JPH1014363A - コンバインの刈取部構造 - Google Patents

コンバインの刈取部構造

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JPH1014363A
JPH1014363A JP16968096A JP16968096A JPH1014363A JP H1014363 A JPH1014363 A JP H1014363A JP 16968096 A JP16968096 A JP 16968096A JP 16968096 A JP16968096 A JP 16968096A JP H1014363 A JPH1014363 A JP H1014363A
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JP
Japan
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transport
grain
junction
culm
tine
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Pending
Application number
JP16968096A
Other languages
English (en)
Inventor
Seizo Inagaki
晴三 稲垣
Koji Moriyama
浩二 森山
Yoshikazu Komiyama
善和 込山
Yoshitaka Shinpo
喜崇 新保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seirei Industry Co Ltd, Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀稈の搬送詰まりを速やかに解消すること。 【解決手段】 複数条の穀稈を刈取る刈刃装置と、同刈
刃装置により刈取った穀稈を脱穀部側へ搬送する上・下
部搬送装置とを具備し、上・下部搬送装置により、刈取
った複数条の穀稈を合流部にて一旦合流させ、合流させ
た穀稈を脱穀部側へ搬送するようにしたコンバインの刈
取部構造において、上・下部搬送装置の合流部に穀稈の
詰まりを検出する詰まりセンサを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、複数
条の穀稈を刈取る刈刃装置と、同刈刃装置により刈取っ
た穀稈を脱穀部側へ搬送する上・下部搬送装置とを具備
し、上・下部搬送装置により、刈取った複数条の穀稈を
合流部にて一旦合流させ、合流させた穀稈を脱穀部側へ
搬送するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインでは、合流部において、穀稈が搬送詰まりを起
して、円滑に脱穀部側へ搬送されず、搬送効率、さらに
は脱穀効率が低下することがある。
【0004】しかも、搬送詰まりを起した個所において
は、上・下部搬送装置の構成部材に部分的に大きな負荷
が作用して、同上・下部搬送装置の構成部材を損傷等さ
せる虞れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、複
数条の穀稈を刈取る刈刃装置と、同刈刃装置により刈取
った穀稈を脱穀部側へ搬送する上・下部搬送装置とを具
備し、上・下部搬送装置により、刈取った複数条の穀稈
を合流部にて一旦合流させ、合流させた穀稈を脱穀部側
へ搬送するようにしたコンバインの刈取部構造におい
て、上・下部搬送装置の合流部に穀稈の詰まりを検出す
る詰まりセンサを設けたことを特徴とするコンバインの
刈取部構造を提供せんとするものである。
【0006】また、本発明は、下部搬送装置に、左側下
部搬送機構と右側下部搬送機構とを設け、同右側下部搬
送機構の中途部に左側下部搬送機構の終端部を近接させ
て配置して、これらの間に合流部を形成し、同合流部に
近接する左側下部搬送機構の終端部の位置に詰まりセン
サを配設したこと、及び、詰まりセンサは、左側下部搬
送機構の終端部に検出スイッチを合流部に向けて取付
け、左側下部搬送機構の終端部に設けた穀稈巻付き防止
板の内側位置に検出端子の基端を取付け、同検出端子を
穀稈巻付き防止板の内側位置にて周縁に沿わせて伸延さ
せて、上記検出スイッチと合流部との間に検出端子の先
端を配置したことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0008】図1及び図2に示すAは、本発明に係る六
条刈り用のコンバインであり、機体フレーム1の下方に
左右一対のクローラ式の走行部2,2を設け、機体フレ
ーム1の左側前端部に刈取部3を取付け、同刈取部3の
直後方位置に脱穀部4を設け、同脱穀部4の直後方位置
に排藁処理部5を設ける一方、機体フレーム1の右側前
部に運転部6を設け、同運転部6の直後方位置に穀粒貯
溜タンク7を設けている。8は、脱穀部4の左側上部に
設けたフィードチェンである。
【0009】刈取部3は、図1に示すように、機体フレ
ーム1の左側前端部に立設した支柱10の上端に、刈取フ
レーム11を上下回動自在に取付けている。
【0010】そして、刈取フレーム11は、図3及び図5
に示すように、左右一対の支柱10,10 の上端間に、左右
幅方向に伸延する筒状の回動支軸12を軸線廻りに回動自
在に横架し、同回動支軸12の右側部より前下方へ向けて
筒状の縦フレーム13を伸延し、同縦フレーム13の下端に
左右幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の中途部
を連通連設し、同下側横フレーム14の左側後部より前上
方へ向けて筒状の立上りフレーム15を立上げると共に、
下側横フレーム14の右側端部より前上方へ向けて支持フ
レーム(図示せず)を立上げて、両フレーム15の上端間
に上側横フレーム16を横架し、同上側横フレーム16の中
途部と前記縦フレーム13の後部との間に上方へ凸状に弯
曲する上側連結フレーム17を横架する一方、前記下側横
フレーム14の左右側部よりそれぞれ前方へ向けて左右一
対の下側連結フレーム18,18 を延設して形成している。
19は下部搬送装置支持フレームである。
【0011】また、上記した刈取フレーム11には、図3
及び図4に示すように、植立する六条の穀稈を分草する
分草板20と、各分草板20により分草された六条の穀稈を
引起す穀稈引起し装置21と、同穀稈引起し装置21により
引起された六条の穀稈の株元を掻込む穀稈掻込み装置22
と、同穀稈掻込み装置22により掻込まれた穀稈の株元を
刈取る刈刃装置23と、同刈刃装置23により刈取られた六
条の穀稈の下部を脱穀部4側へ搬送する下部搬送装置24
と、同穀稈の上部を脱穀部4側へ搬送する上部搬送装置
25と、同穀稈の穂先部を搬送する穂先搬送装置26と、上
・下部搬送装置25,24 から脱穀部4のフィードチェン8
へ穀稈を受渡す補助をする補助搬送装置27を取付けてい
る。
【0012】分草板20は、図3及び図4に示すように、
左右幅方向に一定の条間隔を開けて計7個配置してい
る。
【0013】穀稈引起し装置21は、図3及び図4に示す
ように、左右に隣接する分草板20,20 間の直後方位置に
上下方向に伸延する引起しケース30を計6個立設し、各
引起しケース30の上部と前記上側横ケース16との間に計
6個の引起し駆動ケース66を介設している。
【0014】そして、引起しケース30内には、図5、図
6、及び、図8に示すように、引起し機構31を設けてお
り、同引起し機構31は、引起しケース30内に設けた支持
フレーム31b の上部に、引起し駆動ケース66より引起し
第二駆動軸81の先端部を突出させ、同先端部に駆動用ス
プロケット31c を取付ける一方、支持フレーム31b の下
部に従動用スプロケット31d を取付け、両スプロケット
31c,31d 間に引起しチェン31e を巻回し、同引起しチェ
ン31e に多数の引起しタイン31a を取付け、同引起しタ
イン31a が、従動スプロケット31d の廻りを回行して上
方へ移動し、さらに、駆動用スプロケット31c の廻りを
回行する間は引起しケース30の一側縁部に形成したタイ
ン進出溝31f より進出して穀稈を引起し可能とし、か
つ、下方へ移動する間は退入すべく構成している。31g
はテンションローラ、31h はテンションスプリング、31
i はタイン退入ガイド体、31k はタイン進出ガイド体で
ある。
【0015】ここで、引起しタイン31a は、基端に同引
起しタイン31a よりも幅広の取付基部31j を一体成形し
ており、同取付基部31j を引起しチェン31e に取付ピン
31mを介して取付けている。
【0016】しかも、引起しケース30の一側縁部には、
図5及び図6に示すように一対のタイン摺動ガイド体8
5,85 とタイン進出調節手段86とを設けており、同タイ
ン摺動ガイド体85は、タイン進出溝31f に沿わせて上下
方向に伸延させて形成すると共に、内側面85a は引起し
タイン31a の基端部及び取付基部31j に沿わせて形成
し、かつ、外側面85b は引起しケース30の内側面に沿わ
せて形成し、さらに、タイン摺動ガイド体85の外側端面
85c は引起しケース30のタイン進出溝31f よりも外側方
に位置させて形成している。87はガイド体取付ボルト、
88はナットである。
【0017】また、タイン進退調節手段86は、図5及び
図6に示すように、引起しタイン31a の取付基部31j の
基端面31j'に当接する当接体89と、同当接体89を引起し
ケース30の外側壁に形成した横長孔90,90 に沿わせて進
退位置決め調節する進退位置決め体91とを具備してお
り、92は連結ボルト、93は調節ボルトである。
【0018】当接体89は、上下方向に伸延し、かつ、断
面コ字状に形成して、前後先端面89a,89a を、同引起し
タイン31a の取付基部31j の基端面31j'に当接させ、進
退位置決め体91を調節ボルト93を介して進退位置調節す
ることにより、当接体89を介して引起しタイン31a を進
退調節可能としている。
【0019】しかも、当接体89の前後先端面89a,89a が
タイン摺動ガイド体85,85 の内側端面85d,85d に当接し
て、引起しタイン31a の最大進出位置を規制することが
できるようにしている。
【0020】このようにして、過剰な進出位置調節によ
り、引起しタイン31a の取付基部31j が、タイン摺動ガ
イド体85,85 に圧接されて、ロック状態となるのを防止
している。
【0021】ここで、タイン摺動ガイド体85は、超高分
子ポリエチレン等の合成樹脂にて成形して、軽量化、高
耐久化、低騒音化、製造コストの低減化、引起しケース
30の簡素化を図っている。
【0022】しかも、タイン摺動ガイド体85は、外側端
面85c を引起しケース30のタイン進出溝31f よりも外側
方に位置させることにより、金属製の引起しケース30に
よる引起しタイン31a の摩耗を少なくし、穀稈にタイン
摺動ガイド体85を優しく作用させると共に、二分割して
形成した一対のタイン摺動ガイド体85,85 の取替え等の
メンテナンスを楽に行なえるようにしている。
【0023】また、図7に示すように、左右に隣接する
引起しケース30,30 の上端部間には、補強用連結体97を
横架状に介設して、両引起しケース30,30 の剛性を高め
ている。従って、引起しケース30の小型化及び軽量化が
図れる。
【0024】穀稈掻込み装置22は、図3及び図4に示す
ように、上記各引起しケース30の直後方位置に、タイン
付掻込みベルト32とスターホイル33とを上下に対向させ
て配置している。
【0025】下部搬送装置24は、図3及び図4に示すよ
うに、左側部の二条分の穀稈の下部を挾扼して内側後方
の合流部Pへ搬送する左側下部搬送機構34と、中央部の
二条文の穀稈の下部を挾扼して内側後方の合流部Pへ搬
送する中央下部搬送機構35と、右側部の二条分の穀稈の
下部を挾扼して内側後方の合流部Pへ搬送する右側下部
搬送機構36と、これら搬送機構34,35,36により搬送され
て合流部Pで合流した穀稈の下部を挾扼してフィードチ
ェン8へ搬送する縦搬送機構37とを具備し、合流部Pよ
り後側の縦搬送機構37を刈取り条数にかかわらず共用化
している。
【0026】従って、縦搬送機構37と脱穀部4との相対
位置関係を一定に保つことができて、脱穀部4に設けた
フィードチェン8への受継ぎ性を良好に確保することが
できる。
【0027】そして、これら搬送機構34,35,36は、基本
的に搬送チェン34a,35a,36a と、これら搬送チェン34a,
35a,36a の各穀稈搬送路と対向させて配置した挾扼体34
b,35b,36b とから構成しており、縦搬送機構37も同様に
構成している。
【0028】ここで、挾扼体34b は、図10〜図12に
示すように、刈取フレーム11に固定した固定板100 に、
側面視門型に形成した連結体101 を搬送チェン34a に対
して進退位置調節自在に取付け、同連結体101 に側面視
門型に形成した取付体102 を上下方向にスライド位置調
節自在に取付け、同取付体102 に一対の挾扼レール支持
アーム103,103 を、両挾扼レール支持アーム103,103 の
先端間に横架した挾扼レール104 の伸延方向にスライド
自在に取付けている。105,106 は位置調節ボルト、107,
108 はナット、109,110 は位置調節用長孔、111 は緩衝
スプリング、112,113 はスプリング受体である。
【0029】このように、挾扼レール104 は位置調節自
在に取付けているために、製造・組立誤差等を有する条
件下においても、協働して穀稈を挾扼する搬送チェン34
a に対して適正な位置に設定することができて、穀稈の
搬送性能を向上させることができる。
【0030】なお、他の搬送機構35,36,37の各挾扼体
も、上記挾扼体34b と同様に構成して、同様の作用効果
が得られるようにしている。
【0031】また、各搬送機構34,35,36,37 の各搬送チ
ェン34a,35a,36a,37a の突起高さは、搬送速度の増大に
応じて高く形成することにより、搬送能力を向上させる
ことができる。
【0032】上部搬送装置25は、図3及び図4に示すよ
うに、左側部の二条分の穀稈の上部を掻上げて内側後方
の合流部Pへ搬送する左側上部搬送機構38と、中央部の
二条分の穀稈の上部を掻上げて内側後方の合流部Pへ搬
送する中央上部搬送機構39と、右側部の二条分の穀稈の
上部を掻揚げて内側後方の合流部Pへ搬送する右側上部
搬送機構40とを具備している。
【0033】しかも、右側上部搬送機構40は、前側搬送
体41と後側搬送体42とに二分割して形成している。
【0034】そして、これら搬送機構38,39 、及び前後
搬送体41には、多数の搬送タイン38a,39a,41a を前後方
向に回行可能に取付けると共に、各搬送タイン38a,39a,
41aは、後方移動時に進出し、かつ、前方移動時に退入
すべく取付けており、後側搬送体42も同様に構成してい
る。
【0035】このようにして、同前側搬送体41は、刈取
り条数に適応させて、例えば、五条刈用と六条刈用のも
のをそれぞれ製造し、後側搬送体42は刈取り条数にかか
わりなく共用化させることができる。
【0036】従って、下部搬送装置24の縦搬送機構37と
同様に、後側搬送体42と脱穀部4との相対的位置関係を
一定に保つことができて、脱穀部4に設けたフィードチ
ェン8への穀稈の受継ぎ性を良好に確保することができ
る。
【0037】しかも、前側搬送体41と後側搬送体42と
は、分割して形成しているために、後側搬送体42を、運
転部6側への突出量が少なくなるように配置することに
より、機体の左右幅を短幅化することができる。
【0038】さらに、前側搬送体41と後側搬送体42は、
それぞれ適正な搬送機能が得られるように搬送角度を設
定することにより、搬送効率を向上させることができ
る。
【0039】また、左側上部搬送機構38は左側下部搬送
機構34と、中央上部搬送機構39は中央下部搬送機構35
と、前側搬送体41は右側下部搬送機構36と、後側搬送体
42は縦搬送機構37と、それぞれ上下に対向させて配置し
て、穀稈の上下部を確実に保持して搬送するようにして
いる。
【0040】ここで、前側搬送体41は、図3に示すよう
に、同前側搬送体41の下方に配置した下部搬送装置24が
具備する右側下部搬送機構36と略平行させて配置して、
前側搬送体41と右側下部搬送機構36による穀稈の挾扼位
置を一定に保持すると共に、穀稈の搬送姿勢を良好に確
保することができるようにしている。
【0041】そして、後側搬送体42は、図3に示すよう
に、上・下部搬送装置25,24 と脱穀部4との間に配置し
た後述の補助搬送装置27と略平行させて配置して、同補
助搬送装置27と協働して穀稈をスムーズにフィードチェ
ン8へ受渡すことができるようにしている。
【0042】また、前側搬送体41の終端側部の下方に、
後側搬送体42の始端側部を配置して、前側搬送体41と右
側下部搬送機構36との間で搬送・保持されている穀稈の
中途部を、後側搬送体42が円滑かつ確実に受継いで搬送
することができるようにしている。
【0043】さらに、上部搬送装置25の合流部Pにおけ
る各搬送タイン38a,39a,41a,42a の位置関係は、図13
に示すように、左側上部搬送機構38の搬送タイン38a と
前側搬送体41の搬送タイン41a とを左右対向状態に配置
すると共に、先端部同士を前後方向に重合させて配置し
て、これら搬送タイン38a,41a よりも上方位置に中央上
部搬送機構39の搬送タイン39a を配置する一方、上記搬
送タイン38a,41a よりも下方位置に後側搬送体42の搬送
タイン42a を配置している。
【0044】このように、後方に位置する搬送タインを
前方に位置する搬送タインの下方に配置することによ
り、各下部搬送機構34,35,36により挾扼された状態で搬
送されている穀稈の中途部を、後方に位置する搬送タイ
ンが円滑かつ確実に受継いで搬送することができて、穀
稈の搬送乱れを防止することができる。
【0045】ここで、後側搬送体42は、図13に示すよ
うに、搬送ケース42b の一側縁部に一対のタイン摺動ガ
イド体94,94 を設けており、同タイン摺動ガイド体94
は、搬送ケース42b の一側縁部に形成したタイン進出溝
42c に沿わせて前後方向に伸延させて形成すると共に、
内側面94a は引起しタイン31a と同様に形成した搬送タ
イン42a の取付部及び取付基部42d に沿わせて形成し、
かつ、外側面94b は搬送ケース42b の内側面に沿わせて
形成し、さらに、タイン摺動ガイド体94の外側端面94c
は搬送ケース42b のタイン進出溝42c よりも外側方に位
置させて形成している。42e は搬送チェン、42f は取付
ピン、95はガイド体取付ボルト、96はナットである。
【0046】そして、タイン摺動ガイド体94は、前記し
たタイン摺動ガイド体85と、同一の材質により成形し
て、同タイン摺動ガイド体85と同様の作用効果が得られ
るようにしている。また、タイン摺動ガイド体94は、左
側上部搬送機構38と中央上部搬送機構39と前側搬送体41
にもそれぞれ設けて、後側搬送体42と同様の作用効果が
得られるようにしている。
【0047】穂先搬送装置26は、図3及び図4に示すよ
うに、左側部穂先搬送機構43と中央部穂先搬送機構44と
右側部穂先搬送機構45とを具備しており、これら穂先搬
送機構43,44,45は、スターホイル33の直後方位置におい
て、左側上部搬送機構38と中央上部搬送機構39と前側搬
送体41の各上方で、かつ、これらの各穀稈搬送路a,
b,cを間にはさんで各搬送機構38,39 及び前側搬送体
41と対向する位置に配置して、それぞれ二条分の穀稈の
穂先部を搬送するようにしている。
【0048】そして、これら穂先搬送機構43,44,45は、
全記した6個の引起し駆動ケース66中、3個の引起し駆
動ケース66より下方へ延設して形成した穂先搬送駆動ケ
ース68に連動連設しており、同引起し駆動ケース66内に
は、上下方向に伸延する引起し第一駆動軸67を挿通し、
同引起し第一駆動軸67の上端を上側横伝動軸65にベベル
ギヤ67a,65a を介して連動連結すると共に、同引起し第
一駆動軸67の下端に引起し第二駆動軸81をベベルギヤ67
b,81a を介して連動連結し、さらに、同引起し第一駆動
軸67より穂先搬送駆動ケース68内に向けて下方へ穂先搬
送第一駆動軸69を延設し、同穂先搬送第一駆動軸69
の下端に穂先搬送第二駆動軸82の一端をベベルギヤ69a,
82a を介して連動連結し、同穂先搬送第二駆動軸82の他
端に右側部穂先搬送機構45を連動連設している。
【0049】右側部穂先搬送機構45は、図8及び図9に
示すように、穂先搬送駆動ケース68に穂先搬送ケース45
c をブラケット98を介して連設し、同穂先搬送ケース45
c と穂先搬送駆動ケース68中に、穂先搬送第二駆動軸82
を前高後低の傾斜状に取付け、同第二駆動軸82の下端部
に回転板45b を取付け、同回転板45b の周縁部に複数の
穂先搬送タイン45a の基端部をリンク45f を介して上記
第二駆動軸82と平行する枢支ピン45d の廻りに揺動自在
に取付けると共に、穂先搬送ケース45c の天井壁には進
出・退入ガイド体45e をガイド体取付ブラケット45g を
介して穂先搬送駆動ケース68に近接させて取付けて、同
進出・退入ガイド体45e に形成した円弧状周面に各穂先
搬送タイン45a の基端面を摺接させることにより、各穂
先搬送タイン45a を後方移動時に進出ガイドし、かつ、
前方移動時に退入ガイドすべく構成している。45h はリ
ンク連結ピン、45j はケース連結ボルトである。
【0050】このように、各穂先搬送機構43,44,45を、
それぞれ上下方向に伸延する引起し第一駆動軸67より下
方へ延設した穂先搬送第一駆動軸69により駆動するよう
にしているために、これらの駆動軸67,69 が穀稈搬送路
を狭めることがなく、円滑かつ確実な穀稈の搬送を確保
することができると共に、各穂先搬送機構43,44,45の駆
動構造を簡易なものとすることができる。
【0051】しかも、進出・退入ガイド体45e を、穂先
搬送第一・第二駆動軸69,82 を囲繞する穂先搬送駆動ケ
ース68に近接させて配置しているために、穂先搬送タイ
ン45a の先端に過負荷が作用した場合でも、進出・退入
ガイド体45e の強度を確保することができると共に、同
進出・退入ガイド体45e の軽量化が図れる。
【0052】また、左側部穂先搬送機構43と中央部穂先
搬送機構44も、上記した右側部穂先搬送機構45と基本的
に同一の構成としているが、各穂先搬送タイン43a,44a
の回行方向を、各上部搬送機構38,39 との位置関係上、
反対方向となしている。
【0053】補助搬送装置27は、図3及び図4に示すよ
うに、縦搬送機構37の終端側部と後側搬送体42の終端側
部との間に配置すると共に、フィードチェン8の始端側
部8aに近接させて配置しており、同補助搬送装置27は下
部搬送装置24の各搬送機構34,35,36,37 と同様に構成し
て、穀稈の中途部をフィードチェン8へ受渡し搬送する
ようにしている。
【0054】そして、補助搬送装置27は、図14及び図
15に示すように、基本的に搬送チェン27a と、同搬送
チェン27a の穀稈搬送路と対向させて配置した挾扼体27
b とから構成しており、同挾扼体27b は、前記挾扼体34
b と同様に構成している。120 は挾扼体支持フレームで
ある。
【0055】かかる補助搬送装置27には、図14及び図
15に示すように、搬送チェン27aの支持フレーム(図
示せず)に第一搬送ガイド体121 と第二搬送ガイド体12
2 とを取付けており、第一搬送ガイド体121 は、上記支
持フレームよりフィードチェン8の始端側部8aへ向けて
伸延させ、先端側部121aをフィードチェン8の内側方近
傍に沿わせて配置する一方、第二搬送ガイド体122 は、
上記支持フレームよりフィードチェン8の始端側部8aへ
向けて伸延させ、先端側部122aをフィードチェン8の始
端側部8aの直前方位置に配置している。
【0056】このようにして、図15に示すように、平
面視において、第一搬送ガイド体121 の先端側部121aと
第二搬送ガイド体122 の先端側部122aとにより、フィー
ドチェン8の始端側部8aを挾むようにして、両搬送ガイ
ド体121,122 上を摺動して搬送される穀稈がフィードチ
ェン8の始端側部8aに確実に受渡されるようにしてい
る。
【0057】しかも、第1搬送ガイド体121 は、先端側
部121aをフィードチェン8の内側方近傍に沿わせて配置
しているために、刈取部3を上下昇降させて刈高さを変
更して、補助搬送装置27とフィードチェン8との相対位
置が変化した場合や、穀稈の刈始め時期において搬送量
が少ない場合にも、補助搬送装置27とフィードチェン8
との間に第一搬送ガイド体121 が介在して、同第一搬送
ガイド体121 にガイド機能が確保され、この場合も確実
にフィードチェン8に穀稈を受渡すことができる。
【0058】また、挾扼体支持フレーム120 には、図1
4及び図15に示すように、穀稈押えロッド123 と穀稈
押え板124 とを取付ブラケット125 を介して取付けてい
る。
【0059】そして、穀稈押えロッド123 は、取付ブラ
ケット125 に基端123aを枢支して、フィードチェン8の
搬送方向と略直交する左右幅方向の軸線廻りに上下揺動
自在とし、フィードチェン8の始端側部8aの前上方位置
より同始端側部8aへ向けて伸延すると共に、フィードチ
ェン8の上側搬送側部8hの直上方を、同上側搬送側部8h
に沿わせて後方へ伸延させている。
【0060】このようにして、フィードチェン8の始端
側部8aに受渡された穀稈を、穀稈押えロッド123 が自重
により上方より押えて、同穀稈がフィードチェン8の上
側搬送側部8hより脱落するのを防止している。
【0061】また、穀稈押え板124 は、穀稈押えロッド
123 の基端取付位置よりも前下方位置において、取付ブ
ラケット125 に取付けた枢軸126 に、基端に取付けたボ
ス部124aを回動自在に取付けると共に、同ボス部124aを
巻バネ127 により図14に示す側面視において時計廻り
に回動付勢し、同穀稈押え板124 の先端124bをフィード
チェン8の始端側部8aの上部まで伸延させている。
【0062】このようにして、前記第一・第二搬送ガイ
ド体121,122 上を摺動しながら搬送される穀稈を強く穀
稈押え板124 が押圧して、補助搬送装置27よりフィード
チェン8に受渡される穀稈が第一・第二搬送ガイド体12
1,122 上より脱落するのを防止している。
【0063】また、図14及び図15に示すように、取
付ブラケット125 には、詰まりセンサ128 を上下位置調
節自在に取付けており、同詰まりセンサ128 は、取付ブ
ラケット125 に検出スイッチ129 を取付ける一方、穀稈
押え板124 の基端部に端子130 を取付け、穀稈押え板12
4 が所定の位置以上に上方へ回動されると、端子130が
検出スイッチ129 をONさせるようにしている。
【0064】すなわち、第一・第二搬送ガイド体121,12
2 上に穀稈が所定量以上に搬送された場合には、同位置
にて穀稈の搬送詰まりが発生したものとして、検出スイ
ッチ129 がONして、その結果をオペレータにブザーや
ランプ等の報知手段により報知するようにしている。
【0065】従って、オペレータは、エンジンEを停止
させて、搬送詰まりを速やかに解消する等の処置を採る
ことができ、その結果、第一・第二搬送ガイド体121,12
2 に搬送詰まりによる大きな負荷が作用するのを防止す
ることができて、両搬送ガイド体121,122 が損傷等され
るのを回避することができる。
【0066】また、かかる搬送詰まりを検出するための
詰まりセンサは、図16に示すように、左側下部搬送機
構34と中央下部搬送機構35にも取付けている。
【0067】すなわち、左側下部搬送機構34の終端部
と、前側搬送体41の終端部とが近接して対向する位置
に、六条の穀稈が合流する合流部Pを形成しており、左
側下部搬送機構34の搬送チェン支持フレーム34c の後端
部に、穀稈の巻付きを防止するための穀稈巻付き防止板
131 を取付け、同穀稈巻付き防止板131 上に詰まりセン
サ132 を取付けている。
【0068】そして、詰まりセンサ132 は、穀稈巻付き
防止板131 上に検出スイッチ133 をセンサ取付ブラケッ
ト134 を介して合流部Pに向けて取付ける一方、穀稈巻
付き防止板131 の内側位置に検出端子135 の基端をセン
サ取付部ブラケット134 を介して取付け、同検出端子13
5 を穀稈巻付き防止板131 の内側位置にて周縁に沿わせ
て弯曲状に伸延させて、上記検出スイッチ133 と合流部
Pとの間に検出端子135 の先端部135aを配置している。
【0069】このようにして、合流部Pにおいて穀稈が
搬送詰まりを起した場合、すなわち検出端子135 の先端
部135aに穀稈が作用した場合には、検出スイッチ133 が
ONして、その検出結果をオペレータにブザーやランプ
等の報知手段により報知するようにしている。
【0070】従って、オペレータは、エンジンEを停止
させて、合流部Pの穀稈の詰まりを解消する等の処置を
採ることができる。その結果、上・下部搬送装置25,24
の構成部材に搬送詰まりによる部分的に大きな負荷が作
用するのを防止することができて、同上・下部搬送装置
25,24 が損傷等されるのを回避することができる。
【0071】しかも、検出端子135 は穀稈巻付き防止板
131 の内側位置に配置しているために、同穀稈巻付き防
止板131 により同検出端子135 に穀稈が巻付いて誤動作
を生じさせるのを防止することができて、同検出端子13
5 による穀稈の搬送詰まりを正確に検出することができ
る。
【0072】また、中央下部搬送機構35の終端部と、前
側搬送体41の中途部とが近接して対向する位置に、四条
の穀稈が合流する合流部Qを形成しており、中央下部搬
送機構35の搬送チェン支持フレーム35c の後端部に、穀
稈の巻付きを防止するための穀稈巻付き防止板136 を取
付け、同穀稈巻付き防止板136 上に詰まりセンサ137を
取付けている。
【0073】そして、詰まりセンサ137 は、穀稈巻付き
防止板136 上に検出スイッチ138 をセンサ取付ブラケッ
ト139 を介して合流部Qに向けて取付ける一方、穀稈巻
付き防止板136 の内側位置に検出端子140 の基端をセン
サ取付部ブラケット139 を介して取付け、同検出端子14
0 を穀稈巻付き防止板136 の内側位置にて周縁に沿わせ
て弯曲状に伸延させて、上記検出スイッチ138 と合流部
Qとの間に検出端子140 の先端部140aを配置している。
【0074】このようにして、合流部Qにおいて穀稈が
搬送詰まりを起した場合、すなわち検出端子140 の先端
部140aに穀稈が作用した場合には、検出スイッチ138 が
ONして、その検出結果をオペレータにブザーやランプ
等の報知手段により報知するようにしている。
【0075】従って、この場合も、前記した詰まりセン
サ132 と同様の作用効果が得られる。
【0076】また、中央下部搬送機構35の搬送チェン支
持フレーム35c には、図16に示すように、下部搬送機
構34の挾扼体34b に設けた挾扼レール104 に向けて詰ま
りセンサ141 を取付けており、同詰まりセンサ141 は、
挾扼レール104 の後端部に取付けた光反射体142 に光を
照射して、同挾扼レール104 が搬送チェン34a より一定
以上に大きく離隔した動作を搬送詰まりとして検出し、
その検出結果をオペレータにブザーやランプ等の報知手
段により報知するようにしている。
【0077】従って、この場合も、前記した詰まりセン
サ132,137 と同様の作用効果が得られる。
【0078】また、縦搬送機構37に設けた挾扼レール
(図示せず)の動作を検出するための詰まりセンサ141
を別個に設けることもでき、この場合には、縦搬送機構
37の搬送詰まりを検出して、その結果をオペレータにブ
ザーやランプ等の報知手段により報知することができ
る。
【0079】また、前記した回動支軸12は、図3及び図
12に示すように、フィードチェン8の始端側部8aと略
同一の地上高に配置しており、同回動支軸12中に、図1
1に示すように、刈取部3の各駆動部としての各装置2
1,22,23,24,25,26,27を駆動するための刈取駆動軸50を
挿通している。58は、刈取駆動軸50の右側端部に取付け
た入力プーリ、59はクラッチ部であり、縦フレーム13内
に挿通した縦伝動軸60への動力の断続を可能としてい
る。50b,60a はベベルギヤである。
【0080】従って、回動支軸12を中心にして刈取部3
を大きく前方へ移動させながら上昇させることができ
て、運転部6と刈取部3との間の間隙を大きく確保する
ことができ、運転部6に着座したオペレータが楽に刈取
部3の下方を視認することができる。
【0081】また、回動支軸12の右側端部にはフイード
チェン駆動ケース51を着脱自在に取付けており、同フィ
ードチェン駆動ケース51内には、動力取出軸52と中間軸
53とフィードチェン駆動軸54とを横架している。
【0082】しかも、動力取出軸52は、フィードチェン
駆動ケース51内より回動支軸12内に一側端部52a を突出
させ、同一側端部52a と刈取駆動軸50の一側端部50a と
を筒状の連結体55中にスプライン嵌合して連動連結して
いる。
【0083】従って、フィードチェン駆動ケース51の着
脱作業を楽に行なうことができると共に、刈取駆動軸50
と動力取出軸52との軸芯を連結体55により確実に位置合
せすることができて、伝動効率を良好に確保することが
できる。
【0084】また、動力取出軸52と中間軸53との間に
は、変速切替機構56を介設しており、同変速切替機構56
は、動力取出軸52に大径ギヤ52b と小径ギヤ52c を取付
ける一方、中間軸53にこれらギヤ52b,52c のいずれかと
選択的に噛合するシフトギヤ53a を、軸線方向にスライ
ド自在に取付け、同シフトギヤ53a に、フィードチェン
駆動ケース51の外部に取付けた変速切替レバー56a をシ
フトフォーク56b を介して連動連結している。56c はフ
ォーク支持ロッド、56d はレバー支軸である。
【0085】そして、中間軸53とフィードチェン駆動軸
54との間には、伝動チェン57をスプロケット53b,54a を
介して巻回し、フィードチェン駆動ケース51内よりフィ
ードチェン駆動軸54の一側端部54b を外部へ突出させ、
同一側端部54b にフィードチェン8の始端側部8aをスプ
ロケット54c を介して連動連結している。8bはフィード
チェン始端側支軸、8cはフィードチェン始端側スプロケ
ット、8dはフィードチェンテンションローラ、8eはテン
ションローラ支持アーム、8fはテンションローラ引張ス
プリング、8gはフィードチェン支持フレームである。
【0086】従って、刈取部3に設けた補助搬送装置27
による搬送速度と、フィードチェン8による搬送速度と
を、簡単かつ確実に同調させることができ、刈取部3か
ら脱穀部4への穀稈の受継ぎ搬送を効率良く行なうこと
ができる。
【0087】しかも、穀稈の刈取時の姿勢に応じて適宜
変速切替機構56の変速切替レバー56a を切替操作するこ
とにより、脱穀部4による適正な脱穀処理を確保するこ
とができる。
【0088】すなわち、穀稈の刈取時の姿勢が倒伏状態
の場合には、穂先側が株元側に比べて遅れて搬送される
ことがあり、この場合に、刈取部3の補助搬送装置27の
搬送速度とフィードチェン8の搬送速度を同調、例え
ば、補助搬送装置27とフィードチェン8の搬送速度比を
4:3にすると、フィードチェン8により脱穀部4に搬
送・供給される穀稈は一定厚の層状態にて搬送されて、
わずかに深扱ぎとなる。
【0089】そこで、かかる場合には、フィードチェン
8の搬送速度を高速側に切替えることにより、例えば、
補助搬送装置27とフィードチェン8の搬送速度比を1:
1にすると、脱穀部4に搬送・供給される穀稈の層を薄
くして、適正な扱深さにすると共に、脱穀部4に設けた
扱胴4aの負荷を軽減することができる。
【0090】また、フィードチェン駆動ケース51は、支
柱10に回転支軸12と同軸的に枢支することもできる。
【0091】この場合、刈取部3の荷重はフィードチェ
ン駆動ケース51に作用することがなく、同フィードチェ
ン駆動ケース51の保護が図れる。
【0092】また、縦フレーム13の上部には、図17及
び図18に示すように、補助及び後側搬送駆動ケース62
を左側方へ伸延させて形成し、同補助及び後側搬送駆動
ケース62に補助搬送装置27と後側搬送体42とを連動連結
している。
【0093】そして、補助及び後側搬送駆動ケース62内
には、図17、図19及び図21に示すように、補助及
び後側搬送第一駆動軸61と補助及び後側搬送第二駆動軸
70とを挿通し、同第一駆動軸61の一端を縦伝動軸60にベ
ベルギヤ61a,60b を介して連動連結し、同第一駆動軸61
の他端に補助及び後側搬送第二駆動軸70の一端をベベギ
ヤ61b,70a を介して連動連結し、同補助及び後側搬送第
二駆動軸70に補助搬送装置27の搬送チェン27a をスプロ
ケット70b を介して連動連結すると共に、後側搬送体42
のタイン搬送チェン42a をスプロケット70c を介して連
動連結している。
【0094】このようにして、回動支軸12と関係なく補
助搬送装置27の駆動を採れるようにして、同補助搬送装
置27の配設位置を任意に設定できるようにしている。
【0095】しかも、補助搬送装置27の駆動を縦伝動軸
60から取出すようにしているために、補助搬送装置27へ
の減速を、複数のベベルギヤの歯数を設定することによ
り、段階的に行なって、減速比を小さくすることができ
る。
【0096】また、縦フレーム13の下部には、図19及
び図20に示すように、右側下部搬送駆動ケース115 を
突設し、同右側下部搬送駆動ケース115 より左側上方へ
向けて縦搬送駆動ケース116 を二又分岐状に突設すると
共に、右側上方へ向けて前側搬送駆動ケース117 を二又
分岐状に突設し、同前側搬送駆動ケース117 より上方へ
軸ケース118 を伸延させると共に、後側搬送体42の始端
側部を貫通させて、同後側搬送体42の始端側部の上方に
重合させて配置した前側搬送体41の終端側部に、軸ケー
ス118 の上端を連通連設している。
【0097】このようにして、前側搬送体41の終端側部
と後側搬送体42の始端側部とを上下方向に重合させるこ
とができて、前側搬送体41から後側搬送体42への穀稈の
受継ぎ搬送を円滑かつ確実にすることができると共に、
前側搬送駆動ケース117 及び軸ケース118 により前側搬
送体41の駆動軸の支持が容易に、かつ、コンパクトに行
なえて、かかる支持部の幅方向の寸法を小さくすること
ができる。
【0098】そして、右側下部搬送駆動ケース115 内に
右側下部搬送駆動軸71を挿通し、同右側下部搬送駆動軸
71の一端を縦伝動軸60にベベルギヤ71a,60c を介して連
動連結し、同右側下部搬送駆動軸71の他端に右側下部搬
送機構36の搬送チェン36a をスプロケット71b を介して
連動連結している。
【0099】縦搬送駆動ケース116 内には、縦搬送第一
駆動軸73と縦搬送第二同軸74とを挿通し、縦搬送第一駆
動軸73の一端を上記右側下部搬送駆動軸71の基部にベベ
ルギヤ73a,71c を介して連動連結し、同縦搬送第一駆動
軸73の他端に縦搬送第二駆動軸74の一端をベベルギヤ73
b,74a を介して連動連結し、同縦搬送第二駆動軸74の他
端に縦搬送機構37の搬送チェン37a をスプロケット74b
を介して連動連結している。
【0100】前側搬送駆動ケース117 内には、前側搬送
第一駆動軸119 と前側搬送第二駆動軸72とを挿通し、前
側搬送第一駆動軸119 の一端を上記右側下部搬送駆動軸
71の中途部にベベルギヤ119a,71dを介して連動連結し、
同前側搬送第一駆動軸119 の他端に前側搬送第二駆動軸
72の一端をベベルギヤ119b,72aを介して連動連結し、同
前側搬送第二駆動軸72の他端に前側搬送体41のタイン搬
送チェン41b をスプロケット72b を介して連動連結して
いる。
【0101】このように、右側下部搬送機構36の駆動機
構である右側下部駆動ケース115 より分岐させて形成し
た前側搬送駆動ケース117 に前側搬送体41を連動連結し
ているために、別途、前側搬送体41を駆動するための駆
動機構を新たに設ける必要がなく、駆動機構の簡素化が
図れる。
【0102】しかも、縦フレーム13の下端部に連通連設
した下側横フレーム14は、図19に示すように、縦フレ
ーム13の下端に一体成形した横筒14a と、同横筒14a の
左右側端に着脱自在に接続した左右側接続パイプ14b,14
c とから形成しており、左右側接続パイプ14b,14c のい
ずれか一方を五条刈り用と六条刈り用とに付替え自在と
して、横筒14a と縦フレーム13と回動支軸12は、五条刈
り用と六条刈り用とを共用化している。60d,63a はベベ
ルギヤである。
【0103】そして、縦フレーム13に取付けた前記縦搬
送駆動ケース116 と、同縦搬送駆動ケース116 に連動連
結した縦搬送機構37も、五条刈り用と六条刈り用とを共
用化している。
【0104】結局、本実施の形態に係る刈取部3では、
合流部Pより後側の各搬送機構及び刈取フレーム11は、
五条刈り用と六条刈り用とを共用化して、脱穀部4との
相対位置関係を一定とし、合流部Pより前側を五条刈り
用又は六条刈り用の専用部材に付替え自在に構成してい
る。
【0105】また、上記のように構成した六条刈り用の
刈取部3では、各上部搬送機構38,39 及び前側搬送体41
の各穀稈搬送路を二条づつの穀稈が搬送されることにな
り、穀稈を円滑かつ確実に搬送することができる。
【0106】次に、機体フレーム1に搭載したエンジン
Eから刈取部3に設けた各装置へ動力を伝達するための
動力伝達機構Bについて、図15を参照しながら説明す
る。
【0107】すなわち、動力伝達機構Bは、図15に示
すように、主となる動力伝達経路として、次のものを有
する。エンジンE→ミッション部M→刈取駆動軸50→縦
伝動軸60→下側横フレーム14内に挿通した下側横伝動軸
63→立上りフレーム15内に挿通した立上り伝動軸64→上
側横フレーム16内に挿通した上側横伝動軸65→引起し駆
動ケース66内に挿通した引起し第一駆動軸67→引起し第
二駆動軸81→穀稈引起し装置21。また、穂先搬送駆動ケ
ース68内に挿通し、かつ、引起し駆動軸67より下方へ延
設した穂先搬送第一駆動軸69→穂先搬送第二駆動軸82→
穂先搬送装置26。
【0108】そして、刈取駆動軸50より派生する副動力
伝達経路として、次のものがある。刈取駆動軸50→動力
取出軸52→変速切替機構56→フィードチェン駆動軸54→
フィードチェン8。
【0109】縦伝動軸60より派生する副動力伝達経路と
して、次のものがある。縦伝動軸60→補助及び後側搬送
第一駆動軸61→補助及び後側搬送第二駆動軸70→補助搬
送装置27と後側搬送体42。縦伝動軸60→右側下部搬送駆
動軸71→右側下部搬送機構36→穀稈掻込み装置22。右側
下部搬送駆動軸71→前側搬送第一駆動軸119 →前側搬送
第二駆動軸72→前側搬送体41。右側下部搬送駆動軸71→
縦搬送第一駆動軸73→縦搬送第二駆動軸74→縦搬送機構
37。
【0110】下側横軸63より派生する副動力伝達経路と
して、次のものがある。下側横伝動軸63→刈刃駆動軸7
5,75 →刈刃装置23,23 。
【0111】立上り伝動軸64より派生する副動力伝達経
路として、次のものがある。立上り伝動軸64→左側上・
下部搬送駆動軸76→左側上・下部搬送立上り軸77→左側
上・下部搬送機構38,34 。
【0112】また、ミッション部Mは、走行駆動ミッシ
ョン部78と走行駆動用伝動機構79を介して連動連結する
とともに、脱穀部4に設けた扱胴4aと扱胴駆動用伝動機
構80を介して連動連結している。
【0113】図22は、他の実施例としての刈取部3を
示しており、同刈取部3は、前記六条刈り用の刈取部3
と基本的構成を同じくしているが、五条刈り用に構成し
ている。
【0114】そして、中央上部搬送機構39は、その穀稈
搬送路が機体の前後中心線と略平行すべく配置し、同中
央上部搬送機構39の直上方位置に中央部穂先搬送機構44
を配設すると共に、両搬送機構39,44 の各搬送タイン39
a,44a の回行方向を同一方向となし、また、左側上部搬
送機構38と前側搬送体41の上方で、かつ、各穀稈搬送路
を間にはさんで左側上部搬送機構38と前側搬送体41とに
それぞれ対向する位置に、左・右側部穂先搬送機構43,4
5 をそれぞれ配設すると共に、左側上部搬送機構38と左
側部穂先搬送機構43の各搬送タイン38a,43a の回行方向
を反対方向となし、かつ、前側搬送体41と右側部穂先搬
送部45の各搬送タイン41a,45a の回行方向を反対方向と
なしている。
【0115】このようにして、各穂先搬送機構43,44,45
により穀稈の穂先部を搬送することができて、上・下部
搬送装置25,24 と協働して穀稈を円滑かつ確実に搬送す
ることができ、穀稈引起し装置21に設けた引起しケース
30の内周縁部に穀稈が引掛るのを防止することができ
る。
【0116】特に、五条刈り用の刈取部3では、左側上
部搬送機構38と前側搬送体41の各穀稈搬送路を二条づつ
穀稈が搬送されると共に、中央上部搬送機構39の穀稈搬
送路を一条の穀稈が搬送されることになり、この場合に
は、中央上部搬送機構39とその上方に配置した中央部穂
先搬送機構44とが協働して一条の穀稈を円滑かつ確実に
搬送することができる。
【0117】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0118】 請求項1記載の本発明では、上・下部
搬送装置の合流部に穀稈の詰まりを検出する詰まりセン
サを設けているために、合流部において穀稈が搬送詰ま
りを起した場合には、詰まりセンサが搬送詰まりを検出
して、その検出結果をオペレータに報知するようにする
ことにより、オペレータは、刈取作業を一旦停止させ
て、搬送詰まりを速やかに解消する等の処置を採ること
ができる。
【0119】従って、上・下部搬送装置の構成部材に搬
送詰まりによる部分的に大きな負荷が作用するのを防止
することができて、同上・下部搬送装置が損傷等される
のを回避することができる。
【0120】 請求項2記載の本発明では、下部搬送
装置に、左側下部搬送機構と右側下部搬送機構とを設
け、同右側下部搬送機構の中途部に左側下部搬送機構の
終端部を近接させて配置して、これらの間に合流部を形
成し、同合流部に近接する左側下部搬送機構の終端部の
位置に詰まりセンサを配設しているために、合流部にお
ける穀稈の搬送詰まりを詰まりセンサにより確実に検出
することができて、オペレータは上記の処置を速やか
に採ることができる。
【0121】 請求項3記載の本発明では、詰まりセ
ンサは、左側下部搬送機構の終端部に検出スイッチを合
流部に向けて取付け、左側下部搬送機構の終端部に設け
た穀稈巻付き防止板の内側位置に検出端子の基端を取付
け、同検出端子を穀稈巻付き板の内側位置にて周縁に沿
わせて伸延させて、上記検出スイッチと合流部との間に
検出端子の先端を配置して構成しているために、検出端
子に穀稈が作用した場合には、同検出端子が検出スイッ
チをONさせることができると共に、検出端子は穀稈巻
付き防止板の内側位置に配置しているために、同穀稈巻
付き防止板により同検出端子に穀稈が巻付いて誤動作を
生じさせるのを防止することができて、同検出端子によ
る穀稈の搬送詰まりを正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの側面図。
【図2】同コンバインの正面図。
【図3】刈取部の側面図。
【図4】同刈取部の平面図。
【図5】引起し機構の正面図。
【図6】同引起し機構の断面図。
【図7】穀稈引起し装置の一部正面図。
【図8】右側部穂先搬送機構の断面側面図。
【図9】同右側部穂先搬送機構の断面側面図。
【図10】挾扼体の平面図。
【図11】同挾扼体の正面図。
【図12】同挾扼体の側面図。
【図13】搬送タインの配置説明図。
【図14】搬送ガイド体の側面図。
【図15】同搬送ガイド体の平面図。
【図16】詰まりセンサを具備する刈取部の平面図。
【図17】フィードチェン駆動ケースの断面図。
【図18】同フィードチェン駆動ケースの側面図。
【図19】刈取フレームの一部切欠正面図。
【図20】縦フレームの断面図。
【図21】動力伝達機構の概念的説明図。
【図22】他の実施例としての刈取部の平面図。
【符号の説明】
A コンバイン B 動力伝達機構 1 機体フレーム 2 走行部 3 刈取部 4 脱穀部 5 排藁処理部 6 運転部 7 穀粒貯溜タンク 8 フィードチェン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 込山 善和 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 新保 喜崇 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数条の穀稈を刈取る刈刃装置と、同刈
    刃装置により刈取った穀稈を脱穀部側へ搬送する上・下
    部搬送装置とを具備し、上・下部搬送装置により、刈取
    った複数条の穀稈を合流部にて一旦合流させ、合流させ
    た穀稈を脱穀部側へ搬送するようにしたコンバインの刈
    取部構造において、 上・下部搬送装置の合流部に穀稈の詰まりを検出する詰
    まりセンサを設けたことを特徴とするコンバインの刈取
    部構造。
  2. 【請求項2】 下部搬送装置に、左側下部搬送機構と右
    側下部搬送機構とを設け、同右側下部搬送機構の中途部
    に左側下部搬送機構の終端部を近接させて配置して、こ
    れらの間に合流部を形成し、同合流部に近接する左側下
    部搬送機構の終端部の位置に詰まりセンサを配設したこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取部構
    造。
  3. 【請求項3】 詰まりセンサは、左側下部搬送機構の終
    端部に検出スイッチを合流部に向けて取付け、左側下部
    搬送機構の終端部に設けた穀稈巻付き防止板の内側位置
    に検出端子の基端を取付け、同検出端子を穀稈巻付き防
    止板の内側位置にて周縁に沿わせて伸延させて、上記検
    出スイッチと合流部との間に検出端子の先端を配置した
    ことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈取部構
    造。
JP16968096A 1996-06-28 1996-06-28 コンバインの刈取部構造 Pending JPH1014363A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223092A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2015223095A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2017163944A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2018019655A (ja) * 2016-08-04 2018-02-08 ヤンマー株式会社 コンバイン

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