JPH10142495A - バックフォーカスの長い撮像レンズ - Google Patents

バックフォーカスの長い撮像レンズ

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Publication number
JPH10142495A
JPH10142495A JP8309974A JP30997496A JPH10142495A JP H10142495 A JPH10142495 A JP H10142495A JP 8309974 A JP8309974 A JP 8309974A JP 30997496 A JP30997496 A JP 30997496A JP H10142495 A JPH10142495 A JP H10142495A
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JP
Japan
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lens group
moving
focusing
lens
partial
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Pending
Application number
JP8309974A
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English (en)
Inventor
Yasushi Matsui
靖 松井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH10142495A publication Critical patent/JPH10142495A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシング方式に関して機構設計的な自
由度を有する、バックフォーカスの長い撮像レンズ。 【解決手段】 物体側から順に、負屈折力の第1レンズ
群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2とを備え、第2
レンズ群G2は、少なくとも3つの部分レンズ群からな
り、第2レンズ群G2から選択された少なくとも1つの
部分レンズ群からなる第1移動レンズ群と、該第1移動
レンズ群を除く第2レンズ群G2から選択された少なく
とも1つの部分レンズ群からなる第2移動レンズ群とを
それぞれ移動させて合焦を行う複数のフォーカシング方
式を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバックフォーカスの
長い撮像レンズに関し、特にバックフォーカスの長いテ
レビカメラ用の撮像レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、写真用広角レンズやテレビカメ
ラ用レンズなどでは、一定の長さ以上のバックフォーカ
スが要求されるため、レトロフォーカス型のレンズ系が
採用されている。レトロフォーカス型のレンズ系は、前
群と後群とで屈折力配分の非対称性が強い。したがっ
て、全体繰り出し方式で合焦を行う場合、明るいレンズ
や広角レンズにおいては、収差の変動が大きく、後述の
比較例の収差図に示すように、像面特性が崩れ、近距離
撮影において優れた像を得ることが難しくなる。
【0003】このため、例えば特公昭45−39875
号公報には、全体繰り出しを行いつつ一部のレンズ群を
移動させて収差の変動を軽減する、いわゆる近距離補正
の技術が開示されている。ところで、特に自動合焦機構
を組み込んだAFカメラ等においては、移動レンズ群が
小型且つ軽量で、しかも移動レンズ群の移動距離が小さ
いことが必要である。したがって、特にAFカメラ等に
おいては、全体繰り出しを行う上に近距離補正のために
一部のレンズ群を移動させるフォーカシング(合焦)方
式は非常に不利となる。
【0004】そこで、フォーカシング方式に種々の工夫
を凝らし、AF方式に対応可能であるとともに合焦に伴
う結像性能の低下を防ぐことのできるフォーカシング方
式が数多く提案されている。たとえば特開昭57−35
821号公報、特公平8−12325号公報等には、フ
ォーカシング方式を工夫したバックフォーカスの長い撮
像レンズが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報は、光学設計の解をそれぞれ開示しているだけで
あり、この解に対する機構設計的な難易については具体
的に開示していない。一般に、フォーカシング方式を種
々工夫して1つのレンズ系の光学的解が求まっても、い
ざ機構設計にはいって機構上不具合が出ることがある。
この場合、求めた光学的解にこだわってかなり無理をし
ても機構的にまとめあげるか、あるいは求めた光学的解
を断念し改めて光学設計からやり直すことになる。
【0006】求めた光学的解にこだわる場合、製作上に
おいて様々な不都合が起こったり、製品としての完成度
を損なったりする恐れがある。また、改めて光学設計か
らやり直す場合、設計的に殆ど振り出しに戻らなければ
ならなくなり、製品の完成まで相当の手間がかかる恐れ
がある。さらに最悪の場合には、適当な光学的解を見つ
けることができず、製品化自体を諦めなければならない
という結果となることもあり得る。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、フォーカシング方式に関して機構設計的な自
由度を有する、バックフォーカスの長い撮像レンズを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、バックフォーカスの長い撮像レ
ンズにおいて、前記撮像レンズから選択された移動レン
ズ群を移動させて合焦を行う複数のフォーカシング方式
を有し、該複数のフォーカシング方式から選択された1
つのフォーカシング方式にしたがって無限遠物体から近
距離物体への合焦を行うことを特徴とする、バックフォ
ーカスの長い撮像レンズを提供する。具体的には、物体
側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、
正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備え、前記第
2レンズ群G2は、少なくとも3つの部分レンズ群から
なり、前記第2レンズ群G2から選択された少なくとも
1つの部分レンズ群からなる第1移動レンズ群と、該第
1移動レンズ群を除く前記第2レンズ群G2から選択さ
れた少なくとも1つの部分レンズ群からなる第2移動レ
ンズ群とをそれぞれ移動させて合焦を行う複数のフォー
カシング方式を有する。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、無限遠物
体から近距離物体への合焦に際して、前記第1レンズ群
G1は固定である。また、前記第2レンズ群G2は、物
体側から順に、正の屈折力を有する第1部分レンズ群G
21と、正の屈折力を有する第2部分レンズ群G22と、正
の屈折力を有する第3部分レンズ群G23とからなるこ
と、あるいは正の屈折力を有する第1部分レンズ群G21
と、正の屈折力を有する第2部分レンズ群G22と、正の
屈折力を有する第3部分レンズ群G23と、正の屈折力を
有する第4部分レンズ群G24とからなることが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】フォーカシング方式に関する機構
設計的な自由度に影響する因子としては、主に次の4つ
の事項が挙げられる。 移動レンズ群の光軸上の位置 移動レンズ群の大きさ 移動レンズ群の重量 移動レンズ群の移動量
【0011】本発明では、撮像レンズから選択された移
動レンズ群を移動させて合焦を行う複数のフォーカシン
グ方式を有する。そして、複数のフォーカシング方式か
ら選択された1つのフォーカシング方式にしたがって無
限遠物体から近距離物体への合焦を行う。すなわち、本
発明では、1つのレンズ系において上述の4つの因子を
含んだ複数のフォーカシング方式が選択可能である。し
たがって、複数のフォーカシング方式から機構的に最も
好ましい1つのフォーカシング方式を選択し、選択した
フォーカシング方式に基づいて確実に製品化を行うこと
ができる。換言すれば、本発明の撮像レンズは、フォー
カシング方式に関して機構設計的な自由度を有するた
め、製品化に際してその完成度が損なわれたり、製品化
自体を諦めたりすることを回避することができる。
【0012】具体的には、本発明の撮像レンズは、物体
側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、
正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを備え、第2レ
ンズ群G2は、少なくとも3つの部分レンズ群からな
る。そして、第2レンズ群G2から選択された少なくと
も1つの部分レンズ群からなる第1移動レンズ群と、該
第1移動レンズ群を除く第2レンズ群G2から選択され
た少なくとも1つの部分レンズ群からなる第2移動レン
ズ群とをそれぞれ移動させて合焦を行う複数のフォーカ
シング方式を有する。なお、合焦に際して第1レンズ群
G1を光軸方向に固定することが好ましい。この場合、
最も物体側のレンズ面から像面までの光軸に沿った距離
すなわち全長を常に一定に保つことができるので、機構
的に有利である。
【0013】また、正屈折力の第1部分レンズ群G21と
正屈折力の第2部分レンズ群G22と正屈折力の第3部分
レンズ群G23との3群で第2レンズ群G2を構成するこ
とにより、最大5つのフォーカシング方式が可能となり
本発明の目的の実現性が高まる。さらに、正屈折力の第
1部分レンズ群G21と正屈折力の第2部分レンズ群G22
と正屈折力の第3部分レンズ群G23と正屈折力の第4部
分レンズ群G24との4群で第2レンズ群G2を構成する
ことにより、最大15のフォーカシング方式が可能とな
り本発明の目的の実現性がさらに高まる。
【0014】また、本発明においては、合焦に伴う収差
の変動を効率的に抑えるために、第1移動レンズ群およ
び第2移動レンズ群は、以下の条件式(1)および
(2)を満足することが望ましい。 3.2<X/Y<9 (1) 1.9<fX /fY <10 (2)
【0015】ここで、 X :第1移動レンズ群および第2移動レンズ群のうち
の移動距離の大きい方の移動レンズ群の移動量 Y :第1移動レンズ群および第2移動レンズ群のうち
の移動距離の小さい方の移動レンズ群の移動量 fX :第1移動レンズ群および第2移動レンズ群のうち
の移動距離の大きい方の移動レンズ群の焦点距離 fY :第1移動レンズ群および第2移動レンズ群のうち
の移動距離の小さい方の移動レンズ群の焦点距離
【0016】条件式(1)の上限値を上回ると、第1移
動レンズ群および第2移動レンズ群のうちの移動距離の
小さい方の移動レンズ群の移動量Yが移動距離の大きい
方の移動レンズ群の移動量Xに対して相対的に小さくな
るため、合焦に伴う収差の変動を抑えることが困難にな
ってしまう。一方、条件式(1)の下限値を下回ると、
第1移動レンズ群の移動量Xおよび第2移動レンズ群の
移動量Yがともに大きくなるため、機構的に不利になっ
てしまう。
【0017】条件式(2)の上限値を上回ると、第1移
動レンズ群および第2移動レンズ群のうちの移動距離の
大きい方の移動レンズ群の焦点距離fX が移動距離の小
さい方の移動レンズ群の焦点距離fY に対して相対的に
大きくなるため、レンズ系全体における収差補正の効率
が悪くなってしまう。逆に、条件式(2)の下限値を下
回ると、レンズ系全体における収差補正の効率は良くな
るものの、移動レンズ群の移動に伴う収差の変動が大き
くなり、機構的に不利となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。各実施例において本発明の撮像レンズ
は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群
G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とから構
成されている。第2レンズ群G2は、正の屈折力を有す
る4つの部分レンズ群G21〜G24からなる。そして、第
2レンズ群G2から選択された少なくとも1つの部分レ
ンズ群からなる第1移動レンズ群と、第1移動レンズ群
を除く第2レンズ群G2から選択された少なくとも1つ
の部分レンズ群からなる第2移動レンズ群とをそれぞれ
移動させて合焦を行う複数のフォーカシング方式を有す
る。
【0019】図1は、各実施例において採用したフォー
カシング方式1〜8を説明する図である。フォーカシン
グ方式1では、第1部分レンズ群G21と第2部分レンズ
群G22とが第1移動レンズ群を構成し、第3部分レンズ
群G23と第4部分レンズ群G24とが第2移動レンズ群を
構成している。そして、無限遠物体から近距離物体への
合焦に際して、第1移動レンズ群および第2移動レンズ
群がともに物体側へ移動する。フォーカシング方式2で
は、第1部分レンズ群G21と第2部分レンズ群G22とが
第1移動レンズ群を構成し、第3部分レンズ群G23が第
2移動レンズ群を構成している。そして、無限遠物体か
ら近距離物体への合焦に際して、第1移動レンズ群およ
び第2移動レンズ群がともに物体側へ移動する。ただ
し、第4部分レンズ群G24は、合焦に際して固定であ
る。
【0020】フォーカシング方式3では、第1部分レン
ズ群G21と第2部分レンズ群G22とが第1移動レンズ群
を構成し、第4部分レンズ群G24が第2移動レンズ群を
構成している。そして、無限遠物体から近距離物体への
合焦に際して、第1移動レンズ群および第2移動レンズ
群がともに物体側へ移動する。ただし、第3部分レンズ
群G23は、合焦に際して固定である。フォーカシング方
式4では、第1部分レンズ群G21が第1移動レンズ群を
構成し、第3部分レンズ群G23と第4部分レンズ群G24
とが第2移動レンズ群を構成している。そして、無限遠
物体から近距離物体への合焦に際して、第1移動レンズ
群および第2移動レンズ群がともに物体側へ移動する。
ただし、第2部分レンズ群G22は、合焦に際して固定で
ある。
【0021】フォーカシング方式5では、第1部分レン
ズ群G21が第1移動レンズ群を構成し、第3部分レンズ
群G23が第2移動レンズ群を構成している。そして、無
限遠物体から近距離物体への合焦に際して、第1移動レ
ンズ群および第2移動レンズ群がともに物体側へ移動す
る。ただし、第2部分レンズ群G22および第4部分レン
ズ群G24は、合焦に際して固定である。フォーカシング
方式6では、第1部分レンズ群G21が第1移動レンズ群
を構成し、第4部分レンズ群G24が第2移動レンズ群を
構成している。そして、無限遠物体から近距離物体への
合焦に際して、第1移動レンズ群および第2移動レンズ
群がともに物体側へ移動する。ただし、第2部分レンズ
群G22および第3部分レンズ群G23は、合焦に際して固
定である。
【0022】フォーカシング方式7では、第1部分レン
ズ群G21が第1移動レンズ群を構成し、第2部分レンズ
群G22と第3部分レンズ群G23とが第2移動レンズ群を
構成している。そして、無限遠物体から近距離物体への
合焦に際して、第1移動レンズ群および第2移動レンズ
群がともに物体側へ移動する。ただし、第4部分レンズ
群G24は、合焦に際して固定である。フォーカシング方
式8では、第1部分レンズ群G21が第1移動レンズ群を
構成し、第2部分レンズ群G22と第3部分レンズ群G23
と第4部分レンズ群G24とが第2移動レンズ群を構成し
ている。そして、無限遠物体から近距離物体への合焦に
際して、第1移動レンズ群および第2移動レンズ群がと
もに物体側へ移動する。このように、フォーカシング方
式1〜8では第1レンズ群G1が固定であるため、最も
物体側の面から像面までの光軸に沿った距離すなわち全
長は変化しない。
【0023】〔第1実施例〕図2は、本発明の第1実施
例にかかる撮像レンズの構成を示す図である。第1実施
例では、バックフォーカスの長いテレビカメラ用の撮像
レンズに本発明を適用した例を示している。図2の撮像
レンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体側から順
に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ、物体側
に凸面を向けた負メニスカスレンズ、両凸レンズ、物体
側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、両凹レンズと物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合負レン
ズ、および両凸レンズから構成されている。
【0024】また、第2レンズ群G2は、物体側から順
に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レ
ンズとの接合正レンズからなる第1部分レンズ群G21
と、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズからなる第2部分レンズ群G22
と、両凸レンズからなる第3部分レンズ群G23と、両凸
レンズからなる第4部分レンズ群G24とから構成されて
いる。さらに、第2レンズ群G2の像側には、カラーテ
レビ用の三色分解プリズムが配置されている。
【0025】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、
βは倍率を、FNはFナンバーを、2ωは画角を、d0
は物体と最も物体側の面との光軸に沿った距離をそれぞ
れ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に
沿った物体側からのレンズ面の順序を、rはレンズ面の
曲率半径を、dはレンズ面間隔を、nおよびνはd線
(λ=587.6nm)に対する屈折率およびアッベ数
をそれぞれ示している。
【0026】
【表1】f=12 FN= 2.8 2ω=49.5° (フォーカシング方式1:条件対応値) (1)X/Y =8 (2)fX /fY =4.62 (フォーカシング方式2:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =2.32 (フォーカシング方式3:条件対応値) (1)X/Y =5 (2)fX /fY =2.39 (フォーカシング方式4:条件対応値) (1)X/Y =8 (2)fX /fY =8.89 (フォーカシング方式5:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =4.46 (フォーカシング方式6:条件対応値) (1)X/Y =5.5 (2)fX /fY =4.60 (フォーカシング方式7:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =5.36 (フォーカシング方式8:条件対応値) (1)X/Y =8.5 (2)fX /fY =9.74
【0027】図3乃至図11は、第1実施例の諸収差図
である。すなわち、図3は無限遠合焦状態における諸収
差図であり、図4はフォーカシング方式1による撮影倍
率−0.042倍の状態における諸収差図であり、図5
はフォーカシング方式2による撮影倍率−0.042倍
の状態における諸収差図であり、図6はフォーカシング
方式3による撮影倍率−0.042倍の状態における諸
収差図であり、図7はフォーカシング方式4による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図であり、図
8はフォーカシング方式5による撮影倍率−0.042
倍の状態における諸収差図であり、図9はフォーカシン
グ方式6による撮影倍率−0.042倍の状態における
諸収差図であり、図10はフォーカシング方式7による
撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図であ
り、図11はフォーカシング方式8による撮影倍率−
0.042倍の状態における諸収差図である。また、図
12は、第1実施例の比較例での全体繰り出し方式によ
る撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図であ
る。
【0028】各収差図において、FNはFナンバーを、
Yは像高を、Eはe線(λ=546.1nm)を、Gは
g線(λ=435.8nm)を、CはC線(λ=65
6.3nm)を、FはF線(λ=486.1nm)をそ
れぞれ示している。また、非点収差を示す収差図におい
て、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル
像面を示している。第1実施例の図4〜図11を参照す
ると、各フォーカシング方式において光学性能的な差異
がほとんどないことがわかる。また、比較例の図12と
第1実施例の図3〜図11とを比較すると、第1実施例
では、無限遠合焦状態および各フォーカシング方式によ
る近距離撮影状態において諸収差が良好に補正されてい
ることがわかる。
【0029】〔第2実施例〕図13は、本発明の第2実
施例にかかる撮像レンズの構成を示す図である。第2実
施例においても、バックフォーカスの長いテレビカメラ
用の撮像レンズに本発明を適用した例を示している。図
13の撮像レンズにおいて、第1レンズ群G1は、物体
側から順に、物体側に凸面を向けた平凸レンズ、物体側
に凸面を向けた負メニスカスレンズ、両凸レンズ、物体
側に凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側に凸面を
向けた正メニスカスレンズとの接合レンズ、両凹レン
ズ、両凸レンズと両凹レンズとの接合レンズ、物体側に
凸面を向けた負メニスカスレンズ、および両凸レンズか
ら構成されている。
【0030】また、第2レンズ群G2は、物体側から順
に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レ
ンズとの接合正レンズからなる第1部分レンズ群G21
と、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの接合正レンズからなる第2部分レンズ群G22
と、両凸レンズからなる第3部分レンズ群G23と、両凸
レンズからなる第4部分レンズ群G24とから構成されて
いる。さらに、第2レンズ群G2の像側には、カラーテ
レビ用の三色分解プリズムが配置されている。
【0031】次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(2)において、fは焦点距離を、
βは倍率を、FNはFナンバーを、2ωは画角を、d0
は物体と最も物体側の面との光軸に沿った距離をそれぞ
れ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に
沿った物体側からのレンズ面の順序を、rはレンズ面の
曲率半径を、dはレンズ面間隔を、nおよびνはd線
(λ=587.6nm)に対する屈折率およびアッベ数
をそれぞれ示している。
【0032】
【表2】f=12 FN= 2.8 2ω=49.5° (フォーカシング方式1:条件対応値) (1)X/Y =8 (2)fX /fY =4.59 (フォーカシング方式2:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =2.00 (フォーカシング方式3:条件対応値) (1)X/Y =5 (2)fX /fY =2.66 (フォーカシング方式4:条件対応値) (1)X/Y =8 (2)fX /fY =8.72 (フォーカシング方式5:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =3.80 (フォーカシング方式6:条件対応値) (1)X/Y =5.5 (2)fX /fY =5.05 (フォーカシング方式7:条件対応値) (1)X/Y =3.3 (2)fX /fY =4.68 (フォーカシング方式8:条件対応値) (1)X/Y =8.5 (2)fX /fY =9.55
【0033】図14乃至図22は、第2実施例の諸収差
図である。すなわち、図14は無限遠合焦状態における
諸収差図であり、図15はフォーカシング方式1による
撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図であ
り、図16はフォーカシング方式2による撮影倍率−
0.042倍の状態における諸収差図であり、図17は
フォーカシング方式3による撮影倍率−0.042倍の
状態における諸収差図であり、図18はフォーカシング
方式4による撮影倍率−0.042倍の状態における諸
収差図であり、図19はフォーカシング方式5による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図であり、
図20はフォーカシング方式6による撮影倍率−0.0
42倍の状態における諸収差図であり、図21はフォー
カシング方式7による撮影倍率−0.042倍の状態に
おける諸収差図であり、図22はフォーカシング方式8
による撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図
である。また、図23は、第2実施例の比較例での全体
繰り出し方式による撮影倍率−0.042倍の状態にお
ける諸収差図である。
【0034】各収差図において、FNはFナンバーを、
Yは像高を、Eはe線(λ=546.1nm)を、Gは
g線(λ=435.8nm)を、CはC線(λ=65
6.3nm)を、FはF線(λ=486.1nm)をそ
れぞれ示している。また、非点収差を示す収差図におい
て、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル
像面を示している。第2実施例の図15〜図22を参照
すると、各フォーカシング方式において光学性能的な差
異がほとんどないことがわかる。また、比較例の図23
と第2実施例の図14〜図22とを比較すると、第2実
施例では、無限遠合焦状態および各フォーカシング方式
による近距離撮影状態において諸収差が良好に補正され
ていることがわかる。
【0035】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、1つの
レンズ系において複数のフォーカシング方式が選択可能
であるため、機構的に最も好ましい1つのフォーカシン
グ方式を選択し、選択したフォーカシング方式に基づい
て確実に製品化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施例において採用したフォーカシング方式
1〜8を説明する図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる撮像レンズの構成
を示す図である。
【図3】第1実施例の無限遠合焦状態における諸収差図
である。
【図4】第1実施例のフォーカシング方式1による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図5】第1実施例のフォーカシング方式2による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図6】第1実施例のフォーカシング方式3による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図7】第1実施例のフォーカシング方式4による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図8】第1実施例のフォーカシング方式5による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図9】第1実施例のフォーカシング方式6による撮影
倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図10】第1実施例のフォーカシング方式7による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図11】第1実施例のフォーカシング方式8による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図12】第1実施例の比較例での全体繰り出し方式に
よる撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図で
ある。
【図13】本発明の第2実施例にかかる撮像レンズの構
成を示す図である。
【図14】第2実施例の無限遠合焦状態における諸収差
図である。
【図15】第2実施例のフォーカシング方式1による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図16】第2実施例のフォーカシング方式2による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図17】第2実施例のフォーカシング方式3による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図18】第2実施例のフォーカシング方式4による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図19】第2実施例のフォーカシング方式5による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図20】第2実施例のフォーカシング方式6による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図21】第2実施例のフォーカシング方式7による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図22】第2実施例のフォーカシング方式8による撮
影倍率−0.042倍の状態における諸収差図である。
【図23】第2実施例の比較例での全体繰り出し方式に
よる撮影倍率−0.042倍の状態における諸収差図で
ある。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G21 第1部分レンズ群 G22 第2部分レンズ群 G23 第3部分レンズ群 G24 第4部分レンズ群

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックフォーカスの長い撮像レンズにお
    いて、 前記撮像レンズから選択された移動レンズ群を移動させ
    て合焦を行う複数のフォーカシング方式を有し、該複数
    のフォーカシング方式から選択された1つのフォーカシ
    ング方式にしたがって無限遠物体から近距離物体への合
    焦を行うことを特徴とする、バックフォーカスの長い撮
    像レンズ。
  2. 【請求項2】 物体側から順に、負の屈折力を有する第
    1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G
    2とを備え、 前記第2レンズ群G2は、少なくとも3つの部分レンズ
    群からなり、 前記第2レンズ群G2から選択された少なくとも1つの
    部分レンズ群からなる第1移動レンズ群と、該第1移動
    レンズ群を除く前記第2レンズ群G2から選択された少
    なくとも1つの部分レンズ群からなる第2移動レンズ群
    とをそれぞれ移動させて合焦を行う複数のフォーカシン
    グ方式を有することを特徴とする請求項1に記載の、バ
    ックフォーカスの長い撮像レンズ。
  3. 【請求項3】 無限遠物体から近距離物体への合焦に際
    して、前記第1レンズ群G1は固定であることを特徴と
    する請求項2に記載の、バックフォーカスの長い撮像レ
    ンズ。
  4. 【請求項4】 前記第2レンズ群G2は、物体側から順
    に、正の屈折力を有する第1部分レンズ群G21と、正の
    屈折力を有する第2部分レンズ群G22と、正の屈折力を
    有する第3部分レンズ群G23とからなることを特徴とす
    る請求項2または3に記載の、バックフォーカスの長い
    撮像レンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2レンズ群G2は、物体側から順
    に、正の屈折力を有する第1部分レンズ群G21と、正の
    屈折力を有する第2部分レンズ群G22と、正の屈折力を
    有する第3部分レンズ群G23と、正の屈折力を有する第
    4部分レンズ群G24とからなることを特徴とする請求項
    2または3に記載の、バックフォーカスの長い撮像レン
    ズ。
  6. 【請求項6】 前記第1移動レンズ群および前記第2移
    動レンズ群のうちの移動距離の大きい方の移動レンズ群
    の移動量をXとし、前記第1移動レンズ群および前記第
    2移動レンズ群のうちの移動距離の小さい方の移動レン
    ズ群の移動量をYとし、前記第1移動レンズ群および前
    記第2移動レンズ群のうちの移動距離の大きい方の移動
    レンズ群の焦点距離をfX とし、前記第1移動レンズ群
    および前記第2移動レンズ群のうちの移動距離の小さい
    方の移動レンズ群の焦点距離をfY としたとき、 3.2<X/Y<9 (1) 1.9<fX /fY <10 (2) の条件を満足することを特徴とする請求項2乃至5のい
    ずれか1項に記載の、バックフォーカスの長い撮像レン
    ズ。
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