JPH10144131A - 埋込み型照明器具 - Google Patents

埋込み型照明器具

Info

Publication number
JPH10144131A
JPH10144131A JP9134592A JP13459297A JPH10144131A JP H10144131 A JPH10144131 A JP H10144131A JP 9134592 A JP9134592 A JP 9134592A JP 13459297 A JP13459297 A JP 13459297A JP H10144131 A JPH10144131 A JP H10144131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
fixture
opening
attachment
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9134592A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Kanai
鐘一 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9134592A priority Critical patent/JPH10144131A/ja
Priority to US08/925,123 priority patent/US6070995A/en
Publication of JPH10144131A publication Critical patent/JPH10144131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V21/00Supporting, suspending, or attaching arrangements for lighting devices; Hand grips
    • F21V21/02Wall, ceiling, or floor bases; Fixing pendants or arms to the bases
    • F21V21/04Recessed bases

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練を要することなく容易、かつ迅速に取り付
けることができ、しかも、地震の場合にも安定に支持で
きる構成を備えた埋込み型照明器具を提供する。 【解決手段】野縁3,4に支持された天井材7に開口8
を形成する。管球59を支持し、かつ反射面11を形成
する本体10に、下方からの操作で進出位置Fと退避位
置Rに移動する取付具12を装着する。本体10は、取
り付け具12を退避位置Rに移動させることによって、
野縁3,4に支持された天井材7の開口8に対し下方か
ら挿入可能となる。本体10を開口8に挿入した状態で
取り付け具12を進出位置Fに移動させると、本体10
の側縁部21と取付具12の先端側の押え部22との間
で野縁3,4および天井材7を挟持して、取り付けでき
る。進出位置Fの取付具12を本体10に固定具23で
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主としてビルディ
ングなどの鉄筋コンクリートまたは鉄骨の建造物の事務
所などの部屋の天井に取り付けられる埋込み型照明器具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の埋込み型照明器具は、一
般的に次のような手段によって天井に吊り下げ状態に取
り付けられている。すなわち、コンクリートにより天井
スラブを構築するに際してコンクリート型枠を組み立て
るときに、このコンクリート型枠の内部における所定の
位置にインサートねじを固定し、コンクリートにより構
築される天井スラブにインサートねじを埋設する。この
各インサートねじには、所定の長さに切り揃えた全ねじ
ボルトの上端部をねじ込んで取り付ける。
【0003】一方、天井スラブの下方には、複数本の野
縁受け材が水平に位置して所定のピッチで固定されると
ともに、これら野縁受け材に、複数の野縁が野縁受け材
に対し直交して水平に位置し、かつ所定のピッチで取り
付けられ、さらに、野縁に天井材が取り付けられる。こ
の天井材に形成された取付用開口に埋込み型照明器具を
下方から嵌め込むに際して、上記の全ねじボルトの下端
部を、照明器具の取付孔に合わせて折り曲げたのちに、
取付孔に挿入する。その全ねじボルトの下端部にナット
をねじ込んで締め付けることにより、埋込み型照明器具
は開口に嵌め込まれた状態で全ねじボルトを介して天井
スラブに吊り下げ状態に支持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
埋込み型照明器具の取付手段では、天井スラブの構築時
にインサートねじの埋設を例え1個であっても忘れてし
まうと、天井スラブの所定部位に孔を開けてアンカーボ
ルトを挿入するなどの煩雑な作業を後から行わなければ
ならない。また、インサートねじを所定位置に正確に取
り付けないと、照明器具を安定に支持できなくなるた
め、照明器具の取付作業は熟練工でないと行えない。し
かも、その作業は、位置決めのための正確な墨出しや多
くの作業工程を必要とすることから、取付施工コストが
高くつく。
【0005】また、埋込み型照明器具は、全ねじボルト
のみを介して天井スラブに吊り下げて取り付けられてい
るため、地震が発生して、天井スラブに全ねじボルトで
吊り下げられた照明器具が天井材に対して大きく水平方
向にずれて、天井材の開口部の側縁に当たり、照明器具
に横ずれ、破損または離脱などが生じ易い。このこと
は、近年発生した阪神大震災の多くの被害事例として報
告されている。
【0006】そこで本発明は、熟練を要することなく容
易に、かつ迅速に取り付けることができ、しかも、地震
の場合にも安定に支持できる取付状態とすることができ
る構成を備えた埋込み型照明器具を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る埋込み型照明器具は、野縁に支持され
た天井材に開口が形成され、この開口に嵌め込んで取り
付けられる埋込み型照明器具であって、管球を支持し、
かつ反射面を形成する本体に、下方からの操作で進出位
置と退避位置に移動する取付具が装着されて、本体が下
方から前記開口に挿入されるときに退避位置に移動し
て、本体の前記挿入を許し、本体が開口に挿入された状
態で進出位置に移動して本体の側縁部と取付具の先端側
の押え部との間で前記野縁および天井材を挟持するよう
に設定され、さらに、前記進出位置で前記取付具を本体
に固定する固定具を備えている。
【0008】上記埋込み型照明器具の取り付けに際して
は、取付具を退避位置に移動させた状態とした本体を天
井材の開口に下方から挿入して嵌め込み、本体の側縁部
を開口の下側縁部に当接させる。そののちに、取付具を
下方からの操作によって進出位置に移動させると、本体
の側縁部と取付具の先端側の押え部とが野縁および天井
材を挟み付ける。つぎに、固定具によって取付具を本体
に固定すると、取付具が進出位置に移動不能状態に固定
される。したがって、照明器具は、自体の側縁部と取付
部の先端とが野縁および天井材を挟持して取り付けられ
る。
【0009】この埋込み型照明器具は、野縁および天井
材に取り付けられることから、従来のように天井スラブ
にインサートねじを埋設する必要がなく、インサートね
じの埋設忘れによる煩雑な作業が解消される。また、下
方からの操作によって取付具を退避位置から進出位置に
移動させ、かつ固定具で取付具を固定するだけで照明器
具の取り付けを行えるので、その取付作業に熟練を必要
としない上に、確実に、かつ迅速に照明器具の取り付け
を行えるから、取付施工コストが低減する。しかも、照
明器具は、野縁および天井材に直接取り付けられるた
め、従来の照明器具における天井スラブと天井材の両方
に支持される取付手段と異なり、地震の発生に対しても
安定に保持され、横ずれ、破損または離脱といった不都
合が殆ど生じない。
【0010】また、本発明の好ましい実施形態では、前
記取付具の基端部の下面が、前記進出位置で前記本体の
下面とほぼ面一になるように設定されている。それによ
り、取付具を進出位置に移動させて照明器具を固定した
状態では、下方から照明器具を見上げた時に見える取付
具の基端部の下面と本体の下面とがほぼ面一になるの
で、美観を損なうような見栄えの悪い取付状態とはなら
ない。
【0011】さらに、本発明の好ましい実施形態では、
前記取付具が、水平な軸心回りに回動自在に設定されて
いる。それにより、取付具を退避位置から進出位置に移
動させるための下方からの操作が、回動操作となること
から容易に行える。
【0012】また、上記発明において、前記取付具に、
野縁における前記本体に面した側面に対向する進出位置
と、野縁の上方へ退避した退避位置とに移動自在なスペ
ーサが装着されている構成とすることもできる。それに
より、野縁は一定ピッチで配設されていても、野縁の幅
が異なることによって野縁の間隔が相違するが、その間
隔の相違に応じてスペーサを進出位置と退避位置とに選
択的に位置させることにより、本体と野縁との間隙をス
ペーサにより補間することができる。
【0013】さらにまた、上記発明において、前記取付
具に、野縁の上面に当接する高さが本体に対して相対的
に異なる複数の当接面を有するアタッチメントが回動自
在に装着され、このアタッチメントにより前記押え部が
形成されている構成とすることもできる。それにより、
取付具の先端部はアタッチメントを介して野縁の上面に
当接し、そのアタッチメントを回動してその所要の当接
面を選択すれば、野縁に当接するアタッチメントの当接
面の本体に対する高さを調節することができる。すなわ
ち、天井材を挟持するためのアタッチメントの当接面と
本体の側縁部との間隔を調節することができる。したが
って、天井材の厚みの相違などに対しても、アタッチメ
ントの所要の当接面を選択することにより、天井材およ
び野縁を本体の側縁部とアタッチメントの当接面とによ
り確実に挟持できるよう調節することができる。
【0014】また、上記発明において、前記本体はその
長手方向が前記野縁に沿っており、前記取付具が本体の
平面形状の中心を基準として、長手方向に非対称の距離
に配置されている構成とすることができる。それによ
り、照明器具は、その本体の長手方向が野縁に沿って配
置されるので、本体の長手方向に配設された取付具は、
野縁と直交して野縁を支持する野縁受け材の配設方向と
同方向に配置されることになり、天井材の開口の形成位
置によっては、取付具が野縁受け材に当たる場合もある
が、そのような場合には、取付具が本体の平面形状の中
心を基準として、長手方向に非対称の距離に配置されて
いるから、本体の長手方向の向きを逆にするだけで対応
できる。
【0015】また、上記発明において、前記本体に、少
なくとも一対の挿入ガイド片が、前記本体の幅方向に離
間して、前記開口の幅よりも小さい間隔で配設されてい
る配設されている構成とすることができる。それによ
り、取り付けに際し、各挿入ガイド片を開口に挿入する
ことによって本体をスムーズに開口に挿入することがで
き、作業性が向上するとともに、照明器具を横方向に無
用に動かしながら本体を開口に挿入することによって天
井材へ損傷を与えるのを防止できる。
【0016】また、上記発明において、前記本体に、こ
の本体を前記開口に対しその中央部に位置決めする少な
くとも一対のセンタリング部材が前記本体の幅方向に離
間して設けられ、前記各センタリング部材は、前記本体
に回転自在に支持され、前記本体の前記天井材の開口へ
の挿入により前記天井材に押圧されて前記センタリング
部材を回動させる押当て部と、この回動により前記野縁
の側面に接触する接触部とを有している構成とすること
ができる。それにより、取り付けに際して、本体を天井
材の開口に挿入するだけで、センタリング部材の接触部
が野縁の側面に接触して、本体を開口に対し幅方向の中
央部に自動的に位置決めするので、本体の煩雑な位置決
め作業が不要となるとともに、正確な取付状態が得られ
る。
【0017】また、上記発明において、前記センタリン
グ部材は、前記本体に回動自在に取り付いた前記取付具
に対し互いに連動するよう連結部材で連結されて、前記
押当て部が前記天井材の下面に当接したのちに前記本体
の前記天井材の開口への挿入に伴い回動することによ
り、前記取付具を退避位置から進出位置に移動するよう
連動させる構成とすることが好ましい。それにより、本
体を開口に挿入すれば、本体が開口に対し中央位置に自
動的に位置決めされると同時に、取付具が自動的に進出
位置に移動されて、本体の側縁部と押え部とが天井材と
野縁とを自動的に挟み付ける状態となる。そのため、照
明器具の取付作業を容易に、かつ迅速に行えるととも
に、正確な取付状態を得られる。また、前記センタリン
グ部材の接触部に、前記野縁の側面に押し付けられて弾
性変形する当接部材を設けた構成とすれば、幅の大きな
野縁と幅の小さな野縁とが存在することにより取付箇所
の野縁の間隔に相違があっても、この間隔の相違を当接
部材の移動により吸収して本体を開口の中央部に確実に
位置決めできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施形態〕図1は本発明の一実施形態に係る埋
込み型照明器具の取付状態を示す天井の上方から見た斜
視図である。同図において、天井スラブ(図示せず)に
は、軽量鉄骨からなる複数本の野縁受け材1が水平状態
で所定のピッチP1(一般に900mm)に配して多数
本の吊りボルト2を介して吊り下げられている。この各
野縁受け材1には、軽量鉄骨からなる複数の野縁3,4
が野縁受け材1に対し直交した水平状態で所定のピッチ
P2(一般に300mm)に配して取り付けられ、さら
に、野縁3,4に天井材としての天井仕上材7が取り付
けられている。
【0019】なお、野縁3,4としては、天井仕上材7
を固定するだけの小さな幅W1(たとえば25mm)の
野縁3と、隣接する2枚の天井仕上材7を突き合わせて
共に固定するための大きな幅W2(たとえば50mm)
の野縁4との2種類が用いられる。これら野縁3,4の
ピッチP2は上述のように一定であり、したがって、隣
接する小さな幅の野縁3同志の対向する側面間の間隔S
1は、小さな幅1の野縁3とこれに隣接する大きな幅W
2の野縁4の間隔S2よりも、(W2−W1)/2だけ
大きい。
【0020】天井仕上材7の所定箇所には取付用開口8
が形成されて、この開口8に本発明に係る埋込み型照明
器具9が嵌め込んで取り付けられている。埋込み型照明
器具9は、笠形態の本体10の内面に反射面11が形成
されており、内部に蛍光灯などの照明用管球(図示せ
ず)が取り付けられる。すなわち、本体10は、外装体
と反射体との両機能を兼備しており、外装体と反射体と
を間隙を存して二重構造とした従来の埋込み型照明器具
の本体に比較して薄型化されている。
【0021】また、本体10の上部外面には4個の取付
具12が回動自在に装着されており、つぎに、この取付
具12について、図2ないし図4を参照しながら説明す
る。図2は、図1における照明器具9の長手方向Xに対
し直交する方向に切断した縦断面図、図3は一部を破断
した斜視図をそれぞれを示す。取付具12は長方形の板
形状を有し、この取付具12の所定箇所には、図3に明
示するように、長手方向Xに沿って延びる軸挿通部13
が一体に膨出形成されている。
【0022】一方、本体10の上部における傾斜部との
隣接箇所には、取付具12の軸挿通部13を境界として
一方側の基端部14を出入り自在に嵌め込むことのでき
る収納孔17が形成されているとともに、この収納孔1
7の両縁部に軸支部材18がねじ19により固定されて
いる。軸挿通部13の軸挿通孔および軸支部材18の軸
支持孔には、支軸20が挿通されており、この支軸20
は止めリング32により抜け止めされている。上記取付
具12は、支軸20により、軸支部材18を介して本体
10に回動自在に支持されており、本体10の下方から
の操作によって、図2に実線で示す進出位置Fと2点鎖
線で示す退避位置Rとに回動できる。
【0023】照明器具9は、取付具12が退避位置Rに
回動されている状態において天井仕上材7の取付用開口
8に対し下方から挿入可能となり、この開口8に挿入さ
れたのちに、本体10の下端周縁部から側方に突出した
側縁部21を天井仕上材7の開口8の縁部に当接させ
て、天井仕上材7に埋込み状態に嵌め込まれる。この照
明器具9が天井仕上材7に嵌め込まれた状態において、
取付具12が進出位置Fに回動されると、取付具12に
おける軸挿通部13を境界として他方側の押え部22
は、図2に示すように野縁3,4の上端部に当接する。
【0024】取付具12を進出位置Fに固定する手段と
して、取付具12の基端部14の先端に固定具23が取
り付けられ、かつ本体10に係止部24が形成されてい
る。固定具23は、軸部27の両端部に係止片28およ
び操作つまみ29をそれぞれ備えており、軸部27を基
端部14に回転自在に挿通して取り付けられている。一
方、係止部24には、取付具12による固定手段の部分
の平面図を示した図4のように、係止片28を挿通させ
ることのできる係止孔31が形成されており、固定具2
3は、図2の取付具12が進出位置Fに回動したときに
係止片28が自動的に係止孔31に挿入できるように、
Cリングのようなクリップ30によって、係止片28を
基端部14から離間させた状態に保持した構成になって
いる。
【0025】つぎに、上記埋込み型照明器具9の取付手
順について説明する。図2に2点鎖線で示すように、照
明器具9は、取り付けに際し取付具12を予め退避位置
Rに回動させて、本体10を開口8に挿入する際に取付
具12の押え部22が開口8の縁部に当接しない位置に
退避させておく。そののちに、本体10を天井仕上材7
の開口8に下方から挿入して、本体10の側縁部21を
開口8の下面縁部に当接させることにより、照明器具9
を天井仕上材7に嵌め込む。
【0026】そののちに、取付具12の基端部14を照
明器具9の下方から手で押し上げて取付具12を回動さ
せ、取付具12を進出位置Fに位置決めする。このと
き、取付具12の押え部22が野縁3の上端面に当接
し、かつ取付具12の基端部14が収納孔17内に嵌ま
り込み、さらに、固定具23の係止片28が係止部24
の係止孔31を挿通して係止部24の上方に位置する。
この状態を保持しながら固定具23の操作つまみ29を
90°回転させると、図4に2点鎖線で示すように、係
止片28が係止孔31に直交して固定具23が係止部2
4に連結され、取付具12は図2の進出位置Fで本体1
0に固定される。この取り付けられた本体10には、蛍
光灯などの照明用管球59が取り付けられる。
【0027】上述のように、照明器具9は、本体10の
側縁部21と取付具12の押え部22とで野縁3および
天井仕上材7を挟み付けることによって取り付けられ
る。それにより、従来の埋込み型照明器具を取り付ける
場合のように器具取付用のインサートねじを天井スラブ
に埋設する必要がない。また、照明器具9の取り付けに
際しては、取付具12の回動操作および固定具23の操
作つまみ29の回転操作を照明器具9の下方から行うだ
けでよく、何ら熟練を要することなく容易、かつ迅速に
取り付けできる。しかも、照明器具9は、野縁3,4お
よび天井仕上材7に直接取り付けられるため、地震が発
生しても天井仕上材7に対して位置ずれが生じることな
く安定に支持され、横ずれ、破損または離脱といったこ
とが生じない。
【0028】また、照明器具9を固定した状態では、取
付具12が進出位置Fに位置決めされて、図2に明示す
るように、本体10の収納孔17に嵌まり込んだ取付具
12の基端部14の下面と本体10の上部下面とがほぼ
面一になるので、照明器具9を見上げたときに美観を損
なうおそれもない。
【0029】ところで、照明器具9は、図1に示すよう
に、その本体10の長手方向Xが野縁3,4に沿って配
置され、本体10の長手方向の複数箇所(実施形態では
2箇所の場合を例示)に一対ずつ配設された取付具12
は、野縁受け材1の配設方向と同方向に配置されること
になる。したがって、天井仕上材7の開口8の形成位置
によっては、退避位置Rの取付具12の押え部22が野
縁受け材1に当たる場合もある。そこで、各一対ずつの
取付具12は、本体10の平面形状における長手方向X
の中心を基準として、上記長手方向に非対称の距離に配
置されている。たとえば、図1に示すように、一対ずつ
の取付具12は、中心Cから長手方向Xに沿った一定距
離Aとこの一定距離Aよりも大きな距離A+αだけ離れ
た位置にそれぞれ配設されている。それにより、退避位
置Rの取付具12が野縁受け材1に当たるような場合に
は、本体10の長手方向の向きを逆にするだけで対応で
きる。
【0030】なお、上記実施形態において、取付具12
の固定具23を本体10に固定する手段としては、図5
に示すような構成を用いることもできる。すなわち、本
体10には、上記係止部24に代えて、アルミニウムの
押し出し成形により押え片25を一体成形する。一方、
固定具23の係止片28を、操作つまみ29の回転操作
により取付具12の基端部14から突出できる長さと
し、操作つまみ29をその一部が基端部14の先端から
突出する大きな径とし、これら係止片28を操作つまみ
29を軸部27により連結する。
【0031】そして、2点鎖線で示すように、係止片2
8を基端部14の先端から突出しない向きに位置させた
状態で取付具12を回動させ、基端部14を収納孔17
内に嵌め込んだのちに、操作つまみ29を操作して係止
片28を本体10と押え片25との間に入り込ませ、固
定具23を本体10に固定する。さらに、この構成で
は、係止片28と操作つまみ29とが本体10を挟み込
むので、より強固な固定となる。
【0032】また、取付具12を本体10に回動自在に
支持するに際して、図6に示すように、本体10に二股
状のヒンジ部26a,26bを一体形成して、この両ヒ
ンジ部26a,26bの間に支軸20を介在させたのち
に、両ヒンジ部26a,26bの先端を互いに近接する
方向にかしめ加工することにより、二点鎖線で示す軸支
部材18Aを形成すれば、軸支構造の製作が容易とな
る。
【0033】〔第2の実施形態〕図7は本発明の第2の
実施形態に係る埋込み型照明器具9を示す一部の縦断面
図であり、同図において、第1の実施形態と異なるの
は、取付具33の形状と本体10に対する取付位置のみ
である。すなわち、取付具33は、本体10の長手方向
Xに沿った一対の枢軸34が、本体10に設けられた軸
支部材18に回動自在に支持されている。取付具33の
枢軸34を境界として一方側の基端部37は、進出位置
Fにおいて、本体10の傾斜面に形成された収納孔17
に嵌め込まれる。取付具33の枢軸34を境界として他
端側は、連結部38およびこれに連なる押え部39とな
っており、取付具33が進出位置Fにある状態で、連結
部38は鉛直方向に、押え部39は水平方向にそれぞれ
延びている。
【0034】したがって、この実施形態の埋込み型照明
器具9は、第1の実施形態のものに比較して、退避位置
Rの取付具33における押え部39の先端の高さが低
く、かつ取付具33を退避位置Rから進出位置Fへ回動
させるときの押え部39の回動半径が小さい。それによ
り、この埋込み型照明器具9は、天井スラブと野縁3,
4との間隔が小さい天井にも対応できる。
【0035】〔第3の実施形態〕図8は本発明の第3の
実施形態に係る埋込み型照明器具9を示す一部の縦断面
図であり、同図において、第1の実施形態と異なるの
は、取付具40の形状のみであり、取付具40の取付位
置は第1の実施形態と同じである。取付具40は、第2
の実施形態と同様の枢軸34により、軸支部材18を介
して本体10に回動自在に支持され、第1の実施形態と
同形状の基端部14に対して枢軸34の反対側に延びた
延出部41の先端に、逆さへの字形状の押え部42が回
転自在に連結されている。本体10の傾斜面には連結杆
43の一端が回転自在に連結されており、この連結杆4
3の他端に、前記押え部42の屈曲部分が回転自在に連
結されている。
【0036】したがって、この実施形態の埋込み型照明
器具9は、第2の実施形態のものに比較して、退避位置
Rにおける取付具40の押え部42の高さがさらに低く
なっており、取付具40を退避位置Rから進出位置Fへ
回動させるときの延出部41および押え部42の回動半
径が一層小さくなっている。それにより、この埋込み型
照明器具9は、天井スラブと野縁3または4との間隔が
極めて小さい天井にも対応できる。
【0037】〔第4の実施形態〕本発明の第4の実施形
態に係る埋込み型照明器具9は、第1の実施形態の取付
具12の一部を変更したものであり、図9および図10
は縦断面図であり、図11は取付具44の斜視図であ
る。取付具44の基端部14は、第1の実施形態におけ
る基端部14と同様な形状であるが、押え部48の先端
側を棒状形状に代えた形態になっており、本体10への
取付位置は第1の実施形態と同様である。また、取付具
44は、これから両側方へ突設された図9の一対の枢軸
34が軸支部材18に回動自在に支持されて、本体10
に取り付けられている。
【0038】また、取付具44の押え部48の所定箇所
には、スペーサ49が軸支部50を介して回動自在に装
着されている。このスペーサ49は、棒状の押え部48
の軸周りに180°回動させることによって、押え部4
8における野縁3,4に対向する側の進出位置f(図
9)と、押え部48における野縁3,4と反対側の退避
位置r(図10)とに位置決めされる。この位置決め状
態に固定する手段としては、図示していないが、弾性を
有する突部を軸支部50と押え部48の一方に、凹部を
他方にそれぞれ設けて、前記突部を凹部に出入り自在に
嵌め込ませる周知の構成のものが用いられている。
【0039】ところで、図1に示したように、野縁3,
4は一定のピッチP2で配されているが、幅W1,W2
の異なる野縁3,4の存在によって野縁3,4の間隔S
1,S2が相違する。さらに、天井仕上材7に形成され
る取付用開口8は、野縁3,4を基準として形成される
ことから、野縁3,4の間隔S1,S2の相違に応じて
異なる。この第4の実施形態の照明器具は、このような
野縁の間隔S1,S2の相違に対応できるものである。
【0040】すなわち、図9は、幅の狭い野縁3,3間
に形成された開口8に照明器具9を取り付けた場合を示
し、この場合は、両野縁3,3の間隔S1が比較的広
く、開口8は幅Dに形成されている。そこで、スペーサ
49を進出位置fに設定し、かつ取付具44を退避位置
Rに設定した状態で照明器具9を開口8に嵌め込んだの
ちに、取付具44を進出位置Fに回動させると、スペー
サ49が野縁3の近傍に位置する。このスペーサ49
は、振動の発生時などに野縁に当接して照明器具9の水
平方向への移動を阻止するので、本体10と野縁3との
広すぎる間隙を補償することができる。
【0041】一方、図108は、幅の異なる野縁3,4
間に形成された開口8に照明器具9を取り付けた場合を
示し、この場合は、両野縁3,4の間隔S2が比較的狭
いのに対し、開口8は図7と同じ幅Dに形成されてい
る。そこで、スペーサ49を退避位置rに設定して照明
器具9を開口8に嵌め込むことにより、取付具44を進
出位置Fに回動させたときに、スペーサ49が野縁3,
4に当接するといった支障が生じるのを防止できる。
【0042】〔第5の実施形態〕図12は本発明の第5
の実施形態に係る埋込み型照明器具の一部の斜視図、図
13はその縦断面図である。この実施形態では、第4の
実施形態と同様に開口8の幅の相違に対応できる他に、
天井材の厚みの相違にも対応できるようにしたものであ
る。すなわち、図12の平板状の取付具51の野縁3側
の先端部に軸支持部52を一体に形成し、この軸支持部
52に挿通させた支軸53に、第4の実施形態と同様の
スペーサ49と、アタッチメント54とをそれぞれ回動
自在に支持させた構成になっており、アタッチメント5
4は、その一側に偏心した位置に支軸53が挿通されて
いる。
【0043】図13(a)に示すように、天井材が石膏
ボードなどの天井下地材57に天井仕上材7が張り合わ
された厚みの大きいものである場合には、この厚みの大
きい天井材7,57と野縁3,4とを挟み込む必要があ
ることから、アタッチメント54をその支軸53に近接
した第1当接面55を野縁3,4に対する当接面となる
よう位置決めして、アタッチメント54の野縁3,4へ
の当接面55の本体10に対する高さ位置H1を高く設
定する。すなわち、本体10の側縁部21とアタッチメ
ント54の野縁3,4への当接面55の間隔を、天井下
地材57と天井仕上材7からなる天井材の大きな厚みに
合致するよう設定する。
【0044】一方、図13(b)に示すように、天井材
が厚みの小さい天井仕上材7のみからなる場合には、ア
タッチメント54をその支軸53から離間した第2当接
面56を野縁3,4に対する当接面となるよう位置決め
して、アタッチメント54の野縁3,4への当接面56
の本体10に対する高さ位置H2を低く設定する。すな
わち、本体10の側縁部21とアタッチメント54の野
縁3,4への当接面56の間隔を、天井仕上材7からの
みなる天井材の小さな厚みに合致するよう設定する。こ
れにより、天井材の厚みの相違にも対応して照明器具9
を確実に取り付けることができる。
【0045】〔第6の実施形態〕図14は本発明の第6
の実施形態に係る埋込み型照明器具の一部の斜視図を示
し、第5の実施形態のアタッチメント54に代えて、支
軸53からの離間距離が順次大きくなる4種類の当接面
B1〜B4を十字形状に90°間隔で有するアタッチメ
ント58を設けたものである。この埋込み型照明器具で
は、アタッチメント58を回動させて所要の当接面B1
〜B4を選択することにより、天井の複数の厚みの相違
にも対応できる。
【0046】〔第7の実施形態〕図15は本発明の第7
の実施形態に係る埋込み型照明器具の一部分解した斜視
図を示す。この埋込み型照明器具の取付具60は、第5
の実施形態(図12)と同様に、アタッチメント54に
より押え部が形成され、基端部61が上記各実施形態の
ものより広い幅に形成された構成になっている。すなわ
ち、取付具60の基端部61は、上記の各実施形態では
2点鎖線で示すように押え部やアタッチメント54に対
応した幅を有する平面視で細長い帯状に形成されていた
のに対し、図1のαの距離に相当する一定長さだけ一方
向(図では左方向)にそれぞれ延出させた幅広の平面視
で長方形状に形成されている。取付具60における前記
基端部61に連設された先端部61Aは、基端部61よ
りも幅狭に形成され、上方へ屈曲されて傾斜しており、
その先端様にアタッチメント54の支軸53が取り付け
られている。
【0047】図1でも説明したように、取り付けに際し
て、退避位置にある図15の取付具60のアタッチメン
ト54、または図7ないし図14に示した他の実施形態
の押え部22,39,42,48が、野縁受け材1に当
たる場合には、本体10の長手方向の向きを逆にするだ
けで対応できるように、本体10の長手方向に沿って一
対ずつ設ける取付具60は、本体10の中心Cから長手
方向に沿った一定距離Aとこの一定距離Aよりも大きな
距離A+αだけ離れた非対称の位置にそれぞれ配設され
ている。このままでは、取付状態の照明器具を下から見
上げた場合に、本体10の収納孔17とこれに嵌まり込
んだ取付具の基端部とが接触した線が本体10の長手方
向に非対称にあらわれ、美観を損なうおそれがある。
【0048】そこで、本体10の中心Cに対し長手方向
に非対称に配置する二つの取付具60における基端部6
1は、中心Cから各々の外側の辺までの距離Bおよび各
々の内側の辺までの距離Cが共に同一となる平面視長方
形状に形成されている。それにより、この照明器具は、
本体10の長手方向の向きを逆にすることにより野縁受
け材1に当たらないようにできる効果を維持しながら
も、美観上優れたものとなる。
【0049】また、この実施形態では、本体10の上面
における側縁部21の近傍箇所に、本体10の長手方向
に沿って一対ずつ設けた挿入ガイド片62を、本体10
の幅方向において天井仕上材7の開口8よりも僅かに小
さな間隔で対向させて配設している。したがって、取り
付けに際して、各挿入ガイド片62を開口8に挿入する
ことにより、本体10をスムーズに開口8に挿入するこ
とができ、作業性が向上するとともに、照明器具を横方
向に無用に動かしながら本体10を開口8に挿入するこ
とによって天井仕上材7の下面に損傷を与えるのを防止
できる。なお、挿入ガイド片62は、2点鎖線で示すよ
うに、端部金具67に設けてもよい。また、この実施形
態では、本体10の中央部に長手方向に沿った凹所63
が形成され、インバータを含む点灯回路ユニット64が
凹所63に嵌め込んで安定に取り付けられているととも
に、端部金具67と点灯回路ユニット64とを接続する
ソケットケーブル68が凹所63を通って配線されてい
る。
【0050】〔第8の実施形態〕図16は本発明の第8
の実施形態に係る埋込み型照明器具の要部の縦断面図を
示し、この照明器具では、本体10における幅方向の両
側の傾斜面にセンタリング部材69が支持ピン73によ
り回転自在に取り付けられている。このセンタリング部
材69は、本体10の長手方向に沿って複数対設けら
れ、天井仕上材7の開口8に挿入することにより本体1
0を開口8に対し中央位置に位置決めするものである。
このセンタリング部材69は、本体部分がほぼL形状と
なっていて、下部に、本体10の側縁部21が天井仕上
材7に当接する以前に天井仕上材7に接触する押当て部
69aを有し、上端部に、野縁3,4の側面に接触する
接触部69bを有しており、この接触部69bに当接部
材70が取り付けられている。この当接部材70は、弾
性、すなわち、伸縮性または可撓性を有する、例えばス
プリングまたは樹脂により形成されている。
【0051】なお、取付具60は、第7の実施形態(図
15)のものと同様であって、アタッチメント54を支
持する支軸53は、傾斜した先端部61Aに取り付けら
れており、先端部61Aの下方にセンタリング部材69
を配設できるようになっている。
【0052】つぎに、上記照明器具の取り付けについて
説明する。取付具51を退避位置に位置させた本体10
を、天井仕上材7の開口8に対し下方から挿入するとき
に、センタリング部材69の上部も本体10と共に開口
8に挿入して、センタリング部材69の押当て部69a
が天井仕上材7の下面に先ず当接する。この押当て部6
9aは、本体10が開口8に挿入されていくのに伴い天
井仕上材7に押圧されて、センタリング部材69を本体
10に対し支持ピン73を支点として回転させる。本体
10の側縁部21が天井仕上材7の下面に当接した時点
では、回転するセンタリング部材69の接触部69bが
野縁3,4の側面に接触するとともに、接触部69bの
上部の当接部材70が弾性変形して野縁3,4の側面に
接触し、本体10の幅方向で対向する一対の接触部69
bおよび当接部材70により本体10を開口8に対しそ
の中央部に自動的に位置決めする。それにより、本体1
0を所定位置に迅速、かつ容易に位置決めできる。
【0053】また、図16(a)は幅の大きな野縁4と
幅の小さな野縁3とが対向する小さな間隔S2(図1)
の箇所に取り付けた状態、(b)は小さな幅の野縁3同
士が対向する大きな間隔の箇所S2(図1)に取り付け
た状態をそれぞれ示してある。(a)に示す小さな間隔
S2の箇所に取り付ける場合には、その間隔S2が小さ
い分(約12mm)だけ本体10の幅方向の両側に位置す
る当接部材70が等分(6mm)だけ縮小して、本体1
0を開口8の中央部に位置決めする。
【0054】〔第9の実施形態〕図17は本発明の第9
の実施形態を示す要部の縦断面図である。この実施形態
では、第8の実施形態と同様のセンタリング部材69を
支持ピン73により本体10に回転自在に取り付けると
ともに、支持ピン76により一端を取付具60に回転自
在に支持された連結杆71の他端を、連結ピン77によ
りセンタリング部材69に回転自在に連結して、センタ
リング部材69と取付具60とを連結杆71を介して互
いに連動させる構成になっている。
【0055】つぎに、上記照明器具の取り付けについて
説明する。図17(a)に実線で示すように取付具60
を退避位置Rに位置させた本体10を、天井仕上材7の
開口8に対し下方から挿入する。このとき、2点鎖線で
示すように、センタリング部材69の上部も本体10と
共に開口8に挿入して、センタリング部材69の押当て
部69aが天井仕上材7の下面に先ず当接する。この押
当て部69aは、本体10が開口8に挿入されていくの
に伴い天井仕上材7に押圧されて、センタリング部材6
9を本体10に対し支持ピン73を支点として回転させ
る。このセンタリング部材69の回転力は連結杆71を
介して取付具51に伝達される。それにより、取付具6
0は、(a)に二点鎖線矢印で示すように、センタリン
グ部材69の回動に伴って進出位置Fに向かって回動さ
れていく。
【0056】そして、(b)に示すように、本体10の
側縁部21が天井仕上材7の下面に当接して本体10が
開口8に完全に挿入された時点では、回転していたセン
タリング部材69の当接部材70が野縁3の側面に接触
して、両センタリング部材69が本体10を開口8の中
央に自動的に位置決する。それと同時に、センタリング
部材69の回転力を受けてセンタリング部材69に連動
しながら進出位置Fに向けて回動していた取付具60
は、そのアタッチメント54が野縁3の上端に当接して
自動的に進出位置Fに位置決めされる。
【0057】したがって、この実施形態の照明器具で
は、本体10を開口8に挿入するだけで、本体10が両
センタリング部材69により開口8の中央部に自動的に
位置決めされると同時に、取付具60が自動的に進出位
置Fまで移動されて、本体10の側縁部21と取付具6
0のアタッチメント54とが天井仕上材7と野縁3とを
挟み付ける状態となるから、そののちに、固定具23を
操作するだけで取り付けが終了する。それにより、照明
器具を容易に、かつ迅速に取り付けられるとともに、正
確な取付状態となる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明の埋込み型照明器具
によれば、本体の側縁部と取付具の押え部との間で野縁
および天井材を挟持して天井材に取り付ける構成とした
ので、天井スラブにインサートねじを埋設する必要がな
くなり、インサートねじの埋設忘れによる煩雑な作業が
解消される。また、取付具を移動させる下方からの操作
と、固定具で取付具を固定する操作のみで取り付けでき
るので、取付作業に熟練を必要とせず、しかも、確実、
かつ迅速に取り付けでき、取付施工コストを低減でき
る。さらに、野縁および天井材に直接取り付けられるこ
とから、地震が発生しても照明器具の天井材に対する位
置はずれないので、照明器具を安定に保持でき、横ず
れ、破損または離脱といった不都合が殆ど生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る埋込み型照明器
具の取付状態を示す一部破断した上方からの斜視図であ
る。
【図2】同上実施形態の縦断面図である。
【図3】同上実施形態における取付具の支持部分の斜視
図である。
【図4】同上実施形態における取付具を進出位置で固定
する部分の平面図である。
【図5】同上実施形態における取付具の固定具を本体に
固定する他の手段を示す断面図である。
【図6】同上実施形態における取付具を本体に回動自在
に支持する他の手段を示す側面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の要部を示す縦断面図
である。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す一部の縦断面図
である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係る埋込み型照明器
具の野縁間隔が広い場合の取付状態を示す縦断面図であ
る。
【図10】同上実施形態の照明器具の野縁間隔が狭い場
合の取付状態を示す縦断面図である。
【図11】同上実施形態の照明器具における取付具の斜
視図である。
【図12】本発明の第5の実施形態の要部を示す斜視図
である。
【図13】同上実施形態の照明器具の取付状態を示し、
(a)は厚みの大きい天井材の場合を示す要部の縦断面
図、(b)は厚みの小さい天井材の場合を示す要部の縦
断面図である。
【図14】本発明の第6の実施形態の要部を示す斜視図
である。
【図15】本発明の第7の実施形態を示す一部分解した
斜視図である。
【図16】(a)は本発明の第8の実施形態の照明器具
の野縁間隔が狭い場合の取付状態を示す要部の縦断面
図、(b)は同照明器具の野縁間隔が広い場合の取付状
態を示す要部の縦断面図である。
【図17】本発明の第9の実施形態の照明器具の要部を
示し、(a)は取付前の縦断面図、(b)は取付状態の
縦断面図である。
【符号の説明】
3,4…野縁、7…天井仕上材(天井材)、8…開口、
9…。埋込み型照明器具、10…本体、11…反射面、
12,33,40,44,51,60…取付具、14,
37,61…取付具の基端部、21…本体の側縁部、2
2,39,42,48…押え部、23…固定具、49…
スペーサ、54,58…アタッチメント、57…天井下
地材(天井材)、59…管球、62…挿入ガイド片、6
9…センタリング部材、69a…押当て部、69b…接
触部、70…当接部材、71…連結杆(連結部材)、F
…取付具の進出位置、R…取付具の退避位置、f…アタ
ッチメントの進出位置、r…アタッチメントの退避位
置。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野縁に支持された天井材に開口が形成さ
    れ、この開口に嵌め込んで取り付けられる埋込み型照明
    器具であって、 管球を支持し、かつ反射面を形成する本体に、下方から
    の操作で進出位置と退避位置に移動する取付具が装着さ
    れて、本体が下方から前記開口に挿入されるときに退避
    位置に移動して、本体の前記挿入を許し、本体が開口に
    挿入された状態で進出位置に移動して本体の側縁部と取
    付具の先端側の押え部との間で前記野縁および天井材を
    挟持するように設定され、 さらに、前記進出位置で前記取付具を本体に固定する固
    定具を備えてなる埋込み型照明器具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記取付具の基端部
    の下面は、前記進出位置で前記本体の下面とほぼ面一に
    なるように設定されている埋込み型照明器具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記取付具
    は、水平な軸心回りに回動自在に設定されている埋込み
    型照明器具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、前記取付具に、
    野縁における前記本体に面した側面に対向する進出位置
    と、野縁の上方へ退避した退避位置とに移動自在なスペ
    ーサが装着されている埋込み型照明器具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
    取付具に、野縁の上面に当接する高さが本体に対して相
    対的に異なる複数の当接面を有するアタッチメントが回
    動自在に装着され、このアタッチメントにより前記押え
    部が形成されている埋込み型照明器具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記
    本体はその長手方向が前記野縁に沿っており、前記取付
    具が本体の平面形状の中心を基準として、長手方向に非
    対称の距離に配置されている埋込み型照明器具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
    本体に、少なくとも一対の挿入ガイド片が、前記本体の
    幅方向に離間して、前記開口の幅よりも小さい間隔で配
    設されている埋込み型照明器具。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記
    本体に、この本体を前記開口に対しその中央部に位置決
    めする少なくとも一対のセンタリング部材が前記本体の
    幅方向に離間して設けられ、前記各センタリング部材
    は、前記本体に回転自在に支持され、前記本体の前記天
    井材の開口への挿入により前記天井材に押圧されて前記
    センタリング部材を回動させる押当て部と、この回動に
    より前記野縁の側面に接触する接触部とを有している埋
    込み型照明器具。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記センタリング部
    材は、前記本体に回動自在に取り付けた前記取付具に対
    し互いに連動するよう連結部材で連結されて、前記押当
    て部が前記天井材の下面に当接したのちに前記本体の前
    記天井材の開口への挿入に伴い回動することにより、前
    記取付具を退避位置から進出位置に移動するよう連動さ
    せる構成となった埋込み型照明器具。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、前記セン
    タリング部材の接触部は、前記野縁の側面に押し付けら
    れて弾性変形する当接部材を備えている埋込み型照明器
    具。
JP9134592A 1996-09-10 1997-05-26 埋込み型照明器具 Pending JPH10144131A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9134592A JPH10144131A (ja) 1996-09-10 1997-05-26 埋込み型照明器具
US08/925,123 US6070995A (en) 1996-09-10 1997-09-08 Recessed overhead lighting device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-262444 1996-09-10
JP26244496 1996-09-10
JP9134592A JPH10144131A (ja) 1996-09-10 1997-05-26 埋込み型照明器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10144131A true JPH10144131A (ja) 1998-05-29

Family

ID=26468659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9134592A Pending JPH10144131A (ja) 1996-09-10 1997-05-26 埋込み型照明器具

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6070995A (ja)
JP (1) JPH10144131A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017162752A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 コイズミ照明株式会社 照明器具の支持装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6540373B2 (en) 2001-03-29 2003-04-01 Bendrix L. Bailey Lighting system
DE102004006970B4 (de) * 2004-02-12 2015-06-18 Zumtobel Lighting Gmbh Einbauleuchte mit einer Fixiervorrichtung zu ihrer Fixierung in einer Einbauöffnung
WO2007032030A1 (en) * 2005-09-12 2007-03-22 Leonardo Luce Italia S.P.A. Recessed light fixture
US7762821B2 (en) * 2006-10-17 2010-07-27 Worthington Armstrong Venture Electrified ceiling framework
US8794784B1 (en) * 2013-02-19 2014-08-05 Darren V. Maloney Recessed can lampshade accessory
ES2923217T3 (es) 2018-03-15 2022-09-26 Signify Holding Bv Lámpara para montaje en una abertura a través de un sustrato plano y un método de instalación

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3664615A (en) * 1969-08-21 1972-05-23 Smithcraft Corp Ceiling fixture support
JPS60110923U (ja) * 1983-12-28 1985-07-27 松下電工株式会社 照明器具支持装置
JPH0236116U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08
JPH0679021U (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 松下電工株式会社 天井埋込型照明器具の取付け構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4424554A (en) * 1982-09-28 1984-01-03 Lightolier Incorporated Ceiling fixture with improved mounting means
JPS6088408U (ja) * 1983-11-25 1985-06-18 株式会社ニフコ 照明装置
US5475577A (en) * 1992-07-07 1995-12-12 Donnelly Corporation Accessory attachment plate for vehicle panels
US5609414A (en) * 1995-11-24 1997-03-11 Canlyte Inc. Recessed lighting fixture

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3664615A (en) * 1969-08-21 1972-05-23 Smithcraft Corp Ceiling fixture support
JPS60110923U (ja) * 1983-12-28 1985-07-27 松下電工株式会社 照明器具支持装置
JPH0236116U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08
JPH0679021U (ja) * 1993-04-15 1994-11-04 松下電工株式会社 天井埋込型照明器具の取付け構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017162752A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 コイズミ照明株式会社 照明器具の支持装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6070995A (en) 2000-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5124901A (en) Sloping ceiling adapter for recessed lighting
US5609414A (en) Recessed lighting fixture
US7484866B1 (en) Adjustable lighting fixture for sloped ceiling
US7673841B2 (en) Hangar bar for recessed luminaires with integral nail
US5823664A (en) Recessed lighting fixture
US20020089851A1 (en) Adjustable lamp support
US6796684B1 (en) Adjustable recessed light fixture
JPH10144131A (ja) 埋込み型照明器具
US8109648B2 (en) Light fixture having socket track assemblies with detachable row aligner
US11306757B2 (en) Swing arm for recessed lighting fixtures
CN220792945U (zh) 嵌入式筒灯
JPH1181615A (ja) 建材の取付具及び建材施工体
JPH0716254Y2 (ja) 埋込型照明器具
KR200375978Y1 (ko) 단열벽 고정구
JPH1168137A (ja) 太陽電池モジュールの設置装置
JP2000027340A (ja) 壁面パネル装置における背面補強装置
CN112982764A (zh) 发光装饰装置以及幕墙系统
JPH0953289A (ja) カーテンウォールの無目支持装置
JPH0224809Y2 (ja)
JP6092449B1 (ja) 簡易構造物の製造方法
JPH0742291A (ja) 中空押出成形板の取付構造及び支持金物
KR200247381Y1 (ko) 형광등기구의 장착장치
JPH10302531A (ja) 照明器具
JPH08106810A (ja) 照明器具の支持装置
JPH09196418A (ja) エアコン室外機の設置用ブロック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071016