JP2017163944A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2017163944A
JP2017163944A JP2016054817A JP2016054817A JP2017163944A JP 2017163944 A JP2017163944 A JP 2017163944A JP 2016054817 A JP2016054817 A JP 2016054817A JP 2016054817 A JP2016054817 A JP 2016054817A JP 2017163944 A JP2017163944 A JP 2017163944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endless body
inclination
vertical
transmission
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016054817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6552442B2 (ja
Inventor
今田 光一
Koichi Imada
光一 今田
新福 勇一
Yuichi Niifuku
勇一 新福
小山 実
Minoru Koyama
実 小山
昌紀 奥山
Masaki Okuyama
昌紀 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2016054817A priority Critical patent/JP6552442B2/ja
Publication of JP2017163944A publication Critical patent/JP2017163944A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6552442B2 publication Critical patent/JP6552442B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】刈取穀稈の搬送量の変化を感度良く検出して、刈取装置の穀稈量の変化を精度良く認識できるコンバインを提供する。
【解決手段】刈取装置は、刈取穀稈を搬送すべく無端状に回転駆動される無端体と、無端体に対して接離可能且つ傾斜可能とされた挟扼杆と、前記挟扼杆を前記無端体に向けて付勢する付勢部材とを有している。本発明のコンバインは、制御装置と、前記挟扼杆の前記無端体に対する傾きを検出する傾斜検出手段とを有しており、前記制御装置は、前記傾斜検出手段によって検出される前記挟扼杆の傾きに基づき刈取装置の穀稈量を認識するように構成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、コンバインに関する。
穀稈を刈り取って搬送する刈取装置と、前記刈取装置から送られてくる穀稈を受け取って脱穀する脱穀装置と、制御装置とを備え、前記刈取装置が、刈取穀稈を搬送すべく無端状に回転駆動される無端体と、前記無端体に対して接離可能とされた挟扼杆と、前記挟扼杆を前記無端体に向けて付勢する付勢部材とを有しているコンバインにおいて、前記挟扼杆の作動位置を検出するセンサを設け、前記制御装置が、前記センサからの検出信号に基づき前記脱穀装置に供給される穀稈量を検出し、穀稈供給量に基づいて車速制御を行うように構成することが提案されている(下記特許文献1〜3参照)。
しかしながら、前記従来のコンバインにおいては、前記刈取装置によって搬送される穀稈量の変化を感度良く検出することに関し、改善の余地があった。
詳しくは、前記挟扼杆は前記無端体の移動方向に沿った所定長さを有しており、前記挟扼杆の無端体搬送方向上流側及び下流側の裏面(前記無端体とは反対側)には、前記挟扼杆に略直交する方向に沿った一対の支持ロッドが固着されている。
前記一対の支持ロッドは、前記コンバインに固定設置された挟扼ホルダに長手方向移動可能に支持されており、前記付勢部材を形成するばねによって長手方向に関し前記無端体に近接する方向へ付勢されている。
即ち、前記従来のコンバインにおいては、前記挟扼杆は前記無端体に対して平行な姿勢で接離するように構成されており、前記センサは前記挟扼杆の平行移動距離を検出し、前記制御装置がこの検出結果に基づいて刈取装置の穀稈量を推定するものであり、従って、刈取装置の穀稈量の変化を感度良く検出することが困難であった。
特開平10−155329号公報 特開平8−154458号公報 特開2015−223095号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、刈取装置における穀稈量を精度良く認識することができるコンバインの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、穀稈の刈取及び搬送を行う刈取装置と、前記刈取装置から送られてくる穀稈を受け取って脱穀する脱穀装置と、制御装置とを備え、前記刈取装置は、刈取穀稈を搬送すべく無端状に回転駆動される無端体と、前記無端体に対して接離可能とされた挟扼杆と、前記挟扼杆を前記無端体に向けて付勢する付勢部材とを有しているコンバインであって、前記挟扼杆は、前記無端体の移動方向に関し所定長さの狭持面を有し、前記狭持面が前記無端体の移動経路に対して傾斜可能なように支持されており、前記コンバインには前記挟扼杆の前記無端体に対する傾きを検出する傾斜検出手段が設けられ、前記制御装置は、前記傾斜検出手段によって検出される前記挟扼杆の傾きに基づき前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成されているコンバインを提供する。
好ましくは、前記刈取装置は、前記挟扼杆の無端体移動方向上流側及び下流側にそれぞれ回動可能に連結された第1及び第2支持ロッドと、前記第1及び第2支持ロッドをそれぞれ長手方向移動可能に支持する挟扼支持体とを備え、前記付勢部材は、前記第1及び第2支持ロッドをそれぞれ前記無端体に向けて付勢する第1及び第2付勢部材を含むものとされる。
この場合、前記傾斜検出手段は、前記第1及び第2支持ロッドのそれぞれの移動量を検出する第1及び第2検出センサを含むものとされ、前記制御装置は、前記第1及び第2検出センサの検出値の差異に基づき前記挟扼杆の傾きを把握する。
より好ましくは、前記制御装置は、前記第1及び第2検出センサの少なくとも一方の検出値に基づき前記挟扼杆の前記無端体からの離間距離を把握し、前記無端体に対する前記挟扼杆の傾き及び離間距離に基づき前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成され得る。
本発明に係るコンバインは、駆動源と、走行装置と、前記駆動源から前記走行装置へ回転動力を伝達する走行系伝動経路に介挿された変速装置と、車速を設定する車速設定部材とを備え、前記刈取装置には、前記変速装置から車速に同調した回転動力が伝達されるように構成され得る。
この場合、前記制御装置は、前記変速装置から出力される回転動力が前記車速設定部材によって設定された車速に応じた回転速度となるように前記駆動源及び/又は前記変速装置の作動制御を行う通常制御を実行する一方で、前記刈取装置の穀稈量が所定閾値を超えると前記通常制御によって現出される車速よりも低速となるように前記駆動源及び/又は前記変速装置の作動制御を行う負荷回避制御を実行するように構成される。
前記刈取装置が、縦搬送機構と、前記縦搬送機構及び前記脱穀装置のフィードチェーン機構の間に配設された補助搬送機構とを含む構成においては、前記無端体は、前記縦搬送機構における縦搬送用無端体及び前記補助搬送機構における補助搬送用無端体を含み、前記挟扼杆は、前記縦搬送用無端体及び前記補助搬送用無端体に対してそれぞれ接離可能とされた縦搬送用挟扼杆及び補助搬送用挟扼杆を含み、前記付勢部材は、前記縦搬送用挟扼杆及び前記補助搬送用挟扼杆をそれぞれ対応する前記無端体に向けて付勢する縦搬送用付勢部材及び補助搬送用付勢部材を含み、前記傾斜検出手段は、前記縦搬送用挟扼杆及び前記補助搬送用挟扼杆の対応する前記無端体に対する傾きを検出する縦搬送用傾斜検出手段及び補助搬送用傾斜検出手段を含むものとされる。
この場合、前記制御装置は、前記縦搬送用傾斜検出手段によって検出される前記縦搬送用挟扼杆の傾きに基づく穀稈量と前記補助搬送用傾斜検出手段によって検出される前記補助搬送用挟扼杆の傾きに基づく穀稈量とに基づき、前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成される。
本発明に係るコンバインによれば、刈取装置における挟扼杆が共働する無端体の移動経路に対して傾斜可能状態で接離するように構成され、前記挟扼杆の前記無端体に対する傾きを検出する傾斜検出手段からの信号に基づき制御装置が前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成されているので、刈取装置における刈取穀稈の搬送量の変化を感度良く且つ精度良く認識することができる。
これにより、前記刈取装置における穀稈搬送装置に詰まりが生じることを有効に防止することができ、その結果、穀稈の詰まりの起因する前記穀稈搬送装置の破損を有効に防止できると共に、穀稈の詰まりの除去作業による作業効率の悪化を有効に防止することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るコンバインの側面図である。 図2は、前記コンバインの平面図である。 図3は、前記コンバインの伝動模式図である。 図4は、前記コンバインにおける刈取装置の側面図である。 図5は、前記刈取装置の平面図である。 図6は、前記刈取装置の伝動模式図である。 図7は、前記コンバインにおける制御装置のブロック図である。 図8は、前記コンバインにおける縦搬送機構の平面図である。 図9は、前記縦搬送機構の平面図であり、挟扼杆が無端体に対して平行姿勢で離間されている状態を示している。 図10は、前記縦搬送機構の平面図であり、挟扼杆の無端体移動方向上流側が無端体に対して離間された傾斜状態を示している。 図11は、本発明の変形例に係るコンバインにおける縦搬送機構及び第1補助搬送機構の平面図である。 図12は、本発明の他の変形例に係るコンバインにおける縦搬送機構の模式平面図である。
以下、本発明に係るコンバインの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3に、それぞれ、本実施の形態に係るコンバイン1の側面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図1及び図2に示すように、前記コンバイン1は自脱型とされている。
即ち、前記コンバイン1は、走行機体10と、前記走行機体10に連結された左右一対の走行クローラ等の走行装置20と、前記走行機体10に載置されたエンジン25と、前記エンジン25から前記走行クローラ20へ至る走行系伝動経路に介挿されたトランスミッション30と、前記走行機体10に載置された運転部40と、前記走行機体10の前方に連結された刈取部100と、前記刈取部100によって刈り取られた刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置400と、前記脱穀装置400によって生成された穀粒を貯留するグレンタンク50とを備えている。
図1〜図3に示すように、前記運転部40は、前記走行機体10の前部で且つ機体幅方向一方側に配置されている。
なお、本実施の形態においては、機体幅方向一方側及び他方側は、それぞれ、前記コンバイン1の前進方向を向いて右側及び左側を意味する。
前記運転部40は、操縦者が着座可能な運転席41と、前記運転席41の近傍に配置された種々の操作部材とを有している。
図1〜図3に示すように、前記エンジン25は、前記運転部40の下方の空間を利用して前記走行機体10に支持されている。
図3に示すように、前記トランスミッション30は、前記エンジン25から作動的に入力される回転動力を変速して、前記走行装置20に向けて出力するように構成されている。
詳しくは、前記トランスミッション30は、前記走行機体10に支持されるミッションケース31と、前記ミッションケース31に軸線回り回転自在に支持され、前記エンジン25から作動的に回転動力を入力するトランスミッション入力軸32と、前記トランスミッション入力軸32を介して入力された回転動力を変速する変速機構(図示せず)とを有している。
前記変速機構は、例えば、操縦者による主変速操作部材43への操作に応じて無段変速を行う油圧式無段変速装置(HST)等の主変速装置35(下記図7参照)と、前記主変速装置から作動的に回転動力を入力して、操縦者による副変速操作部材への操作に応じて多段変速を行うギヤ式変速装置等の副変速装置(図示せず)とを含み得る。
図4〜図6に、それぞれ、前記刈取装置100の側面図、平面図及び伝動模式図を示す。
図4等に示すように、前記刈取装置100は、機体幅方向に沿った刈取入力パイプ111及び前記刈取入力パイプ111から前方へ延びる縦伝動パイプ112を含む刈取フレーム110を備えている。
前記刈取入力パイプ111は、前記走行機体10に立設された刈取架台15に軸線回り回転自在に支持されており、これにより、前記刈取装置100全体が前記刈取入力パイプ11の軸線回りに昇降自在となっている。
なお、前記刈取装置100の昇降位置は、前記走行機体10と前記縦伝動パイプ112との間に配設された昇降用油圧シリンダ装置90(図1参照)によって調節可能とされている。
本実施の形態においては、前記刈取フレーム110は、機体幅方向に沿った状態で前記縦伝動パイプ112の下端部に連結された横伝動パイプ113と、前記横伝動パイプ113から前方へ延びる複数の下部フレーム114であって、機体幅方向に所定間隔を存しつつ並設された複数の下部フレーム114と、前記横伝動パイプ113の機体幅方向一方側から前方且つ上方へ斜めに延びる上下伝動パイプ115と、前記上下伝動パイプ115と略平行となるように前記横伝動パイプ113の機体幅方向他方側から前方且つ上方へ斜めに延びる上下支持フレーム(図示せず)と、機体幅方向に沿った状態で前記上下伝動パイプ115及び前記上下支持フレームの上端部に支持された上部横伝動パイプ117とを含んでいる。
前記刈取装置100は、さらに、前記刈取フレーム110に支持された、分草体125、穀稈引起し装置130、刈刃装置140及び穀稈搬送装置(搬送装置)150を有している。
前記分草体125は、前記下部フレーム50の前端部に支持されており、圃場の未刈り穀稈を1条分毎に分草する。
前記穀稈引起し装置130は、未刈り穀稈を引き起こすものであり、引起しケース131と、スターホイル132と、掻込ベルト133とを有している。
前記引起しケース131は、前記上部横伝動パイプ117と前記下部フレーム114とによって、前記分草体125の後方において起立状態で支持されている。
前記引起しケース131には、無端状に回転駆動される引起しタイン135が支持されており、前記引起しタイン135によって隣接する分草体125の間に入り込んだ未刈穀稈が起立される。
前記スターホイル132及び掻込ベルト133は、前記引起しケース131の後方下部に配置されており、前記引起しケース131に支持された前記引起しタイン135によって起立させられた未刈穀稈の株元側を後方に掻き込むように構成されている。
前記刈刃装置140は、圃場の未刈穀稈の株元を切断するためのものであり、機体幅方向に沿い且つ機体幅方向に往復動するバリカン式の刈刃を有している。
本実施の形態においては、前記刈刃装置140は、前記引起しタイン135によって起立され且つ前記スターホイル58及び掻込ベルト59によって株元が後方へ掻き込まれた未刈り穀稈の株元を切断するように、前記スターホイル58及び掻込ベルト59の下方に配置されている。
前記搬送装置150は、前記穀稈引起し装置130から受け継いだ刈取穀稈を、前記脱穀装置400におけるフィードチェーン機構420へ伝達する。
具体的には、前記搬送装置150は、前記穀稈引起し装置130から受け継ぐ刈取穀稈の株元を後方へ搬送する下部搬送機構160と、前記穀稈引起し装置130から受け継ぐ刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送する上部搬送機構170と、前記下部搬送機構160から受け継ぐ刈取穀稈の株元を後方へ搬送する縦搬送機構180と、前記縦搬送機構200から前記フィードチェーン機構420へ刈取穀稈の株元を搬送する第1及び第2補助搬送機構250(1)、250(2)とを備えている。
本実施の形態においては、図5等に示すように、前記下部搬送機構160は、前記コンバイン1が刈取可能な複数条(図示の形態においては4条)のうち、左側の複数条(図示の形態においては2条)の刈取穀稈の株元を左斜め後方に搬送する左下部搬送機構160Lと、右側の複数条(図示の形態においては2条)の刈取穀稈の株元を右斜め後方に搬送する右下部搬送機構160Rとを含んでいる。
前記左下部搬送機構160Lは、駆動軸161Lと、前記駆動軸161Lに設けられた駆動スプロケットと、従動軸と、前記従動軸に設けられた従動スプロケットと、前記駆動スプロケット及び前記従動スプロケットに巻き回された無端体165Lとを有している。
同様に、前記右下部搬送機構160Rは、駆動軸161Rと、前記駆動軸161Rに設けられた駆動スプロケットと、従動軸と、前記従動軸に設けられた従動スプロケットと、前記駆動スプロケット及び前記従動スプロケットに巻き回された無端体165Rとを有している。
本実施の形態においては、図5等に示すように、前記上部搬送機構170は、前記左下部搬送機構160Lによって株元が搬送される刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送する左上部搬送機構170Lと、前側においては前記右下部搬送機構160Rによって株元が搬送される刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送し且つ後側においては前記左上部搬送機構170Lから合流する刈取穀稈を含めて、全ての刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送する右上部搬送機構170Rとを含んでいる。
前記左上部搬送機構170L及び前記右上部搬送機構170Rの各々は、無端状に回転駆動されるタイン175を有している。
前記縦搬送機構200は、前記左下部搬送機構160L及び前記右下部搬送機構160Rによってそれぞれ搬送され、合流された刈取穀稈の株元を受け継ぎ、後ろ斜め上方の前記フィードチェーン機構420へ向けて搬送する。
前記縦搬送機構200は、駆動軸201と、前記駆動軸201に設けられた駆動スプロケットと、従動軸202と、前記従動軸に設けられた従動スプロケットと、前記駆動スプロケット及び前記従動スプロケットに巻き回された無端体205とを有している。
前記第1及び第2補助搬送機構250(1)、250(2)の各々は、駆動軸と、前記駆動軸に設けられた駆動スプロケットと、従動軸と、前記従動軸に設けられた従動スプロケットと、前記駆動スプロケット及び前記従動スプロケットに巻き回された無端体255とを有している。
前記脱穀装置400は、前記走行機体10に立設される機枠によって形成される扱室内において回転駆動される扱胴410と、前記穀稈搬送機構150から刈取穀稈の株元を受け継ぎ、刈取穀稈の穂先側を前記扱室内に突入させた状態で後方へ搬送するフィードチェーン機構420と、前記扱胴410によって刈取穀稈から取り出された脱穀物に対して選別処理を行う揺動選別機構430と、前記揺動選別機構430に対して選別風を供給する唐箕ファン440と、前記扱胴410によって取り出された脱穀物に対して再処理を行う処理胴450と、前記揺動選別機構430によって選別処理された選別物を搬送する選別物搬送機構と、前記揺動選別機構430によって脱穀物から取り除かれた排塵を機外に排出する為の排塵ファン480とを備えている。
前記扱胴410は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される扱胴軸411と、前記扱胴軸411に相対回転不能に支持された扱胴本体とを有している。
前記揺動選別機構430は、前記扱胴410によって取り出され且つ前記扱室の下方に配設された受網から漏下した脱穀物に対して比重選別を行うように構成されている。
前記揺動選別機構430は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される揺動選別駆動軸431と、前記揺動選別駆動軸431によって揺動される揺動選別本体とを有している。
前記揺動選別本体は、フィードパンと、前記フィードパンの後方に連接されたチャフシーブと、前記チャフシーブの後方に連接されたストローラックと、前記チャフシーブの下方に配設されたグレンシーブとを有し得る。
前記唐箕ファン440は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される唐箕軸441と、前記唐箕軸441によって駆動され、前記揺動選別機構430に対して前下方且つ後上方へ抜ける選別風を供給する唐箕ファン本体とを有している。
前記処理胴450は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される処理胴軸451と、前記扱室の後部に連通された処理室内において前記処理胴軸451に相対回転不能に支持された処理胴本体とを有している。
前記選別物搬送機構は、前記揺動選別機構430によって脱穀物から選別された穀粒(精粒等の一番物)を集約する一番樋内に配設された一番コンベア機構461と、前記一番コンベア機構461によって送られてくる一番物を前記グレンタンク50内に搬送する揚穀コンベア機構462と、前記脱穀物から穀粒及び藁の混合物(二番物)を集約する二番樋内に配設された二番コンベア機構465と、前記二番コンベア機構465によって送られてくる二番物を前記揺動選別本体の選別始端側へ戻す二番還元コンベア機構470とを有している。
前記排塵ファン480は、前記エンジン25から作動的に伝達される動力によって駆動される排塵軸481と、前記排塵軸481によって駆動され、前記揺動選別機構430の後部における排塵を吸引して機外に排出する排塵ファン本体とを有している。
次に、主に図3及び図6を参照しつつ、前記コンバイン1における伝動構造について説明する。
前記エンジン25からの回転動力は、走行系伝動経路を形成する走行系伝動機構500を介して前記トランスミッション入力軸32に伝達され、前記変速機構によって変速されて前記走行装置20の駆動車軸に伝達される。
なお、図3における符号505は前記走行系伝動機構500に備えられたメインクラッチである。
前記刈取装置100へは車速に同調した回転動力が伝達される。
即ち、前記トランスミッション30は、車速に同調した回転動力を出力する刈取PTO軸35を有しており、前記刈取PTO軸35の回転動力が刈取伝動経路を形成する刈取伝動機構510を介して、前記刈取入力パイプ111に内挿支持された刈取入力軸520に伝達される。
なお、図3及び図6中の符号515は刈取クラッチである。
前記刈取入力軸520は、ベベルギヤ列を介して前記縦伝動パイプ112に内挿支持された縦伝動軸522に作動連結されると共に、ベベルギヤ列を介して上部伝動機構524にも作動連結されている。
前記上部伝動機構524は、前記刈取入力軸520から右上部搬送機構170R及び第1補助搬送機構250(1)に回転動力を作動伝達する。
前記縦伝動軸522は、ベベルギヤ列を介して前記横伝動パイプ113に内挿支持された第1下駆動軸526(1)に作動連結されると共に、ベベルギヤ列を介して下部伝動機構528にも作動連結されている。
前記下部伝動機構528は、前記縦伝動軸522から前記縦搬送機構200及び前記右下部搬送機構160Rに回転動力を作動伝達する。
前記横伝動パイプ113には、前記第1下駆動軸526(1)に加えて、前記第1下駆動軸526(1)と同軸上に配置された第2下駆動軸526(2)と、前記第1及び第2下駆動軸526(1)、526(2)を作動連結するベベルギヤ列528とが収容されている。
前記第1下駆動軸526(1)は前記刈刃装置140に作動連結されている。
一方、前記第2下駆動軸526(2)は、前記上下伝動パイプ115に内挿支持された上下伝動軸530に作動連結されている。
前記上下伝動軸530は、前記上部横伝動パイプ117に内挿支持された引起し駆動軸532に作動連結されると共に、ベベルギヤ列を介して左伝動機構534にも作動連結されている。
前記左伝動機構534は、前記上下伝動軸530から前記左下部搬送機構160L及び前記左上部搬送機構170Lに回転動力を作動伝達する。
前記引起し駆動軸532は、前記引起しタイン135、前記スターホイル132、及び前記掻込ベルト33に作動連結されている。
前記脱穀装置400へは車速とは同調していない回転動力が伝達される。
即ち、図3に示すように、前記エンジン25からの回転動力は、脱穀系伝動経路を形成する脱穀系伝動機構550を介して脱穀入力軸560に作動伝達される。
なお、図3中の符号555は前記脱穀系伝動機構550に備えられた脱穀クラッチである。
前記脱穀入力軸560は、脱穀駆動機構562を介して前記扱胴軸411及び前記処理胴軸451に作動連結されている。
前記脱穀入力軸560は、さらに、伝動機構を介して、前記唐箕軸441、前記一番コンベア機構461、前記揚穀コンベア機構462、前記二番コンベア機構465、前記二番還元コンベア機構470、前記揺動選別機構480の揺動軸481、前記排塵軸、前記フィードチェーン機構420及び前記第2補助搬送機構250(2)に作動連結されている。
図3中の符号490は、前記揺動選別機構480に残された排藁を細断する排藁カッターであり、前記脱穀入力軸560から作動伝達される回転動力によって駆動される。
さらに、前記脱穀入力軸560は、動力流し込みクラッチ575を介して、前記刈取入力軸520にも作動連結されており、前記動力流し込みクラッチ575を接続することで、前記トランスミッション30を介さずに前記エンジン25からの回転動力を前記刈取装置100に伝達して、前記コンバイン1の走行速度にかかわらず前記刈取装置100を一定速度で駆動し得るように構成されている。
前記エンジン25からの回転動力は、さらに、穀粒排出クラッチ585が介挿されたグレンタンク伝動機構580を介して、前記グレンタンク50内の底コンベア590、縦オーガ筒内の縦コンベア592、及び、横オーガ筒内の排出コンベア594にも作動伝達される。
ここで、前記コンバイン1の制御構造について説明する。
図7に、前記コンバインにおける制御装置600のブロック図を示す。
図7に示すように、本実施の形態においては、前記制御装置600は、本機コントローラ601及びエンジンコントローラ602等の複数のコントローラを有している。
前記複数のコントローラ601、602には、それぞれ、センサ及びアクチュエータが電気的に接続されており、前記複数のコントローラ601、602はCAN通信バス605を介して互いに電気的に接続されている。
前記各コントローラ601、602は、前記各種センサ等から入力される信号に基づいて演算処理を実行する制御演算手段を含む演算部(以下CPUという)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM,設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを備えている。
前記制御装置600は、前記エンジン25の出力制御として、エンジン回転数が、人為操作されるエンジン回転数設定操作部材42による設定回転数となるように、エンジン回転数変更アクチュエータを作動させる通常制御を実行するように構成されている。
詳しくは、図7に示すように、前記コンバイン1は、アクセルダイヤル等のエンジン回転数設定操作部材42と、前記エンジン回転数設定操作部材42の操作位置を検出する操作側エンジン回転数センサ42aと、前記エンジン回転数変更アクチュエータとして作用する燃料噴射装置80と、エンジン回転数を検出する作動側エンジン回転数センサ80aとを有している。
図7に示すように、本実施の形態においては、前記燃料噴射装置80は、燃料タンク81からフィルタ(図示せず)を介して燃料を吸い込む燃料供給ポンプ82と、前記燃料供給ポンプ82から圧送される燃料を蓄圧状態で貯留するコモンレール85と、前記コモンレール85内の蓄圧燃料を前記エンジン250の各気筒に噴射する複数のインジェクタ86とを有している。
なお、図7中の符号85aは前記コモンレール85の内圧を検出する圧力センサである。
前記制御装置600は、前記通常制御においては、前記操作側エンジン回転数センサ42aによって検出される設定回転数をエンジン回転数の目標回転数として用いて、前記インジェクタ86を作動させる。
具体的には、前記制御装置600には、ROM等の記憶部に、予め、エンジン回転数とインジェクタ制御量(燃料噴射量)との関係を示す制御データが記憶されており、前記制御装置600は前記制御データを用いて、前記インジェクタ86の作動制御を行う。
即ち、前記制御装置800は、アクセルダイヤル等のエンジン回転数設定操作部材42の操作位置をアクセルセンサ42aから入力して目標エンジン回転数を認識し、前記制御データを用いて算出される前記目標エンジン回転数に応じた燃料噴射量を噴射するように前記インジェクタ86を作動させ、エンジン回転数センサ80aによって検出される実エンジン回転数が前記目標エンジン回転数に一致しているか否かを判断し、両者が一致するように前記インジェクタ86の作動制御を行う。
本実施の形態においては、前記主変速装置35としてHSTが備えられている。
図示は省略するが、前記HSTは、前記エンジン25によって作動的に駆動される油圧ポンプと、一対の作動油ラインを介して流体接続された油圧モータと、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの少なくとも一方の容積量を変更する可動斜板等の出力調整器と、前記出力調整器を傾転させる制御軸とを備えており、前記制御軸を軸線回りに回転駆動することによって前記油圧モータの回転速度が変更するようになっている。
本実施の形態に係る前記コンバイン1は、前記制御軸を軸線回りに回転させる動力を生成する油圧サーボ機構等の主変速アクチュエータ610を有している。
斯かる構成において、前記制御装置600は、作動側変速センサ(車速センサ)610aによって検出される前記HSTの出力回転速度が主変速レバー等の主変速操作部材43への人為操作に応じた速度となるように、前記主変速アクチュエータ610の作動制御を行うようになっている。
図7中の符号43aは、前記主変速操作部材43の操作位置(操作方向及び/又は操作量)を検出する操作側変速センサである。
また、図7中の符号36は、旋回駆動機構として作用する旋回用HSTである。
前記旋回用HSTは、油圧サーボ機構等の旋回アクチュエータ620によって出力状態が変更される。
前記制御装置600は、ステアリングコラム等の旋回操作部材44の操作位置を操作側旋回センサ44aによって検出し、作動側旋回センサ620aによって検出される前記旋回用HSTの出力回転速度が前記旋回操作部材44の操作位置に応じた速度となるように、前記旋回アクチュエータ620の作動制御を行う。
また、前記制御装置600は、作業レバー45が刈取位置及び脱穀位置に位置しているか否かをそれぞれ検出する刈取スイッチ45a及び脱穀スイッチ45bからの信号に基づき、刈取アクチュエータ630及び脱穀アクチュエータ640を作動させて、前記刈取クラッチ515及び前記脱穀クラッチ555の係脱を行う。
さらに、前記制御装置600は、穀粒排出操作部材46の操作状態を検出するセンサ46aからの信号に基づき、穀粒排出アクチュエータ650を作動させて、前記穀粒排出クラッチ585の係脱を行う。
本実施の形態に係る前記コンバイン1は、前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を検出する穀稈量検出機構700を有しており、前記制御装置600は、前記穀稈量検出機構700からの信号に基づき前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を認識するように構成されている。
以下、前記穀稈量検出機構700について説明する。
前記穀稈量検出機構700は前記刈取装置100に設けられている。
前述の通り、前記刈取装置100は前記穀稈搬送機構150を備えており、前記穀稈搬送機構150は、刈取穀稈を搬送すべく無端状に回転駆動される無端体を有している。
前記穀稈量検出機構700は、前記無端体と共働して刈取穀稈を狭持する挟扼杆の動きを利用して、前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を検出するように構成されている。
本実施の形態においては、前記穀稈量検出機構700は、前記縦搬送機構200に設けられている。
図8に、前記縦搬送機構200の平面図を示す。
図5及び図8に示すように、前記縦搬送機構200は、前記無端体205に対して接離可能とされた縦搬送用挟扼杆210と、前記縦搬送用挟扼杆210を前記無端体205に向けて付勢する縦搬送用付勢部材230とを有している。
前記縦搬送用挟扼杆210は、前記無端体205の移動方向に関し所定長さの狭持面211を有している。
本実施の形態においては、図8に示すように、前記縦搬送機構200は、前記無端体205の移動方向に対し略直交する方向に延び、前記縦搬送用挟扼杆210を回動可能に支持する一対の第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)と、前記刈取フレーム110等の固定部材に固定設置される縦搬送用挟扼支持体240とを備えている。
前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)は、それぞれ、長手方向移動可能に前記縦搬送用挟扼支持体240に支持されている。
なお、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)は、前記無端体205の移動方向に関し、それぞれ、上流側及び下流側に配置されている。
図5及び図8においては、左側が前記無端体205の移動方向上流側となる。
かかる構成において、図8に示すように、前記縦搬送機構200は、前記縦搬送用付勢部材230として、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、をそれぞれ前記無端体に向けて付勢する第1及び第2縦搬送用付勢部材230(1)、230(2)を有している。
詳しくは、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)の各々には受け板221が固着されている。
前記第1及び第2縦搬送用付勢部材230(1)、230(2)は基端部が前記縦搬送用挟扼支持体240に固定された支持板241に係合し且つ先端部が対応する前記縦搬送用支持ロッド220に固着された前記受け板221に係合されており、対応する前記縦搬送用支持ロッド220を前記無端体205に向けて付勢している。
かかる構成により、前記縦搬送用挟扼杆210は、前記無端体205に対して傾斜可能な状態で、前記縦搬送機構200によって搬送される穀稈量に応じて前記無端体205に対して接離する。
即ち、搬送される穀稈量が少ない場合には、前記縦搬送用挟扼杆210は前記縦搬送用付勢部材230の付勢力によって前記無端体205に近接する。
なお、図8は、前記縦搬送用挟扼杆210が前記無端体205に最も近接した状態を示している。
これに対し、搬送される穀稈量が増加すると、穀稈によって前記縦搬送用挟扼杆210から前記無端体205から離間する方向へ押動される。
この際、前記縦搬送用支持ロッド220に固着された前記受け板221が前記縦搬送用付勢部材230を圧縮させつつ、前記縦搬送用支持ロッド220が前記無端体205から離間する方向へ押動される(図9参照)。
そして、搬送される穀稈量が減少すると、前記第1及び第2縦搬送用付勢部材230(1)、230(2)の付勢力によって前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)が前記無端体205に近接する方向へ押動され、前記縦搬送用挟扼杆210が前記無端体205に近接して、図8に示す状態へ復帰する。
前記穀稈量検出機構700は、前記縦搬送用挟扼杆210の前記無端体205に対する傾きを検出する傾斜検出手段710を有している。
本実施の形態においては、前記傾斜検出手段710は、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)のそれぞれの移動量を検出するポテンショメータ等の第1及び第2縦搬送用検出センサ715(1)、715(2)を有している。
詳しくは、前記傾斜検出手段710は、基端部が前記縦搬送用挟扼支持体240に回動可能に支持され且つ先端部が前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)に係合され、前記第1及び第2支持ロッド220(1)、220(2)の軸線方向移動に応じて基端部回りに回動する第1及び第2検出アーム716(1)、716(2)を有しており、前記第1及び第2縦搬送用検出センサ715(1)、715(2)は前記第1及び第2検出アーム716(1)、716(2)の基端部の回動角度を検出するように構成されている。
これに代えて、前記傾斜検出手段710が、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)のそれぞれの軸線方向移動量を検出可能な磁気式リニアスケール等の第1及び第2縦搬送用検出センサを備えるように構成することも可能である。
前記制御装置600は、前記第1及び第2縦搬送用検出センサ715(1)、715(2)の検出値の差異に基づき前記縦搬送用挟扼杆210の傾きを把握し、この傾きに基づいて前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を認識するように構成されている。
即ち、搬送される穀稈量が増加方向に変化すると、まず、前記狭持面211のうち前記無端体205の移動方向上流側が前記無端体205から離間するように、前記縦搬送用挟扼杆210が前記無端体205に対して傾斜する。
この際、前記無端体205の移動方向下流側に位置する前記第2縦搬送用支持ロッド220(2)は実質的に移動しない状態で、前記無端体205の移動方向上流側に位置する前記第1縦搬送用支持ロッド220(1)が前記第1縦搬送用付勢部材230(2)の付勢力に抗して前記無端体205から離間する方向へ移動する(図10参照)。
従って、前記第1及び第2縦搬送用検出センサ715(1)、715(2)の検出値の差異を検知することで、前記縦搬送用挟扼杆210の傾きを検出することができる。
かかる構成によれば、穀稈搬送機構の挟扼杆が無端体に対して平行姿勢で接離するように構成され、前記挟扼杆の前記無端体に対する平行移動距離を検出することで刈取穀稈の搬送量の変化を認識する従来構成に比して、刈取穀稈の搬送量変化を感度良く且つ精度良く検出することができる。
即ち、前記縦搬送用挟扼杆210の搬送方向前端側及び後端側にそれぞれ回動可能に連結された前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)の軸線方向移動量を独立計測しており、これにより、穀稈の詰まり発生の前兆となる、搬送路中の穀稈量分布の乱れ(不均一)を精度よく検出することができる。
また、本実施の形態においては、前記縦搬送用挟扼杆210の傾きに加えて、前記縦搬送用挟扼杆210の前記無端体205からの離間距離も検出することができる。
即ち、前記制御装置600は、前記第1及び第2縦搬送用検出センサ715(1)、715(2)の少なくとも一方の検出値に基づき前記縦搬送用挟扼杆210の前記無端体205からの離間距離を把握することができ、前記無端体205に対する前記縦搬送用挟扼杆210の傾き及び離間距離に基づき前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を認識するように構成することができる。
かかる構成によれば、前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量の状況をより正確に認識することができる。
好ましくは、前記制御装置600は、前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量が所定閾値を超えると判断する場合には、前記コンバイン1の走行速度を減速させることができる。
即ち、前述の通り、前記制御装置600は、前記変速装置から出力される回転動力が前記エンジン回転数設定操作部材42及び前記車速設定部材43によって設定される車速に応じた回転速度となるように前記エンジン25及び/又は前記主変速装置35の作動制御(以下、通常制御と言う)を実行するように構成されている。
これに対し、前記制御装置600は、前記穀稈量検出機構700によって検出される穀稈量が所定閾値を超えると判断する場合には、前記通常制御によって現出される車速よりも低速となるように前記エンジン25及び/又は前記主変速装置35の作動制御を行う負荷回避制御を実行するように構成され得る。
なお、前記通常制御によって現出される車速よりも低速に制御することには、前記エンジン25を強制停止させる態様も含まれる。
また、本実施の形態においては、前記穀稈量検出機構700は、前記縦搬送用挟扼杆210の傾きを検出する前記傾斜検出手段710を有しているが、前記傾斜検出手段710に代えて、又は、加えて、前記第1補助搬送機構250(1)に備えられた補助搬送用挟扼杆260の傾きを検出する傾斜検出手段760を有するように構成することも可能である。
図11に、前記穀稈量検出機構700が前記傾斜検出手段710、760を有するように構成された変形例における前記縦搬送機構150及び前記第1補助搬送機構250(1)の平面図を示す。
図11に示すように、前記補助搬送用挟扼杆260は、前記無端体255の移動方向に関し所定長さの狭持面261を有している。
前記第1補助搬送機構250(1)は、前記無端体255の移動方向に対し略直交する方向に延び、前記補助搬送用挟扼杆260を回動可能に支持する一対の第1及び第2補助搬送用支持ロッド270(1)、270(2)と、前記刈取フレーム110等の固定部材に固定設置され、前記一対の第1及び第2補助搬送用支持ロッド270(1)、270(2)をそれぞれ長手方向移動可能に支持する補助搬送用挟扼支持体290と、前記第1及び第2補助搬送用支持ロッド270(1)、270(2)をそれぞれ前記無端体255に向けて付勢する第1及び第2補助搬送用付勢部材(図示せず)とを備えている。
なお、前記第1及び第2補助搬送用支持ロッド270(1)、270(2)が、前記無端体255の移動方向に関し、それぞれ、上流側及び下流側に配置されている。
図11に示す変形例においては、前記傾斜検出手段760は、ポテンショメータ等の第1及び第2補助搬送用検出センサ765(1)、765(2)と、基端部が前記補助搬送用挟扼支持体290に回動可能に支持され且つ先端部が前記第1及び第2補助搬送用支持ロッド270(1)、270(2)に係合され、前記第1及び第2支持ロッド270(1)、270(2)の軸線方向移動に応じて基端部回りに回動する第1及び第2検出アーム766(1)、766(2)とを有しており、前記第1及び第2補助搬送用検出センサ765(1)、765(2)は前記第1及び第2検出アーム766(1)、766(2)の基端部の回動角度を検出するように構成されている。
図11に示す変形例においては、前記制御装置600は、前記傾斜検出手段710によって検出される前記縦搬送用挟扼杆210の傾き(及び離間距離)に基づく穀稈量、及び/又は、前記傾斜検出手段760によって検出される前記補助搬送用挟扼杆760の傾き(及び離間距離)に基づく穀稈量に基づき、前記刈取装置100(前記搬送装置150)の穀稈量を認識するように構成され得る。
また、本実施の形態においては、前述の通り、前記傾斜検出手段710(760)は前記挟扼杆210(260)の傾きに加えて、前記挟扼杆210(260)の移動距離も検出するように構成されているが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
図12に変形例における縦搬送機構部分の模式平面図を示す。
なお、図12中、本実施の形態におけると実質的に同一部材には同一符号を付している。
図12に示す変形例においては、前記第1及び第2縦搬送用支持ロッド220(1)、220(2)は互いに対して連結されることで一体的に移動する単一支持ロッド220Aを形成しており、前記単一支持ロッド220Aは、前記無端体205に対して接離動作に加えて傾斜動作し得るように、前記縦搬送用挟扼支持体240に支持されている。
そして、前記傾斜検出手段715は、前記単一支持ロッド220Aの前記挟扼支持体240に対する傾きを検出するように構成されている。
即ち、前記単一支持ロッド220Aには連結アーム225が固着され、前記連結アーム225の先端側が前記検出アーム716に係合されており、前記単一支持ロッド220Aが前記挟扼支持体240に対して傾くと、前記検出アーム716が基端部回りに回動するようになっている。
1 コンバイン
20 走行装置
25 エンジン
35 主変速装置
43 主変速操作部材
100 刈取装置
200 縦搬送機構
205 無端体
210 縦搬送用挟扼杆
211 狭持面
220(1)、220(2) 第1及び第2縦搬送用支持ロッド
230(1)、230(2) 第1及び第2縦搬送用付勢部材
240 縦搬送用挟扼支持体
250(1) 第1補助搬送機構
255 無端体
260 補助搬送用挟扼杆
261 狭持面
400 脱穀装置
420 フィードチェーン機構
600 制御装置
710 傾斜検出手段
715(1)、715(2) 第1及び第2縦搬送用検出センサ
760 傾斜検出手段
765(1)、765(2) 第1及び第2補助搬送用検出センサ

Claims (5)

  1. 穀稈の刈取及び搬送を行う刈取装置と、前記刈取装置から送られてくる穀稈を受け取って脱穀する脱穀装置と、制御装置とを備え、前記刈取装置は、刈取穀稈を搬送すべく無端状に回転駆動される無端体と、前記無端体に対して接離可能とされた挟扼杆と、前記挟扼杆を前記無端体に向けて付勢する付勢部材とを有しているコンバインであって、
    前記挟扼杆は、前記無端体の移動方向に関し所定長さの狭持面を有し、前記狭持面が前記無端体の移動経路に対して傾斜可能なように支持されており、
    前記コンバインには前記挟扼杆の前記無端体に対する傾きを検出する傾斜検出手段が設けられ、
    前記制御装置は、前記傾斜検出手段によって検出される前記挟扼杆の傾きに基づき前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成されていることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取装置は、前記挟扼杆の無端体移動方向上流側及び下流側にそれぞれ回動可能に連結された第1及び第2支持ロッドと、前記第1及び第2支持ロッドをそれぞれ長手方向移動可能に支持する挟扼支持体とを備え、
    前記付勢部材は、前記第1及び第2支持ロッドをそれぞれ前記無端体に向けて付勢する第1及び第2付勢部材を含み、
    前記傾斜検出手段は、前記第1及び第2支持ロッドのそれぞれの移動量を検出する第1及び第2検出センサを含み、
    前記制御装置は、前記第1及び第2検出センサの検出値の差異に基づき前記挟扼杆の傾きを把握することを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記制御装置は、前記第1及び第2検出センサの少なくとも一方の検出値に基づき前記挟扼杆の前記無端体からの離間距離を把握し、前記無端体に対する前記挟扼杆の傾き及び離間距離に基づき前記刈取装置の穀稈量を認識することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 駆動源と、走行装置と、前記駆動源から前記走行装置へ回転動力を伝達する走行系伝動経路に介挿された変速装置と、車速を設定する車速設定部材とを備え、
    前記刈取装置には、前記変速装置から車速に同調した回転動力が伝達されるように構成されており、
    前記制御装置は、前記変速装置から出力される回転動力が前記車速設定部材によって設定された車速に応じた回転速度となるように前記駆動源及び/又は前記変速装置の作動制御を行う通常制御を実行する一方で、前記刈取装置の穀稈量が所定閾値を超えると前記通常制御によって現出される車速よりも低速となるように前記駆動源及び/又は前記変速装置の作動制御を行う負荷回避制御を実行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のコンバイン。
  5. 前記刈取装置は、縦搬送機構と、前記縦搬送機構及び前記脱穀装置のフィードチェーン機構の間に配設された補助搬送機構とを含み、
    前記無端体は、前記縦搬送機構における縦搬送用無端体及び前記補助搬送機構における補助搬送用無端体を含み、
    前記挟扼杆は、前記縦搬送用無端体及び前記補助搬送用無端体に対してそれぞれ接離可能とされた縦搬送用挟扼杆及び補助搬送用挟扼杆を含み、
    前記付勢部材は、前記縦搬送用挟扼杆及び前記補助搬送用挟扼杆をそれぞれ対応する前記無端体に向けて付勢する縦搬送用付勢部材及び補助搬送用付勢部材を含み、
    前記傾斜検出手段は、前記縦搬送用挟扼杆及び前記補助搬送用挟扼杆の対応する前記無端体に対する傾きを検出する縦搬送用傾斜検出手段及び補助搬送用傾斜検出手段を含み、
    前記制御装置は、前記縦搬送用傾斜検出手段によって検出される前記縦搬送用挟扼杆の傾きに基づく穀稈量と前記補助搬送用傾斜検出手段によって検出される前記補助搬送用挟扼杆の傾きに基づく穀稈量とに基づき、前記刈取装置の穀稈量を認識するように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のコンバイン。
JP2016054817A 2016-03-18 2016-03-18 コンバイン Active JP6552442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054817A JP6552442B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016054817A JP6552442B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 コンバイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017163944A true JP2017163944A (ja) 2017-09-21
JP6552442B2 JP6552442B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=59908537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016054817A Active JP6552442B2 (ja) 2016-03-18 2016-03-18 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6552442B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019135953A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 ヤンマー株式会社 作業支援システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835825U (ja) * 1981-08-31 1983-03-08 株式会社クボタ 茎稈処理装置
JPH0819326A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Kubota Corp 茎稈搬送装置
JPH1014363A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインの刈取部構造
JPH10155329A (ja) * 1996-11-28 1998-06-16 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2014090674A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2015223095A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ヤンマー株式会社 コンバイン

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835825U (ja) * 1981-08-31 1983-03-08 株式会社クボタ 茎稈処理装置
JPH0819326A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Kubota Corp 茎稈搬送装置
JPH1014363A (ja) * 1996-06-28 1998-01-20 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインの刈取部構造
JPH10155329A (ja) * 1996-11-28 1998-06-16 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
JP2014090674A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2015223095A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 ヤンマー株式会社 コンバイン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019135953A (ja) * 2018-02-08 2019-08-22 ヤンマー株式会社 作業支援システム
JP6998016B2 (ja) 2018-02-08 2022-01-18 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 作業支援システム及び茎数の算出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6552442B2 (ja) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4779311B2 (ja) ひまわり収穫機
WO2018092718A1 (ja) 収量分布算出装置及び収量分布算出方法
JP5142609B2 (ja) コンバイン
JP6584374B2 (ja) コンバイン
JP6552442B2 (ja) コンバイン
JP6708571B2 (ja) コンバイン
JP5067855B2 (ja) 収穫機
JP2009106255A (ja) 収穫機
JP5382918B2 (ja) コンバイン
JP2009165393A (ja) コンバイン
JP2009112265A (ja) 収穫機
JP2009112264A (ja) コンバイン
JP5102636B2 (ja) コンバイン
JP5319106B2 (ja) コンバイン
JP5166885B2 (ja) コンバイン
JP6228408B2 (ja) 汎用コンバイン
JP5340617B2 (ja) コンバイン
JP2008220322A (ja) コンバイン
JP5767676B2 (ja) コンバイン
JP5027020B2 (ja) コンバイン
JP5767677B2 (ja) コンバイン
JP2017184688A (ja) 自脱型コンバインの脱穀装置
JP2001190133A (ja) コンバイン等の扱深さ制御装置
JP2009159924A (ja) コンバイン
JP2015097487A (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6552442

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350