JPH10141537A - 2位置方向切換弁 - Google Patents

2位置方向切換弁

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JPH10141537A
JPH10141537A JP31121796A JP31121796A JPH10141537A JP H10141537 A JPH10141537 A JP H10141537A JP 31121796 A JP31121796 A JP 31121796A JP 31121796 A JP31121796 A JP 31121796A JP H10141537 A JPH10141537 A JP H10141537A
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pilot
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貢 一木
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孝夫 中澤
Yasukatsu Nishikata
安勝 西片
Naomichi Takahashi
尚道 高橋
Tsutomu Kawashima
川島  勉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スプールの中立位置になることを構造的にな
くしたベーローズポンプ用の2位置方向切換弁を提供す
る。 【解決手段】 パイロット流体の流体圧により、スプー
ル19を二つの切換位置間を移動させてポート間の連通
を切り換える2位置方向切換弁6において、駆動室20
a,21aの一方側に壁を介して設けられた補助ピスト
ン室27に配置されて隣接する駆動室20aまたは21
aに出没可能な補助ピストン部材28と、バネ部材29
と、補助流体通路30とを有し、補助流体が補助流体通
路30から印加されていないときは補助ピストン部材2
8をバネ部材29の付勢力により前記駆動室に突出して
スプール19を押圧し、前記補助流体が補助流体通路3
0から印加されているときはその補助流体圧により補助
ピストン部材28をバネ部材29に抗してスプール19
の二つの切換位置間の移動を妨げない位置まで退避させ
る中立防止機構26を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧駆動ポンプ
に駆動流体を給・排気する場合に用いられる2位置方向
切換弁に関し、特に、2位置方向切換弁の中立防止機構
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧駆動ポンプの一つであるベローズ
ポンプは、例えば、米国特許第4,920,206号で
知られる如く、往復ポンプの中でも軽量、かつ簡明な機
構で比較的安定な性能が確保できること、接液部である
ベローズが耐熱性や薬液に対する耐腐蝕性のプラスチッ
クを用いることができること、等の利点を有しており、
半導体からバイオテクノロジーと言うように幅広い用途
に用いられている。
【0003】ベローズポンプのポンプ機構は、本発明を
適用した図4に示す如く、1対のシリンダーケース1,
2と、シリンダーケース1,2内に設けられて駆動流体
圧により伸縮されるベローズ3,4と、ベローズ3,4
同士の対向端面にその両端部を連結したロッド5と、シ
リンダーケース1,2内に駆動流体を交互に送る2位置
方向切換弁6とを備えている。前記ロッド5には、往復
動するポンプと連動して往復動するパイロット弁作動部
材である切換レバー12が取り付けられており、この切
換レバー12は、パイロット弁11A及び11Bを交互
に作動させて2位置方向切換弁にパイロツト流体を作用
させて、2位置方向切換弁を切り換える。これにより、
2位置方向切換弁6は、三方弁7Aを介して圧送されて
くる駆動流体をシリンダーケース1,2内に交互に供給
し、他方のシリンダーケース内から排気することによ
り、ベローズ3,4を交互に伸縮して、ベローズ3,4
に設けられた液体出入口8,9から液体の吸引と吐出し
を繰り返し行うことを可能にする。
【0004】図5は前記2位置方向切換弁の従来例を示
している。この2位置方向切換弁60は、複数のポート
を形成している弁箱61と、弁箱61に配置されたスプ
ール62と、スプール62の両側に設けられた駆動室6
0a及び60bを有し、駆動室60a及び60bにパイ
ロット弁(図4の符号11A,11B)を介して給・排
気されるパイロット流体の流体圧を、駆動ピストン63
a及び63bに作用させてスプール62を往復動させ、
前記ポート間の連通を切り換える。なお、前記ポート
は、駆動流体を導入する入力ポートP1と、前記駆動流
体を入力ポートP1からシリンダーケース1,2へ導入
する出力ポートP2,P3と、シリンダーケース1,2内
の駆動流体を出力ポートP2,P3から受けて排出する排
出ポートP4,P5とからなる。
【0005】図5(a)は駆動室60bにパイロット流
体が供給された状態を示している。このときは、入力ポ
ートP1と出力ポートP3が連通し、出力ポートP2と排
出ポートP4が連通する。ベローズポンプとの関係では
シリンダーケース1,2の一方側に駆動流体を圧送し、
他方側から駆動流体を排気する。逆に、図5(b)は駆
動室60aにパイロット流体が供給された状態を示して
いる。このときは、入力ポートP1と出力ポートP2が連
通し、出力ポートP3と排出ポートP5が連通する。ベロ
ーズポンプとの関係ではシリンダーケース1,2の他方
側に駆動流体を圧送し、一方側から駆動流体を排気す
る。このように、2位置方向切換弁60は、駆動室60
aと60bとに交互に送られるパイロット流体、つまり
パルス状の切換圧により二つの切換位置間を移動し前記
ポート間の連通を規則的に切り換える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような、2位置
方向切換弁60では、ベローズポンプを停止するため駆
動及びパイロット流体の供給を停止すると、スプール6
2もそれに連動して停止する。その際、最後に、駆動室
に作用するパイロット流体圧が不足して図6(c)に示
す如く、入力ポートP1が出力ポートP2,P3の何れに
も連通していない中立位置で停止することも起きる。そ
の状態では、入力ポートP1が出力ポートP2,P3の何
れにも連通していないため駆動流体もシリンダー1,2
の何れにも流れず、ベローズポンプを再び起動する際、
駆動することができなくなる。この従来対策としては、
例えば、パイロット流体源と駆動室の一方とを接続する
バイパス回路を設け、そのバイパス回路上の手動バルブ
を操作することによりスプール62を中立位置から一方
の切換位置に移動するようにしていた。この構造では、
再起動するたびに確認と、必要に応じて手動バルブを操
作しなければならないので、稼働率の低下にとどまら
ず、ポンプ駆動の自動化が十分に達成されないという問
題があった。
【0007】また、従来技術には、例えば、実公平5−
26385号に記載されているように、一方の駆動室に
バネ部材を配置した中立防止機構も知られている。この
中立防止機構では次のような問題が発生する。すなわ
ち、前記バネ部材は、前記スプールがバイロット流体に
より往復動するごとに、バネ圧に抗して縮んだり伸びる
ため、バネ圧が次第に減衰して、バネ寿命が短く、頻繁
に交換しなければならない。このような保守作業は稼動
率を下げ、不経済である。しかも、スプールはバネ部材
の付勢力に抗して移動しなければならないので、パイロ
ット流体圧の変動により切換弁の切り換え作動が不安定
になる場合があり、ベローズポンプのように安定した性
能が特に期待されている場合には到底採用できない。
【0008】本発明は以上のような問題を解消するもの
である。本発明の第1の目的は、上記したスプールの中
立位置になることを構造的になくして、稼働率と信頼性
を向上することにある。第2の目的は、中立防止機構と
してバネ部材とパイロット流体の一部を利用することに
より、使用するバネ部材のバネ寿命を長期に維持できる
ようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明の2位置方向切換弁は、図1から図4に例
示する如く、複数のポートP1からP5を形成している弁
箱18と、弁箱18に配置されたスプール19と、スプ
ール19の両側に設けられた駆動室20a及び21aと
を有し、パイロット弁11A,11Bを介して駆動室2
0a及び20bに給・排気されるパイロット流体の流体
圧により、スプール19を二つの切換位置間を移動させ
て前記ポート間の連通を切り換える2位置方向切換弁6
において、駆動室20a,21aの一方側に壁を介して
設けられた補助ピストン室27と、補助ピストン室27
に配置されて隣接する駆動室20aまたは21aに出没
可能な補助ピストン部材28と、補助ピストン部材28
を駆動室20aまたは21aに突出する方向へ付勢する
バネ部材29と、補助ピストン室27に補助流体を導入
してその補助流体圧により補助ピストン28を前記駆動
室から退避させる方向へ移動可能にする補助流体通路3
0とを有し、前記補助流体が補助流体通路30から補助
ピストン室27に印加されていないときは補助ピストン
部材28をバネ部材29の付勢力により前記駆動室に突
出してスプール19を押圧し、前記補助流体が補助流体
通路30から補助ピストン室27に印加されているとき
はその補助流体圧により補助ピストン部材28をバネ部
材29に抗してスプール19の二つの切換位置間の移動
を妨げない位置まで退避させる、中立防止機構26を備
えているものである。
【0010】以上の本発明構成において、中立防止機構
26は、弁箱18の両側に装着されて駆動室20aまた
は21aを形成しているカバー部材20,21の一方側
に一体に組み込まれていることが好ましい。但し、これ
に限られず、中立防止機構26は、補助流体通路30及
び補助ピストン室27を形成している別体の中立部材3
6に、補助ピストン部材28と、バネ部材29とを組み
込むと共に、弁箱18の両側に装着されて駆動室20a
または21aを形成しているカバー部材20,21の一
方側に中立部材36を取り付けたものであってもよい。
また、バネ部材29としては圧縮コイルバネや板バネな
どが用いられる。この場合、圧縮コイルバネの方がバネ
圧の選定や安定性に優れている。更に、以上の本発明構
成において、補助流体としてはパイロット流体の一部を
使用することが好ましい。すなわち、パイロット流体
は、パイロット流体源から三方弁7Bを通り、かつ1対
のパイロット弁11A,11Bを介して駆動室20aと
21aとに給・排気されると共に、三方弁7Bとパイロ
ット弁11A,11Bとの間を接続している配管17d
(バイバス配管)の部分から補助ピストン室27に導入
されるようにする。
【0011】本発明の2位置方向切換弁は、流体圧駆動
ポンプ(図4に例示するベローズポンプ)に駆動流体を
給・排気する場合に用いられて、パイロット弁11A,
11Bが前記流体圧駆動ポンプと連動するパイロット弁
作動部材(図4に例示するベローズポンプでは切換レバ
ー12)を介し作動して前記パイロット流体を供給する
形態として使用される。流体圧駆動ポンプとしては、図
4に例示するベローズポンプの他、このベローズポンプ
のベローズ部がダイアフラムであるダイアフラムポンプ
等が挙げられる。また、前記流体圧駆動ポンプに以上の
構成の2位置方向切換弁を適用した場合、ポンプを停止
するため駆動及びパイロット流体源の印加を停止する
と、補助ピストン室にもパイロット流体が供給されな
い。このため、補助ピストン部材は、バネ部材の付勢力
により突出してスプールを一方向の切換位置へ押す。こ
れに対し、パイロット流体圧が印加されている間は、パ
イロット流体が前記補助流体通路から前記補助ピストン
室にも供給されており、補助ピストン部材がその補助ピ
ストン室に供給されているパイロット流体圧によりバネ
部材の付勢力に抗して駆動室から退避された状態に保た
れ、スプールの二つの切換位置間の移動を妨げることが
ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図4を参照して説明する。この形態説明で
は、本発明の好適な例であるから技術的に好ましい種々
の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの形態に限られるものではない。
【0013】図1は本発明の要部であるベローズポンプ
用の2位置方向切換弁を示し、図2は前記2位置方向切
換弁を異なる態様で示し、図3は前記2位置切換弁の変
形例を示し、図4は前記2位置方向切換弁を使用したベ
ローズポンプの駆動システムを示している。このベロー
ズポンプは、上記した通り、1対のシリンダーケース
1,2と、シリンダーケース1,2内に設けられて駆動
流体圧により伸縮されるプラスチック製のベローズ3,
4と、ベローズ3,4同士の対向端面にその両端部を連
結したロッド5と、シリンダーケース1,2内に駆動流
体を交互に送る2位置方向切換弁6とを備えている。そ
して、2位置方向切換弁6は、圧送されてくる駆動流体
をシリンダーケース1,2内に交互に供給し、他方のシ
リンダーケース内から排気することにより、ベローズ
3,4を交互に伸縮して、ベローズ3,4に設けられた
液体出入口8,9から液体の吸引と吐出しを繰り返し行
うことを可能にする。
【0014】ここで、先ず、ベローズポンプ機構に関連
する構成を概説する。前記シリンダーケース1,2は、
ハウジング13に対し、所定の間隔を保って水平方向に
設置されている。ベローズ3,4は、シリンダーケース
1,2に対し、片側端面を固定することにより左右伸縮
自在に収納されている。ベローズ3,4の固定側端面に
は液体出入口8,9が設けられている。そして、ベロー
ズ3,4は、液体出入口8,9を介し、ポンプケース1
5側の逆止弁10付きの液送管14に連通している。な
お、前記ロッド5は、ベローズ3,4同士を連結し、各
ベローズの伸縮に追随して左右に移動される。このロッ
ド5にはパイロット弁作動部材である切換レバー12が
連結されている。そして、この切換レバー12は、ロッ
ド5の動きに追随して左右に移動されることにより、後
述するパイロット弁11A,11Bの接点部を交互に押
し、パイロット弁11A,11Bを作動させてパイロッ
ト切換圧を発生させ、2位置方向切換弁を切り換えるよ
うになっている。
【0015】次に、2位置方向切換弁に関連する構成を
概説する。この2位置方向切換弁6には、ベローズ3,
4を伸縮する駆動流体(例えば、4Kg/cm2の圧縮
気体)を流す配管と、切換弁自体を作動するパイロット
流体(例えば、2Kg/cm2の圧縮気体)を流す配管
とが連結されている。図4中、実線は駆動流体を流す配
管を、破線はパイロット流体を流す配管を示している。
このうち、駆動流体用の配管は、駆動流体源から三方弁
7Aを介して2位置方向切換弁6(入力ポートP1)に
通じる配管16aと、2位置方向切換弁6(出力ポート
P2,P3)とシリンダーケース1,2とを接続する配管
16b,16cとからなっている。符号16d,16e
はベローズ3,4の縮小過程でシリンダーケース1,2
内の駆動流体を2位置方向切換弁6(排気ポートP4,
P5)から排気するための配管である。これに対し、パ
イロット流体用の配管は、パイロット流体源から三方弁
7Bを介してパイロット弁11A,11Bに通じる配管
17aと、パイロット弁11A,11Bと2位置方向切
換弁6(後述する駆動室20a及び21a)とを接続す
る配管17b,17cと、配管17aと2位置方向切換
弁6(後述する補助流体通路30)とを接続する配管1
7dとからなっている。
【0016】図1と図2は2位置方向切換弁6の要部構
造を示している。この2位置方向切換弁6は、複数のポ
ートを形成している弁箱18と、弁箱18に配置された
スプール19と、弁箱18の両側にネジ等で取り付けら
ているカバー部材20,21と、各カバー部材20,2
1の内部に設けられて、駆動ピストン22を配置してい
る駆動室20a及び駆動ピストン23を配置している駆
動室21aを有し、駆動室20a及び21aにパイロッ
ト弁11A,11Bを介して給・排気されるパイロット
流体の流体圧により、駆動ピストン22と23とが作動
してスプール19を二つの切換位置間を移動させ、前記
ポート間の連通を切り換える。なお、符号25aはスプ
ール19の両側に装着されたパッキングである。符号2
5bは駆動ピストン22及び23に装着されているパッ
キングである。
【0017】ここで、カバー部材20,21には駆動室
20a及び21aに通じる通路24a,24bが設けら
れている。各通路24a,24bには、前記した配管1
7b,17bcが接続される。また、前記ポートは、中
間部に設けられて駆動流体を導入する入力ポートP1
と、入力ポートP1の両側に設けられて前記駆動流体を
入力ポートP1からシリンダーケース1,2へ導入する
出力ポートP2,P3と、出力ポートP2,P3の両側に設
けられて、シリンダーケース1,2内の駆動流体を出力
ポートP2,P3から受けて排出する排出ポートP4,P5
とからなる。入力ポートP1は配管16aに接続され
る。出力ポートP2,P3は配管16b,16cに接続さ
れる。排出ポートP4,P5は配管16d,16eに接続
される。
【0018】また、この2位置方向切換弁6は、カバー
部材20に組み込まれた中立防止機構26を備えてい
る。この中立防止機構26は、駆動室20aとの間に壁
を介して設けられた補助ピストン室27と、補助ピスト
ン室27に配置されて駆動室20aに出没可能な補助ピ
ストン部材28と、補助ピストン部材28を駆動室20
aに突出する方向に付勢するバネ部材29と、パイロッ
ト流体の一部を補助ピストン室27に導入する補助流体
通路30とからなっている。
【0019】補助ピストン室27は、カバー部材20の
外側部分に凹部27aを設けると共に、その凹部27a
を蓋31で閉じることにより形成されている。補助ピス
トン室27と駆動室20aとの間にある壁部には貫通孔
32が設けられている。補助ピストン部材28は、径大
な頭部28aと径小な軸部28bとからなる。頭部28
aの外周部には周回溝が設けられて、その周回溝にパッ
キング33を装着している。このパッキング33は、補
助流体通路30を介して補助ピストン室27に圧送され
るパイロット流体が頭部28aと凹部27aの内周面と
の隙間、から補助ピストン室27のバネ部材29側へ漏
れないようにする。同様に、軸部28bの略中間部分に
は、周回溝が設けられて、その周回溝にパッキング34
が装着されている。このパッキング34は、駆動室20
aと補助ピストン室27との間を気密に保つ。なお、蓋
31には小さな貫通穴が設けられている。バネ部材29
は、圧縮コイルバネが用いられており、頭部28aの端
面に設けられた凹部内に位置決め配置されている。この
バネ部材29は、板バネなどであってもよいが、その最
適なバネ圧(使用するパイロット流体の流体圧を考慮し
て決められる)や安定したバネ圧を得る上で、圧縮コイ
ルバネの方が好ましい。
【0020】以上の各部材は、先ず、補助ピストン部材
28が補助ピストン室27に組み込まれる。この場合、
補助ピストン部材28は、その頭部28aが凹部27a
に移動自在に配置され、かつその軸部28bが貫通孔3
2に移動自在に配置される。補助ピストン部材28は、
この組み込み状態で、スプール19と略同軸線上に位置
している。次に、バネ部材29を頭部28の凹部内に配
置した後、蓋31がカバー部材20の端面に対し複数の
ネジ35で固定される。すると、補助ピストン部材28
は、バネ部材29を組み込んだ状態で、図1に示す如く
バネ部材29の付勢力により駆動室20aに突出すると
共に、その突出により駆動ピストン22を押してスプー
ル19を一方の切換位置に移動させる。すなわち、組み
込み完了状態では、スプール19がバネ部材29によっ
て作動ないしは駆動待機状態になっている。
【0021】そして、以上の中立防止機構26は、補助
流体通路30に上記した配管17dが接続されることに
よりベローズポンプの駆動システムに組み込まれる。以
下、中立防止機構26を組み込んだ駆動システムの要部
作動を説明する。ベローズポンプが稼働中、つまり駆動
流体圧及びパイロット流体圧が印加されている状態で
は、図2に示す如くパイロット流体が配管17b,17
cを通じて通路24a,24bに交互に圧送されると共
に、配管17dを通じて補助流体通路30から補助ピス
トン室27に印加されている。このように、パイロット
流体が補助ピストン室27に印加されているときは、そ
の流体圧により補助ピストン部材28がバネ部材29の
付勢力に抗して移動されて駆動室20aから退避されて
いる。この退避状態は、パイロット流体圧の印加が停
止、つまりベローズポンプを停止するまで維持される。
【0022】なお、ベローズポンプ自体の作動は従来と
同様に行われる。すなわち、図2(a)は駆動室21a
にパイロット流体が通路24bから供給された状態を示
している。このときは、入力ポートP1と出力ポートP3
が連通し、出力ポートP2と排出ポートP4が連通する。
ベローズポンプとの関係ではシリンダーケース1,2の
一方側に駆動流体を圧送(対応するベローズから液体を
吐出)し、他方側から駆動流体を排気(対応するベロー
ズに液体を吸い込む)する。そして、切換レバー12が
パイロット弁11Aまたはパイロット弁11Bに当たっ
て押すと、パイロット流体が駆動室20aに供給され
る。このときは図2(b)に示す如く入力ポートP1と
出力ポートP2が連通し、出力ポートP3と排出ポートP
5が連通する。ベローズポンプとの関係ではシリンダー
ケース1,2への駆動流体の圧送,排気は前述とは逆に
なる。このように、2位置方向切換弁6は、駆動室20
aと21aとに交互に送られるパイロット流体、つまり
パルス状の切換圧により前記ポート間の連通を規則的に
切り換える。
【0023】図3は本発明の変形例を図1と同様な状態
で示している。この変形例は、上記した中立防止機構2
6として、専用の中立部材36を用いている点で異なっ
ている。すなわち、この中立部材36は、上記した補助
流体通路30と、補助ピストン室27と、貫通孔34と
を形成している。補助ピストン室27には、補助ピスト
ン部材28と、バネ部材29とが組み込まれる。その
後、蓋31が取り付けられる。この場合、中立部材36
は、蓋31の取り付けと同時に、カバー部材21に一体
化される。なお、この構成では、駆動室21aを形成し
ているカバー部材21に貫通孔32に通じる貫通孔32
aが設けられている。他の構成は、図1と同様であるの
で重複した説明を省略する。
【0024】このように、本発明の中立防止機構26
は、パイロット流体源が印加されると、上記したとお
り、補助ピストン部材28がバネ部材29の付勢力によ
り駆動室20aに突出すると共に、その突出により駆動
ピストン22を押してスプール19を駆動室21a方向
の切換位置に移動し、スプール19を作動ないしは駆動
待機状態にする。これによって、本発明は、従来の如く
手動バルブ(リセットバルブ)を廃止できると共に、稼
働率を向上できるのである。また、バネ部材29は、ベ
ローズポンプの稼働中、従来の如く伸び縮みしないの
で、初期バネ圧を長期に維持でき、寿命も長くなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の2位置方
向切換弁を流体圧駆動ポンプの駆動流体方向切換弁とし
て用いた場合は、ポンプを停止するため駆動流体源及び
パイロット流体源を遮断すると、補助ピストン室にもパ
イロット流体が供給されないことから、補助ピストン部
材がバネ部材の付勢力により突出してスプールを押して
一方の切換位置へセットする。つまり、ポンプが再起動
可能な状態となる。これに対し、パイロット流体圧が印
加されている間は、パイロット流体が補助流体通路から
補助ピストン室にも供給されており、補助ピストン部材
がその補助ピストン室に供給されているパイロット流体
圧によりバネ部材の付勢力に抗して駆動室から退避され
た状態に保たれる。したがって、ポンプの駆動中は、バ
ネ部材が圧縮された状態で保たれており、従来の如くバ
ネ部材がスプールの動きに連動してバネ圧で伸びたりバ
ネ圧に抗して縮むことがないので、バネ圧の減衰も起こ
り難くなり、組み込まれたバネ部材の寿命を長期に維持
することができる。また、稼動中にはスプールにバネ部
材のバネ圧がかかっていないので、パイロット流体圧に
多少の変動があっても、2位置間の移動は正常に行なわ
れる。これによって、保守作業を減らして稼動率を向上
できると共に、信頼性もより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したベローズポンプ用2位置方向
切換弁を示す要部断面図である。
【図2】図1の2位置方向切換弁を異なる態様で示す要
部断面図である。
【図3】上記したベローズポンプ用2位置方向切換弁の
変形例を示す要部断面図である。
【図4】図1の2位置方向切換弁を使用したベローズポ
ンプの駆動システム図である。
【図5】従来のベローズポンプ用の2位置切換弁の問題
点を説明するための図である。
【符号の説明】
1,2 シリンダーケース 3,4 ベローズ 5 ロッド 6 2位置方向切換弁 7A,7B 三方弁 11A,11B パイロット弁 12 切換レバー 18 弁箱 19 スプール 20,21 カバー部材 20a,21a 駆動室 22,23 駆動ピストン 26 中立防止機構 27 補助ピストン室 28 補助ピストン部材 29 バネ部材 30 補助流体通路 36 中立部材 P1,P2,P3,P4,P5 ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 孝夫 東京都杉並区善福寺1丁目29−28 (72)発明者 西片 安勝 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 尚道 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 川島 勉 東京都千代田区神田神保町1丁目6番1号 日曹エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポートを形成している弁箱と、前
    記弁箱に配置され二つの切換位置間を移動可能なスプー
    ルと、前記スプールの両側に設けられた駆動室とを有
    し、パイロット弁を介して前記両駆動室に給・排気され
    るパイロット流体の流体圧により、前記スプールを二つ
    の切換位置間を移動させて前記ポート間の連通を切り換
    える2位置方向切換弁において、 前記駆動室の一方側に壁を介して設けられた補助ピスト
    ン室と、前記補助ピストン室に配置されて隣接する前記
    駆動室に出没可能な補助ピストン部材と、前記補助ピス
    トン部材を前記駆動室に突出させる方向へ付勢するバネ
    部材と、前記補助ピストン室に補助流体を導入してその
    補助流体圧により前記補助ピストンを前記駆動室から退
    避させる方向へ移動可能にする補助流体通路とを有し、 前記補助流体が前記補助流体通路から前記補助ピストン
    室に印加されていないときは前記補助ピストン部材を前
    記バネ部材の付勢力により前記駆動室に突出して前記ス
    プールを押圧し、前記補助流体が前記補助流体通路から
    前記補助ピストン室に印加されているときはその補助流
    体圧により前記補助ピストン部材を前記バネ部材に抗し
    て前記スプールの二つの切換位置間の移動を妨げない位
    置まで退避させる中立防止機構を備えていることを特徴
    とする2位置方向切換弁。
  2. 【請求項2】 流体圧駆動ポンプに駆動流体を給・排気
    する場合に用いられて、前記パイロット弁が前記流体圧
    駆動ポンプと連動するパイロット弁作動部材を介し作動
    して前記パイロット流体を供給する請求項1記載の2位
    置方向切換弁。
  3. 【請求項3】 前記流体圧駆動ポンプがベローズポンプ
    である請求項2記載の2位置方向切換弁。
  4. 【請求項4】 前記パイロット弁に至るパイロット流体
    用配管をバイバス配管を介して前記補助流体通路に接続
    し、前記補助流体として前記パイロット流体の一部を使
    用する請求項1記載の2位置方向切換弁。
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