JPH10143125A - エレクトロクロミック表示装置 - Google Patents

エレクトロクロミック表示装置

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JPH10143125A
JPH10143125A JP29405896A JP29405896A JPH10143125A JP H10143125 A JPH10143125 A JP H10143125A JP 29405896 A JP29405896 A JP 29405896A JP 29405896 A JP29405896 A JP 29405896A JP H10143125 A JPH10143125 A JP H10143125A
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JP
Japan
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electrochromic
display
display device
transparent display
electrode
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JP29405896A
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Hiroshi Mori
啓 森
Tetsuo Ando
哲雄 安藤
Yoshio Suzuki
芳男 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 XYマトリックス表示のエレクトロクロミッ
ク表示装置において、クロストークを無くし、ユニフォ
ミティの良好な画質が得られるようにする。 【解決手段】 独立した複数の透明表示電極23がXY
マトリックス状に配列された表示基板と、透明表示電極
23の各列に対応する部分に溝28が形成された絶縁基
板とによって構成され、各列毎の透明表示電極23は溝
28の隔壁31にて電気的に絶縁され、溝28内にエレ
クトロクロミック溶液、または透明表示電極23上にエ
レクトロクロミック層が形成された状態で電解液が充填
され、各行毎の透明表示電極23に接続された行選択線
24と各透明表示電極23との間に非対称性双方向電圧
非直線素子27が接続され、定電流駆動方式がとられ構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学の酸化還
元反応を利用してXYマトリックス表示を行うエレクト
ロクロミック表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置として、電気化学の酸化還元反
応を利用して表示を行うエレクトロクロミック表示装置
(ECD:electrochromic display)が知られている。
このECDは、液晶表示装置(LCD:liquid crystal
display)と比較して、偏光板を必要としないことによ
り表示が鮮明であり、かつ視角依存性が無いなどの利点
を備えている。
【0003】図9は、溶液型ECDの一構成例を示す。
この溶液型のECDは、例えばガラス、プラスチックな
どの容器内に表示電極と対向電極を配置し、その間にこ
れらの電極と接して、例えばビオロゲン化合物等の活物
質の水溶液を充填したものである。
【0004】同図において、1及び2はガラス基板、3
はガラス基板1及び2を支持するスペーサを示す。4及
び5はそれぞれガラス基板1及び2に形成された電極を
示し、例えば電極4は表示電極、電極5は対向電極とさ
れている。これらの電極4及び5からは表示用の駆動電
圧供給用の端子4a及び5aが延長される。6及び7は
電極4及び5上に形成され、電極が臨む透孔6a及び7
aが形成された絶縁層、8はガラス基板1,2及びスペ
ーサ3により形成された容器内に各電極4及び5に接す
るように充填されたビオロゲン化合物等のエレクトロク
ロミック(EC)溶液を示す。
【0005】この溶液型ECDにおいては、対向電極5
に対して表示電極4に負の電圧を印加すると、表示電極
4上に色素が析出されて着色し、また同様に表示電極4
に正の電圧を印加すると表示電極4上に析出した色素が
溶出して消色することとなる。このように対向電極5に
対して所定の駆動電圧を印加すると、EC溶液8が酸化
還元反応を示し、表示電極4上で着消色を繰り返して表
示を行うことができるものである。
【0006】図10は例えば酸化タングステン等の固相
型の活物質を用いたECDの例を示す。同図において、
11は透明基板、12は透明基板11上に薄膜形成され
ている透明電極、13は透明電極12上に薄膜形成され
ている固相エレクトロクロミック物質を示す。14は透
明基板11、透明電極12、固相エレクトロクロミック
物質13からなる表示電極基板に対向配置されている対
向基板を示す。15は電極、16は対向電極を示し、対
向基板14上において対向表示電極を形成する。17は
透明電極12及び対向電極16間に封入されている電解
質、いわゆる電解液を示す。また必要に応じて背景板1
8が封入される。
【0007】この固相型のECDも、対向電極16に対
して表示電極12側に負の電圧を印加すること、固相エ
レクトロクロミック物質13が還元されて着色状態とな
り表示を行うことができる。また、同様に表示電極12
側に正の電圧を印加すると着色された色が消えて消色状
態となる。
【0008】一方、XYマトリックス表示を可能にした
ECDとして、X方向に沿う複数の帯状表示電極をY方
向に沿って配列し、Y方向の端面部に対向電極を配した
表示基板と、表示電極に対向する面にY方向に延びる溝
をX方向に複数設けてなる絶縁基板とからなり、溝内に
エレクトロクロミック溶液を充填し、X方向に沿う帯状
の表示電極とY方向に沿う溝との交点に対する部分をド
ット表示部とするECDが提案されている(特開平8−
137412号公報参照)。
【0009】また、ツェナーダイオードを用いたマトリ
ックス表示のECDも提案されている(実開平2−10
2526号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の特開
平8−137412号公報で示すECDは、一応XYド
ットマトリックス表示が行えるが、しかし、表示駆動時
に、表示されるピクセルの帯状表示電極と他の溝内のエ
レクトロクロミック溶液を介して表示すべき電極以外に
も電流が流れて他のピクセルも同時に表示される所謂ク
ロストーク現象が生じる懼れがあり、表示品位に悪い影
響を与える懼れがある。
【0011】また、上記実開平2−102526号公報
で示すECDは、ツェナーダイオードを用いた構成によ
ってクロストークの発生を防止している。しかし、定電
圧駆動方式による書き込みのために、電気量がアンバラ
ンスになり、ピクセル間の着色濃度にバラツキが生じ、
表示品位に悪い影響を与えることになる。
【0012】更に、定電圧でECDを駆動する場合、着
色層(EC層)が形成されるに従い、EC層自身が抵抗
を持っているので、段々に電流量が規制され、少なくな
っていく。これは着色に必要な電気量に達するのに時間
がかかることになり、応答速度が遅くなることになる。
【0013】更に、ツェナーダイオード、トランジスタ
等のデバイスを画像表示面に形成することにより、有効
画面、即ち着色面積比が小さくなってしまう欠点があっ
た。
【0014】本発明は、上述の点に鑑み、クロストーク
が無く、ユニフォミティの良好な画質が得られる等、高
品位のマトリックス表示を可能にしたエレクトロクロミ
ック表示装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレクトロ
クロミック表示装置は、複数の透明表示電極がXYマト
リックス状に配列された表示基板と、透明表示電極の各
列に対応した部分に溝が形成されて絶縁基板とから成
り、上記溝にエレクトロクロミック溶液または透明表示
電極上にエレクトロクロミック層が形成された状態で溝
に電解液が充填され、行選択線と表示電極との間に非対
称性双方向電圧非直線性素子が接続された構成とする。
このエレクトロクロミック表示装置は定電流駆動方式で
ある。
【0016】この構成においては、XYマトリックス状
に配列された複数の独立した透明表示電極が、列毎にエ
レクトロクロミック溶液等が充填された溝に対向し、且
つ隣り合う列間の透明表示電極が溝の隔壁により電気的
に絶縁される。そして、行選択線と各透明表示電極間に
非対称性双方向電圧非直線性素子が接続されていること
により、クロストークなくマトリックス表示が行える。
また、定電流駆動により、各透明表示電極には均一な電
流が流れるので各ピクセル間の着色濃度が均一となり、
且つ効率良く着色され、ユニフォミティの良い画質が得
られる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るエレクトロクロミッ
ク表示装置は、独立した複数の透明表示電極がXYマト
リックス状に配列された表示基板と、透明表示電極の各
列に対応する部分に溝が形成された絶縁基板とによって
構成され、各列毎の透明表示電極は上記溝の隔壁にて電
気的に絶縁され、該溝内にエレクトロクロミック溶液ま
たは、透明表示電極上にエレクトロクロミック層が形成
された状態で電解液が充填され、各行毎の透明表示電極
に接続される行選択線と各透明表示電極との間に非対称
性双方向電圧非直線性素子が接続された構成とする。
【0018】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、表示基板の端面部に各列の透明表示電極
に対応して対向電極が形成された構成とする。
【0019】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、非対称性双方向電圧非直線性素子の順方
向を用い、選択列のエレクトロクロミック溶液又は電解
液に定電流を印加して表示駆動する構成とする。本発明
は、上記エレクトロクロミック表示装置において、上記
定電流をパルス定電流とした構成とする。
【0020】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、非対称性双方向電圧非直線性素子の降伏
電圧以上の電圧を印加して消色駆動を行う構成とする。
【0021】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、非対称性双方向電圧非直線性素子が、表
示基板と絶縁基板の隔壁との間に配された構成とする。
【0022】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、絶縁基板の隔壁が光吸収加工が施された
構成とする。
【0023】本発明は、上記エレクトロクロミック表示
装置において、非対称性双方向電圧非直線性素子が、エ
レクトロクロミックの駆動電圧よりも大きな降伏電圧を
もつ非対称性双方向電圧非直線性素子である構成とす
る。
【0024】以下、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。
【0025】本実施例に係るエレクトロクロミック表示
装置21は、図1〜図4に示すように、透明絶縁基板、
例えばガラス基板、プラスチック基板等、本例ではガラ
ス基板22の一面上に独立した複数の透明表示電極23
がXYマトリックス状に配列され、透明表示電極23の
各行に対応してX方向(行方向)に延長して各透明表示
電極23と共通接続される複数の行選択線24が形成さ
れ、さらにY方向(列方向)の端面部に各列の透明表示
電極23に対向するように夫々対向電極25が形成され
て成る表示基板26(図3参照)と、透明表示電極23
の各列に対応する部分に夫々Y方向に延びる溝28を形
成した成る例えばガラス基板、プラスチック基板等から
なる絶縁基板29(図4参照)とを有し、各溝29に各
列の透明表示電極23が対向するように、表示基板26
と絶縁基板29を対接し、各溝28内にエレクトロクロ
ミック成分が含まれた電解液、即ち、例えばビオロゲン
溶液等のエレクトロクロミック溶液30を充填、即ち封
入して(図2参照)構成される。
【0026】さらに、本例では、表示基板26におい
て、各透明表示電極23と行選択線24とが例えばシリ
コンツェナーダイオード、または金属−半導体接合(シ
ョットキーダイオード)等のいわゆる非対称性双方向電
圧非直線性素子27を介して接続される(図1及び図3
参照)。
【0027】この非対称性双方向電圧非直線性素子27
は、表示の書き込み時に順方向電流が流れるように、例
えば図示のツェナーダイオードの場合に、カソード側が
行選択線24に接続され、そのアノード側が透明表示電
極25に接続される。尚、非対称性双方向電圧非直線性
素子は、後述の動作で明らかなように、書き込み時の駆
動電圧よりも大きな降伏電圧をもつ非対称性双方向電圧
非直線性素子である必要がある。
【0028】各列毎の透明表示電極23は、互に絶縁基
板29の溝28間の隔壁31によって電気的に絶縁され
る。各行選択線24は、各溝28を横切るように延長し
て形成される。
【0029】このエレクトロクロミック表示装置21に
おいては、図1に示すように、各行選択線24が夫々行
選択スイッチ34〔341 ,342 ,343 ,344
‥‥‥〕を介して共通線35に接続され、この共通線3
5と各列の溝38に対応した対向電極25間に定電流源
(電源)36が接続される。各定電流源36と各列の対
向電極25間には、列選択スイッチ37〔371 ,37
2 ,373 ,374 ,‥‥‥〕が接続される。
【0030】次に、かかる構成のエレクトロクロミック
表示装置21の動作を説明する。
【0031】先ず、書き込み時、例えばピクセルP12
表示するときには、行選択スイッチ342 をオンし、列
選択スイッチ371 をオンして対向電極25が正電位、
表示電極23が負電位となるように、第1列目の溝38
のエレクトロクロミック溶液30に定電流を流す。即
ち、定電流源36から対向電極25を通ってピクセルP
12の透明表示電極23に書き込み電流IW を流す。これ
によって、エレクトロクロミック溶液30が例えはビオ
ロゲン溶液としたときには、還元されたビオロゲンカチ
オンラジカルが負電位の表示電極23に析出し、同時に
着色する。このようにして、ピクセルP12の表示書き込
みが行われる。
【0032】次に、着色したピクセルP12を消色とする
ときは、非対称性双方向電圧非直線性素子27の降伏電
圧(例えばツェナーダイオードであればそのツェナー電
圧)以上の電圧、即ち降伏電圧を越えると電圧を印加し
て、透明表示電極23が正電位、対向電極25が負電位
となるように消去電流IE を流せば、ピクセルP12の透
明表示電極23上の析出物はエレクトロクロミック溶液
30中に溶解し、消色する。このように、透明表示電極
23及び対向電極25への印加電圧を変えることによ
り、着消色表示が可能になる。
【0033】従って、行選択スイッチ341 ,342
343 ,‥‥‥を順次にオンすると共に、その各行選択
期間中で列選択スイッチ371 ,372 ,373 ,‥‥
‥を順次オンすることにより、点順次で各ピクセルP
〔P11,P12,‥‥‥〕が表示(着色)され、いわゆる
XYマトリックスのドット表示が可能になる。
【0034】そして、本実施例によれば、例えば図6に
示すように実線で示す書き込み電流IW が流れてピクセ
ルP12が表示されたときに、溝38のエレクトロクロミ
ック溶液30と行選択線24を通じて、破線で示す誤表
示電流iが流れんとするも、この電流iは非対称性双方
向電圧非直線性素子27によって、阻止される。従っ
て、この場合、隣接するピクセルP13,P23,P22を誤
表示することは無く、クロストークを完全に無くすこと
ができる。
【0035】ここで、非対称性双方向電圧非直線性素子
24としては、書き込み時の駆動電圧よりも大きな降伏
電圧をもつ非対称性双方向電圧非直線性素子を使用して
いるので、書き込み時のクロストークを確実に阻止でき
る。非対称性双方向電圧非直線性素子24が上記条件を
備えない場合は、書き込み時非対称性双方向電圧非直線
素子に対して逆方向にも電流が流れ、クロストークが発
生する。
【0036】また、定電流駆動方式による書き込みであ
るので、ピクセル間の着色濃度差が改善され、ユニフォ
ミティの良い画質が得られる。また、応答速度も早くな
る。
【0037】選択列の溝38中のエレクトロクロミック
溶液30に定電流を印加する場合、特に書き込み電流I
W の場合、図5Bに示す一定期間(表示期間)TA に連
続した定電流IW2と図5Aに示す一定期間に複数のパル
ス化されたパルス定電流IW1を印加する場合が考えられ
る。パルス定電流IW1を印加するときには、定電流IW2
を印加した場合よりも、効率良く透明表示電極23を着
色させることができる。
【0038】非対称性双方向電圧非直線性素子27の降
伏電圧以上の電圧を印加して消色駆動するので、透明表
示電極23への過電圧による電極劣化が防止され、長寿
命のエレクトロクロミック表示装置が得られる。
【0039】表示基板26においては、透明絶縁基板2
6の面に表示電極23及び対向電極25を同時に形成す
ることが可能となり、さらに、行選択線24及び非対称
性放方向電圧非直線性素子27を形成して、表示基板2
6が1つの構成部品として取り扱うことができるので、
エレクトロクロミック表示装置21の製造を簡単化する
ことができる。
【0040】図7及び図8は、本発明のエレクトロクロ
ミック表示装置の他の実施例を示す要部の構成図であ
る。本例では、非対称性双方向電圧非直線性素子27を
絶縁基板29の列毎の隔壁31に対応する位置に、即ち
表示基板26と隔壁31との間に配置した構成とする。
その他の構成は前述と同様であるので重複説明を省略す
る。
【0041】この構成によれば、非対称性双方向電圧非
直線性素子27が絶縁基板29の隔壁31にて隠される
ので、その分、透明表示電極23の有効表示面積を実質
的に増やすことができ、表示品位の大幅な向上を図るこ
とができる。また、同図示の斜線で示すように、隔壁3
1に黒化処理等、光吸収加工を施すときは、さらに表示
のコントラストを向上させることができる。
【0042】上例では、溝28にエレクトロクロミック
溶液30を充填するようにしたが、その他、表示電極2
3上にエレクトロクロミック層が固体又はフィルム状に
形成された状態で溝28内に電解液を充填した構成とす
ることもできる。この場合も、上例と同様に透明表示電
極23及び対向電極25への印加電圧を変えることによ
り着消色表示が可能となる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係るエレクトロクロミック表示
装置によれば、独立した表示電極がXYマトリックス状
に形成され、且つ表示電極が列毎に絶縁基板の溝の隔壁
にて電気的に絶縁され、溝内にエレクトロクロミック溶
液、又は、表示電極上にエレクトロクロミック層が形成
された状態で電解液が充填されて構成され、更に、行選
択線と表示電極との間に非対称性双方向電圧非直線性素
子が接続されるので、XYマトリックス表示において、
表示品位の著しい劣化をもたらすクロストークを完全に
無くすことができる。従って高品位のXYマトリックス
表示が得られる。
【0044】表示基板の端面部に各列の透明表示電極に
対応して対向電極を形成するときは、表示電極及び対向
電極を同時に形成することができ、製造の簡単化が図れ
る。
【0045】非対称性双方向電圧非直線性素子の順方向
を用い、選択列のエレクトロクロミック溶液又は電解液
に定電流を印加して表示駆動することにより、透明表示
電極を有するピクセル間の着色濃度差を著しく改善する
ことができ、その結果、ユニフォミティの良い画質を得
ることができる。また応答速度も早くなる。
【0046】選択列のエレクトロクロミック溶液又は電
解液にパルス定電流を印加するときは、効率良く表示電
極を着色させることができる。
【0047】非対称性双方向電圧非直線性素子の降伏電
圧以上の電圧を印加して消色駆動を行うので、表示電極
への過電圧による電極の劣化を防止でき、長寿命のエレ
クトロクロミック表示装置が得られる。
【0048】非対称性双方向電圧非直線性素子を表示基
板と絶縁基板の隔壁との間に配するときは、表示電極の
有効表示面積を実質的に増やすことができ、表示品位が
大幅に向上する。
【0049】絶縁基板の隔壁に光吸収加工を施すとき
は、表示のコントラストを向上させることができる。
【0050】非対称性双方向電圧非直線性素子を、エレ
クトロクロミックの駆動電圧よりも大きな降伏電圧をも
つ非対称性双方向電圧非直線性素子とすることにより、
クロストークを完全に防止し、確実な着消色表示を行わ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレクトロクロミック表示装置の
一例を示す概略的構成図である。
【図2】本発明に係るエレクトロクロミック表示装置の
断面図である。
【図3】本発明の係るエレクトロクロミック表示装置を
構成する表示基板の例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るエレクトロクロミック表示装置を
構成する絶縁基板の例を示す斜視図である。
【図5】A 本発明に係る駆動電流の一例を示す電流波
形図である。 B 本発明に係る駆動電流の他の例を示す電流波形図で
ある。
【図6】本発明に係るエレクトロクロミック表示装置の
動作説明に供する説明図である。
【図7】本発明に係るエレクトロクロミック表示装置の
他の例を示す要部の構成図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】従来の溶液型のエレクトロクロミック表示装置
を示す断面図である。
【図10】従来の固相型のエレクトロクロミック表示装
置を示す断面図である。
【符号の説明】
21 エレクトロクロミック表示装置、22 透明絶縁
基板、23 透明表示電極、24 行選択線、25 対
向電極、26 表示基板、27 非対称性双方向電圧非
直線性素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立した複数の透明表示電極がXYマト
    リックス状に配列された表示基板と、 前記透明表示電極の各列に対応する部分に溝が形成され
    た絶縁基板とによって構成され、 前記各列毎の透明表示電極は前記溝の隔壁にて電気的に
    絶縁され、 前記溝内にエレクトロクロミック溶液または、前記透明
    表示電極上にエレクトロクロミック層が形成された状態
    で電解液が充填され、 各行の前記透明表示電極に接続される行選択線と前記各
    透明表示電極との間に非対称性双方向電圧非直線性素子
    が接続されて成ることを特徴とするエレクトロクロミッ
    ク表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示基板の端面部に、前記各列の透
    明表示電極に対応して対向電極が形成されて成ることを
    特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記非対称性双方向電圧非直線性素子の
    順方向を用い、選択列の前記エレクトロクロミック溶液
    又は前記電解液に定電流を印加して表示駆動することを
    特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記定電流がパルス定電流であることを
    特徴とする請求項3に記載のエレクトロクロミック表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記非対称性双方向電圧非直線性素子の
    降伏電圧以上の電圧を印加して消色駆動を行うことを特
    徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記非対称性双方向電圧非直線性素子
    が、前記表示基板と前記絶縁基板の隔壁との間に配され
    て成ることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロク
    ロミック表示装置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁基板の隔壁は光吸収加工が施さ
    れて成ることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロ
    クロミック表示装置。
  8. 【請求項8】 前記非対称性双方向電圧非直線性素子
    は、エレクトロクロミックの駆動電圧よりも大きな降伏
    電圧をもつ非対称性双方向電圧非直線性素子であること
    を特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック表
    示装置。
JP29405896A 1996-11-06 1996-11-06 エレクトロクロミック表示装置 Abandoned JPH10143125A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007188036A (ja) * 2005-12-14 2007-07-26 Casio Comput Co Ltd エレクトロクロミック表示装置及び表示駆動装置
JP2007293236A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Casio Comput Co Ltd エレクトロクロミック表示装置及び表示駆動装置
JP2012047955A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Ricoh Co Ltd エレクトロクロミック表示装置の駆動方法
CN112491110A (zh) * 2020-11-06 2021-03-12 维沃移动通信有限公司 电量显示装置和电子设备

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