JP3154129B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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- JP3154129B2 JP3154129B2 JP18406391A JP18406391A JP3154129B2 JP 3154129 B2 JP3154129 B2 JP 3154129B2 JP 18406391 A JP18406391 A JP 18406391A JP 18406391 A JP18406391 A JP 18406391A JP 3154129 B2 JP3154129 B2 JP 3154129B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを利用して電
気光学材料層を駆動し画素選択を行う画像表示装置に関
するものである。
気光学材料層を駆動し画素選択を行う画像表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、液晶ディスプレイを高解像度
化,高コントラスト化するための手段としては、各表示
画素毎にトランジスタ等の能動素子を設け、これを駆動
する方法(いわゆるアクティブマトリクスアドレス方
式)が一般に行われている。しかしながら、この場合、
薄膜トランジスタの如き半導体素子を多数設ける必要が
あることから、特に大面積化したときに歩留りの問題が
懸念され、どうしてもコスト高になるという大きな問題
が生ずる。
化,高コントラスト化するための手段としては、各表示
画素毎にトランジスタ等の能動素子を設け、これを駆動
する方法(いわゆるアクティブマトリクスアドレス方
式)が一般に行われている。しかしながら、この場合、
薄膜トランジスタの如き半導体素子を多数設ける必要が
あることから、特に大面積化したときに歩留りの問題が
懸念され、どうしてもコスト高になるという大きな問題
が生ずる。
【0003】そこで、これを解決する手段として、ブザ
ク等は、特開平1−217396号公報において、能動
素子としてMOSトランジスタや薄膜トランジスタ等の
半導体素子ではなく放電プラズマを利用する方法を提案
している。以下、放電プラズマを利用して液晶を駆動す
る画像表示装置の構成を簡単に説明する。
ク等は、特開平1−217396号公報において、能動
素子としてMOSトランジスタや薄膜トランジスタ等の
半導体素子ではなく放電プラズマを利用する方法を提案
している。以下、放電プラズマを利用して液晶を駆動す
る画像表示装置の構成を簡単に説明する。
【0004】この画像表示装置は、プラズマ・アドレス
ト・液晶表示装置(PALC)と称されるもので、図2
1に示すように、電気光学材料層である液晶層101
と、プラズマ室102とが、ガラス等からなる薄い誘電
体のシート103を介して隣接配置されてなるものであ
る。プラズマ室102は、ガラス基板104に互いに平
行な複数の溝105を形成することにより構成されるも
ので、この中にはイオン化可能なガスが封入されてい
る。また、各溝105には、互いに平行な一対の電極1
06,107が設けられており、これら電極106,1
07がプラズマ室102内のガスをイオン化して放電プ
ラズマを発生するためのアノード及びカソードとして機
能する。一方、液晶層101は、前記誘電体のシート1
03と透明基板108とによって挟持されており、透明
基板108の液晶層101側の表面には、透明電極10
9が形成されている。この透明電極109は、前記溝1
05によって構成されるプラズマ室102と直交してお
り、これら透明電極109とプラズマ室102の交差部
分が各画素に対応している。
ト・液晶表示装置(PALC)と称されるもので、図2
1に示すように、電気光学材料層である液晶層101
と、プラズマ室102とが、ガラス等からなる薄い誘電
体のシート103を介して隣接配置されてなるものであ
る。プラズマ室102は、ガラス基板104に互いに平
行な複数の溝105を形成することにより構成されるも
ので、この中にはイオン化可能なガスが封入されてい
る。また、各溝105には、互いに平行な一対の電極1
06,107が設けられており、これら電極106,1
07がプラズマ室102内のガスをイオン化して放電プ
ラズマを発生するためのアノード及びカソードとして機
能する。一方、液晶層101は、前記誘電体のシート1
03と透明基板108とによって挟持されており、透明
基板108の液晶層101側の表面には、透明電極10
9が形成されている。この透明電極109は、前記溝1
05によって構成されるプラズマ室102と直交してお
り、これら透明電極109とプラズマ室102の交差部
分が各画素に対応している。
【0005】上記画像表示装置においては、プラズマ放
電が行われるプラズマ室102を順次切り換え走査する
とともに、液晶層102側の透明電極109にこれと同
期して信号電圧を印加することにより、該信号電圧が各
画素に保持され、液晶層102が駆動される。したがっ
て、各溝105,すなわち各プラズマ室102がそれぞ
れ1走査ラインに相当し、走査単位毎に放電領域が分割
されている。
電が行われるプラズマ室102を順次切り換え走査する
とともに、液晶層102側の透明電極109にこれと同
期して信号電圧を印加することにより、該信号電圧が各
画素に保持され、液晶層102が駆動される。したがっ
て、各溝105,すなわち各プラズマ室102がそれぞ
れ1走査ラインに相当し、走査単位毎に放電領域が分割
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に放電プラズマを利用した画像表示装置では、半導体素
子を用いたものより大面積化が容易に行われるものと考
えられるが、実用化を考えた場合、非常に薄い誘電体膜
(ガラスシート)を扱わなければならない点に多くの困
難を伴い、以下の如き問題が生ずる。すなわち、前記誘
電体膜は、プラズマ放電領域側のガスの封止と液晶側の
配向の両方の役割を果たした上に、電気的な結合にも優
れていなければならない。しかしながら、例えば電気的
結合から見たときには前記誘電体膜はなるべく薄い方が
よいが、あまり薄くすると機械的強度が不足し、取り扱
いが難しくなる。特に、ガス封入時のストレスや配向処
理時のラビング等に耐えられない虞れがある。しかも、
こういった薄い誘電体膜(ガラス膜)は製造が難しく、
大きなものの製造がほとんど不可能である上に、厚さの
均一性も劣っている。そこで本発明は、かかる従来のも
のの有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、製造が簡単で、しかも電気光学材料層とプラズマ放
電領域との電気的結合にも優れた構造を有する画像表示
装置を提供することを目的とする。
に放電プラズマを利用した画像表示装置では、半導体素
子を用いたものより大面積化が容易に行われるものと考
えられるが、実用化を考えた場合、非常に薄い誘電体膜
(ガラスシート)を扱わなければならない点に多くの困
難を伴い、以下の如き問題が生ずる。すなわち、前記誘
電体膜は、プラズマ放電領域側のガスの封止と液晶側の
配向の両方の役割を果たした上に、電気的な結合にも優
れていなければならない。しかしながら、例えば電気的
結合から見たときには前記誘電体膜はなるべく薄い方が
よいが、あまり薄くすると機械的強度が不足し、取り扱
いが難しくなる。特に、ガス封入時のストレスや配向処
理時のラビング等に耐えられない虞れがある。しかも、
こういった薄い誘電体膜(ガラス膜)は製造が難しく、
大きなものの製造がほとんど不可能である上に、厚さの
均一性も劣っている。そこで本発明は、かかる従来のも
のの有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、製造が簡単で、しかも電気光学材料層とプラズマ放
電領域との電気的結合にも優れた構造を有する画像表示
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の画像表示装置は、一主面上に互いに略平
行な複数の第1電極を有する第1の基板と、一主面上に
前記第1電極と略直交し且つ互いに略平行な複数の第2
電極を有する第2の基板とを備え、これら第1の基板と
第2の基板が第1電極と第2電極が対向する如く略平行
に配置されてなり、前記第1の基板の第1電極と接する
ように電気光学材料層が誘電体膜で挟持されるととも
に、前記誘電体膜と第2の基板間の空間にイオン化可能
なガスが封入されて放電領域とされ、前記誘電体膜の各
画素に対応する位置に、当該誘電体膜を厚さ方向におい
て一部残して導電体が埋め込まれていることを特徴とす
るものである。
めに、本発明の画像表示装置は、一主面上に互いに略平
行な複数の第1電極を有する第1の基板と、一主面上に
前記第1電極と略直交し且つ互いに略平行な複数の第2
電極を有する第2の基板とを備え、これら第1の基板と
第2の基板が第1電極と第2電極が対向する如く略平行
に配置されてなり、前記第1の基板の第1電極と接する
ように電気光学材料層が誘電体膜で挟持されるととも
に、前記誘電体膜と第2の基板間の空間にイオン化可能
なガスが封入されて放電領域とされ、前記誘電体膜の各
画素に対応する位置に、当該誘電体膜を厚さ方向におい
て一部残して導電体が埋め込まれていることを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】本発明の画像表示装置においては、電気光学材
料層とプラズマ放電領域とを隔絶する誘電体膜に、各画
素に対応して導電体が埋め込まれている。この導電体
は、プラズマ放電領域と電気光学材料層との間の電気的
結合を確保する役割を果たし、したがって誘電体膜の厚
さが厚くとも電気的特性は優れたものとなる。また、誘
電体膜の厚さを厚くすることができることから、取り扱
い上の困難性が解消され、ガス封入時のストレスや配向
処理時のラビング等にも耐え得るものとなる。
料層とプラズマ放電領域とを隔絶する誘電体膜に、各画
素に対応して導電体が埋め込まれている。この導電体
は、プラズマ放電領域と電気光学材料層との間の電気的
結合を確保する役割を果たし、したがって誘電体膜の厚
さが厚くとも電気的特性は優れたものとなる。また、誘
電体膜の厚さを厚くすることができることから、取り扱
い上の困難性が解消され、ガス封入時のストレスや配向
処理時のラビング等にも耐え得るものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の
画像表示装置は、図1及び図2に示すように、帯状電極
3が形成された平坦な第1の基板1と、複数の平行な溝
4が形成され、さらにこの溝4内に放電用電極5が形成
されてなる第2の基板2との間に、電気光学材料層であ
る液晶層6を間挿するとともに、前記液晶層6と第2の
基板2との間の空間、すなわち前記溝4内を放電領域と
してなるものである。これら基板1,2は、ここでは非
導電性で光学的に透明な材料により形成されるが、これ
は透過型表示装置を考慮してのことで、直視型あるいは
反射型表示装置とする場合には、いずれか一方の基板が
透明であればよい。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例の
画像表示装置は、図1及び図2に示すように、帯状電極
3が形成された平坦な第1の基板1と、複数の平行な溝
4が形成され、さらにこの溝4内に放電用電極5が形成
されてなる第2の基板2との間に、電気光学材料層であ
る液晶層6を間挿するとともに、前記液晶層6と第2の
基板2との間の空間、すなわち前記溝4内を放電領域と
してなるものである。これら基板1,2は、ここでは非
導電性で光学的に透明な材料により形成されるが、これ
は透過型表示装置を考慮してのことで、直視型あるいは
反射型表示装置とする場合には、いずれか一方の基板が
透明であればよい。
【0010】上記第1の基板1には、その1主面1aに
帯状電極3が形成されるとともに、この電極3に接して
ネマチック液晶等からなる液晶層6が配置されている。
この液晶層6は、ガラス、雲母、プラスチック等からな
る誘電体膜7によって第1の基板1との間に挟持されて
おり、これら第1の基板1、液晶層6及び誘電体膜7に
よって、いわゆる液晶セルが構成された形になってい
る。上記誘電体膜7は、液晶層6と放電領域の絶縁遮断
層として機能するものであり、この誘電体膜7が無いと
液晶材料が放電領域(溝4)内に流れ込んだり、放電領
域内のガスにより液晶材料が汚染される虞れがある。
帯状電極3が形成されるとともに、この電極3に接して
ネマチック液晶等からなる液晶層6が配置されている。
この液晶層6は、ガラス、雲母、プラスチック等からな
る誘電体膜7によって第1の基板1との間に挟持されて
おり、これら第1の基板1、液晶層6及び誘電体膜7に
よって、いわゆる液晶セルが構成された形になってい
る。上記誘電体膜7は、液晶層6と放電領域の絶縁遮断
層として機能するものであり、この誘電体膜7が無いと
液晶材料が放電領域(溝4)内に流れ込んだり、放電領
域内のガスにより液晶材料が汚染される虞れがある。
【0011】そして、本実施例の画像表示装置において
は、前記誘電体膜7が、図3及び図4に示すように、導
電体8が埋め込まれた誘電体シート9と、電極パターン
層10と、誘電体薄膜11とからなる積層構造とされて
いる。上記誘電体シート9は、誘電体膜7の支持体とな
る部分であって、ガラス等からなり、その厚さは製造や
取り扱いが容易な程度である。また、誘電体シート9の
各画素に対応する位置、すなわち第1の基板1に設けら
れた帯状電極3と第2の基板2に設けられた溝4との交
差部分には、Cu等の導電材料よりなる導電体8が埋め
込まれている。これら導電体8は、厚膜IC技術等を応
用して形成されるもので、誘電体シート9の膜厚方向に
貫通する形で円柱状に埋め込まれており、その両端部が
当該誘電体シート9の両面に露出するようになってい
る。したがって、この導電体8が埋め込まれた誘電体シ
ート9は、プラズマ中で発生した電荷を伝える層とな
り、隣接電極間の電界の乱れによる表示品位の劣化を防
止する。
は、前記誘電体膜7が、図3及び図4に示すように、導
電体8が埋め込まれた誘電体シート9と、電極パターン
層10と、誘電体薄膜11とからなる積層構造とされて
いる。上記誘電体シート9は、誘電体膜7の支持体とな
る部分であって、ガラス等からなり、その厚さは製造や
取り扱いが容易な程度である。また、誘電体シート9の
各画素に対応する位置、すなわち第1の基板1に設けら
れた帯状電極3と第2の基板2に設けられた溝4との交
差部分には、Cu等の導電材料よりなる導電体8が埋め
込まれている。これら導電体8は、厚膜IC技術等を応
用して形成されるもので、誘電体シート9の膜厚方向に
貫通する形で円柱状に埋め込まれており、その両端部が
当該誘電体シート9の両面に露出するようになってい
る。したがって、この導電体8が埋め込まれた誘電体シ
ート9は、プラズマ中で発生した電荷を伝える層とな
り、隣接電極間の電界の乱れによる表示品位の劣化を防
止する。
【0012】なお、上記導電体8は、画像の無効部分と
なるため、透過率を考慮すればなるべく透明導電材料で
形成することが望ましい。但し、反射型表示装置とする
場合には、上記導電体8は金属材料であっても差し支え
ない。また、誘電体シート9の板厚に対し導電体8の直
径が小さくなると誘電体シート9との境界で入射光が反
射する度合いが増え偏光解消が起こるが、上記導電体8
の屈折率を誘電体シート9の屈折率と合わせれば、これ
を防止することができる。また、偏光解消した所は、白
く浮いたように見えるが、コントラストの低下を防ぐこ
ともできる。
なるため、透過率を考慮すればなるべく透明導電材料で
形成することが望ましい。但し、反射型表示装置とする
場合には、上記導電体8は金属材料であっても差し支え
ない。また、誘電体シート9の板厚に対し導電体8の直
径が小さくなると誘電体シート9との境界で入射光が反
射する度合いが増え偏光解消が起こるが、上記導電体8
の屈折率を誘電体シート9の屈折率と合わせれば、これ
を防止することができる。また、偏光解消した所は、白
く浮いたように見えるが、コントラストの低下を防ぐこ
ともできる。
【0013】上記電極パターン層10は、インジウム錫
オキサイド等の透明導電材料により形成されるもので、
上記各導電体8に対応して画素パターンとして形成され
ている。したがって、各電極パターン層10は、画素に
応じた面積を有し、例えば矩形状の電極パターンとされ
ている。なお、反射型表示装置の場合は、上記電極パタ
ーン10は金属材料であってもよい。また、誘電体薄膜
11は、その厚さは極めて薄いものでよい。
オキサイド等の透明導電材料により形成されるもので、
上記各導電体8に対応して画素パターンとして形成され
ている。したがって、各電極パターン層10は、画素に
応じた面積を有し、例えば矩形状の電極パターンとされ
ている。なお、反射型表示装置の場合は、上記電極パタ
ーン10は金属材料であってもよい。また、誘電体薄膜
11は、その厚さは極めて薄いものでよい。
【0014】上述の構造を有する誘電体膜7は、次のよ
うにして形成される。先ず、ガラス薄板等からなる誘電
体シート9に孔明け加工を施す。次に、この孔に電極材
(Cu等)を充填し、焼成して導電体8を形成する。表
面研磨した後、前記誘電体シート9の全面にインジウム
錫オキサイド等の透明導電材料をスパッタ等の手法によ
り成膜し、パターニングして電極パターン層10を形成
する。必要に応じて平坦化処理を施した後、SiO2 等
をコーティング、蒸着等の手法によって成膜し、誘電体
薄膜11を形成する。
うにして形成される。先ず、ガラス薄板等からなる誘電
体シート9に孔明け加工を施す。次に、この孔に電極材
(Cu等)を充填し、焼成して導電体8を形成する。表
面研磨した後、前記誘電体シート9の全面にインジウム
錫オキサイド等の透明導電材料をスパッタ等の手法によ
り成膜し、パターニングして電極パターン層10を形成
する。必要に応じて平坦化処理を施した後、SiO2 等
をコーティング、蒸着等の手法によって成膜し、誘電体
薄膜11を形成する。
【0015】一方、第2の基板2にも放電用電極5が帯
状電極として形成されるとともに、上記誘電体膜7に貼
り付けられ、この第2の基板2と誘電体膜7の間の空
間、すなわち各溝4内の空間が放電プラズマを発生する
放電領域とされている。放電領域は、溝4間に形成され
た隔壁12によって仕切られ、それぞれ独立したプラズ
マ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn とされるとともに、イ
オン化可能なガスが封入されている。イオン化可能なガ
スとしてはヘリウム、ネオン、アルゴン、あるいはこれ
らの混合ガス等が用いられる。また、上記放電用電極5
は、上記溝4内に互いに平行に一対ずつ形成されてお
り、これら電極間の放電によって前記溝4内に放電プラ
ズマが発生する。したがって各プラズマ室P1 ,P2 ,
P3 ・・・Pn が各走査線に対応している。
状電極として形成されるとともに、上記誘電体膜7に貼
り付けられ、この第2の基板2と誘電体膜7の間の空
間、すなわち各溝4内の空間が放電プラズマを発生する
放電領域とされている。放電領域は、溝4間に形成され
た隔壁12によって仕切られ、それぞれ独立したプラズ
マ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn とされるとともに、イ
オン化可能なガスが封入されている。イオン化可能なガ
スとしてはヘリウム、ネオン、アルゴン、あるいはこれ
らの混合ガス等が用いられる。また、上記放電用電極5
は、上記溝4内に互いに平行に一対ずつ形成されてお
り、これら電極間の放電によって前記溝4内に放電プラ
ズマが発生する。したがって各プラズマ室P1 ,P2 ,
P3 ・・・Pn が各走査線に対応している。
【0016】以上が本実施例の画像表示装置の概略構成
であるが、特に誘電体膜7を上述の積層構造とすること
により、例えば50μm程度の薄板ガラス等よりなる脆
い誘電体シートを扱う必要がなくなり、取り扱い性や構
造的安定性に優れたものとなる。また、この導電体が埋
め込まれた誘電体膜7を用いることにより、駆動電圧を
液晶の駆動電圧まで下げることが可能となる。さらに
は、放電プラズマと液晶層6間の誘電体膜を極めて薄い
誘電体薄膜11とすることができ、場合によっては全く
無くすことができるので、電気的結合性に優れた構造と
なる。また、誘電体シートの厚さを薄くすることで電気
的結合性を確保しようとした場合、厚み精度のムラが大
きな問題であったが、それが改善され均一性の良い特性
が得られる。加えて、薄い誘電体シートを使った場合に
比べて大型化に対する制約も少なくなる。
であるが、特に誘電体膜7を上述の積層構造とすること
により、例えば50μm程度の薄板ガラス等よりなる脆
い誘電体シートを扱う必要がなくなり、取り扱い性や構
造的安定性に優れたものとなる。また、この導電体が埋
め込まれた誘電体膜7を用いることにより、駆動電圧を
液晶の駆動電圧まで下げることが可能となる。さらに
は、放電プラズマと液晶層6間の誘電体膜を極めて薄い
誘電体薄膜11とすることができ、場合によっては全く
無くすことができるので、電気的結合性に優れた構造と
なる。また、誘電体シートの厚さを薄くすることで電気
的結合性を確保しようとした場合、厚み精度のムラが大
きな問題であったが、それが改善され均一性の良い特性
が得られる。加えて、薄い誘電体シートを使った場合に
比べて大型化に対する制約も少なくなる。
【0017】ところで、各基板1,2にはそれぞれ前記
液晶層6を駆動するための電極が形成されている。そこ
で、次にこれら電極構成について説明する。先ず、上記
第1の基板1のうち上記第2の基板2と対向する主面1
a上には、所定の幅をもった帯状電極3が複数形成され
ている。これら帯状電極3は、例えばインジウム錫オキ
サイド(ITO)等の透明導電材料により形成されてお
り、光学的に透明である。また、各帯状電極3は互いに
平行に配列され、例えば画面に垂直に配列されている。
一方、第2の基板2のうち上記第1の基板と対向する主
面2a上にも、やはり放電用電極5が形成されている。
これら放電用電極5も、平行な線状電極であるが、その
配列方向は先の第1の基板1上に形成された帯状電極3
と直交する方向である。すなわち、これら放電用電極5
は画面に水平に配列されている。また、これら放電用電
極5は、アノード電極A1 ,A2 ,A3 ・・・An-1 ,
An とカソード電極K1 ,K2 ,K3 ・・・Kn-1 ,K
n からなり、これらを対にして放電用電極が構成されて
おり、各プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn 内にそ
れぞれ配置されている。
液晶層6を駆動するための電極が形成されている。そこ
で、次にこれら電極構成について説明する。先ず、上記
第1の基板1のうち上記第2の基板2と対向する主面1
a上には、所定の幅をもった帯状電極3が複数形成され
ている。これら帯状電極3は、例えばインジウム錫オキ
サイド(ITO)等の透明導電材料により形成されてお
り、光学的に透明である。また、各帯状電極3は互いに
平行に配列され、例えば画面に垂直に配列されている。
一方、第2の基板2のうち上記第1の基板と対向する主
面2a上にも、やはり放電用電極5が形成されている。
これら放電用電極5も、平行な線状電極であるが、その
配列方向は先の第1の基板1上に形成された帯状電極3
と直交する方向である。すなわち、これら放電用電極5
は画面に水平に配列されている。また、これら放電用電
極5は、アノード電極A1 ,A2 ,A3 ・・・An-1 ,
An とカソード電極K1 ,K2 ,K3 ・・・Kn-1 ,K
n からなり、これらを対にして放電用電極が構成されて
おり、各プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn 内にそ
れぞれ配置されている。
【0018】図5に第1の基板1に形成された帯状電極
3と第2の基板に形成された放電用電極5の配列状態を
模式的に示す。ここで、第1の基板1の帯状電極3に
は、データドライバ回路13と出力増幅器14とで構成
された第1信号印加手段が接続され、各出力増幅器14
から出力されるアナログ電圧が液晶駆動信号として供給
される。これに対して、第2の基板2上の放電用電極5
のうち、各カソード電極K1 ,K2 ,K3 ・・・
Kn-1 ,Kn には、データストローブ回路15と出力増
幅器16から構成される第2信号印加手段が接続されて
おり、各出力増幅器16から出力されるパルス電圧がデ
ータストローブ信号として供給される。また、各アノー
ド電極A1 ,A2 ,A3 ・・・An-1 ,An には、共通
の基準電圧(接地電圧)が印加される。したがって、第
2の基板2に形成された放電用電極5の接続構造は、図
6に示す通りである。また、表示面の全体にわたって画
像を形成するために、前記データドライバ回路13及び
データストローブ回路15と接続して走査制御回路16
が設けられている。この走査制御回路16は、データド
ライバ回路13とデータストローブ回路15との機能を
調整し、液晶層6の全ての画素列について、行から行へ
と順次アドレス指定するものである。
3と第2の基板に形成された放電用電極5の配列状態を
模式的に示す。ここで、第1の基板1の帯状電極3に
は、データドライバ回路13と出力増幅器14とで構成
された第1信号印加手段が接続され、各出力増幅器14
から出力されるアナログ電圧が液晶駆動信号として供給
される。これに対して、第2の基板2上の放電用電極5
のうち、各カソード電極K1 ,K2 ,K3 ・・・
Kn-1 ,Kn には、データストローブ回路15と出力増
幅器16から構成される第2信号印加手段が接続されて
おり、各出力増幅器16から出力されるパルス電圧がデ
ータストローブ信号として供給される。また、各アノー
ド電極A1 ,A2 ,A3 ・・・An-1 ,An には、共通
の基準電圧(接地電圧)が印加される。したがって、第
2の基板2に形成された放電用電極5の接続構造は、図
6に示す通りである。また、表示面の全体にわたって画
像を形成するために、前記データドライバ回路13及び
データストローブ回路15と接続して走査制御回路16
が設けられている。この走査制御回路16は、データド
ライバ回路13とデータストローブ回路15との機能を
調整し、液晶層6の全ての画素列について、行から行へ
と順次アドレス指定するものである。
【0019】上述の構成を有する画像表示装置において
は、液晶層6が第1の基板1に形成された帯状電極3に
印加されるアナログ電圧のサンプリング・キャパシタと
して機能し、各プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn
で発生する放電プラズマがサンプリング・スイッチとし
て機能することで画像表示が行われる。この画像表示動
作を説明するためのモデルが図7である。図7におい
て、各画素に対応する液晶層6は、キャパシタ・モデル
17として捉えることができる。すなわち、キャパシタ
・モデル17は、帯状電極3と各プラズマ室P1 ,
P2 ,P3 ・・・Pn が重なった部分に形成される容量
性液晶セルを表している。
は、液晶層6が第1の基板1に形成された帯状電極3に
印加されるアナログ電圧のサンプリング・キャパシタと
して機能し、各プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・・・Pn
で発生する放電プラズマがサンプリング・スイッチとし
て機能することで画像表示が行われる。この画像表示動
作を説明するためのモデルが図7である。図7におい
て、各画素に対応する液晶層6は、キャパシタ・モデル
17として捉えることができる。すなわち、キャパシタ
・モデル17は、帯状電極3と各プラズマ室P1 ,
P2 ,P3 ・・・Pn が重なった部分に形成される容量
性液晶セルを表している。
【0020】いま、各帯状電極3にデータドライバ回路
13よりアナログ電圧が印加されているとする。ここ
で、第2の基板2のカソード電極K1 にデータストロー
ブ信号(パルス電圧)が印加されていないとすると、す
なわちオフ状態であるとすると、アノード電極A1 とカ
ソード電極K1 での放電が起こらず、プラズマ室P1 内
のガスはイオン化されていない状態となる。したがっ
て、プラズマ・スイッチS1 (帯状電極3とアノード電
極A1 との電気的接続)もオフの状態となって、帯状電
極3に如何なるアナログ電圧が印加されても、各キャパ
シタ・モデル17にかかる電位差に変化はない。
13よりアナログ電圧が印加されているとする。ここ
で、第2の基板2のカソード電極K1 にデータストロー
ブ信号(パルス電圧)が印加されていないとすると、す
なわちオフ状態であるとすると、アノード電極A1 とカ
ソード電極K1 での放電が起こらず、プラズマ室P1 内
のガスはイオン化されていない状態となる。したがっ
て、プラズマ・スイッチS1 (帯状電極3とアノード電
極A1 との電気的接続)もオフの状態となって、帯状電
極3に如何なるアナログ電圧が印加されても、各キャパ
シタ・モデル17にかかる電位差に変化はない。
【0021】一方、第2の基板2のカソード電極K2 に
データストローブ信号が印加されていると、すなわちオ
ン状態であるとすると、アノード電極A2 とカソード電
極K2 間での放電によりガスがイオン化され、プラズマ
室P2 内にイオン化領域(放電プラズマ)が発生する。
すると、いわゆるプラズマ・スイッチング動作によって
帯状電極3とアノード電極A2 が導電体8を介して電気
的に接続された状態となり、回路的に見たときにはプラ
ズマ・スイッチS2 がオンされたのと等価な状態とな
る。その結果、カソード電極K2 がストローブされてい
る列のキャパシタ・モデル17には、帯状電極3に供給
されるアナログ電圧がストアされる。そして、カソード
電極K2 へのストローブが終了し放電プラズマが消失し
た後も、次のストローブが行われるまでの間(少なくと
もその画像のフィールド期間中)はこのアナログ電圧が
キャパシタ・モデル17にそれぞれストアされたままの
状態となり、帯状電極3に印加されるアナログ電圧のそ
の後の変化の影響を受けない。
データストローブ信号が印加されていると、すなわちオ
ン状態であるとすると、アノード電極A2 とカソード電
極K2 間での放電によりガスがイオン化され、プラズマ
室P2 内にイオン化領域(放電プラズマ)が発生する。
すると、いわゆるプラズマ・スイッチング動作によって
帯状電極3とアノード電極A2 が導電体8を介して電気
的に接続された状態となり、回路的に見たときにはプラ
ズマ・スイッチS2 がオンされたのと等価な状態とな
る。その結果、カソード電極K2 がストローブされてい
る列のキャパシタ・モデル17には、帯状電極3に供給
されるアナログ電圧がストアされる。そして、カソード
電極K2 へのストローブが終了し放電プラズマが消失し
た後も、次のストローブが行われるまでの間(少なくと
もその画像のフィールド期間中)はこのアナログ電圧が
キャパシタ・モデル17にそれぞれストアされたままの
状態となり、帯状電極3に印加されるアナログ電圧のそ
の後の変化の影響を受けない。
【0022】したがって、カソード電極K1 ,K2 ,K
3 ・・・Kn-1 ,Kn を順次アドレス指定してデータス
トローブ信号を印加し、プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・
・・Pn に順次放電プラズマを発生させると同時に、各
帯状電極3にこれに同期して液晶駆動信号をアナログ電
圧として印加することで、プラズマ・スイッチが薄膜ト
ランジスタ等の半導体素子と同様に能動素子として働
き、アクティブマトリクスアドレシング方式と同様に液
晶層6が駆動される。なお、画像表示装置の駆動方式
が、上述の方式に限られるものでないことは、言うまで
もない。
3 ・・・Kn-1 ,Kn を順次アドレス指定してデータス
トローブ信号を印加し、プラズマ室P1 ,P2 ,P3 ・
・・Pn に順次放電プラズマを発生させると同時に、各
帯状電極3にこれに同期して液晶駆動信号をアナログ電
圧として印加することで、プラズマ・スイッチが薄膜ト
ランジスタ等の半導体素子と同様に能動素子として働
き、アクティブマトリクスアドレシング方式と同様に液
晶層6が駆動される。なお、画像表示装置の駆動方式
が、上述の方式に限られるものでないことは、言うまで
もない。
【0023】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明したが、本発明がこれらの実施例に限定され
るものではない。例えば、本例では各プラズマ室が溝に
よって形成されているが、印刷法によって形成された隔
壁で仕切られていてもよい。あるいは、隔壁の全くない
オープンセル構造であってもよい。
ついて説明したが、本発明がこれらの実施例に限定され
るものではない。例えば、本例では各プラズマ室が溝に
よって形成されているが、印刷法によって形成された隔
壁で仕切られていてもよい。あるいは、隔壁の全くない
オープンセル構造であってもよい。
【0024】また、前述の実施例では、1画素に1個の
導電体8を対応させる構造としたが、例えば図8および
図9に示すように、1画素に対して複数の導電体8を対
応させるようにしてもよい。特に、図8の場合には、導
電体8の直径を隣接する電極パターン層10の電極間隔
より小さくすれば、導電体8の配列は画素の構成を気に
しないで形成することができる。また、図10に示すよ
うに、導電体8をそのまま画素として用いることもでき
る。
導電体8を対応させる構造としたが、例えば図8および
図9に示すように、1画素に対して複数の導電体8を対
応させるようにしてもよい。特に、図8の場合には、導
電体8の直径を隣接する電極パターン層10の電極間隔
より小さくすれば、導電体8の配列は画素の構成を気に
しないで形成することができる。また、図10に示すよ
うに、導電体8をそのまま画素として用いることもでき
る。
【0025】また、前述の実施例では、導電体8を形成
するのに誘電体シート9に機械的に孔明け加工を施し、
この孔に導電材料を埋め込むようにしたが、例えば図1
1に示すように、予め導電材料を導電体8として中心部
に埋め込んでなる円柱状のガラスよりなるグラスファイ
バー19を用いて誘電体膜7を作製するようにしてもよ
い。先ず、中心部に導電材料が埋め込まれてなるグラス
ファイバー19を図11中矢印X方向に引き伸ばす。そ
して、引き伸ばしたグラスファイバー19を、図12に
示すように断面矩形状の四角柱となるように成形する。
次に、成形されたガラス柱20を図13に示すように複
数配列し融着する。そして最後に、接合一体化されたガ
ラス柱20よりなるブロックを、図14に示すように所
定の厚みにスライスして誘電体膜7を完成する。
するのに誘電体シート9に機械的に孔明け加工を施し、
この孔に導電材料を埋め込むようにしたが、例えば図1
1に示すように、予め導電材料を導電体8として中心部
に埋め込んでなる円柱状のガラスよりなるグラスファイ
バー19を用いて誘電体膜7を作製するようにしてもよ
い。先ず、中心部に導電材料が埋め込まれてなるグラス
ファイバー19を図11中矢印X方向に引き伸ばす。そ
して、引き伸ばしたグラスファイバー19を、図12に
示すように断面矩形状の四角柱となるように成形する。
次に、成形されたガラス柱20を図13に示すように複
数配列し融着する。そして最後に、接合一体化されたガ
ラス柱20よりなるブロックを、図14に示すように所
定の厚みにスライスして誘電体膜7を完成する。
【0026】なお、図11において導電材料の代わりに
溶融性ガラス21が埋め込まれてなるグラスファイバー
19を使用する場合には、上記溶融性ガラス21を図1
5の状態からエッチングして溶かし出す。そして、図1
6に示すように、上記溶融性ガラス21が溶かし出され
た孔22内に導電材料を被着し、導電体8を図17に示
すように形成する。上記孔22内への導電材料の膜の形
成は、例えば蒸着、スパッタリング、印刷、ディップ等
の手法が採用できる。或いは、ガラスを水素雰囲気中で
還元させ、表面に金属を析出させるようにしてもよい。
なお、孔22が導電体8で埋まらない場合は、図18に
示すように無機材料あるいは有機材料よりなる充填材2
3で埋める。
溶融性ガラス21が埋め込まれてなるグラスファイバー
19を使用する場合には、上記溶融性ガラス21を図1
5の状態からエッチングして溶かし出す。そして、図1
6に示すように、上記溶融性ガラス21が溶かし出され
た孔22内に導電材料を被着し、導電体8を図17に示
すように形成する。上記孔22内への導電材料の膜の形
成は、例えば蒸着、スパッタリング、印刷、ディップ等
の手法が採用できる。或いは、ガラスを水素雰囲気中で
還元させ、表面に金属を析出させるようにしてもよい。
なお、孔22が導電体8で埋まらない場合は、図18に
示すように無機材料あるいは有機材料よりなる充填材2
3で埋める。
【0027】以上の変形例は、予め導電材料がガラスに
埋め込まれてなるグラスファイバー19を複数束ねてこ
れを引き伸ばすようにしたが、導電材料がガラスに埋め
込まれてなるグラスファイバー19と、導電材料がガラ
スに埋め込まれていないグラスファイバー24とを図1
9に示すように束ねてこれを引き伸ばすようにしてもよ
い。或いは、導電材料が埋め込まれていないグラスファ
イバー24を図20に示すように束ね、隣合うグラスフ
ァイバー24同士の隙間に導電材料8を充填してこれを
引き伸ばすようにしてもよい。
埋め込まれてなるグラスファイバー19を複数束ねてこ
れを引き伸ばすようにしたが、導電材料がガラスに埋め
込まれてなるグラスファイバー19と、導電材料がガラ
スに埋め込まれていないグラスファイバー24とを図1
9に示すように束ねてこれを引き伸ばすようにしてもよ
い。或いは、導電材料が埋め込まれていないグラスファ
イバー24を図20に示すように束ね、隣合うグラスフ
ァイバー24同士の隙間に導電材料8を充填してこれを
引き伸ばすようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、電気光学材料層と放電領域を仕切る誘電
体膜に導電体を埋め込んだ形としているので、誘電体膜
の機械的強度を確保すると同時に、電気光学材料層と放
電プラズマとの電気的結合を確保することが可能であ
る。したがって、製造が容易で、しかも構造安定性、電
気的特性等に優れた画像表示装置を提供することが可能
である。
明においては、電気光学材料層と放電領域を仕切る誘電
体膜に導電体を埋め込んだ形としているので、誘電体膜
の機械的強度を確保すると同時に、電気光学材料層と放
電プラズマとの電気的結合を確保することが可能であ
る。したがって、製造が容易で、しかも構造安定性、電
気的特性等に優れた画像表示装置を提供することが可能
である。
【図1】本発明を適用した画像表示装置の一実施例を一
部破断して示す概略斜視図である。
部破断して示す概略斜視図である。
【図2】本発明を適用した画像表示装置の一実施例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
【図3】電気光学材料層と放電領域を仕切る誘電体膜の
一例を示す要部概略斜視図である。
一例を示す要部概略斜視図である。
【図4】電気光学材料層と放電領域を仕切る誘電体膜の
一例を示す要部概略断面図である。
一例を示す要部概略断面図である。
【図5】液晶層を駆動するための電極構成を示す模式図
である。
である。
【図6】放電用電極の配列及び接続状態を示す模式図で
ある。
ある。
【図7】画像表示動作を説明するための等価回路図であ
る。
る。
【図8】誘電体膜の他の例を示す平面図である。
【図9】誘電体膜のさらに他の例を示す平面図である。
【図10】誘電体膜のさらに他の例を示す平面図であ
る。
る。
【図11】誘電体膜の形成工程のうちグラスファイバー
の引き伸ばし工程を示す斜視図である。
の引き伸ばし工程を示す斜視図である。
【図12】誘電体膜の形成工程のうちガラス柱成形工程
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図13】誘電体膜の形成工程のうちガラス柱の融着工
程を示す斜視図である。
程を示す斜視図である。
【図14】誘電体膜の形成工程のうち切り出し工程を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図15】誘電体膜の他の形成工程のうちガラスに溶融
性ガラスが埋め込まれた状態を示す断面図である。
性ガラスが埋め込まれた状態を示す断面図である。
【図16】誘電体膜の他の形成工程のうち溶融性ガラス
をエッチングした状態を示す断面図である。
をエッチングした状態を示す断面図である。
【図17】誘電体膜の他の形成工程のうち導電材料被着
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図18】誘電体膜の他の形成工程のうち導電材による
孔埋め工程を示す断面図である。
孔埋め工程を示す断面図である。
【図19】導電材料が埋め込まれたグラスファイバーと
導電材料が埋め込まれていないグラスファイバーを束ね
た状態を示す平面図である。
導電材料が埋め込まれていないグラスファイバーを束ね
た状態を示す平面図である。
【図20】導電材料が埋め込まれていないグラスファイ
バー同士を束ねた状態を示す平面図である。
バー同士を束ねた状態を示す平面図である。
【図21】従来の画像表示装置の一例を示す概略断面図
である。
である。
1・・・第1の基板 2・・・第2の基板 3・・・電極 5・・・放電用電極 6・・・液晶層(電気光学材料層) 7・・・誘電体膜 8・・・導電体 9・・・誘電体シート 10・・・電極パターン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333
Claims (2)
- 【請求項1】 一主面上に互いに略平行な複数の第1電
極を有する第1の基板と、一主面上に前記第1電極と略
直交し且つ互いに略平行な複数の第2電極を有する第2
の基板とを備え、これら第1の基板と第2の基板が第1
電極と第2電極が対向する如く略平行に配置されてな
り、 前記第1の基板の第1電極と接するように電気光学材料
層が誘電体膜で挟持されるとともに、前記誘電体膜と第
2の基板間の空間にイオン化可能なガスが封入されて放
電領域とされ、 前記誘電体膜の各画素に対応する位置に、当該誘電体膜
を厚さ方向において一部残して導電体が埋め込まれてい
ることを特徴とする画像表示装置。 - 【請求項2】 上記誘電体膜は、画素に対応して膜厚方
向に貫通する形で導電体が埋め込まれた誘電体シート
と、前記導電体に対応して形成される電極パターン層
と、誘電体薄膜とからなる積層構造を有し、 上記誘電体薄膜が上記電気光学材料層側になるように配
されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18406391A JP3154129B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-06-28 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4779191 | 1991-02-20 | ||
JP3-47791 | 1991-02-20 | ||
JP18406391A JP3154129B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-06-28 | 画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04313788A JPH04313788A (ja) | 1992-11-05 |
JP3154129B2 true JP3154129B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=12785198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18406391A Expired - Fee Related JP3154129B2 (ja) | 1991-02-20 | 1991-06-28 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154129B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3821315B2 (ja) * | 1995-11-13 | 2006-09-13 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置およびその製造方法 |
US6344883B2 (en) | 1996-12-20 | 2002-02-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device and method for producing the same |
US6226056B1 (en) | 1997-07-28 | 2001-05-01 | Sharp Kabushiki Kaisha | Plasma addressed liquid crystal display device having conductor through dielectric sheet attached to conductive layer centrally located in discharge channel |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP18406391A patent/JP3154129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04313788A (ja) | 1992-11-05 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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