JP2010141054A - 導波路一体型半導体受光素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造過程における機械的強度の低下および製造コストの増大を抑制することのできる導波路一体型半導体受光素子を提供すること。
【解決手段】本実施形態による導波路一体型半導体受光素子においては、リッジ型光導波路120を経由して半導体基板表面に平行な方向に伝送された光は、半導体受光素子110に入射され、半導体受光素子110と光導波路120とが接する面130Aと反対側の面である順メサ反射面130Bにて下方向に反射される。半導体基板方向に反射された光は、半導体受光素子110にて検知され、電気信号に変換される。半導体受光素子110にて発生した電気信号は、N型コンタクト形成部140及びP型コンタクト形成部150に接続された電極(図示せず)にて外部回路に取り出される。
【選択図】図2
【解決手段】本実施形態による導波路一体型半導体受光素子においては、リッジ型光導波路120を経由して半導体基板表面に平行な方向に伝送された光は、半導体受光素子110に入射され、半導体受光素子110と光導波路120とが接する面130Aと反対側の面である順メサ反射面130Bにて下方向に反射される。半導体基板方向に反射された光は、半導体受光素子110にて検知され、電気信号に変換される。半導体受光素子110にて発生した電気信号は、N型コンタクト形成部140及びP型コンタクト形成部150に接続された電極(図示せず)にて外部回路に取り出される。
【選択図】図2
Description
本発明は、光信号を電気信号に変換する導波路一体型半導体受光素子に関し、より詳細には、半導体受光素子と導波路が半導体基板上で一体化されて(モノリシックに)設けられた導波路一体型半導体受光素子に関する。
光ファイバを用いた高速情報通信システムにおいては、光信号を電気信号に変換するための半導体受光素子が用いられている。例えばPINフォトダイオード等である。堅牢な半導体基板上に光導波路を設けることにより、例えばプラスチック光ファイバ等で問題となるたわみや振動による光学的不安定性の解消を図り、あるいは特定の周波数の光のみを透過させるフィルターとして機能させることも行われている。
このような半導体光導波路の例としては、例えばリッジ型光導波路がある。リッジ型導波路は、通常の半導体製造工程を用いて、半導体基板上に幅数μm、高さ数十nmから数μm、長さ数μmから数mmの凸部を設けこの凸部に光を通過させるものである。
PINフォトダイオードは、半導体基板上に例えばエピタキシャル成長技術を用いて、N型半導体層(N層)、イントリンシック半導体層(I層)、P型半導体層(P層)を順次形成したのち、公知のフォトリソグラフィー、エッチング技術を用いて所望の寸法のメサを形成し、さらには電極を形成して製造されている。つまり、一般にPINフォトダイオードは、半導体基板上に当該半導体基板に平行に積層された複数の薄膜で構成されている。
半導体基板上に形成される光導波路は、一般に半導体基板に平行な方向に光を導くように形成される。一方PINフォトダイオードに代表される半導体受光素子は、半導体基板表面と平行な方向に積層されたN層、I層、P層等の薄膜で構成されているため、自ずと半導体基板の上下方向、すなわち半導体基板と垂直な方向から入射する光に対して高い応答感度をもっている。
したがって、光導波路と半導体受光素子とを同一の半導体基板上に形成し、モノリシック光集積回路を構成するためには、基板表面に平行な方向に伝搬された光を基板表面に垂直な方向に屈曲させることが有効である。例えば特許文献1には、半導体基板上に半導体光導波路と半導体受光素子層とがこの順序で積層された導波路集積型半導体受光素子において、半導体光導波路の光入力部と反対側の一端部が鉛直方向から内側へ約45度傾斜した逆メサ状側面が形成され、この逆メサ状側面によって、信号光を上方に位置する半導体受光素子層へ反射させる構造が開示されている。ここで、逆メサとは、斜面と上部平坦面が鋭角をなすものを言う。
しかしながら、特許文献1の実施例においては、当該逆メサ状側面を形成するためハロゲン系RIBE法を用いている。つまり、RIBEの入射ビームの飛来方向に対して基板を略45度傾けるか、又はエッチングビームの飛来角度を約45度とし、エッチングにより当該逆メサ形状を形成している。
このように、特許文献1では逆メサを用いている構造のため、導波路一体型半導体受光素子本体の機械的強度が損なわれるという問題があった。また、実施例にあるようなハロゲン系RIBEを用いてドライエッチングにより逆メサを形成する方法では、基板を約45度傾斜させてドライエッチングを行うための特殊な装置が必要となるため製造コストが高くなるという問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造過程における機械的強度の低下および製造コストの増大を抑制することのできる導波路一体型半導体受光素子を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、光信号を電気信号に変換する導波路一体型半導体受光素子において、半導体基板表面に垂直な方向に入射する光に対して感度を有する半導体受光素子と、前記半導体受光素子に向かって、前記半導体基板と平行な方向に光を導くための光導波路とが前記半導体基板上に一体化されて設けられており、前記半導体受光素子は、前記半導体受光素子と前記光導波路とが接する面と反対側の面に反射面を有し、前記反射面と、前記半導体基板の前記半導体受光素子に接する表面部分とのなす角度が90°未満であることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記角度は約45度であることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記光導波路および前記半導体受光素子は、化合物半導体で構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記光導波路および前記半導体受光素子は、インジウムアンチモンで構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、前記半導体受光素子は、前記半導体基板と平行な方向に積層された複数の半導体層で構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様において、前記光導波路は、リッジ型光導波路であることを特徴とする。
本発明によれば、半導体受光素子が、半導体受光素子と光導波路とが接する面と反対側の面に反射面を有し、反射面と、半導体基板の半導体受光素子に接する表面部分とのなす角度が90°未満である(つまり、順メサである)ことにより、従来の逆メサを用いる場合のような機械的強度の低下がない。また、ウエットエッチングで形成できるため、特殊なドライエッチング装置を必要とせず製造コストを低減できる。本発明による導波路一体型半導体受光素子は、半導体受光素子と光導波路がモノリシックに形成されているので、高集積・高効率な高速光通信用光集積回路が実現可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1(a)は、本発明による導波路一体型半導体受光素子の実施形態の一例を示す上面図である。図1(b)、(c)、(d)、(e)はそれぞれ、図1(a)に示したA-A'、B-B'、C-C'、D-D'の断面図である。導波路一体型半導体受光素子100は、半導体基板上に半導体受光素子110と光導波路120とが一体化されて設けられたものである。半導体受光素子110は、半導体基板上に、基板に近い側から順にP型半導体層111、I型半導体層112、及びN型半導体層113の薄膜を備える。これらの半導体薄膜は、例えば分子線エピタキシャル成長技術により高真空中で連続的に形成される。リッジ型光導波路120は、半導体基板上に設けられたメサ101上に形成されており、幅1から5μm、高さ50nmから1μm、長さ数μmから数mmの矩形凸部121により構成されている。
図2は、本実施形態による導波路一体型半導体受光素子の効果を説明するための断面図である。本実施形態による導波路一体型半導体受光素子においては、リッジ型光導波路120を経由して半導体基板表面に平行な方向に伝送された光は、半導体受光素子110に入射され、半導体受光素子110と光導波路120とが接する面130Aと反対側の面である順メサ反射面130Bにて下方向に反射される。半導体基板方向に反射された光は、半導体受光素子110にて検知され、電気信号に変換される。半導体受光素子110にて発生した電気信号は、N型コンタクト形成部140及びP型コンタクト形成部150に接続された電極(図示せず)にて外部回路に取り出される。本発明においては、図2に示した順メサ反射面130Bにて光を下方向(半導体基板方向)に屈曲させる点が肝要である。そのために、反射面130Bと、半導体基板の半導体受光素子110に接する表面部分160とのなす角度が90°未満であることが求められる。また、反射面130Bで反射される光を、より半導体基板に垂直な方向に近づけるため、順メサ反射面130Bは、半導体基板の半導体受光素子110に接する表面部分160から、例えば、30度から60度の角度に形成することが好ましい。より好ましくは、40度から50度の角度に形成することが好ましく、例えば、45度の角度に形成することが望ましい。
この順メサ反射面130Bを形成する工程は、例えば半導体受光素子110を単結晶インジウムアンチモンで形成する場合には、塩酸、過酸化水素水、水の混合物を用いたウエットエッチング法を用いればよい。順メサ反射面130Bと、基板と平行な平面160とのなす角度θはウエットエッチング液に用いる塩酸、過酸化水素水、水の混合比率、及びエッチング液の温度を適切に選択することによって容易に制御可能である。
100 導波路一体型半導体受光素子
101 メサ
110 半導体受光素子
111 P型半導体層
112 I型半導体層
113 N型半導体層
120 光導波路
121 凸部
130A 半導体受光素子110と光導波路120とが接する面
130B 順メサ反射面
140 N型コンタクト形成部
150 P型コンタクト形成部
160 半導体基板の半導体受光素子110に接する表面部分
101 メサ
110 半導体受光素子
111 P型半導体層
112 I型半導体層
113 N型半導体層
120 光導波路
121 凸部
130A 半導体受光素子110と光導波路120とが接する面
130B 順メサ反射面
140 N型コンタクト形成部
150 P型コンタクト形成部
160 半導体基板の半導体受光素子110に接する表面部分
Claims (6)
- 光信号を電気信号に変換する導波路一体型半導体受光素子において、
半導体基板表面に垂直な方向に入射する光に対して感度を有する半導体受光素子と、
前記半導体受光素子に向かって、前記半導体基板と平行な方向に光を導くための光導波路と
が前記半導体基板上に一体化されて設けられており、
前記半導体受光素子は、前記半導体受光素子と前記光導波路とが接する面と反対側の面に反射面を有し、
前記反射面と、前記半導体基板の前記半導体受光素子に接する表面部分とのなす角度が90°未満であることを特徴とする導波路一体型半導体受光素子。 - 前記角度は約45度であることを特徴とする請求項1に記載の導波路一体型半導体受光素子。
- 前記光導波路および前記半導体受光素子は、化合物半導体で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の導波路一体型半導体受光素子。
- 前記光導波路および前記半導体受光素子は、インジウムアンチモンで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の導波路一体型半導体受光素子。
- 前記半導体受光素子は、前記半導体基板と平行な方向に積層された複数の半導体層で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の導波路一体型半導体受光素子。
- 前記光導波路は、リッジ型光導波路であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の導波路一体型半導体受光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008314876A JP2010141054A (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 導波路一体型半導体受光素子 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008314876A JP2010141054A (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 導波路一体型半導体受光素子 |
Publications (1)
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JP2008314876A Withdrawn JP2010141054A (ja) | 2008-12-10 | 2008-12-10 | 導波路一体型半導体受光素子 |
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JP (1) | JP2010141054A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016157739A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 量子型赤外線デバイスの製造方法及び量子型赤外線デバイス |
CN112290180A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-01-29 | 上海交通大学 | 一种脊半模基片集成波导传输线 |
-
2008
- 2008-12-10 JP JP2008314876A patent/JP2010141054A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016157739A (ja) * | 2015-02-23 | 2016-09-01 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 量子型赤外線デバイスの製造方法及び量子型赤外線デバイス |
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