JPH10142258A - 接触型電気光学プローブ - Google Patents

接触型電気光学プローブ

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JPH10142258A
JPH10142258A JP8296759A JP29675996A JPH10142258A JP H10142258 A JPH10142258 A JP H10142258A JP 8296759 A JP8296759 A JP 8296759A JP 29675996 A JP29675996 A JP 29675996A JP H10142258 A JPH10142258 A JP H10142258A
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probe
optic
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Masayuki Yoshima
政幸 與島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板等の凹凸の大きい被測定物に対
しても、安定した検出感度と機械的接触に因る損傷の無
い高速走査可能な電気光学プローブを実現する。 【解決手段】 探針部の導電性触針を、電気光学結晶に
接着された導電体(7)と、該導電体(7)の先端に導
電性接着剤や金属ボルトを用いて取り付けた導電薄膜
(8)とより構成し、導電薄膜は耐熱高分子薄膜に金属
メッキを施して作られる。その形状は金属メッキ側が外
側になるように山形に屈曲させ、頂辺領域を先端にして
他の2辺領域で導電体に取り付けている。また、頂辺方
向は探針部の走査方向と直角にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学プローブ
に関し、特にベアボードまたは、実装済みプリント基板
の回路部分の電圧測定用の接触型電気光学プローブに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、例えば、特開平6−
337273に記載の電圧測定用接触型プローブがあ
る。
【0003】図5は。そこに記載されている電気光学プ
ローブの模式的断面図である。
【0004】電気光学プローブ(以下、プローブと称す
る)の探針部50は、錐体状の導電性触針51の上部底
面に光学用接着剤層54を介して電気光学結晶53が積
層されている。探針部50の側面には絶縁性のカンチレ
バー52が導電性触針51と一体に形成されて突出して
いる。導電性触針51の電圧は微少圧で接触している集
積回路55上の配線56の電圧と等しくなり、導電性触
針51の上部底面S1から出る電気力線は電気光学結晶
53内を通過する。一方、測定用レーザ光Lは、電気光
学結晶53の上面(導電性触針51の上部底面S1とは
反対側の面)S2から入射し、底面S1側の面で反射し
て逆経路で上面S2から出射する。この測定用レーザ光
Lは、電気光学結晶53内の電場により偏光されて図示
しない光学系により偏光面の変化が測定される。また、
プローブ50の走査は、該ブローブ50が集積回路55
の面に沿って相対移動(同図のX−Y方向への移動)で
きればよく、たとえば、集積回路55側に設けた図示し
ない移動機構により移動させてもよいし、また、プロー
ブ50をカンチレバー52の他端に設けた図示しない移
動機構により移動させてもよい。さらに、プローブ50
の集積回路55の面に垂直な方向への移動も、カンチレ
バー52側に設けた移動機構により行ってもよいし、集
積回路55側に設けた移動機構により行ってもよい。当
初の設定時に、このZ方向への移動距離を予め所定の大
きさに設定することにより、導電性触針51先端の集積
回路55の面への一定の微少圧による接触が保証され
る。
【0005】上記の各移動機構は、通常圧電アクチュエ
ーターを用いて構成される。
【0006】
【発明は解決しようとする課題】上述した、従来の電気
光学プローブは、測定に導電性触針の被測定回路への微
少圧接触を前提としているため、移動機構により精密な
位置決めを必要とし測定に時間がかかる上、導電性触針
として剛体を用いているため、プリント基板等凹凸の大
きい被測定物に対しては機械的接触によりプローブまた
は被測定物を損傷してしまうという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学プロー
ブはその探針部の導電性触針が、電気光学結晶に接着さ
れた導電体と、この導電体の先端に導電性結合手段を用
いて取り付けられた導電薄膜とより構成することとして
いる。導電薄膜は、頂辺で屈曲された山形の形状を有
し、他の2辺領域で導電体に取りつけられ、頂辺で被測
定物に接触する。また、導電薄膜は、耐熱高分子薄膜に
金属メッキを施して作られていて、さらに移動機構によ
り被測定体と相対的に移動できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に詳細に説明する。
【0009】(実施形態)図1は、本発明の接触型電気
光学プローブの1実施形態例の構成を説明するための概
略図である。
【0010】本実施形態の電気光学プローブ1は、レー
ザ源2と、レーザ源2から出射されるレーザ光の光軸上
に置かれレーザ源2への戻りレーザ光を除去するアイソ
レータ3と、アイソレータ3を通過したレーザ光を通過
させる偏光ビームスプリッタ4と、偏光ビームスプリッ
タ4を通過したレーザ光を集光するレンズ5と、レンズ
5の集点位置に置かれレーザ光の入射面と反対側の面に
反射膜を有する電気光学結晶(以下EO結晶と称する)
6と、EO結晶6の反射膜側を支持する導電体7と、導
電体7の先端に取り付けられた導電薄膜8と、EO結晶
6の反射膜で反射され入射方向へ逆戻りした後偏光ビー
ムスプリッタ4でレーザ源2から入射方向とは異なる方
向に分光されたレーザ光の光軸上に置かれた1/4波長
板9と、1/4波長板9を通過したレーザ光を直交偏光
分離するウォラストンプリズム10と、ウォラストンプ
リズム10で分光された2つのレーザ光を受光し両者の
光強度の差分を光電変換する受光素子11とを備えてい
る。
【0011】EO結晶は、電界により屈折率が変化する
ため、結晶中を通過するレーザ光は電界強度に比例した
偏光面の変化を受ける。図1に示した光学要素は、その
偏光面の変化を検出するための公知の手段である。
【0012】図2は、図1で示した導電薄膜8を説明す
るための斜視図、図3は、図2で示した導電薄膜8の導
電体7への取り付け方法の一例を説明するための斜視図
である。
【0013】図2に示すように、導電薄膜8は耐熱高分
子薄膜材であるポリイミド12上に金属薄膜13がメッ
キされている。この導電薄膜8を図3に示すように金属
薄膜13が外側になるようにして山形に屈曲させ、その
頂辺部分を先端にして導電体7と金属薄膜13とが導通
するように、他の2辺の領域部分で導電体7に導電性接
着剤14で固定されている。導電薄膜8は、側面が逆山
形の形状で、導電体7に取り付けられているので、被測
定物側の寸法を小さくすることができて測定に好都合で
ある。さらに、金属薄膜13の先端部には、曲率を小さ
くしかつ形状を安定させるための高分子材12’が付加
されている。
【0014】実際の測定においては、導電体7の電位が
導電薄膜8を介して微少圧で接触している被測定物の電
位となり、導電体7の上面から出る電気力線がEO結晶
6内を通過する。
【0015】尚、この例では、導電性接着剤14で金属
薄膜13と導電体7との導通をとっているが、金属薄膜
13をポリイミド12の全面にメッキし、ねじ等の金属
接続手段を用いて導通をとってもかまわない。
【0016】図4は、図1に示した電気光学プローブを
用いて実際のプリント基板の配線上を走査する方法を説
明するための斜視図である。
【0017】機械的な移動手段(不図示)を用いて、電
気光学プローブ1を配線16に沿って走査方向15に移
動させる。この場合、導電薄膜8は、その先端の山形頂
辺の方向を走査方向15に対して直角方向に置いて、柔
軟性を持たせているため、基板の凹凸にならって配線1
6上を微少圧で接触しながら空間ギャップゼロの状態で
電気光学プローブ1を走査させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気光学
プローブは、プローブ先端に柔軟な導電薄膜を用いてい
るため、凹凸のある測定対象にしても機械的接触による
損傷なく安定した微少圧接触ができる上、探針部の高さ
調整に精密な位置合わせを必要としないため高速・高感
度な測定を容易に実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を説明するための概
略図である。
【図2】本発明の一実施形態の導電薄膜の説明図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態の導電薄膜の取り付け方法
例の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態の測定方法の説明図であ
る。
【図5】従来例の探針部の説明図である。
【符号の説明】
1 電気光学プローブ 2 レーザ 3 アイソレータ 4 偏光ビームスプリッタ 5 レンズ 6 電気光学結晶 7 導電体 8 導電薄膜 9 1/4波長板 10 ウォラストンプリズム 11 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射面からレーザ光を入射し、入射面
    に対して反対側の面に入射したレーザ光を反射する反射
    膜を有する電気光学結晶と、電気光学結晶の反射膜に接
    着されてこれを支持する導電性触針とよりなる探針部を
    備え、導電性触針を被測定物に接触させるとともに探針
    部にレーザ光を入射させ、反射膜により反射されたあと
    分光されて入射光とは異なる方向に向うレーザ光を直交
    偏光分離し、2つに分離したレーザ光を光電変換して得
    られる偏光面の変化より導電性触針に接触する被測定物
    の電圧を測定する接触型電気光学プローブにおいて、導
    電性触針が、電気光学結晶に接着された導電体(7)
    と、該導電体(7)の先端に導電性結合手段を用いて取
    り付けられた導電薄膜とよりなることを特徴とする接触
    型電気光学プローブ。
  2. 【請求項2】 前記導電薄膜は、頂辺で屈曲された山
    形の形状を有し、他の2辺領域で前記電気光学結晶に取
    りつけられ、頂辺で被測定物に接触する請求項1記載の
    接触型電気光学プローブ。
  3. 【請求項3】 前記導電薄膜は、耐熱高分子薄膜に金
    属メッキを施して作られていることを特徴とする請求項
    1または2記載の接触型電気光学プローブ。
  4. 【請求項4】 前記電気光学プローブは、移動機構に
    より被測定体と相対的に移動できる請求項1ないし3に
    記載の接触型電気光学プローブ。
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