。又、図2において
光引き込み層(GaAs層)18の光伝搬方向での最も
近い位置L=0.24mmにおいては、実施の形態と比
較例とは同じ光強度である。よって、光引き込み層18
により伝搬光結合強度は30%(=(0.4−0.2
8)/0.4)向上する。
【0024】次に、このモノリシックフォトカプラの製
造工程の概略を説明する。まず、図3に示すように、シ
リコン基板23を用意し、シリコン基板23の表面にお
ける所定領域にウェットまたはドライエッチング法にて
深さ20〜40μmの溝(トレンチ)24を形成する。
その後、図4に示すように、シリコン基板23の表面に
酸化シリコン膜25を形成する。
【0025】引き続き、図5に示すように、酸化シリコ
ン膜25の上に化学気相成膜法により厚さ80〜100
μmの多結晶シリコン層3を成膜する(成膜温度;60
0℃)。さらに、多結晶シリコン層3の表面を適当な厚
さまで研磨し、鏡面にする。
【0026】そして、図6に示すように、熱酸化によっ
て多結晶シリコン層3の表面に厚さ0.1μmの酸化シ
リコン膜2を形成する。さらに、表面が鏡面研磨された
シリコン基板1を用意し、そのシリコン基板1の鏡面と
酸化シリコン膜2とを接合し、熱処理を行ない接合を強
化する。
【0027】次に、図7に示すように、シリコン基板2
3を裏面から溝24の先端(底面)が現われるまで研磨
して鏡面化する。その結果、絶縁分離された各島が区画
形成される。
【0028】その後、図8に示すように、クラッド層と
なる酸化シリコン膜15を堆積するとともに酸化シリコ
ン膜15を所望の形状にエッチングし、この膜15をマ
スクとしてイオン注入を行い各島に素子を形成する。さ
らに、図9に示すように、バッファ用GaAs層8とn
型GaAs層9とp型GaAs層10とを順に積層す
る。バッファ用GaAs層8の形成時に光引き込み層
(GaAs層)18も同時に形成する。
【0029】さらに、図1に示すように、窒化シリコン
膜16よりなる光導波路、酸化シリコン膜17、アルミ
薄膜19〜22を形成する。このようにして、モノリシ
ックフォトカプラが製造される。
【0030】このように本実施の形態においては、下記
の特徴を有している。 (イ)フォトトランジスタTrでの受光部と光導波路1
6との間に、光導波路16よりも高屈折率の材料よりな
る光引き込み層18を介在したので、伝搬光が光導波路
16よりも高屈折率の光引き込み層18に引き込まれ、
フォトトランジスタTrに高効率にて受光させることが
できる。 (ロ)光引き込み層18を発光ダイオードDと同一材料
(GaAs)としたので、光引き込み層18を発光ダイ
オードDと同時に形成でき、製造が容易となる。つま
り、発光ダイオードDと光引き込み層18とを同時に形
成するため製造工程の増加を招くことなく高効率な光結
合構造が実現できる。 (第2の実施の形態)次に、この発明の第2の実施の形
態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0031】図10には、本実施形態のモノリシックフ
ォトカプラの断面図を示す。フォトトランジスタTrの
受光部においてシリコン島6bの表面には光引き込み層
26が形成されている。光引き込み層26はその表面が
凹凸27が形成されている。この凹凸27は回折格子と
なっており、酸化シリコン膜(クラッド層)15の一部
をフォトリソグラフィにより食刻することにより形成し
たものである。
【0032】ここで、回折格子は円弧状をなすグレーテ
ィングカプラ、溝の間隔が一定でないチャープトグレー
ティング等が利用できる。そして、光導波路16を伝搬
してきた光は光引き込み層26の凹凸27(回折格子)
において回折されフォトトランジスタTrに引き込ま
れ、同トランジスタTrに受光される。その結果、フォ
トトランジスタTrへ結合する伝搬光が増加し、発光ダ
イオードDとフォトトランジスタTrとを効率よく結合
させることができる。
【0033】このように本実施の形態においては、下記
の特徴を有している。 (イ)フォトトランジスタTrでの受光部と光導波路1
6との間に、表面に凹凸27を有する光引き込み層26
を設けたので、伝搬光が光導波路16から光引き込み層
26に引き込まれ、フォトトランジスタTrに高効率に
て受光させることができる。 (ロ)光引き込み層26の凹凸(回折格子)27を光導
波路16のクラッド層15の一部を食刻することにより
形成しているので、製造が容易である。
【0034】尚、光引き込み層26の凹凸27として回
折格子の代わりに、磨りガラスの表面のような散乱面と
してもよい。つまり、シリコン島6bの表面に形成した
酸化シリコン膜15の表面を化学薬品により粗面化処理
を施し、この凹凸面で伝搬光を散乱させてもよい。 (第3の実施の形態)次に、この発明の第3の実施の形
態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0035】図11には、本実施形態のモノリシックフ
ォトカプラの断面図を示す。フォトトランジスタTrの
受光部上における光導波路16は光伝搬方向に徐々に膜
厚が薄くなるテーパ部28となっている。より詳しく
は、テーパ角θにて直線的に膜厚が薄くなっている。最
も膜厚が薄いテーパ部28の先端は、カットオフ(遮断
周波数)条件を満たしている。
【0036】そして、光導波路16を伝搬してきた光が
テーパ部28において徐々にカットオフ(遮断周波数)
に近づき導波条件が弱くなり、そのため光導波路16か
らの波動の浸み出しが多くなる。その結果、フォトトラ
ンジスタTrへ結合する伝搬光が増加し、発光ダイオー
ドDとフォトトランジスタTrとを効率よく結合させる
ことができる。
【0037】このように本実施の形態においては、下記
の特徴を有している。 (イ)フォトトランジスタTrの受光部上の光導波路1
6を、厚さが光伝搬方向に対し徐々に薄くなるテーパ部
28としたので、伝搬光がテーパ部28においてカット
オフ(遮断周波数)に近づき導波条件が弱くなるため光
導波路16からの波動の浸み出しが多くなりフォトトラ
ンジスタTrへの伝搬光を増加させることができる。
【0038】尚、本実施形態の応用例として、テーパ部
28の上面に光反射膜を形成してもよい。 (第4の実施の形態)次に、この発明の第4の実施の形
態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0039】図12には、本実施形態のモノリシックフ
ォトカプラの断面図を示す。受光素子としてのフォトト
ランジスタを2つ備えており、2つのフォトトランジス
タTr1,Tr2は光導波路16の延設方向(光伝搬方
向)に直列に配置されている。フォトトランジスタTr
1,Tr2はその出力を均等にすべく光引き込み層(G
aAs層)18a,18bの厚さt1,t2が上流側の
フォトトランジスタTr1に比べ下流側のフォトトラン
ジスタTr2の方が薄くなっている(t1<t2)。
【0040】そして、発光ダイオードDの発する光は光
導波路16を通してフォトトランジスタTr1,Tr2
に向かって伝搬していきフォトトランジスタTr1,T
r2にて受光される。この光伝搬に際し、伝搬光がフォ
トトランジスタTr1での受光部に設けられた光引き込
み層18aにおいて光導波路16よりも高屈折率の光引
き込み層18aに引き込まれ、又、フォトトランジスタ
Tr2での受光部に設けられた光引き込み層18bにお
いて光導波路16よりも高屈折率の光引き込み層18b
に引き込まれる。このとき、t1<t2なので、フォト
トランジスタTr1とフォトトランジスタTr2での受
光量は等しくトランジスタ出力が均等になる。
【0041】本実施形態の応用例として、図12におけ
る光引き込み層18a,18bの代わりに、図10に示
した光引き込み層26を配置してもよい。このとき、フ
ォトトランジスタTr1に対応する光引き込み層26と
フォトトランジスタTr2に対応する光引き込み層26
とは、光学特性の異なる凹凸27を設け、受光量を等し
くしてトランジスタ出力の均等化を図る。
【0042】あるいは、図12における光引き込み層1
8a,18bの代わりに、図11に示したテーパ部28
を設けてもよい。このとき、図13に示すように、光導
波路16において上流側のフォトトランジスタTr1に
対してはテーパ角θ1とし、下流側のフォトトランジス
タTr2に対してはテーパ角θ2(>θ1)として、受
光量を等しくしてトランジスタ出力の均等化を図る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるモノリシックフォト
カプラの断面図。
【図2】伝搬距離Lに対する伝搬光強度の測定結果を示
す図。
【図3】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図4】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図5】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図6】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図7】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図8】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図9】モノリシックフォトカプラの製造工程を示す断
面図。
【図10】第2の実施の形態におけるモノリシックフォ
トカプラの断面図。
【図11】第3の実施の形態におけるモノリシックフォ
トカプラの断面図。
【図12】第4の実施の形態におけるモノリシックフォ
トカプラの断面図。
【図13】第4の実施の形態の応用例におけるモノリシ
ックフォトカプラの断面図。
【符号の説明】
1…基板を構成するシリコン基板、3…基板を構成する
多結晶シリコン層、16…光導波路、18…光引き込み
層、26…光引き込み層、27…凹凸、28…テーパ
部、D…発光素子としての発光ダイオード、Tr…受光
素子としてのフォトトランジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に形成された発光素子と、 同じく前記基板に形成された受光素子と、 前記基板上において前記発光素子と受光素子とを結ぶよ
    うに延設され、発光素子と受光素子とを光学的に結合す
    る光導波路とを備えたモノリシックフォトカプラであっ
    て、 前記受光素子での受光部と前記光導波路との間に、光導
    波路よりも高屈折率の材料よりなる光引き込み層を設け
    たことを特徴とするモノリシックフォトカプラ。
  2. 【請求項2】 前記光引き込み層は、発光素子と同一材
    料よりなる請求項1に記載のモノリシックフォトカプ
    ラ。
  3. 【請求項3】 基板に形成された発光素子と、 同じく前記基板に形成された受光素子と、 前記基板上において前記発光素子と受光素子とを結ぶよ
    うに延設され、発光素子と受光素子とを光学的に結合す
    る光導波路とを備えたモノリシックフォトカプラであっ
    て、 前記受光素子での受光部と前記光導波路との間に、表面
    に凹凸を有する光引き込み層を設けたことを特徴とする
    モノリシックフォトカプラ。
  4. 【請求項4】 前記光引き込み層の凹凸は、前記光導波
    路のクラッド層の一部を食刻することにより形成したも
    のである請求項3に記載のモノリシックフォトカプラ。
  5. 【請求項5】 前記光引き込み層の凹凸は回折格子であ
    る請求項3に記載のモノリシックフォトカプラ。
  6. 【請求項6】 基板に形成された発光素子と、 同じく前記基板に形成された受光素子と、 前記基板上において前記発光素子と受光素子とを結ぶよ
    うに延設され、発光素子と受光素子とを光学的に結合す
    る光導波路とを備えたモノリシックフォトカプラであっ
    て、 前記受光素子の受光部上の前記光導波路を、厚さが光伝
    搬方向に対し徐々に薄くなるテーパ部としたことを特徴
    とするモノリシックフォトカプラ。
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JP2005534178A (ja) * 2002-07-23 2005-11-10 インテル・コーポレーション テーパ導波管式の光検出器装置および方法
JP2008205006A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Hitachi Ltd 半導体発光素子、及びそれを用いた光電子集積回路、並びに光電子集積回路の製造方法
US7439547B2 (en) 2002-07-15 2008-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Micro electro mechanical system apparatus

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