JPH10141912A - 干渉計 - Google Patents

干渉計

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JPH10141912A
JPH10141912A JP8311353A JP31135396A JPH10141912A JP H10141912 A JPH10141912 A JP H10141912A JP 8311353 A JP8311353 A JP 8311353A JP 31135396 A JP31135396 A JP 31135396A JP H10141912 A JPH10141912 A JP H10141912A
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JP8311353A
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Takatoshi Yamada
隆俊 山田
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Original Assignee
Sony Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0443Digital holography, i.e. recording holograms with digital recording means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0443Digital holography, i.e. recording holograms with digital recording means
    • G03H2001/0445Off-axis recording arrangement
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2223/00Optical components
    • G03H2223/23Diffractive element

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来に比して外乱の影響を低減して、測定精度
を向上する。 【解決手段】回折格子12により被測定光L2から回折
光L21を生成し、この回折光L21を一様な位相に変
換して参照光を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干渉計に関し、例
えば光ピックアップ等の精密光学部品の検討に適用する
ことができる。本発明は、被測定光の回折光を一様の位
相に変換して参照光を生成することにより、従来に比し
て外乱の影響を低減して、測定精度を向上する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ピックアップ等の精密光学部品
においては、干渉計を使用して種々に評価するようにな
されている。すなわち図6は、この種の光学部分の評価
に使用される干渉計の原理構成を示す略線図である。こ
の種の干渉計1は、ガスレーザー等のレーザー光源より
射出したレーザービームをコリメータレンズにより平行
光線に変換して測定光L1を生成する。
【0003】さらにこの種の干渉計1は、この測定光L
1をビームスプリッタ2により2条の光束に分離し、一
方の光束を被測定対象でなる光学部分に照射する。さら
に干渉計1は、光路を逆に辿って、この光学部品より得
られる反射光を被測定光L2としてビームスプリッタ2
に入射する。ここでこの被測定光L2は、被測定対象に
て反射され、この反射された被測定面の形状に応じた位
相によりビームスプリッタ2に入射することになる。す
なわちこの被測定光L2は、被測定面の微細形状に係る
情報を位相情報として保持することになる。
【0004】これに対して干渉計1は、ビームスプリッ
タ2により分離された残り1条の測定光を参照平面に照
射し、その反射光を参照光L3としてビームスプリッタ
2に入射する。ここでこの参照平面は、通常、この測定
光の波長レベルで極めて平坦な面精度に加工されたミラ
ー面により形成され、これにより参照光L3は、一様な
位相の平面波によりビームスプリッタ2に入射する。
【0005】干渉計1は、ビームスプリッタ2におい
て、これら被測定光L2及び参照光L3の光路を一致さ
せて、所定の方向に射出する。これによりビームスプリ
ッタ2の出射光L4は、被測定光L2及び参照光L3の
干渉により、参照光L2に対する被測定光L2の位相に
応じて光強度が変化する干渉縞が観察される。すなわち
被測定光L2に保持されてなる位相情報に応じて干渉縞
が発生することになる。これによりこの種の干渉計1に
おいては、この干渉縞の形成ピッチ等より被測定波面の
面精度等を評価するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の干渉
計1においては、被測定光L2と参照光L3の光路が異
なることにより、外乱の影響を受け易い問題がある。
【0007】すなわち被測定光L2及び参照光L3にお
いては、ビームスプリッタ2により測定光L1が2条に
分離された後、再びビームスプリッタ2において合成さ
れるまでの間、各被測定光L2と参照光L3とがそれぞ
れ通過する光路の状態に応じても位相が変化する。この
ような位相の変化は、対流、振動等によって光路上の空
気の密度が変化しただけでも発生し、干渉計1において
は、これによって測定精度が劣化する。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して外乱の影響を低減して、測定精度を向
上することができる干渉計を提案しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、収束光学系により被測定光を収束
光に変換した後、回折格子を透過させ、第2の光選択手
段により、このうちの所定次数の回折光を一様の位相に
変換する。
【0010】被測定光を回折格子に入射すれば、位相情
報を有してなる複数の回折光を形成することができる。
また被測定光を収束光に変換して回折格子に入射すれ
ば、この収束光の収束位置において、ピンホール、微少
なミラー等により次数の異なる回折光を選択することが
できる。このときピンホール等の大きさを小径に形成し
て、位相情報を有してなる所定次数の回折光を一様の位
相に変換することができる。これにより位相情報を有し
てなる回折光をコモンパスにより別途選択して干渉させ
ることにより、この位相情報を干渉縞により表すことが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0012】(1)第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る干渉計を示す
略線図である。この干渉計10は、例えばレーザービー
ムを照射して被測定面より反射される被測定光L2をコ
リメータレンズ11に入射する。
【0013】ここでコリメータレンズ11は、この被測
定光L2を収束光線に変換して射出する。グレーティン
グ12は、透過型の回折格子で構成され、コリメータレ
ンズ11に近接して配置されて、コリメータレンズ11
より出射される被測定光L2を回折する。
【0014】スクリーン13は、被測定光L1の収束位
置に配置されて、面上に形成された2つのピンホールに
より、被測定光L2を構成する0次及び1次(+1次又
は−1次)の回折光L20及びL21を選択透過する。
すなわちグレーティング12より出射される+1次又は
−1次の回折光L21は、0次の回折光L20に対し
て、次式
【数1】 の角度により射出される。ここでnは、次数であり、P
は、グレーティング12のピッチ、λは、被測定光L2
の波長である。
【0015】従ってスクリーン13とグレーティング1
2との間の距離をDとおくと、スクリーン13上に、次
式で表される間隔dで、0次及び1次の回折光L20及
びL21のビームスポットが形成されることになる。
【数2】
【0016】図2に示すように、スクリーン13は、こ
の各0次及び1次の回折光L20及びL21のビームス
ポット形成位置に、2つのピンホールP0及びP1が形
成される。さらにこの2つのピンホールP0及びP1の
うち、1次の回折光L21に割り当てたピンホールP1
においては、次式
【数3】 の関係式で表されるように、小さな径φ1により形成さ
れ、これにより被測定対象の位相情報を含んでなる回折
光L21を、位相が揃った一様の位相により出射する。
なおここでNは、次式の関係式により示される、グレー
ティング12における被測定光L2内の格子本数を示
す。またaは、被測定光L2の半径であり、K1は、定
数である。
【数4】
【0017】すなわちコリメータレンズ11の開口数N
Aより、スクリーン13上に、次式
【数5】 のスポット径φにより0次及び1次の回折光が集光され
る。これにより次式の関係式で示されるように、スクリ
ーン13には、1次の回折光L21のスポット径φに比
して、小径φ1のピンホールP1が形成され、これによ
り1次の回折光L21を位相が揃った一様の位相により
出射する。ここでf1は、コリメータレンズ11の焦点
距離である。
【数6】
【0018】なおこの(6)式に対して、距離Dとコリ
メータレンズ11の焦点距離f1がほぼ等しいとおい
て、(2)、(4)、(5)式の関係式を代入して整理
することにより、(3)式の関係式を得ることができ、
これによりピンホールP1は、充分に小径により形成さ
れていることがわかる。
【0019】これに対して1次の回折光L20に割り当
てたピンホールP0においては、次式
【数7】 の関係式で表されるように、大きな径φ0により形成さ
れ、これにより被測定対象の位相情報を保持したまま回
折光L20を選択的に出射する。なおここでK0は、定
数である。なおこの関係式は、上述の(6)式と同様
に、次式の関係式より導くことができる。
【数8】
【0020】なおこれらの定数K0、K1、ピンホール
径φ0、φ1は、次式の関係式を満足するように設定さ
れ、これにより収差の影響を受けない範囲で、0次回折
光L20側のピンホールP0を大径に形成し、またその
分グレーティング12のピッチpを小さく設定するよう
になされている。
【数9】 これによりこの実施の形態では、被測定光L1より参照
光L21を生成する。
【0021】コリメータレンズ14は、このピンホール
P1及びP0の透過光を平行光線に変換して、CCD固
体撮像素子15の受光面に出射し、CCD固体撮像素子
15は、回折光L20及びL21間の干渉縞を撮像す
る。
【0022】ところでこのようにしてCCD固体撮像素
子15の撮像面に導かれる0次の回折光L20は、グレ
ーティングの位相情報をも含んでいることになる。また
コリメータレンズ14の焦点距離をf2とすると、0次
の回折光L20は、1次の回折光L21との間で、次式
【数10】 の関係式で表される角度差Δが発生する。
【0023】これによりCCD固体撮像素子15により
観察される干渉縞は、グレーティング12の各格子に対
応した干渉縞が、被測定対象からの位相情報とこの角度
差Δによる光路差により変位して観察されることにな
る。この実施の形態では、この関係を有効に利用して、
このグレーティング12の各格子に対応する干渉縞を所
定本数サンプリングしてフーリエ変換することにより、
グレーティング12のピッチに対応したキャリア信号の
位相変調成分として、被測定光L2の本来的な位相情報
(すなわち被測定面による位相情報であり、被測定光L
2の収差である)を検出する。
【0024】以上の構成において、被測定対象より得ら
れた被測定光L2は、コリメータレンズ11により収束
光線に変換された後、続くグレーティング12により回
折される。このうち0次の回折光L20は、集光位置に
形成された大径のピンホールP0により、被測定対象に
よる位相情報にグレーティング12による位相情報が付
加されたまま、スクリーン13を選択的に通過した後、
続くコリメータレンズ14により平行光線に変換され、
CCD固体撮像素子15の受光面に導かれる。
【0025】これに対してグレーティング12より出射
される1次の回折光L21は、集光位置に形成された小
径のピンホールP1により、波面が揃った一様な位相に
変換され、スクリーン13を選択的に通過する。その
後、この回折光L21は、続くコリメータレンズ14に
より平行光線に変換され、0次の回折光L20に対して
角度Δ((10)式)の角度に保持されてCCD固体撮
像素子15の受光面に導かれる。
【0026】これによりCCD固体撮像素子15の撮像
面において、コモンパスを経由した回折光L20及びL
21が干渉し、ピンホールP1から球面波により射出さ
れた後、コリメータレンズ14により平面波に変換され
た回折光L21との間で干渉縞が観測される。すなわち
グレーティング12による格子に対応した縞が、0次の
回折光L20に対する1次回折光L21の角度Δの分だ
け変位して、かつ被測定光L1が保持してなる位相情報
に応じて変位することになる。これによりこの縞模様を
サンプリングしてフーリエ変換することにより、グレー
ティング12の格子に対応するキャリア信号の位相変調
成分として、被測定光L2の位相情報を検出することが
できる。
【0027】以上の構成によれば、被測定光L2を収束
光線に変換して回折光を生成し、この回折光より参照用
の回折光L21と位相情報を保持してなる回折光L20
を生成、選択することにより、共通の光路を使用して干
渉縞を生成することができる。従ってその分従来に比し
て外乱の影響を低減して、測定精度を向上することがで
きる。
【0028】(2)第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態に係る干渉計を示す
略線図である。この干渉計20は、第1の実施の形態と
同様に、被測定光L2より参照用の回折光を作成する。
このときこの実施の形態では、参照用の回折光と被測定
光でなる回折光との間で光路長が等しくなるように設定
し、被測定光L2における収差を直観的に把握できるよ
うにする。なおこの図3に示す構成のうち、第1の実施
の形態と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重
複した説明は省略する。
【0029】この干渉計20において、ビームスプリッ
タ21は、矢印aにより示すように、被測定光L2の光
路を折り曲げてグレーティング22に出射し、また矢印
bにより示すように、この出射光とは逆に、グレーティ
ング22より入射する入射光を透過して出射する。
【0030】グレーティング22は、透過型の回折格子
で構成され、ビームスプリッタ21より入射する被測定
光L2を回折してコリメータレンズ11に出射し、また
コリメータレンズ11から入射する入射光を回折して出
射する。これによりグレーティング22は、被測定光L
2の位相情報を保持してなる回折光をコリメータレンズ
11に出射する。またこの回折光に対応する回折角によ
り、コリメータレンズ11の出射光より回折光を生成す
る。さらにグレーティング22は、矢印Aにより示すよ
うに、格子の繰り返し方向に、次式
【数11】 で表される振幅q0で変位するように、ステッピングモ
ータ等の簡易な構成の駆動機構により駆動されるように
なされている。
【0031】ドッテドミラー23は、コリメータレンズ
11の焦点位置に配置され、ドット状のミラー面により
コリメータレンズ11から入射する回折光を選択的に反
射する。すなわち図4に示すように、ドッテドミラー2
3は、入射光の反射を抑制する例えば黒色の平面上に、
第1の実施の形態について上述したピンホールP1及び
P2に対応する形状にて、円形形状のミラー面M1及び
M0が形成され、直径φ0でなる大径のミラー面M0に
より、グレーティング22で生成された0次の回折光L
20を反射する。また直径φ1でなる小径のミラー面M
1により、グレーティング22で生成された1次の回折
光L21を反射する。
【0032】これによりドッテドミラー23は、0次の
回折光L20については、位相情報をそのまま保持して
光路を折り返すのに対し、1次の回折光L21について
は、一様な位相により光路を折り返す。
【0033】これにより図5に示すように、この実施の
形態では、この光路が折り返された0次及び1次の回折
光L20及びL21が、コリメータレンズ11を透過し
てグレーティング22に入射し、0次回折光L20より
さらに0次、1次、−1次の回折光L200、L20
1、L20−1を生成し、また1次回折光L21よりさ
らに0次、1次、−1次の回折光L210、L211、
L21−1を生成するようになされている。
【0034】かくするにつき、このようにして生成され
る回折光L200〜L21−1においては、0次回折光
L20より生成される−1次の回折光L20−1と、1
次回折光L21より生成される0次の回折光L210と
が、同一の回折角に保持され、このグレーティング22
より同一方向に向かって出射されることになる。これに
よりこの−1次の回折光L20−1と、0次の回折光L
210とで、以後の光路差を等しく設定できることが判
る。また−1次の回折光L20−1においては、測定光
の位相情報を保持し、0次の回折光L210において
は、一様な位相による球面波がコリメータレンズ11に
より平面波に変換されていることにより、干渉縞を形成
できることが判る。
【0035】このときグレーティング22を移動させる
と、各回折光においては、次式
【数12】 で表される位相差ψm(q)だけ位相が変化することに
より、この−1次の回折光L20−1と、0次の回折光
L210との位相をそれぞれΛ(0:−1)及びΛ
(1:0)とおくと、次式
【数13】 によりこの2つの回折光L20−1及びL210の位相
差Δψ(q)を表すことができる。なおここでqは横ず
らしの距離、mは回折次数であり、ψ1(q)、ψ0
(q)、ψ−1(q)は、それぞれ1次、0次、−1次
の回折光の位相である。これにより(11)式を(1
3)式に代入して、Δψ(q)=π/2の関係式を得る
ことができる。これによりグレーティング22は、−1
次の回折光L20−1と、0次の回折光L210との位
相差Δψ(q)がπ/2だけ変化するように、矢印Aに
示す方向に変位するようになされている。
【0036】コリメータレンズ24は、ビームスプリッ
タ21を介して、このようにしてグレーティング22よ
り出射される回折光を受け、収束光に変換して出射す
る。
【0037】スクリーン25は、コリメータレンズ24
の焦点位置に配置され、2つの回折光L20−1及びL
210を集光位置に形成されたピンホールPMにより、
回折光L20−1及びL210を選択的に射出する。こ
こでこのピンホールPMは、2つの回折光L20−1及
びL210により形成されるビームスポット径に対し
て、充分に大きな径により形成され、これにより2つの
回折光L20−1及びL210の位相を乱すことなく、
これら2つの回折光L20−1及びL210を選択的に
出射する。
【0038】コリメータレンズ26は、このスクリーン
25の出射光を平行光線に変換し、続くCCDカメラ2
7は、このコリメータレンズ26の出射光を受光して、
映像信号を出力する。
【0039】図3に示す構成において、被測定対象より
得られた被測定光L2は、ビームスプリッタ21により
光路が折り曲げられた後、グレーティング12により回
折される。
【0040】このうち0次の回折光L20は、コリメー
タレンズ11により収束光線に変換された後、被測定対
象による位相情報にグレーティング12による位相情報
が付加されたまま、集光位置に形成された大径のミラー
面M0により反射される。さらにこの反射した0次の回
折光L20は、コリメータレンズ11を逆に辿ってグレ
ーティング12により入射し、ここで回折されて回折光
が生成される。
【0041】このようにして0次の回折光L20より生
成される回折光のうち、−1次の回折光L20−1が、
コリメータレンズ24により収束光に変換された後、ス
クリーン25のピンホールPMにより、他の回折光と分
離される。これにより被測定光L2の位相情報を保持し
てなる回折光L20−1が続くコリメータレンズ26を
介してCCDカメラ27に入射される。
【0042】これに対してグレーティング12により生
成された1次の回折光L21は、コリメータレンズ11
により収束光線に変換された後、集光位置に形成された
小径のミラー面M1により反射され、これにより一様な
位相に変換される。さらにこの反射した1次の回折光L
21は、コリメータレンズ11を逆に辿ってグレーティ
ング12により入射し、ここで回折されて回折光が生成
される。
【0043】このようにして1次の回折光L21より生
成される回折光のうち、回折光L20−1の射出方向と
同一方向にグレーティング12から出射される0次の回
折光L210が、コリメータレンズ24により収束光に
変換された後、スクリーン25のピンホールPMによ
り、他の回折光と分離される。これにより一様な位相で
なる回折光L210が続くコリメータレンズ26を介し
てCCDカメラ27に入射され、回折光L20−1と干
渉縞を生成する。
【0044】このようにして干渉する回折光L210及
び回折光L20−1は、グレーティング22が格子の繰
り返し方向に(11)式で示す振幅で変位することによ
り、この変位に応じて位相差Δψ(q)が最大π/2だ
け変位し、これによりCCDカメラ27により観察され
る干渉縞が波長λ/2の位相を単位にして変位し、直観
的に被測定光L2の収差を判断することができる。また
共に共通の光路を経、さらに同一の回折角によりCCD
カメラ27に入射することにより、2つの回折光におけ
る光路差を無くすことができ、その分、図1の干渉計1
0について上述した角度Δによる干渉縞の変位を防止す
ることができる。
【0045】図3に示す構成によれば、ミラー面M0及
びM1により回折光を折り返して被測定光L2より参照
用の回折光を作成するようにしても、第1の実施の形態
と同様の効果を得ることができる。さらにこの実施の形
態においては、ミラー面M0及びM1により折り返した
回折光がグレーティング22に入射して形成される回折
光から、同一回折角の回折光をピンホールPMにより選
択し、この選択した回折光をCCDカメラ27で撮像す
ることにより、被測定光L2における収差を直観的に把
握することができる。
【0046】(3)他の実施の形態 なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、それ
ぞれコリメータレンズ11の出射面側及び入射面側にグ
レーティング22を配置する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、これらとは逆にそれぞれコリメー
タレンズ11の入射面側及び出射面側にグレーティング
22を配置してもよい。
【0047】また上述の第1の実施の形態においては、
0次及び1次の回折光を選択的に使用して干渉縞を生成
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必
要に応じて種々の次数による回折光を使用することがで
きる。また同様に第2の実施の形態においても、種々の
次数の回折光を使用することができる。
【0048】また上述の第1及び第2の実施の形態にお
いては、透過型のグレーティング22を用いて被測定光
より回折光を生成する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、反射型のグレーティングを使用してもよ
い。なおこの場合例えば光路中にビームスプリッタを介
挿してグレーティングの入射光と反射光との光路を分離
することにより実施することができる。
【0049】さらに上述の第1の実施の形態において
は、大径及び小径のピンホールP0及びP1により所定
次数の回折光を選択する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、第2の実施の形態と同様に、大径及び
小径のミラー面M0及びM1により所定次数の回折光を
選択してもよい。なおこの場合も例えば光路中にビーム
スプリッタを介挿してミラー面M0及びM1の入射光と
反射光との光路を分離することにより実施することがで
きる。
【0050】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、被測定光
の回折光を一様な位相に変換して参照光を生成すること
により、参照光を被測定光と同一の光路により生成する
ことができ、その分従来に比して外乱の影響を低減し
て、測定精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る干渉計を示す
略線図である。
【図2】図1の干渉計のピンホールの説明に供する平面
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る干渉計を示す
略線図である。
【図4】図2の干渉計のミラーの説明に供する平面図で
ある。
【図5】図2の干渉計におけるグレーティングの入出射
光の説明に供する略線図である。
【図6】従来の干渉計を示す略線図である。
【符号の説明】
1、10、20……干渉計、11、14、24、26…
…コリメータレンズ、12、22……グレーティング、
13、25……スクリーン、23……ドッテドミラー、
P1、P2、PM……ピンホール、M1、M2……ミラ
ー面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相情報を有してなる被測定光を収束光
    に変換する収束光学系と、 前記収束光学系の入射面側、又は収束光学系の出射面
    側、前記収束光の収束位置までの間に配置されて、前記
    被測定光又は前記収束光を回折する回折格子と、 前記収束光の収束位置において、前記回折格子より出射
    される所定次数の回折光を、前記所定次数の回折光の位
    相情報を保持したまま選択的に出射する第1の光選択手
    段と、 前記第1の光選択手段に隣接して配置され、前記第1の
    光選択手段における回折光と異なる次数の回折光を、一
    様の位相に変換して選択的に出射する第2の光選択手段
    とを備えることを特徴とする干渉計。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の光選択手段は、 所定の遮光面に形成された大径及び小径のピンホールで
    なることを特徴とする請求項1に記載の干渉計。
JP8311353A 1996-11-07 1996-11-07 干渉計 Pending JPH10141912A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227909A (ja) * 2000-02-17 2001-08-24 Nikon Corp 点回折干渉計、反射鏡の製造方法及び投影露光装置
JP2008292939A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Graduate School For The Creation Of New Photonics Industries 定量位相顕微鏡
JP2015194347A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 アズビル株式会社 距離測定装置および方法

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