JPH10143356A - 情報処理システム、記録媒体、情報処理装置 - Google Patents

情報処理システム、記録媒体、情報処理装置

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Publication number
JPH10143356A
JPH10143356A JP31857296A JP31857296A JPH10143356A JP H10143356 A JPH10143356 A JP H10143356A JP 31857296 A JP31857296 A JP 31857296A JP 31857296 A JP31857296 A JP 31857296A JP H10143356 A JPH10143356 A JP H10143356A
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JP
Japan
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files
disk
area
file
recorded
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Application number
JP31857296A
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English (en)
Inventor
Gakushi Otsuka
学史 大塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト側機器におけるOSサイズを縮小する
とともに、ユーザーからみたシステム環境の可搬性を実
現する。 【解決手段】 オペレーティンググシステムを構成する
複数のOSファイルのうち、一部のOSファイル(10
1)は情報処理装置の保持手段に保持され、それ以外の
OSファイル(102)は可搬性の記録媒体(ディスク
90)に保持されるようにする。そして再生装置に装填
されている記録媒体に記録されているOSファイルは、
それぞれ必要に応じて情報処理装置によってロードさ
れ、保持手段に取り込まれることで、中央処理手段が所
要の情報処理動作を実行できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータシステム、マルチメディアシステム、デー
タ通信システムなどにおいて、少なくとも情報処理装置
とメディア再生装置とを有する情報処理システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムで用いる各種のアプリ
ケーションソフトウエアやデータを光ディスク、光磁気
ディスク、磁気ディスク、メモリカード、磁気テープな
どの記録媒体を用いて提供することが一般に行なわれて
いる。これらの場合、通常、光ディスク、光磁気ディス
クなどの記録媒体に対して記録再生動作を行なうディス
クドライブがホストコンピュータに接続され、ディスク
ドライブはホストコンピュータからの制御に応じてディ
スクに対するデータの書込や、ディスクからのデータの
読出を行なうことになる。
【0003】一方、ホストコンピュータ側では、ロード
したアプリケーションを起動させ、処理を実行するため
のOS(オペレーティングシステム)が不可欠となる
が、ディスク等のメディアで提供されたOSがユーザー
によってホストコンピュータに内蔵されるハードディス
クにインストールされたり、もしくは予めハードディス
クにインストールされた状態でホストコンピュータが提
供されるなどの形態がとられる。従ってOSは通常時
は、ホストコンピュータに内蔵されるハードディスクな
どにおいて保存される。
【0004】図21はOSを構成する単位のイメージを
示している。なお、本明細書ではOSを構成する1つの
ユニットを説明上、OSファイルとよぶこととする。こ
の図ではハードディスクHD内に保持されているOSフ
ァイルとして、OSの中核として基本制御を行なうカー
ネルが形成され、それを基礎としてデバイスマネージャ
を形成するキーボード処理、ディスプレイ処理、マウス
処理、IDE/ネットワーク処理のそれぞれに関するO
Sファイルが構築される。さらにファイルマネージャ、
メモリマネージャ、タスクマネージャとしての各OSフ
ァイルが設けられる。以上の各OSファイルは、基本的
にはシステム環境などに影響を受けないOSファイル群
101となる。
【0005】これに加えて、GUI(Graphical User I
nterface)マネージャ、かな漢字変換マネージャ、プリ
ンタマネージャ、フォントファイル、ライブラリファイ
ル等の各OSファイルが設けられる。これらはシステム
環境の設定に応じて影響を受けるOSファイル群102
となる。OSファイル群101,102を合わせていわ
ゆるフルセットOS100が構築されることになる。こ
のようなフルセットOSの存在に基づいて、例えばディ
スクなどの外部メディアから新たにインストールされる
アプリケーションが、起動/実行されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで図21に示し
たフルセットOS100を構成するOSファイルは、一
例であるが、その中にはユーザーの使用するアプリケー
ションやハードウエアなどに応じて、不必要となるもの
や、もしくは足りないものもある。一般には或る程度の
汎用性を持たせるため、OSとしては通常十分と思われ
る程度のシステムに対応できるようにされる。
【0007】ところがこのために、OS自体のサイズ
(ハードディスク等に必要な容量)が大きくなり、ホス
トコンピュータ側に常時要求される性能(容量等)が厳
しくなる傾向にある。またこれにより、システム容量の
少ないハードディスクドライブの搭載や、ROM化は困
難とされている。またOSの種類によっては、いくつか
のアプリケーションで共通に使用できるファイルをハー
ドディスクドライブへインストールして、アプリケーシ
ョンの容量を削減しようとするものもあるが、この場合
は、その分だけハードディスク側の空き容量が減ってし
まうということになる。換言すれば、ハードディスクド
ライブ側に、より大容量化が要求されることになる。
【0008】またユーザーが自分で設定したシステム環
境によりOSファイル群102のOSファイルは影響を
受けるわけであるが、ユーザーサイドから見た場合、そ
のシステム環境は当該OSをインストールしているホス
トコンピュータでしか生かされないことになる。つまり
自分のシステム環境を例えば可搬性メディアで持ち運ぶ
といったことができず、情報処理システムの有効利用が
阻害されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、情報処理システムにおいて情報処理装置、
つまりホスト側機器におけるOSサイズを縮小するとと
もに、ユーザーからみたシステム環境の可搬性を実現す
ることを目的とする。
【0010】このためオペレーティンググシステムを構
成する複数のOSファイルのうち、一部のOSファイル
は情報処理装置の保持手段に保持され、それ以外のOS
ファイルは可搬性の記録媒体に保持されるようにする。
そして再生装置に装填されている記録媒体に記録されて
いる1又は複数のOSファイルは、それぞれ必要に応じ
て情報処理装置によってロードされ、保持手段に取り込
まれることで、中央処理手段が所要の情報処理動作を実
行できるようにする。
【0011】特に、オペレーティンググシステムのフル
セットを構成する複数のOSファイルのうちで、保持手
段に保持される一部のOSファイルとはシステム環境設
定による影響を受けないOSファイルであり、記録媒体
に記録されるそれ以外のOSファイルとは、システム環
境設定による影響を受けるOSファイルとする。即ち本
発明ではOSとしてのフルセットのうち、一部を可搬性
の記録媒体が保持することで、ホスト側でのOSサイズ
を縮小し、また記録媒体側に保持するOSファイルとは
システム環境設定による影響を受けるOSファイルとす
ることで、システム環境自体の可搬性を実現する。ま
た、OSサイズの縮小により、OSのROM化などの実
現可能性を得、ハードディスクドライブ搭載を余儀なく
されているシステム事情を解消する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態となる
HS(Hyper Storage )システムを説明する。説明は次
の順序で行なうとともに、当該システムに用いられる記
録媒体の例としてROMディスク、RAMディスク、パ
ーシャルROMディスクをあげる。 <1.各種ディスクのエリア構造> <2.パーシャルROMディスク及びRAMディスクの
ユーザーエリア> <3.コントロール情報> <4.ディフェクトマネジメントエリア> <5.システム構成> <6.OS構成> <7.OSファイルのロード処理> <8.アプリケーションの特化によるシステム例>
【0013】<1.各種ディスクのエリア構造>図1は
各種ディスクメディアを図示したものであり、図1
(a)は主データ領域全体が例えばエンボスピットなど
による再生専用領域(ROM領域)AEとされているR
OMディスクである。また図1(b)は主データ領域全
体が例えば光磁気領域などによる記録/再生可能なリラ
イタブル領域ARWとされているRAMディスクであ
る。パーシャルROMディスクは例えば図1(c)また
は(d)のような構造を持つ。即ち1枚のディスクの主
データ領域においてROM領域AEとリライタブル領域
ARWが設けられているものである。
【0014】図2は、図1(a)〜(d)の各ディスク
に共通する、外周側から内周側までのエリア構成を示し
たものである。ディスク最外周側には736トラック分
のGCP(Gray Code Part)ゾーンが設けられ、内周側
に向かって2トラック分のバッファゾーン、5トラック
分のアウターコントロールSFPゾーン、2トラック分
のバッファゾーン、5トラック分のテストゾーンが設け
られる。そしてそのテストゾーンに続いて、ユーザーが
所望のデータの記録を行なうことができるリライタブル
領域ARW及び再生専用のROM領域AEから成る主デ
ータ領域としてのユーザーエリアが形成される。ユーザ
ーエリアはバンド0〜バンド15の16バンドに分割さ
れている。
【0015】図1(a)のROMディスクはユーザーエ
リアが全てエンボスピットによりデータが記録されたR
OM領域AEとなる。また図1(b)のRAMディスク
ではユーザーエリアが全てリイライタブル領域ARWと
なる。
【0016】図1(c)(d)のパーシャルROMディ
スクでは、バンド0〜バンド15の一部がROM領域A
E、一部がリイライタブル領域ARWとなる。16バン
ドのうち幾つをリライタブル領域ARWとし、幾つをR
OM領域AEとするかは製造者側で任意に設定できる。
【0017】ユーザーエリアより内周側には5トラック
分のテストゾーン、2トラック分のバッファゾーン、5
トラック分のインナーコントロールSFPゾーン、2ト
ラック分のバッファゾーン、820トラック分のGCP
ゾーンが設けられる。GCPゾーン、アウターコントロ
ールSFPゾーン、インナーコントロールSFPゾーン
は、それぞれ所定のコントロール情報が記録されるエリ
アとされている。
【0018】このディスクは、ゾーン単位で定速回転さ
れるいわゆるゾーンCAVディスクとされており、ユー
ザーエリアにおけるバンド0〜バンド15の16バンド
がそれぞれ定速回転ゾーンとされている。
【0019】<2.パーシャルROMディスク及びRA
Mディスクのユーザーエリア>16バンドで形成される
ユーザーエリアについて、リライタブル領域ARWの構
成を詳しく示したものが図3(a)(b)及び図4であ
る。図3(a)はパーシャルROMディスクであってユ
ーザーエリアにおけるディスク外周側にリライタブル領
域ARWが設けられた場合、図3(b)はパーシャルR
OMディスクであってディスク内周側にリライタブル領
域ARWが設けられた場合、図4はRAMディスクの場
合をそれぞれ示している。
【0020】図3(a)の場合、ユーザーエリアにおい
てバンド0〜バンドMまでがリライタブル領域ARWと
され、バンド(M+1)〜バンド15がROM領域AE
とされている。また図3(b)の場合は、ユーザーエリ
アにおいてバンド0〜バンドNまでがROM領域AEと
され、バンド(N+1)〜バンド15がリライタブル領
域ARWとされている。図4のRAMディスクについて
は、バンド1〜バンド15の全てがリライタブル領域A
RWとなる。
【0021】図3、図4からわかるようにリライタブル
領域ARWの先頭となるバンドの先頭領域にはディフェ
クトマネジメントエリアDMA1,DMA2が設けら
れ、またリライタブル領域ARWの終端となるバンドの
最後の領域にディフェクトマネジメントエリアDMA
3,DMA4が設けられる。また図3のパーシャルRO
Mディスクの場合で、ROM領域AEと隣接する領域は
バッファエリアとされている。
【0022】そして、1バンド毎にデータエリアと、そ
のデータエリアに対応する交代エリアが用意される。従
ってリライタブル領域ARWが16バンドの内のnバン
ド分とされる場合は、n単位のデータエリアと、n単位
の交代エリアが設けられる。交代エリアとは、データエ
リア内において傷などで記録/再生不能となるディフェ
クト部位が存在していた場合に、そのディフェクト部位
に代えて用いられる部位を提供するエリアとされる。
【0023】例えば図3(a)に『×』として示すよう
にデータエリア内にディフェクト部位が存在した場合、
その『×』部位に代わる記録領域が矢印で示すように交
代エリア内の領域に設定される。ディフェクトマネジメ
ントエリアDMA1〜DMA4は、このような交代状況
を管理し、ディフェクト部位を避けた記録/再生が適正
に行なわれるようにする情報が記録されるものである。
【0024】なお、データエリア内のディフェクト部位
の検索、ディフェクト部位に代わる交代エリア上の部位
の指定、ディフェクトマネジメントエリアDMA1〜D
MA4としての情報の作成及びリライタブル領域ARW
への記録等は、ディスクの物理フォーマット処理におい
て行なわれることになり、つまり物理フォーマットによ
って図3(a)又は(b)又は図4の状態とされること
で、リライタブル領域ARWが物理的に記録/再生可能
な状態とされる。
【0025】ただし実際にリライタブル領域ARWに対
してファイル書込等を行なうには、物理フォーマットさ
れたディスクに対してさらに論理フォーマットを施し、
リライタブル領域ARWでの記録/再生を管理するファ
イルシステムを書き込まなければならない。即ち、物理
フォーマットと論理フォーマットが行なわれることで、
実際にユーザーが、RAMディスクやパーシャルROM
ディスクを記録メディアとして使用できることになる。
【0026】論理フォーマットについての詳しい説明は
省略するが、この論理フォーマットとは、主に、リライ
タブル領域ARWの先頭位置に、リライタブル領域AR
W(パーシャルROMディスクの場合はリライタブル領
域ARW及びROM領域AE)でのファイルを管理でき
るファイルシステムを書き込む処理となる。パーシャル
ROMディスクであれば、この論理フォーマット処理の
ツールとなるセットアップシステムを、予めROM領域
AE内に記録しておくこともできる。
【0027】<3.コントロール情報>本例のディスク
では、ディスク上の所定位置に各種のコントロール情報
が記録されている。この場合の所定位置とはSFPゾー
ン(アウターコントロールSFPゾーン、インナーコン
トロールSFPゾーン)及びGCPゾーンをいう。GC
Pゾーンには、メディアの物理的な情報(MO/ROM
など)、メディアタイプ、SFPゾーンの位置情報など
が記録されている。
【0028】SFPゾーンにおける各セクター(204
8バイト)には大まかにみて図5のような情報が記録さ
れている。
【0029】バイト0〜19はGCPゾーンにおけるセ
クターのデータ部分20バイトと同じデータが記録され
る。例えばメディアの物理的な情報(MO/ROMな
ど)、メディアタイプ(全てエンボスによるROMメデ
ィア/全てMOエリアによるRAMメディア/パーシャ
ルROMメディアなどの種別)、フォーマットディスク
リプタ、SFPゾーンのスタートトラックナンバ、最大
リードパワー、コントロールトラックでのクロックレシ
オなどの物理的な管理情報が記録されている。
【0030】バイト20〜29はメディアインフォメー
ションとしてのデータが記録される。例えばレーザ波
長、反射率、トラックピッチなどのデータである。
【0031】バイト30〜99はシステムインフォメー
ションとしてのデータが記録される。例えば最大トラッ
クナンバ、最大物理ブロックアドレス、DDS(Disc D
efinition Sector)のスタート物理ブロックアドレス、
テストゾーンのトラック数、ユーザーエリアのバイト
数、パーシャルROMディスクやROMディスクの場合
の16単位のバンド(バンド0〜バンド15)のコント
ロール情報等が記録される。
【0032】バイト100〜419は、16単位のバン
ド(バンド0〜バンド15)のそれぞれについての詳し
い情報が記録されている。即ち各バンドについてのスタ
ートトラックアドレス、総トラック数、総セクター数、
ユーザーエリアとしてのセクター数、パリティセクター
数、前後の各バッファセクターの数、セクターのセグメ
ント数、クロックレシオなどが記録される。バイト42
0〜2047はリザーブされている。
【0033】SFPゾーンには大まかにこのような情報
が記録されるが、そのなかで、ディスクの種別の識別情
報となるメディアタイプは、SFPゾーンのセクターに
おけるバイト1(第2バイト目)の位置に記録される。
この1バイトには図6のような情報が記録されることに
なる。バイト1が『00h』(hを付した数字は16進
表記)、つまり8ビットが『00000000』である
ことは、そのディスクがROMメディアであることを示
している。また『20h』『A0h』はそれぞれRAM
メディア、パーシャルROMメディアであることを示し
ている。
【0034】<4.ディフェクトマネジメントエリア>
上述したようにRAMディスク及びパーシャルROMデ
ィスクについては、そのリライタブル領域ARWにおけ
るディフェクト管理のためディフェクトマネジメントエ
リアDMA1〜DMA4が設けられる。
【0035】各ディフェクトマネジメントエリアDMA
(DMA1〜DMA4)にはディフェクト管理のための
同一のデータが記録されることになるが、そのディフェ
クトマネジメントエリアDMAは図7のように、DDS
(ディスクディフィニッションセクター)、PDL(プ
ライマリディフェクトリスト)、SDL(セカンダリデ
ィフェクトリスト)から成る。
【0036】ユーザーエリア内のディフェクト部位の検
索、ディフェクト部位に代わる交代エリア上の部位の指
定などは、まずディスクの物理フォーマット処理時にお
いて行なわれることになるが、この際のディフェクト管
理情報がPDLセクターとして作成されることになる。
PDLセクターで管理されるディフェクトセクターにつ
いては、その次のセクターが交代セクターとされる。ま
たユーザー側の使用中にさらに欠陥領域が生じることも
考えられるが、このような場合にそのディフェクト領域
の指定や交代セクターの指定情報は、SDLセクターと
して記録される。SDLセクターで管理されるディフェ
クトエリアについては、交代セクターは図3、図4で示
した交代エリア内のセクターとして指定されることにな
る。
【0037】ディフェクトマネジメントエリアDMAの
先頭に記録されるDDSセクター(2048バイト)で
は、各種のコントロール情報が記録されている。これを
図8に示す。バイト0,バイト1の2バイトにはDDS
−IDが記録される。例えば『0Ah』とされる。バイ
ト3はディスクのサーティファイ有/無の情報として
『01h』または『02h』が記録される。バイト4,
バイト5はバンド数情報が記録される。
【0038】バイト6〜21は、各バイトがそれぞれバ
ンド0〜バンド15に対応しており、各バンドの情報が
1バイトづつで記録されるものとなっている。バイト2
2はPDL,SDLのスタートアドレスが記録される。
バイト2及びバイト23〜2047はリザーブとされて
いる。
【0039】バイト6〜21の各バイトの8ビットにつ
いては、図8下部に示すように、『01h』であれば、
そのバンドがリライタブル領域としてのバンドであり、
『02h』であれば、そのバンドがROM領域としての
バンドであることを示している。
【0040】ところで、リライタブル領域ARWにおけ
る或るバンドをいわゆるROM化されたバンド(再生専
用バンド)として扱うようにすることもできる。即ち再
生専用と扱うことを示すフラグを設定することで、ソフ
トウエア的に再生専用バンドとみなすようにするもので
ある。
【0041】例えば、リライタブルなバンドか再生専用
として扱うバンドかの状況を識別するために、バイト6
〜21の各バイトを図9のように用いるようにする。即
ち『01h』『02h』以外に、例えば『11h』とい
うコードを設定する。そして『11h』は、そのバンド
はライトプロテクトがかけられた書換不可能なバンドで
あることを示すと定義する。
【0042】後述する記録再生装置(ディスクドライ
ブ)は、RAMディスクもしくはパーシャルROMディ
スクのリライタブル領域に対する書込/読出動作を実行
する際には、各バンドについての情報をDDSのバイト
6〜21から判断して、その結果により動作制御を行な
うことになる。
【0043】なお、もちろん『11h』というコード値
は一例であり、これ以外の値を設定してもよい。また本
例では、DDSのバイト6〜21を用いてバンド毎の情
報を記録するようにしたが、これ以外にDDS内のリザ
ーブとされている領域を使用してバンド毎の情報(ライ
トプロテクトについての情報)を記録するようにしても
よい。さらに、ディフェクトマネジメントエリアDMA
内に限らず、SFPゾーン内において、このような情報
を記録してもよい。
【0044】<5.システム構成>本例の情報処理シス
テムの構成を図10に示す。この情報処理システムは、
ディスクドライブ1、ディスク90、ホストコンピュー
タ2、ハードディスクドライブ3、ディスプレイ5、キ
ーボード6、マウス7、プリンタ8から構成されている
ものとしている。
【0045】ディスクドライブ1はSCSIインターフ
ェース接続されたホストコンピュータ2(例えばパーソ
ナルコンピュータ)との間で、コマンド及びデータの受
け渡しが可能と構成され、ホストコンピュータ2からの
コマンド及びデータの供給に応じてディスク90に対す
るデータの記録を行ない、またホストコンピュータ2か
らのコマンドに応じてディスク90からデータを読み出
し、ホストコンピュータ2に供給する動作を行なう。こ
こでディスク90とは、上述してきたROMディスク、
RAMディスク、又はパーシャルROMディスクであ
る。
【0046】ディスクドライブコントローラ11(以
下、コントローラ)はホストコンピュータ2との間の通
信及びディスクドライブ1の記録動作、再生動作の全体
の制御を行なう。1コントローラ11はバス27で通信
可能とされているDSP(デジタルシグナルプロセッ
サ)19を介して実際の記録/再生駆動を実行させる。
DSP19は、いわゆるサーボドライバとしての機能を
持ち、コントローラ11から供給されるゾーン情報(ア
ドレス)に応じてスピンドルドライバ21に対してスピ
ンドル駆動制御信号を供給し、スピンドルモータ22に
駆動信号を印加させることで、ディスク90のゾーンC
AV駆動を実行させる。
【0047】また光学ヘッド15におけるレーザダイオ
ード15aからのレーザ発光動作を実行させるためにレ
ーザドライバ16に駆動制御信号を出力し、レーザ発光
制御を行なう。レーザダイオード15aからのレーザ光
は図示しない光学系を通り、対物レンズ15bを介して
ディスク90に照射される。またディスク90からの反
射光は図示しない光学系を通ってディテクタ15cに照
射され、電気信号として取り出される。
【0048】ディテクタ15cで得られる電気信号はI
−V/マトリクスアンプ17に供給され、電流/電圧変
換された後、マトリクス演算アンプにより各種信号が取
り出される。即ち、ディスク90のROM領域AEから
の再生データとされるべきRF信号、ディスク90のリ
ライタブル領域ARWからの再生データとされるべきM
O信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信
号、フロントAPC信号などが抽出される。
【0049】サーボ情報であるフォーカスエラー信号、
トラッキングエラー信号、フロントAPC信号はA/D
変換器18でデジタルデータ化されてDSP19に供給
される。DSP19は、フォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号に応じてサーボ駆動信号を発生させ、
PWMドライバ20に供給する。PWMドライバ20は
光学ヘッド15内のフォーカスコイル、ガルバノモー
タ、スライドモータに対する駆動電力を供給する。
【0050】即ちフォーカスエラー信号に基づいたフォ
ーカスサーボ駆動信号によりPWMドライバ20がフォ
ーカスコイルに駆動電力を印加することで対物レンズが
ディスクに接離する方向に駆動されてフォーカス制御が
行なわれ、またトラッキングエラー信号に基づいたトラ
ッキングサーボ駆動信号、スライドサーボ駆動信号によ
りPWMドライバ20がガルバノモータ、スライドモー
タに駆動電力を印加することでトラッキング制御、スレ
ッド移動制御が行なわれる。またDSP19はフロント
APC信号に応じてレーザドライバ16を制御し、レー
ザレベルを適正に保つようにしている。
【0051】ディスク90に対する再生時において読み
出されるデータは、I−V/マトリクスアンプ17から
RF信号もしくはMO信号として得られる。I−V/マ
トリクスアンプ17からの出力はゲイン/オフセットコ
ントロール部23で適切な電位レベルとされ、A/D変
換器24でデジタルデータ化される。そしてデジタルデ
ータ化された信号はエンコーダ/デコーダ部12に供給
され、デジタルフィルタ処理、ビタビ復号処理、NRZ
復号処理、デスクランブル処理等を施され、再生データ
とされる。この再生データはバッファメモリ11に蓄積
された後、所定のタイミングでコントローラ11によっ
てSCSIインターフェース部26に送られ、ホストコ
ンピュータ2に転送される。
【0052】なお、再生処理のための再生クロック及び
再生信号に同期した各種タイミング生成のためにA/D
変換器24の出力はPLLタイミングジェネレータ25
にも供給され、いわゆるPLL動作により再生クロック
及びその再生クロックに基づいた各種タイミング信号が
形成される。
【0053】ホストコンピュータ2から記録要求コマン
ド及び記録すべきデータがSCSIインターフェース部
26を介して供給された場合は、コントローラ11はそ
のデータをバッファメモリ11に蓄積してから所定の転
送レートでエンコーダ/デコーダ部12に供給し、実際
にディスク90上に記録を行なう場合のデータ形態にエ
ンコードさせる。そしてそのエンコードされたデータは
磁気ヘッドドライバ13に供給され、磁気ヘッドドライ
バ13は記録データに応じて磁気ヘッド14からディス
ク90に対する磁界印加動作を実行する。なお、記録時
にはレーザダイオード15aからは記録用の高レベルの
レーザ出力が実行されている。
【0054】バス27にはCPU28、RAM29、フ
ラッシュメモリ30が接続されている。そしてディスク
ドライブ1の全体の制御をCPU28が実行することに
なる。また各種制御動作に必要な情報はRAM29やフ
ラッシュメモリ30に保持される。
【0055】ハードディスク4に対しての記録/再生動
作を行なうハードディスクドライブ3は、ホストコンピ
ュータ2に内蔵もしくは別体接続される。ユーザーがデ
ィスク90としてのソフトウエアを購入した場合は、そ
のディスク90をディスクドライブ1に装填し、ディス
ク90に記録されているアプリケーションプログラムを
ハードディスク4にインストールすることができる。そ
してその後は、ホストコンピュータ2の操作によりハー
ドディスクドライブ3を動作させ、ハードディスク4か
らアプリケーションプログラムを読み出して、そのアプ
リケーションプログラムの機能を使用することになる。
【0056】ホストコンピュータ2の出力機器の1つで
あるディスプレイ5はCRTモニタや液晶モニタなどで
形成される。ユーザーはディスプレイ5を見ながら操作
を行ない、また情報を受け取ることになる。例えば各種
の入力操作などは、ディスプレイ5の表示に従って行な
うことになり、またユーザーに対する動作エラーの表示
なども行なわれる。また入力機器としてキーボード6や
マウス7が用意されており、印刷出力機器としてプリン
タ8が接続される。
【0057】<6.OS構成>以上のような本例のシス
テムにおけるOS構成のイメージを図11に示す。フル
セットOSを構成するOSファイルの数及び種別は、前
述した図21と同様としている。
【0058】即ち、システム環境などに影響を受けない
OSファイル群101として、カーネル、デバイスマネ
ージャ、キーボード処理、ディスプレイ処理、マウス処
理、IDE/ネットワーク処理、ファイルマネージャ、
メモリマネージャ、タスクマネージャとしての各OSフ
ァイルが用意されている。
【0059】またシステム環境の設定に応じて影響を受
けるOSファイル群102として、GUIマネージャ、
かな漢字変換マネージャ、プリンタマネージャ、フォン
トファイル、ライブラリファイルの各OSファイルが設
けられる。
【0060】ただし本例の場合、常時ハードディスク4
に保持されているOSファイルは、カーネル以下のOS
ファイル群101に含まれるもののみである。なお説明
上、OSファイル群101としてハードディスク4にイ
ンストールされているOSファイル群をサブセットOS
と呼ぶこととする。
【0061】これに対してOSファイル群102を形成
する各OSファイルは、アプリケーション103ととも
に外部メディア、即ちディスク90に記録されているよ
うにしている。そしてディスク90に記録されたOSフ
ァイルが必要に応じて逐次ハードディスク4側にインス
トールされる(もしくはホストコンピュータ2の内部の
メモリ領域にロードされる)ことで、ホストコンピュー
タ2において例えばアプリケーション103の動作に必
要なフルセットOS100が構築されることになる。
【0062】図12、図13、図14に、それぞれディ
スク90がROMディスクである場合、RAMディスク
である場合、パーシャルROMディスクである場合にお
ける、OSファイル等の記録例を示している。
【0063】図12のROMディスクの場合は、そのユ
ーザーエリアにおいて、ディスク上のファイルデータを
管理するファイルシステムFSが記録されるとともに、
GUIマネージャ、かな漢字変換マネージャ、プリンタ
マネージャ、フォントファイル、ライブラリファイルの
各OSファイルが記録される。そしてこの例ではアプリ
ケーションプログラムとしてアプリケーションAP1,
AP2・・・・が記録されるようにしている。
【0064】ROMディスクの場合は全領域がエンボス
ピットによるROM領域AEとなるため、例えばOSに
対してユーザーが設定するシステム環境に関するデータ
を書き込む領域を設定することはできない。このため、
例えばディスク毎の固体識別を付加したうえで、システ
ム環境データをディスクドライブ1のフラッシュメモリ
30などに保存しておくようにすることなどが考えられ
る。
【0065】この場合、例えばシステム環境自体の可搬
性をディスク90のみで実現することはできないが、デ
ィスクドライブ1と一体的に考えれば、特定のホストコ
ンピュータ2以外のコンピュータに接続した場合など
も、ユーザー独自のシステム環境をそのまま利用するこ
とができる。
【0066】図13のRAMディスクの場合は、そのユ
ーザーエリアにおいて、ディスク上のファイルデータを
管理するファイルシステムFSが記録される。また論理
フォーマットによりファイルシステムFSを形成させる
ためのツールとなるセットアップシステムを記録するよ
うにしてもよい。そしてOSファイルとして、GUIマ
ネージャ、かな漢字変換マネージャ、プリンタマネージ
ャ、フォントファイル、ライブラリファイルの各OSフ
ァイルが記録される。そしてこの例ではアプリケーショ
ンプログラムとしてアプリケーションAP1が記録され
ている。またシステム環境設定情報としてのファイルも
形成される。
【0067】RAMディスクの場合はユーザーエリアは
全てリライタブル領域である。このため、各OSファイ
ルやセットアップシステム、さらにはアプリケーション
APなど、通常RAMディスクには記録されていなかっ
たファイル(つまり書き換えを防止したいファイル)を
記録しておくには、それらのファイル記録したバンドに
対してライトプロテクトを行なっておき、再生専用エリ
アAWPとして扱われるようにすることが好適である。
ライトプロテクトについては図8で説明したような手段
を用いればよい。
【0068】またこの場合は必要に応じて書き換えを行
なうことになるシステム環境設定情報を、書換可能ファ
イルとして保持できる。従ってOSファイルとともに、
OSに対してユーザーが設定するシステム環境に関する
データについての可搬性を、ディスク90のみで実現す
ることができる。例えば或るユーザーがオフィスの情報
処理システムと自宅での情報処理システムの両方を使用
する場合などを考えると、そのユーザーはディスク90
を持ち運ぶだけで、オフィスと自宅のシステムにおいて
同一システム環境による動作が可能となる。
【0069】図14のパーシャルROMディスクの場合
は、そのユーザーエリアはエンボスピットによるROM
領域AEとリライタブル領域ARWに分かれている。こ
の場合、論理フォーマット前、即ちリライタブル領域A
RWが使用されていない時点でのROM領域AEのファ
イルデータを管理するファイルシステムFS1と、論理
フォーマットによりリライタブル領域ARWの先頭にフ
ァイルシステムFS2を形成させるためのツールとなる
セットアップシステムが、ROM領域AEに記録され
る。
【0070】そしてさらにROM領域AEには、OSフ
ァイルとして、GUIマネージャ、かな漢字変換マネー
ジャ、プリンタマネージャ、フォントファイル、ライブ
ラリファイルの各OSファイルが記録される。またこの
例ではアプリケーションプログラムとしてアプリケーシ
ョンAPが記録されている。
【0071】一方、セットアップシステムに基づく論理
フォーマットによりリライタブル領域ARWの先頭に、
その論理フォーマット以降のディスク上のファイル管理
を行なうファイルシステムFS2が形成され、これによ
ってリライタブル領域ARWも使用可能となるが、この
リライタブル領域ARWにシステム環境設定情報として
のファイルが記録される。
【0072】即ちパーシャルROMディスクの場合は、
各OSファイルやセットアップシステム、さらにはアプ
リケーションAPなど、書き換えを防止したいファイル
についてはROM領域AEに記録しておくことで、この
ディスクをOSメディアもしくはOS/アプリケーショ
ンメディアとしてユーザーに提供できる。
【0073】またパーシャルROMディスクの場合、必
要に応じて書き換えを行なうことになるシステム環境設
定情報はリライタブル領域ARWにおいて書換可能ファ
イルとして保持できる。従ってOSファイルとともに、
OSに対してユーザーが設定するシステム環境に関する
データについての可搬性を、ディスク90のみで実現す
ることができる。上述の例のように、或るユーザーがオ
フィスの情報処理システムと自宅での情報処理システム
の両方において、ディスク90を持ち運ぶだけで、同一
システム環境による動作が可能となる。
【0074】<7.OSファイルのロード処理>以上の
ように本例ではフルセットOS100を構成するOSフ
ァイルの一部はディスク90に記録され、通常時は、サ
ブセットOS101のみがホストコンピュータ2(ハー
ドディスク4)側に保持されている状態となっている。
このため、あるアプリケーションを実行する場合には、
ホストコンピュータ2は図15〜図17のような処理が
必要になる。
【0075】まずディスク90がディスクドライブ1に
装填された時の処理は図15のようになる。即ちホスト
コンピュータ2にはサブセットOS100しか用意され
ていないため、それ以外のOSファイルとしてディスク
90に記録されている必要なOSファイルをロードする
必要があり、それをステップF101として実行する。
【0076】この時点でロードが必要なOSファイルと
しては、例えばGUIマネージャ、カナ漢字変換マネー
ジャなどである。もちろんこれらに関するシステム環境
情報もロードする。つまりハードディスク4にインスト
ールするか、もしくはホストコンピュータ2の内部メモ
リに取り込む。
【0077】次に、アプリケーションAPを起動する際
には、図16の処理が必要になる。アプリケーションA
Pの種別により必要なOSファイルは異なってくるた
め、まずステップF201として、起動するアプリケーショ
ンの起動後の処理に必要なOSファイルが全てハードデ
ィスク4に保持されているか否かを確認する。もし必要
なOSファイルが揃っていれば、ディスク90からのO
Sファイルのロードは必要ないが、必要なOSファイル
としてまだロードしていないものがあれば、ステップF2
02で、その必要なOSファイルをロードすることにな
る。例えばプリンタが必要なアプリケーションであれ
ば、プリンタマネージャのロードを行なう。
【0078】アプリケーション動作中の処理は図17の
ようになり、そのアプリケーション動作に応じて新たに
必要なOSファイルが発生した場合は、その都度ステッ
プF301からF302に進み、その必要なOSファイルをディ
スク90からロードする。そしてアプリケーション動作
が終了されたらステップF303からループを脱し、ステッ
プF304において、ステップF302の処理でロードしたOS
ファイルの削除を行なう。なお、この処理はかならずし
も実行しなくてもよい。
【0079】以上のように実行するアプリケーションに
応じて必要なOSファイルがディスク90からホストコ
ンピュータ2側にロードされ、そのアプリケーションに
とってのフルセットOSが形成されることになる。つま
り各種アプリケーションはOSに基づいて通常に動作さ
れることになる。
【0080】ところが、アプリケーション実行時以外
は、ホストコンピュータ2側では必要最小限のOSファ
イルのみしか保持していないため、ホストコンピュータ
2側におけるOSサイズを小さくできることになる。特
に基本的にはサブセットOS101に含まれるOSファ
イルを保持するのみであるため、これをROM化した
り、小容量のハードディスクその他の記憶媒体を用いる
こともできる。サブセットOS101をROM化する場
合は、必要に応じてディスク90からロードするOSフ
ァイルの記憶領域を用意しておけばよい。
【0081】<8.アプリケーションの特化によるシス
テム例>以上のようにサブセットOS以外のOSファイ
ルをディスク90に保持するようにする本発明では、ア
プリケーションの特化によるシステム性能の向上を実現
することもできる。例えばパーシャルROMディスク9
0と映像撮影機器(例えばビデオカメラ)、音声入力機
器(例えばマイクロホン)などを接続したコンピュータ
システムにより、オーディオ・ビデオ専用システムと同
等の性能を汎用コンピュータシステムで実現することが
できる。
【0082】例えば図18のようなシステムを考える。
ディスク90は、ビデオアプリケーション、もしくはオ
ーディオアプリケーションとして特化されたパーシャル
ROMディスクであるとする。ホストコンピュータ2に
は、外部機器から入力されてくるオーディオ信号AINや
ビデオ信号VINを取り込むためのAVインターフェース
2aが搭載されている。このAVインターフェース2a
には、ビデオカメラやマイクロホンなどの機器が接続さ
れるとする。
【0083】また、音声出力機器としてスピーカ9が設
けられる。スピーカ9は通常ホストコンピュータ2に内
蔵されることが多く、その内蔵スピーカであってもよい
し、もしくは別体のスピーカを接続するような構成とし
てもよい。映像出力機器としてはディスプレイ5を用い
ることができ、また操作機器としてマウス7を用いる。
当然ながらキーボード6や、専用のAV操作ボード、リ
モートコマンダーなどによる操作システムを構築しても
よい。ハードディスク4には、図11で説明した例と同
様のサブセットOS101がインストールされているも
のとする。
【0084】ディスク90をビデオアプリケーションに
特化されたディスクであるとすると、そのディスク内容
は、一例としては図19のようになる。即ちコンピュー
タシステム上での映像処理に最小限必要なOSファイル
等が搭載され、この場合はOSファイルとしては、ユー
ザー操作のための処理に関するGUIマネージャ(もち
ろん必ずしもGUIマネージャでなくてもよい)や、ビ
デオデータの記録・再生及びデータ処理に関するビデオ
マネージャ、及びAVインターフェース2aから入力さ
れたビデオデータ(及びオーディオデータ)の処理のた
めのハードウエアに対するドライバとなるビデオ処理ド
ライバが搭載されている。
【0085】またアプリケーションソフトウエアとして
ビデオアプリケーションが搭載される。これらのOSフ
ァイル、アプリケーション、及びファイルシステムFS
1、セットアップシステムが、ROM領域AEに記録さ
れたものとなっている。一方リライタブル領域ARWに
おいては、ファイルシステムFS2、システム環境設定
情報が記録されるとともに、残りの記録可能領域は、ビ
デオカメラ等で撮影され入力されたビデオデータの記録
領域として用いることができる。
【0086】またディスク90をオーディオアプリケー
ションに特化されたディスクであるとすると、そのディ
スク内容は、一例としては図20のようになる。即ちコ
ンピュータシステム上での音声処理に最小限必要なOS
ファイルとしては、GUIマネージャ、オーディオデー
タの記録・再生及びデータ処理に関するオーディオマネ
ージャ、及びAVインターフェース2aから入力された
オーディオデータの処理のためのハードウエアに対する
ドライバとなるオーディオ処理ドライバが搭載されてい
る。
【0087】またアプリケーションソフトウエアとして
オーディオアプリケーションが搭載される。これらのO
Sファイル、アプリケーション、及びファイルシステム
FS1、セットアップシステムが、ROM領域AEに記
録されたものとなっている。そしてリライタブル領域A
RWにおいては、ファイルシステムFS2、システム環
境設定情報が記録されるとともに、残りの記録可能領域
は、マイクロホン等から入力されたオーディオデータの
記録領域として用いることができる。
【0088】なお、これらのビデオ又はオーディオアプ
リケーションに特化した場合に、ディスク90側に記録
しておくOSファイル例は、他にも各種考えられること
はいうまでもない。
【0089】このようなビデオ又はオーディオアプリケ
ーションに特化したOSファイル及びアプリケーション
ソフトウエアを記録したディスク90を考え、これらの
OSファイル及びアプリケーションソフトウエアをホス
トコンピュータ2にロードするようにすれば、コンピュ
ータシステムをオーディオ記録再生装置、ビデオ記録再
生装置として使用できることになる。またビデオ・オー
ディオ処理に特化したドライバをロードすることで、ビ
デオデータ処理、オーディオデータ処理に関しても、専
用の記録再生システムと同程度の性能(例えば処理速度
やデータ編集機能)を実現できる。さらに特化すること
でドライバの作成は簡易となるという利点もある。さら
に、この例のようにパーシャルROMディスクを用いる
か、もしくはRAMディスクを用い、ビデオデータ、オ
ーディオデータをディスク90に記録することで、これ
らビデオデータ、オーディオデータ 自体の可搬性も実
現され、例えば取り込んだ映像、音声を他のコンピュー
タシステムでも容易に使用できるという利点が生じる。
【0090】以上本発明の実施の形態としての各種の例
を説明してきたが、本発明は上記したシステム構成、デ
ィスクドライブ1の構成、サブセットOSに含まれるO
Sファイルの例などは限定されず、各種多様な例が考え
られる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、オペレ
ーティンググシステムを構成する複数のOSファイルの
うち、一部のOSファイルは情報処理装置の保持手段に
保持され、それ以外のOSファイルは可搬性の記録媒体
に保持されるようにしている。そして再生装置に装填さ
れている記録媒体に記録されている1又は複数のOSフ
ァイルは、それぞれ必要に応じて情報処理装置によって
ロードされ、保持手段に取り込まれることで、中央処理
手段が所要の情報処理動作を実行できるようにするもの
である。即ちOSとしてのフルセットのうち、一部を可
搬性の記録媒体が保持することで、ホスト側でのOSサ
イズを縮小することができるという効果がある。さらに
ホスト側でOSサイズを縮小できることは、例えば必ず
しもハードディスクドライブのような大容量メディアを
搭載する必要はなくなり、例えばOSのROM化という
ことも実現可能となる。
【0092】またオペレーティンググシステムのフルセ
ットを構成する複数のOSファイルのうちで、保持手段
に保持される一部のOSファイルとはシステム環境設定
による影響を受けないOSファイルであり、記録媒体に
記録されるそれ以外のOSファイルとは、システム環境
設定による影響を受けるOSファイルとすることで、シ
ステム環境自体の可搬性を実現でき、ユーザーにとって
の情報処理システムの有効利用形態を提供できるという
効果がある。特に記録媒体としてアプリケーションを特
化したOSファイルを形成することで情報処理システム
の有効利用形態を一層広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種ディスクの説明図である。
【図2】各ディスクのエリア構造の説明図である。
【図3】パーシャルROMディスクのユーザーエリアの
構造の説明図である。
【図4】RAMディスクのユーザーエリアの構造の説明
図である。
【図5】実施の形態におけるディスクのSFPゾーンの
データの説明図である。
【図6】実施の形態におけるディスクのメディアタイプ
コードの説明図である。
【図7】実施の形態におけるディスクのDMAの説明図
である。
【図8】実施の形態におけるディスクのDDSセクター
の説明図である。
【図9】実施の形態におけるライトプロテクトフラグの
説明図である。
【図10】実施の形態における情報処理システムのブロ
ック図である。
【図11】実施の形態における情報処理システムのOS
構成の説明図である。
【図12】実施の形態におけるROMディスクの記録フ
ァイルの説明図である。
【図13】実施の形態におけるRAMディスクの記録フ
ァイルの説明図である。
【図14】実施の形態におけるパーシャルROMディス
クの記録ファイルの説明図である。
【図15】実施の形態におけるディスク挿入時の処理の
フローチャートである。
【図16】実施の形態におけるアプリケーション起動時
の処理のフローチャートである。
【図17】実施の形態におけるアプリケーション動作時
の処理のフローチャートである。
【図18】実施の形態におけるアプリケーションを特化
した場合のシステム例の説明図である。
【図19】実施の形態におけるパーシャルROMディス
クのビデオアプリケーション特化の場合の記録ファイル
の説明図である。
【図20】実施の形態におけるパーシャルROMディス
クのオーディオアプリケーション特化の場合の記録ファ
イルの説明図である。
【図21】従来の情報処理システムのOS構成の説明図
である。
【符号の説明】
1 ディスクドライブ、2 ホストコンピュータ、3
ハードディスクドライブ、4 ハードディスク、5 デ
ィスプレイ、6 キーボード、7 マウス、8プリンタ
10 コントローラ、12 エンコーダ/デコーダ、
14 磁気ヘッド、15 光学ヘッド、19 DSP、
26 SCSIインターフェース部 28 CPU、29 RAM、30 フラッシュメモ
リ、90 ディスク、100 フルセットOS、101
サブセットOS、102 システム環境の設定に応じ
て影響を受けるOSファイル群、103 アプリケーシ
ョン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理手段と、少なくとも該中央処理
    ユニットにおける情報処理に必要なオペレーティングシ
    ステムを保持することができる保持手段を有する情報処
    理装置と、 前記情報処理装置からの制御に基づいて、装填された可
    搬性の記録媒体に対してデータの再生を行なうことがで
    きる再生装置とからなる情報処理システムにおいて、 前記オペレーティンググシステムを構成する複数のOS
    ファイルのうち、一部のOSファイルは前記保持手段に
    保持され、それ以外のOSファイルは前記記録媒体に記
    録されているとともに、 前記再生装置に装填されている記録媒体に記録されてい
    る1又は複数のOSファイルは、それぞれ必要に応じて
    前記情報処理装置によってロードされ、前記保持手段に
    取り込まれることで、前記中央処理手段が所要の情報処
    理動作を実行できるようにされていることを特徴とする
    情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記オペレーティンググシステムのフル
    セットを構成する複数のOSファイルのうちで、前記保
    持手段に保持される一部のOSファイルとはシステム環
    境設定による影響を受けないOSファイルであり、前記
    記録媒体に記録されるそれ以外のOSファイルとは、シ
    ステム環境設定による影響を受けるOSファイルである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 【請求項3】 所定の情報処理装置によってロードされ
    ることで、その情報処理装置内において保持されている
    OSファイルと合わせて必要なオペレーティングシステ
    ムが構築されることになる1又は複数のOSファイルが
    記録されていることを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】 中央処理手段と、保持手段を有し、この
    保持手段に保持されているOSファイルと、所定の記録
    媒体から前記保持手段に取り込んだOSファイルとによ
    り、前記中央処理ユニットの情報処理に必要なオペレー
    ティングシステムが構築されることを特徴とする情報処
    理装置。
JP31857296A 1996-11-15 1996-11-15 情報処理システム、記録媒体、情報処理装置 Pending JPH10143356A (ja)

Priority Applications (1)

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JP (1) JPH10143356A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7233734B2 (en) 2001-06-19 2007-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Audio visual data recording/reproducing apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7233734B2 (en) 2001-06-19 2007-06-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Audio visual data recording/reproducing apparatus

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