JP2001264823A - エレクトロクロミック表示装置 - Google Patents

エレクトロクロミック表示装置

Info

Publication number
JP2001264823A
JP2001264823A JP2000078018A JP2000078018A JP2001264823A JP 2001264823 A JP2001264823 A JP 2001264823A JP 2000078018 A JP2000078018 A JP 2000078018A JP 2000078018 A JP2000078018 A JP 2000078018A JP 2001264823 A JP2001264823 A JP 2001264823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
display device
pixel electrode
film
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000078018A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kataue
正幸 片上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000078018A priority Critical patent/JP2001264823A/ja
Publication of JP2001264823A publication Critical patent/JP2001264823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光を明るくし、1行全画素への書き込み
時間を短くする。 【解決手段】 TFT素子24および信号配線パターン
上に、凹凸が形成された絶縁性樹脂層27を形成し、そ
の上に反射率の高いメタルの画素電極29とEC薄膜3
0とを積層する。こうして、画素電極29を、絶縁性樹
脂層27を介してTFT素子24や配線パターン部と重
ねて大きく、反射率を高く、表面に凹凸を設けて形成す
ることによって、明るく指向性の少ない表示を行う。ま
た、各ソース配線の夫々にTFT素子を設け、このTF
T素子のオン時間を制御して各画素への書き込みレベル
を設定することによって、行方向への隣接画素を同電位
の電圧が印加されるか非導通状態にする。こうして、隣
接画素に電解質33を介して電流が流れ込む表示異常を
なくす。さらに、選択行の全画素の書き込みを同時にス
タートして、1行の全画素への書き込み時間を短くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、明るさと表示メ
モリ性の利点を活かして画像表示ボード等に用いられる
エレクトロクロミック表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置として、電気化学の酸化還元反
応を利用して表示を行うエレクトロクロミック素子(以
下、ECDと言う)を用いたものが従来より良く知られ
ている。このECDは偏光板を用いないので明るく、ま
た表示にメモリ性があり、書き換えの少ない用途の場合
には、低消費電力の利点を発揮できる表示素子である。
【0003】このECDでマトリックス表示を行う方法
として、TFT素子を利用することが以前より提案され
ており、その一構造例を図4に示す。図4において、
1,2はガラス基板であり、3〜8はTFT(薄膜トラン
ジスタ)素子の概略構造を示したものである。このTF
T素子は、ガラス基板1上にパターニングされたゲート
配線3の上に層間絶縁膜4を形成し、半導体5を介して
ソース電極7とドレイン電極8とが形成されている。
尚、6はチャネルである。
【0004】そして、上記ドレイン電極8に接続された
透明電極9上に、EC(エレクトロクロミズム)薄膜10
が成膜されている。このEC薄膜10の材料としては、
酸化タングステンや酸化イリジウム等の無機材料系、あ
るいは、ビオロゲン,プルシアンブルーやアントラキノ
ン系の有機材料系が一般的に知られている。
【0005】一方、上記TFT素子が形成されたTFT
側基板に対向する対向基板は、ガラス基板2上に透明電
極11が全面に形成され、反射型であれば更にその上に
白色拡散板12が形成された構造を有している。そし
て、上記TFT側基板と対向基板との間に、使用するE
C薄膜材料に適した電解質13を挟み込み、シール材で
封入してECDが構成されている。
【0006】そして、上述のようなTFT素子を用いた
ECDでマトリックス表示を行う際には、ゲート信号回
路からゲート配線3に順次電圧を印加して表示画素行を
選択し、選択された行の各画素のTFT素子をオン状態
にする。そして、ソース信号回路から、ソース配線およ
びソース電極7を介して、EC薄膜10を反応させるた
めの発色濃度に応じた電圧を一定時間だけ供給するので
ある。
【0007】その場合に、上記選択された行の全画素の
透明電極9に同時に電圧を印加すると、行方向に隣接す
る画素へ電解質13を介して電流が流れるために隣接画
素の印加電圧が変動する。したがって、EC薄膜10の
発色レベルをコントロールできず、表示品位を損なう恐
れがある。そこで、上記ソース信号回路にシフトレジス
タを設け、ソース配線側(列側)も順次スキャンさせて、
選択された列と行との交差位置に在る1画素ずつ書き込
みを行う駆動方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のECDには、以下のような問題がある。すなわち、
図4に示すような構造の場合には、ゲート配線3やソー
ス配線の配線部との重なりを避けるために透明電極9
(画素電極)を大きくすることができない。また、光反射
板として白色拡散板12を使用しているために高い反射
効率が得られず、暗い外部環境においては表示が見づら
くなるという問題がある。
【0009】また、マトリックス表示を行う場合に、上
述したように液晶表示素子のごとく選択された1行の画
素に1度に書き込みを行うと、行方向に隣接した画素へ
電解質13を介して電流が流れ、表示異常を引き起こ
す。そこで、上記ソース信号回路にシフトレジスタを設
け、信号配線(ソース配線)もスキャンさせて行方向に1
画素ずつ書き込みを行うと、1行の全画面の書き込みに
非常に時間が掛るという別の問題が発生する。
【0010】そこで、この発明の目的は、反射光が明る
く、1行全画素への書き込み時間が短く且つ高品位表示
が可能なエレクトロクロミック表示装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のエレクトロクロミック表示装置は、複数
の走査配線と複数の信号配線とが互いに交差して配設さ
れると共に,上記走査配線と信号配線との交差部近傍に
第1のスイッチング素子が設けられた基板と、上記走査
配線,信号配線および第1のスイッチング素子の上を覆
って形成された絶縁性樹脂層と、上記絶縁性樹脂層上に
配設された画素電極と、上記画素電極上に配設されたE
C膜を備えたことを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、画素電極は、絶縁性樹
脂層を介して走査配線,信号配線および第1のスイッチ
ング素子よりも上側に離れて配設されている。したがっ
て、上記画素電極は、上記走査配線,信号配線および第
1のスイッチング素子と重ねて配設することが可能にな
る。したがって、上記画素電極を、上記走査配線,信号
配線および第1のスイッチング素子と重ねて大きく形成
することによって、明るい表示が得られる。
【0013】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記信号配線を上記第1のスイッチング素子
を介して画素電極に接続し、上記各信号配線に接続され
て上記各信号配線に所定電圧の電圧信号を供給する電圧
信号供給配線と、上記各信号配線と電圧信号供給配線と
の間に介設されて,夫々の信号配線に対する上記電圧信
号の供給時間を制御する第2のスイッチング素子を備え
ることが望ましい。
【0014】上記構成によれば、第2のスイッチング素
子によって、電圧信号供給配線から上記各信号配線への
所定電圧の電圧信号の供給時間が制御される。したがっ
て、上記第2のスイッチング素子の動作を、上記EC膜
の発色濃度に応じた時間だけ上記電圧信号を供給するよ
うに制御すれば、上記EC膜の発色濃度が所定電圧の印
加時間で設定される。
【0015】したがって、上記走査配線の延在方向に隣
接している画素電極は、同電位の電圧が印加されている
かあるいは非導通状態になっており、隣接画素電極間に
電位差は生じない。したがって、上記EC膜と対向基板
との間に封止される電解質を介した隣接EC膜への電流
の流れは生じない。したがって、上記EC膜の発色濃度
が、上記電圧信号の印加時間で設定された発色濃度に保
たれる。さらに、そのために、1本の走査配線に沿って
配列された上記第1のスイッチング素子に対応する画素
電極への上記電圧信号の印加動作を同時に開始すること
ができ、1行の全画素への書き込み時間が短くなる。
【0016】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記第2のスイッチング素子の動作を、上記
EC膜の発色濃度に応じた時間だけ上記電圧信号を供給
するような制御信号に基づいて制御するように成すこと
が望ましい。
【0017】上記構成によれば、上記EC膜の発色濃度
が、所定電圧である上記電圧信号の印加時間で設定され
る。したがって、上述したように、隣接EC膜への上記
電解質を介した電流の流れは生じない。したがって、上
記EC膜の発色濃度が、上記電圧信号の印加時間で設定
された発色濃度に保たれる。さらに、そのために、1本
の上記走査配線に沿って配列された上記第1のスイッチ
ング素子に対応する上記画素電極への上記電圧信号の印
加動作を同時に開始することができ、1行の全画素への
書き込み時間が短くなる。
【0018】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記絶縁性樹脂層の表面に凹凸を形成し、上
記絶縁性樹脂層とEC膜との間に所定反射率以上の反射
率を有する金属で成る反射膜を配設することが望まし
い。
【0019】上記構成によれば、上記絶縁性樹脂層とE
C膜との間に高い反射率の反射膜が存在する。したがっ
て、上記EC膜からの発色光は上記反射膜によって高い
反射効率で反射され、暗い外部環境においても明るい表
示が得られる。その際に、上記凹凸を有する絶縁性樹脂
層に積層されて形成される上記反射膜の表面には、凹凸
が形成されている。したがって、正反射成分が少なく、
指向性の少ない表示が得られる。さらに、上記凹凸を有
する絶縁性樹脂層に積層されて形成される上記EC膜に
は凹凸が形成される。したがって、上記EC膜の表面積
が広くなり色が濃く見え、明るく見やすい表示が得られ
る。
【0020】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記反射膜を上記画素電極で構成することが
望ましい。
【0021】上記構成によれば、上記画素電極が上記反
射膜として機能するので、専用の反射膜の形成が不用に
なる。こうして、エレクトロクロミック表示装置の薄型
化が図られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけ
るマトリックス型のエレクトリクロミック表示装置にお
けるTFT部分の概略断面を示す。また、図2は、上記
マトリックス型エレクトリクロミック表示装置における
各画素の配列および構成とソース信号回路の要部とを示
す回路図である。上記マトリックス型エレクトリクロミ
ック表示装置は、以下のようにして形成される。
【0023】すなわち、先ず、一方のガラス基板21上
に、公知の技術によって、ゲート配線22を形成し、さ
らに層間絶縁膜23を介してTFT素子24およびソー
ス電極25に接続されるソース配線36を作成する。
尚、TFT素子24を作成する際に、ソース配線36に
おける先端部に設けられてソース信号回路の一部を構成
するTFT素子37,38,39(図2参照)もガラス基板
21上に形成する。そして、TFT素子24および上記
信号配線パターン上に凹凸が表面に形成された絶縁性樹
脂層27を設け、この絶縁性樹脂層27にTFT素子2
4のドレイン電極26に達するスルーホール28を形成
する。
【0024】ここで、上記絶縁性樹脂層27の表面に凹
凸を付ける方法としては、絶縁性樹脂層27の材料とし
て感光性アクリル樹脂を用い、成膜された感光性アクリ
ル樹脂にマスク露光し、露光量の違いで凹凸を付ける方
法がある。それ以外にも、樹脂中に球状体や微細ゲルを
混入したものを絶縁性樹脂層27の表面に塗布すること
により凹凸を付ける方法もある。
【0025】次に、上記凹凸が形成された絶縁性樹脂層
27上に、Ta,NiやAl等の反射率の高いメタルをデポ
し、フォトプロセスによって画素形状にパターニングし
て画素電極29とする。この画素電極29は、絶縁性樹
脂層27に設けられスルーホール28の個所で、TFT
素子24のドレイン電極26と電気的に接続されてい
る。尚、上記画素電極29は、絶縁性樹脂層27を介し
てTFT素子24や上記信号配線パターンよりも上側に
離れて形成されている。したがって、画素電極29は、
TFT素子24や配線パターン部と重ねて大きく形成す
ることができるのである。
【0026】次に、上記画素電極29上に、EC薄膜3
0として、例えば酸化タングステンをデポし、画素電極
29と略同一形状にパターニング形成する。 EC薄膜
30としては、他に酸化イリジウム,ビオロゲンあるい
はプルシアンブルー等を用いても差し支えない。
【0027】その結果、上記EC薄膜30の下層には、
Ta,NiやAl等の反射率の高いメタルで構成された画素
電極29が形成されている。したがって、従来のごとく
反射板として白色拡散板を使用する場合よりも高い反射
効率を得ることができ、TFT素子24や上記配線パタ
ーン部と重ねて大きく形成することができることと相俟
って、暗い外部環境においても明るい表示を行うことが
できる。さらに、画素電極29の表面には、下地の絶縁
性樹脂層27の凹凸に応じた凹凸が形成されている。し
たがって、正反射成分を少なくすることができ、指向性
の少ない表示を行うことができるのである。さらに、E
C薄膜30にも凹凸が形成されている。したがって、E
C薄膜30の表面積が広くなって色が濃く見え、明るく
見やすい表示を行うことができる。
【0028】次に、表面に透明導電膜32が形成された
対向ガラス基板31を、透明導電膜32側をEC薄膜3
0と対向させて所定の間隔で積層する。そして、透明導
電膜32とEC薄膜30との間に過塩素酸リチウム等の
電解質33を挟み込み、シール材で封入してマトリック
ス型エレクトリクロミック表示装置が得られる。
【0029】上記構成のマトリックス型エレクトリクロ
ミック表示装置における各画素への書き込み動作は、以
下のようにして行われる。尚、以下の説明は、図2に示
す回路図に従って行う。図2は、説明を簡単にするため
に、(3×3)の9個の画素のみを示している。
【0030】上記ゲート配線22a〜22cには走査信号
Ga〜Gcを順次印加する。そして、走査信号Gが印加さ
れたゲート配線22に接続された1行分のTFT素子2
4には、図3に示すように、所定時間tだけオンする電
圧が印加される。ここで、ゲート配線22aに走査信号
Gaが印加された場合を考えると、ゲート配線22aに接
続された各画素P11,P21,P31には書き込みレベルに合
わせた時間だけ配線35によって所定電圧Vの電圧信号
Sを印加する。
【0031】すなわち、今、上記ゲート配線22aに接
続された各画素P11,P21,P31の発色濃度をP21>P11
>P31とする場合には、図3に示すように、画素P21
に接続されたソース配線36bと配線35とに介設され
たTFT素子38のゲート電極に印加される信号Tbの
「H」期間tbを1番長くする。そして、以下、画素P11
に対応するTFT素子37用の信号Taの「H」期間ta
画素P31に対応するTFT素子39用の信号Tcの「H」
期間tcの順に長くする。こうして、図4に示す従来の
エレクトロクロミック素子の場合のように、各画素P1
1,P21,P31への印加電圧によって書き込みレベルを設
定するのではなく、各画素P11,P21,P31への定電圧V
の印加時間によって書き込みレベルを設定するのであ
る。
【0032】上述のように、本実施の形態においては、
ガラス基板21上にTFT素子24および信号配線パタ
ーンを作成した後、表面に凹凸が形成された絶縁性樹脂
層27を形成し、さらにその上に、Ta,NiやAl等の反
射率の高いメタルで成る画素電極29およびEC薄膜3
0を積層し、スルーホール28の個所でTFT素子24
のドレイン電極26と画素電極29とを電気的に接続し
ている。
【0033】こうして、上記画素電極29を、絶縁性樹
脂層27を介してTFT素子24や信号配線パターンよ
りも上側に離して形成するので、画素電極29をTFT
素子24や配線パターン部と重ねて大きく形成すること
ができる。さらに、画素電極29を反射率の高いメタル
で構成して反射板として機能させ、然も表面には凹凸を
形成しているので、反射効率が高く且つ正反射成分が少
なく、明るく指向性の少ない表示を行うことができるの
である。
【0034】さらに、上記ソース配線36における先端
部に設けられてソース信号回路の一部を構成するTFT
素子37,38,39をガラス基板21上に設け、配線3
5からの所定電圧Vの電圧信号SをTFT素子37,3
8,39を介してソース配線36a,36b,36cに印加す
るようにしている。そして、その際における印加時間
を、TFT素子37,38,39のゲート電極に印加され
る信号Ta,Tb,Tcによって発色濃度に応じて制御する
ようにしている。
【0035】こうして、上記各画素P11,P21,P31への
定電圧Vの印加時間によって書き込みレベルを設定する
ようにしている。したがって、行方向へ隣接している画
素間においては、同電位の電圧Vが印加されているか、
あるいは、非導通状態となっているかであり、隣接画素
間に電位差は生じない。その結果、隣接画素から電解質
33を介して電流が流れ込んで表示異常となることはな
いのである。さらに、上述のような各画素への書き込み
動作を行うことによって、選択行の全画素の書き込みを
同時にスタートすることができ、1行の全画素への書き
込み時間を短くすることができるのである。
【0036】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のエ
レクトロクロミック表示装置は、基板上に配設された走
査配線,信号配線および第1のスイッチング素子上を覆
って形成された絶縁性樹脂層上に、画素電極を配設し、
上記画素電極上にEC膜を配設したので、上記画素電極
は、絶縁性樹脂層を介して走査配線,信号配線および第
1のスイッチング素子よりも上側に離れて配設されてい
る。
【0037】したがって、上記画素電極を、上記走査配
線,信号配線および第1のスイッチング素子と重ねて大
きく形成することができ、明るい表示を得ることができ
る。
【0038】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記各信号配線とこの各信号配線に所定電圧
の電圧信号を供給する電圧信号供給配線との間に第2の
スイッチング素子を介設すれば、この第2のスイッチン
グ素子によって、上記各信号配線への所定電圧の上記電
圧信号の供給時間を制御できる。したがって、上記第2
のスイッチング素子の動作を、上記EC膜の発色濃度に
応じた時間だけ上記電圧信号を供給するように制御すれ
ば、上記EC膜の発色濃度を所定電圧の印加時間で設定
できる。
【0039】すなわち、隣接している画素電極の状態
を、同電位の電圧が印加されている状態かあるいは非導
通状態にでき、隣接画素電極間に電位差が生じないよう
にできる。その結果、上記EC膜と対向基板との間に封
止された電解質を介して隣接EC膜に電流が流れること
はなく、上記EC膜の発色濃度を上記電圧信号の印加時
間で設定された発色濃度に保って、高品位な表示を行う
ことがきる。
【0040】さらに、そのために、1本の上記走査配線
に沿って配列された上記画素電極への上記電圧信号の印
加動作を同時に開始することができ、1行の全画素への
書き込み時間を短くできる。
【0041】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記第2のスイッチング素子の動作を、上記
EC膜の発色濃度に応じた時間だけ上記電圧信号を供給
するような制御信号に基づいて制御するようにすれば、
上記EC膜の発色濃度を上記電圧信号の印加時間で設定
できる。したがって、上述したように、上記電解質を介
した隣接EC膜への電流の流れを防止して、上記EC膜
の発色濃度を上記電圧信号の印加時間で設定された発色
濃度に保つことができ、高品位な表示を行うことができ
る。
【0042】さらに、そのために、1本の上記走査配線
に沿って配列された上記画素電極への上記電圧信号の印
加動作を同時に開始することができ、1行の全画素への
書き込み時間を短くできる。
【0043】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記絶縁性樹脂層の表面に凹凸を形成し、上
記絶縁性樹脂層とEC膜との間に所定反射率以上の反射
率を有する金属で成る反射膜を形成すれば、上記EC膜
からの発色光を上記反射膜によって高い反射率で反射し
て、暗い外部環境においても明るい表示を得ることがで
きる。その際に、上記反射膜の表面にも凹凸が形成され
ている。したがって、正反射成分が少なく指向性の少な
い表示を得ることができる。さらに、上記EC膜にも凹
凸が形成されている。したがって、上記EC膜の表面積
が広くなり色が濃く見え、明るく見やすい表示を得るこ
とができる。
【0044】また、この発明のエレクトロクロミック表
示装置は、上記反射膜を上記画素電極で構成すれば、上
記画素電極を上記反射膜として機能させることができ、
エレクトロクロミック表示装置の薄型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のエレクトリクロミック表示装置に
おけるTFT部分の概略断面図である。
【図2】 マトリックス型のエレクトリクロミック表示
装置における各画素の配列およびソース信号回路の要部
を示す回路図である。
【図3】 図2における走査信号Ga,信号Ta,信号Tb,
信号Tcの波形の一例を示す図である。
【図4】 従来のECDの構造例を示す断面図である。
【符号の説明】
21…ガラス基板、 22…ゲート配線、 24,37,38,39…TFT素子、 25…ソース電極、 26…ドレイン電極、 27…絶縁性樹脂層、 28…スルーホール、 29…画素電極、 30…EC薄膜、 31…対向ガラス基板、 32…透明導電膜、 33…電解質、 35…配線、 36…ソース配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 642 G09G 3/20 642D 670 670E 3/38 3/38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査配線と複数の信号配線とが互
    いに交差して配設されると共に、上記走査配線と信号配
    線との交差部近傍に第1のスイッチング素子が設けられ
    た基板と、 上記走査配線,信号配線および第1のスイッチング素子
    の上を覆って形成された絶縁性樹脂層と、 上記絶縁性樹脂層上に配設された画素電極と、 上記画素電極上に配設されたエレクトロクロミズム膜を
    備えたことを特徴とするエレクトロクロミック表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエレクトロクロミック
    表示装置において、 上記信号配線は上記第1のスイッチング素子を介して上
    記画素電極と接続されており、 上記各信号配線に接続されて、上記各信号配線に所定電
    圧の電圧信号を供給する電圧信号供給配線と、 上記各信号配線と電圧信号供給配線との間に介設され
    て、夫々の信号配線に対する上記電圧信号の供給時間を
    制御する第2のスイッチング素子を備えたことを特徴と
    するエレクトロクロミック表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のエレクトロクロミック
    表示装置において、 上記第2のスイッチング素子は、上記エレクトロクロミ
    ズム膜の発色濃度に応じた時間だけ上記電圧信号を供給
    するような制御信号に基づいて、動作が制御されるよう
    になっていることを特徴とするエレクトロクロミック表
    示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載のエレクトロクロミック表示装置において、 上記絶縁性樹脂層の表面には凹凸が形成されており、 上記絶縁性樹脂層とエレクトロクロミズム膜との間に、
    所定反射率以上の反射率を有する金属で成る反射膜が配
    設されていることを特徴とするエレクトロクロミック表
    示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のエレクトロクロミック
    表示装置において、 上記反射膜は、上記画素電極であることを特徴とするエ
    レクトロクロミック表示装置。
JP2000078018A 2000-03-21 2000-03-21 エレクトロクロミック表示装置 Pending JP2001264823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078018A JP2001264823A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 エレクトロクロミック表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078018A JP2001264823A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 エレクトロクロミック表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001264823A true JP2001264823A (ja) 2001-09-26

Family

ID=18595486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078018A Pending JP2001264823A (ja) 2000-03-21 2000-03-21 エレクトロクロミック表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001264823A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004049294A1 (ja) * 2002-11-22 2004-06-10 Sony Corporation 電気化学表示装置および駆動方法
WO2005012994A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Sanyo Electric Co., Ltd. エレクトロクロミック表示装置
KR20060092362A (ko) * 2005-02-17 2006-08-23 주식회사 엘지화학 전기변색소자 및 그 제조방법
JP2006520481A (ja) * 2003-01-31 2006-09-07 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミックディスプレイ・デバイス
US7286281B2 (en) 2004-12-28 2007-10-23 Samsung Electronics, Co., Ltd. Electrophoretic display and method of manufacturing thereof
WO2009019957A1 (ja) * 2007-08-07 2009-02-12 Konica Minolta Holdings, Inc. 表示素子
KR100906956B1 (ko) * 2002-12-04 2009-07-08 삼성전자주식회사 반사-투과형 액정표시장치 및 이의 제조 방법
US7830582B2 (en) 2003-07-31 2010-11-09 Satoshi Morita Electrochromic display
US7858983B2 (en) 2003-07-31 2010-12-28 Satoshi Morita Electrochromic display with current drive circuit
US8059329B2 (en) 2006-10-04 2011-11-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Display substrate and method of manufacturing the same
WO2014172974A1 (zh) * 2013-04-23 2014-10-30 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板及其驱动方法和电致变色显示器
CN109557711A (zh) * 2018-12-29 2019-04-02 武汉华星光电技术有限公司 显示面板和显示装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004049294A1 (ja) * 2002-11-22 2004-06-10 Sony Corporation 電気化学表示装置および駆動方法
KR100906956B1 (ko) * 2002-12-04 2009-07-08 삼성전자주식회사 반사-투과형 액정표시장치 및 이의 제조 방법
JP2006520481A (ja) * 2003-01-31 2006-09-07 エヌテラ・リミテッド エレクトロクロミックディスプレイ・デバイス
WO2005012994A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Sanyo Electric Co., Ltd. エレクトロクロミック表示装置
US7858983B2 (en) 2003-07-31 2010-12-28 Satoshi Morita Electrochromic display with current drive circuit
US7369295B2 (en) 2003-07-31 2008-05-06 Sanyo Electric Co., Ltd. Electrochromic display
US7830582B2 (en) 2003-07-31 2010-11-09 Satoshi Morita Electrochromic display
US7286281B2 (en) 2004-12-28 2007-10-23 Samsung Electronics, Co., Ltd. Electrophoretic display and method of manufacturing thereof
KR20060092362A (ko) * 2005-02-17 2006-08-23 주식회사 엘지화학 전기변색소자 및 그 제조방법
US8059329B2 (en) 2006-10-04 2011-11-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Display substrate and method of manufacturing the same
WO2009019957A1 (ja) * 2007-08-07 2009-02-12 Konica Minolta Holdings, Inc. 表示素子
JP5532923B2 (ja) * 2007-08-07 2014-06-25 コニカミノルタ株式会社 表示素子
WO2014172974A1 (zh) * 2013-04-23 2014-10-30 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板及其驱动方法和电致变色显示器
CN109557711A (zh) * 2018-12-29 2019-04-02 武汉华星光电技术有限公司 显示面板和显示装置
WO2020134090A1 (zh) * 2018-12-29 2020-07-02 武汉华星光电技术有限公司 显示面板和显示装置
CN109557711B (zh) * 2018-12-29 2021-04-02 武汉华星光电技术有限公司 显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3617458B2 (ja) 表示装置用基板、液晶装置及び電子機器
US6888606B2 (en) Electrooptic device and electronic apparatus
US6927818B2 (en) Transflective liquid crystal device having light-transmitting films overlapping light reflective films and method of manufacturing such a device
KR100525857B1 (ko) 반투과 반사형 액정 장치 및 그것을 이용한 전자기기
US6970225B2 (en) Electrooptic device, method for manufacturing the same, and electronic apparatus
JP2005512124A (ja) 積層型透過性エレクトロルミネセント表示素子を備えたディスプレイ装置
US20020054006A1 (en) Electrooptical panel, method for driving the same, and electronic equipment
JP2007334224A (ja) 液晶表示装置
US20060061716A1 (en) Electro-optical device, method of manufacturing the same, and electronic apparatus
US6633353B1 (en) Color filter substrate and manufacturing process therefor, liquid crystal device and manufacturing process therefor, and electronic apparatus
JP2006053378A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器
JP2001264823A (ja) エレクトロクロミック表示装置
US8421726B2 (en) Liquid crystal display device, active matrix substrate, and electronic device
JP2006220786A (ja) アクティブマトリクス型表示装置
JP2000267077A (ja) 液晶表示装置および電子機器
US6927831B2 (en) Liquid crystal device and electronic apparatus having a substantially uniform substrate interval
JP4158763B2 (ja) 液晶表示装置、液晶表示装置の製造方法、及び電子機器
TWI442135B (zh) 顯示裝置
JP2003344840A (ja) 液晶装置、およびそれを用いた電子機器
JP2006234871A (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP4120655B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
US7812903B2 (en) Liquid crystal display enhanced in particular by elimination of harmful effects on the edges of addressed zones
JP2001305996A (ja) 表示装置用基板及びその製造方法、並びに液晶装置及び電子機器
JP2006053287A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2005084513A (ja) 電気光学装置、およびそれを備えた電子機器