WO2004049294A1 - 電気化学表示装置および駆動方法 - Google Patents

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Abstract

時間変化による表示濃度の劣化を抑制し、優れた表示特性を実現することが可能な電気化学表示装置およびその駆動方法を提供する。各画素において画素電極に電圧を印加し、金属を析出、溶解させて画像を表示するに際し、画素電極に書込電圧を加える時間を制御して階調表示を行う。このとき、書込電圧により画素に流れる電流密度が50mA/cm2以下となるように設定し、書込電圧を印加する時間を複数のサブフィールドに分割し、各サブフィールドにおいて電圧を印加するか否かを選択することで書込電圧を加える時間の制御を行う。

Description

電気化学表示装置およぴ駆動方法
技術分野
本発明は、 画素電極に電圧を印加し、 金属を析出および溶解させて画 像を表示する電気化学表示装置おょ田ぴその駆動方法に関し、 いわゆる電 子ペーパーに適した電気化学表示装置およびその駆動方法に関するもの である。
背景技術
近年、 ネッ トワークの普及に伴い、 これまで印刷物の形態で配布され ていた文書類が、 いわゆる電子書類の形態で配信されるようになつてき ている。 さらに、 書籍や雑誌なども、 いわゆる電子出版の形で提供され る場合が多くなりつつある。 これらの情報を閲覧するために、 従来、 コ ンピュータの C RT ( c a t h o d e r a y t u e ) や液晶ディ スプレイから読み取ることが広く行われている。
しかしながら、 上記 C RTのような発光型のディスプレイでは、 人間 工学的理由から疲労が著しく、 長時間の読書などには耐えられないこと が指摘されている。 また、 液晶ディスプレイのようなバックライ ト型の ディスプレイであっても、 蛍光管特有のちらつきから、 同様に読書には 向かないとされている。 さらに、 いずれも読む場所がコンピュータの設 置場所に限られるという難点がある。
近年、 バックライ トを使用しない反射型液晶ディスプレイも実用にな つているが、 液晶の無表示 (白色表示) における反射率は 3 0〜 4 0 % であり、 これは紙への印刷物の反射率 (O A用紙及び文庫本の反射率 7 5 %、 新聞紙の反射率 5 2 % ) に比べて著しく視認性が悪い。 また、 反 射板によるぎらつきなどから疲労が生じやすく、 これも長時間の読書に 耐え得るものではない。
そこで、 これらの問題点を解決するために、 いわゆるペーパーライク ディスプレイ、 あるいは電子ペーパーと呼ばれるものが開発されつつあ る。 これらは主に電気泳動法により着色粒子を電極間で移動させるか、 二色性を有する粒子を電場で回転させることにより着色させている。 し かしながら、 これらの方法では、 粒子間の隙間が光を吸収し、 その結果 としてコン トラス トが悪くなり、 また、 駆動する電圧を 1 0 0 V以上に しなければ実用上の書き込み速度 ( 1秒以内) が得られないという難点 がある。
これらの表示方式のディスプレイに対して、 電気化学的な作用に基づ き発色を行う電気化学表示素子 (エレク ト口クロミックディスプレイ : E C D ) は、 コン トラス トの高さという点で上記方式のディスプレイに 比べて優れており、 例えば調光ガラスや時計用のディスプレイとして既 に実用化されている。 ただし、 調光ガラスや時計用ディスプレイは、 そ もそもマトリタス駆動の必要が無いことから、 そのままでは電子ぺーパ 一のようなディスプレイ用途には適さない。 また、 一般的に黒色の品位 に劣り、 反射率も低いレベルに止まっている。
また、 電子ペーパーのようなディスプレイにおいては、 その用途上、 太陽光や室内光に晒され続けることになるが、 上記調光ガラスや時計用 ディスプレイにおいて実用化されているような電気化学表示素子では、 黒色の部分を形成するために有機材料が使用されており、 耐光性の点で 問題が生ずる。 一般に、 有機材料は耐光性に乏しく、 長時間使用した場 合には褪色して黒色濃度が低下する。 このような技術的な課題を解決するために、 色の変化を行う材料とし て金属イオンを用いた電気化学表示素子およびこれを用いた電気化学表 示装置が提案されている。 この電気化学表示装置では、 高分子電解質層 に金属イオンを溶解させておき、 電気化学的な酸化 ·還元により金属を 析出 ·溶解させ、 これに伴う色の変化を利用して表示を行う。 ここで、 例えば高分子電解質層に着色材を含有させておけば、 色の変化が生じた 場合のコントラス トを高くすることができる。
しかしながら、 上述した電気化学表示素子を用いた表示装置において は、 表示内容を一度表示した後には表示内容の書き換えを頻繁には行わ ず、 表示内容を一定時間保持するという使用方法が取られる。 金属の析 出 ·溶解によって反射率を変化させて画素における表示と非表示を切り 替える電気化学表示装置においては、 表示後の時間経過に伴って析出し ていた金属が溶解して、 表示濃度が経時的に変化してしまい、 特に多段 階の階調表示を行う場合に表示内容の変化ゃ視認性の低下などを引き起 こしてしまうため、 表示特性が劣化するという問題があった。
したがって本願発明は、 経時変化による表示濃度の劣化を抑制し、 優 れた表示特性を実現することが可能な電気化学表示装置およびその駆動 方法を提供することを課題とする。 発明の開示
上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置は、 基板上に 複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向に配されると共に 前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路が形成され、 前記画 素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を印加し、 金属を 析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であって、 前記画素 回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印加する時間 を制御して階調表示を行うことを特徴とする。
金属を析出させるための析出電圧を画素電極に印加する時間を制御す ることによって、 画素に析出する金属の量を制御して反射率を変化させ て、 電気化学表示装置で階調表示を行うことができる。
このとき画素電極に印加する析出電圧を一定として、 画素に流れる電 流密度が一定値以下となるように金属の析出を行うことで、 析出した金 属が溶解して表示濃度が経時変化してしまうことを防止することが可能 となる。 また、 画素に流れる電流密度は、 5 0 m A / c m 2以下である ことが望ましい。 書込電圧を加える時間の制御は、 電圧を印加する時間 を複数のサブフィールドに分割し、 各サブフィールドにおいて析出電圧 を印加するか否かを選択することでも実現される。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置は、 基 板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向に配される と共に、前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であって、 前 記画素回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印加す る際に、 前記析出電圧を多段階に変化させることを特徴とする。
金属を析出させるための析出電圧を多段階に変化させることにより、 単位時間当たりに析出する金属の量を多段階に変化させることができ、 所定の金属量を画素に析出させるための時間を変化させることが出来る, このとき、 画素に流れる電流密度が一定値以上となる強調パルス電圧 を印加した後に、 電流密度が一定値以下となる書込電圧を印加すること で、 画素の表示が目的の反射率になるまでの時間を短縮することが可能 となる。 また、 このとき画素に流れる電流密度を 5 0 m A / c m 2以上 から 5 0 m A / c m 2以下と変化させることで、 析出した金属が溶解す ることを効果的に抑制することが出来るため、 反射率の経時変化を低減 して良好なコントラス トを維持することが可能となる。
また、 画素電極に析出電圧を加える時間を制御することによって、 画 素に析出する金属の量を制御して反射率を変化させて、 電気化学表示装 置で階調表示を行うことができる。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置は、 基 板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向に配される と共に、前記信号配線と前記走查配線との交差部に画素回路が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であって、 前 記画素回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印加す る時間を複数のサブフィールドに分割し、 前記各サブブイールド期間中 に電圧を印加するか否かを選択することで、 前記画素電極に前記析出電 圧を印加する時間を制御することを特徴とする。
画素での黒表示濃度である反射率は、 画素中に析出した金属量に依存 するため、 画素電極に電圧を加える時間を複数に分割したサブブイール ドを適宜選択して組み合わせることで、 画素電極に析出電圧を印加する 時間を制御し、 多段階の階調表示をすることができる。
また、 画素電極に電圧を加える時間を複数に分割したサブフィールド を、 各サブフィールドの持続期間がそれぞれ異なる時間とし、 各サブフ ィールドの時間長の比率をおよそ 2の n乗 (nは自然数) としたものと することで、 電圧印加時間を n個のサブフィールドに分割することで 2 n段階の階調表示を行うことが出来るようになる。 これにより、 全て のサブフィールドで印加される電圧を一定値として、 電圧を供給するデ ータ ドライバを多値の出力を必要としない O N / O F Fの 2値とするこ とができ、 回路規模を小さく してモジュールの低価格化を図ることが出 来る。
また、 サブフィールドの後に全ての画素での金属の析出を停止する書 込み停止期間を設けることで、 サブフィールドごとに析出する金属量を 限定することが出来るため、 サブブイールドを選択して組み合わせた際 の金属の析出量を制御することができ、 良好な表示特性を得ることが出 来る。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置は、 墓 板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向に配される と共に、前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であって、 前 記画素回路が、 金属の析出を行う画素を決定する選択トランジスタと、 前記画素電極に対して電圧の印加をする駆動トランジスタと、 前記駆動 トランジスタのゲート電極に印加される電圧を保持する電圧保持容量と を有することを特徴とする。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置は、 基 板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向に配される と共に、前記信号配線と前記走查配線との交差部に画素回路が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であって、 前 記画素回路が第一の トランジスタと、 第二の トランジスタと、 キャパシ タとを有して、 共通配線と接地配線とに接続され、 前記第一のトランジ スタのソース · ドレイン電極の一方が前記信号配線に接続され、 前記第 一のトランジスタのゲート電極が前記走査配線に接続され、 前記第一の トランジスタのソース · ドレイン電極の他方が前記第二の トランジスタ のゲート電極おょぴ前記キャパシタの一方の電極に接続され、 前記キヤ パシタの他方の電極が前記接地配線に接続され、 前記第二のトランジス タのソース · ドレイン電極の一方が前記画素電極に接続され、 前記第二 のトランジスタのソース · ドレイン電極の他方が前記共通配線に接続さ れることを特徴とする。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置の駆動 方法は、 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ せて画像を表示する際に、 金属を析出させるための析出電圧を前記画素 電極に印加する時間を制御して階調表示を行うことを特徴とする。
金属を析出させるための析出電圧を画素電極に印加する時間を制御す ることによって、 画素に析出する金属の量を制御して反射率を変化させ て、 電気化学表示装置で階調表示を行うことができる。
このとき画素電極に印加する析出電圧を一定として、 画素に流れる電 流密度が一定値以下となるように金属の析出を行うことで、 析出した金 属が溶解して表示濃度が経時変化してしまうことを防止することが可能 となる。 また、 画素に流れる電流密度は、 5 0 m A Z c m 2以下である ことが望ましい。 書込電圧を加える時間の制御は、 電圧を印加する時間 を複数のサブフィールドに分割し、 各サブフィールドにおいて析出電圧 を印加するか否かを選択することでも実現される。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置の駆動 方法は、 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ せて画像を表示する際に、 前記画素電極に印加する金属を析出させるた めの析出電圧を多段階に変化させることを特徴とする。
金属を析出させるための析出電圧を多段階に変化させることにより、 単位時間当たりに析出する金属の量を多段階に変化させることができ、 所定の金属量を画素に析出させるための時間を変化させることが出来る このとき、 画素に流れる電流密度が一定値以上となる強調パルス電圧 を印加した後に、 電流密度が一定値以下となる書込電圧を印加すること で、 画素の表示が目的の反射率になるまでの時間を短縮することが可能 となる。 また、 このとき画素に流れる電流密度を 5 0 m A Z c m 2以上 から 5 0 m A Z c m 2以下と変化させることで、 析出した金属が溶解す ることを効果的に抑制することが出来るため、 反射率の経時変化を低減 して良好なコントラス トを維持することが可能となる。
また、 画素電極に析出電圧を加える時間を制御することによって、 画 素に析出する金属の量を制御して反射率を変化させて、 電気化学表示装 置で階調表示を行うことができる。
また、 上記課題を解決するために本願発明の電気化学表示装置の駆動 方法は、 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ せて画像を表示する際に、 金属を析出させるための析出電圧を前記画素 電極に印加する時間を複数のサブフィールドに分割し、 前記各サブフィ ールド期間中に電圧を印加するか否かを選択することで、 前記画素電極 に前記析出電圧を印加する時間を制御することを特徴とする。
画素での黒表示濃度である反射率は、 画素中に析出した金属量に依存 するため、 画素電極に電圧を加える時間を複数に分割したサブフィール ドを適宜選択して組み合わせることで、 画素電極に析出電圧を印加する 時間を制御し、 多段階の階調表示をすることができる。
また、 画素電極に電圧を加える時間を複数に分割したサブフィールド を、 各サブフィールドの持続期間がそれぞれ異なる時間とし、 各サブフ ィールドの時間長の比率をおよそ 2の n乗 (nは自然数) としたものと することで、 電圧印加時間を n個のサブフィールドに分割することで 2 n段階の階調表示を行うことが出来るようになる。 これにより、 全て のサブフィールドで印加される電圧を一定値として、 電圧を供給するデ ータ ドライバを多値の出力を必要としない O N Z O F Fの 2値とするこ とができ、 回路規模を小さく してモジュールの低価格化を図ることが出 来る。
また、 サブフィールドの後に全ての画素での金属の析出を停止する書 込み停止期間を設けることで、 サブフィールドごとに析出する金属量を 限定することが出来るため、 サブフィールドを選択して組み合わせた際 の金属の析出量を制御することができ、 良好な表示特性を得ることが出 来る。 図面の簡単な説明
図 1は、 電気化学表示装置の構造を模式的に示す図である。
図 2は、 電気化学表示装置の画素を駆動するための画素回路 6の一例 を示す回路図である。
図 3は、 三角波電圧をカラム電極一口ゥ電極間に印加した場合の電流 一電圧過渡応答特性を示す特性図である。
図 4は、 電気化学表示装置での画像形成を行うための書き込み時の動 作シーケンスである。
図 5は、 高分子電解質層に電圧を印加した場合の反射率の時間変化を 示す光学応答特性のグラフである。
図 6は、 高分子電解質層に電圧を印加した時に流れる電流密度の時間 変化を示すグラフである。
図 7は、 高分子電解質層に _ 1 . 5 Vを印加して、 電圧印加時間を変 化させた場合に得られる反射率を示す光学応答特性のグラフである。
図 8は、 高分子電解質層に電圧を印加した後での反射率の時間変化を 示す光学応答特性のグラフである。
図 9は、 高分子電解質層に一 1 . 2 Vの電圧を印加した場合の光学応 答特性を示したグラフである。 図 1 0は、 析出期間によって表示濃度の制御を行った場合での反射率 の経時変化を示すグラフである。
図 1 1は、 析出期間の最初に強調パルス印加期間を 0. 0 5秒設け、 その後に書き込み電圧印加期間を 0. 2 5秒設けたときの光学応答特性 を示したグラフである。
図 1 2は、 強調パルス印加期間と書き込み電圧印加期間の設定を変化 させ、 析出期間後のメモリ一期間での反射率の経時変化を示したグラフ である。
図 1 3は、 電気化学表示装置の駆動方法で用いるサブフィールドの重 み付けの概念を示す模式図である。
発明を実施するための最良の形態
[第一の実施の形態]
以下、 本願発明を適用した電気化学表示装置および電気化学表示装置 の駆動方法について、 第一の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説 明する。 なお本願発明は、 以下の記述に限定されるものではなく、 本発 明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本例の表示装置は、 電気析出特性を利用して金属の析出、 溶解により 表示が行われる電気化学表示装置 (E l e c t r o D e p o s i t i o n D i s p l a y : EDD) であり、 ァクティブマトリクス駆動方 式により駆動されるものである。 図 1は本願発明の電気化学表示装置の 構造を模式的に示す図であり、 背面基板 1上にデータ配線 2とゲート走 査配線 3と共通配線 4と GND配線 5 とが配線され、 各電極の交差部に は画素回路 6が形成されている。 データ配線 2とグート走查配線 3とは 互いに直交して行方向と列方向に配置されており、 データ配線 2とゲー ト走査配線 3との交差部には、 画素回路 6 と接続された画素電極 9が形 成されて画素が形成されている。 データ配線 2とゲート走査配線 3 と共 通配線 4と G N D配線 5は、 それぞれ別の電位によって画素回路 6を駆 動する電極群であるので、 互いに接触することがないように図示しない 絶縁膜により隔てられている。
各電極群および画素電極 9上には高分子電解質層 7が積層して配され、 高分子電解質層 7上には透明電極 8が積層して配置されている。 したが つて、 高分子電解質層 7は背面基板 1上に形成された画素電極 9 と透明 電極 8 とによって挟持され、 透明電極 8 と画素電極 9 との間に印加され た電圧により、 高分子電解質層 7中で金属の析出および溶解が行われて 画像表示を行う。
高分子電解質層 7に用いるマ ト リ クス (母材) 用高分子としては、 骨 格ユニッ トがそれぞれ— (c一 C _ 0 ) n—、 - ( C - C - N ) n—、 - ( C - C - S ) n—で表されるポリエチレンォキサイ ド、 ポリエチレン ィミン、 ポリエチレンスルフイ ドが挙げられる。 これらを主鎖構造とし て、 枝分があってもよレ、。 また、 ポリメチルメタクリ レート、 ポリフッ 化ビニリデン、 ポリ ビニリデンク口ライ ド、 ポリカーボネート等も好ま しい。
高分子電解質層 7を形成する際には、 前記マトリタス高分子に所要の 可塑剤を加えるのが好ましい。 好ましい可塑剤としては、 マトリクス高 分子が親水性の場合には、 水、 エチルアルコール、 イソプロピルアルコ ールおよびこれらの混合物等が好ましく、 疎水性の場合にはプロピレン カーボネート、 ジメチノレカーボネート、 エチレンカーボネート、 γ—ブ チロラタ トン、 ァセ トニ ト リル、 スルフォラン、 ジメ トキシェタン、 ェ チルアルコール、 イ ソプロ ピルアルコール、 ジメチ /レフオルムアミ ド、 ジメチルス/レフォキシド、 ジメチルァセ トアミ ド、 η—メチルピロ リ ド ンおよびこれらの混合物等が好ましい。 高分子電解質層 7は、 前記マトリタス用高分子に電解質を溶解せしめ 'て形成されるが、 電解質としては、 表示のための発色材料として機能す る金属塩の他、 四級アンモニゥムハライ ド (F, C l, B r, I ) ゃァ ルカリ金属ハラィ ド (L i C l , L i B r , L i I , N a C 1 , N a B r, N a I等) 、 シアン化アルカリ金属塩、 チォシアン化アルカ リ金属 塩等を挙げることができ、 これらから選ばれた少なく とも 1種類の支持 電解質を含有したものを電解質として溶解せしめる。
ここで、 表示のための発色材料として機能する金属塩を構成する金属ィ 才ンとしては、 ビスマス、 銅、 銀、 リチウム、 鉄、 クロム、 ニッケル、 カ ドミウム等を挙げることができ、 これらを単独、 若しくは組み合わせ て用いる。 金属塩としては、 これら金属の任意の塩を用いればよく、 銀 塩を例にすれば、 硝酸銀、 ホウフッ化銀、 ハロゲン化銀、 過塩素酸銀、 シアン化銀、 チォシアン化銀等を挙げることができる。
また、 高分子電解質層 7は、 コン トラス トを向上させるために、 着色 材を添加してもよい。 金属の析出による着色が黒色の場合には、 背景色 としては白色とすることが好ましく、 白色の隠蔽性の高い材料を着色材 として導入することが好ましい。 このような材料としては、 着色用の白 色粒子を用いることができ、着色用の白色粒子としては、二酸化チタン、 炭酸カルシウム、 シリカ、 酸化マグネシウム、 酸化アルミニウム等を使 用することができる。
このとき、 白色顔料を混ぜる割合としては、 無機粒子による場合、 約 1〜 2 0重量%が好ましく、 より好ましくは約 1〜 1 0重量%であり、 さらに好ましくは約 5〜 1 0重量%である。 このような割合に規制する のは、 酸化チタンなどの白色顔料は、 高分子への溶解性はなく分散する だけであって、 混合する割合が増えると、 白色顔料が凝集する結果、 光 学濃度が不均一になってしまうからである。 また、 白色顔料にはイオン 導電性がないため、 混合割合の増加は高分子電解質の導電性の低下を招 く。 両者を考慮すると、 混合割合の上限はおよそ 2 0重量%である。 上記のように無機粒子を着色材として高分子電解質層 7に混入する場 合、高分子電解質層 7の厚さは 1 0〜 2 0 0 /x mとすることが好ましく、 より好ましくは 1 0〜 1 0 0 i m、 さらに好ましくは 1 0〜 5 0 // ΐηで ある。 高分子電解質層 7は、 薄い方が電極間の抵抗が小さくなるので発 色、消色時間の短縮や消費電力の低減に繫がり好ましい。しかしながら、 高分子電解質層 7の厚さが 1 0 μ m未満になると、 機械的強度が低下し て、 ピンホールや亀裂が生ずる等の不都合が発生する。 また、 高分子電 解質層 7の厚さがあまり薄い場合には、 結果として上記無機粒子の混入 量が少なくなり、 白色性 (光学濃度) が十分でなくなる虞れがある。 なお、 高分子電解質層 7に混入する着色材として色素を用いる場合、 着色材を混入する割合としては、 1 0重量%以下であってもよい。 これ は、 色素の発色効率が無機粒子に比べて遙かに高いためである。 したが つて、 電気化学的に安定した色素であれば、 少ない量でも十分なコント ラス トを得ることができる。 かかる色素としては、 例えば油溶性染料が 好ましい。
電気化学表示装置の画素を駆動するための画素回路 6の一例を図 2に 示す。 データ配線 2と共通配線 4が図面上下方向を長手方向として互い に平行に配線され、 ゲート走査配線 3 と G N D配線 5が図面左右方向を 長手方向として互いに平行に配線されている。 また画素回路 6は、 キヤ パシタ 1 1 と第 1 トランジスタ 1 2と第 2 トランジスタ 1 3 とを有して いる。
データ配線 2は、 画素回路 6を駆動するためのデータ電位を供給する 信号配線として機能する。 ゲート走查配線 3は、 背面基板 1上に形成さ れた画素回路 6を線順次に走査して、 駆動する画素回路 6を選択する走 查配線として機能する。 共通配線 4と G N D配線 (接地配線) 5とは互 いの電位差によって、 高分子電解質層 7に印加される電圧を決定する。 キャパシタ 1 1の一方の電極は G N D配線 5に接続され、 もう一方の 電極は第 1 トランジスタ 1 2のソース · ドレイン電極 1 2 aおよび第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極に接続されている。 第 1 トランジスタ 1 2のグート電極はゲート走査配線 3に接続され、 第 1 トランジスタ 1 2 のソース ' ドレイン電極 1 2 bはデータ配線 2に接続され、 第 1 トラン ジスタ 1 2のソース · ドレイン電極 1 2 aは第 2 トランジスタ 1 3のゲ 一ト電極おょぴキャパシタ 1 1に接続されている。 第 2 トランジスタ 1 3のソース ' ドレイン電極 1 3 aは共通配線 4に接続され、 第 2 トラン ジスタ 1 3のソース ' ドレイン電極 1 3 bは画素電極 9に接続され、 第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極には第 1 トランジスタ 1 2のソース . ドレイン電極 1 2 aおよびキャパシタ 1 1の一方の電極が接続されてい る。
第 1 トランジスタ 1 2は、 金属の析出を行う画素を決定する選択トラ ンジスタとして機能し、 第 2 トランジスタ 1 3は、 画素電極に対して電 圧の印加をする駆動トランジスタとして機能し、 キャパシタ 1 1は、 第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極に印加される電圧を保持する電圧保持 容量として機能する。 画素電極 9は、 画素回路 6上に重畳して配置され ている高分子電解質層 7と接触しており、 対向する透明電極 8 と対にな つて高分子電解質層 7に対して電圧を印加する。
以上が電気析出特性を利用した電気化学表示装置の構成であるが、 次 に、 この表示装置の駆動方法について説明する。
電気析出特性を利用した表示装置において、 三角波電圧を透明電極 8 一画素電極 9間に印加した場合、 図 3に示すような電流一電圧過渡応答 特性を示す。 上記透明電極 8—画素電極 9間にゼロからマイナス側に電 圧を加えていく と、 しばらくは銀は析出せず、 析出閾値電圧 V t h _。nを 越えたところで透明電極 8への銀の析出が始まる。
銀の析出は、 三角波電圧の頂点に相当する書き込み電圧を越え、 次第 に電圧が下がっても続き、 先の析出閾値電圧 V t h―。 nを下回っても続く , 銀の析出が終わるのは、 印加電圧が溶解閾値電圧 V tf f まで下がつ た時である。 一方、 逆極性 (プラス) の電圧を透明電極 8—画素電極 9 間に印加すると、銀の溶解が始まり、溶解最大電圧 V。 f fm a xに到達し た時点で析出していた銀は消失する。
上述した電気化学表示装置での画像形成を行うための書き込み時の動 作シーケンスを図 4に示す。 図 4はデータ配線 2とゲート走査配線 3 と 共通配線 4と透明電極 8とに印加されている電位について、 画面全体の グート走查配線 3を線順次に走査するのに必要な時間である 1サブブイ 一ルド期間内のシーケンスを示したものである。 共通配線 4に印加され る電圧を V c o m 1 と表し、 透明電極 8に印加される電圧を V c o m 2 で表す。 また画面全体ではゲート走査配線 3が N本形成され、 データ配 線 2が M本形成されているとする。 一本のゲート走査配線 3に電圧が印 加される時間であるグート走查配線選択期間を 1 Hと表すと、 1サブフ ィールドに要する時間は 1 H X Nで表される。
第 2 トランジスタ 1 3のソース · ドレイン電極 1 3 a に接続されてい る共通配線 4の電位である V c o m 1は、 サブフィールド期間全体を通 して接地電位とされている。 透明電極 8にはサブフィールド期間全体を 通して、 高分子電解質層 7に金属を析出させるための析出電圧として、 図 3に示した析出閾値電圧 V tnより低いマイナスの電位 V c o m 2が印加されている。
各ゲート走査配線 3には一番目の配線から N番目の配線まで、 各ゲー ト走査配線 3に対してグート走查配線選択期間中にゲート選択電圧 V g が印加されることで、 線順次に走査が行われていく。 ゲート選択電圧 V gがゲート走査配線 3に印加されていない期間は、 グート走查配線 3に は接地電位が印加されている。 ゲート走查配線 3に印加されたゲート選 択電圧 V gに同期して、 金属の析出を行う画素に相当するデータ配線 2 にはデータ電圧 V dが印加される。 データ電圧 V dがデータ配線 2に印 加されていない期間は、 データ配線 2には接地電位が印加されている。 このとき、 ゲート選択電圧 V gは第 1 トランジスタ 1 2を O Nにするの に必要な電圧以上であり、 データ電圧 V dは第 2 トランジスタ 1 3を O Nにするのに必要な電圧以上であるとする。
線順次にゲート選択電圧 V gが印加されると、 ゲート選択電圧 V gが 印加されているゲート走查配線 3に接続されている画素では、 図 2に示 した画素回路 6での第 1 トランジスタ 1 2のゲート電極に電圧が印加さ れ、 第 1 トランジスタ 1 2が O N状態となる。 金属の析出を行わない画 素においては、 データ配線 2が接地電位であるために第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極も接地電位であり、 第 2 トランジスタ 1 3のソース · ドレイン電極 1 3 a とソース · ドレイン電極 1 3 b との間は電流が流れ ず、 高分子電解質層 7にも電流が流れることはない。 また、 キャパシタ 1 1の両極が接地電位となっているのでキャパシタ 1 1に蓄積されてい る電荷量はゼロである。
しかし、 金属の析出を行う画素においては、 データ配線 2に対してデ ータ電圧 V dが印加されているため、 第 2 トランジスタ 1 3が O N状態 となり第 2 トランジスタ 1 3のソース · ドレイン電極 1 3 a とソース · ドレイン電極 1 3 bとの間には電流が流れるため、 透明電極 8と画素電 極 9 との間に挟持されている高分子電解質層 7には、 金属を析出させる 析出電圧 V c o m 2が印加されて電流が流れることとなる。 また、 キヤ パシタ 1 1にはデータ電圧 V dに応じて電荷が蓄積された状態となる。 このため、 ゲート走査配線 3にゲート選択電圧 V gが印加されなくなつ て第 1 トランジスタ 1 2が O F F状態となった場合にも、 キャパシタ 1 1に蓄積された電荷によって第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極にはデ ータ電圧 V dが保持され、 第 2 トランジスタ 1 3は O N状態が保持され るため高分子電解質層 7には電流が流れ続けることとなる。
キャパシタ 1 1に蓄積された電荷による第 2 トランジスタ 1 3が O N である状態は、 次回以降のサブフィールドにおいてグート走査配線 3に ゲート選択電圧 V gが印加されると同時にデータ配線 2が接地電位とな るまで持続する。 このとき、 ゲート走查配線 3にはゲート選択電圧 V g が印加されているために第 1 トランジスタ 1 2は O N状態となり、 デー タ配線 2が接地電位であるためにキャパシタ 1 1に蓄積されていた電荷 がゼロになり、 第 2 トランジスタ 1 3のゲート電極も接地電位となり第 2 トランジスタ 1 3が O F F状態となる。 したがって第 2 トランジスタ 1 3のソース · ドレイン電極 1 3 a とソース . ドレイン電極 1 3 b との 間は電流が流れなくなり、 高分子電解質層 7にも電流は流れなくなり、 金属の析出が停止する。
上述した様に本願発明の電気化学表示装置では、 あるサブフィールド 期間に選択された画素の高分子電解質層 7に電流が流れて金属の析出が 行われると、 次回以降のサブフィールド期間において、 当該画素のゲー ト走查配線 3に印加されるグート選択電圧 V gと同期してデータ配線 2 に接地電位が与えられるまで、 金属の析出が持続することとなる。 これ により、 高分子電解質層 7の画素に相当する位置に金属を析出させる時 間を調整することが可能となる。
次に図 5乃至図 1 0を用いて、 金属を析出させるために高分子電解質 層 7に流す電流の電圧および光学応答特性について、 高分子電解質層 7 に一定値の電流が流れる時間を制御することによって、 電気化学表示装 置の階調表示を実現できる理由、 および、 高分子電解質層 7に流れる電 流密度を小さくすることで反射率の経時変化を抑制して表示内容を維持 することが可能な理由を説明する。
図 5は、 高分子電解質層 7に電圧を印加した場合の反射率の時間変化 を示す光学応答特性のグラフである。 横軸は時間経過を示し単位は秒で あり、 0. 0 5秒から 0. 1 5秒の間が電圧が印加されている期間であ る。 縦軸は画素に入射した光が反射していく割合である反射率を示し、 反射率の数値が小さいほど濃い黒表示であることを示している。
一 2. 4 V〜一 0. 8 Vの電圧を印加したところ、 全ての電圧におい て時間の経過と共に反射率が低下する傾向が見られた。 電圧の印加を止 めた時刻 t = 0. 1 5秒の時点での反射率は、 反射率が大きいほうから - 0. 8 V, - 1. I V, 一 1. 3 V, 一 1. 4 V, — 1. 5 V, - 1. 7 V, 一 1. 8 V, — 1. 9 V, 一 2. 4 V, - 2. 3 V, - 2. 0 V の電圧印加であった。 これにより、 電位差が小さい場合には反射率の低 下が小幅なものにとどまり、 電位差が大きい場合には反射率の低下は顕 著になることがわかる。 これは、 時間経過と共に金属の析出が連続して 行われ、 電位差が大きい場合には流れる電流が大きいために析出する金 属量も多くなるためと理解できる。
次に、 高分子電解質層 7に電圧を印加した時に流れる電流密度の時間 変化のグラフを図 6に示す。横軸は時間経過を示し単位は秒であり、 0. 0 5秒から 0. 1 5秒の間が電圧が印加されている期間である。 縦軸は 高分子電解質層 7に流れる電流の電流密度を示し単位は mA/ c m2で ある。
図 6に示したグラフは、 一 2. 5 V〜一 0. 8 Vの電圧を印加したと きの電流密度の時間変化を示しており、 時刻 t = 0. 0 6秒の時点での 電流密度が小さい方から一 0. 8 V, - 1. I V, 一 1. 3 V, — 1. 4 V, 一 1. 5 V, 一 1. 7 V, - 1. 8 V, 一 1. 9 V, 一 2. 0 V, 一 2. 3 V, — 2. 4 V, 一 2. 5 Vの電圧印加を示している。 電流密 度一 5 O mAZ c m2以下となる電位差— 1. 5 V以下では電圧印加期 間中の電流密度は一定値であるとみなすことが出来るが、 電流密度が一 5 0 mAZ c m2よりも大きい場合である電位差が一 1. 5 Vより大き い場合には、 電圧印加の初期には電流密度が大きいが時間経過と共に電 流密度が小さくなつていく ことがわかる。
電流密度が一定値であるとみなせる電位差一 1. 5 V以下の場合、 図 5を参照すると反射率の時間変化は、 ほぼ直線的な変化であるというこ とがわかる。 これは、 高分子電解質層 7を流れる電流密度がほぼ一定で あるために、 金属の析出する量もほぼ一定であり反射率の変化も一定の 割合で変化していると考えることが出来る。 したがって、 高分子電解質 層 7に印加する電圧を— 1. 5 V以下の一定値として、 電圧を印加する 時間を変更することにより、 画素の反射率を変化させて階調表示を行う ことが出来る。
図 7は、 高分子電解質層 7に析出電圧として一 1 · 5 Vを印加して、 析出電圧を印加する時間を変化させた際に得られる反射率を示すグラフ である。 電圧印加時間が 0. 0 8秒のときの反射率が約 44 %であり、 0. 1 0秒のときの反射率が約 3 8 %であり、 0. 1 2秒のときの反射 率が約 3 0 %であり、 0. 1 4秒のときの反射率が約 2 3 %であった。 したがって、画素ごとに析出電圧を印加する時間を制御することにより、 画素ごとに異なる反射率の表示を行う階調表示を実現できることがわか る。
本願発明の電気化学表示装置は、 電子ペーパーとして表示内容を一定 期間保持する使用方法が想定されているため、 画面全体での金属の析出 が完了した後に、 表示状態を保持するメモリー期間が必要とされる。 そ のため、 高分子電解質層 7に析出電圧を印加して各画素において金属を 析出させた後の表示特性が重要である。 高分子電解質層 7に電圧を印加 した後での反射率の時間変化を表した光学応答特性のグラフを図 8に示 す。 横軸は時間経過を示し単位は秒であり、 0. 0 5秒から 0. 1 5秒 の間が析出電圧が印加されている析出期間である。 縦軸は画素に入射し た光が反射していく割合である反射率を示している。 金属の析出が行わ れる期間と比較して、 メモリ一期間を長時間に設定した場合の反射率の 時間変化を知るために、 時間 tは 4 5 0秒まで表示している。 グラフ中 には表示していないが、 析出期間とメモリー期間との間には、 全ての画 素のデータ配線 2に接地電位が印加されて第 2 トランジスタ 1 3が O F F状態となる、 書き込み停止期間が設けられている。
グラフ中の各曲線は、 メモリ一期間の初期における反射率が大きいほ うカ ら一 0. 8 V, - 1. 0 V, — 1. 2 V, 一 1. 4 V, 一 1. 6 V, — 1. 8 V, — 2. 0 Vの電圧印加の場合を示している。 一 0. 8 V〜 - 1. 4 Vまでの電位差を印加した場合には、 メモリー期間を通してほ ぼ一定の反射率であるとみなすことが出来るが、 一 1. 6 Vよりも大き い電位差を印加した場合には、 時間経過と共に反射率が変化していき黒 表示の濃度が低下していることがわかる。 メモリ一期間内に画素の表示 濃度が変化してしまう ということは、 表示画面上でのコントラス トが変 化することを意味するので、 反射率が経時変化してしまうような電圧を 印加することは表示特性上好ましくない。
時間の経過と共に表示濃度が低下している点から、 析出期間中に析出 した金属が高分子電解質層 7中に溶解していることがわかる。 また、 加 えられる析出電圧が大きいほど反射率の変化が大きいことから、 析出期 間に流れた電流密度が大きいほどメモリ一期間に溶解していく金属量が 多いことがわかる。 これらのことから、 析出期間に印加される析出電圧 が大きいと、 高分子電解質層 7に流れる電流密度が大きいため、 単位時 間当たりに析出する金属の量は多いが、 金属の析出はポーラス状になつ ており体積に対する表面積の割合が大きく、 電圧の印加を止めた状態で の金属の溶解が起こりやすくなっていると推測される。
高分子電解質層 7に印加される析出電圧が大きいときに、 反射率が時 間変化してしまう理由としては以上の理由が考えられるため、 析出期間 に高分子電解質層 7に流れる電流密度はある一定値以下であることが望 まれる。 図 8のグラフでは一 1. 4 Vでは反射率の変化が見られなかつ たが、 一 1. 6 Vでは若干の反射率変化が見られた。 図 6のグラフを参 照すると、 電流密度が一 5 0 mA/ c m2の水準が境界線になっている とわかる。 したがって、 金属を析出させる析出期間に高分子電解質層 7 に流れる電流密度を一 5 O mA/ c m2以下とすることが望ましいこと がわかる。
上記知見に基づいて、 高分子電解質層 7に対して低電圧を印加して一 5 0 mA/ c m2以下の電流密度で金属の析出を行わせて、 画面表示を 行う実験を行った。 図 9は、 高分子電解質層 7に析出電圧として _ 1.
2 Vを印加した場合の光学応答特性を示したグラフである。 横軸は時間 経過を示し単位は秒であり、 縦軸は画素に入射した光が反射していく割 合である反射率を示している。 電圧印加時に高分子電解質層 7に流れる 電流の電流密度は— 3 0 mA/ c m2程度でほぼ一定であり、 析出電圧 を印加する析出期間を 0. 0 5秒〜 0. 7 0秒まで変化させた場合の光 学応答特性を示している。
グラフ中の時刻 t == 0. 4秒以降での反射率が大きい方から、 析出期 間が 0. 0 5秒, 0. 1秒, 0. 2秒, 0. 5秒, 0. 6秒, 0. 7秒 の場合のグラフとなっている。 析出期間が 0. 5秒までは、 析出期間の 長さに応じて反射率が小さくて濃い黒表示となっていることがわかる。 析出期間が 0 . 5秒以上では最終的に到達する反射率に大きな差は生じ ていないが、 析出期間を制御することにより電気化学表示装置の表示濃 度を制御することが可能であることがわかる。
図 1 0は、 析出期間によって表示濃度の制御を行った場合での反射率 の経時変化を示すグラフであり、 図 9に示した条件で析出期間後のメモ リー期間を 5 0 0秒まで示したものである。 反射率の大きい方から析出 期間が 0 . 0 5秒, 0 . 1秒, 0 . 2秒, 0 . 5秒, 0 . 6秒, 0 . 7 秒の場合を示しており、 時間が経過しても反射率の変化が少ないことが わかる。 これは、 高分子電解質層 7に流れる電流密度が一 5 0 ni A / c m 2以下であるために、 金属の析出がポーラス状ではなく均一に行われ、 メモリ一期間中に金属が溶解しにくいためであると考えられる。
したがって、 析出期間中に高分子電解質層 7に流れる電流密度を小さ く して、 析出期間を制御して析出する金属を制御することで、 電気化学 表示装置の表示濃度を制御して階調表示することができる。 また、 析出 期間中に高分子電解質層 7に流れる電流密度を一 5 0 m A / c m 2以下 と設定することで、 メモリー期間で金属が溶解することを抑制し、 反射 率の経時変化を低減させて、 .良好な表示状態の維持を実現することが可 能となる。
また、 図 2に示した画素回路 6およぴ図 4に説明したサブフィールド による駆動シーケンスを用いることにより、 あるサブフィールド期間に 選択された画素で金属の析出が行われると、 次回以降のサブフィールド 期間において、 当該画素のデータ配線 2に接地電位が与えられるまで金 属の析出が持続する。 したがって、 金属の析出を行うサブフィールド数 を設定することで、 高分子電解質層 7の画素ごとに金属を析出させる祈 出期間を調整し、 一定電圧の条件下で反射率を制御することができるよ うになり、 電気化学表示装置の画面全体において黒濃度が異なる画素を 表示して階調表示を行うことが可能となる。
このとき、 高分子電解質層 7に流れる電流の電流密度を— 5 0 m A Z c m 2以下とすることで、 析出期間後のメモリ一期間における反射率の 経時変化を抑制することが可能となり、 画素ごとに異なる反射率を表示 した階調表示でのコントラス トを維持することができ、 良好な表示特性 を得ることが出来る。
[第二の実施の形態]
以下に、 本願発明を適用した電気化学表示装置および電気化学表示装 置の駆動方法について、 第二の実施の形態を図面を参照しながら詳細に 説明する。 本実施の形態に示す電気化学表示装置の構成は、 前述した第 一の実施の形態で図 1乃至図 3を用いて説明したのと同様のものである ため、 重複を避けるため説明を省略する。 本実施の形態で説明する電気 化学表示装置の駆動方法は、 金属を析出させるために高分子電解質層に 印加する析出電圧を、 大電流を流すための強調パルス電圧と小電流を流 すための書込電圧とに分けて多段階の電圧印加として、 析出期間に高分 子電解質層に流れる電流密度を変化させるものである。
本実施の形態における画像形成を行うための書き込み時の動作シーケ ンスは、 図 1乃至図 4を用いて説明した第一の実施の形態と同様のサブ フィールド駆動を用いる。 したがって、 あるサブフィールド期間に選択 された画素の高分子電解質層 7に電流が流れて金属の析出が行われると 次回以降のサブフィールド期間において、 当該画素のグート走查配線 3 に印加されるゲート選択電圧 V gと同期してデータ配線 2に接地電位が 与えられるまで、 金属の析出が持続することとなる。 これにより、 高分 子電解質層 7の画素に相当する位置に金属を析出させる時間を調整する ことが可能である。
本実施の形態では、 上述したサブフィールドによる析出期間の制御に 加えて、 析出期間を強調パルス印加期間と書き込み電圧印加期間に分割 し、 強調パルス印加期間に高分子電解質層 7に印加する強調パルス電圧 Vwr lを、 書き込み電圧印加期間に高分子電解質層 7に印'加する書込電 圧 Vw r 2よりも大きいものにする。 つまり、 金属を析出させるために高 分子電解質層に印加する析出電圧は、 大電流を流すための強調パルス電 圧 Vwrェと、 小電流を流すための書込電圧 Vw r 2との多段階の電圧印加 になる。 ここで、 強調パルス電圧 Vwr を高分子電解質層 7に印加した 際に流れる電流の電流密度は一 5 O mA/ c m2よりも大きくてもよい 力 s、 Vw r 2を高分子電解質層 7に印加した際に流れる電流の電流密度は 一 5 O mA/ c m2以下であるとする。
このよ うな高分子電解質層 7に対する多段階の電圧印加は、 透明電極 8に印加する電位 V c o m 2を、 強調パルス印加期間に相当するサブフ ィールド期間において Vwr iとし、 書き込み電圧印加期間に相当するサ ブフィールド期間において vwr 2とすることで実現される。
図 1 1は、 析出期間の最初に強調パルス印加期間を 0. 0 5秒設け、 その後に書き込み電圧印加期間を 0. 2 5秒設けたときの光学応答特性 を示したグラフである。 強調パルス印加期間に印加される電圧 V w rェは 一 2. 0 Vで、 高分子電解質層 7に流れる電流の電流密度は一 1 0 0 m A/ c m 2程度であり、 書き込み電圧印加期間に印加される電圧 Vw r 2 は— 1. 2 Vで、 電流密度は _ 3 0 m AZ c m2程度であった。
強調パルス印加期間には、 高分子電解質層 7に流れる電流の電流密度 が大きいために金属の析出量が多く、 反射率の低下が急速に行われてい るが、 書き込み電圧印加期間には、 電流密度が小さいために金属の析出 量が低下し、緩やかに反射率が低下していく ことがわかる。したがって、 強調パルス印加期間に Vw rェを印加して電流密度が大きい電流を流すこ とにより、 強調パルス印加期間に目的の金属量の大部分を析出させて、 析出期間全域にわたって VWI 2を印加するよりも短時間で目的の反射率 による表示を実現することができる。
上述した様に、 析出期間を強調パルス印加期間と書き込み電圧印加期 間に分割し、 強調パルス印加期間に高分子電解質層 7に印加する強調パ ルス電圧 Vwr lを、 書き込み電圧印加期間に高分子電解質層 7に印加す る書込電圧 Vwr 2よりも大きいものにして、 析出期間の短縮化を図った 場合における析出期間後の反射率の経時変化を図 1 2に示す。
図 1 2は、 析出期間直後の反射率が異なるものになるように、 強調パ ルス印加期間と書き込み電圧印加期間の設定を変化させ、 析出期間後の メモリ ー期間での反射率の経時変化を示したグラフである。 横軸は時間 経過を示し単位は秒であり、 縦軸は画素に入射した光が反射していく割 合である反射率を示している。 メモリー期間を通して反射率の経時変化 がほとんど見られず、 ほぼ一定の反射率を維持していることがわかる。 実施の形態 1 と同様に、 析出期間とメモリ一期間との間には、 全ての画 素のデータ配線 2に接地電位が印加されて第 2 トランジスタ 1 3が OF
F状態となる、 書き込み停止期間が設けられている。
これは、 強調パルス印加期間に高分子電解質層 7に流れる電流の電流 密度は一 5 0 mAZ c m2よりも大きく、 析出している金属はポーラス 状であるが、 書き込み電圧印加期間に流れる電流密度が一 5 0 mA/ c m2以下であるため、 ポーラス状に析出した金属上に均一な金属の析出 が行われて、 メモリ一期間における金属の溶解が起こりにく くなったた めと考えられる。
したがって、 電気化学表示装置の動作シーケンス中に透明電極 8に印 加する電位 V c o m 2を、 強調パルス印加期間に相当するサブフィール ド期間に大きく し、 書き込み電圧印加期間に相当するサブフィールド期 間に小さく して多段階に変化させることで、 金属を析出させる析出期間 に高分子電解質層 7に流れる電流の電流密度を多段階とし、 析出期間を 短縮して動作速度を向上させることが可能になる。
また、 金属の析出を行うサブフィールド数を設定することで、 高分子 電解質層 7の画素ごとに金属を析出させる析出期間を調整し、 一定電圧 の条件下で反射率を制御することができるようになり、 電気化学表示装 置の画面全体において黒濃度が異なる画素を表示して階調表示を行うこ とが可能となる。
さらに、 書き込み電圧印加期間に高分子電解質層 7に流れる電流の電 流密度を一 5 0 m A / c m 2以下とすることで、 析出期間後のメモリー 期間における反射率の経時変化を抑制することが可能となり、 画素ごと に異なる反射率を表示した階調表示でのコン トラス トを維持することが でき、 良好な表示特性を得ることが出来る。
[第三の実施の形態]
以下に、 本願発明を適用した電気化学表示装置および電気化学表示装 置の駆動方法について、 第三の実施の形態を図面を参照しながら詳細に 説明する。 本実施の形態に示す電気化学表示装置の構成は、 前述した第 一の実施の形態で図 1乃至図 3を用いて説明したのと同様のものである ため、 重複を避けるため説明を省略する。 本実施の形態で説明する電気 化学表示装置の駆動方法は、 画像形成を行うための動作シーケンスにお いて、 複数のサブフィールドを重ね合わせて析出期間を制御する際に、 各サブフィールドの持続時間を異なるものに設定して析出期間を決定す るものである。
本実施の形態における画像形成を行うための書き込み時の動作シーケ ンスは、 図 1乃至図 4を用いて説明した第一の実施の形態と同様のサブ フィールド駆動を用いる。 したがって、 あるサブフィールド期間に選択 された画素の高分子電解質層 7に電流が流れて金属の析出が行われると 次回以降のサブフィールド期間において、 当該画素のゲート走査配線 3 に印加されるゲート選択電圧 V gと同期してデータ配線 2に接地電位が 与えられるまで、 金属の析出が持続することとなる。 これにより、 高分 子電解質層 7の画素に相当する位置に金属を析出させる時間を調整する ことが可能である。
図 1 3は、 本実施の形態における電気化学表示装置の駆動方法で用い る各サブフィールドの持続時間の配分を示す模式図である。 図中横軸方 向は時間経過を表し、 縦軸方向はゲート走査配線 3の 1〜N本目を表し ており、 図中に平行四辺形で表されているサブフィールド s u b 1乃至 s u b 4は、 それぞれ図 4に示したサブフィールドの動作シーケンスに よるものである。 また、 サブフィールド s u b 1の持続期間 T s u b 1 と、 サブフィールド s u b 2の持続期間 T s u b 2と、 サブフィールド s u b 3の持続期間 T s u b 3と、 サブフィールド s u b 4の持続期間 T s u b 4との長さの比率は、 T s u b l : T s u b 2 : T s u b 3 : 丁 3 11 4 = 1 : 2 : 4 : 8 となってレヽる。
各サブフィールドの間には、 全ての画素のデータ配線 2に接地電位が 印加されて、 第 2 トランジスタ 1 3が O F F状態となる書き込み停止期 間が設けられている。 したがって、 各サブフィールドにおいて金属が析 出していた画素では、 書き込み停止期間に金属の析出が停止するため、 以後のサブフィールドで当該画素が再度選択されて金属の析出が開始す るまで金属の析出は起こらない。
サブフィールド s u b 1乃至 s u b 4の持続期間 T s u b l乃至 T s u b 4の比率は、 図 4を参照すると、 一本のゲート走査配線 3にパルス 電圧が印加される時間であるグート走査配線選択期間である 1 Hを、 サ ブフィールド s u b 1乃至 s u b 4ごとに 1 : 2 : 4 : 8の比率にする ことで実現される。 または、 全てのサブフィールドでのゲート走查配線 選択期間である 1 Hを同一の時間にして、 書き込み停止期間までの時間 を制御することで画素中の金属の析出を持続させ、 サブフィールド毎に 金属の析出する時間を 1 : 2 : 4 : 8とすることによつても、 サブフィ ールド s u b 1乃至 s u b 4の持続期間 T s u 1乃至 T s u b 4の比 率を制御することができる。
各サブフィールドの間に高分子電解質層 7に印加される析出電圧、 つ まり透明電極 8に印加されている電圧 V c o m 2は、 高分子電解質層 7 に流れる電流の電流密度が一 5 O m A / c m 2以下となる電圧とする。 電流密度を一 5 O m A / c m 2以下にすることで、 各サブフィールドで 析出した金属が書き込み停止期間後に溶解していく量が少なく、 画素で の金属の析出量は式 1に示すように、 画素中に流れた電流量の総和に依 存したものになる。
(式 1)
Figure imgf000030_0001
したがって画素での金属析出量は、 各サブフィールドで析出した金属 量の和になる。 各サブフィールドの時間比率を 1 : 2 : 4 : 8 という 2 n ( nは自然数) としていることにより、 サブフィールド s u b 1乃至 サブフィールド s u b 4までの組み合わせで、 金属の析出量を 2進数で 表現したものとすることができる。 例えばある画素でサブフィールド s b 1 とサブフィールド s u b 4でだけ金属の析出が行われたとすると 当該画素に析出する金属はサブフィ一ルド s u b 1に析出する金属の 5 倍となる。
画素での黒表示濃度である反射率は、 画素中に析出した金属量に依存 するため、 各画素毎に金属を析出させるサブフィールドの組み合わせを 適宜組み合わせることにより、 多段階の階調表示をすることができる。 図 9を参照すると、 析出期間が 0. 5秒を超えても最終的に到達する 反射率に変化が見られないため、 サブブイールド s u b 1からサブフィ 一ルド s u b 4までの和が 0. 5秒となるように、 T s u b 1 = 0. 0 3 3秒, T s u b 2 = 0. 0 6 6秒, T s u b 3 = 0. 1 3 2秒, T s b 4 = 0. 2 6 4秒と設定する。 各サブフィールドの期間を上述のよ うに設定し、 金属を析出させるサブフィールドを組み合わせることで、 1 6階調の黒表示を実現することができる。
高分子電解質層 7に金属を析出させる析出期間を複数のサブフィール ドに分割し、 各サブブイールドの時間比率を 1 : 2 : 4 : 8という 2 n (nは自然数) とし、 サブフィールドを組み合わせて選択することで多 段階の階調表示をすることができる。 また、 全てのサブフィールドでの 透明電極 8 (V c o m 2 ) に印加されるデータ電圧 V dは一定値である ため、 データ電圧を供給するデータ ドライバが多値の出力を必要としな い ONZOF Fの 2値とすることができ、 回路規模を小さく してモジュ ールの低価格化を図ることが出来る。 産業上の利用可能性
金属を析出させるための析出電圧を画素電極に印加する時間を制御す ることによって、 画素に析出する金属の量を制御して反射率を変化させ て、 電気化学表示装置で階調表示を行うことができる。 このとき画素電 極に印加する析出電圧を一定として、 画素に流れる電流密度が一定値以 下となるように金属の析出を行うことで、 析出した金属が溶解して表示 濃度が経時変化してしまうことを防止することが可能となる。 また、 画 素に流れる電流密度は、 5 O mAZ c m2以下であることが望ましい。 書込電圧を加える時間の制御は、 電圧を印加する時間を複数のサブフィ ールドに分割し、 各サブフィールドにおいて析出電圧を印加するか否か を選択することでも実現される。
金属を析出させるための析出電圧を多段階に変化させることにより、 単位時間当たりに析出する金属の量を多段階に変化させることができ、 所定の金属量を画素に析出させるための時間を変化させることが出来る < このとき、 画素に流れる電流密度が一定値以上となる強調パルス電圧を 印加した後に、電流密度が一定値以下となる書込電圧を印加することで、 画素の表示が目的の反射率になるまでの時間を短縮することが可能とな る。 また、 このとき画素に流れる電流密度を 5 0 m A / c m 2以上から 5 O m A / c m 2以下と変化させることで、 析出した金属が溶解するこ とを効果的に抑制することが出来るため、 反射率の経時変化を低減して 良好なコントラス トを維持することが可能となる。
また、 画素電極に電圧を加える時間を複数に分割したサブフィールド を、 各サブフィールドの持続期間がそれぞれ異なる時間とし、 各サブフ ィールドの時間長の比率をおよそ 2の n乗 (nは自然数) としたものと することで、 電圧印加時間を n個のサブフィールドに分割することで 2 n段階の階調表示を行うことが出来るようになる。 これにより、 全ての サブフィールドで印加される電圧を一定値として、 電圧を供給するデー タ ドライバを多値の出力を必要としない O N / O F Fの 2値とすること ができ、 回路規模を小さく してモジュールの低価格化を図ることが出来 る。 また、 サブフィールドの後に全ての画素での金属の析出を停止する 書込み停止期間を設けることで、 サブフィールドごとに析出する金属量 を限定することが出来るため、 サブフィールドを選択して組み合わせた 際の金属の析出量を制御することができ、 良好な表示特性を得ることが 出来る。

Claims

求 の 範 囲
1 . 基板上に複数の信号配線と複数の走查配線とが行方向と列方向に配 されると共に、 前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路が形 成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧を 印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置であ つて、
前記画素回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印 加する時間を制御して階調表示を行うことを特徴とする電気化学表示装
2 . 前記析出電圧は各画素において一定であることを特徴とする請求 項 1記載の電気化学表示装置。
3 . 前記析出電圧により前記画素に流れる電流密度が、 一定値以下で あることを特徴とする請求項 1記載の電気化学表示装置。
4 . 前記析出電圧により前記画素に流れる電流密度が、 5 0 m A / c m 2以下であることを特徴とする請求項 1記載の電気化学表示装置。
5 . 前記析出電圧を印加する時間の制御は、 電圧を印加する時間を複 数のサブフィールドに分割し、 前記各サブフィールドにおいて前記析出 電圧を印加するか否かを選択するものであることを特徴とする請求項 1 記載の電気化学表示装置。
6 . 基板上に複数の信号配線と複数の走查配線とが行方向と列方向に 配されると共に、 前記信号配線と前記走查配線との交差部に画素回路が 形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電圧 を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置で あって、
前記画素回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印 加する際に、 前記析出電圧を多段階に変化させることを特徴とする電気 化学表示装置。
7. 前記画素電極に前記析出電圧を印加する時間を制御することを特 徴とする請求項 6記載の電気化学表示装置。
8. 前記析出電圧の多段階変化は、
前記画素に流れる電流密度が一定値以上となる強調パルス電圧を印加 した後に、
前記画素に流れる電流密度が一定値以下となる書込電圧を印加するも のであることを特徴とする請求項 6記載の電気化学表示装置。
9. 前記画素電極に印加する前記析出電圧の多段階変化は、
前記画素に流れる電流密度が 5 O mAZ c m2以上となる強調パルス 電圧を印加した後に、
前記画素に流れる電流密度が 5 O mA/ c m2以下となる書込電圧を 印加するものであることを特徴とする請求項 6記載の電気化学表示装置 t 1 0. 基板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向 に配されると共に、 前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路 が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電 圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置 であって、
前記画素回路が金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印 加する時間を複数のサブフィールドに分割し、 前記各サブフィールド期 間中に電圧を印加するか否かを選択することで、 前記画素電極に前記析 出電圧を印加する時間を制御することを特徴とする電気化学表示装置。
1 1. 前記各サブフィールドの持続期間がそれぞれ異なる時間である ことを特徴とする請求項 1 0記載の電気化学表示装置。
1 2. 前記各サブフィールドの持続期間は、 各サブフィールドの時間 長の比率をおよそ 2の n乗 (nは自然数) としたものであることを特徴 とする請求項 1 0記載の電気化学表示装置。
1 3 . 前記サブフィールドの後に、 全ての画素での金属の析出を停止 する書込み停止期間を設けることを特徴とする請求項 1 0記載の電気化 学表示装置。
1 4 . 基板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向 に配されると共に、 前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路 が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電 圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置 であって、
前記画素回路が、 金属の析出を行う画素を決定する選択トランジスタ と、
前記画素電極に対して電圧の印加をする駆動トランジスタと、 前記駆動トランジスタのゲート電極に印加される電圧を保持する電圧 保持容量とを有することを特徴とする電気化学表示装置。
1 5 . 基板上に複数の信号配線と複数の走査配線とが行方向と列方向 に配されると共に、 前記信号配線と前記走査配線との交差部に画素回路 が形成され、 前記画素回路が各画素の表示領域に配された画素電極に電 圧を印加し、 金属を析出、 溶解させて画像を表示する電気化学表示装置 であって、
前記画素回路が第一のトランジスタと、 第二のトランジスタと、 キヤ パシタとを有して、 共通配線と接地配線とに接続され、
前記第一のトランジスタのソース · ドレイン電極の一方が前記信号配 線に接続され、
前記第一のトランジスタのゲ一ト電極が前記走査配線に接続され、 前記第一のトランジスタのソース · ドレイン電極の他方が前記第二の トランジスタのゲ一ト電極おょぴ前記キャパシタの一方の電極に接続さ れ、
前記キャパシタの他方の電極が前記接地配線に接続され、
前記第二のトランジスタのソース ' ドレイン電極の一方が前記画素電 極に接続され、
前記第二のトランジスタのソース . ドレイン電極の他方が前記共通配 線に接続されることを特徴とする電気化学表示装置。
1 6 . 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ せて画像を表示する際に、
金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印加する時間を制 御して階調表示を行うことを特徴とする電気化学表示装置の駆動方法。
1 7 . 前記析出電圧は各画素において一定であることを特徴とする請 求項 1 6記載の電気化学表示装置の駆動方法。
1 8 . 前記析出電圧により前記画素に流れる電流密度が、 一定値以下 であることを特徴とする請求項 1 6記載の電気化学表示装置の駆動方法 c
1 9 . 前記析出電圧により前記画素に流れる電流密度が、 5 0 m A / c m 2以下であることを特徴とする請求項 1 6記載の電気化学表示装置 の駆動方法。
2 0 . 前記析出電圧を加える時間の制御は、 電圧を印加する時間を複 数のサブフィールドに分割し、 前記各サブフィールドにおいて前記析出 電圧を印加するか否かを選択するものであることを特徴とする請求項 1 6記載の電気化学表示装置の駆動方法。
2 1 . 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ せて画像を表示する際に、
前記画素電極に印加する金属を析出させるための析出電圧を多段階に 変化させることを特徴とする電気化学表示装置の駆動方法。
2 2 . 前記析出電圧を加える時間を制御することを特徴とする請求項 2 1記載の電気化学表示装置の駆動方法。
2 3 . 前記析出電圧の多段階変化は、
前記画素に流れる電流密度が一定値以上となる強調パルス電圧を印加 した後に、
前記画素に流れる電流密度が一定値以下となる書込電圧を印加するも のであることを特徴とする請求項 2 1記載の電気化学表示装置の駆動方 法。
2 4 . 前記析出電圧の多段階変化は、
前記画素に流れる電流密度が 5 O m A / c m 2以上となる強調パルス 電圧を印加した後に、
前記画素に流れる電流密度が 5 O m A / c m 2以下となる書込電圧を 印加するものであることを特徴とする請求項 2 1記載の電気化学表示装 置の駆動方法。
2 5 . 各画素において画素電極に電圧を印加し、 金属を析出、 溶解さ • せて画像を表示する際に、
金属を析出させるための析出電圧を前記画素電極に印加する時間を複 数のサブフィールドに分割し、 前記各サブフィールド期間中に電圧を印 加するか否かを選択することで、 前記画素電極に前記析出電圧を印加す る時間を制御することを特徴とする電気化学表示装置の駆動方法。
2 6 . 前記各サブフィールドの持続期間がそれぞれ異なる時間である ことを特徴とする請求項 2 5記載の電気化学表示装置の駆動方法。
2 7 . 前記各サブフィールドの持続期間は、 各サブフィールドの時間 長の比率をおよそ 2の n乗 (nは自然数) としたものであることを特徴 とする請求項 2 5記載の電気化学表示装置の駆動方法。
2 8 . 前記サブフィールドの後に、 全ての画素での金属の析出を停止 する書込み停止期間を設けることを特徴とする請求項 2 5記載の電気化 学表示装置の駆動方法。
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